文教委員会
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会
会議録情報#0
本国会召集日(昭和四十一年七月十一日)(月曜
日)(午前零時現在)における本委員は、次の通
りである。
委員長 八田 貞義君
理事 上村千一郎君 理事 小沢佐重喜君
理事 谷川 和穗君 理事 南 好雄君
理事 八木 徹雄君 理事 川崎 寛治君
理事 二宮 武夫君 理事 長谷川正三君
安藤 覺君 大石 八治君
久野 忠治君 熊谷 義雄君
坂田 道太君 篠田 弘作君
床次 徳二君 中村庸一郎君
原田 憲君 船田 中君
松田竹千代君 松山千惠子君
落合 寛茂君 栗林 三郎君
河野 密君 高橋 重信君
松原喜之次君 横路 節雄君
和田 博雄君 鈴木 一君
―――――――――――――――――――――
昭和四十一年七月二十七日(水曜日)
午前十時四十二分開議
出席委員
委員長 八田 貞義君
理事 上村千一郎君 理事 小沢佐重喜君
理事 八木 徹雄君 理事 川崎 寛治君
理事 二宮 武夫君 理事 長谷川正三君
久野 忠治君 坂田 道太君
重政 誠之君 床次 徳二君
中村庸一郎君 松山千惠子君
高橋 重信君 野原 覺君
横路 節雄君 鈴木 一君
出席国務大臣
文 部 大 臣 中村 梅吉君
出席政府委員
検 事
(刑事局長) 津田 實君
文部事務官
(大臣官房長) 岩間英太郎君
文部事務官
(大学学術局
長) 天城 勲君
文部事務官
(管理局長) 宮地 茂君
委員外の出席者
警 視 長
(警察庁刑事局
捜査第一課長) 関根 広文君
大蔵事務官
(主計官) 小田村四郎君
文部事務官
(初等中等教育
局審議官) 佐藤 薫君
文部事務官
(文化局長) 蒲生 芳郎君
文部事務官
(文化局審議
官) 安達 健二君
文部事務官
(文化局著作権
課長) 佐野文一郎君
文部事務官
(文化財保護委
員会事務局長) 村山 松雄君
建 設 技 官
(道路局日本道
路公団監理官) 長尾 満君
建設事務官
(住宅局日本住
宅公団首席監理
官) 永井 陽君
建設事務官
(住宅局住宅総
務課長) 角田 正経君
自治事務官
(財政局交付税
課長) 横手 正君
参 考 人
(日本住宅公団
総裁) 林 敬三君
参 考 人
(日本道路公団
理事) 宮内 潤一君
参 考 人
(日本鉄道建設
公団副総裁) 篠原 武司君
専 門 員 田中 彰君
―――――――――――――
七月十一日
委員安藤覺君辞任につき、その補欠として重政
誠之君が議長の指名で委員に選任された。
同月十五日
委員松山千惠子君辞任につき、その補欠として
佐伯宗義君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員佐伯宗義君辞任につき、その補欠として松
山千恵子君が議長の指名で委員に選任された。
同月十六日
委員久野忠治君及び松山千惠子君辞任につき、
その補欠として川崎秀二君及び江崎真澄君が議
長の指名で委員に選任された。
同月二十一日
委員落合寛茂君辞任につき、その補欠として山
口シヅエ君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員山口シヅエ君辞任につき、その補欠として
落合寛茂君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十二日
委員大石八治君及び熊谷義雄君辞任につき、そ
の補欠として前尾繁三郎君及び馬場元治君が議
長の指名で委員に選任された。
同日
委員馬場元治君及び前尾繁三郎君辞任につき、
その補欠として熊谷義雄君及び大石八治君が議
長の指名で委員に選任された。
同月二十六日
委員江崎真澄君、大石八治君及び川崎秀二君辞
任につき、その補欠として松山千惠子君、馬場
元治君及び久野忠治君が議長の指名で委員に選
任された。
同日
委員馬場元治君辞任につき、その補欠として大
石八治君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十七日
委員和田博雄君辞任につき、その補欠として野
原覺君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員野原覺君辞任につき、その補欠として和田
博雄君が議長の指名で委員に選任された。
―――――――――――――
七月十一日
学校給食法の一部を改正する法律案(二宮武夫
君外二十一名提出、第五十一回国会衆法第三一
号)
同月二十二日
大学に情報処理研究施設設置に関する請願(前
田正男君外一名紹介)(第二九号)
義務教育における毛筆習字必修に関する請願(
中曽根康弘君紹介)(第六七号)
なぎなたを中学校以上の女子に正課として採用
