農林水産委員会

1981-03-03 衆議院 全222発言

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会議録情報#0
昭和五十六年三月三日(火曜日)
    午前十時七分開議
 出席委員
   委員長 田邉 國男君
   理事 菊池福治郎君 理事 津島 雄二君
   理事 羽田  孜君 理事 福島 譲二君
   理事 新盛 辰雄君 理事 松沢 俊昭君
   理事 武田 一夫君 理事 稲富 稜人君
      逢沢 英雄君    上草 義輝君
      小里 貞利君    亀井 善之君
      川田 正則君    岸田 文武君
      北口  博君    北村 義和君
      近藤 元次君    佐藤  隆君
      菅波  茂君    田名部匡省君
      高橋 辰夫君    保利 耕輔君
      三池  信君    渡辺 省一君
      串原 義直君    島田 琢郎君
      田中 恒利君    竹内  猛君
      安井 吉典君    吉浦 忠治君
      野間 友一君    木村 守男君
 出席国務大臣
        農林水産大臣  亀岡 高夫君
 出席政府委員
        農林水産大臣官
        房長      渡邊 五郎君
        農林水産大臣官
        房技術審議官  山極 栄司君
        農林水産大臣官
        房審議官    高畑 三夫君
        農林水産省経済
        局長      松浦  昭君
        農林水産省構造
        改善局長    杉山 克己君
        農林水産省農蚕
        園芸局長    二瓶  博君
        農林水産省畜産
        局長      森実 孝郎君
        農林水産省食品
        流通局長    渡邉 文雄君
        農林水産技術会
        議事務局長   川嶋 良一君
        食糧庁長官   松本 作衞君
        林野庁長官   須藤 徹男君
        水産庁長官   今村 宣夫君
        水産庁次長   山内 静夫君
 委員外の出席者
        文部省初等中等
        教育局職業教育
        課長      中村賢二郎君
        厚生省環境衛生
        局食品化学課長 藤井 正美君
        通商産業省基礎
        産業局アルコー
        ル事業部管理課
        長       井上  正君
        農林水産委員会
        調査室長    小沼  勇君
    —————————————
委員の異動
二月二十七日
 辞任         補欠選任
  日野 市朗君     横路 孝弘君
同日
 辞任         補欠選任
  横路 孝弘君     日野 市朗君
同月二十八日
 辞任         補欠選任
  日野 市朗君     野坂 浩賢君
同日
 辞任         補欠選任
  野坂 浩賢君     日野 市朗君
三月二日
 辞任         補欠選任
  日野 市朗君     川俣健二郎君
同日
 辞任         補欠選任
  川俣健二郎君     日野 市朗君
    —————————————
二月二十八日
 蚕糸業の振興に関する請願(井出一太郎君紹
 介)(第一三五四号)
 同(小川平二君紹介)(第一三五五号)
 同(小沢貞孝君紹介)(第一三五六号)
 同(唐沢俊二郎君紹介)(第一三五七号)
 同(串原義直君紹介)(第一三五八号)
 同(倉石忠雄君紹介)(第一三五九号)
 同(小坂善太郎君紹介)(第一三六〇号)
 同(清水勇君紹介)(第一三六一号)
 同(下平正一君紹介)(第一三六二号)
 同(中村茂君紹介)(第一三六三号)
 同(羽田孜君紹介)(第一三六四号)
 同(宮下創平君紹介)(第一三六五号)
 同(林百郎君紹介)(第一四八六号)
 農林年金制度の改善に関する請願(野間友一君
 紹介)(第一四二八号)
 飼料用稲の品種開発等に関する請願(瀬崎博義
 君紹介)(第一四八〇号)
 同(寺前巖君紹介)(第一四八一号)
 同(林百郎君紹介)(第一四八二号)
 飼料用稲を転作作物として追加等に関する請願
 (林百郎君紹介)(第一四八三号)
 第二期減反目標の上積み、転作奨励金の引き下
 げ中止等に関する請願(林百郎君紹介)(第一
 四八四号)
 第二期減反割当反対等に関する請願(林百郎君
 紹介)(第一四八五号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 農林水産業の振興に関する件(農林水産業の基
 本施策)
     ————◇—————
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田邉國男#1
○田邉委員長 これより会議を開きます。
 農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。
