文教科学委員会

2018-03-29 参議院 全348発言

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会議録情報#0
平成三十年三月二十九日(木曜日)
   午前十時一分開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月二十六日
    辞任         補欠選任
     今井絵理子君     金子原二郎君
     小野田紀美君     野上浩太郎君
 三月二十七日
    辞任         補欠選任
     金子原二郎君     今井絵理子君
     野上浩太郎君     小野田紀美君
 三月二十八日
    辞任         補欠選任
     小野田紀美君     西田 昌司君
 三月二十九日
    辞任         補欠選任
     西田 昌司君     小野田紀美君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         高階恵美子君
    理 事
                上野 通子君
                大野 泰正君
                神本美恵子君
                吉良よし子君
    委 員
                赤池 誠章君
                石井 浩郎君
                今井絵理子君
                衛藤 晟一君
                小野田紀美君
                橋本 聖子君
                水落 敏栄君
                大島九州男君
                宮沢 由佳君
               佐々木さやか君
                新妻 秀規君
                高木かおり君
                木戸口英司君
                蓮   舫君
                松沢 成文君
   国務大臣
       文部科学大臣   林  芳正君
   副大臣
       内閣府副大臣   田中 良生君
       文部科学副大臣  水落 敏栄君
       厚生労働副大臣  牧原 秀樹君
   大臣政務官
       経済産業大臣政
       務官       平木 大作君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        戸田 浩史君
   政府参考人
       内閣官房まち・
       ひと・しごと創
       生本部事務局次
       長        松尾 泰樹君
       内閣府公益認定
       等委員会事務局
       長        相馬 清貴君
       法務大臣官房審
       議官       筒井 健夫君
       法務大臣官房審
       議官       加藤 俊治君
       文部科学大臣官
       房長       藤原  誠君
       文部科学省生涯
       学習政策局長   常盤  豊君
       文部科学省初等
       中等教育局長   高橋 道和君
       文部科学省高等
       教育局長     義本 博司君
       スポーツ庁次長  今里  讓君
       文化庁次長    中岡  司君
       厚生労働省子ど
       も家庭局児童虐
       待防止等総合対
       策室長      山本 麻里君
       厚生労働省社会
       ・援護局障害保
       健福祉部長    宮嵜 雅則君
   参考人
       公益財団法人日
       本漢字能力検定
       協会代表理事・
       会長兼理事長   高坂 節三君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関
 する調査
 (文教科学行政の基本施策等に関する件)
    ─────────────
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高階恵美子#1
○委員長(高階恵美子君) ただいまから文教科学委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長松尾泰樹君外十一名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高階恵美子#2
○委員長(高階恵美子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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高階恵美子#3
