大蔵委員会
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会
会議録情報#0
平成八年二月十六日(金曜日)
午後一時開会
—————————————
委員の異動
二月十四日
辞任 補欠選任
鈴木 政二君 佐藤 泰三君
二月十五日
辞任 補欠選任
佐藤 泰三君 平田 耕一君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 片山虎之助君
理 事
石川 弘君
楢崎 泰昌君
牛嶋 正君
直嶋 正行君
梶原 敬義君
委 員
上杉 光弘君
大河原太一郎君
金田 勝年君
清水 達雄君
須藤良太郎君
西田 吉宏君
平田 耕一君
猪熊 重二君
海野 義孝君
白浜 一良君
益田 洋介君
渡辺 孝男君
伊藤 基隆君
清水 澄子君
吉岡 吉典君
山口 哲夫君
国務大臣
大蔵大臣 久保 亘君
政府委員
大蔵政務次官 山崎 正昭君
大蔵大臣官房総
務審議官 武藤 敏郎君
大蔵大臣官房参
事官
兼内閣審議官 河上 信彦君
大蔵省主計局次
長 伏屋 和彦君
大蔵省主税局長 薄井 信明君
大蔵省銀行局長 西村 吉正君
事務局側
常任委員会専門
員 小林 正二君
説明員
法務省民事局参
事官 升田 純君
法務省刑事局刑
事課長 麻生 光洋君
自治省行政局選
挙部収支公開室
長 斉藤 信行君
参考人
日本銀行理事 山口 泰君
—————————————
本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○租税及び金融等に関する調査
(財政及び金融等の基本施策に関する件)
○平成七年度における租税収入の減少を補うため
の公債の発行の特例に関する法律案(内閣提出
、衆議院送付)
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この発言だけを見る →午後一時開会
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委員の異動
二月十四日
辞任 補欠選任
鈴木 政二君 佐藤 泰三君
二月十五日
辞任 補欠選任
佐藤 泰三君 平田 耕一君
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出席者は左のとおり。
委員長 片山虎之助君
理 事
石川 弘君
楢崎 泰昌君
牛嶋 正君
直嶋 正行君
梶原 敬義君
委 員
上杉 光弘君
大河原太一郎君
金田 勝年君
清水 達雄君
須藤良太郎君
西田 吉宏君
平田 耕一君
猪熊 重二君
海野 義孝君
白浜 一良君
益田 洋介君
渡辺 孝男君
伊藤 基隆君
清水 澄子君
吉岡 吉典君
山口 哲夫君
国務大臣
大蔵大臣 久保 亘君
政府委員
大蔵政務次官 山崎 正昭君
大蔵大臣官房総
務審議官 武藤 敏郎君
大蔵大臣官房参
事官
兼内閣審議官 河上 信彦君
大蔵省主計局次
長 伏屋 和彦君
大蔵省主税局長 薄井 信明君
大蔵省銀行局長 西村 吉正君
事務局側
常任委員会専門
員 小林 正二君
説明員
法務省民事局参
事官 升田 純君
法務省刑事局刑
事課長 麻生 光洋君
自治省行政局選
挙部収支公開室
長 斉藤 信行君
参考人
日本銀行理事 山口 泰君
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本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○租税及び金融等に関する調査
(財政及び金融等の基本施策に関する件)
○平成七年度における租税収入の減少を補うため
の公債の発行の特例に関する法律案(内閣提出
、衆議院送付)
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片
片山虎之助#1
○委員長(片山虎之助君) ただいまから大蔵委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十四日、鈴木政二君が委員を辞任され、その補欠として佐藤泰三君が、また、昨日、佐藤泰三君が委員を辞任され、その補欠として平田耕一君がそれぞれ選任されました。
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この発言だけを見る →委員の異動について御報告いたします。
去る十四日、鈴木政二君が委員を辞任され、その補欠として佐藤泰三君が、また、昨日、佐藤泰三君が委員を辞任され、その補欠として平田耕一君がそれぞれ選任されました。
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片
片山虎之助#2
○委員長(片山虎之助君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
平成七年度における租税収入の減少を補うための公債の発行の特例に関する法律案の審査のため、本日の委員会に参考人として日本銀行理事山口泰君の出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →平成七年度における租税収入の減少を補うための公債の発行の特例に関する法律案の審査のため、本日の委員会に参考人として日本銀行理事山口泰君の出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
片
片
久
久保亘#5
○国務大臣(久保亘君) 今後における財政金融政策の基本的な考え方につきましては、先般の財政演説において所信を申し述べたところでありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
まず、最近の内外経済情勢について申し上げます。
我が国経済の現状を見ますと、設備投資や住宅投資、生産などに明るい動きが見られ、景気には緩やかながら再び回復の動きが見られ始めているところであります。
一方、世界経済は全体として拡大基調を維持しております。
私は、今後の財政金融政策の運営に当たり、このような最近の内外経済情勢を踏まえ、以下に申し述べる諸課題に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。
第一の課題は、景気回復を一日も早く確実なものとすることであります。
政府としては、これまで経済運営には万全を期してきたところでありますが、このところの景気回復の動きを確実なものとするため、引き続き適切かつ機動的な経済運営に努めてまいります。
八年度予算編成においても、我が国の現下の経済情勢を踏まえ、異例に厳しい財政事情のもとではありますが、公共投資の着実な推進を図るとともに、我が国経済の中長期的な安定成長に向けて、経済の構造改革の実現のための措置を実施することとしております。
さらに、八年度税制改正において、七年度と同規模の所得税、個人住民税の特別減税を継続して実施するほか、土地税制、証券税制等についても適切な対応を図ることとしております。
金融面では、昨年九月の公定歩合の引き下げを含めた累次にわたる金融緩和措置の実施により、各種金利は依然として低い水準にあり、今後ともその効果を見守ってまいる所存であります。
最近の為替相場の動向につきましては、一連のG7蔵相・中央銀行総裁会議における合意に基づいた各国の協調等により、円高是正が進んできております。今後とも為替市場において関係各国と緊密に協力してまいりたいと考えております。
第二の課題は、財政改革の推進であります。
我が国財政は、昭和五十年度以降十五年間にわたり多額の特例公債の発行を余儀なくされてきましたが、平成二年度予算において特例公債の発行を回避することができました。その後、バブル経済の崩壊とともに、税収が減少し続けるというかってない状況となりましたが、各年度の予算編成においては、何とか償還財源の手当てのない特例公債の発行を回避してまいりました。
しかしながら、八年度予算編成に当たっては、税収が七年度当初予算で見込んだ水準をさらに二兆円以上も下回る見込みとなる一方、これまでのさまざまな工夫も限界に突き当たり、多額の特例公債を発行せざるを得ない容易ならざる事態に立ち至りました。
他方、経済情勢の変動に対しては、財政として可能な限りの対応をしてきた結果、近年公債残高は急増し、八年度末には約二百四十一兆円に達する見込みであります。単年度で見ましても、八年度予算の公債発行額は二十一兆円にも上り、公債依存度は二八%と極めて高いものとなっております。
こうした事態が今後も続くようなこととなれば、高齢化の進展や国際的責任の増大など、社会経済情勢の変化に財政が弾力的に対応することは困難となり、我が国経済社会の発展にとって重大な支障となりかねません。
今後の財政運営においては、容易ならざる財政事情を厳しく受けとめ、できるだけ速やかに健全な財政体質をつくり上げていくことが基本的課題であります。そのためには、中長期的観点から行財政が果たすべき役割や守備範囲を見直していくことが必要となりますが、その過程で国民に痛みを分かち合っていただくことをお願いせざるを得ないことも考えられます。
八年度予算は、特例公債を含む多額の公債発行という財政の厳しい実情を直截にお示しする姿となりましたが、これを地ならしとして、各位の一層の御理解と御協力を仰ぎつつ、新たな財政改革への歩みを進めてまいりたいと考えております。
第三の課題は、税制上の諸課題に適切に対応することであります。