 農林水産業の基本施策について質疑の申し出がありますので、順次これを許します。田中恒利君。
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田中恒利#2
○田中(恒)委員 農林大臣の所信表明を伺いまして、若干の御質問をいたしたいと思います。
 実は私は八年目でありまして、まことに長い空白がございまして、久しぶりに大臣の所信表明を期待をしてこの間お聞きをいたしたわけでございます。私も長い間農村運動に携わった者でありますが、今日の農業、農村、農民というものは本当にこれ大変な状態になっておる、こういうように思います。大臣は、立場は違いますが、農村を知る数少ない政治家の一人だと思いますし、特に農民の今日の心を御承知のはずだと私は思うわけであります。大臣の所信表明を聞きながら、やはりこれは昔聞いたのと全く同じ型の流れで、何か亀岡さんらしい、そういう味わいを、大変率直に申し上げますが、受けませんでした。
 私は、やはり農林大臣として、今日日本の農業を支えておる農民に対して、大臣がこの事態をこういうふうに受けとめておる、そして農民の諸君と一緒に、ひとつこの問題についてはこういうふうにやっていこうじゃないかという、何か共感を導き出すような所信表明が欲しい、こういうふうに思います。農林省のお役人がおつくりになった作文をお読みになるという、こういうやり方ではなくて、本当に農民とともに歩んでいくという、そういうものが欲しいなと実は感じたわけであります。特に、今日の日本農業のこの実態を大臣は一体どう受けとめていらっしゃるのか。この形で日本の農業はだんだん展望が開ける、こういう確信の上に立たれておるのか、このままいけば、わが国の農業、農民は大変な状態になる、こういう危機感を前提にして今回の所信表明というものを明らかにされたのか、この点をまずお聞かせをいただきたいと思うわけであります。
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亀岡高夫#3
○亀岡国務大臣 田中委員のお気持ち、理解できるわけでございます。しかし一面、行政というものは予算を伴ってこれを執行していかなければならないわけでございます。昨年の七月から積み上げ積み上げ積み上げて、そしてその予算編成に至るまでの間、私は私なりに努力をいたしたつもりでございます。
 今日の日本農業に対しておまえはどういう認識を持っておるかということでございますが、一口で申し上げれば、このままの状態でいったのではこれは大変であるな、そういうことで、農政審の答申、「農産物の需要と生産の長期見通し」という閣議決定をいたしまして、そして国会で御決議をいただいた食糧自給力の強化という御決議並びにこの決議をバックとして御制定をいただいた農用地利用増進法等の新しい手法等の国会の御意思も十分わきまえまして、さらに私も政治家として二十年間、農村の地域社会の進展のために及ばずながら努力してきた、その経験をもとにしまして、何とかしてこの八〇年代の日本農業を希望の持てるものにひとつ築き上げなければならぬな、そのような情熱を持って取り組んでおる次第でございます。
 やはり一つ一つ積み上げてまいりましたのを御説明申し上げたのが先般の私の所信表明でございまして、臨時国会におきましても私の基本的な農政に対する姿勢というものはるる申し上げてきておるところでございますので、その点御理解をいただきたいと思います。
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田中恒利#4
○田中(恒)委員 大臣の置かれておる立場はよくわかりますが、しかし私は、十年変わらないような、大体大まかな柱の中で農林大臣の所信表明が述べられておる、こういうマンネリ化した一つの農政の動きの中に、日本の農業、農政をどう展開していくかという場合の大きなネックがあるような気がしてなりません。今後ともひとつその辺を配慮されて、大臣の率直な御見解を当委員会などを通して随時明らかにしていただきたいと思います。
 一つは農業後継者の問題でありますが、もうすでに御承知のように、この二十年余り、農業を支えていく主体の問題が大変揺らいできておると思います。一昨年の新規学卒者、大体八千人と言われておりますが、農業の後継者として意欲的に取り組んだ人々は約五千人。全国の市町村が三千二百五十六市町村と言われますから、平均いたしますと一つの町に一・五人程度の農業後継者しか今日できていない。これが、三十年世代交代とよく言われますので、この一九八〇年代後半から九〇年代にかけて、相当大きな農村の、農家や農業従事者の変動が起きてくるということは当然想定されるわけであります。
 このことをよしとする議論があることも事実であります。そのことによって農地が動き、規模拡大が実現されるではないか、こういう主張もございますが、しかし、今日のこの異常な状態は、余りにも農業の後継者が不足をしておるということが言えると私は思うのです。この後継者、農業の主体をなす農民をどう農業政策は支えていこうとしておるのか、これからもう少しポイントをその辺に置いて考えていかなければならないのではないか、こういうふうに思うものであります。
