安全保障委員会

1994-10-20 衆議院 全271発言

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会議録情報#0
本国会召集日(平成六年九月三十日)(金曜日)
(午前零時現在)における本委員は、次のとおり
である。
  委員長 近藤  豊君
   理事 大野 功統君 理事 中谷  元君
   理事 町村 信孝君 理事 山崎  拓君
   理事 赤松 正雄君 理事 神田  厚君
   理事 樽床 伸二君 理事 岩垂寿喜男君
      麻生 太郎君    伊藤宗一郎君
      大島 理森君    瓦   力君
      熊代 昭彦君    桜井  新君
      鈴木 宗男君    谷垣 禎一君
      中山 利生君    中山 正暉君
      西銘 順治君    浜田 靖一君
      宮里 松正君    愛知 和男君
      石井  一君    上田  勇君
      北川 正恭君    高市 早苗君
      東  順治君    船田  元君
      松田 岩夫君    山口那津男君
      渡辺浩一郎君    金田 誠一君
      左近 正男君    土肥 隆一君
      横光 克彦君    小沢 鋭仁君
      東中 光雄君    海江田万里君
      中村  力君
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平成六年十月二十日(木曜日)
    午前十時四分開議
出席委員
  委員長 近藤  豊君
   理事 大野 功統君 理事 中谷  元君
   理事 町村 信孝君 理事 山崎  拓君
   理事 赤松 正雄君 理事 神田  厚君
   理事 樽床 伸二君 理事 堀込 征雄君
      麻生 太郎君    伊藤宗一郎君
      大島 理森君    金田 英行君
      瓦   力君    熊代 昭彦君
      栗原 博久君    斉藤斗志二君
      中山 正暉君    西銘 順治君
      浜田 靖一君    愛知 和男君
      伊藤 英成君    石井  一君
      北川 正恭君    高市 早苗君
      東  順治君    船田  元君
      松田 岩夫君    山口那津男君
      山田 正彦君    五島 正規君
      土肥 隆一君    小沢 鋭仁君
      東中 光雄君    海江田万里君
      中村  力君
 出席国務大臣
        外 務 大 臣 河野 洋平君
        国 務 大 臣
        (防衛庁長官) 玉沢徳一郎君
 出席政府委員
        内閣官房内閣安
        全保障室長   坪井 龍文君
        国際平和協力本
        部事務局長   藤島 正之君
        防衛庁参事官  小池 寛治君
        防衛庁参事官  熊谷冨士雄君
        防衛庁長官官房
        長       三井 康有君
        防衛庁防衛局長 村田 直昭君
        防衛庁教育訓練
        局長      佐藤  謙君
        防衛庁人事局長 萩  次郎君
        防衛庁経理局長 秋山 昌廣君
        防衛施設庁長官 宝珠山 昇君
        防衛施設庁総務
        部長      粟  威之君
        防衛施設庁施設
        部長      小澤  毅君
        外務省総合外交
        政策局長    柳井 俊二君
        外務省総合外交
        政策局国際社会
        協力部長    高野幸二郎君
        外務省総合外交
        政策局軍備管
        理・科学審議官 林   暘君
        外務省アジア局
        長       川島  裕君
        外務省北米局長 時野谷 敦君
        外務省中近東ア
        フリカ局長   須藤 隆也君
        外務省条約局長 折田 正樹君
 委員外の出席者
        国際平和協力本
        部事務局参事官 貞岡 義幸君
        安全保障委員会
        調査室長    下尾 晃正君
    —————————————
委員の異動
九月三十日
 辞任         補欠選任
  宮里 松正君     野田  実君
  岩垂寿喜男君     石橋 大吉君
  金田 誠一君     五島 正規君
  左近 正男君     早川  勝君
  横光 克彦君     堀込 征雄君
十月五日
 辞任         補欠選任
  鈴木 宗男君     斉藤斗志二君
同月十一日
 辞任         補欠選任
  東中 光雄君     不破 哲三君
同月十三日
 辞任         補欠選任
  熊代 昭彦君     後藤田正晴君
  不破 哲三君     東中 光雄君
同日
 辞任         補欠選任
  後藤田正晴君     熊代 昭彦君
同月二十日
 辞任         補欠選任
  桜井  新君     中川 秀直君
  中山 利生君     栗原 博久君
  野田  実君     金田 英行君
  上田  勇君     伊藤 英成君
  松田 岩夫君     山田 正彦君
同日
