文教科学委員会

2023-05-23 参議院 全179発言

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会議録情報#0
令和五年五月二十三日(火曜日)
   午前十時一分開会
    ─────────────
   委員の異動
 五月十八日
    辞任         補欠選任
     高橋はるみ君     世耕 弘成君
 五月十九日
    辞任         補欠選任
     世耕 弘成君     高橋はるみ君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         高橋 克法君
    理 事
                赤池 誠章君
                上野 通子君
                熊谷 裕人君
                伊藤 孝恵君
    委 員
                赤松  健君
                臼井 正一君
                櫻井  充君
                末松 信介君
                高橋はるみ君
                橋本 聖子君
                古賀 千景君
                斎藤 嘉隆君
                宮口 治子君
                伊藤 孝江君
                竹内 真二君
                中条きよし君
                松沢 成文君
                吉良よし子君
                舩後 靖彦君
   国務大臣
       文部科学大臣   永岡 桂子君
   副大臣
       文部科学副大臣  簗  和生君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        武蔵 誠憲君
   政府参考人
       こども家庭庁長
       官官房審議官   浅野 敦行君
       文部科学省大臣
       官房長      望月  禎君
       文部科学省総合
       教育政策局長   藤江 陽子君
       文部科学省初等
       中等教育局長   藤原 章夫君
       文部科学省高等
       教育局長     池田 貴城君
       文部科学省科学
       技術・学術政策
       局長       柿田 恭良君
       文部科学省国際
       統括官      岡村 直子君
       スポーツ庁次長  角田 喜彦君
       文化庁次長    杉浦 久弘君
       厚生労働省大臣
       官房審議官    青山 桂子君
       経済産業省大臣
       官房審議官    藤田清太郎君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関
 する調査
 (学校における平和教育に関する件)
 (教員不足への対応に関する件)
 (eスポーツの在り方に関する件)
 (不登校対策に関する件)
 (教員の働き方改革に関する件)
 (視覚障害者等の読書環境の整備に関する件)
○日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための
 日本語教育機関の認定等に関する法律案(内閣
 提出、衆議院送付)
    ─────────────
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高橋克法#1
○委員長(高橋克法君) ただいまから文教科学委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、こども家庭庁長官官房審議官浅野敦行君外十名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高橋克法#2
○委員長(高橋克法君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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高橋克法#3
○委員長(高橋克法君) 教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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宮口治子#4
○宮口治子君 おはようございます。立憲民主党の宮口治子でございます。
