災害対策特別委員会
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会
会議録情報#0
平成九年八月二十九日(金曜日)
午前十時一分開会
—————————————
委員の異動
六月十八日
辞任 補欠選任
青木 薪次君 大渕 絹子君
村沢 牧君 上山 和人君
七月四日
辞任 補欠選任
佐藤 静雄君 鹿熊 安正君
陣内 孝雄君 吉川 芳男君
七月七日
辞任 補欠選任
鹿熊 安正君 佐藤 静雄君
吉川 芳男君 陣内 孝雄君
七月十七日
辞任 補欠選任
小川 勝也君 久保 亘君
山下 芳生君 有働 正治君
七月十八日
辞任 補欠選任
岩井 國臣君 井上 吉夫君
釜本 邦茂君 鎌田 要人君
依田 智治君 三浦 一水君
七月二十四日
辞任 補欠選任
井上 吉夫君 岩井 國臣君
鎌田 要人君 釜本 邦茂君
三浦 一水君 依田 智治君
七月三十日
辞任 補欠選任
久保 亘君 小川 勝也君
八月五日
辞任 補欠選任
有働 正治君 山下 芳生君
八月二十一日
辞任 補欠選任
依田 智治君 三浦 一水君
八月二十八日
辞任 補欠選任
横尾 和伸君 武田 節子君
渡辺 孝男君 魚住裕一郎君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 浦田 勝君
理 事
清水 達雄君
田浦 直君
山崎 力君
本岡 昭次君
委 員
阿部 正俊君
岩井 國臣君
釜本 邦茂君
陣内 孝雄君
三浦 一水君
魚住裕一郎君
武田 節子君
戸田 邦司君
小川 勝也君
大渕 絹子君
上山 和人君
山下 芳生君
国務大臣
国務大臣
(国土庁長官) 伊藤 公介君
事務局側
常任委員会専門
員 八島 秀雄君
説明員
北海道開発庁地
政課長 林 延泰君
国土庁長官官房
長 久保田勇夫君
国土庁防災局長 山本 正堯君
厚生省社会・援
護局保護課長 田中 敏雄君
農林水産省構造
改善局建設部防
災課長 海野 洋君
林野庁指導部治
山課長 安井 正美君
建設省河川局防
災・海岸課長 藤芳 素生君
建設省河川局砂
防部砂防課長 池谷 浩君
建設省道路局企
画課道路防災対
拙束室長 宮本 泰行君
建設省住宅局民
間住宅課長 八木 寿明君
自治大臣官房参
事官 滝本 純生君
消防庁防災課長 益本圭太郎君
—————————————
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○災害対策樹立に関する調査
(派遣委員の報告)
(平成九年七月梅雨前線豪雨災害対策に関する
件)
(一般国道二二九号第二日糸トンネル災害対策
に関する件)
(防災体制の整備に関する件)
(被災者救済制度に関する件)
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この発言だけを見る →午前十時一分開会
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委員の異動
六月十八日
辞任 補欠選任
青木 薪次君 大渕 絹子君
村沢 牧君 上山 和人君
七月四日
辞任 補欠選任
佐藤 静雄君 鹿熊 安正君
陣内 孝雄君 吉川 芳男君
七月七日
辞任 補欠選任
鹿熊 安正君 佐藤 静雄君
吉川 芳男君 陣内 孝雄君
七月十七日
辞任 補欠選任
小川 勝也君 久保 亘君
山下 芳生君 有働 正治君
七月十八日
辞任 補欠選任
岩井 國臣君 井上 吉夫君
釜本 邦茂君 鎌田 要人君
依田 智治君 三浦 一水君
七月二十四日
辞任 補欠選任
井上 吉夫君 岩井 國臣君
鎌田 要人君 釜本 邦茂君
三浦 一水君 依田 智治君
七月三十日
辞任 補欠選任
久保 亘君 小川 勝也君
八月五日
辞任 補欠選任
有働 正治君 山下 芳生君
八月二十一日
辞任 補欠選任
依田 智治君 三浦 一水君
八月二十八日
辞任 補欠選任
横尾 和伸君 武田 節子君
渡辺 孝男君 魚住裕一郎君
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出席者は左のとおり。
委員長 浦田 勝君
理 事
清水 達雄君
田浦 直君
山崎 力君
本岡 昭次君
委 員
阿部 正俊君
岩井 國臣君
釜本 邦茂君
陣内 孝雄君
三浦 一水君
魚住裕一郎君
武田 節子君
戸田 邦司君
小川 勝也君
大渕 絹子君
上山 和人君
山下 芳生君
国務大臣
国務大臣
(国土庁長官) 伊藤 公介君
事務局側
常任委員会専門
員 八島 秀雄君
説明員
北海道開発庁地
政課長 林 延泰君
国土庁長官官房
長 久保田勇夫君
国土庁防災局長 山本 正堯君
厚生省社会・援
護局保護課長 田中 敏雄君
農林水産省構造
改善局建設部防
災課長 海野 洋君
林野庁指導部治
山課長 安井 正美君
建設省河川局防
災・海岸課長 藤芳 素生君
建設省河川局砂
防部砂防課長 池谷 浩君
建設省道路局企
画課道路防災対
拙束室長 宮本 泰行君
建設省住宅局民
間住宅課長 八木 寿明君
自治大臣官房参
事官 滝本 純生君
消防庁防災課長 益本圭太郎君
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本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○災害対策樹立に関する調査
(派遣委員の報告)
(平成九年七月梅雨前線豪雨災害対策に関する
件)
(一般国道二二九号第二日糸トンネル災害対策
に関する件)
(防災体制の整備に関する件)
(被災者救済制度に関する件)
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浦
浦田勝#1
○委員長(浦田勝君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。
議事に先立ち、去る七月に発生いたしました梅雨前線豪雨による災害のため亡くなられた方々に対して、御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと存じます。
どうぞ御起立を願います。黙祷。
〔総員起立、黙祷〕
この発言だけを見る →議事に先立ち、去る七月に発生いたしました梅雨前線豪雨による災害のため亡くなられた方々に対して、御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと存じます。
どうぞ御起立を願います。黙祷。
〔総員起立、黙祷〕
浦
浦
浦田勝#3
○委員長(浦田勝君) 委員の異動について御報告いたします。
去る二十一日、依田智治君が委員を辞任され、その補欠として三浦一水君が選任されました。
また、昨二十八日、横尾和伸君及び渡辺孝男君が委員を辞任され、その補欠として武田節子君及び魚住裕一郎君が選任されました。
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この発言だけを見る →去る二十一日、依田智治君が委員を辞任され、その補欠として三浦一水君が選任されました。