○委員長(高階恵美子君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査のため、本日の委員会に、参考人として公益財団法人日本漢字能力検定協会代表理事・会長兼理事長高坂節三君の出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高階恵美子#4
○委員長(高階恵美子君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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高階恵美子#5
○委員長(高階恵美子君) 教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査のうち、文教科学行政の基本施策等に関する件を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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上野通子#6
○上野通子君 自由民主党の上野通子でございます。本日は発言の機会をいただきまして、ありがとうございます。
 早速、大臣の所信に対する質問を順次させていただきたいと思います。
 まず、林大臣は、今まで様々な大臣を経験されております。防衛大臣、経済財政政策担当大臣、そして農林大臣、そして昨年の八月から文科大臣に就任されたわけですが、それぞれの省庁、かなりバラエティーに富んだ省のトップをやられて、その個性というか、それぞれの省の雰囲気というものも味わってこられたと思いますが、そして八月に、まさか、まさか、文科大臣になるとはもしかしたらお考えにもなっていなかったと思うんですね。
 大臣におなりになる前の、その文科省という省庁をどのように思われていたかということ、さらには、文科大臣になられてから、中に入って、そこのリーダーになったわけで、これから、この文科省、省としても働き方改革を進めていると思いますが、どのようにしていきたいかという、文科省の職員像というものありましたら、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
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林芳正#7
○国務大臣(林芳正君) 御指名いただいたときにまさかと思ったかどうかはよく記憶はありませんが、私は割と過去もそういうことが多かったものですから余り驚かなかったという記憶はございますが、ここに来させていただく前に科学技術の仕事は党でも随分やっておりまして、ナノテク議連ですとかいろんなところに、党の立国調査会ですとか、そういうところにおりましたし、それとの関連で特に高等教育については少なからぬ関心を持っておりましたので、そういう党での仕事を通じて文科省の皆さんとは交流があったというふうに思いますが。
 改めて着任をいたしまして、やはり、ほかの役所と比べてということでもないんですが、所掌分野が非常に広いということを痛感をいたしております。幼稚園のこと、宇宙のこと、大仏のこと、オリンピックのこと、これ一日の間で次から次へとやっていくということで、例えば農林水産省でございますと、農、林、水とございますけれども、これ一次産業という共通の性格があるわけでございますが、文科省はそういった意味では大変幅広いということと、それから、必ずしも同じ考え方のみで接していてはいかぬのだなということを日々痛感をしておるところでございまして、更に申し上げますと、それぞれの分野が大変重要であるし、特に科学技術や教育といったものは将来への大事な投資でもあると、こういうことでございますので、そういう大事な使命を負った省であるということを強く認識をしておるところでございまして、文科省の職員の皆さんにもそういう認識を共有していただければと思っておるところでございます。
 人生百年時代、ソサエティー五・〇と、こういうことになってきますと、この教育再生、科学技術のイノベーションというのはもちろんでございますが、AIやロボットということがどんどん発達をしてくる時代になりますと、より一層スポーツですとか文化ですとか、やりがいのあるという言葉をよく使いますけれども、そういう人生を豊かにするものというものがますます重要度を増してくるんであろうと、こういうふうに思っておるところでございまして、それぞれの分野でしっかりと重要性を認識して行政を進めてまいらなければならないと、こういうふうに思っております。
