環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会
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会
会議録情報#0
平成二十八年十一月十六日(水曜日)
午後一時開会
─────────────
委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
古賀友一郎君 宮本 周司君
滝波 宏文君 小川 克巳君
舞立 昇治君 大沼みずほ君
松川 るい君 自見はなこ君
江崎 孝君 杉尾 秀哉君
川合 孝典君 矢田わか子君
高瀬 弘美君 宮崎 勝君
谷合 正明君 河野 義博君
福島みずほ君 木戸口英司君
十一月十六日
辞任 補欠選任
小川 克巳君 滝波 宏文君
大沼みずほ君 舞立 昇治君
自見はなこ君 松川 るい君
高野光二郎君 徳茂 雅之君
宮本 周司君 古賀友一郎君
矢田わか子君 真山 勇一君
井上 哲士君 山添 拓君
岩渕 友君 辰巳孝太郎君
石井 章君 藤巻 健史君
アントニオ猪木君 行田 邦子君
中野 正志君 中山 恭子君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 林 芳正君
理 事
石井 準一君
二之湯武史君
福岡 資麿君
三宅 伸吾君
山田 修路君
小川 勝也君
大野 元裕君
浜田 昌良君
紙 智子君
委 員
小川 克巳君
大沼みずほ君
古賀友一郎君
佐藤 啓君
佐藤 正久君
自見はなこ君
進藤金日子君
高橋 克法君
滝波 宏文君
徳茂 雅之君
中西 哲君
中西 祐介君
平野 達男君
藤木 眞也君
堀井 巌君
舞立 昇治君
松川 るい君
宮本 周司君
山田 俊男君
吉川ゆうみ君
渡邉 美樹君
相原久美子君
石上 俊雄君
杉尾 秀哉君
田名部匡代君
徳永 エリ君
浜口 誠君
真山 勇一君
矢田わか子君
河野 義博君
熊野 正士君
平木 大作君
宮崎 勝君
井上 哲士君
辰巳孝太郎君
山添 拓君
儀間 光男君
藤巻 健史君
木戸口英司君
行田 邦子君
中野 正志君
中山 恭子君
国務大臣
財務大臣 麻生 太郎君
外務大臣 岸田 文雄君
文部科学大臣 松野 博一君
厚生労働大臣 塩崎 恭久君
農林水産大臣 山本 有二君
経済産業大臣 世耕 弘成君
国務大臣 石原 伸晃君
大臣政務官
経済産業大臣政
務官 井原 巧君
事務局側
常任委員会専門
員 藤田 昌三君
常任委員会専門
員 宇佐美正行君
常任委員会専門
員 大川 昭隆君
政府参考人
内閣官房内閣審
議官 澁谷 和久君
内閣府知的財産
戦略推進事務局
長 井内 摂男君
金融庁総務企画
局審議官 白川 俊介君
外務省経済局長 山野内勘二君
財務省関税局長 梶川 幹夫君
文化庁次長 中岡 司君
農林水産大臣官
房総括審議官 山口 英彰君
農林水産省農村
振興局長 佐藤 速水君
経済産業省通商
政策局通商機構
部長 渡辺 哲也君
経済産業省商務
情報政策局長 安藤 久佳君
─────────────
本日の会議に付した案件
○環太平洋パートナーシップ協定の締結について
承認を求めるの件(第百九十回国会内閣提出、
第百九十二回国会衆議院送付)
○環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関
係法律の整備に関する法律案(第百九十回国会
内閣提出、第百九十二回国会衆議院送付)
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この発言だけを見る →午後一時開会
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委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
古賀友一郎君 宮本 周司君
滝波 宏文君 小川 克巳君
舞立 昇治君 大沼みずほ君
松川 るい君 自見はなこ君
江崎 孝君 杉尾 秀哉君
川合 孝典君 矢田わか子君
高瀬 弘美君 宮崎 勝君
谷合 正明君 河野 義博君
福島みずほ君 木戸口英司君
十一月十六日
辞任 補欠選任
小川 克巳君 滝波 宏文君
大沼みずほ君 舞立 昇治君
自見はなこ君 松川 るい君
高野光二郎君 徳茂 雅之君
宮本 周司君 古賀友一郎君
矢田わか子君 真山 勇一君
井上 哲士君 山添 拓君
岩渕 友君 辰巳孝太郎君
石井 章君 藤巻 健史君
アントニオ猪木君 行田 邦子君
中野 正志君 中山 恭子君
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出席者は左のとおり。
委員長 林 芳正君
理 事
石井 準一君
二之湯武史君
福岡 資麿君
三宅 伸吾君
山田 修路君
小川 勝也君
大野 元裕君
浜田 昌良君
紙 智子君
委 員
小川 克巳君
大沼みずほ君
古賀友一郎君
佐藤 啓君
佐藤 正久君
自見はなこ君
進藤金日子君
高橋 克法君
滝波 宏文君
徳茂 雅之君
中西 哲君
中西 祐介君
平野 達男君
藤木 眞也君
堀井 巌君
舞立 昇治君
松川 るい君
宮本 周司君
山田 俊男君
吉川ゆうみ君
渡邉 美樹君
相原久美子君
石上 俊雄君
杉尾 秀哉君
田名部匡代君
徳永 エリ君
浜口 誠君
真山 勇一君
矢田わか子君
河野 義博君
熊野 正士君
平木 大作君
宮崎 勝君
井上 哲士君
辰巳孝太郎君
山添 拓君
儀間 光男君
藤巻 健史君
木戸口英司君
行田 邦子君
中野 正志君
中山 恭子君
国務大臣
財務大臣 麻生 太郎君
外務大臣 岸田 文雄君
文部科学大臣 松野 博一君
厚生労働大臣 塩崎 恭久君
農林水産大臣 山本 有二君
経済産業大臣 世耕 弘成君
国務大臣 石原 伸晃君
大臣政務官
経済産業大臣政
務官 井原 巧君
事務局側
