内閣委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十四年四月十七日(火曜日)
午前十時三十八分開議
出席委員
委員長 藏内 修治君
理事 小宮山重四郎君 理事 竹中 修一君
理事 村田敬次郎君 理事 岩垂寿喜男君
理事 上原 康助君 理事 吉田 之久君
逢沢 英雄君 稲垣 実男君
宇野 亨君 越智 通雄君
國場 幸昌君 中馬 辰猪君
塚田 徹君 塚原 俊平君
中村 弘海君 羽田 孜君
浜田 幸一君 福田 一君
藤尾 正行君 森 美秀君
森 喜朗君 上田 卓三君
栂野 泰二君 八百板 正君
山花 貞夫君 市川 雄一君
米沢 隆君 渡辺 武三君
柴田 睦夫君 中川 秀直君
出席国務大臣
国 務 大 臣
(総理府総務長
官)
(沖繩開発庁長
官) 三原 朝雄君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 山下 元利君
出席政府委員
内閣官房内閣審
議室長
兼内閣総理大臣
官房審議室長 清水 汪君
内閣法制局長官 真田 秀夫君
内閣法制局第二
部長 味村 治君
内閣総理大臣官
房広報室長
兼内閣官房内閣
広報室長 小玉 正任君
内閣総理大臣官
房総務審議官 大濱 忠志君
宮内庁次長 山本 悟君
防衛庁参事官 佐々 淳行君
防衛庁長官官房
長 塩田 章君
防衛庁人事教育
局長 夏目 晴雄君
防衛施設庁総務
部長 奥山 正也君
沖繩開発庁総務
局長 亀谷 礼次君
法務省民事局長 香川 保一君
文部省初等中等
教育局長 諸澤 正道君
通商産業大臣官
房会計課長 安田 佳三君
委員外の出席者
警察庁警備局公
安第二課長 岡村 健君
宮内庁長官 富田 朝彦君
防衛庁長官官房
防衛審議官 伊藤 参午君
防衛庁装備局開
発計画官 筒井 良三君
外務大臣官房外
務参事官 枝村 純郎君
外務大臣官房領
事移住部旅券課
長 西方 正直君
外務省アメリカ
局外務参事官 北村 汎君
大蔵大臣官房企
画官 熊沢 二郎君
大蔵省主計局主
計官 佐藤 浩君
大蔵省理財局国
庫課長 山崎 高司君
造幣局東京支局
長 高瀬 昌明君
文部省初等中等
教育局小学校教
育課長 中島 章夫君
文部省初等中等
教育局教科書検
定課長 上野 保之君
農林水産大臣官
房文書課長 高畑 三夫君
農林水産省食品
流通局消費経済
課長 長野不二雄君
通商産業省産業
政策局調査課長 杉山 弘君
通商産業省生活
産業局紙業課長 阿久津孝志君
郵政大臣官房資
材部需給課長 寺井 威章君
郵政省郵務局切
手室長 山田 雅之君
郵政省郵務局業
務課長 桑野扶美雄君
郵政省貯金局第
一業務課長 岩島 康春君
郵政省貯金局電
子計算計画課長 小倉 久弥君
自治省行政局行
政課長 中村 瑞夫君
自治省行政局振
興課長 木村 仁君
内閣委員会調査
室長 長倉 司郎君
—————————————
委員の異動
四月十七日
辞任 補欠選任
稲垣 実男君 國場 幸昌君
宇野 亨君 羽田 孜君
関谷 勝嗣君 中村 弘海君
中馬 辰猪君 森 美秀君
増田甲子七君 浜田 幸一君
森 喜朗君 塚田 徹君
受田 新吉君 米沢 隆君
同日
辞任 補欠選任
國場 幸昌君 稲垣 実男君
塚田 徹君 森 喜朗君
中村 弘海君 関谷 勝嗣君
羽田 孜君 宇野 亨君
浜田 幸一君 増田甲子七君
森 美秀君 中馬 辰猪君
米沢 隆君 渡辺 武三君
同日
辞任 補欠選任
渡辺 武三君 受田 新吉君
—————————————
本日の会議に付した案件
元号法案(内閣提出第二号)
————◇—————
この発言だけを見る →午前十時三十八分開議
出席委員
委員長 藏内 修治君
理事 小宮山重四郎君 理事 竹中 修一君
理事 村田敬次郎君 理事 岩垂寿喜男君
理事 上原 康助君 理事 吉田 之久君
逢沢 英雄君 稲垣 実男君
宇野 亨君 越智 通雄君
國場 幸昌君 中馬 辰猪君
塚田 徹君 塚原 俊平君
中村 弘海君 羽田 孜君
浜田 幸一君 福田 一君
藤尾 正行君 森 美秀君
森 喜朗君 上田 卓三君
栂野 泰二君 八百板 正君
山花 貞夫君 市川 雄一君
米沢 隆君 渡辺 武三君
柴田 睦夫君 中川 秀直君
出席国務大臣
国 務 大 臣
(総理府総務長
官)
(沖繩開発庁長
官) 三原 朝雄君
国 務 大 臣
(防衛庁長官) 山下 元利君
出席政府委員
内閣官房内閣審
議室長
兼内閣総理大臣
官房審議室長 清水 汪君
内閣法制局長官 真田 秀夫君
内閣法制局第二
部長 味村 治君
内閣総理大臣官
房広報室長
兼内閣官房内閣
広報室長 小玉 正任君
内閣総理大臣官
房総務審議官 大濱 忠志君
宮内庁次長 山本 悟君
防衛庁参事官 佐々 淳行君
防衛庁長官官房
長 塩田 章君
防衛庁人事教育
局長 夏目 晴雄君
防衛施設庁総務
部長 奥山 正也君
沖繩開発庁総務
局長 亀谷 礼次君
法務省民事局長 香川 保一君
文部省初等中等
教育局長 諸澤 正道君
通商産業大臣官
房会計課長 安田 佳三君
委員外の出席者
警察庁警備局公
安第二課長 岡村 健君
宮内庁長官 富田 朝彦君
防衛庁長官官房
防衛審議官 伊藤 参午君
防衛庁装備局開
発計画官 筒井 良三君
外務大臣官房外
務参事官 枝村 純郎君
外務大臣官房領
事移住部旅券課
長 西方 正直君
外務省アメリカ
局外務参事官 北村 汎君
大蔵大臣官房企
画官 熊沢 二郎君
大蔵省主計局主
計官 佐藤 浩君
大蔵省理財局国
庫課長 山崎 高司君
造幣局東京支局
長 高瀬 昌明君
文部省初等中等
教育局小学校教
育課長 中島 章夫君
文部省初等中等
教育局教科書検
定課長 上野 保之君
農林水産大臣官
房文書課長 高畑 三夫君
農林水産省食品
流通局消費経済
課長 長野不二雄君
通商産業省産業
政策局調査課長 杉山 弘君
通商産業省生活
産業局紙業課長 阿久津孝志君
郵政大臣官房資
材部需給課長 寺井 威章君
郵政省郵務局切
手室長 山田 雅之君
郵政省郵務局業
務課長 桑野扶美雄君
郵政省貯金局第
一業務課長 岩島 康春君
郵政省貯金局電
子計算計画課長 小倉 久弥君
自治省行政局行
政課長 中村 瑞夫君
自治省行政局振
興課長 木村 仁君
内閣委員会調査
室長 長倉 司郎君
—————————————
委員の異動
四月十七日
辞任 補欠選任
稲垣 実男君 國場 幸昌君
宇野 亨君 羽田 孜君