 そのためにも、職員一人一人が深い専門性を身に付けて能力を発揮して、その持ち場、持ち場で志と気概を持って働くと。そもそも、こういうことをやりたくて文科省に来ていると、それぞれの分野でですね、そういう職員も少なからずいるというふうに接していて感じておりますので、今年のたしか年頭の御挨拶をするに当たって、そういう専門性を生かしながら、私の好きな言葉でございますけれども、任怨と遠慮と。任怨というのは、もって恨みという怨でございますが、自らそれに任じて、今風に言うと泥をかぶるということかもしれませんが、それから、遠慮というのは、お先にどうぞと、席を譲るという意味で最近は使われておりますけれども、元々の語源は遠きにおもんぱかりなければ近きに憂いありということで、先を見て物を考え、今泥をかぶることであっても、しっかりとやるべきことはやると、こういうことを年頭の挨拶でも申し上げたところでございまして、そういう意識を持ってしっかりとそれぞれの課題に取り組んでいただければと思っておるところでございます。
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上野通子#8
○上野通子君 ありがとうございます。
 文科省のそれぞれの職員の個性も、そしてやりがいも伸ばしていけるような文科省にしたいというその思い、伝わってまいりました。
 経済が専門の文科大臣、林大臣にもう一つお伺いしたいんですが、十年前から、ハーバードのデビッド・ブルーム教授が提唱しております人口ボーナス・オーナス期についてという考え方がありますが、この考え方は御存じでしょうか。
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林芳正#9
○国務大臣(林芳正君) ブルーム教授とは特にハーバード時代に面識があったわけではございませんが、このボーナス、オーナスというのは、人口形態がこういう山のようなときは若い人が非常に多いということでボーナス期と、それが逆転をいたしますと、逆に、何人で何人を支えるかという議論を我々はよく社会保障でいたしますが、そういうことで今度はオーナス期に入ってくると、こういうことではなかったかというふうに考えております。
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上野通子#10
○上野通子君 おっしゃるとおりでございます。
 日本は戦後、人口を増やして、どんどんボーナス期として経済を発展させたいということでやってまいりました。今は経済発展途上国がまさにこの状態ですね、インドを始め多くのアジアはまさにこの状態です。でも、一度この人口ボーナスが終わった国には二度とないともこのデビッド教授は言われているわけで、そして、日本の人口ボーナス期はもう既に九〇年代に終わってしまったとも言われています。そして、今は人口オーナス期、まさに日本は人口オーナス期の最先端を行っているとも言われて、問題はこの人口オーナス期に同じような経済の考え方ではもう行き詰まってしまう、再浮上するには、この人口ボーナス期型の考え方ではなくて、人口オーナス期の考え方に経済発展をするルールを変えていくということが重要だとも言われています。
 そこで、やはり働き方も思いっ切り変えていかなきゃならないのではないかと私も感じているところでございますが、特に人口オーナス期ですね、これに対してこのデビッド教授は、どういうふうにしていくか。まずは、なるべく男女共働きにしていく、人口減少していきますからね。そして、なるべく今までの長時間労働をやめて短時間で働くようにする。そして、なるべく違う条件の人をそろえる。これが人口オーナス期に発展する条件だろうと言っています。
 この三つ目のなるべく違う条件の人をそろえるという意味は、職場で同じようなタイプの職員をそろえるんじゃなくて、育児をやっている人、介護に大変な人、またもしかしたら病気を抱えているような人、さらには障害を抱えている人もいるかもしれない。でも、これらのスタッフ、職員の壁を越えて環境をつくっていけるか、これをやっていけるその団体、企業とかそして現場が、国家公務員の現場もそうだと思いますが、が生き残っていくのではないかと言われています。
 そこで、文科省は、今私が言った三つの条件、これをこれから考えていけるか。そして、考えていくと同時に、最大限にそれぞれのスタッフが持っている、職員が持っているそのいいところを発揮できる環境となっていけるか。もし何か具体的に今課題があるとしたら、どこの点なのか。大臣にお伺いしたいと思います。
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林芳正#11
○国務大臣(林芳正君) ブルーム先生のときに、これを書かれたときにAIやロボットが今のようにあったかといえば、そうではなかったわけですが、まさにこういう時代になってきて、このブルーム先生のおっしゃっていることが非常に正鵠を得ていたということが分かるわけでございまして、そういう時代に日本社会全体として対応してまいらなければならないというのは当然のことでございますが、この文科省においても、やはり優秀な人材の確保をする、それから継続的な勤務を推進する、公務の能率的な運営の観点はもとより、これはある意味では、企業に例えて言えば生産性ということになるかもしれませんが、それに加えて、やはり男女共に育児や介護等により時間的な制約がある職員というのが増える中で公務が持続的にしっかりとやっていけるということから見ても、仕事と生活の調和、まさにワーク・ライフ・バランスというものを推進していくということが極めて重要であると考えております。
