国土計画委員会
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会
会議録情報#0
昭和二十二年十二月一日(月曜日)
午前十一時二十九分開議
出席委員
委員長 荒木萬壽夫君
理事 藤田 榮君 理事 細野三千雄君
理事 松浦 東介君 理事 的場金右衞門君
足立 梅市君 伊瀬幸太郎君
宮村 又八君 山本 幸一君
生方 大吉君 鈴木 明良君
村瀬 宣親君 今村 忠助君
高田 弥市君 野原 正勝君
水田三喜男君 野本 品吉君
高倉 定助君
出席政府委員
法制局長官 佐藤 達夫君
總理廳事務官 伊東 五郎君
内務事務官 岩沢 忠恭君
大藏政務次官 小坂善太郎君
勞働事務官 上山 顯君
委員外の出席者
大 藏 技 官 伊藤 八郎君
專門調査員 西畑 正倫君
—————————————
本日の會議に付した事件
横須賀港を開港に指定する等の法律案(内閣提
出)(第一二〇號)
都會地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案(
内閣提出)(第一一八號)
請願(第三九五號)取下許可の件
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この発言だけを見る →午前十一時二十九分開議
出席委員
委員長 荒木萬壽夫君
理事 藤田 榮君 理事 細野三千雄君
理事 松浦 東介君 理事 的場金右衞門君
足立 梅市君 伊瀬幸太郎君
宮村 又八君 山本 幸一君
生方 大吉君 鈴木 明良君
村瀬 宣親君 今村 忠助君
高田 弥市君 野原 正勝君
水田三喜男君 野本 品吉君
高倉 定助君
出席政府委員
法制局長官 佐藤 達夫君
總理廳事務官 伊東 五郎君
内務事務官 岩沢 忠恭君
大藏政務次官 小坂善太郎君
勞働事務官 上山 顯君
委員外の出席者
大 藏 技 官 伊藤 八郎君
專門調査員 西畑 正倫君
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本日の會議に付した事件
横須賀港を開港に指定する等の法律案(内閣提
出)(第一二〇號)
都會地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案(
内閣提出)(第一一八號)
請願(第三九五號)取下許可の件
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荒
松
荒
荒木萬壽夫#3
○荒木委員長 ただいま松浦東介君より緊急動議が提出いたされました。すなわち横須賀港を開港に指定する等の法律案をこの際追加し、これを議題として審議しようとする動議であります。松浦君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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荒
小
小坂善太郎#5
○小坂政府委員 ただいま議題と相なりました横須賀港を開港に指定する等の法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。
今般待望久しき民間貿易の再開によりまして、わが國の前途には明るい希望を見出し得ましたことは、まことに御同慶にたえない次第でございます。外國貿易に依存せざるを得ませんわが國といたしましては、これが速やかなる進展をはかることは、まことに緊要でありまして、その一環といたしまして、横須賀港ほか十三港を新たに開港に指定いたしまして、もつてわが國外國貿易の發展に資せんとするものであります。そもそも開港を指定いたしまする場合には、從來關税法第九十九條に基きまする委任勅令によつて指定してまいつたのでありますが、新憲法の施行に伴いまして、港域とともに法律によつて指定することが適當と認められまするので、現在の開港については別に提出の關税法の一部を改正する法律案によりまして、その港域とともに關税法に規定することといたしまして、新たに追加いたしまする右の十四港につきましては、本法によりまして別表に、その港域ととも規定せんとするものであります。
以上をもちまして、横須賀港を開港に指定する等の法律案の提案理由の御説明といたします。何とぞ速やかに御審議の上、御賛成あらんことを切にお願い申し上げる次第であります。
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以上をもちまして、横須賀港を開港に指定する等の法律案の提案理由の御説明といたします。何とぞ速やかに御審議の上、御賛成あらんことを切にお願い申し上げる次第であります。
荒
今
今村忠助#7
