外務委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十六年四月二十二日(水曜日)
午前十時四分開議
出席委員
委員長 奥田 敬和君
理事 青木 正久君 理事 稲垣 実男君
理事 川田 正則君 理事 松本 十郎君
理事 高沢 寅男君 理事 土井たか子君
理事 玉城 栄一君
太田 誠一君 北村 義和君
栗原 祐幸君 佐藤 文生君
竹内 黎一君 中山 正暉君
井上 泉君 河上 民雄君
金子 満広君 野間 友一君
田川 誠一君
出席国務大臣
外 務 大 臣 伊東 正義君
出席政府委員
外務政務次官 愛知 和男君
外務大臣官房審
議官 栗山 尚一君
外務省アジア局
長 木内 昭胤君
外務省北米局長 淺尾新一郎君
外務省経済協力
局長 梁井 新一君
外務省条約局長 伊達 宗起君
海上保安庁次長 大塚 正名君
委員外の出席者
防衛庁防衛局運
用第一課長 萩 次郎君
外務委員会調査
室長 高杉 幹二君
—————————————
委員の異動
四月二十二日
辞任 補欠選任
坂本三十次君 佐藤 文生君
同日
辞任 補欠選任
佐藤 文生君 坂本三十次君
—————————————
四月十七日
万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結
について承認を求めるの件(条約第三号)(参
議院送付)
小包郵便物に関する約定の締結について承認を
求めるの件(条約第四号)(参議院送付)
郵便為替及び郵便旅行小為替に関する約定の締
結について承認を求めるの件(条約第五号)(
参議院送付)
郵便小切手業務に関する約定の締結について承
認を求めるの件(条約第六号)(参議院送付)
日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルラ
ンド連合王国との間の郵便支払指図の交換に関
する約定の締結について承認を求めるの件(条
約第一三号)(参議院送付)
同月二十日
婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
る条約批准等に関する請願(浦井洋君紹介)(
第三一五二号)
同(野間友一君紹介)(第三一五三号)
同(村上弘君紹介)(第三一五四号)
同(四ツ谷光子君紹介)(第三一五五号)
同(金子みつ君紹介)(第三三一二号)
同外七件(森井忠良君紹介)(第三三一三号)
婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
る条約の早期批准に関する請願(藤原ひろ子君
紹介)(第三一五六号)
同(金子みつ君紹介)(第三三一四号)
戦後ソ連地区抑留中死亡者の遺骨送還のため外
交交渉促進に関する請願(上草義輝君紹介)(
第三三一一号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
国際電気通信衛星機構の特権及び免除に関する
議定書の締結について承認を求めるの件(条約
第一六号)
条約法に関するウィーン条約の締結について承
認を求めるの件(条約第一七号)
業務災害の場合における給付に関する条約(第
百二十一号)付表I(職業病の一覧表)の改正
の受諾について承認を求めるの件(条約第一八
号)
国際情勢に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時四分開議
出席委員
委員長 奥田 敬和君
理事 青木 正久君 理事 稲垣 実男君
理事 川田 正則君 理事 松本 十郎君
理事 高沢 寅男君 理事 土井たか子君
理事 玉城 栄一君
太田 誠一君 北村 義和君
栗原 祐幸君 佐藤 文生君
竹内 黎一君 中山 正暉君
井上 泉君 河上 民雄君
金子 満広君 野間 友一君
田川 誠一君
出席国務大臣
外 務 大 臣 伊東 正義君
出席政府委員
外務政務次官 愛知 和男君
外務大臣官房審
議官 栗山 尚一君
外務省アジア局
長 木内 昭胤君
外務省北米局長 淺尾新一郎君
外務省経済協力
局長 梁井 新一君
外務省条約局長 伊達 宗起君
海上保安庁次長 大塚 正名君
委員外の出席者
防衛庁防衛局運
用第一課長 萩 次郎君
外務委員会調査
室長 高杉 幹二君
—————————————
委員の異動
四月二十二日
辞任 補欠選任
坂本三十次君 佐藤 文生君
同日
辞任 補欠選任
佐藤 文生君 坂本三十次君
—————————————
四月十七日
万国郵便連合一般規則及び万国郵便条約の締結
について承認を求めるの件(条約第三号)(参
議院送付)
小包郵便物に関する約定の締結について承認を
求めるの件(条約第四号)(参議院送付)
郵便為替及び郵便旅行小為替に関する約定の締
結について承認を求めるの件(条約第五号)(
参議院送付)
郵便小切手業務に関する約定の締結について承
認を求めるの件(条約第六号)(参議院送付)
日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルラ
ンド連合王国との間の郵便支払指図の交換に関
する約定の締結について承認を求めるの件(条
約第一三号)(参議院送付)
同月二十日
婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
る条約批准等に関する請願(浦井洋君紹介)(
第三一五二号)
同(野間友一君紹介)(第三一五三号)
同(村上弘君紹介)(第三一五四号)
同(四ツ谷光子君紹介)(第三一五五号)
同(金子みつ君紹介)(第三三一二号)
同外七件(森井忠良君紹介)(第三三一三号)
婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
る条約の早期批准に関する請願(藤原ひろ子君
紹介)(第三一五六号)
同(金子みつ君紹介)(第三三一四号)
戦後ソ連地区抑留中死亡者の遺骨送還のため外
交交渉促進に関する請願(上草義輝君紹介)(
第三三一一号)
は本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した案件