 このため、文科省においては、文部科学省女性職員活躍と職員のワークライフバランスの推進のための取組計画、これを平成二十七年の一月に文部科学大臣決定として定めておりまして、これに基づく取組を推進をしてきたところでございます。
 このワーク・ライフ・バランスの推進、これが業務をできなくなるとかマイナスの要因であるということではなくて、ワーク・ライフ・バランスが取れていることがこの業務の推進にもつながると、こういう考え方でしっかりとやるということと、更なる業務の効率化を図るということをやりまして、男女共に多様な個性や能力を十分発揮できる職場環境の実現に向けて粘り強く取り組んでまいりたいと思っております。
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上野通子#12
○上野通子君 ありがとうございます。
 数年前からゆう活とかフレックスタイムの働き方もやっているともお伺いしておりますが、実は三月の二十四日の土曜日に新聞の方で、残業二百時間の職員も厚労省にはいるということ、しかも、その厚労省の職員というのは働き方改革担当の部署であったということが出ていましたが、内容を見ますと、いわゆる過労死ラインの倍に当たる二百時間の残業をしている職員もいたということですが、是非とも、文科省、お忙しいと思いますが、スタッフ、やはり元気で働くためには短時間で切り上げるということも重要ですので、時間外、勤務外でない、勤務時間内で仕事をしっかりとこなす、そういう省庁であるというのをまず文科省から発信していただきたいなと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、今一番の学校現場の問題は、まだまだ続く今度は教師の長時間労働の問題でございまして、これは本当に喫緊の課題です。間もなく四月、入学式を迎えますが、入学式が始まる前にもう疲れてしまっているという職員もいるというのを聞いております。
 今後、この給特法による超勤の四項目に該当しない、この部分の長時間労働が大変多くて、例えば部活動なんかもそうですし、資料作成などもそうなんですが、このような四項目の該当しないそのほかの業務も含めて、長時間勤務をどのように抑制する仕組みを構築していくか、業務負担軽減、処遇改善、そして財政負担等の検討、これは早急に是非とも進めて実行していただきたいと思っております。これは全国各地の学校現場が求めているところでございます。
 そこで、大臣には是非ともリーダーシップを発揮していただいて取りかかっていただきたい、早急にやっていただきたいと思いますが、意気込みをお伺いしたいと思います。
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林芳正#13
○国務大臣(林芳正君) あの調査の結果を私も見まして、ここまでかという印象を持ったわけでございますので、これは待ったなしでやっていかなければならない課題だというふうに思っております。
 子供と向き合える時間を先生が、向き合える時間を確保して、やはり先生、教師が今まで以上に誇りとやりがいを持てる環境というのが目標でなければならないと思っておりまして、よってもって子供の教育の質の向上を図るということにしてまいらなければならないと思っております。
 このために、中教審で中間まとめというのを取りまとめていただきましたが、これを踏まえて、今先生からもお話がありましたように、学校や教師の業務の役割分担や適正化、本当に先生がやるべきことと先生がやってもいいことと、これは先生、学校よりは地域等にやっていただこうということが望ましいと、こういうことをしっかりと区別を意識した上で役割分担や適正化を着実に実行するための方策というものを盛り込んで、緊急対策というのを昨年十二月に取りまとめさせていただきました。学校における業務改善や勤務時間管理等に係る取組の徹底と併せて今年二月に各教育委員会に周知をしたところでございます。
 平成三十年度の予算においても、学校指導、運営体制の効果的な強化充実や、いわゆる専門スタッフの配置等、学校における働き方改革をしっかりと推進するために必要な経費も盛り込んでおるところでございますので、今後とも教育関係者と一丸となって学校における働き方改革についてしっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
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上野通子#14
○上野通子君 大変期待しているところでございます。
