予算委員会第二分科会

1981-03-31 参議院 全226発言

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会議録情報#0
昭和五十六年三月三十一日(火曜日)
   午前十時開会
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   分科担当委員の異動
 三月三十日
    辞任         補欠選任
     片山 甚市君     山崎  昇君
     大川 清幸君     和泉 照雄君
     井上  計君     栗林 卓司君
 三月三十一日
    辞任         補欠選任
     丸谷 金保君     松前 達郎君
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  出席者は左のとおり。
    主 査         和田 静夫君
    副主査         田代由紀男君
    分科担当委員
                岩動 道行君
                板垣  正君
                源田  実君
                下条進一郎君
                堀江 正夫君
                松前 達郎君
                山崎  昇君
                和泉 照雄君
                栗林 卓司君
   国務大臣
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  大村 襄治君
   政府委員
       国防会議事務局
       長        伊藤 圭一君
       防衛庁参事官   岡崎 久彦君
       防衛庁参事官   石崎  昭君
       防衛庁参事官   上野 隆史君
       防衛庁参事官   番匠 敦彦君
       防衛庁長官官房
       長        夏目 晴雄君
       防衛庁長官官房
       防衛審議官    西廣 整輝君
       防衛庁防衛局長  塩田  章君
       防衛庁人事教育
       局長       佐々 淳行君
       防衛庁衛生局長  本田  正君
       防衛庁経理局長  吉野  実君
       防衛庁装備局長  和田  裕君
       防衛施設庁長官  渡邊 伊助君
       防衛施設庁次長  多田 欣二君
       防衛施設庁総務
       部長       森山  武君
       防衛施設庁施設
       部長       伊藤 参午君
   説明員
       大蔵省主計局主
       計官       畠山  蕃君
       文部省初等中等
       教育局小学校教
       育課長      河野 石根君
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  本日の会議に付した案件
○昭和五十六年度一般会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○昭和五十六年度特別会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○昭和五十六年度政府関係機関予算(内閣提出、
 衆議院送付)
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和田静夫#1
○主査(和田静夫君) ただいまから予算委員会第二分科会を開会いたします。
 分科担当委員の異動について御報告いたします。
 昨三十日、片山甚市君、大川清幸君及び井上計君が分科担当委員を辞任され、その補欠として山崎昇君、和泉照雄君及び栗林卓司君が選任されました。
 また、本日、丸谷金保君が分科担当委員を辞任され、その補欠として松前達郎君が選任されました。
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和田静夫#2
○主査(和田静夫君) 昭和五十六年度総予算中、防衛庁所管を議題といたします。
 それでは、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
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山崎昇#3
○山崎昇君 まず冒頭に、長官に、けさのニュースでアメリカのレーガン大統領がピストルでやられるという事件が世界を駆けめぐりまして、私もあのニュースを聞いてびっくりした一人でありますが、先般外務大臣がアメリカへ行って帰ってこられ、近く総理がまた行かれる。また聞くところによれば、あなたもやがてアメリカへ行かれるという話を聞いているわけなんですが、この事件で私は、まだ犯人がどういう動機でやったのか何かも不明な段階でありますから、多くのことをあなたに聞くことを差し控えた方がいいという感じも持っています。持っていますが、あれ一つを見ても、あれだけ核兵器を持って、あれだけ軍隊を持って、そういうものでも大統領を守ることはできないいまのアメリカの病んでいる国情ではないだろうか。そういう気持ちも反面では持たざるを得ないわけなんですが、このレーガン大統領がピストルで撃たれた事件について、あなたはいまの段階でどんな考えを持ち、感想を持たれているか、まずこの点聞いておきたい。
