国土交通委員会

2019-11-28 参議院 全144発言

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会議録情報#0
令和元年十一月二十八日(木曜日)
   午前十時一分開会
    ─────────────
   委員の異動
 十一月二十一日
    辞任         補欠選任
     宮崎 雅夫君     末松 信介君
 十一月二十五日
    辞任         補欠選任
     岩本 剛人君     小野田紀美君
     清水 真人君     中曽根弘文君
     野田 国義君     小沼  巧君
 十一月二十六日
    辞任         補欠選任
     中曽根弘文君     清水 真人君
     小沼  巧君     野田 国義君
 十一月二十七日
    辞任         補欠選任
     小野田紀美君     岩本 剛人君
     末松 信介君     古賀友一郎君
     野田 国義君     岸 真紀子君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         田名部匡代君
    理 事
                朝日健太郎君
                酒井 庸行君
                増子 輝彦君
                伊藤 孝江君
                武田 良介君
    委 員
                足立 敏之君
                青木 一彦君
                岩本 剛人君
                金子原二郎君
                古賀友一郎君
                清水 真人君
                鶴保 庸介君
                豊田 俊郎君
                和田 政宗君
                小沢 雅仁君
                岸 真紀子君
                長浜 博行君
                浜口  誠君
                森屋  隆君
                里見 隆治君
                宮崎  勝君
                室井 邦彦君
                木村 英子君
                上田 清司君
   国務大臣
       国土交通大臣   赤羽 一嘉君
   副大臣
       国土交通副大臣  青木 一彦君
   大臣政務官
       国土交通大臣政
       務官       門  博文君
       国土交通大臣政
       務官       和田 政宗君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        林  浩之君
   政府参考人
       資源エネルギー
       庁省エネルギー
       ・新エネルギー
       部長       松山 泰浩君
       国土交通省総合
       政策局長     蒲生 篤実君
       国土交通省自動
       車局長      一見 勝之君
       国土交通省海事
       局長       大坪新一郎君
       国土交通省港湾
       局長       高田 昌行君
       海上保安庁長官  岩並 秀一君
       環境省大臣官房
       審議官      上田 康治君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○港湾法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆
 議院送付)
    ─────────────
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田名部匡代#1
○委員長(田名部匡代君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、宮崎雅夫さん及び野田国義さんが委員を辞任され、その補欠として岸真紀子さん及び古賀友一郎さんが選任されました。
    ─────────────
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田名部匡代#2
○委員長(田名部匡代君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 港湾法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、国土交通省港湾局長高田昌行さん外六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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田名部匡代#3
