決算委員会

1962-03-16 参議院 全209発言

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会議録情報#0
昭和三十七年三月十六日(金曜日)
   午後二時七分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
三月五日
 委員山田節男君辞任につき、その補
 欠として赤松常子君を議長において
 指名した。
三月六日
 委員赤松常子君辞任につき、その補
 欠として山田節男君を議長において
 指名した。
三月九日
 委員上林忠次君及び奥むめお君辞任
 につき、その補欠として塩見俊二君
 及び森八三一君を議長において指名
 した。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     相澤 重明君
   理事
           岡村文四郎君
           鳥畠徳次郎君
           佐藤 芳男君
           林田 正治君
           大森 創造君
   委員
           木内 四郎君
           岸田 幸雄君
           小林 武治君
           田中 清一君
           温水 三郎君
           谷村 貞治君
           北村  暢君
           木下 友敬君
           小柳  勇君
           山田 節男君
  国務大臣
   大 蔵 大 臣 水田三喜男君
   農 林 大 臣 河野 一郎君
   運 輸 大 臣 斎藤  昇君
   郵 政 大 臣 迫水 久常君
   労 働 大 臣 福永 健司君
   国 務 大 臣 川島正次郎君
   国 務 大 臣 藤枝 泉介君
  政府委員
   内閣官房長官  大平 正芳君
   法制局第一部長 山内 一夫君
   防衛庁人事局長 小野  裕君
   防衛庁経理局長 木村 秀弘君
   防衛庁装備局長 久保 忠雄君
   調達庁長官   林  一夫君
   調達庁総務部会
   計課長     大浜 用正君
   調達庁不動産部
   長       沼尻 元一君
   法務省訟務局長 浜本 一夫君
   大蔵大臣官房
   会計課長    磯江 重泰君
   日本専売公社
   管理官     谷川  宏君
   大蔵省主計局長 石野 信一君
   大蔵省主計局司
   計課長     佐々木達夫君
   大蔵省主計局法
   規課長     上林 英男君
   大蔵省理財局長 宮川新一郎君
   大蔵省管財局長 山下 武利君
   農林省農林経済
   局長      坂村 吉正君
   農林省農地局長 庄野五一郎君
   林野庁長官   吉村 清英君
   通商産業省石炭
   局長       今井  博君
   運輸大臣官房会
   計課長     黒住 忠行君
   運輸省鉄道監督
   局長      岡本  悟君
   郵政省監察局長 田中 鎮雄君
   郵政省簡易保険
   局長      板野  学君
   郵政省経理局長 佐方 信博君
   労働大臣官房会
   計課長     住  栄作君
   労働省職業安定
   局長      三治 重信君
  ―――――――――――――
   会計検査院長  芥川  治君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       池田 修蔵君
  説明員
   日本専売公社総
   裁       阪田 泰二君
   日本国有鉄道総
   裁       十河 信二君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○小委員長の報告
○昭和三十五年度一般会計歳入歳出決
 算(内閣提出)
○昭和三十五年度特別会計歳入歳出決
 算(内閣提出)
○昭和三十五年度国税収納金整理資金
 受払計算書(内閣提出)
○昭和三十五年度政府関係機関決算書
 (内閣提出)
○昭和三十五年度国有財産増減及び現
 在額総計算書(内閣提出)
○昭和三十五年度国有財産無償貸付状
 況総計算書(内閣提出)
○昭和三十五年度物品増減及び現在額
 総計算書(内閣提出)
  ―――――――――――――
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相澤重明#1
○委員長(相澤重明君) ただいまより決算委員会を開会いたします。
 委員の変更について御報告いたします。
 三月九日上林忠次君、奥むめお君が辞任され、その補欠として塩見俊二君、森八三一君が選任されました。
  ―――――――――――――
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相澤重明#2
○委員長(相澤重明君) 次に、虎の門公園地に関する小委員長から、小委員会における調査の結果について報告の申し出がございます。小委員長から報告を聴取することにいたします。
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木内四郎#3
○木内四郎君 虎の門公園地の問題につきまして、小委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げたいと思います。