平成六年十一月に成立した税制改革関連法においては、消費税と地方消費税を合わせた税率は、既に先行して実施している所得税、個人住民税の負担軽減とおおむね見合う形で九年四月一日から五%とすることが法定されているほか、いわゆる検討条項が盛り込まれております。今後、本年九月末という法律上の期限を勘案して、この税率について新たに法改正を要するかどうか検討を進めていく必要があります。さらに、法人課税などの諸課題についても、その検討に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
第四の課題は、調和ある対外経済関係の形成と世界経済発展への貢献に努めることであります。
我が国としては、世界経済のインフレなき持続的成長の強化を目指して、G7蔵相・中央銀行総裁会議等を通じた政策協調を進めてまいります。また、我が国は、WTO、APEC等の場を通じ、多角的自由貿易体制の維持・強化に積極的に取り組んでおります。本年三月には、議長国として第三回APEC蔵相会議を開催し、マクロ経済や資金フローの問題等につき、協議を行うこととしております。
関税制度につきましては、一層の市場アクセスの改善を図る等の観点から、ウルグアイ・ラウンド関税引き下げの前倒しなどの関税率等の改正を行うこととしております。
第五の課題は、金融システムの安定性の確保と証券市場の活性化を図ることであります。
金融は、経済活動に必要な資金の供給という、経済全体にとっていわば動脈ともいえる役割を担っており、健全で活力ある金融システムは我が国経済の持続的発展のための不可欠の前提であります。
こうした観点から、金融機関の不良債権問題につきましては、預金者保護、信用秩序の維持に最大限の努力を払いつつ、引き続き果断に対応し、できるだけ早期に本問題の解決が図られるよう全力を挙げて取り組んでまいります。
住宅金融専門会社をめぐる問題は、金融機関の不良債権問題における象徴的かつ喫緊の課題であります。この問題の処理に当たっては、住専からの資産等を引き継ぐために設立する住専処理機構に資金援助等を行う預金保険機構に設ける住専勘定に対して、財政資金六千八百五十億円を支出することといたしました。また、住専処理機構において引き継いだ資産にかかる損失が万一生じた場合には、適切な財政措置を講ずることとしております。
これらの財政措置は、住専問題の早期処理により、我が国金融システムの安定性と、それに対する内外からの信頼を確保し、預金者保護に資するとともに、我が国経済を本格的な回復軌道に乗せるため不可欠であり、やむを得ないものと決断したところであります。
住専問題の処理に当たっては、透明性の確保とともに、住専の経営責任を初め種々の責任の明確化等を図り、国民各位の御理解を得るよう全力を尽くしてまいります。
このため、積極的な情報開示に努めてきており、先般、国会より議院証言法に基づき提出要求のあった住専七社に対する過去二回の調査結果及び上位貸付先実名リスト等について、内閣の承認を経て提出したところであります。
また、借り手の返済責任につきましては、預金保険機構の指導のもと、住専処理機構が、過去の取引経緯、関係者の利害等にとらわれることなく、法律上認められているあらゆる回収手段を迅速かつ的確に用いることとし、特に、悪質な回収困難事案に対しては、預金保険機構が罰則で担保された財産調査権により調査するとともに、みずから回収するなど強力な体制を整備することとしております。なお、借り手、貸し手に限らず、その他の関係者についても、違法行為に対しては厳正に対処していく必要があると考えます。
さらに、過去の金融政策や金融検査・監督のあり方を総点検し、今後、金融機関における自己責任原則の徹底を図るとともに、市場規律が十分に発揮される透明性の高い新しい金融システムを早急に構築していく必要があり、ディスクロージャーの促進、早期是正措置の導入や検査・モニタリングの充実を図るほか、破綻処理手続の整備、預金保険制度の拡充等を進めてまいります。
以上の不良債権問題の早期解決と新しい金融システムの構築については、昨年十二月の金融制度調査会答申も踏まえ、先日国会に提出いたしました特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法案のほか、所要の法律案を今国会に提出することとしております。
次に、証券市場の活性化につきましては、市場が本来の機能を発揮する上で必要な環境整備を図ることが責務であるとの考えに立ち、昨年末には証券界からのヒアリングを踏まえた規制緩和措置を公表いたしました。また、八年度税制改正において、有価証券取引税の軽減措置等を講ずることとし、本年一月からは社債の適債基準の撤廃等を行いました。引き続き一層の証券市場の活性化に努めてまいる所存であります。
次に、平成八年度予算の大要について御説明いたします。
八年度予算は、徹底した歳出の洗い直しに取り組む一方、限られた財源の中で資金の重点的、効率的な配分に努め、質的な充実に配慮することとし、厳しい財政事情の中にあって豊かで活力ある経済社会の構築等のために真に必要な経費の確保に努めたものとなっております。
歳出面につきましては、一般歳出の規模は四十三兆一千四百九億円、前年度当初予算に対し二・四%の増加と抑制されたものとなっております。国債費は、定率繰り入れの実施などの結果、十六兆三千七百五十二億円となっております。これらに、地方交付税交付金、緊急金融安定化資金等を加えた一般会計予算規模は七十五兆一千四十九億円となっております。
次に、歳入面について申し述べます。
税制につきましては、当面の経済状況等を踏まえ、平成八年においても所得税の特別減税を継続して実施するとともに、土地税制等について適切な対応を図る一方、公益法人等に対する課税の適正化、租税特別措置の整理合理化、その他所要の措置を講ずることとしております。
公債につきましては、発行予定額を二十一兆二百九十億円としております。その内訳は、建設公債が九兆三百十億円、特例公債がいわゆる減税特例公債を含め十一兆九千九百八十億円となっております。なお、借換債を含めた公債の総発行予定額は四十七兆五千九百億円となっております。
財政投融資計画につきましては、対象機関の事業内容等を厳しく見直すとともに、国民生活の質の向上等各般の政策的要請に的確に対応していくとの考え方に立ち、住宅建設、地域の活性化等の分野を中心に一層の重点的、効率的な資金配分を図っております。
この結果、一般財投の規模は四十兆五千三百三十七億円、前年度に対し〇・七%の増加となっております。また、資金運用事業を加えた財政投融資計画の総額は四十九兆一千二百四十七億円、前年度に対し一・九%の増加となっております。
なお、国債の円滑な消化に資するため、その引き受けについて資金運用部資金を積極的に活用することとしております。
この機会に、平成七年度補正予算(第3号)について一言申し述べます。
七年度一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入面では、最近までの収入実績等を勘案して租税及び印紙収入の減収を見込む一方、特例公債の発行等を行うとともに、歳出面では、地方交付税交付金の減額等を行うこととしております。
以上によりまして、七年度一般会計第三次補正後予算の総額は、第二次補正後予算に対し、歳入歳出とも一兆四十四億円減少し、七十八兆三百四十億円となっております。
以上、財政金融政策に関する私の所信の一端を申し述べました。
なお、既に本国会に提出したものを含め、御審議をお願いすることを予定しております大蔵省関係の法律案は、平成七年度補正予算(第3号)に関連するもの一件、平成八年度予算に関連するもの五件、その他四件、合計十件であります。今後、提出法律案の内容につきましては逐次御説明することとなりますが、何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
この発言だけを見る →まず、最近の内外経済情勢について申し上げます。
我が国経済の現状を見ますと、設備投資や住宅投資、生産などに明るい動きが見られ、景気には緩やかながら再び回復の動きが見られ始めているところであります。
一方、世界経済は全体として拡大基調を維持しております。
私は、今後の財政金融政策の運営に当たり、このような最近の内外経済情勢を踏まえ、以下に申し述べる諸課題に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。
第一の課題は、景気回復を一日も早く確実なものとすることであります。
政府としては、これまで経済運営には万全を期してきたところでありますが、このところの景気回復の動きを確実なものとするため、引き続き適切かつ機動的な経済運営に努めてまいります。
八年度予算編成においても、我が国の現下の経済情勢を踏まえ、異例に厳しい財政事情のもとではありますが、公共投資の着実な推進を図るとともに、我が国経済の中長期的な安定成長に向けて、経済の構造改革の実現のための措置を実施することとしております。
さらに、八年度税制改正において、七年度と同規模の所得税、個人住民税の特別減税を継続して実施するほか、土地税制、証券税制等についても適切な対応を図ることとしております。
金融面では、昨年九月の公定歩合の引き下げを含めた累次にわたる金融緩和措置の実施により、各種金利は依然として低い水準にあり、今後ともその効果を見守ってまいる所存であります。
