予算委員会

2017-07-24 衆議院 全316発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
平成二十九年七月二十四日(月曜日)
    午前八時五十八分開議
 出席委員
   委員長 浜田 靖一君
   理事 石田 真敏君 理事 菅原 一秀君
   理事 西村 康稔君 理事 葉梨 康弘君
   理事 宮下 一郎君 理事 武藤 容治君
   理事 大西 健介君 理事 長妻  昭君
   理事 赤羽 一嘉君
      赤枝 恒雄君    井上 貴博君
      伊藤 達也君    石崎  徹君
      石破  茂君    岩田 和親君
      岩屋  毅君    江藤  拓君
      衛藤征士郎君    小倉 將信君
      小野寺五典君    奥野 信亮君
      鬼木  誠君    神山 佐市君
      神田 憲次君    黄川田仁志君
      國場幸之助君    佐田玄一郎君
      白須賀貴樹君    鈴木 俊一君
      武部  新君    中谷 真一君
      根本  匠君    野中  厚君
      原田 義昭君    平口  洋君
      星野 剛士君    保岡 興治君
      山下 貴司君    山田 美樹君
      渡辺 博道君    井坂 信彦君
      今井 雅人君    小川 淳也君
      緒方林太郎君    大串 博志君
      金子 恵美君    後藤 祐一君
      玉木雄一郎君    辻元 清美君
      福島 伸享君    前原 誠司君
      伊藤  渉君    上田  勇君
      國重  徹君    真山 祐一君
      笠井  亮君    高橋千鶴子君
      宮本  徹君    井上 英孝君
      浦野 靖人君
    …………………………………
   内閣総理大臣       安倍 晋三君
   財務大臣         麻生 太郎君
   文部科学大臣       松野 博一君
   農林水産大臣       山本 有二君
   防衛大臣         稲田 朋美君
   国務大臣
   (地方創生担当)     山本 幸三君
   内閣官房副長官      萩生田光一君
   財務副大臣        木原  稔君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 籠宮 信雄君
   政府参考人
   (内閣府政策統括官)   田和  宏君
   政府参考人
   (内閣府地方創生推進事務局長)          河村 正人君
   政府参考人
   (総務省自治行政局選挙部長)           大泉 淳一君
   政府参考人
   (法務省刑事局長)    林  眞琴君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 大鷹 正人君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局長)            義本 博司君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局私学部長)         村田 善則君
   政府参考人
   (農林水産省消費・安全局長)           池田 一樹君
   政府参考人
   (防衛省大臣官房長)   豊田  硬君
   政府参考人
   (防衛省統合幕僚監部総括官)           辰己 昌良君
   参考人
   (前愛媛県知事)     加戸 守行君
   参考人
   (国家戦略特区諮問会議有識者議員)        八田 達夫君
   参考人
   (前内閣府地方創生推進事務局審議官)       藤原  豊君
   参考人
   (前文部科学事務次官)  前川 喜平君
   参考人
   (内閣総理大臣補佐官)  和泉 洋人君
   参考人
   (経済産業審議官)    柳瀬 唯夫君
   予算委員会専門員     石上  智君
    ―――――――――――――
委員の異動
七月二十日
 辞任         補欠選任
  高橋千鶴子君     塩川 鉄也君
同日
 辞任         補欠選任
  塩川 鉄也君     高橋千鶴子君
同月二十四日
 辞任         補欠選任
  石崎  徹君     白須賀貴樹君
  石破  茂君     中谷 真一君
  衛藤征士郎君     神田 憲次君