関谷 勝嗣君 中村 弘海君
中馬 辰猪君 森 美秀君
増田甲子七君 浜田 幸一君
森 喜朗君 塚田 徹君
受田 新吉君 米沢 隆君
同日
辞任 補欠選任
國場 幸昌君 稲垣 実男君
塚田 徹君 森 喜朗君
中村 弘海君 関谷 勝嗣君
羽田 孜君 宇野 亨君
浜田 幸一君 増田甲子七君
森 美秀君 中馬 辰猪君
米沢 隆君 渡辺 武三君
同日
辞任 補欠選任
渡辺 武三君 受田 新吉君
—————————————
本日の会議に付した案件
元号法案(内閣提出第二号)
————◇—————
藏
上
上田卓三#2
○上田委員 元号法案につきましての質疑に入る前に、きょうは宮内庁の長官がお見えであると思っておるわけでございますが、ちょうど二年前の本委員会で、私は、宮内庁の長官がなぜ政府委員にならずに説明員になっておるのか、こういう点をただしまして、ぜひとも、次回の私が質問するときには、政府委員という資格で出てもらいたいということを前宇佐美長官に申し上げたわけでございますが、その点について宮内庁長官から御説明いただきたい、このように思います。
この発言だけを見る →富
富田朝彦#3
○富田説明員 お答え申し上げます。
二年前に、いま委員の仰せのとおりの質問をいただいた記録がございまして、当時長官でございました宇佐美からお答え申し上げたと存じますが、いわゆる国事行為たる儀式とかあるいは外交団の接受とか、いろいろそういう儀式が相当あるものでございますから、そういうものをうまく措置できるような場合には、できる限りいまの先生の御要望にも沿いたいと思っております。
そういう関係で政府委員は次長、経済主管が政府委員として任命されまして、いろいろ御答弁に当たっているような次第でございますが、いま申し上げたようなことを私としては含んでおりますので、御答弁申し上げます。
この発言だけを見る →二年前に、いま委員の仰せのとおりの質問をいただいた記録がございまして、当時長官でございました宇佐美からお答え申し上げたと存じますが、いわゆる国事行為たる儀式とかあるいは外交団の接受とか、いろいろそういう儀式が相当あるものでございますから、そういうものをうまく措置できるような場合には、できる限りいまの先生の御要望にも沿いたいと思っております。
そういう関係で政府委員は次長、経済主管が政府委員として任命されまして、いろいろ御答弁に当たっているような次第でございますが、いま申し上げたようなことを私としては含んでおりますので、御答弁申し上げます。
上
上田卓三#4
○上田委員 宮内庁以外の各大臣は国会に出向いていただき、われわれの質問に答えていただいているわけでございますが、宮内庁の長官だけが大変忙しくて、そのほかの大臣はわりと暇であるという解釈ですか。もう一度お答えいただきたいと思います。
この発言だけを見る →富
富田朝彦#5
○富田説明員 さようには存じておりません。ただいま御説明申し上げましたように、そういうこととうまく調整がとれる際には、私はできるだけ御質問にお答えするように心がけておるつもりでございます。
この発言だけを見る →上
上田卓三#6
○上田委員 私は、宮内庁の長官というのは実際具体的に毎日何をされておるのかよくわからないのですが、各大臣の方々に比べて比較的、比較的ですよ、かえって暇なのではなかろうかという気すらしているわけです。だから、やはり政府委員として国会に出席していただくということがいいのであって、宮内庁長官だけ例外的に政府委員でないというのは、私は納得できないのです。もう一度明確に答えていただきたい。大臣の中で特別に——あるいは総理大臣でも当然委員会に出向いて答弁もされるわけでございますが、長官というのは何か特別なものなんですか。
この発言だけを見る →富
上
上田卓三#8
○上田委員 過去はそういう理由で政府委員でなかったということは、私は了解という意味じゃなしに、そういう説明で政府委員になってなかったということであると思うのですが、少なくとも各大臣と同じように宮内庁長官についても政府委員であることが望ましいのではないですか。初めから忙しいのだからという形で政府委員から外しておく、次長をもって政府委員とするということ自身に間違いがあるのではないですか。過去のことをさかのぼってどうのこうのと言うつもりはないのです。しかし、少なくとも二年前私が問題提起をしたわけでございますから、そういう点でやはり政府委員として出席することが当然ではないかと私は思うのですが、その点どうですか。
この発言だけを見る →富
富田朝彦#9
○富田説明員 ただいまのさらに重ねてのお尋ねでございますが、これはその当時宇佐美もよくお答え申し上げたと存じますが、内閣あるいは国会のしかるべきところと十分内閣を通して研究をいたしてみたいと当時答えたと存じますが、私もそういうふうに存じております。
この発言だけを見る →上
上田卓三#10
○上田委員 いやそうじゃなしに、長官、政府委員になりたくないというような形で固執するのじゃなしに、長官だけの考え方では無理だろうと思いますが、内閣とも相談してしかるべき云々ということがあったわけですから、きょうは説明員として御出席いただいているということであるにしても、元号問題で国会内外の世論を喚起しておるわけでございますから、開かれた皇室、人間天皇と言いながら担当大臣の宮内庁長官が何か国会から別途超越したような存在としてあるということにやはり問題があるのではないか。そういう意味で、過去のいきさつはどうあろうと、これからが問題であるわけでありますから、政府委員として出席できるようにしたい、そういう積極的な発言をぜひともお願いしたいと思うのですが、その点どうですか。
この発言だけを見る →富
上
富
富田朝彦#13
○富田説明員 宮内庁は総理大臣の管理に属しておりますので、総理大臣の御意向その他にも沿わなければなりませんので、十分御相談申し上げて、研究してみたいと思っております。
この発言だけを見る →上
上田卓三#14
