予算委員会

2024-03-11 参議院 全113発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
令和六年三月十一日(月曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月八日
    辞任         補欠選任
     神谷 政幸君     山本佐知子君
     宮本 周司君     白坂 亜紀君
     石垣のりこ君     村田 享子君
     森屋  隆君     古賀 千景君
     上田  勇君     宮崎  勝君
     東   徹君     石井 苗子君
     猪瀬 直樹君     清水 貴之君
 三月十一日
    辞任         補欠選任
     礒崎 哲史君     竹詰  仁君
     山本 太郎君     大島九州男君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         櫻井  充君
    理 事
                臼井 正一君
                加藤 明良君
                小林 一大君
                中西 祐介君
                宮崎 雅夫君
                石橋 通宏君
                杉尾 秀哉君
                河野 義博君
                金子 道仁君
    委 員
                有村 治子君
                石田 昌宏君
                猪口 邦子君
                佐藤  啓君
                白坂 亜紀君
                田中 昌史君
                中田  宏君
                長峯  誠君
                長谷川英晴君
                堀井  巌君
                松川 るい君
                山田 太郎君
                山田 俊男君
                山田  宏君
                山本佐知子君
                吉川ゆうみ君
                若林 洋平君
                小沼  巧君
                古賀 千景君
                高木 真理君
                福島みずほ君
                水野 素子君
                村田 享子君
                秋野 公造君
                伊藤 孝江君
                宮崎  勝君
                横山 信一君
                石井 苗子君
                清水 貴之君
                松野 明美君
                伊藤 孝恵君
                竹詰  仁君
                井上 哲士君
                山添  拓君
                大島九州男君
   国務大臣
       総務大臣     松本 剛明君
       財務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        鈴木 俊一君
       文部科学大臣   盛山 正仁君
       厚生労働大臣   武見 敬三君
       農林水産大臣   坂本 哲志君
       経済産業大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(原子力
       損害賠償・廃炉
       等支援機構))  齋藤  健君
       国土交通大臣
       国務大臣     斉藤 鉄夫君
       防衛大臣     木原  稔君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(こども
       政策 少子化対
       策 若者活躍 男
       女共同参画))  加藤 鮎子君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策、消
       費者及び食品安
       全、地方創生、
       アイヌ施策))  自見はなこ君