最近の為替相場の動向につきましては、一連のG7蔵相・中央銀行総裁会議における合意に基づいた各国の協調等により、円高是正が進んできております。今後とも為替市場において関係各国と緊密に協力してまいりたいと考えております。
第二の課題は、財政改革の推進であります。
我が国財政は、昭和五十年度以降十五年間にわたり多額の特例公債の発行を余儀なくされてきましたが、平成二年度予算において特例公債の発行を回避することができました。その後、バブル経済の崩壊とともに、税収が減少し続けるというかってない状況となりましたが、各年度の予算編成においては、何とか償還財源の手当てのない特例公債の発行を回避してまいりました。
しかしながら、八年度予算編成に当たっては、税収が七年度当初予算で見込んだ水準をさらに二兆円以上も下回る見込みとなる一方、これまでのさまざまな工夫も限界に突き当たり、多額の特例公債を発行せざるを得ない容易ならざる事態に立ち至りました。
他方、経済情勢の変動に対しては、財政として可能な限りの対応をしてきた結果、近年公債残高は急増し、八年度末には約二百四十一兆円に達する見込みであります。単年度で見ましても、八年度予算の公債発行額は二十一兆円にも上り、公債依存度は二八%と極めて高いものとなっております。
こうした事態が今後も続くようなこととなれば、高齢化の進展や国際的責任の増大など、社会経済情勢の変化に財政が弾力的に対応することは困難となり、我が国経済社会の発展にとって重大な支障となりかねません。
今後の財政運営においては、容易ならざる財政事情を厳しく受けとめ、できるだけ速やかに健全な財政体質をつくり上げていくことが基本的課題であります。そのためには、中長期的観点から行財政が果たすべき役割や守備範囲を見直していくことが必要となりますが、その過程で国民に痛みを分かち合っていただくことをお願いせざるを得ないことも考えられます。
八年度予算は、特例公債を含む多額の公債発行という財政の厳しい実情を直截にお示しする姿となりましたが、これを地ならしとして、各位の一層の御理解と御協力を仰ぎつつ、新たな財政改革への歩みを進めてまいりたいと考えております。
第三の課題は、税制上の諸課題に適切に対応することであります。
平成六年十一月に成立した税制改革関連法においては、消費税と地方消費税を合わせた税率は、既に先行して実施している所得税、個人住民税の負担軽減とおおむね見合う形で九年四月一日から五%とすることが法定されているほか、いわゆる検討条項が盛り込まれております。今後、本年九月末という法律上の期限を勘案して、この税率について新たに法改正を要するかどうか検討を進めていく必要があります。さらに、法人課税などの諸課題についても、その検討に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
第四の課題は、調和ある対外経済関係の形成と世界経済発展への貢献に努めることであります。
我が国としては、世界経済のインフレなき持続的成長の強化を目指して、G7蔵相・中央銀行総裁会議等を通じた政策協調を進めてまいります。また、我が国は、WTO、APEC等の場を通じ、多角的自由貿易体制の維持・強化に積極的に取り組んでおります。本年三月には、議長国として第三回APEC蔵相会議を開催し、マクロ経済や資金フローの問題等につき、協議を行うこととしております。
関税制度につきましては、一層の市場アクセスの改善を図る等の観点から、ウルグアイ・ラウンド関税引き下げの前倒しなどの関税率等の改正を行うこととしております。
第五の課題は、金融システムの安定性の確保と証券市場の活性化を図ることであります。
金融は、経済活動に必要な資金の供給という、経済全体にとっていわば動脈ともいえる役割を担っており、健全で活力ある金融システムは我が国経済の持続的発展のための不可欠の前提であります。
こうした観点から、金融機関の不良債権問題につきましては、預金者保護、信用秩序の維持に最大限の努力を払いつつ、引き続き果断に対応し、できるだけ早期に本問題の解決が図られるよう全力を挙げて取り組んでまいります。
住宅金融専門会社をめぐる問題は、金融機関の不良債権問題における象徴的かつ喫緊の課題であります。この問題の処理に当たっては、住専からの資産等を引き継ぐために設立する住専処理機構に資金援助等を行う預金保険機構に設ける住専勘定に対して、財政資金六千八百五十億円を支出することといたしました。また、住専処理機構において引き継いだ資産にかかる損失が万一生じた場合には、適切な財政措置を講ずることとしております。
これらの財政措置は、住専問題の早期処理により、我が国金融システムの安定性と、それに対する内外からの信頼を確保し、預金者保護に資するとともに、我が国経済を本格的な回復軌道に乗せるため不可欠であり、やむを得ないものと決断したところであります。
住専問題の処理に当たっては、透明性の確保とともに、住専の経営責任を初め種々の責任の明確化等を図り、国民各位の御理解を得るよう全力を尽くしてまいります。
このため、積極的な情報開示に努めてきており、先般、国会より議院証言法に基づき提出要求のあった住専七社に対する過去二回の調査結果及び上位貸付先実名リスト等について、内閣の承認を経て提出したところであります。
また、借り手の返済責任につきましては、預金保険機構の指導のもと、住専処理機構が、過去の取引経緯、関係者の利害等にとらわれることなく、法律上認められているあらゆる回収手段を迅速かつ的確に用いることとし、特に、悪質な回収困難事案に対しては、預金保険機構が罰則で担保された財産調査権により調査するとともに、みずから回収するなど強力な体制を整備することとしております。なお、借り手、貸し手に限らず、その他の関係者についても、違法行為に対しては厳正に対処していく必要があると考えます。
さらに、過去の金融政策や金融検査・監督のあり方を総点検し、今後、金融機関における自己責任原則の徹底を図るとともに、市場規律が十分に発揮される透明性の高い新しい金融システムを早急に構築していく必要があり、ディスクロージャーの促進、早期是正措置の導入や検査・モニタリングの充実を図るほか、破綻処理手続の整備、預金保険制度の拡充等を進めてまいります。
以上の不良債権問題の早期解決と新しい金融システムの構築については、昨年十二月の金融制度調査会答申も踏まえ、先日国会に提出いたしました特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法案のほか、所要の法律案を今国会に提出することとしております。
次に、証券市場の活性化につきましては、市場が本来の機能を発揮する上で必要な環境整備を図ることが責務であるとの考えに立ち、昨年末には証券界からのヒアリングを踏まえた規制緩和措置を公表いたしました。また、八年度税制改正において、有価証券取引税の軽減措置等を講ずることとし、本年一月からは社債の適債基準の撤廃等を行いました。引き続き一層の証券市場の活性化に努めてまいる所存であります。
次に、平成八年度予算の大要について御説明いたします。
八年度予算は、徹底した歳出の洗い直しに取り組む一方、限られた財源の中で資金の重点的、効率的な配分に努め、質的な充実に配慮することとし、厳しい財政事情の中にあって豊かで活力ある経済社会の構築等のために真に必要な経費の確保に努めたものとなっております。
歳出面につきましては、一般歳出の規模は四十三兆一千四百九億円、前年度当初予算に対し二・四%の増加と抑制されたものとなっております。国債費は、定率繰り入れの実施などの結果、十六兆三千七百五十二億円となっております。これらに、地方交付税交付金、緊急金融安定化資金等を加えた一般会計予算規模は七十五兆一千四十九億円となっております。
次に、歳入面について申し述べます。
税制につきましては、当面の経済状況等を踏まえ、平成八年においても所得税の特別減税を継続して実施するとともに、土地税制等について適切な対応を図る一方、公益法人等に対する課税の適正化、租税特別措置の整理合理化、その他所要の措置を講ずることとしております。
公債につきましては、発行予定額を二十一兆二百九十億円としております。その内訳は、建設公債が九兆三百十億円、特例公債がいわゆる減税特例公債を含め十一兆九千九百八十億円となっております。なお、借換債を含めた公債の総発行予定額は四十七兆五千九百億円となっております。
財政投融資計画につきましては、対象機関の事業内容等を厳しく見直すとともに、国民生活の質の向上等各般の政策的要請に的確に対応していくとの考え方に立ち、住宅建設、地域の活性化等の分野を中心に一層の重点的、効率的な資金配分を図っております。
この結果、一般財投の規模は四十兆五千三百三十七億円、前年度に対し〇・七%の増加となっております。また、資金運用事業を加えた財政投融資計画の総額は四十九兆一千二百四十七億円、前年度に対し一・九%の増加となっております。
なお、国債の円滑な消化に資するため、その引き受けについて資金運用部資金を積極的に活用することとしております。
この機会に、平成七年度補正予算(第3号)について一言申し述べます。
七年度一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入面では、最近までの収入実績等を勘案して租税及び印紙収入の減収を見込む一方、特例公債の発行等を行うとともに、歳出面では、地方交付税交付金の減額等を行うこととしております。
以上によりまして、七年度一般会計第三次補正後予算の総額は、第二次補正後予算に対し、歳入歳出とも一兆四十四億円減少し、七十八兆三百四十億円となっております。
