政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会

2022-12-07 参議院 全125発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
令和四年十二月七日(水曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員の異動
 十一月十一日
    辞任         補欠選任
     下野 六太君     河野 義博君
 十二月六日
    辞任         補欠選任
     大家 敏志君     長谷川英晴君
     中西 祐介君     友納 理緒君
     松山 政司君     若林 洋平君
     吉田 忠智君     鬼木  誠君
     秋野 公造君     新妻 秀規君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長        三原じゅん子君
    理 事
                青木 一彦君
                江島  潔君
                高野光二郎君
                高橋はるみ君
                石橋 通宏君
                矢倉 克夫君
                清水 貴之君
    委 員
                青山 繁晴君
                朝日健太郎君
                有村 治子君
                今井絵理子君
                上野 通子君
                臼井 正一君
                酒井 庸行君
                高橋 克法君
                友納 理緒君
                長谷川英晴君
                若林 洋平君
                鬼木  誠君
                勝部 賢志君
                塩村あやか君
                田島麻衣子君
                水野 素子君
                河野 義博君
                窪田 哲也君
                新妻 秀規君
                石井 苗子君
                鈴木 宗男君
                上田 清司君
                浜口  誠君
                紙  智子君
                高良 鉄美君
   国務大臣
       外務大臣     林  芳正君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策))  岡田 直樹君
   副大臣
       防衛副大臣    井野 俊郎君
   事務局側
       第一特別調査室
       長        中西  渉君
   政府参考人
       内閣府政策統括
       官        水野  敦君
       内閣府沖縄振興
       局長       望月 明雄君
       内閣府北方対策
       本部審議官    伊藤  信君
       出入国在留管理
       庁出入国管理部
       長        丸山 秀治君
       外務省大臣官房
       審議官      石月 英雄君
       外務省大臣官房
       参事官      林   誠君
       外務省大臣官房
       参事官      大河内昭博君
       外務省欧州局長  中込 正志君
       外務省国際協力
       局長       遠藤 和也君
       外務省領事局長  安藤 俊英君
       水産庁資源管理
       部長       藤田 仁司君
       環境省大臣官房
       審議官      針田  哲君
       防衛省大臣官房
       審議官      茂木  陽君
       防衛装備庁装備
       政策部長     萬浪  学君
   参考人
       独立行政法人国
       際協力機構理事
       長        田中 明彦君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に
 関する調査