   副大臣
       内閣府副大臣   古賀  篤君
       財務副大臣    矢倉 克夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        星  正彦君
   政府参考人
       内閣府地方創生
       推進事務局審議
       官        岩間  浩君
       内閣府地方創生
       推進事務局審議
       官        中村 広樹君
       内閣府総合海洋
       政策推進事務局
       長        宮澤 康一君
       総務省大臣官房
       地域力創造審議
       官        山越 伸子君
       総務省自治行政
       局長       山野  謙君
       総務省自治行政
       局選挙部長    笠置 隆範君
       厚生労働省大臣
       官房高齢・障害
       者雇用開発審議
       官        田中佐智子君
       厚生労働省社会
       ・援護局障害保
       健福祉部長    辺見  聡君
       農林水産省農村
       振興局長     長井 俊彦君
       経済産業省大臣
       官房福島復興推
       進政策統括調整
       官        川合  現君
       経済産業省大臣
       官房審議官    常葉 光郎君
       経済産業省大臣
       官房審議官    浦田 秀行君
       経済産業省経済
       産業政策局地域
       経済産業政策統
       括調整官     吉田健一郎君
       資源エネルギー
       庁省エネルギー
       ・新エネルギー
       部長       井上 博雄君
       中小企業庁事業
       環境部長     山本 和徳君
       国土交通省道路
       局長       丹羽 克彦君
       国土交通省鉄道
       局長       村田 茂樹君
       環境省環境再生
       ・資源循環局次
       長        角倉 一郎君
       防衛省防衛政策
       局長       加野 幸司君
       防衛省人事教育
       局長       三貝  哲君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○令和六年度一般会計予算(内閣提出、衆議院送
 付)
○令和六年度特別会計予算(内閣提出、衆議院送
 付)
○令和六年度政府関係機関予算(内閣提出、衆議
 院送付)
    ─────────────
この発言だけを見る →
櫻井充#1
○委員長(櫻井充君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 議事に先立ちまして、一言申し上げます。
 数多くのかけがえのない命が失われ、かつてない被害をもたらした東日本大震災の発災から本日で十三年を迎えます。
 ここに、改めて、犠牲になられた方々に黙祷をささげたいと思います。
 どうぞ御起立をお願いいたします。では、黙祷をお願いいたします。
   〔総員起立、黙祷〕
この発言だけを見る →
櫻井充#2
○委員長(櫻井充君) 黙祷を終わります。御着席願います。
    ─────────────
この発言だけを見る →
櫻井充#3
○委員長(櫻井充君) 令和六年度総予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。
 本日は、一般質疑を四十分行うこととし、各会派への割当て時間は、自由民主党三十分、公明党十分、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
    ─────────────
この発言だけを見る →
櫻井充#4
○委員長(櫻井充君) 令和六年度一般会計予算、令和六年度特別会計予算、令和六年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 これより質疑を行います。長峯誠君。
この発言だけを見る →
長峯誠#5
○長峯誠君 おはようございます。自由民主党の長峯誠でございます。
 まずもって、能登半島地震の被災者の皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 そして、本日は東日本大震災から十三年目の日となります。改めて哀悼の誠をささげたいと存じます。