 虎の門公園地の問題が当委員会におきまして取り上げられましたのは、昭和二十五年度の決算の報告一四二によりまして、関東財務局で、普通財産である東京都千代田区霞ケ関三丁目所在の土地、すなわち虎の門公園地でありますが、これは公園地といっても、すでに公園としての用途に使用されていないものであるにもかかわらず、二年余にわたってこれを大蔵省に引き継がないのは適当でない、その処置は適当ではないということを指摘されたことに端を発しまして、当委員会におきましても、当時問題になりましたために、いろいろ調査をされ、また審議されました結果、昭和二十八年七月二十九日に、参議院の本会議におきまして、東京都所在の国有財産虎の門公園地は、その一時使用許可条件のとおり、これを原形、すなわち公園に復旧せしめるために、政府は適当なる措置を講ずべきであるという決議をされるに至ったのでございます。それに基づきまして、政府は、二十九年の四月二日に、ニューエンパイヤ・モーター株式会社を相手どりまして、本件敷地関係建物収去土地明渡等請求事件といたしまして、東京地方裁判所に訴訟を提起されたのであります。その後、裁判所におきましては、準備手続に相当の期間を経まして、さらに、昭和三十年十二月二十日より三十五年五月一日までの間におきまして、口頭弁論三十回に及びました。今申しました三十五年五月一日に、口頭弁論を終局いたしまして、判決の言い渡し期日は追って指定するということになっておったのでありますけれども、裁判所のほうにおきましては、その間に和解の勧告をしました。ことに、三十六年の四月十五日に至って、職権をもって和解の勧告をされるに至ったのでございます。そこで、当委員会におきましても、この虎の門小委員会を設けられまして、虎の門小委員会は、不肖私が小委員長といたしまして、昨年の五月二十九日以降一昨日まで、前後十回にわたりまして、訴訟担当者であるところの法務省の訟務局長、国有財産の管理者であるところの大蔵省の管財局長等の説明を徴し、さらに被告のニューエンパイヤ・モーター株式会社の社長あるいは弁護人等を招致いたしまして事情を徴し、さらに詳細に検討いたしました結果、一つの結論を得るに至ったのでございます。
 委員会の結論を一応朗読いたしたいと存じます。
  国有財産虎の門公園地については、昭和二十ハ年七月二十九日、参議院本会議において、「東京都所在の国有財産虎の円公園地は、その一時使用許可条件の通り、これを原形(公園)に復旧せしめるため、政府は、速やかに適切なる処置を講ずべきである」との決議がなされ、その後昭和二十九年四月二日、政府は、ニューエンパイヤ・モーター株式会社を相手どり、本件敷地関係建物収去土地明渡等請求事件として東京地方裁判所に訴訟を提起した。
  右本院の決議は当時の情勢下において適切であったが、昭和三十六年四月二十二日に至り、右裁判所より職権による和解の勧告が行なわれた。
  ついては、その後の情勢の変化にかんかみ、国損を最小限度にとどめるため、政府が右和解の勧告に応じて本件の解決をはかることはやむを得ないものと認められる。
 かような決定でございまして、小委員会におきましては、全会一致をもって一昨日このとおり決議をいたした次第でございます。
 右御報告申し上げます。
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相澤重明#4
○委員長(相澤重明君) ただいま木内小委員長の小委員会における報告がなされたのでありますが、御質疑のある方は御発言を願いたいと思います。御質疑ございませんか。別に御発言もないようですから、ただいまの小委員長の報告にありました小委員会の調査結果を本件に関する委員会の決定とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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相澤重明#5
○委員長(相澤重明君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
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相澤重明#6
○委員長(相澤重明君) 次に、昭和三十五年度決算外三件を一括して議題といたします。
 本日は総括質疑でございます。すでに理事会におきまして、総括質疑等に対する運営を決定をいたしておりますので、御報告をいたしたいと思います。
 総括質疑の通告者は、佐藤、岡村、大森、小柳、鳥畠、木下、各六人の方からそれぞれ通告がありますが、順序といたしまして、大蔵大臣に対する質疑を先に一行なう。大蔵大臣に対しましては、大森、鳥畠、木下、三君であります。続きまして、農林大臣が衆議院の本会議が終わりますと出席をするということでありますから、農林関係の質疑を続けて行なう。これに対しては、岡村委員であります。その後、運輸、郵政、防衛、労働等の各大臣も出席いたしますので、それぞれ順次質疑を行なっていきたいと考えております。
 本日質疑が終了しない場合には、明日は十時から総括懐疑を続行いたします。本日できるだけ、各委員の御要求が多いので、若干の時間おそくなっても質疑を続行する、こういうふうに理事会では確認をしております。