常任委員会専門
員 藤田 昌三君
常任委員会専門
員 宇佐美正行君
常任委員会専門
員 大川 昭隆君
政府参考人
内閣官房内閣審
議官 澁谷 和久君
内閣府知的財産
戦略推進事務局
長 井内 摂男君
金融庁総務企画
局審議官 白川 俊介君
外務省経済局長 山野内勘二君
財務省関税局長 梶川 幹夫君
文化庁次長 中岡 司君
農林水産大臣官
房総括審議官 山口 英彰君
農林水産省農村
振興局長 佐藤 速水君
経済産業省通商
政策局通商機構
部長 渡辺 哲也君
経済産業省商務
情報政策局長 安藤 久佳君
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本日の会議に付した案件
○環太平洋パートナーシップ協定の締結について
承認を求めるの件(第百九十回国会内閣提出、
第百九十二回国会衆議院送付)
○環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関
係法律の整備に関する法律案(第百九十回国会
内閣提出、第百九十二回国会衆議院送付)
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林
林芳正#1
○委員長(林芳正君) ただいまから環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日、古賀友一郎君、滝波宏文君、舞立昇治君、松川るい君、谷合正明君、高瀬弘美君、江崎孝君、川合孝典君及び福島みずほ君が委員を辞任され、その補欠として宮本周司君、小川克巳君、大沼みずほ君、自見はなこ君、河野義博君、宮崎勝君、杉尾秀哉君、矢田わか子君及び木戸口英司君が選任されました。
また、本日、アントニオ猪木君、岩渕友君、石井章君及び高野光二郎君が委員を辞任され、その補欠として行田邦子君、辰巳孝太郎君、藤巻健史君及び徳茂雅之君が選任されました。
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この発言だけを見る →委員の異動について御報告いたします。
昨日、古賀友一郎君、滝波宏文君、舞立昇治君、松川るい君、谷合正明君、高瀬弘美君、江崎孝君、川合孝典君及び福島みずほ君が委員を辞任され、その補欠として宮本周司君、小川克巳君、大沼みずほ君、自見はなこ君、河野義博君、宮崎勝君、杉尾秀哉君、矢田わか子君及び木戸口英司君が選任されました。
また、本日、アントニオ猪木君、岩渕友君、石井章君及び高野光二郎君が委員を辞任され、その補欠として行田邦子君、辰巳孝太郎君、藤巻健史君及び徳茂雅之君が選任されました。
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林
林芳正#2
○委員長(林芳正君) 環太平洋パートナーシップ協定の締結について承認を求めるの件及び環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律案の両案件を一括して議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →質疑のある方は順次御発言願います。
杉
杉尾秀哉#3
○杉尾秀哉君 民進党・新緑風会の杉尾秀哉でございます。
TPP、アメリカのトランプ新大統領の誕生が決まりまして、このままの発効は絶望的、これは総理もお認めになられているわけですけれども、そうした状況の中での国会審議にどういう意味があるのかと思いますが、ただ、安倍政権がこの国会においてあくまで協定発効を目指すということであれば、改めて詰めて聞いておかなければいけないテーマがたくさんあるというふうに思っております。そのうちの一つについて、知財条項について私の方から質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
まず、配られた資料一、御覧ください。知財分野で交渉のテーブルにのせられたテーマと合意した内容を一覧表にしたものでございます。ほとんどの項目で丸が付いておりますが、これはどれもアメリカが要求したものばかりというふうに聞いております。
つまり、今回アメリカは、知財条項において、全て要求どおりというわけではもちろんございませんけれども、取りたいものはほぼ取った、全部取ったというふうに言っていいと思っております。一方、日本は、一部セーフガードを勝ち取ったものもありますけれども、著作権の分野ではほぼアメリカに譲ったという印象でございます。
そこで、まず石原大臣に伺います。
日本は、聖域五項目、農産物の問題もありまして、知財分野では日本が譲歩をして、逆にアメリカが勝利したと、こういう捉えられ方が多いんですけれども、大臣の御認識はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →TPP、アメリカのトランプ新大統領の誕生が決まりまして、このままの発効は絶望的、これは総理もお認めになられているわけですけれども、そうした状況の中での国会審議にどういう意味があるのかと思いますが、ただ、安倍政権がこの国会においてあくまで協定発効を目指すということであれば、改めて詰めて聞いておかなければいけないテーマがたくさんあるというふうに思っております。そのうちの一つについて、知財条項について私の方から質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
まず、配られた資料一、御覧ください。知財分野で交渉のテーブルにのせられたテーマと合意した内容を一覧表にしたものでございます。ほとんどの項目で丸が付いておりますが、これはどれもアメリカが要求したものばかりというふうに聞いております。
