外務委員会
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会
会議録情報#0
昭和四十三年五月十四日(火曜日)
午前十時三十八分開議
出席委員
委員長 秋田 大助君
理事 小泉 純也君 理事 田中 榮一君
理事 野田 武夫君 理事 福家 俊一君
理事 石野 久男君 理事 穗積 七郎君
理事 曽祢 益君
青木 正久君 池田正之輔君
大平 正芳君 世耕 政隆君
橋本登美三郎君 福田 篤泰君
毛利 松平君 山口 敏夫君
山田 久就君 淡谷 悠藏君
木原津與志君 黒田 寿男君
田原 春次君 高田 富之君
帆足 計君 松本 七郎君
伊藤惣助丸君 松本 善明君
出席国務大臣
外 務 大 臣 三木 武夫君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 増田甲子七君
出席政府委員
防衛庁防衛局長 穴戸 基男君
防衛庁参事官 鈴木 昇君
防衛施設庁施設
部長 鐘江 士郎君
外務政務次官 藏内 修治君
外務省北米局長 東郷 文彦君
外務省条約局長 佐藤 正二君
委員外の出席者
防衛庁長官官房
防衛審議官 丸山 昮君
専 門 員 吉田 賢吉君
―――――――――――――
五月十二日
委員山内広君辞任につき、その補欠として穗積
七郎君が議長の指名で委員に選任された。
同月十四日
委員山崎始男君辞任につき、その補欠として淡
谷悠藏君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員淡谷悠藏君辞任につき、その補欠として山
崎始男君が議長の指名で委員に選任された。
同日
理事帆足計君同日理事辞任につき、その補欠と
して穗積七郎君が理事に当選した。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
理事の辞任及び補欠選任
南方諸島及びその他の諸島に関する日本国とア
メリカ合衆国との間の協定の締結について承認
を求めるの件(条約第一八号)
――――◇―――――
この発言だけを見る →午前十時三十八分開議
出席委員
委員長 秋田 大助君
理事 小泉 純也君 理事 田中 榮一君
理事 野田 武夫君 理事 福家 俊一君
理事 石野 久男君 理事 穗積 七郎君
理事 曽祢 益君
青木 正久君 池田正之輔君
大平 正芳君 世耕 政隆君
橋本登美三郎君 福田 篤泰君
毛利 松平君 山口 敏夫君
山田 久就君 淡谷 悠藏君
木原津與志君 黒田 寿男君
田原 春次君 高田 富之君
帆足 計君 松本 七郎君
伊藤惣助丸君 松本 善明君
出席国務大臣
外 務 大 臣 三木 武夫君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 増田甲子七君
出席政府委員
防衛庁防衛局長 穴戸 基男君
防衛庁参事官 鈴木 昇君
防衛施設庁施設
部長 鐘江 士郎君
外務政務次官 藏内 修治君
外務省北米局長 東郷 文彦君
外務省条約局長 佐藤 正二君
委員外の出席者
防衛庁長官官房
防衛審議官 丸山 昮君
専 門 員 吉田 賢吉君
―――――――――――――
五月十二日
委員山内広君辞任につき、その補欠として穗積
七郎君が議長の指名で委員に選任された。
同月十四日
委員山崎始男君辞任につき、その補欠として淡
谷悠藏君が議長の指名で委員に選任された。
同日
委員淡谷悠藏君辞任につき、その補欠として山
崎始男君が議長の指名で委員に選任された。
同日
理事帆足計君同日理事辞任につき、その補欠と
して穗積七郎君が理事に当選した。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
理事の辞任及び補欠選任
南方諸島及びその他の諸島に関する日本国とア
メリカ合衆国との間の協定の締結について承認
を求めるの件(条約第一八号)
――――◇―――――
秋
秋田大助#1
○秋田委員長 これより会議を開きます。
この際、理事の辞任及び補欠選任の件についておはかりいたします。
理事帆足計君より理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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理事帆足計君より理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
秋
秋田大助#2
○秋田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう許可するに決しました。
これより理事の補欠選任を行ないたいと存じますが、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
秋
秋
秋田大助#4