以上、財政金融政策に関する私の所信の一端を申し述べました。
なお、既に本国会に提出したものを含め、御審議をお願いすることを予定しております大蔵省関係の法律案は、平成七年度補正予算(第3号)に関連するもの一件、平成八年度予算に関連するもの五件、その他四件、合計十件であります。今後、提出法律案の内容につきましては逐次御説明することとなりますが、何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
片
片
片山虎之助#7
○委員長(片山虎之助君) 次に、平成七年度における租税収入の減少を補うための公債の発行の特例に関する法律案を議題といたします。
まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。久保大蔵大臣。
この発言だけを見る →まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。久保大蔵大臣。
久
久保亘#8
○国務大臣(久保亘君) ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
今般、平成七年度補正予算(第3号)を提出し、御審議をお願いしておりますが、当該補正予算において、七年度の租税収入は、第一次補正後予算額から大幅に減少し、六年度の租税収入を下回って五年連続の対前年度減収になると見込まれております。この租税収入の減少を補うため、七年度における公債の発行の特例に関する措置を定める必要があり、本法律案を提出した次第であります。
以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。
本法律案では、財政法第四条第一項ただし書きの規定等による公債のほか、七年度の一般会計補正予算(第3号)において見込まれる租税収入の減少を補うため、当該補正予算をもって国会の議決を経た金額の範囲内で公債を発行することができること等としております。
以上がこの法律案の提案の理由及びその内容であります。
何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。
この発言だけを見る →今般、平成七年度補正予算(第3号)を提出し、御審議をお願いしておりますが、当該補正予算において、七年度の租税収入は、第一次補正後予算額から大幅に減少し、六年度の租税収入を下回って五年連続の対前年度減収になると見込まれております。この租税収入の減少を補うため、七年度における公債の発行の特例に関する措置を定める必要があり、本法律案を提出した次第であります。
以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。
本法律案では、財政法第四条第一項ただし書きの規定等による公債のほか、七年度の一般会計補正予算(第3号)において見込まれる租税収入の減少を補うため、当該補正予算をもって国会の議決を経た金額の範囲内で公債を発行することができること等としております。
以上がこの法律案の提案の理由及びその内容であります。
何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。
片
楢
楢崎泰昌#10
○楢崎泰昌君 本日議題になっております法律案は、平成七年度における租税収入が三兆円余り減少し、そして歳出減等を差し引きまして合計一兆九千億の特例公債を発行せねばならぬ、こういう法律案であるというぐあいに承っております。
問題は、これを赤字公債で発行することについてであります。どうも最近の財政事情を見てみると、公債の発行が累憎いたしておりまして、平成五年には建設公債を含めてですけれども十六兆二千億、平成六年には十六兆五千億、平成七年には二十二兆、そして今審議中の平成八年度予算では二十一兆の国債発行が予定されているようであります。
先ほどの所信表明でも言われましたけれども、このような国債の発行を行うということは我が国にとりましてゆゆしき一大事、経済にとっても財政にとってもゆゆしき一大事であると思いますし、今審議中の平成八年度予算案によれば二百四十一兆円余りという国債累増額が出てくるようであります。その中にはもちろん建設公債も含まれている。建設公債については公共財産が残るんだからいいじゃないのという議論もありますが、それについても私は別の考え方を持っておりますけれども、それは置いておいて、ともかくも純粋の赤字公債、すなわち今の世代の者がおいしい思いをするために後世に負担を残すという赤字公債は、どうあっても非常にけしからぬというんでしょうか、財政にとって望ましくない姿であるというぐあいに思っているんです。
ちなみに赤字公債だけで見ますと、平成六年は四兆一千億円、平成七年は四兆三千億円、これは減税分が入っていますけれども、そして平成八年度には十二兆円を予定しているということになってくるわけですけれども、このような財政の基本的な赤字体質、それについていかなる所見をお持ちか、大蔵大臣にお尋ねをまずしたいと思います。
この発言だけを見る →問題は、これを赤字公債で発行することについてであります。どうも最近の財政事情を見てみると、公債の発行が累憎いたしておりまして、平成五年には建設公債を含めてですけれども十六兆二千億、平成六年には十六兆五千億、平成七年には二十二兆、そして今審議中の平成八年度予算では二十一兆の国債発行が予定されているようであります。
先ほどの所信表明でも言われましたけれども、このような国債の発行を行うということは我が国にとりましてゆゆしき一大事、経済にとっても財政にとってもゆゆしき一大事であると思いますし、今審議中の平成八年度予算案によれば二百四十一兆円余りという国債累増額が出てくるようであります。その中にはもちろん建設公債も含まれている。建設公債については公共財産が残るんだからいいじゃないのという議論もありますが、それについても私は別の考え方を持っておりますけれども、それは置いておいて、ともかくも純粋の赤字公債、すなわち今の世代の者がおいしい思いをするために後世に負担を残すという赤字公債は、どうあっても非常にけしからぬというんでしょうか、財政にとって望ましくない姿であるというぐあいに思っているんです。
ちなみに赤字公債だけで見ますと、平成六年は四兆一千億円、平成七年は四兆三千億円、これは減税分が入っていますけれども、そして平成八年度には十二兆円を予定しているということになってくるわけですけれども、このような財政の基本的な赤字体質、それについていかなる所見をお持ちか、大蔵大臣にお尋ねをまずしたいと思います。
久
久保亘#11
○国務大臣(久保亘君) 今御指摘がございましたように、我が国の財政赤字は先進諸国家と比べましても際立って高いGDP比となっております。政府全体の長期債務ということになりますともう六五%に達しようということで、これもまた他に例を見ない非常に高い率となっておりまして、これらのことから、昨年、財政危機宣言ともいうべき財政事情に関する国民の皆様への御理解を得るための宣言を申し上げたというようなことでございます。
先生お話しになりましたように、これらの赤字は将来にわたって後代の負担として残る可能性を非常に強く持つものでございますから、私どもとしては今、財政再建のための改革は喫緊の課題となっていると考えております。
財政制度審議会におきましても、財政の役割や守備範囲の見直し、そしてまた財政の構造改革を通じて、これから財政再建のためにどのような目標を定めるかというようなことについて御審議をお願いをいたしております。これらの答申とともに、国会における皆様方の御論議を通じて財政再建の方途を急いで樹立していかなければならないと考えているところでございます。
与党三党におかれても、このことに対しての検討の場をつくって検討を進められると伺っております。国会全体としても、ぜひ財政再建に関して皆様方の御審議を賜り、私どもの今後の財政改革・再建へ向けての努力に一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
この発言だけを見る →先生お話しになりましたように、これらの赤字は将来にわたって後代の負担として残る可能性を非常に強く持つものでございますから、私どもとしては今、財政再建のための改革は喫緊の課題となっていると考えております。
財政制度審議会におきましても、財政の役割や守備範囲の見直し、そしてまた財政の構造改革を通じて、これから財政再建のためにどのような目標を定めるかというようなことについて御審議をお願いをいたしております。これらの答申とともに、国会における皆様方の御論議を通じて財政再建の方途を急いで樹立していかなければならないと考えているところでございます。
与党三党におかれても、このことに対しての検討の場をつくって検討を進められると伺っております。国会全体としても、ぜひ財政再建に関して皆様方の御審議を賜り、私どもの今後の財政改革・再建へ向けての努力に一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
楢
楢崎泰昌#12
○楢崎泰昌君 今、大蔵大臣仰せになっていましたように大変な財政危機に至っているというぐあいに私は思いますけれども、実は昨年の十一月に前大蔵大臣の武村さんが財政危機宣言、そういうぐあいに書いてありませんでしたけれども、のようなものを言われ、平成八年度予算においては赤字はやむを得ないということを言われ、かつその際に、財政支出の削減等々諸般の工夫を凝らすんだ、さらに、それだけじゃ足らないので将来にわたっていろんなことをせねばいかぬというようなことを言われましたが、実は、平成七年のあの時期に財政危機宣言をされたということは、極めて私にとっては遅過ぎるように思っています。