国際電気通信衛星機構の特権及び免除に関する
議定書の締結について承認を求めるの件(条約
第一六号)
条約法に関するウィーン条約の締結について承
認を求めるの件(条約第一七号)
業務災害の場合における給付に関する条約(第
百二十一号)付表I(職業病の一覧表)の改正
の受諾について承認を求めるの件(条約第一八
号)
国際情勢に関する件
————◇—————
奥
高
高沢寅男#2
○高沢委員 先回の外務委員会で原潜問題についてのアメリカの海軍のステートメント、それからそれに伴う想定問答の資料をちょうだいして拝見をいたしました。その関係で原潜問題をまたお尋ねいたしたいと思います。
まず、アメリカのステートメントによりますと、事故が起きたときの救助活動がどうだったかということですが、「救援を提供するため浮上した。しかし、当該商船は霧と雨による視界不良のため視界から消え去った。」これは、アメリカに言わせれば、当時は海上の気候条件等々が大変悪い条件で非常に見通しがきかなかった、そこで見えなくなった、こういうことです。一方、想定問答の方では「当該船舶が遭難の様子もないまま航行し去るのを目撃した。」こうなっておるのです。こちらの方は、遭難の様子もなくそのまますうっと航行していったのだ、こうなっているわけですが、このステートメントと想定問答の中身はだれが見ても非常に大きな食い違いがある。これは同じアメリカからの説明の資料であります。
私は、まずこの点についての大臣の御認識、また、そういうアメリカ側の食い違いがある説明に対して、一体どっちなんだというようなことをただされたのかどうか、ただして何かの回答を得られたのかどうか、そういう関係をお尋ねしたいと思います。
この発言だけを見る →まず、アメリカのステートメントによりますと、事故が起きたときの救助活動がどうだったかということですが、「救援を提供するため浮上した。しかし、当該商船は霧と雨による視界不良のため視界から消え去った。」これは、アメリカに言わせれば、当時は海上の気候条件等々が大変悪い条件で非常に見通しがきかなかった、そこで見えなくなった、こういうことです。一方、想定問答の方では「当該船舶が遭難の様子もないまま航行し去るのを目撃した。」こうなっておるのです。こちらの方は、遭難の様子もなくそのまますうっと航行していったのだ、こうなっているわけですが、このステートメントと想定問答の中身はだれが見ても非常に大きな食い違いがある。これは同じアメリカからの説明の資料であります。
私は、まずこの点についての大臣の御認識、また、そういうアメリカ側の食い違いがある説明に対して、一体どっちなんだというようなことをただされたのかどうか、ただして何かの回答を得られたのかどうか、そういう関係をお尋ねしたいと思います。
伊
伊東正義#3
○伊東国務大臣 お答えします。
私は直接会ったものじゃないものですから、そのときのことは詳細はわかりませんが、私どもはステートメントをもらいまして、国会でもいま高沢さんがお読みになったことで私は御答弁を申し上げておるわけでございまして、質疑応答というのはどういう性質のものかは別にしまして、率直に言って若干そこはニュアンスが違うような感じがします。それで、その日の事故の起きた状況、いまの遭難後の救援活動の状況等、事実関係がどうもはっきりわかりませんので、やはりそこをはっきり国民が納得するような調査、説明がないといかぬので、早くその間の真実を調査してくれ、こういうことを言っているわけでございます。
私は、ステートメントというものを、これは正式なものということで何回も先生にお答えしたということでございまして、そのニュアンスの違いがどうだということはそのものとして尋ねるということじゃなくて、一体そこはどうなっているのだ、やはり早く事態の究明ということをしてほしい、どれが真実かということを知らしてほしいということを言っているわけでございます。
この発言だけを見る →私は直接会ったものじゃないものですから、そのときのことは詳細はわかりませんが、私どもはステートメントをもらいまして、国会でもいま高沢さんがお読みになったことで私は御答弁を申し上げておるわけでございまして、質疑応答というのはどういう性質のものかは別にしまして、率直に言って若干そこはニュアンスが違うような感じがします。それで、その日の事故の起きた状況、いまの遭難後の救援活動の状況等、事実関係がどうもはっきりわかりませんので、やはりそこをはっきり国民が納得するような調査、説明がないといかぬので、早くその間の真実を調査してくれ、こういうことを言っているわけでございます。
私は、ステートメントというものを、これは正式なものということで何回も先生にお答えしたということでございまして、そのニュアンスの違いがどうだということはそのものとして尋ねるということじゃなくて、一体そこはどうなっているのだ、やはり早く事態の究明ということをしてほしい、どれが真実かということを知らしてほしいということを言っているわけでございます。
高
高沢寅男#4
○高沢委員 われわれがこの事態を知るのに、遭難して救助された船員の人たち、彼らが、船が急に下から持ち上げられるようになって、そして機関室へ浸水してきて十五分で沈んだ、われわれはこのことを聞いて、まあそうだろうと事態を判断しているわけです。これはわれわれの事態判断の有力な、大変重要な一つの根拠であるわけです。
さて、アメリカ側からその事態を説明するものを実は何も得ていない、また、あなた方外務省からも何の説明も聞いていない、これが現状で、これは大変遺憾なことだと思うのですが、それにしてもわずかにアメリカ側がよこした説明資料が内容が食い違っておるというような状態のときに、あなた方は、これは一体どっちが本当なんだ、どっちがどうなんだということをアメリカに向かって、すでに事件が起きてから十日以上たっていますが、そういう問い合わせをされたのかどうか、これは私は淺尾局長にお尋ねします。