○秋田委員長 南方諸島及びその他の諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件を議題とし、審査を進めます。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。石野久男君。
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石
石野久男#5
○石野委員 外務大臣にお尋ねしますが、条約の質疑に入る前に、佐世保に入港したソードフィッシュ号の問題に関連して、新聞の伝えるところによると、今度アメリカの調査団が来るようですが、これは日本のほうから要請したのですか。
この発言だけを見る →三
三木武夫#6
○三木国務大臣 御承知のように、佐世保の問題が、放射能の点について国民の関心が高まり、また、放射能というものに対して神経過敏にならざるを得ないことは当然でございます。
そこで、昨日、日米安保協議委員会があった席において、この佐世保の問題について注意を喚起いたしたのでございます。アメリカとしても、原因の調査に対しては、できるだけ協力をしたい、したがって、専門家を日本に至急派遣してもいいからというアメリカの申し出があったわけでございます。われわれとしても、この問題についてはアメリカ側の協力も必要であります。そういう協力を得て調査を進めてまいりまして、国民の持っておる不安を解消しなければいかぬわけでありますので、日本としては、そういう専門家もせっかくやってきて調査に協力したいというので、これを受け入れて、日米の共同調査というわけではありません、しかし、アメリカの専門家の協力も得たい、そういう意味で、アメリカの申し出を受ける考えでございます。
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石
三
三木武夫#8
○三木国務大臣 調査団というわけではないのです。向こうの専門家、放射能の調査に対して専門的な知識を持っておる者を日本に派遣して、日本の調査に御協力をする用意があるというものでございますので、それは団という性質のものではないと私は思います。
この発言だけを見る →石
三
三木武夫#10
○三木国務大臣 一人ではないのですから、おそらく二、三人来るのでしょうが、これは団ということでもない。しかし一人ではない。二、三名来ることになるわけでございます。調査の団といいますか、チームといいますか、要するに二、三名来るのであります。
この発言だけを見る →石
三
石
石野久男#13
○石野委員 きょうの新聞によりますと、総理は、きのう辻佐世保市長と会って、今後、事前に安全性が確認されなければ原子力艦艇の寄港は断わるということを言明した、こういうようにいわれておるわけです。これはもう当然のことだと思いますが、総理の言うように、事前に安全性が確認されない場合は、これは断わるのがあたりまえだと思うが、それは大臣としても、そのようにお考えですか。
この発言だけを見る →三
三木武夫#14
○三木国務大臣 総理からどういう話が佐世保市長とあったのかは聞いておりませんが、しかし、原子力潜水艦が入港する場合には、安全性というものが前提に立っておるわけであります。したがって、安全性というものが確保できぬということになれば、これはまた入港についての考え方は違ってくる。しかし、入港の場合においては、安全性というものが確保できるという前提の上に立って、われわれは安保条約によってアメリカの原子力潜水艦の入港を認めておるわけであります。
この発言だけを見る →石
石野久男#15
○石野委員 いま私の聞いておるのは、総理は辻市長に、安全性が確認されなければ、これはもう寄港は認めない、原潜の入港を断わるということを新聞に出しておるわけです。辻市長にそういうように言明しておるわけですから、政府の態度として、そういうように認めてよろしいのじゃないかとわれわれも考えておるので、それで大臣にそのことをもう一度確認するわけですよ。
この発言だけを見る →三
三木武夫#16
○三木国務大臣 原子力潜水艦が日本の港に入港するということは、放射能に対してのある一つの基準がありますから、それ以上の放射能の被害を与えないということの前提に立って、入港を認めることになって、安全のための委員会もあるわけですから、そういうことが全然確保されぬということならば、根本的に入港には考えざるを得ない、それは当然のことでございます。
この発言だけを見る →石
石野久男#17
○石野委員 そこで問題は、安全性を確認する委員会等があるということですが、事実、今度の場合、この確認のしかたにはいろいろな疑問があるわけです。いま科学技術庁の方がお見えになっておるかどうかわかりませんが、調査の結果、昨日あたりで一応の資料が全部出ておると思いますが、それがわかりましたら、数量を的確に、判明したところだけひとつ発表してもらいたい。