つまり、今回アメリカは、知財条項において、全て要求どおりというわけではもちろんございませんけれども、取りたいものはほぼ取った、全部取ったというふうに言っていいと思っております。一方、日本は、一部セーフガードを勝ち取ったものもありますけれども、著作権の分野ではほぼアメリカに譲ったという印象でございます。
そこで、まず石原大臣に伺います。
日本は、聖域五項目、農産物の問題もありまして、知財分野では日本が譲歩をして、逆にアメリカが勝利したと、こういう捉えられ方が多いんですけれども、大臣の御認識はいかがでしょうか。
石
石原伸晃#4
○国務大臣(石原伸晃君) 知財分野は、我が国にとってもこのTPPの枠内で大変重要な分野であると認識し、交渉が行われたと承知をしております。
すなわち、東南アジアの国々の中には、我が国のクールジャパンの一つの大きな戦略でありますアニメやあるいはプロダクツについても模倣品を作るなど、目に余るようなものが顕在化しているわけでございます。そういうものの強化を図る、硬い言葉で言いますと、商標権や著作権を侵害する疑いのある物品の関税での職権による差止め、あるいは商標の不正使用や著作権の侵害に対する法的損害賠償といった救済措置について定められており、コンテンツの海外展開にメリットがある、こういうところは実はアメリカと日本の利益というものは合致していたんだと認識をしております。
この発言だけを見る →すなわち、東南アジアの国々の中には、我が国のクールジャパンの一つの大きな戦略でありますアニメやあるいはプロダクツについても模倣品を作るなど、目に余るようなものが顕在化しているわけでございます。そういうものの強化を図る、硬い言葉で言いますと、商標権や著作権を侵害する疑いのある物品の関税での職権による差止め、あるいは商標の不正使用や著作権の侵害に対する法的損害賠償といった救済措置について定められており、コンテンツの海外展開にメリットがある、こういうところは実はアメリカと日本の利益というものは合致していたんだと認識をしております。
杉
石
石原伸晃#6
○国務大臣(石原伸晃君) 杉尾委員御指摘の、日本が譲歩しアメリカが勝ち得た、これはすなわち交渉経緯に当たるところでございますので、ただいま御答弁させていただきましたとおり、いわゆるTPP協定の、委員が御指摘されております知的財産章十八章に基づいてどのようなことが決まり、またどのようなことがなされているのかということを御説明させていただいたところでございます。
この発言だけを見る →杉
杉尾秀哉#7
○杉尾秀哉君 今、石原大臣、余り日本が譲歩したと認めたくないということだと思いますけれども、では、そもそも論でございます。この知財分野で日本はどういう戦略で交渉に臨んだのか、これをお聞かせください。
この発言だけを見る →石
石原伸晃#8
○国務大臣(石原伸晃君) お答え申し上げます。
知財分野というものは、アジア太平洋地域の経済の高付加価値化と成長の鍵であり、先ほどクールジャパン戦略の中でのアニメの話をさせていただきましたけれども、それ以外にも我が国の産業競争力の源泉であると。知的財産の権利化、更に利活用、これを促進する制度を実現することが日本の企業が海外に事業展開をする上で環境整備の観点からも極めて重要である、こういう認識に立っていたものと承知をしているところでございます。
こうした認識を踏まえさせていただきまして、TPP交渉におけます知財分野においては権利保護、まあ権利保護と利用促進、このバランスをどう取るのかということが非常に重要だったわけでございますけれども、このバランスを取れたルールを実現すべく交渉に当たってまいりましたということを御報告させていただきたいと思います。
この発言だけを見る →知財分野というものは、アジア太平洋地域の経済の高付加価値化と成長の鍵であり、先ほどクールジャパン戦略の中でのアニメの話をさせていただきましたけれども、それ以外にも我が国の産業競争力の源泉であると。知的財産の権利化、更に利活用、これを促進する制度を実現することが日本の企業が海外に事業展開をする上で環境整備の観点からも極めて重要である、こういう認識に立っていたものと承知をしているところでございます。
こうした認識を踏まえさせていただきまして、TPP交渉におけます知財分野においては権利保護、まあ権利保護と利用促進、このバランスをどう取るのかということが非常に重要だったわけでございますけれども、このバランスを取れたルールを実現すべく交渉に当たってまいりましたということを御報告させていただきたいと思います。
杉
杉尾秀哉#9
○杉尾秀哉君 私は、今回のTPP合意によってクールジャパン戦略にそんなに大きなプラスにならないと、こういう前提で今日は質問させていただこうと思っております。具体的なことはこの後、逐次伺いますが、この知財分野も含めてTPPに対する国民の理解が全く進んでいない、この国会の論戦が始まってからもそうであります。
例えば、おととい、NHKが世論調査を行いました。その結果、TPPの今国会での承認に賛成が一八%、反対二四%、どちらとも言えない四八%ということでございます。先般の共同通信世論調査でもほぼ同じ傾向が出ております。
そもそもこの知財分野というのは日本の歴史、伝統、文化に深く根差すもので、これ、日本社会を根底から変えかねない、にもかかわらず、こういうふうに国民の理解が進んでいない現状、この知財分野も含めて大臣は国民への説明不足をお認めになりますでしょうか。
この発言だけを見る →例えば、おととい、NHKが世論調査を行いました。その結果、TPPの今国会での承認に賛成が一八%、反対二四%、どちらとも言えない四八%ということでございます。先般の共同通信世論調査でもほぼ同じ傾向が出ております。
そもそもこの知財分野というのは日本の歴史、伝統、文化に深く根差すもので、これ、日本社会を根底から変えかねない、にもかかわらず、こういうふうに国民の理解が進んでいない現状、この知財分野も含めて大臣は国民への説明不足をお認めになりますでしょうか。
