予算委員会

2015-11-11 参議院 全379発言

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会議録情報#0
平成二十七年十一月十一日(水曜日)
   午前八時五十五分開会
    ─────────────
   委員の異動
 十月九日
    辞任         補欠選任
     若松 謙維君     河野 義博君
 十月十三日
    辞任         補欠選任
     河野 義博君     若松 謙維君
 十月二十二日
    辞任         補欠選任
     若松 謙維君     山本 香苗君
 十一月六日
    辞任         補欠選任
     中山 恭子君     中野 正志君
 十一月十日
    辞任         補欠選任
     太田 房江君     上月 良祐君
     北村 経夫君     渡辺 猛之君
     堂故  茂君     山谷えり子君
     大塚 耕平君     徳永 エリ君
     長沢 広明君     荒木 清寛君
     矢倉 克夫君     河野 義博君
     横山 信一君     浜田 昌良君
     山田 太郎君   アントニオ猪木君
    薬師寺みちよ君    渡辺美知太郎君
     平野 達男君     荒井 広幸君
 十一月十一日
    辞任         補欠選任
     上月 良祐君     舞立 昇治君
     水岡 俊一君     野田 国義君
     蓮   舫君     石上 俊雄君
     小池  晃君     紙  智子君
     東   徹君     藤巻 健史君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         岸  宏一君
    理 事
                石井 準一君
                岡田  広君
                古賀友一郎君
                馬場 成志君
                堀井  巌君
                小川 敏夫君
                那谷屋正義君
                山本 香苗君
    委 員
                石田 昌宏君
                猪口 邦子君
                大野 泰正君
                上月 良祐君
                佐藤 正久君
                島村  大君
                高野光二郎君
                高橋 克法君
                二之湯武史君
                舞立 昇治君
                三木  亨君
               三原じゅん子君
                三宅 伸吾君
                山下 雄平君
                山谷えり子君
                渡辺 猛之君
                石上 俊雄君
                大久保 勉君
                小西 洋之君
                田城  郁君
                田中 直紀君
                徳永 エリ君
                野田 国義君
                藤田 幸久君
                水岡 俊一君
                蓮   舫君
                荒木 清寛君
                河野 義博君
                浜田 昌良君
                紙  智子君
                大門実紀史君
              アントニオ猪木君
                井上 義行君
                東   徹君
                片山虎之助君
                藤巻 健史君
                中野 正志君
               渡辺美知太郎君
                福島みずほ君
                荒井 広幸君
   国務大臣
       内閣総理大臣   安倍 晋三君
       財務大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融)
       )        麻生 太郎君
       総務大臣     高市 早苗君
       法務大臣     岩城 光英君
       外務大臣     岸田 文雄君
       文部科学大臣
       国務大臣     馳   浩君
       厚生労働大臣   塩崎 恭久君
       農林水産大臣   森山  裕君
       経済産業大臣
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(原子力
       損害賠償・廃炉
       等支援機構))  林  幹雄君