 初めに、広島のG7サミットが無事に終了いたしました。広島市内はもう今までにないような本当に様相だったんですけれども、私も今回は広島県選出の国会議員として、いろいろな関連事業、例えば、国際メディアセンターの開所式であったりとか、サミットの県民会議主催の歓迎レセプション、ベトナムのチン首相らとの会談、インドのモディ首相との平和記念公園のガンジー像の贈呈除幕式の参加など、私も様々に有意義な経験をさせていただきまして、国際社会の中で日本の果たす役割を国会議員としてこれまで以上に考えていかなければいけないなと、心を新たにしております。
 G7広島サミット開催に向けて、岸田首相は、被爆の実相に触れ、伝えていくことは核軍縮に向けたあらゆる取組の原点だと意気込みを語っておられました。核保有の首脳も参加したこのサミットは、その点でもとても有意義だったと思います。首脳がそろって原爆資料館を訪問されたこと、そして、ゼレンスキー・ウクライナ大統領も急遽来日されて、ロシアの核攻撃が懸念される中、原爆資料館の方にも訪問していただきました。
 ただ、サーロー節子さんの記者会見も私聞きに行ったんですが、G7首脳広島ビジョンについて残念であるという声もありました。様々な思いのある今回のG7サミットであったということは忘れてはいけませんが、世界の平和構築が進むことを私も願ってやみません。
 それに先立ち、五月十二日から十五日にG7富山・金沢教育大臣会合が開催されました。テーマはコロナの影響を踏まえた今後の教育の在り方ということでしたが、今後、この文部科学委員会でもその内容を詳しくお聞かせいただきたいとは思っておりますけれども、永岡大臣、成果としてはどのようなものがありましたでしょうか、お聞かせいただけますか。
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永岡桂子#5
○国務大臣(永岡桂子君) お答え申し上げます。
 五月の十二日から十五日にかけまして、G7富山・金沢教育大臣会合が開催をされました。コロナの影響を踏まえた今後の教育の在り方という全体テーマに基づきまして、G7として、教育の価値ですとかまた意義を改めて捉え直し、今後の教育の在り方を議論できたことは大変有意義であったと、そう考えております。
 また、会合の成果といたしまして、富山・金沢宣言を取りまとめました。内容は多岐にわたりますけれども、教育は民主主義や自由、法の支配や平和の礎であるという基本的な考え方に基づきまして、学校の指導、運営体制の整備等を含みます全ての子供たちの可能性を引き出す教育の実現、そしてICT環境の整備、それから教科等横断的な教育の推進、そしてG7各国におけます生徒、学生の人的交流等が盛り込まれております。加えまして、本宣言を実行していく、実行に移していくために、富山・金沢宣言に係ります我が国の施策推進パッケージも策定をいたしたところでございます。
 今後、国内におきましても議論を活発に進めていきたいと考えております。
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宮口治子#6
○宮口治子君 ありがとうございます。
 G7サミット、終わったわけですけれども、大臣の全体的な感想をお聞かせいただけますか。
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永岡桂子#7
○国務大臣(永岡桂子君) お答え申し上げます。
 五月十九日から二十一日にかけまして、G7広島サミットが開催されました。その成果といたしまして、G7広島首脳コミュニケが発出されたと承知をしております。宮口先生も大分いろいろその関連イベントには参加されて、やはりG7のこの意義というものを肌で感じられたと思っております。
 この首脳コミュニケには、G7富山・金沢教育大臣会合において確認されました、より公平かつ効率的な方法で人への投資を拡大する必要性ですとか、学校の指導、運営体制の整備を含みます全ての子供が自らの可能性を発揮できる教育環境の整備、そして社会課題の解決に貢献できる人材の育成、そして若者間の国際交流の、これは奨励ですね、なども盛り込まれております。
 このようなことがG7の首脳間でも合意されたということは大変意義深いことでありまして、文部科学省といたしましては、引き続きまして、富山・金沢宣言やG7広島首脳コミュニケも踏まえまして施策の推進に努めてまいりたい、そう考えております。
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宮口治子#8
○宮口治子君 そのような中、政府・与党は、GDP比一%程度で推移してきた防衛費を関連予算も含めて二%に倍増するための財源確保特別措置法案の成立を強行されようとしています。私も本会議で岸田首相に対して多くの懸念を質問させていただきました。総理は、しっかり財源を確保すると繰り返しているだけです。
 我が国は、戦時国債の乱発による軍備拡張で戦争に突き進んだことを教訓として、戦後は防衛費のための国債発行を禁じ手としてきました。なぜ防衛予算を倍増させなければならないのか、国民に対して、特に子供たちに理解できるような説得力のある説明を尽くすべきかと考えますが、内閣の一員である文科大臣のお考えをお聞かせください。