石
石原伸晃#10
○国務大臣(石原伸晃君) このTPP協定につきましては、杉尾議員も御承知のとおり、さきの国会より衆議院、そして参議院に参りまして、今日は杉尾委員より知財の話が深掘りされて御議論をされておりますとおり、御説明はできる限り丁寧にさせていただいてきたところでございます。
しかし、その一方で、三十章になりまして、知的財産といいましても、御関心のある方は大変関心のある分野でございますけれども、全く関心のない方々もいらっしゃる。そして、国民的に見ますと、通商交渉というのは自分の生活に関係する分野に限って言うならば非常に関心が高いわけでございますけれども、ある意味ではそれ以外の方々は大変遠い世界である。
これまでも、四千ページにわたる資料、昨日も当委員会で、資料を出しただけじゃ駄目だ、分かりやすいものにしなければならないということで、QアンドAという形で分かりやすく、また、我が党の方でも愛知政審会長を中心に参議院の側で、この私どもの内閣府でまとめたものより更に分かりやすい資料等々を作らせていただいている。
こういう努力を続けていって、委員が御指摘されたような状態から少しでも遠いもの、すなわち多くの、一人でも多くの国民の方々が自由貿易の重要性、そして保護主義に対する安倍内閣の政治姿勢というものに御理解がいただけるよう努力をしてまいりたい、こんなふうに考えております。
この発言だけを見る →しかし、その一方で、三十章になりまして、知的財産といいましても、御関心のある方は大変関心のある分野でございますけれども、全く関心のない方々もいらっしゃる。そして、国民的に見ますと、通商交渉というのは自分の生活に関係する分野に限って言うならば非常に関心が高いわけでございますけれども、ある意味ではそれ以外の方々は大変遠い世界である。
これまでも、四千ページにわたる資料、昨日も当委員会で、資料を出しただけじゃ駄目だ、分かりやすいものにしなければならないということで、QアンドAという形で分かりやすく、また、我が党の方でも愛知政審会長を中心に参議院の側で、この私どもの内閣府でまとめたものより更に分かりやすい資料等々を作らせていただいている。
こういう努力を続けていって、委員が御指摘されたような状態から少しでも遠いもの、すなわち多くの、一人でも多くの国民の方々が自由貿易の重要性、そして保護主義に対する安倍内閣の政治姿勢というものに御理解がいただけるよう努力をしてまいりたい、こんなふうに考えております。
杉
杉尾秀哉#11
○杉尾秀哉君 それでは具体的に聞いてまいりますけれども、資料一の知財条項の①に著作権等の大幅延長という項目がございます。これについて具体的に伺います。
資料二を御覧ください。我が国の著作権などの使用料についての国際収支のグラフでございます。
著作権料、国際的な支払額、一貫して増加しておりまして、二〇一〇年の時点で、このグラフの一番右の端ですけれども、七千二百億円でございます。このグラフにはありませんが、二〇一五年にはこれが九千六百億円に増えております。このうち、対アメリカ分が半分以上を占めておりまして、二〇一〇年には四千六百億円の支払ということです。
一方、収入の方です。緑の線、伸びが実はほとんどございませんで、二〇一〇年の時点でも一千六百億円にとどまっております。二〇一五年、二千四百億円に増えておりますが、支払額に比べるとまだまだ圧倒的に少ない、こういう状況です。
その結果、著作権の国際収支、下の水色の棒グラフですけれども、二〇一〇年の時点では六千億円近いマイナスになっております。これが二〇一五年には七千二百億円に増加しております。つまり、大幅な入超ということなんですけれども、そこで世耕経産大臣に伺います。
こうした著作権分野での日本の現状をどう御覧になりますでしょうか。
この発言だけを見る →資料二を御覧ください。我が国の著作権などの使用料についての国際収支のグラフでございます。
著作権料、国際的な支払額、一貫して増加しておりまして、二〇一〇年の時点で、このグラフの一番右の端ですけれども、七千二百億円でございます。このグラフにはありませんが、二〇一五年にはこれが九千六百億円に増えております。このうち、対アメリカ分が半分以上を占めておりまして、二〇一〇年には四千六百億円の支払ということです。
一方、収入の方です。緑の線、伸びが実はほとんどございませんで、二〇一〇年の時点でも一千六百億円にとどまっております。二〇一五年、二千四百億円に増えておりますが、支払額に比べるとまだまだ圧倒的に少ない、こういう状況です。
その結果、著作権の国際収支、下の水色の棒グラフですけれども、二〇一〇年の時点では六千億円近いマイナスになっております。これが二〇一五年には七千二百億円に増加しております。つまり、大幅な入超ということなんですけれども、そこで世耕経産大臣に伺います。
こうした著作権分野での日本の現状をどう御覧になりますでしょうか。
世
世耕弘成#12
○国務大臣(世耕弘成君) お答えをいたします。
御指摘のとおり、いわゆる著作権の収支、コンテンツ分野の収支というのは、日本は大幅な貿易赤字ということになります。これはコンテンツごとに、分野によってちょっと微妙に濃淡があるんですが、アニメとかゲームは結構健闘していて黒字ということになっています。映画は赤字であります、これはもう当然想像できるように。ただ、一番大きいのはやはりコンピューターソフトウエアのライセンス料であります。これ、我々買っているパソコンは、ウィンドウズであれアップルであれ、OSから全部アメリカ製ということになりますから、そのコンピューターソフトウエアの大幅な赤字が非常に効いていまして、我々、二〇一四年ベース、これ財務省の統計でつかんでおりますが、約八千億円の赤字ということになっております。