この発言だけを見る →さて、アメリカ側からその事態を説明するものを実は何も得ていない、また、あなた方外務省からも何の説明も聞いていない、これが現状で、これは大変遺憾なことだと思うのですが、それにしてもわずかにアメリカ側がよこした説明資料が内容が食い違っておるというような状態のときに、あなた方は、これは一体どっちが本当なんだ、どっちがどうなんだということをアメリカに向かって、すでに事件が起きてから十日以上たっていますが、そういう問い合わせをされたのかどうか、これは私は淺尾局長にお尋ねします。
淺
淺尾新一郎#5
○淺尾政府委員 まず最初に、概括的にお答えいたしますと、まさにこの点が私たちとしてもわからないところでございますので、原因について現在アメリカに早く知らせてほしいということを申しているわけでございます。
さらに説明させていただきますと、ステートメントの中に「当該商船は霧と雨による視界不良のため視界から消え去った。」続けて「当該潜水艦は、当該日本船が見えなくなる前に人的又は物的被害があったか否か確認することができなかった。」という個所がございまして、もう一つの御指摘の点のアメリカ海軍が予定した想定問答というものが「当該潜水艦は、衝突後直ちに、視界不良という条件の下で、当該海域の捜索を行い、当該船舶が遭難の様子もないまま航行し去るのを目撃した。」あと航空機のことが書いてございますが、それは別にいたしまして、あくまでもわれわれとしてはこのステートメントというものがアメリカのその時点でのわれわれに対する正式の通報というふうに考えておるのでございます。しかし、このステートメントそれ自身でも本当にそうだったのかどうかということがなかなかわかりませんので、当時の状況、衝突の状況、なぜ救助活動ができなかったかということについて、現在アメリカに照会しております。
この発言だけを見る →さらに説明させていただきますと、ステートメントの中に「当該商船は霧と雨による視界不良のため視界から消え去った。」続けて「当該潜水艦は、当該日本船が見えなくなる前に人的又は物的被害があったか否か確認することができなかった。」という個所がございまして、もう一つの御指摘の点のアメリカ海軍が予定した想定問答というものが「当該潜水艦は、衝突後直ちに、視界不良という条件の下で、当該海域の捜索を行い、当該船舶が遭難の様子もないまま航行し去るのを目撃した。」あと航空機のことが書いてございますが、それは別にいたしまして、あくまでもわれわれとしてはこのステートメントというものがアメリカのその時点でのわれわれに対する正式の通報というふうに考えておるのでございます。しかし、このステートメントそれ自身でも本当にそうだったのかどうかということがなかなかわかりませんので、当時の状況、衝突の状況、なぜ救助活動ができなかったかということについて、現在アメリカに照会しております。
高
高沢寅男#6
○高沢委員 あなた方はそういう状況の判断をアメリカに求めるという場合に、遭難船員がこういう状況だったということは全部海上保安庁が聴取されているわけです。あるいはまた海上自衛隊も聴取されているわけです。そのことをあなた方外務省は海上保安庁にただしたのですか、そして、その事実関係を外務省として掌握する、その上に立ってアメリカにまたこれを究明するというふうな、海上保安庁との関係あるいは海上自衛隊との関係は一体やられているのですか、どうですか、お尋ねいたします。
この発言だけを見る →淺
淺尾新一郎#7
○淺尾政府委員 海上保安庁につきましては、常時われわれとして緊密な連絡をしております。そして、海上保安庁が船員からいろいろその当時の事情聴取をされているということを伺っておりますので、われわれとしても一日も早くその事情聴取の内容を知らせてほしいということを頼んでございます。他方、アメリカ側に対しては、まだそういう海上保安庁が調べた調書それ自身をわれわれいただいておりませんので、われわれとしてアメリカ側と接触する場合においては、報道あるいは国会等において行われている議論を伝えてございます。
この発言だけを見る →高
高沢寅男#8
○高沢委員 私は、ただアメリカから何か出てくるのを待つというのではなくて、こちら側がこうだったのじゃないかということでどんどん相手に向かって問題をぶつけて、そしてそれに対してイエスかノーかの答えを求めるということでなければ、こういう問題はちっとも解明されないと思うのです。その関係において、たとえば原潜の衝突時の行動が通常の行動であった、こうステートメントに書いてあります。それから、淺尾局長も国会で繰り返しそのことを、アメリカはそう言っております、こう答弁されております。しかし、遭難船員の話によれば、衝突をされたときに海中においていろいろな爆発音が聞こえた、あるいは何かが高速で走るような音も聞いたというような表現があるわけで、私はこの証言はまさかうそではない、真実の証言だと思いますが、そうなってくると、通常の行動であった、このこと自体が一体本当であるのかどうか、これもアメリカに向かって、本当にそうかどうか、これは当然追及し、また究明すべき問題じゃないですか、そういうことを外務省としておやりになりましたか、答弁を求めます。
この発言だけを見る →伊
伊東正義#9
○伊東国務大臣 いまお尋ねのことは、海上保安庁が生存者から事情を聴取されておるわけでございまして、海上保安庁からこれが調査の結果だと言って発表するということは、まだ私の方に連絡があるということはないわけでございます。
その一つの理由として、こちらでいろんなことを先に出すことは、向こうの調査にそれをまた利用されるというようなこともあってもいかぬという心配をされているのじゃないかと思うわけでございますが、ただ、国会で何回も、海上保安庁が生存者の意見を聞けばたとえば視界は二千メートルであったというようなやりとりがあるわけでございまして、これはアメリカ側に、国会での原潜に関するやりとりは知らせてございます。でございますから、向こうもそれは知っているわけでございますし、また、向こうから来ている調査官も生存者からの意見も聞きたいということで、日本側の弁護士さん立ち会いで日本側の船員からも当時の状況を聞くということを実は向こうで計画をしておりますので、私はその関係のことも向こうにもわかるだろうと思いますし、また向こうから報告が来ましたときに私どもの海上保安庁で調べられた事実と余りにも違うとかいうようなことがあれば、日本側の調査ではこうだということではっきりそこはおかしなことがあれば日本側の意見を言う、私はそのつもりでおりますので、国会のやりとりを通じまして、アメリカの方は日本側の海上保安庁からの答弁等は知っているということでございます。