に関する請願(池田清志君紹介)(第七九号)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
七月二十五日
在日朝鮮公民の民族教育保障に関する陳情書外
七件(第二
七号)
同(第七六号)
義務教育施設の整備促進に関する陳情書
(第二八号)
義務教育管理下における児童生徒の学業災害補
償に関する陳情書
(第二九号)
学校警備員の設置に関する陳情書
(第三〇号)
留守家庭児童会育成事業に対する国庫補助金増
額に関する陳情書
(第七七号)
国立山梨大学に経済学部新設に関する陳情書
(第九四号)
中学校設置基準の法制化等に関する陳情書
(第九五号)
公立文教施設の整備等に関する陳情書
(第一二六号)
は本委員会に参考送付された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
国政調査承認要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
閉会中審査に関する件
文教行政の基本施策に関する件
請 願
一 大学に情報処理研究施設設置に関する請
願(前田正男君外一名紹介)(第二九号)
二 義務教育における毛筆習字必修に関する
請願(中曽根康弘君紹介)(第六七号)
三 なぎなたを中学校以上の女子に正課とし
て採用に関する請願(池田清志君紹介)(
第七九号)
――――◇―――――
この発言だけを見る →日)(午前零時現在)における本委員は、次の通
りである。
委員長 八田 貞義君
理事 上村千一郎君 理事 小沢佐重喜君
理事 谷川 和穗君 理事 南 好雄君
理事 八木 徹雄君 理事 川崎 寛治君
理事 二宮 武夫君 理事 長谷川正三君
安藤 覺君 大石 八治君
久野 忠治君 熊谷 義雄君
坂田 道太君 篠田 弘作君
床次 徳二君 中村庸一郎君
原田 憲君 船田 中君
松田竹千代君 松山千惠子君
落合 寛茂君 栗林 三郎君
河野 密君 高橋 重信君
松原喜之次君 横路 節雄君
和田 博雄君 鈴木 一君
―――――――――――――――――――――
昭和四十一年七月二十七日(水曜日)
午前十時四十二分開議
出席委員
委員長 八田 貞義君
理事 上村千一郎君 理事 小沢佐重喜君
理事 八木 徹雄君 理事 川崎 寛治君
理事 二宮 武夫君 理事 長谷川正三君
久野 忠治君 坂田 道太君
重政 誠之君 床次 徳二君
中村庸一郎君 松山千惠子君
高橋 重信君 野原 覺君
横路 節雄君 鈴木 一君
出席国務大臣
文 部 大 臣 中村 梅吉君
出席政府委員
検 事
(刑事局長) 津田 實君
文部事務官
(大臣官房長) 岩間英太郎君
文部事務官
(大学学術局
長) 天城 勲君
文部事務官
(管理局長) 宮地 茂君
委員外の出席者
警 視 長
(警察庁刑事局
捜査第一課長) 関根 広文君
大蔵事務官
(主計官) 小田村四郎君
文部事務官
(初等中等教育
局審議官) 佐藤 薫君
文部事務官
(文化局長) 蒲生 芳郎君
文部事務官
(文化局審議
官) 安達 健二君
文部事務官
(文化局著作権
課長) 佐野文一郎君
文部事務官
(文化財保護委
員会事務局長) 村山 松雄君
建 設 技 官
(道路局日本道
路公団監理官) 長尾 満君
建設事務官
(住宅局日本住
宅公団首席監理
官) 永井 陽君
建設事務官
(住宅局住宅総
務課長) 角田 正経君
自治事務官
(財政局交付税
課長) 横手 正君
参 考 人
(日本住宅公団
総裁) 林 敬三君
参 考 人
(日本道路公団
理事) 宮内 潤一君
参 考 人
(日本鉄道建設
公団副総裁) 篠原 武司君
専 門 員 田中 彰君
―――――――――――――
七月十一日
委員安藤覺君辞任につき、その補欠として重政
誠之君が議長の指名で委員に選任された。
同月十五日
委員松山千惠子君辞任につき、その補欠として
佐伯宗義君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員佐伯宗義君辞任につき、その補欠として松
山千恵子君が議長の指名で委員に選任された。
同月十六日
委員久野忠治君及び松山千惠子君辞任につき、
その補欠として川崎秀二君及び江崎真澄君が議
長の指名で委員に選任された。
同月二十一日
委員落合寛茂君辞任につき、その補欠として山
口シヅエ君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員山口シヅエ君辞任につき、その補欠として
落合寛茂君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十二日
委員大石八治君及び熊谷義雄君辞任につき、そ
の補欠として前尾繁三郎君及び馬場元治君が議