  鬼木  誠君     小野寺五典君
  門  博文君     山田 美樹君
  鈴木 俊一君     井上 貴博君
  星野 剛士君     岩田 和親君
  井坂 信彦君     金子 恵美君
  後藤 祐一君     大串 博志君
  真山 祐一君     上田  勇君
  赤嶺 政賢君     宮本  徹君
  高橋千鶴子君     笠井  亮君
  伊東 信久君     浦野 靖人君
同日
 辞任         補欠選任
  井上 貴博君     鈴木 俊一君
  岩田 和親君     星野 剛士君
  小野寺五典君     鬼木  誠君
  神田 憲次君     衛藤征士郎君
  白須賀貴樹君     石崎  徹君
  中谷 真一君     石破  茂君
  山田 美樹君     神山 佐市君
  大串 博志君     後藤 祐一君
  金子 恵美君     井坂 信彦君
  上田  勇君     真山 祐一君
  笠井  亮君     高橋千鶴子君
  宮本  徹君     赤嶺 政賢君
  浦野 靖人君     伊東 信久君
同日
 辞任         補欠選任
  神山 佐市君     赤枝 恒雄君
同日
 辞任         補欠選任
  赤枝 恒雄君     門  博文君
    ―――――――――――――
六月十六日
 一、予算の実施状況に関する件
の閉会中審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 参考人出頭要求に関する件
 予算の実施状況に関する件(安倍内閣の基本姿勢(国家戦略特区等))
     ――――◇―――――
この発言だけを見る →
浜田靖一#1
○浜田委員長 これより会議を開きます。
 予算の実施状況に関する件について調査を進めます。
 本日は、安倍内閣の基本姿勢(国家戦略特区等)についての集中審議を行います。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、参考人として内閣総理大臣補佐官和泉洋人君、国家戦略特区諮問会議有識者議員八田達夫君、前愛媛県知事加戸守行君、前内閣府地方創生推進事務局審議官藤原豊君、前文部科学事務次官前川喜平君、経済産業審議官柳瀬唯夫君の出席を求め、意見を聴取し、また、政府参考人として内閣府大臣官房審議官籠宮信雄君、内閣府政策統括官田和宏君、内閣府地方創生推進事務局長河村正人君、総務省自治行政局選挙部長大泉淳一君、法務省刑事局長林眞琴君、外務省大臣官房審議官大鷹正人君、文部科学省高等教育局長義本博司君、文部科学省高等教育局私学部長村田善則君、農林水産省消費・安全局長池田一樹君、防衛省大臣官房長豊田硬君、防衛省統合幕僚監部総括官辰己昌良君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
浜田靖一#2
○浜田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
この発言だけを見る →
浜田靖一#3
○浜田委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。小野寺五典君。
この発言だけを見る →
小野寺五典#4
○小野寺委員 自由民主党の小野寺五典です。
 まず冒頭、豪雨被害について一言述べたいと思います。
 この週末、秋田県を中心とする東北北部に大雨が降り、河川が決壊、今でも多くの避難者がおります。また、先日の九州北部豪雨においても、行方不明者捜索が続いております。政府としてしっかり対応をお願いしたいと思っております。
 それでは、質問に移りたいと思います。
 本日は、参考人もありがとうございます。
 今、愛媛県今治市の獣医学部新設をめぐってマスコミでさまざまな疑惑が指摘され、国民が大きな疑念を持って安倍政権を見詰めております。与党としても、問題があったのかなかったのか、しっかりと解明する責任があります。きょうは、国民の疑念を真っすぐにぶつけていきますので、安倍総理を初めとする政府の皆さん、参考人の皆様には、一つ一つ、誠心誠意お答えいただければと思っております。
 それでは、まず安倍総理に単刀直入にお伺いいたします。
 多くの国民が疑念を持っているのは、総理と加計学園の理事長である加計孝太郎さんとの関係です。総理は加計さんと長年の友人、そして今回、結果として加計学園が選ばれた、この背景には総理の意向があり、何らかの便宜を図ったんじゃないか、こう思っている国民は多いです。
 総理は、この獣医学部新設について、加計理事長から相談や依頼を受けたことはありますか。