○今村(忠)委員 お尋ねいたします。つまり新たに開港されようとするいくつかの港は、何ゆえにその必要があるかという點を質したいのであります。從來開港場があつて事足りておつたものを、なぜ今囘追加しなければならぬかという點でありますが、つまり進駐軍が駐在しておるので、そこに直接外國の船なり、飛行機なりを入れることが便宜で、それから起きる問題なのか。朝鮮、臺灣のごとき、從來の外地とせられておつたものがいわゆる外國となつてしまつて、それらとの交通上、今度加えるような港を追加することが便利であり、必要であるという意味でするものかどうかということが一つ。もう一つは、はなはだ經費がかさんで國費大きに過ぎる状態にあるときに、これらの港を新たに開設することによつて、設備等不十分なら、またその施設のために非常な金を必要とするのではないか、こう思うのであります。陸上輸送と海上輸送とはその經費においてはなはだ違うことを認めるのではありますけれども、またその海上輸送がはなはだ安くつくという點から見れば、從來の開港場を利用するということもできるのでありますから、何ゆえに從來の開港場だけでは不足であつて、新たに追加せんとするか。その追加をするのに經費を要しはしないか。この二點をお聽きしたいのであります。
この発言だけを見る →伊
伊藤八郎#8
○伊藤説明員 ただいまのお尋ねに對して御説明申し上げます。從來の開港のほかに今囘新たに十四港を開港に指定いたします理由につきましては、横須賀、呉、佐世保、舞鶴のような舊軍港は、ただいまのところすでに貿易港として利用いたしております。その他築港が相當完備いたしております徳山その他の港も、それぞれ利用いたしておるのでありますが、不開港でありますと關税法上いろいろ特に税關長の許可を受けなければ貿易船がはいることができませんので、この際これらの港につきましては開港に指定いたしまして、自由に出入ができますように、便宜な取扱いをいたしたいというのが趣旨でございます。本委員會におきましても、下津その他の開港につきまして請願もございまして、採擇に相なつておりますことをいろいろ勘案いたしまして、今囘提案されたわけであります。
また經費につきましては、開港にいたすために特に經費を要することはございません。先ほど申し上げました通り、税關長の許可なしに自由に出入できまするために、税關施設を要しまするので、これらの港は支所なり出張所なりをすでに設けまして、皆様の御便宜をはかつておりますから、開港いたしますために特に經費を要する點はないのであります。
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今
今村忠助#9
○今村(忠)委員 今私の質問に對してお答えがあつたのでありますが、不十分な點を感ずるのであります。つまり進駐軍が駐在しておつて必要であるとか、あるいは臺灣、朝鮮のごとき外地が、外國となつたために必要だというのかという質問に對して、今のお話は全然それとは違つて、港を殖やした方がいろいろな點において便利だというようにお聽取りしたのですが、その點がどうもはつきりしないのであります。もし港を殖やすことが便利だというならば、何も敗戰後の今日にそれを通感することはないと存ずるのでありまして、進駐軍關係とか、從來の外地の臺灣、朝鮮が外國となつてしまつたからというような、戰爭によつて起きてきた事態によつて、かように港を殖やすというならば理窟があると思うのでありますが、そうでないとしたならば、これだけの港を開港場にすれば、税關の經費だけでも相當であるし、それから第二段として質問した、船を著けるようないろいろな設備、倉庫の設備等を考えると、相當の經費が私は要ると思うのであります。その點今のお答えでははつきりすることができなかつたのでありますが、もう一度その點を明らかにしていただきたい。
この発言だけを見る →伊
伊藤八郎#10
○伊藤説明員 特に進駐軍がおられるから開港を必要とするという點はございません。第二段の朝鮮、臺灣が準外國になりましたためにという點はございます。あるいは近い將來にまつたく外國となりました際には、なお必要であろうと思います。御承知のように朝鮮、臺灣がただいまのような状況になりましたために、それとの往復上特に開港を必要とする港もあります。經費の點につきましては、すでに税關施設がただいまございますので、開港に指定いたしましたために、特にそれより以上に税關の人數、その他の施設を殖やす必要はないのであります。上屋その他の施設につきましては、完備をした方が今後の外國貿易にますます好影響がある向きもあるようでありますけれども、すでに横須賀、呉等の舊軍港には相當りつぱな上屋がありまして、これらを外國貿易施設の上屋として利用することには事缺かないようであります。先ほど提案理由の説明にも觸れておきましたように、どうしても今後の貿易を盛んにしますためには、これらの港を追加いたしまして、地理的にも背後地關係その他積出し、輸入物資の取扱い等につきましても、これらの港は開港に指定して御便宜をはかる方が適當であると考えておる次第であります。
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今村忠助#11
○今村(忠)委員 もうちつとお聽きしておきたいのですが、つまり横須賀とか、舞鶴とか佐世保であるとか、呉もそうでありましようが、軍港であつた場合には税關等が設備されておつたということも考えられるのでありますが、この十四のうちにはかつて軍港であつた以外のものもあろうと思うのでありますが、そういうところに税關の設備があつたということは不思議に感ずるのであります。どういう意味でそういうものが從來あつたのですか。なおこの十四のうち、つまり從來軍港として使用しておつたもの以外の、新たに外國船がはいると言いますか、外國との交通が開始されるものがあるならばそれをひとつ指摘して御説明願いたい。