長の指名で委員に選任された。
同日
委員馬場元治君及び前尾繁三郎君辞任につき、
その補欠として熊谷義雄君及び大石八治君が議
長の指名で委員に選任された。
同月二十六日
委員江崎真澄君、大石八治君及び川崎秀二君辞
任につき、その補欠として松山千惠子君、馬場
元治君及び久野忠治君が議長の指名で委員に選
任された。
同日
委員馬場元治君辞任につき、その補欠として大
石八治君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十七日
委員和田博雄君辞任につき、その補欠として野
原覺君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員野原覺君辞任につき、その補欠として和田
博雄君が議長の指名で委員に選任された。
―――――――――――――
七月十一日
学校給食法の一部を改正する法律案(二宮武夫
君外二十一名提出、第五十一回国会衆法第三一
号)
同月二十二日
大学に情報処理研究施設設置に関する請願(前
田正男君外一名紹介)(第二九号)
義務教育における毛筆習字必修に関する請願(
中曽根康弘君紹介)(第六七号)
なぎなたを中学校以上の女子に正課として採用
に関する請願(池田清志君紹介)(第七九号)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
七月二十五日
在日朝鮮公民の民族教育保障に関する陳情書外
七件(第二
七号)
同(第七六号)
義務教育施設の整備促進に関する陳情書
(第二八号)
義務教育管理下における児童生徒の学業災害補
償に関する陳情書
(第二九号)
学校警備員の設置に関する陳情書
(第三〇号)
留守家庭児童会育成事業に対する国庫補助金増
額に関する陳情書
(第七七号)
国立山梨大学に経済学部新設に関する陳情書
(第九四号)
中学校設置基準の法制化等に関する陳情書
(第九五号)
公立文教施設の整備等に関する陳情書
(第一二六号)
は本委員会に参考送付された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
国政調査承認要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
閉会中審査に関する件
文教行政の基本施策に関する件
請 願
一 大学に情報処理研究施設設置に関する請
願(前田正男君外一名紹介)(第二九号)
二 義務教育における毛筆習字必修に関する
請願(中曽根康弘君紹介)(第六七号)
三 なぎなたを中学校以上の女子に正課とし
て採用に関する請願(池田清志君紹介)(
第七九号)
――――◇―――――
八
八田貞義#1
○八田委員長 これより会議を開きます。
国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。
すなわち、
一、文教行政の基本施策に関する事項
二、学校教育に関する事項
三、社会教育に関する事項
四、学術研究及び宗教に関する事項
五、国際文化交流に関する事項
六、文化財保護に関する事項
以上各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中に国政に関する調査を行ないたいと存じます。
つきましては、衆議院規則第九十四条により議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。
すなわち、
一、文教行政の基本施策に関する事項
二、学校教育に関する事項
三、社会教育に関する事項
四、学術研究及び宗教に関する事項
五、国際文化交流に関する事項
六、文化財保護に関する事項
以上各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中に国政に関する調査を行ないたいと存じます。
つきましては、衆議院規則第九十四条により議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
八
八
八田貞義#3
○八田委員長 本日の請願日程全部を議題とし、審査に入ります。
本日の請願日程に掲載されております請願は三件であります。これらの請願につきましては、先刻の理事会において御検討願いましたので、紹介説明、質疑、政府の所見聴取等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →本日の請願日程に掲載されております請願は三件であります。これらの請願につきましては、先刻の理事会において御検討願いましたので、紹介説明、質疑、政府の所見聴取等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