この発言だけを見る →その一つの理由として、こちらでいろんなことを先に出すことは、向こうの調査にそれをまた利用されるというようなこともあってもいかぬという心配をされているのじゃないかと思うわけでございますが、ただ、国会で何回も、海上保安庁が生存者の意見を聞けばたとえば視界は二千メートルであったというようなやりとりがあるわけでございまして、これはアメリカ側に、国会での原潜に関するやりとりは知らせてございます。でございますから、向こうもそれは知っているわけでございますし、また、向こうから来ている調査官も生存者からの意見も聞きたいということで、日本側の弁護士さん立ち会いで日本側の船員からも当時の状況を聞くということを実は向こうで計画をしておりますので、私はその関係のことも向こうにもわかるだろうと思いますし、また向こうから報告が来ましたときに私どもの海上保安庁で調べられた事実と余りにも違うとかいうようなことがあれば、日本側の調査ではこうだということではっきりそこはおかしなことがあれば日本側の意見を言う、私はそのつもりでおりますので、国会のやりとりを通じまして、アメリカの方は日本側の海上保安庁からの答弁等は知っているということでございます。
高
高沢寅男#10
○高沢委員 私は、このアメリカのステートメントを見ますと、そう言っては失礼かもしらぬが、これは明らかにうそを言っておる、あるいはうそを言おうとしておる、こういうふうに考えざるを得ないのです。このステートメントによっても、想定問答によっても、当時上方を飛んでいたP3Cの航空機にも指示してそういう遭難の状況を調べるようにした、しかし何にもなかった、こういうことですが、船が十五分で沈んで乗組員が救命ボートに乗り移って援助を求めておるというこの状況を空から見て見えなかった、またこの原潜もそのときすぐ近くに浮き上がっていたというのですから、原潜もまた見えなかったというふうなことは、私はあり得ないと思うのです。また、救命ボートに乗っていた船員の人たちからは飛行機もよく見えた、原潜もよく見えた、こういう状況で、あちらの側から全然見えない、私はこれは見えたけれども見えなかったと言っておるというようなことに考えざるを得ない。
そういたしますと、いま大臣は、向こうから何か来たときにそれが納得できなければ問いただす、こう言われますが、来たときじゃなくて、もうすでにこの十日のステートメントが来ている、来た内容が、いま言ったようなことからどう見ても事態の真相を示していない、これはうそを言っている、こういうふうに判断されるとすれば、これは一体どうなんだ、これは違うじゃないか、被害を受けた人はこう言っておるぞ、これをどんどんこちらから、向こうから来るのを待つのじゃなくて、こちらからどんどんアメリカに向かって問題を提起し、ぶつけていく、そして答えを求める。どうなんだ、イエスかノーかどっちなんだ、こういうことで初めてこの真相がだんだんわかってくるのじゃないですか。この点は大臣、どうですか。
この発言だけを見る →そういたしますと、いま大臣は、向こうから何か来たときにそれが納得できなければ問いただす、こう言われますが、来たときじゃなくて、もうすでにこの十日のステートメントが来ている、来た内容が、いま言ったようなことからどう見ても事態の真相を示していない、これはうそを言っている、こういうふうに判断されるとすれば、これは一体どうなんだ、これは違うじゃないか、被害を受けた人はこう言っておるぞ、これをどんどんこちらから、向こうから来るのを待つのじゃなくて、こちらからどんどんアメリカに向かって問題を提起し、ぶつけていく、そして答えを求める。どうなんだ、イエスかノーかどっちなんだ、こういうことで初めてこの真相がだんだんわかってくるのじゃないですか。この点は大臣、どうですか。
伊
伊東正義#11
○伊東国務大臣 私も、そのステートメントでは当時の事情がよくわからぬ、そして、どういう救難活動をやったのかということもそれだけではわれわれは納得できぬということで調べてもらいたいと言っていた中のそれは一つの事項でございますので、そういうことだけではわかりませんよ、納得しませんよということを向こうに言ってあるわけでございます。そういうことを早く調査してくれ、こう言いましたときに、まさにそれが核心に触れることなんで、向こうの調査でも、何が起きたのか、なぜ通報がおくれたか、人命救助はどうだったかということは調査の核心に触れることで、それがまた責任の問題とかそういうことに関連することであるから、それに予断を与えるようなことをあらかじめ言うことは適当でないのでしばらく待ってくれ、自分の方は異例のスピードで調査をする、出たものは真実は隠さぬ、そのまま伝える、こういうことでアメリカ側から私に何度も言っているのでございます。
また、大統領も、個人的に非常に関心を持っている、首脳会談の前までに両方の考えを満たす十分な進展があるものと思う、そういうことを期待しているというような親書までわざわざ大使が持って届けてきまして、本当に迅速にやる、補償の問題もそれとはまた別にちゃんとやるというようなことを言ってきているわけでございますので、私はそれを信じて、なるべく早くちゃんとした報告をしてもらいたいということをこの前求めたというのがいままでの経過でございます。
この発言だけを見る →また、大統領も、個人的に非常に関心を持っている、首脳会談の前までに両方の考えを満たす十分な進展があるものと思う、そういうことを期待しているというような親書までわざわざ大使が持って届けてきまして、本当に迅速にやる、補償の問題もそれとはまた別にちゃんとやるというようなことを言ってきているわけでございますので、私はそれを信じて、なるべく早くちゃんとした報告をしてもらいたいということをこの前求めたというのがいままでの経過でございます。