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永岡桂子#9
○国務大臣(永岡桂子君) 防衛予算につきましては、所管外であることから、お答えは差し控えさせていただきたいと思っております。国会の場でも、岸田総理や鈴木財務大臣が国民の皆様にこれ内容を丁寧に説明するよう努めるという旨を述べられたということは承知をしております。
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宮口治子#10
○宮口治子君 分かりました。
 それでは、「はだしのゲン」について今回質問させていただきます。
 さて、大臣は「はだしのゲン」をお読みではないということでしたので、五月九日の委員会の後に、全十巻中の、戦時中のゲンの生活の、戦時中の生活のところから原爆が投下した八月六日の様子が一番よく分かる一巻と二巻をお渡しさせていただきました。大臣、もう読んでいただけましたでしょうか。もし読まれていたら、御感想をお願いします。
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永岡桂子#11
○国務大臣(永岡桂子君) 宮口委員にプレゼントいただきました「はだしのゲン」、はい、今、読み途中でございます。しかしながら、読んであります、始めから、さすがに第一巻から読んでいるわけですけれども、そんな中では、やはり、ゲン家族、中岡さん一家でございますが、その方たちが、戦時中に日本に残って、戦争をしている兵隊さん方のその後ろ部隊ですね、日本にいる方たち、それの悲惨さというのが、漫画の形式が、漫画という形式ですけれども、やはりその目から入ってくるその実感ですね、これをすごく感じました。私の中では、やはり私の母も父も両親共に昭和初期に生まれた人間でございますので、戦争中のことを詳しく聞いたことがないんですけれども、そのときの自分たちが子供であったときの話というのも聞いておりましたので、そこと、ゲン君が、また中岡一家の兄弟たちがどういう思いでいたかというのは分かりまして、大変悲惨なものであると、戦争の悲惨さというものを感じましたし、また、原爆というあの大きな大きな爆破の中で訳が分からないのに多くの方々が一瞬にして亡くなっていくと、そういうその悲惨な状況というのもしっかりと、漫画という形ですけれども、やはり絵として視覚に訴えるということで、大変私の中では非常に厳しい現実というものが見えたということが言えると思っております。
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宮口治子#12
○宮口治子君 ありがとうございます。
 投下の直後、原爆、原子爆弾が投下するところまでは読まれましたか。
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永岡桂子#13
○国務大臣(永岡桂子君) はい。一巻は全て読んでおります。
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宮口治子#14
○宮口治子君 ありがとうございます。
 もう一巻のほぼ最後くらいなんですよね、投下されるの。そうなんですよ。で、二巻になって、その後、あの投下の後の方の話になっていくんですけれども、私はアニメーションで小学校一年生のときにこれを見ました。風船を持った女の子が溶けていくシーンであったり、あるいは、物干しをして、洗濯物を干しているお母さんの物干しのところが、ベランダが落ちていくようなシーンがやっぱり今でも私の脳裏に焼き付いています。そういったことがやっぱり恐怖だったんですよね、自分の中で。やっぱり、戦争って恐怖だと思うんです。その恐怖のおかげというか、せいというか、今やっぱりこの広島で核兵器はいけないとか戦争はいけないという思いが強く持てているのは、やはりその体験があったからではないかなというふうには思います。
 以前にもこのゲンのことは触れさせていただいたテーマではあるんですけれども、広島市の教育、平和教育プログラムの中からの削除の問題というのは全国的に本当に大きな影響が出ました。
 平和と戦争について考える入口だったと、朝日の飯尾論説委員。そして、人間とはという疑問に向き合うきっかけが「はだしのゲン」だったと、元陸上選手の為末大さん。そして、授業はきっかけ、全部読めば分かると、名古屋大学教育行政学の中嶋哲彦名誉教授などなど。
 削除後は、「はだしのゲン」一巻の全国書店での売上げが通常月の十倍になって、その傾向というのは今も続いていて、電子版の売行きも好調となっているとのことです。「はだしのゲン」の総発行部数は一千万部を超えて、アニメやミュージカル、講談等にもなっています。世界二十四か国で翻訳されて、二〇〇七年には核兵器不拡散条約、NPTでの委員会で日本政府が英訳版を配布したということもありました。