○委員長(田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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田名部匡代#4
○委員長(田名部匡代君) 港湾法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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朝日健太郎#5
○朝日健太郎君 おはようございます。自由民主党の朝日健太郎でございます。
 本日は、港湾法の一部改正案について質問をしてまいります。赤羽大臣始め政府参考人の皆様、本日はよろしくお願いをいたします。
 一昨日、本委員会において鹿島港へ視察へ行く機会をいただきました。田名部委員長始め理事の皆様、委員の皆様、本当にお疲れさまでございました。寒い中、本当に御苦労さまでした。手配いただいた国土交通省の皆様、委員部の皆様、本当にありがとうございました。鹿島港は本改正案の影響が本当に大きいものであり、詳細にわたって御説明をいただきましたので理解が深まりました。
 それでは、質問に入ります。
 まず、国際基幹航路の取組について伺います。
 私の選挙区の東京都は、国際コンテナ戦略港湾である京浜港の一角、東京港を抱えております。国際コンテナ戦略港湾政策の大きな目的は、国際基幹航路の我が国への寄港回数を維持拡大することであります。この政策をしっかり進めることで企業の立地環境を改善し、産業の国際競争力強化の観点でも重要であると認識しています。
 我が国の輸出入の九八%が港で行われている現状からも大変大きな意味を持つと認識をしています。もちろん、我が国への寄港を維持するために一定程度コンテナ量を集めなくてはなりません。コンテナ船が大型化していく潮流の中、船会社がスケールメリットを追求し、貨物量を重視している点も影響しています。
 そうした環境下において、我が国の国際基幹航路の便数は、よく東アジア内で比較されています。上海港、釜山港への寄港は週当たり五十便程度あるのに対し、京浜港では二十便程度と差を空けられています。その上で、基幹航路の便数維持拡大は重要でありますが、コンテナ取扱量と併せて、何を運ぶか、コンテナの価値も非常に重要な観点だと思っています。コンテナ量と併せて、何を運ぶか、高付加価値貨物と言われる質も重要だと思っています。
 そこで、お伺いいたします。
 日本経済そして産業にとって国際基幹航路を維持拡大していくことの重要性をどのように認識されているのか、コンテナの質の観点も併せて御説明をいただきたいと思います。
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高田昌行#6
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 コンテナ船の大型化や船会社間の共同運航体制の再編等により寄港地の絞り込みが進展しており、欧州、北米等と我が国とを結ぶ国際基幹航路の運航便数が減少傾向にございます。
 この傾向が続いた場合、他国の港湾に依存して別の国際基幹航路に積み替えざるを得ないということになり、我が国立地企業にとって、国際物流に係る費用や所要日数の増加、利便性の低下につながり、立地環境が悪化するおそれがございます。実際に、国内荷主からは、直行の国際基幹航路が確保できない場合、積替え時の遅延リスクや荷傷みのリスク等があるとの懸念の声もいただいております。
 また、国際基幹航路につきましては付加価値が高い貨物が輸送されておりまして、具体的には、輸送される輸出コンテナ貨物の重量当たりの価格につきましては、アジア航路ではトン当たり二十二万円に対しまして、例えば北米航路で六十万円、欧州航路で百三十六万円と高くなっております。
 こうした状況を放置すれば、国内に生産拠点を有し付加価値の高い製品を海外に輸出する製造業の競争力の低下を招くとともに、輸入コストの増加も懸念されることから、国際基幹航路の運航便数の維持又は増加を図るということは必要不可欠であると考えております。
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朝日健太郎#7
○朝日健太郎君 ありがとうございます。国際競争力強化の観点でも、航路における入港コストも非常に重要かと思っています。今回の税制において、とん税、特別とん税もしっかりと対応いただきたいと思います。
 次に、東京港の渋滞対策について伺います。
 コンテナ船が大型化する中、東京港のコンテナ取扱量は着実に伸びています。京浜港では昨年度の速報値で八百三十万TEUありまして、そのうち東京港は五百十万TEUを占めています。一方、足下に目を移すと、コンテナを出し入れするためのトレーラーによる交通渋滞が慢性化をし、待機時間が二時間を超えるなど非常に問題となっています。また、国際コンテナ戦略が順調に成果を上げれば、更にこの渋滞悪化の懸念が増大するというふうに思っています。この東京港周辺は、来年開催される東京二〇二〇大会の関連施設も密集をしています。大会運営に加え、港湾物流にも支障を来すのではないかと懸念されています。
 そこで、お伺いをいたしますが、東京港における交通渋滞対策は現在どのように行われているのか、お聞かせください。
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高田昌行#8