予算を翻ってみますと、平成六年において既にやりくり予算と言われる特例法案で五兆円のやりくりをなされ、平成七年は六兆円をなさった。それを赤字公債を出さないという意味で新聞には隠ぺいするというような言葉も使ってあったように思いますけれども、いずれにしてもそれを表面に出さないで何とか大蔵省が自力でやりくりをやって糊塗をしていたというような印象が非常に強いんです。それを平成八年度予算、本予算においてある程度オープンにしたという意味ではそれなりに評価をする。赤字になって評価されても困るんですけれども、そういうような態度をとられたということはあれなんですけれども。
重ねてお伺いをしたいんですけれども、平成七年の議案を審議しているわけですが、平成八年度の新予算において二十兆円の公債を出される。それは国際的に比較してどのような意味を持っているんだ、また国民一人当たりはどういうような感じになるんだというようなことを御説明願えればありがたいと思います。
この発言だけを見る →予算を翻ってみますと、平成六年において既にやりくり予算と言われる特例法案で五兆円のやりくりをなされ、平成七年は六兆円をなさった。それを赤字公債を出さないという意味で新聞には隠ぺいするというような言葉も使ってあったように思いますけれども、いずれにしてもそれを表面に出さないで何とか大蔵省が自力でやりくりをやって糊塗をしていたというような印象が非常に強いんです。それを平成八年度予算、本予算においてある程度オープンにしたという意味ではそれなりに評価をする。赤字になって評価されても困るんですけれども、そういうような態度をとられたということはあれなんですけれども。
重ねてお伺いをしたいんですけれども、平成七年の議案を審議しているわけですが、平成八年度の新予算において二十兆円の公債を出される。それは国際的に比較してどのような意味を持っているんだ、また国民一人当たりはどういうような感じになるんだというようなことを御説明願えればありがたいと思います。
伏
伏屋和彦#13
○政府委員(伏屋和彦君) お答え申し上げます。
今委員御指摘のとおり、平成七年度第三次補正予算におきまして約一兆九千億円の国債を発行し、八年度予算におきましては約二十一兆円の国債を発行することとしておりまして、八年度末、このまま参りますと国債残高は約二百四十一兆円に増加する見込みでございます。
御質問の国際的に見てということでございますが、この結果、財政指標、フローとストックがあるわけでございますが、フローの財政指標でございます公債依存度は、主要先進諸国が大体一〇%台にある中にありまして我が国は二八・〇%、八年度予算におきまして群を抜いて高い水準になるわけでございます。
また、ストックの指標でございます国の長期政府債務残高、これは国債残高を含んでいるわけでございますが、その対GDP比で比較してみましても、二〇%台にございますドイツ、フランスはもとより、これらよりかなり高い水準にあります米国の六〇・二%を上回りまして、先ほど大臣が答弁していただきましたのですが、我が国の場合正確に申し上げますと六四・六、約六五%ということでございます。
フロー、ストック、いずれの指標で見ましても我が国財政は主要先進国中最も悪いと言えるほどの水準となっておるわけで、現在諸外国では財政健全化に積極的に取り組んでいるところでございます。我が国としても、先ほどの大臣の答弁にありますように、今後一層強力に財政改革に取り組んでまいらなければならないということであると思います。
この発言だけを見る →今委員御指摘のとおり、平成七年度第三次補正予算におきまして約一兆九千億円の国債を発行し、八年度予算におきましては約二十一兆円の国債を発行することとしておりまして、八年度末、このまま参りますと国債残高は約二百四十一兆円に増加する見込みでございます。
御質問の国際的に見てということでございますが、この結果、財政指標、フローとストックがあるわけでございますが、フローの財政指標でございます公債依存度は、主要先進諸国が大体一〇%台にある中にありまして我が国は二八・〇%、八年度予算におきまして群を抜いて高い水準になるわけでございます。
また、ストックの指標でございます国の長期政府債務残高、これは国債残高を含んでいるわけでございますが、その対GDP比で比較してみましても、二〇%台にございますドイツ、フランスはもとより、これらよりかなり高い水準にあります米国の六〇・二%を上回りまして、先ほど大臣が答弁していただきましたのですが、我が国の場合正確に申し上げますと六四・六、約六五%ということでございます。
フロー、ストック、いずれの指標で見ましても我が国財政は主要先進国中最も悪いと言えるほどの水準となっておるわけで、現在諸外国では財政健全化に積極的に取り組んでいるところでございます。我が国としても、先ほどの大臣の答弁にありますように、今後一層強力に財政改革に取り組んでまいらなければならないということであると思います。
楢
楢崎泰昌#14
○楢崎泰昌君 この国債残高というのは国民の一人当たりにとって幾らぐらいになるんでしょうか。また一世帯あたり幾らぐらいになるんでしょうか。そして、一世帯の可処分所得というんでしょうか、税金を払った後の可処分所得というのは幾らぐらいで、その一年分を超えているんじゃないですか。
この発言だけを見る →伏
伏屋和彦#15
○政府委員(伏屋和彦君) お答え申し上げます。
手元に七年度末の残高で計算してある資料があるわけでございますので、それで今の先生の御質問にお答えいたしますと、トータルで二百二十一兆円、国民一人当たり約百七十六万円ということでございます。また、一世帯ということで仮に四人家族ということで考えますと、約七百五万円ということでございます。
次の御質問の、例えば勤労者一世帯当たりの年間可処分所得でございますが、これは約五百七十七万円。これは世帯の平均が三・六三人ということで計算してありますが、ということから言いますと、まさにその残高は上回っているということが言えると思います。
この発言だけを見る →手元に七年度末の残高で計算してある資料があるわけでございますので、それで今の先生の御質問にお答えいたしますと、トータルで二百二十一兆円、国民一人当たり約百七十六万円ということでございます。また、一世帯ということで仮に四人家族ということで考えますと、約七百五万円ということでございます。
次の御質問の、例えば勤労者一世帯当たりの年間可処分所得でございますが、これは約五百七十七万円。これは世帯の平均が三・六三人ということで計算してありますが、ということから言いますと、まさにその残高は上回っているということが言えると思います。
楢
楢崎泰昌#16
○楢崎泰昌君 世界各国と比較して一番高いよというのはもちろん自慢できるわけじゃありません。しかし、国債の発行残高がどれぐらいまでは許容できるんだというのはなかなか難しい話だと思いますけれども、今言われたように家族四人として七百五万円の国債を持っている。それに対して勤労者が一年間働いて飲まず食わずでやっていて五百七十七万円。もうとても耐えられない国債を、借金を国が背負っているということだと思いますね。
昨年も前大臣に御質問を申し上げました。地方債を含めるとGDPのもう上限に達しているんだと、このような御説明もございました。現在日本の経済が低迷をしており財政の発動が必要であるという事情も相わかりますけれども、これ以上の国債発行を許していくということは我が国財政にとって致命傷の問題ではないかというぐあいに思っているんです。
さらにお尋ねいたしますが、さっき御説明のあったのは平成七年ですけれども、八年度を見ますとそれからさらに二十兆円ふえて二百四十一兆円になるわけです。ところが、先ほど申し上げたように、大蔵省は赤字公債を出したくない、赤字体質ではないんだ、赤字体質はもう昭和五十年代にさよならしたんだということを言わんがためにいろんな細工を従来やっておられました。例えば国民年金特別会計への国庫負担の繰り入れの平準化であるとか、地方財政交付金の会計に借入金をさせるとか、さらに日本国有鉄道の清算事業団の借り入れ、これも実際上国の借入金でございます。それらを含めて約四十三兆、先般お出しいただいた資料では、「今後処理を要する措置」として出していただいた資料では四十三兆円あるということなんですね。
私は、財政当局が国民に対して、このような借金状態、借金漬けでは国の財政が成り立たないんだ、何とかしなきゃならないんだということを真摯にアピールする上において、国債残高二百四十一兆円余りではないんで、実は二百八十四兆円余りになっているんだというようなことを積極的に御発言になり、現在の国の財政の状況をお訴えになるということが適切かと思いますが、いかがでしょう。
この発言だけを見る →昨年も前大臣に御質問を申し上げました。地方債を含めるとGDPのもう上限に達しているんだと、このような御説明もございました。現在日本の経済が低迷をしており財政の発動が必要であるという事情も相わかりますけれども、これ以上の国債発行を許していくということは我が国財政にとって致命傷の問題ではないかというぐあいに思っているんです。
