予算委員会

1993-12-03 衆議院 全359発言

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会議録情報#0
平成五年十二月三日(金曜日)
   年前十時三十一分開議
出席委員
  委員長 山口 鶴男君
   理事 衛藤征士郎君 理事 越智 通雄君
   理事 野中 広務君 理事 深谷 隆司君
   理事 後藤  茂君 理事 中西 績介君
   理事 杉山 憲夫君 理事 井出 正一君
   理事 草川 昭三君
      伊藤 公介君    江藤 隆美君
      小澤  潔君    栗原 裕康君
      後藤田正晴君    近藤 鉄雄君
      佐藤 敬夫君    志賀  節君
      島村 宜伸君    白川 勝彦君
      田中眞紀子君    高鳥  修君
      東家 嘉幸君    中山 太郎君
      萩山 教嚴君    松永  光君
      村田敬次郎君    村山 達雄君
      谷津 義男君    柳沢 伯夫君
      若林 正俊君    伊東 秀子君
      坂上 富男君    鉢呂 吉雄君
      早川  勝君    細川 律夫君
      三野 優美君    工藤堅太郎君
      笹山 登生君    実川 幸夫君
      白沢 三郎君    月原 茂皓君
      豊田潤多郎君    宮本 一三君
      山本 幸三君    吉田 公一君
    五十嵐ふみひこ君    石井 紘基君
      鮫島 宗明君    武山百合子君
      長浜 博行君    石井 啓一君
      河上 覃雄君    竹内  譲君
      谷口 隆義君    二見 伸明君
      高木 義明君    中野 寛成君
      穀田 恵二君    中島 武敏君
      古堅 実吉君    松本 善明君
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  細川 護煕君
        法 務 大 臣 三ケ月 章君
        外 務 大 臣 羽田  孜君
        大 蔵 大 臣 藤井 裕久君
        文 部 大 臣 赤松 良子君
        厚 生 大 臣 大内 啓伍君
        農林水産大臣  畑 英次郎君
        通商産業大臣  熊谷  弘君
        運 輸 大 臣 伊藤  茂君
        郵 政 大 臣 神崎 武法君
        労 働 大 臣 坂口  力君
        建 設 大 臣 五十嵐広三君
        自 治 大 臣
        国家公安委員会 佐藤 観樹君
        委員長
        国 務 大 臣 武村 正義君
        (内閣官房長官)
        国 務 大 臣 石田幸四郎君
        (総務庁長官)
        国 務 大 臣
        (北海道開発庁
        長官)
        (沖縄開発庁長 上原 康助君
        官)
        (国土庁長官)
        国 務 大 臣 愛知 和男君
        (防衛庁長官)
        国 務 大 臣
        (経済企画庁長 久保田真苗君
        官)
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長 江田 五月君
        官)
        国 務 大 臣 広中和歌子君
        (環境庁長官)
        国 務 大 臣 山花 貞夫君
 出席政府委員
        内閣法制局長官 大出 峻郎君
        内閣法制局第一 津野  修君
        部長
        公正取引委員会 小粥 正巳君
        委員長
        公正取引委員会 矢部丈太郎君
        事務局経済部長
        総務庁長官官房 池ノ内祐司君
        長
        総務庁行政監察 田中 一昭君
        局長
        防衛庁参事官  太田 眞弘君
        防衛庁長官官房 宝珠山 昇君
        長
        防衛庁教育訓練 上野 治男君
        局長
        防衛施設庁建設 森本 直孝君
        部長
        防衛施設庁労務 小澤  毅君
        部長
        経済企画庁調整 小林  惇君
        局長
        経済企画庁調査 土志田征一君
        局長
        環境庁長官官房 大西 孝夫君
        長
        環境庁水質保全 野中 和雄君
        局長
        国土庁長官官房 藤原 和人君
        長
        国土庁計画・調 糠谷 真平君
        整局長
        国土庁防災局長 村瀬 興一君
        法務省刑事局長 濱  邦久君
        外務省経済局長 小倉 和夫君
        外務省条約局長 丹波  實君