八
八田貞義#4
○八田委員長 御異議なしと認め、採決いたします。
本日の請願日程の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →本日の請願日程の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
八
八田貞義#5
○八田委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →なお、ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
八
八
八
八田貞義#8
○八田委員長 文教行政の基本施策に関する件について調査を進めます。
この際、おはかりいたします。
文化財保護に関する問題について、本日、日本住宅公団総裁林敬三君、日本道路公団理事宮内潤一君、日本鉄道建設公団副総裁篠原武司君、以上三君を参考人としてその意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →この際、おはかりいたします。
文化財保護に関する問題について、本日、日本住宅公団総裁林敬三君、日本道路公団理事宮内潤一君、日本鉄道建設公団副総裁篠原武司君、以上三君を参考人としてその意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
八
八田貞義#9
○八田委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
参考人の方々には、本日御多忙中御出席をいただき、ありがとうございました。
本日は、議事の都合上、御意見は委員からの質疑に対するお答えでお述べいただくよういたしたいと存じます。さよう御了承願います。
それでは、質疑の通告がありますので、これを許します。長谷川正三君。
この発言だけを見る →参考人の方々には、本日御多忙中御出席をいただき、ありがとうございました。
本日は、議事の都合上、御意見は委員からの質疑に対するお答えでお述べいただくよういたしたいと存じます。さよう御了承願います。
それでは、質疑の通告がありますので、これを許します。長谷川正三君。
長
長谷川正三#10
○長谷川(正)委員 ただいま委員長からもごあいさつがありましたが、本日は、たいへんお暑いところを、日本住宅公団の林総裁、日本道路公団の宮内理事、日本鉄道建設公団の篠原副総裁はじめ関係の皆さんにおいでいただきまして、また大臣はじめ文部省関係、大蔵省、建設省、自治省等の関係係官の方をわずらわしまして御質問を申し上けるわけですが、御出席いただきましたことを心から感謝いたしております。
この暑いのに特においでをいただき、これから御質問申し上げようと思いますのは、私が本委員会におきまして何回か御質問を申し上げ、いろいろ御要望申し上げてまいりました文化財の保護に関しまして、やはりまだまだ政府として総合的な対策をこの際樹立し、これに応ずる十分な予算措置をとり、かつまた、各省間の緊密な連携あるいは省と公団との関係が最も合理的に確立をされていませんと、どうもこのままの状態では、文化財の保護というきわめて重要な国の仕事が非常に粗漏なうちに破壊をされていって、取り返しのつかないことになる心配がないかということを心から憂うるからでございます。それぞれ関係の各省係官あるいは公団関係者は、現在のシステムの中では最大限の御努力をいただいておると思いますし、また、その成果も着々あがっている部分も十分私も認めておるのでございますけれども、なおこのままの状態では非常に不安であるという幾多の事例を直接見聞することもできましたので、この際少しまとめて御質問を申し上げ、それぞれの関係者の御努力、並びに、文部大臣が先頭になりまして、政府自体としてこの際ひとつ、さらに四十二年度の予算編成の、各省がいま原案を討議し、練り上げる貴重な時期でもございますので、この際、抜本策の樹立を御要望申し上げたいと思いまして、これから質問申し上げるわけでございます。
そこで、この文化財保護には、もちろん保護法に示されておりますように非常に広い部面がございますが、私は主として、きょうこの三つの公団関係の方々のおいでをいただいておりますように、いま全国的に鉄道の建設あるいは高速道路その他道路の建設、さらに大きな集団住宅団地の建設、その他また、民間におきましても地方自治体におきましても宅地の造成等がしきりに行なわれ、まさに全国的に国土の開発が進んでおる際であります。したがいまして、もちろん地上におきます重要な文化財やあるいは風致等の保存等についても十分な配慮が必要でありますが、特に本日、私は、埋蔵文化遺跡の保存あるいは発掘調査、手術的な資料の散逸がされないように、そういう点について御質問をしていきたいと思うわけであります。そこで最初に、貴重な時間でありまして、なかなか意を尽くすには、これは一日かかっても終わらないと思いますが、ごく簡潔に質問を申し上げ、端的に御答弁をいただきたいと思います。
