農林水産委員会

1984-07-19 参議院 全201発言

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会議録情報#0
昭和五十九年七月十九日(木曜日)
   午前十時四十五分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 七月十二日
    辞任         補欠選任
     梶原 敬義君     村沢  牧君
     菅野 久光君     野田  哲君
 七月十四日
    辞任         補欠選任
     太田 淳夫君     刈田 貞子君
 七月十七日
    辞任         補欠選任
     藤原 房雄君     鈴木 一弘君
 七月十八日
    辞任         補欠選任
     野田  哲君     菅野 久光君
     鈴木 一弘君     藤原 房雄君
 七月十九日
    辞任         補欠選任
     菅野 久光君     野田  哲君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         谷川 寛三君
    理 事
                川原新次郎君
                北  修二君
                最上  進君
                村沢  牧君
                藤原 房雄君
    委 員
                浦田  勝君
                大城 眞順君
                岡部 三郎君
                熊谷太三郎君
                坂元 親男君
                高木 正明君
                竹山  裕君
                初村滝一郎君
                星  長治君
                水谷  力君
                森田 重郎君
                稲村 稔夫君
                菅野 久光君
                野田  哲君
                刈田 貞子君
                下田 京子君
                田渕 哲也君
   国務大臣
       農林水産大臣   山村新治郎君
   政府委員
       農林水産政務次
       官        仲川 幸男君
       農林水産大臣官
       房長       田中 宏尚君
       農林水産省農蚕
       園芸局長     関谷 俊作君
       食糧庁次長    山田 岸雄君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        安達  正君
   説明員
       農林水産省経済
       局統計情報部長  大坪 敏男君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○農林水産政策に関する調査
 (昭和五十九年産生産者米価等に関する件)
    ―――――――――――――
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谷川寛三#1
○委員長(谷川寛三君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る七月十二日、梶原敬義君が委員を辞任され、その補欠として村沢牧君が選任されました。
 また、七月十四日、太田淳夫君が委員を辞任され、その補欠として刈田貞子君が選任されました。
    ―――――――――――――
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谷川寛三#2
○委員長(谷川寛三君) 理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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谷川寛三#3
○委員長(谷川寛三君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に村沢牧君及び藤原房雄君を指名いたします。
    ―――――――――――――
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谷川寛三#4
○委員長(谷川寛三君) 農林水産政策に関する調査を議題といたします。
 この際、政府から発言を求められておりますので、これを許します。大坪統計情報部長。
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大坪敏男#5
○説明員(大坪敏男君) 昭和五十八年産米生産費につきまして調査の結果をまとめましたので、その概要につきまして御報告申し上げます。