また、昨二十八日、横尾和伸君及び渡辺孝男君が委員を辞任され、その補欠として武田節子君及び魚住裕一郎君が選任されました。
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浦
浦田勝#4
○委員長(浦田勝君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
浦
浦
浦田勝#6
○委員長(浦田勝君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。
去る七月二十三日に行いました平成九年七月梅雨前線豪雨による被害の実情調査のための委員派遣について、派遣委員の報告を聴取いたします。田浦直君。
この発言だけを見る →去る七月二十三日に行いました平成九年七月梅雨前線豪雨による被害の実情調査のための委員派遣について、派遣委員の報告を聴取いたします。田浦直君。
田
田浦直#7
○田浦直君 去る七月二十三日寸浦田委員長、山崎理事、本岡理事、井上委員、鎌田委員、阿部委員、三浦委員、渡辺委員、久保委員、上山委員、有働委員、そして私、田浦の十二名は、熊本県及び鹿児島県における平成九年七月梅雨前線豪雨による被害の実情を調査してまいりましたので、その概要を御報告申し上げます。なお、阿曽田清議員が熊本県において現地参加されましたことを申し添えさせていただきます。
去る六月の気象庁長期予報によれば、七月はエルニーニョ現象の発生に伴い低温多雨との予報がなされましたが、関東地方は七月三日から八日にかけて連日猛暑が続くなど、これまでの定説を覆す異変が生じたことから、気象庁もさきの予報を修正したところであり、また七月の早い時期に既に二つの台風が上陸するなど、例年にない状況が生じていると報じられております。
九州地方では南下した前線が停滞し、熊本では七月六日から十三日までの八日間に、熊本市で七百九十九ミリ、阿蘇山西方の鞍岳では千二百九ミリを記録したのを初め、多くの地域で総雨量が千ミリを超えております。これを今年度の梅雨期の雨量として見た場合、平年値と比較しても熊本の六七%増、天草本土の六四%増など、軒並み五〇%以上も多く、また今回大規模な土石流災害が発生しました出水市でも、七月七日からの五日間で平年の七月降雨量の二倍を超える雨量を記録するなど、広い地域に短期間で大量の降雨が集中したことが今回九州地方各地に災害を発生させた原因であったと考えられております。
私たち派遣委員は、まず熊本県坂本村の山腹崩落現場の視察に向かいました。車中において熊本県全体の被災状況について説明を聴取した後、山腹崩落現場において績坂本村村長から被害状況を聞き、要望を受けてまいりました。次に、八代市の球磨川河川敷から自衛隊ヘリコプターに搭乗し、上空から坂本村の山腹崩落現場及び出水市の土石流災害現場を視察いたしました。上空からの視察では、両被災地の状況や周囲の地形、また規模の大きさ等、被害状況を全般的に把握することができ、大変有意義であったと考えております。
その後、出水市でヘリコプターをおり、出水市中央公民館において須賀鹿児島県知事、矢野出水市長から被害の概要及び要望を聞いた後、針原地区の土石流被災現場を調査してまいりました。
以下、順次御報告申し上げます。
まず、熊本県全体の災害の状況でありますが、裏山の崩壊により菊池市で一世帯二名、水俣市でも四世帯六名が生き埋めになりましたが、いずれも全員無事に救出されたとのことであります。また、多量の降雨により山沿い、川沿いの広い範囲で多くの避難者が出ており、九市町村で四百三十六世帯千三百七十二名が避難勧告により、三十一市町村で約百九十世帯が自主的に避難をいたしましたが、勧告はすべて解除されたとのことであります。さらに、大規模河川のはんらんはなかったものの、熊本市及び周辺の十四市町村で百六十棟が床上浸水、四十一市町村で千三百八十四棟が床下浸水するなどの被害が出ており、国道二百十九号線を初め県道や市町村道で土砂崩れや路側決壊により道路規制が約六百カ所に上ったということであります。
このように千ミリを超す雨量があったにもかかわらず被害が比較的小規模にとどまったのは、河川の水位と潮位とのバランスがうまくとれ水が早期に引いたことが幸いしたとのことでありますが、二十三日の時点で農地及び施設等の農業関係で約六十七億、山地崩壊や林道等の林業関係で約三十億、道路、河川、砂防の土木関係で約百二十二億、その他合わせて約二百二十億円の被害が出ており、今後の調査によりさらに被害の増加が見込まれるとのことであります。次に、坂本村の山腹崩壊現場におきまして、績坂本村村長初め関係者から被害状況について説明を受けました。
まず、坂本村は、総面積百六十二ヘクタールの約九割が山林であり、山間のわずかな平地に集落が点在し、急峻な地形が多く、毎年梅雨期や台風シーズンには災害が多く発生している。七月上旬から長雨が続いたものの、空梅雨との予報で安心していたやさき、十五日から斜面の崩落が始まったため、下流域の五十七世帯百七十二名の住民に対し直ちに避難勧告を行い、関係各機関の敏速かつ的確な協力もあり一名の犠牲者も出さずに済んだとのことであります。
この崩壊現場は、人吉市に向かう九州自動車道、肥後トンネルの手前付近にある八代郡坂本村鮎帰の川幅約十メートルの油谷川が流れるV字谷で、平成五年の台風十三号による風倒木の被災復旧地であります。急峻な斜面が刃物でえぐり取られたように崩れ落ち、赤い地肌が露出しておりました。崩落した土砂は十三万立方メートルとも言われ、自然の力の脅威をまざまざと感じさせられたものであります。
なお、風倒木災害等を含む山地崩壊については、坂本村で県全体の四割を占め、そのうち七割の処理が済み、残り三割の復旧事業中で、平成九年度の事業を八月初旬の入札にかける準備中の事故であったとのことであります。
県では九州大学を初め関係各機関の協力を得て調査を行ったところ、崩落は八百ミリ近い降雨による地下水の上昇に起因する深層崩壊によるもので、崩落部分の左側に亀裂があり、その後も不安定なのり面から間断なく中小規模の崩落が続いたとのことであります。
そこで、雲仙・普賢岳の災害復旧で活躍した無人重機を投入し、まず斜面の安定を図る工事を開始し、次いで、大量の土砂によってせきとめられた推定二、三万トンとも言われる水の排水路を確保するため、導水管を敷設するとともに新たな河道の確保とその拡幅のための掘削工事を行うなど、建設省及び県の速やかな応急工事の結果、避難勧告は十九日に解除され、応急仮設工事も二十日に完了したとのことであります。
次に、鹿児島県出水市境町針原地区の土石流災害被害状況等について御報告いたします。