この発言だけを見る →
安倍晋三#5
○安倍内閣総理大臣 まずは、豪雨災害について、私からも政府として一言申し上げます。
 豪雨災害においてお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。政府としても、復旧復興、全力を傾けていきたい、このように考えております。
 御質問でございます。
 李下に冠を正さずという言葉があります。私の友人がかかわることでありますから、国民の皆様から疑念の目が向けられることはもっともなことであります。
 思い返しますと、私の今までの答弁においてその観点が欠けていた、足らざる点があったことは率直に認めなければならないと思います。常に国民目線に立ち、丁寧な上にも丁寧に説明を重ねる努力を続けていきたい、改めてその思いを胸に刻み、今この場に立っております。
 加計さんとは、政治家になるずっと前から、学生時代からの友人であります。しかし、彼が私に対して、私の地位や立場を利用して何かをなし遂げようとしたことはただの一度もございません。ヤジ
この発言だけを見る →
浜田靖一#6
○浜田委員長 静粛に願います。
この発言だけを見る →
安倍晋三#7
○安倍内閣総理大臣 獣医学部新設について働きかけや依頼は全くなかったということをまず明確に申し上げたいと思います。
 その上で、事実に基づいて、しっかりと丁寧にお話をしていきたいと思います。
この発言だけを見る →
小野寺五典#8
○小野寺委員 総理からの御発言をいただきました。ただ、残念ながら、その総理の言葉だけでは信じられない多くの国民がいることも事実です。ヤジ
この発言だけを見る →
浜田靖一#9
○浜田委員長 静粛に願います。
この発言だけを見る →
小野寺五典#10
○小野寺委員 きょうは、その疑念に対して問いただしていきたい、そう思っております。
 私は、この問題、大きく捉えて三つの視点で考えていきたいと思っています。
 一つは、そもそも獣医学部の新設は必要なのか、そしてそれが愛媛県今治市でいいのか、二つ目は、学部新設の対象として加計学園が運営する岡山理科大が選定されたことが適切なのか、三つ目は、この一連の認可の過程が公平に行われたのか、政治の不当な介入はなかったのか、このことについて、きょうは質問をしていきたいと思います。
 第一の疑問について。実は、この獣医学部が必要かどうかについては、今月十日の連合審査会、この国会において明らかになりました。
 獣医学部は全国十六の大学にありますが、そのほとんどが、定員に比べて入学者が多い。多いところは二割を超えて入学されています。教室も実習施設も教員も四十人を想定している学校なのに、実際の学生は二割増し、五十人以上、これで教育の質が保てるのか。本来なら、学部を新設するか、定員を引き上げるか。しかし、文部科学省は、五十年以上にわたってこれをしてきませんでした。
 また、獣医師さんになっても、ペットのお医者さんになる確率が高くて、必要な食肉検査の検査員やBSE、鳥インフルエンザ対策など、動物検疫にかかわる獣医師は不足をしています。十六の道府県では奨学金を出して獣医師さんを確保していますが、なかなかこの確保もできない状況にある。
 また、地域的な偏在もあります。BSEや鳥インフルエンザなどの対策にはブロックごとに獣医師があることが望ましいんですが、このパネルを見ていただいてわかるように、実は、全国のブロックの中で四国だけが空白区となっています。
 このように、獣医学部の定員の水増し対策や、鳥インフルエンザ、BSEといった防疫対策のためには、獣医学部を新設して、そしてそれを空白地区である四国につくること、これは私は自然の流れなんだと思います。ですから、第一の疑念については、前回の国会の中で、ある程度議論が進んだと思います。
 次に、第二の疑念。この実施主体が加計学園でいいのか、このことについて検証したいと思います。
 まず最初に、加戸委員に伺いたいと思います。
 加戸委員は元愛媛県知事でいらっしゃり、その前は、文部科学省で官房長を務められました。教育行政に明るい知事でいらっしゃいます。今治市における獣医学部新設について、国家戦略特区制度ができるはるか前から、熱意を持って取り組んでこられました。その経緯についてお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
加戸守行#11
○加戸参考人 お答え申し上げます。
 まず冒頭に、本委員会への参考人としてお呼びいただきましたことに心から感謝申し上げます。