 ロシア語に全十巻を翻訳された金沢市の浅妻南海江さんは、ロシアとウクライナの軍事衝突について、八十年前とは比較にならないほど核戦争の危機が高まっていると危機感を抱き、ゲンは人の心に訴える歴史と平和の教科書、できるのはこれを広めることと、広島平和記念資料館に英語版が置かれていることを念頭に、被爆地で開かれたサミットで各国の首脳が手に取り、ゲンのことを知ってほしいと期待されておりました。今回のサミットでこういった企画があったということを私も期待しています。
 今や「はだしのゲン」は被爆の伝承の象徴的な存在にあるかと思いますが、大臣はどう思われますか。
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永岡桂子#15
○国務大臣(永岡桂子君) 「はだしのゲン」についてでございますが、今委員もおっしゃいましたように、これは学校で使用する補助教材ということで使われていたということでございます。地域ですとか学校、それから児童生徒の実態等に応じまして、教育委員会や校長が、その責任の下で、教育的知見から見て有益、適切なものとしてその内容等を決めるものでございます。
 したがいまして、補助教材としての取扱いに関しますコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、その上で申し上げれば、今回の広島市の教育委員会の平和学習教材の改訂につきましては、児童生徒がより被爆の実相を理解し、その事実を基に考えられるような内容とするために行われたものと広島市の教育委員会において説明されていると、そういう認識でございます。
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宮口治子#16
○宮口治子君 「はだしのゲン」という教材が、もうこの教材、広島の教材が「はだしのゲン」だけであるという、ではないという御意見があることも私も承知していますし、地元の広島でも実際に賛否があるということも理解しております。
 ただ、被爆から七十七年余りがたって、年間九千人前後が亡くなる今、被爆体験伝承者の語り部の高齢化、あるいは被爆者が亡くなっていく難しさというのを抱える中、今回のG7サミットの国際メディアセンターの開所式ですばらしい取組に出会いましたので紹介します。
 皆様のお手元に資料があるかと思います。(資料提示)こちらですね、「永遠に語り継ぎたい 未来に残す、あのときの記憶」というもので、大きな箱形のスクリーンの中にAIの語り部さんが、今回は被爆を体験されたこの方、梶本淑子さんという方なんですが、とやり取りしながらお話を聞くことができるという画期的なこれ取組でした。
 ちなみに、梶本さん、今も九十二歳でお元気な方なんですけれども、例えば日本語での質問が九十九あるんですね。原爆が落ちたとき、最初に食べたものを覚えていますかとか、瓦れきの中でどんなことを考えましたかというような質問があって、それをこちらが質問すると梶本さんが答えていただける。本当に目の前に梶本さんがいてしゃべっているかのような体験ができるというのが本当にすごいなと、目が合うのでどきどきするんですけれども、英語での質問というのも幾つかできるということでした。実際に目の前が本人いて語っているようなものなんですけれども、AIとして被爆を体験された方の姿を残していくということで、今まで以上にたくさんの人に伝えることができるのではないかと思います。ゲンだけではなく、こういった取組も増えていくことを私も期待しております。
 広島市の平和教育の歴史はとても長くて、大本は一九四九年に全国初の特別法として制定された広島平和記念都市建設法に始まります。制定当時の教員たちが、平和都市をつくるのは子供たちであり、その基盤は教育にあると奮起したという記録が残っているそうです。一九七〇年からは、小中高の平和教育における平和教育の手引や指導集、指導資料の刊行が始まり、一九九六年からはこどもピースサミットが開催されています。各小学校の六年生がひろしま平和ノートでの授業を基に平和についての意見文を作成し、二十人のこども代表が平和の誓いの原案を考え、大賞に選ばれた二人が毎年八月六日に行われる平和記念式典で全世界に発信をします。歴代代表の皆さんは、今、我が国のこの状況をどのように思われているでしょうか。
 私は、今こそ、被爆地である広島市や長崎市だけでなく、日本全国の子供たちに更なる平和教育を行っていく必要があるのではないかと強く思います。ウクライナやスーダンなどでの出来事がはるか遠くのよその国ではなく、ゲンの作者の中沢さんが言っていた、人類にとって最高の宝は平和の世界をどのように実現していくか、そういった平和教育の必要性を感じます。
 大臣、前回お聞きしたときに、各学校において戦争の惨禍や平和に関する教育が本当に適切に行われるよう取り組んでまいりたいと考えている所存ですとお答えをくださいました。それから具体的な取組を始めてくださっているのでしょうか。
