運輸委員会

1985-08-16 参議院 全130発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
昭和六十年八月十六日(金曜日)
   午後二時開会
    —————————————
   委員の異動
 八月五日
    辞任       補欠選任
    杉元 恒雄君     安田 隆明君
 八月十五日
    辞任       補欠選任
    高平 公文君     倉田 寛之君
    安田 隆明君     石井 道子君
    山崎 竜男君     大城 眞順君
八月十六日
   辞任       補欠選任
    江島  淳君     海江田鶴造君
    大城 眞順君     曽根田郁夫君
    内藤  健君     安田 隆明君
    倉田 寛之君    大河原太一郎君
    —————————————
  出席者は左のとおり。
    委員長        鶴岡  洋君
    理 事
               梶原  清君
               吉村 眞事君
               瀬谷 英行君
               矢原 秀男君
    委 員
               石井 道子君
              大河原太一郎君
               海江田鶴造君
               倉田 寛之君
               藏内 修治君
               曽根田郁夫君
               藤田  栄君
               森田 重郎君
               安田 隆明君
               小笠原貞子君
               伊藤 郁男君
               山田耕三郎君
   国務大臣
      運 輸 大 臣  山下 徳夫君
   事務局側
      常任委員会専門
      員        多田  稔君
   説明員
      警察庁刑事局番
      議官       仁平 圀雄君
      防衛庁防衛局防
      衛課長      宝珠山 昇君
      運輸省航空局長  西村 康雄君
      運輸省航空局監
      理部長      中村  徹君
      運輸省航空局技
      術部長      大島 士郎君
      運輸省航空事故
      調査委員会事務
      局長       藤冨 久司君
      気象庁長官    内田 英治君
    —————————————
  本日の会議に付した案件
○運輸事情等に関する調査
 (日航機墜落事故に関する件)
 (航空機事故絶滅に関する決議の件)
    —————————————
この発言だけを見る →
鶴岡洋#1
○委員長(鶴岡洋君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
 議事に先立ち、去る十二日に発生いたしました日航機墜落事故により遭難された方々並びに御遺族の方々に対し、本委員会として謹んで哀悼の意を表します。
 ここに犠牲者の御冥福をお祈りするため、黙祷をささげたいと存じます。
 どうぞ御起立をお願いします。黙祷。
   〔総員起立、黙祷〕
この発言だけを見る →
鶴岡洋#2
○委員長(鶴岡洋君) 黙祷を終わります。御着席願います。
    —————————————
この発言だけを見る →
鶴岡洋#3
○委員長(鶴岡洋君) それでは、運輸事情等に関する調査のうち、日航機墜落事故に関する件を議題といたします。
 この際、日航機墜落事故について山下運輸大臣から発言を求められておりますので、これを許します。山下運輸大臣。
この発言だけを見る →
山下徳夫#4
○国務大臣(山下徳夫君) 私は、航空交通の安全の確保が航空行政の最も基本的な課題であると確信して、従来から安全対策に最大限の努力を傾注するよう関係者を指導してきたところでありますが、去る八月十二日、日本航空一二三便、ボーイング747型機(乗客五百九名、乗員十五名)が墜落し、多数の死傷者が発生したことはまことに遺憾に存ずる次第であります。
 この事故により亡くなられた方々の御冥福を心からお祈りいたしますとともに、御遺族の方々に衷心よりお悔やみ申し上げる次第であります。また、負傷されました方々の一日も早い御回復をお祈り申し上げます。