 そこで、最初に委員長から官房長官にお尋ねをしておきたいと思うのですが、参議院決算委員会におきましては、総理大臣を初め関係大臣に出席方を要請をしておったのでありますが、池田総理大臣が出席できないということはどういう理由なのか、この際明らかにしてもらいたいと思うのです。
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大平正芳#7
○政府委員(大平正芳君) 政府といたしましては、国会に対して行政の責任を持っておりますので、予算案の提出、法律案の提出等極力早くいたしまして、御審議の支障にならないように心がけて参りましたし、また、御審議にあたりましても、極力総理以下閣僚が参上いたしまして、新審議に支障がないようにいたしたいと心がけて参った次第でございまするし、今度もそういう気持に毛頭変わりはございません。今委員長からお尋ねの、総理大臣の出席問題でございまするが、御要請に沿いまして出席いたすのが本旨でございますが、ただいま、御案内のように、外交二案件等重要な審議に精魂を傾けさしていただいておりますので、こいねがわくはこの審議の始末がつきまして以後にしていただければ非常に仕合わせだ、そう考えておるわけであります。
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相澤重明#8
○委員長(相澤重明君) それでは、委員長から再度聞いておきたいと思うのですが、今の官房長官の御説明ですと、本日、明日の総括質疑には出られない、しかし衆議院外務委員会の問題がある程度進めば出席ができる、こういうお考えですね。その時期はいつごろと判断をされておりますか。
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大平正芳#9
○政府委員(大平正芳君) 国会の御審議のことでございまするから、私がこれこれと申し上げる自信がございませんけれども、四月の上旬を見当にいたしまして始末がいずれにせよつくのではないか。それがつきました暁におきましては、委員会の御要求に応じまして御出席いたさせるというようにいたしたいと思います。
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相澤重明#10
○委員長(相澤重明君) これはまあ委員長から特に官房長官に注意しておきたいと思うのですが、ともすると、予算委員会は非常にはでで、報道関係が取り上げるということで、そのほうには出席がよいけれども、決算ということになると、もう使ってしまったの、だから、もうとにかくあまり影響がないのだという考え方が一般的と思われるような点が、どうもいつも委員会の中で各委員から不満が出るわけです。そうしてまた、同時に、衆議院と参議院との立場で、本院としては、とにかく良識ある参議院として、少なくとも決算については重大な関心を持って、そうして決算審査を行なりておるのでありますが、参議院軽視ではないか。総理大臣を初め各大臣の出席方がにぶるというのは、参議院軽視ということがあるのじゃないか、こういう点が理事会でも議論をされております。この点については、官房長官に委員長のほうから厳重に注意をしてほしいということでありますので、今の総理大臣の出席について、四月上旬というようなことを言われておりますが、それでは、参議院の決算委員会は、四月の上旬までは実際は開会できない、しかも総理大臣に聞くことができない、こういうことになってしまって、全くもって衆議院優先で、参議院はそれに従うようなものである。こういうことであっては、両院のあり方としても問題になると私は思う。したがって、官房長官は、説明は説明としても、やはり趣旨が総理大臣初め関係大序が決算委員会には出席をするという趣旨であるならば、できるだけ、本委員会が出席を要求した場合には、それにこたえて、総理大臣も出席するように、官房長官のほうから連絡をとってほしいと思います。
 以上、これは、本委員会として、理事会で、委員長から官房長官に伝えるようにということでありますから、注意をしておきたいと思います。官房長官、何かございますか。
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大平正芳#11
○政府委員(大平正芳君) 決算の重要性につきましては、私ども十分認識いたしておるつもりでございますので、ただいま委員長から御注意のございました趣旨に沿いまして、最善を尽くしたいと思います。
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小柳勇#12
○小柳勇君 私は、委員長理事打合会に対して意見を聞いておきたいと思うのですが、一年間決算委員会を私はずしましたが、私が前に理事をいたしておりました時代の決算委員会の総括質問は、総理以下各大臣が並びまして、そして総括質問を二日間にわたってやったわけです。そうしませんと、総括質問というものは、一省にわたった質問だけではないわけです。関連して、たとえば大蔵大臣の答弁いたしましたものに対して、通産大臣の意見を聞いたり、各省大臣が関連して答えるのが総括質問でありまして、今、委員長の答弁によりままと、大臣が来た順に、各委員のほうが大臣の出席に従って質問をするような決算委員会では、私は総括質問はやる必要がないと思う。それならば、各あとの決算委員会で逐次大臣を呼んでやればいいんであって、そういうようなやり方についていっどこできめられたか。もしきょうの理事会できまったならば、私はそのやり方を変えてもらいたいと思う。総括質問を三月八日からやるというので、われわれは各スケジュールをきめて待機しておった。ところが、きょうに延期された。きょうは総理以下各大臣が出席されると思っていたわけなんです。ところが、今聞くところによると、総理大臣は出席できないと、大蔵大臣が来て、官房長官がすわっておるだけである。こういうことでは、総括質問とは言えぬのじゃないかと思うのですが、そういうことを委員長理事打合会できめられたのかどうか、聞いておきたいと思います。