一方で、米国は逆に五兆円近い大幅な黒字ということでありまして、日本は今後、成長戦略上、やはりこのコンテンツ分野をしっかり育てて、著作権収入がしっかり上がるような経済にしていかなければいけないというふうに感じています。
この発言だけを見る →御指摘のとおり、いわゆる著作権の収支、コンテンツ分野の収支というのは、日本は大幅な貿易赤字ということになります。これはコンテンツごとに、分野によってちょっと微妙に濃淡があるんですが、アニメとかゲームは結構健闘していて黒字ということになっています。映画は赤字であります、これはもう当然想像できるように。ただ、一番大きいのはやはりコンピューターソフトウエアのライセンス料であります。これ、我々買っているパソコンは、ウィンドウズであれアップルであれ、OSから全部アメリカ製ということになりますから、そのコンピューターソフトウエアの大幅な赤字が非常に効いていまして、我々、二〇一四年ベース、これ財務省の統計でつかんでおりますが、約八千億円の赤字ということになっております。
一方で、米国は逆に五兆円近い大幅な黒字ということでありまして、日本は今後、成長戦略上、やはりこのコンテンツ分野をしっかり育てて、著作権収入がしっかり上がるような経済にしていかなければいけないというふうに感じています。
杉
杉尾秀哉#13
○杉尾秀哉君 今まさに世耕大臣がおっしゃいましたように、アメリカはこの分野で大幅な出超になっているんですね。
今度は資料三、御覧ください。アメリカのサービス収支のグラフでございます。
これ、縦の軸のゼロのところが収支ゼロでございまして、このゼロより上の部分、つまりその黒字の部分が圧倒的に多くて、ゼロよりも下の支出の部分、これはごく僅かということでございます。この中で、折れ線グラフになっております太い黒線で示された黒字額なんですが、二〇〇〇年を過ぎて、今コンピューターというお話がありましたけれども、IT革命の後です、二〇〇〇年代に入って急速に伸びておりまして、二〇一一年には、そこに書きました、黒字額が一千八百五億ドル、当時のレートで約十四兆円のサービス収支の黒字ということでございます。
その内訳でございますけれども、この黄色い棒グラフの部分ですね、これが著作権使用料とライセンス料です。コンテンツ産業、実は世界全体でおよそ百二十兆円市場というふうに言われているそうなんですけれども、うちアメリカが四十兆円ぐらいを占めております。その二〇%近くを輸出で稼いでいる。一説には、ディズニーのくまのプーさん、あれだけで六千億円ぐらい稼いでいると、こういう資料もあるそうでございます。
つまり、今、世耕大臣がおっしゃいましたように、コンテンツ産業はアメリカのドル箱であり最大の輸出産業でもあると、こういうふうに言っていいんだと思います。それだけこの知財分野においてアメリカが力を入れていったというのは分かると思うんですけど、大臣の御認識、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →今度は資料三、御覧ください。アメリカのサービス収支のグラフでございます。
これ、縦の軸のゼロのところが収支ゼロでございまして、このゼロより上の部分、つまりその黒字の部分が圧倒的に多くて、ゼロよりも下の支出の部分、これはごく僅かということでございます。この中で、折れ線グラフになっております太い黒線で示された黒字額なんですが、二〇〇〇年を過ぎて、今コンピューターというお話がありましたけれども、IT革命の後です、二〇〇〇年代に入って急速に伸びておりまして、二〇一一年には、そこに書きました、黒字額が一千八百五億ドル、当時のレートで約十四兆円のサービス収支の黒字ということでございます。
その内訳でございますけれども、この黄色い棒グラフの部分ですね、これが著作権使用料とライセンス料です。コンテンツ産業、実は世界全体でおよそ百二十兆円市場というふうに言われているそうなんですけれども、うちアメリカが四十兆円ぐらいを占めております。その二〇%近くを輸出で稼いでいる。一説には、ディズニーのくまのプーさん、あれだけで六千億円ぐらい稼いでいると、こういう資料もあるそうでございます。
つまり、今、世耕大臣がおっしゃいましたように、コンテンツ産業はアメリカのドル箱であり最大の輸出産業でもあると、こういうふうに言っていいんだと思います。それだけこの知財分野においてアメリカが力を入れていったというのは分かると思うんですけど、大臣の御認識、いかがでしょうか。
世
世耕弘成#14
○国務大臣(世耕弘成君) やはりコンテンツビジネスをしっかり伸ばして、そして著作権による収入を増やすというのは、これはアメリカの基本的国家戦略だろうというふうに思います。
ただ、映画とかそういったところが目立つわけでありますけれども、やっぱり一番金額で大きいのはコンピューターソフトウエアのライセンス料、これが一番大きい。実はコンピューターの黒字と映画の黒字、これが大体三対一ぐらいです。これ二つ合わせると、ほぼアメリカの著作権に関する貿易黒字の大半を占めるという形になっております。やっぱりコンピューターソフトウエアが非常に大きいのではないかなというふうに思っています。
この発言だけを見る →ただ、映画とかそういったところが目立つわけでありますけれども、やっぱり一番金額で大きいのはコンピューターソフトウエアのライセンス料、これが一番大きい。実はコンピューターの黒字と映画の黒字、これが大体三対一ぐらいです。これ二つ合わせると、ほぼアメリカの著作権に関する貿易黒字の大半を占めるという形になっております。やっぱりコンピューターソフトウエアが非常に大きいのではないかなというふうに思っています。
杉
杉尾秀哉#15
○杉尾秀哉君 今御説明にもありました、アメリカにとってはそれだけ、いわゆるライセンスを含めた、コンピューターももちろんそうでございますけれども、重要だと。そのアメリカ、知財大国のアメリカにとって著作権の保護期間というのは死活的に重要な問題ということなんですね。
