予算委員会

2011-03-04 参議院 全865発言

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会議録情報#0
平成二十三年三月四日(金曜日)
   午前八時五十三分開会
    ─────────────
   委員の異動
 一月二十八日
    辞任         補欠選任
     難波 奨二君     大野 元裕君
 一月三十一日
    辞任         補欠選任
     石橋 通宏君     安井美沙子君
 二月九日
    辞任         補欠選任
     大野 元裕君     柳田  稔君
 二月十日
    辞任         補欠選任
     柳田  稔君     大野 元裕君
     磯崎 仁彦君     丸川 珠代君
 二月十四日
    辞任         補欠選任
     丸川 珠代君     磯崎 仁彦君
 二月十五日
    辞任         補欠選任
     小見山幸治君     江崎  孝君
 二月十六日
    辞任         補欠選任
     安井美沙子君     小見山幸治君
 二月十七日
    辞任         補欠選任
     江崎  孝君     安井美沙子君
 三月三日
    辞任         補欠選任
     梅村  聡君     平山  誠君
     榛葉賀津也君     金子 洋一君
     塚田 一郎君     小坂 憲次君
     福岡 資麿君     世耕 弘成君
     丸山 和也君     林  芳正君
     山崎  力君     森 まさこ君
     山田 俊男君     山本 一太君
     草川 昭三君     山本 香苗君
 三月四日
    辞任         補欠選任
     有田 芳生君     平田 健二君
     金子 洋一君     榛葉賀津也君
     西村まさみ君     白  眞勲君
     山本 香苗君     山本 博司君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         前田 武志君
    理 事
                植松恵美子君
                川上 義博君
                水戸 将史君
                森 ゆうこ君
                礒崎 陽輔君
                猪口 邦子君
                衛藤 晟一君
                加藤 修一君
                小野 次郎君
    委 員
                有田 芳生君
                一川 保夫君
                大野 元裕君
                金子 恵美君
                金子 洋一君
                小見山幸治君
                行田 邦子君
                榛葉賀津也君
                徳永 エリ君
                友近 聡朗君
                中谷 智司君
                西村まさみ君
                白  眞勲君
                平田 健二君
                平山  誠君
                安井美沙子君
                吉川 沙織君
                米長 晴信君
                愛知 治郎君
                磯崎 仁彦君
                片山さつき君
                川口 順子君
                小坂 憲次君
                佐藤ゆかり君
                世耕 弘成君
                西田 昌司君
                長谷川 岳君
                林  芳正君
                森 まさこ君
                山谷えり子君
                山本 一太君
                石川 博崇君
                長沢 広明君
                山本 香苗君
                山本 博司君
                桜内 文城君
                大門実紀史君
                片山虎之助君
                福島みずほ君
   国務大臣
       内閣総理大臣   菅  直人君
       総務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(地域主
       権推進))    片山 善博君
       法務大臣     江田 五月君
       外務大臣     前原 誠司君
       財務大臣     野田 佳彦君
       文部科学大臣   高木 義明君
       厚生労働大臣   細川 律夫君
       農林水産大臣   鹿野 道彦君
       経済産業大臣   海江田万里君
       国土交通大臣   大畠 章宏君
       環境大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(防災)