 (政府開発援助等の諸方針に関する件)
 (沖縄及び北方問題に関しての諸施策に関する
 件)
    ─────────────
この発言だけを見る →
三原じゅん子#1
○委員長(三原じゅん子君) ただいまから政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、下野六太君、秋野公造君、吉田忠智君、松山政司君、中西祐介君及び大家敏志君が委員を辞任され、その補欠として河野義博君、新妻秀規君、鬼木誠君、若林洋平君、友納理緒君及び長谷川英晴君が選任されました。
    ─────────────
この発言だけを見る →
三原じゅん子#2
○委員長(三原じゅん子君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣府政策統括官水野敦君外十三名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
三原じゅん子#3
○委員長(三原じゅん子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
三原じゅん子#4
○委員長(三原じゅん子君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に独立行政法人国際協力機構理事長田中明彦君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
三原じゅん子#5
○委員長(三原じゅん子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
三原じゅん子#6
○委員長(三原じゅん子君) 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査を議題とし、政府開発援助等の諸方針に関する件及び沖縄及び北方問題に関しての諸施策に関する件について質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →
石橋通宏#7
○石橋通宏君 立憲民主・社民の石橋通宏です。
 今日は、またトップバッターとして質問させていただきますが、まずは、今国会でこの所信質疑ができたこと、与党の皆さんの御努力にも感謝申し上げたいと思います。
 極めて重要な課題が山積をしている当特別委員会だと思っております。特に今は、我々にとっては残念ながらと言っていいと思いますが、これまでそれぞれ独立をした特別委員会だったものが、今、ODAとそして沖縄・北方問題、一つの特別委員会としてやられております。とすれば、それだけ多くの課題をこの特別委員会でしっかりみんなで審議していかなければなりませんし、そのためのキックオフとしての今日所信質疑をやらせていただくということで、今日は幾つかの論点に絞って今後につながる議論をさせていただければと思っておりますので、両大臣、そして今日はJICAの理事長にもお見えをいただいております。よろしくお願いいたしたいと思います。
 それでは、今日、早速ですが、まずはODA関係について幾つか質問していきたいと思いますが、実は正直私自身もびっくりしました。今回、唐突に政府のこの開発協力大綱、ODA大綱の見直しの議論が提起をされ、我々としては極めて拙速に議論が進められているのではないかと問題提起をせざるを得ません。
 まず、外務省に確認をします。この開発協力大綱というのは、我が国にとって極めて重要なODA、開発協力に関する最上位の基本政策文書であるという理解でよろしいですね。
この発言だけを見る →
遠藤和也#8
○政府参考人(遠藤和也君) お答え申し上げます。
 開発協力大綱につきましては、閣議決定がなされた形で開発協力の在り方につきまして基本政策を示す文書ということでございます。
この発言だけを見る →
石橋通宏#9
○石橋通宏君 閣議決定に基づいて基本政策、つまりは我が国のODAに関するもう本当に最上位の重要な政策文書であると。
 これ、これまででいけば、おおむね、これ頻繁に変えるものじゃないです、大綱ですからね、十年以上のスパンで本当にこの国の根幹を成す大綱の基本を決めると。そういう趣旨でこの大綱が定められている、そういうことでよろしいですね。
この発言だけを見る →
遠藤和也#10
○政府参考人(遠藤和也君) お答え申し上げます。
 開発協力大綱及びその前身であるところのODA大綱につきましては、これまで、一九九二年、二〇〇三年、二〇一五年、それから今回ということで、四度目の改正になりますですけれども、そういったスパンで見直しをさせてきていただいているというところでございます。
この発言だけを見る →