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相澤重明#13
○委員長(相澤重明君) お答えいたしますが、理事会としては、総理大臣初め各大臣に出席方を厳重に申し入れました。それで、本日も一時から開会する予定でございましたが、衆議院あるいは他の常任委員会との関係もございましたので、その辺は若干の調整をいたしまして、二時からということにいたしました。二時には関係の大臣は全部出席をすると、ただし農林大臣だけが、衆議院本会議の関係で、衆議院本会議が終わったならば直ちに出席をしたい、こういう申し入れがありましたので、理事会としては、一応それを了承をいたしました。そこで、何と申しましても、決算委員会においては、他の省の関係であっても、大蔵省は全般に関係することでありますから、総理並びに大蔵は出席をする、総理大臣が出られない場合には、官房長官が当然出席しなければならないという従来の慣例がありますので、特に総括質問でありますから、大蔵大臣の関係が各委員からたくさん出ているから、それをまず先にやって、その次に御要求のある各大臣に対して質疑を行なう。もちろん、通告されておらない方でも、関係の質疑が行なわれるわけでありますから、そういう点について、理事会としての一応の意思統一をはかったのでありまして、御質問の点については全く理事会としても異議はないわけです。ただ、そういうきょうの運営についての御相談の結果、冒頭に申し上げたようにいたしましたので、御了承願っておきたいと思うのです。
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小柳勇#14
○小柳勇君 今の理事会のやり方については、私はもう一ぺん再考してもらいたいと思うのです。きょう大臣は、今大蔵大臣だけ見えているけれども、私の要求大臣だけでも、運輸、通産、それから国鉄総裁――国鉄総裁は所用があって三時に来られると言っておりますが、しかも労働大臣にも要請している。話によっては、まだほかに要求する大臣もあるわけなんです。これは、内閣全体が責任を持ってもらって、決算はわれわれ審議するのですから、初めからこういうことでは、私はこれは決算委員会もう一ぺんやり直さなければいかぬと思う。しかも、私はここに「参議院決算委員会決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会発言録」というものを持っておりますが、これは決算委員会がどうしたら国の決算を十分に審議できるか、しかも予算執行状況をどういうふうにしたらただせるかということを、るるとして専門家が述べている。この方法を私も全部読みながら、今度の決算委員会ではこうしなければならぬと思っておった。ところが、初めからこういう調子だ。こういう調子では、決算委員会をいくらやりましても、大臣は来て、ここで何か頭を下げて答弁して、それで終わりなんです。そういうものなら、これはもう時間のむだです。しかも、衆参両院とも、決算委員会は一体何のためにやっているかということになるわけです。だから、まず、決算委員会のあり方について、委員長理事打合会でどういう話し合いがなされたか、委員長から聞いておきたいと思います。
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相澤重明#15
○委員長(相澤重明君) ただいまの小柳君の御発言につきましては、十分今後の運営について次回の理事会でひとつ御相談をしたいと思います。本日は、先ほど申し上げましたように、時間も大へんおくれておりますし、またすでに要求された大臣も次から次へと出席をしておりますので、できるだけひとつこの総括質疑に入らせていただきたい、こう考えておりますが、ひとつ御了解願いたいと思います。いかがでしょうか。(「賛成」と呼ぶ者あり)
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山田節男#16
○山田節男君 小柳委員の御発言、私はもっともだと思いますが、今委員長から委員長理事打合会の報告がありました。少なくとも、昭和三十五年度の決算報告に対する総括質問だということになっているのですから、総理が四月にならなければ出られない――しかしきょうがいわゆる総括質問の第一日に来たるわけですね。ですから、総理がきょう出られないということは、これはやむを得ません。しかしながら、ことに参議院の決算委員会の従来の伝統として、少なくとも、総括質問と、それから締めくくりの場合は、これは総理は出席すべし。吉田内閣の時代でも、鳩山内閣の時代でも、ちゃんと総理大臣以下現われてやっているわけです。ことに、第二院の参議院の決算委員会としては、もっと権威を持つべきだということは、先ほどの小委員会等の論議によりましてもはっきりしているわけですから、きょう総理がお見えにならなければ、そのかわりに副総理もあるし、副総理もいけないというならば、大平官房長官が、いわゆる総括質問に答えるという、そういう一つの権限を与えられているなら、官房長官はこれは書記長ですから副総理じゃないわけですが、一応その体裁は整えられる。今後の運営について、総括質問で各省別の質問をやるということは、これは異例でしてね。順序として、やはり総括質問らしく、少なくとも答弁のできる者を置いてお始めになったほうがいいと思うのです。
