本会議

2024-06-21 参議院 全50発言

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会議録情報#0
令和六年六月二十一日(金曜日)
   午前十時一分開議
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○議事日程 第二十九号
  令和六年六月二十一日
   午前十時開議
 第一 国務大臣の報告に関する件(令和五年度
  政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政
  策への反映状況に関する報告について)
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○本日の会議に付した案件
 一、裁判官訴追委員辞任の件
 一、裁判官訴追委員の選挙
 一、日程第一
 一、裁判所の人的・物的充実に関する請願外三
  百九十一件の請願
 一、委員会及び調査会の審査及び調査を閉会中
  も継続するの件
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尾辻秀久#1
○議長(尾辻秀久君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 古川俊治君から裁判官訴追委員を辞任いたしたいとの申出がございました。
 これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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尾辻秀久#2
○議長(尾辻秀久君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
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尾辻秀久#3
○議長(尾辻秀久君) この際、欠員となりました裁判官訴追委員一名の選挙を行います。
 つきましては、本選挙は、その手続を省略し、議長において指名することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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尾辻秀久#4
○議長(尾辻秀久君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、裁判官訴追委員に古庄玄知君を指名いたします。拍手
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尾辻秀久#5
○議長(尾辻秀久君) 日程第一 国務大臣の報告に関する件(令和五年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告について)
 総務大臣から発言を求められております。発言を許します。松本剛明総務大臣。
   〔国務大臣松本剛明君登壇、拍手〕
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松本剛明#6
○国務大臣(松本剛明君) 令和五年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告の概要について御説明申し上げます。
 政策評価制度は、各行政機関が、自らの政策の効果を把握し、評価することを通じて、政策の企画立案、実施に役立てることにより、効率的で質の高い行政や成果重視の行政を実現していくとともに、国民に対する行政の説明責任を果たしていくことを目的としております。
 令和五年度は、政府全体で二千五百四件の評価が実施され、その結果が政策の改善、見直しに活用されるとともに、総務省において、複数の行政機関にまたがる政策の評価や各行政機関が行った評価の点検を行っております。
 また、総務省としては、昨年三月に改定した政策評価に関する基本方針に基づき、各府省等と共同で政策効果を分析する取組や、各府省職員向け研修などを行うほか、本年三月には、政策評価審議会での議論も踏まえ、より実践的な指針として、効果的な政策立案・改善に向けた政策評価のガイドラインを策定しました。
 今後も、ガイドラインを随時改定し、各府省の政策立案、改善の取組を後押ししてまいります。
 以上が、令和五年度の報告の概要でございます。
 なお、総務省は、各府省の業務の実施状況を評価、監視する機能も担っており、立法府の行政監視機能と相まって行政運営の改善が図られるよう、適切に取り組んでまいります。
 以上です。拍手
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尾辻秀久#7
○議長(尾辻秀久君) ただいまの報告に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。鶴保庸介君。
   〔鶴保庸介君登壇、拍手〕
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鶴保庸介#8
○鶴保庸介君 自由民主党の鶴保庸介でございます。
 私は、会派を代表し、ただいま議題となりました令和五年度政策評価実施状況等報告について、松本総務大臣に質問をいたします。
 これまで取り組んできた決算審査の充実とともに、行政の適正な執行を監視、監督することを活動の柱とし、行政監視機能の強化に議院全体として取り組む。この平成二十九年に設置された参議院改革協議会での各会派合意に基づき、参議院では令和二年から、本会議を起点とした新たな行政監視の年間サイクルの構築と行政監視委員会の活動の一層の充実に向けた取組を進めてきました。
 同時に、行政監視や政策評価も、グローバル化の一層の進展やデジタル化の発展などにより加速化する社会経済の変化に対応させなければなりません。
 昨年三月に、内閣は、各行政機関が政策評価の計画を策定する際の指針を定める基本方針の一部を変更する閣議決定を行っていますが、これまでにない政策形成と評価に関する改革の取組について、参議院の行政監視とどのように連携しながら進めていくお考えでしょうか。総務大臣の御所見をお伺いいたします。
 また、その際、EBPM、エビデンス・ベースト・ポリシー・メーキングは各府省においても必須と考えられていますが、総務大臣は、どのように政府や地方公共団体でのEBPMに関する政策能力の向上に取り組み、行政評価や監視において成果を上げていくお考えをお持ちなのか、お伺いをいたします。
 映像文化を資産として後世に残すべきではないか。今から十数年前のことになりますが、参議院議院運営委員会において、国立国会図書館でテレビやラジオの番組を保存して館内で視聴できるようにする放送アーカイブ制度をつくるため、法案を準備いたしました。
 関係者の意見聴取まで行ったことは、少数の関係の議員、この中にもいらっしゃると思いますが、よく知るところですが、報道は全くなされませんでした。当時、マスコミ各社が報道への政治介入をとても警戒されていたことをよく覚えております。この懸念を排除するため、数十年にわたり非公開という一文を書き込んだこの法案も日の目を見ることなく終わりました。
 しかし、放送コンテンツの持つ文化的、歴史的価値は今も寸分も変わらないと思います。現時点では、図書館外で放送ライブラリーやNHKアーカイブスなどの専門の公開施設がありますが、民間施設であるため散逸のおそれは常にあり、その範囲も限定的です。また、国立国会図書館では、放送後に頒布を目的としたDVDやCDが所蔵されているのみです。
 国会図書館で納本された印刷物は活用できるものの、生活に浸透しているテレビ番組やラジオ番組については蓄積されておりません。これでは、風俗、文化の深掘りに不利であり、文化立国として日本の強みを発揮していこうとする我が国として残念でなりません。
 もちろん、著作権に関わる権利処理の複雑さやプライバシー保護、さらには言論の自由や放送の自由との関係もしっかりと考慮しなければならないことは当然でありますが、以前と違って保存のための技術革新も進み、コストもそれほど掛かりませんし、アーカイブはコンテンツの当否そのものをただすものではなく、本来のイノベーションの基盤としての存在意義があるということは世界が認めるところであります。現に米国の議会図書館や国立国会図書館、国立公文書館、英国のBFIナショナルアーカイブ、さらにはフランスの国立視聴覚研究所なども、放送映像等のアーカイブ化を進めております。
 表現の自由、報道の自由、そして著作権に配慮しながらも、放送文化を将来に残し活用する取組について前に進めるべきと考えますが、総務大臣に現状と将来戦略について伺います。
