体育振興に関する特別委員会

1966-06-08 衆議院 全44発言

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会議録情報#0
昭和四十一年六月八日(水曜日)
   午後一時十三分開議
 出席委員
   委員長 福永 一臣君
   理事 川崎 秀二君 理事 前田榮之助君
      上村千一郎君    小川 半次君
      海部 俊樹君    佐藤 孝行君
      佐藤洋之助君    砂田 重民君
      八木 徹雄君    小林  進君
      佐藤觀次郎君    穗積 七郎君
      小平  忠君
 出席国務大臣
        文 部 大 臣 中村 梅吉君
 出席政府委員
        内閣官房副長官 竹下  登君
        文部事務官
        (体育局長)  西田  剛君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 体育振興に関する件(オリンピック冬季札幌大
 会準備等に関する問題)
     ————◇—————
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福永一臣#1
○福永委員長 これより会議を開きます。
 体育振興に関する件について調査を行ないます。
 オリンピック冬季札幌大会準備等に関する問題について質疑の申し出がありますので、これを許します。小平忠君。
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小平忠#2
○小平(忠)委員 ただいま議題になりましたオリンピック冬季札幌大会の開催決定に伴いまして、文部大臣に若干質問をいたしたいと思う次第であります。
 実は、前回の委員会におきまして、この札幌誘致に尽力されましたJOCの竹田委員長や札幌の原田市長を参考人としてこの委員会に出席願い、経過並びにオリンピック札幌大会開催の腹がまえなどについていろいろ意見を聞いたわけであります。まことに適切な努力をされ、また、主管省である文部省当局も、大臣はじめ非常な御尽力をされまして、着々準備が進められておりますことにつきましては敬意を表する次第であります。
 そこで、問題は、六年後でありますけれども、実際に六年後といいましても、六年あるからといってのんびりしておったのでは、やはり事情が事情だけに、非常に至難だと考えます。もちろん、政府におきましても可能な限り——すでに前回の委員会におきましても所信を表明されましたような次第でありますから、その点はわれわれも了とするのでありますが、しかし、近くJOCは具体的に組織委員会の結成へと準備を進められておるようでありますし、政府も、昭和四十二年度の予算の編成期にも、国会が終わると同時にそろそろ入ってくるのであります。したがいまして、当面政府当局がどのような計画で進められるのか、さらに、明年度予算編成の中にどのような規模でこの準備に関しますことをお進めになられるのか、まずその点からお伺いしたいと思います。
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中村梅吉#3
○中村(梅)国務大臣 御承知のとおり、なるほど期間はありますが、北海道に全く普通の競技とは違った施設をするわけでありますから、気候の関係等もあり、かなり迅速に手順を整える必要があると私ども考えております。さような関係で、まず第一に必要なことは組織委員会を早く構成する、そしてその組織委員会で、設備その他の企画等をまず基本的にきめていただいて、それを実行するのには、たとえば政府の予算措置、あるいは東京オリンピック大会のときのような資金財団をどうするかというような問題も、引き続いて具体化していく必要があると思っておる次第でございます。
 私どもとしまして、明年度の予算についてどう考えるかという点でございますが、もちろん誘致の際に、大体こういう構想でという構想は示して誘致しているわけでありますから、見当が全然ないわけではありませんが、組織委員会をまず早くスタートさせて、そこと打ち合わせをして、東京大会のときと同じように、支障のないような予算措置を講ずることに全力を尽くして万全を期したい、こう思っております。
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小平忠#4
○小平(忠)委員 けっこうだと思います。
 そこで、まだ具体的にそういった予算の作業等には入っていないと思いますけれども、これを誘致する場合の呼びかけとしても、計画が実はあったわけであります。そういう観点から、大まかな考え方くらいはあるのでなかろうかと思うのですが、その点。
 それと、実は札幌大会にきまりましたその翌日持たれた委員会の席上で、ちょうど文部大臣も同席されておりましたが、官房副長官から、その準備を促進するために、近くオリンピック担当大臣あるいは関係閣僚の協議会的なものを持ちたいということをおっしゃっておりましたが、その点はいかように進んでおられましょうか。