さらにお尋ねいたしますが、さっき御説明のあったのは平成七年ですけれども、八年度を見ますとそれからさらに二十兆円ふえて二百四十一兆円になるわけです。ところが、先ほど申し上げたように、大蔵省は赤字公債を出したくない、赤字体質ではないんだ、赤字体質はもう昭和五十年代にさよならしたんだということを言わんがためにいろんな細工を従来やっておられました。例えば国民年金特別会計への国庫負担の繰り入れの平準化であるとか、地方財政交付金の会計に借入金をさせるとか、さらに日本国有鉄道の清算事業団の借り入れ、これも実際上国の借入金でございます。それらを含めて約四十三兆、先般お出しいただいた資料では、「今後処理を要する措置」として出していただいた資料では四十三兆円あるということなんですね。
私は、財政当局が国民に対して、このような借金状態、借金漬けでは国の財政が成り立たないんだ、何とかしなきゃならないんだということを真摯にアピールする上において、国債残高二百四十一兆円余りではないんで、実は二百八十四兆円余りになっているんだというようなことを積極的に御発言になり、現在の国の財政の状況をお訴えになるということが適切かと思いますが、いかがでしょう。
伏
伏屋和彦#17
○政府委員(伏屋和彦君) お答え申し上げます。
今委員が御指摘されましたとおり、平成八年度末には国債発行残高が二百四十一兆円に達する一方で、いわゆる「今後処理を要する措置」というものを単純に合計いたしますと約四十三兆円となると見込んでいるわけでございます。
ただ、この「今後処理を要する措置」の大宗を占めます例えば国鉄清算事業団債務、約二十七兆円でございますが、これにつきましては、清算事業団の用地とかJRの株式の売却等を行ってもなお残る債務につきまして、その段階で最終的に国が処理をすることとされておりまして、現在の二十七兆円の債務残高すべてを国が処理する必要があるわけではないという、端的に申し上げますと、「今後処理を要する措置」の中にはさまざまな性質の措置が含まれておりますため、これらを合計して考えること自体に、一つのものとして考えること自体に問題があるとは考えております。
そうはいいましても、今の「今後処理を要する措置」が、さらに今後国が繰り戻しを行う等の適切な処理を行う必要がある措置等ではあるものの、基本的には、先ほど委員も言われました国の内部における措置である点について、広く市中等から資金調達を行っております国債とは私ども若干性格を異にしていると考えております。したがいまして、国債発行残高二百四十一兆円と、単純合計額である四十三兆円とをさらに単純に合計することは必ずしも適切ではないものと考えますが、いずれにいたしましても、今委員が言われましたアピールをするということ、我が国の財政が危機的な状況に直面していることについて広く国民に訴えることは重要と考えております。
したがって、「今後処理を要する措置」につきましても、資料として取りまとめましてお示しするほかに、私どものパンフレット等にも掲載し、積極的な開示に努めてきておりますので、御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →今委員が御指摘されましたとおり、平成八年度末には国債発行残高が二百四十一兆円に達する一方で、いわゆる「今後処理を要する措置」というものを単純に合計いたしますと約四十三兆円となると見込んでいるわけでございます。
ただ、この「今後処理を要する措置」の大宗を占めます例えば国鉄清算事業団債務、約二十七兆円でございますが、これにつきましては、清算事業団の用地とかJRの株式の売却等を行ってもなお残る債務につきまして、その段階で最終的に国が処理をすることとされておりまして、現在の二十七兆円の債務残高すべてを国が処理する必要があるわけではないという、端的に申し上げますと、「今後処理を要する措置」の中にはさまざまな性質の措置が含まれておりますため、これらを合計して考えること自体に、一つのものとして考えること自体に問題があるとは考えております。
そうはいいましても、今の「今後処理を要する措置」が、さらに今後国が繰り戻しを行う等の適切な処理を行う必要がある措置等ではあるものの、基本的には、先ほど委員も言われました国の内部における措置である点について、広く市中等から資金調達を行っております国債とは私ども若干性格を異にしていると考えております。したがいまして、国債発行残高二百四十一兆円と、単純合計額である四十三兆円とをさらに単純に合計することは必ずしも適切ではないものと考えますが、いずれにいたしましても、今委員が言われましたアピールをするということ、我が国の財政が危機的な状況に直面していることについて広く国民に訴えることは重要と考えております。
したがって、「今後処理を要する措置」につきましても、資料として取りまとめましてお示しするほかに、私どものパンフレット等にも掲載し、積極的な開示に努めてきておりますので、御理解いただきたいと思います。
楢
楢崎泰昌#18
○楢崎泰昌君 当然のことながら、性質が異なるから別のところにあるんですよ。そういうことを申し上げているわけじゃない、一緒にしなさいと言っているわけじゃないんですが、国が持っている債務というものがそれだけ大きいものだということを国民に言わなければ、おっしゃらなければ国民は理解しないわけですよ。いや、資料として添付してありますからおまえら勝手に見ろというような性質のものではないんで、大蔵大臣が進んで口に出すべきもの。
要するに、いろんなところで今日本の政治、経済の中でディスクロージャーが大事だと。ディスクロージャーするといっても積極的に言うべきものと積極的に逃げて言うべきものとあるんですね。日本の財政の危機ということを強調されるからには、これがあるんだということを大蔵大臣としては常に口にお出しになる必要があるんじゃないでしょうか。大蔵大臣いかがでしょう。
この発言だけを見る →要するに、いろんなところで今日本の政治、経済の中でディスクロージャーが大事だと。ディスクロージャーするといっても積極的に言うべきものと積極的に逃げて言うべきものとあるんですね。日本の財政の危機ということを強調されるからには、これがあるんだということを大蔵大臣としては常に口にお出しになる必要があるんじゃないでしょうか。大蔵大臣いかがでしょう。
久
久保亘#19
○国務大臣(久保亘君) 御指摘のとおりだと思っております。国の財政の事情について率直に国民の皆さんにお知らせするということが国民的な立場で財政再建に御協力を願うことになると思っているのであります。
当面の経済における景気回復の対策、そして本格的な高齢社会の到来に対応する等、財政需要は非常に大きくなっているわけであります。そういう中で財政事情そのものは、今政府委員からもお話を申し上げましたとおり、ますます厳しい事情にあります。そういう中で、先生が仰せになりましたように、財政の実情について率直な状況を国民にお知らせをするということが何よりも大事なことと考えております。
この発言だけを見る →当面の経済における景気回復の対策、そして本格的な高齢社会の到来に対応する等、財政需要は非常に大きくなっているわけであります。そういう中で財政事情そのものは、今政府委員からもお話を申し上げましたとおり、ますます厳しい事情にあります。そういう中で、先生が仰せになりましたように、財政の実情について率直な状況を国民にお知らせをするということが何よりも大事なことと考えております。
楢
楢崎泰昌#20
○楢崎泰昌君 大蔵省は、将来のことについて「財政の中期展望」を御発表になり、国会にも提出をいただいております。その中で、ただ大変だ大変だと、去年までは要調整額が十数兆あるんだというような資料を出しっ放しであられました。ことしは財政危機ということで、さらにそれを分析しまして仮定計算(イ)、(ロ)という形で御発表になっておられます。
私は、財政当局がそこに意を尽くされたことを評価するものでありますが、その財政仮定計算(イ)によれば、これは平成十八年度までの計算をしておられますが、実にこれの前提は、現在の傾向をそのまますっと直線で引っ張ったならばという前提になっているようですけれども、今の財政状況をそのまま続けていけば、平成十八年度末の国債残高は四百八十兆円、すなわち平成八年度二百四十兆円と言っているものの倍になるんですね、四百八十兆円。そのほかさらに、処理を要する事項といって幾つかそれは減額はせにゃいかぬかもしれませんが、四十兆円があるというような状態で仮定計算(イ)はなるんですね。
そうなると、さっき言った国際比較とかそういうことは一体どうなるんですか。大変な数字になってきちゃいますよね。身動きできない状態になると思いますが、いかがでしょう。
この発言だけを見る →私は、財政当局がそこに意を尽くされたことを評価するものでありますが、その財政仮定計算(イ)によれば、これは平成十八年度までの計算をしておられますが、実にこれの前提は、現在の傾向をそのまますっと直線で引っ張ったならばという前提になっているようですけれども、今の財政状況をそのまま続けていけば、平成十八年度末の国債残高は四百八十兆円、すなわち平成八年度二百四十兆円と言っているものの倍になるんですね、四百八十兆円。そのほかさらに、処理を要する事項といって幾つかそれは減額はせにゃいかぬかもしれませんが、四十兆円があるというような状態で仮定計算(イ)はなるんですね。
そうなると、さっき言った国際比較とかそういうことは一体どうなるんですか。大変な数字になってきちゃいますよね。身動きできない状態になると思いますが、いかがでしょう。
伏
伏屋和彦#21
○政府委員(伏屋和彦君) お答え申し上げます。