 近年、地球温暖化を背景に自然災害の激甚化、頻発化が顕著になっており、想定以上の被害が発生しています。しかし、応急復旧作業等に不可欠な建設機械の対応が遅れ、自然災害からの早急な復旧復興の障害となっているケースも散見されます。
 特に地方では、そもそも人口減少に伴う財源難で災害復旧に活用できる建設機材等を事前に用意することができません。また、地域の建設業者も、最悪だった平成二十三年や二十四年からは公共予算自体は戻ってきているものの、いまだ、機材を持つ、機材を自前で持つ体力はなく、いざというときに即応できる体制にはなっていません。そもそも災害など一時的需要に対応することは、余力のない個別自治体のみに責任を負わせるには負担が重過ぎます。
 また、災害対応のみならず、いまだ市場に出回っていない新技術と言われるものは、スケールメリットがないため高価であったりいたします。これら新技術を現場で採用することは、国民、被災者への利便に資するだけでなく、イノベーションを一歩でも進めることになると思います。
 複数の地方公共団体によるグループでの機材の共同リースや人材派遣の協定、それへの財政支援の仕組みなどは、地方公共団体の規模が小さければ小さいほど不可欠だと考えますが、行政監視、政策評価を行う立場と地方自治を所管する立場の双方を持つ総務大臣に所見をお伺いをいたします。
 地方での人口減少を背景に空き家問題は厳しさを増しています。
 昨年の空き家は九百万戸、総住宅数に占める割合は一四%弱で、調査開始以来、共に過去最大です。今後も高齢化の進展により放置空き家の一層の増加が予想されます。
 空き家の放置による倒壊や不法侵入、ごみの不法投棄、さらには街並み、景観を損ねるといった影響は深刻です。放置空き家の周辺での地価下落が進み、ここ五年間、全国で四兆円弱の経済損失となる民間試算もあります。
 今から五年ほど前の総務省行政評価局による空き家対策に関する実態調査、昨年十二月の空家対策特別措置法改正などにより、住宅用の土地ということで減免されていた固定資産税が管理が行き届かない空き家については対象外とされるなどの措置が講じられてまいりました。
 しかし、撤去により倒壊等の危険性が解消できても、そこには何もない空間が生まれるだけで、人口減の悪循環は止まっていません。また、そもそも管理しなくても税金をまけてもらえるというのならば、ほっておいてもいいというようなモラルハザードにもなりかねません。
 建物の存在そのものが国のインフラ、財産であると考え、いかにしてこれを維持、活用していくかという観点から、これまでのように持ち主が空き家に住むことだけを考えるのではなく、社会全体で活用術を考えることによって、地方に人を、活気を呼び戻す政策が必要です。
 言うまでもなく、空き家の中には、うまく活用できれば、空洞化し、にぎわいの消えた市街地の再生、さらには歴史的な街並みや景観の復活などにつなげる可能性を持ったものもあります。移住を考えている方々などのお試し的な居住等にも活用することもできます。このことは、法律の成立によって政府が国策として後押しする二地域居住の促進にも資するはずであります。そのためには、これまでのように持ち主が分からないということで活用ができなかった言い訳からはもう脱却すべきであります。
 そこで、固定資産税台帳から得られる納税者情報の柔軟な活用などにより、前向きな空き家活用策を進めることで、空き家による空洞化が進む地方の市街地の再生や自治体の人口増、そして不動産価値の改善を介した固定資産税等の地方の財政力の強化を図ることが大切だと考えます。総務大臣の御所見をお伺いいたします。
 最後に、公務員の世界でも、急激な少子化で新規就労する若年層が先細りしていることから、国家公務員と地方公務員の定年が段階的に引き上げられることとなっており、二〇三一年度に六十五歳となります。
 既に多くの業界や職種で人手不足や採用難が切実となっていますが、公務員も同様の状況に直面しています。
 行政需要が複雑化、高度化する中、能力や実績に基づく公正な評価により、働く意欲のある高齢人材が有する公務に関わってきたキャリアを活用することは、国家公務員、地方公務員を問わず求められていると考えます。また、行政監視、政策評価のように、行政経験や知識を生かしつつ、第三者的な立場で取り組むことができる分野での活用も考えなければなりません。
 総務大臣に御所見をお伺いをいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。拍手
   〔国務大臣松本剛明君登壇、拍手〕
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松本剛明#9
○国務大臣(松本剛明君) 鶴保議員から六問御質問を頂戴いたしました。
 まず、参議院の行政監視との連携について御答弁申し上げます。
 政府においては、昨年、政策評価の基本方針を見直したところであり、機動的かつ柔軟に軌道修正を行いながら政策を前に進め、社会経済情勢の変化に対応できる行政の実現を目指し、政策評価の活用に取り組んでいるところです。
 参議院におかれましては、これまでも行政監視委員会を中心に、総務省の行政評価機能も活用していただき、御審議をいただいているものと承知しております。
 このような政府の取組と立法府の行政監視機能が相まって行政運営の改善が図られることが重要であると考えており、総務省として、各府省の政策立案、改善の取組を積極的に後押ししてまいります。
 次に、政策能力の向上についてお答えいたします。
 EBPMに関する政策能力の向上については、実践を通じて得られた知見の整理、蓄積と人材の養成が重要です。このため、総務省では、各府省や地方自治体と共同で実際の事業の効果検証を行う実証的共同研究に取り組むとともに、そこから得られた知見を本年三月に策定したガイドラインに逐次反映し、提供するなどの取組を行っております。また、各府省等職員向け研修の内容の充実、高度化やデータ利活用の技術的支援にも取り組んでいるところです。
 こうした取組を各府省の政策能力の向上や行政運営改善調査に生かしてまいります。
 次に、放送アーカイブの取組について御答弁申し上げます。
 現在、放送法に基づき総務大臣が指定した放送番組センターが放送コンテンツをアーカイブ化し、一般公開や研究目的での提供を行っております。こうした取組により、将来に残すべき我が国の文化的・歴史的資源である放送アーカイブを学術研究や制作力向上のための資料として活用できるようにしてまいります。また、優れた放送コンテンツの活用は、我が国全体のソフトパワーの強化を通じて経済成長にもつながるものです。
 総務省としては、アーカイブの更なる拡充と利活用の推進、放送コンテンツの二次利用の促進などに取り組んでまいります。
 次に、地方公共団体の災害時の協力についてお答えいたします。
 大規模災害時には、個々の地方公共団体のみでの対応は困難であり、民間事業者等や地方公共団体間との災害時応援協定に基づく協力は重要だと認識しております。能登半島地震におきましても、応援協定等に基づき、物資の支援や派遣などが行われたほか、道路啓開等に建設業団体等が活動されたと承知しております。
 総務省としましては、地方公共団体における応援協定の充実強化を支援するほか、災害対応に大きな役割を果たす事業者等との連携により幅広い災害対応体制の整備が進むよう、関係省庁と連携し検討してまいります。
 次に、空き家の活用についてお答えいたします。
 空き家対策の推進については、総務省においても、空き家の所有者に係る固定資産課税台帳の情報を空き家対策部局に提供することを可能とする措置のほか、固定資産税の住宅用地特例の対象から管理不全空家等の敷地を除外する措置、自治体の空き家対策の取組に対する特別交付税措置を講じているところです。
 今後とも、関係省庁と連携し、空き家対策を進めていくことにより、御指摘の地方における市街地の再生等を後押しし、地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。
 最後に、高齢公務員人材の活用についてお答えいたします。
 公務部門における人材確保が課題となる中、複雑高度化する行政課題に的確に対応していくためには、豊富な知識、経験、技術を持つ高齢期の職員に大いに活躍していただくことは有意義でございます。御指摘のように、行政監視、政策評価のような分野でそれまでに培った行政に関する知識や経験、専門性を生かしていただくことは非常に有益であると考えており、高齢期の職員の知見も活用しながら取組を進めてまいります。
 以上でございます。拍手
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尾辻秀久#10
○議長(尾辻秀久君) 三上えり君。
   〔三上えり君登壇、拍手〕
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三上えり#11