 辞任         補欠選任
  金田 英行君     野田  実君
  栗原 博久君     中山 利生君
  伊藤 英成君     上田  勇君
  山田 正彦君     松田 岩夫君
同日
 理事岩垂寿喜男君九月三十日委員辞任につき、
 その補欠として堀込征雄君が理事に当選した。
    —————————————
九月三十日
 自衛隊法の一部を改正する法律案(内閣提出、
 第百二十八回国会閣法第一五号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 国政調査承認要求に関する件
 国の安全保障に関する件
     ————◇—————
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近藤豊#1
○近藤委員長 これより会議を開きます。
 この際、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 理事岩垂寿喜男君が去る九月三十日委員を辞任されたのに伴い、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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近藤豊#2
○近藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 それでは、理事に堀込征雄君を指名いたします。
     ————◇—————
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近藤豊#3
○近藤委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 国政に関する調査を行うため、本会期中、国の安全保障に関する事項について、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対し、承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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近藤豊#4
○近藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
     ————◇—————
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近藤豊#5
○近藤委員長 この際、玉沢防衛庁長官及び河野外務大臣より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。玉沢防衛庁長官。
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玉沢徳一郎#6
○玉沢国務大臣 私より、ルワンダ難民のための人道的な国際救援活動への自衛隊部隊等の参加につきまして御報告いたします。
 アフリカのルワンダ共和国において本年四月に内戦が再発して以来、御承知のとおり、大量の難民が発生しており、隣接国のザイール共和国には、今なお百二十万人以上の難民が滞留いたしております。現地の難民の状況につきましては、難民発生当初の最悪の状況は脱したものの、依然として極めて悲惨な状況にあり、国際連合難民高等弁務官事務所すなわちUNHCRを中心とし、各種の人道的な国際救援活動が懸命に行われているところであります。
 我が国といたしましても、ルワンダ難民救援のため、これまで資金面での協力及び物資協力を行ってまいりましたが、これに加えて、人的な面でも協力を行うことは、大きな意義を有するものと認識しております。
 このようなことから、我が国におきましては、このたび、UNHCRからの要請にこたえ、人道支援の観点から人的協力を行うこととし、国際平和協力法に基づき、ザイール共和国等におきまして、医療、防疫、給水、空輸等の難民救援の分野における国際平和協力業務を実施するため、自衛隊の部隊等の派遣を行ったところであります。
 我が国が自衛隊の部隊等の派遣を行ったことに伴い、私自身も九月下旬にザイール等の関係諸国を訪問し、各国首脳等と会談するとともに、現地の自衛隊部隊の隊員の激励を行いました。その中で、ケニアの大統領府コネス国防担当大臣、ザイールのモブツ大統領、ルワンダのビジムング大統領等との会談では、自衛隊の行う人道的な救援活動について十分理解していただき、高い評価を得るとともに、貴重な情報を得ました。このほか、ケニアではナイロビを中心とした空輸業務に対する基地提供等の協力について、またルワンダでは難民の帰還問題等について話し合うことができ、大変有意義でありました。特に、ザイールのモブツ大統領との会談では、先方より自衛隊のゴマでの活動に支障のないよう全面的に支援する旨の発言があり、大変心強く感じた次第であります。
 また、現地におきましては、自衛隊が行う医療、給水、防疫、空輸等の人道的救援活動に対する期待が高く、本格的な活動を開始する必要性を痛感をいたしました。また、ルワンダ周辺国ではUNHCR及びNGOが献身的な活動を行っており、これと緊密な連携をとっていくことが重要であると感じました。