○上田委員 当然相談していただくことでありまして、非常に積極的な意味で相談するのだというように理解したいと思います。これは二年前に、先ほど申し上げましたように私の方から問題提起をしたわけでございますし、また何人かの先生方も恐らくその点について疑問を持ち、また国民の多くがそういう点について各大臣と違った立場で国会へ出ているということを知らないと思うのですが、そういうことを知る中で疑問は拡大されていくのじゃなかろうか、こういうように思っておるわけでございます。そういう点で、総理大臣も本委員会に出席云々ということも漏れ聞いておるわけでございますので、その中で考え方を私なり他の先生からの質問の中で明らかにしたい、こういうように思っておるわけでございますので、その点を踏まえて、総理大臣がここで答弁に立つときまでに十分相談されて、しかるべき方法を講じていただきたい、こういうふうに思いますが、それでいいですか。
この発言だけを見る →富
富田朝彦#15
○富田説明員 先ほど申し上げたように御相談申し上げたいと思いますが、いつということはちょっと、総理大臣のお考えもございましょうし、内閣のお考えもございましょうから、その点は私から申し上げるのは差し控えさせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →上
上田卓三#16
○上田委員 先ほど私申し上げましたように、元号法案の問題の審議で総理が出席されるやに聞いておるわけでございますから、当然その時点でわが党を代表して質問があろうと思いますので、ひとつそれまでに十分御相談をいただきたい、このように思います。まず、長官の政府委員の問題につきましては、そういう形で次回に譲りたい、このように思うわけであります。
さて、この元号法案が今国会に提出されまして、現在までの審議の経過を振り返ってみますと、本当にわれわれ憂慮することは、この法案審議に対する政府の姿勢であろう、こういうように思うわけであります。元号問題は、言うまでもなく次の世代にもわたって国民の生活あるいは価値観をも拘束しかねない深い広がりを持つ重要な問題である、こういうように思うわけであります。ところが、政府の態度は、冷静な雰囲気のもとで十分に時間をかけて国民各層の声を吸い上げて、そういう国民の疑問に答えるというのではなしに、元号に対する国民的合意をいかにつくるのかといった努力を避けて、何か性急に法案を成立させようという、そういう焦りみたいなものを考えるわけであります。その姿勢は、全く国民に理解しがたく、不可解なものと断ぜざるを得ない、こういうように思っておるわけでありまして、二月二日の今国会に提出したときの元号法案の扱いは、来年度予算案に次ぐ重要法案としての位置づけであったと思うわけであります。ところが、わが党の強硬な反対や、国民各層内部での合意を煮詰める努力を避けて、各予算関連法案よりも優先してまでも国民生活の緊急の必要事として扱う根拠は一体どこにあるのか、なぜそういう元号法制化について性急な態度をとっておるのかという点について、非常に理解に苦しむものでありますので、その点についての政府の考え方をまず明らかにしていただきたい、このように思います。
この発言だけを見る →さて、この元号法案が今国会に提出されまして、現在までの審議の経過を振り返ってみますと、本当にわれわれ憂慮することは、この法案審議に対する政府の姿勢であろう、こういうように思うわけであります。元号問題は、言うまでもなく次の世代にもわたって国民の生活あるいは価値観をも拘束しかねない深い広がりを持つ重要な問題である、こういうように思うわけであります。ところが、政府の態度は、冷静な雰囲気のもとで十分に時間をかけて国民各層の声を吸い上げて、そういう国民の疑問に答えるというのではなしに、元号に対する国民的合意をいかにつくるのかといった努力を避けて、何か性急に法案を成立させようという、そういう焦りみたいなものを考えるわけであります。その姿勢は、全く国民に理解しがたく、不可解なものと断ぜざるを得ない、こういうように思っておるわけでありまして、二月二日の今国会に提出したときの元号法案の扱いは、来年度予算案に次ぐ重要法案としての位置づけであったと思うわけであります。ところが、わが党の強硬な反対や、国民各層内部での合意を煮詰める努力を避けて、各予算関連法案よりも優先してまでも国民生活の緊急の必要事として扱う根拠は一体どこにあるのか、なぜそういう元号法制化について性急な態度をとっておるのかという点について、非常に理解に苦しむものでありますので、その点についての政府の考え方をまず明らかにしていただきたい、このように思います。
三
三原朝雄#17
○三原国務大臣 お答えをいたします。
政府が元号法案の取り扱いについて性急な焦りの姿勢を持っておるのではないかということでございますが、そうした姿勢は毛頭持っておりません。法案を、成案を得ておりましたので早期に提出いたしましたのも、通常国会において御審議を賜りたいということで提案をし、ただいままできわめて御熱心に審議を進めていただいておる状況を見ましても、私は非常にありがたいことであると考えておるところでございますが、この法案につきましては、いま御指摘がございましたように、長い間国民の中でこれが使用され、また広く国民の間に定着をし、国民の大多数の方が存続を希望しておられることは御承知のとおりでございます。そういう点で、政府といたしましてはそうした事実を踏まえまして、これを具体的にひとつどう処置していくか、存続に対してどうこたえていくかということを私は責任を持たねばならない立場にあるわけでございますので、今回法案として御審議を賜っておるということでございます。
御承知のように、国民の方々が存続を何とかしたいということでございますが、しかし、現在使用されております昭和という元号にいたしましても、これはいま事実たる慣習として使用されておるわけでございます。したがいまして、ある時期が参りますれば、何らかの処置によって改元をしなければならない時期が到来をするであろう。しかし、その点を考えてまいりますと、どういう基本的なルールによってそうした改元をするかということについては、これがなかなか明確でない。
そこで、国民の御要望にこたえるためには、何らか具体的な基本的なルールを確立する必要があろうということに相なるわけでございます。こうした点を政府におきましてはかねてから検討を慎重に進めてまいっておったところでございますが、最近に至りまして、地方議会等におきましてもいろいろこれの法制化というような声も出てまいりますし、政府におきましても法制化ということを最終的に決定をいたしまして、ただいま御審議をお願いをいたしておるという経過であるわけでございます。