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大村襄治#4
○国務大臣(大村襄治君) レーガン大統領の遭難のニュースは私もけさテレビで見まして、先生と御同様非常にびっくりいたしたわけでございます。先ほど閣議の席上、伊東外務大臣からこのことに関する報告がございまして、いま病院で手当てを受けておる、弾丸の摘出手術はすぐ行うことは危険のおそれもあるので見合わせることになっているが、ヘイグ国務長官の発表によると容態は安定しておる、こういうことでございました。そこで、私といたしましても、けがが一日も早く回復されることを心から希望している次第でございます。
 いまお尋ねの点につきましては、背後事情等も明確でございませんし、またアメリカの国内の問題でございますので、いまの時点でいろいろ感想を申し上げることは慎まなければいけないと思う次第でございますが、こういった事件が起こったということは事実でございますので、今後の調査等、状況を冷静に見守っていく必要があるというふうに考えている次第でございます。
   〔主査退席、副主査着席〕
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山崎昇#5
○山崎昇君 この問題は、いま長官も言われますように、また私もそうでありますが、背景やらあるいはどういう動機かもまだ調査中でわからぬ段階ですから、多くのことをこの段階であなたに聞くことも私はいまちゅうちょしているわけなんで、これ以上多くのことを聞きませんが、いずれにいたしましても、多少のけさの解説めいたもので言えば、アメリカ国内には不満がもう爆発しそうな状況にあるんではないんだろうか。それは、国内政治そのものがかなり病んできているところへ、言うならば防衛費だけ増額して、福祉でありますとか国民生活そのものに対してはかなり極度な削減を行う。言うならば貧富の格差がますます激しくなって、そして政治的弱者といわれる諸君に対してきわめてレーガンは冷たいのではないか、まあそんなような空気があるというような趣旨のことがけさ述べられておりました。ですから私は、やっぱりこの事件を冷静にもちろん考えなければいけませんし、すぐ日本とどうというわけではないと思うにいたしましても、やはり国内の政治というのは防衛だけではどうにもならぬのだということを証明したんじゃないか、私はこう考えている一人なんですが、重ねてその点についてあなたの見解を聞いてこの点はやめておきたいと思うんです。
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大村襄治#6
○国務大臣(大村襄治君) 確かに、防衛だけでは国内の政治がうまくいかない、そのとおりだと思います。しかしまた、防衛なくして国の独立と安全は保てないということも同様に事実であると思いますので、先ほど申し上げましたように、冷静かつ沈着に対処していく必要があると私は考えている次第でございます。
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山崎昇#7
○山崎昇君 次に、これは質問通告もしておりませんが、けさの神奈川新聞の一面トップで、あすの朝、横浜に沖繩からLPD、LST、このアメリカの艦船が二隻入港する。これがもう大変大きな報道をされまして、これに対して神奈川県知事あるいは横浜の細郷市長等も、きわめて遺憾である、早速国あるいはアメリカに対して抗議をしたいという趣旨のことが述べられておりますが、この艦船の入港は、長官も御存じのとおり、以前は沼津の千本浜から上陸をしておって、ことしの一月には気象条件ということを理由にして横浜が使われておる。今度は何の前ぶれもなしに、また気象条件という条件もなしに横浜に上陸をしてくる。いま横浜市民としては、横浜がこれの恒久的な基地になるんではないか、こういう不安で大変だということがけさ報道されました。一体、これは事前に防衛庁に話があったのか、あなたの方では知っておったのか、あるいはこういうやり方に対して防衛庁はどういう処置をとろうとするのか、これは通告しておりませんでしたけれども、お聞きをしておきたいと思うんです。
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渡邊伊助#8
○政府委員(渡邊伊助君) 横浜ノースドックの使用の問題につきましては、先生ただいまおっしゃいましたように、先般におきましても艦船の使用ということがございましたが、
   〔副主査退席、主査着席〕
その当時、沼津の方の気象の条件ということがございまして、横浜のノースドックを使用するということを国会等でも申し上げたことがございますが、気象条件が悪いのでノースドックを使ったというのが唯一の理由ではないわけでございまして、そういうこともあるということでございます。