 このような状況下、今月末に展開を完了する予定であります陸上自衛隊の救援隊は、各所において既に活動を開始しております。医療につきましては、国立ゴマ病院におきまして、難民キャンプから送られてきた患者に対する手術を含む措置及び州立の衛生検査場における細菌検査を実施しているところであります。防疫につきましては、難民キャンプにおける活動を行っているところであります。給水につきましては、ルワンダ難民のための浄水といった業務を行っているところであります。また、先月末に展開を完了した航空自衛隊の空輸派遣隊は、今月初めから、ケニアのナイロビを拠点として、陸上自衛隊救援隊の人員・装備等のほか、UNHCRやNGO等の人員の空輸を実施いたしているところであります。
 他方、現地の治安の面につきましては、大量の難民が一時期に流入したことにより、大きなあつれきと混乱が生じ、その中には武装強盗化した者もいると言われておりまして、厳しい状況にあると考えられます。しかしこの状況は、現状におきましては、自衛隊が活動を行うのに支障を来すほどには至っていないものと認識しておりますが、いずれにせよ、今後の治安情勢ににつきましては、引き続き注意深く見きわめる必要があると考えております。
 政府におきましては、現在、官房長官のもとで関係省庁による定例の情報連絡会議を行うなど、政府としての対応に遺漏なきよう期するように努めております。
 現地での活動は、これまでのところ、特段の問題なく整々と行われているとの報告を受けておりますが、いずれにせよ、自衛隊の部隊等が行う難民救援活動に関しましては、今後とも隊員の安全確保も含め、関係省庁と連携をとりながら全力を傾けてまいる所存でありますので、今回の部隊等の派遣につきまして、よろしく御理解と御支援をお願いをする次第であります。拍手
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近藤豊#7
○近藤委員長 河野外務大臣。
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河野洋平#8
○河野国務大臣 冷戦後の新しい国際情勢のもとで、国連に対する国際社会の期待はかってないほどに高まっております。
 国連がこのような世界の期待に的確にこたえるためには、国連の改革が必要であります。国連が機能強化に向けた改革を進める上で特に重要なのは、安全保障理事会の改組です。安保理の活動は、今や世界の平和と安定のための幅広い分野にわたっております。国連加盟国の数は、創設時の五十一カ国から百八十四カ国にまで増大しましたが、安保理の構成は、国連創設当時の世界を前提に構想されたものからほとんど変化をしておりません。他方で、国際的により大きな責任を担い得る国が出てきております。
 こうした状況を踏まえ、一昨年、国連総会において、安全保障理事会議席の衡平配分と拡大に関する決議が採択をされました。この決議を受けて、我が国を含む多くの国々が安保理改組問題に関する意見書を提出いたしました。また、昨年十二月には、安保理の議席の拡大に関するあらゆる側面及びその他の関連する事項を検討するための作業部会を設立することが決定されました。
 本作業部会は、本年一月より九月まで会合を行いました。作業部会の議論におきまして、安保理理事国数を増加すべきであるとの点について意見の一致がありましたが、同時に、その増加の範囲と性格についてはさらなる議論が必要であるとの点についても合意がありました。このような議論を経て、安保理改組問題については、国連総会の今会期中も議論が継続されております。
 私は、先般の国連総会における演説の中で、我が国の考え方につき次の趣旨を述べたところであります。
 まず、国際貢献に関する我が国の基本的な考え方として、憲法が禁ずる武力の行使は行わず、憲法の範囲内で国連の平和維持活動に積極的に協力するとともに、軍縮・不拡散に積極的に取り組み、開発、環境などの地球規模の問題について、これまで以上の貢献を行っていくことを述べました。
 安保理改組については、その機能の効率性を確保しつつ、世界の現状を反映した形で改組し、独化することが必要であることを訴えるとともに、さきに述べた国際貢献に関する基本的な考え方のもとで、我が国は、多くの国々の賛同を得て、安保理常任理事国として責任を果たしていく用意があることを表明いたしました。
 また、国連改革の一環として、総会の活性化、経済社会理事会の機能の強化、信託統治理事会の廃止、旧敵国条項の削除の諸点についてもあわせて主張したところであります。
 安保理改組に関するこれまでの議論を見ますと、多くの国々がこの問題に関する我が国の立場を理解し、支持する旨述べてはおりますが、あわせて地域の代表性の改善を求める意見や、先進国と途上国との間のバランスへの配慮を求める意見も出されております。
 国連総会における演説で多数の国々が安保理改組の重要性に言及していることに示されているように、この問題は既に国際社会の大きな関心事項となっています。この問題については、国連の場において引き続き議論が行われます。我が国としては、国連創設五十周年を来年に控え、各国とも協力しつつ、具体的な改組案の合意に向け、積極的に討議に参加してまいります。
 もとより決して易しい課題ではありませんが、今後とも国民各位の一層の御理解を得て、安保理改組を初め、総会の活性化、経済社会理事会の機能強化など、幅広い国連改革の実現に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げます。拍手
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近藤豊#9