       )        松本  龍君
       防衛大臣     北澤 俊美君
       国務大臣
       (内閣官房長官)
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策))  枝野 幸男君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    中野 寛成君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(「新し
       い公共」、科学
       技術政策))   玄葉光一郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(消費者
       及び食品安全、
       行政刷新))   蓮   舫君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        自見庄三郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策、少子化
       対策、男女共同
       参画))     与謝野 馨君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  福山 哲郎君
       内閣官房副長官  藤井 裕久君
   副大臣
       内閣府副大臣   末松 義規君
       財務副大臣    櫻井  充君
       厚生労働副大臣  大塚 耕平君
   大臣政務官
       財務大臣政務官  吉田  泉君
       防衛大臣政務官  広田  一君
   事務局側
       事務総長     橋本 雅史君
       常任委員会専門
       員        藤川 哲史君
   政府参考人
       内閣法制局長官  梶田信一郎君
       総務省自治行政
       局選挙部長    田口 尚文君
   参考人
       日本銀行総裁   白川 方明君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○平成二十三年度一般会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○平成二十三年度特別会計予算(内閣提出、衆議
 院送付)
○平成二十三年度政府関係機関予算(内閣提出、
 衆議院送付)
    ─────────────
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前田武志#1
○委員長(前田武志君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成二十三年度総予算三案審査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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前田武志#2
○委員長(前田武志君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ─────────────
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前田武志#3
○委員長(前田武志君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成二十三年度総予算三案審査のため、必要に応じ日本銀行総裁白川方明君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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前田武志#4
○委員長(前田武志君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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前田武志#5
○委員長(前田武志君) 平成二十三年度総予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。
 本日及び来る七日は基本的質疑を総括質疑方式により行うこととし、質疑の割当て時間は三百三十四分とすること、各会派への割当て時間は、民主党・新緑風会百十三分、自由民主党百十三分、公明党四十八分、みんなの党二十四分、日本共産党十二分、たちあがれ日本・新党改革十二分、社会民主党・護憲連合十二分とすること、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
    ─────────────
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前田武志#6
○委員長(前田武志君) 平成二十三年度一般会計予算、平成二十三年度特別会計予算、平成二十三年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 政府から趣旨説明を聴取いたします。財務大臣野田佳彦君。
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野田佳彦#7
○国務大臣(野田佳彦君) おはようございます。