この発言だけを見る →伊
伊藤八郎#12
○伊藤説明員 軍港は先ほど御説明がありましたように四つでありまして、それ以外に軍港に準ずるものが徳山、ここはもとは開港でございましたけれども、海軍關係でこれは閉鎖に相なつたものでありまして、軍港に準ずるものであります。岩國には戰時中陸海軍の精油所がありまして、そこに相當港灣施設がありましたので、これも舊軍港に準ずるものであります。稚内は樺太との交通の要衝でありまして、相當りつぱな施設をもつておりまするので、これも大體同じようなものであります。その他の和歌山下津、田邊、新居濱、坂出、小松島、こういうふうな港は、すでに永年國帑を費しまして築港を完成いたしておるのでありまして、これらは三千トン級の船を出入するのにきわめて便利でありまして、今後朝鮮、臺灣等の貿易には非常に利用される港であるのであります。かようなものでありまして、從來とてもこれらの港には相當外國貿易船がはいつておりまして、いわゆる從來は非開港入港の手續き、井開港であるけれども船が入出港する際には、税關の特許を得てはいつておるのでありまして、これらの港に税關施設があることは當然であります。その他の小さな港には、監視その他のために相當たくさんの監視署なり出張所なりをおいておるのでありまして、今囘追加いたそうと思います十四港は、それらのうち相當に貿易の實績なり、船の實績なりが多いところのものを、地方の御要望にも備えまして指定いたさんとするのであります。
この発言だけを見る →今
今村忠助#13
○今村(忠)委員 今の説明で大體わかりましたが、ここにありまする和歌山港、廣島、この中國の部分と四國の新居濱、小松島等は、ちよつと考えて朝鮮と貿易するのに便利だと考えられませんし、四國の一部は臺灣とのことは一應考えられますし、酒田の樺太との連絡も一應考えられんではありませんが、何かしらこれらが便乘して、この際開港しておいたらいいじやないかという、漠然たる考えのようにとられるのであります。三千トン程度のものの施設があつたとしても、臨時に外國船がはいつたりいたしましても、税關のごときちやんとした設備がされておるとも考えられませんし、また倉庫のごとき適當なものができておるや否やということも、實際われわれは考えられぬのであります。まことに今日いろいろの面において、財政を縮小していかなければという場合、殊にまた外國との平和條約締結後において、通商が密になつていつて、そのとき考えられることは、外國人が非常に各地にはいつて風紀を紊すというような點、あるいは經濟上の犯罪を犯すというような點等を考えていきますと、むちやくちやに港を殖やして取締りに困るというようなことが附随してくるのではないかと一應考えられるのであります。そういう點から考えましたときに、今の説明の臺灣と朝鮮との交通という點からだけ考えては、どうもこれらのあとに殘された港は便乘するおそれがあるように思われるのであります。特に何かここに開港する必要があるのか、もう一度はつきりした御説明を願いたい。
この発言だけを見る →伊
伊藤八郎#14
○伊藤説明員 先ほども申し上げました通りに、開港できませんと、その港に出入する際に一々税關長の特許を電報なり何なりで得なければ、船の入港ができないのでありまして、開港にしておきますと初めて自由に入出港ができるのでございます。最近の情勢といたしまして、相當不正なる貿易が行われまして、密貿易が盛んなのであります。いわゆる開港地以外のところに無斷ではいることによつて、悪いことをする者が多いのでありまして、逐次税關の組織というものを強化いたしませんと、日本の經濟を安定するのに非常なる支障を來すとわれわれは考えておるのでありまして、開港場には堂々と自由に出入できるけれども、その代り税關の手續をするのでありまして、その他の場所には原則として無斷ではいれない。こういうのが關税法の取扱いになつております。從いまして先ほども申し上げましたように、この措置によりまして、特に税關の經費を必要としないのでありまして、これらの十四港には前から税關の施設がありますけれども、不開港に相なつておるのを今囘便宜のために開港にいたす次第であります。
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今村忠助#15
○今村(忠)委員 順次わかつてまいりましたが、御趣旨のごとくであるならばもう少し九州であるとか、山陰の線であるとか、そういつた地域に開港場が加えられてよいような氣がするのであります。ところがこれでみますと九州は長崎一つ。山陰には舞鶴があります。これは山陰というよりは近畿にはいりますが、これ一つだけで、その他はわれわれがちよつと考えて朝鮮、支那方面との密貿易、その他外國となつていつたために必要だと感ずる九州、山陰の地域にはなはだ少いのでありますが、これは現在は適當なものがないが將來考慮するというのか。あるいはすでにこれらの地域に對する開港計畫があつて必要としないものであるか。その點をもう少しはつきりしてもらいたい。