 お手元に関係資料がお配りしてございますのでごらんいただきたいと存じます。
 五十八年産水稲の平均生産費でございますが、十アール当たりで十七万四千五百六十九円でございます。対前年比で一〇二・八%となっております。また、六十キログラム当たりで二万一千四百六十六円でございまして、対前年比では一〇四・三%となっております。このように六十キログラム当たり生産費の対前年比が十アール当たり生産費のそれを上回っておりますのは、五十八年産米の十アール当たり収量が四百八十八キロでございまして、前年を数量で七キログラム、率で申し上げますと一・四%下回ったということによるものでございます。
 次に、二ページ及び三ページをごらんいただきたいと存じます。生産費を構成いたします主要な費目について御説明申し上げます。
 まず、生産費の費目別構成比につきましては、労働費が三九・六%と最も高く、次いで農機具費二八・八%、肥料費七・八%、賃借料及び料金が五・六%となっておりまして、この四つの費目をもちまして費用合計の八一・八%を占めているわけでございます。
 次に、主要費目の動向についてでございますが、まず労働費でございます。
 労働費は五万六千二百八十一円でございまして、前年を四・三%上回っております。これは労賃単価の上昇対前年比で一〇三・一%でございますが、この単価の上昇に加えまして、天候不順等の影響で病害虫防除や刈り取り作業等の時間が増加し、十アール当たり投下労働時間が一・三%増加したことによるものでございます。
 農機具費でございます。四万九百七十円でございまして、前年を五・三%上回っております。これは主として自説型コンバイン、乗用型トラクターあるいは動力田植え機など高性能機械の更新等に伴います償却費の増加によるものでございます。
 肥料費は一万一千百三十六円でございまして、前年を一・六%下回っております。これは主として肥料価格の下落によるものでございます。
 賃借料及び料金でございますが、七千九百八十一円でございまして、前年を四・三%上回っております。これは料金単価の上昇に加えまして、ライスセンターあるいは航空防除等の利用が増加したことによるものでございます。
 農業薬剤費は七千三百九円でございまして、前年を九・〇%上回っております。これは殺虫剤、殺菌剤等薬剤の使用量の増加によるものでございます。
 光熱動力費でございますが、四千二百四十三円でございまして、前年を四・七%下回っております。これは燃料価格の下落によるものでございます。
 地代は三万九百六十一円でございまして、前年を〇・九%上回っております。
 最後に、水稲作の収益性でございますが、五十八年産水稲の十アール当たり粗収益は十五万七千八百九十円でございまして、前年を一・四%上回っております。
 また、十アール当たり所得は七万八百九十六円でございまして、前年を〇・九%下回っております。
 四ページ以下に統計表が掲げてございますが、御説明は省略させていただきます。
 以上でございます。
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谷川寛三#6
○委員長(谷川寛三君) これより質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
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菅野久光#7
○菅野久光君 私は初めに、七月の六日に農水省の人事が行われたわけでありますが、ことしは御承知のように米の需給の問題をめぐって大変な状況になっているということであります。また、米審が例年よりも大分、二週間近くおくれているというような状況などもあるわけです。特に異常な事態に対処するというような意味において、農水省の人事というものはある面でいえば現在までの責任といいますか、そういうものを、一定の方策を立てることによってその責任を果たしていくということが私は必要ではないかというふうに思っておるわけでありますけれども、米審を控えてこの七月の六日に人事を行ったというその意図、理由といいますか、そういったようなものは一体どういうことだったのかということを、まず先にお伺いいたしたいというふうに思います。
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山村新治郎#8
○国務大臣(山村新治郎君) 実は農林水産省といたしましては、この三年間局長クラスの大きな人事というものは行っておりませんでした。これはもちろん日米農産物というような問題もございまして、そういうような意味からも、局長クラスを動かすということはどうかということでやってまいったわけでございますが、農産物の方はおかげさまで四月に一応一区切りを見たわけでございます。そしてまたこの春の段階で、それではひとつ人事刷新ということも考えたわけでございますが、法案審議、そしてまた五十三年産米に関する論議が行われまして、今回まで人事というものを延ばさざるを得なかった情勢にございます。
