運輸委員会

1974-03-28 参議院 全262発言

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会議録情報#0
昭和四十九年三月二十八日(木曜日)
   午前十時十三分開会
    —————————————
   委員の異動
 三月二十七日
    辞任         補欠選任
     金井 元彦君     江藤  智君
     寺下 岩蔵君     渡辺一太郎君
     中村 利次君     田渕 哲也君
 三月二十八日
    辞任         補欠選任
     田渕 哲也君     中村 利次君
    —————————————
  出席者は左のとおり。
    委員長         宮崎 正雄君
    理 事
                黒住 忠行君
                菅野 儀作君
                杉山善太郎君
    委 員
                岩本 政一君
                木村 睦男君
                橘  直治君
                瀬谷 英行君
                森中 守義君
                阿部 憲一君
                三木 忠雄君
                中村 利次君
   国務大臣
       運 輸 大 臣  徳永 正利君
       国 務 大 臣
       (内閣官房長官) 二階堂 進君
       国 務 大 臣
       (経済企画庁長
       官)       内田 常雄君
   政府委員
       経済企画庁物価
       局長       小島 英敏君
       経済企画庁総合
       計画局長     宮崎  仁君
       大蔵省主計局次
       長        田中  敬君
       運輸大臣官房審
       議官       原田昇左右君
       運輸省鉄道監督
       局長       秋富 公正君
       労働省労政局長  道正 邦彦君
       労働省職業安定
       局長       遠藤 政夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        池部 幸雄君
   説明員
       日本国有鉄道総
       裁        藤井松太郎君
       日本国有鉄道副
       総裁       井上 邦之君
       日本国有鉄道理
       事        内田 隆滋君
       日本国有鉄道理
       事        加賀谷徳治君
       日本国有鉄道理
       事        伊江 朝雄君
       日本国有鉄道理
       事        天坂 昌司君
       日本国有鉄道理
       事        速水 信一君
       日本国有鉄道資
       材局長      篠原 春夫君
       日本国有鉄道施
       設局長      篠原 良男君
    —————————————
  本日の会議に付した案件
○国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進
 特別措置法の一部を改正する法律の一部を改正
 する法律案(内閣提出、衆議院送付)
    —————————————
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宮崎正雄#1
○委員長(宮崎正雄君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案を議題とし、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言を願います。
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黒住忠行#2
○黒住忠行君 本日、大臣は予算委員会等の関係で、時間の制約もございますので、まず冒頭に大臣にお伺いしたいと思います。
 それは四十八年度とまた今回提案になっておりますように、二回にわたりまして運賃改定が延期されるわけでございますけれども、それは物価の事情その他の事情等もある一方、国鉄再建という非常に重要な計画ができまして、これの推進という命題がございます。そういう関係におきましていろいろと複雑な御心境にもあるかと思うわけなのでございまして、その点につきまして、大臣の御所見を承りたいと思います。
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徳永正利#3
○国務大臣(徳永正利君) 昨年、十カ年再建の計画につきましていろいろ御審議をわずらわして成案を得さしていただいたわけでございますが、このたびの経済の異常な状態にかんがみまして、さらに六ヵ月間運賃の改定を延ばしたいということで、ただいまさらにそのための御審議をわずらわしているわけでございます。これはとりもなおさず昨年来申しておりました、運賃は消費者物価にはそう大きな影響は与えないんだということを言っておりましたけれども、その指数のいかんにかかわらず、この異常な物価の不安な状態下にありまして、政府といたしましては、まず公共料金の一つでございます国鉄運賃の改定の実施期間を延期しまして物価抑制に政府全体として挑戦する、これが当面の政策の第一であるという基本的な姿勢をこれによって示し、また国民の御協力を得なきやならぬということで、そのような措置をとることに相なったわけでございます。