高
高沢寅男#12
○高沢委員 私は、この場合の外務省の立場は両面あると思うのですよ。一つは対アメリカで、いま私が言うように、一体事態の真相はどうだったのか、なぜこうなったのか、これを求めていく、それからもう一つは、今度は対日本の国民、あるいは具体的には国会、それに対して事態の本当の姿はどうだったのかということを明らかにしていく、こういう両面の責任が私は外務省にあると思うのです。
そこで、われわれが国会でこの問題を論議してこの事件の性格を明らかにするのにどうしても必要な一つのポイントとして、ぶつかった原子力潜水艦はいわゆる攻撃型原潜であったのか、あるいはポラリス戦略ミサイルの原潜であったのか、どっちかということ、これは一つの重要なポイントです。このポイントについて、もう一度ここで改めて淺尾局長にお尋ねしたいと思うのですが、どっちだったでしょう。
この発言だけを見る →そこで、われわれが国会でこの問題を論議してこの事件の性格を明らかにするのにどうしても必要な一つのポイントとして、ぶつかった原子力潜水艦はいわゆる攻撃型原潜であったのか、あるいはポラリス戦略ミサイルの原潜であったのか、どっちかということ、これは一つの重要なポイントです。このポイントについて、もう一度ここで改めて淺尾局長にお尋ねしたいと思うのですが、どっちだったでしょう。
淺
淺尾新一郎#13
○淺尾政府委員 この潜水艦の名称についてはジョージ・ワシントンということが明らかになっております。ジョージ・ワシントン号は、ジェーン年鑑その他でも明らかなとおりSSBNということでございます。ポラリス型というように理解できる根拠はそこであるわけでございます。
この発言だけを見る →高
高沢寅男#14
○高沢委員 この外務委員会では、SSBNであると私は初めてお聞きした、実はこういう感じです。
それで、この事件が起きたのは九日、それから十日にアメリカからそういう通告があった。そして、この国会が初めてこの問題を論議したのは十三日、衆議院の安保特別委員会です。この安保特別委員会で、この原潜は一体SSNかSSBNかずいぶん質問が出ました。与党の議員からも野党の議員からも質問が出ました。そのとき、淺尾さん、あなたは何と答えたか。わかりません。その問題はアメリカに尋ねるべきだ。尋ねる考えもありません、この事件は公海上の問題で安保と関係ありません、したがって尋ねる考えもない、あるいはまた、アメリカはそういうことを発表しないことになっている、したがって尋ねる考えはない、こう言って、あなたはずっと国会で答弁を重ねてきました。しかし、いまはここでSSBNだと答えた。
しかし、さかのぼって、われわれも土井委員の要求によって得た資料によって見ると、すでに十日にアメリカのよこした想定問答で、これはSSBNだとアメリカ側の発表でちゃんと出ておる。十日に来ておることを、あなたは十三日の安保特別委員会で、それは答えられない、それは言えません、それは尋ねる考えもありません、こういう答弁をずっと重ねてきたのは一体なぜですか。きょうここであなたは答えた。しかし、いままでの経過の中ですでに明らかになって、アメリカも公表しておる。なぜあなたはこの国会にそれが答えられなかったのか、説明を求めます。(「アメリカに雇われているのと違うぞ」と呼ぶ者あり)
この発言だけを見る →それで、この事件が起きたのは九日、それから十日にアメリカからそういう通告があった。そして、この国会が初めてこの問題を論議したのは十三日、衆議院の安保特別委員会です。この安保特別委員会で、この原潜は一体SSNかSSBNかずいぶん質問が出ました。与党の議員からも野党の議員からも質問が出ました。そのとき、淺尾さん、あなたは何と答えたか。わかりません。その問題はアメリカに尋ねるべきだ。尋ねる考えもありません、この事件は公海上の問題で安保と関係ありません、したがって尋ねる考えもない、あるいはまた、アメリカはそういうことを発表しないことになっている、したがって尋ねる考えはない、こう言って、あなたはずっと国会で答弁を重ねてきました。しかし、いまはここでSSBNだと答えた。
しかし、さかのぼって、われわれも土井委員の要求によって得た資料によって見ると、すでに十日にアメリカのよこした想定問答で、これはSSBNだとアメリカ側の発表でちゃんと出ておる。十日に来ておることを、あなたは十三日の安保特別委員会で、それは答えられない、それは言えません、それは尋ねる考えもありません、こういう答弁をずっと重ねてきたのは一体なぜですか。きょうここであなたは答えた。しかし、いままでの経過の中ですでに明らかになって、アメリカも公表しておる。なぜあなたはこの国会にそれが答えられなかったのか、説明を求めます。(「アメリカに雇われているのと違うぞ」と呼ぶ者あり)
淺
淺尾新一郎#15
○淺尾政府委員 私も日本人でございます。
いまの御質問の経緯を振り返ってみますと、衆議院安保特の中でいろいろな御質問がございました。その際に、このジョージ・ワシントンがSSBNということは、ジェーン年鑑からそのとおりというふうに十分推測されるわけです。ただ、質問の過程の中で、当該潜水艦が現実にSSBNとしていわゆる水中から発射する弾道ミサイルを搭載していたのかどうかということが問題になったわけでございます。私は、型式から言えばSSBNということではあろうと思いますけれども、他方、一九八一年の国防教書の中には、この一番古いSSBNの五隻は改装して攻撃型潜水艦になるということもございまして、そのことも議論の中に出ていたわけでございます。したがって、型式としてはあくまでもSSBNではあっても、当時のジョージ・ワシントンがそのときにおいて果たして実体的にもSSBNであったのか、あるいはSSNに改装されているのか、そういうことはわからないということから、先般お答えを申し上げたわけでございまして、他方、ではなぜ尋ねないかという問題については、公海上で起きた事件でございますし、また、アメリカ政府の方針として、核の有無については肯定も否定もしない、こういう政策でございまして、私としてはアメリカのそういう政策というのは核の抑止力という意味から十分に肯定し得るということから、これは公海上で起きたことであるし、そういうアメリカの政策もあるということで、アメリカに尋ねないというふうにお答えしたわけでございます。