 この度の能登半島地震では、激しい揺れにより多くの家屋が倒壊、損傷いたしました。その中にあって、公立学校施設は、倒壊や大規模な天井の落下はなく、避難所としての機能を大いに発揮をいたしました。これは地道な耐震化の取組の成果であり、政府、自治体の取組に対し敬意を表します。
 確かに、柱やはりといった構造材の耐震化率は九九・八%まで進みました。しかし、外壁などの非構造材につきましては六七・三%にとどまっています。また、経年劣化による破損や落下もありますので、老朽化対策も急務であります。
 そこで、非構造材の耐震化と老朽化対策について文部科学大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →
盛山正仁#6
○国務大臣(盛山正仁君) 委員長からお話ありましたが、本日で東日本大震災からちょうど十三年となります。震災により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、遺族の方々、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 また、一月にも訪問をさせていただきましたが、一昨日、能登半島地震の被災地を訪問させていただきました。改めて被害の大きさを実感し、被災地の皆様が一日でも早く元の生活を取り戻すことができるよう全力を尽くすとともに、安全、安心な社会の実現に向けた決意を新たにしたところでございます。
 長峯委員から御指摘の学校施設でございます。子供たちの学習、生活の場であるとともに、災害時には避難所としての役割も果たすことになります。私の地元であります阪神大震災のときにも学校の施設が大いに活用されまして、そのがっちりした構造、あるいは中層の建物であるということからしっかりしているということ、そして各フロアにトイレですとか場合によっては給湯の施設があるということで、大変に有効であるということがそのときから感じられたわけでございますけれども。
 これまで、学校施設の耐震化は、学校の耐震化・施設整備等促進議員連盟の先生方の御尽力もございまして、格段に取組は進んできたと思います。今回の震災におきましても多くの学校施設が避難所として活用できたものと考えておりますが、今後は非構造部材の耐震化や老朽化対策を進めることが重要であると考えます。
 文部科学省においては、外壁や内壁、窓ガラスなどの非構造部材について、耐震化を始めとした各種の防災機能強化や教育環境の向上と老朽化対策を一体的に行う長寿命化に向けた取組に対し、学校施設環境改善交付金による国庫補助を行っております。
 これらに必要な経費として、各自治体における学校施設整備のニーズにしっかりと応えられるよう、非構造部材の耐震化や老朽化対策を含む公立学校の施設整備費として、令和六年度予算案に六百八十三億円を計上しております。令和五年度第一次補正予算千五百五十八億円と合わせて総額二千二百四十二億円の計上となります。
 安全、安心な教育環境の構築と避難所としての機能強化を図るため、各自治体が計画的な学校施設の整備を行うことができるよう、引き続き必要な支援を行ってまいります。
この発言だけを見る →
長峯誠#7
○長峯誠君 今回、大変寒い時期の災害でございました。逆に、暑い真夏に災害が起こることもございます。しかしながら、避難所となる学校体育館、ここの空調設置率というのは僅か一五・三%でございます。また、高齢者や障害者が必要とする体育館のバリアフリー化率で見てみると、トイレは四一・九%、段差解消が六二・一%、エレベーターが七〇・五%です。
 これらの空調とバリアフリーの整備についてどのように進めていかれるのか、文部科学大臣にお伺いをいたします。
この発言だけを見る →
盛山正仁#8
○国務大臣(盛山正仁君) 一昨日伺いました輪島市の高校、小学校においても感じられたところでございますけれど、学校施設は、子供たちの学習、生活の場であるとともに、災害時には避難所としての役割を果たしますので、空調設備の整備、バリアフリー化の促進は大変重要であると認識しております。
 このため、文部科学省においては、小中学校等への空調設備の整備やバリアフリー化に対して、学校施設環境改善交付金による国庫補助を行っております。特に体育館の空調設備については、その設置率が全国的に低い状況であることを踏まえ、本年度から令和七年度までの間、体育館に空調設備を新設する場合には、断熱性の確保を前提として、補助率を三分の一から二分の一に引き上げております。また、学校施設のバリアフリー化については、バリアフリー法の今回の改正を踏まえまして、令和三年度より、既存施設におけるバリアフリー化工事の補助率を三分の一から二分の一に引き上げて、各自治体の取組を後押ししているところです。