 政府といたしましては、捜索救難活動を強力に推進するため、直ちに持ち回り閣議により日航機事故対策本部が設置され、本部ではきのうまでに五回にわたり会議を開き、生存者の救出、遺体の搬出に全力を尽くすことを申し合わせるとともに、関係機関の協力体制の確立、ヘリポートの設置、その他緊急に措置すべき事項を決定したところであります。
 現在、関係機関の総力を挙げて遺体、遺品の収容などの捜索救難活動に取り組んでおります。また、事故の再発防止のため、事故原因の究明を急ぐとともに、ボーイング747型機の垂直尾翼の一斉点検を指示したところでありますが、今後かかる事故が二度と起こらないよう航空機の安全確保に万全を期してまいる所存であります。
 事故の内容及び対策の実施状況につきましては当局より説明させますので、よろしくお願い申し上げます。
この発言だけを見る →
鶴岡洋#5
○委員長(鶴岡洋君) それでは、引き続き日航機墜落事故についての概要説明を聴取いたします。西村航空局長。
この発言だけを見る →
西
西村康雄#6
○説明員(西村康雄君) 日本航空一二三便の事故の概要及び対策の概要について御説明申し上げます。
 この事故は、昭和六十年八月十二日十九時ごろ発生したものでございまして、航空機の墜落場所は、群馬県、長野県の県境、三国山付近、三国山の北西部でございます。墜落航空機は日本航空株式会社所属ボーイング式747SR100型、航空機登録番号はJA八一一九でございます。この飛行機は日航一二二便として東京国際空港を十八時に出発し、大阪国際空港に十九時に到着する予定でございました。実際に同機は十八時十二分に東京国際空港を出発しております。同機の搭乗者は、乗客五百九名、うち幼児十二名、乗員十五名、計五百二十四名が搭乗しておりました。乗員は機長が高濱雅己以下でございます。
 事故に至る経過と捜索活動の状況について申し上げます。
 本航空機は、八月十二日十八時十二分に東京国際空港を離陸し、大阪国際空港に向け飛行中、十八時二十五分、伊豆半島東方上空で東京航空交通管制部に対しまして異常事態が発生したという緊急連絡を行い、東京国際空港へ引き返すことを要求してまいりました。同管制部は、直ちに、大島上空を経由し同空港へのレーダー誘導を行うために右旋回して東方向に戻るよう指示を行いましたが、同機からは操縦不能との報告がございました。同機はさらに北西に向かい、駿河湾上空を横断して焼津付近上空で針路を北にとり、不安定な飛行を続けながら富士山の西側の上空を通過し北東に向かいました。大月付近上空では高度を下げながら北上し、十八時五十七分、東京国際空港から磁方位で三百八度、五十九海里の地点で羽田レーダーの画面から機影が消失したわけでございます。
 この直後、関係機関は直ちに捜索業務を開始いたしまして、夜を徹しまして、航空自衛隊を初め陸上自衛隊、警察、消防等の関係機関が空と地上から必死の捜索をいたしました。その結果、八月十三日の払暁に群馬県、長野県の県境の三国山付近で墜落している現場を確認したわけでございます。
 事故対策の概要でございますが、政府は、今回の事故の重大性にかんがみまして、捜索救難活動を強力に推進するため、事故発生の八月十二日に直ちに運輸大臣を本部長とする日航機事故対策本部を設置いたしまして、昨日までに五回にわたり会議を開きまして、生存者の救出、遺体の収容に全力を尽くすことを申し合わせ、関係機関の協力体制の確立、ヘリポートの設置、その他緊急に措置すべきことを決定し、これを実施に移しております。
 また、運輸省について申しますと、事務次官を長とする事故対策本部を事故発生後直ちに設置しまして、関係機関との連絡体制をしいたわけでございます。
 現地における捜索救助活動について申し上げますと、事故の現場が確定されました八月十三日の午前十一時五十分に、群馬県の多野郡上野村には現地における捜索救助活動に当たる体制として現地対策本部が設けられております。現地におきまして捜索救助活動に当たりました要員、機材の出動状況について申し上げますと、昨八月十五日までの出動状況は、防衛庁が延べで一万六百人、航空機が九十機、警察関係では延べで七千五百人、航空機十六機、消防関係では三万三千人、車両二百七十両、航空機二機、海上保安庁が四十五人、航空機七機というのが出動しております。
 現場の状況は、非常に山奥で、地上からは約五、六時間の行程を要する道のない山奥でございます。現場は三十度ないし四十度の急傾斜地で人間が立っているのも困難な場所でございます。この場所におきまして、十三日の早暁からヘリコプターで人員が次々と降下しまして救助活動を開始いたしまして、まず第一に生存者の救出に努めたわけでございます。この結果、十三日の午前中には四人の生存者が発見されまして、生存者は吉崎博子さん(三十五歳)、吉崎美紀子さん(八歳)、川上慶子さん(十二歳)、落合由美さん(二十六歳)、いずれも女性でございます。このほかには生存者は現在までに確認はされておりません。