この発言だけを見る →いまの御質問の経緯を振り返ってみますと、衆議院安保特の中でいろいろな御質問がございました。その際に、このジョージ・ワシントンがSSBNということは、ジェーン年鑑からそのとおりというふうに十分推測されるわけです。ただ、質問の過程の中で、当該潜水艦が現実にSSBNとしていわゆる水中から発射する弾道ミサイルを搭載していたのかどうかということが問題になったわけでございます。私は、型式から言えばSSBNということではあろうと思いますけれども、他方、一九八一年の国防教書の中には、この一番古いSSBNの五隻は改装して攻撃型潜水艦になるということもございまして、そのことも議論の中に出ていたわけでございます。したがって、型式としてはあくまでもSSBNではあっても、当時のジョージ・ワシントンがそのときにおいて果たして実体的にもSSBNであったのか、あるいはSSNに改装されているのか、そういうことはわからないということから、先般お答えを申し上げたわけでございまして、他方、ではなぜ尋ねないかという問題については、公海上で起きた事件でございますし、また、アメリカ政府の方針として、核の有無については肯定も否定もしない、こういう政策でございまして、私としてはアメリカのそういう政策というのは核の抑止力という意味から十分に肯定し得るということから、これは公海上で起きたことであるし、そういうアメリカの政策もあるということで、アメリカに尋ねないというふうにお答えしたわけでございます。
高
高沢寅男#16
○高沢委員 あなたはいま、私も日本人であると言われましたけれども、あなたのいま答えられたことは全部アメリカ側の立場に立っての説明ですよ。私がいま言っていることは、すでに十日に、それはポラリス潜水艦の改造問題があったかどうか、それがアメリカの国防白書にあったかどうか、しかし、その過程を踏まえた上で、十日の時点でアメリカ側の説明によってそれはポラリス型潜水艦であるということがすでに外務省へ説明が来ておる。あなたはそれを見て知っているわけです。それを、そうであるかどうかと国会で尋ねられた。それに対して答えられない。これは、いまあなたはアメリカのあれこれの立場を説明されましたが、私は端的に言えば、あなたは国会を欺いてきたということですよ。国会議員あるいは国会というものをあなたは、悪い言葉で言えば小ばかにして、彼らはこの程度に答えておけばそれで通るのだというようなことで、すでに明らかにわかっていることも答えない。それをとにかく隠す、隠す、隠すというようなやり方。
しかし、今回は資料の提出によってそのことは明らかになりました。明らかになったからあなたも今度は答えたと思うけれども、しかし、いままでのその間の経過は、わかっていることを国会には隠す、国会議員には答えない、こういうふうなあなたの一つのビヘービア、あなたの国会に対する対応の仕方がある、こう私は実は言わざるを得ない。
この点は、大臣いかがですか。十日にわかっておる、ポラリス型潜水艦であるとアメリカが言ってきておる。それを、十三日以降の国会で問題になったときにそれに答えられない。これは一体、大臣いかがですか、私は大臣の見解をお尋ねします。
この発言だけを見る →しかし、今回は資料の提出によってそのことは明らかになりました。明らかになったからあなたも今度は答えたと思うけれども、しかし、いままでのその間の経過は、わかっていることを国会には隠す、国会議員には答えない、こういうふうなあなたの一つのビヘービア、あなたの国会に対する対応の仕方がある、こう私は実は言わざるを得ない。
この点は、大臣いかがですか。十日にわかっておる、ポラリス型潜水艦であるとアメリカが言ってきておる。それを、十三日以降の国会で問題になったときにそれに答えられない。これは一体、大臣いかがですか、私は大臣の見解をお尋ねします。
伊
伊東正義#17
○伊東国務大臣 いま淺尾君が言いましたように、それは核弾頭を積んでいるか積んでないかということはわからぬという意味のことを言ったのじゃないかと私は思うのでございますが、そういうやりとりは別にしまして、私ども、どうしても機密のことがあって、それは外交上の関係で話のできないということも、外交上の問題でございますからある時点まではこれはよくあることでございますので、その点はひとつ御了承を願いたいと思うのでございますが、それ以外のことで何も国会に隠しておくとかなんとかというようなつもりはないわけでございまして、もしもそういうふうなことがありましたら私からも十分注意しますし、そういうつもりをもって国会でお答えをしているわけでは毛頭ございませんので、その点はひとつ御了承を願いたいと思うわけでございます。
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高沢寅男#18
○高沢委員 いま大臣は、もしもそういうことがありましたらと言われましたけれども、もしもじゃないのだ。すでにあるのです。これは明らかですよ。私は、いままでずいぶんこの委員会のやりとりの中で、外務省政府委員のお答えが、核心に触れなければならぬところを触れていない、とにかくこの程度に済ましておけば国会は済むというような態度が余りにあったと思うけれども、しかし、私もそれを決定的なことでもって指摘する材料がなかったが、今度はもう明らかです。これはのっぴきならぬです。すでに十日にアメリカから、核ミサイル、ポラリスの潜水艦であると来ておる。そして、兵器体系にも損傷はなかったと言ってきておる。この兵器体系とは言うまでもなく戦略ミサイルです。そういう事態が十日に明らかになっていて、十三日以降の国会ではなおのらりくらりと、わかりません、尋ねる考えもありません、こういう政府委員の答弁で一体これからの国会運営ができるのか、実はそこまで私は言わざるを得ない。