ちょっと歴史的なことになりますけど、資料四の方を御覧ください。アメリカにおける著作権の保護期間延長の歴史をグラフ化したものであります。横軸が年代、縦軸が保護期間ということです。
アメリカで初めて著作権法ができたのが一七九〇年、このグラフの一番左端です。以来、一貫して保護期間が延びてきております。この著作権法に劇的な変化を与えたのがアメリカ文化のシンボルキャラクターとも言えますミッキーマウスということなんですね。ゆえに、著作権法はアメリカでミッキーマウス法とも呼ばれているそうでございます。
一七九〇年、保護期間十四年でした。それが一八三一年に四十二年、一九〇九年には五十六年に延びております。その直後、一九二八年に初めてこのミッキーマウスが世に出ました。このミッキーマウスの最初の保護期間切れが一九八四年でした。ここで保護期間が切れちゃまずいということで、その前の一九七六年に今度は七十五年に延長しております。さらに、次のミッキーマウスの保護期間切れが参ります二〇〇三年です。その前、一九九八年に法律を作りまして、現在、二〇二三年までミッキーマウスの保護期間が延長しているということなんですね。
これはアメリカの国内法ではありますけれども、今回のTPPでも、これはアメリカの主張に沿って著作物の保護期間が五十年から七十年に延びました。
そこで、松野文科大臣に伺います。この保護期間延長について、アメリカ側はTPP交渉においてどういう狙いがあったと思われますでしょうか。
この発言だけを見る →ちょっと歴史的なことになりますけど、資料四の方を御覧ください。アメリカにおける著作権の保護期間延長の歴史をグラフ化したものであります。横軸が年代、縦軸が保護期間ということです。
アメリカで初めて著作権法ができたのが一七九〇年、このグラフの一番左端です。以来、一貫して保護期間が延びてきております。この著作権法に劇的な変化を与えたのがアメリカ文化のシンボルキャラクターとも言えますミッキーマウスということなんですね。ゆえに、著作権法はアメリカでミッキーマウス法とも呼ばれているそうでございます。
一七九〇年、保護期間十四年でした。それが一八三一年に四十二年、一九〇九年には五十六年に延びております。その直後、一九二八年に初めてこのミッキーマウスが世に出ました。このミッキーマウスの最初の保護期間切れが一九八四年でした。ここで保護期間が切れちゃまずいということで、その前の一九七六年に今度は七十五年に延長しております。さらに、次のミッキーマウスの保護期間切れが参ります二〇〇三年です。その前、一九九八年に法律を作りまして、現在、二〇二三年までミッキーマウスの保護期間が延長しているということなんですね。
これはアメリカの国内法ではありますけれども、今回のTPPでも、これはアメリカの主張に沿って著作物の保護期間が五十年から七十年に延びました。
そこで、松野文科大臣に伺います。この保護期間延長について、アメリカ側はTPP交渉においてどういう狙いがあったと思われますでしょうか。
松
松野博一#16
○国務大臣(松野博一君) 米国における著作権法が初めて制定されたのは一七九〇年、委員から御指摘のとおりでありますが、当時の保護期間は原則的に発行後十四年とされていましたが、以来、度重なる法改正により保護期間の延長が行われてきたものと承知をしております。
具体的には、一八三一年、一九〇九年、一九七六年、一九九八年に保護期間延長のための法改正が行われており、一九九八年の法改正によって、現在の保護期間である、著作権者の死後七十年間、職務著作物、無名、変名の著作物については発行後九十五年又は創作後百二十年が規定されたと承知をしております。
個別具体の著作物の著作権と米国の法改正との関係や米国の狙いについては政府として把握する立場になく、お答えすることは困難であります。
この発言だけを見る →具体的には、一八三一年、一九〇九年、一九七六年、一九九八年に保護期間延長のための法改正が行われており、一九九八年の法改正によって、現在の保護期間である、著作権者の死後七十年間、職務著作物、無名、変名の著作物については発行後九十五年又は創作後百二十年が規定されたと承知をしております。
個別具体の著作物の著作権と米国の法改正との関係や米国の狙いについては政府として把握する立場になく、お答えすることは困難であります。
杉
杉尾秀哉#17
○杉尾秀哉君 今御説明されたのは私が説明したことをただなぞっているだけなんですね。官僚がそういう答弁を書いてきたからそれを読まれているんだと思いますけれども、私は大臣の御認識が伺いたかったんです。いかがでしょう。
この発言だけを見る →松
松野博一#18
○国務大臣(松野博一君) 米国の意図はということでございますが、先ほどお答えをしたとおり、個別具体の著作物の著作権と米国の法改正との関係や米国の狙いについては政府として把握する立場になく、お答えすることは困難だと考えております。
この発言だけを見る →杉
杉尾秀哉#19
○杉尾秀哉君 それ、物すごく大きな問題だと思いますよ。交渉するときって、相手方の意図を読み取りながら、どうやってそのカードを切りながら最善の自分たちの利益になるかということを考えて交渉するのが国際交渉、特にこういうTPPみたいな難しい交渉は当然なんじゃないですか。そういう認識でされているということ自体私は驚くんですけれども。
ちょっと翻って考えてみますと、先ほどクールジャパンの話がありました。石原大臣から日本の得意なアニメ等輸出が増えるというふうなお話がございましたけれども、今なぜ私が著作権の歴史についてお話をしてきたかというと、アメリカはこういう長い歴史があるんです。実は、日本のクールジャパンと言われるソフトなんかは、例えばアニメ、漫画、キャラクター、ゲーム、これみんな歴史が浅いんですよ。著作権の保護期間が延びても日本にとっては得にならないんですよ。ほとんど引っかかっているものはないんですよ。