須賀鹿児島県知事の説明によりますと、出水市では、七月七日から十一日午前七時までの雨量が六百七十四ミリと平年の七月降雨量の約二倍を超える雨がわずか五日間で降ったことから、十日の午前零時四十九分ごろに土石流が発生し、これにより、二十一名の方々が亡くなられ、重傷二名、軽傷十一名の人的被害を生じ、全壊十八棟、半壊一棟、一部破損及び床上浸水を含め二十三棟の住家と十二棟の非住家に被害を受け、二十三日現在、四十四世帯百二十六名が避難中である、また地域の主要農産物であるミカンの樹園地や農業施設にも大きな被害を受けたとのことであります。
また、鹿児島県は、十日に災害対策本部を設置するとともに、国との協議の上、出水市に対し直ちに災害救助法を適用し、土砂の排除と被災者の救済を開始しましたが、この救出救助活動には消防、警察、自衛隊等の関係各機関合わせて延べ二千二百人を超える方々に当たっていただき心から感謝している旨、また針原川の改修については、現在出水市管理の準用河川であるが、これを県管理の二級河川に格上げし、砂防事業との一体的工事を進めていく旨の発言がありました。
矢野出水市長からは、砂防ダム上流が崩落し、予想をはるかに超えた約二十万立方メートルの土砂が針原地区を襲い、完成間近の砂防ダムが約五万立方メートルの土砂をとめ、十五万立方メートルがダムを乗り越え、住宅、倉庫、道路、ミカン畑が埋め尽くされた。その結果、二十一名のとうとい命が失われ、市の基幹的農作物であるミカン園も六・四ヘクタールが壊滅、土砂の排出を要する園地が三・八ヘクタールにも上り、被害総額が約十三億三千六百万円に達する出水市始まって以来の大災害となった。この針原地区は風光明媚なところで、今年三月から四月にかけて北薩地区を襲った地震でもほとんど被害はなく、天災とは無縁に近いところと信じており、今回の土石流災害は予想だにしなかったとのことでございます。
これを受けて、派遣委員からは、予算の制約でダムの許容量が小さく査定されたのではないかとの疑問や、今後の砂防事業のあり方、被災したミカン農民等の生活再建問題、二次災害発生のおそれの根拠及びダム上流のため池と土石流との関係等ついて、県、市側と意見交換を行いました。
須賀知事からは、県内千八百八十八カ所の危険地域のうち整備が済んでいるのは四百十三カ所で千四百カ所余りが未整備であるが、財政問題もあり、なかなか整備が進まないといった問題がある。
また、針原地区の砂防ダムについては、五万二千立方メートルの流出土砂量を想定していたものの、実際のダムの計画容量は二万二千立方メートルであったことを地元に説明していなかったことに対し、今後、危険渓流地にダムを設置する際には、土砂の最大流出予想量はすべて地元への説明に入れるようにしたい旨の発言がありました。被災現場は、山のような大量の土砂の合間に破壊された民家が点在し、また幹の大部分が埋まったミカンの木や引きちぎられた自家用車の残骸、吹き飛ばされた砂防ダムの巨大な塊等が残されており、土石流のすさまじさと恐ろしさを痛感させられた次第であります。
この惨状を目の当たりにし、浦田委員長から献花を行い、私たぢ一行は亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げた次第であります。
さて、針原地区の砂防ダムは、本堤が高さ十四メートル、幅八十五メートルと鹿児島県下でも大規模なものであり、副堤、垂直壁ともに九六%が去る六月末に完成し、下流の護岸工事等、附属的な工事を残すばかりの状況でありました。
現場一帯の地質は安山岩を基盤としておりますが、ダムは地盤の弱い砂れきの河床上に建設されております。土石流は針原川の砂防ダム上流約三百五十メートルの右岸で発生し、のり面の長さ約二百メートル、幅七、八十メートル、最大深さ四十メートル、約二十万立方メートルにも及ぶ土砂が大量の雨による地下水の水圧の上昇により一気に崩壊し、ため池を破壊しながら、時速五十キロをも超えるという速さで砂防ダムの堰堤を一部破壊し、これを乗り越えて二百メートルほど下流の住宅地を襲い、泥流はさらに下流の八代海の海岸縁を走るJR鹿児島本線にまで達しましたが、この針原川はふだんは四、五メートルの川幅で、水も少ない川であるとのことでありました。
また、鹿児島県からは、斜面の左側にある長さ六十メートル、幅十五メートルから二十メートルにわたる亀裂を生じている風化の激しい部分を切り裂く等の作業が終われば避難勧告も緩和できるとの見通しや、この砂防ダムによって被害が四分の一におさまっているとの建設省土木研究所のシミュレーションの結果、さらに、ダムがとめた約五万立方メートルの土砂を排除し、約二万立方メートルのダム機能を回復させるが、砂防機能を高めるため、もう一基ダムを増設したいとの見解が示されました。
被災地の状況は以上でありますが、これを踏まえた現地における要望事項は次のとおりでございます。
坂本村の績村長からは、切断された林道の通行どめが長期化することにより住民生活に多大な影響が懸念される一方、今後の台風シーズンの到来を控え、二次災害のおそれもあり、早急な災害復旧工事の完了が望まれるが、予算上の制約に苦慮しており、財政上の特段の配慮を願いたい旨、また須賀鹿児島県知事からは、第一に針原川の砂防事業について、土石流の発生により莫大な量の土砂が堆積し二次的な災害発生の恐れがあるため、砂防ダムの設置など災害関連緊急砂防事業等に要する予算の確保、第二に河川・耕地等災害復旧工事の早期実施のため、災害に対する査定の速やかな実施と災害の早期復旧、第三に被災した住宅の円滑な復旧を図るため、住宅金融公庫災害復興住宅資金貸し付けの適用、最後に財政措置の充実として、今回の土石流災害にかかわる県及び市の財政負担は極めて多額に上ることが予想されていることから、災害復旧事業等にかかわる起債枠の確保及び災害にかかわる特別交付税の重点配分等特段の財政措置を願いたい旨、また矢野出水市長からは、被災者の救済、道路及び農地の復旧に向け、災害救助法の適用における弾力的な運用等切実な要望を受けてまいりました。
以上が調査の概要でありますが、最後に、復旧作業でお忙しい中、本委員会の調査に快く御協力をいただきました方々に厚くお礼を申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興と住民の皆さんの今後の安全を心からお祈り申し上げまして、御報告を終わらせていただきます。
この発言だけを見る →去る六月の気象庁長期予報によれば、七月はエルニーニョ現象の発生に伴い低温多雨との予報がなされましたが、関東地方は七月三日から八日にかけて連日猛暑が続くなど、これまでの定説を覆す異変が生じたことから、気象庁もさきの予報を修正したところであり、また七月の早い時期に既に二つの台風が上陸するなど、例年にない状況が生じていると報じられております。
九州地方では南下した前線が停滞し、熊本では七月六日から十三日までの八日間に、熊本市で七百九十九ミリ、阿蘇山西方の鞍岳では千二百九ミリを記録したのを初め、多くの地域で総雨量が千ミリを超えております。これを今年度の梅雨期の雨量として見た場合、平年値と比較しても熊本の六七%増、天草本土の六四%増など、軒並み五〇%以上も多く、また今回大規模な土石流災害が発生しました出水市でも、七月七日からの五日間で平年の七月降雨量の二倍を超える雨量を記録するなど、広い地域に短期間で大量の降雨が集中したことが今回九州地方各地に災害を発生させた原因であったと考えられております。