 今回の件につきましては、私ども通知を受けておりますが、私どもの考え方としては、横浜のノスドックというのは港湾施設でございますから、米軍が艦船の入港あるいは物資の積みおろしその他について使用するということにつきましては、地位協定上何ら問題はないというふうに考えております。ただ、地元におきまして、基地の恒久化につながるのではないかということとか、あるいは道路交通上の問題等を御論議されているということは承知しておりますが、米側の方の非公式な考え方としては、あの基地を近い将来返還をするということは全く考えておらないということでございますし、また道路交通上の問題は私ども直接の所管ではございませんけれども、これは米側の方から警察の方に通知があるというふうに承知をいたしております。
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山崎昇#9
○山崎昇君 いまのあなたの答弁は少し違うんじゃないでしょうか。一月の場合には、横浜経由の輸送理由に気象上の条件を使って、全くこれは一過性であって臨時的なやり方だ、こういうことで一月の場合は私ども済まされていると考えています。しかし、今度何の理由も示されずに、そしていまあなたの答弁によるというと、神奈川県も横浜市も強くこのドックの返還を希望しておる、今日まで運動も展開しておる。そういう運動に逆なでするようにあるいは水を差すように理由も示されずにやってくる、これはどう考えてみてもアメリカの行き過ぎじゃないでしょうか。また、あなたの気持ちの中には、地位協定だからやむを得ぬのだと、何か恒久基地として認めるようなあなたの考え方がにじみ出るような答弁である、これは許されないんじゃないでしょうか。そしてまた、横浜市内を相当な車両が通るということになると交通渋滞になりますから、そういう意味でも横浜市民は大変ないま恐慌状態にある。かつて戦車の輸送問題で、いまわが党の委員長をやっております飛鳥田さんが横浜市長時代にあの問題でずいぶん騒いだ事件がありました。そういうことを私はいま想起しているんですが、これは相当今後混乱を生ずる問題じゃないかと私は思うんですよ。
 そういう意味では、当然あなたの方は米軍に対してどうして突然横浜を使うのかただすと同時に、県民感情や市民感情を背景にするならば当然やめさせるべきではないかと私は思うんですが、どうですか。
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渡邊伊助#10
○政府委員(渡邊伊助君) 先般の件について、私どもは一過性であるとかあるいは臨時的なものであるということを申し上げたつもりはございません。
 それから、このノースドックの返還の問題につきましては、かねてから地元の方から御要望があるということはよく承知をいたしておりますが、私どもが非公式に米側と折衝している限りにおきましては、先ほど申しましたように、近い将来の返還はきわめて困難であるという感触を得ております。ただ、地元の方の御要望につきましては、米側の方にもその気持ちは伝わっているというふうに考えております。
 それから、今回の問題につきましては、先生ただいま御指摘のようにいろいろ地元で御論議がありますから、その点については米側の方にもよく伝えておきたいというふうに考えております。
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山崎昇#11
○山崎昇君 重ねて聞いておきますが、沼津の千本浜をずっと使っておったのが気象条件を理由にして一月に横浜でやっておる。今度何もないのに横浜を使うと、そしていま私が申し上げたように、県民も横浜市民ももう恒久化されるんじゃないかという、こういう心配でいっぱいになっている。一体横浜を使うという理由について防衛庁はどういう判断をしているんですか。あるいはアメリカ軍との間に多少の、あなた方に対して横浜を使うという理由について述べられたことがあるのか、その点重ねて聞いておきます。
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渡邊伊助#12
○政府委員(渡邊伊助君) 横浜をどうして使うのかという理由については米側の方にただしておりません。先般ノースドックを使用した際には、過去において沼津の方で非常に気象条件が悪いこともございまして米側の方としては計画的に事業を実施できなかったという経緯もありまして、恐らく米側としてはそのような事態を回避するために横浜のノースドックを使うということを考えているのではないかというふうに思いますが、なぜ横浜を使うのかということにつきましては、私どもは米側に理由をただしておりません。
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山崎昇#13