そこでまた、法制化につきましては、いま申し上げましたように、この道を選ぶにつきましては、やはり一番民主的な機関である国会の場においてそうしたルールをお決め願うことがよりベターではないかということ、あるいは内閣告示でもよいではないかという意見も審議の中には出てまいりましたけれども、しかし、いま上田委員も御指摘のように、やはり広く国民生活の中で生き抜いてきております元号でございますし、関係も非常に多うございますから、民主的な最もいい方法としては国会の場で御審議を願うことであろう、そういうことで法制化ということに踏み切ったわけでございます。
そこで、ここで非常に急いでおるではないかということでございますが、決してそういうことではなくて、私は、そうした検討の結果、あるいは客観的な国民の御要諸等を考えてまいりますれば、一つのそうした要請の流れというようなものを判断をいたしますと、この時点が最も適当なときであろうということで、今国会に提案をいたしたわけでございます。私は、そういう意味で機が熟してまいったという受けとめ方をいたしておるわけでございまして、決して焦って法案を御審議願っておるということではございませんので、その点、御理解を賜りたいと思うのでございます。
この発言だけを見る →政府が元号法案の取り扱いについて性急な焦りの姿勢を持っておるのではないかということでございますが、そうした姿勢は毛頭持っておりません。法案を、成案を得ておりましたので早期に提出いたしましたのも、通常国会において御審議を賜りたいということで提案をし、ただいままできわめて御熱心に審議を進めていただいておる状況を見ましても、私は非常にありがたいことであると考えておるところでございますが、この法案につきましては、いま御指摘がございましたように、長い間国民の中でこれが使用され、また広く国民の間に定着をし、国民の大多数の方が存続を希望しておられることは御承知のとおりでございます。そういう点で、政府といたしましてはそうした事実を踏まえまして、これを具体的にひとつどう処置していくか、存続に対してどうこたえていくかということを私は責任を持たねばならない立場にあるわけでございますので、今回法案として御審議を賜っておるということでございます。
御承知のように、国民の方々が存続を何とかしたいということでございますが、しかし、現在使用されております昭和という元号にいたしましても、これはいま事実たる慣習として使用されておるわけでございます。したがいまして、ある時期が参りますれば、何らかの処置によって改元をしなければならない時期が到来をするであろう。しかし、その点を考えてまいりますと、どういう基本的なルールによってそうした改元をするかということについては、これがなかなか明確でない。
そこで、国民の御要望にこたえるためには、何らか具体的な基本的なルールを確立する必要があろうということに相なるわけでございます。こうした点を政府におきましてはかねてから検討を慎重に進めてまいっておったところでございますが、最近に至りまして、地方議会等におきましてもいろいろこれの法制化というような声も出てまいりますし、政府におきましても法制化ということを最終的に決定をいたしまして、ただいま御審議をお願いをいたしておるという経過であるわけでございます。
そこでまた、法制化につきましては、いま申し上げましたように、この道を選ぶにつきましては、やはり一番民主的な機関である国会の場においてそうしたルールをお決め願うことがよりベターではないかということ、あるいは内閣告示でもよいではないかという意見も審議の中には出てまいりましたけれども、しかし、いま上田委員も御指摘のように、やはり広く国民生活の中で生き抜いてきております元号でございますし、関係も非常に多うございますから、民主的な最もいい方法としては国会の場で御審議を願うことであろう、そういうことで法制化ということに踏み切ったわけでございます。
そこで、ここで非常に急いでおるではないかということでございますが、決してそういうことではなくて、私は、そうした検討の結果、あるいは客観的な国民の御要諸等を考えてまいりますれば、一つのそうした要請の流れというようなものを判断をいたしますと、この時点が最も適当なときであろうということで、今国会に提案をいたしたわけでございます。私は、そういう意味で機が熟してまいったという受けとめ方をいたしておるわけでございまして、決して焦って法案を御審議願っておるということではございませんので、その点、御理解を賜りたいと思うのでございます。
上
上田卓三#18
○上田委員 長官のお答えでは、決して性急に、あるいは焦って法制化を図るという立場でない、こういう言い方をされながら、同時に最後には、一定の国民的世論というのですか、あるいは機が熟してきた、だからぜひとも今国会で云々、こういうことのようでございます。
御存じのように、この元号問題については歴代の内閣で慎重に検討を加えられ、と言うよりも、その必要性というものを内閣自身は認めながらも、やはり国民の世論の動向というようなものもあって、あえて言うならば避けて通っておった、この問題を、非常にむずかしい問題で慎重に扱わなければならぬ、性急にしてはならない、国民世論が分裂してそれが政治問題に発展しかねないというような形で、われわれから見るならばちょっとよけて通ってきたというような感じがしないでもないわけでございます。
先般の本会議での私の党を代表いたしましての代表質問のときに、総理にも私から御質問申し上げたわけでございますが、去年の臨時国会あるいは末の自民党総裁選挙などの絡みから、この元号の法制化というものが一部のそういう与党議員の中から急に持ち上がってきて、福田内閣自身は必要性を認めながらも、余り性急なそういうものはなかったように思うわけでございます。ところが、与党内部の一部の突き上げといいますか、そういうものから何か今国会に提出というような形になったというように思うわけでありまして、恐らくマスコミの論調などもそういうものでございましたし、国民の多くの方々がそのように受けとめておるのではないか、こういうように思うわけでございますが、その点について少し長官の方から御説明いただきたい、こういうふうに思うのです。