 なお、その資金的な裏づけ等におきましては、今年度の六ヵ月間の延長において減収になる九百七十六億に対する処置といたしましては、これを財投等の借り入れ金によってこれを補てんするということに措置いたしたのでございます。なおこの借り入れ金に対する利子の補給は、昨年、四十八年度において処置いたしましたと同じように、その利息は国庫においてこれを、財政再建中補てんすると、こういうことに処置いたした次第でございます。
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黒住忠行#4
○黒住忠行君 財政措置等の内容につきましては後刻さらに承わりたいと思いますが、国鉄再建十ヵ年計画というものにとりまして、最近におけるベースアップの状況等は必ずしも予想どおりには行っておりませんし、諸物価の高騰という事情もございます。また、ただいまお話がございましたけれども、財政措置をいたしましても借金というものが残るわけでございまして、それらの諸情勢が変わってきておりますが、この十ヵ年計画をぜひ予定どおり推進するということであるか、あるいは将来情勢によっては変更をしなければならないということであるか、大臣の御決意を伺いたいと思います。
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徳永正利#5
○国務大臣(徳永正利君) 御指摘のように、ベースアップあるいは物価の上昇、あるいはまた借り入れ金そのものは、いろいろなその間における多少の措置はございますけれども、数字としては残るわけでございます。御指摘のとおりでございます。したがいまして いろいろの面で非常に先行きが不安じゃないかという御指摘でございますが、私どもも事実それは率直に認めざるを得ないと思いますけれども、十年計画というのは長期にわたる一応の十年の計画でございまして、基本的にその計画を一応踏襲してまいりたい。基本計画でございますから、いま直ちに、今日ただいまの状況を見て、この十年の再建計画というものを見直すということは考えておりません。この再建計画をたどりつつ、いろいろな諸点について、それぞれの時点でまた考えてまいる機会はあろうかと思いますけれども、いま直ちに十ヵ年計画を見直すということは考えておりません。
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黒住忠行#6
○黒住忠行君 それでは内容につきまして若干見てみますが、四十九年度で特別利子補給の内容につきましては、四十八年度分で運賃改定実施の延びることによる影響千八百四十九億、それに三月三十一日の分、これが六億、それから四十九年度の分が半年延びることによりまして九百七十六億、それで数字はよろしいわけでございますか。
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秋富公正#7
○政府委員(秋富公正君) そのとおりでございます。
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黒住忠行#8
○黒住忠行君 それで四十八年度分の運賃改定実施の修正その他仲裁裁定等によります四十九年度分の負担分九百七十六億、それに対する財政措置の点を御説明願いたいと思います。
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秋富公正#9
○政府委員(秋富公正君) ただいま御指摘のとおり、四十八年度におきましては運賃改定のおくれ並びに仲裁裁定の実施、こういったことによります資金の不足につきましては、これを財投その他の借り入れ金によりまして補てんしたわけでございます。それから四十九年の十月一日まで運賃改定を延ばしましたことにつきましては、全額これを財政融資をもって補てんしたわけでございますが、ただいま大臣からお答え申しましたように、これにつきましては四十八年、四十九年度それぞれこれを直接、子利子を特別利子補給金という形で政府から補てんしたわけでございます。で、四十九年度におきましては、四十八年度の借り入れの分並びに四十九年度の新しい借り入れの分合わせまして二百三十五億というのを特別利子補給金といたしまして一般会計より補てんすることにいたしたわけでございます。
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黒住忠行#10
○黒住忠行君 いまの御説明の財投による処置、これは元来からいうと全額ほかの金で補てんをされれば運賃の相当分はそのまま補てんされるわけですけれども、利子は補給するといたしましても借金でもっていくということは将来残るわけでございまして、国鉄としてその問題をどうお考えになっているか。
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井上邦之#11