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 港湾におけるコンテナターミナルのゲート前渋滞の発生は、ターミナルの蔵置容量の不足に伴うヤード内荷役の滞留、ゲート処理能力の不足、特定の時間帯へのトレーラーの集中などの複合的な要因によるものと考えております。東京港のコンテナターミナルにおきましては、コンテナ車両のゲート前待機時間が平均一時間以上にも及ぶとの調査結果もありまして、国土交通省といたしましても、このような渋滞の緩和を図ることが重要であると認識をしております。
 このため、国土交通省では、コンテナターミナルにおける容量不足の解決などのため、中央防波堤外側地区で既に供用中のY1ターミナルに加えましてY2ターミナルの新規整備を進めており、今年度中の供用開始を目指しているところであります。また、青海コンテナターミナル背後の交通渋滞及び将来の交通需要に対応するため、臨港道路南北線の整備を来年春頃の完成を目指して進めているところであります。
 さらに、港湾管理者である東京都では、車両待機場の整備やストックヤードの増設、ゲートオープン時間の拡大のトライアルなど様々な取組も進められており、先月には、国土交通省港湾局長と東京都港湾局との連名で、港湾利用者に対しましてヤード内の長期蔵置貨物の解消について協力依頼を発出したところであります。
 国交省といたしましては、引き続き、港湾管理者である東京都等と協力しまして、東京港のコンテナターミナルにおけるゲート前渋滞の解消等に向けて取り組んでまいります。
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朝日健太郎#9
○朝日健太郎君 ありがとうございます。渋滞対策、しっかりとお願いをしたいと思います。
 続きまして、洋上風力発電の導入促進についてお伺いをいたします。
 洋上風力発電は、我が国において再生可能エネルギーの導入を進めていく上で重要な電源であると認識をしています。しかし、二〇一八年において、我が国の再エネ発電比率は、データによりますと僅か一六%で、三〇%を超える国も存在している観点から見れば、まだまだ途上段階にあると思っています。
 今回の審議に際し、一昨日の鹿島港と、それとは別に私は秋田港も視察をいたしましたが、風力発電設備のそのものの大きさに圧倒されました。発電設備はあれほどの重厚長大な資材を必要とするわけですけれども、その設置、また維持管理を行うための基地港の整備が必要不可欠だというふうに強く認識したところであります。
 そこで、お伺いいたしますが、海洋再生可能エネルギー発電設備における基地港湾の必要性を御説明いただきたいと思います。
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高田昌行#10
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 御指摘のとおり、洋上風力発電設備の設置及び維持管理には、発電設備の重厚長大な資機材を扱うことができる高い耐荷重性を備えた岸壁や、長尺資機材の保管、組立てが可能な規模の荷さばき地を備えた埠頭を有する港湾が必要となります。しかし、そのような要件を満たす港湾は現在なく、将来的にも数は限定的となる見込みであり、参入を希望する多数の発電事業者に対しまして利用調整が必要となることが予想されます。
 また、発電事業は、長期にわたり、設置のみではなく維持管理の期間も含め埠頭の利用を確保する必要がありますが、港湾法は、埠頭の利用については短期の使用許可を前提としており、長期的、安定的な使用に対応し得る規定はございません。
 このため、国が基地港湾を指定し、基地港湾の埠頭を広域に展開する発電事業者に長期安定的に貸し付けることができるような特例を設けますとともに、貸付けを通じまして、埠頭における複数の発電事業者の利用調整を図ることとしております。
 これらの措置を講じることによりまして、事業の見込みが立ちやすくなり、洋上風力発電事業のより一層の円滑な導入に資することになります。
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朝日健太郎#11
○朝日健太郎君 ありがとうございます。政府側でしっかりと利用調整をしていただきたいと思います。
 続きまして、洋上風力発電を担う事業支援について質問をしてまいります。
 今回の基地港湾の整備の重要性は今御説明いただきましたけれども、それと併せて、国内産業の育成も重要であると認識をしています。視察の際にも、事業者さんからは、部品調達に始まり、設置、そして維持管理までと、長期にわたって事業を担っていくとの説明を受けました。関連産業への波及効果や地元産業との連携に伴う雇用創出など、風力発電事業、産業の裾野の広さを御説明いただきました。しかし、そうした設備の主要部材また製品は海外製がほとんどで、国内メーカーが後れを取っていると認識をしています。
 国内産業育成、そして産業政策の観点からも、洋上風力発電導入の意義を御説明いただきたいと思います。
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松山泰浩#12
○政府参考人(松山泰浩君) お答え申し上げます。