この発言だけを見る →御存じのように、この元号問題については歴代の内閣で慎重に検討を加えられ、と言うよりも、その必要性というものを内閣自身は認めながらも、やはり国民の世論の動向というようなものもあって、あえて言うならば避けて通っておった、この問題を、非常にむずかしい問題で慎重に扱わなければならぬ、性急にしてはならない、国民世論が分裂してそれが政治問題に発展しかねないというような形で、われわれから見るならばちょっとよけて通ってきたというような感じがしないでもないわけでございます。
先般の本会議での私の党を代表いたしましての代表質問のときに、総理にも私から御質問申し上げたわけでございますが、去年の臨時国会あるいは末の自民党総裁選挙などの絡みから、この元号の法制化というものが一部のそういう与党議員の中から急に持ち上がってきて、福田内閣自身は必要性を認めながらも、余り性急なそういうものはなかったように思うわけでございます。ところが、与党内部の一部の突き上げといいますか、そういうものから何か今国会に提出というような形になったというように思うわけでありまして、恐らくマスコミの論調などもそういうものでございましたし、国民の多くの方々がそのように受けとめておるのではないか、こういうように思うわけでございますが、その点について少し長官の方から御説明いただきたい、こういうふうに思うのです。
三
三原朝雄#19
○三原国務大臣 お答えをいたします。
先ほども申し上げましたように、国民の大多数の方がこの存続を希望しておられるということは、御承知のとおりでございます。したがって、政府も長期にわたって、この問題をどう処理していくかということは、政府としての一つの懸案事項であったと思うのでございます。ところが、国民の、地方議会におきましては都道府県の大部分、そしてまた大部分の市町村議会等において千以上の方々が法制化促進等の議決をなさるというような事態を踏まえて、前内閣におきましても何とかこの元号問題に取り組んでまいりたい、できれば前国会、臨時国会でございましたが、臨時国会において法案を提出して御審議を願ってはという御意見もございました。当時、私は国会対策の自民党担当者でございましたが、やはりこの問題は通常国会において御審議を賜ることが適当であろう、短期の臨時国会においてはとうてい審議を完了することは困難であろうということを与党にも申し上げ、また率直に各党の国対委員長さんの会合等におきましても、数次にわたって私はこのことを口頭で御連絡を申し上げてまいり、最終的には、臨時国会で出すことは適当でないと思いますので、今国会では出さないように与党、政府にもお願いをし、通常国会で取り上げていただくことにいたしたいと思いますということを御連絡を申し上げたようなわけでございまして、決して唐突に今国会に出すというようなことではございませんでしたので、御理解を賜りたいと思うのでございます。
この発言だけを見る →先ほども申し上げましたように、国民の大多数の方がこの存続を希望しておられるということは、御承知のとおりでございます。したがって、政府も長期にわたって、この問題をどう処理していくかということは、政府としての一つの懸案事項であったと思うのでございます。ところが、国民の、地方議会におきましては都道府県の大部分、そしてまた大部分の市町村議会等において千以上の方々が法制化促進等の議決をなさるというような事態を踏まえて、前内閣におきましても何とかこの元号問題に取り組んでまいりたい、できれば前国会、臨時国会でございましたが、臨時国会において法案を提出して御審議を願ってはという御意見もございました。当時、私は国会対策の自民党担当者でございましたが、やはりこの問題は通常国会において御審議を賜ることが適当であろう、短期の臨時国会においてはとうてい審議を完了することは困難であろうということを与党にも申し上げ、また率直に各党の国対委員長さんの会合等におきましても、数次にわたって私はこのことを口頭で御連絡を申し上げてまいり、最終的には、臨時国会で出すことは適当でないと思いますので、今国会では出さないように与党、政府にもお願いをし、通常国会で取り上げていただくことにいたしたいと思いますということを御連絡を申し上げたようなわけでございまして、決して唐突に今国会に出すというようなことではございませんでしたので、御理解を賜りたいと思うのでございます。
上
上田卓三#20
○上田委員 長官はそうおっしゃいますが、やはり去年の暮れの自民党の総裁選挙のいきさつ、あるいは臨時国会の幕切れのそういうような状況の中で、自民党の中での一定の路線といいますか、そういうような一つの対立といいますか、あるいは政治的な絡み合いといいますか、そういうものがわれわれとしては非常にきな臭く、本当にそういう意味では自民党が強硬派に押し切られる、こういうような感じをわれわれ自身受けておるわけであります。
また、いま長官がおっしゃいますように、国民の多くが元号の存続を希望しておるということから機が熟してきたのではないか、こういうことの中から今国会で成立を図りたい、こういうことでございますが、これは後から触れますが、元号の存続を希望するということと法制化を望んでいるということは別のことでありまして、そのことは後の機会に譲りたいと思うわけであります。
いずれにいたしましても、何が何でも今国会で成立させなければならないという理由があるのかどうか。というのは、長官はここで慎重審議をしてもらいたいと言いながら、参議院も含めまして、今国会に果たしてそういうような時間的余裕があるのかどうかというような気がいたしておるわけであります。そういう点で、先ほど内閣委員会の理事会等でも、時間が制約されているような、国会議員の発言をある程度制限しようというような、国会常識というような形のものが出されて、われわれから見るならば、もうずっとスケジュールが決まっておって、そしてあとは強行採決というような感じで、慎重審議だと言いながらすべてのことを運ぼうとしているのではないかというような感じがしておるわけでございます。そういう点で、本当に慎重審議ということを望んでおるのか、さらに、そうであるならば何が何でも今国会で成立ということでないのか、それとも成立させなければいかぬという理由がそのほかにあるのかどうか、その点、性急な態度でないと言いながら非常に性急な態度をとってきているというようにわれわれは理解するわけでございますので、何か特別の理由があるのかないのか、その点についてお聞かせいただきたい、このように思います。