この発言だけを見る →秋
石
石野久男#19
○石野委員 これはあとで、この質問中にぜひ科学技術庁のほうに来てもらうようにしてほしい。
そこで、問題は外務省の態度ですが、新聞の伝えるところによると、科学技術庁としては、やはりこの問題は、いろいろ究明した結果として、原子力潜水艦に原因があるように言っておる。外務省のほうは、どうもアメリカの潜水艦には原因だという可能性がないというような態度をとっているやに新聞は伝えておるのだが、外務省はそういう態度で臨むのですか。
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三
三木武夫#20
○三木国務大臣 そんな、外務省が科学的な調査をした結果というものも見ないで、初めからこれは原子力潜水艦の結果であるとかないとか、そういうことを言うはずはないわけであります。それは何かの誤解だと思いますよ。調査の結果によらずして、頭からこれはないとかあるとか、そういう独断は、外務省は許されるはずはないと思います。
この発言だけを見る →石
石野久男#21
○石野委員 原子力の放射能障害という問題は、これは日本人にとっては、世界のどの国よりも一番身近に感ずることであるし、また、一番その障害をきつくはだで感じている国民である。だから、放射能障害についての危害のある場合は、これは何としても真実を正しく伝えることが一番大事だと、こう思うのです。ところが、やはりいままでの情報で見ると、どうも政府のとっている態度というのは、放射能のなにが正常よりも非常にきついということはわかっているのに、なるべくそれを知らせないようにして、その発表の態度にしても、まず機具に故障がないのかというようなことを考えてみる、その次にはやはり溶接のスパークだとか、あるいはレーダーの障害によって出てきているのじゃないだろうかというようなことを考えるとか、いろいろ間接的に、だんだん原因を排除するような形の考慮のしかたをしてきているのは、非常に間違いだと思うのですよ。私は、むしろこの放射能障害については、ずばり事実が出たときには、そのことをまず最初に国民に知らして、それでそのことに対する警戒を明確にした上で、やはりその他の事態については真剣に検討を加えていくというような態度をとらなければいけないのじゃないかと、こう思うのですが、今度の場合は、非常にその方向は逆にいっているのじゃないかと思います。今日までの発表のしかた等について、外務省としての考え方、特に大臣の考え方をこの前にちょっと聞きましたけれども、なお今度アメリカから専門家が来るということになりますと、この際、外務省としての発表のしかたなり、あるいはこれに対する研究のしかたというものについての態度を明確にしておいてもらう必要があると思うので、大臣からその所信を聞かしておいていただきたい。
この発言だけを見る →三
三木武夫#22
○三木国務大臣 結局は、やはり真実を明らかにされなければいけない。国民の前にいろいろそれを包み隠そうという態度があってはならない。常に、そのことがどういうことであっても、やはり真実を国民に知らすという努力が政府の基本的態度でなくてはならぬと思います。今回の場合でも、そういう何か意図を持ってしたのではないと思うのです。たとえば、これが原子力潜水艦から出た放射能だという断定は、まだ科学技術庁でもしてないわけでありますから、あらゆる場合を考えてみて検討することは当然であって、検討もしないで、いきなりこれは原子力潜水艦から出た放射能だという断定をすることは、それは科学的な態度でないですから、それはいろいろな可能性というものを検討することは当然でありますが、国民にものごとを包み隠そうという態度は、政府の基本的態度としてはよくない、常に真実を語らなければならぬ、これが基本的な態度でございます。
この発言だけを見る →石
石野久男#23
○石野委員 アメリカ側は、政府の発表であるかどうかわからないけれども、日本の側はこれは原子力潜水艦に原因がないというふうに考えていることに満足しているという報道が伝わっているわけです。今度アメリカから専門家が何人か来られる。その諸君と日本の原子力委員会を中心とした調査団との共同作業といいますか、おそらく共同作業でなくして、援助を求めるだけでしょうけれども、そういう中で、日本の立場、日本での研究が主軸にならなければいけないと思うのです。それはやはりアメリカの側の意見に日本の側が従的になってしまったのでは、原子力の放射能障害に対する態度というものは不明確になってしまって、非常に危険だと思うのです。こういうことは厳に戒めなくちゃならぬと思いますから、この点は、あとで科学技術庁長官がおいでになったときの態度にも関係すると思いますけれども、外務大臣としては、こういう点についての日本の自主的な姿勢というものを明確にさせる心がまえというものは絶対に必要だと思うのです。この点についての外務大臣の考え方をひとつ聞かしていただきたい。