○三上えり君 よろしくお願いします。
 会派立憲民主・社民の三上えりです。
 ただいま報告がありました令和五年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告について、会派を代表して質問いたします。
 参議院の行政監視サイクルのスタートとなるこの本会議も五回目を迎えました。行政監視機能の強化と政策評価の進展に本院の積極的な取組が積み重ねられてきた重みを感じます。我々は、決してこの行政監視サイクルを形骸化させることなく、不断の取組を続けていかなければなりません。
 一方で、政権与党が国民の政治不信を増大させる状況に怒りを禁じ得ません。
 五年前、私の地元広島における大規模買収事件は、政治への国民の信頼を著しく失墜させ、いまだ全容が解明されていません。さらに、今般の自民党裏金事件。これもまた実態が明らかにされぬまま、抜け穴だらけの政治資金規正法が十七年ぶりに改正されました。この法改正で国民の信頼を取り戻せると思っているのであれば、与党の皆さんの危機感のなさにあきれるばかりです。
 国民からの信頼がなくなってしまった中で、冒頭、官房機密費の使い方について伺います。
 本来、官房機密費は、国の業務又は事業を円滑かつ効果的に遂行するためと定められていますが、政府は具体的な使い道を明らかにしていません。
 しかし、最近、この機密費が目的外に使用され続けているのではないかとマスコミが問題提起しています。というのも、元官房長官がマスコミに対して、自民党候補へ選挙資金や陣中見舞いに使用したと発言しました。機密費が本来の目的から逸脱し、党利党略に使用されることが横行しているようであれば、国会として看過することのできない問題です。
 政権与党のお金に係る態度が信頼できない以上、国会で厳しく監視する必要があります。官房機密費の使途について行政監視委員会での評価の対象に加えるべきだと考えますが、林官房長官のお考えを伺います。
 また、選挙の際、特定政党の候補者に機密費から陣中見舞い等を出すことは目的外使用に当たるのではないかと考えますが、林官房長官に伺います。
 まずは自らが襟を正し、真摯な姿勢でより良い立法と行政を実現していくことこそが我々の真の責務であることを改めて強く申し上げます。
 では、政策評価そのものの目的について伺います。
 政策評価は、政府が政策の効果等を測定又は分析し客観的な判断を行うことにより、その後の政策の企画立案や実施を的確に行うこととしています。加えて、国民への説明責任を果たすことが求められます。実際、各省庁における政策評価が適切に実施されているのか、総務省は制度の主管としてきちんと把握されているのでしょうか。総務大臣にお伺いします。
 総務省は令和五年九月に、自身の施策の一つ、政策評価の推進を自ら評価し、政策評価書を公表しています。しかし、国民へ説明責任の達成を測る指標が見当たりません。総務省は、国民への説明責任を果たすという目的を軽視してはいないでしょうか。総務大臣に伺います。
 次に、租税特別措置等に関する政策評価についてです。
 各省庁は、法人税等の課税義務の軽減などを行う租税特別措置等の実施や期限の延長を決定する前に政策評価を厳格に行うこととされています。そして、総務省がその点検を行っています。しかしながら、点検の結果、評価が不十分と指摘されたにもかかわらず、措置が延長された事例すらあります。何のための点検でしょうか。完全に形骸化していると言わざるを得ません。松本総務大臣の認識を伺います。
 また、総務省は、ほかの省庁が実施した政策の効果を分析し、課題を明らかにする調査を行っています。この行政運営改善調査として、一向に綿密な検証が行われない新型コロナ対応についても検証すべきです。アベノマスクなど個々の取組の検証はもちろんですが、国と地方の対等な関係性を踏まえた十分な事後検証が必要です。松本総務大臣のお考えを伺います。
 点検だけでは各省庁の取組が改善しないのであれば、総務省は各省庁に対し、より強い姿勢で臨むべきです。
 総務省は、各省庁の政策運営上の問題点の指摘に重きを置くというせっかくの方針を令和六年度の行政評価等プログラムで変更しました。結果、総務大臣が勧告を行うことにとらわれないとしています。そうではなく、必要であれば各大臣に対して総務大臣が毅然とした姿勢でしっかりと勧告を行っていくべきではないでしょうか。総務大臣の見解を伺います。
 次に、ジェンダー平等に関して伺います。
 先般、我が国のジェンダーギャップ指数が世界で百十八位と公表されました。相変わらず世界の下位に位置し、恥ずかしい限りです。この我が国の状況について加藤国務大臣に伺います。
 政府は、社会全体における男女の地位の平等感について、平等と答えた人の割合を来年までに五〇%にする目標を掲げています。しかし、内閣府によりますと、令和元年には二一・二%だった平等感が令和四年には一四・七%にまで低下していて、目標は縮まるどころか遠ざかるばかりです。政府のこれまでの政策が国民の意識に波及していない現れではないでしょうか。なぜ目標数値から大きく乖離しているのか。今後の取組も併せて加藤国務大臣に伺います。
 私は、この要因の一つに、選択的夫婦別姓制度が導入されていないことがあると考えています。現実として、およそ九五%の夫婦が夫の姓を選択していて、実質的な男女不平等を招いています。
 制度への賛成率は八三・九%にも上っているとの調査もあります。結婚したくない理由として、名字が変わるのが嫌、面倒と回答した独身女性の割合が二十代から三十代で二五・六%という結果もあり、結婚への障害の一つとなっていることは明らかです。
 夫婦いずれかの氏を選択しなければならない制度を採用している国は、何度も何度も言っていますが、世界で日本だけです。国連の女子差別撤廃委員会からも女性差別だと繰り返し指摘されています。日本は世界から取り残されているんです。
 先日、経団連からも提言され、ビジネス上のリスクや間接差別にもつながる問題としています。平成八年に法制審議会が導入を提言してから間もなく三十年。いいかげん議論の先送りをやめ、実現に向けた施策を進めようではありませんか。
 岸田総理は様々な意見が分かれていると言い続けていますが、自民党を支持する経団連さえもが導入を訴えています。もう反対する人はいないのではないでしょうか。加藤大臣、どのように思われますか。
 続いて、次から次に問題が発覚するマイナンバー制度に関してです。
 政府は、これまでおよそ二千百億円も費やし、地方自治体が各種個人情報を取得するマイナンバー情報照会のシステムを整備しました。本年五月、会計検査院は、地方自治体でマイナンバー情報照会の活用実態が極めて低調であることを指摘しました。驚くことに、千二百五十八の事務手続のおよそ九割について、一割未満の地方自治体でしか情報照会がされていませんでした。整備自体が目的化してしまって、ユーザー目線に立ってシステムを有効活用するという意識が欠けているのではないでしょうか。河野デジタル大臣に伺います。
 また、ユーザー目線の欠如の最たるものがマイナ保険証です。
 本年四月のマイナ保険証の利用率は僅か六・五六%。驚くことに、三月の国家公務員全体では更に低い五・七三%、厚生労働省ですら一三%です。この状況で国民が納得するとお思いですか。
 政府は利用率を上げようと躍起になって、マイナポイントや支援金など、その場しのぎの短絡的な対応ばかりしていますが、数字は正直であり、これが現実です。
 にもかかわらず、政府は本年十二月、現行の健康保険証の発行を終了することを強行しようとしています。医療現場では、マイナ保険証でないと薬がもらえないといった誤った情報や、処方の順番が後回しにされるなど、混乱も生じています。また、能登半島地震のとき、マイナ保険証は災害時に通信インフラに影響が出て役に立たないことが露呈しました。
 政府は、携帯電話を契約する際に必要な本人確認の手続にマイナンバーカードなどに搭載されているICチップの読み取りなどを義務付けることを決めました。そもそもマイナンバーカードの取得は任意だと言ったのは政府ではありませんか。これでは、まるで義務化と同じではないですか。保険証廃止の延期を表明すべきではないでしょうか。河野デジタル大臣に伺います。
 続いて、子供の自殺についてです。
 我が国では毎年二万人以上が自ら命を絶っていて、十代から三十代までの若い世代では死因の一位が自殺という耐え難い状況です。G7各国と比較しても日本は自殺死亡率が最も高く、若者の死因も自殺が突出しています。更に増加しているのは日本の児童生徒の自殺です。昨年は五百十三人と、過去最多の水準でした。
 出生率が減少の一途をたどる中、生まれた子供たちが自ら命を絶ってしまうことは我が国最大の問題です。