今御指摘のとおり、「中期的な財政事情に関する仮定計算例(イ)」の場合でございますが、これは委員が言われましたように、一定の仮定のもとに機械的手法によりまして財政収支の状況を試みに計算したものでございます。
加えまして、公債減額を行わずに各年度における歳出歳入のギャップ、いわゆる要調整額をすべて公債発行により賄うと仮定した場合に、まさに八年度末のほぼ倍である四百八十二兆円と試算されるわけでございます。
この数字が国際的にどういう意味を持ってくるかということで一つ申し上げられることは、現在、EU、欧州の政治統合と経済・通貨統合に関する規定を盛り込みましたマーストリヒト条約におきましては、経済・通貨の統合に参加するための条件の一つといたしまして、国と地方を通じました債務残高の対GNP比が六〇%以下になることを求めているわけでございます。ちなみに、日本は八年末でOECDの見込みで現在約九〇%、国と地方を合わせますと九〇%ということで六〇%よりはるかに高いわけでございますが、この今の仮定計算例(イ)の試算によりますと、平成十八年度は国の一般会計の公債残高だけで対GDP比が約六八%に達することになるわけで、当然このマーストリヒト条約のEUとの比較でいいますと地方も足さなければならないわけでございます。恐らく一〇〇%をはるかに超える水準になると思います。
ということで主要先進国が、特にアメリカ、ヨーロッパ、財政健全化に積極的に取り組んでおります。この計算例(イ)のように放置しておいてさらなる財政の悪化を招くことは許されないわけでございまして、財政改革に強力に取り組んでいかなければならないという意味で参考にしていただけるかと思います。
この発言だけを見る →今御指摘のとおり、「中期的な財政事情に関する仮定計算例(イ)」の場合でございますが、これは委員が言われましたように、一定の仮定のもとに機械的手法によりまして財政収支の状況を試みに計算したものでございます。
加えまして、公債減額を行わずに各年度における歳出歳入のギャップ、いわゆる要調整額をすべて公債発行により賄うと仮定した場合に、まさに八年度末のほぼ倍である四百八十二兆円と試算されるわけでございます。
この数字が国際的にどういう意味を持ってくるかということで一つ申し上げられることは、現在、EU、欧州の政治統合と経済・通貨統合に関する規定を盛り込みましたマーストリヒト条約におきましては、経済・通貨の統合に参加するための条件の一つといたしまして、国と地方を通じました債務残高の対GNP比が六〇%以下になることを求めているわけでございます。ちなみに、日本は八年末でOECDの見込みで現在約九〇%、国と地方を合わせますと九〇%ということで六〇%よりはるかに高いわけでございますが、この今の仮定計算例(イ)の試算によりますと、平成十八年度は国の一般会計の公債残高だけで対GDP比が約六八%に達することになるわけで、当然このマーストリヒト条約のEUとの比較でいいますと地方も足さなければならないわけでございます。恐らく一〇〇%をはるかに超える水準になると思います。
ということで主要先進国が、特にアメリカ、ヨーロッパ、財政健全化に積極的に取り組んでおります。この計算例(イ)のように放置しておいてさらなる財政の悪化を招くことは許されないわけでございまして、財政改革に強力に取り組んでいかなければならないという意味で参考にしていただけるかと思います。
楢
楢崎泰昌#22
○楢崎泰昌君 時間がないのでこれ以上の質問はいたしませんけれども、日本の財政事情というのはそれほど悪化をし、また現在の財政体質というものはこれをさらに推し進めていこうという状態にあるんだということを、これはよく御認識をいただいて財政運営を図っていただくことを希望しまして、質問を終わります。
この発言だけを見る →渡
渡辺孝男#23
○渡辺孝男君 まず最初に、参議院の大蔵委員会から大蔵大臣が誕生しましたことをおくればせながらお喜び申し上げます。
それでは早速質問に入りたいと思いますけれども、今回審議に付されているこの法案は、租税収入の減少を補うために一兆九千六十億円の特例公債を発行するというものでありますが、当初予算を含めて今回で四回、合計五・五兆円もの特例公債、いわゆる赤字公債を発行しないと国の会計が成り立っていかないということに対しまして、私は改めて財政危機の深刻さを痛感しております。
昨年十一月、武村前大蔵大臣は財政危機宣言を行いましたけれども、私はこの宣言は、政府・大蔵省が並々ならぬ決意を持って財政再建に取り組むことを宣言したものと理解しております。その上で、財政危機下にありながら民間会社である住専破綻処理に一般会計から資金を投入する予算案を政府・大蔵省がつくったということがいまだもって信じられないのであります。
住専処理に当たっては、母体行、一般行、農林系金融機関それぞれがこれ以上は無理というぎりぎりの負担額を提示していると訴えておりますけれども、それでは国の財政には余裕があるのでしょうか。私は、国の方はもっと余裕がない、とても民間会社の放漫経営のしりぬぐいのために六千八百五十億円もの大金を投入する財政状況ではないと考えております。
そこで大蔵大臣にお尋ねいたします。
財政危機宣言を行い、赤字国債を追加発行している中で住専処理に国費を投入することに大蔵省は矛盾を感じておらないのかどうか、お答えいただきたいと思います。
この発言だけを見る →それでは早速質問に入りたいと思いますけれども、今回審議に付されているこの法案は、租税収入の減少を補うために一兆九千六十億円の特例公債を発行するというものでありますが、当初予算を含めて今回で四回、合計五・五兆円もの特例公債、いわゆる赤字公債を発行しないと国の会計が成り立っていかないということに対しまして、私は改めて財政危機の深刻さを痛感しております。
昨年十一月、武村前大蔵大臣は財政危機宣言を行いましたけれども、私はこの宣言は、政府・大蔵省が並々ならぬ決意を持って財政再建に取り組むことを宣言したものと理解しております。その上で、財政危機下にありながら民間会社である住専破綻処理に一般会計から資金を投入する予算案を政府・大蔵省がつくったということがいまだもって信じられないのであります。
住専処理に当たっては、母体行、一般行、農林系金融機関それぞれがこれ以上は無理というぎりぎりの負担額を提示していると訴えておりますけれども、それでは国の財政には余裕があるのでしょうか。私は、国の方はもっと余裕がない、とても民間会社の放漫経営のしりぬぐいのために六千八百五十億円もの大金を投入する財政状況ではないと考えております。
そこで大蔵大臣にお尋ねいたします。
財政危機宣言を行い、赤字国債を追加発行している中で住専処理に国費を投入することに大蔵省は矛盾を感じておらないのかどうか、お答えいただきたいと思います。
久
久保亘#24
○国務大臣(久保亘君) 財政論という立場から今お話しがございましたように、住専問題の処理にこういう危機的な財政状況の中で巨額の国費を投入をするということは、大変重大なことだということは十分に認識をいたしております。それだけに、今日のような財政事情の中で六千八百五十億を投入して住専問題を処理しなければならない状況まで立ち至りましたこの責任は、それぞれの分野において極めて重く受けとめなければならないことでありますし、とるべき責任はきちんととらなければならないと思っております。
ただ、それでは、この六千八百五十億を投ずる住専問題の処理を今日放置することによって、先送りすることによって問題はどのように展開するのかということに対して、政治の任に当たる者は真剣に考えなければならないことでもあろうと思っております。
そういう中で、このような財政事情の中でのやむを得ざる措置をとってもこの住専に係ります不良債権を処理しなければ、日本の金融システムの安定ということだけではなく、内外の信頼、そしてひいては預金者の保護を含めて、日本の経済の回復の促進を念頭に置きながら、今やるべきことを私どもは政策選択しなければならないのだということでの判断でございます。
どうぞ御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
この発言だけを見る →ただ、それでは、この六千八百五十億を投ずる住専問題の処理を今日放置することによって、先送りすることによって問題はどのように展開するのかということに対して、政治の任に当たる者は真剣に考えなければならないことでもあろうと思っております。
そういう中で、このような財政事情の中でのやむを得ざる措置をとってもこの住専に係ります不良債権を処理しなければ、日本の金融システムの安定ということだけではなく、内外の信頼、そしてひいては預金者の保護を含めて、日本の経済の回復の促進を念頭に置きながら、今やるべきことを私どもは政策選択しなければならないのだということでの判断でございます。
どうぞ御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
渡
渡辺孝男#25
○渡辺孝男君 この問題についてはこれから、まだまだ議論が途中でありますのでいろいろ検討されていくことと思います。
現在、住専破綻の原因追及がなされておりますけれども、その中で住専当事者はもちろんのこと、借り手である不動産業などの会社、それから母体行、貸し手である農林系金融機関、そして政府や大蔵省を初めとする行政の責任が取り上げられ、情報の公開とともに徐々にその責任の度合いが明らかにされております。
今回、政府・大蔵省が予算案作成の最終段階で一般会計から六千八百五十億円の投入を決めた背景には、政府の金融行政失敗の観点から、母体行、一般行や農林系金融機関とともに住専処理の責任を分担するというような意味合いが含まれていたと考えてよろしいのでしょうか、大蔵大臣にお尋ねいたします。