まず、せっかくおいでの各公団の方のほうに御質問をいたしますが、日本道路公団の宮内理事にまず御質問いたしたいと思います。
公団が発足以来今日までの主要な事業、特にその中におきまして文化財保護問題に当面した事案が幾つあり、それがいつの時期で、どういう処理をされ、それにどの程度の費用を支出されたか、現状がどうなっておるかということにつきまして、公団の立場でおわかりの範囲をお話しいただきたいと思います。
この発言だけを見る →この暑いのに特においでをいただき、これから御質問申し上げようと思いますのは、私が本委員会におきまして何回か御質問を申し上げ、いろいろ御要望申し上げてまいりました文化財の保護に関しまして、やはりまだまだ政府として総合的な対策をこの際樹立し、これに応ずる十分な予算措置をとり、かつまた、各省間の緊密な連携あるいは省と公団との関係が最も合理的に確立をされていませんと、どうもこのままの状態では、文化財の保護というきわめて重要な国の仕事が非常に粗漏なうちに破壊をされていって、取り返しのつかないことになる心配がないかということを心から憂うるからでございます。それぞれ関係の各省係官あるいは公団関係者は、現在のシステムの中では最大限の御努力をいただいておると思いますし、また、その成果も着々あがっている部分も十分私も認めておるのでございますけれども、なおこのままの状態では非常に不安であるという幾多の事例を直接見聞することもできましたので、この際少しまとめて御質問を申し上げ、それぞれの関係者の御努力、並びに、文部大臣が先頭になりまして、政府自体としてこの際ひとつ、さらに四十二年度の予算編成の、各省がいま原案を討議し、練り上げる貴重な時期でもございますので、この際、抜本策の樹立を御要望申し上げたいと思いまして、これから質問申し上げるわけでございます。
そこで、この文化財保護には、もちろん保護法に示されておりますように非常に広い部面がございますが、私は主として、きょうこの三つの公団関係の方々のおいでをいただいておりますように、いま全国的に鉄道の建設あるいは高速道路その他道路の建設、さらに大きな集団住宅団地の建設、その他また、民間におきましても地方自治体におきましても宅地の造成等がしきりに行なわれ、まさに全国的に国土の開発が進んでおる際であります。したがいまして、もちろん地上におきます重要な文化財やあるいは風致等の保存等についても十分な配慮が必要でありますが、特に本日、私は、埋蔵文化遺跡の保存あるいは発掘調査、手術的な資料の散逸がされないように、そういう点について御質問をしていきたいと思うわけであります。そこで最初に、貴重な時間でありまして、なかなか意を尽くすには、これは一日かかっても終わらないと思いますが、ごく簡潔に質問を申し上げ、端的に御答弁をいただきたいと思います。
まず、せっかくおいでの各公団の方のほうに御質問をいたしますが、日本道路公団の宮内理事にまず御質問いたしたいと思います。
公団が発足以来今日までの主要な事業、特にその中におきまして文化財保護問題に当面した事案が幾つあり、それがいつの時期で、どういう処理をされ、それにどの程度の費用を支出されたか、現状がどうなっておるかということにつきまして、公団の立場でおわかりの範囲をお話しいただきたいと思います。
宮
宮内潤一#11
○宮内参考人 お答え申し上げます。
道路公団の仕事といたしましては、名神高速道路、東名高速道路、中央高速道路、この三つの高速道路が御承知のとおり一番大きいわけです。そのほか数十カ所の一般道路もやっております。
そこで文化財、特に埋蔵文化財関係で問題に相なっておりますのは、東名高速道路、中央道が多いようでございます。特に東名高速道路におきましては、すでに五十三件ほど問題が起きております。それから中央道も約二十件ほどございます。そこで、こういうものにつきましては、私のほうも大蔵省と連絡をいたしまして、この発掘の調査費というものを計上いたしておりまして、昭和四十年末までに二千五百六十一万円を支出しております。四十一年を入れますと四千二百五十六万円程度に相なろう、こういう現況でございます。
この発言だけを見る →道路公団の仕事といたしましては、名神高速道路、東名高速道路、中央高速道路、この三つの高速道路が御承知のとおり一番大きいわけです。そのほか数十カ所の一般道路もやっております。
