決算行政監視委員会第四分科会

2000-04-20 衆議院 全345発言

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会議録情報#0
本分科会は平成十二年四月三日(月曜日)委員会において、設置することに決した。
四月十九日
 本分科員は委員長の指名で、次のとおり選任された。
      相沢 英之君    岩永 峯一君
      鯨岡 兵輔君    滝   実君
      堀之内久男君    矢上 雅義君
      熊谷  弘君    葉山  峻君
      石垣 一夫君    保坂 展人君
四月十九日
 岩永峯一君が委員長の指名で、主査に選任された。
平成十二年四月二十日(木曜日)
    午前九時開議
 出席分科員
   主査 岩永 峯一君
      鯨岡 兵輔君    栗原 博久君
      滝   実君    竹本 直一君
      中野  清君    堀之内久男君
      水野 賢一君    矢上 雅義君
      金田 誠一君    葉山  峻君
      石垣 一夫君    桝屋 敬悟君
      中川 智子君
   兼務 田中 和徳君 兼務 桧田  仁君
   兼務 吉川 貴盛君 兼務 平野 博文君
   兼務 渡辺  周君 兼務 児玉 健次君
   兼務 一川 保夫君
    …………………………………
   運輸大臣
   国務大臣
   (北海道開発庁長官)   二階 俊博君
   建設大臣
   国務大臣
   (国土庁長官)      中山 正暉君
   北海道開発政務次官    米田 建三君
   国土政務次官       増田 敏男君
   運輸政務次官       中馬 弘毅君
   建設政務次官       加藤 卓二君
   会計検査院事務総長官房審
   議官           船渡 享向君
   会計検査院事務総局第三局
   長            白石 博之君
   政府参考人
   (人事院事務総局職員局長
   )            中橋 芳弘君
   政府参考人
   (北海道開発庁総務監理官
   )            斎藤 徹郎君
   政府参考人
   (北海道開発庁計画監理官
   )            林  延泰君
   政府参考人
   (科学技術庁研究開発局長
   )            池田  要君
   政府参考人
   (環境庁大気保全局長)  廣瀬  省君
   政府参考人
   (環境庁水質保全局長)  遠藤 保雄君
   政府参考人
   (国土庁計画・調整局長) 小林 勇造君
   政府参考人
   (国土庁大都市圏整備局長
   )            板倉 英則君
   政府参考人
   (国土庁防災局長)    生田 長人君
   政府参考人
   (外務大臣官房外務参事官
   )            塩尻孝二郎君
   政府参考人
   (厚生省社会・援護局長) 炭谷  茂君
   政府参考人
   (厚生省社会・援護局保護
   課長)          宇野  裕君
   政府参考人
   (厚生省老人保健福祉局長
   )            大塚 義治君
   政府参考人
   (農林水産省農産園芸局長
   )            木下 寛之君
   政府参考人
   (中小企業庁長官)    岩田 満泰君
   政府参考人
   (運輸省運輸政策局観光部
   長)           藤野 公孝君
   政府参考人
   (運輸省鉄道局長)    安富 正文君
   政府参考人
   (運輸省航空局長)    岩村  敬君
   政府参考人
   (建設大臣官房長)    小川 忠男君
   政府参考人
   (建設大臣官房審議官)  有路  信君
   政府参考人
   (建設大臣官房技術審議官
   )            原田 邦彦君
   政府参考人
   (建設省建設経済局長)  風岡 典之君
   政府参考人
   (建設省都市局下水道部長
   )            石川 忠男君
   政府参考人
   (建設省河川局長)    竹村公太郎君
   政府参考人
   (建設省道路局長)    大石 久和君
   政府参考人
   (自治省財政局長)    嶋津  昭君
   政府参考人
   (住宅金融公庫総裁)   望月 薫雄君
   政府参考人
   (日本政策投資銀行総裁) 小粥 正巳君
   決算行政監視委員会専門員 中谷 俊明君
    —————————————
分科員の異動
四月二十日
 辞任         補欠選任
  相沢 英之君     水野 賢一君
  鯨岡 兵輔君     竹本 直一君
  滝   実君     中野  清君
  堀之内久男君     栗原 博久君
  熊谷  弘君     金田 誠一君
  石垣 一夫君     桝屋 敬悟君
  保坂 展人君     中川 智子君
同日
 辞任         補欠選任
  栗原 博久君     堀之内久男君
  竹本 直一君     鯨岡 兵輔君
  中野  清君     滝   実君
  水野 賢一君     相沢 英之君