       国土交通大臣
       国務大臣     石井 啓一君
       防衛大臣     中谷  元君
       国務大臣
       (内閣官房長官) 菅  義偉君
       国務大臣
       (復興大臣)   高木  毅君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)
       (内閣府特命担
       当大臣(消費者
       及び食品安全、
       規制改革、防災
       ))       河野 太郎君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(経済財
       政政策))    甘利  明君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(国家戦
       略特別区域))  石破  茂君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策、科
       学技術政策、宇
       宙政策))    島尻安伊子君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(少子化
       対策、男女共同
       参画))     加藤 勝信君
   副大臣
       財務副大臣    岡田 直樹君
       環境副大臣    井上 信治君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        小野 亮治君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       澁谷 和久君
       内閣官房内閣審
       議官       永井 達也君
       内閣官房内閣審
       議官       岡田  隆君
       内閣法制局長官  横畠 裕介君
       内閣官房まち・
       ひと・しごと創
       生本部事務局地
       方創生総括官   山崎 史郎君
       内閣府規制改革
       推進室次長    刀禰 俊哉君
       内閣府地方創生
       推進室長     佐々木 基君
       復興庁統括官   吉田 光市君
       外務大臣官房審
       議官       垂  秀夫君
       外務省経済局長  金杉 憲治君
       環境大臣官房廃
       棄物・リサイク
       ル対策部長    鎌形 浩史君
       原子力規制委員
       会委員長     田中 俊一君
       防衛省防衛政策
       局長       前田  哲君
       防衛省整備計画
       局長       真部  朗君
   参考人
       日本銀行総裁   黒田 東彦君
       年金積立金管理
       運用独立行政法
       人理事長     三谷 隆博君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事の辞任及び補欠選任の件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○予算の執行状況に関する調査
 (TPPを始め現下の政治課題に関する件)
    ─────────────
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岸宏一#1
○委員長(岸宏一君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 まず、理事の辞任についてお諮りいたします。
 東徹君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岸宏一#2
○委員長(岸宏一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 この際、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 理事の辞任及び委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岸宏一#3
○委員長(岸宏一君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に山本香苗さんを指名いたします。
 なお、あと一名の理事につきましては、後日これを指名いたします。
    ─────────────
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岸宏一#4
○委員長(岸宏一君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、閉会中必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岸宏一#5
○委員長(岸宏一君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ─────────────