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永岡桂子#17
○国務大臣(永岡桂子君) 先般もお答えいたしましたとおり、学校におきまして、日本国憲法及び教育基本法を踏まえまして、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を子供たちに育んでいくことは大変極めて重要であると認識をしております。
 このため、学習指導要領におきまして、例えば社会科などにおいて、日本国憲法の平和主義の原則やまた国際協調と世界平和の実現に努めることが大切であることなどについて明記をしております。これに基づきまして、各学校において学習が行われているところでございます。
 そして、文部科学省では、こうした学習を支援するために、平和教育に役立つ教材を紹介するほか、教育委員会の担当者等を対象といたします全国的な会議で昭和館、しょうけい館の利用について周知するなどしているところでございます。
 先日のG7教育大臣会合富山・金沢宣言でも、民主主義や自由、法の支配や平和の礎としての教育の普遍的価値が支持をされたわけでございます。また、G7広島サミットにおきましても、様々な観点から平和の大切さについて議論がなされたものと承知をしております。
 引き続きまして、各学校におきまして平和に関する教育が適切に行われるように取り組んでまいります。
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宮口治子#18
○宮口治子君 実は私は、小学校一年生、二年生は公立の小学校、三年生から私立の小学校に転校しました。一年生、二年生のときに公立ではこの平和教育をしっかり取り組みましたが、転校先では全くそういった授業がありませんでした。
 小学校のときの同級生とこういった話をする中で、平和資料として「はだしのゲン」の話をしようと思うと言いましたら、彼女は小学校一年生からずっとその私立の学校に通っておりましたので、そんなにゲンって大事かなということを言われたんですね。あっ、こんなに違うんだと、同じ学校の中でも、広島県内の中でも、やはり学んだことというのは人によってもどこで学んだか、どんなふうに学んだかというので変わってくるんだというのを私自身も実感したところでございます。そのくらい教育というのは子供たちにとってとても大切なものだと思っておりますので、引き続きの平和教育の方、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、ちょっと時間の都合上、質問を順番を変えさせていただきます。
 伝統芸能についてお話をさせていただきます。
 邦楽は我が国が誇る伝統文化であって、その伝承と発展を図っていくことが大切です。しかしながら、コロナ禍で邦楽の発表機会が大変大幅に減少するなど、その伝承が危機的な状況となっています。そのため、文化庁で邦楽普及拡大推進事業を行っていると聞いていますが、その概要についてお答えください。
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杉浦久弘#19
○政府参考人(杉浦久弘君) お答え申し上げます。
 邦楽は我が国の伝統文化の一翼を担うものですが、近年の生活様式の変化などにより邦楽業界が縮小する中、新型コロナウイルスの影響も相まって、邦楽や邦楽器の製作技術の継承が課題となっていると認識しています。
 このため、文化庁では、邦楽の継承と発展を図るため、令和三年度から、邦楽普及拡大推進事業により、大学、高校の邦楽演奏の部活動を行う団体に対し、邦楽器の無償貸与や実演家による演奏指導、発表会等の支援をしており、令和五年度予算では約三億円を計上しているところでございます。
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宮口治子#20
○宮口治子君 私の地元広島県福山市は、琴の全国生産量の七割を占めるというふうに言われております。琴の名曲である「春の海」は、舞台となったのは鞆の浦の景色であるとも言われております。
 今回、邦楽器を製造している会社にお話を聞きました。琴や三味線を習う人口が大幅に減って、会社もかなり縮小しているというのが現状だそうです。そこの会社は、全盛期には二百八十人余りいた従業員が、今は八名、うち職人は三名だそうです。福山には六社ありますが、どこも似たような状況で、また後継者がいるところは一社のみだそうです。福山ですら、七割を占める福山ですらこのような有様です。
 三味線に関しては、国内シェア五割から六割を占める最大、最大手メーカーである東京和楽器が二〇二〇年五月に廃業を一度は決断したというニュース、これは衝撃でした。こちらは存続を求める声に応え事業を続けていますが、このままだと邦楽器の製造ができなくなりかねない中、今お聞かせいただいた邦楽普及拡大推進事業は大変有り難いんだということをおっしゃられていました。
