予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十四年十一月二十五日(水曜
日)
午前十時二十二分開会
―――――――――――――
委員の異動
十一月二十四日委員杉原荒太君、草葉
隆圓君及び村尾重雄君辞任につき、そ
の補欠として松野孝一君、小柳牧衞君
及び基政七君を議長において指名し
た。本日委員占部秀男君辞任につき、
その補欠として米田勲君を議長におい
て指名した。
―――――――――――――
出席者は左の通り。
委員長 小林 英三君
理事
大谷藤之助君
佐藤 芳男君
館 哲二君
西田 信一君
秋山 長造君
亀田 得治君
鈴木 強君
千田 正君
杉山 昌作君
委員
青田源太郎君
泉山 三六君
太田 正孝君
金丸 冨夫君
小林 武治君
小柳 牧衞君
斎藤 昇君
下條 康麿君
手島 栄君
苫米地英俊君
一松 定吉君
堀木 鎌三君
松野 孝一君
武藤 常介君
村松 久義君
村山 道雄君
湯澤三千男君
吉江 勝保君
米田 正文君
荒木正三郎君
木村禧八郎君
久保 等君
小林 孝平君
佐多 忠隆君
永岡 光治君
松澤 兼人君
松永 忠二君
大和 与一君
米田 勲君
辻 政信君
原島 宏治君
東 隆君
基 政七君
森 八三一君
岩間 正男君
国務大臣
内閣総理大臣 岸 信介君
法 務 大 臣 井野 碩哉君
外 務 大 臣 藤山愛一郎君
大 蔵 大 臣 佐藤 榮作君
文 部 大 臣 松田竹千代君
厚 生 大 臣 渡邊 良夫君
農 林 大 臣 福田 赳夫君
通商産業大臣 池田 勇人君
運 輸 大 臣 楢橋 渡君
郵 政 大 臣 植竹 春彦君
労 働 大 臣 松野 頼三君
建 設 大 臣 村上 勇君
国 務 大 臣 赤城 宗徳君
国 務 大 臣 石原幹市郎君
国 務 大 臣 菅野和太郎君
国 務 大 臣 中曽根康弘君
国 務 大 臣 益谷 秀次君
政府委員
内閣官房長官 椎名悦三郎君
防衛庁長官官房
長 門叶 宗雄君
防衛庁防衛局長 加藤 陽三君
防衛庁装備局長 塚本 敏夫君
経済企画庁調整
局長 大堀 弘君
経済企画庁総合
計画局長 大來佐武郎君
外務政務次官 小林 絹治君
外務省アメリカ
局長 森 治樹君
外務省条約局長 高橋 通敏君
大蔵政務次官 前田佳都男君
大蔵大臣官房長 宮川新一郎君
大蔵省主計局長 石原 周夫君
大蔵省主税局長 原 純夫君
大蔵省理財局長 西原 直廉君
通商産業大臣官
房長 齋藤 正年君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
説明員
日本国有鉄道副
総裁 小倉 俊夫君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
○昭和三十四年度一般会計予算補正
(第2号)(内閣提出、衆議院送
付)
○昭和三十四年度特別会計予算補正
(特第1号)(内閣提出、衆議院送
付)
○昭和三十四年度政府関係機関予算補
正(機第1号)(内閣提出、衆議院
送付)
―――――――――――――
この発言だけを見る →日)
午前十時二十二分開会
―――――――――――――
委員の異動
十一月二十四日委員杉原荒太君、草葉
隆圓君及び村尾重雄君辞任につき、そ
の補欠として松野孝一君、小柳牧衞君
及び基政七君を議長において指名し
た。本日委員占部秀男君辞任につき、
その補欠として米田勲君を議長におい
て指名した。
―――――――――――――
出席者は左の通り。
委員長 小林 英三君
理事
大谷藤之助君
佐藤 芳男君
館 哲二君
西田 信一君
秋山 長造君
亀田 得治君
鈴木 強君
千田 正君
杉山 昌作君
委員
青田源太郎君
泉山 三六君
太田 正孝君
金丸 冨夫君
小林 武治君
小柳 牧衞君
斎藤 昇君
下條 康麿君
手島 栄君
苫米地英俊君
一松 定吉君
堀木 鎌三君
松野 孝一君
武藤 常介君
村松 久義君
村山 道雄君
湯澤三千男君
吉江 勝保君
米田 正文君
荒木正三郎君
木村禧八郎君
久保 等君
小林 孝平君
佐多 忠隆君
永岡 光治君
松澤 兼人君
松永 忠二君
大和 与一君
米田 勲君
辻 政信君
原島 宏治君