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小柳勇#17
○小柳勇君 それでは、もう少し私は言いたい。もうきょうは総括質問をやめて、またやり直すべきだと考えますけれども、ほかならぬ委員長の発言でありますから、委員長の発言を了として、きょうは進めますが、しかし、今あいている大臣は全部ここに出席して、そうして関連質問にも十分答える態勢をとってもらいたい――早急にとってもらうということを委員長にお願いして、委員長の発言を了承しましょう。
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相澤重明#18
○委員長(相澤重明君) それでは、これはもう委員長のほうの微力でたいへん恐縮でありますが、各委員の御質問については、いずれ、決算の提出手続に関する小委員会も現在持っておりますし、結論も出して、そういう方向で今後は進めて参りたいと思いますので、本日は、以上の点で御了承いただきまして、総括質疑に入らしていただきたいと思います。
 それでは、通告がございますので、順次発言を許したいと思います。大森創造君。
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大森創造#19
○大森創造君 きょうは決算委員会の総括質問の第一日でございますが、委員長初め、政府側を代表して大平官房長官、その他、小栃委員などの問答で明らかなように、決算委員会のあり方が近日中にすっきりいたしますから、これはいやおうなしに、こちらが催促するとしないにかかわらず、総理大臣以下がずらっと顔をそろえるということになるだろうと思います。私も、きょうの質問の最後に、決算審査のあり方について小委員会の進んでいる方向、しかも数日中に結論が出ます内容を御披露申し上げて、委員長や関係の方々の御答弁を得たいと思っております。
 今までの問答によってそのことは了承いたしまして、今から総括質問に入りますが、まず最初に、調達庁の関係と、それから会計検査院の関係、それから防衛庁の関係、大蔵大臣が中に入ってていただきます。その次に郵政大臣に郵政省関係、総理大臣と、こういうことになっているのでありますが、総理のほうはあした実は二時間ばかり御質問申し上げようと思ったのでありますが、四月のころというので、これは留保いたします。ですから、ひとつそういう順序で進みますが、第一日でございまするし、それから同僚の委員の方々も、今まで大臣の出席がないために日程がおくれております関係上、ひとつ早めて質問をしたいという御要望もございますので、その関係の同僚の委員の方と委員長のお話し合いで、私の質問の途中で、議事進行について、私は次第によってはストップをいたしますから、そういうことを御了承の上、ひとつ質問に入りたいと思います。
 まず第一点は、山梨県の米軍の北富士演習場にからむ「特別損失防止対策工事補助金の交付にあたり処置当を得ないもの」として会計検査院から調達庁の所管事項が批難をされた事項についてお尋ねをしたいと思います。
 本件は、米軍の北富士演習場の荒廃によって、山梨県富士吉田市内の福地用水に土砂が流入することを防止するために、調達庁が山梨県に委託して行なわせた防災工事に対し補助金一千三百四十一万何がしかの金額を交付したものでございます。そこで、この問題について、調達庁のほうは、その仕事を地元の要望に応じて施行した。ために、富士吉田市当局並びに山梨県当局、それから関係農民が非常に喜んでおりました、事業効果が上がっていると。調達庁の調達庁たるゆえんのものは、こういう仕事をやって国民に喜ばれること。調達庁というのは、米軍やそれにからむところのいろいろな問題について、迷惑をかけられたとか、そういう被害について、日本国家として補償する、救済をするということでございますので、そういった似たような仕事が相当多いのでございます。しかるにもかかわらず、会計検査院から、半を得ないものであるから、一千三百四十一万何がしかの補助金は交付する要がなかったものであるというふうに批難されております。まあ会計検査院の検査報告が各省庁に対してどの程度の影響を及ぼすものか私はわかりませんが、国会に掲出された検査報告の中に、明らかにこれは不当な支出である、こういう補助金をやる必要がなかったというふうにはっきりきめつけられたにおいては、調達庁としても一言なかるべからずと私は思っている。こういうケースが、ずいぶん各省庁にわたる問題がございます。会計検査院のあり方については、せっかく御努力中でございますが、私は後段ひとつ申し上げようと思うのでございまするが、参議院の本決算委員会のあり力とも関連して、この際は、検査報告について、従来の惰性、マンネリズムを一擲して、新しい方向に向かう、そういう必要があると私は考えている。
