環境委員会

2019-06-20 参議院 全48発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
令和元年六月二十日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月十一日
    辞任         補欠選任
     足立 敏之君     松山 政司君
     猪口 邦子君     関口 昌一君
     徳茂 雅之君     二之湯武史君
     水落 敏栄君     佐藤 信秋君
     伊藤 孝江君     山本 博司君
 六月十二日
    辞任         補欠選任
     元榮太一郎君     世耕 弘成君
 六月十三日
    辞任         補欠選任
     武田 良介君     辰巳孝太郎君
 六月十四日
    辞任         補欠選任
     辰巳孝太郎君     武田 良介君
 六月十七日
    辞任         補欠選任
     関口 昌一君     足立 敏之君
     二之湯武史君     徳茂 雅之君
     芝  博一君     杉尾 秀哉君
     柳田  稔君     伊藤 孝恵君
     山本 博司君     里見 隆治君
 六月十八日
    辞任         補欠選任
     足立 敏之君     関口 昌一君
     徳茂 雅之君     鶴保 庸介君
     杉尾 秀哉君     芝  博一君
     伊藤 孝恵君     柳田  稔君
     里見 隆治君     山本 博司君
 六月十九日
    辞任         補欠選任
     大沼みずほ君     松川 るい君
     関口 昌一君     青山 繁晴君
     鶴保 庸介君     小川 克巳君
     芝  博一君     真山 勇一君
     山本 博司君     浜田 昌良君
 六月二十日
    辞任         補欠選任
     佐藤 信秋君     徳茂 雅之君
     世耕 弘成君     中西  哲君
     浜田 昌良君     山本 博司君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         那谷屋正義君
    理 事
                滝沢  求君
                森 まさこ君
                宮沢 由佳君
                片山 大介君
    委 員
                青山 繁晴君
                小川 克巳君
                尾辻 秀久君
                徳茂 雅之君
                中西  哲君
                松川 るい君
                松山 政司君
                真山 勇一君
                柳田  稔君
                竹谷とし子君
                山本 博司君
                市田 忠義君
                武田 良介君
   衆議院議員
       環境委員長    秋葉 賢也君
       環境委員長代理  鬼木  誠君
       環境委員長代理  生方 幸夫君
       環境委員長代理  小宮山泰子君
       環境委員長代理  高木美智代君
   国務大臣
       環境大臣     原田 義昭君
   副大臣
       農林水産副大臣  高鳥 修一君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        星   明君
   政府参考人
       厚生労働大臣官
       房政策立案総括
       審議官      土田 浩史君
       農林水産大臣官
       房審議官     小川 良介君
       環境省自然環境
       局長       正田  寛君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○愛玩動物看護師法案(衆議院提出)
    ─────────────
この発言だけを見る →
那谷屋正義#1
○委員長(那谷屋正義君) ただいまから環境委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、伊藤孝江君、水落敏栄君、猪口邦子君、元榮太一郎君、徳茂雅之君、足立敏之君、芝博一君及び大沼みずほ君が委員を辞任され、その補欠として佐藤信秋君、松山政司君、世耕弘成君、浜田昌良君、真山勇一君、松川るい君、小川克巳君及び青山繁晴君が選任されました。