○説明員(井上邦之君) ただいま先生御指摘のとおり、確かに借金は当初予定いたしました長期収支計画よりもそれだけふえます。ふえますけれども、先ほど鉄監局長からも御説明のありましたとおり、それに対する利子は従来の孫利子方式と違いまして直接子利子方式として一般会計から年々補給してまいる、こういうことになりますので、その借金の額は長期の歳入残高としては十年間を通じてその根底に、底に加算されるということでそれだけふえておりますけれども、利子を払っていかなくてはならぬということによる累積的な悪化の要素というものは五十年度以降にはないわけでございます。ほかの条件に変わりがない限り五十年度以降は長期収支計画で一応算定いたしております数字、あれがもとになり得るということでございます。したがいまして、長期収支計画にこの面だけでは基本的には影響を与えるものではない、かように考えております。
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黒住忠行#12
○黒住忠行君 運賃の改定実施が延びるということはそのものずばり、たとえば本年度は九百七十六億と、こういうふうになるわけですが、収入などの算定の場合に、ときに企業努力ということがいわれます。今度企業努力による増収分は幾ら見込んでおりますか。
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井上邦之#13
○説明員(井上邦之君) 四十九年度の予算案で見込んでおります企業努力による増収額といたしましては八百二十億を見越しております。
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黒住忠行#14
○黒住忠行君 国鉄は近代化合理化をはかりまして能率をあげていかなければならないわけでございますけれども、いろいろ経済情勢を反映いたしますし、企業努力は大いにやってもらうのは当然としても、ときどきつじつまを合わすために企業努力ということで数字を入れられるわけでございますけれども、従来ままあったわけですけれども、八百二十億というふうなことにつきまして、どのような企業努力によって達成されようとするか、お伺いしたいと思います。
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井上邦之#15
○説明員(井上邦之君) 今後の業務体制全般的な刷新といいますか、近代化といいますか、そういったものを進めて企業増進を努力するということはもちろん根底にございますし、そのほか設備投資も増加してまいりますれば、それだけ輸送力もふえると、こういうような諸般の情勢を総合的に勘案いたしまして八百二十億でございます、八百二十億を計上いたしたということでございます。
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黒住忠行#16
○黒住忠行君 次に一般会計の支出金でございますが、四十九年度は六百五十億、前年度は当初八百億で、その後補正によりまして一千百五十億が追加されております。四十八年度に対して四十九年度は少なくなった。十カ年計画による予定数字よりはふえておるようでございますけれども、四十九年度六百五十億というものは四十八年度と比較して減っておる。その点につきまして一応御説明をお願いしたい。
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秋富公正#17
○政府委員(秋富公正君) 御指摘のとおり、当初四十八年度におきましては八百億ということを予定いたしておりましたのですが、先ほど申し上げましたように、運賃改定が一カ年おくれたということによりまして、その借り入れ金に対する手当てはいたしましたが、長期負債が残るということは事実でございます。これに対しましては、やはりその財政基盤の強化あるいは今後の利子の節約といういろいろな面から申しまして特別の出資をいたしたわけでございます。並びに十ヵ年間に一兆五千六百億というものを出資する予定でございますが、そのうちを四十八年度に繰り上げて出資を多くいたしまして、少しでも財政再建を強化しよう、こういうわけで四十八年度は多額の出資を予定よりもしたわけでございます。
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黒住忠行#18
○黒住忠行君 国鉄が国民の足であり、その国鉄に対する国民の期待は大きいわけでございますが、先般来たびたびストが行なわれており、先般の二十六日のストの目的といいますか、それを当局側はいかに観念されておるか、そうしてまたそのストによる旅客輸送、貨物輸送に及ぼした影響、したがいまして国民生活に及ぼした影響は相当絶大なものがあると思いますが、それらの点につきまして国鉄からお伺いしたいと思います。
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井上邦之#19
○説明員(井上邦之君) 三月一日に始まりました今次春闘につきまして、国鉄関係の労働組合が特に国民の皆さまに対して非常な御迷惑をおかけいたしておりますことは、私どもといたしましても非常に遺憾に存ずる次第でございまして、おわびを申し上げます。