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中村梅吉#5
○中村(梅)国務大臣 これも適当な段階で、いま御指摘のような措置を講じていくべきであると思っておりますが、まず、この冬季大会の準備の責任者になります組織委員会を早くつくりまして、組織委員会でそのような基本的な企画をきめていただき、それに協力する段階で、担当大臣とか関係閣僚の組織とかいうものを実施方法としてきめるのが、適当な時期ではないかと思いますので、目下のところでは、組織委員会構成については、文部省体育局が中心となりまして関係方面と連絡をとって、いま体育局長が、ほんとうに精魂を傾けるくらいのつもりで、北海道の関係者を中心に連絡をとって具体化を進めておるところでございます。
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小平忠#6
○小平(忠)委員 組織委員会は、いつごろ発足の予定でございますか。
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中村梅吉#7
○中村(梅)国務大臣 何としても七月には発足できるようにいたしたいと思います。
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小平忠#8
○小平(忠)委員 担当大臣なり関係閣僚懇談会ですか、協議会ですか、それは組織委員会の発足と前後して考えたいという御説明でありますが、そうしますると、七月中に発足いたしたいということであれば、それと前後して担当大臣なり関係閣僚の協議会ができるということに理解してよろしゅうございますか。
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中村梅吉#9
○中村(梅)国務大臣 並行してということよりは、まず組織委員会を構成して、そしてその組織委員会の中には、関係の閣僚が一、二加わることになると思います。そして、組織委員会で大体の構想を練り、基本的な考え方をきめて、それを推進する段階で運ぶのが適当の時期ではないか、こう思っておるわけであります。
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小平忠#10
○小平(忠)委員 了解いたしました。
 そこで、大臣は時間があまりないようでありますし、関連質問の委員の方もおられるようでありますから、あと一、二点にしぼってお聞きいたしたいと思いますが、御承知のように、札幌がいろいろな強豪を押しのけて圧倒的な多数で当選の決定を見たということは、これはひとり札幌市民だけでなく、日本国民にとって非常に喜ばしいことであります。しかし、一昨年の東京オリンピック大会とは違いまして、やはり津軽海峡という海を隔てた北辺の地にある札幌であります。施設にいたしましても、あるいは札幌市自体の経済力にいたしましても、国際行事をみごと成功させるということにおいては、どうしても強力なる国のバックアップがなければ、成果をあげることは至難だと思うのであります。そういう意味で、私は、一昨年の東京大会の例にもありましたように、やはり相当手順よくやりませんと、札幌の場合は、冬季間凍り上がるとか、よく北海道ではしばれ上がるということばを使いますが、道路を舗装するにしましても、路盤を一メートル五十も下からやらなければいけないというような特殊事情があります。東京大会のような考えで施設、道路などをやった場合には、非常に見当が狂うと思うのであります。そういう意味から、やはり手順よく進めなければならぬと実は思うのでありますが、私も、予算委員会の委員のメンバーとして、ローマの大会、あるいはオスロの冬季大会などの——実はオスロのホルメンコーレンの施設など見てまいりました。いずれも優秀な施設でありますが、札幌が圧倒的多数で決定したこの期待にこたえるためにも、私は相当思い切った考え方で進めなければならぬと実は思うのであります。どうか主管大臣たる文部大臣の立場から大蔵省を鞭撻していただきまして、やはり初年度、四十二年度からはっきりした見通しをつけて予算措置なり、あるいは内閣のいわゆる関係閣僚の協議会なども、文部大臣が先頭に立って指揮をされてこれを推進されることを、実は期待したいのであります。今後あらゆる機会をとらえて実態をお伺いし、またわれわれも意見を述べて、十分に鞭撻したいと思いますが、重ねて、この札幌という特殊事情、そういうようなことから、以上のような観点についての文部大臣の所信を最後にお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。
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中村梅吉#11