 また、本日、浜田昌良君及び世耕弘成君が委員を辞任され、その補欠として山本博司君及び中西哲君が選任されました。
    ─────────────
この発言だけを見る →
那谷屋正義#2
○委員長(那谷屋正義君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 愛玩動物看護師法案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、環境省自然環境局長正田寛君外二名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
那谷屋正義#3
○委員長(那谷屋正義君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
この発言だけを見る →
那谷屋正義#4
○委員長(那谷屋正義君) 愛玩動物看護師法案を議題といたします。
 提出者衆議院環境委員長秋葉賢也君から趣旨説明を聴取いたします。秋葉衆議院環境委員長。
この発言だけを見る →
秋葉賢也#5
○衆議院議員(秋葉賢也君) おはようございます。
 ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の趣旨及びその内容を御説明申し上げます。
 我が国においては、犬猫等の愛玩動物は、今や多くの家庭において、家族の一員としてかけがえのない存在になっております。
 これに伴い、飼い主が求める獣医療の内容も高度化、多様化しており、獣医師と動物看護師によるチーム獣医療の充実が期待されているところです。
 また、しつけなどの飼い主教育の重要性も指摘されているほか、動物を介在した介護や福祉、教育に関する活動も盛んになってきており、これらの活動の充実に向けて、愛玩動物看護師の役割が大変重要となってきております。
 こうした状況を踏まえ、愛玩動物看護師の国家資格化を図るため、本案を提出した次第であります。
 次に、本案の主な内容について御説明申し上げます。
 第一に、この法律は、愛玩動物看護師の資格を定めるとともに、その業務が適正に運用されるように規律し、もって愛玩動物に関する獣医療の普及及び向上並びに愛玩動物の適正な飼養に寄与することを目的としております。
 第二に、愛玩動物の範囲を、獣医師法第十七条に規定する飼育動物のうち、犬、猫その他政令で定める動物とすることとしております。
 第三に、愛玩動物看護師が行う業務として、獣医師の指示の下に行われる愛玩動物の診療の補助、愛玩動物の世話その他の看護及び愛玩動物の愛護・適正な飼養に係る助言その他の支援を規定しております。
 第四に、愛玩動物看護師になろうとする者は、愛玩動物看護師国家試験に合格し、農林水産大臣及び環境大臣の免許を受けなければならないこととしております。
 第五に、農林水産大臣及び環境大臣は、登録機関及び試験機関を指定することができることとしております。
 第六に、愛玩動物看護師は、獣医師法第十七条の規定にかかわらず、診療の補助を行うことを業とできることとしております。
 第七に、愛玩動物看護師でない者は、愛玩動物看護師又はこれに紛らわしい名称を使用してはならないこととしております。
 なお、この法律は、指定試験機関等に係る一部の規定を除き、公布の日から起算して三年を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとしております。
 以上が、本案の趣旨及び主な内容であります。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。
この発言だけを見る →
那谷屋正義#6
○委員長(那谷屋正義君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#7
○宮沢由佳君 おはようございます。立憲民主党・民友会・希望の会の宮沢由佳です。
 愛玩動物看護師法案について質問いたします。
 初めに、御提出者の先生方、本日はありがとうございます。先生方の御尽力に深く敬意を表します。幾つか質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、本法律案提出に当たっての背景について、何点か確認させていただきたいと思います。
 提出理由の近時の愛玩動物をめぐる状況に関連して、三点提出者に伺いたいと思います。