○山崎昇君 長官に聞きますが、きょう、恐らく知事も横浜市長もあなたを訪ねられるんじゃないか、あるいは米軍に対しても抗議の行動を起こされるんじゃないか。そういう地元の世論というものを背景にして、長官としては、米軍に対してこういうやり方というのはすべきものではないんじゃないか、したがって、あすどうも上陸するようでありますが、それはとりあえず中止してもらいたい、そういう趣旨のことを米軍側と折衝する考え方はありませんか。また私は強くそれをやってもらいたいと思うんですが、どうですか。長官から答えてください。
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渡邊伊助#14
○政府委員(渡邊伊助君) 先ほど申しましたように、横浜のノースドックは、港湾施設として、地位協定上の施設区域として日本政府から米側に提供しているところでございますから、港湾施設というその使用条件のもとでそれに適合するような使用をするということにつきましては、日本政府としては米側に対して何も申し出る理由はないというふうに思います。したがいまして、今回の横浜ノースドックの使用について中止を申し入れるという考え方はございません。
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山崎昇#15
○山崎昇君 防衛庁長官、どう。
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大村襄治#16
○国務大臣(大村襄治君) ただいま山崎先生から、知事さんなり市長さんが私のところにお見えになる予定もあるようなお話でございますが、お見えになりましたならば、国会の都合のつく時間にお目にかかってよくお話は承りたいと思います。
 しかし、あす入港予定のものを延ばすように申し入れるかという点のお尋ねにつきましては、いま施設庁長官がお答えいたしましたように、地位協定に基づいて現在提供している施設でございますので、直ちに予定を変更することを当方から申し入れることは必ずしも適当ではない。今後の問題につきましては、地元の要望もよく承りましてできるだけ対処してまいりたいというのが私の気持ちでございますので、あわせて申し上げます。
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山崎昇#17
○山崎昇君 それでは、この問題は地元の意見を十分聞いて、そして横浜市内としては大変なこれ交通問題に発展するおそれがあるし、混乱が生ずるおそれもあります。したがって、そういうことを政治としては未然に防がなければいけませんから、そういう意味でも強くひとつアメリカ側に反省を求めると同時に、防衛庁としても世論を背景にして強い姿勢をとってもらいたいということを指摘して、この問題を一応打ち切っておきたいと思います。
 それから次に、これは通告してありますように、後二カ月後にまた旭川の護国神社の例大祭が始まるわけでありますが、過去この問題についてかなり議論がありましたが、
   〔主査退席、副主査着席〕
私から一、二確認をしておきたいと思うんですが、一つは、一昨年の五月二十二日の参議院内閣委員会でわが党の野田委員から質問がありまして、当時防衛庁長官が山下さんでした。「宗教的活動につきましては、私どもといたしましては、宗教的色彩を帯びた行事に自衛隊の音楽隊、ラッパ隊等が参加することは宗教的活動に関与したことになるので、厳に慎むべきであるというふうなことで申しておる次第でございますが、その趣旨は十分徹底いたしておると思います。」と、こうなっておる。しかし、昨年はこの趣旨に反して多くの自衛官が出席をした。特に北部方面総監は初めて去年は式辞を述べておる。大湊の海上自衛隊からも音楽隊が出席をしておる。こういう状況になっておりまして、昨年の十一月の二十日に、これまたわが党の矢田部委員から質問があって、当時の防衛庁は、十分実情を調査してみたいという答弁がございました。その後、どういう調査をしてどういう状況であったのか、まずお聞きをしてから、具体的に聞いていきたいと思うんです。
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大村襄治#18
○国務大臣(大村襄治君) 昨年十一月二十日の参議院内閣委員会において、矢田部委員から御質問のあった北部方面総監等の護国神社への参拝等について調査いたしました結果を御報告申し上げます。
 北部方面総監等の護国神社の参拝につきましては、北部方面総監太田穰ほか五名の者が北海道護国神社奉賛会長から招待状を受け、各人休暇をとり、昭和五十五年六月五日に私人として護国神社に参拝したものであります。その際、神社まではタクシー等公共交通機関を利用し、かつ玉ぐし料は私費で納め、記帳は肩書きを用いず、随行者もいない全く私人としての参拝でありました。
 なお、制服は着用していましたが、私人として行動する場合の制服の着用は個人の判断に任せているもので、問題はありません。
 祭詞については、奉賛会長の依頼により、北部方面総監である太田穰が肩書きなしの私人として読み上げたものであります。
 なお、音楽隊の市中行進につきましては、自衛隊の北部方面音楽隊等の音楽隊は、六月五日、旭川市の主催による各種団体等の市中行進の一部として行進に参加したものでありまして、御指摘のような護国神社の例大祭に参加したものではございません。