        大蔵省主計局長 篠沢 恭助君
        大蔵省主税局長 小川  是君
        大蔵省証券局長 日高 壮平君
        国税庁次長   三浦 正顯君
        文部大臣官房長 吉田  茂君
        厚生大臣官房総 佐々木典夫君
        務審議官
        厚生省生活衛生 柳沢健一郎君
        局長
        農林水産大臣官 上野 博史君
        房長
        農林水産省経済 眞鍋 武紀君
        局長
        農林水産省農蚕 高橋 政行君
        園芸局長
        食糧庁長官   鶴岡 俊彦君
        運輸省鉄道局長 秦野  裕君
        運輸省港湾局長 坂井 順行君
        労働大臣官房長 征矢 紀臣君
        建設大臣官房長 伴   襄君
        建設省建設経済 小野 邦久君
        局長
        建設省河川局長 豊田 高司君
        建設省道路局長 藤川 寛之君
        自治大臣官房長 遠藤 安彦君
        自治省行政局長 吉田 弘正君
        自治省行政局選 佐野 徹治君
        挙部長
 委員外の出席者
        予算委員会調査  堀口 一郎君
        室長
    ―――――――――――――
委員の異動
十二月三日
 辞任        補欠選任
  鹿野 道彦君    佐藤 敬夫君
  白川 勝彦君    若林 正俊君
  東家 嘉幸君    栗原 裕康君
  中山 太郎君    谷津 義男君
  松永  光君    田中眞紀子君
  坂上 富男君    早川  勝君
  加藤 六月君    実川 幸夫君
  工藤堅太郎君    豊田潤多郎君
  長浜 博行君    武山百合子君
  谷口 隆義君    竹内  譲君
  正森 成二君    古堅 実吉君
同日
 辞任        補欠選任
  栗原 裕康君    東家 嘉幸君
  佐藤 敬夫君    鹿野 道彦君
  田中眞紀子君    松永  光君
  谷津 義男君    中山 太郎君
  早川  勝君    坂上 富男君
  実川 幸夫君    吉田 公一君
  豊田潤多郎君    工藤堅太郎君
  武山百合子君    長浜 博行君
  竹内  譲君    谷口 隆義君
  古堅 実吉君    穀田 恵二君
同日
 辞任        補欠選任
  吉田 公一君    宮本 一三君
  穀田 恵二君    中島 武敏君
同日
 辞任        補欠選任
  宮本 一三君    白沢 三郎君
同日
 辞任        補欠選任
  白沢 三郎君    加藤 六月君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 平成五年度一般会計補正予算(第2号)
 平成五年度特別会計補正予算(時第2号)
 平成五年度政府関係機関補正予算(機第2号)
     ――――◇―――――
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山口鶴男#1
○山口委員長 これより会議を開きます。
 平成五年度一般会計補正予算(第2号)、平成五年度特別会計補正予算(特第2号)、平成五年度政府関係機関補正予算(機第2号)、以上三案を一括して議題といたします。
  この際、私から一言発言をいたします。
  本日、予算委員会理事会におきまして、武村
 官房長官から次のような御発言がございまし
 た。
  このたびは、中西防衛庁長官の発言により、
 委員会審議に多大な御迷惑をおかけしたことは
 まことに申しわけなく、深くおわび申し上げま
 す。今後こうした事態が生ずることのないよ
 う、内閣として十分に注意をしてまいりたいと
 思います。
  本件の責任を感じて、昨夜、中西長官から辞
 表が提出され、これが受理された後、新たに愛
 知和男防衛庁長官が任命されましたことを御報
 告申し上げます。
  まことに恐縮でありますが、予算委員会にお
 かれましては、速やかに審議再開いただき、補
 正予算の早期成立を初め、よろしく御尽力賜り
 ますようお願い申し上げます。以上の発言がございました。
 委員長といたしましても、かかる事態によって委員会が空転し、国民の皆様が期待している景気対策、補正予算審議のおくれが生じましたことはまことに遺憾に存じます。
 政府におきましても、今後かかる事態を生ずることのないように、ぜひ万全の注意を払っていただくことを特にお願いをいたしたいと存じます。
 つきましては、この際、細川内閣総理大臣から発言を求められておりますので、これを許します。細川内閣総理大臣。
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細川護煕#2
○細川内閣総理大臣 中西防衛庁長官の発言をめぐりまして委員会が大変混乱をいたしまして、課題が山積をしている折にこのような事態になりましたことを改めておわびを申し上げます。
 本内閣として、いかなる内容であれ、憲法改正を政治的日程にのせることは考えておりませんし、引き続き現行憲法を尊重し、擁護してまいりたいということを改めて申し上げておきたいと存じます。