そういう意味では、私が冒頭申し上げましたけれども、今回のTPPの合意、知財分野での保護期間の延長については、日本にとっては全く、全くと言っていいほど得しないものだったというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。松野大臣、お答えください。
この発言だけを見る →ちょっと翻って考えてみますと、先ほどクールジャパンの話がありました。石原大臣から日本の得意なアニメ等輸出が増えるというふうなお話がございましたけれども、今なぜ私が著作権の歴史についてお話をしてきたかというと、アメリカはこういう長い歴史があるんです。実は、日本のクールジャパンと言われるソフトなんかは、例えばアニメ、漫画、キャラクター、ゲーム、これみんな歴史が浅いんですよ。著作権の保護期間が延びても日本にとっては得にならないんですよ。ほとんど引っかかっているものはないんですよ。
そういう意味では、私が冒頭申し上げましたけれども、今回のTPPの合意、知財分野での保護期間の延長については、日本にとっては全く、全くと言っていいほど得しないものだったというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。松野大臣、お答えください。
世
世耕弘成#20
○国務大臣(世耕弘成君) やっぱりアメリカは、やはり自分のところの戦略としてこの著作権に関しては非常に重視、国家戦略として、しているということは事実だと思います。
今回、現行五十年から保護期間が二十年延びることで、これから日本にはプラスが生まれると思いますよ。例えばですね、例えば今TPP……ヤジいや、済みません、TPP加盟国じゃないですけれども、インドでは巨人の星のリメーク版が大ヒットしていますですよね、クリケットに移し替えられて。これ、私の子供の頃ですからそろそろ五十年ですよ。あるいは、アジアでは鉄腕アトムも大変注目を浴びています。これも私が子供の頃ですからそろそろ五十年ということになりますから、やはり五十年が二十年延びるということは、日本のコンテンツにとっても私はプラスになるというふうに思っています。
この発言だけを見る →今回、現行五十年から保護期間が二十年延びることで、これから日本にはプラスが生まれると思いますよ。例えばですね、例えば今TPP……ヤジいや、済みません、TPP加盟国じゃないですけれども、インドでは巨人の星のリメーク版が大ヒットしていますですよね、クリケットに移し替えられて。これ、私の子供の頃ですからそろそろ五十年ですよ。あるいは、アジアでは鉄腕アトムも大変注目を浴びています。これも私が子供の頃ですからそろそろ五十年ということになりますから、やはり五十年が二十年延びるということは、日本のコンテンツにとっても私はプラスになるというふうに思っています。
杉
杉尾秀哉#21
○杉尾秀哉君 松野大臣が衆議院の委員会のやり取りの中で、保護期間の延長により、我が国はコンテンツ、著作権料収入の増加が期待されると、こういうふうに松野大臣も答弁されているんですよ。これ、衆議院の委員会です。
これ実は、保護期間延長の影響による著作権使用料の、じゃ、一体どれぐらい増えて、どれぐらいマイナスになるんだ、こういう試算というのはされているんでしょうか、どうなんでしょうか。松野大臣、お答えください。
この発言だけを見る →これ実は、保護期間延長の影響による著作権使用料の、じゃ、一体どれぐらい増えて、どれぐらいマイナスになるんだ、こういう試算というのはされているんでしょうか、どうなんでしょうか。松野大臣、お答えください。
世
世耕弘成#22
○国務大臣(世耕弘成君) これ、コンテンツの売上げというのは、これはなかなか予想は難しいと思います。例えばポケモンみたいなものが出てくれば、これ一気に何千億という売上げが立つわけなんですよ。
ですから、これはなかなか推計というのは簡単にはできませんが、ただ、一つ言えるのは、私もアジアの国々へ行きますと、やっぱり海賊版がすごく出回っています。これ、経産省の調査では、海賊版コンテンツによる被害額の推計というのは二千八百八十八億円、二〇一四年ベースで出ています。これは、TPP発効によってこういったものは、模倣品対策とか著作権が保護されることによってこういった損害はなくなっていく可能性はあるだろうと思います。
この発言だけを見る →ですから、これはなかなか推計というのは簡単にはできませんが、ただ、一つ言えるのは、私もアジアの国々へ行きますと、やっぱり海賊版がすごく出回っています。これ、経産省の調査では、海賊版コンテンツによる被害額の推計というのは二千八百八十八億円、二〇一四年ベースで出ています。これは、TPP発効によってこういったものは、模倣品対策とか著作権が保護されることによってこういった損害はなくなっていく可能性はあるだろうと思います。
杉
杉尾秀哉#23
○杉尾秀哉君 今、海賊版の話されましたけど、海賊版を多く作っているのは中国ですよ。TPPに入っていないんですよ。
そういうことも含めて、例えば今回のTPP発効でGDP十四兆円増えると、こういう政府の試算ありますが、この中にこういう知財分野というのは入っているんですか、入っていないんですか。
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澁
澁谷和久#24
○政府参考人(澁谷和久君) 経済効果分析、二・六%のGDPの増ということでございますが、これはあくまでも、関税の削減ないし引下げ、それからルール面における物流コスト、貿易に係るコストの引下げというものを外生変数として行っておりますので、知財の関係のルールについて、それを外生的に投入したものではございません。
この発言だけを見る →杉
杉尾秀哉#25