東 隆君
基 政七君
森 八三一君
岩間 正男君
国務大臣
内閣総理大臣 岸 信介君
法 務 大 臣 井野 碩哉君
外 務 大 臣 藤山愛一郎君
大 蔵 大 臣 佐藤 榮作君
文 部 大 臣 松田竹千代君
厚 生 大 臣 渡邊 良夫君
農 林 大 臣 福田 赳夫君
通商産業大臣 池田 勇人君
運 輸 大 臣 楢橋 渡君
郵 政 大 臣 植竹 春彦君
労 働 大 臣 松野 頼三君
建 設 大 臣 村上 勇君
国 務 大 臣 赤城 宗徳君
国 務 大 臣 石原幹市郎君
国 務 大 臣 菅野和太郎君
国 務 大 臣 中曽根康弘君
国 務 大 臣 益谷 秀次君
政府委員
内閣官房長官 椎名悦三郎君
防衛庁長官官房
長 門叶 宗雄君
防衛庁防衛局長 加藤 陽三君
防衛庁装備局長 塚本 敏夫君
経済企画庁調整
局長 大堀 弘君
経済企画庁総合
計画局長 大來佐武郎君
外務政務次官 小林 絹治君
外務省アメリカ
局長 森 治樹君
外務省条約局長 高橋 通敏君
大蔵政務次官 前田佳都男君
大蔵大臣官房長 宮川新一郎君
大蔵省主計局長 石原 周夫君
大蔵省主税局長 原 純夫君
大蔵省理財局長 西原 直廉君
通商産業大臣官
房長 齋藤 正年君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
説明員
日本国有鉄道副
総裁 小倉 俊夫君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
○昭和三十四年度一般会計予算補正
(第2号)(内閣提出、衆議院送
付)
○昭和三十四年度特別会計予算補正
(特第1号)(内閣提出、衆議院送
付)
○昭和三十四年度政府関係機関予算補
正(機第1号)(内閣提出、衆議院
送付)
―――――――――――――
小
小林英三#1
○委員長(小林英三君) ただいまから委員会を開会いたします。
まず、委員の異動につきまして御報告申し上げます。十一月二十四日付をもちまして、委員村尾重雄君、杉原荒太君、草葉隆圓君が辞任され、その補欠といたしまして、基政七君、松野孝一君、小柳牧衞君が委員に選任せられました。
―――――――――――――
この発言だけを見る →まず、委員の異動につきまして御報告申し上げます。十一月二十四日付をもちまして、委員村尾重雄君、杉原荒太君、草葉隆圓君が辞任され、その補欠といたしまして、基政七君、松野孝一君、小柳牧衞君が委員に選任せられました。
―――――――――――――
小
小林英三#2
○委員長(小林英三君) 次に、昭和三十四年度一般会予算補正(第2号)、同じく特別会計予算補正(特第1号)、同じく政府関係機関予算補正(機第1号)を一括して議題といたします。
前回に引き続きまして、一般質疑を行ないます。
この発言だけを見る →前回に引き続きまして、一般質疑を行ないます。
木
木村禧八郎#3
○木村禧八郎君 質問に入る前に、簡単に議事進行につきまして委員長に御要望を申し上げておきます。
それは財政法第二十八条によりますと、政府は、国会に参考のために、予算審議に資するため資料を提出しなきゃならぬことになっておりますが、二十八条に基づく資料を提出されてないのであります。従いまして、その資料の提出がなくて、本来ならば、こういう予算審議を進めることにつきましては問題があると思うのです。私どもはやはり議事を進めるために御協力いたしたいと思いますから、この点については、ここであまりこだわりたくはないのでありますが、本来ならば、この資料を提出されなければ質疑に入れないわけです。それは各目明細書であります。歳出予算における各目明細書は出されてないのであります。この点委員長の方から政府に対してこれは要求していただかなければならないと思います。その点をただしていただきたいと思うのです、政府に。(「異議なし」「怠慢だぞ」と呼ぶ者あり)