 令和三年から始まったこの事業ですけれども、いつまで、何年度までの予算が付いているのでしょうか。また、その後の継続支援については検討されていらっしゃるのでしょうか。
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杉浦久弘#21
○政府参考人(杉浦久弘君) お答え申し上げます。
 この事業は、邦楽器の製作技術の継承が危ぶまれる中で令和三年度から実施しているものですが、令和六年度概算要求については、関係各省の御意見等を伺いつつ検討してまいりたいと考えております。
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宮口治子#22
○宮口治子君 しっかり検討をお願いします。
 福山の六社に対し、ある演奏家から寄附がなされて、各社が小学校のクラブ活動に使ってもらえるよう邦楽器を小学校に寄附したそうです。先ほどの邦楽普及拡大推進事業については、高校、大学が対象のようですけれども、小中学校に対象を広げるというお考えはないでしょうか。
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杉浦久弘#23
○政府参考人(杉浦久弘君) お答え申し上げます。
 この邦楽普及拡大推進事業につきましては、トップレベルを目指す中間層の演奏者の拡大を図ることを目的としていることや、小中学校につきましては、教材整備指針を踏まえて邦楽器の整備も含めた教材の地方財政措置がなされていることを踏まえまして、この事業につきましては高校、大学の邦楽演奏の部活動を行う団体を対象としているところでございます。
 他方、文化庁では、小中学生を対象として、子供たちに伝統文化等を体験、修得できる機会を提供する取組を支援する伝統文化親子教室事業において邦楽の体験教室などを実施しておりまして、こうした取組を通じて邦楽の愛好者や裾野の拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
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宮口治子#24
○宮口治子君 学校教材となると、クラブ活動で用いる楽器は対象外ということですよね。これ、伝統を守っていくためには裾野を広げていく必要があるのではないでしょうか。小さい頃から邦楽器に触れる機会を増やすという意味でも、小中学校のクラブ活動にも対象を広げるというお考えもないでしょうか。
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永岡桂子#25
○国務大臣(永岡桂子君) 中高生には邦楽の普及拡大推進事業、これがございます。小学生も、これは伝統文化親子教室の事業、これにつきまして、大変すばらしい事業でございますので、親子教室事業、これの方でしっかりと小学生に対しましても事業の拡大、そしてその使用の拡大ですね、これ自治体とともに一緒になって申請をしていただくものでございますが、頑張って使っていただければと思っております。
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宮口治子#26
○宮口治子君 国や郷土の伝統音楽を学ぶということは、自国の文化を理解して、愛着を持って継承、発展させていくためにもう本当に重要でございます。
 子供たちの多くは祭礼などを通じて郷土の音楽を体験していますし、お正月などに流れる音楽から日本の音楽を誰もが耳にはしています。しかし、実際に和楽器に触れたり、日本の伝統音楽を自ら聴いたりする機会はそれほど多くないのではないでしょうか。授業やクラブ活動に積極的に取り入れて、実際に楽器に触れて、自ら日本の音楽を奏でるという体験は、興味、関心を高め、ひいては伝統芸能の継承につながっていくものだと考えます。なるべく多くの子供たちが和楽器に触れる機会を持てるよう、文科省としても取組をよろしくお願いします。
 そして、小中学生に対して伝統芸能を教えていくという観点から、もう一つ質問させていただきます。
 先日、私、広島県北に伝わる大花田植という行事に参加してまいりました。新庄のはやし田という田植の歌に合わせて大勢の早乙女が田植をする民俗芸能、これ、私も実際着付けをして、足をヒルにかまれたりしながら田植をしたんですけれども、地元の小学校ではこの新庄のはやし田を総合学習の中に取り入れているんだそうです。地元のボランティアの方が学校に来て教えるそうで、みんな田植歌を歌えるようになります。
 先ほどの和楽器に触れる体験同様に、小学生のうちから地元の伝統芸能に触れる機会があるというのは、伝統保存のためにも大変すばらしい取組だなと思いました。