私たち派遣委員は、まず熊本県坂本村の山腹崩落現場の視察に向かいました。車中において熊本県全体の被災状況について説明を聴取した後、山腹崩落現場において績坂本村村長から被害状況を聞き、要望を受けてまいりました。次に、八代市の球磨川河川敷から自衛隊ヘリコプターに搭乗し、上空から坂本村の山腹崩落現場及び出水市の土石流災害現場を視察いたしました。上空からの視察では、両被災地の状況や周囲の地形、また規模の大きさ等、被害状況を全般的に把握することができ、大変有意義であったと考えております。
その後、出水市でヘリコプターをおり、出水市中央公民館において須賀鹿児島県知事、矢野出水市長から被害の概要及び要望を聞いた後、針原地区の土石流被災現場を調査してまいりました。
以下、順次御報告申し上げます。
まず、熊本県全体の災害の状況でありますが、裏山の崩壊により菊池市で一世帯二名、水俣市でも四世帯六名が生き埋めになりましたが、いずれも全員無事に救出されたとのことであります。また、多量の降雨により山沿い、川沿いの広い範囲で多くの避難者が出ており、九市町村で四百三十六世帯千三百七十二名が避難勧告により、三十一市町村で約百九十世帯が自主的に避難をいたしましたが、勧告はすべて解除されたとのことであります。さらに、大規模河川のはんらんはなかったものの、熊本市及び周辺の十四市町村で百六十棟が床上浸水、四十一市町村で千三百八十四棟が床下浸水するなどの被害が出ており、国道二百十九号線を初め県道や市町村道で土砂崩れや路側決壊により道路規制が約六百カ所に上ったということであります。
このように千ミリを超す雨量があったにもかかわらず被害が比較的小規模にとどまったのは、河川の水位と潮位とのバランスがうまくとれ水が早期に引いたことが幸いしたとのことでありますが、二十三日の時点で農地及び施設等の農業関係で約六十七億、山地崩壊や林道等の林業関係で約三十億、道路、河川、砂防の土木関係で約百二十二億、その他合わせて約二百二十億円の被害が出ており、今後の調査によりさらに被害の増加が見込まれるとのことであります。次に、坂本村の山腹崩壊現場におきまして、績坂本村村長初め関係者から被害状況について説明を受けました。
まず、坂本村は、総面積百六十二ヘクタールの約九割が山林であり、山間のわずかな平地に集落が点在し、急峻な地形が多く、毎年梅雨期や台風シーズンには災害が多く発生している。七月上旬から長雨が続いたものの、空梅雨との予報で安心していたやさき、十五日から斜面の崩落が始まったため、下流域の五十七世帯百七十二名の住民に対し直ちに避難勧告を行い、関係各機関の敏速かつ的確な協力もあり一名の犠牲者も出さずに済んだとのことであります。
この崩壊現場は、人吉市に向かう九州自動車道、肥後トンネルの手前付近にある八代郡坂本村鮎帰の川幅約十メートルの油谷川が流れるV字谷で、平成五年の台風十三号による風倒木の被災復旧地であります。急峻な斜面が刃物でえぐり取られたように崩れ落ち、赤い地肌が露出しておりました。崩落した土砂は十三万立方メートルとも言われ、自然の力の脅威をまざまざと感じさせられたものであります。
なお、風倒木災害等を含む山地崩壊については、坂本村で県全体の四割を占め、そのうち七割の処理が済み、残り三割の復旧事業中で、平成九年度の事業を八月初旬の入札にかける準備中の事故であったとのことであります。
県では九州大学を初め関係各機関の協力を得て調査を行ったところ、崩落は八百ミリ近い降雨による地下水の上昇に起因する深層崩壊によるもので、崩落部分の左側に亀裂があり、その後も不安定なのり面から間断なく中小規模の崩落が続いたとのことであります。
そこで、雲仙・普賢岳の災害復旧で活躍した無人重機を投入し、まず斜面の安定を図る工事を開始し、次いで、大量の土砂によってせきとめられた推定二、三万トンとも言われる水の排水路を確保するため、導水管を敷設するとともに新たな河道の確保とその拡幅のための掘削工事を行うなど、建設省及び県の速やかな応急工事の結果、避難勧告は十九日に解除され、応急仮設工事も二十日に完了したとのことであります。
次に、鹿児島県出水市境町針原地区の土石流災害被害状況等について御報告いたします。
須賀鹿児島県知事の説明によりますと、出水市では、七月七日から十一日午前七時までの雨量が六百七十四ミリと平年の七月降雨量の約二倍を超える雨がわずか五日間で降ったことから、十日の午前零時四十九分ごろに土石流が発生し、これにより、二十一名の方々が亡くなられ、重傷二名、軽傷十一名の人的被害を生じ、全壊十八棟、半壊一棟、一部破損及び床上浸水を含め二十三棟の住家と十二棟の非住家に被害を受け、二十三日現在、四十四世帯百二十六名が避難中である、また地域の主要農産物であるミカンの樹園地や農業施設にも大きな被害を受けたとのことであります。
また、鹿児島県は、十日に災害対策本部を設置するとともに、国との協議の上、出水市に対し直ちに災害救助法を適用し、土砂の排除と被災者の救済を開始しましたが、この救出救助活動には消防、警察、自衛隊等の関係各機関合わせて延べ二千二百人を超える方々に当たっていただき心から感謝している旨、また針原川の改修については、現在出水市管理の準用河川であるが、これを県管理の二級河川に格上げし、砂防事業との一体的工事を進めていく旨の発言がありました。
矢野出水市長からは、砂防ダム上流が崩落し、予想をはるかに超えた約二十万立方メートルの土砂が針原地区を襲い、完成間近の砂防ダムが約五万立方メートルの土砂をとめ、十五万立方メートルがダムを乗り越え、住宅、倉庫、道路、ミカン畑が埋め尽くされた。その結果、二十一名のとうとい命が失われ、市の基幹的農作物であるミカン園も六・四ヘクタールが壊滅、土砂の排出を要する園地が三・八ヘクタールにも上り、被害総額が約十三億三千六百万円に達する出水市始まって以来の大災害となった。この針原地区は風光明媚なところで、今年三月から四月にかけて北薩地区を襲った地震でもほとんど被害はなく、天災とは無縁に近いところと信じており、今回の土石流災害は予想だにしなかったとのことでございます。
これを受けて、派遣委員からは、予算の制約でダムの許容量が小さく査定されたのではないかとの疑問や、今後の砂防事業のあり方、被災したミカン農民等の生活再建問題、二次災害発生のおそれの根拠及びダム上流のため池と土石流との関係等ついて、県、市側と意見交換を行いました。
須賀知事からは、県内千八百八十八カ所の危険地域のうち整備が済んでいるのは四百十三カ所で千四百カ所余りが未整備であるが、財政問題もあり、なかなか整備が進まないといった問題がある。