 それから遺体の収容、確認でございますが、現在、遺体の収容、確認には全力を挙げておりまして、本日十三時現在では、収容遺体総数は二百八十八体、身元確認がなされた遺体は百四十七体でございます。現在引き続き遺体の搬出に努めておりますが、なお三百の遺体が現場にあるわけでございまして、これらの遺体は現場の谷底にあるということで、非常に搬出が難しい状況がだんだんふえてまいりますが、現在のところ、さらに現場にヘリポートの増設をする等、可能な限り遺体の引き揚げの速度を速めるように努力を続けているわけでございます。現在対策本部では、この遺体の引き揚げにつきましていろいろな方策を引き続き検討して、全力を挙げてこれに努めていく所存でございます。
 それから事故の原因の調査でございますが、航空事故調査委員会は、十二日の午前中に委員長ほか十二名の担当官が現場に到着いたしまして調査を開始しております。現在、墜落現場の機体の残骸と海上からの揚収物件の収容、情報の収集に当たっております。八月十四日の午後にはボイスレコーダーとフライトレコーダーが発見されまして、その調査、解析を始めたところでございます。
 それから浮遊物でございますが、相模湾付近の海域で八月十三日に垂直安定板の前方上部、そして十四日には補助動力装置の空気取り入れ口ダクト、下部方向舵の表面、さらに八月十五日には垂直安定板前方上部の一部が発見されたわけでございます。海上保安庁では引き続きこの相模湾を中心とする海域の海上捜索を実行しております。
 それから今回の事故原因につきましては、現在航空事放調査委員会で調査中でございますが、これまでのところ、垂直尾翼の損傷が事故原因の端緒であるという疑いが非常に強くなってまいりました。そこで、とりあえず、八月十五日、ボーイング747型の航空機を所有しております航空会社四社、日本航空、全日本空輸、日本アジア航空、日本貨物航空の各会社に対しまして、この型の航空機の垂直安定板と方向舵について所要の検査を行い、ふぐあいがあれば修理するということを指示したところでございます。
 現在の事故の概要及び事故対策の概要は以上でございます。
この発言だけを見る →
鶴岡洋#7
○委員長(鶴岡洋君) これより質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#8
○瀬谷英行君 今回の飛行機事故で遭難をされた犠牲者に対して心から哀悼の意を表するものでありますが、このような痛ましい事故がどうして起きたのかという事故原因の究明を徹底的に行う必要があると思います。
 そこで、まず原因究明の方法でありますけれども、事故調査委員会がいろいろと行動をしておるということでありますが、どういう方法で事故原因の究明が行われるのかということをまずお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
西
西村康雄#9
○説明員(西村康雄君) 事故調査の問題は、政府といたしまして、現在の生存者の救出、遺体の引き揚げということと並びまして最も急ぐべき対策の一つでございます。そのために、事故調査委員会を中心といたしまして事故調査体制を組むと同時に、関係機関が物件の収集に当たって努力しております。幸いボイスレコーダーとフライトレコーダーが収集されましたので、これで事故機の飛行の態様が判明してくるということでございますが、これに加えまして、残された物件の切断状況等を中心としましてこれから事故対策に入ってまいりますが、FAAその他の関係官の到着もありましたので、具体的な調査の開始はこれから進んでいくところでございます。
 詳細につきましては事故調査委員会から御説明させていただきたいと思います。
この発言だけを見る →
藤冨久司#10
○説明員(藤冨久司君) 航空事故調査委員会におきましては、日航機墜落現場の機体の残骸、海上からの揚収物件の収容及び情報の収集等の作業に当たっているところでございますが、その作業は、先ほど航空局長が申し上げましたように、現地の環境条件が非常に悪く、困難をきわめているところでございます。現在までに、事故原因の解明に重要な役割を果たしますCVR、DFDRを収容いたしまして、これの解析、調査に努めているところでございます。また一方、相模湾等の海上から同機の尾翼の一部等も発見されておりますので、これらの残骸等につきましても解明に努力しているところでございます。