 政府が自殺総合対策大綱で子供の自殺対策を重点施策として既に七年が経過しました。この間、児童生徒の自殺は減るどころか一・四倍に増加しています。果たして、これまでの政府の自殺に対する取組にどれだけの効果があったのか。取組の方向が間違っていたのではないでしょうか。加藤国務大臣、具体的にお答えください。
 子供が自ら命を絶つことのない社会の実現に向けて、加藤大臣、決意を伺います。
 最後に、広島に残る被爆遺構の活用について伺います。
 被爆遺構である旧広島陸軍被服支廠が、今年、国の重要文化財に指定されました。私は、広島市に生まれ、この建物が見えるすぐ近くで二十年以上勤務しておりました。原爆が投下された当時の姿を残すこの建物やほかの被爆遺構を見てきたことが、核兵器のない世界の実現に向けた強い思いを抱く一つの大きなきっかけです。原爆ドームを前に立ち尽くされた方もこの中に多いのではないでしょうか。
 世界の情勢に目を向ければ、ウクライナやガザ地区などで今も大勢の方々が日々命を落としています。いつまた核兵器が使用される危機が来るか分かりません。
 唯一の戦争被爆国である日本は、世界の先頭に立って核兵器廃絶や平和に向けた国際理解を強く求める責任があります。戦争や被爆の悲惨さを考えてもらうために、被爆遺構は大いに役立つと考えています。
 政府は、観光を成長戦略の柱に据え、令和十二年の訪日外国人旅行者数の目標として六千万人をうたっています。国内外の方々に被爆遺構を目で見て、肌で感じてもらうことがとっても大切なんです。SNSによる世界への広がりも期待できます。そのためには、国と地方自治体が協調し、被爆遺構を観光資源として積極的に活用する必要があると考えます。斉藤国土交通大臣に見解をお尋ねします。
 世界に一万二千発以上の核兵器があると言われる中、世界の人々に、今こそ軍拡ではなく、次世代を担う子供たちのためにも、物言わぬ証人、被爆遺構を通じて党派を超えて平和を訴えてまいりたいと思います。
 以上、御清聴ありがとうございました。拍手
   〔国務大臣松本剛明君登壇、拍手〕
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松本剛明#12
○国務大臣(松本剛明君) 三上議員から五問御質問をいただきました。
 まず、政策評価が適切に実施されているかについてお答えいたします。
 各府省は、政策評価書とその結果の政策への反映状況について公表するとともに、総務省に通知することとされております。これらを通じて、総務省としては、各府省において政策評価が適切に実施されていることを把握しております。
 次に、国民への説明責任についてお答えいたします。
 総務省としては、政策評価書を適切に作成し、これを公表することを通じて、国民への説明責任を果たしてまいります。
 令和五年九月に公表した政策評価書は、政策評価基本方針の見直しを踏まえ、政策効果の把握・分析機能の強化に重点的に取り組むことを掲げ、その取組の効果を測る指標を設定しているものです。
 次に、租税特別措置等における政策評価の点検活動についてお答えいたします。
 税制改正要望に当たっては、各行政機関自らが政策評価を実施した上で、総務省においてその内容を点検し、その結果を公表しております。
 これらの点検は、例年八月に税制改正要望が行われる時点でのものであり、総務省の点検結果も踏まえてその後の検討が進められ、与党税制調査会での議論も経て、税制改正大綱として取りまとめられているものと承知しております。
 各府省による政策評価と総務省による点検は、税制改正の検討に有用な情報を提供するものであり、形骸化しているとの御指摘は当たらないものと考えております。
 次に、新型コロナ対応に関する行政運営改善調査についてお答えいたします。
 新型コロナウイルス感染症への対応については、国と地方の関係も含め、これまで政府において検証が行われてきており、それらも踏まえ、現在、政府行動計画の改定に向けた作業が進められているものと承知しております。
 総務省としては、これらの状況を注視した上で、必要に応じて対応を検討してまいります。
 最後に、総務省が実施する調査の姿勢についてお答えいたします。
 政策評価は行政課題の迅速な改善を目的としており、令和六年度行政評価等プログラムでは、各府省における調査結果の取りまとめを待って勧告等を行うことに必ずしもとらわれず、調査途上においても各府省が政策を前向きに軌道修正した場合は高く評価することとしたものです。
 もとより、調査の結果、業務運営上重要な改善を行う必要があると判断した場合には関係大臣に勧告してまいります。
 以上でございます。拍手
   〔国務大臣林芳正君登壇、拍手〕
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林芳正#13
○国務大臣(林芳正君) 三上えり議員の御質問にお答えいたします。
 内閣官房報償費の行政監視委員会における取扱い及びその使途についてのお尋ねがありました。
 内閣官房報償費は、国の機密保持上、その使途等を明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきているものであるため、委員会における取扱いについて、政府としてはその経費の趣旨に沿った対応が必要であると考えます。
 また、内閣官房報償費の個別具体的な使途に関するお尋ねについては、お答えを一切差し控えているところです。拍手
   〔国務大臣加藤鮎子君登壇、拍手〕
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加藤鮎子#14
○国務大臣(加藤鮎子君) 三上えり議員の御質問にお答えをいたします。
 ジェンダーギャップ指数と男女の地位の平等感についてお尋ねがありました。
 先日公表された二〇二四年のジェンダーギャップ指数について、日本は百四十六か国中百十八位であり、昨年と比べて改善が見られたものの、依然として我が国の取組が諸外国と比べて遅れているという評価を謙虚に受け止めるとともに、特に課題と考えられる政治分野及び経済分野においてより一層の努力が必要と考えております。
 また、御指摘の社会全体における男女の地位の平等感が高まらない背景には、働き方、暮らし方の根底に、長年にわたり人々の中に形成された固定的な性別役割分担意識や性差に関する無意識の思い込み、いわゆるアンコンシャスバイアス等があることが考えられます。
 これらの状況について、政府としましては、先般決定した女性版骨太の方針二〇二四に基づき、女性が政治に参画する上での課題等についてより詳細な調査を行い、その結果に基づき周知啓発を行うことや、企業における女性登用の目標の達成に向けた各企業における行動計画策定や女性人材のパイプライン構築等の促進等を進めるとともに、固定的な性別役割分担意識やアンコンシャスバイアスの解消に向けた情報発信などに取り組んでまいります。
 選択的夫婦別氏制度についてお尋ねがありました。
 選択的夫婦別氏制度は、広く国民全体に影響を与えるものであり、現在でも国民の間には様々な議論があると承知をしています。そのため、この制度の導入についてはしっかりと議論し、より幅広い国民の皆様の理解を得る必要があると考えています。
 第五次男女共同参画基本計画においても、選択的夫婦別氏制度を含め、夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関し、国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、更なる検討を進めるとされているところです。
 経団連の提言につきましても、国民各層の意見の重要なものの一つとして真摯に受け止めてまいります。
 男女共同参画・女性活躍担当大臣として、国民の皆様が充実した議論をしていただけるよう後押しをしてまいりたいと考えています。
 子供の自殺対策の具体的な対策と決意についてお尋ねがありました。
 令和五年の小中高生の年間自殺者数が五百十三人と高い水準が続いている状況を受けて、こども家庭庁として、昨年六月にこどもの自殺対策緊急強化プランを策定し、教育や普及啓発、早期発見、相談体制の整備、要因分析を含めた自殺予防のための対応などの総合的な対策を取りまとめました。
 プランの目標や進捗を見える化したロードマップを作成し、その取組状況を確認するなど、子供が自ら命を絶つことのない社会に向け、子供の自殺対策の司令塔として、関係府省庁とワンチームとなって取り組んでまいります。拍手
   〔国務大臣河野太郎君登壇、拍手〕
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河野太郎#15
○国務大臣(河野太郎君) まず、マイナンバー情報照会システムの有効活用についてお尋ねがありました。
 会計検査院報告書では、自治体の情報照会件数は毎年増加しており、提出書類が省略されることで申請者や自治体の負担が軽減しているとされています。このため、システムはおおむね有効に活用され、整備自体が目的化しているとの御指摘は当たらないと考えます。