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岸宏一#6
○委員長(岸宏一君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁黒田東彦君及び年金積立金管理運用独立行政法人理事長三谷隆博君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岸宏一#7
○委員長(岸宏一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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岸宏一#8
○委員長(岸宏一君) 予算の執行状況に関する調査についての理事会決定事項について御報告いたします。
 本日は、TPPを始め現下の政治課題に関する集中審議を行うこととし、質疑は往復方式で行い、質疑割当て時間は四百十四分とし、各会派への割当て時間は、自由民主党八十分、民主党・新緑風会百九分、公明党三十七分、日本共産党三十六分、日本を元気にする会・無所属会三十六分、維新の党三十六分、次世代の党二十分、無所属クラブ二十分、社会民主党・護憲連合二十分、新党改革・無所属の会二十分とすること、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
 速記を止めてください。
   〔速記中止〕
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岸宏一#9
○委員長(岸宏一君) 速記を起こしてください。
    ─────────────
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岸宏一#10
○委員長(岸宏一君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、TPPを始め現下の政治課題に関する集中審議を行います。
 これより質疑を行います。山谷えり子さん。
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山谷えり子#11
○山谷えり子君 おはようございます。自由民主党、山谷えり子でございます。
 第三次安倍改造内閣、日本らしさを発揮して、強く優しい信頼される国づくり、そしてまた世界の平和に貢献する国づくりのために強いリーダーシップをお取りいただきたいと思います。政治は国民とともにございます。説明を果たし、そして国民の共感を得ながら、実りある国家をつくってまいりたいというふうに思っております。
 TPPについてお伺いをいたします。
 世界のGDPの四割という巨大な貿易圏が誕生するわけでございます。それぞれの国が立場、国益を懸けて長い交渉をしたわけでございますけれども、総理は常々、ピンチはチャンスであるというようなことで、強いリーダーシップでこの合意に向けて進んでこられたわけでございますが、国民の中にはいろいろな心配もございます。どのようにTPPを将来の戦略として、成長戦略の切り札として捉えていこうとするか、お考えをお聞かせください。
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安倍晋三#12
○内閣総理大臣(安倍晋三君) TPP協定は、アジア太平洋地域に、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値を共有する国々とともに、二十一世紀にふさわしい新たな経済ルールをつくり、そして人口八億人、またGDPでいえば世界のGDPの四割近くを占める広大な経済圏をつくっていくものであります。そして、新たなルールは恣意的で不透明な政府の介入を排除し、透明性の高い秩序の下で自由で公正な競争を促進していくことになります。
 サービスから知的財産に至るまで幅広い分野でオリジナリティーが守られ、品質の高さが正しく評価されることを確保していくことになります。そして、イノベーションを活発にし、高い経済価値を生み出す力を発揮させるものとなります。日本のみならず、アジア太平洋地域にとって成長戦略そのものであろうと思っております。
 TPPは、ルールに従うコミットメントがあれば後からでも参加することができます。TPPが大筋合意されて以来、各国が参加に関心を示しています。TPPは各国の経済改革の目標となり、法の支配が及ぶ領域を拡大をしていくことにつながっていくと思います。基本的価値を共有する国々と経済的相互依存関係を深め、更にその輪を広げていくことは、我が国の安全保障にもアジア太平洋地域の安定にも資する戦略的意義を有すると思っています。
 このように、TPPは、政治、経済両面における戦略的意義を有するとともに、個々の事業者に新たな成長の機会を提供するものになると、このように考えております。
 一方、このTPPについて、当然、様々な不安を持っておられる方々もおられるんだろうと思います。これは、当然これは環境が変化をしていくわけでありますから、そういうものに対しての漠然とした不安を持たれている方がおられるのは十分に理解できることであります。