 また第二に、憲法改正に関する論議はもともと自由に行われて差し支えないものと考えますが、内閣として憲法改正を取り上げないという方針を現にとっております以上、国務大臣である者は、これに従うべきことは当然でありまして、内閣の方針について誤解を生ずるおそれがないよう慎重に対処すべきであると考えているところでございます。
 第三に、補正予算の審議という重要な時期に委員会審議に御迷惑をかけましたことは遺憾なことであって、今後こうした事態が生ずることのないように内閣として徹底を期してまいりたい、このように思っております。
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山口鶴男#3
○山口委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。白川勝彦君。
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白川勝彦#4
○白川委員 委員長にお願いをしたいのでありますが、実は私が昨日問題にしたことは、憲法改正に関する中西前防衛庁長官の発言ではないのであります。そうではなくて、PKOとして派遣された自衛隊の武力行使が合憲であるという発言が従来の政府の統一見解と違うのではないか、これがどういうことなのかというのが実は論点でございまして、むしろ私はこちらの方を重視して質問したつもりなんでございます。
 それで、武村官房長官がこのことについて今理事会で説明されたようでございますが、あらかた聞いていたのでございますが、質問をするときにそごがあってはいけませんので、何か読んでおられたようでございますので、そのコピーを、コピーというか、それをもって、武村官房長官の、今私が触れた問題についての政府の統一見解、こういうふうにお聞きしたいと思うので、ちょっと見せていただいてよろしいですか。
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山口鶴男#5
○山口委員長 はい、どうぞ。
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白川勝彦#6
○白川委員 先ほど予算委員長が読まれたことと、武村さんが予算委員会の理事会でお述べになったことと、あなたが今、委員長がそこで言われたことと大分違うような感じがするのですが、これでよろしいのですか。
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山口鶴男#7
○山口委員長 ええ、そうです。
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白川勝彦#8
○白川委員 これと同じことを読み上げただけなんですか。
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武村正義#9
○武村国務大臣 はい、そうです。
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白川勝彦#10
○白川委員 ああ、そうですか。じゃ結局、総理と似たようなことを言っておるわけですね。
 そこで、お聞きをいたします。
 何か憲法改正発言が問題になって国会が空転したというようなことを言われておるわけでございますが、この状態では予算案の審議ができないということで私が言ったのは、さっき申し上げたように、PKOの武力行使という問題について重大なそごがある、中西前防衛庁長官の解釈と政府の従来の統一見解による解釈は重大なそごがある。しかも、これは実際上、日々の国政上、PKO訓練だって今後やるのでしょうが、そういう上で非常に混乱が起きる。そういうことはそういう意味ではちゃんとする必要があるのではないかということを私は問題を提起して、そういうことをちゃんとしない限り予算の有効な審議ができないじゃないかということを申し上げたつもりなのでございますが、中西防衛庁長官はどういう理由でやめたのか、改めて総理にお伺いしたいと思います。
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細川護煕#11
○細川内閣総理大臣 二点あると存じますが、一つは、内閣の方針に誤解を生ずるような発言があったということ、それからもう一点は、さらに穏当を欠く発言があったというこの二点であったと思います。
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白川勝彦#12
○白川委員 前段の部分についてはおっしゃるとおりでしょう。それでは、そのことが主たる原因で中西防衛庁長官は辞表を提出されたのですか。それとも後段の点、不穏当な発言で国会を空転させたということの責任を痛感して辞表を提出されたのか。直接にお会いになったときにどのようなことをおっしゃっていましたが。
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細川護煕#13