  金田 誠一君     熊谷  弘君
  桝屋 敬悟君     石垣 一夫君
  中川 智子君     保坂 展人君
同日
 第二分科員吉川貴盛君、平野博文君、渡辺周君、児玉健次君、一川保夫君、第三分科員田中和徳君及び桧田仁君が本分科兼務となった。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 平成八年度一般会計歳入歳出決算
 平成八年度特別会計歳入歳出決算
 平成八年度国税収納金整理資金受払計算書
 平成八年度政府関係機関決算書
 平成八年度国有財産増減及び現在額総計算書
 平成八年度国有財産無償貸付状況総計算書
 平成九年度一般会計歳入歳出決算
 平成九年度特別会計歳入歳出決算
 平成九年度国税収納金整理資金受払計算書
 平成九年度政府関係機関決算書
 平成九年度国有財産増減及び現在額総計算書
 平成九年度国有財産無償貸付状況総計算書
 〔総理府(北海道開発庁所管、北海道東北開発公庫、国土庁所管)、運輸省、建設省所管及び住宅金融公庫〕

    午前九時開議
     ————◇—————
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岩永峯一#1
○岩永主査 これより決算行政監視委員会第四分科会を開会いたします。
 私が本分科会の主査を務めることになりました岩永峯一でございます。よろしくお願いいたします。
 本分科会は、総理府所管中北海道開発庁、北海道東北開発公庫、総理府所管中国土庁、運輸省所管、郵政省所管、建設省所管及び住宅金融公庫についての審査を行うことになっております。
 なお、各省庁の審査に当たっては、その冒頭に決算概要説明、会計検査院の検査概要説明及び会計検査院の指摘に基づき講じた措置についての説明を聴取することといたします。
 平成八年度決算外二件及び平成九年度決算外二件中、本日は、総理府所管中北海道開発庁、北海道東北開発公庫、運輸省所管、建設省所管、住宅金融公庫及び総理府所管中国土庁について審査を行います。
 これより総理府所管中北海道開発庁、北海道東北開発公庫について審査を行います。
 まず、概要説明を聴取いたします。二階北海道開発庁長官。
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二階俊博#2
○二階国務大臣 平成八年度における北海道開発庁の決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。
 平成八年度の当初予算額は九千九百八十六億二千四百九十二万円でありましたが、これに予算補正追加額九百八十五億四千二百六十三万円余、予算補正修正減少額十二億二千六百五十二万円余、予算移しかえ増加額七千五百三十四万円余、予算移しかえ減少額三千三百三十五億二百六十万円余、前年度繰越額三百一億九百一万円余を増減いたしますと、平成八年度歳出予算現額は七千九百二十六億二千二百七十七万円余となります。
 この歳出予算現額に対し、支出済み歳出額は七千五百二十六億六千二百八十五万円余、翌年度繰越額三百八十億四千四百八十二万円余でありまして、その差額十九億一千五百十万円余は不用額であります。
 以上をもちまして決算の概要説明を終わります。
 何とぞよろしく御審議のほど、お願いいたします。
 平成九年度における北海道開発庁の決算につきまして、その概要を引き続き御説明申し上げます。
 平成九年度の当初予算額は一兆五十九億三千百八十七万円でありましたが、これに予算補正追加額五百十五億三千八百五十八万円余、予算補正修正減少額六億三千五百七十五万円余、予算移しかえ増加額六千四百三十九万円余、予算移しかえ減少額三千百四十八億七千八百七十七万円余、前年度繰越額三百八十億四千四百八十二万円余を増減いたしますと、平成九年度歳出予算現額は七千八百億六千五百十三万円余となります。
 この歳出予算現額に対し、支出済み歳出額は七千五百八十二億四千八百三十六万円余、翌年度繰越額百九十一億一千三百九十万円余でありまして、その差額二十七億二百八十六万円余は不用額であります。
 以上をもちまして決算の概要説明を終わります。
 何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。
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岩永峯一#3
○岩永主査 次に、会計検査院の検査概要説明を聴取いたします。会計検査院白石第三局長。
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白石博之#4
○白石会計検査院当局者 平成八年度北海道開発庁の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。
 検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項二件であります。
 検査報告番号一号及び二号の二件は、北海道開発局におきまして、岸壁築造工事の施行に当たり、設計が適切でなかったため、係船柱取りつけ部の上部工が不安定な状態になっているものであります。
 以上、簡単でございますが説明を終わります。