 学校現場の主役は何といっても子供たちです。その子供たちにしっかりと教育環境の場を与えて、子供が楽しく元気に学べる場を提供していくというのが教師の使命だと思っております。是非とも教師が、先ほど大臣からもありましたが、子供たちに寄り添う、その時間を最大限つくっていただくためにも、給特法の制度改正も含めた教職員の働き方改革をますます進めていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
 次に、スポーツ行政についてお伺いします。
 まず、皆様方の記憶に新しいのは平昌オリンピック・パラリンピックだと思います。日本人選手のあの大活躍は私たちに元気と感動を与えてくれました。そしてまたさらに、お土産としてはたくさんのメダルも獲得してきてくれました。オリンピックでは金が四個、銀が五個、銅が四個、計十三個。パラリンピックでは金が三個、銀が四個、銅が三個の計十個。さらに、国別のランキングというのもありますが、オリンピックでは合計が十三個で十一位、パラリンピックでは何と韓国を抜いて、主催国韓国を抜いて九位でございます。これは本当にすばらしい成績だと思っております。
 更にすごいのは、女性選手が大活躍をしてくれたということ。オリンピックでは高木菜那選手、金が二個、高木美帆選手は金、銀、銅が一個ずつ。そしてパシュートやカーリングなどの団体戦でもメダルを獲得しました。また、パラリンピックもすごいですよね。村岡桃佳選手、何と一人で金一、銀二、銅二と五個のメダル、多分全部掛けたらかなり重たいと思うんですが、すばらしい成績を収めてくださいました。
 そこで、ウインタースポーツで頑張る選手に対して国としてはどのような支援をしているのかをお伺いします。
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今里讓#15
○政府参考人(今里讓君) ウインタースポーツに対する国の支援の現状について御説明申し上げます。
 文部科学省では、平成二十八年度に策定をいたしました競技力強化のための今後の支援方針、それから第二期スポーツ基本計画、これらを踏まえまして、冬季競技を含む選手強化の支援に取り組んできたところでございます。
 具体的に申し上げますと、各競技団体の日常的、継続的な強化活動への支援の充実、それから全国の既存のトレーニング施設を強化拠点として指定し、優先利用やスポーツ医科学サポートを実施できるよう支援することによるトレーニング環境の整備、メダル獲得が期待される競技を対象としたスポーツ医科学情報などを活用した多方面からの専門的かつ高度な支援、風洞実験棟などのハイパフォーマンスセンターの機能を活用した支援、大会開催期間中には、現地におきまして選手等が最終準備を行うための医科学情報サポート拠点の設置、これらに取り組んできたところでございます。
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上野通子#16
○上野通子君 ありがとうございます。
 最近始めたものとしてオリンピック・パラリンピックをやる開催地にハイパフォーマンス・サポートセンターを設置すると。これがすばらしく効果が出ているような私も気がします。この間担当者から話を聞きまして、見えないところでちゃんとサポートしているんだなとも実感しましたが、でも、やはり夏季に行われるオリパラに対しますと、まだまだウインタースポーツに対しての支援は少ないんじゃないかと思いますので、これからももっとしていただきたいなという思いも含めて、大臣の所見をお伺いしたいと思います。
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林芳正#17
○国務大臣(林芳正君) オリンピックの方だったと思いますが、選手団が御報告に来ていただきましたときに、少し懇談をさせていただきました。そのときに羽生選手ほかから、やはり冬季の施設の充実ということについてお話がありまして、その後、パラリンピックの選手の皆様も御報告に来ていただいたときも同趣旨のお話があったところでございます。
 特に、スキー等は基本的には外でやる競技ということ等から、必ずしも建物の中でやる施設のみではというようなお話もたしかあったというふうに聞いておりますので、そういうことも含めて、これだけの成果があって、我々も含めて、見る者にこれだけの勇気と感動を与えていただいたわけでございますので、しっかりと後進の育成も含めてオリンピック・パラリンピック、この次に続く選手が出てくるように、また、今の選手の皆さんにも更に一層高みを目指していただくための方策について我々はしっかりと考えていかなければならないと、そういうふうに思っております。
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上野通子#18
○上野通子君 ありがとうございます。
 しっかりと、ウインタースポーツ、夏季スポーツに限らず、支援していただきたいなと思います。