石橋通宏#11
○石橋通宏君 これまでは十年以上しっかりとこの大綱に基づいた展開というのがされてきた。今回なぜたった七年、前回の改定、しかたっていないのに、突然改定が持ち出されたのか、極めて憂慮する声が関係各位から上げられております。
 資料の一に、これまで公表されているものをお示しをしておりました。それだけ重要な基幹文書をたった七年で改定をしようというときに、これまでたった四回、僅か六・五時間のこの検討会、有識者会議での懇談で、もう何か今日明日にも結論を出すということのようですが、これ余りに拙速じゃないですかね、大臣。何でこのタイミング、七年間で、しかも二〇一五年の前回の大綱で大きな見直しが行われた。それがどうだったのか、その総括、評価、多くの関係者の皆さんをしっかりと関与していただく形で、時間を掛けてその議論をして次なる十年につなげていく、それが本来議論のあるべき立場だと思いますが、なぜ今回このように拙速に、十分な議論もなしに、十分な市民団体の皆さんの関与もなしに改定を急ぐのか。大臣、御説明ください。
この発言だけを見る →
林芳正#12
○国務大臣(林芳正君) この現行の大綱が策定をされました二〇一五年以降、持続可能な開発目標、いわゆるSDGsの採択など地球規模課題に取り組む動きが進展しております。その一方で、ロシアのウクライナ侵略等によって国際秩序の根幹が揺るがされ、また、コロナ禍によってサプライチェーンの分断、そしてデジタル化に伴うサイバーセキュリティーと、こうした経済安全保障上の課題が顕在するということなど、国際情勢に大変大きな変化が生じております。
 こうした中で、国際社会の期待と信頼に応えて、日本自身の平和と繁栄を確保するために開発協力大綱を改定いたしまして、外交の最も重要なツールの一つであるODAのより一層の戦略的活用を図るということはまさに時宜にかなったものと考えております。
 この現大綱の総括という御指摘が石橋先生からございました。二〇一五年度以降のODA評価に関する第三者レビューというのを行いまして、現大綱の下でのODA実施を振り返るとともに、新たな大綱に盛り込むべき視点等についてのコメントも得たところでございます。
 こうした第三者レビューの結果、これも有識者の皆様と共有しつつ改定に向けた議論を重ねておりまして、引き続き丁寧にプロセスを進めていきたいと、こういうふうに考えております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#13
○石橋通宏君 極めて丁寧に行われていないという市民団体、関係者の皆さんからの指摘をどう受け止めるんですか、大臣。そのレビューについてもいろんな評価があります。今回の議論もお示しのとおりで、NGO、市民団体の代表はお一人だけ。これも非常に拙速に決められて、意見を述べようとしてもなかなか意見を述べられない、市民団体の皆さんから様々意見提起がある、でも全然それは聞いてもらえないという意見が出されております。
 大臣、丁寧じゃないじゃないですか。今のような情勢の変化云々あるのであれば、いや、それをしっかりと丁寧な議論で、一年、二年掛けたプロセスにおいてしっかりと見直しの議論して、どういう方向で次なる十年を目指すのかやればいいじゃないですか。何でたったの数か月なんですか。何でたったの四回なんですか。大臣の答弁と全く整合性がありません。これ是非、まだ遅くないです。こんな拙速に結論出さずに、これからそれをベースに更にしっかりとした議論を展開していただきたいと思いますが、大臣いかがですか。
この発言だけを見る →
林芳正#14
○国務大臣(林芳正君) この前回の二〇一五年の改定におきましても有識者懇談会開催しておりますが、このときもNGO側から一名選出をいただいております。今次の有識者懇談会においても前回の改定時の経緯を踏まえたものでございます。
 それから、この有識者懇談会に加えまして、NGOとの間では外務省・NGO定期協議会、また、ODA政策協議会などを通じまして、開発協力大綱の改定に関しては御意見を個別に伺っているところでございます。
 まさに今委員がおっしゃったように、この有識者懇談会の報告書というのは近日中に出てくると、こういうふうに承知をしておりますが、これで決まりではなくて、この今後の具体的な日程や形式、これは詰めていきますけれども、前回も大綱の改定に当たりましてはこのパブリックコメント、それから各地で意見交換会、こういうものを実施しておりますので、こうした経緯も参考にしつつ、これからも幅広く意見を伺う機会しっかりと設けていきたいと考えております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#15