 平成九年度北海道開発庁の決算につきまして検査いたしました結果、特に違法または不当と認めた事項はございません。
 以上でございます。
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岩永峯一#5
○岩永主査 次に、会計検査院船渡審議官。
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船渡享向#6
○船渡会計検査院当局者 平成八年度北海道東北開発公庫の決算につきまして検査いたしました結果、特に違法または不当と認めた事項はございません。
 引き続きまして、平成九年度北海道東北開発公庫の決算につきまして検査いたしました結果、特に違法または不当と認めた事項はございません。
 以上でございます。
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岩永峯一#7
○岩永主査 ただいまの会計検査院の指摘に基づき講じた措置について説明を聴取いたします。二階北海道開発庁長官。
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二階俊博#8
○二階国務大臣 平成八年度の予算の執行につきまして、不当事項として指摘を受けた検査報告番号一号及び二号の「岸壁築造工事の施行に当たり、設計が適切でなかったため係船柱取りつけ部の上部工が不安定な状態になっているもの」について御説明申し上げます。
 本件工事について指摘のような事態を生じたことは、まことに遺憾であります。
 今後は、このようなことのないよう、十分注意する所存であります。
 なお、本件工事については、平成九年十月三十一日に補強工事を完了させました。
 以上でございます。
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岩永峯一#9
○岩永主査 この際、お諮りいたします。
 お手元に配付いたしております決算概要説明等のうち、ただいま説明を聴取した部分を除き、詳細な説明は、これを省略し、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岩永峯一#10
○岩永主査 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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岩永峯一#11
○岩永主査 以上をもちまして総理府所管中北海道開発庁、北海道東北開発公庫の説明は終わりました。
    —————————————
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岩永峯一#12
○岩永主査 質疑に入るに先立ちまして、分科員各位に申し上げます。
 質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行に御協力をお願い申し上げます。
 また、政府当局におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。
 これより質疑に入ります。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。児玉健次君。
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児玉健次#13
○児玉分科員 日本共産党の児玉健次です。
 ただいま伺いました両年度の決算につきましては、よく検討させていただきたい、こういうふうに思います。
 そこで、この機会に、有珠山噴火による災害に関して、そして千歳川、石狩川流域の治水の強化について質問をしたい、このように思います。
 二階長官には、この三月三十一日、ちょうど最初の噴火が起きたあの時点で現地においでいただいて、私はそのとき、私どもの志位和夫書記局長と一緒に現地におりまして、お会いすることはできなかったけれども、連絡をとらせていただいて、すぐ必要な措置をとっていただいた、このことを感謝しています。
 二度目、四月八日、九日、私どもの第二次調査団で現地に行きましたら、そのときもおいでくださっていて、動静を現地のテレビで拝見させていただきました。あわせて米田次官には、現地でいろいろ御苦労いただいていることを多としております。
 さて、今度の有珠山の噴火に関していえば、噴火前に住民の避難が完了していた、これは貴重な経験だと思います。そして、今後に生かすべき教訓でもあると考えます。
 今の時点で考えなきゃいけないことは、災害の長期化に備えた対策が必要であるという点です。有珠山噴火のこれまでの経験からして、この数日の、水蒸気の少ない乾燥した噴煙が上がり出していて、噴火が新しい段階に移る、そういう兆しが読み取れるかどうか、その点で、火山噴火予知連絡会有珠山部会も慎重な監視を続けています。
 そこで、最初のお尋ねは、この後の噴火がぜひ大規模なものにならないことを強く希望はしておりますけれども、今日までの段階で降灰量が既に百万トンを超している、さらに大量の火山灰を噴出する可能性も指摘されています。