 と申しますのも、私が十年前のこの問題に取り組んだ当事者でありまして、また、その結果、十年後、安倍総理にあらぬぬれぎぬがかけられておるのを眺めながら、何とか晴らすことのできるお役に立てればと思ったからでもございます。
 ちょっとお話をしますと非常に長くなりますが、簡単にかいつまみますと、今治で学園都市構想が古くからあり、それを実際に具体的に開発を進めて取り組んだのが私でございます。ただし、誘致に失敗して、空き地になっておりました。
 そして、同時並行で、私、鳥インフルエンザにめぐり会いまして、その後、狂牛病の問題、口蹄疫の問題が続きますが、いずれにいたしましても、四国への上陸は許さないという前提での取り組みをしながら、県庁の獣医師、大動物獣医師の不足に悲鳴を上げながら、みんなに頑張ってもらい、あるいは学者のお話も聞きながら、国際的にこの問題は大きくなるという中で、愛媛に獣医学部が欲しいと思いました。
 それは、研究機関としてと同時に、今治の学園都市、それと、愛媛県の公務員獣医師の不足も補うし、しかも、国際的に胸を張れる、アメリカに伍して先端的に勉強ができるような場を持って、今治を国際的な拠点都市にする、そんな夢でおりまして、ちょうど、県会議員と加計学園の事務局長がたまたまお友達という関係でつながった話ででき上がりましたから、飛びつきました、本当に。
 それは、正直申し上げて、今ここにお座りの、第一次安倍政権の時代でございまして、文部省に当たりましたけれども、先輩に対してけんもほろろ、ある意味では行政の筋は通したんでしょうけれども、枠が取り払われない。
 ということで、その後、小泉内閣時代からありました構造改革特区に申請をして、大手門から入っていけないのなら、せめてからめ手門からでも入れてもらおうという努力を重ねましたが、十年間全く、連戦連敗でありまして、絶望的な思いのときに国家戦略特区法が制定され、トップバッターじゃありませんけれども、今治が十何番目でやっと、おくれながら指定されて、動き始めて、そして今回に至ったということで喜んでおりましたところ、かような騒ぎになり、大変心を痛めているところでございます。
この発言だけを見る →
小野寺五典#12
○小野寺委員 ありがとうございます。
 もう一つ、加戸参考人にお伺いをしたいと思います。
 今のお話から聞きますと、この今治市の獣医学部の加計学園との関係というのは、今治の県会議員の方と加計学園の事務長がちょうど関係があって、その関係でお話があったというふうに伺っております。当然、学校を新設するに当たっては、いろいろな大学に声をかけて、なるべくいろいろなところに参加していただきたいというのが普通だと思うんですが、当時、加戸知事は、さまざまな学校に当たって、そして最終的にこの加計学園ということになったんでしょうか。
この発言だけを見る →
加戸守行#13
○加戸参考人 今治新都市構想の学園都市につきましては、当初は地元の大学の学部を誘致いたしました。できかかった話が壊れまして、その当時は、言うなれば実践経営学部といったような構想でありましたが、いろいろなところに声をかけても話がない。
 そして、先ほど申し上げましたように、獣医の問題で悩み果てながら、獣医学部があるといいなという思いのときに、この県会議員と加計学園事務局長の話で、平成十七年の一月から話がスタートして、二年後に獣医学部をやってみましょうという話になってまいりましたので、それ以来は正直申し上げて加計一筋でありますけれども、その間、ほかのところにも当たりましたが、そんな四国のへんぴな田舎の中になんというような話で。
 ちょっと誤解がありますけれども、今治で今構想されている土地は、しまなみ海道の結節点の今治インターの出口のすぐそばです。中四国の交通の要衝です。そんな不便なところじゃないんです。でも、そういうイメージがありますよね。
 という形で、その後、獣医学部ということでいろいろなところへ当たってみましたけれども、反応はありません。
 それから、東京から乗り込んでこられた獣医師会の方々にいろいろ文句をつけられて、加計学園の悪口をぼろくそにおっしゃいますから、うちは加計学園なんかにこだわっているわけじゃありません、あなたのところでつくっていただけるなら、いつでも喜んでお受けしますよと申し上げましたら、それなら喜んでといって、リップサービスがその場でありました。ナシのつぶてでございまして、反応はありません。
 ということで、申し上げましたように、好き嫌いは別として、話に乗っていただいたのが加計学園でありますから、私どもにとって、今、正直な言葉を申し上げたら、言葉がいいかどうかわかりませんけれども、愛媛県にとって、今治市にとって、黒い猫でも白い猫でも、獣医学部をつくっていただく猫が一番いい猫でありまして、私どもは三毛猫だと思っていますけれども、皆さんはカケ猫とおっしゃいますが、でも、本当に私たちの純粋な気持ちだけはこの場で御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →
小野寺五典#14
○小野寺委員 今、長年取り組まれた加戸知事からのお話、大変重いものがあります。そして、相当いろいろな学校に当たったけれども、結局、この話に応じてくれたのは加計学園のみだった、加計学園ありきじゃなくて加計学園のみだったというお話だとも思います。
 では、この政府からの提案というのがどのように扱われたかということを少し検証したいと思います。
 今、加戸前知事からお話がありました。今治市の提案というのは、福田政権、麻生政権と、これは自民党が政権を持っていた時代にはずっと対応不可として却下をされてきました。それが、民主党の鳩山政権になって、事業者は加計学園と明記された上で、提案が、速やかに検討と格上げされました。
 実は、この必要性というのは、加計学園が獣医学部を開設する、そのことについては民主党政権も理解をされていました。このときの担当大臣は枝野さんと伺っております。ですから、このことというのは、実は、決して不正な話ではなくて、民主党政権さんにおいても、やはり加計学園においてこの四国でやるということは恐らく理解があったんだと思います。
 そして、再び政権が自民党にかわりました。ヤジ
この発言だけを見る →
浜田靖一#15
○浜田委員長 静粛に願います。
この発言だけを見る →
小野寺五典#16
○小野寺委員 自民党に政権がかわっても、この経緯はずっと引き継いできました。ヤジ
この発言だけを見る →
浜田靖一#17
○浜田委員長 静かに。
この発言だけを見る →
小野寺五典#18
○小野寺委員 そして最終的に、今必要だという形で、今回申請になったんだというふうに思っております。
 このように、獣医学部を新設し、それを空白区の四国、今治市に設置するということは、そして、その学部を新設する大学として、長年準備を続け、愛媛県今治市の全面支援を受けている岡山理科大学が選定されることには、違和感はないと思います。
 ただ、なぜこの獣医学部新設にかかわる疑念がいまだに残るのか。それは、一連の報道で、獣医学部をつくる過程に政治的な圧力があり、総理の意向で公正な行政がゆがめられた、その疑惑がいまだに消えないからです。
 そこで、この問題について質問をしたいと思います。
 まず、総理に伺います。
 この今治市の提案に関して、総理は一度でも加計学園に便宜を図るように指示したことはありますか。
この発言だけを見る →
安倍晋三#19
○安倍内閣総理大臣 私がこの獣医学部新設について指示をしたことは全くございません。
この発言だけを見る →
小野寺五典#20
○小野寺委員 実は、今回の一連の経緯については、これは公正な第三者機関、国家戦略特区諮問会議、民間の方が入った形で最終的には決めております。きょうは、その諮問会議の民間委員であり、実際のワーキングチームの座長、責任者であります八田参考人に来ていただいております。
 八田参考人にお伺いしたいと思います。
 今回の選定に当たって、何か不正なことを感じましたか。また、総理の意向というのがあったとお感じでしょうか。さらにもう一つ、加計学園がいわゆる四条件を満たしていないとお考えでしょうか。お伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
八田達夫#21
○八田参考人 お答えいたします。
 まず、総理の意向を感じたかということに関してですが、岩盤規制を打破すべきだという強い御意向は、諮問会議で総理はいつも申されておりました。したがって、このことについては認識しておりました。総理のリーダーシップなくして、岩盤規制を打破するということはできるわけがございません。
 一方で、特定の事業者を優遇してほしいといった意向は、この件に限らず、総理から示されたことは一切ございません。
 獣医学部に関しましては、もともと、平成二十六年から、当時、唯一新設申請をしておりました新潟市の提案を前提に、特区ワーキンググループを五回、文科省をお呼びして、力を入れて議論してまいりました。これは今治市についてやったのではありません。このこと一つとっても、総理の友人と全く関係なく議論をしてきたということは明らかだと思います。
 次に、不正があったかどうかという疑惑に関して、直接、疑念がおかしいということをお話ししたいと思うんです。