○細川内閣総理大臣 不穏当な発言をめぐって国会の審議が空転したということについて責任を感じている、この際、自分としてけじめをつけさせてもらいたい、こういうお話でございました。
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白川勝彦#14
○白川委員 不穏当な発言は不穏当ですよね。
 そして総理、どうでしょうか。あなたもかつては議員でございました。今は内閣の側におられるわけですが、内閣の統一見解と反するようなことをやっても、委員会もとまらないし罷免要求も出てこない、したがって私は言うんだ、それでもし騒ぐようならいつでもやめてあげるよというような発言は、不穏当というような言葉でよろしいのでしょうか、今までずっと野党であった皆さん。
 これは不穏当じゃないんですよ。国会軽視も甚だしい議論だということで、まず議員である我々は、国民の代表である国会を侮辱したということで私は受けとめるべきだと思うわけでございますが、不穏当というのはちょっと、まず長官がそう考えているとしたならば、これはまことにもって遺憾だし、その程度の認識で総理がもしおられるとしたならば、私は細川内閣自身の国民に対する、国民の代表たる国会に対する気持ちがその程度のものなのかと。私は七〇%の支持率があればそれを武器に頑張るんですよ。それが政治の中心なんですよとしたならば、これは大変なことだと思うのでございますが、まず後段の部分について、不穏当な発言だからこれは何らかの意味でのことをしてもらわなければいけないという程度の認識がどうか、ひとつお聞きしたいと思います。
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細川護煕#15
○細川内閣総理大臣 今おっしゃったようなことも含めまして、不穏当かつ不適切であったというふうに私は思っております。
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白川勝彦#16
○白川委員 私は本来ならば、そのような言動をしたということだけで辞表を受け取るのではなくて、いろいろな各党が集まって、国民の期待を得てつくった内閣なのだ、その内閣の信用を著しく傷つけたから罷免だというくらいの方が、細川内閣の、あるいは細川総理の政治姿勢を明らかにする上でよかったのではないかと思いますが、これはこれでおきましょう。
 むしろ前の方のことが私は問題だと思います。すなわち、中西防衛庁長官の発言の中身を私は問題にした、こう言いましたが、これはもう一回繰り返します。
 これは安全保障委員会で、国連指揮下なら国連平和維持活動に派遣した自衛隊の武力行使も合憲であるというような憲法解釈を中西長官がされたわけでございます。このことが、自民党はもちろんでございますが与党の中でも問題になりまして、委員会で議論されました。それで、この辺はちゃんとしなければならない重大な問題であるということで、十一月二十五日、武村官房長官は、この問題についての統一見解としておおむね次のようなことを述べております。
 国連がPKO活動として編成した組織については、その目的・任務が武力行使を伴うものであれば。我が国としてはこれに参加することは憲法上許されないという解釈に立っております、これを変更する考えはありません、こういうふうに述べられておるわけでございますが、この点は間違いございませんか。
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武村正義#17
○武村国務大臣 御紹介のとおり発言をさせていただきました。
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白川勝彦#18
○白川委員 要するに、防衛庁長官としての公式見解はもちろんでございますが、そうすると、私は政治家個人としてはそう考えるんだというふうにも中西氏は言っているわけでございますけれども、そのような解釈は少なくとも政府のとるところではない、こういうことを内閣全体として確認をし、武村官房長官がおっしゃっているわけでございます。にもかかわらず、中西氏は自分の見解を変えるつもりはないということだったのでございます。それはそれで結構なんでございますが、そのような意見をほかの場でもたびたび発言をし、そして十二月一日の講演の場でも同趣旨の発言をしている、こう思うわけでございます。
 これは、こういう問題、特に自衛隊の問題について、今後細川内閣としてはこういうことでやりますという政府の統一見解を出されたわけでございますが、平成五年十月六日に予算委員会に提出された政府の統一見解、これらにもとるものではございませんか、官房長官。
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武村正義#19
○武村国務大臣 御指摘のとおり、政府の見解を確認して発言をさせていただきまして、その後、中西長官も安全保障委員会で、これはあくまでも政治家個人の発言でありましたということでございました。
 問題は、今御指摘のように、先般の予算委員会で発表いたしました政府の統一見解にもとるかというお尋ねでございますが、この統一見解の一番最後にございますように、国民に疑念を与えることは慎まなければいけないという趣旨であったかと思いますが、これが疑念を与える発言であったかどうかという判断につながる質問でございます。