この発言だけを見る →また、いま長官がおっしゃいますように、国民の多くが元号の存続を希望しておるということから機が熟してきたのではないか、こういうことの中から今国会で成立を図りたい、こういうことでございますが、これは後から触れますが、元号の存続を希望するということと法制化を望んでいるということは別のことでありまして、そのことは後の機会に譲りたいと思うわけであります。
いずれにいたしましても、何が何でも今国会で成立させなければならないという理由があるのかどうか。というのは、長官はここで慎重審議をしてもらいたいと言いながら、参議院も含めまして、今国会に果たしてそういうような時間的余裕があるのかどうかというような気がいたしておるわけであります。そういう点で、先ほど内閣委員会の理事会等でも、時間が制約されているような、国会議員の発言をある程度制限しようというような、国会常識というような形のものが出されて、われわれから見るならば、もうずっとスケジュールが決まっておって、そしてあとは強行採決というような感じで、慎重審議だと言いながらすべてのことを運ぼうとしているのではないかというような感じがしておるわけでございます。そういう点で、本当に慎重審議ということを望んでおるのか、さらに、そうであるならば何が何でも今国会で成立ということでないのか、それとも成立させなければいかぬという理由がそのほかにあるのかどうか、その点、性急な態度でないと言いながら非常に性急な態度をとってきているというようにわれわれは理解するわけでございますので、何か特別の理由があるのかないのか、その点についてお聞かせいただきたい、このように思います。
三
三原朝雄#21
○三原国務大臣 先ほども提案の理由等につきましてはすでに申し上げたのでございますが、政府といたしましては、法案を国会に御提案申し上げ、国会において、良識の場でございますし、そこで御審議を賜っておることでございますから、提案を早期にいたしました法案でございますので、この国会でぜひひとつ御審議を終了願いたいというのは、政府としてはそうしたお願いを申し上げ、御協力を申し上げるという立場にあるわけでございまして、ひとつこの国会で議了を願い、法律として可決願いたいというのが政府の願望でございます。
この発言だけを見る →上
上田卓三#22
○上田委員 元号を改めるということは、天皇のいわゆる寿命といいますか、こういうことを言っていいかどうかわかりませんけれども、亡くなられるという状況の中で新しい天皇が即位されるという一つのことをもって元号を改めるということのようでございますが、そういう決定というものは国民生活に非常に大きな影響を与えるものであります。同時に、天皇家御家族にとっても、たとえば皇太子の事実上の天皇名と戒名を決定し、さらには天皇の戒名を確定するという重要な事項でもあるのではないか、こう推測するわけでございます。
さて、天皇は御高齢というように聞いておるわけでございますけれども、大変御健勝である、こう漏れ聞いておるわけでございますが、現在の天皇の健康状態はどのようになっているか、この点について宮内庁長官からお聞かせいただきたいと思います。
この発言だけを見る →さて、天皇は御高齢というように聞いておるわけでございますけれども、大変御健勝である、こう漏れ聞いておるわけでございますが、現在の天皇の健康状態はどのようになっているか、この点について宮内庁長官からお聞かせいただきたいと思います。
富
富田朝彦#23
○富田説明員 お答え申し上げます。
ただいまお尋ねの天皇陛下の御健康状態でございますが、一言で申し上げますれば非常にお元気でございます。すでに新聞等にも一部報道されておりますけれども、ただいまセネガル国のサンゴール大統領御夫妻が国賓として日本を訪問中でございますが、昨日も朝から歓迎の式典とかあるいは御会見とか、あるいはさらに夕方は宮中での御晩さんと、大変お元気に大統領御夫妻を心から歓迎し、両国の親善ということを非常に念頭に置かれて大変お務めでございます。また、そのお務めぶりが大変お元気に見えるわけでございます。昨日のことでございますから、陛下の御健康を表現するには一番新しいことでございますので、例を引かしていただいて、申し上げた次第でございます。
この発言だけを見る →ただいまお尋ねの天皇陛下の御健康状態でございますが、一言で申し上げますれば非常にお元気でございます。すでに新聞等にも一部報道されておりますけれども、ただいまセネガル国のサンゴール大統領御夫妻が国賓として日本を訪問中でございますが、昨日も朝から歓迎の式典とかあるいは御会見とか、あるいはさらに夕方は宮中での御晩さんと、大変お元気に大統領御夫妻を心から歓迎し、両国の親善ということを非常に念頭に置かれて大変お務めでございます。また、そのお務めぶりが大変お元気に見えるわけでございます。昨日のことでございますから、陛下の御健康を表現するには一番新しいことでございますので、例を引かしていただいて、申し上げた次第でございます。
上
上田卓三#24
○上田委員 いま天皇の健康が非常によいということで、非常に喜ばしいことだというように思うわけであります。そういう意味から考えるならば、天皇の、俗な言葉で言うならば寿命といいますか、高齢であるとはいうものの、そういう健康状態とは関係なしにこの元号の法制化というものがあるということを考えるならば、天皇の健康状態からして、早くこの問題の法制化を図らなければならぬという必要がないというならば、さらに私は慎重にこのことを運んでいただきたいというように思うわけであります。
そこで、先ほど長官が、元号の存続が国民の多くの方々の意思といいますか、希望といいますか、そういうものであるというようにおっしゃったわけでございますし、また、地方議会の決議等についてもお述べになられたわけでございますけれども、商業新聞の世論調査によりますと、法制化は必ずしも国民の大多数が望んでいない、逆に望んでおるのはわずかであるというように、元号の存続ということになりますと八〇%近くが望んでおるが、それじゃ法制化はといいますと、今度は逆に法制化については望む者が少ないという結果が出ておるわけでありますが、その点について、長官はどのようにお考えですか。