この発言だけを見る →それは財政法第二十八条によりますと、政府は、国会に参考のために、予算審議に資するため資料を提出しなきゃならぬことになっておりますが、二十八条に基づく資料を提出されてないのであります。従いまして、その資料の提出がなくて、本来ならば、こういう予算審議を進めることにつきましては問題があると思うのです。私どもはやはり議事を進めるために御協力いたしたいと思いますから、この点については、ここであまりこだわりたくはないのでありますが、本来ならば、この資料を提出されなければ質疑に入れないわけです。それは各目明細書であります。歳出予算における各目明細書は出されてないのであります。この点委員長の方から政府に対してこれは要求していただかなければならないと思います。その点をただしていただきたいと思うのです、政府に。(「異議なし」「怠慢だぞ」と呼ぶ者あり)
小
石
石原周夫#5
○政府委員(石原周夫君) お答えを申し上げます。
財政法二十八条は、本予算の際におきまする添付書類を記載をいたしておりまして、補正予算の場合におきましては、必ずしも、従来の扱いといたしましても、二十八条の所掲の書類を提出いたすという扱いをいたしておりません。その点は、今回は補正予算のことでもございまするので、二十八条につきましての書類を提出をいたすという運びに至っていないのであります。(「従来のやり方が間違いだよ」と呼ぶ者あり)
この発言だけを見る →財政法二十八条は、本予算の際におきまする添付書類を記載をいたしておりまして、補正予算の場合におきましては、必ずしも、従来の扱いといたしましても、二十八条の所掲の書類を提出いたすという扱いをいたしておりません。その点は、今回は補正予算のことでもございまするので、二十八条につきましての書類を提出をいたすという運びに至っていないのであります。(「従来のやり方が間違いだよ」と呼ぶ者あり)
木
木村禧八郎#6
○木村禧八郎君 その点はおかしい。そういう取りきめになっておりません。二十八条は、「国会に提出する予算には、参考のために左の書類を添付しなければならない。」、こうなっておりまして、本予算なんという制限がありません。しかもまた、部分的には出ているのであります。国会とか総理府とか、厚生省あたりは出ております。各目明細書は。ところが、今度の予算に一番重要な関係のある建設省、運輸省、労働省、そういったものの歳出各目明細書が出てないのであります。各目明細を見ないでどうして予算の具体的審議ができますか。今度は非常に重要な災害予算じゃありませんか。ですから、特に建設省の各目明細、運輸省の、さらに炭鉱の問題については労働省であります。ほかのものは出ている。委員長ご存じのように出ておるのです、ほかのは。ところが一番肝心のこの補正予算に関連のある歳出予算の各目明細書が出ていないのです。しかも部分的に出ております各目明細書を見ましても、内容は人員と単価については、これは何も書いてないのです、ブランクです。このような歳出予算の各目明細書の出し方はこれは国会を侮辱するものですよ。われわれはこれでどうして判断できますか。人員も単価も何も書いてない、ブランクです。こんなものを出されてどうしてわれわれの審議ができますか。この点はこの際委員長、小さい問題として扱わずに、やはり国会の権威にかけても、特にこの重要な予算でございますから、それは政府に対して厳重な警告を発していただきませんと、今度は三十五年度予算のこともございますから、一応釈明を求めまして、不十分でございましたら、委員長から十分その点については今後はそういうことのないようにお取り計らい願いたいと思います。
この発言だけを見る →小
佐
佐藤榮作#8
○国務大臣(佐藤榮作君) 先ほど主計局長がお答えいたしましたように、これは別に本予算だとか、補正予算とかいうことはないと思います。今木村さんの御指摘の通りだと思います。それで、できるだけ資料をそろえるというのが私どもの当然の責務でございます。ところで今回は、まあ慣例もございますが、別に慣例をたてにとってとやかく申すわけではなくて、現にできておるところは出しております。ところが今回の補正予算は毎回申し上げておりますように、災害に対する緊急予算を編成し、全部の実地調査が終わらないうちにこの予算案の御審議を願っております。そういう実情がございますので、特に怠慢しておるわけじゃございません。実情がやむを得ない状況にある。この点を一つ御了承いただきたいと思います。今回の予算提出の当初からの経過を御了承いただきますならば、この二十八条についての問題もおのずから御了承をいただけるのじゃないかと思います。