そこで文化財、特に埋蔵文化財関係で問題に相なっておりますのは、東名高速道路、中央道が多いようでございます。特に東名高速道路におきましては、すでに五十三件ほど問題が起きております。それから中央道も約二十件ほどございます。そこで、こういうものにつきましては、私のほうも大蔵省と連絡をいたしまして、この発掘の調査費というものを計上いたしておりまして、昭和四十年末までに二千五百六十一万円を支出しております。四十一年を入れますと四千二百五十六万円程度に相なろう、こういう現況でございます。
長
長谷川正三#12
○長谷川(正)委員 いまきわめて概略の御説明がございましたが、五十件というのは非常に多いですから、これは後に資料等で出していただくとありがたいと思うのですが、そのうち、特に主要な部分で幾つか御報告願える件はありませんか。
この発言だけを見る →宮
宮内潤一#13
○宮内参考人 ただいまの御質問でございますが、東名高速道路におきましては、先ほど申しましたとおり五十数件ございます。そのうち、半分程度はすでに調査その他が完了いたしております。引き続き四十一年において残りの半分程度をやる。
このうち一番大きな問題に相なりましたのは、新聞等で御承知の登呂の問題でございます。当初は盛り土でいく予定でございましたけれども、文化財保護委員会その他県のほうとも御連絡申し上げまして、これは設計変更いたしまして、そしてこれを高架で渡る。そういたしまして、この登呂の遺跡を保存することにお役に立ちたい。問題は残地の処分で、つまり盛り土ですと幅が広うございますが、それが高架になったので土地がよけい余ることになりまして、いかがかということでいろいろ心配いたしておりましたが、これも先日、静岡市のほうで、残地のほうを買い切ってくださるということで話がまとまりましたので、一番大きな問題でございました登呂の問題も片づきました。そういう状況でございます。
この発言だけを見る →このうち一番大きな問題に相なりましたのは、新聞等で御承知の登呂の問題でございます。当初は盛り土でいく予定でございましたけれども、文化財保護委員会その他県のほうとも御連絡申し上げまして、これは設計変更いたしまして、そしてこれを高架で渡る。そういたしまして、この登呂の遺跡を保存することにお役に立ちたい。問題は残地の処分で、つまり盛り土ですと幅が広うございますが、それが高架になったので土地がよけい余ることになりまして、いかがかということでいろいろ心配いたしておりましたが、これも先日、静岡市のほうで、残地のほうを買い切ってくださるということで話がまとまりましたので、一番大きな問題でございました登呂の問題も片づきました。そういう状況でございます。
長
長谷川正三#14
○長谷川(正)委員 私も心配しておりました学問上非常に貴重な遺跡であります登呂遺跡が、途中で設計変更といいますか、計画変更までしていただきまして、一応ある程度保存の道が講じられ、また、発掘調査においてかなり貴重な事実が明らかにされたということは非常によかったという気持ちでございます。すべてこういう調子でいくとよろしいと思うのですが、なかなか現在の進行状態ではそうばかりもいっていないようにも思いますが、その二、三の事例については後ほど伺うといたしまして、今後の道路公団としての建設計画の、大体何年ごろまでにどこの道路をどういうふうにやっていきたいのか、こういうようなことの構想を、これはあまり詳しくお伺いしますと、差しさわりの出るような時期にまだある問題もあるいはその中に含まれているかと思いますが、お差しつかえのない範囲で、道路計画の全貌がわかりますように、公団としていま考えられている計画についてひとつお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →宮
宮内潤一#15
○宮内参考人 お答え申し上げます。
道路公団といたしまして一番大きな仕事は、実は一昨日建設大臣から、東北、中央、北陸、中国、九州の五縦貫道の六路線千十キロの施行命令を受けております。これが今後五年といわず、あるいは六、七年かかるかもしれませんが、いずれにいたしましても、昭和四十五、六年ごろまでの最大の事業ということに相なります。
それから、御承知のとおり、いま一般の道路につきまして、政府のほうでこの予算を編成するにあたりまして五カ年計画の改定をいたしたい、こういう御要望がありまして、私どもは、その高速道路のほかにどれだけの仕事をやっていくかということにつきましては目下いろいろ検討中でございますので、機会を得ましたらまたお答え申し上げたいと思いますが、高速道路の千十キロだけは一番大きな仕事だということは申し上げれると思います。継続事業といたしましては、東名高速道路は昭和四十三年度に終わり、中央道は四十二年度に終わる、そういうことは先刻御承知と思いますが、つけ加えておきます。