また、針原地区の砂防ダムについては、五万二千立方メートルの流出土砂量を想定していたものの、実際のダムの計画容量は二万二千立方メートルであったことを地元に説明していなかったことに対し、今後、危険渓流地にダムを設置する際には、土砂の最大流出予想量はすべて地元への説明に入れるようにしたい旨の発言がありました。被災現場は、山のような大量の土砂の合間に破壊された民家が点在し、また幹の大部分が埋まったミカンの木や引きちぎられた自家用車の残骸、吹き飛ばされた砂防ダムの巨大な塊等が残されており、土石流のすさまじさと恐ろしさを痛感させられた次第であります。
この惨状を目の当たりにし、浦田委員長から献花を行い、私たぢ一行は亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げた次第であります。
さて、針原地区の砂防ダムは、本堤が高さ十四メートル、幅八十五メートルと鹿児島県下でも大規模なものであり、副堤、垂直壁ともに九六%が去る六月末に完成し、下流の護岸工事等、附属的な工事を残すばかりの状況でありました。
現場一帯の地質は安山岩を基盤としておりますが、ダムは地盤の弱い砂れきの河床上に建設されております。土石流は針原川の砂防ダム上流約三百五十メートルの右岸で発生し、のり面の長さ約二百メートル、幅七、八十メートル、最大深さ四十メートル、約二十万立方メートルにも及ぶ土砂が大量の雨による地下水の水圧の上昇により一気に崩壊し、ため池を破壊しながら、時速五十キロをも超えるという速さで砂防ダムの堰堤を一部破壊し、これを乗り越えて二百メートルほど下流の住宅地を襲い、泥流はさらに下流の八代海の海岸縁を走るJR鹿児島本線にまで達しましたが、この針原川はふだんは四、五メートルの川幅で、水も少ない川であるとのことでありました。
また、鹿児島県からは、斜面の左側にある長さ六十メートル、幅十五メートルから二十メートルにわたる亀裂を生じている風化の激しい部分を切り裂く等の作業が終われば避難勧告も緩和できるとの見通しや、この砂防ダムによって被害が四分の一におさまっているとの建設省土木研究所のシミュレーションの結果、さらに、ダムがとめた約五万立方メートルの土砂を排除し、約二万立方メートルのダム機能を回復させるが、砂防機能を高めるため、もう一基ダムを増設したいとの見解が示されました。
被災地の状況は以上でありますが、これを踏まえた現地における要望事項は次のとおりでございます。
坂本村の績村長からは、切断された林道の通行どめが長期化することにより住民生活に多大な影響が懸念される一方、今後の台風シーズンの到来を控え、二次災害のおそれもあり、早急な災害復旧工事の完了が望まれるが、予算上の制約に苦慮しており、財政上の特段の配慮を願いたい旨、また須賀鹿児島県知事からは、第一に針原川の砂防事業について、土石流の発生により莫大な量の土砂が堆積し二次的な災害発生の恐れがあるため、砂防ダムの設置など災害関連緊急砂防事業等に要する予算の確保、第二に河川・耕地等災害復旧工事の早期実施のため、災害に対する査定の速やかな実施と災害の早期復旧、第三に被災した住宅の円滑な復旧を図るため、住宅金融公庫災害復興住宅資金貸し付けの適用、最後に財政措置の充実として、今回の土石流災害にかかわる県及び市の財政負担は極めて多額に上ることが予想されていることから、災害復旧事業等にかかわる起債枠の確保及び災害にかかわる特別交付税の重点配分等特段の財政措置を願いたい旨、また矢野出水市長からは、被災者の救済、道路及び農地の復旧に向け、災害救助法の適用における弾力的な運用等切実な要望を受けてまいりました。
以上が調査の概要でありますが、最後に、復旧作業でお忙しい中、本委員会の調査に快く御協力をいただきました方々に厚くお礼を申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興と住民の皆さんの今後の安全を心からお祈り申し上げまして、御報告を終わらせていただきます。
浦
三
三浦一水#9
○三浦一水君 熊本県選挙区自由民主党の三浦一水でございます。発言をお許しいただきましてありがとうございました。
また、伊藤公介国土庁長官にはお忙しい中を御出席を賜りまして、お礼を申し上げたいと思います。
ことしのこの七月の梅雨前線豪雨によります災害でありますけれども、自分の思いを申しますと、そのちょうど一週間ぐらい前、この前線が香港にありましたころに香港の返還ということで私も向こうに行っておったわけでございますが、現地でも相当な災害を生み出した前線でもあったようでございます。ちょうど私は二週間この前線の中に帰国後も含めますとおりましたわけで、非常にすごい豪雨であったなという思いを新たにするところでございますが、長官もこの災害につきましては現地を御自身で視察をなさったやに伺っております。
まず、長官の御所見あるいは政府の対応についてお尋ねを申し上げたいと思います。
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ことしのこの七月の梅雨前線豪雨によります災害でありますけれども、自分の思いを申しますと、そのちょうど一週間ぐらい前、この前線が香港にありましたころに香港の返還ということで私も向こうに行っておったわけでございますが、現地でも相当な災害を生み出した前線でもあったようでございます。ちょうど私は二週間この前線の中に帰国後も含めますとおりましたわけで、非常にすごい豪雨であったなという思いを新たにするところでございますが、長官もこの災害につきましては現地を御自身で視察をなさったやに伺っております。
まず、長官の御所見あるいは政府の対応についてお尋ねを申し上げたいと思います。
伊
伊藤公介#10
○国務大臣(伊藤公介君) まず、浦田委員長初め委員の皆様方が現地に調査に行かれましたことに対しまして、心から感謝を申し上げたいと思います。
平成九年の七月梅雨前線豪雨については、九州地方を中心に大雨をもたらしまして、各地で大変大きな被害が発生をいたしました。特に、七月十日、鹿児島県の出水市において発生をいたしました土石流災害に関しましては、数多くのとうとい人命が奪われ、さらに十三日には兵庫県の宝塚市におけるがけ崩れによりまして四名の犠牲者が生じております。
私ども政府といたしましては、今回の豪雨にかかわる災害対策関係省庁連絡会議を頻繁に開催するとともに、お話がありましたように、私自身が調査団長として七月十一日から十二日にかけまして鹿児島県及び熊本県の被災地に赴きまして、被災者の方々をお見舞いするとともに、災害の状況をつぶさに視察をしてきたところでございます。さらに、被災直後、出水市に対しまして災害救助法を適用して住居の確保などを行いますとともに、現在も災害防止に努め、厳重な監視を続けているところでございます。
私自身、現地に参りまして、これまでここが危険な地域だということで既に砂防ダムを建設していただいていたわけでございますが、もしこれがなかったらもっと大きな被害になっていたのではないかというふうな現地の皆さんの声も聞きまして、こうした危険地域あるいは渓流に関します対応が極めて必要だということを痛感してきたところでございます。