 今後とも、これらの取組を通じて、各自治体が計画的に学校施設への空調設備の整備やバリアフリー化を行うことができるよう支援してまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
長峯誠#9
○長峯誠君 耐震化、老朽化、空調整備、バリアフリーなどを全体として計画的に着実に進めていくためには、必要な予算をしっかりと確保する必要がございます。この点、昨年法制化され、今後策定される国土強靱化中期計画にしっかりと書き込んで担保すべきと考えます。
 文部科学大臣の御決意をお伺いいたします。
この発言だけを見る →
盛山正仁#10
○国務大臣(盛山正仁君) これまで学校施設の構造体の耐震化を強力に進めたこともございまして、今回の能登半島地震においても校舎が倒壊するというような被害はございませんでした。しかしながら、外壁や照明器具の落下など非構造部材の被害は数多く発生しておりますので、こういったことを考えると、引き続き、非構造部材の耐震化あるいは老朽化、こういった対策をしっかり進めていく必要があると認識しております。
 委員から御指摘がありました点につきましては、現在、令和二年十二月に閣議決定された防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化計画に基づいて取り組んでいるところでございます。その上で、今般の能登半島地震を受けて顕在化した課題も踏まえ、国土強靱化実施中期計画の策定に向けた議論の中で、御指摘のありました対策の位置付けあるいは必要な予算の確保を含め、各自治体における計画的な学校施設の整備が推進されるよう、当省としてもしっかり取り組んでまいります。
この発言だけを見る →
長峯誠#11
○長峯誠君 次に、GIGAスクールについてお伺いいたします。
 来年度予算案では、端末の単価が四・五万円から五・五万円に増額となりました。また、予備機の経費も一五%分追加をされたところでございます。さらに、都道府県に基金を創設して計画的な共同調達が可能になるなど、大きく拡充をされていますことを評価をしたいと存じます。
 先日、中学生のめいっ子から聞いた話なんですけれども、GIGAスクール構想により一人一台端末が配付されましたけれども、この端末でゲームや動画にはまってしまって昼夜逆転になって、不登校になった生徒が複数人いるということなんですね。もちろん、端末にはフィルタリングが掛かっているんですけど、子供たちはもう楽々とこれ突破してきます。子供が熱心に勉強しているなと思ってこっそり後ろに回ってみると実はゲームをしていたという経験が私にもあります。先生たちはログを見ることができるので、先生はちゃんとチェックしているからなと言っているらしいんですけれども、そんなのできっこないよと、子供はもう意に介していないようでございます。さらに、先生がログを管理することに対してプライバシー上問題があるという指摘もございます。
 この問題を自治体任せにしていてはなかなか解決しないんじゃないかなというふうに思います。文科省がメーカーやこのフィルタリングのソフトウエア会社、この辺としっかり話し合って対策を講じるべきと考えますが、文部科学大臣の御意見、御見解をお伺いをいたします。
この発言だけを見る →
盛山正仁#12
○国務大臣(盛山正仁君) 児童生徒用端末へのフィルタリングの導入につきましては、令和六年度までの教育のICT化に向けた環境整備計画に基づいて地方財政措置を講じております。しかしながら、四%程度の自治体が未導入の状況にあります。また、導入している自治体においても、適切な設定がなされておらず、児童生徒が学習と関係ないサイトを長時間閲覧できるようになっている事例もあることは承知しております。
 当省としては、引き続き未導入の自治体に対してフィルタリングの導入を働きかけるとともに、事業者とも連携をいたしまして、導入している自治体に対しても適切なフィルタリング設定の徹底を働きかけるなど、取組を加速化させることとしております。あわせまして、その令和六年度から五年間を掛けて行う予定の今回の一人一台端末更新の補助要件としてフィルタリングの導入を位置付けたところでもございますので、こういったことを含めて徹底を図ってまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
長峯誠#13
○長峯誠君 どうかよろしくお願いしたいと思います。
 次に、農業問題について伺います。
 先日、地元の若手ハウス園芸農家からこんな言葉を聞きました。