この発言だけを見る →木
小
小
鈴
鈴木強#12
○鈴木強君 私はきのうのこの委員会の運営について、院の権威にもかかることですから、委員長に一応所信を承っておきたいと思うのです。御承知の通り二十一日の土曜日の日に委員長がそこでお読み上げになりまして、この委員会で確認されておりますように、少くとも昨日は午前中外務大臣の御出席をいただいて、終了を目途にしてやるということが確認されておった。ところが昨日はわれわれは十時から始めるつもりでおったところが、こういう両党の話し合いと委員長がそれに基づいて確認したことが実際には実現できなくて、とうとう災害予算が一日間ブランクになった。この責任は私は非常に重大だと思うのですよ。私はこの院の権威として、委員長がやはりこれが確認したことに対して実現できなかったということに対しては、これは重大問題ですからね。ただこの委員会を開いて審議に入るというわけにはいかんと思うのです。委員長はこの委員会を運営する最高責任者でありますし、いろいろ御苦労されたことはわれわれ理事会を通じて知っていますし、この委員会において委員長はどういう態度であなたの確認をしておったことが実現できなかったことに対して責任を感じていますか。そして運営についてどういう責任を持っているか、私は承っておきたいと思います。
この発言だけを見る →小
小林英三#13
○委員長(小林英三君) 今鈴木君から、委員長に対する予算委員会運営についての今後の態度、並びに御意見のありました点についての委員長の釈明を求めておられるようでありますが、去る土曜日におきまして委員長から申し上げました、いわゆる二十四日は午前十時から開会をして、そして外務大臣に対する答弁は午前中に終了することを目途として委員会を開きましたことはまさにその通りであります。委員長といたしましては、必ず外務大臣をここへ辿れて来て、そして十時から予算委員会を聞くということは確約はいたしておりませんでしたが、ただ問題といたしましては、その前の前々日の理事会におきまして、各派からいろいろの御意見が出ました。そこで委員長といたしましては、二十四日は午前中にぜひ努力をして外務大臣をここへ連れて来て、そして残された二人の方々の質疑を終了いたしたいということで、それを目途としてそういうことを申し上げたのであります。従いまして、委員長といたしましても昨日は極力努力をいたしたのでありますが、まことに遺憾ではございましたけれども、御承知の通りの結果に終わりましたことは申しわけがないと思っております。しかし、今日外務大臣も出席されておることでありますから、どうか今日はできるだけ早く皆さんの御協力によりましてこの補正予算案を終了さしていただきますことを希望いたしたいと思います。まことに遺憾であります。
この発言だけを見る →鈴
鈴木強#14
○鈴木強君 私たちもこれから審議に入ることについては認めておりますからやりますが、ただあなたが今触れられましたように、努力をするというようなそういうことではなかったはずですよ。二十一日の委員長理事打合会においては、この問題については、われわれは二十四日一日ほしいというのに対して、自民党はだめだとこういう意見が出まして、そこで委員長から発言があったと思いますが、妥協案で午前中と午後に分けたらどうか、こういう話が出まして、それではここではきまらないから両党が帰って国会対策が打ち合わせして、その上でもって、じゃ二十四日どうしようかということを協議をしたはずですよ。その結果、委員長はよろしいということになって、そこで読み上げたのでしょう。そういう経過がない中でわれわれがきめて外務大臣の出席を要求するということになれば、あるいは努力目標になる場合もあるかもしれない。しかし、少くとも経緯の中でお互いに話し合いをして両党が打ち合わせして、その上に立って委員長が報告されたと思うのですよ。ですから、そんなできるだけ努力をしてここに出てもらうんだというようなことではなくて、もう必ず出てくるということの約束でもってわれわれは委員長の報告を了承しておった。