 そういう中で、降灰の拡大に対する対処、そして噴火が新しい段階に入ったときの火砕流や火砕サージなどに対する災害の防止策に万全の備えが必要ではないか。降灰、土砂土石の除去等に対する備え、これらがどのような体制になっているか、まずそのことについてお示しいただきたいと思います。
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二階俊博#14
○二階国務大臣 まず冒頭、児玉委員を初め北海道選出の国会議員の皆さんが、このたびの災害に際しまして大変御心配をいただくと同時に、私どもと同じような立場でこの災害対策に取り組んでいただいておりますことに心から感謝を申し上げたいと思います。
 同時にまた、今お話のありました志位書記局長を初め児玉委員、災害発生の初日からいろいろと対応をくださっておりまして、御提言いただきましたことを真摯に受けとめ、直ちに対応をいたしておるところでございます。今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 今回の有珠山の噴火に当たりましては、北海道開発庁としましては、政府現地災害対策本部に職員を多数派遣するとともに、火山監視体制、道路管理面を初め万全の体制をとっているところでございます。何としましても、現場を持っておりますだけに、私ども北海道開発庁は、今回の災害に対しまして、政府の現地対策本部を支える、その基礎となるべき部分を担当して、職員以下頑張っておるところでございます。
 道路に降った火山灰の状況等に対してどのような体制をとっておるか。八カ所の現地復旧拠点を整備いたしまして、現在、借り上げ等も含めまして、ブルドーザーを初め路面清掃車あるいは除雪のトラック、またタイヤショベル、ダンプトラック等、合計二百七台の重機車両を既に配備いたしておりまして、火山の状況、その推移を見ながら、安全が確保できるという時点では直ちに復旧に入る体制を整えておるところでございます。
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児玉健次#15
○児玉分科員 そのことに関連して、今長官のお話のように、政府の省庁の中で、北海道に現場を持っている省庁として、言ってみれば基礎を分担されている、本当にそうだと思います。そのことから出てくる御苦労も随分あるだろうと考えるわけです。
 例えば、今度の噴火の状況を見定めるための必要な観測機器を数多く配置されていて、それが大きな力を発揮しています。それに伴う工事で、北海道開発局の職員の皆さん方や、そして政府が発注された工事を引き受けている関係企業の従業員の皆さんは大変な御苦労をなさっています。当然、仕事の性質上、避難区域の中に入ることもあります。そういう方々の安全の確保が大きな課題にもなっているだろうと考えます。そのために必要な措置がどのようにとられているか、その点について伺いたいと思います。
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二階俊博#16
○二階国務大臣 私は、今回の有珠山の問題に関しまして、最も重要なことは人命の安全である。したがいまして、随分早い段階から、気象庁長官から避難についての相談を受けた場合に、もし避難をしていただいて、大きな体制をとって、火山に爆発がなかったときにどうするか、当然考えられることであるが、そのときは謝ればいいんだ、人命を尊重するということを第一に置くならば、一万数千人という人たちを避難させるのにそんな十分や二十分でできるものではない、必ず混乱が生じる、ここはあらかじめの体制をとるべきだということで対応しておりましたことが、こうした大規模な火山の爆発が憂慮されておる今回のような状況の中で、一人の犠牲者も一人のけが人も出さずに避難ができたということは、私ども内心ほっとしておるところでありますが、あらかじめの体制をとった、先手先手の体制をとったということが恐らくよかったと思います。
 特に、気象庁長官の人事を、当時既に小渕内閣総理大臣に私は内諾を得ておりまして、閣議に報告をするばかりになっておったところでありますが、ここは今までなれておられる長官がそのまま対応することがよかろうという判断をいたしまして、官邸にお電話を差し上げましたときには、ちょうど総理は夜の何かの会合に出ておられたようでありますが、秘書官を通じて総理に私からファクスを送るからこれを必ず伝えるようにと言っておりましたら、夜の十時過ぎ、私はもう役所におりませんでしたが、総理からわざわざ電話がありまして、その判断は正しいと思う、ぜひそうしてもらいたいということで対応いたしました。そして、長官に予定しておりましたきょう現在の山本長官を現地に派遣しましてずっと対応してきたところでございますが、いつまでも人事を停滞させておくわけにもまいりませんので、このほど新しく長官に任命したところでございます。
 そうしたことなどを含めて、私どもは、今日まで早目にいろいろな対応をとってきたということが、きょう現在、人命その他に大きな影響を及ぼすことのないようにしながらこの難しい状況をくぐり抜けてきておる、こういう感じを持っておるわけでございます。
 今お尋ねの火山の観測計器の設置につきましては、周辺自治体により指定されている避難指示地域を遵守しております。