 それで今後でございますけれども、このDFDR、CVRを初めといたしまして、得られた諸物件の調査、解析、あるいはレーダーの航跡図、管制通信などの通信記録、関係者、目撃者の口述などを広く収集いたしましてこれを解析し、できる限り早く原因の解明に努めたいと考えているところでございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#11
○瀬谷英行君 今の御答弁、具体的にはどんなものだか素人にはわかりにくかったんですがね。
 そこでまず大臣にお伺いしたいんですが、伝え聞くところによると大臣はこの飛行機に乗ってこられた。この飛行機がもう少し早く事故を起こすと大臣も巻き添えを食うところだったということで、非常にその点で際どい思いを大臣もされているわけですね。こういう事故が起こるとは恐らくだれも想像しなかったと思うんです。しかしたまたまこういう事故が起こりました。そうするとお互いにこれは人ごとじゃないわけです。
 そこで、こういう事故の原因の究明というのは隠し立てしないでやらなきゃいけないと私は思うんです。とにかく調査委員会という機関があって専門的な調査をやっているということだったら、私はその結果があらわれるということを期待をいたしておりますけれども、やはり大臣としても、事故原因の究明、もちろん遺族に対する補償その他の処置も大事なことだし、遺体の引き揚げも大事なことでありますけれども、事故原因の究明があいまいで終わってしまったのではいけないと思うんですね。その意味では、行政の責任者として事故原因の徹底的な究明、これは政治的判断を抜きにして行われるべきものだというふうに私は思うんです。その点についての大臣の今回の事件に対する所感と、それから究明の方法等についてのお考え方をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
山下徳夫#12
○国務大臣(山下徳夫君) 全く瀬谷先生のおっしゃるとおりでございまして、実は私ごとで恐縮でございますが、今から十三年前にボンペイにおける日本航空の事故でも私は重傷を負った経験がございます。四週間の重傷を負ったのでございますが、そのときだって、本当に自分でそういう事故に遭ってみますと、とにかく原因だけははっきりしてくださいということを切望したい。自分でそういう体験を持っておりますので、今度はさらに私は行政の責任者としてこれはきちんとしなきゃならぬ、初めからそういう覚悟で臨んでおります。
 したがいまして、事故調の皆さん方にも翌朝早く現地に行ってもらいまして、いち早く現場検証から開始をされておるわけでございます。同時に、今回は四名の方が生存されているということは大変私は救いであったと思いますし、こういう方々の非常に貴重な御体験等も十分聞かせていただく。現段階においてはまだ精神的にも非常に不安定の御様子でございますから、そう長時間にわたって聞くことは不可能でございますけれども、こういう証拠、今の場合は証拠ではございませんが、いろいろ物的証拠等は一刻も早く調査をしていただくことの方がいいかと思っております。
 なお、おっしゃいました、すべてあからさまにしてということで、私も基本的には同感でございますが、先ほど話がございましたCVRとかDFDR、内容は私よくわかりませんが、特に音声記録装置というようなものは操縦室の私語もすべて入っておりますから、プライバシーに関するごく一部を除いては、私はこれは別に隠し立てするものではない、そして皆さん方が御納得のいくような方法でもって徹底的に図られるべきである、かように思っております。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#13
○瀬谷英行君 そこで、ボイスレコーダーとかフライトレコーダというものが幸いにして回収をされたということでありますが、別にこれは機密にすべき事柄は恐らくないと思います。したがって、この内容も公表されても差し支えないものだというふうに思います。現在までに、ボイスレコーダーとかあるいはフライトレコーダー等の解析の結果どの程度までのことが判明をしているのかということがわかりましたならば御報告をいただきたいと思います。
この発言だけを見る →
山下徳夫#14