○近藤委員長 国の安全保障に関する件について調査を進めます。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。山田正彦君。
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山田正彦#10
○山田(正)委員 新生党の山田正彦です。
 きょうは政府の危機管理について種々質問させていただきたい、そう思っております。
 あすはジュネーブにおいて北朝鮮の問題で米朝合意がなされるということでございますが、その北朝鮮のことに関しまして、七月の九日、いわゆる平壌放送が正午から金主席の死亡を報じたわけですが、私どもにとりまして実は当時大変緊迫した状況の中でございました。私は、当時旧与党の安全保障議員連盟の事務局長をいたしておりまして、もしや北朝鮮の主戦派の方が軍事クーデターを起こして暗殺する可能性はなかったのか、大変心配いたしたわけですが、当時の新聞を見てみますと、米国、韓国の情報筋からはかなり暗殺説が流されたと聞いております。
 実は、防衛庁長官にお聞きいたしますが、その金日成主席の第一報をお聞きしたのは、どこでどのようなときにお聞きしたのでありましょうか。
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玉沢徳一郎#11
○玉沢国務大臣 七月九日の正午のニュースを聞きました。これは、私の九段の衆議院宿舎の私の部屋で聞いた次第です。
 以上です。
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山田正彦#12
○山田(正)委員 当時の、調べてみますと十時には、平壌放送は特別放送を正午から流すと予告いたしております。それで、外務省北東アジア課等では既にそのための待機をいたしておったようですが、いわゆる長官に対して、もしかしたら国の防衛に関する重大な発表があるかもしらない、そういう予告はなされていましたか。
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玉沢徳一郎#13
○玉沢国務大臣 当日、私は九時過ぎの新幹線に乗りまして、九時前ですね、十一時四十四分に東京駅に着きまして、というのは盛岡からですからね、それで宿舎に着いたばかりでございましたので、その前に連絡の方法があれば御連絡いただいたのかと思うわけでございますが、宿舎に着いたと同時にニュースが流れた、こういう経過でございます。
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山田正彦#14
○山田(正)委員 当時韓国においては、正午、十二時二分、金泳三大統領は、既に国防省に対して電話で全車への特別警戒、特別非常警戒令を指示いたしております。
 防衛庁長官としては、その第一報をニュースで見られて、どのように考え、どのような行動をとられましたか。
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玉沢徳一郎#15
○玉沢国務大臣 まずもって防衛庁の体制を若干御報告申し上げたいと思います。
 防衛庁は、ふだんから中央指揮所におきまして二十四時間警戒態勢をとっておりまして、我が国の領土、領海、領空の状況の把握に努めながら、平和と安全の確保に万遺漏なきよう対応しているところであります。
 そこで、私はニュースを聞きまして、これは非常に異常、異常といいますか大変な事態である、こう考えました。したがいまして、やはり最高指導者がお亡くなりになりまして、すぐこれが戦争につながるとか、大きな事態の急変につながるというふうにはなかなか考えられませんけれども、しかしながら、警戒といいますか、そういう態勢は万全を期す必要があるのではないか、こう考えまして、総理官邸におきましては内閣総理大臣がサミットに出席中でございまして、内閣総理大臣代理は五十嵐官房長官でございますので、官房長官に電話をいたしまして、直ちに万全を期すよう防衛庁内に指示をするということで理解をいただきました。
 そこで、直ちに防衛庁の官房長に連絡をいたしまして、今後の事態について冷静かつ注意深く見守りながら、防衛庁におきましては情報収集など適切な態勢をとるよう指示をいたしたところであります。そして同時に、迅速的確な連絡を行うため関係職員の勤務体制を強化するとともに、万全の態勢をとった、こういうことでございます。
 詳しくは、これは防衛局長から御報告をさせます。
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村田直昭#16
○村田(直)政府委員 大臣から御報告を申し上げましたように、防衛庁としては、情報収集等のための万全の態勢をとるように指示を受け、早速それを実施したわけでございますが、詳しく申し上げますと、内部部局、統合幕僚会議事務局、それから陸上幕僚監部、海上幕僚監部、航空幕僚監部等の中央組織等におきましては、情報の収集、連絡調整を行うための所要の職員が出勤をして、平常時から二十四時間体制でやっておりますが、さらに情報担当責任者等が出勤をしてその態勢をとったということでございます。
 さらに、部隊等におきましては、例えば飛行機等を飛ばしまして情報の収集に当たっております。