この発言だけを見る →現在、住専破綻の原因追及がなされておりますけれども、その中で住専当事者はもちろんのこと、借り手である不動産業などの会社、それから母体行、貸し手である農林系金融機関、そして政府や大蔵省を初めとする行政の責任が取り上げられ、情報の公開とともに徐々にその責任の度合いが明らかにされております。
今回、政府・大蔵省が予算案作成の最終段階で一般会計から六千八百五十億円の投入を決めた背景には、政府の金融行政失敗の観点から、母体行、一般行や農林系金融機関とともに住専処理の責任を分担するというような意味合いが含まれていたと考えてよろしいのでしょうか、大蔵大臣にお尋ねいたします。
久
久保亘#26
○国務大臣(久保亘君) 大蔵省を中心といたします国の行政の責任として六千八百五十億の財政支出を決めたということではないと思います。これは、金融システムの安定を図ってまいりますために全体の住専問題処理システムを考えていく中で、現に起きております六兆四千百億という損失並びに欠損をどのような負担で処理するかということも全体の処理スキームの中で検討されてきて、その結果、公的な関与を行ってまいります政府としてこの分は負担せざるを得ないという最終的な当事者との協議を通じての判断になったものと考えております。
この発言だけを見る →渡
渡辺孝男#27
○渡辺孝男君 この点に関してもまだまだこれから議論は続くと思うんですけれども、次に移らせていただきたいと思います。
次に、特例公債の発行に関して財政改革に関連して質問させていただきたいと思います。
大蔵省は、先ほど楢崎委員の方からいろいろお話もありましたけれども、多少重なるところもあると思いますけれども、本年一月に「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方 財政の展望と財政改革の課題」という文書を発表しておりますが、その中で今後の財政の中期展望について何種類かの試算を出しております。
また、先ほどの楢崎委員の方の試算とは別に、経済改革が進まなかった場合、名目成長率を一・七五%と。その数値を用いて計算した場合に、平成十八年度において特例公債発行額は三十六兆円、それからこれを含む公債発行総額が約四十九兆円、公債残高は約五百四十兆円となり、対GDP比は九二%に達する、そのように試算されております。この中期展望の試算ではさらに財政悪化が進むことが懸念されておるわけであります。
大蔵省は、国債依存度を五%未満に抑えるという財政再建の中期目標を掲げておりましたけれども、達成困難ということでその目標を一時撤回しているようであります。そうすると、今後の財政再建の具体的目標をどこに定めておられるのか、大蔵大臣にお伺いしたい。
また、国債残高や単年度の特例公債発行の許容上限の目安をどの程度と考えておられるのか、あわせてお聞かせいただきたいと思います。
この発言だけを見る →次に、特例公債の発行に関して財政改革に関連して質問させていただきたいと思います。
大蔵省は、先ほど楢崎委員の方からいろいろお話もありましたけれども、多少重なるところもあると思いますけれども、本年一月に「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方 財政の展望と財政改革の課題」という文書を発表しておりますが、その中で今後の財政の中期展望について何種類かの試算を出しております。
また、先ほどの楢崎委員の方の試算とは別に、経済改革が進まなかった場合、名目成長率を一・七五%と。その数値を用いて計算した場合に、平成十八年度において特例公債発行額は三十六兆円、それからこれを含む公債発行総額が約四十九兆円、公債残高は約五百四十兆円となり、対GDP比は九二%に達する、そのように試算されております。この中期展望の試算ではさらに財政悪化が進むことが懸念されておるわけであります。
大蔵省は、国債依存度を五%未満に抑えるという財政再建の中期目標を掲げておりましたけれども、達成困難ということでその目標を一時撤回しているようであります。そうすると、今後の財政再建の具体的目標をどこに定めておられるのか、大蔵大臣にお伺いしたい。
また、国債残高や単年度の特例公債発行の許容上限の目安をどの程度と考えておられるのか、あわせてお聞かせいただきたいと思います。
伏
伏屋和彦#28
○政府委員(伏屋和彦君) お答えさせていただきます。
今委員が言われましたように、お示ししております「中期的な財政事情に関する仮定計算例(イ)」の場合に、特に経済計画におきます成長率の話でございますが、規制緩和等の構造改革が進展しない場合の経済の姿として示されているいわゆる名目成長率一・七五%、先ほど委員が言われました。その場合には、十年後、十八年度にまさに言われたとおり五百四十兆円になると、国のみでGDP比が九二%に達するということでございます。
そこで、五%の目標のことについての御質問でございますが、おっしゃいましたように、平成二年度におきまして特例公債への依存から脱却しました後の中期的財政運営につきましては、来るべき本格的な高齢化社会に多大な負担を残さないようにすること等のために、公債依存度の引き下げ等を図りまして、公債残高が累増しないような財政体質をつくり上げることを目指しまして、その具体的な水準として、今言われました公債依存度が五%を下回る水準を中期的な一つのめどとしてきたところでございます。
しかしながら、我が国の財政は八年度予算におきまして、再び当初予算段階から償還財源の手当てのない多額の特例公債を含めまして約二十一兆円に上る公債発行に依存せざるを得ない状況となったわけでございます。お出ししました「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方」でもお示ししておりますが、今後の財政改革の道筋を展望いたしますと、かつて特例公債依存からの脱却を目指して財政改革を強力に推進していた時代と比べましても極めて深刻な事態に立ち至っていると言わざるを得ないわけで、公債残高が累増しないような財政体質をつくり上げることは今もって重要な国民的課題であり、その意義はいささかも変わるところはないと考えます。
しかしながら、現下の極めて厳しい財政状況を踏まえ、かつこれを放置することなく強力に財政改革を進めていくためには、今言われました中期的な財政健全化のための新たな目標とその実現に向けた方策について幅広く御講論いただきまして、検討を進めてまいりたいと考えておるわけでございます。新たな目標、その方策につきまして、まさにこれからその内容を検討させていただきたいということで御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →今委員が言われましたように、お示ししております「中期的な財政事情に関する仮定計算例(イ)」の場合に、特に経済計画におきます成長率の話でございますが、規制緩和等の構造改革が進展しない場合の経済の姿として示されているいわゆる名目成長率一・七五%、先ほど委員が言われました。その場合には、十年後、十八年度にまさに言われたとおり五百四十兆円になると、国のみでGDP比が九二%に達するということでございます。
そこで、五%の目標のことについての御質問でございますが、おっしゃいましたように、平成二年度におきまして特例公債への依存から脱却しました後の中期的財政運営につきましては、来るべき本格的な高齢化社会に多大な負担を残さないようにすること等のために、公債依存度の引き下げ等を図りまして、公債残高が累増しないような財政体質をつくり上げることを目指しまして、その具体的な水準として、今言われました公債依存度が五%を下回る水準を中期的な一つのめどとしてきたところでございます。
しかしながら、我が国の財政は八年度予算におきまして、再び当初予算段階から償還財源の手当てのない多額の特例公債を含めまして約二十一兆円に上る公債発行に依存せざるを得ない状況となったわけでございます。お出ししました「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方」でもお示ししておりますが、今後の財政改革の道筋を展望いたしますと、かつて特例公債依存からの脱却を目指して財政改革を強力に推進していた時代と比べましても極めて深刻な事態に立ち至っていると言わざるを得ないわけで、公債残高が累増しないような財政体質をつくり上げることは今もって重要な国民的課題であり、その意義はいささかも変わるところはないと考えます。
しかしながら、現下の極めて厳しい財政状況を踏まえ、かつこれを放置することなく強力に財政改革を進めていくためには、今言われました中期的な財政健全化のための新たな目標とその実現に向けた方策について幅広く御講論いただきまして、検討を進めてまいりたいと考えておるわけでございます。新たな目標、その方策につきまして、まさにこれからその内容を検討させていただきたいということで御理解いただきたいと思います。
渡
渡辺孝男#29
○渡辺孝男君 まだはっきり目標値が決まっていないということは非常に大変なことじゃないかというふうに考えますけれども、単年度で公債そのものの額としての目標、これ以上はもうだめなんだというような単年度の特例公債の許容限度というのはどの程度まで考えていらっしゃいますでしょうか。
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