大臣、もしあったらじゃないのです。あったのです。このことについて、大臣、政府委員を指揮する立場で、あなたの責任ある見解をもう一度お尋ねいたします。
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伊
伊東正義#19
○伊東国務大臣 いまお答えを申し上げましたが、これは政府委員が云々と言われましても、責任は私でございますから、そういうことがありましたら、私、ここで謝ります。以後注意しますが、そんな悪意でということはないと私は思うのでございます。資料を出せばそういうことはもうわかることでございますので、時間の関係でそういうことがあるということはたまたまございますので、それは御容赦を願いたいと思いますが、私も速記録等を調べてみますけれども、そういうことがありましたらこれは私の責任でございますから、私から謝ります。
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高沢寅男#20
○高沢委員 時間の前後とか、そんな問題でこれは済む問題じゃないですよ。私は外務省当局の姿勢の問題だと実は思うのです。端的に言うと、こういう事件が起きると外務省当局とアメリカ当局はお互いに腹と腹を寄せ合っておる、こういう姿勢です。そして、われわれ国民や国会にはしりを向け、背中を向けておる。この腹と腹の間で何事もできるだけ隠そう隠そうと、これはお互いの共同作業ですよ。そしてわれわれ国民が、国会が何か聞くと、そんなことはわかりません、そんなことはありません、そんなことは尋ねるわけにいきません、みんなわれわれに対してはひじ鉄砲です。そういうことがいつでも外務省の姿勢なんです。今回ははしなくもそのことが明らかになった、こう私は思うわけなんです。
したがいまして、その姿勢を根本的に改めてもらいたい、改めるべきだということを私は申し上げておるわけで、いま大臣から謝りますという遺憾の表明がありましたが、委員長、これはこれからもこの外務委員会の運営の問題に関連すると思いますので、政府委員のこういう国会に対する対応の仕方ということを一度この委員会の理事会においてもひとつまた取り上げてもらって、そして御協議を願い、しかるべき結論を出してもらうように、これは委員長にお願いをいたします。委員長の御見解をちょっとお尋ねいたします。
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奥
高
高沢寅男#22
○高沢委員 それでは、次へ進みたいと思います。
十六日にロング・アメリカ太平洋軍司令官が来られて、総理もお会いになったし、外務大臣もお会いになりました。私はそれは新聞の記事で拝見しましたが、その中でロング司令官は、この事件を三十日以内に調査して結果を出したい、こう言われた。これは大変大事なポイントだと思いますが、この三十日以内というのはいつから数えて三十日か、お尋ねしたいと思います。
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伊
伊東正義#23
○伊東国務大臣 総理もお会いになりましたが、私が会いましたときに、さっきから言いました事故の原因、通報のおくれ、人命救助、補償の問題等善後処置ということを言いまして、なるべく早く知らせてもらいたい、できれば中間報告的なものもやってもらいたいということを私は言ったわけでございます。そのときにロング司令官は、これは非常に重大な問題であると自分たちも受けとめている、そして、場合によっては責任問題というものも出てくるのだ、そういうことのためには、調査ということはちゃんと法律手続に沿って証拠も集めてやらなければいかぬ、いま私の言いましたようなことは調査の核心に触れる問題であるので、それを裁判なり審判なりやる場合の予断を与えるようなことをあらかじめ調査の途中で言うことはむずかしいので、調査をなるべく早くやるから、それはひとつ了承してもらいたいということでございました。
なお、どのぐらいかかるものかと言いましたときに、約三十日という話がございました。それはいつから起算して三十日か、何月何日、事故の起こった日からとかなんとか、そういうことは実は詰めませんでしたが、調査の大佐、向こうの担当官を任命しまして調査を始めているということでございましたので、大体日を繰ってみますと、首脳会談の前までにそれは間に合わないじゃないか、もっと早くしてもらわなければ、首脳会談があるので、その前に調査結果がわかっているということでないと困るということを私は言ったのでございまして、その後に、それから二日たって大統領の親書が来まして、首脳会談の前にある程度の意を尽くせるようにすることを自分も十分期待しているという手紙が来たわけでございます。
それで、三十日というのをいつから起算してかということは、そのときは問いただしておりませんが、私は首脳会談の前にある程度のことがわかって決着をしておくということが大切だというふうに思いまして、三十日では遅いじゃないかという意味のことを私は言ったのでございます。
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それで、三十日というのをいつから起算してかということは、そのときは問いただしておりませんが、私は首脳会談の前にある程度のことがわかって決着をしておくということが大切だというふうに思いまして、三十日では遅いじゃないかという意味のことを私は言ったのでございます。
高
高沢寅男#24
○高沢委員 そういたしますと、そのロング司令官の発言があり、その後、レーガン大統領から総理に親書が来て、この親書では、首脳会談までに決着を進めたい、こういうふうにも言われておる、こうお聞きするわけですが、それらの全体を総合して、それじゃ首脳会談までにはこの問題は決着される、こう理解していいと思うのですが、その場合の決着とは、今度何か補償をするということがアメリカの側から出てきているようですが、補償の問題で話がつけば決着というふうにお考えなのか、補償の前提になるこの事件の全体の経過と責任を明らかにするということと補償と二つ合わせて一つである、こういうことでもって決着なのか、その点の大臣のお考えをお尋ねしたいと思います。