○国務大臣(山下徳夫君) これは事務局長から御回答申し上げたら適当かと思いますけれども、これらはすべて解読をしなきゃならぬ、コンピューター等を使って解読をしなきゃならぬ、しかも、相当損傷しておるということでございますから、解読にはかなり困難性があるというふうに伺っております。しかし、わかりやすい形でもって皆様方にこれをひとつ公開と申しましょうか、そういうことはできる限り、さっき申し上げましたごくプライバシーに関すること以外にはそういう方針でいくべきである、これは私の考え方でございますが、事故調の局長からまた答弁があるかと思いますが、私は私の気持ちだけをお伝えしておきます。
この発言だけを見る →
藤冨久司#15
○説明員(藤冨久司君) CVRと申しますのは、ボイスレコーダーと申しまして、操縦室の中の音声が収録される機械でございます。それからDFDRと申しますのは、航空機の飛行状況を記録する装置でございます。この二つの装置につきましては現在回収をされたところでありますが、何分にもああいう事故でほうり出されたために回りが損傷をいたしております。そこでそういった部分の修復もやりながらその解読に現在入ったところでございます。したがいまして、今ここまでということをはっきりと申し上げられないのは非常に申しわけないところでございますが、作業に取りかかったというところで御理解をいただきたいと存ずる次第でございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#16
○瀬谷英行君 高空から落ちたわけですから故障等があるということはやむを得ないと思いますし、それだけに解読に手間もかかるだろうと思いますが、これが内容がわからないほど壊れているのではなくて、十分にその内容がわかる状況にある、現在作業にかかっておるということなのでしょうか、それともほとんどわからないという結論しか出ないのかどうか、ある程度日数をかければ内容は判明するというふうに理解をしてよろしいのか。一体どの程度のものなのか、その点をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
藤冨久司#17
○説明員(藤冨久司君) 装置が二つございまして、若干の差はございますが、全然再生不可能という状況ではないように私聞いております。ただ、それの再生解読には若干時間がかかるということでございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#18
○瀬谷英行君 不可能ではない、しかし時間がかかるということですが、今日まで判明したこともあるし、これからでないと判明しないこともあるということかと聞き取れるのでありますが、大体いつごろまでにその内容がわかるんですか。
この発言だけを見る →
藤冨久司#19
○説明員(藤冨久司君) 実は、今日までにわかったところもあるのではないかというお言葉でございましたのですが、先ほど申し上げましたように、機器の装置の修復等も鋭意徹夜作業でやっているところでございまして、まだここまでわかるというところまで参っておりません。
 それから、先ほど大臣も申し上げましたところですが、解読には、すぐ人が見て聞いてということでわかるようなものでもございませんので、その点で今までどんな範囲がわかったということを申し上げられないのでございます。したがいまして、かなり専門的な機械作業等も入りますので、現時点でちょっと期間を申し上げられないのは残念でございますが、御理解をいただきたいと存ずる次第でございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#20
○瀬谷英行君 それでは、ある程度の時間をかければ内容は明らかになる、このように理解をしてよろしゅうございますか。
この発言だけを見る →
藤冨久司#21
○説明員(藤冨久司君) 機械のことではございますが、現在までの作業状況から、鋭意修復に取り組んでおりますので御期待に沿えるのではないかと考えております。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#22
○瀬谷英行君 わかりました。わかり次第ひとつ公表していただくようにお願いをしたいと思います。
 それから捜索救難体制なんでありますけれども、当初三国山周辺で墜落をしたのではないかというテレビ等の放送もございました。この三国山なんでありますけれども、私は一度林道を通ってこの峠まで行ったことがございます。長野県側は割合とこの峠から見た場合には平たんでありますけれども、埼玉県側、群馬県側は山が険しいんです。重なり合った山がずっと続いているところなんです、地形的に。それだけに、もし埼玉県側にでも墜落をしたらこれは大変難しいことになるなというふうに私は思ったんです。群馬県側も埼玉県とあそこは隣り合っておりますから、山岳が重なり合っているという事情は想像できるのでありますが、こういう困難な地形で捜索救難活動をするというのはこれまた大変なことだと思います。