 なぜ愛玩動物看護師の国家資格化が必要なのか、なぜ今までの民間資格ではいけないのか、また、なぜ愛玩動物だけなのか、この点も併せてお聞きしたいと思います。さらに、愛玩動物看護師を含むチーム獣医療の重要性についてもお願いいたします。
この発言だけを見る →
生方幸夫#8
○衆議院議員(生方幸夫君) おはようございます。
 宮沢委員にお答えをいたします。
 まず、なぜ今国家試験なのかということですが、動物医療の高度化というのが挙げられるというふうに思います。
 私が前に訪ねたことがある中国地方の動物病院では、CTやMRIとか手術台とか、本当に人間の医療と同様な設備が整えられ、極めて高度な医療が実施をされておりました。この背景には、愛玩動物の数が増えると同時に、動物を家族の一員として大事にする文化が育ってきたという背景があるというふうに考えております。
 高度な医療を実施するためには、人間の医療と同様に専門の助手が必要で、チーム医療体制の整備が欠かせません。そのためには、しっかりとした教育を受け、国家資格を取得した看護師の育成が重要になると考えます。
 動物看護師については、民間主体の取組として、資格の統一化や共通の教育カリキュラムの整備等が進められてまいりました。しかしながら、民間の統一資格である認定動物看護師の技術的水準の確保や、専門職としてその業務を果たすことができる環境の整備が喫緊の課題となっておりました。
 今回、国家試験が導入され、新たに愛玩動物看護師が誕生することになります。統一した国家資格が導入されることによって、動物看護師の社会的地位が上がり、技術の向上が期待されます。また、動物好きの若い人たちの中に、新たに動物看護師になりたいという人間が増え、動物医療の向上が期待されるとともに、動物の福祉にも寄与するものと考えております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#9
○宮沢由佳君 愛玩動物だけなのかという点についてもお願いいたします。
この発言だけを見る →
生方幸夫#10
○衆議院議員(生方幸夫君) お答えいたします。
 動物愛護管理法において、動物の飼い主に対しては終生飼養の努力義務が課せられております。愛玩動物に対する獣医療の需要は高いものと承知をしております。また、愛玩動物の飼い主は飼養している愛玩動物の看護等について必ずしも十分な知識、経験等を有しているとは限らないため、飼い主等に対する助言その他の支援について専門的知識を有する愛玩動物看護師の資格の制定が必要となっております。
 これに対して、産業動物については畜産業者等が産業動物等の飼育に関して一定の知識、経験等を有していることが多いと考えられ、産業動物等の看護師についての具体的な要望は現時点では上がっていないものと承知をいたしております。特定動物や実験動物についても現段階では要望がないものと承知をいたしております。
 このようなことから、愛玩動物看護師の業務の対象は愛玩動物に限ることといたしました。
 なお、将来的に産業動物や実験動物の現場において需要が出てくれば検討することになると考えております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#11
○宮沢由佳君 ありがとうございます。
 チーム獣医療の重要性についてもお伺いします。
この発言だけを見る →
生方幸夫#12
○衆議院議員(生方幸夫君) 獣医療が高度化、多様化するとともに、獣医療に対する社会的要請が高まっております。このような要請に応えるためには、人の医療と同様に、獣医師と愛玩動物看護師とが診療の現場において各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有して獣医療を提供するチーム獣医療の体制を構築し、獣医療の質の向上を図っていくことが求められております。
 法案では、こうしたチーム獣医療の重要性を踏まえ、四十一条において、愛玩動物看護師は、獣医師との緊密な連携を図り、適正な獣医療の確保に努めるべき旨を規定をいたしております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#13
○宮沢由佳君 御丁寧な答弁ありがとうございました。今の答弁で趣旨がよく分かりました。
 では、政府にお尋ねします。
 本法律案の目的の一つに愛玩動物に関する獣医療の普及及び向上が挙げられていますが、これに関して政府の認識はいかがでしょうか。
この発言だけを見る →
原田義昭#14
○国務大臣(原田義昭君) 今、この立法趣旨がお話しになったところでありますけれども、今や多くの家庭におきまして愛玩動物はもはや家族の一員だと、かけがえのない存在だとなって、そのために、愛玩動物に関する十分な知識や技能を有する専門家である愛玩動物看護師の活躍は適正飼養の推進等を図る上で非常に重要になるのではないかと、こう認識しているところであります。これらの方々には、動物病院、ペットショップ、教育機関など、様々な場所で活躍されることを期待しているところであります。