 私どもは、ここでは率直に、政治家個人ということで国会の場で言い直されましたので、その意味では閣僚としての発言でないという認識を持って、これで政府としては一応この問題についてはおさまったという認識でおりました。そして一昨日の夜のまた発言になったわけでございまして、重ねての発言、ちょっと趣旨は違いますけれども、政府の考え方と違う、疑念をさらに一層深く与えかねない事態を痛感して、今総理のような判断と処置になってきたというふうに認識をいたしております。
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白川勝彦#20
○白川委員 私も実は、中西防衛庁長官が正確にどういうふうに十二月一日の講演で言ったかということは、残念ながらまだ資料もございませんし承知してないわけでございますので、新聞報道でそのニュアンスを感ずるしかないわけでございますが、それによりますと、要するに、もう公的には言えないんだ、しかし私はそう思っているので、個人的な見解なんだと称してと書いてあるんですね、新聞報道では。私は、PKOとして派遣された自衛隊は武力行使をしてもいい、これは憲法解釈上許されるんだという自分の意見は間違っていないから個人的な意見と称して言っているんだ、だけれども文句は起きないだろうということなのです。
 要するに、結局は、私は政府の統一見解と同じ考え方はとらない、そして、どうしても自分は合憲と考えるからそのことを言わなきゃいけない、こういうやはり確信犯なのです。確信犯である以上、どういうことかというならば、これは二つの意味で私は問題があると思うのです。
 一つは、国務大臣として統一見解に基本的には従う義務がある。よほど違えば別でございますが、まあ多少不満があっても、政府がこう決めたのなら私もそう思うという、そしてむしろその線に沿って発言するというのが、私は、統一見解を出したり、内閣の一体性という意味なんだろうと思うわけでございます。
 それからもう一つ。そういうことがたびたび起きたものですから、もう誤解が生じないように慎重にしてください、内心そう思っていても、それは閣僚の間は少なくとも言わぬでいてくださいということをわざわざ統一見解で出し、問題になったときに内閣で発言したと思うのでございますが、構わぬということなんですよ。これは私は、遺憾であったとかということで済ませられる問題じゃない。すなわち、総理は遺憾なことであった、こう言っているわけでございますが、遺憾なことではなくて、私は、これはやはり重大な、それ以上の問題だと思うのです。
 さらに、もう一つつけ加えると、これは、連立政権樹立に関する合意事項並びに八党派覚書にも違反することなのじゃないかなという気が私はするのです。合意事項の第二項にはこのように書いてあります。「連立政権は、わが国憲法の理念及び精神を尊重し、外交及び防衛等国の基本施策について、これまでの政策を継承しつつ、」云々とございます。すなわち、従来の内閣のPKOの武力行使は認めないというのも受け継ぐということを基本的には言っているわけでございます。しかし、もちろんそれを発展継承的に変えることは一向に構わないわけでございますけれども、PKOにあれだけ反対した社会党が中に入っている内閣でございますから、あれをさらに踏み出すというような解釈をすることは、これはこの合意事項の中にはないと普通理解するのが当然だと思うわけでございます。
 社会党としても、私は、ぎりぎりの選択をして、あれだけPKOには反対した、多分一年足らずでございますから、まるっきり実は考え方が違ったということにならぬと思うわけでございます。そういう社会党がいる内閣全体の統一見解が、宮澤内閣のときと変わるわけがないのに、そういう連立政権を支えるという意味では友党でしょう、友党の立場をも、あるいは連立合意全体、これには公明党、民社党さんのいろんな知恵があってこういうことにおさまったわけでございますが、それらも踏みにじる発言だったと私は思うのでございます。
 山花大臣、お聞きいたします。
 あなたは、中西防衛庁長官が防衛庁長官という立場で、立場というか立場の人が、PKOとして派遣された自衛隊の武力行使は合憲であるという発言をされ、それは少なくとも政府の統一見解とは言えないんだということがあったにもかかわらず、それでもなお繰り返すという事態を、閣僚の一人としてどんなお気持ちで受けとめておられましたか。
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山花貞夫#21
○山花国務大臣 どんな気持ちでということにつきましては、結論的には、今回のような事態になったことについて、大変残念だと思っています。
 御指摘のとおり、連立の合意は、細川政権のよって立つ基盤だと考えています。連立合意を尊重し、そして閣内の統一を守っていくこと、それが閣僚としての務めだと考えているところでございます。
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白川勝彦#22
○白川委員 もう一人お聞きしましょうかね。