 収穫のシーズンが終わると、その足でみんな融資窓口に行くと。若手農家は、産地パワーアップ事業などで規模拡大や生産性向上の投資をしてきました。そこにコロナによる外食需要の蒸発が襲いました。さらに、二二年には台風被害が出て、その影響で、今後、収入保険の保険料が上がるということでございます。そして、資材の高騰と高止まりで赤字経営が続いております。今年離農しようか、今年一年までやってみて離農するかどうかを決断しようか、大多数の若手農家がそう考えていますよ、こんなふうに言われまして、地域で最も頼りにされている若手農家からこのような話を聞いて、本当に胸が締め付けられる思いがしたところでございます。
 農政のプロとして平素より御指導いただいている坂本農林水産大臣にお伺いをいたします。
 坂本大臣の御地元もそうでございますけれども、大消費地から遠い生産地にとっては、物流の二四年問題は大変心配をされております。輸送コストが上昇し価格競争で不利になるとか、あるいは大消費地へ届く時間が延びて鮮度が落ちるなどの懸念がございます。この点、どのような対策を講じようとしているのか、お伺いをいたします。
この発言だけを見る →
坂本哲志#14
○国務大臣(坂本哲志君) 私も、地元に帰りますと委員と同じようなことをいつも言われます。飼料、肥料、あるいはその資材の高騰、加えてなかなか価格が上がらないというようなこともありまして、厳しい情勢というのを十分に受け止めているつもりでございます。
 そういう中にあって、二〇二四問題、物流の、大きな課題であります。現在、国土交通省、それから経済産業省、そして農林省を中心にして協議をしております。
 昨年六月に、物流革新に向けました政策パッケージを作成をいたしました。各省庁が一体となって、そしてこれは一過性の問題ではないんだと、これから様々なコスト低減も含めていろいろな改革をしていかなければいけないんだというような意識の下でそれぞれ協議を行っております。
 農林水産省としては、具体的に、中継の共同物流拠点を設ける。九州だったら北九州に設ける。宮崎の場合にはフェリーで神戸の方まで輸送可能でありますけれども、そのほかの県の場合には物流の中継拠点を、共同拠点を設けるというようなことが一つ。それから、共同の出荷施設におきまして、荷物の、荷の大型化、さらには待ち時間の縮減を通じた輸送コストの抑制、こういったものを考えております。そして、標準仕様のパレット導入によりますドライバーの荷役の縮減を通じての荷役サービスの対価、こういったものを考えているところであります。
 特に、この共通の標準仕様パレットというものにつきましては、レンタルパレットの場合にはそれに対する支援を考えておりますので、それぞれの地域で協議会をつくっていただいて、その協議会の下で、論議した下でこの標準パレットというものを申請、レンタルパレットというのを標準にしていただければそれに対する支援措置というのは十分行う、こういったこと等を通じて、少しでも物流に対する荷主の方の、農林水産物の方の負担を抑えていきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
長峯誠#15
○長峯誠君 是非お願いしたいと思います。
 続いて、今国会に提出予定の食料・農業・農村基本法改正案、この中には、国は、食料の価格の形成に当たり、食料の持続的な供給に要する合理的な費用が考慮されるように必要な施策を講ずるというふうにあります。
 昨年、サプライチェーンの関係者による適正な価格形成に関する協議会を農林水産省内に置き、議論を進めてこられたとお聞きをいたしております。
 確かに、市場原理で決まる価格をコントロールするというのは大変難しいと思われます。小売業の方から、値上げするのはいいけど売れなくなるだけですよと言われれば、生産者も困ってしまいます。
 この点、基本法に合理的価格形成のために必要な施策を講ずるという条文が盛り込まれれば、国としては大変重大な、そして困難な責務を負うことになると考えます。この条文に対する生産者の期待を裏切ることは許されません。具体的にはどのような施策を進めていこうと考えていらっしゃるのか、坂本大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →
坂本哲志#16
○国務大臣(坂本哲志君) 言うはやすく行うは難しで、一番難しい問題であるというふうに思います。
 今日も、朝、出るときにワールドニュース見ておりましたら、インドで、農家の方々が線路に座り込んで、そしてやはりこの価格というものを、コストに見合う合理的な価格をしっかりやれというような座込みをやっていらっしゃいました。ヨーロッパの方でもそういう動きが出ておりますので、非常に私たちもそこはこれからしっかりと神経を使いながらやっていかなければいけないというふうに思っております。