 特に農業関係者の不安は大きいと承知をしておりますので、今後、TPP協定によって何が変わり、それが品目ごとにどのような影響をもたらしていくのか、それを踏まえてどのような支援策を活用できるかなどについて、農家や中小企業の方々が十分理解し、今後の取組を考えていけるように、十分に説明をしていきたいと考えております。
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山谷えり子#13
○山谷えり子君 戦略性を持って、また、それぞれの立場、現場の声を聞きながら、必要な対策というのは中長期、また速やかに取っていただかなければならないというふうに考えております。
 甘利大臣にお伺いをいたします。
 二年七か月の交渉、御苦労さまでございました。途中、本当にどなり合いがあったり席を立たれたりというようなこともあったやに聞いておりますけれども、その感想、そしてまた、国民の間には国民皆保険が崩れるのではないかとか、あるいは、日本の食というのは非常に安全基準が厳しいわけでありますが、遺伝子組換えとかあるいは農薬チェック体制をどのようにつくっていかなければならないか等、これは自民党の部会等々でも現在議論を、声を聞いているところでありますけれども、この交渉をまとめたその大きな視野からの感想をお聞かせください。
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甘利明#14
○国務大臣(甘利明君) 昨日発売の月刊誌にアメリカ代表を私が何度もどなりつけたとかいうタイトルが書いてありますが、あれは正確ではございませんで、日米協議の中で双方が声を荒らげたり、そして双方がどなり合う場面が時にあったというのが正確なことでありまして、それくらいかなり厳しい交渉でしたけれども、その根底は、日米間の信頼関係があって、私とフロマン代表との関係も、信頼関係がある上にそういう激しいやり取りができて、言わば本音のぎりぎりの交渉ができたんだというふうに思っております。
 TPPに関してのいろいろな不安の中の多くは、誤解に基づくものが多いと思います。例えば、食品の安全に関しても正確な理解の下でないことが多うございます。我が国の遺伝子組換え食品の表示制度、それから残留農薬や食品添加物の基準を含めまして、いわゆる食の表示、食の安全に関する我が国の制度、これが変更となる規定というのはTPPには設けられておりません。ゆえに、日本の食の安全が脅かされるという心配はありません。
 関連するTPP協定の規律というのは、我が国が既に締結しているWTOのSPS協定というのがありますけれども、これを踏まえた内容でありまして、我が国が科学的根拠に基づいて衛生植物検疫措置をとるということが引き続き認められているものであります。むしろ、食品の安全に関して、加盟国間で情報共有であるとか、あるいは専門家の協議のメカニズムというのを新たに設置をしましたけれども、これまでより安全性が高められることになると思います。
 それから、ここまででいいですか。──はい。
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山谷えり子#15
○山谷えり子君 また、いろいろな状況の変化の中でいろいろな声を聞きながら、それぞれの国が立場を明らかにしながら、国益を懸けて、日本も主張することは主張して盛り込まれたということでありますので、折々対策を考えていかなければならないんだろうというふうに考えております。
 森山大臣にお伺いをいたします。
 今、農業従事者、日本の場合、平均六十六歳というふうになっております。世界の食市場は三百四十兆円で、第二次安倍内閣になってから輸出が四割増、日本の和牛ビーフとかジューシーな果物とかおいしいお米というのは非常にブランド価値があるわけであります。輸出をどう支援していくか、あるいは商品開発、付加価値を付けてどう支援をしていくか、あるいは品目横断基金の創設、それをどう使っていくかというようなことも含めて、攻めの農業、攻めるべきは攻める、そして守るべきは守るというこの農業政策について、お考えお聞かせください。
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森山裕#16
○国務大臣(森山裕君) 山谷委員にお答えを申し上げます。
 随分現場も変わってきたなということを実感をいたしました。
 私は、八日の日に新潟に出かけました。ここで、中山間地を主にやっておられる農事組合法人とか、あるいは集落営農をやっておられるところをお訪ねしたんですけれども、集落営農をやっておられるところは、既にもうシンガポールとか香港に米の輸出をしておられる方々です。いろいろ話を聞きますと、やはりどういう品種を作ればいいのかということが非常に大事なことだとおっしゃっておりまして、シンガポール向けには、粘り気が少ないけれども、こしいぶきというのが非常に評判がいいという話を伺いました。
 また、もう一か所は、中山間地で百ヘクタールぐらい頑張っておられる若い方々と懇談をしたんですが、この方々は、やはり二年後にはTPPが発効して米の輸出ができる時代が来るのだと、我々はどの国にどの品種の米を輸出をするのかということを戦略的に考えたいと、こういう話をしてくださいました。
 やはり現場に不安があることは私もよく承知をしておりますけれども、だんだんだんだん前向きに、どう今先生の御指摘の日本のいい農産物を輸出していくかということについても積極的な取組をしていただいているなというふうに思うことでございました。