 これは大変むずかしい問題でありますから一概には言えませんが、農林省がいま行っておる後継者対策というのは一体どういうものがあるのか、今後どういうふうに政策的にはこの後継者づくりというか後継者を育てていく、こういう面について力を入れようとしておるのか、このことについてお尋ねをいたしたいと思います。
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二瓶博#5
○二瓶政府委員 農業後継者の育成確保、これは非常に重要なことでございます。そこで、これを確保するためには、何といいましても農業を魅力ある産業として育成をしていく、住みよい農村をつくって、後継者が意欲を持って農業に取り組めるようにするというのが基本的に重要である、かように考えております。
 具体的には、農業生産基盤の整備なりあるいは農用地の流動化の促進なり地域農業の振興、はたまた農村生活環境の整備というような各般の施策を総合的に講ずるということが必要なわけでございますが、これとあわせて、直接的にすぐれた農業後継者を育成確保するという面の施策、こういうものも展開をしていくということが必要であろうと思います。
 そこで、直接的なものとしては、農業後継者に対します実践的な研修を強化するということで、たとえば各県に農業者大学校というようなものを、現在もうつくったところもございますし、また今後これをつくる、施設を整備していくというような県がたくさんあるわけでございます。こういうような実践的な研修教育というものを強化するという施策を具体的には講じておるわけでございます。
 それともう一つは、就労青少年の自主的な集団活動の促進ということで、青少年の集団活動をさらに助けていくという、四Hクラブなどのバックアップをやる。あるいは資金援助の問題がございます。部門経営開始資金なりそういうことで農業改良資金を活用したり、総合施設資金を活用したりするということで、資金援助を強化するというような措置を講じておるわけでございます。もちろん、こういう施策につきましてはこれで十分となかなか言い切れない面もございますので、さらに一層の拡充強化を今後とも図っていきたい、かように考えておるわけでございます。
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田中恒利#6
○田中(恒)委員 これはもう、ことしの予算の原案はいま審議をされておるわけでありますので、なかなかことしすぐというわけにもいかないのだと思いますが、いま局長さんの方から御報告がありましたような事項がまあ後継者対策と称してとられておることは承知をいたしておりますが、私は、もう少し大胆に、もう少し大がかりにこの農業の後継者に対する諸方策を、ある意味では集中化をし、あるいは総合的に組み立ててやるべきじゃないか、こう思うわけです。
 日本の農政はやはり物と土地と資金、こういうものを組み立てております。農業の焦点になっている農民を中心にして土地をどう利用させ、金をどう使わせていくか、こういう立場の農政への転換ということもしばしば言われてきたところでありますが、後継者などはまさにその焦点として取り上げていいのじゃなかろうか。やはりいまの時点で農業をやろうとする若い人々は、営農的にも非常に意欲を持っておりますし、地域経済全体もいわゆる改革をしていかなければいけないという旺盛な行動力もやはり持っております。こういう集団に対して相当自主的に——若い人でありますから、余りいろいろ注文をつけるとだめだと思うのです。意欲的に、それこそこの地域農政の展開ということが言われておりますが、彼らに自主的に判断をさせて、自分の地域の自分の作物をどういうふうにしていけばいいのか、このことについて資金はどういう援助体制がとれるし、あるいは指導はどうとれるし、こういう形で相当思い切った大がかりな農業を、後代を担う人々に対する施策を大胆に、大がかりに展開をしていく必要があるのじゃないか、こう思っておるのですが、この辺の問題を具体的に、たとえば来年度の政府・農林省予算などの中でまとめるようなことはできないのか、大臣の方からこの際お答えをいただきたいと思うわけです。
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亀岡高夫#7
○亀岡国務大臣 田中委員の御指摘のこの後継者問題は、日本農業発展のためにはまことに重大な、また重要な問題であるというふうに認識をいたしまして、そうして農業に喜びを感じて若いときから農業に打ち込もうという後継者は、これはもう本当に全国民にとっても大切な存在である、こういう認識を私はいたしておるわけであります。
 したがいまして、全国の農業改良普及員の諸君を中心にいたしまして、四Hクラブの活動あるいは農協青年部の活動あるいは婦人部の活動等を通じまして、お互いに交流をし、技術の交換もするというようなことで、各県が、あるいは各市町村が協力をいたしまして、そうして全国段階の研修、県段階の研修、市町村段階の研修というようなことで、後継者のプライドを高めるといったような教育も兼ねてということで予算を計上いたしておるところでございます。