 委員が今言われましたように、昨年の八月に、各段階の関係者が一堂に集まる協議会を設けました。生産者、そして加工業者、流通業者、小売、そして外食、そして消費者、それに学識者にも入っていただきました。
 それぞれの価格の、それぞれの意見の隔たりがまだございます。消費者の方は、どうしても最終的にはその食品の価値よりも価格に走らざるを得ないというような、そういった意識もありますし、それに見合うようにやっぱり小売、スーパーというのはやっぱり価格を決めてまいりますので、なかなか難しいところではありますけれども、まずは、流通経路が簡素で、コストの把握も比較的容易であります、生産等の持続性を確保すべき品目として、飲用牛乳、それから豆腐そして納豆につきまして具体的な論議を進めてまいります。
 その他の品目についても、コストデータの把握、収集や、価格交渉や契約においてどのような課題があるのか、そういったものを調査、検証するようなことにしております。宮崎の場合には、春ニンジンを作る場合にマルチをずっと張りますけれども、これも一年限りでもう廃棄するというようなことで、そういったところのコストなんかもしっかり考えていかなければならないところだというふうに思っております。
 このように、関係者の理解をしっかりとやっぱり得た上で、引き続きこの協議会を進めていって、丁寧に丁寧に合意形成、これを図ってまいりたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
長峯誠#17
○長峯誠君 このモデルといいますか、我々参考にしているフランスのエガリム法も、結局、品目はそんなに多くないんですよね。畜産物を中心とした何品目かで、しかも罰則もないということで、やっぱりこれは世界中いろんな取組をしようとしてもなかなか難しいんだろうなというふうに思います。
 しかしながら、日本も知恵を絞ってその先導的な制度をつくっていけるように、しっかり努力をしていただきたいというふうに思います。
 そして次に、今国会提出予定の農振法の改正案についてお伺いいたします。
 食料安全保障のために農地を確保すべく、都道府県は面積目標の達成に支障を及ぼすおそれのある農振除外には同意しない、さらに、そのことが適切に適用されていない場合は国が是正要求を行うことなど、この法案で農振除外の厳格化を進めているところでございます。
 しかし一方で、昨年十二月から、経産省が所管する地域未来投資促進法の運用改善によりまして、農振除外や農地転用がスピードアップするスキームができております。抜け道と言うと語弊がありますので、近道が創設されたという感じですね。これは、それこそ坂本大臣の御地元のTSMCのような国内投資を促進するためにやった施策ということなんです。
 ただ、この農地を保全する方の政策と農振解除をしやすくする方の政策が同時に出てきたということで、現場は非常に困惑をいたしております。政府全体としてこの整合性をどう説明されるのか、元農林水産大臣である齋藤大臣と、それから坂本大臣、お二方それぞれお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →
齋藤健#18
○国務大臣(齋藤健君) 御指摘の地域未来投資促進法では、一定の要件を満たして同法に基づく土地利用調整がなされれば農振除外や農地転用が認められる、こういう仕組みになっているわけであります。それで、昨年十一月の経済対策では、地方公共団体における連携によりまして土地利用転換手続の期間の短縮等を図ることとされているわけであります。
 具体的には、同法を活用した農振除外の手続と都市計画の地区計画策定の手続を同時並行で進めることができる旨を地方公共団体に明確化し、迅速化を図っていくことでありまして、それ以上のものではないということであります。
この発言だけを見る →
坂本哲志#19
○国務大臣(坂本哲志君) 今経産大臣の方から答えていただきましたように、迅速化を図るというようなことで、未来投資促進の場合にはですね。とにかく、まずは優良農地につきましては、それぞれの県で農林関係が加わって農用地区域の確保の目標というものをまず決めます。そしてその後、それぞれの、農振除外の、具体的にはその農振除外の手続と都市計画の地区計画の策定の手続を同時並行に進めることで手順の迅速化を図るということが可能になる旨を通知したものでありまして、農振除外等の要件を緩和するものではありません。
 ですから、地域未来投資促進法を活用する場合の手順、手続の迅速化をまず図るものであり、農振除外等の要件緩和や審査そのものを簡素化したりするものではないということでありますので、優良農地の確保という点においては今国会に提出した法案と整合性は図られているというふうに思います。