 私は過去、例えば長崎の雲仙の事故等を考えましても、あれは報道関係の人たちが撮影のために近づいていきまして、もろに火山の被害に遭って本当に悲惨な状態になったことを覚えておりますから、私は、住民の皆さんを守ることが第一ではありますが、当然、北海道開発庁を初め関係の職員の皆さんがいろいろな対応をしている中で、これまた一人の犠牲者も出してはならない、そして現業で、またそのもとで仕事に参加していただく企業の皆さん等にも、作業の安全の確保に万全を期すようにということを再々現地に呼びかけておると同時に、毎日のように現地の開発局長から状況の報告をさせておりますので、そうしたことに対して、今委員御指摘のようなことを十分念頭に置いて、今後、安全の確保に二重三重の対応をしてまいりたいと思っております。
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児玉健次#17
○児玉分科員 ぜひそのようにお願いしたいと思います。
 今、北海道はちょうど一年で一番いい季節を迎えようとしています。大体四月から六月、七月にかけてが観光客で最もにぎわう時期でもありますね。
 既に、長官もよく御存じのように、そういった中で、噴火の現地から三十キロ離れている登別温泉でも、四月の観光客の予約のキャンセルが激増しています。きのう私が聞いたところでは、道東の阿寒湖の周辺でもキャンセルが出ている。これは北海道の経済に非常に深刻な影響を与えますし、観光産業というのはそれだけじゃありませんから、例えば、土産物屋に納品している中小企業などもそのことの影響を受けますし、雇用の問題も深刻です。その点は労働省と必要な協議を私たちは始めています。
 私はこの機会に、北海道全体が、今度の有珠山の噴火にもかかわらず、全域としては非常に安全である、この点について北海道開発庁としても必要なアピールを国民に発していただきたい、こう考えるのですが、いかがでしょうか。
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二階俊博#18
○二階国務大臣 有珠山の噴火に伴いまして、洞爺湖温泉のみならず周辺の観光地につきましても本州等からの観光客に敬遠する傾向が見られるという、ただいまのお話のとおり、観光需要がこれ以上落ち込みがないようにすることが今私どもに課せられた最も大きな問題の一つであるという認識を持っております。
 幸い私は運輸大臣も兼務をいたしておりますので、四月の十八日でございましたが、有珠山噴火に伴う北海道観光対策連絡会議というものを開催いたしまして、全国の旅行業者や交通事業者に対し、地元の状況を説明するとともに、他の観光地には影響がない旨の周知徹底を行ったところでございます。私も、国会の合間にこの会合に出まして、冒頭ごあいさつを申し上げてまいりました。
 かつて私は、火山の状況、噴火の状況とは全く趣を異にすることでありますが、中国で天安門事件があった後に、百五十名の日中交流のミッションを率いて北京に伺いました。この間、十年ぶりでそうした要路の方々にお目にかかりましたら、あのとき来てくれた人が本当の友達だということを、十年も前のことを思い出しておっしゃってくれました。私はこのことも関係者に申し上げたのです。
    〔主査退席、矢上主査代理着席〕
 もう一つは、阪神・淡路地震のころ、私は予算委員会でゲーテの言葉を引用して、涙とともにパンを食べたことのある経験のある人でなければ人の痛みは語れない、こういう意味のことをゲーテは言っております。私はそのことを申し上げ、お互いにこのことを自分のことと考えて対応しようではないかということを旅行・観光関係の皆さんに申し上げたところであります。
 北海道に観光客を送り込むための一番の決め手は、旅費の問題が大きな決め手になります。その旅費をどうするかというふうなことも、飛行機の場合、列車の場合、あるいは船の場合、いろいろこれから知恵を出さなくてはならない、そういう時期だというふうに思うわけでございます。
 今回の有珠山噴火により、北海道の産業や経済全般に影響を及ぼすことも懸念されておりますので、私は、北海道開発庁長官の私的懇談会としまして、今月の二十五日に北海道活性化懇談会を立ち上げまして、北海道の経済、産業の活性化を図るために、緊急にとるべき対策についても直ちに検討に入ることにいたしております。
 また、私が北海道開発庁長官に就任早々北海道を訪問した際に、北海道の関係者が、北海道の観光に何か一言ありませんかと言って、随分熱心に問いただされたものですから、私は、今北海道への日本全体の観光客は年間六百万人を超えるようになってきておる、しかしこれを将来一千万人にすることを目標にしようではありませんかと。それは突拍子もないような案のように聞こえるわけですけれども、年間四%ずつふやしていけば、十年間で一千万人に到達することは可能なわけでありまして、これは努力次第では可能なわけです。
 ただし、私が申し上げたその一千万人というのが北海道の新聞に大きく出たものですから、一千万人だけがひとり歩きを始めました。したがいまして、何の努力もしないで一千万人来るわけはないのですから、早速、堀知事とも相談をいたしまして、北海道の観光に関する百人委員会というものをつくることにいたしまして、航空三社の社長を初め、北海道の観光に大いに役立っていただけるであろうと思うような人たち、内外百名以上の方々にお集まりをいただきまして、これから、今児玉委員御指摘のこのシーズン、北海道は絶好のシーズンを迎えているわけであります。一千万人の目標に向かって第一歩を大きく踏み出そうとしておる最中に有珠山のこういう災害に直面をいたしました。