 国家戦略特区では、一つの特区で行われた改革は、追加的な議論なしに他の特区でも自動的に適用されるという仕組みです。例えば、公園内保育所の設置というのは荒川区の提案のもとで行われましたが、それが決まったら、今度は品川区でも、世田谷区でも、福岡でも、仙台でも実行されました。
 しかし、本年一月の獣医学部新設についての告示では、平成三十年度の新設は一校のみという限定がなされました。この限定は、政府は当初から今治市以外の新設を認めるつもりはなかったのではないかという臆測を生みました。すなわち、不正があったのではないかという臆測であります。
 しかし、この臆測は明確に事実に反します。獣医師会の会長自身がお認めになっておられるように、この限定は、複数の新設を危惧した獣医師会による政治家への働きかけによって実現したものです。総理やその周辺の提案による不正があったわけではございません。
 私たちは、もちろん、一校限定ではなく、最初から告示の規定廃止が最善だと考えておりました。また、それが難しい場合、少なくとも特区ではどこでも特例を認めるべきだと考えていました。しかし、強く反対されている方々もおられる中で、何もできないよりは一歩でも前進すべきだと考え、最終的には、当面一校限定を受け入れました。最初の突破口として受け入れたということです。
 私どもの決定のプロセスには一点の曇りもございません。諮問会議と特区ワーキンググループでは、全ての規制に関して、規制官庁がその規制の合理的な根拠を示せるか否かを基準にして議論してまいりました。その結果、福田内閣以来十五回も申請を繰り返して、最も準備の整っていた今治市が最初の一校目になりました。三十年以降開設の申請がここに続いてあれば、当然、全力を挙げて抵抗勢力と折衝を行うつもりでした。
 議論の経過は、議事を公開しております。一般の政策決定よりはるかに透明度の高いプロセスです。公開の場で議論をしていることが公平性の何よりのあかしだと考えております。
 最後に、四条件でございますが、この四条件については、これまでの特区ワーキンググループでの議論の中で、満たされていることは明らかになっています。
 まず、獣医師数が足りているという議論がありますが、これは先ほど小野寺先生も御指摘になりましたように、産業獣医師の偏在、それから、公務員医師が確保できていない、製薬業界での新たなニーズには対応できないというような問題が起きています。既存の大学、学部では対応できないために問題が生じておるわけで、今治市の提案は、これを解決するための具体的な提案でした。私たちの議論を踏まえて、最終的には、文科大臣、農水大臣も一緒に四条件を満たすことを確認されたと理解しております。
この発言だけを見る →
小野寺五典#22
○小野寺委員 ありがとうございます。
 一点の曇りもないということ、この過程は全て公開をされているということ、そして、四条件については満たされているというお話なんだと思っています。
 ここまでお話を伺うと、この過程には何か疑念を挟むようなものはない、そう思いますが、それでもやはり疑念が残るのは、この間さまざまな文書が文部科学省の内部から確認され、それに政治圧力と受け取れる内容が書かれているということになります。
 そこで、この文書を検証したいと思います。
 まず、獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項という文書です。ここでは、内閣府の藤原審議官か誰か、当時ですが、文科省に対して、平成三十年四月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい、これは官邸の最高レベルが言っていること。
 また、大臣御確認事項に関する内閣府の回答という文書では、設置の時期については、今治市の区域指定時より最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理の意向だと聞いている。
 そしてもう一つ、十月二十一日萩生田副長官御発言概要という文書には、総理は平成三十年四月開学とお尻を切っていた、工期は二十四カ月でやる、ことし十一月には方針を決めたいとのことだったと書かれています。
 なぜこの平成三十年四月開校が重要かというと、この時期に間に合うのは今治提案の加計学園のみ。京都産業大学が断念したのは、この時期に間に合わないと判断したからということです。
 それでは、お伺いいたします。
 こうした開学時期について総理はどうお考えか。萩生田副長官や内閣府、さらには文部科学省に指示を出されたことはありますか。
この発言だけを見る →
安倍晋三#23