 委員言われましたように、私のところもTSMCの進出でかなりそういう不安の声が出ておりますけれども、国と地方の協議の場というものを設けることにしておりますので、そういうものも活用しながら、まずは農振地域を、農用地区、地域をしっかりと決めていただく、そういったところからスタートをしなければいけないというふうに思っております。
この発言だけを見る →
長峯誠#20
○長峯誠君 要件が緩くなるわけじゃなくてスピードアップをする、要件をクリアしたものがスピードアップするというお話ということでございますので、そういう説明を今後していけばいいかなというふうに思います。
 ただ、やっぱりこの開発圧力が強いところって大体インターチェンジの近くの平場ということで、そもそもの優良農地というのが多いんですよね。なかなか難しいと思いますし、その開発のために農地を削った分をほかでちゃんと補填しなさい、県としての目標を達成するために補填しなさいと言われても、やっぱり現実はなかなか難しいんだろうなというふうに思っております。この運用の中で自治体の御意見もしっかりお聞きしながら進めていただきたいと思います。
 齋藤大臣はここで御退席いただいて結構でございます。
この発言だけを見る →
櫻井充#21
○委員長(櫻井充君) 齋藤大臣、御退席いただいて結構でございます。
この発言だけを見る →
長峯誠#22
○長峯誠君 続きまして、EEZ、排他的経済水域における洋上風力発電についてお伺いをいたします。
 近年、太陽光、陸上風力、水力、地熱などは地域住民の理解が得られない事案が増えております。先日、小沼委員も御指摘されておりました。
 そんな中、今国会に手続法が提出予定でございますEEZにおける洋上風力発電は大変有望だと考えております。洋上風力発電による二〇四〇年の案件形成目標は四十五ギガワット、何と原発四十五基分でございます。
 しかし、心配な点が幾つかございます。洋上風力発電で先行している欧米では、プロジェクトの中止や撤退が相次いでいます。資材価格などの急騰によるコスト上昇が要因と聞いております。このコスト上昇という点では我が国も同じ条件にございます。
 我が国の洋上風力発電の採算性、将来性は大丈夫なのでしょうか、お伺いいたします。
この発言だけを見る →
井上博雄#23
○政府参考人(井上博雄君) お答え申し上げます。
 再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の公募評価に当たりましては、三十年にわたり事業の継続が可能となる資金・収支計画、これが立てられていることを確認いたしております。
 具体的には、財務の専門家を含む有識者で構成されます第三者委員会、こちらで事業者の計画を審査する中で、一つには、御指摘のとおり、資材価格の高騰あるいは為替変動、これによる事業費が増加するリスクへの対策が十分に検討されているか、その備えがあるかということをチェックさせていただいております。またあわせて、風況の悪化であるとか、例えば相対取引における電力の買手の倒産など、事業収入が減少するリスクへの対策が十分に検討されていること、こうした点につきましても確認しまして、資金・収支計画の優れた事業者を選定しております。
 さらに、コスト削減であるとかそれにつながる国内におけるサプライチェーン構築、これにちゃんと投資が回っていく必要がございまして、こうした点も委員御指摘の案件形成しっかり図っていくと同時に、今回、来年度予算案にも五百億円超を盛り込んでおりますGXサプライチェーン構築支援事業等を通じて、しっかり事業者の支援を行っていきたいと考えてございます。
この発言だけを見る →
長峯誠#24
○長峯誠君 EEZでは、巻き網やはえ縄など、多くの沖合漁業が営まれています。領海内での洋上風力発電では、関係漁業者との調整が再エネ海域利用法で法定をされております。しかし、沿岸は漁業権が設定をされていますので漁業者の理解を得ればよいのですが、EEZでは関係漁業者を特定することが非常に難しいです。この点、漁業者団体の理解は得られているのか、お伺いをいたします。
この発言だけを見る →
古賀篤#25
○副大臣(古賀篤君) 今、長峯委員から、漁業者の理解得られているのかという御質問いただきました。
 このEEZにおけます洋上風力発電の導入に当たりましては、大日本水産会、あるいは全漁連といった漁業者団体を始めとする関係者の御理解をいただきつつ取り組んでいくことが大事だというふうに受け止めております。このため、昨年の十二月より、こうした漁業者団体に対しまして、水産庁の協力の下で累次にわたり説明を重ね、丁寧なコミュニケーションに努めてきているところであります。
 引き続き、漁業との共存共栄を図りつつ、洋上風力発電の導入推進に取り組んでまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
長峯誠#26