 輸出戦略というのは、日本の農産物がいかに安全なものであるかということがまず大事だと思いますし、そのことのPRもしっかりしなきゃなりませんし、また、防疫体制の問題あるいは残留農薬等の問題、国がしっかりやらせていただかなければならないこともあります。そういうことの政策を一つ一つを積み上げていって輸出も更に拡大をさせていくということが大事なことだなと思っておりまして、平成三十二年一兆円を目標にしているところでありますが、この前倒しに向けて今更に努力をさせていただきたいと考えておりますので、今後ともいろんな御意見をお寄せいただくようにお願いを申し上げて、答弁といたします。
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山谷えり子#17
○山谷えり子君 若い方が農業に参入して、そしてまた家族とともに希望を持って農業に参画していくというような国づくりのために対策を、自民党は農林部会、農林水産戦略調査会、連日のように開いておりますけれども、共につくっていく責務があるだろうというふうに考えております。
 続いて、一億総活躍社会についてお伺いをいたします。
 日本の強みというのは、つながり、そして温かな思いやり、真摯な勤勉性というようなことにあるんだろうというふうに思っております。若い方たちが結婚、出産に希望が持てるような政策、例えば住宅の支援とかあるいは雇用政策、あるいは選択肢の一つとしては三世代の同居、近居等々、また働き方改革というのもスピードを持って取り組んでいかなければなりません。
 総理は、この一億総活躍社会、大きく前進をさせていくことによって活力ある日本づくりをとお考えと思いますけれども、どのようなお考えか、お示しをください。
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安倍晋三#18
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 我々、この約三年間、三本の矢の政策によってデフレ脱却までもう一息というところまでやってまいりました。就業者数は百万人以上増えたわけでありますし、賃金も増加を続け、今年は十七年ぶりの高い伸び率となるわけでありまして、雇用・所得環境とも確実に改善をしております。この流れを更に加速化し、日本経済を上昇気流に乗せるため、これまでの三本の矢を束ねて一層強化をし、希望を生み出す強い経済という第一の矢を放っていく考えであります。
 具体的には、賃上げの流れを続け、雇用や所得の拡大を通じた経済の好循環を回していくとともに、企業は、企業収益は過去最高となっているわけであります。言わば我々の経済政策によって企業の収益が過去最高となったわけでありますが、この収益を設備や技術や人材に投資をしていく、積極果敢な投資に向かうように規制や制度の改革を断行し、制度的な壁を取り除いていきます。さらに、法人税改革やTPP、働き方改革、地方創生など、あらゆる政策を総動員していくことで潜在成長率を引き上げて、名目GDP六百兆円を実現していきたいと考えています。
 これと併せて、我が国が成長、発展していくためには、一人一人の能力、可能性を最大限伸ばしていくことが大切であります。誰でも本人の努力次第で大きな夢を紡いでいくことができるような社会を実現していくことが大切であろうと思います。
 このため、多様な価値に対応できるような複線的な教育制度とし、子供たちが自信を持って学べる環境を整えるとともに、家庭の経済事情に左右されることなく誰もが希望する教育を受けられるようにすることが重要であり、政府としては、フリースクールなどでの学びの支援、高校と大学の接続、新たな高等職業教育機関、そしてまた質の高い教師の育成や、幼児教育、高校、大学での教育費負担の軽減など、教育再生実行会議の議論を踏まえて、引き続き一億総活躍の観点から教育再生にも全力で取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。
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山谷えり子#19
○山谷えり子君 一億総活躍社会で二〇二〇年頃までにGDP六百兆円を目指す、そして、その根っこ、あるいは持続するためにも教育が大切であるというのは、私はもうそのとおりだろうというふうに思っております。
 第一次安倍内閣のとき、私は教育再生担当の総理補佐官をさせていただきましたが、あのとき、教育基本法を改正して、またカリキュラム等を見直しました。あれから八年、直近のOECD先進諸国の十五歳の学力調査では、日本の子供たち、国語力一番、そして理科一番、数学二番と、必ず結果が出ているということを心強く思っておりまして、この教育への情熱、そして政策というのは引き続き大きく進めていかなければならないというふうに思っております。
 幼児教育あるいは職業教育、そして道徳心や情操心を培う教育、そしてまた体験学習の充実、そういったことで、本当にすばらしい子供たち、職業に就いて、そして結婚して、納税者にというような、そうした夢が描ける教育というものをしっかりと進めていただきたいというふうに思っております。
 続いて、拉致問題についてお伺いをいたします。