 しかし、既にそういう体制を組んでおりますから、我々はひるむことなく、目的、目標に向かって、今こそ観光が経済に示すあるいは果たす役割、これを存分に発揮してもらいたい、業界関係者にそのように呼びかけておるところでございますが、委員を初め関係の皆様には、積極的にこのことにも御協力をお願いしたいと思います。
 また、だれでもができることでありますが、およそ国会議員の皆さんはいろいろな関係の団体に何らかの関与をされております。その関係の団体の会議を北海道でぜひ開いていただくようにお願いしたい。私は、みずからが関係しておる団体、正確に言えば関係しておった団体でございますが、その協会の常務理事会等は北海道で開くようにしてはどうかと今お願いをいたしております。かつて阪神・淡路のあの災害のときに、できるだけ阪神・淡路でいろいろな催しをしていただきたいとお願いをして随分成果を上げた経験を持っておりますので、ぜひそのことも大いに取り組んでいきたい。
 そして、何よりも大事なことは、北海道の観光関係を初め、いろいろな業界の皆さんがこのことでショックを受けておられることは事実でございますが、このことで沈んでしまわないで、みんなが大いに立ち上がる、元気出せ北海道、私は、そういう意味で、北海道の産物もできるだけ皆さん買ってくださいということをこれからも内外にキャンペーンをしていこうと思っておりますで、この点もぜひ御協力をお願い申し上げたいと思います。
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児玉健次#19
○児玉分科員 今おっしゃった、涙とともにパンを食べた者と、私も非常に好きな言葉でして、そして長官の地元の関係からも、あの阪神・淡路震災の状況、それはもうよく踏まえていらっしゃいます。
 最後に、私はこの分野で一つ要望しておきたいのですけれども、阪神・淡路大震災の後に被災者生活再建支援法ができました。これはささやかな一歩ではありましたけれども、これをさらに前進させる必要があります。そして、洞爺湖温泉などは今泥流に直撃されていまして、営業基盤が破壊されつつあるのではないか、こういう危惧があります。農業、酪農、ホタテ養殖、漁業、そういった分野で、この際、営業補償にも踏み込むための政治の場における論議が必要になってきている、その点で、北海道開発庁長官として御尽力をお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
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二階俊博#20
○二階国務大臣 政府としましては、御承知のとおり、去る四月七日に、有珠山の火山災害に対して、当面次のようなことを実施するということで、五項目にわたって、災害対策、また特に農林漁業、商工業や観光業等の生業への支援措置及び被雇用者への支援措置を講じるなどということを取り決めておりますが、関係各省庁において各種の支援措置、先ほど少しくお触れになりました、労働省に対しましても、失業者の取り扱い等について格段の御配慮をということを労働大臣にもお願いしているところであります。
 国としてでき得る限りの対策がとられるように、ただいまの御指摘の点も踏まえまして、北海道開発庁長官として懸命の努力をいたしたい、このように考えております。
    〔矢上主査代理退席、主査着席〕
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児玉健次#21
○児玉分科員 次に、石狩川、千歳川の治水強化について一、二質問をしたいと思います。
 千歳川放水路計画という計画がかつてありまして、昨年七月に、国としてそれを中止することが正式に明らかにされました。
 このことについて、私は、一九九七年二月十二日に衆議院の予算委員会でこの問題を論議しました。当時の建設大臣は亀井静香さんでしたが、私の質問に対して、「委員御指摘のように、石狩川の治水を何らかの形できちっとやれば放水路計画でなくてもいいんじゃないかという御意見のあることも我々は承知をいたしております。」こう答えまして、それが一つのきっかけになってこの論議が大きく発展したということを忘れることができません。
 今、石狩川と千歳川の治水を多くの関係者の合意のもとにどのように進めていくか、そのことが大きな課題になっていますが、最初にお伺いしたいのは、一九九七年の河川法、三十三年ぶりに改正されました。治水、利水に並んで、河川環境の保全と整備が河川管理の目的に加わった。あわせて、住民の意見を反映するための措置を講ずるということもこの法律にうたわれています。今後の石狩川、千歳川の治水対策で新河川法の趣旨がどのように生かされていくのか、この点、基本のところで結構ですからお答えいただきたいと思います。
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林延泰#22