それを理不尽にもそういうふうに一方的にじゅうりんするということは、院の運営というものに対して非常に問題があると思うのですよ。私はこれは委員長に言っても――多少これは自民党に言いたいところだが、ここでは言えないから、委員長に私は言っているんですが、何か自民党の方は災害予算が大事だと言いながらベトナム問題に集中して、こっちがきのう夕刻までに終わるという約束をしておきながら、やれないということについては、これは重大だと思うのです。だから私はこれ以上追及したいとは思いませんけれども、しかし少くとも院の権威があると思うのです。ですから、われわれがいろいろ話し合いをやって、両党がきめたことだから、それが実現できるように委員長は最大の努力をすることがあたりまえだ。大事ですよ。それはやったと思いますが、しかしやれなかったということは現実ですから、私は今後の参議院の運営についてもこういう汚点を残すことは非常に残念ですから、少なくとも委員会の開会する前に委員長みずからその経過を報告されて、釈明があると私は思っていた。ないから私はあえて発言するんですよ。今後のこともあるから、私はその点をはっきりしておきたいと思ったからそういうふうに申し上げたわけです。
この発言だけを見る →小
小林英三#15
○委員長(小林英三君) 今申し上げた通りであります。(「議事進行」「だめだよ、審議できないよ」「悪いことは悪いとはっきりしたらどうだ」「あっさり言えばいいんじゃないか」と呼ぶ者あり)それでは委員長からも一言申し上げたいと思います。ただいま鈴木君の御意見にありましたような予算委員会の昨日の運営につきましては、委員長といたしましては最大の努力をしておいたつもりでございましたけれども、ああいうことになりましたことは、まことに遺憾千万でございまして、今後予算委員会の運営につきましては、なお一そうの気をつけてやって参りたいと思いますから、御了承を願いたいと思います。
この発言だけを見る →木
木村禧八郎#16
○木村禧八郎君 私は日米安全保障体制及びMSA体制とわが国の経済、国民生活との関連について、さらに所得倍増計画、明年度の予算編成方針等につきまして、時間がありましたら御質問いたしたいと思うのであります。
最初に、この安保体制とわが国の経済、国民生活との関連について御質問いたしたいと思いますが、まず外務大臣に御質問申し上げたいと思います。今回の伊勢湾台風による惨害及び石炭鉱業の不況はその規模の大きさ、あるいは被害、影響の深刻さ、そのよって来たる原因の深さ等から見ましても、わが国の有史以来の現象であると称しても差しつかえないと思うのであります。これらの事態はわが国の政治、財政、経済、国民生活の安定を著しく阻害するに至っていると認められるのでありますが、この点につきまして外務大臣はどういう御認識をお持ちになっておりますか。まず、お伺いいたします。
この発言だけを見る →最初に、この安保体制とわが国の経済、国民生活との関連について御質問いたしたいと思いますが、まず外務大臣に御質問申し上げたいと思います。今回の伊勢湾台風による惨害及び石炭鉱業の不況はその規模の大きさ、あるいは被害、影響の深刻さ、そのよって来たる原因の深さ等から見ましても、わが国の有史以来の現象であると称しても差しつかえないと思うのであります。これらの事態はわが国の政治、財政、経済、国民生活の安定を著しく阻害するに至っていると認められるのでありますが、この点につきまして外務大臣はどういう御認識をお持ちになっておりますか。まず、お伺いいたします。
藤
藤山愛一郎#17
○国務大臣(藤山愛一郎君) 今回の伊勢湾台風が最近における最も大きな天災であった、しかも死傷者が非常に多く出まして、この点は私も当時外国におりましたが、外国でも各新聞が死傷者の数が多いということについて非常に驚いておるわけであります。そういう状況でありますから、この大きな天災に対して、できるだけの、将来再び起こらないような措置をとっておかなければ、非常に巨額な国の富を喪失している現状だというふうに考えております。
この発言だけを見る →木