 ところで、来年以降の農政の骨格を決定づけまする六十年度予算要求の取りまとめをすべき時期も来ておりますし、また、米価決定も例年よりおくれることもございまして、米価決定後まで人事を延伸することは、来年度予算要求に向けての政策取りまとめ上支障を来すおそれがあるということを考えました。そこで、国会中ではあり、さらには二法案の審議の途中ということで皆様に御迷惑をおかけした面もございましたが、予算編成等の事情も考えまして、現下の農政の新しい諸問題に対処する人事を七月六日という時点を選んで行ったものでございます。
 もう一つ、人心一新、若返りという面もございました。ちょうど霞が関で他の省庁から農林水産省にはホンコンフラワーが咲いておるということでございます。何だと思って聞いてみましたら、大概花というものは一年で散るものだけれども、あそこは三年間も咲き続けたということで皮肉であったようでございます。また、省内におきましてもいろいろ難しい問題等が出てまいりますと、部や課でわからない問題が出てきますと局長のところへ行って聞いてこいと。なぜかというと、局長の方が部長より課長より詳しいという、こういうような皮肉もあったようでございまして、これはやはり何といってもここで人心一新を図らなければならないということで今回の人事を行いました。しかし、今回の大事につきまして、特に行政の連続性の面も十分に配慮いたしまして適切な人事を行ったというぐあいにお考えいただきたいと思います。
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菅野久光#9
○菅野久光君 そういったもろもろの事情についてはわかるわけですけれども、ことしは特に異常な事態が起きた、その中での人事であっただけに、何か目先を変えるといいますか、そういったような印象は、国民の立場に立っても何かそういう感を免れないわけであります。今のお話のように行政の連続性ということからいって、人事が変わったからといって行政の責任がそれで免罪になるということではないということは当然でありますから、そういう点で何か本当に大事な時期という意味を含めてこの点をお尋ねしたわけであります。
 ことしは特に米審がおくれたというその理由には、行革審との関係が云々されているようでありますけれども、その辺についてはどうなのでしょうか。
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山田岸雄#10
○政府委員(山田岸雄君) お答えいたします。
 今御質問の趣旨でございますが、米審がおくれたのは行革審との関連ではないかというふうな御意見でございますが、私どもといたしましては、今年におきましては先般来から五十三年産米の残留農薬の問題だとか、その農薬による検査を行わなければならないというふうなこともございましたし、その不足するであろう部分につきましては韓国産のお米を返還していただくという手続等もございまして、そうしたことに相当の時間を要しまして本米審の開催と事前米審ともに若干のおくれを見たわけでございます。今先生御指摘のような行革審との関連ということでおくらしているつもりではございませんので、さよう御了承いただきたい、このように思います。
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菅野久光#11
○菅野久光君 ある意味で言えば、おくれたがために行革審の小委員会の報告で米価抑制というようなことなどがもう事前に言われておるわけです。そういう非常に何かそこら辺との関連があるのではないかという憶測はこれは当然できるわけで、極めて私どもとしてはその辺が、米審が開かれる前から行革審がそういうふうに打ち出すということに大きな問題を感じているわけであります。そしてこれだけ米審がおくれる。
 農民団体は、米価の問題についてはやはり死活にかかわるということで、例年の日程を追っていろいろな大会なりあるいは宿泊なりを前もって用意をしておかないととれないわけです。一回来てまた帰ってまた来るということで、一回上京すれば大体北海道ですと九万から十万はかかるわけです。これは大変な経費です。そういったような米審の日程というものは、今までの慣例からいってもやはり全国各地からこの米審に向かって農民団体の方々が来るということも配慮をして、相当前もってその日程を決めてあけることが私は今までの慣例からいくと大事なことではないかというふうに思うのです。その決定が非常におくれたということが農民団体にも大変な迷惑をかけているということをひとつしっかり踏まえておいていただきたいというふうに思います。
 そこで、近年の稲作が四年連続不作ということで米の需給は本当に大丈夫なのだろうかということを、これは私どもでなくてみんながやはり心配してきたというふうに思うんです。そういうような状況があるということですが、とにかく五十三年産の超古米がかなり在庫があるということで、食糧庁としてはゆとりを持っておったというふうに思うのですが、御承知のように何回も薫蒸している中でこの間の検査で臭素が残っていると。厚生省は、言えば、このことがあってから初めて暫定基準を五〇ppmに決めだというような事情などもあるわけです。