○中村(梅)国務大臣 御指摘のとおり、東京大会の場合とは地方団体の財政力も違いますし、こういう点は十分に勘案をして企業を進めるべきであると思っております。それと同時に、なるほど先のことではありますが、工事の困難性等もありますから、昭和四十二年度の予算編成のときから、最終的なスケジュールというものが立って、こういう手順で進めるのだということにいたさないと、手違いを来たすおそれがあると思いますので、その点は私ども十分注意をして、万全を期したいと思います。ただ、こういう問題は、手落ちの点があってはいけませんから、地元関係は特にそうでありますが、いろいろ御注意をいただきつつ御協力を願って進めてまいりたい。とにかくIOCの総会であれだけの支持があったということはやっぱり日本に期待するところが非常に大きいので、札幌の名誉だけではない、ほんとうに日本の国全体の名誉であるから、この期待にこたえる努力、期待にこたえる成果、これは絶対に必要であると思いますので、その意気込みでわれわれも努力したいと思います。
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福永一臣#12
○福永委員長 砂田重民君。
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砂田重民#13
○砂田委員 時間がございませんから、文部大臣に一点だけお尋ねしておきたいと思います。
 小平委員の御質問になりましたいろいろな施設その他の準備も必要でございますが、やはり用地買収その他実際に金のかかる時期はもう少し先じゃないかと思うのです。当面考えなければいけないのは、選手面化費じゃないかと私は思う。ところが、スキー連盟とかスケート連盟その他は、体協の中で決して力の強い競技団体ではございません。いわば貧乏団体です。スキーあるいはスケートのスピード、フィギュアなどは、大体毎年世界選手権なんかに出ていっておりますけれども、特にスケートのアイスホッケーやボブスレーなど、こういったものは相当大人数で行かなければなりませんから、連盟に金がないので、世界選手権にすらもう何年も行ったことがない。今日の世界のアイスホッケーの技術水準すら、いまのスケート連盟の役員の方や選手も知らない、その程度であります。四十二年度の予算からということになりますと、もうすでにことしの体協への補助金は配分が済んでいると思う。しかも、体協の中でも力の弱いスキー連盟、スケート連盟ですから、体協の中での配分も決して十分とは思えない。四十二年度を待つということになりますと、冬季競技のシーズンはことしの十一月なり十二月なりから来年の二月、三月までとすると、今度のシーズンはもう一年棒に振ってしまうようなことになるのですが、何か追加的な、ことしのこれからのシーズンに選手強化的なことに使えるようなものをひとつお考えになっていただきたいと思うのですが、文部大臣いかがお考えでしょうか。まる一年棒に振ってしまうと思うのです。
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中村梅吉#14
○中村(梅)国務大臣 選手強化が重要であることは全く御同感でございます。特に札幌大会を迎えるまでの間における国際競技などには、できるだけやはり選手をそろえて、そういう国際競技に参加した経験を持たせるということも大事であります。いま御指摘の点は、さしあたり今年も、来年度予算編成前に冬がくるじゃないか、こういうことのようであります。この点は、体協にも選手の強化あるいは訓練等の目的のために相当の費用がいっておるわけでございますから、われわれも努力をしますが、これはひとつ関係の皆さんに御尽力いただいて、まずこのほうを優先的にひとつ確保して、今年の冬から選手強化の踏み出しができるようなことをする必要があると思っておりますので、この点は、私どもも配慮をしてまいりたいと思います。
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砂田重民#15
○砂田委員 組織委員会は七月までには結成させたいということでしたが、組織委員会ができまして、また東京オリンピックのときのように民間でもその基金募集とかをやられることと思いますけれども、今度の冬にはこれはとても間に合わない。やはり体協への補助という形で政府から出ているものに期待せざるを得ないと思うものですから、ひとつ文部省から積極的にこの点は体育協会に働きかけていただくとともに、一ぺんもう体協で配分が済んでいれば、それの組みかえなどもなかなかむずかしいことじゃないかと思いますので、文部省で十分お考えをいただきたい。もちろん、われわれもお手伝いしますのはやぶさかではございません。ぜひひとつお願いをいたしたいと思います。
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佐藤觀次郎#16
○佐藤(觀)委員 文部大臣がお急ぎのようでございますから、二、三関連質問をいたします。
 いま砂田委員からもいろいろ御意見がございましたが、予算は来年度から五年くらいの間にとるというのですが、いま構想はあるのですか。こういうような構想でやるというような大体の見通しはどうですか。