 平成二十三年度予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、改めて御説明申し上げます。
 平成二十三年度予算は、中期財政フレームに基づき財政規律を堅持するとともに、成長と雇用や国民の生活を重視し、新成長戦略及びマニフェスト工程表の主要事項を着実に実施する元気な日本復活予算であります。
 平成二十三年度予算の基礎的財政収支対象経費は、七十兆八千六百二十五億円であります。前年度当初予算と比べ六百九十四億円の減少となっております。
 これに国債費二十一兆五千四百九十一億円を合わせた一般会計総額は、前年度当初予算と比べ千百二十四億円増加の九十二兆四千百十六億円としております。
 一方、歳入については、租税等の収入は、四十兆九千二百七十億円を見込んでおります。前年度当初予算と比べ三兆五千三百十億円の増加となっております。その他収入は、基礎年金の国庫負担割合二分の一を維持するための特例法による二兆四千八百九十七億円の受入れを含め、七兆千八百六十六億円を見込んでおります。
 以上のように、租税等の収入が依然として低水準にある中で、歳出歳入両面において最大限の努力を行った結果、新規国債発行額については、四十四兆二千九百八十億円となっております。
 次に、主要な経費について順次御説明いたします。
 社会保障関係費については、高齢化等に伴って年金、医療等の経費を引き続き増額するとともに、三歳未満の子供について子ども手当の支給額を引き上げ、雇用のセーフティーネットを広げるため求職者支援制度を創設いたします。また、成長や雇用の観点も踏まえて、ライフイノベーションプロジェクト、新卒者の就職支援などの施策を充実することとしております。この結果、前年度当初予算と比べて一兆四千三百九十三億円と他の経費を大きく上回る増額となる二十八兆七千七十九億円を計上しております。
 文教及び科学振興費については、高校の実質無償化の着実な実施や小学校一年生の三十五人以下学級の実現、大学における教育研究基盤の強化を図るなど教育環境の整備を進めるとともに、基礎研究の充実に資する基金の創設やグリーン・ライフイノベーション分野を始めとする最先端の研究開発等への重点配分を行いつつ、科学技術振興費を増額しており、五兆五千百億円を計上しております。
 恩給関係費については、六千四百三十四億円を計上しております。
 地方財政については、地方歳出について国の歳出の取組と基調を合わせつつ、地方の財源不足の状況を踏まえた加算を一兆五百億円行うこととしております。この結果、地方交付税交付金等について、前年度当初予算と比べ六千九百三十二億円減少し、十六兆七千八百四十五億円となっておりますが、地方自治体に交付される地方交付税交付金の総額は四年連続で増加し、地方の安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源の総額を適切に確保するなど、引き続き地方に最大限配慮しております。
 防衛関係費については、新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画の策定を踏まえ、即応性、機動性等を重視した動的防衛力の整備を図るとともに、コスト縮減への取組など経費の合理化、効率化を行っており、四兆七千七百五十二億円を計上しております。
 公共事業関係費については、大規模公共事業の抜本的な見直しを引き続き進めるとともに、更なる選択と集中やコスト縮減の徹底を通じて合理化、効率化を図りつつ、真に必要な社会資本整備等に重点的に予算を配分しており、四兆九千七百四十三億円を計上しております。
 経済協力費については、事業の見直しを行い、めり張りを強化しつつ、国際的な評価の対象となるODA全体の事業量の確保を図っており、五千二百九十八億円を計上しております。
 中小企業対策費については、中小企業の活性化を図るため、中小企業の海外展開支援、研究開発支援、資金調達の円滑化に関する施策等に重点化を行うほか、最低賃金引上げに向けた中小企業支援にも取り組むこととしており、千九百六十九億円を計上しております。
 エネルギー対策費については、地球温暖化対策の中心的な役割を果たす省エネルギー促進事業などの施策に重点化を行っており、八千五百五十九億円を計上しております。
 農林水産関係予算については、農業の戸別所得補償制度を米から畑作物に拡大し農業経営の安定と国内生産力の確保を図るとともに、新たに規模拡大加算等を措置し、農業の体質強化に向けた第一歩を踏み出すこととしたところであり、公共事業関係費のうちの農林水産関係部分を含め、全体で二兆二千七百十二億円を計上しております。
 公務員の人件費は、国、地方を通じて、給与改定による給与の減額や定員純減等を的確に予算に反映することとしており、国家公務員の人件費は、前年度当初予算と比べて百九十億円の減少となる五兆千六百五億円となっております。
 また、地域の知恵や創意を生かし、地域の自由裁量を拡大するため、都道府県向けの投資関係の経費を対象とした地域自主戦略交付金等を創設いたし、五千百二十億円を計上しております。
 平成二十三年度財政投融資計画については、新成長戦略等を踏まえ、対象事業の重点化、効率化を図りつつ、必要な資金需要に的確に対応した結果、前年度当初計画と比べ一八・八%減となる十四兆九千五十九億円としております。
 以上、平成二十三年度予算について御説明申し上げました。
 何とぞ御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。