 食糧庁ではその決定があってから、五〇ppmを超えない米については厚生省の指導もあって、それは出してもいいということで現在、それぞれの倉庫ごとかどうかは別にしても、とにかくそれぞれ調べて、そして出荷できるもの、できないものということでやっているようなのですが、今まで大丈夫だ、大丈夫だと胸をたたいてきたものが、胸をたたけないような状況になってきた。そういう意味では、今までの米の安全性という問題については国民はかなり疑問を持っているわけです。ある意味でいえば、食糧庁に対する不信感というものが非常に強いというふうに言えると思うのです。
 北海道におきましても、労働者や消費者の団体であります北海道労農会議が五十三年産米の検査結果を明らかにするように国に求めているわけでありますけれども、またそれは公表されていないというふうに聞いております。食糧庁は、業務用などに使用されているものだというふうに言っておりますが、業務用は、何かそういうふうに言われると人間が食べないもののように聞こえてしまうわけです。しかし業務用は、外食等を通じて消費者の口に入るのはほかの米と同じことであるわけです。それだけに安全性の問題については非常に国民が敏感になっている。そういうことで、消費者の不安感を払拭して、食糧行政に対する信頼感をこの際回復する上からも、この検査の結果を公表すべきだというふうに思うわけですけれども、その辺のところはどのようになっているのでしょうか。
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山田岸雄#12
○政府委員(山田岸雄君) お答えいたします。
 五十三年産米の残留臭素の問題につきましては今先生御指摘のように、厚生省の方で暫定基準というものを設定し、暫定基準以下のものを今後売却するようにという連絡もございまして、私どもといたしましては五十三年産米の残留臭素の検査を今行っておる段階でございます。現在売却に支障のないような検査ということでやっておるわけでございますが、その検査の結果につきましては、基準に適合するものとして七月上旬までに食糧事務所に通知いたしました数量は五万二千トンでございます。これは検査をいたしました数量十万三千トンの約半分に相当する状況になっております。
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菅野久光#13
○菅野久光君 約半分で、それで五〇ppmというのはどの程度――出荷されたものが五万二千トンということでいいのですか。そうじゃなくて、検査したものが五万二千トン、その辺のところをはっきりさせてください。
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山田岸雄#14
○政府委員(山田岸雄君) 検査いたしました数量は、全国でもちまして今までに十万三千トンでございます。そのうち暫定基準以下のものでございますが、下回るもので売却可能のものでございますが、それが五万二千トンでございます。
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菅野久光#15
○菅野久光君 北海道労農会議から何か、知事を通じて六月二十七日に食糧庁長官に行っているわけですね。この中身について、時間がありませんので、私がそのことばかりやっているわけにいきませんから、できるだけ早くこの中で聞かれていることについて答えるようにしてもらいたいというふうに思うのですけれども、その辺いかがでしょうか。
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山田岸雄#16
○政府委員(山田岸雄君) 北海道に在庫しているものにつきましては、御案内のように北海道の冷涼な気象条件のもとで保管されておりまして、病害虫の発生等も少ないということもございまして、今まで検査いたしましたものでは、先ほど申し上げましたような適合率といいますか、五〇ppm以下のものの比率につきましては、全国ベースの数字よりは好結果が得られておるというふうに見られるわけでございますけれども、なお全体をまだ完了していないような情勢でございますので、今ここで申し上げるのもなかなか困難ではないか、このように思うわけでございます。今後とも努力をしてその結果をできるだけ公表すること等につきましても、検討してまいりたいと考えております。
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菅野久光#17
○菅野久光君 いずれにしろ、米の問題については、国民にも、生産者を含めて大変な迷惑をかけているわけでありますから、こういった質問といいますか、そういったことについてはできるだけ迅速に、そして懇切丁寧に答えてやるということが、この食糧行政に対する信頼感を回復していくことになるのだというふうに私は思いますので、できるだけ早くそういったような対応をとってもらうように、この機会に要請をしておきたいと思います。
 次に、米の備蓄の問題であります。