 そこで会計検査院長にお伺いしますが、この問題について、いかなる立場で検査され、そしてどういうことなのか、これをひとつお伺いしたいと思います。
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芥川治#20
○会計検査院長(芥川治君) 検査報告第六項につきまして、決算検査報告に掲記いたしましたことにつきましては、横浜調達局で山梨県に対しまして福地用水の改修工事の補助金として約千三百万円を交付しているのであります、が、検査院として十分実地検査をいたしました結果、現地で調査を十分に行なったならばこの金額の交付の必要がなかったのである、こういうふうな見解で、慎重審議の結果、検査報告に報告をいたしましたわけであります。
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大森創造#21
○大森創造君 会計検査院のお答えはあとからさらに求めたいと思いますが、それでは調達庁の方おいでですか。不動産部長がおいでですか。
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相澤重明#22
○委員長(相澤重明君) 大森君、御発言中ですが、調達庁長官がまだ見えておらぬようです。
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大森創造#23
○大森創造君 調達庁長官がまだお見えにならないそうでありますから、会計検査院のほうに……。
 これはどうですか。結論を申し上げますと、こういう問題について批難をされ、補助金交付は不当であるという結論を出されましたけれども、これは私は、会計検査院の検査というものは、国会の決算委員会なんかと違いまするから、経理上の違法なもの、不当なものについて、そういう問題にしぼって検査をされるべきが至当ではないかと思うのですが、いかがですか。
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芥川治#24
○会計検査院長(芥川治君) 院法にも明らかにありますように、法律に違反しているもの、あるいは予算の目的に違反しているもの、その他不経済にわたりまする不当事項を全面的に検査をするのが法律の建前になっております。
 私どもの見解といたしましては、ここに御報告申し上げたとおりでありまして、当決算委員会におきまして別な立場から御審議をいただくことについては、私どもは特に意見を申し上げる筋合いでもないと思います。私どもの見解は、ここに明らかにいたしましたとおりであります。非常に広い範囲においてわれわれが検査をできるのが、現在の法の建前になっております。非常に制限して検査をするのでは、当決算委員会の御審議の参考にもならないのではないか、そういうふうに考えております。
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大森創造#25
○大森創造君 今のお答えは、その限りではそのとおりだと私は思いまするけれども、会計検査院の方がこの工事をお調べになって、調達庁が自信を持っておやりになったはずなんだから、その仕事について、どこが悪いとか、あすこが悪いとか、設計が不備であったなどという程度の批難ならともかく、全面的にこの工事を、千三百四十一万何がしかの補助金を支出したのは当を得ないものである、こういうきめつけ方は、行き過ぎとはお考えになりませんか。
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芥川治#26
○会計検査院長(芥川治君) 検査院といたしましては、行き過ぎとは考えておりません。
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大森創造#27
○大森創造君 あなたの言うことがそのとおりであるとすれば、まあ富士吉田市のほうは財政が土台が小さいから貧弱でございましょうが、山梨県としては、千三百四十一万円をそのまま国庫に返還することをあなたは期待しておりますか。
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芥川治#28
○会計検査院長(芥川治君) それから先のことになりますと、これは行政の問題になりますので、私どものほうといたしましては、そこまでは意見を申し上げるのを差し控えたいと思います。
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大森創造#29
○大森創造君 私は、権威のある会計検査院の人が、ここのところが行き過ぎであったとか、この設計は不備であるとか、あるいは工事のおぜん立ての準備が不足であるとかいう程度のことならば、それをもって、調達庁なり、当該の省庁において善処もできると思うのでございますが、全面的にこの補助金を交付した行為そのものが当を得ないものであるということになると、私は問題だと思います。当を得ないということになれば、税金を納める私の立場からするというと、全部返せと、返さなければまかりならぬという論理になると思いますが、どうですか。
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