 所信の中でも大臣は、第二期スポーツ基本計画を着実に実行して、全ての人々がスポーツをする、見る、支える機会を確保して、一億総スポーツ社会の実現を目指すとおっしゃっていました。御答弁いただきたかったのですが、今いただいたのでここは要望とさせていただきますが、まずスポーツは、する人は、自身、そのする人を健康にする、心も豊かにする、また見る側に立ちますと今度は感動をいただける、さらに元気になる、そして支える側、サポートする側は、選手が活躍してくれるということに対して一体感ができ、きずなが深まる。このように、スポーツを通して人間は幸せになれるんじゃないかと私は思っておりますので、どうかこれからもスポーツをしっかりと支援していただきたいなと思っております。
 そして、いよいよ二年後には東京オリンピック・パラリンピックがございます。現在、何といっても日本代表になる選手が活躍してもらわなければ話になりませんので、日本のアスリートが思う存分練習できるような環境づくり、環境整備をしてくださっているところだと思いますが、ナショナルトレーニングセンターの拡充等の整備について、その現在の進捗状況をお伺いしたいと思います。副大臣、よろしいですか。
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水落敏栄#19
○副大臣(水落敏栄君) 御質問のナショナルトレーニングセンターの拡充でございますけれども、オリンピック競技とパラリンピック競技の更なる共同利用を見据えた拡充整備を現在進めております。このため、平成三十年度予算案においては、整備工事費として三十六億円を計上しているところでございます。
 拡充整備する建物ですけれども、現在のナショナルトレーニングセンターの斜め向かい側に建設をいたしておりますけれども、計画どおり、昨年八月から本体工事に着手いたしまして、アスリートが二〇二〇年東京大会に向けたトレーニングができるように、大会開催の一年前、つまり来年の六月の完成を目指して現在整備を進めているところでございます。
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上野通子#20
○上野通子君 ありがとうございます。楽しみでございます、完成が。完成しましたら、そこで目いっぱい選手、アスリートには利活用していただきたいなと思うところでございますが。
 副大臣、もう一つ続けて質問させていただきたいんですが、二年前ですね、来年はいよいよラグビーワールドカップの開催もあります。資料の二を御覧ください。試合は全国各地で開催され、そして期間は何と四十日間以上にもわたるということでございますが、前大会、ロンドン大会でしたが、日本チーム、大活躍でした。すばらしい、期待以上の活躍をしてくださったのかもしれませんが、そこで、今度はラグビーファンが世界中から集まってもきます。チケットの先行販売はもう既に抽せんとなっていると、申込者がいっぱいともお伺いしていますが、参加国のキャンプ地の準備状況やその他の様々な受入れ体制は今どうなっているのかを、もう一年ですから、お伺いしたいと思うんです。よろしくお願いします。
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水落敏栄#21
○副大臣(水落敏栄君) 二〇一九年ラグビーワールドカップにつきましては、昨年、委員御指摘のように、十一月の試合日程の決定以降、組織委員会を中心に本格的な準備作業が行われております。政府としても、その支援のために、まずは予算措置、そして税制上の措置、そして地方財政措置及び機運醸成等に向けた取組を現在行ってきております。特に、大会の公認キャンプ地につきましては、全国の九十自治体から七十六件の応募がございました。既に出場権を獲得している十六チームによる現地視察が行われております。そして、四月以降、順次公認キャンプ地が決定していく予定と聞いております。
 また、全国十二開催都市にある会場の整備につきましては、スポーツ振興くじ助成金や、これtotoでございますけれども、この助成金や国土交通省の社会資本整備総合交付金等によりまして財政支援を実施してきたところでございまして、各会場とも順調に整備が進められております。
 今後とも、文部科学省としては、大会の成功に向けて日本全体で盛り上げていくために、引き続き、組織委員会を始めとした関係機関と一体となって、オールジャパンで着実な準備に努めてまいりたいと思っております。
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上野通子#22
○上野通子君 ありがとうございます。大変期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、もちろん皆さん御存じで、前にも私質問させていただきましたが、オリンピックはその開催地でスポーツをやるスポーツの祭典ばかりでなくて、その開催国全体で文化の祭典、教育も含めた文化の祭典を行うということがオリンピック憲章にも定められているということでございますが、是非日本としても、全国各地が自分もオリパラに参加しているという意識を高めるためにも、このオリンピックの文化プログラムは貴重な、大事な活動の場になってくると思うんですが。