この発言だけを見る →そこで、先ほど長官が、元号の存続が国民の多くの方々の意思といいますか、希望といいますか、そういうものであるというようにおっしゃったわけでございますし、また、地方議会の決議等についてもお述べになられたわけでございますけれども、商業新聞の世論調査によりますと、法制化は必ずしも国民の大多数が望んでいない、逆に望んでおるのはわずかであるというように、元号の存続ということになりますと八〇%近くが望んでおるが、それじゃ法制化はといいますと、今度は逆に法制化については望む者が少ないという結果が出ておるわけでありますが、その点について、長官はどのようにお考えですか。
清
清水汪#25
○清水政府委員 私からお答え申し上げます。
ただいま御引用の世論調査の内容でございますが、私どもも御指摘のことを十分承知をいたしているわけでございますが、世論調査自体のことにつきましてと言うよりは、むしろそこで出ております、回答された方々の挙げられた御回答といいますか、御意見といいますか、その点につきまして若干私どもの立場から見た説明をさせていただきたいと思います。
御案内のとおり、法制化ということに明確に賛成であるという回答は、一つの調査におきましては五七、八%というような比率のものがございますが、そのほかの数回の調査におきましては、おおむね二〇%台というようなことになっております。それに対しまして、第二の選択肢に答えている御意見でございますが、これを見ますと、元号は将来ともあった方がいいけれども、そのための方式と申しますか方法としては、たとえば政令で決めるということでもいいではないか、あるいは内閣告示の形でもいいのではないか、あるいはさらに、現在のように慣習的に使っていくということでもよいのではないかというような趣旨の御意見が表明されているわけでございます。
ところで、この三つの御意見についてでございますが、前々からも御説明申し上げていることの繰り返しになりますけれども、一つは政令でという方法は、現在の法体制のもとにおきましては、法律上の根拠がないのに突然にと申しますか、直接単独の政令で事を定めるということはちょっとできない相談であろうと思います。それから、慣習的に使っていくということでよいのではないかという御意見でございますが、この御意見のお気持ちは非常によく推察できるわけでございますが、現実的な方法として考えてみますと、現在の昭和という元号は、現にこれは存在をしておりまして、使われているわけでございます。先ほど総務長官のお話の中にも若干触れましたが、昭和の次ということが問題でございまして、昭和の次の元号をどうするかということにつきましては、実は慣習というようなルールがないわけでございます。そういたしますと、大多数の国民は昭和の次の元号もあってほしいということは望んでいるわけでございますが、要するにこれをつくり出すルールがないということになるわけでございます。そうした点を考えてみますと、先ほど総務長官のお答えがありましたように、政府としては、この国民の大多数の存続の希望にこたえる方法というものについては、やはり政府の責任としてこれは受けとめ、考えていかざるを得ないというような観点から、今回、その方法につきまして政府提案の法案をお願いし、国会においてその点を御審議いただくことが最も妥当である、こういうふうに考えているわけでございます。
それとの比較でよく出されますのは、ただいまの世論調査の中にもあります内閣告示でもいいのではないかという御意見でございますが、この点につきましては、いまの法案との比較で申しますれば、これはやはりルールというものは、国会において法案の形でお決めいただくことが最も明確でもあり、安定性もあるということで、ぜひこの法案の形でお願いをしたいというのが政府としての考え方と申しますか、したがいまして、いまの世論調査にあらわれた国民の方々のお考えに対する政府としての立場からの御説明ということになろうかと思います。
この発言だけを見る →ただいま御引用の世論調査の内容でございますが、私どもも御指摘のことを十分承知をいたしているわけでございますが、世論調査自体のことにつきましてと言うよりは、むしろそこで出ております、回答された方々の挙げられた御回答といいますか、御意見といいますか、その点につきまして若干私どもの立場から見た説明をさせていただきたいと思います。
御案内のとおり、法制化ということに明確に賛成であるという回答は、一つの調査におきましては五七、八%というような比率のものがございますが、そのほかの数回の調査におきましては、おおむね二〇%台というようなことになっております。それに対しまして、第二の選択肢に答えている御意見でございますが、これを見ますと、元号は将来ともあった方がいいけれども、そのための方式と申しますか方法としては、たとえば政令で決めるということでもいいではないか、あるいは内閣告示の形でもいいのではないか、あるいはさらに、現在のように慣習的に使っていくということでもよいのではないかというような趣旨の御意見が表明されているわけでございます。
ところで、この三つの御意見についてでございますが、前々からも御説明申し上げていることの繰り返しになりますけれども、一つは政令でという方法は、現在の法体制のもとにおきましては、法律上の根拠がないのに突然にと申しますか、直接単独の政令で事を定めるということはちょっとできない相談であろうと思います。それから、慣習的に使っていくということでよいのではないかという御意見でございますが、この御意見のお気持ちは非常によく推察できるわけでございますが、現実的な方法として考えてみますと、現在の昭和という元号は、現にこれは存在をしておりまして、使われているわけでございます。先ほど総務長官のお話の中にも若干触れましたが、昭和の次ということが問題でございまして、昭和の次の元号をどうするかということにつきましては、実は慣習というようなルールがないわけでございます。そういたしますと、大多数の国民は昭和の次の元号もあってほしいということは望んでいるわけでございますが、要するにこれをつくり出すルールがないということになるわけでございます。そうした点を考えてみますと、先ほど総務長官のお答えがありましたように、政府としては、この国民の大多数の存続の希望にこたえる方法というものについては、やはり政府の責任としてこれは受けとめ、考えていかざるを得ないというような観点から、今回、その方法につきまして政府提案の法案をお願いし、国会においてその点を御審議いただくことが最も妥当である、こういうふうに考えているわけでございます。