 実は私も、そういう研修グループといいますか、全県から、あるいは全国から集った青少年農業後継者の若い諸君がキャンプを囲んで、昼間はいろいろ実習とか、あるいはお互いの技術の交換、勉強であるとか、夜はたき火を囲んで日本の農業というようなものを論じ合う、そして土から物をつくり出すところに喜びをさらに見出していくというようなことを通じて、後継者の対策をやっておるということでございます。
 いま、最近は特に後継者の数が少ないという御指摘もあったわけであります。したがいまして、今日までやってまいりましたような点は、それでいいのかどうかというようなこともあろうかと思います。私どもといたしましても、現段階においてはこれが最善と信じてやっておるわけでございますけれども、しかしさらによき方法なきものかというようなことで検討、研究は進めていかなければならない。こういう点、農村でいろいろと研さんを積まれておる田中委員等から御指摘いただければ大変ありがたいな、こう思っておる次第でございます。
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田中恒利#8
○田中(恒)委員 具体的な問題はまたいずれ別途の委員会で議論させていただきたいと思います。
 時間がだんだん過ぎていきますので、次に移らしていただきますが、農政審の答申とともに「農産物の需要と生産の長期見通し」を閣議決定されたわけですが、この六十五年をめどにした生産の長期見通しは一体どういう性格のものなのか、これを一口でひとつお答えいただきたいと思うのです。
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渡邊五郎#9
○渡邊(五)政府委員 見通しの作業を担当いたしました者としてお答えいたします。
 今回の長期見通しは、この先十年間におきまして実現性を重視しました政策的な努力ということも十分配慮いたしまして、需要面では、従来と異なりまして日本型食生活の定着を志向していくというように、これまでの欧米型の食生活から方向転換しているという点が一つ、生産面では、国内で生産可能な農産物につきましては極力国内生産で賄うということを目指しておりますが、ただすべてを国内生産で賄うというわけにもまいりません。この十年間の見通しといたしましては、最近の品目別の生産なり消費の動向あるいは今後の経済とか労働力、技術の問題等総合的に勘案いたしまして、できるだけ客観的に作成した、こういう性格のものでございます。
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田中恒利#10
○田中(恒)委員 政策的な努力を一定の要素としてつけ加えられておるといういまのお答えでありますが、川野農政審会長はこの閣議決定をした日に新聞社とのインタビューで、長期見通しはこうすべきだというものではなく、こうなる可能性が強いというものであります、したがって答申を受けた後、国民や行政機関がこれに対してどう対応するかが重要であります、こういうコメントをしていらっしゃるわけですね。私もそういうふうに受けとめておるのでありますが、そういたしますと、この生産の見通しを受けて鈴木内閣なり亀岡農政というものが、どこに重点を置いて、どういうふうにしていく、特にポイントはこの中でどこだというようなものがさらに明らかにされなければならないのではなかろうか、私はこういう気がいたすわけです。
 同時に、十年先の見通しを出しておるわけでありまして、これは十年先というのは少し長いので、私はやはり中長期計画、三年とか五年とかあるいは年次別とか、こういうものもあわせて、それこそ政策的努力を明らかにした上で出すべきではないか、こういうふうに考えるのでありますが、そういう点についてはどういうふうにお考えになっていらっしゃるでしょうか。
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渡邊五郎#11
○渡邊(五)政府委員 後段の方からお答えいたしますが、農業生産内の動向といたしまして、やはりかなり長期の展望を持たなければならない。しかも生産の対応というのはきわめて緩やかでございまして、一般の鉱工業のようなスピードをもちまして対応しにくい面がございます。そうした意味では十年ぐらいの比較的長い期間をとらざるを得ない。その間においてあるいは中期的な、御指摘のございましたような五年なり毎年というようなことも考え方としてはございましょうが、私どものつくります長期見通し自体はやはりあくまで長期の一つの見通しでありまして、具体的な需給計画を織り込んだ計画経済を前提としたような計画ではない。そうありたいという考え方も含めまして、長期の方向を提示しておるものでございます。
 なお、政策的な点といたしましては、先ほども申しましたように、需要面でのこれからの日本型食生活の定着への努力という面、生産面においては、国内で可能なものは極力国内生産で賄う基本的な姿勢を持っていくということが、この長期見通しを具体化していく面での、政策で努力をしなければならない点である、このように考えております。
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田中恒利#12
○田中(恒)委員 この生産の長期見通しの中で、飼料用の穀物の自給率はどういうふうになりましょうか。これは資料ではちょっと明らかにされてないのです。