 当面、九日の日におきましては海上自衛隊におきましてはP3Cを一機、常時日本海にオンステーションさせております。それから電子偵察機でありますEP3一機、あるいはヘリコプターを五機、二時間待機の態勢につけておる。艦艇についても十一隻が二時間待機の態勢についております。それから、航空自衛隊の部隊でございますけれども、やはり情報収集体制の強化のため、YS11EL、これは電子偵察機でございますけれども、入間から美保基地に展開をしておる、あるいはE2C一機によって日本海海域を哨戒飛行をしておる。これは三沢から美保に飛んできておるわけでございます。このような部隊を展開しあるいは飛ばして、情報収集を強化している。
 その後、引き続きまして、事態の推移を見ながら、態勢をややダウンしましたが、海上自衛隊ではP3を飛ばしあるいはEP3を飛ばす、あるいは艦艇八隻を待機させる、それから航空自衛隊でも引き続きYS11を一機増強しまして二機にして美保に配備する、あるいはE2Cで監視支援をするというような態勢をとりまして、情報の収集に全力を挙げておったというところでございます。
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山田正彦#17
○山田(正)委員 防衛庁長官にもう一度お聞きいたしますが、防衛庁長官は何時何分に防衛庁に、官房長にそういう指示をなされたものか。そして、その具体的内容は、先ほどはいわば情報収集を十分にするようにという内容を話されまして、その他と言いましたが、その他の具体的な内容はあったのかどうか。
 そして同時に、防衛庁長官としては、例えばこのような国家大事のときと私は思っておりますが、そういうときに、当然防衛庁に出かけて、そして皆さんから直接情報を聞きながら、あるいは内閣、当時官房長官しかいませんでしたが、緊密な連絡を図るとか、あるいはそういった形で防衛庁内の士気を高めておく防衛庁長官としての責任があったと思われますが、聞くところによりますと、そのまま防衛庁にも行かなかったということであります。その点に関してどう思われるか、長官にお聞きしたいと思います。
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玉沢徳一郎#18
○玉沢国務大臣 当時の態勢の中におきましては、まず朝鮮半島の情勢を把握するということが第一、それからその他のことについての、部隊がどのような配置をしたか、動きをしたか、これは余りつまびらかにしない方がよろしいかと思います。
 それから同時に、私自身の行動につきましては、私は防衛庁に出勤せずに宿舎にいて事態の推移を見守ったということはどういうことかと申しますと、私の考えでは、北朝鮮においては最高の指導者がお亡くなりになった、普通ならば亡くなってすぐ戦争に訴えるとか戦争が始まるとか、こういうようなことは想定されない。むしろこれを機に何か我が方が過剰防衛をしているかというような印象を与える方がマイナスではないか。したがいまして、防衛庁に出席をしようが宿舎で事態の推移を見守ろうが、これは私は、効果とかそういうことについては別状関係はない、こういうように判断したものでありますので、事態の推移を宿舎で見守って、その報告を聞いておった、こういうことであります。
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山田正彦#19
○山田(正)委員 重ねてお聞きいたしますが、金日成主席が亡くなったのは恐らく七日の深夜。そうしますと、一日半は優にたっている、平壌放送があったのは。考えてみれば、一日半もたった後ですから、もしこれが軍事クーデターによるものであったとする、国の防衛庁長官としては最悪の事態を考えてその責任を全うしなければいけないと思いますが、そうあった場合には、当然のことながら、当時総理はナポリ・サミットで病気になられて寝込んで何か点滴中だとお聞きいたしておりますが、当然国の守りの責任者としては、宿舎で推移を見守るとかそういう事態ではなかったと思いますが、防衛庁長官としての責任はそれで十分であった、今でもそう考えておられますか。
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玉沢徳一郎#20
○玉沢国務大臣 結果からいたしまして、戦争がそれによって始まり、私が宿舎にいることによって我が国の防衛に大きな悪影響を及ぼした、こういうことがあればまた責任云々はお受けしますけれども、やはりもし事態が大きく変化した、戦争が始まった、そして日本も攻撃の対象になった、こういうようなことでありますならばこれは大変なことでございますけれども、私の判断としましては、最高指導者がお亡くなりになったとしましても、一義的に我が国に対する攻撃というものはあり得ない、むしろそれよりは注意をして万全を期す方がよりベターではないか、こういうふうに判断したわけでございますので、そのような判断に基づいて行ったことが別に責任を問われることではないと思います。
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山田正彦#21
○山田(正)委員 その日の二時に、韓国においては金泳三大統領は緊急安全保障会議を開催いたしたわけです。日本においては、それにかわるような安全保障会議は開かれませんでした。実は、その件について聞いてまいりますが、その前に外務大臣にお聞きいたしたいと思います。
 外務大臣は、この一報、いわゆる金日成主席が亡くなったと、それをお聞きしたのは、どこで、どのような状況の中でお聞きし、そしてどう思い、どういう行動をとられたか、お聞きいたしたいと思います。
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河野洋平#22