それとの比較でよく出されますのは、ただいまの世論調査の中にもあります内閣告示でもいいのではないかという御意見でございますが、この点につきましては、いまの法案との比較で申しますれば、これはやはりルールというものは、国会において法案の形でお決めいただくことが最も明確でもあり、安定性もあるということで、ぜひこの法案の形でお願いをしたいというのが政府としての考え方と申しますか、したがいまして、いまの世論調査にあらわれた国民の方々のお考えに対する政府としての立場からの御説明ということになろうかと思います。
上
上田卓三#26
○上田委員 私は、何も元号については内閣告示でいいのではないかというふうに言うておるのじゃないのです。そうじゃなしに、国民の大多数が元号の存続を望んでおるという、これは政府がされた世論調査で一定のものが出ておるわけでございますから、そのこと自身に直接どうこう言うのじゃないわけでありまして、いわゆる存続の方法として、法制化ということまでしなくてもいいのではないかというのがこれまた国民の大多数の世論ではないのかということなんですが、それに対してあえて法制化をしようということ自身、私は国民の意思を尊重しないことにはなりはしないだろうかというように思っておるのです。
もう一つ、四十六の都道府県あるいは千を超える市町村の議会で法制化の決議云々というようなことも聞いておるわけでございますけれども、実際そういう都道府県なり市町村の地方議会の決議というものが、これは事実あると思うのですけれども、どういう形で決議されていったかという経過は後で御説明いただくとしても、商業新聞によるところの世論調査で法制化までしなくてもいいじゃないかというものとのギャップですね、ギャップというものがありながら、そのことに対して、法制化しなくてもいいじゃないかということがあるにもかかわらず、あえて法制化に踏み切ろうということ自身、私としては腑に落ちないのです。その点もっと明確にお答えをいただきたいと思います。
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清
清水汪#27
○清水政府委員 その点でございますが、もちろん各種のアンケートといいますか、世論の動向というものにつきましては十分理解をいたすわけでございますが、やはり肝心な点は、その存続という国民の大多数の、これが実質的な願望といいますか、意思だろうと思いますけれども、これを一番よい方法で実現するのにはどういう方法がよろしいかという問題でございます。その点につきまして政府といたしましては、国民を代表するこの国会の法律という形で御審議をいただき、お決めをいただきたい、こういうふうに考えるわけでございまして、その点決して世論の動向を無視するということではないのではないかというふうに存じておるわけでございます。
この発言だけを見る →上
上田卓三#28
○上田委員 おかしいじゃないですか。世論を無視するものでないと言いながら無視しているじゃないですか。国民の世論は、法制化までしなくてもよいというのが世論じゃないですか。そして、存続するのに一番いい方法——いい方法ということを考えることはいいと思います。しかしながら、一番いい方法はこれなんだということを政府が決めて、世論が法制化までしなくていいじゃないかと言っているにもかかわらず、それを押しつけようというのは一体どういうことなんですか。そこがわからないのです。
この発言だけを見る →清
清水汪#29
○清水政府委員 この世論調査の中で設定されております設問といいますか、選択肢の問題にもなるわけでございますけれども、元号は将来とも存続した方がいいけれどもということで、その次に、しかしその方法としてはこれこれこれこれというふうに二つないし三つの方法があるわけです。そういうふうに設問が示されておるわけでございますが、その点につきまして、これはなかなか技術的という言葉が適当かどうかあれでございますが、私どもとしては先ほど申しましたように、たとえば政令でもよいのではないかという選択肢の設け方というものは本来的に無理な選択肢の設け方であるようなふうに思うわけでございます。
と申しますのは、先ほど申しましたように、政令でじかに事を決めるということは現在の憲法以下の法体系の中では無理でございますので、そういう道はちょっと実現できないわけでございます。それからまた、慣習的でいいのではないかというのも、先ほど申しましたように、慣習といいましても、昭和の次の元号をだれが決めるのかというような点については全く慣習の中にルールがないわけでございますので、これも問題であるわけでございます。そういうようなことを申し上げたわけでございまして、結局のところ、国民の実質的な存続という希望に沿う方法ということになりますれば、内閣が自分でやるというふうに、いわば独自に物を言うか、それとも国民を代表する国会の法律という形でそれをお定めいただくのかという問題になるわけでございますが、これはもう政府の立場からすれば、当然に国会でお決めいただくという方が最も順当な考え方であろう、このようなことで先ほどの御説明を申し上げたわけでございますので、どうか御理解を賜りたいと思います。
この発言だけを見る →と申しますのは、先ほど申しましたように、政令でじかに事を決めるということは現在の憲法以下の法体系の中では無理でございますので、そういう道はちょっと実現できないわけでございます。それからまた、慣習的でいいのではないかというのも、先ほど申しましたように、慣習といいましても、昭和の次の元号をだれが決めるのかというような点については全く慣習の中にルールがないわけでございますので、これも問題であるわけでございます。そういうようなことを申し上げたわけでございまして、結局のところ、国民の実質的な存続という希望に沿う方法ということになりますれば、内閣が自分でやるというふうに、いわば独自に物を言うか、それとも国民を代表する国会の法律という形でそれをお定めいただくのかという問題になるわけでございますが、これはもう政府の立場からすれば、当然に国会でお決めいただくという方が最も順当な考え方であろう、このようなことで先ほどの御説明を申し上げたわけでございますので、どうか御理解を賜りたいと思います。