○安倍内閣総理大臣 私は、国家戦略特区諮問会議の議長として、岩盤規制改革を全体としてスピード感を持って進めていくよう常々指示をしてきたところであります。しかし、個別の案件について私が指示をするということは全くないわけでありまして、一度もそうした個別の案件についての指示を行ったことはございません。
この発言だけを見る →
小野寺五典#24
○小野寺委員 今、個別の指示をしたことはない、そういうお話だったと思います。
 それでは、逆に、今、指示を受けたと一部文書に書かれている方々にお伺いしたいと思います。
 萩生田副長官、総理から本件の獣医学部の新設について何らかの指示を受けたことはありますか。
この発言だけを見る →
萩生田光一#25
○萩生田内閣官房副長官 お尋ねの件につきまして、私が、総理から指示を受けたり、文部科学省に対して指示を出したりしたことはありません。ましてや工期や開学時期について発言したこともございません。
 昨年十月の文科省との面会について御説明しますと、そもそも私の方から呼び出したものではなく、いずれも文科省からの急の申し込みで設定されたものです。しかも、主要用件は給付型奨学金のことでございました。獣医学部の新設の件については、もともと問題意識のある課題ではなかったこともあり、説明を受け身で聞いておりましたが、獣医師の需給の見積もりについてなかなか農水省の協力が得られないという相談がありましたので、その旨を農水省に伝えることを約束しました。それ以外に本件について能動的に私がかかわったことはありません。
 私の発言概要とされるメモの内容については、文科省も認めているように、全体として著しく正確性に欠くものであり、総理からの指示を受けて私が文科省に対して説得、働きかけをしたというストーリーは全く事実に反します。そもそも文科省が本件に反対をしていたという認識は私はございませんし、文科省からこの特区について反対だという意思表示があったこともありませんので、説得する必要もないと思っております。
この発言だけを見る →
小野寺五典#26
○小野寺委員 総理からの指示もなければ働きかけもないということなんだと思います。
 それでは次に、実際このような働きかけがあった場合に、その実務を担うのが藤原前内閣府審議官ということになります。この実務を担任する藤原前内閣府審議官にお伺いしたいと思いますが、総理から、本件、獣医学部の新設について何か指示を受けたことがあるでしょうか。また、文科省に対して、官邸の最高レベルが言っているとか総理の御意向といった発言をした記憶はあるでしょうか。
この発言だけを見る →
藤原豊#27
○藤原参考人 お答え申し上げます。
 獣医学部の新設につきまして、総理から個別の指示を受けたことは一切ございません。
 その上で昨年秋の状況を申し上げますと、九月九日の特区諮問会議で総理から、岩盤規制改革全般をスピーディーに検討すべき旨の発言がございまして、これを受けまして、その翌週のワーキンググループやその後の各省折衝の場でも私自身がこの発言を引用させていただきながら、規制改革を鋭意進めておりました。
 したがいまして、文科省との議論の場でもこの総理発言を引用させていただいた可能性はございますけれども、他方、私から官邸の最高レベルや総理の御意向とお伝えしたことはございません。
 いずれにせよ、仮に私の発言が当方の趣旨と異なる受けとめを文科省の方々に与えたとすれば、私自身、大変残念に感じている次第でございます。
この発言だけを見る →
小野寺五典#28
○小野寺委員 今のお話を伺っても、特にそのような指示はないし、あくまでも、総理が会議の中で発言した岩盤規制、このことを引用したということなんだと思います。
 それでは、この内閣府を担任いたします山本大臣にお伺いします。
 大臣は、安倍総理から獣医学部の新設について具体的な指示を受けたことはありますか。
この発言だけを見る →
山本幸三#29
○山本(幸)国務大臣 この国家戦略特区の一連のプロセスは、特区の選定、規制改革事項の選定そして事業者の選定、全て法令に基づいたルールに従ってやっておりまして、先ほど八田先生がお話しされたように、一点の曇りもありません。これは特区担当の私が陣頭指揮をとって、全て判断し、決断しているわけであります。
 その意味で、総理との間については、私は、この点はまさに、加計学園も候補に挙がっているということでありましたから、これはしっかり、問題が起こらないようにしなきゃいけないと私自身もきちっと思っておりまして、この点について総理と個別に話をしたことも一切ありませんし、指示を受けたこともありません。その上で、しっかりと、民間議員の先生方、そして各省と折衝しながら、一点の曇りもない、ルールに従ってやってきたわけであります。
この発言だけを見る →
← 戻る