木村禧八郎#18
○木村禧八郎君 こういう災害、石炭不況による離職者その他国民的不幸の対策として予算措置を講ぜられる、そういう方面を担当しておられる大蔵大臣の御所見を伺いたいと思います。ただいま申し上げましたような今度の災害とか炭鉱不況とか、そういうものは、日本の政治経済、国民生活に非常に大きな影響を与えておりますが、それに対する大蔵大臣の御認識です。
この発言だけを見る →佐
佐藤榮作#19
○国務大臣(佐藤榮作君) 今回の伊勢湾台風なりあるいは石炭の不況なり、こういうことが今の国内の経済にどういう影響を与えるか、あるいは国民生活にどういう影響を与えているか、こういうことのお尋ねでございますが、非常に簡単なお尋ねでございますので、あるいは御期待に沿うような答えになるかどうか私自身も疑問を持つのですが、私ども財政的な立場に立ちましてこの対策を樹立することの急務であること、これのまた緊要性なり重要性、十分これを考えますが、同時に、今日当面しておりますわが国経済の実勢、実態というもの、これを十分把握いたしまして、これがただいま御指摘になりました台風対策なりあるいは不況――ひとり石炭ばかりではございません。石炭あるいは紙類あるいは肥料というようなものが続くものでございましょうが、いわゆる取り残された産業に対する対策、これとの現在の経済のあり方また将来の経済のあり方というものとの関連におきまして、十分の対策を講じたいというのが私どもの感じでございます。
この発言だけを見る →木
木村禧八郎#20
○木村禧八郎君 今度の災害とかあるいは石炭不況というものは、これまでの日本の歴史になかった被害それから性格の点からいっても、かなり深刻な影響をもたらしているのです。そこで、この災害対策と関係ある建設大臣は、どういう御認識を持っているか、その対策というよりも、その事態に対する御認識を一つ伺いたい。
この発言だけを見る →村
村上勇#21
○国務大臣(村上勇君) お答えします。今回の災害は全く予則しないほどの大規模の台風でありまして、このために、すでに相当古い堤防に対しましては、建設省といたしましても、二十八年の十三号台風の実績にかんがみまして、これは相当改良する必要があろうというので、その改良をやりつつあったのでありますが、その改良を全部いたさないうちに今回の大きな台風が襲来いたしまして、かような大被害をこうむりましたことは、まことに遺憾でありまして、今後われわれはあらゆる努力をいたしまして、絶対にかような災害を繰り返すことのないように抜本的な対策を講じて参りたいと、かように思っている次第であります。
この発言だけを見る →木
赤
赤城宗徳#23
○国務大臣(赤城宗徳君) 防衛そのものも国民生活の安定の上に立っておらなければならないと思っております。そういう点におきまして、国民生活の水準が上がり、基盤が確立するということは非常に望ましいことでありますが、今度の災害におきましてそういう面が破壊されたことは、まことに残念に思っております。でありますので、この点はすみやかに復旧いたしまして、国民生活の安定をはかり、こういうところに力を入れ、その基盤の上に自衛隊というものは整備していきたい、こういう考えを持っております。
この発言だけを見る →木
木村禧八郎#24
○木村禧八郎君 池田通産大臣は今お見えになったようですが、通産大臣の御所見を高いたいのです。質問の要旨は、今度伊勢湾台風とかあるいは炭鉱の不況等によって離職者が出山ているのです。こういう事態は、その被害の影響の程度からいっても質からいっても、日本の歴史あって以来の非常に重大な事態だと思うのです。こういう事態に対してどういう御認識を持っておるか、日本の経済、国民生活あるいは政治等についてその、安定に非常に大きな影響を与えていると思うのですが、その影響の程度等に対する御認識について伺っておきたいのです。
この発言だけを見る →池
池田勇人#25