 以上のような調査の結果でございますが、今回の参拝及び音楽隊の行進は、防衛庁の指導方針——山下元長官が国会において答弁した、そして指導方針を定めたのでございますが、その指導方針の個々の条項に当てはまっておるものであるということが判明いたしましたので、この機会をかりまして慎んで御報告申し上げる次第でございます。
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山崎昇#19
○山崎昇君 それでは重ねて聞きますが、青森県の自衛隊大湊音楽隊は、これは出張ですか、それとも休暇で行ったわけですか。これは一体どういう調査を行われたんですか。そして、私の調査では第二師団に宿泊をして第二師団の営庭から行進に参加をしておる。一体これはどういうことなんですか。休暇をもしとっておると言うならば休暇願等を出してもらいたい。
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夏目晴雄#20
○政府委員(夏目晴雄君) 先ほど大臣から御答弁がありましたとおり、この音楽隊の市中行進につきましては、護国神社の例大祭とは全く切り離された形で、旭川市あるいは旭川市の地区の吹奏楽連盟あるいは北海タイムス社が主催して行われたものであります。また、自衛隊の音楽隊はこの市中行進に参加しておりますが、これは旭川所在の各種団体、八十幾つあったと記憶しておりますが、そういう団体と一緒に行動している。しかも、自衛隊の音楽隊につきましては、一般の行進とは別に自衛隊の駐とん地から出発して途中で合流して旭川駅に行っているということが実情でございまして、決してこの宗教的行事に参加したものではないということをまず申し上げておきたいと思います。
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山崎昇#21
○山崎昇君 それは論弁じゃないですか。六月の四日、五日、六日と三日間あるんですよ。この護国神社の例大祭と切り離した行事なんて一つもありませんよ。そして、これは平日に行われているんです。後で文部省にもお聞きしますが、そういう詭弁は言わぬ方がいい。私はいまここに当時の写真を持っています。いまこれ長官に見せますが、一つは北海タイムス社という、ボーイスカウトが標示を持って青森県自衛隊大湊音楽隊。そして重ねて私は許しがたいと思うのは、先頭の自衛隊員は自衛艦旗を持っている。これは私が調べたところによると、この自衛艦旗はどういう管理をしているのかわかりませんが、この「フォト」という写真に載った自衛艦旗と同じものでありますから、私は違うものじゃないと思っております。そして、さらに御丁寧に自衛隊員の一人は大日本帝国海軍という帽子をかぶって、これも写真がある。こういう行動をとっておってどうしてこれが個人なんですか。どうしてこれがこの護国神社の例大祭と違うんですか、別な日にあったのならいざ知らず。そして、さっきも申し上げたように、この大湊の音楽隊は第二師団に宿泊をしている。そして、ここに写真たくさんありますが、第二師団の営庭は全部こういう方々の、遺族会も入りますが、バスの駐車場に開放して、そこから出発しているんですよ。何でこれが個人なんですか。ちょっとこれ防衛庁長官に見せてやってください。一体自衛隊旗とか自衛艦旗の管理というのはどういう仕組みでやられているんだろうか、あわせてそれもお答え願いたいと思うんです。
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大村襄治#22
○国務大臣(大村襄治君) お答えいたします。
 先ほど、太田北部方面総監ほかの護国神社参拝につきましては、個人としての参拝であるということを申し上げたわけでございます。
 音楽隊の方につきましては、護国神社の行事に参加したものではございません。別個に地元の要請に従いまして市中の行進に参加したものでございますので、個人としての参加ということではございません。
 艦旗等についてのお尋ねにつきましては、政府委員をして答弁させたいと思います。
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佐々淳行#23
○政府委員(佐々淳行君) これ、官房長の所管かもしれませんが、ちょっと私の記憶で、いま確かめておりますけれども、先生御指摘でございますが、ほかに何にも行事がなかったではないかと、例大祭以外になかったではないかという御指摘なんでございますが、市民音楽大会というのがたしかこの前夜に行われ、かつ当日は市民音楽パレードという行事が行われておりまして、これに対する広報活動としての出張でございまして、例大祭参加とは関係ないということでございます。
 また、例大祭の行われました護国神社とこの御指摘の第二師団の入り口とは大変至近距離でございます。その関係で護国神社の前を通った事実はございますけれども、この音楽隊が参加をした行事は市民音楽パレードという行事に参加をしたものと承知しております。
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山崎昇#24