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森実孝郎#13
○森実政府委員 飼料の自給率を見ます場合、いろいろな見方がございますが、御指摘のように飼料穀物だけの自給率で見ますと、五十三年度は一・五%でございます。これに対して六十五年は二%と見ております。
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田中恒利#14
○田中(恒)委員 一・五%が二%。飼料ではなくて穀物の自給率ですよ。そういうふうになりますか。
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森実孝郎#15
○森実政府委員 先ほど申し上げましたようにいろいろな見方があるわけでございますが、飼料穀物ということで限定いたしますと、ただいま申し上げましたように五十三年と六十五年を比較いたしますと、六十五年が二%で五十三年は一・五でございます。しかし濃厚飼料という視点で申しますと、五十三年が九・五で六十五年が八・四%ということになります。
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田中恒利#16
○田中(恒)委員 濃厚飼料と、いまの一・五と二%、それはどういうふうに違うのですか。そこをちょっと説明してください。
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森実孝郎#17
○森実政府委員 飼料穀物だけで申し上げますと、それは大麦とか小麦とか、一部でございますが燕麦とか米が入るわけでございます。くず米でございます。これに対して濃厚飼料という視点から申しますと、膨大にございます糟糠類、フィッシュミール等が入ってくるわけでございます。そういう点で違います。
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田中恒利#18
○田中(恒)委員 いろいろ計算が複雑なようですのでこの点は余り突っ込んで議論できませんが、ただ全体を見まして、やはり飼料用穀物の自給率というのは他の作物に比べて伸びていない、濃厚飼料などについては逆に下がっておる、こういうことでありますが、日本は米で国のいわゆる食糧安全保障というものを今日まで維持してきた、こう思います。アジアモンスーン地帯の高温多湿の中で芽生えた水田稲作というものによって、日本の食生活がいわゆる日本型の食生活として定着してき、それが国の安全保障というものを維持してきたと思うのです。
 ところが、特に戦後高度経済段階に入りまして、工業の論理が農業の中に厳しく食い込んできて、近代化ということが言われ始めて、ここで外国食糧の輸入政策が大胆に取り上げられていく、そういう中から日本の米を中心とした食事のタイプが洋風化してくるという状況になって、米作自体も減反、こういうことになってきておるわけです。
 しかし、今日国際的に食糧に対する需給問題が非常に憂慮されて、一九七〇年代から二十一世紀に入ってくると食糧危機が訪れるのではないか、こういう状態になって、改めて内閣の方も食糧安全保障を総合安全保障の一環の中に繰り込む、こういう立場をとられて、今回の答申の中にも一本の柱になっておるわけであります。それはいろいろ考えてみても、日本の場合は米が軸になって組み立てられねばならないのだろう。しかし、その米は今日需要が減退しておることも事実でありますし、それを昔に戻すこともなかなか大変でしょう。そうすると、米の消費について多角的に考えなければいけない。
 その場合に、この委員会でもずっと問題になっております一つは、えさ米の問題をいやおうなしに日本の農業は取り上げなければいけないと思います。各国の歴史を見ても、主食であったものからえさ用に転換しておるというのが主要食糧の一つの流れであります。同時に、アルコールなどを中心とした工業用原料への転換、こういう問題がいやおうなしに迫ってきていると思います。それが一九八〇年代のわが国農政の一つの大きな方向でなければいけないのだと思うのです。
 もちろんそのことを採択する場合には、政府が御心配になっておるように、今日損か得かといういわゆる所得計算上の、経常採算上の問題があることも承知をいたしておりますし、それが一番の問題であることも理解できます。しかし政策がそういうものをどうバックアップしていくのかというところに焦点が向けられないと、ただ安いからたくさん入れればいいじゃないか、こういう議論だけでやられていくと、食糧の安全保障政策なりあるいは日本型食生活の定着なりというものは基本的に崩れていく、私はこういうふうに理解しておるわけでございまして、これは非常に抽象的な一般論でありますけれども、やはり八〇年代農政の基本方向を、そういう米作を中心とした方向に切りかえ、今日の米というものについて、私どもも皆さんもいままで主張しておりますえさ化の問題やアルコール化の問題に大胆に踏み出していく、そういう方向を亀岡農林大臣はお考えになっていらっしゃるかどうか、この際お尋ねしておきたいのです。
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亀岡高夫#19