 一方、一部の自治体や事務手続は情報照会が低調であるとの指摘を踏まえ、実態や課題の調査を行うこととしています。その上で、効果が高いと見込まれる事務手続から優先順位を付け、実態に合わせて効果的に支障の解消を図ることでマイナンバー制度の更なる活用に向けた取組を進めてまいります。
 そして、マイナンバーカードによる本人確認と健康保険証廃止についてお尋ねがありました。
 お尋ねの本人確認手法については、実効性確保のため、マイナンバーカード、運転免許証、在留カードといったICチップを搭載する身分証について、これまでの券面確認に加え、ICチップを読み取ることを義務付けることとしたもので、マイナンバーカードの取得を義務付けるものではありません。
 また、マイナ保険証は、医療の質の向上につながるもので、その効果の早期発現のため、現行の保険証の発行を十二月二日に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行するものです。その方針に変更はなく、引き続き利用勧奨に努めてまいります。拍手
   〔国務大臣斉藤鉄夫君登壇、拍手〕
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斉藤鉄夫#16
○国務大臣(斉藤鉄夫君) 三上えり議員から、被爆遺構の観光活用についてお尋ねがございました。
 我が国は唯一の戦争被爆国であり、世界の方々に被爆の実相に触れていただくために、世界文化遺産である原爆ドームや旧陸軍被服支廠などの被爆遺構をより多くの方に訪問していただくことは大変重要であると考えております。
 このため、国土交通省では、広島市において、平和記念公園での被爆ピアノを使用した特別夜間演奏会などの観光コンテンツ造成や、原爆ドームでの英語解説文の整備などを支援しております。
 また、長崎市においては、外国人旅行者向けに、地元の若者と対話しながら平和公園周辺を巡るガイドツアーの造成を支援しております。
 国土交通省としては、今後とも、広島市、長崎市などの地方公共団体と連携しつつ、被爆遺構などを活用した平和体験を通じ、国際理解の増進や観光振興に取り組んでまいります。拍手
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尾辻秀久#17
○議長(尾辻秀久君) 山本博司君。
   〔山本博司君登壇、拍手〕
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山本博司#18
○山本博司君 公明党の山本博司でございます。
 会派を代表し、令和五年度政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告に関しまして、関係大臣に質問いたします。
 参議院は、これまで行政監視機能の強化に取り組んでおり、本日の政策評価等に関する報告と質疑を起点に、また新たな行政監視サイクルが始まります。
 政策評価制度の創設から深く関わってきた公明党としては、今後も政策評価の更なる進展に向けて尽力するとともに、行政監視機能の強化に全力で取り組んでいくことをお約束し、以下、お伺いいたします。
 まず、政策評価制度について伺います。
 政策評価は、制度導入から二十年余りが経過し、その更なる充実と深化が期待されております。
 本年三月、総務省は、効果的な政策立案・改善に向けた政策評価のガイドラインを策定しました。このガイドラインでは政策分析における工夫の事例など必要な内容が示されていますが、ガイドラインは作って終わりではありません。各府省による活用と、活用結果を踏まえたガイドラインの改定との好循環が生まれてこそ、その真価が発揮されるものと考えます。
 政策評価の過程において各府省におけるガイドラインの活用を促していくため、総務省はどのような取組を行っていくのでしょうか。松本総務大臣に伺います。
 次に、外部有識者の活用について伺います。
 政策評価の実施において、各府省では、外部有識者の専門知識を生かす環境が整えられているものと認識をしております。
 しかしながら、エビデンスに基づく政策形成、EBPMを推進する見地から、各府省の政策評価をより充実したものとするため、政策の立案から検証まで外部有識者の更なる参画を求めたいと考えます。
 そこで、政策評価に関する有識者会議の意義を改めて確認するとともに、政策形成過程における外部有識者の参画を今まで以上に促進させることについて、松本総務大臣の見解を伺います。
 次に、こども家庭庁におけるEBPMの推進の状況についてお伺いをします。
 公明党は、子ども・子育て支援を加速化することが我が国の将来を決する最優先の課題であると捉え、重点的に取り組んでまいりました。
 出生数は過去最低を更新するなど、少子化対策は待ったなしであり、子ども・子育て政策の着実な実施が強く求められます。その効果的な取組にはエビデンスやデータに基づく政策の実現が不可欠です。
 昨年、この本会議の場で我が会派の竹内真二議員の問いかけに対し、こども家庭庁としてEBPMの取組を推進することをお約束いただきました。こども家庭庁が設立され、一年が経過しました。改めて、こども家庭庁におけるEBPMの実践状況について加藤国務大臣に伺います。
 五月三十一日、政府は、こどもまんなか実行計画を策定し、子供関連施策を一元的に示しました。この計画では、政策の検証や評価の観点が取り入れられるとともに、各施策の進捗状況を把握するために詳細な指標が設定されています。
 様々なデータを活用して政策の分析、評価を行う必要があると考えますが、こども家庭庁における政策の評価・検証体制の整備状況について、加藤国務大臣に伺います。
 この子ども・子育て施策に関連して、子供が入院する際の家族の付添いについて伺います。
 令和五年度のこども家庭庁の補助により実施された調査によれば、全国の約四割の医療機関で、子供が入院する際に家族に対して泊まり込みの付添いを求めている実態が明らかになりました。とりわけ、小さなお子さんや医療的ケア児の御家族は大きな負担を抱えています。また、令和四年のNPO法人による調査でも、一日二十時間以上付き添った、付添い中に体調を崩したといった家族が悲痛の声も報告されております。
 医療的ケア児支援法の制定にも携わってきた私としましては、誰もが安心して子供を産み育てられる社会を構築するためには、家族の負担を解消する取組がとても重要と考えます。
 そこで、子供の入院時における家族の付添いによる負担の軽減や解消に向けた取組の実施状況について、加藤国務大臣及び武見厚生労働大臣に伺います。
 次に、ヤングケアラーに対する支援について伺います。
 今国会における法改正により、ヤングケアラーへの支援強化が明文化されました。かねてより公明党はヤングケアラーの支援に取り組んでおり、この法改正を機に政府の取組を更に後押ししてまいりたいと決意を新たにしております。
 政府は地方自治体によるヤングケアラーの実態調査の実施を支援していますが、令和五年度のこども家庭庁の調査によれば、実態調査を行った地方自治体は約二割にとどまっております。
 ヤングケアラーは、支援が必要であっても、本人や家族にヤングケアラーとしての自覚がない場合もあることなどから、表面化しにくい構造となっているため、まずは実態の把握が求められます。地方自治体によるヤングケアラーの実態把握が進むよう、国から一層の働きかけを行う必要があると考えますが、加藤国務大臣の認識を伺います。
 一方で、実際に相談などの支援を受けたヤングケアラーの方々からは、精神的な負担やストレスが減った、将来について考える時間やきっかけができたなどの声も聞かれます。適切な実態把握の下、子供たちに必要な支援を確実に届けることが重要となりますが、今後の支援の取組について加藤国務大臣に伺います。
 さて、本年一月一日の能登半島地震から五か月が経過しました。
 公明党は、発災当日から地方議員と密に連携し、被災者に寄り添い、支援策を政府に要請してきました。被災地の早期復興を目指し、引き続き党を挙げて取り組んでまいります。
 被災地では、半島地域で相対的に進む高齢化や、半島地域特有の道路ネットワークの脆弱性による集落の孤立などの課題が浮き彫りになり、人口流出も続いております。一方で、国土の保全や多様な文化の継承など、半島や離島といった地域は我が国において大変重要な役割を担っております。
 私は、これまで、公明党の離島振興対策、また過疎対策の責任者として現地に赴き、こうした地域の重要性や振興対策の必要性を肌で感じつつ取り組んでまいりました。政府においては、離島などの条件不利地域であっても安心して住み続けられるよう、半島や離島の持続可能性を高めるための取組を更に加速化させていく必要があるのではないでしょうか。斉藤国土交通大臣の認識を伺います。