○長峯誠君 この点、大変重要なことなので、是非とも丁寧に進めていただきたいと思います。
 また、風力発電設備というのは、レーダー等に影響を及ぼすことがございます。そこで、今国会に防衛・風力発電調整法という新法が提出予定です。ただし、これは陸上風力発電に関する法律でございます。洋上風力については、EEZにおける洋上風力発電の新法の方で省庁間の事前調整が行われることとなっております。
 しかし、実は、日本の周辺のほぼ全ての海域で沖合に向けてレーダーが設置されております。レーダーへの影響を完全に排除しようとすれば、風車はどこにも建てられないということになります。ただ、風車に拡張装置のようなものを取り付けることでレーダーへの影響を防ぐことができる技術があると伺っております。また、同じ海域を複数のレーダーでカバーすれば風車の影響を回避できるとも伺っております。
 エネルギー政策のために防衛省の予算を使うというのは抵抗があるかもしれませんけれども、こういったことについても是非研究、検討をしていただきますようお願いしたいと存じますが、木原防衛大臣の御見解をお伺いいたします。
この発言だけを見る →
木原稔#27
○国務大臣(木原稔君) 風力発電の導入促進でございますけれども、政府一丸となって取り組むべき課題である、一方で、設置場所や規格によってはその洋上の監視を行う私どもの自衛隊のレーダーサイトに影響を及ぼす可能性があることから、これらの調和を図る必要があるというふうに考えています。
 洋上の風力発電については、今、長峯委員御指摘があったように、その再エネ海域利用法に基づいて国が洋上風力発電設備の整備を促進する区域をあらかじめ指定することとされておりまして、その指定に当たっては防衛大臣が協議を受けることとなっております。この協議の際に、防衛省としては、風力発電設備の設置によりレーダーに一定の影響が生じる場合であっても、他のレーダーの活用によって必要な監視機能が確保され、運用上支障がない場合には設置を認めるなど、可能な範囲において対応をしているところであります。
 また、海外での事例では、そのレーダーに影響を及ぼす風力発電設備の近くに別のレーダーを設置して監視機能を補完するといった取組を進めている事例もあるというふうに承知しておりまして、こうした海外の取組について今後更に調査を行うなど、洋上における風力発電との調和を図る観点から必要な検討を行ってまいります。
この発言だけを見る →
長峯誠#28
○長峯誠君 是非前向きにお願いしたいと存じます。
 続きまして、ALPS処理水についてお伺いいたします。
 ALPS処理水の海洋放出で、風評被害対策、政府としては計千七十八億円を措置したところでございます。この中で最も大きな影響を受けたホタテでございますが、従来、中国に輸出して殻むき加工をして、そしてアメリカなどに再輸出するというルートができ上がっておりました。この点、国内の殻むき加工の増強に取り組んでいただいてはいますが、人手不足の中で簡単にはいかないようであります。
 そこで、殻むき加工を東南アジアや北米で行えばどうかと。それなら、経産省にはジェトロがありますので大きな貢献ができるのではないか、私は政務官時代にそのように経産省に申し上げていました。
 現在のジェトロを中心とした取組につきましてお伺いをいたします。
この発言だけを見る →
常葉光郎#29
○政府参考人(常葉光郎君) 御説明申し上げます。
 ホタテガイを始めといたします水産物の海外販路の開拓につきましては、農林水産省、ジェトロ及びその関係団体でございますJFOODOと連携をいたしまして、見本市への出展や商談会の開催、専門家による伴走支援、国境を越えた電子商取引を活用した新規の輸出先の開拓、さらには現地レストラン等におきます試食会の開催を通じたPR強化等の支援を行っているところでございます。
 その上で、昨年九月以降、予備費も活用しながら取組を抜本的に強化してございまして、本年一月は、ベトナム向けの生鮮等のホタテガイ輸出が対前年同月比で約五倍、台湾向けが約二倍となるなどの成果が出ているところでございます。
 特に、御指摘をいただきましたホタテガイの殻むきの代替加工地の開拓についてでございますが、本年一月に、米国向けの水産物輸出に必要な衛生条件を満たすベトナムの水産加工施設へ日本企業を派遣いたしまして、視察、それから販路等を含めた商談の場を提供するなどの取組を行ったところでございまして、今週もそれと同様の取組をメキシコで実施予定でございます。
 今後とも、経済産業省といたしましては、関係省庁やジェトロ等の関係機関と連携をいたしまして、「水産業を守る」政策パッケージを活用いたしまして、ホタテ等の海外の販路開拓、輸出先の転換、多角化に向けた取組を進めていくこととしてございます。
この発言だけを見る →
← 戻る