○亀岡国務大臣 御指摘の御趣旨は十分理解できます。しかし一面、えさ米を政府が責任を持って奨励できるところまでの品種が確定され、造成されておるかどうかという問題は、いままでも何回か申し上げたわけであります。同時に、えさとして農家に奨励する以上は、コスト的に、えさとして販売した際に農業経営にどう影響してくるかというような問題を考えますときに、米の収量よりも五割あるいは倍の収量があるような、いわゆる超多収性のえさ米の品種をつくり上げていくことが絶対的に必要である。そういうことと同時に、さらに南方系の多収米になりますと、脱粒性という問題も解決しなければならない。これはせっかく政府が勧めましても、いざ収穫の時期にぼろぼろ落ちてしまうというようなことでは農家に大変な迷惑をかけるということも考えないわけにはまいりません。
 そういう点、あれやこれや考えまして、何といっても水田の地力を活用するという意義は御指摘のとおりであろう、私はこう思いますので、政府といたしましても、昭和五十六年度におきましては、技術会議が中心になりまして、国の農業試験場、県の試験場等に協力していただいて、いわゆるえさ米としての新品種の造成のための研究にいま全力を尽くしておる、こういうことでございます。技術者の報告によりますと、やはり脱粒性の少ない、脱粒しない品種をつくり上げるまでに三年、さらに多収米としての品種を固定化していくために五年、こういうようなことを実は技術者の諸君は指摘をいたしておるわけでございますので、やはり一つの品種を固定化して、そうして国が責任を持って奨励してまいりますためには、それだけの措置を講じていかなければならぬのではないか。
 しかし、全力を挙げてあらゆる工夫をいたしまして、その造成する期間の短縮を図る努力も実は私の方から要請をいたしておるところでございます。
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田中恒利#20
○田中(恒)委員 その答弁はもう再々私どもお聞きをいたしておりますが、私は短絡的にことし来年というだけじゃなくて、八〇年代の日本の農政の方向として、いま申し上げましたような——日本の水田の生産力は千四、五百万トンくらいのものを持っていると思うのですね。一千万トン程度は食用、あとの四、五百万トンは穀類なりアルコールなり、そういう方向に向ける、いま大臣が言われたような事情があって直ちにできないいろいろな問題はあるけれども、方向としてはそういう方向だ、こう理解してよろしいですか。
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亀岡高夫#21
○亀岡国務大臣 仰せのとおりでございます。
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田中恒利#22
○田中(恒)委員 時間が大分過ぎましたので、大臣の方もひとつ簡単に御答弁をいただきたいと思います。
 一つは国際問題でありますが、大臣は、過般ASEANを訪問せられまして、ASEAN諸国の農業、食糧に対する開発援助を四項目の開発援助の第一に掲げられたわけですが、このASEAN諸国との開発援助の進め方はどういう形で進めようとせられておるのか、これが一つ。
 それからいま一つは、アメリカのレーガン政権が発足をいたしたわけです。いま日米間の貿易上、自動車の日本の輸出の問題をめぐっていろいろ議論されていますが、実は、いつもこういう自動車やカラーテレビの裏側に、農産物に対する、アメリカから言えば輸出でありますが、われわれは輸入自由化であります、こういうものがいつもうらはらになって出てきておるということを非常に心配をしておるわけであります。今回鈴木総理はアメリカへ行かれるわけでありますが、この鈴木総理の渡米あるいはその前後をめぐって、再び日米間の農産物の輸入自由化、こういう問題が話し合われないかどうか、このことについて大臣の方から明快なお答えをいただきたいと思うわけです。
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亀岡高夫#23
○亀岡国務大臣 ASEANにつきましては、シンガポールを除くそれぞれの四カ国は、やはり食糧はできるだけ、特に米は自給したい、それについては日本は米の技術が非常に進んでいるので、そういう面で開発なり技術の面で協力をしてほしい、こういう要請が強うございますので、その面についてはできるだけ協力させていただきましょうということでございます。と同時に、やはり日本と競合する農作物があるわけでございます。たとえばバナナでありますとかパイナップルでありますとか、そういう日本の農産物と競合するような点については、市場を日本に求めるような計画で開発計画を進めていただくとお互いにマイナスになりますので、そういう点はよく相談し合ってやっていただきたい、こういうことを強く申し入れをいたしてまいりました。特に日本の果樹農家の生産調整をしなければならないような実態、こういうものを向こうの責任者に十分私としては納得していただくだけの話し合いはできた、こう思っております。