 今度の三月一日のいわゆる第一波と称しておりますものは、完全な政治闘争でございまして、当局との間に何ら団体交渉をやって事案を解決するという問題を含まない、すべて政治的な目標だけを掲げた闘争でございます。そういう政治闘争をやるということについては、事前にそういう暴挙をやめろということを極力説得いたしましたけれども、遺憾ながらそういう結果に相なったという次第でございます。
 それから第二波と称しまする二十六日、おとといの闘争でございますが、これは午前零時から十二時まで、前半は第一波と同じく政治闘争だけが目標ということで、十二時以降を当局との間に団体交渉で解決すべき事案を持った、それを背景にした闘争である、こういうことでありました。政治闘争のほうも十二時間の闘争、これは総評との関係もありまして、国労、動労とも闘争をぶち抜いたわけでございますが、十二時以降の部内的な処理によって解決すべき闘争、これにつきましては当局との間に積極的な団体交渉を進めまして、ある程度組合と当局との間に原則的な了解が得られたということによりまして、国労は全般的に十二時に闘争を解除いたしました。動労は一部の地区を除きまして、やはり十二時に闘争を解除した、中止指令を出した、こういうことでございます。
 重ねて申しますが、第一波、第二波ともに政治闘争が主要な目的になっております。こういう闘争をやるということにつきましては、かねがね労働組合に対しても強い反省を求めておるところではございますけれども、私どもの努力が足りずそういう政治闘争に遂に突入せざるを得なかったということにつきましては、おわびを申し上げます。
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加賀谷徳治#20
○説明員(加賀谷徳治君) 第二波闘争の影響についての御質問があったと思いますので、ちょっと補足さしていただきたいと思います。
 二十六日の零時から以降闘争に突入するという戦術でございまして、まあ前日の夜行列車からの乗務員の確保といったようなことにつきまして、本社、地方あげて最大の努力をいたしたわけでございますが、それによりまして、長距離夜行列車につきましては、闘争拠点となっておる地区について五割以上の確保ができた、また貨物列車なんかにつきましては、緊急物資、生鮮食料、そういったものを運ぶ列車につきまして、八割程度の列車の確保ができたというようなことで進んでおるわけでございますが、実際に出ました影響につきましては、これは非常に概数で申しわけがございませんが、あとでまた多少数字が変わってくるかと思いますが、二十四日から、今度は動労が順法をやりましたので、四日からそういった影響が出ておりまして、そのあと動労の一部地区で闘争が終わらなかったというようなところがありますので、二十四日から二十七日までの四日間の影響というような感じになりますが、旅客の減収額が推定額で十二億、貨物が九億ということになりまして、運休列車は両方合わせまして一万本、内訳申しますと、旅客で五千四百、貨物で四千六百というようなことで、大体旅客関係で旅客の足に影響したものを推定いたしますと、およそ全国的に千三百万人にわたるであろうというふうに考えられます。
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黒住忠行#21
○黒住忠行君 国鉄総裁は就任に当たられまして、明るい職場をつくらなければならぬ、労使相携えて国鉄の重要使命を達成したい、こういうふうにおっしゃられていると思うわけです。そういう面から見ましても、今回のようなことは、いわば政治ストが行なわれるというふうなことにつきましては相当問題が大きいのではないかと思うわけでお聞きしたい。せっかく明るい職場をつくり国鉄の使命を達成しようとしておられる総裁とされまして、どのような所見であるか、伺いたいと思います。
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藤井松太郎#22
○説明員(藤井松太郎君) 先ほど来申し上げておるように、今回のいわゆるストによりまして各位に迷惑をかけた、つつしんでおわびをする次第でありますが、その対労組との問題は、これは正すべきものは強く正し、話し合いを進めるべきものは両者が腹を割って話を進めるということによって漸次改善していくより手がないんじゃないかと私は考えるのでございまして、今後ともその線に沿って懸命の努力をして、御指摘になりましたような明るい職場をつくっていこうと、それの前段としては、国鉄の働く職場の環境というようなものは必ずしもよくございませんので、こういうものに相当の投資をやることによって職場を明るくし、なおかつ労組の諸君とも話し合うべきものは十二分に話し合って、漸次職場を明るくして、今回おしかりを受けたようなことを少なくしていきたい、かように考えておる次第でございます。これには、まあ相当と申しましては申しわけございませんが、多少の時間もかかることでございますので、そういう点をお許し願って懸命の努力をいたしたいと、かように考えております。
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黒住忠行#23
○黒住忠行君 最近におきまして社会経済情勢はたいへん転換してきております。たとえば高度成長から安定成長というふうなこともいわれておるわけでございますが、その間におきまして国民の足であるところの国鉄の使命は、どのような時代でありましても不変であると私は思います。しかし、その社会情勢、経済情勢に即応した、また対策を考えなければならないわけでございまして、その意味からいいまして、運輸省当局は国鉄をいかに指導されようとしておるか。