○石橋通宏君 大臣がどこまでちゃんと報告を受けておられるのか、若しくはウオッチをされているのか。NGOとの関係、今お触れになりましたけれども、まさにそのこれまでの何年間かのNGO協議会等々の在り方が、NGOの皆さん、ますますこの協議会の役割、ポジションが低められていると、大事にやられていないと。かつてのように、NGO協議会の位置付けが非常に良かった時代がある、それがどんどんどんどん劣化してきていると。そういう懸念、大臣、お聞きになっていますかね。だから、その経緯があるから心配されているんです。
 前回もNGO代表は一人だった、だからいいんですか、違うでしょう。前回も批判を受けていたはずです。何で今回はもっといい形をつくらなかったんでしょうか。大臣、そういうところを御指摘受けているわけで、真摯に丁寧にとおっしゃっていただくのであれば、これで終わりじゃないとおっしゃっていただくのであれば、しっかりそういった御批判に真摯に耳を傾けていただいて、多くの皆さん、NGO、NPOの皆さんが国際協力の担い手として本当に厳しい環境の中で御奮闘いただいている。大臣御存じだと思います。極めて重要なパートナーであり、担い手です。そういった方々の声を、声をしっかり聞いてください、反映してください。丁寧にとおっしゃるなら、それを丁寧にやってください。大臣、そうここで答弁されましたので、今後の対応、我々しっかりウオッチをしていきたいと思います。
 二〇一五年、前回大綱の見直しの、当時は私たちもこのODA特でさんざん議論させていただきました。極めて深刻な問題幾つか提起をさせていただいておりましたが、一つは、これまでの伝統的な我が国の地道な裨益国の国民の皆さんに資する、そんなODAをやっていた。ほかの国とは違う、日本ならではのODAをやっていた。それが、残念ながら前回から、どちらかといえば国益丸出しのようなODA大綱に変えられてしまった、そういう批判を受けております。
 加えて、非軍事という名目の下に、軍、軍人に対するODAに道を開いてしまった。結果、この何年間かの間に数多くの軍、軍人に対するODAの供与が実際になされて、それが幾つかの国では深刻な懸念を引き起こしています。
 大臣、見直しをされるのであれば、そういった、これ、前回の二〇一五年大綱、さっきレビューやったと言われましたが、どんなレビューなんですか、こういった批判にどう応えるのですか。
 我が国の人権、平和、今政府もそれをおっしゃっているじゃないですか。であれば、それが、我が国のODAにおいて本当にそれがきちんと実践をされているのか、人権平和の推進こそ私たちが目指す方向だという観点でしっかりした見直しをしておきたい。これ、林大臣だからこそ私はできると思っておりますが、そういう観点での見直し、是非やっていただけないでしょうか。
この発言だけを見る →
林芳正#16
○国務大臣(林芳正君) この我が国が開発協力を行う目的、これは、一義的には国際社会の平和と安定及び繁栄の確保により一層積極的に貢献することでございますが、これは、このグローバルな利益の一方的貢献ということではなくて、我が国自身の平和や繁栄といった国益の確保にも当然つながるものでございます。現行の開発協力大綱はその点を明らかにしておりまして、国益について言及することによって、これが日本への信頼が損なわれるということはないというふうに考えております。
 それから、今御指摘のありました非軍事原則でございますが、現行の大綱上、相手国の軍又は軍籍を有する者に対する非軍事目的の開発協力は、その実質的意義に着目し、個別具体的に検討するというふうになっております。これは、相手国の国民の生活向上や人道的ニーズに貢献する場合に支援を行うものでございまして、相手国の軍の利益を目的として支援を行うということはないわけでございます。
 この改定に当たりましては、このODAの非軍事原則、これを維持しながら、改善強化する余地があるかについて検討を行っているところでございます。改定の具体的内容は、まさにこれから先ほど申し上げたように詰めていくところでございますけれども、ODAの軍事利用を認めないという立場は変わらないということでございます。
この発言だけを見る →
石橋通宏#17
○石橋通宏君 現実の問題として、それが現場で実践されていないのではないか。残念ながら、軍事、非軍事の明確な線引きなんかできない。非軍事という名目の下に、結局は軍事の面での力の向上につながっているのではないか。そういう批判を、まさに現場で頑張っていただいているNGO、NPOの皆さんからいただいているわけですから、大臣、そういったことにやっぱり真摯に耳を傾けてくださいというのが先ほど来の脈絡なんです。
 一つの具体例で取り上げたいと思います。ミャンマーへのODA提供、ミャンマーへの様々な支援ということで確認をしていきたいと思います。