 と同時に、アメリカでございますが、中川大臣のときに日米の農産物の協定ができておるわけでございますから、これが期間のある間は一応これによって進めていこう、こういう考えを持っております。昨年の十二月に小麦を初めとする食糧の貿易の件についていろいろアメリカと定期的な話し合いをいたしましたときにも、新政府はどういう方向だろうかというような心配な点もぶつけてみましたけれども、われわれはやはり農務省に残るのであるからその点は心配要らない、十分新政府の方にも話をする、申し継ぎをする、こういうことでございまするし、また今度総理がおいでになるにつきまして、農林省としてどういうことを総理から話していただくかという件につきましては、私の腹づもりといたしましては、先ほど申し上げたとおりもうとにかく前に協定をいたしておりますので、あの線でまあここ当分は進めていきたいな、こう思っております。
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田中恒利#24
○田中(恒)委員 ASEANとの関係は、いわゆる従来の日本の援助のやり方について現地でもいろいろ意見があるようでありますので、ひとつその辺は十分検討した上で、いま大臣が言われたような方向で、しかも日本の農業との競合関係などを勘案して取り組んでいただきたいと思いますし、アメリカの問題はすでに賢人会議などの間で一部農産物の問題についての話が出ておりまして非常に心配しておりますが、一九八三年までは特に牛肉、オレンジを中心としたアメリカとの貿易上の問題については一定の話し合いがついておるわけでありますから、これはこれとして生かしていくけれども、その他の問題についてはひとつきちんとした姿勢で臨んでいただきたい、このことを特に御要望しておきたいと思います。
 私は、他の同僚議員がそれぞれの担当分野で御質問いたしましたので、若干当面の果樹問題について、この際、大臣並びに関係者の御意見をお尋ねをいたしますが、一つは病害虫の問題であります。
 世界の害虫の中で最も野菜、果実などに大きな影響を与えると言われておりますチチュウカイミバエというものが、最近、昨年の六月からアメリカのカリフォルニア、ロサンゼルス近郊とサンフランシスコ近郊の二カ所で発見をされまして、新聞等の伝えるところによると、アメリカの政府並びに州当局は大変な人を使ってこの撲滅に従事をしておるということであります。この点については農林省もすでに昨年の九月に調査団を派遣をして、現地の実情を把握をせられてお帰りになったようでありますが、その後、九月以降この害虫の発生の状況はどういうふうになっておるのか、調査団の報告を受けて農林省はこのチチュウカイミバエに対する対策をどういうふうにとられてきたのか、まずこの点をお答えをいただきたいと思います。
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二瓶博#25
○二瓶政府委員 ただいま先生からお話しございましたように、アメリカのカリフォルニア州のロサンゼルス近郊とサンフランシスコ近郊でチチュウカイミバエが発見されたわけでございます。そこで昨年九月に調査団を派遣をいたしますとともに、米国農務省に対しまして防除状況等を定期的に報告することというようなことについて申し入れを行ってきたわけでございます。
 その後の状況でございますけれども、一つはロサンゼルス近郊につきましては本害虫の撲滅に成功をいたしまして、米国農務省は昨年の十二月十二日付で撲滅宣言を出しまして、検疫規制地域から解除をする措置をとったわけでございます。他方、もう一方のサンフランシスコ近郊のサンタクララ郡とそれからアラメダ郡フリーモント市の一部の地域につきましては、トラップによる捕殺、ミバエが発見された庭木に対します薬剤散布、不妊虫の放飼等によります防除を続行いたしております。さらに昨年の十二月二十四日、カリフォルニア州知事は緊急事態宣言を発しまして、病害虫防除関係職員のほか、他部局の職員、州の兵隊さんまでも動員いたしまして寄主植物からの果実のもぎ取りをやらせておりますが、このもぎ取り作業は順調に進んでおると聞いております。
 なお、緊急事態宣言ということをやりましたので、非常に事態が悪化したのではないかというふうに考える向きもあるわけでございますけれども、これはそうではなくて、防除効果を高めるためにこういうものを発したと聞いております。
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田中恒利#26
○田中(恒)委員 いま御報告があったように、ロサンゼルスの方は撲滅宣言がなされたということでありますが、新聞報道等を見ますと、サンフランシスコ近郊の方はだんだん地域も拡大をしておるし、発見したハエの数もどうもふえておる。新聞によると本格的な、きわめて大々的な二万五千人の州兵を動員をしてもぎ取り作戦をやっておる状態で、これはまさに非常事態であると思うのですね。
 こういう状態が昨年の六月から今日まで続いておるわけでありますが、チチュウカイミバエは春先から本格的に動き始めるわけです。これから表へ出てくるわけですね。いまの形でいくと、この数カ月の間に撲滅できるのかどうか、まだ様子もはっきりわからないわけですが、いまの状態が相当長期にわたって続くという場合、どういう処置をとられるのか。特にサンフランシスコというのは日本にたくさんの果実類を持ってきておる地方であります。それだけに非常に人の行き来も多いし、果物自体もたくさん入っておるのでありますが、こういう段階でどういう方法をお考えになるのか、お聞きをしたいと思うのです。