 今日は十一月十一日であります。十一月十五日、三十八年前、横田めぐみさん、中学一年生、バドミントンの練習の後におうちにお帰りになられる途中で拉致されました。横田早紀江さん、お母様は、「はろばろと睦み移りし雪の街に娘を失いて海鳴り哀し」と歌を詠まれておられます。多くの被害者が今、北朝鮮で救出、帰国の日を待っております。いまだに結果が出ない、出せないということは本当に無念でなりませんし、遺憾に思っております。
 しかし、この一年、動きがなかったわけではありません。国際社会、国連の場に、安倍内閣の強いリーダーシップで北朝鮮の人権問題と拉致問題に関する調査委員会が設置されて、約四百ページにわたる報告書が出ました。それを見て、こんなことはほっておけないということで、昨年末の国連総会では、責任者を国際刑事裁判所に付託、検討せよというような非常に強い文言の決議が賛成百十六、反対二十か国で通ったわけです。また、安保理の正式の議題にもなりました。国際社会、国連は、この問題、拉致問題を解決しなければという理解が深まり、機運が高まっております。
 そこで、岸田大臣にお伺いをいたします。
 今年も年末に向けてこうした決議を通していく、強い思いを持って解決に向けて進んでいくということが必要だと思いますが、今現在どのような状況にありますでしょうか。
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岸田文雄#20
○国務大臣(岸田文雄君) 委員御指摘のように、我が国は、これまでも累次にわたりまして、国連の人権理事会ですとか総会等におきまして北朝鮮の人権状況決議採択を主導してまいりました。そして、今年も第七十回国連総会第三委員会に、先月末ですが、EUと共同で北朝鮮の人権状況決議、提出をいたしました。
 内容としましては、北朝鮮の組織的かつ広範な、そして深刻な人権状況を非難し、そして、北朝鮮に対し拉致被害者の即時帰国等により国際的な懸念事項を解決するよう強く要求するとともに、昨年の総会決議同様、安保理に対し、北朝鮮の事態の国際刑事裁判所への付託、また制裁の範囲に関する検討等を通じて適切な行動を取る、こうしたことを促す内容になっています。
 そして、新たな内容としましては、昨年末、安保理が北朝鮮の人権状況等に関する議論を行いました。このことを歓迎し、安保理の継続的かつ積極的な関与を期待する、こうした内容を新たに盛り込んでおるものであります。この決議に関しましては、十一月下旬、今月下旬に第三委員会、そしてその後、国連総会で採択を目指しております。
 是非、多くの国に、理解と支持を得て、あらゆる機会を捉えて働きかけを行い、この採択に向けて全力で取り組んでいきたいと考えます。
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岸宏一#21
○委員長(岸宏一君) ちょっと速記を止めて。
   〔速記中止〕
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岸宏一#22
○委員長(岸宏一君) 速記を起こして。
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山谷えり子#23
○山谷えり子君 私も、世界中を走り回って、例えばジュネーブやニューヨーク、国連を舞台に、あるいは国連を背景に基調講演や拉致問題のシンポジウムを開いてまいりました。また、北朝鮮に、平壌に公館を持つ国々の関係者や国連の大使たちと多く語り合いまして、やはりこの問題の解決に向けての機運というのは非常に高まっているというふうに思いますので、また、日本の強いリーダーシップで年末の総会に向けて力強い歩みを進めてほしいというふうに思っております。
 加藤新大臣におかれましては、早速に家族会や救う会の皆様とお会いくださったり、また北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」に出演していただいたり、また、こうした国連の動きの中で、六月にソウルに現地事務所、この問題を解決するために記録するための現地事務所ができたわけですが、その事務所長ともお会いしていただいたり、私も昨日お会いしましたけれども、これは国家的な問題であるし国連の問題であるし、全力を尽くすという、シーナ・ポールセン事務所長もおっしゃっていらっしゃいましたけれども、この拉致問題の解決に向けての考えをお聞かせください。
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加藤勝信#24
○国務大臣(加藤勝信君) 十月七日に山谷大臣から拉致問題の担当大臣を引き受けて以来、今御指摘ありましたように、家族会の皆さん方などからいろいろお話を伺いました。本当にこの拉致に対する強い憤り、そして一日も早い帰国を願うお気持ちを伺いました。まさに、特に御家族の方々、高齢化が進む中で、本当に一日も早い帰国を本当に強く願っておられる、もうこの問題、一刻も猶予できないという思いを新たにさせていただきました。
 また、そういう中で現在の状況、残念ながら、昨年の七月に拉致被害者を含む全ての日本人の調査ということがあったわけですけれども、現在に至っても具体的に拉致被害者の方々の帰国の実現を見ていないと、全く残念な、遺憾な状況だというふうに思っております。