 そこで、文化プログラムの進捗状況について、中岡文化庁次長の方にお伺いしたいと思います。
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中岡司#23
○政府参考人(中岡司君) お答え申し上げます。
 委員御指摘のとおり、オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であるとともに、文化の祭典でございます。
 文部科学省では、リオデジャネイロ大会後の一昨年、二〇一六年の十月に行われましたスポーツ・文化・ワールド・フォーラムを皮切りにいたしまして、文化プログラムの情報を収集、発信をいたします文化情報プラットフォームの構築や、日本遺産を舞台にした伝統芸能公演の実施などに取り組んできております。
 平成三十年度予算におきましても、文化プログラムの実施に向けました全国的な機運の醸成、先進的事業の実施によるレガシーの創出に向けた取組の強化、あるいは二〇二〇年を一つのターゲットといたしました戦略的発信拠点形成に資する経費等について計上したところでございます。
 今後とも、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や、関係省庁、地方公共団体、民間団体等との連携をいたしまして、全国津々浦々での文化プログラムの推進に努めてまいりたいと考えております。
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上野通子#24
○上野通子君 ありがとうございました。
 既に全国の認証組織の拡大も進んでいまして、都道府県でも三十都道府県が手を挙げて、オリパラの文化プログラム、積極的にやるよと声を上げてくださっていると思いますが、残りの県も、是非とも全ての県が認証の組織に加わっていただきたいなと思っているところでございます。
 説明は忘れてしまったんですが、資料の一を御覧ください。これは、先日決まりました東京オリンピック・パラリンピックのマスコットキャラクターでございます。小学生の投票で最終的に決まって、谷口亮さんというキャラクターデザイナーの作品だということで、左がオリンピックのキャラ、右がパラリンピックのキャラでございます。ただ、まだ名前がないということ、夏には決まるそうですが、早く名前も決めていただきたいなと期待しております。
 そこで、大臣にも、大臣は文化にも大変本当にいろいろ興味もありますし、自分からもピアノを弾かれるということでございますね、音楽活動もしているので、全国各地で様々な文化活動をしてもらうというのは本当に期待がされるところでございますが、その熱い思いを、文化プログラムに対しての、お伺いしたいと思います。
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林芳正#25
○国務大臣(林芳正君) 私自身の活動は別にいたしまして、我が国には有形無形の文化財、地域の祭りや踊りなどの伝統文化、そしてアニメ、漫画、ゲームなどのメディア芸術を始めとする現代文化ということで、世界の人から見てこれはすばらしいなというのが、過去だけではなくてコンテンポラリーまで幅広くあるということが我が国の強みなんではないかと、こういうふうに考えておるところでございまして、インバウンドで来られる海外の方もそれぞれの御興味によっていろんなものを関心を持って見ていただけるということが強みでございますので、そういう我々が思っていることに加えて、特にオリパラということになりますと世界の方から見ていただくということでございますから、外から見てどういうところがどういうふうに見えているのかという視点も大変大事なんではないかと、こういうふうに思っております。
 そういう意味で、この東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた文化プログラムは、日本文化、大変魅力があるわけですが、これを世界に発信をするということと同時に、地域の、それぞれの地域の文化資源を掘り起こして、これがまた地方創生や地域活性化にもつながっていく、それぞれの地域でももう一度気付いてもらう、こういうきっかけにもなり得るというふうに考えておりまして、そういう意味でも、こういうまたとない機会を生かしまして、社会総掛かりで全国的に文化プログラムを推進をして二〇二〇年東京大会に向けた機運を醸成するとともに、今申し上げましたように、二〇二〇年以降のレガシー創出に向けても魅力ある日本の多様な文化の発信に努めてまいりたいと思っております。
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上野通子#26