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二瓶博#27
○二瓶政府委員 まず、緊急事態宣言を発したので対象区域が非常に広がっているというようなお話をされましたけれども、私たち聞いておるのでは、対象地域は特に広がってはいない。問題は、この緊急事態宣言というものを発しましたのは、何といいましても害虫の発生には冬場はきわめて都合が悪いわけでございます。そのときに徹底的にたたいた方が防除効果があるということと、住宅地でございますので空中散布というのが非常にむずかしいということで、住宅の庭木を人海戦術で取るというやり方をやったわけでございます。
 そういうことを徹底的にいまやっておるわけでございますけれども、春先になりますとこのミバエが動き出しますから、その辺の捕捉状況というものが出てまいるわけでございます。これは相当長期にわたって出るかどうかというのは、今後の春先のミバエの捕捉結果を見ないとわからぬわけでございますけれども、その捕捉数がどうであるか、また捕捉される場所がどうであるか、これは従来は住宅地のみに限定されたわけでございますが、そういう場所、それからそれに対応してとられておるアメリカ側の防除の状況、そういうものをよく見定めまして、必要に応じてはさらに現地調査をやる必要があるのではないか。いずれにいたしましても、春になりましてのミバエの捕捉状況というものを的確に分析して対応したいと思っております。
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田中恒利#28
○田中(恒)委員 いろいろ様子を聞きますと、アメリカの状況がこうなっておる、その事態を見守りながらということで、日本としてどういう処置をすればいいのかということへの対応はどうもほとんどなされていないようであります。昭和四十六年の六月にグレープフルーツの自由化が行われまして、フロリダからたくさんのグレープフルーツが入るようになりましたが、四十九年の五月、六月、七月、東京と大阪の港の検疫でいわゆるカリブミバエが発見をせられまして、十九万七千ケースのグレープフルーツを転送なり廃棄処分をした、こういうこともございますし、最近アメリカから入ってくるOPPも大変やかましい問題になったところであります。
 日本の食糧の輸入がこれほど大きくなってまいりますと、これに伴って、アメリカだけではなくて当然それぞれの国で発生をしております害虫が日本に入ってくる。この間も日本で最初の豚の病気が起きたようでありますが、今日の日本の農産物輸入の実態からすると、私はそういうことは多様に出てくると思うのです。これに対して、日本の検疫制度を中心にして敏感に植物防疫法の処置をしていかなければいけない、こう思うのです。
 チチュウカイミバエへの対応はアメリカが技術的に非常に進んでおるようであります。いまの不妊虫の問題にしても、誘ガ灯のようなものなり、大分アメリカ自体は進んでおるのです。日本でもしていない。これは来ないということは断言できないと思うのです。アメリカの場合も何か旅行者が持ってきたのではないか、こういう話のようですが、一匹入ってくることによって壊滅的な打撃を野菜と果実に与えるわけであります。これだけ外人が日本に来ておるようになりますと、私は当局として相当事前に対応していかなければいけないと思いますし、この事態が長期的に続くことになりますと、植物防疫法の規定に基づいていわゆる害虫の発生している国からの輸入の規制処置、最も激しいのは禁止でありますが、こういう方法も考えざるを得ないのではないかとすら思うわけであります。
 こういう点について日本としてどうするのか、もう少しこういう対応の方向をはっきりしていただかなければいけないと思うのですが、いかがでしょうか。
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二瓶博#29
○二瓶政府委員 ただいま先生からお話がございましたように、農産物の輸入がだんだんふえてきておる、あるいは輸入植物の種類も非常に多様化してきておる、それから海外への旅行者も増加をしております。手みやげにいろいろなものを持って帰ってくるわけでございます。したがいまして、そういうことに伴って病害虫が輸入植物に付着して国内に侵入する危険性は従来以上に高まっているというのは御指摘のとおりでございます。したがいまして、植物防疫所におきましては厳重な輸入検疫をやっておるわけでございます。現在もチチュウカイミバエにつきましては特に厳重にやっております。まだ一匹も見つかっておりませんけれども、気を抜くわけにはいきませんので、厳重な検査を今後とも強く続けていきたいと考えております。
 いずれにいたしましても海外からの病害虫の侵入防止については万全を期するようにやっていきたい、かように考えております。
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