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私ども政府といたしましては、今回の豪雨にかかわる災害対策関係省庁連絡会議を頻繁に開催するとともに、お話がありましたように、私自身が調査団長として七月十一日から十二日にかけまして鹿児島県及び熊本県の被災地に赴きまして、被災者の方々をお見舞いするとともに、災害の状況をつぶさに視察をしてきたところでございます。さらに、被災直後、出水市に対しまして災害救助法を適用して住居の確保などを行いますとともに、現在も災害防止に努め、厳重な監視を続けているところでございます。
私自身、現地に参りまして、これまでここが危険な地域だということで既に砂防ダムを建設していただいていたわけでございますが、もしこれがなかったらもっと大きな被害になっていたのではないかというふうな現地の皆さんの声も聞きまして、こうした危険地域あるいは渓流に関します対応が極めて必要だということを痛感してきたところでございます。
三
三浦一水#11
○三浦一水君 先般、七月二十三日に現地を視察させていただきましたときもちょっと関係の方々にお聞きをしたんですが、地元では激甚の指定もお願い申し上げたいといったような声も多かったかと思いますが、この見込みにつきましてお尋ねをしたいと思います。
この発言だけを見る →伊
伊藤公介#12
○国務大臣(伊藤公介君) 激甚災害の指定につきましては、政府調査団の団長として現地を訪れました際に、関係省庁に対して、指定の前提となります被害額の査定作業につきましてできるだけ早く行うように強く要請をいたしました。七月十五日の閣議におきましても、災害復旧が速やかに進められますように、関係省庁の一層の協力をお願いしたところでございます。
現在、農林水産省を初めといたしまして関係省庁の御協力をいただきながら激甚災害の指定に向けて鋭意作業を進めているところでありまして、九月上旬には指定をすることができるのではないかというふうに考えております。
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三
三浦一水#13
○三浦一水君 ありがとうございました。
今回の梅雨前線の豪雨によります鹿児島、熊本両県の被害は御視察いただきましたように非常に大きなものがあるわけでございますが、建設、農水両省について、所管別にその状況をお伺い申し上げたいと思います。
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藤
藤芳素生#14
○説明員(藤芳素生君) 御説明申し上げます。
先ほど委員の方から御報告がございましたけれども、本年七月四日から十四日までの梅雨前線における総雨量でございますけれども、鹿児島県出水市で六百八十五ミリ、それから熊本県の大津町で千十七ミリと大きな雨量を記録しております。
この降雨によります建設省所管の被害状況でございますけれども、国が管理いたします直轄河川につきましては、熊本県の嘉瀬川、それから菊池川、合志川、この三河川で三十カ所、鹿児島県の川内川で一カ所の被害を受けております。
地方公共団体が管理いたします河川、道路等についての被害でございますけれども、鹿児島県では針原川の土石流災害等四百七十三カ所、それから熊本県で河内谷川、先ほど話がございました河道埋塞の事故等、二千六百九十六カ所の被害を受けているところでございます。
以上でございます。
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この降雨によります建設省所管の被害状況でございますけれども、国が管理いたします直轄河川につきましては、熊本県の嘉瀬川、それから菊池川、合志川、この三河川で三十カ所、鹿児島県の川内川で一カ所の被害を受けております。
地方公共団体が管理いたします河川、道路等についての被害でございますけれども、鹿児島県では針原川の土石流災害等四百七十三カ所、それから熊本県で河内谷川、先ほど話がございました河道埋塞の事故等、二千六百九十六カ所の被害を受けているところでございます。
以上でございます。
海
海野洋#15
○説明員(海野洋君) 今回の梅雨前線豪雨によります農林水産関係の被害についてお答えさせていただきます。
九州地方を中心に農地・農業用施設や林道に相当な被害が発生いたしましたが、このうち鹿児島、熊本両県の被害状況は、両県からの報告によりますと、以下のようになっております。
鹿児島県におきましては、農地・農業用施設千二百カ所、林道二百五十七カ所に被害が発生しまして、これらの被害の金額は約四十一億円でございます。農地・農業用施設を区分して申し上げますと、農地四百三十七カ所で、被害は九億七千百万円、農業用施設が七百六十三カ所で、被害額が十八億二千九百万円でございます。また、農作物の被害につきましては、果樹の樹体被害などによりまして約二億円が見込まれているところでございます。
熊本県につきましては、農地・農業用施設が三千二百五十六カ所、林道が七百二十五カ所に被害が発生しておりまして、この被害金額は約百十九億円でございます。同じように農地・農業用施設別に申し上げますと、農地が千四百七十八カ所で被害が二十三億一千九百万円、農業用施設が千七百七十八カ所で、被害が四十八億一千二百万円となっているところでございます。また、農作物の方の被害につきましては、野菜、水稲の冠水などによりまして約三億円の被害が見込まれているところでございます。
以上でございます。
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鹿児島県におきましては、農地・農業用施設千二百カ所、林道二百五十七カ所に被害が発生しまして、これらの被害の金額は約四十一億円でございます。農地・農業用施設を区分して申し上げますと、農地四百三十七カ所で、被害は九億七千百万円、農業用施設が七百六十三カ所で、被害額が十八億二千九百万円でございます。また、農作物の被害につきましては、果樹の樹体被害などによりまして約二億円が見込まれているところでございます。
熊本県につきましては、農地・農業用施設が三千二百五十六カ所、林道が七百二十五カ所に被害が発生しておりまして、この被害金額は約百十九億円でございます。同じように農地・農業用施設別に申し上げますと、農地が千四百七十八カ所で被害が二十三億一千九百万円、農業用施設が千七百七十八カ所で、被害が四十八億一千二百万円となっているところでございます。また、農作物の方の被害につきましては、野菜、水稲の冠水などによりまして約三億円の被害が見込まれているところでございます。
以上でございます。
三
三浦一水#16
○三浦一水君 針原川の土石流災害につきましては、先ほど長官のお話の中でもちょっと触れられましたが、建設中でございました砂防ダムの効果がなかったのではないかというような一部報道が行われております。二十一名の犠牲者が出た状況の中で、あるいはまた、素人目にあの地形を見ますと非常に何か穏やかな村だなというような印象もするわけでございまして、その点においてこういう報道につながったというのもいたし方ないのかなという思いもしますが、長官の印象あるいはまた地元の方の受けとめ方というのは違うものがあったような先ほどのお話でございます。