 そういう中で、山谷大臣始め、あるいは総理のリーダーシップの中で、国際場裏においては様々な活動をしていただきまして、これまでにない高まりをしておりますし、昨日、ポールセン所長とも、六月に設置がされた、そして拉致を含む人権状況についてそうした国連の機関が活動を始めていると。そうした機関ともしっかりと連携を取りながら、いずれにしても、拉致の認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国に向けて政府一体となって全力で取り組んでいきたいと、こういうふうに思っております。
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山谷えり子#25
○山谷えり子君 一日も早い全ての被害者の帰国に向けて、そして、解決できるのは、私は安倍内閣をおいてないというふうに思っております。総理、御決意をお聞かせください。
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安倍晋三#26
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 拉致問題の解決は安倍政権の最重要課題であります。残念ながら、まだ今の段階でいまだに解決できていない、大変じくじたる思いであります。固く閉ざされた交渉の扉を何とかこじ開け、現在、困難な交渉を進めているところであります。しかし、北朝鮮による調査開始から一年以上たった今も拉致被害者の帰国が実現していないことは非常に遺憾であります。
 八月には、岸田外務大臣から李洙ヨン外相に対し、拉致問題の解決を強く要求をいたしました。日朝合意に基づく迅速な調査を通じ、一日も早い全ての拉致被害者の帰国を実現すべく引き続き最大限努力をしていく考えであります。
 国際会議あるいは国連の場における我々の成果については、山谷大臣にお話を御紹介もいただきました。我々、国際社会としっかりと手を携えつつ、北朝鮮がこの問題を解決をしない限り北朝鮮が自らの未来を描き出すことはできないんだということをしっかり認識させていくことによってこの問題を解決をしていかなければならないと、こう考えるところであります。
 対話と圧力、行動対行動の原則に沿って、拉致問題の解決に全力を傾けてまいる決意でございます。
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山谷えり子#27
○山谷えり子君 ありがとうございます。是非、解決に向けて全ての国民一丸となってオールジャパンで取り組んで結果を出していきたいというふうに思っております。
 私は十月七日まで第七十四代国家公安委員長の任に当たっておりましたけれども、日本の警察の皆様、本当に徹底的に人々の幸せに奉仕するということで昼夜を分かたず献身的に努めていらっしゃっておられて、胸が熱くなること度々でございました。
 今年の小学一年生、あるメーカーが将来なりたい職業は何かとアンケートをしましたところ、男の子ではスポーツ選手に次いで二位が警察官、そして女の子では初のベストテン入りしたということで、本当にみんなの幸せのために献身するというのはすばらしい、美しいことなんだ、格好いいことなんだというふうに子供たちも思ってくれているというのは非常に心強いことだというふうに思いました。
 しかしながら、難しい課題というのも今感じております。例えば、昔も今も泥棒は捕まえなきゃいけない。しかし、今は例えばサイバーテロ、年間、政府に対するアタックが四百万件あるとか、それから国境を越えた犯罪、あるいはIS、イスラム国、ISILのような国際テロリズム、国境を越えた犯罪、複雑性を増す犯罪、そしてまた見えにくい敵に対する未然防止のための体制整備、非常に難しい課題も感じております。
 第七十五代国家公安委員長としてはいかがお考えでございますか。
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河野太郎#28
○国務大臣(河野太郎君) 山谷先生から国家公安委員会を引き継ぎまして、第七十五代の国家公安委員長を拝命をいたしました。
 先生おっしゃるように、だんだん警察のいろいろな業務も難しくなってまいりました。本当に、サイバーの世界はなかなか目に見えない中で、その分野のセキュリティーの確保というのが大変大事になってきておりますし、国際化、大変大勢の外国人観光客が日本に来てくださっている中で国際テロリズムにも対処していかなければならないという、この二つの大きな課題を抱えております。また、高齢化に伴って、高齢者の方々の交通事故をいかに防いでいくかということも喫緊の課題というふうに考えております。
 先生から引き継いだことをしっかりと頑張ってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
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山谷えり子#29
○山谷えり子君 国境を越えた犯罪や暴力的過激主義等々、いろいろな事態に関わりながら感じたことは、日本は非常に頑張ってはいますけれども、やはりもっともっと人材の育成、インテリジェンス機能の強化というものが必要ではないかというふうに考えておりますが、その辺はいかがでございますか、総理。
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