○山崎昇君 あんまりあなた方、そういういいかげんなことを言わぬ方がいい。これは北海道護国神社慰霊大祭式次第がある、三日間の。護国神社の慰霊大祭と無関係の市中行進がどこにありますか。第一日目が六月四日、第二日目が六月五日、三日目が六日、全部これ式次第がある。その一環の行事として全部行われているんですよ。余りいいかげんな答弁せぬ方がいい。私は旭川知っておりますよ。私が陸軍二等兵で入隊するときに、護国神社の前にかつて工兵第七連隊がありまして、そこに私は入隊したんですから、あの近辺全部知っていますよ。そういうことも踏まえて私はこの間旭川へ行ってきた。一括書類全部これ、もらってきた。三日間の例大祭の行事なんだ。このほかにもたくさんありますよ。書道会だとか、あるいはここにもありますが、戦車を公開して子供に乗せているとか、たくさんの行事はありますが、いずれにいたしましても護国神社慰霊大祭式次第の中でこれが全部行われている。無関係なんということは言わせない。
 それから、さっき指摘しましたあの自衛艦旗は、あれは何ですか。一体自衛艦旗とか自衛隊旗というのはだれがどういう保管をするのか。これは二本も三本もあって、そこに持っているそれはにせ物なのか本物なのか。そういうものを持って堂々と行進して、何でこれが個人参加なんですか。
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夏目晴雄#25
○政府委員(夏目晴雄君) 先ほど来申し上げているように、北部方面総監の護国神社参拝が個人としての資格で参拝したということを申し上げているわけで、音楽隊が個人で参加したということは私ども申しておりません。音楽隊はあくまでも広報活動の一環として参加しておるというものでございます。
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山崎昇#26
○山崎昇君 憲法上問題があるというこういう宗教的行事の例大祭に自衛隊が宣伝だというかっこうで部隊として参加したら、私はなおさら許されませんよ。だから、さっき私が読み上げましたように、かつて山下さんは、自衛隊の音楽隊、ラッパ隊等は参加することはいけないんだ、厳に慎むんです、それはもう行き渡っているんです、こういう答弁が行われて、なおかつそういう形のものがやられている。
 それから、自衛艦旗というのは、あれ自由に音楽隊が持ち出してああいうことをやっていいんですか。それも聞いておきます。
 それから、その写真にありますように、旧大日本帝国海軍の帽子をかぶって——これはまあ一名でありますが、仮装行列でも何でもない、そして行進に参加する、復古調もいいところです。そういうことが自衛隊としてあたりまえなんです、宣伝なんです、こういうふうに言えるんだろうか。一体自衛艦旗とか自衛隊旗というのはだれがどういう保管をして、いつどういうかっこうで使うのか、それもあわせてひとつ答弁願いたい。
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佐々淳行#27
○政府委員(佐々淳行君) お答えいたします。
 たとえば護衛艦が就役をいたしますと、これに対する艦旗授与という行事等が行われまして、その連隊旗あるいは艦旗、こういうものはその部隊のいわば——昔からそうでございますけれども、士気高揚のためあるいは団結の象徴という形で、そういう部隊の象徴というものであろうかと存じます。しかしながら、パレード等を行います際にこれを使ってよろしいか悪いかということでございますと、先生ごらんになったかもしれませんが、観閲行進であるとか、あるいはその他の諸行事につきましては、指揮官旗あるいは自衛艦旗等を使用しておる場合がございます。旭川の市中パレード、もしもこれが宗教的な行事であるところの護国神社の大祭に参加をしたと、こういうことになりますと先生御指摘のような問題が生ずるかと思いますけれども、広報活動の一環として正規の旅費でもって参加をした場合、市中パレード等にそういう隊旗等を使用する場合もございますので、国旗もこれまた使用をしておる状況でございますので、その点は差し支えないのではないかと考えております。
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山崎昇#28
○山崎昇君 先ほど来あなた言っているように、護国神社の例大祭でなければ、何であなた旭川市でそういう行事が計画されてやられるんですか。例大祭だからあなた方も行っているんじゃないですか。
 それからもう一つ、大日本帝国海軍の帽子をかぶって歩いている。これは一体どういうふうに理解したらいいんですか。
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佐々淳行#29
○政府委員(佐々淳行君) 帝国海軍の帽子をかぶっていたという事実は、実は私ただいま初めて承知をいたしましたので、これは調査をいたしたいと思います。
 それから、行事につきましては、これは例大祭行事ではなくて恒例の旭川市の市民行事と承知をいたしております。
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