 環境省としても、農林水産省と連携しながら、大学等での履修科目の検討や指定機関等の指定など必要な準備を進めてまいりたいと、こういうふうに思っております。今月十二日に成立しましたいわゆる動物愛護管理法には、マイクロチップの装着義務や動物取扱責任者の要件の厳格化など、愛玩動物看護師の業務に深く関わる規定がございます。同法との必要な連携も図ってまいりたいと思います。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#15
○宮沢由佳君 ありがとうございます。引き続き行政は愛玩動物看護師の国家資格化に当たって国民や関係者のニーズをしっかりと把握していってほしいと思います。
 次に、法案の中身に関して提出者にお伺いいたします。
 現在の愛玩動物看護師の需要はどうなっていますでしょうか。具体的な数字を教えてください。求人もかなり多いと伺いましたが、国家資格化によって愛玩動物看護師の待遇面などはどのように変わると思われますでしょうか。また、国家資格を保有しない方々への配慮はどうなっていますか。
この発言だけを見る →
生方幸夫#16
○衆議院議員(生方幸夫君) お答えいたします。
 我が国の犬及び猫の飼育頭数は現在約二千万頭と推計されており、家族の一員としてかけがえのない存在となっていると言われております。また、動物愛護管理法において、動物の飼い主に対しては終生飼養の努力義務が課せられており、愛玩動物に対する獣医療の需要は高いものと承知をいたしております。
 なお、民間資格である認定動物看護師の登録者数は約二万三千名であり、毎年新たに二千名程度が試験に合格をしております。
 国家資格化されることで、愛玩動物看護師が愛玩動物に関する十分な知識や技能を有し、その適正な飼養に関する専門家としての役割が明確になるというふうに考えております。また、愛玩動物看護師の活躍の場は、動物病院を主として、ペットショップ、教育機関など、多岐にわたることが期待をされております。さらに、今後、動物病院において安定した獣医療を提供するためには、愛玩動物看護師を含めた獣医療従事者の雇用条件が労働基準法等の雇用関係諸規定に対応して整備されることが重要であるとの指摘もあります。
 このように、国家資格化されることで愛玩動物看護師全体の処遇の向上につながることが期待をされております。
 愛玩動物看護師の業務のうち、診療の補助については、現行は獣医師以外は行うことができない業務であるが、この法律の施行後は愛玩動物看護師の資格があれば行うことができることとなる業務でございます。
 他方、入院動物の世話やその他の愛玩動物の看護や、愛玩動物の飼育者等に対する愛護及び適正な飼養に係る助言その他の支援については、愛玩動物看護師でなくても行うことができます。そのために、愛玩動物看護師の資格を有しない者であっても、それぞれの知識、経験を生かして、今後もこれらの業務に携わることができると考えております。
 なお、国家試験を受けたい現在認定の方については、科目の一部免除など、経験に配慮した措置がとられるものと考えております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#17
○宮沢由佳君 ありがとうございます。
 では、国家試験について伺います。
 試験の合格率はどのくらいを想定していますでしょうか。また、試験は、筆記試験のほか実技試験も行うのでしょうか。
この発言だけを見る →
生方幸夫#18
○衆議院議員(生方幸夫君) 愛玩動物看護師国家試験の試験内容については、この法律の施行後、政府において検討されることになると思われます。よって、合格率についても現段階でお答えすることは困難であります。
 なお、ほかの国家試験における直近の合格率は、獣医師国家試験が八二・六%、看護師国家試験が八九・三%となっており、現在、民間で実施されている動物看護師統一認定試験の直近の合格率は八六・五%となっております。
 また、獣医師国家試験及び看護師国家試験については、筆記試験のみが行われ、実技試験は行われていないものと承知をいたしております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#19
○宮沢由佳君 ありがとうございます。
 獣医師の診療の補助を行うに当たっては、第四十一条で、「獣医師との緊密な連携を図り、」とあります。緊密な連携とはどのようなことを言うのですか。