この発言だけを見る →三
三木武夫#24
○三木国務大臣 この放射能というものに対しては、日本は、世界の国々に比べても非常に神経過敏なものがある。ことに原子力潜水艦の問題をきょう問題にしているわけですが、核爆発実験、これがいろいろ方々で行なわれて、これからくる放射能の被害、こういうふうなことで、日本は方々そういう放射能の被害というものを受けるわけですから、日本は放射能の問題については非常に神経過敏である。日本はよその国に比較してみて、放射能の谷間みたいになっているのですから、神経過敏でありまして、石野さんの御心配になるような、政治的にそういう放射能というものの研究を曲げるようなことはないと私は信じています。
この発言だけを見る →石
石野久男#25
○石野委員 総理も言っておるように、外務省としては、やはり原子力潜水艦の、あるいはまた空母もそうでありますが、原子力を推進力として使っている船舶の入港については、放射能障害というものにきわめて鋭敏でなければなりません。そういうときに、この佐世保の事件というのは異常ですから、これが明確にその原因が究明され、結論が出るまでというものは、アメリカの原子力を使うところの艦艇なりその他の船舶が日本に入ることについては、やはり警戒しなくちゃいけないと思うのです。大臣はアメリカとの交渉にあたって、この原因が究明されるまでは入港することをアメリカ側に遠慮させる、入港させない、こういう決意で当たるべきだと思うのですが、大臣の考え方はどうですか。
この発言だけを見る →三
三木武夫#26
○三木国務大臣 こういう原子力潜水艦の放射能障害というものがはっきりしてないわけですね。科学技術庁の調査でもまだはっきりしてないわけです。こういうものが原因がどこまで究明できるか知りませんが、こういうことが明らかになることが、やはり原子力潜水艦の入港に対しては、そのほうが私は好ましいなという感じは持っておりますが、これはいろいろな場合がありましょうから、断定的にものを申すことはできないけれども、好ましい形としては、一応この問題に対しての調査がある程度方向が出てからのほうが好ましいという感じを持っております。
この発言だけを見る →石
石野久男#27
○石野委員 私は、これは大臣の言おうとしていることはよくわかりますけれども、ただ日本人の感情としましても、それからいま現に寄港しているところというのは、佐世保と横須賀でございますね。いずれも内湾になっているところです。ことに人口の稠密度も非常に多い。それから海上交通も非常に激しいという事情があるから、この佐世保の今度のソードフィッシュ号の放出した放射能が日本人に与えている危惧感というものは非常に大きいものがあります。したがって、ここでもし無理を――あえて無理と言いますけれども、原因の究明がわからない間に、次から次にまたこの種の艦艇が入ってくるということになりますと、各地で人心が騒擾する状態が出てくるだろうということも私たちは心配する。そういう意味からも、政府としては、やはりそういうことの起こらない事前の策として、対米交渉としては、できるだけこの原因の究明されない間は入港させない、こういう方針をとるのが賢明だとわれわれは思うわけです。これは絶対にそういうことは許してはいかぬとさえ私たちは思っておるので、この際、明確な外務大臣の考え方をいま一度聞かしておいていただきたい。
この発言だけを見る →三
石
石野久男#29
○石野委員 放射能問題は、特に原子力の潜水艦なりあるいは空母が入るときは、いつも私たちはこれに入港反対の運動をしてきている。そのつど、アメリカが安全だと言うから安全だということで、日本は全然その中に入って立ち入り検査も何もしないできているわけですよね。その立ち入り検査をしないできているということは、国民に対して、アメリカが安全だと言うんだからだいじょうぶだということで、それをたてとして政府がそういうふうに言ってきた。ところが、今度はこういう事態が出たわけです。私は、佐世保の内湾におけるいろいろな放射能の累積などというものも、もうそろそろやはりカウンターにひっかかってくる時期だろうと思っていたわけです。たまたま今度はソードフィッシュ号に事故があって、それの第一次冷却水が一部出たものだというふうにいわれておるわけです。こういう事態になってくると、アメリカが安全だと言うからというので、日本がそれを一〇〇%安全だといって受けるという、この態度に一つの問題が出てくるわけです。私は、こういう態度は今後とるべきでないと、こういうふうに考えるし、また、佐世保の事実はそういうことをわれわれに教えておると思うのですが、政府はこの点についてどういうふうに考えているか。
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