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中村梅吉#17
○中村(梅)国務大臣 構想といいましても、まだ誘致の際の企画を承知いたしておるというだけで、ほんとうの構想は、やはり組織委員会ができて、組織委員会の議を経て、われわれはそれとタイアップしてきめてまいりたい、こう思っております。
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佐藤觀次郎#18
○佐藤(觀)委員 大臣にもう一つお伺いしますが、東京オリンピックのときは、日本は水泳と陸上でぼろ負けしたのですが、冬季オリンピックでは恥をかかないような選手の強化ができるのかどうか、この点を一点お伺いします。
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中村梅吉#19
○中村(梅)国務大臣 これは私は非常な努力を要すると思いますが、努力次第で可能であると思っております。たとえば岐阜の国体を見ましても、岐阜はいままであまり成績がよくなかった。ところが、自分の県に国体を迎えたらあれだけの選手強化ができたということは、どういうやり方であるか私自身はつまびらかでありませんが、そういったことも大いに参考にして、選手強化には競技団体を中心に努力していけば、私はもっと十分の成績をあげ得る、こう思っております。
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福永一臣#20
○福永委員長 前田榮之助君。
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前田榮之助#21
○前田(榮)委員 大臣にこの問題について早く御意見を聞こうと思ったのですが、閣議のほうで、このことについて多少進んだ具体的な方向については、まだ何らの協議等は行なわれておらないのでしょうか。
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中村梅吉#22
○中村(梅)国務大臣 誘致がきまりました際に、大いにしっかりやろう、それから、組織委員会等も東京大会の例にならってつくって、そして衆知を集めて万全を期そう、なお、適当な段階で担当大臣とかあるいは関係閣僚の会議等を持つようにして、とにかく政府としては遺憾のないようにやろう、こういう話が抽象的にあっただけで、具体的にどう進めるかは、まだ閣議の話題にはなっておりません。
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前田榮之助#23
○前田(榮)委員 大臣もすでに大体御存じだろうと思うのですが、体協の、いわば専門家の諸君の中でも、理解のある閣僚の方々がいらっしゃるのだから間違いはないとは信じながら、さて、どういうことになるだろうかということについて心配をされておる。それは七二年に開催されるまでに間に合うかなんて、そんなことを心配してはおらないようでありますが、少なくとも日本の選手に力強い強化を進めて、そして、しかも国際的な基準に合うた競技場で、できれば二年くらいは練習させてやりたいというのが、いわゆる親心であります。これにこたえてもらわないと、私はいまの日本の技術や体力では、十分な成果はあげにくいのじゃないかと思う。そういうことについては、まず文部大臣の決意いかんということが重要な力になることだと思って、私らは期待をいたしておるのでありますが、そういう点をひとつここではっきりとわれわれに聞かしていただきたいと思うのであります。
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中村梅吉#24
○中村(梅)国務大臣 私の考え方も実は御同感で、選手強化に努力する必要がある、これもやらなければなりませんが、施設のほうもできるだけ早く整備をして、日本の選手はその整備された競技場で、札幌大会が開催される前にそこで練習ができるようにしなければ、ほんとうの成果はあがらないのじゃないかという気持ちは、私も前田さんと同感でございます。そういう考え方でわれわれは推進をし、関係方面の理解を求めて努力をしていきたい、こう思っておるわけであります。
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前田榮之助#25
○前田(榮)委員 これは私の希望を申し上げておきますが、どうかひとつ文部大臣が先頭に立って、計画的に、明年度はどれだけの予算が必要だろう、明後年度はどういう整備をしなければならぬだろうというものを早くきめていただいて、万遺憾のないように進めていただくことをお願い申し上げておきます。
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小平忠#26
○小平(忠)委員 大臣はお急ぎのようですから、重要な点をもう一点だけお伺いしたいのです。