この発言だけを見る →道路公団といたしまして一番大きな仕事は、実は一昨日建設大臣から、東北、中央、北陸、中国、九州の五縦貫道の六路線千十キロの施行命令を受けております。これが今後五年といわず、あるいは六、七年かかるかもしれませんが、いずれにいたしましても、昭和四十五、六年ごろまでの最大の事業ということに相なります。
それから、御承知のとおり、いま一般の道路につきまして、政府のほうでこの予算を編成するにあたりまして五カ年計画の改定をいたしたい、こういう御要望がありまして、私どもは、その高速道路のほかにどれだけの仕事をやっていくかということにつきましては目下いろいろ検討中でございますので、機会を得ましたらまたお答え申し上げたいと思いますが、高速道路の千十キロだけは一番大きな仕事だということは申し上げれると思います。継続事業といたしましては、東名高速道路は昭和四十三年度に終わり、中央道は四十二年度に終わる、そういうことは先刻御承知と思いますが、つけ加えておきます。
長
長谷川正三#16
○長谷川(正)委員 公団のお持ちの一応の構想はよくわかりました。具体的な問題については後ほど二、三質問したいと思います。
次に、日本住宅公団の林総裁にお尋ねいたしますが、今日まで公団が扱いました主要な建設は何件あって、その間に文化財保護問題についてお扱いになったものはどの程度あり、それにどういう支出をされておりますか、この点をお伺いいたします。
この発言だけを見る →次に、日本住宅公団の林総裁にお尋ねいたしますが、今日まで公団が扱いました主要な建設は何件あって、その間に文化財保護問題についてお扱いになったものはどの程度あり、それにどういう支出をされておりますか、この点をお伺いいたします。
林
林敬三#17
○林参考人 日本住宅公団は、昭和三十年にできましてからちょうど満十一年でございます。その事業といたしましては、やはり住宅をつくることが一番おもな事業でありまして、建設中のものも含めまして約三十七万戸すでにつくっております。それから原野を切り開きまして住宅用の宅地を造成する、これが文化財で一番問題になる点でありますが、この宅地造成事業並びに工業用の土地をつくる事業、こういう土地造成事業というものを建築事業のほかにあわせていたしておるわけでございます。そうして現在まで十一カ年の間に、場所といたしますと九十六カ所いたしております。そのうち三十四カ所が完了しておるという状態でございます。面積にいたしますと一万七百六十ヘクタール、坪にして三千二百三十万坪、いまずっと造成をいたしておりまして、そのうちで完成いたしましたものは四千百四十ヘクタール、すなわち千二百五十三万坪でございます。
これらの地区のうちで埋蔵文化財との関連のあるところについては、御承知のように、文化財保護委員会と協議をいたしまして対策をそれぞれ立ててまいったわけでございますが、この埋蔵文化財との関係のある個所は、東京付近、大阪付近、北九州付近、それらを全部合わせまして十四地区、面積にいたしますと二千二百二十七ヘクタール、坪にいたしますと六百七十一万坪であります。すなわち十四地区が関係ございまして、なおちょっとつけ加えて申しますと、その中で、いわゆる文化財に関してこちらが発掘についてのいろいろな費用を出しましたのが九地区、こういうことになっております。
この発言だけを見る →これらの地区のうちで埋蔵文化財との関連のあるところについては、御承知のように、文化財保護委員会と協議をいたしまして対策をそれぞれ立ててまいったわけでございますが、この埋蔵文化財との関係のある個所は、東京付近、大阪付近、北九州付近、それらを全部合わせまして十四地区、面積にいたしますと二千二百二十七ヘクタール、坪にいたしますと六百七十一万坪であります。すなわち十四地区が関係ございまして、なおちょっとつけ加えて申しますと、その中で、いわゆる文化財に関してこちらが発掘についてのいろいろな費用を出しましたのが九地区、こういうことになっております。
長
林
長
林
長
林
長
長谷川正三#24
○長谷川(正)委員 それではさらにお伺いしますが、日本住宅公団としての今後見通される主要な建設計画なりその年次計画なりのごく概略でいいのですが、おわかりになっている範囲でけっこうですから、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。
この発言だけを見る →林
林敬三#25