 結局、一体どこが中心になって、どういう人たちが動員をされてこの捜索救難体制をとっているのか。新聞等では自衛隊もたくさん出ておる、警察も出ておる、消防も出ておるというわけでありますが、消防等については限りがありますし、ある程度警察あるいは自衛隊等の人の力をかりないと動きがとれないというふうに思います。しかし、本来ならば会社側が行うべきことであっても、実際問題として会社の手に負えないような山の中であるということになると、政府自身が乗り出さなければならないというのはこれは常識でありますが、その場合のシステムですね、これは一体どういうふうになっておるのか。また、今日までその救難体制について問題はないのかどうか。いろいろな点で難しいこともあっただろうと思うのでありますが、その辺の救難体制のシステム等についてということをまずお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
西
西村康雄#23
○説明員(西村康雄君) 先ほど概要のところで申し上げましたが、政府全体といたしましては、事故発生の当夜直ちに運輸大臣を本部長とします事故対策本部を設けたわけでございます。ここでは、現地の救難活動に当たります関係機関の責任者が全員参加して中央としての対策を検討いたしまして、逐次決定し現場に指示したわけでございますが、現場では御承知のように自衛隊、警察、消防、その他地元のいろいろな関係の方の御協力をいただいているわけでございます。
 そこで、現場の救難対策そのものは、各関係機関が多数出てまいりますので、現在のところ群馬県警の本部長が現地の総指揮をとっておりまして、そこで関係機関がどういう手順で救助対策をやるか十分に打ち合わせをしまして、ヘリコプターの運営あるいは地上側の人員の動員等手順を決めまして連日活動しているということでございます。その点につきましては、現地では極めて関係機関が緊密に連絡をしておりまして、混乱はございません。現在のところ、考えられる限り効率的なかつ多数の能力が現場の状況に応じまして投入されておりまして、政府といたしましてはこれ以上の救援体制はとれないというところまでやっている次第でございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#24
○瀬谷英行君 地形からして救難活動は極めて困難であろうというふうに私も推察をいたします。ああいう場所ではヘリコプターなどというものがなかったらどうにもならなかっただろうと思います。運輸省にはこういう場合に対応できるようなヘリコプターは置いていないのかどうか。まあ恐らくないんじゃないかと思うのでありますが、あったとしてもそうはないだろうと思います。当然これは自衛隊のヘリコプターということになるわけでありますが、自衛隊のヘリコプターは入間基地等に置いてある自衛隊のヘリコプターを動員して行われているのかと思いますが、航空自衛隊が主となってやっているのかどうか、このヘリコプター等の動員はどういう形でだれが指揮をとってやっているのか、その点をお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
宝珠山昇#25
○説明員(宝珠山昇君) 御説明いたします。
 救援体制でございますけれども、東部方面総監に災害派遣の要請がございまして、これを最高にいたしまして、第十二師団長を現場における指揮官として活動しております。航空自衛隊の方も御指摘のように関係ございますので、入間にございます中部航空方面隊の副司令をこの十二師団長の協力者として指示しております。場所といたしましては、十二師団隷下の松本、相馬原あるいは新発田、それから上越市の普通科連隊、それから航空部隊といたしましては、立川、木更津の部隊、それから航空自衛隊の百里、入間の部隊などを出しております。それから当初現場におりました習志野の空挺団が最初参加いたしております。
 人数といたしましては、先ほど御報告ございましたように、延べといたしまして十五日現在で一万六百余人、車両といたしましては千五百六十六両、航空機としては九十三機。一日当たりとしましては、人間が約三千百名前後、車両が四百数十両、航空機といたしましては三十数機が先ほどのような指揮のもとで動いているという状況でございます。