 能登半島地震においては、道路の寸断により救援物資等の輸送や被害状況の把握が困難となりました。その解決の手段として注目されているのがドローンの活用です。
 ドローンは、半島などの条件不利地域における平常時の物流はもちろん、震災等の非常時においても活用が期待をされています。半島や離島のような条件不利地域にこそドローンなどの先端テクノロジーの活用を積極的に推進していくべきと考えますが、国の取組について斉藤国土交通大臣の答弁を求めます。
 公明党は、これからも、互いに支え合い、誰もが安心して暮らせる社会を目指し、小さな声に寄り添うことをお誓い申し上げ、質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。拍手
   〔国務大臣松本剛明君登壇、拍手〕
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松本剛明#19
○国務大臣(松本剛明君) 山本議員から二問御質問をいただきました。
 まず、ガイドラインの活用促進方策についてお答えいたします。
 総務省では、各府省の政策立案や改善の取組を後押しするため、本年三月、お尋ねのガイドラインを策定し、各府省向けに説明会を重ねて周知に努めております。
 今後は、政策効果の把握、分析の事例や、政策評価を通じた政策の改善事例を追加するなど、内容の充実を図るとともに、研修等を通じ、各府省に対しガイドラインの活用を促してまいります。
 次に、外部有識者の活用について御答弁申し上げます。
 総務省の政策評価審議会のほか、各府省におかれても外部有識者の知見を活用する場として有識者会議が設けられております。
 外部有識者の参画は、これらの会議のように、政策評価の客観的かつ厳格な実施の確保に重要な役割を果たすとともに、政策形成過程における政策の質的向上を図る上でも重要でございます。外部有識者の参画も得て各府省と政策の効果検証を行う実証的共同研究や、外部有識者を派遣するEBPM補佐官制度なども活用しながら、各府省の取組を支援いたしてまいります。
 以上でございます。拍手
   〔国務大臣加藤鮎子君登壇、拍手〕
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加藤鮎子#20
○国務大臣(加藤鮎子君) 山本博司議員の御質問にお答えいたします。
 こども家庭庁のEBPMの実践状況についてお尋ねがありました。
 こども家庭庁では、EBPMを推進していくに当たり、その方策の在り方について有識者に議論いただくため、昨年六月からEBPM研究会を開催しました。
 本研究会における有識者からの御示唆も踏まえ、子供施策の企画立案、実施を担う職員がEBPMの実践に当たり適切な支援を受けられる仕組みとして伴走型相談支援を行う施策立案応援窓口や、専門的な助言や支援等を受けられるこども家庭庁EBPMアドバイザーの設置などの取組を行っているところです。
 今後とも、EBPM研究会での議論も踏まえつつ、こども家庭庁の施策においてEBPMの浸透が図られるよう、取組を進めてまいります。
 こども家庭庁における政策の評価・検証体制についてお尋ねがありました。
 政府全体の子供政策については、先月三十一日に決定したこどもまんなか実行計画において、具体的に取り組む施策の進捗状況を把握するための指標を設定したところですが、これらの指標は各府省庁が行う政策評価における指標と整合性を図ったものとしております。
 また、こども家庭庁においても、こども家庭庁政策評価基本計画を策定し、政策評価を行政事業レビューと一体として実施することとしており、各種施策の内容や効果については、行政事業レビューの取組において成果目標や成果指標を設定し、適切に点検してまいります。
 入院中の子供への家族の付添いに係る負担軽減についてお尋ねがありました。
 入院中の子供への家族の付添い、面会については、昨年度、こども家庭庁の調査研究事業において実態把握を行うとともに、その環境改善に向けて、付添いの睡眠環境、食事環境等の改善に関する事例等、実際に医療機関で行っている取組について新たに事例集を作成し、周知しました。
 今後、厚生労働省と連携し、入院中の子供の家族の環境整備の取組等の充実が図られるよう、必要な対応を検討してまいります。
 ヤングケアラーの実態把握についてお尋ねがありました。
 ヤングケアラーへの支援を着実に届けるためには、地方自治体、とりわけ基礎自治体である市町村において、ヤングケアラーである子供、若者の実態を具体的に把握いただくことが重要と考えております。
 今回の法制化により、ヤングケアラーを国、地方自治体の支援対象として明記し、実態調査の重要性等についても丁寧にお示ししたところであり、地方自治体における実態調査の着実な実施につなげてまいります。
 ヤングケアラーへの今後の支援の取組についてお尋ねがありました。
 今回の改正法の施行に際しては、現在、全市町村での整備を目指しているこども家庭センターにおいて、学校等と連携した実態把握からサポートプランの作成等による個々の家庭の状況に応じた外部支援の導入等、具体的な支援プロセス等を自治体にお示ししたところです。
 市町村等の現場においてこうした具体的な支援プロセスの浸透を図り、ヤングケアラーに確実に支援が提供されるよう、運用に万全を期してまいります。拍手
   〔国務大臣武見敬三君登壇、拍手〕
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武見敬三#21
○国務大臣(武見敬三君) 山本博司議員の御質問にお答えいたします。
 子供の入院時の家族の付添いの負担軽減の取組についてお尋ねがありました。
 入院中の子供やその家族などが安心して治療を受けることができる環境を確保することは大変重要であると認識をしております。
 このため、厚生労働省としては、令和六年度診療報酬改定において、小児入院医療管理料において病院における複数名の保育士配置を評価するとともに、第八次医療計画に関する指針において、都道府県に対し、子供の健康を守るために家族等を支援する体制の確保を求めているところであり、引き続き必要な対応を進めてまいります。
 以上です。拍手
   〔国務大臣斉藤鉄夫君登壇、拍手〕
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斉藤鉄夫#22
○国務大臣(斉藤鉄夫君) 山本博司議員から、半島や離島の持続可能性を高めるための取組についてお尋ねがございました。
 能登半島を含む半島地域は、三方を海に囲まれ、平地に恵まれないなど、地理的な条件不利性を抱えています。特に今回の能登半島地震では、こうした地理的特性も背景として、インフラの大規模損壊によるライフラインの寸断、途絶など、甚大な被害が生じました。離島も四方を海などに囲まれており、これら半島・離島地域は、全国を上回る人口減少、高齢化により、地域産業の低迷、コミュニティー機能の低下などの課題に直面しております。
 こうした中、半島につきましては、住民生活の向上や定住促進を図る半島振興法が令和六年度末に期限を迎えます。本法は議員立法ではありますが、国土交通省としましても、現在、国土審議会において今後の方向性に関する議論を重ねているところでございます。能登半島地震での教訓も踏まえて、引き続き検討を進めてまいります。
 また、離島につきましては、令和四年に改正、延長いただいた離島振興法の下で、これまでの医療、介護、教育、交通の確保や防災対策に加え、離島への移住、定住に向けた環境整備にも取り組んでまいります。
 今後、これらの取組を一層充実させることにより、両地域の特性を生かした持続可能な地域社会の構築を図ってまいります。
 次に、条件不利地域におけるドローン等の先端テクノロジーの活用についてお尋ねがございました。
 半島、離島は厳しい自然的、社会的条件下にあり、こうした条件不利地域においてこそ課題解決に向けた先端テクノロジーの積極的な活用が期待されます。
 この度の地震におきましても、石川県能登町では、ドローンを活用して、車で配送困難な高齢者施設に食品、日用品などを輸送する取組が行われました。また、平時における取組としても、国土交通省では、ICTなどの新技術、デジタル技術の離島への実装を図るスマートアイランドの取組を推進しており、例えば長崎県五島市におけるドローンを活用した医薬品などの輸送を支援しているところでございます。さらに、こうした取組を一層推進するため、離島に関わる産学官の関係者が情報共有を行うプラットフォームの設置にも取り組んでいます。
 引き続き、関係省庁や自治体などとも緊密に連携しながら、条件不利地域における先端テクノロジーの活用を積極的に推進し、その課題解決と自立的発展を図ってまいります。拍手
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尾辻秀久#23