 大変PKO活動に御熱心でございまして、また自民党と一緒になりまして、この適切なるPKO活動という法案をつくろう、PKO法案をつくろうということで御努力された大内厚生大臣、あの当時、御苦労を大変されたわけでございますが、それらのことを当然中西防衛庁長官は知っていると思うわけでございますが、ああいう発言をされたことを、同僚の大臣としてどのように考えておりましたか。
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大内啓伍#23
○大内国務大臣 国務大臣というのは、つかさつかさの行政の長でございます。行政の長の最大の責任というのは、法律に基づいて誠実に行政を執行することにあります。その最高法規は憲法であります。まして九十九条という条項があるわけでございますから、国務大臣というのは、憲法並びに法律を遵守する、この姿勢を貫かなければならない。個人的ないろんな意見があったとしても、国務大臣はそういう重い責任を負っている。そういう面からいうと不適切であったと考えております。
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白川勝彦#24
○白川委員 もう一人ぜひ、この問題に関係するのでお答えをいただきたい大臣がございます。
 久保田経企庁長官、ほかの社会党閣僚にはいろんな機会で我が党の議員が、あなたは憲法について政治家あるいは社会党党員としてどう考えるか、一方また国務大臣としてはどう考えるかということを御質問しているのですが、まことに不敬なことであるわけでございますが、久保田経企庁長官にはこの大事な問題を今まで聞いておらなかったそうでございますので、ひとつこの問題について、自衛隊についてあなたはどう考えるかということに対して御答弁をいただきたいと思います。
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久保田真苗#25
○久保田国務大臣 私は、日本国憲法に九条というものがございますので、自衛隊がどのような規模になり、そしてどのような行動をし、どのような装備を持っても、それが憲法に沿っているとは言えないのだと思います。
 したがって、閣僚としては、憲法に背くことがないかということを常に戒めて事に当たるべきだと思っております。
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白川勝彦#26
○白川委員 今までの各大臣の大体統一した、社会党大臣としての統一したお答えとはちょっと外れているようでございますが、それはいいんじゃないかと思うのです。
 ただ、これはまた別の機会に同僚委員が質問すると思うわけでございますが、しかし、閣僚である以上、現在の自衛隊を違憲だということは言えないんじゃないかな、こう思うのでございます。それが連立に参加をした社会党の選択だったと思うわけでございますが、ここは国務大臣として、今の自衛隊は合憲なんだ、ただし、別の、社会党のような意見もあるから、そこは適切に近づけていかなきゃならないんだ、こういうふうに御理解していいんですか。
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久保田真苗#27
○久保田国務大臣 私は、ある状態が憲法に合致しているか違反しているかということは、最終的には最高裁の判断にまつべき重大な問題だと思っております。したがって、一閣僚の立場で、国会の前で具体的なお答えをすることは、私は差し控えたいと思います。
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白川勝彦#28
○白川委員 最高裁は、自衛隊が合憲であるか違憲かということについては既に何度も判例、判決を出しているんじゃないでしょうか。そして、それに基づいて歴代の内閣は、自衛隊は合憲であるという前提に立って施策をやってきたと思うわけでございますが、現に閣僚の一員である人間が、その見解は最高裁が決めることなので私は見解を申し上げられないというのは、まことにもって不見識な見解だと思うわけでございますが、やはり端的に聞かざるを得ないと思います。
 自衛隊、現在の自衛隊は違憲なんでしょうか、違憲でないんでしょうか。国務大臣としてお答えください。
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久保田真苗#29
○久保田国務大臣 自衛隊の現状が合憲か違憲かということでございます。
 今、最高裁が判例、判決をたくさん出しているということでございましたが、具体的な現状について、私は最高裁が最終的にそのような裁定をされたということは、大変勉強が不十分なせいかわかりませんけれども、それを存じません。必要でございましたら、別の方にお聞きいただきたい、その所管の方にお聞きいただきたいと思います。
 大臣としてどう思うかということでございますと、私は、そのように非常にサスペンドされている状態の裁定に対して、私がもし一閣僚として物を言うべき場があるとすれば、それは内閣の中で言うことであって、私がたった一人の国務大臣として国会の前でそのようなことを言うことは、事実上効力がないと私は思っております。
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