 洋上風力発電は、風車のメーカーのみならず、部品の製造の製造業、風車を洋上に設置するための建設業、風車の運転、保守を行う発電事業など幅広い関連産業がございまして、部品の点数も一万点から二万点とかなり裾野の広いものでございますものですから、地域も含めた経済波及効果は極めて大きいものだと考えてございます。このため、洋上風力発電の導入に合わせて、これらを含めた総合的なサプライチェーンが国内に形成していくことが重要でありまして、これはエネルギー政策とともに産業政策上も大変重要なものだというふうに考えてございます。
 委員御指摘のように、現時点におきまして、風力発電の導入が長期にわたり拡大して風力の市場ができているヨーロッパ等に比べますと、日本の産業の基盤はまだまだ弱く、集積もできていないというふうに認識してございます。
 一方で、この導入拡大をしていくためには様々な環境整備が重要でございます。本年四月に施行をいたしました再エネ海域利用法を基盤といたしまして、計画的、継続的な導入を進めることにより地域を含めた産業振興を図っていく、同時に、関連産業の力を強めていくためのコストダウン、メンテナンス、工法等々に対する技術開発、さらに導入支援を、予算、税制含めましてしっかりと応援していきたいと考えてございます。
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朝日健太郎#13
○朝日健太郎君 ありがとうございます。関係者の皆さんの関心が非常に高くて期待の大きさを感じておりますので、引き続きよろしくお願いをしたいと思います。
 次に、発電設備の安全性の確保についてお聞きをいたします。
 視察をされた皆様には御案内のとおりでありますけれども、この風力発電設備はとにかく大きい。ブレードと呼ばれる回転する羽根の直径は二百メートル近くにもなる設備となるわけですけれども、現地で風速についてお聞きしたところ、風速五十メーター程度まで耐えられるというふうにもお聞きをいたしました。
 今後、これらの設備を導入していく上で、日本の自然条件に適した安全性を確保することが重要であると考えています。我が国で発生する台風や地震といった自然現象に対する安全性をどのように確保していくのか、御説明をお願いいたします。
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高田昌行#14
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 我が国で洋上風力発電設備を設置するに当たっては、我が国の厳しい自然条件を踏まえた上で、全国一律ではなく、設置場所で予想される風荷重、波浪荷重、地震荷重等に対して安全であることが求められます。
 例えば、風荷重や波浪荷重につきましては、設置場所で予想される台風や季節風の襲来頻度や強度、風車の高さ、海底地形や近年の気象、海象条件等を踏まえまして、再現期間五十年の最大の瞬間風速及び最大の波高等を用いて設定することとしております。こうした自然条件に対しまして、洋上風力発電設備の支持構造物が港湾法上の技術基準を満たす安全な構造であることを確認することとしております。
 また、当該発電設備の安全性を確保するため、電気事業法に基づく技術基準等の法令要求事項を満たす必要がございまして、風荷重等に対する安全性の確保に加えて、高さが二十メーターを超えるものには落雷から保護する措置が求められております。
 我が国の厳しい自然条件を踏まえて定められた技術基準を適切に運用することにより、洋上風力発電設備の安全性を確保してまいります。
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朝日健太郎#15
○朝日健太郎君 ありがとうございます。
 以上、法案について質問いたしました。政府についてはしっかりと進めていただきたいと思います。
 続いて、港湾の災害時に果たす役割について一つ質問したいと思います。
 今年は、台風十九号を始め災害が多発しており、日本各地に甚大な被害が生じています。被災地では、瓦れきなど発生した大量の災害廃棄物の処理が課題となっています。先日の報道では、コンテナの鉄道輸送による廃棄物の処理も取り上げていました。
 三年前の熊本地震では同様の問題が生じていましたが、港湾エリアの二次仮置場としての利用や、そこで分別された木くず等の広域的な処理が、海上輸送が活躍したというふうに聞いております。
 熊本地震における港湾の災害廃棄物の対応と、今回の台風被害を受けた取組について御説明いただきたいと思います。
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高田昌行#16
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 御指摘のとおり、平成二十八年四月に発生した熊本地震におきましては、解体家屋等から生じる災害廃棄物を受入れし分別する二次仮置場として熊本港内の用地が活用されました。また、分別された木くずにつきましては、近隣の港湾である熊本港及び八代港から新潟県の糸魚川市にある姫川港に海上輸送され、地元のセメント工場にて燃料として利用されるなどの対応がなされたところであります。