 また、獣医師の指導の下に行うの指導の下とはどのような状態を言うのでしょうか。獣医師がその場にいる、若しくは、少なくとも同じ動物病院内におり、何かあれば獣医師がいつでも対応できるという意味でしょうか。電話やSNS等での遠隔指導を受ける場合は含むのでしょうか、含まないのでしょうか。仮に遠隔指導が行えるのなら、獣医師のいない愛玩動物看護師さんだけの施設でも、例えばマイクロチップの挿入が診療の補助に当たるのなら挿入を行うことができることになりますが、これも指導の下と言えるのでしょうか、教えてください。
この発言だけを見る →
生方幸夫#20
○衆議院議員(生方幸夫君) 獣医師との緊密な連携とは、一般に、獣医師と愛玩動物看護師とが各々の高い専門性を前提に目的と情報を共有し業務を分担しつつも、互いに連携、補完し合い、愛玩動物の状況に的確に対応した獣医療を提供する、いわゆるチーム医療の体制を構築することを指しております。
 診療の補助の具体的な内容については、この法律の施行後、政府において検討されることになると承知をいたしております。看護師が医師の指示の下に行う診療の補助の範囲については厚生労働省の医政局長通知等を通じて明らかにされているところ、愛玩動物看護師が獣医師の指示の下に行う診療の補助についても同様の方法によりその範囲が明確にされていくというふうに考えております。
 その上で、獣医師の指示が包括的なもので足りるのか具体的な指示が必要なのかについては、個々の行為の愛玩動物の身体への影響、難易度等が考慮されることを想定をいたしております。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#21
○宮沢由佳君 ありがとうございます。
 先ほどもお話にございましたけれども、獣医療も、医療技術の進歩により、更に一層高度化していくと思われます。チーム獣医療の必要性、重要性は愛玩動物だけでなく産業動物にもやはり当てはまるのではないかと思いますが、家畜も含め、人間に関する動物全体について、獣医療の高度化に踏まえてチーム獣医療を発展させることが国民の利益にかなうことと思います。また、アニマルウエルフェアに配慮した動物管理の面も加味すべきと思いますが、動物看護師の今後について政府がどうお考えか、今後、産業動物などにも広げていくお考えがあるのか、農林水産省に伺いたいと思います。
この発言だけを見る →
小川良介#22
○政府参考人(小川良介君) お答え申し上げます。
 動物看護師の今後の検討でございますけれども、まず、愛玩動物と産業動物の獣医療の違いを考慮していくことが必要と考えてございます。
 犬や猫といったペットの場合、飼い主が動物を診療施設に連れていきまして、獣医師と動物看護師によるチーム獣医療が行われているところでございます。
 他方、牛、豚といった産業動物の場合は、飼い主が動物を診療施設に移動させるのではございません。獣医師が農場を訪問した上で、いわゆる一頭の牛や豚ではございませんで、群れとしての、動物の群を診療することになります。
 また、産業動物につきましては、例えば高病原性鳥インフルエンザや豚コレラなどのように感染力の強い家畜伝染病に感染した場合は、治療を行うのではなく、同居する家畜とともに処分を行うことになってまいります。このため、産業動物獣医師の業務は衛生管理に重点が置かれております。日常的には、その業務は畜主が衛生管理を担っているという現状にございます。
 今後の検討に当たりましては、愛玩動物と産業動物における獣医療の違いや現場のニーズを踏まえていきたいと考えております。
 以上でございます。
この発言だけを見る →
宮沢由佳#23
○宮沢由佳君 時間となりましたので、愛玩動物看護師法案が成立することによって、愛玩動物の飼い主である国民が獣医療技術の進歩をより享受でき、また愛玩動物を通じて今より更に幸福になれるように期待したいと思います。
 提出の先生方、本日はありがとうございました。質問を終わります。
    ─────────────
この発言だけを見る →
那谷屋正義#24
○委員長(那谷屋正義君) この際、委員の異動について御報告いたします。
 本日、佐藤信秋君が委員を辞任され、その補欠として徳茂雅之君が選任されました。
    ─────────────
この発言だけを見る →
武田良介#25
○武田良介君 日本共産党の武田良介です。
 愛玩動物看護師法について質問をいたします。
 獣医療の現場について、公務員獣医師の方からも、またあるいは産業動物獣医師やられている方からもお話を聞いてまいりました。そのことを踏まえて質問させていただきたいというふうに思います。
 まず、豚コレラの問題に関わって質問をいたします。