 いま選手強化の問題で両委員からも触れられましたが、実際にこれは一番大事な問題であります。ウインタースポーツは、日本全国というわけではなく、限られた地域であります。しかし、相当広大な地域であります。その場合、従来スキーでもスケートでも、高校では、地域によっては正科に入っておるところもあります。しかし、これは高校からでは実はおそいのです。中学時分から正科に入れてやるくらいでないと、いい選手ができないと思うのです。そういう意味で、地域として適切でないところまで、つまり雪も全然ない、凍らないでスケートもできないところまで正科に入れろとは申しませんけれども、適当な地域は中学でも正科に入れて、いまから大いに準備をし、選手強化の基礎をつくるというお考えはありませんか。
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中村梅吉#27
○中村(梅)国務大臣 確かにそのとおりで、いまも聞きますと、積雪地帯では、中学校ではやることになっておることを承知しておりましたが、小学校からもやれるそうです。ですから、できるだけ低学年のうちから組織的な訓練をすることが——積雪地帯の子供さんは、正規のもの以外のスキーや何かをやっておるでしょうけれども、しかし、正規の訓練を早いころから充実していく。小学校の生徒ですと、これからやっても次の競技には間に合わないかもしれませんが、中学校ならば十分間に合うと思いますので、そういう点を教育の面においても考慮してまいりたいと思います。
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小平忠#28
○小平(忠)委員 体育局長にお伺いいたしますが、いまの選手強化の問題で、実は大臣にどの程度の関心があるかと思って伺ったのです。というのは、それは小学校まで正科に入れてやっているところもあるし、その道が開けていることはわかっているのだけれども、私の言わんとするところは、もっと徹底して国がそういう指導方針を出さないと、学校の校長なりあるいは教育委員会の考え方によって、それは非常におざなりになるということを実は申し上げたいのであって、ちょうど今シーズンくらいからやってもむしろおそいくらいなんです。ヨーロッパの先進地のウインタースポーツがいかに今日の成果をあげているかということは、それはもうほんとうに小学校の幼い時分から徹底した訓練をやって、初めてあれだけの優秀な選手が生まれていると思うのです。そういう意味で、この札幌大会の決定を契機に、選手強化については基本的な一つの対策なり考え方が実はあろうかと思う。この際局長から、この選手強化についての基本的な構想をお伺いしたいと思います。
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西
西田剛#29
○西田政府委員 冬季オリンピックに対処しての選手強化というお尋ねでありますけれども、基本的には、選手強化の責任主体は体育協会になるわけでございます。したがいまして私どもは、体育協会としてどういう対策を講じていくか。これは、フィギュアのようにごく若い年齢層からやらなければらないものもございますし、スキーあるいは長距離レース、特にリュージュとかボブスレーのようなものは新しい種目でございまして、ほとんど日本にはまだ選手らしい選手もおらないという事態でございますので、この辺は相当の練習も要るようでございますし、そういう点から、はたして今後の選手を養成していくのに、どの年齢層に着目して、どういう手段を講じていくのが効率的か、こういうふうな問題もあるわけでございまして、さような点、ぼつぼつではございますが、体育協会でも真剣に取り組もうといたしております。したがいまして、体育協会のほうで選手強化の具体的な方式が出てまいりますならば、それに即応いたしまして政府といたしましても最善の協力をいたしたい、こういうふうに考えております。ただいまのところでは、御存じのようにグルノーブルで近くオリンピックの冬季大会がございますので、それに対処しまして、スキー及びスケートあたりは強化策を講じておりますけれども、今度冬季オリンピックを札幌に招くということになりますと、また事情が違いますので、これらの強化策をさらに別の角度から検討していく方針につきましては、現在体育協会で検討中でございますから、これらの検討の結果を待ちまして、国として協力すべき部分は十分協力してまいりたいと思います。
 なお、学校等における取り扱いにつきましては、ただいまも大臣からお話のありましたとおり、積雪寒冷の地区におきましては、小学校からスキー、スケートをやれるようにはなっております。これらの点につきましても、今度冬季オリンピックがくるという事態にもかんがみ、七月には全国の体育課長会議もあることでございますから、いままでスキー、スケートになじんでおる府県を中心に力を入れてもらうようなことを、ぜひ具体的にお願いをいたしたい、こういうふうに考えております。
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