 もう林大臣も当委員会の委員の皆さんも重々御承知だと思います、ミャンマーの情勢。昨年二月に国軍が軍事クーデターを起こしました。そしてその後、その軍政に反対する平和を求める多くの市民を武力をもって弾圧をして、これまでもう本当に多くの市民が虐殺をされています。命を奪われています。残念ながら、今も毎日、現地からの報道では、空爆、村々の焼き討ち、学校が空爆をされて子供たちが殺される、平和的なコンサートに空爆が行われて多くの市民が一瞬のうちに虐殺をされた、国軍がこういうことを毎日やっているわけです。
 大臣、にもかかわらず、我が国はなぜ今もミャンマーに対するこういったODAの支援、様々な官民融資、これ止めないんですか。一旦、国軍を利するような全てのこういった展開止めるべきだと、昨年から超党派の議連で何度も要請をさせていただきました。しかし、残念ながらまだ止めようとしない。
 大臣、大臣のイニシアチブで是非、より強いプレッシャーを国軍に掛けるためにも再考していただけないでしょうか。
この発言だけを見る →
林芳正#18
○国務大臣(林芳正君) ミャンマーの件でございますが、このクーデターが起こった後で、この今のミャンマー国軍が主導する体制との間で新たに決定したODA案件はないところでございます。
 このクーデター前に、まさにこの国民民主連盟を中心とする政権との間で国際約束を交換したODA案件につきましては、まさに現行の開発協力大綱を踏まえまして、国軍を利することのないよう十分留意した上で、ミャンマーの国民の皆さんの生活向上や経済発展に貢献をし、また人道ニーズにも対応するということを目的として実施をしてきているものでございます。
 いずれにしても、政府としては、ミャンマー国軍に対して、この事態の改善に向けた働きかけ、これはしっかり行っているところでございますが、この働きかけの状況を見ながら、我が国が要求をしております暴力の即時停止、それから被拘束者の解放、民主的な政体の早期回復、この三点と、それからASEANの五つのコンセンサス、委員も御案内だと思いますが、これをめぐる進展の有無等の諸要素を勘案しながら、どうした対応が効果的なのか、引き続き総合的に検討してまいりたいと思っております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#19
○石橋通宏君 大臣、残念ながら、ちょっとその答弁、中身御存じで答弁されていますか。三つの要求、一ミリも動いていません。むしろ悪化しています。にもかかわらず貢献を続けていることに、ミャンマーの国民の皆さんから批判を受けている。
 NLDと云々言われますが、ミャンマー国民の皆さんが頼むから支援を止めてくれと、今支援をやったら国軍を利するだけだと言っているところに、じゃ、何の根拠があって国軍を一切利することがないようにとおっしゃるんですか。様々な国軍を利しているというデータ、現場からの証拠、NGOの皆さんが提供しているじゃないですか。大臣のところに届いていますか、そういうことが。だから、重ねて、先ほど来の議論なんです。しっかりそういう声に耳傾けてください。我々のODAがミャンマー国民のためとおっしゃるんであれば、ミャンマー国民が今はやめてくれと言っているODAはやめるべきではないでしょうか。
 今日、JICAの理事長お見えをいただいております。JICAの皆さんが本当に現場で、ミャンマーでも厳しい状況の中で残って御奮闘されておられる方々、心から敬意を表したいと思いますが、しかし、JICAもこの間、こういった状況の中で、ミャンマーに対する支援を止めていないばかりか、専門家の派遣を再開し、より深いまた貢献をしようと動かれています。理事長、今はやめるべきではないですか。
この発言だけを見る →
田中明彦#20
○参考人(田中明彦君) ただいま外務大臣、林大臣から御説明があったとおり、JICA事業は、ミャンマー国民の生活向上や経済発展に貢献し、また人道的なニーズにも対応することを目的として実施しており、ミャンマー国軍の利益を目的として実施しているものではないと、これは石橋先生御案内のとおりであり、その面で開発協力大綱の人権重視の理念と矛盾しないような形で行っておるところであります。先ほど大臣からおっしゃられたとおり、前政権の下で企画されたプロジェクトについて、国軍の利益を利することないように実施しているというところであります。
 いずれにしても、対ミャンマーODAにつきましては、日本政府とも相談の上で適切に対処してまいるつもりでございます。
この発言だけを見る →
石橋通宏#21
○石橋通宏君 そういって言われていることと現実が全然違うから指摘をさせていただいているわけです。