 今回の台風被害により生じている災害廃棄物につきましても、被災地の生活圏から速やかに除去するため、仙台塩釜港の石巻港区、小名浜港及び茨城港の常陸那珂港区におきまして仮置場の候補地を準備するなどの取組を行っているところであります。また、今後、仮置場で分別された木くずが発生した場合には、熊本地震の事例のように港湾を活用した広域的な処理が被災地の復旧に貢献できるものと考えているところであります。
 引き続き、港湾管理者などの関係者と密接に連携し、被災地の速やかな復旧のために必要な支援を行ってまいります。
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朝日健太郎#17
○朝日健太郎君 ありがとうございます。しっかり備えていただきたいというふうに思います。
 最後の質問に参ります。
 以前、東京港を視察した際、国交省の直轄事業で整備された臨港道路南北線の沈埋トンネル工法という非常に高い技術を拝見をさせていただきました。海底に沈埋函というものを沈めてトンネルを通すわけですけれども、そのつなぎ合わせる誤差が数センチも許されないという大変高い技術に驚かされました。
 一方、昨年、国交省では、PORT二〇三〇ということで中長期政策を示されています。こうした先を見据えた港湾政策は本当に重要だというふうに思っています。その中において革新的な技術を用いた政策も記されていましたけれども、先ほどの高い土木技術の伝承や、またそういった技術に携わるような人材の確保が重要だというふうに思っています。
 最後に、赤羽大臣へ、今後の港湾分野における人材の確保と育成についてお伺いをしたいと思います。
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赤羽一嘉#18
○国務大臣(赤羽一嘉君) まず、昨日の現場の御視察、本当にお疲れさまでございました。ありがとうございました。
 今御指摘のように、国際物流の大変大きな変化、近年のグローバリゼーションの進展などの社会情勢の変化を踏まえて、二〇三〇年を見据えた我が国の港湾政策の在り方ということをまとめたのがPORT二〇三〇でございますが、これを実現していくためには、今、朝日議員御指摘のように、人材の確保と育成、そしてそれによっての技術の伝承というのが大変重要でございます。
 そうしたことを踏まえるために、今、新たな人材を取り込む対策として、学生さん向けのインターンとか現場の見学会、また、朝日議員、毎年御参加いただいております東京湾大感謝祭等の一般市民向け等のイベントを通じまして、国際物流インフラとして重要な役割を果たす港湾の分野において働くことの魅力を幅広い層に積極的に発信をしているところでございます。
 かつて、私も、地元の神戸港で十六メーターバースを、コンテナヤードを造るときに、ケーソンの進水式というか、それに地元の小学生と保護者の皆さんと一緒に我々国会議員も参加させていただいたことがございましたが、そうしたことを取り込むことによって、やはり我が国、四方が海で囲まれている、その我が国で育つ将来の人材を、この海に対する憧れとかそこで働く誇りを育成していくというのが非常に大事な試みだと認識をしておりますので、しっかりと続けていきたいと、こう考えておるところでございます。
 以上です。
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朝日健太郎#19
○朝日健太郎君 ありがとうございます。我々もしっかりと応援をさせていただきたいと思います。
 質問を終わります。ありがとうございました。
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増子輝彦#20
○増子輝彦君 おはようございます。国民民主党の増子輝彦でございます。立憲・国民.新緑風会・社民の立場で今日は質問させていただきたいと思います。
 私からも、一昨日、鹿島港視察に当たりましては、国土交通省始め関係の皆さんに大変お世話になりましたことに感謝と御礼を申し上げたいと思います。
 今日は、港湾法の一部改正ということでございますが、プラスアルファ幾つかの質問をさせていただきたいと思っています。
 まず、この港湾法一部改正、我が国における洋上風力の促進、導入ということで、二〇一六年七月に施行された改正港湾法により、港湾区域での洋上風力発電の開発が本格化したと言ってもいいかと思いますが、一般海域においても洋上風力発電の導入を促進するための新たな法律、海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律が二〇一九年四月に施行されて、いよいよ本格的な洋上風力の導入に入っていくんだろうと思います。
 先ほど一部、松山部長からも御発言がありましたが、大臣、この洋上風力発電を導入拡大するための大きな要件は何とお考えになっているか、お答えいただければ有り難いと思います。
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赤羽一嘉#21
○国務大臣(赤羽一嘉君) まず、増子先生におかれましては、長年にわたりまして、我が党の富田議員とともに世界各国の洋上風力発電の現場を視察していただき、様々御指導いただいておりますこと、まず心から御礼を申し上げたいと思います。
 日本は、福島の東京電力福島第一原発の事故があり、日本のエネルギー政策、大きな転換を図られたわけでございますが、なかなか再生可能エネルギーを実現化するということに大変いろいろな意味で様々な障壁があったというふうに思っております。