 水田利用再編の第三期対策等に関連してですけれども、政府は、食糧管理法に基づいて毎年米の需給に関する基本計画を定めて米の供給を行っているわけです。近年の需給の実態は、卸売業界では前年と同程度の需要があると言っているわけですけれども、それにもかかわらず各期とも供給量を大幅に削減している。五十三年産米を希望に応じて売却しているといいながら、一方では不足分は五十三年産米を充てるように強要してきていた。これは言えば、四年連続不作という中でありながらそういうことをやってきた、そこに今回のような問題が起きたわけです。しかも、それすらも在庫量がないということで制限を加えて、総体で前年よりも三ないし五%ぐらいカットしているという状況にあると私どもは把握をしております。
 また、自主流通米も前倒しを促して、毎年新米を早食いして、今年は政府米も早食いしなければ追いつかないという状態だというふうに思うのです。その量は、農業専門雑誌などによると百万トンともまた百十万トンとも言われていて、綱渡りというものじゃなくてまさに刀の刃渡りのような状況ではないか。そういうことで端境期をつないでいかなければならない状態だというふうに私は思うのです。しかも、政府米の早食いで六十米穀年度の米を前借りするわけです。
 それにもかかわらず、今米穀年度末の政府在庫は十万トンであるというふうに言われていると思うのですが、これも何のことはない、六十米穀年度の米の前借りをさらに十万トン余計にしているということになるのではないかというふうに思うのです。前借りをして十万トン残があるなどということは一般では通用しない言い方だというふうに思うのですが、こういったようなことがあげくの果てには韓国米に頼らざるを得ない事態を招く。そういうことで、基本計画というものは全く空文に等しいのではないかと言わざるを得ないわけでありますが、この点はどうなのでしょうか。
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山田岸雄#18
○政府委員(山田岸雄君) 政府の方で決定しております基本計画につきましては、御案内のように三月にそれを定めておるわけでございまして、その当時といたしましては昨年からの持ち越しが十万トンございますし、また五十八年産米の供給量が千三十七万トンということもございまして、おおむね千五十万トンの需要八は供給し得るものではなかろうかというふうに考えておったわけでございます。
 その中身におきまして管理米といいますか、政府が管理する数量といたしましての集荷数量等における減だとか、最近におきます若干計画以上の需要が出ておるというふうなこともございまして、多少計画に狂いがあるというふうには見られるわけでございますが、今年度の端境期におきましては、政府といたしましても全力を傾注いたしまして、計画的な集荷なり、また一部早場米にも依存いたしまして、問題なく経過していきたい、このように考えております。
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菅野久光#19
○菅野久光君 では、今米穀年度の年度末の政府在庫はどのように考えたらいいでしょうか。
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山田岸雄#20
○政府委員(山田岸雄君) 今お答えいたしましたように、今年度末の古米の持ち越し量のみについて考えますと、私ども早場米の活用ということも考えておりますし、今後の需要が、御案内のとおり夏場でございますので、全体といたしましては不需要期に入るわけではございますけれども、どの程度になるかということもございまして、最終的にどの程度の古米持ち越しになるかは今のところちょっと申し上げかねるような事態でございます。
 なお、古米の持ち越しにつきましては、過去におきましても、一万トンだとか五万トンというふうな持ち越し量でしのいだこともございます。したがいまして、十万トン絶対になければ需給操作がうまくいかないということではないと思うのでございますが、今申し上げました今後の売れ行きの事情だとか、また、早食いにどの程度依存しなければならないか、こういうことによって違ってくるのではなかろうかと考えております。
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菅野久光#21
○菅野久光君 今も答弁の中にありましたが、過去も一万トンだとか五万トンだとかということでしのいだような話もあるわけですね。そういったような状況を生み出したものは一体何なのかということです。これはもう四年連続不作という天候のせいばかりでは片づけられない問題だというふうに思うのです。何といっても財政主導型の単年度需給を基本としたゆとりのない需給計画にその原因があるということを、この際、私ははっきり申し上げておかなければなりませんし、また、そのことについては私は間違いがないというふうに思うのです。特に米は天候に左右される、そういうもので、春に植えつけをしても秋になってみなければある程度わからないというようなものです。それを単年度需給という、私はそこに本当に根本的な誤りがある、そこをやはりきちんとしていかなければ、また今回のような大変な事態を招くのではないかというふうに思うのです。