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伊東正義#25
○伊東国務大臣 向こうは、調査は調査でちゃんとやる、それを待って補償ということでなくて、補償の方のことはあわせて早く話し合いを始めるということで、並行していま話が進んでおるわけでございますので、私はこれは補償の話がつけばもう決着とは全然思っておりません。あくまで調査の結果の報告をもらって、大多数の国民の方が納得するような調査結果が出るということでなければ、本件はうやむやになるおそれがあると私は思いますので、やはり補償は補償、調査、原因、通報おくれ、人命救助がどういうことであったかというような調査もちゃんとできるということが両方相まって、私は本件の大筋の決着、こう思っておるわけでございます。
向こうの大統領から来ています言葉は、最後の方に「鈴木総理閣下のワシントン訪問の前に、双方にとって必要なことを満たす十分な進展が見られることを非常に期待しておるところであります。」という大統領からの手紙でございますので、私は、首脳会談の前に少なくとも大筋のことがわかる、補償なら補償でどんどん進んでいくとか、責任の所在がわかるとか、そういうことができることを期待しているわけでございますし、実はきのうも日本の大使館に、この前こういう手紙をもらったが、ひとつ調査は早くやってもらいたいという旨を伝えたところでございます。
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高
高沢寅男#26
○高沢委員 いまの大臣の言われたようなそういう決着でなければいかぬ、こう私、思います。いままでも何かアメリカのこの戦略原子力潜水艦による衝突事件が何回も起きておるというふうなことが伝えられておりますから、これからの再発を防ぐという意味でもこのことの究明、そして決着ということがどうしても必要だと思います。
そこで、その決着の場合の一つの考え方として、私はこうでなければいかぬと思う。それは、被害を受けた船員の人たちがこうだったということを述べておられるわけです。その述べておられることは、海上保安庁もちゃんとキャッチされておりますし、海上自衛隊もキャッチされておるということがあるわけで、これは言うならば日本側がこの事件に関して持っておる一つのデータであり、資料であるわけです。これと、アメリカ側からいろいろ責任をこうとりますという説明が出てくる。経過はこうだったという説明が出てくる。この両者が突き合わされて整合性がある、合致するということになって初めて経過が明らかになったということになると私は思うのです。そういう考え方でこの決着を進めてもらいたいと思いますが、大臣いかがでしょう。
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伊
伊東正義#27
○伊東国務大臣 アメリカ側の調査だけ発表になって、日本側の海上保安庁の調査が発表にならぬということは私はないと思います。発表するときは、アメリカ側の調査もこうだった、日本側も海上保安庁が生存者から聞いたことはこうだったということは、当然これは発表になると私は思っておりますし、またそうでないと、アメリカ側の発表だけで、日本側の発表はわからぬということではまた国民の皆さんも納得しないと思いますから、その点はやはりこの事件で国民の皆様に何か割り切れぬ、わからぬというようなことのないようにすることが大切だ、日米の友好関係を続けるには、やはりそういうところをはっきりすることが大切だというふうに私は考えるわけでございます。
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高沢寅男#28
○高沢委員 ぜひそういうふうに進めてもらいたいと思います。
そこで、この事件といわゆる非核三原則というものは非常な関連があるわけですが、今度の日米首脳会談の中では、鈴木総理大臣はレーガン大統領に、日本の国是が非核三原則であるということをよく確認するのだということを国会の答弁でも言っておられるわけです。外務大臣も当然同席されることになると思うわけですが、この点はひとつきちんと、日本の国是、非核三原則をアメリカの方も尊重しますということをそういうやりとりの中で確認してもらいたいと思うわけですが、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →そこで、この事件といわゆる非核三原則というものは非常な関連があるわけですが、今度の日米首脳会談の中では、鈴木総理大臣はレーガン大統領に、日本の国是が非核三原則であるということをよく確認するのだということを国会の答弁でも言っておられるわけです。外務大臣も当然同席されることになると思うわけですが、この点はひとつきちんと、日本の国是、非核三原則をアメリカの方も尊重しますということをそういうやりとりの中で確認してもらいたいと思うわけですが、いかがでしょうか。
伊
伊東正義#29
○伊東国務大臣 首脳会談でどういうことを話され、どういう議題かということは、実はまだはっきり決まっておりませんので、いまここで云々することは差し控えますが、この間ロング司令官に会いましたときも、私も、非核三原則につきましては日本はこういうことなんだからということを話し、向こうも、今後ともアメリカとしては非核三原則を尊重するということを、司令官と私の話し合いでも一つの話題になったことでございますので、首脳会談の中でそれをどういうふうに取り上げるかということは、いまここで私からお答えするには、まだ総理と相談もしておりませんのでわかりませんが、いずれかの機会には、私はヘイグさんにまた会いますから当然今度のことも話題になりましょうし、そういうことは言うつもりでございます。
〔委員長退席、松本(十)委員長代理着席〕
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