○林政府参考人 お答えいたします。
 石狩川と千歳川の治水対策を進める上に当たりましては、従前からの治水対策はもとより、先生今御指摘ございました新河川法、これは従前の河川法のいわゆる治水、利水に対して、河川環境というものが大きな柱立てとして規定されたものでございまして、私どもといたしましても、河川環境の整備と保全、それからもう一つ大きな柱でございます地域の意見を反映した河川整備の計画制度の導入など、新河川法の趣旨にかんがみまして計画の策定、対策の実施に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
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児玉健次#23
○児玉分科員 林計画監理官にあわせてお伺いしたいのですが、そういった趣旨のもとで、現在各地において水害防備林の準備が進み、かつ建設が具体化しています。これは江戸時代からの治水の、日本人の知恵を反映したものでもありますね。これがこの後、石狩川、千歳川でどのように検討され計画されているか、お示しいただきたいと思います。
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林延泰#24
○林政府参考人 ただいま先生が御指摘ございました水害防備林とは、恐らく、河川の堤防に沿って植える河畔林のことを指していらっしゃるのではないかと思います。これは先生御指摘のように、溢水時におけるはんらん水の流出を低減するなど、治水対策上も非常に効果があるというような再認識もされております。
 今回の新河川法では、河川管理施設としてこういう樹木を植える、樹林帯というものを創設することになりました。したがいまして、今回の石狩川、千歳川におきましても、関係自治体あるいは住民の理解を得て、樹林帯の整備について今後検討してまいりたいというふうに考えております。
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児玉健次#25
○児玉分科員 千歳川に限っていえば、よく御存じのように低地を抱えていますので、千歳川流域では外水用遊水地が果たす役割が非常に大きいと、河川工学の研究者や専門家が以前から指摘しています。
 全体の計画が今論議されていますけれども、そういう中でこの遊水地の計画がどのようになっているか、住民の関心も非常に強いわけですが、その点についてお示しいただきたいと思います。
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林延泰#26
○林政府参考人 千歳川の遊水地につきましては、昨年七月、北海道知事から、いわゆる千歳川放水路を中止し、それにかわるものとして、遊水地を含む各種治水対策を実施するよう要請があったところでございます。
 現在、六市町のエリアがかかわりがございますが、その中で、規模ですとかあるいは位置等について現在検討している最中でございます。
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児玉健次#27
○児玉分科員 最後に、二階長官に伺いたいのです。
 石狩川と千歳川の合流点をどのようにするか、そのことから出てくる幾つかの問題で現在活発な議論、検討が行われています。いずれにしろ、開発庁と北海道開発局が持っていらっしゃるデータというのは極めて貴重です。これらのデータの公開と、そして自治体、住民、関係者の合意を得て物事が進められていくことが今後非常に求められていると考えます。そのことについて二階長官のお考えを聞かせていただきたいと思います。
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二階俊博#28
○二階国務大臣 私は、北海道開発庁長官就任の後、北海道全域にわたりまして、いろいろ問題点は何かということを検討した際に、ただいま児玉委員がお尋ねになっております石狩川と千歳川との合流点対策につきまして、これこそ関係市町におきまして大変大きな問題になっておるという認識をいたしておりまして、いずれかの機会にこれらに対しての私の考えを開発局長及び北海道知事にも申し上げたいと思っておりました。
 今は、ただいまの御質問にもございましたとおり、北海道開発局と北海道知事が共同して設置しました千歳川流域治水対策全体計画検討委員会で大変熱心な御議論が展開されております。当然、仰せのとおり、地方自治体及び地元の住民の皆さんの御意見等、もちろん北海道当局の御意見も重要でありますが、これらの合意形成を図ること、このことに力を注いで、委員会の意見を尊重して、千歳川の流域治水対策が早期に定められるように私としても努力をいたしたいと考えております。
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児玉健次#29
○児玉分科員 ぜひそのようにお願いしたいのですが、あわせて、皆さんが持っていらっしゃるデータの貴重性ですね、それを関係者に示していただく、その点はいかがでしょうか。
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