 現場は大変急峻なところでございまして、先ほど申し上げましたように、隊員はいずれも遠くから出かけていっております。非常食糧などを携行して現場に行っているわけでございます。大変疲れもひどいということで、逐次交代をさせながら、夜間は木の根っこなどに仮眠をするというような状況でございまして、そういうことから交代をさせながら精いっぱいの努力をしているという状況でございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#26
○瀬谷英行君 最初この遭難した場所について私なりに考えたことは、山が険しい、山林が生い茂っておる、そのかわりその山林がクッションになって、ひょっとしたら小さな子供なんかが助かるという場合もあり得るのではないかということを考えてみたんです。幸いにして四名の生存者がいたことは救いだったと思いますけれども、しかし場所がわからないと救援活動ができないわけなんですね。しかし、実際問題として、この飛行機が落ちたのは七時ごろでありますから、落ちると同時に火災を起こしているわけです。火災を起こしているということは、上空から捜索をすればどの辺で火災を起こしているかということと、それから地図の上でどの辺に該当するかということの見当もある程度つくのではないかという気がいたしました。
 そうすれば、遭難者、まあ暗いうちは難しいとしても、夜が明ける早々に救難活動を展開すれば、あるいはある程度のけがをした人などがいれば救うことができるのではないかというふうにも思いましたけれども、常識的には飛行機が墜落をすればこれはもう全員死亡というのが常識なんです。しかし、こういったまたま生存者がいたという事例から考えると、救難体制をとる場合にはなるべく早く、夜が明けると同時に可能な限りヘリコプター等を使って捜索をするということが必要だろうというふうに思われるんですけれども、その点、前の晩から翌朝にかけてどういう処置をなさったのか、どういう方法で救難活動を展開されたのか、その点もあわせてお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →
宝珠山昇#27
○説明員(宝珠山昇君) 時間を追って若干御説明させていただきますと、当日の十八時五十七分でございますけれども、レーダーから航空機の機影が消えたとの情報に接しております。そういうことで、緊急待機中の、領空侵犯等のために待機させております戦闘機二機を百里から直ちに発進を指令いたしまして、上空で現場に誘導したわけでございます。これが十九時一分でございますから、十九時一分に指令を出しましてとりあえず発進させております。
 十九時二十分ごろに現場に着きまして、先生が先ほど御指摘のような炎というものを確認しておりますが、何分戦闘機でございますので速度が速いということから現場の詳細な位置をつかむということはできません。それで、救難ヘリコプターでございますバートルmを直ちにまた発進させまして現場上空に誘導しましたけれども、真っ暗やみということで目標に当たるものが見つからないというような状況がございました。現場上空にヘリコプターを停止状態にさせるとともに、入間からタカンの電波を使いまして方位、距離を測定いたしまして概略の位置を得るとともに、関係機関に通報を申し上げたわけでございます。
 こういう努力をするのとあわせまして、陸上自衛隊は災害派遣の準備をするというようなこと、その後、災害派遣の要請を得て夜を徹して現場に向かうという努力をいたしました。しかし、陸上からの詳細な位置の確認というのは、何といいますか、月がないというようなこともございまして不可能であったという状況でございます。そういうことで、夜、道をできるだけ啓開する努力を続けるとともに、夜明けを待って航空機を出動させる、夜のうちに準備をするとともに、夜明けを待って活動させるというようなことで、先ほども御報告のございましたような現場の確認、それとそちらの方への誘導という努力を行ったものでございます。
この発言だけを見る →
瀬谷英行#28
○瀬谷英行君 今の御答弁で、ツキがないということがございましたが、それはついてないという意味ですか、お月様が出てなかったという意味なんですか、どっちなんですか。
この発言だけを見る →
宝珠山昇#29
○説明員(宝珠山昇君) 何といいますか、ムーンの方でございまして、明かりがないという意味でございます。
この発言だけを見る →
← 戻る