○議長(尾辻秀久君) 音喜多駿君。
   〔音喜多駿君登壇、拍手〕
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音喜多駿#24
○音喜多駿君 日本維新の会・教育無償化を実現する会の音喜多駿です。
 議題となりました政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告について質問をいたします。
 総務省行政評価局は、今般示された資料において、現状の政策評価制度について、本来の趣旨とは異なり、意思決定過程から遊離した作業になっていると問題意識を示し、制度の抜本的な見直しを打ち出されました。これは、すなわち、現在までの政策評価には無駄があったとお認めになったということではないでしょうか。
 例えば、国際約束の改正を国内法に取り込むための政令改正など、実質的な裁量の余地がない案件についてまで一律に政策評価を求めることは、本来の政策評価の意義から離れ、無駄な業務を生んでいるだけであり、やめさせるべきと考えますが、総務大臣の見解を伺います。
 政策評価の本来の目的は、政策の企画立案や実施に関する各行政機関の意思決定に必要な情報を提供し、政策のマネジメントや質の向上につなげることにあります。そのためには、政策評価が真に意思決定に役立つものでなければならず、形骸化した無駄な業務は撲滅されるべきであります。仮に総務省行政評価局が本来の目的から外れた無駄な政策評価を各行政機関に強いているとすれば、それは行政評価局の組織防衛のために政策評価制度を利用しているにすぎないというそしりを免れないことにもなりかねません。
 そこで、総務省は、各行政機関に対して横串を刺し、真に政策評価が必要な案件に対象を絞るよう指導すべきと考えますが、総務大臣の見解を伺います。
 続いて、政策評価の各論として、三つのテーマで質問をいたします。
 初めに、総務省が今回実施をした不登校・ひきこもりのこども支援に関する政策評価についてです。ここでは、学校の支援体制と児童生徒、保護者のニーズとの間にギャップがあることが指摘をされています。
 私の下にも、この具体例として、不登校の児童生徒の内申点への影響が高校進学の障壁となっているケースや、フリースクールの出席扱いの基準が学校や自治体によって異なり、児童生徒や保護者、フリースクール関係者から統一的な基準を求める声が届いています。
 こうした課題に対し、文部科学省として、適応指導教室やフリースクールに通う児童生徒の学習の評価や、高校進学に係る課題をどのように認識し、改善に向けてどのように取り組んでいく考えか、文部科学大臣の見解を伺います。
 当事者から特に最近指摘が多いのは、不登校離職などの経済困窮問題です。フリースクール等、多様な教育機会で学ぶ生徒に対する経済的支援の在り方は、二〇一六年の教育機会確保法の検討条項に入っていますが、その後七年が経過しても文部科学省は対応をせず、東京や大阪など一部自治体が独自で対応しており、地域間の格差が生じています。
 この点、フリースクール等に通っている家庭、生徒への経済的支援を自治体任せにせず、国としても行っていくべきと考えますが、文部科学大臣の見解を伺います。
 関連して、不登校の原因の一つであるいじめの問題について伺います。
 いじめの被害者が学校に通えなくなり、適応指導教室やフリースクールでしか学べず、高校進学が困難になるというケースが後を絶ちません。一方で、加害者への指導は不十分なまま、同様の問題を繰り返す事態も散見されます。
 いじめ被害者の学習権を保障し、加害者の更生を図るため、加害者への指導とケアを法的面も含めてより明確化すべきと考えますが、文部科学大臣の見解を伺います。
 二〇二一年に発生した北海道旭川市の中学生凍死事案についても伺います。
 亡くなった少女は、長期間にわたって同級生からいじめを受けていました。本来であれば、事案の全容解明と再発防止策の検討が急務のはずです。ところが、本件に関しては、第三者委員会が市教育委員会に提出した調査報告書の原本に近いと見られる資料が流出するなど、二次被害とも言える事態が生じています。しかも、再調査委員会による調査は遅々として進んでおらず、いまだに市は死亡といじめとの関連性に明確な判断を示しておりません。御遺族を始め、関係者の心情を逆なでするものとなっています。
 こうした現状に鑑み、文部科学省には事態打開に向けたリーダーシップが求められます。遺族の心情に配慮しつつ、調査の加速化を図るため、文部科学省としてどのように関与、支援していく考えか、文部科学大臣の見解を伺います。
 次に、社会的養護について伺います。
 総務省は、今回、里親委託に関する調査を行いましたが、新しい社会的養育ビジョンで示した里親委託率の目標値七五%に対し、特に三歳未満の乳幼児の里親委託率は二五%と大きな乖離があります。この目標達成に向けた課題認識と具体的な対策について、こども政策担当大臣の見解を伺います。
 今回の調査では、乳児院の状況については直接的に触れられておりません。乳児院は乳幼児を一時的に保護し、養育する施設ですが、乳児院の増加やその現状については十分な把握がなされているとは言えません。家庭での養育が困難な子供たちが増えている一方で、思うように里親委託が進んでいないという可能性も考えられます。里親委託を促進する政策を考える上で、増加し続ける乳児院の実態、課題、実態把握と課題分析は喫緊の課題ではないでしょうか。
 そこで、乳児院に関する調査の必要性について総務大臣の見解を伺います。
 また、別の調査によると、里親委託率の目標を定めた平成二十八年の児童福祉法改正以降も乳児院は増加をし続けており、里親委託を促進する方針とは逆行しているようにも見えます。
 里親委託促進のための具体的な方策として、新たな乳児院の新設はできる限り行わない、長期入所をさせない、乳児院から児童養護施設への措置変更をしないという三つの方針を原則として定めることも検討すべきと考えますが、こども政策担当大臣の見解を伺います。
 次に、HPVワクチンについて伺います。
 四年前の本会議において、私は、この同じ政策評価の議題で、子宮頸がんなどを防ぐHPVワクチンの積極的勧奨差し控えについて質問させていただきました。その際は、積極的勧奨の再開について必要な検討を進めるという答弁でありましたが、令和四年度より積極的勧奨が再開され、自治体から予診票の個別送付等が実施されることに至ったことを評価をいたします。
 しかし、HPVワクチンの積極的勧奨を長期にわたって差し控えたことにより、多くの方が接種の機会を逃しました。これに対するキャッチアップ接種も行われておりますが、キャッチアップ接種は今年度三月で終了予定です。そのため、全員が接種を完了するためには九月までに接種を開始する必要があります。
 そこで、お伺いいたします。
 厚生労働省として、キャッチアップの対象者数と実施者数を正確に把握しているのでしょうか。接種率向上のためには、自治体との連携を強化し、対象者を正確に把握した上で個別案内を積極的に行うことが重要と考えますが、厚生労働大臣の見解をお伺いいたします。
 最後に、男性へのHPVワクチン接種についても伺います。
 東京都は、男性へのHPVワクチン接種費用を基礎自治体が支援する場合、その費用の二分の一を都が補助する方針を打ち出しました。これは、男性のがん予防だけではなく、性交渉による女性へのHPV感染を防ぐ効果も期待されるものです。私自身も既にHPVワクチンを三回接種済みでありますが、医師の方からは、まだまだ男性の接種は僅かであると言われております。
 男性へのHPVワクチンの接種推奨、支援につき、これも自治体任せにすることをせず、国としてもその促進策を取るべきと考えますが、厚生労働大臣の見解を伺います。
 以上、日本維新の会・教育無償化を実現する会は、政策評価制度の形骸化を許さず、行政に対する厳格なチェック機能を果たすとともに、国民目線に立った改革を力強く推し進めていくことを申し上げまして、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。拍手
   〔国務大臣松本剛明君登壇、拍手〕
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松本剛明#25
○国務大臣(松本剛明君) 音喜多議員から三問御質問いただきました。
 まず、実質的な裁量の余地がない案件の政策評価についてお答えいたします。
 国際約束の内容を法律又は政令に反映しようとするものであっても、国民に権利の制限又は義務を課する場合には、国民に対する説明責任を果たす観点から、規制の必要性や対象者の負担等を評価し、明らかにすることとしております。
 なお、御指摘のような場合、政策手段の選択について、裁量の余地が限られているという事情を踏まえ、その他の規制手段との比較を省略することを可能としております。