○杉尾秀哉君 つまり、こういう十四兆円という都合のいい数字を出しておいて、こういう分野については計算できないということで逃れようとしているんじゃないですか。余りにも私はこれ御都合主義の数字だと思いますよ。農業分野のマイナスもそうですけれども、さらに、この保護期間のデメリットというのはほかにもいっぱいあるんですね。
これを、衆議院の中でも論戦になっておりましたけれども、例えば権利処理が今でも大変なんです。私もテレビ局におりました。本当に昔の作品は、出演者もそうです、脚本家もそうです、本当にこれ権利処理って大変なんですけど、期間が延長されたら、よりその権利処理が大変になるんですよ。アーカイブとかデジタル化のビジネス、これからますます進んでいくと思いますけれども、権利処理にお金ばかり掛かって、結局使えない作品がいっぱい出てくる。
余りいい言葉じゃないですけれども、オーファンワークスという言葉があります。つまり孤児作品ですよね。こういう孤児作品の対策というのはどこまで今回のTPPに関連して講じられているのか、松野文科大臣に伺います。いかがでしょう。
この発言だけを見る →これを、衆議院の中でも論戦になっておりましたけれども、例えば権利処理が今でも大変なんです。私もテレビ局におりました。本当に昔の作品は、出演者もそうです、脚本家もそうです、本当にこれ権利処理って大変なんですけど、期間が延長されたら、よりその権利処理が大変になるんですよ。アーカイブとかデジタル化のビジネス、これからますます進んでいくと思いますけれども、権利処理にお金ばかり掛かって、結局使えない作品がいっぱい出てくる。
余りいい言葉じゃないですけれども、オーファンワークスという言葉があります。つまり孤児作品ですよね。こういう孤児作品の対策というのはどこまで今回のTPPに関連して講じられているのか、松野文科大臣に伺います。いかがでしょう。
松
松野博一#26
○国務大臣(松野博一君) 現在、OECD加盟国三十四か国中、著作物の保護期間が著作者の死後七十年未満であるのは我が国とカナダ、ニュージーランドのみであるところ、TPP協定の締結により、これらの国も含め、全てのOECD加盟国において保護期間が著作者の死後七十年以上となり、国際的な制度調和が図られることになります。
また、保護期間の延長により長期間にわたり得られる収益によって新たな創作活動や新たなアーティストの発掘、育成が可能となるなど、文化の発展に寄与するという意義があるものと考えられます。
さらに、我が国の著作物が海外においてより長期間にわたり保護されることとなるため、特に我が国のコンテンツの国際的な競争力が高い漫画、アニメといった分野を中心に、長期にわたり人気コンテンツが利用されることで中長期的な著作権収入の増加が期待されます。
この発言だけを見る →また、保護期間の延長により長期間にわたり得られる収益によって新たな創作活動や新たなアーティストの発掘、育成が可能となるなど、文化の発展に寄与するという意義があるものと考えられます。
さらに、我が国の著作物が海外においてより長期間にわたり保護されることとなるため、特に我が国のコンテンツの国際的な競争力が高い漫画、アニメといった分野を中心に、長期にわたり人気コンテンツが利用されることで中長期的な著作権収入の増加が期待されます。
杉
杉尾秀哉#27
○杉尾秀哉君 私が聞いているのは、そうじゃなくて、保護期間の延長というのはデメリットの方が大きいんじゃないかと、それに対する対策はどうなっているのかということを聞いているんです。
この発言だけを見る →松
松野博一#28
○国務大臣(松野博一君) TPP協定による権利保護の強化に加えて、権利者不明著作物を含めた著作物等の利用円滑化を図ることは、我が国の文化の発展のため重要な課題であると認識をしております。
権利者不明の著作物については、著作権法による裁定制度があり、権利者を捜索しても連絡が取れない場合には、文化庁長官の裁定を受けて補償金を供託することにより適法に著作物を利用することができます。
これまで、この裁定制度については、より簡便に裁定を受けられるよう権利者捜索に係る要件を緩和するなどの改善を行ってまいりました。さらに、今年度は、権利者団体の協力を得て、権利者の捜索に係る負担を軽減する方策や補償金の供託義務の見直しについて検討を行っております。
今後とも、裁定制度の改善を通じて、権利者不明著作物の円滑な利用の確保に努めてまいります。
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これまで、この裁定制度については、より簡便に裁定を受けられるよう権利者捜索に係る要件を緩和するなどの改善を行ってまいりました。さらに、今年度は、権利者団体の協力を得て、権利者の捜索に係る負担を軽減する方策や補償金の供託義務の見直しについて検討を行っております。
今後とも、裁定制度の改善を通じて、権利者不明著作物の円滑な利用の確保に努めてまいります。
杉
杉尾秀哉#29
○杉尾秀哉君 もう一つ伺いたいんですけれども、これ、実はアメリカでもこの著作権の期間というのが大変問題になっておりまして、これデジタル化権に逆行するということで、著作権の保護期間の短縮の議論も出ていると、こういうふうに伺っているんですね。
実は日本でも二〇〇七年に著作権の保護期間延長の話がありまして大きな論争になりましたけれども、結局弊害が多いということで見送られているんですよ、国内的な議論の末。にもかかわらず、このTPPの合意でいきなり五十年から七十年というふうに大幅に延長する。逆行していませんか。
この発言だけを見る →実は日本でも二〇〇七年に著作権の保護期間延長の話がありまして大きな論争になりましたけれども、結局弊害が多いということで見送られているんですよ、国内的な議論の末。にもかかわらず、このTPPの合意でいきなり五十年から七十年というふうに大幅に延長する。逆行していませんか。