 なお、本日、本委員会に「平成二十三年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算」及びこれに関連する「国債整理基金の資金繰り状況等についての仮定計算」を提出いたしました。よろしくお目通しのほどお願いいたします。
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前田武志#8
○委員長(前田武志君) 以上で平成二十三年度総予算三案の趣旨説明は終了いたしました。
 なお、副大臣の補足説明は省略し、これを本日の会議録の末尾に掲載したいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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前田武志#9
○委員長(前田武志君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
 それでは、これより質疑に入ります。小坂憲次君。
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小坂憲次#10
○小坂憲次君 自由民主党の小坂憲次でございます。
 参議院における予算審議のトップバッターを務めさせていただきますが、まず質問に先立ち、我が国の友好国であるニュージーランドの大地震に遭遇された被災者の皆様、いまだに安否を待たれている御家族の方々に心からお見舞いを申し上げます。同時に、現地で懸命な救出作業に当たられている国際緊急援助隊、ボランティアの皆さんにも心から敬意を表したいと存じます。
 ようやく委員会が開会されることになりました。一言申し上げたいと思います。
 野党には野党の、そしてまた、与党には与党の言い分があるかもしれません。しかし、事実は一つであります。一昨日、二日の夕方の予算委員会の理事懇談会は、前田委員長とこの衛藤野党筆頭がぎりぎりの詰めの協議をしているさなかに与党の理事が帰ってしまったためにその後の理事会が開会できず、協議不能となって昨三日の委員会は開催できなくなってしまったのであります。
 審議を促進すべき立場の与党が審議拒否とも言える態度でこれに対応したことは誠に遺憾であり、強く抗議するものであります。三日の朝刊にも、与党による審議拒否、質疑時間も減らす作戦と書かれています。自然成立があるから、追及をかわすための委員会の審議は少ない方がいい、短い方がいいと考えていらっしゃるのでしょうか。総理、いかがですか。
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菅直人#11
○内閣総理大臣(菅直人君) 来年度予算案は何よりも現在重要な案件であり、私たちとしては、しっかりと参議院においても質疑をし、そして一日も早く成立をさせていただきたい、このように考えているところであります。
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小坂憲次#12
○小坂憲次君 審議を促進したいということであれば、私どもと同じだと思っております。
 さて、与党は、衆議院の中井委員長の独裁的とも言える委員会運営の下で二十八日に予算審議の日程を強行し、また議院運営委員長の職権による本会議を強行して、事もあろうに予算案のみを採決して予算関連法案と分離して参議院に送付したのであります。
 このことは参議院の予算審議を形骸化しかねない重要な問題であります。民主党から出ておられる西岡議長も重大な懸念を表明されました。誠に遺憾なことであり、厳重に抗議したいと思います。本来なら審議に入れる環境ではないというところでありますけれども、国民生活を考え、充実した審議時間を確保するとの観点から審議に応じているわけであります。
 菅総理は二十八日の予算委員会で、公債特例法案の衆議院本会議での採決は、一九八九年は六月十六日で、それ以前はほとんど一か月ないし二か月予算より遅れていると述べて、分離処理は問題ないとの考えを強調されました。予算と関連法案の分離採決は、党首としてのあなたの指示で行ったんですか、総理。
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菅直人#13
○内閣総理大臣(菅直人君) 予算と予算関連法案の国会における取扱いについては基本的には国会の運営に委ねるべきでありまして、私からこの国会での扱いを直接こうすべき、ああすべきということを指示したことはありません。
 今御指摘のあったことについては、過去の例を見て、この最近は同時に参議院に送られることが多かったけれども、ある時期から前は必ずしもそうでなかったという事実を聞かれたので申し上げたということであります。
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小坂憲次#14
○小坂憲次君 総理が例に引かれた八九年度の予算額は六十五・九兆円でありました。このときの赤字国債発行額は幾らで、予算対比何%ぐらいか御存じですか。
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前田武志#15
○委員長(前田武志君) どなたが答えられますか。
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野田佳彦#16
○国務大臣(野田佳彦君) 今御提起をしている特例公債法案は平成二十三年度の一般会計歳出の全体の四四%を占めますが、当時のやつは恐らく数%台の比率だったというふうに記憶をしております。
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小坂憲次#17