 現在、豚コレラが大問題になっておりますが、この対応に当たられる公務員獣医師の方々、獣医師の偏在も存在する中で、公務員獣医師が足りないという現実があるというふうに思います。今回の法案を検討するに当たって、公務員獣医師の現場での獣医療についてはどんな獣医療が求められているのか、体制は十分なのか、あるいは処遇はどうなのか、こういった点で現地の実情をより深くつかむヒアリングや検討はなされたものなんでしょうか。発議者の方に伺います。
この発言だけを見る →
鬼木誠#26
○衆議院議員(鬼木誠君) 御指摘のとおり、公務員獣医師の現場での獣医療において、その体制の在り方や処遇について課題があると承知しております。昨今の豚コレラ等、また家畜伝染病といった課題もございます中で、公務員獣医師の仕事、役割の大切さも認識しているところでございます。
 そうした中で、私の地元福岡県などでは独自の俸給表を作って獣医師の採用を力を入れておりましたり、また、県によりましては、県庁入庁の年次ですね、年齢制限の引上げなどによってその採用拡大を努めているという状況もされているということでございます。
 今後、必要に応じて検討することになると考えております。
 以上です。
この発言だけを見る →
武田良介#27
○武田良介君 今後必要に応じて検討ということでありましたが、直接関係ないというふうに思われるのかもしれませんけれども、皆さんもですね、思われる方もいらっしゃるかもしれませんけれども、小動物の分野では一定の獣医師の方がいらっしゃる、動物看護師の方もいらっしゃる一方で、産業動物、公務員獣医師の現場ではやっぱり偏在で足りないということが指摘をされ、福岡のような取組も私は伺っておりますけれども、そういうことも指摘されている。それだけに、総合的に、本法案を審議する上でも、獣医療の全体像、その実態をつかんでいくことが大切ではないかということを考えております。
 私、長野県の担当者の方にお話を伺ってきました。この方はもちろん防疫員であられて、獣医師の免許も持たれている方々でありますけれども、豚コレラ発生の際のお話を伺ってまいりました。
 長野県で発生という事態を受けて、二十四時間以内の殺処分をしなければならないということで、県職員の方、市町村職員の方、自衛隊の方々などとともに防疫員の方も現地に入ったと。二十四時間以内の殺処分を終えて防疫員の方が引き揚げることになってから、その埋却だとか汚染物品の処理、消毒という作業を残った県や市町村の職員の方が当たられるということなんですけれども、専門的な知見が十分ないがために混乱が生じた、作業が遅れたということをおっしゃっておりました。
 つまり、防疫員の方だけではなくて、専門的知見を持った方がもっと現場に必要だということの証左だというふうに思うわけです。そうであるならば、公務員獣医師の現場の実態を踏まえた獣医療全体の体制強化についてもっと議論がなされるべきではないかというふうに考えますけれども、発議者の方、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →
高木美智代#28
○衆議院議員(高木美智代君) お答えいたします。
 御指摘のとおり、地方自治体の現場におきまして公務員獣医師の担う役割は大変大きなものがありまして、その数が不足しているのではないかという指摘があることは承知をしております。そのため、県独自で公務員獣医師や産業動物の診療業務に従事する獣医師を志す学生や高校生に対して修学資金を貸与するなど、制度を設けている県もあると聞いております。承知しているだけで十九県でございます。
 御指摘の課題の解決に向けまして、今後も議論を深める必要があると考えております。
この発言だけを見る →
武田良介#29
○武田良介君 今日は農水副大臣にも来ていただきまして、今紹介しました殺処分の際の話だけではなくて、捕獲された野生のイノシシが豚コレラに感染していないかどうかということについてこの防疫員の方が仕事に当たられている、こういうお話も聞いてまいりました。
 イノシシが捕獲されると、防疫員の方が岐阜県との県境まで約二時間掛けて二名で現地に行くということでした。非常に大切な仕事なんですけれども、それだけで一日が終わってしまうと。これまでの本来の防疫の仕事に加えて豚コレラの対応が入っているので非常に忙しいと。何より豚コレラの終息について先が見えないことが本当につらいところだということをおっしゃっておりました。
 今回のこの豚コレラの経験を踏まえて、今後更に求められてくる防疫措置、これをどう行うかということから考えても、やはり獣医療の体制、全体の体制の強化ということを行う必要があるのではないかというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →
← 戻る