 一方で、この地域は、過疎化、少子化のために小学校の統廃合が検討されているそうです。はやし田というのは広島の県北の各地域に伝わっているようですが、地域によって歌や植え方がちょっと異なるそうで、学校が統廃合されたときにどちらの伝統を教えるのか、あるいは地域が異なるのでそもそも教えること自体がなくなってしまうんじゃないかという不安のお話を現地のお母様たちからお聞きしました。町の教育委員会に方向性についてお聞きしたんですが、地域、学校、保護者で話し合って合意形成をしてもらうしかないということでした。
 伝統芸能を守っていくためにも、教え続けることというのが大事で、文科省としても指導を行っていく必要、ここあるのではないかなと私思うんですけれども、大臣、このような問題をどのようにお考えで、文科省としてどのような指導をしていくのがよいと考えているか、教えていただけますでしょうか。
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永岡桂子#27
○国務大臣(永岡桂子君) 宮口先生御指摘の大花田植、大花田植ですね、につきまして、例えば広島県北広島町内の学校におきまして、各行事の保存会の御協力をいただきながら大花田植を子供たちが体験する場を設けるなど、地域の実情を踏まえて各学校と保存会が連携して伝承に取り組んでいただいているものと伺っております。
 このように、民俗芸能の伝承に当たりましては、その保存会が重要な役割を果たすと考えますけれども、文化庁では、これらの保存会が実施をする用具の修理ですとか、それから新調ですね、新しくしたり、また伝承者の養成、現地公開等に要します経費を支援しているところでございます。
 御指摘の大花田植のうち、例えば安芸のはやし田については国の重要無形民俗文化財に指定されておりますけれども、令和三年度の補正予算、また地域文化財総合活用推進事業に申請をいただきました。大太鼓の修理など、伝承にこれ必要な取組を実施いただいているものと承知をしているところでございます。文化庁といたしましても、このような国の補助等を通じまして、これらの伝承に係る取組を支援をしてまいりたいと考えております。
 やはり、お子さん、つまり親御さんですね、そしてあとは保存会の皆さん方、そしてその地域地域、学校が統一されましても、お子さんが住んでいる場所というのはその昔の学校のそばであると思います。保存会の方々としっかりとお話合いをして、その保存に尽力していただければと思っております。
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宮口治子#28
○宮口治子君 ありがとうございます。
 子守歌みたいな感じで、結構その花田植の歌って難しいんですよね。聞いていて私もすぐは覚えられないんですけど、小さいときからそうやって歌い継がれてきたりするというのはとても大事だと思います。
 文科省は文化芸術を守る文化庁も抱えていらっしゃいますから、少し主体的に小学生に対して文化芸術を教えていくという視点を持ってほしいなと思います。また、人数が少なくなったからといって安易に学校の統廃合を行うこと自体、私どうかなと思う部分もあります。DXも推進されているようですし、統廃合せずに少人数であっても存続させて、授業の一部をオンラインでつないでいくなど方策も考えられることはあるのではないでしょうか。
 子供たちの成長、地域の伝統芸能の継承の観点もしっかりと持っていただいた上で学校の在り方の議論をしっかりと行っていただきたいと要望をして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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古賀千景#29
○古賀千景君 立憲民主・社民の古賀千景です。
 先日の本会議では丁寧に御答弁いただきました。本当にありがとうございました。今日もよろしくお願いします。
 順番を入れ替えまして、先に、集団フッ化物洗口と、てんかん発作時の口腔用液ブコラムについてを先に質問させていただきたいと思います。
 自分が学校現場のときに、アナフィラキシーのときに、エピペンといってそのときに押す、太ももに子供にしてくれって言われたことを覚えています、何か起きたときに。とても怖いなと思いました。ランドセルから出して、入っているはずだから、ランドセルから出して子供の太ももに打ってくださいって。私は教員なので、専門家ではないので、できるんだろうかととても不安に思いました。
 今日質問させていただく集団フッ化物洗口とブコラムについては、私は現場でも聞いたことが、したことももちろんありませんので、いろいろ教えていただけたらと思っております。
 集団フッ化物洗口、虫歯の予防ということで子供がなされておりますが、感染症だったので、しばらくそれが中止にされていた地域、学校が多かったと思います。四月からまたかなり復帰、復活してきているという話を聞きますが、どれくらいの学校で今行われているのか、教えてください。
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