 次に、政策評価の対象と総務省の役割についてお答えいたします。
 政策評価は、各府省自らが三年から五年の計画を定め、その期間内に重点化、効率化を図りながら政策評価の対象を選定し、評価を実施しているものと考えます。
 総務省としては、各府省に対し、ガイドラインで評価対象選定についての考え方等を示すとともに、政府全体として政策評価を進める立場から、複数府省にまたがる重要な政策テーマを選定し評価を実施しております。
 最後に、乳児院に関する調査の必要性について御答弁申し上げます。
 総務省の調査は、里親委託の推進の観点から、児童相談所における里親委託の実態や里親への支援に焦点を当てて実施したものです。
 お尋ねの乳児院につきましては、妊産婦や実親、里親などに対しても総合的に支援を実施できる社会資源として、一層の機能転換を図るとの方針の下、こども家庭庁において必要な取組が進められているものと承知しております。
 総務省としては、まずは、こども家庭庁における取組や今後の動向を注視した上で、必要に応じて乳児院の実態把握等を行うことを検討してまいります。拍手
   〔国務大臣盛山正仁君登壇、拍手〕
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盛山正仁#26
○国務大臣(盛山正仁君) 音喜多議員にお答えいたします。
 まず、不登校児童生徒の学習評価や高校進学についてお尋ねがありました。
 不登校児童生徒の将来の社会的自立に向けては、教育支援センター等の学校外の施設において相談、指導を受けることができるようにするなど、教育の機会が確保されることや、本人が希望すればその学習成果が適正に評価されることが重要であると考えております。
 学校外の施設における学習による出席の扱いや学習の評価については、一定の要件の下、個々の児童生徒の状況等を理解している学校長の責任において行われるものでありますが、文部科学省では、その際の考え方として、当該施設における相談、指導が不登校児童生徒の社会的な自立を目指すものであること、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること、当該施設における学習の計画や内容がその学校の教育課程に照らし適切と判断されることなどを示しているところです。
 また、高校学校、高等学校入学者選抜についても、生徒の学ぶ意欲や能力を適切に評価するため、中学校の出席状況のみをもって不利益な取扱いをしないようにするとともに、生徒の自己申告書や学校以外の場における学習状況に係る資料等を選抜において勘案するなどの配慮を行うことが望まれる旨、教育委員会等に対して通知をしております。
 引き続き、各教育委員会や学校と連携しながら、不登校児童生徒の将来の社会的自立に向けてしっかりと取り組んでまいります。
 次に、フリースクール等へ通っている家庭、生徒への経済的支援についてお尋ねがありました。
 不登校児童生徒への支援については、まずは公の機関である教育委員会が主体となり、学校内外の学習の場を整備することが重要と考えていますが、子供の状況によっては、フリースクール等の民間団体と連携しながら相談・支援体制の強化等を図っていくことが必要となります。
 その上で、フリースクール等に子供を通わせる世帯への経済的負担については、現在、困窮家庭の不登校児童生徒に対する経済的支援の在り方に関する調査研究を実施しているところです。引き続き、この調査研究等を通じて、経済的支援が不登校児童生徒の社会的自立に与える影響、効果等の検証を進めてまいります。
 次に、いじめの加害児童生徒に対する指導と支援についてお尋ねがありました。
 いじめが発生した際の対応については、いじめ防止対策推進法第二十三条第三項において、いじめを行った児童等に対する指導又はその保護者に対する助言を継続的に行うこととされております。また、同法により定めるものとされているいじめの防止等のための基本的な方針では、いじめの加害児童生徒への対応として、特別の指導計画による指導のほか、出席停止や警察との連携による措置も含め、毅然とした対応を行うことで、自らの行為の悪質性を理解させ、健全な人格の発達に配慮するよう示しています。
 加えて、いじめの加害児童生徒が様々な背景を有している場合もあることから、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを活用し、指導だけではなく適切な支援を行うことや、その際に外部の関係機関と連携することも有効であることなどを通知等において周知しているところです。
 引き続き、いじめの被害児童生徒への支援はもとより、加害児童生徒への指導や支援も含め、関係省庁とも連携しつつ、いじめ防止対策に取り組んでまいります。
 次に、二〇二一年に発生した北海道旭川市の中学生凍死事件についてお尋ねがありました。
 委員から御指摘のあった北海道旭川市におけるいじめ事案については、令和三年四月以降、担当者を旭川市教育委員会に派遣し、指導、助言を行うなど、文部科学省としても継続的に必要な対応を行っているところです。
 本事案については、令和四年九月に教育委員会に設置された第三者委員会による重大事態調査報告書が取りまとめられ、その後、同年十二月から首長部局において再調査が実施されているところであり、文部科学省としては、引き続き、旭川市の状況を注視しつつ、必要な指導、助言を行ってまいります。拍手
   〔国務大臣加藤鮎子君登壇、拍手〕
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加藤鮎子#27
○国務大臣(加藤鮎子君) 音喜多駿議員の御質問にお答えいたします。
 里親等委託率の目標達成に向けた取組についてお尋ねがありました。
 里親等委託率は増加傾向にはあるものの、国の目標と比べ低調となっており、更なる委託の推進が必要と考えています。
 里親支援体制の更なる強化を図るため、包括的な里親支援を行う里親支援センターを今年度より創設したほか、必要な人材育成や里親希望者への研修受講料補助等に取り組むなどとしています。
 令和七年度から、社会的養護推進計画においては、この委託率について、遅くとも令和十一年度までに全ての都道府県において乳幼児七五%以上となるよう数値目標を設定することを求めており、更に里親等への委託が進むようしっかり取り組んでまいります。
 里親委託の推進のための具体的な方策についてお尋ねがありました。
 令和七年度から、社会的養育推進計画の策定要領では、施設入所が長期化している子供については里親等委託を検討すること、乳児院に入所している子供については、原則、里親等委託への措置変更を行う必要があること、乳児院について安易に定員増を伴う創設を行わないことを各都道府県に対しお示ししたところです。
 一方で、乳児院による専門的なケアを要する子供も一定数おり、乳児院がそうした子供の受皿となりつつ一層の機能転換を図ることが重要であると考えており、国としても引き続きこれを支援してまいります。拍手
   〔国務大臣武見敬三君登壇、拍手〕
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武見敬三#28
○国務大臣(武見敬三君) 音喜多駿議員の御質問にお答えいたします。
 HPVワクチンのキャッチアップ接種の実施状況と接種率向上のための周知についてお尋ねがありました。
 キャッチアップ接種について、約六百三十八万人のうち、過去にHPVワクチンの接種を完了していない方々がその対象者数となります。また、接種の実施者数は、これまで累計で約五十一万人となっています。
 HPVワクチンの接種率向上のため、厚生労働省では、自治体を通じて接種を終了していない方へ個別の周知を実施するとともに、文部科学省と連携をし、学生への周知に取り組んできたところでございます。
 引き続き、キャッチアップ接種の促進や認知度の向上に向け、自治体や関係省庁とも連携しつつ、積極的な周知広報に取り組んでまいります。
 男性へのHPVワクチンの接種への支援についてお尋ねがありました。
 男性に対するHPVワクチンを定期接種化して国として支援していくことについては、審議会における議論の中で、現在薬事承認されている四価のワクチンの有効性や安全性は認められている一方、費用対効果等の課題も指摘されているところであります。
 今後、より高い効果が期待される九価ワクチンの薬事承認等の状況を踏まえながら、引き続き、定期接種化に向け、審議会における議論を続けてまいります。
 以上でございます。拍手
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尾辻秀久#29
○議長(尾辻秀久君) 川合孝典君。
   〔川合孝典君登壇、拍手〕
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