 是非、これまでも何度も証拠を出してほしいと、現実に軍に金が流れていない、国軍の関係者を利していない、それを立証してくれと言っておりますが、何も出てきません、全然。出してください、JICA理事長、そうおっしゃるのであれば、外務大臣も。改めて、外務省、JICAにそれ要求しますので、それを是非、我々の下に出せるものなら出してください。それによって、きちんと我々も今後のフォローをしていきたいと思いますが。
 極めてその上で問題なのが、今日、防衛副大臣おいでをいただいております。これもかねてから指摘をしておりますが、こういう状況の中でですよ、ミャンマー国軍は、まあ本当に即座にロシアによるウクライナの軍事侵攻を支持し、今、ロシアから多くの武器、兵器買って、その武器、兵器を使って国民に銃口を向けているわけです。そのミャンマー国軍の士官、士官候補生を多数受け入れて育成をしている。百歩譲って、クーデター前なら防衛省の言われる理念が分からないでもありませんが、クーデター後も、昨年も、そして今年も、軍士官、士官候補生を受け入れて、今も訓練、教育を行っております。
 資料の二で、これだけの多くの、まあ在学中の方もおられます。国に帰れば、日本で得られた知識、経験、技術、ノウハウ、それを身に付けて、これ国軍が国民に銃口を向けるんですよ。日本が育成した国軍の士官、士官候補生が国民に銃口を向ける。そんなこと許すんですか、我が国はという批判をしている真っただ中で、今年六月も新たに四人の受入れを行った。これ、何をやっているのかという強い批判です。林大臣も当然御存じだと思います。
 七月には、国際社会の、日本政府の強い要請を一切無視をして、四人の民主活動家、死刑を執行しました。断じて許されません。その要請を行っていた真っただ中の六月に新たな受入れをこそこそとやったわけです。
 外務大臣、外務副大臣、防衛副大臣、何でこんなことするんですか。一刻も早くこのプログラムやめてほしいと去年から要請してきました。やめませんか、一刻も早く。来年度やめるのは評価をします。でも、今も訓練している。それはやめるべきです。防衛副大臣、決断をお願いします。
この発言だけを見る →
井野俊郎#22
○副大臣(井野俊郎君) 先生御指摘のとおり、死刑執行が七月に行われたということで、それを受けまして、来年以降についてのミャンマー人の留学生の受入れということは停止するということであります。
 ただ、その一方、それまでの受け入れている留学生については、我々としては、自由民主主義国家における実力組織にあるべき姿を、まあ教育といいましょうか、自衛隊の幹部の皆さんと一緒に、幹部候補生の皆さんと一緒に教育をさせていただいておりまして、そういった教育を受けた方が、ミャンマー人の留学生を育て、そして本国へ送ることによってミャンマーの望ましい将来につながり得るものというふうに考えており、現時点でも防衛大学校において勉強していただいているということであります。
 いずれにしても、ミャンマー国内の情勢を見極めつつ、適切に対応していきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#23
○石橋通宏君 いや、全く不適切な対応だから指摘をしているわけです。この渦中で受け入れたことについての説明が全くなっていません、今の情勢で。防衛省、猛省を促したい。いや、すぐやめてほしい。そのことはミャンマー国民の皆さんの声ですから。
 お帰りになった士官、士官候補生が、一切、この昨年以降の国民に対する虐殺行為、様々な指揮命令系統への関与も含めて関わっていない証拠を出してほしいと。これも何も出てきません。恐らく、何も証拠を持っておられないんでしょう。調べてもおられないんじゃないかな、調べたとはおっしゃっていますが。責任持ってくださいよ。だから、一刻も早くやめるべきです。そのことを重ねて指摘をしておきます。よろしいですね、はい。
 こういった懸念の声、これ、外務大臣、是非声聞いてください。ミャンマー国民の皆さんが、本当に日本に対する不信感、一体日本は何をやっているのかと、国軍を応援しているのかという声を上げておられるわけです。で、実際にそう言われても仕方がない行為を昨年から繰り返している。こういったことは良くない。
 先ほどJICAの理事長おっしゃった、いや、今やるべきは極めて純粋な人道支援。だったら人道支援やろうじゃありませんか、もっときちんと。国軍経由の人道支援ではなくて、ちゃんと、国境沿いに今百万人以上の方々が、住む場所を追われてジャングルの中に、本当に厳しい生活を送っておられる、そういう方々にこそ日本の支援を届けようじゃありませんか。タイ側、インドから国境を越えて支援物資を届けないと届きません。そういう支援こそ、JICA、やっていただけないですか。田中理事長、どうですか。