 その中で、洋上風力発電の導入が進まなかった主な要因として、ちょっと大ざっぱに言いますと二つあると思っておりますが、一つは、一般海域における再生可能エネルギー発電の導入に関するルールが未整備であったことと、もう一つは、洋上風力発電設備の設置また維持管理に要する期間も含め、長期にわたる基地港湾の利用が確保できる仕組みがなかったこと、こうしたことが挙げられるというふうに思っております。
 前者につきましては、今、増子先生御指摘のように、本年四月の再エネ海域利用法の施行に伴いまして、一般海域の利用に関して利害関係者との調整等をルール化する、また長期占用を可能とする仕組みが整備されたということでございまして、これ、本当に皆様方の御尽力もあって、大変な大きなインパクトだったと思っております。
 設備もすごく大型化をするということに伴いまして、後者に挙げた問題のクリアのために、長期にわたる埠頭の利用の確保について今回港湾法の改正をお願いしているところでございます。この港湾法の改正によりまして、国が基地港湾を指定して発電事業者に長期安定的に埠頭を貸し付けることができる制度を創設することによりまして、何とか洋上風力発電、前に進めていきたいと、こう考えているところでございます。
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増子輝彦#22
○増子輝彦君 ありがとうございます。
 そういう大臣の認識の中で、ルールの未整備、あるいは長期にわたっての様々な貸付け等を含めた設備の状況がまだ未整備であったということでありまして、全くそのとおりであります。
 今回の港湾法一部改正を含めて、今後、再生可能エネルギーを導入していくということが当然のことでありますが、この洋上風力、極めて大きいポテンシャルがあると私は認識をしております。先ほど大臣からもお話がありましたとおり、今年も富田議員と、それから我が党の篠原議員とデンマーク、オランダ、ベルギー等を視察に行ってまいりました。これはポケットマネーで行っております。
 そういうことも含めながら、やはり再生可能エネルギーを積極的に導入する大きな柱はこの洋上風力であり、さらに、これは赤羽大臣にも大変御協力いただいておりますが、超党派における地熱推進議連の結成をもって地熱の推進もしていきたいということで、この二つが私は大きな再生可能エネルギーのこれからのチャンピオンになっていくんだろうというふうに思っています。
 そういう中で、日本の洋上風力のポテンシャルをどの程度と今想定しているのか。これは大臣じゃなくて松山部長か。じゃ、松山部長からお願いします。
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松山泰浩#23
○政府参考人(松山泰浩君) お答え申し上げます。
 委員御指摘のように、周囲を海に囲まれた日本としましては、再エネを導入拡大していく上で、国民負担を小さく、かつ導入量を多くという意味でいいますと、洋上風力の可能性というのは非常に大きいものがあるというふうに考えておりますし、再エネを主力電源化していく上では本当に大きな鍵だというふうに認識してございます。
 具体的な数字的な意味での導入可能量、ポテンシャルはなかなか算出するのが難しゅうございます。一方で、今の現状で考えますと、例えば環境アセスメント手続というのを事業を進める前には進めるわけでございますが、この現在の様々な制度的な環境整備が整う中で、今年の八月末時点で千二百五十八万キロワットまで拡大してございます。これは、陸上風力が今年の春、六月の時点で三百七十八万キロワットであると、導入量がですね、ということから比較しますと、極めて大きなポテンシャルが洋上風力にあるというふうに認識されているということのあかしかなと思ってございます。
 また、業界の団体の中では、これは例えば自然条件だけを取っての算出でございますけれども、可能量としましては九千万キロワットを超えるレベルが導入することが物理的には可能であるという試算もあるやに認識してございます。
 もちろん、これを実際に導入していくとなりますと、御地元の御理解、さらには系統、港湾といったインフラの確保、さらにはコストダウンと様々な制約があるわけでございますが、ポテンシャルというものを最大限生かしていけるようにしっかり取り組んでいきたいと考えてございます。
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増子輝彦#24
○増子輝彦君 ありがとうございます。
 今、松山部長から答弁がありましたとおり、まさにポテンシャル、九千万を超える。私ども、関係団体とも話をしておりますが、九千百万キロぐらいの発電容量があるというふうに私どもも認識をしております。加えて、先ほど申し上げた地熱、これ二千三百五十万ということで、世界第三位のポテンシャルがある。この二つだけ合わせても大変な実は発電容量のポテンシャルがあるんですね。これが全て開発できるとは思いませんが、半分にしても大変な容量であるということ。そうすれば、原発のない社会も一日も早く、私は、再生可能エネルギー、この二つだけでもできると思っています。