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秋富公正#24
○政府委員(秋富公正君) 現在の社会情勢といいますのはきわめて変動的でございまして、これに対処してまいりますものはいろいろとむずかしい問題があるわけでございます。で、先ほど大臣が申しましたように、私たちといたしましては四十八年度を初年度といたします昨年国会で御審議いただきました再建促進特別措置法、この趣旨に乗りまして四十八年度を初年度とする国鉄財政再建をぜひいたしたいと思っておりますが、同時に、やはり時勢に対応いたしましてきめこまかい措置もまた必要かと思っているわけでございます。で、今回四十九年度の予算におきましても、総需要抑制という事態を踏まえまして、新幹線につきましては八五%という昨年に比べまして一五%の減の経費でございますが、一方エネルギーの節約あるいは石油危機、こういった問題から考えまして在来線の整備強化ということには力を入れまして、四十八年度と比べまして二〇%増という一二〇%という予算で四十九年は臨むことにした次第でございます。また同時に、工事の施行にあたりましても、環境の保全だとか、あるいは公害対策、こういった面、それにつきましては安全の確保は言うまでもないことでございますが、そういった面につきましても従来よりもさらに一そう力を入れていたしていきたいと考えておる次第でございます。
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黒住忠行#25
○黒住忠行君 いまの点を含めまして、さらにいろいろと環境への適応ということでございますが、国民の歓呼の声をもって迎えられました新幹線、世界に冠たる新幹線でございましたけれども、いまや騒音問題ということがたいへん緊急な問題としてクローズアップされてきたわけです。先ほど運輸相にお聞きいたしました新しい時代に即した国鉄の即応、特にこの騒音問題に対しましては、いろいろ具体案をつくり推進されようとしております。いろいろと御苦心があることはよくわかりますけれども、ひとつこれに対する取り組み方の基本的考え方を国鉄総裁からお伺いしたいと思います。
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藤井松太郎#26
○説明員(藤井松太郎君) いわゆる公共事業を進めまして国民に利便を与えるというゆえをもって、沿線住民の方々の犠牲においてそういうことを行なうということは、もはやだれが考えても許されるべきことじゃございませんので、国鉄の東海道新幹線に関しましては、当初は列車の回数も少なかったゆえをもって、と同時にきわめて利便であるということでかっさいを博したんでありますが、漸次列車の回数がふえてきて騒音その他でおしかりを受けるようになってきたということでございますので、これに対しましては、いわゆる環境庁から基準と申しますか、そういうものをお示しを願い、運輸省の御指示もございますので、その線に沿いまして音源の、何といいますか、減少というか、音源、騒音の発生を押えるということ、さらに押え切れない騒音に関しましては、住宅、学校その他の防音の工事をやるとか、あるいは極端な場合は御移転を願うといったようなことに対する補償というようなことを、大体ルールらしいものをつくって、また運輸省、環境庁その他に御相談申し上げなくちゃ、決定的とは申せませんが、そういう線で進めていこうと。何をおきましても技術の開発に一そうの努力をするとともに、沿線の住民の方々と話し合いを十二分にして御了解を得たい、かように考えておる次第であります。
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黒住忠行#27
○黒住忠行君 今回提案になっている法案につきましてはいろいろ問題がもちろんあるわけでございまして、長期計画に対して影響なしとしないと思います。長期計画をつくりました後にいろいろ情勢の変化がありまして、なかなか困難が増していると思う次第でございますが、ひとつ政府におきます、財政措置等につきましては、十分この情勢の変化を勘案しつつ、基本の長期計画は推進をせなきゃなりませんけれども、事態に即応した対策を特にお願いしたいと思います。
 また国鉄におかれましては、情勢の変化のもとにおいてこれを遂行されるということでございますけれども、ひとつ明るい職場ということが私は基本であると思う次第でございまして、それらの点につきましての格段の御努力を要望いたしまして、質問を終わります。
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宮崎正雄#28
○委員長(宮崎正雄君) 本案に対する午前中の審査はこの程度にいたします。
 正午まで休憩いたします。
   午前十時四十四分休憩
     —————・—————
   午後零時十八分開会
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宮崎正雄#29
○委員長(宮崎正雄君) ただいまから運輸委員会を再開いたします。
 午前に引き続き、質疑を行ないます。
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