○林参考人 先ほど申し上げましたように、住宅を建てるのが非常に大きなウエートを占めている事業でございますが、これはもう文化財とは全然問題のない平地になったところ、あるいは工場のあと地に建てましたり、そういうところは別でございますが、問題になります、いわゆる原野の形のようなところをブルドーザーをかけまして宅地を造成して、そこへ家を建てる、こういう宅地造成事業のほう、いわゆる開発事業、これについての見通しでございますが、これは年々やってまいるわけでございまして、確実な見通しは何とも確実に申し上げかねるのでありますが、今後五年ないし十年の間は、大体年平均——これは坪で申してちょっといけませんが、お許しをいただきますと、五百万坪ないし一千万坪程度の新規事業というものを私のほうはやっていくことになると存じておりますし、そのほかに、いわゆる工業用団地というものの造成が約百万坪程度、大体そのようなペースでやっていくことになると存じます。
それから、やります区域は、大体首都圏の区域、近畿圏の区域というものが主たるところでありますが、そのほかに、いわゆる新産都市であるとかいわゆる工業開発特別区域であるとか、そういうようなところにも、次第にこの間には及んでいくということになると存ぜられます。
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長
長谷川正三#26
○長谷川(正)委員 ありがとうございました。
では次に、日本鉄道建設公団篠原副総裁にお尋ねいたしますが、公団としまして、今日まですでに事業を完了、ないし取りかかっておられるのにはどういう御計画があるか、また、それの過程において文化財保護問題とぶつかった案件がどういう状況になっており、どういう処理あるいはどういう費用をこれについてお出しになっておられるか、それをお尋ねしたいと思います。
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篠
篠原武司#27
○篠原参考人 新線建設の概況を申し上げますと、公団法によりまして、運輸大臣から基本計画といたしまして指示されておりますものが、工業線で六十二線、調査線で三線ございまして、合計六十五線でございます。そのうち工事実施計画の認可を受けた路線は三十七線、未認可の路線は二十八線でございます。その三十七線の認可路線のうちにすでに部分開業した路線が五線ございまして、未開業の線は、したがって残りの三十二線でございます。
それから次に、新線建設のうちで、現時点におきまして文化財保護法による文化財等に関係すると思われるものは、先ほど申し上げました認可路線三十七線のうちの一線、武蔵野東線につきまして——これは浦和から松戸へ行く線でございますが、四十一年の九月ごろ、埋蔵文化財包蔵地を発掘調査する予定でございます。それからなお、認可路線のうち二線が関係するわけでございますが、一線は伊勢線、これは三重県の津から四日市へ参る鉄道でございますが、これは発掘調査を完了いたしまして、出土品などを整理中でございます。それから他の一線、井原線は岡山県でございますが、目下調査中でございます。
それから、未認可線二十八線中に文化財等に関係すると思われるものが四線ございまして、武蔵野西線−武蔵野線のうちの浦和から国分寺に至る鉄道でございます。それから小金線、これは松戸から船橋に至る鉄道、それから智頭線と申しまして、兵庫県の上郡から鳥取県の智頭に至る鉄道でございます。それから呼子線、これは佐賀県の唐津から伊万里へ行く鉄道でございますが、これは目下調査中でございます。
それから、先ほど申し上げました伊勢線でございますが、これで調査委託費として委託しております金が二百六十六万七千円ということになっております。
この発言だけを見る →それから次に、新線建設のうちで、現時点におきまして文化財保護法による文化財等に関係すると思われるものは、先ほど申し上げました認可路線三十七線のうちの一線、武蔵野東線につきまして——これは浦和から松戸へ行く線でございますが、四十一年の九月ごろ、埋蔵文化財包蔵地を発掘調査する予定でございます。それからなお、認可路線のうち二線が関係するわけでございますが、一線は伊勢線、これは三重県の津から四日市へ参る鉄道でございますが、これは発掘調査を完了いたしまして、出土品などを整理中でございます。それから他の一線、井原線は岡山県でございますが、目下調査中でございます。
それから、未認可線二十八線中に文化財等に関係すると思われるものが四線ございまして、武蔵野西線−武蔵野線のうちの浦和から国分寺に至る鉄道でございます。それから小金線、これは松戸から船橋に至る鉄道、それから智頭線と申しまして、兵庫県の上郡から鳥取県の智頭に至る鉄道でございます。それから呼子線、これは佐賀県の唐津から伊万里へ行く鉄道でございますが、これは目下調査中でございます。
それから、先ほど申し上げました伊勢線でございますが、これで調査委託費として委託しております金が二百六十六万七千円ということになっております。
長
篠