○小坂憲次君 総理が例に引かれたんで御存じかと思って聞いたんですが、六十五・九兆円の予算に対して、そのときの赤字国債の発行額は〇・二兆円であります。一%にも満たないんですよ。
 過去にあったと総理がおっしゃっているころ、それはいずれも赤字国債額が僅か数兆円のころでありまして、平成二十三年、一一年度の予算額は九十二・四兆円に対し四割強の三十八・二兆円の赤字国債を発行しようとしているんです。どうお考えですか、総理。
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菅直人#18
○内閣総理大臣(菅直人君) 元々、赤字国債というもの自体が過大にあるいは出されることを抑制するためのそういう意味での特例法になっていると理解をいたしておりまして、そういうことを含めて、確かにその赤字国債がこの間大きく膨らんできているということは、もちろん来年度予算においてもそうですから、私たちにも、そういうことについてしっかり認識をして今後の財政を考えていかなければなりませんけれども、この間そこまで大きくなってしまったことも、大変これからの財政の在り方にとって議論をしていかなければならない課題だと思っております。
 時期の問題について、金額の大小で判断すべきことかどうか私にも分かりませんが、先ほど申し上げましたように、基本的には、予算と予算関連法案がどのように取り扱われるかは国会の運営に委ねるべきものだと、このように考えております。
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小坂憲次#19
○小坂憲次君 確かに運営は国会に委ねられておりますけれども、総理の発言は、分離で問題ないということを主張されているんですよ。
 この際、これは前々から申し上げたいなと思っていたことでありますけれども、今、以前の政権のことからの積み上げだとかいろいろおっしゃいましたけれども、今あなた方がその席に座っておられるのは、革命によって政権を取ったからではないんですよ。民主的な選挙で多数を取ったからでしょう。であれば、債務も債権も共に継承するのが道理ではないんですか。近代国家の基本ということになるんではないでしょうかね。あなたが国家債務のことをおっしゃるなら、あなたにとって喜ばしい遺産ともいうべき外交関係とか、あるいは優秀な科学技術とか、あるいは競争力のある民間企業の活力とか、こういったことはどうなんですか。考えてみれば、みんなこの一年半の民主党政権、これによってよくまあここまで壊してくれたというような惨状になっているじゃないですか。
 分離が当然だとするということであれば、その根拠は何かあるんですか、総理。
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菅直人#20
○内閣総理大臣(菅直人君) 私は、分離が当然だということを申し上げたことはありません。過去においてそういう扱いがあったということも指摘をしたことは事実であります。ただ、何度も申し上げますように、この予算さらには予算関連法案についての国会での取扱いは国会でお決めいただくことだと思っております。
 また、いろいろ過去の政権の功績について、私もそれを一概に否定するものではありません。大変日本の成長あるいはいろんな面で大きな貢献をされたことも事実であります。と同時に、いろいろ問題もあったことも含めて政権交代が起きたと思っておりまして、そういう意味では、私たちもその責任をプラス、マイナス含めて引き継がなければならない。
 私は、この一年半の中でいえば、経済、景気の回復など、相当のことが進んでいると、このように認識をいたしております。客観的な数字を見ていただければはっきり分かります。
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小坂憲次#21
○小坂憲次君 大分認識が違うようですけれども、引き続き伺いたいと思います。
 枝野官房長官も記者会見で、一括で参議院に送る方がむしろ異例なんだと言わんばかり同趣旨のことをおっしゃっていますが、実は分離採決は、あなたの、党に対する指示だったんですか。
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枝野幸男#22
○国務大臣(枝野幸男君) 私も、予算と予算関連法案の国会における取扱いについては国会運営に委ねるべきものであり、行政府の立場で言及するべきではないと思っておりますし、そういう姿勢で発言をしてきておりますが、また三月一日の記者会見の発言の趣旨も、過去の事実関係、こうした例もあったということを申し上げたものにとどまるものでありましたが、その中に異例だという言葉遣いがありました表現については……ヤジ
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前田武志#23
○委員長(前田武志君) 御静粛にお願いいたします。
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枝野幸男#24
○国務大臣(枝野幸男君) 至らぬ点がございまして、三月二日の参議院議院運営委員会においてこの部分について訂正をしておわびを申し上げたところでございます。
 繰り返しますが、内閣といたしましては、予算と歳入法案について年度内にできるだけ速やかに成立させていただくことが重要と考えておりますが、その国会の運営については内閣として何ら言及するものではございません。
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小坂憲次#25