○河野国務大臣 当時私は、イタリーのナポリで先進国の首脳会議がございまして、それに出席をいたしておりまして、ナポリのホテルで一報を聞きました。当時は、御承知のとおり先進国の首脳がナポリに皆集まっておりまして、そこには、例えばアメリカは大統領ももちろんお見えですが、クリストファー国務長官も見えておりました。
 そんなことで、第一報を聞き、もちろん東京では五十嵐官房長官が、実はその少し前に村山総理の体調がよくないという報告をいたしておりましたから、官房長官初め、官邸におられました。そこで、官邸とも連絡を十分とることができました。
 今、委員いろいろお尋ねでございますけれども、もし北朝鮮の中で何か大きな変化が起こっているとするならば、それは十分アメリカを初めとして他国がその情報を得るだけの能力を持っていたに違いないと思います。そうしたことも私ども、当日各国の首脳及び各国の外相とも払お目にかかっておりまして、この問題についての意見の交換はいたしましたけれども、今議員が仮定の問題としてお話しになった、軍事クーデターを初めとする国内における大きな変化、変動がその原因ではなかったかという仮定のお話をなさいましたが、そういうことについては、私どもも関心がないわけではございませんでしたから、各国の外相などとも話し合いましたが、各国の外相ともそうしたニュースは、そうした情報は持っておりませんでした。
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山田正彦#23
○山田(正)委員 外務大臣は、同時に副総理であられますが、確かに各国の外交官との話し合い等については具体的な話はなかったにしろ、お隣の韓国においてはそれだけの厳戒態勢をとっておった。いわゆる新聞、テレビ等においてもそういう情報は流れたということであれば、それ相応の対応をとる責任、これは私はある、そう思っております。
 それで、時間もありませんで、実はそのときに村山総理、村山総理はどのようにしておられ、副総理である、外務大臣であるあなたに、この件に関していわゆるどのような指示か相談をなさったか、それをお聞きしたいと思います。
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河野洋平#24
○河野国務大臣 私、ちょっと時間を正確に覚えておりませんが、総理は当時、今申し上げたように体調を崩しておられまして、病院におられたわけでございますが、病院から関係者を通しての指示で、万全を期すようにという御指示がございました。
 私は、韓国の外務大臣、韓昇洲外相にも電話連絡をいたしまして、日韓の外相の電話会談をいたした次第でございます。その当時、韓国の外相からは、韓国としても十分な情報はないといったしかお話だったように覚えております。つまりそれは、大きな変化が今起こっているというふうには自分たちは考えていないという趣旨のお話があったと記憶いたしております。
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山田正彦#25
○山田(正)委員 村山総理そのものはその件に関してあなたと何か話し合いしたか、何らかの指示があったか、それを私はお聞きしているわけです。
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河野洋平#26
○河野国務大臣 今お答えをいたしましたように、当時総理は体調を崩して病院におられて、その病院に詰めておりました関係者を通して、私に、万全を期すようにという御指示がございました。ぞうお答えいたしました。
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山田正彦#27
○山田(正)委員 直接はなかったわけですか。
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河野洋平#28
○河野国務大臣 直接はございません。
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山田正彦#29
○山田(正)委員 次に安全保障会議、韓国の場合には緊急安全保障会議がもう二時には開かれているのですが、日本においては安全保障会議も開かれず、閣僚会議も開かれなかった。そのことに関してお聞きしたいと思いますが、委員長、内閣のどなたにお聞きしたら——そうですか、はい。
 安全保障会議設置法という法律によりますと、これはいわゆる重大緊急事態、これが発生した場合においては、必要があると認めるときに会議に語る、そうなっております。その中に、いわばメンバーとしては、外務大臣、大蔵大臣、内閣官房長官、国家公安委員会委員長、防衛庁長官、経済企画庁長官、それぞれ入っておられますが、当時、内閣として各大臣に対して、そういう安全保障会議を開かないにしても、例えばそのようなことについての話し合いがなされたものか、なされもしなかったのか、今言った各メンバーの先生方にそれなりの連絡、方法、相談、そういったものをとっておられたのか。
 私は当然のことながら安全保障会議を当時開くべきだった、少なくとも関係閣僚の会議は開くべきであった、そう考えるものですが、なぜそれを開かなかったのか、開けなかったのか、その点についてお聞きしたいと思います。
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