○上野通子君 ありがとうございました。
 最近は観光客が望む観光の中に体験型の観光というのもどんどん入ってきておりますので、日本の伝統文化に接していただく、また美術館、博物館に行っていただくとともに、自ら参加できる文化活動プログラムを作っていただいて、大人も子供も障害を持っている方々も、男女問わず、どこに行っても日本的な文化、面白い文化に接していただけるような、そういう取組もこれから進めていただきたいと思っております。
 続けて、総合的な学習の時間の有効な使い方について質問させていただきたいと思っておりますが、資料三を御覧になっていただきたいと思います。
 これが総合的な学習の時間の資料となっておりますが、これからの教育というのはインプットからアウトプットの教育へとシフトしていきます。また、先ほど大臣がおっしゃいましたようにAIの時代になってくると。そうなると、今までのような正解を覚えるインプットの教育、学習から、自ら課題を見付けて自分で考え判断して、自分の言葉で表現したり行動したりすることを身に付けていくという、そういうまさに総合的な学習をするという形が必要になってくると思っているんですね。
 ところで、大臣は、ヤングアメリカンズというワークショップを御存じですか。
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林芳正#27
○国務大臣(林芳正君) 御質問の通告を受けて初めて知らせていただきました。
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上野通子#28
○上野通子君 ありがとうございます。
 実はもう数年前から、二〇〇六年から、アメリカから、大学生を中心としてパフォーマンスを子供たちに教えながら三日間でミュージカルを完成して、それをショーとしてやるという取組をやっているんですね。これはNPO法人のじぶん未来クラブというところが行っているんですが、このことについては平成二十八年の十一月二十四日木曜日の教育再生実行会議の専門調査会の方でも代表の佐野さんから発表があったようですけれども、私も実は二度ほどショーの方は見せていただきましたが、普通のミュージカルではございません、本当に感動する。あんなに子供たちが一生懸命、たった三日間の練習でやってしまう、障害を持った子供たちまで歌を歌っている、こんな感動する総合的な学習ないなと私は思いました。
 震災後は東日本大震災の復興支援事業としてずっとここでは継続しています。現在二百五十四校で開催しているということで、ここに対しては国も支援していただいたそうなんですが、参加者は何と二万五千名を超えていると、もちろん子供だけじゃなくて教師も一緒にプログラムに参加する、すばらしい、民間、NPOの開催のプログラムですが、ものだと思っております。
 そして、このワークショップのすばらしさといったら、受講生の自己肯定感、自己表現力、チームワークなどを向上させることにあるということでございますが、このような総合的な様々に関わる、音楽も英語もコミュニケーションもそして自己肯定感も上げるという、このような取組はこれからますます民間とかNPOと連携してやっていくべきだと思いますが、大臣はどう思いますか。
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林芳正#29
○国務大臣(林芳正君) これを聞かせていただきまして、すばらしい取組だなと、こういうふうに思いましたのと、それから、やはり音楽の持つ力というものが大変大きなものがあるということで、ちょっと思い出したのは、エル・システマというのが、たしかコスタリカだったと思いますが、大変貧しい地域のお子さんたちを集めて、楽器を貸与してオーケストラをやる、こういう活動からその地域の教育が非常に荒れることなく進むと。大変な腕前で、この間日本公演を私も聴きに参りましたけれども。そういうことで、自分はやれるんだという、まさに今先生がおっしゃったような自己肯定感を持っているというのがもうステージを見ていると笑顔の中で表れているわけでございまして、多分このヤングアメリカンズもそういうことなんだろうなと思って聞かせていただいたところでございまして、学校の判断でこういう体験型のワークショップを総合的な学習の時間の中に取り込まれて授業が行われているというふうに承知をしております。
 こういう学校外の様々な教育団体と連携を図るということは子供たちの教育活動をより豊かにするという観点からも大変有益だと、こういうふうに思っておりまして、このヤングアメリカンズと共同した取組もその一環として大変意義のあるものであろうと考えております。
 今後とも、各学校の判断によりまして、様々な団体と連携した教育活動を教育課程に適切に位置付けた上で豊かな教育活動が展開をされることを期待をしておるところでございます。
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