 そういう状況の中で、今、松山部長からもお話がありましたとおり、それをできるだけどのように推進をして開発をスピードアップ化していくかということが極めて大事だと思っています。
 皆さんのお手元に私は一枚の写真の資料をお届けしているかと思いますが、配付しているかと思いますが、これは、先ほど申し上げたとおり、今年の八月から九月にかけて実はデンマークの洋上風力発電を見てきたときの、デンマークのMHIヴェスタスプレアッセンブル港、まさにエスビアウ港という基地なんですね。この港における基地というのが物すごい大きな実は面積を有しておりまして、先ほど来、高田局長からもお話があったとおり、様々な条件整備をしていくということになって初めてこの開発が促進されるというふうに思っています。
 それで、私の実は視察における中での幾つかの問題点といいますか、課題を解決しなければいけない点があるかと思います。そういう意味で、私が感じたことについての所見を若干申し上げますと、まず、我が国で早期に実施すべき施策として重要なことは、一つには拠点港の整備であります。二つ目には事業リスクの低減、三つ目には発電規模の確保、四つ目には洋上風況観測塔の整備、この四つが大きなポイントだというふうに認識をしております。
 そういう意味では、今回の港湾法の一部改正は、まさにこの拠点港の整備ということでは本当に私はいい改正をしていかなければいけないし、これが改正になった後に、どのような形で更に促進がしていけるかということが大事だと思っているわけであります。是非このことについて、これから、国交省はもちろんのこと、経産省あるいは様々な省庁が横串を刺しながら、しっかりと開発をして導入を促進をしていっていただきたいと思っています。
 その中で、これから若干細かい点に入っていきたいと思っていますが、質問をさせていただきたいと思います。
 今回の港湾施設の問題で一番重要なポイントは拠点港の整備でありますが、この拠点港の整備の中でも港湾施設の貸付料が極めて重要なポイントになってくるんだと思います。
 そういう意味では、長期にわたって港湾の施設を整備し、それを貸し付けていくということになってまいりますと、この港湾の施設の貸付け等については、岸壁の地耐力増強など必要な増強整備が進み、洋上風力発電が長期にわたって基地港湾を確保できることが極めて重要でありますが、この中で、港湾を整備したときに、どの部分について、どの部分がいわゆる貸付料の対象になっていくか、このことが極めて重要な私はポイントだと思っていますが、まず初めに、どの部分がこの貸付けの対象となるのか、お答えいただきたいと思います。
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赤羽一嘉#25
○国務大臣(赤羽一嘉君) 増子先生の意図は理解していると思います、しているつもりですが、この風力事業者に余り過度な負担がしわ寄せにならないようにということだと思いますが、大変申し訳ありません、基地港湾の指定もまだこれからなものですから具体的にはまだ決まったものはございませんが、今の御質問に一般論として答えさせていただくならば、地耐力強化等の埠頭の改良に要した費用というのはお願いしなければいけないかなというふうに思っております。
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増子輝彦#26
○増子輝彦君 貸付料も、実は私どもがずっと視察をし、あるいはいろんな関係の団体とも話をし、また現実に行われているところとの話も整理していきますと、増強した岸壁など港湾施設の貸付料が国として生ずるのではないかということ、二つ目には風車等を保管する荷さばき地の貸付料、これは管理が県になりますから県への貸付料ということになるのではないかと、三つ目には風車を設置する海域の占有料、これは国が管理をしていくということになりますから、これらの三点が今後貸付料という対象になっていくのではないかと思っています。
 もちろん、これからいろんな指定とか整備に対する支援策もしていくわけですが、この件について、この三点は間違いなく貸付料の対象になるという認識でよろしいんでしょうか。
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高田昌行#27
○政府参考人(高田昌行君) お答えいたします。
 御指摘の、増強した改良施設に関わる貸付料及び荷さばき施設に関わる貸付料、加えまして水域の占用に関する貸付料等につきまして、今後検討を加えていきたいと思っております。
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増子輝彦#28
○増子輝彦君 この貸付けにおける期間というのは、大体どのぐらいのことを想定しているのか。法案の中でもおおむね三十年以内というふうになっていますが、これ、三十年以内ということでよろしいんですか。
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高田昌行#29
○政府参考人(高田昌行君) 基本的に長期貸付けの期間としましては三十年以内というふうに定まっておりますが、その貸付料の償還期間等につきましては、今後、適切な期間を設定いたしまして対応していきたいということを考えております。
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