この発言だけを見る →
田中明彦#24
○参考人(田中明彦君) JICAで行う協力に関しては様々な在り方というものがあると私は思っており、外務省、政府とも相談しつつ、どのような人道支援ができるのか、これからも探っていきたいと思っております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#25
○石橋通宏君 もう昨年からJICAの皆さんとも今の話をしてきた。一歩も動きません、残念ながら。
 理事長、是非、理事長の指示で、真摯に、今やるべき人道支援、それをどういう形でやれば必要な方々に必要な支援を、日本国民からミャンマー国民の皆さんへの支援が届けられるのか、それ真摯に議論させてください。理事長、指示してください。よろしいですか。
この発言だけを見る →
田中明彦#26
○参考人(田中明彦君) 今先生の御指摘承りましたので、今後も真剣に検討してまいりたいと思います。
この発言だけを見る →
石橋通宏#27
○石橋通宏君 是非、議論させていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 いろいろとちょっとほかにも議論したいことあるのですが、外務大臣、是非、このミャンマー案件、大臣のリーダーシップで、そういったミャンマー国民の皆さんが、日本に対する不信感を抱くのではなく、やっぱり希望を見出していただけるような、そんな日本の国際協力、支援、これを是非やっていただきたい。これもまた大臣とも意見交換いろいろさせていただければと思いますので、そのことをお願いして、もう一つの課題に移らせていただきます。
 アフリカに対する支援も極めて重要な案件で、この間努力を、TICAD等、八月にもTICAD8が行われました。ちょっと、本当はここで掘り下げて議論したいのですが、済みません、残り時間もありませんので、確認なんですけれども、今回のTICADでも、合わせて、官民合わせて三百億ドル規模の資金の供与を約束をされたと聞いております。前回、第七回で二百億ドル規模の拠出を約束をされてきた。
 実は、我々、現場の関係者から、これ本当に中身あるのかと、額だけぼおんと言われるけれども、本当に、じゃ、前回、第七回で約束された二百億ドル規模の拠出、実行されたのかと、達成されたのかと、達成されていないんじゃないのと、そんな中で三百億ドルと言われたって信頼できないよねという声が実は関係者から聞いております。
 ちょっと確認させてください。本当に前回の二百億ドル拠出されたんですか。本当にそれがアフリカの皆さんに対する貧困の削減、社会開発、そういったものに具体的につながって、その実績、経験、教訓、反省も踏まえて、今回三百億ドルの拠出の約束なんでしょうか。
この発言だけを見る →
林芳正#28
○国務大臣(林芳正君) このTICADで、官民で総額三百億ドルの規模の資金投入ということを申し上げた、これにつきましては、民間の投資を中心に、強靱で持続可能なアフリカを実現するために官民全体の目標として掲げたものでございます。民間と連携して、アフリカと共に成長するパートナーとしてアフリカの成長に力強く貢献をしていきたいというふうに考えております。
 この三百億ドルの資金投入の内容ですが、統計データとか民間企業の投資実績に基づく民間投資と、それからJBICやNEXIといった政府関係機関、金融機関等の資金及びODAから成る公的資金の過去三年間の実績を参考に算出しております。この過去三年間の実績ですが、民間投資が約二百億ドル、公的資金が約百億ドルであったということでございます。
 TICAD7で今この石橋委員おっしゃったように二百億ドルの対アフリカ民間投資を表明したわけですが、新型コロナの蔓延もありましたけれども、二〇一九年から二〇二一年までの三年間で今申し上げたように実現をいたしましたので、こうした民間投資を通じて、アフリカ諸国の貧困削減、社会開発促進、こうしたことに向けた取組にも寄与できたものというふうに考えております。
この発言だけを見る →
石橋通宏#29
○石橋通宏君 資料三に、アフリカの民間投資が進んでいないのではないかというグラフを出させていただいております。
 大臣、今、過去三年間で達成したとおっしゃった。しかし、ちょっとどう数字を計算しても、官のODAが大体年間二十億ドルぐらい、民間のこの投資を見ても数字が合わないんですね。
 大臣、数字が合わないので、今おっしゃられた答弁がちゃんと正しいのかどうか、済みません、きちんと精査をして、この三年間の詳細を当委員会に今後の資料として出していただきたい。
 委員長、お取り計らいをよろしくお願いします。
この発言だけを見る →
← 戻る