その点、針原川の砂防ダムの効果はどのようなものであったか、再度お尋ね申し上げたいと思います。
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池
池谷浩#17
○説明員(池谷浩君) 御説明申し上げます。
今年七月十日、鹿児島県の出水市の針原川に発生いたしました土石流につきましては、社団法人の砂防学会の調査によりますと、崩壊土砂量が約二十万立方メートルの崩壊が土石流となって流れ下ったものと、このように発表されております。現地には、御承知のように、砂れき地盤で建設可能であります最大級の本堤の高さ十四メートルという砂防ダムが既に鹿児島県によりまして施行されておりまして、ことしの六月に本堤部が完成しておりました。このダムによります土石流の捕捉量が約五万立方メートルでございまして、砂防ダムの計画貯砂量二万二千立方メートルに対しましては二倍以上の量をとめておる、そのようになっておりますし、また土石流の場合は流れ下るときに先端部がエネルギーが一番大きいんですが、その先端部をとめたという効果も考えられております。
もし砂防ダムがなかったらということの想定でコンピューターによります数値シミュレーションを行いましたところ、もしないとすると、下流のJRの鹿児島本線、それから国道三号、そしてそれを乗り越えて海まで、八代海までどうも行っていたのではないか、このように想定されまして、そこまで行きますと新たに約三十戸以上の人家とJRの鹿児島本線、国道三号、こういうところにも被害が及んだのではないか、このように考えております。
このようなことを考えますと、今回の土石流に対しまして砂防ダムの効果は最大限その効果を発揮していたものと、このように考えております。
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もし砂防ダムがなかったらということの想定でコンピューターによります数値シミュレーションを行いましたところ、もしないとすると、下流のJRの鹿児島本線、それから国道三号、そしてそれを乗り越えて海まで、八代海までどうも行っていたのではないか、このように想定されまして、そこまで行きますと新たに約三十戸以上の人家とJRの鹿児島本線、国道三号、こういうところにも被害が及んだのではないか、このように考えております。
このようなことを考えますと、今回の土石流に対しまして砂防ダムの効果は最大限その効果を発揮していたものと、このように考えております。
三
三浦一水#18
○三浦一水君 ありがとうございました。
一方、熊本県の坂本村の土砂災害でございますけれども、今回視察をさせていただいたところ、崩壊土塊がそのまままだ河川、河道に放置されている状態でございます。このような状態では台風等で再度災害を生ずる可能性も高いのではないか、視察していただいた皆様方もそのような見方をしていただいたところかと思います。早急に対策を講じるべきかと考えておりますが、その対応についてお尋ねを申し上げたいと思います。
この発言だけを見る →一方、熊本県の坂本村の土砂災害でございますけれども、今回視察をさせていただいたところ、崩壊土塊がそのまままだ河川、河道に放置されている状態でございます。このような状態では台風等で再度災害を生ずる可能性も高いのではないか、視察していただいた皆様方もそのような見方をしていただいたところかと思います。早急に対策を講じるべきかと考えておりますが、その対応についてお尋ねを申し上げたいと思います。
藤
藤芳素生#19
○説明員(藤芳素生君) 坂本村の土石流災害でございますけれども、七月十五日に球磨川水系の油谷川支川の河内谷川左岸の斜面が高さ百七十メートル、幅約百三十メートルにわたって崩壊して、約十万立方メートルに及ぶ崩壊土砂量が河川及び町道に堆積したものでございますけれども、崩壊直後の現地調査によりまして、河道に埋積しました崩壊土砂、これが流出するおそれがあるという判断があることから、応急対策といたしまして、河道を埋寒している土砂の一部を除去しまして、先ほど田浦先生からのお話がございましたように、仮排水路を設けることとしまして、七月十七日に工事に着手しまして二十日には完成いたしております。
次に、本復旧計画、現在検討中でございますけれども、この実施に当たりましては崩壊した山腹斜面の安定を図る必要があることから、治山事業とも連携を図って着手していくこととしております。
建設省といたしましては、県からの申請があり次第、速やかに災害査定を実施することといたしております。
この発言だけを見る →次に、本復旧計画、現在検討中でございますけれども、この実施に当たりましては崩壊した山腹斜面の安定を図る必要があることから、治山事業とも連携を図って着手していくこととしております。
建設省といたしましては、県からの申請があり次第、速やかに災害査定を実施することといたしております。
三
三浦一水#20
○三浦一水君 治山事業も含め御検討をいただいているということでありますが、放置される期間が長くなればなるほど危険の可能性は高まる、自明の理であります。ぜひ早急な検討をお願い申し上げたいと思います。
坂本村の土砂災害につきましては、埋塞土の除去あるいは応急工事の実施に当たっては、災害発生箇所でもあり、工事施工の安全確保が重要と考えております。この点はいかがでございましょうか。
この発言だけを見る →坂本村の土砂災害につきましては、埋塞土の除去あるいは応急工事の実施に当たっては、災害発生箇所でもあり、工事施工の安全確保が重要と考えております。この点はいかがでございましょうか。
藤
藤芳素生#21
○説明員(藤芳素生君) 先ほど申し上げました仮排水路の工事の施工に当たってでございますけれども、斜面に不安定な土砂が堆積している、この中で作業をすることになることから、無人の掘削機械を使用しております。それとともに、崩壊地の監視等を行いまして、安全管理に十分留意して実施したところでございます。
次に本復旧に入っていくわけでございますけれども、崩壊の危険性がある山腹の斜面の安定を図った後、施工箇所の安全を確認しながら実施することとしていきたいと考えております。
この発言だけを見る →次に本復旧に入っていくわけでございますけれども、崩壊の危険性がある山腹の斜面の安定を図った後、施工箇所の安全を確認しながら実施することとしていきたいと考えております。
三
三浦一水#22
○三浦一水君 無人化施工ということでございますけれども、雲仙の普賢岳災害あるいは今回の北海道の後志管内の二百二十九号線第二日糸トンネルの岩盤崩落現場でもそのような施工方法がとられているやに聞いております。