○国務大臣(池田勇人君) 伊勢湾台風によりまする被害は、従来のそれと違いましてその被害規模の大きいこと、また被害者が中小企業関係方面に多いということは、従来よりもよほど違っておるのであります。従いまして、御審議願いました方法でこれの善後措置を講じていっております。日本経済に対する全体の影響と申しますると、大体名古屋、岐阜、三重県地方は生産の全体の一割五分程度であるのであります。従いまして物によりましては、たとえばナイロン等は全国の七割五分をあすこで生産している、それから羊毛につきましては二割程度になっておりまするが、全体としては大体一割五分、しかも復興の念に燃えまして復旧がよほど早くからできまして、全体としては、大したおくれはとらぬと私は考えておるのであります。しかし、金融その他で十分の対策を講じつつある次第でございます。石炭問題の離職者につきましては、今回御審議願っておりますように、従来とは変わった――分とは申せませんけれども、相当の対策を講じましたが、今、完全失業者である二万一千人というものに対しまして補正予算あるいは先般の予備費によって大体まかなっていこうと、いたしておるのであります。
この発言だけを見る →木
木村禧八郎#26
○木村禧八郎君 大体災害とか、あるいは炭鉱不況、そういうものの影響について大きな影響があるということはお認めのようですが、しかし、その御認識の深さにつきましては非常に私は不十分だと思うのです。現に臨時国会を開いてまでも、その対策を講じなければならないというような事態、街頭には黒い羽根運動が起こっております、炭鉱ではストライキが起こっておるのです。そういう今の事態に対する認識の深さにつきましては、非常に不十分だと思うのです。前に大蔵大臣は、非常にこれは政治問題でもあると言われておるのです。日本の政治、日本の国民生活にも大きな影響言を与えておると思う、また不安を与えておると思うわけです。
そこで次にお伺いいたしたいことは、一つ具体的にお伺いをしたいのですが、今度の伊勢湾台風の被害が非常に甚大でありました根本の原因は、一体どこにあるとお考えか、まず建設大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →そこで次にお伺いいたしたいことは、一つ具体的にお伺いをしたいのですが、今度の伊勢湾台風の被害が非常に甚大でありました根本の原因は、一体どこにあるとお考えか、まず建設大臣にお伺いいたします。
村
村上勇#27
○国務大臣(村上勇君) 台風の非常に規模の大きかったことは、ほとんど従来の日本のあらゆる統計にも出ていないという大台風であったことは御承知の通りであります。従いまして、私が先ほどお答え申しましたように、二十八年の海岸提防の災害の実績にかんがみまして、どうも少しあの地方は全然あの当時の台風の被害を受けていなかったので、あの状態から見ますと、どうもこの程度の堤防では将来非常に不安があるというので、政府といたしましては例年予算を計上して、あの地域の改良復旧をいたしておったのであります。ところが、施設の完備しないうちにあのような大規模な台風が襲来しましたので、まことに不幸なことでありましたが、そういうために被害が非常に大きくなったということでありまして、私どもは、ともかく台風の襲来の前に国土の保全を完璧にする必要があるということを痛感いたしておる次第であります。
この発言だけを見る →木
佐
佐藤榮作#29
○国務大臣(佐藤榮作君) ただいま建設大臣がお答えいたしましたように、おそらく台風が今までに経験しないものであった、これがまあ一番大きな原因でございましょう、しかし、いろいろ名方面から検討いたして参りますと、何やかやと問題になるものがあるだろう、あるいはもう少し連絡方法が十分でありますならば、人命の損傷等をももっと小さくとめることができたであろうとか、あるいは気象観測の基本的な問題に欠くるところがありはしないか、あるいはまた従来の二十八年災の復旧工事等についても、これがもっと進捗しておればよかったであろうとか、いろいろ数え上げれば幾つもあろうと思います。思いますが、やはり一番大きな原因は、何と申しましても、台風が異常台風であったということ、その一語に尽きるのではないか、かように私は思います。
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