この発言だけを見る →伊
伊藤八郎#16
○伊藤説明員 これも今囘追加いたすのが十四ございまして、ただいま開港は四十二港ございます。ただいま御指摘になりました山陰地方は濱田、境、萩等がすでに開港になつておるのでありまして、九州には三池、三角、鹿児島、長崎、御承知のように、若松、下關は開港になつております。山陰九州にも相當ございますが、四國は今治、高知が開港になつております。ただいまのところ四十二港すでに開港でありまして、それに十四を追加しまして、日本全國として五十六開港にいたさんとするのであります。
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今村忠助#17
○今村(忠)委員 もうひとつ最後にお聽きしたいのですが、經費がかからぬかからぬというだけのことでありますが、實質一體いくらかかりりますか、その數字をひとつ示していただきたいと思います。
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村
村瀬宣親#19
○村瀬委員 ただいまの説明員の御説明で大體わかつてまいりましたが、今の四十二に十四を新たに加えるのでありますが、たとえば瀬戸内海を見ますと、阪神、關門を除きまして宇野、糸崎、今治、宇部、と今あるわけであります。それに加えますること、呉、廣島、坂出、新居濱、岩國、下松まであるわけでありまして、御説明によりますと、船がはいるのに開港場になつている方が便利だということはごもつともでありまして、それならば全部開港場にすればよいということになるのでありますが、將来これを整理をなさるという御方針があるのであるかどうか。たとえばある港には現在税關の支所がありますが、それを廢止して今度十四のどこかにもつていくというような御方針があるのであるか。御方針というよりも内意があるのであるかどうか、それをお伺いしたいのであります。また經費はかからない、かからないと言つておりますが、今日の日本の國情から考えますならば、今ある施設を極力效率的に使うということが最も大事であると思うのであります。船がはいるためには廣く開港場を殖やすのがよいのでありますけれども、それがないために非常に分散いたしまして、どこの港も完全な荷役設備も、また上屋、倉庫等もない。税關關係も全部が、非常に手薄いので、かえつて實際の貿易上支障を來すというようなことも考えられるのでありますが、そういう點に對しまして、何かの含みが將來あるかどうかという點をお尋ねいたします。
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伊藤八郎#20
○伊藤説明員 從來におきましても、開港に指定いたしまして、一年間に相當の貿易の實績がございません際においては、それを閉鎖する規定はございます。たとえば從來の開港の指定は政令によつていたしておりました關係上、國會の御審議は經なかつたのでありますが、今囘法律にいたしましたのであります。今後とも、もし實績が僅少、もしくは皆無でありまして、また諸種の事情がこれを許すならば、整理いたすべき時期もあるかと存じております。
それから施設の點でありますが、實績に伴いまして人員その他の配置を勘案しなければいけませんし、また少い人員を有效に使うためには、御説のような考えも必要だとは考えておりますが、ただいまのところは、この十四港につきましてはそれぞれその重要性に應じまして、二十人、三十人ないし、四人、五人とそれぞれ人員を適當に配置いたしているわけでありまして、そこで特に本件のために經費を要しないというふうに申し上げておる次第であります。
この発言だけを見る →それから施設の點でありますが、實績に伴いまして人員その他の配置を勘案しなければいけませんし、また少い人員を有效に使うためには、御説のような考えも必要だとは考えておりますが、ただいまのところは、この十四港につきましてはそれぞれその重要性に應じまして、二十人、三十人ないし、四人、五人とそれぞれ人員を適當に配置いたしているわけでありまして、そこで特に本件のために經費を要しないというふうに申し上げておる次第であります。
村
村瀬宣親#21
○村瀬委員 實績によつては將來整理をするかもしれないというような御意見でありますたが、實績と申しましても、從來戰時中竝びに戰後の非常な混亂状態にありましては、正しい實績は現われていないのであります。今お加えになります十四の港を見ましても、御説明にもなかつたようでありますが、ヒンターランド等の嚴格な説明がつかない港もあると思うのであります。實際港自體のほんとうの港灣設備、竝びにその背後地、物資集散状況、あるいは輸出生産品の状態というようなものをお考えになりまして、今までの四十二の中には、あるいは非常な變動を受けたところがあるかもしれませんが、概してこの四十二は理由と歴史があつて、今まで開港場になつておりますので、かりに一、二の實績が特殊な事情でないからといつて、輕々にこれを整理されるということは、今まで投じました施設竝びに人的配置を輕々に轉換するということになつて、かえつて能率を上げる上に支障を來すと思いますので、整理という點につきましては十分御勘考を願いたいと思うのであります。むしろ私は從來からあります四十二のこの施設のそろつておりますものを擴充していくという方針でお進みになることを希望いたすのでありますが、それらに對する政府のお考えはいかようでございましようか。