○小坂憲次君 予算案だけ採決いたしましても、これを執行できなければ何の意味もありません。皆さんが言っていることは、一般家庭の例に例えれば、今年は地デジのテレビを買いたい、自動車を買いたい、あるいは家族もだんだん年寄りが大変そうだからバリアフリーの改築をしよう、こういったいろんな計画を今年は立てて、それを実現するための給料はどうなのかな、パートはどのぐらい稼がなきゃいけないんだろう、あるいは銀行はローンを組ませてくれるのかな、こういうことを全く抜きに、これは今年はこうしよう、ああしよう、勝手に全部が話しているような、そんな家族会議で検討するようなものですよ。そんなことは許されるわけがないじゃないですか。
 ですから、予算と関連法案は一括で審議をしていきましょうと、その実現を図るために我々もしっかりその内容を吟味しながら必要なものは通していこう、こういうことですよ。それが予算審議の促進じゃないですか。是非とも真摯にこの予算委員会では御答弁をお願いしたいと思います。
 これでもまだ分離は当然というような、先ほどの主張では国会が決めることとは言っていますけれども、総理自身も国会議員でいらっしゃいますから、そういう意味で個人的見解でも結構です。分離、これはやむを得ないと考えているんですか。それとも、一括で審議するために一日も早く参議院に送ってくる、そのように党をして促進をさせられますか、総理。
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菅直人#26
○内閣総理大臣(菅直人君) 何度も同じ答弁になって恐縮ですけれども、予算と予算関連法案の国会の取扱いについては、やはり国会の運営に委ねられるべきものであるということで、私の総理という立場で、やはり国会の中での御議論で扱いを決めていただきたいと、こういう立場です。
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小坂憲次#27
○小坂憲次君 何度言っても、何か分離して送ったことに対して責任も感じないし、これから早く関連法案を参議院に送って一括して審議してもらおうという内閣の姿勢も見られないのは誠に残念であります。
 私どもは、菅内閣によって提示された予算をこの時点で修正するとしたらどこまで正すことができるのか考えて、衆議院において具体的に組替え動議として提示させていただきました。ちょっとパネルを上げてください。(資料提示)自民党の修正の案を持ってまいりました。ばらまき撤回、地域活性化、安全、安心の景気対策へ。これは簡単に御説明させていただきます。この後、私どもの林芳正委員から詳しく内容について御説明し、また御意見を聞くことになると思います。
 まず、この政府予算の九十二・四兆円を私どもの提案は八十九・三兆円へと三・一兆円減額をする、これが内容であります。そして、ばらまきをやめて国債発行額を減額するとともに、児童手当の拡充、保育所拡充など子育て支援の充実、教育費負担の軽減、農業支援、そういった策を始めとした安全、安心のための生活インフラの整備、学校耐震化や老朽化した水道管や下水管などの更新をするなど、いつ起こっても不思議のない地震へ、災害への備えを強化したり、あるいは科学技術振興費や防衛費の充実を図るなど、地震防災や付加価値の高い製品開発のための研究開発、そして領土問題への対応など、今日的課題の解決に資する予算へ組み替えるように提案をしたわけであります。
 総理は、例えば子ども手当の一兆八千億と同額の学校耐震化や老朽化した水道の整備へ投資をするとしたら、どちらがより経済を刺激し、景気回復への効果があるとお考えですか。
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菅直人#28
○内閣総理大臣(菅直人君) まず、子ども手当そのものの政策的目的は、第一には、この間、日本の社会保障、高齢者に対してはいろいろと施策を重ね、あるいは充実してきた部分もありますけれども、子供とか若い人に対する施策は必ずしも十分でなかった。少子化ということも進んできているわけでありまして、そういう意味で、子供たちの育ちを社会全体で支えようという、そういう基本的な理念でもって制度を提案をいたしているわけであります。もちろんその中で経済的な効果についても議論があることは承知をしておりますけれども、第一義的にはそうした子育てそのものを社会が担うという考え方であるということは、これは国民の皆さんにもこれまでも言ってきましたし、この場でも申し上げなければなりません。
 もちろん耐震の学校のそういった問題も大変重要であり、この間、御党の政権の時代から含めて、私たちもこの問題には大変重視をして取り組んで、まだまだ完全ではありませんけれども、相当程度耐震化が進んでいる、学校についてはかなり進んでいるという状況にあると、このように理解しております。
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小坂憲次#29
○小坂憲次君 耐震化はまだまだ進んでいない部分がありますし、子ども手当の趣旨は分かりますよ、与党側が言っている趣旨はね。私どもは児童手当の方がいいと思っていますけれども。
 しかし、私が聞いたのは経済的な側面なんですよ。ですから、経済的な側面に対してだけちょっと答えていただきたい。子ども手当に一兆八千億使うのと、学校耐震化と老朽化した水道整備、こういったものにやるのと、どちらが経済的な乗数効果、効果がありますか。
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