 それで水田利用再編の第三期対策では、本年から毎年四十五万トンの備蓄をするというふうにしているわけですが、連年の早食いによって実際は備蓄ができないというふうに思うのです。それでしの際、この数量についても見直しをすべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
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山村新治郎#22
○国務大臣(山村新治郎君) 御存じのとおりの四年連続不作ということでございまして、ゆとりのない需給状況ではございますが、しかし、依然といたしまして米は潜在的には需要を上回るということにもなりますので、今後とも水田利用再編対策の着実的確な推進が必要であるとは思います。しかし、本年度から発足しました第三期対策につきましては、適正な在庫水準を確保するということで、各年四十五万トンずつ積み増しということを図っておるわけでございますが、本年度のこの需給状況、そして作況、これらを見ました上で、弾力的にこれを運用していきたいというぐあいに考えます。
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菅野久光#23
○菅野久光君 現実的にことしの場合は米はないので、もう早食い百万トンとか百十万トンとするわけですね。ことしはこの計画の四十五万トンは現実的にできるのでしょうか。
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山田岸雄#24
○政府委員(山田岸雄君) お答え申し上げます。
 四十五万トン年度末に在庫積み増しができるかという御質問の趣旨と思いますが、この点につきましては、早食いがどの程度になるかというふうなこととともに、五十九年産米の作柄がどうなるかというふうなことによりまして変わってこようかと思うのでございます。今早食い等は例年に比べて多少多目の早食いをせざるを得ない、こういうゆとりの面から見ますと情勢になっておるわけでございますが、なお作柄等につきまして、十分に現在の段階では見通すこと等も困難でございますので、六十米穀年度の年度末にどの程度の積み増しというようなことになるかは、まだはっきりしないような状態でございます。
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菅野久光#25
○菅野久光君 とれてみなきゃわからない、言ってみればそういうことになるのではないかというふうに思うのですが、今の状況から言えば、何か極めてこの四十五万トンの計画というものが危険な状況にあるのではないかというふうに思うのです。ことし仮にその備蓄ができないというような状況が生まれれば、その分を含めて来年度以降この備蓄のための量をふやしていくというようなことになるのだろうというふうに思うのですが、その辺の考え方をはっきりさせておいていただきたい。
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山田岸雄#26
○政府委員(山田岸雄君) 第三期対策におきましては、五十九年産米から以降三カ年間にわたりまして各年四十五万トンずつの積み増しを行うというふうなことが決められておるわけでございますが、今後どのようなテンポでそれを実現していくかということにつきましては、先ほど大臣からも御説明さしていただきましたように、今後の五十九年産米の作柄を見きわめながら、最終的には弾力的に対応していくということで対処していかなければならないと思っているわけでございますが、現在はその具体的な対応につきましては結論をまだ得ていないような状態でございます。
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村沢牧#27
○村沢牧君 ちょっと関連して。
 今の次長の答弁は、先日この席で総理が答弁したことと違うのです。総理は、第三期対策をやって百五十万トン備蓄をしたい、積み増しをしたいとはっきり答弁しているのです。その委員会答弁と違うじゃないですか。あなたは総理の答弁と違っているのだ。
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山村新治郎#28
○国務大臣(山村新治郎君) ちょっと慎重な次長の答弁でございましたが、これはやはり第三期対策百五十万トンの積み増し、を行うということでございますので、そこでこの作況を見た上で弾力的にこれを実現していきたいというぐあいに考えます。
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村沢牧#29
○村沢牧君 弾力的に対応して、四十五万トンずつ三カ年、百五十万トンにはならぬけれども、それに加えて三カ年間で百五十万トン備蓄したいとはっきり言っているじゃないですか。確認しているでしょう。
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