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伊藤八郎#22
○伊藤説明員 ごもつともでありまして、でありますから從來とても整理することができるようになつておりましたけれども、私の知つている限りにおいては、整理いたしたことはございません。諸般の情勢が許すならばと申しましたのは、その意味から申し上げたのでありまして、實際は一年ないし二年貿易の實績がございませんでも、それは實績として現われませんので、ただ取引の關係上他の地を經由したとか、替後地の荷役の關係等で一時その港を經由しなかつたというような關係等がありましたことを勘案いたしまして、從來も年額五萬圓以上の實績がございませんと取消すことに相なつておりますけれども、取消したことはないのであります。今後は政令によらずして、國會の審議を經て今囘も追加いたすものでありますから、今後整理するような場合は必ず國會に諮ることとは思いますけれども、われわれといたしましては、まつたく御説のように、その點については從來の施設を活用するという意味において整理、閉鎖その他について愼重を期さなければいけないと考えております。
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村瀬宣親#23
○村瀬委員 最後に念を押してお尋ねしておきたいと思うのでありますが、今政府の方におきまして、どこかの税關支所をどこかに移したいというような腹案の場所でもあるでありましようか。そういうものは一體ないのでありましようか、お尋ねいたします。
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高
高倉定助#25
○高倉委員 北海道の稚内が今度開港に指定されたようでありますが、これは樺太の連絡の上において唯一の港でありますので、當然であると思うのでありますが、千島をとられました今日、今まで根室は千島漁業の基地としての役割をもつておつたのでありまして、今後も根室は相當に大きな役割をもつものと思いますが、この根室港が今度開港として指定されておるのか。また今後そういうような御意思があるのであるかひとつお伺いいたします。
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細
細野三千雄#27
○細野委員 結局今の村瀬さんや今村さんと同じことを繰返すことになりますか、今度の指定は國土計畫的な面から立案されたものでないように了解してよろしいでしようか。具體的に申しますと、たとえばここにあります横須賀と横濱というものを考え、また佐世保と長崎というものを考えてみますと、どちらもヒンターランドの状況、産業の状況というものは、ほとんど似たようなものであると思うのであります。こういう近いところに二つの開港を置くということになると、結局力の分散になりはしないか。國土計畫的に見まして、はたしてこういう近いところに二つの港を設けることがいいかどうかということについて、われわれちよつとまだ了解いたしかねるのであります。
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伊藤八郎#28
○伊藤説明員 お尋ねのように、非常に近いところに開港がありますると、力の分散になるようではありまするけれども、御承知のように港々は皆それぞれ特徴をもつておるのでありまして、ただいまのところ佐世保と長崎、これは、よほど近いのでありまするけれども、兩方とも相當活溌に利用せられておるようでありまして、やはり兩方とも開港に致しておきます方が、何かと民間のお仕事の上に御便宜であると考えております。横須賀と横濱につきましては、一應この御懸念の點、私どもこの一年間研究中、いろいろ現地の方とも、懸當局とも打合せたのでありますけれども、兩方ともおのおの違つた持あじをもつて利用されるということに意見の一致をみまして、提案いたした次第であります。
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村瀬宣親#29
○村瀬委員 これは根本方針をお伺いするのでありますが、開港場というものの一つの規格といいますか、性格について、何か近く御改訂になる御方針があるのでありましようか。たとえば從來あまり聞かれなかつた言葉で、この頃觀光港というような言葉をよく聞くのであります。從來の第一種港灣とか第二種港灣とかいつたものは、入港船舶とか、國が施設をしておるとかによつてきめるとか、いろいろあつたようですが、これらの限界といいますか、いわゆる開港場なるものの種類政府のお考えになつておるところを伺いたいと思います。
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