我が国は地形的に非常に急峻であり、災害の現場というものも二次災害の危険性が高い現場が多いというような特徴からしますと、このような無人化施工というものが今後もなお一層重要になってくるんではないかなと考えておりますが、この辺の機械が足りているのかどうか、私も情報不足で、その辺の状況についてちょっとお知らせをいただきたいと思います。
この発言だけを見る →我が国は地形的に非常に急峻であり、災害の現場というものも二次災害の危険性が高い現場が多いというような特徴からしますと、このような無人化施工というものが今後もなお一層重要になってくるんではないかなと考えておりますが、この辺の機械が足りているのかどうか、私も情報不足で、その辺の状況についてちょっとお知らせをいただきたいと思います。
藤
藤芳素生#23
○説明員(藤芳素生君) 無人化施工が可能なバックホー及びブルドーザーについてでございますけれども、現在、雲仙・普賢岳、それから蒲原沢砂防、それから北海道でございますけれども、それら砂防事業で使用されております。これらの機械は全国で約三十台程度あると承知しておりまして、二次災害の防止の観点から、これらの無人化施工の機械の必要性が非常に高いというふうに考えておりまして、今後ともその普及とそれから活用について進めてまいりたいというふうに考えております。
この発言だけを見る →三
三浦一水#24
○三浦一水君 今回の実際の災害以外でございますけれども、同じ坂本という、坂本村と名前が同じでちょっと混同するんですが、熊本県の下益城郡中央町坂本地区というところがございまして、ここでこのような状況が起きております。
町道の上方斜面に高さ九十メートル、それから幅百二十メートル、奥行きが百メートルにわたりまして、ちょうど円を描くようにその部分を切り取ってしまいますと崩落現場になってしまうわけでございますが、そのような亀裂が広がっております。町では、山腹は崩落して近くの砂防ダムが崩壊あるいは土石流が発生する危険も高いんだろうと、毎日、町の職員が今監視を続けておる状況でございまして、避難場所の小学校には避難用の機材も用意されているという状況でございます。このような状況では、次回の大雨があります場合には、これも大きな災害の可能性を生む場所ではないかと大変危惧しておるところでございます。
この坂本地区につきまして、御当局としてはどのような対応が講じられているのか、その辺の御説明をお願い申し上げたいと思います。
この発言だけを見る →町道の上方斜面に高さ九十メートル、それから幅百二十メートル、奥行きが百メートルにわたりまして、ちょうど円を描くようにその部分を切り取ってしまいますと崩落現場になってしまうわけでございますが、そのような亀裂が広がっております。町では、山腹は崩落して近くの砂防ダムが崩壊あるいは土石流が発生する危険も高いんだろうと、毎日、町の職員が今監視を続けておる状況でございまして、避難場所の小学校には避難用の機材も用意されているという状況でございます。このような状況では、次回の大雨があります場合には、これも大きな災害の可能性を生む場所ではないかと大変危惧しておるところでございます。
この坂本地区につきまして、御当局としてはどのような対応が講じられているのか、その辺の御説明をお願い申し上げたいと思います。
藤
藤芳素生#25
○説明員(藤芳素生君) 三浦先生御指摘の熊本県中央町坂本地区の山腹亀裂でございますけれども、七月六日からの梅雨前線豪雨の影響により七月十六日に町道のり面が一部壊れたことによりまして現地をつぶさに調査しましたところ、町道のり面を含む裏側の山腹に斜面長約二百メーター、幅が百二十メーターの範囲で大規模な地すべりによる亀裂の発生を確認したところでございます。
町では、町道のり面の崩壊が進行したために七月二十八日に全面通行どめとしております。その後、熊本県と協議しまして、伸縮計の設置、亀裂の観測を開始するとともに、熊本大学の学識経験者によります調査を行ったところでございます。その結果、地すべりがまだ活動中という判断がございまして、八月十四日には亀裂へ雨水が入ってこないように浸透水防止用のシートを亀裂に敷設したり、また地すべりの末端部に押さえ盛り土を実施することとしております。次に、地すべりの活動の安定を待ちまして、計画検討に必要なボーリング等必要な調査を実施するというふうに聞いております。
建設省としましては、復旧計画が立案されまして災害に対する申請があり次第、速やかに災害査定を行って次のステップに移っていきたいというふうに考えております。
この発言だけを見る →町では、町道のり面の崩壊が進行したために七月二十八日に全面通行どめとしております。その後、熊本県と協議しまして、伸縮計の設置、亀裂の観測を開始するとともに、熊本大学の学識経験者によります調査を行ったところでございます。その結果、地すべりがまだ活動中という判断がございまして、八月十四日には亀裂へ雨水が入ってこないように浸透水防止用のシートを亀裂に敷設したり、また地すべりの末端部に押さえ盛り土を実施することとしております。次に、地すべりの活動の安定を待ちまして、計画検討に必要なボーリング等必要な調査を実施するというふうに聞いております。
建設省としましては、復旧計画が立案されまして災害に対する申請があり次第、速やかに災害査定を行って次のステップに移っていきたいというふうに考えております。
益
益本圭太郎#26
○説明員(益本圭太郎君) 中央町の対応について御説明させていただきます。
町では、八月九日にこの亀裂を発見した後、下流の住民二十世帯五十三名に対しまして、災害の起こり得る状況あるいは警戒避難連絡体制の説明を行ったところでございます。また、対策といたしましては、建設省からも御説明がございましたが、夜間の監視用の照明器具の設置あるいは亀裂部へのシートの敷設、伸縮計を設置したほか、町職員の監視活動、これは現場に二名、そして役場に二名の体制でございますが、こういうふうな監視体制をとっております。また、災害が起こった場合の避難所といたしまして中央南小学校を指定しておりまして、ここでの生活用品の準備もしているところでございます。
消防庁といたしましては、災害発生のおそれがある場合は早目に避難勧告をする等、県を通じて指導してまいりたいと思っております。
この発言だけを見る →町では、八月九日にこの亀裂を発見した後、下流の住民二十世帯五十三名に対しまして、災害の起こり得る状況あるいは警戒避難連絡体制の説明を行ったところでございます。また、対策といたしましては、建設省からも御説明がございましたが、夜間の監視用の照明器具の設置あるいは亀裂部へのシートの敷設、伸縮計を設置したほか、町職員の監視活動、これは現場に二名、そして役場に二名の体制でございますが、こういうふうな監視体制をとっております。また、災害が起こった場合の避難所といたしまして中央南小学校を指定しておりまして、ここでの生活用品の準備もしているところでございます。
消防庁といたしましては、災害発生のおそれがある場合は早目に避難勧告をする等、県を通じて指導してまいりたいと思っております。
三
藤
三