総務委員会

2015-06-18 参議院 全152発言

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会議録情報#0
平成二十七年六月十八日(木曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 六月四日
    辞任         補欠選任
     金子 洋一君     江崎  孝君
 六月十日
    辞任         補欠選任
     石井 正弘君     宇都 隆史君
     柘植 芳文君     世耕 弘成君
 六月十一日
    辞任         補欠選任
     宇都 隆史君     石井 正弘君
     世耕 弘成君     柘植 芳文君
     野田 国義君     福山 哲郎君
 六月十二日
    辞任         補欠選任
     福山 哲郎君     野田 国義君
 六月十五日
    辞任         補欠選任
     石上 俊雄君     小林 正夫君
 六月十六日
    辞任         補欠選任
     小林 正夫君     石上 俊雄君
 六月十八日
    辞任         補欠選任
    渡辺美知太郎君     水野 賢一君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         谷合 正明君
    理 事
                島田 三郎君
                堂故  茂君
                藤川 政人君
                藤末 健三君
                横山 信一君
    委 員
                井原  巧君
                石井 正弘君
                礒崎 陽輔君
                関口 昌一君
                柘植 芳文君
                二之湯 智君
                長谷川 岳君
                山本 順三君
                石上 俊雄君
                江崎  孝君
                難波 奨二君
                野田 国義君
                林 久美子君
                片山虎之助君
                寺田 典城君
                吉良よし子君
                水野 賢一君
               渡辺美知太郎君
                又市 征治君
                主濱  了君
   国務大臣
       総務大臣     高市 早苗君
   副大臣
       文部科学副大臣  丹羽 秀樹君
       厚生労働副大臣  永岡 桂子君
       農林水産副大臣  小泉 昭男君
   大臣政務官
       内閣府大臣政務
       官        小泉進次郎君
       外務大臣政務官  中根 一幸君
       経済産業大臣政
       務官       関  芳弘君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        小野  哲君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       澁谷 和久君
       総務大臣官房地
       域力創造審議官  原田 淳志君
       総務省自治財政
       局長       佐藤 文俊君
       総務省情報流通
       行政局長     安藤 友裕君
       総務省情報流通
       行政局郵政行政
       部長       武田 博之君
       消防庁次長    高尾 和彦君
       文部科学大臣官
       房審議官     徳田 正一君
   参考人
       日本放送協会経
       営委員会委員長  浜田健一郎君
       日本放送協会経
       営委員会委員(
       監査委員)    上田 良一君
       日本放送協会会
       長        籾井 勝人君
       日本放送協会専
       務理事      板野 裕爾君
       日本放送協会理
       事        井上 樹彦君
       日本放送協会理
       事・技師長    浜田 泰人君
       日本放送協会理
       事        今井  純君
       日本郵政株式会
       社専務執行役   谷垣 邦夫君
       日本郵政株式会
       社常務執行役   市倉  昇君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○行政制度、地方行財政、選挙、消防、情報通信
 及び郵政事業等に関する調査
 (日本放送協会における番組基準等の徹底に関
 する件)
 (日本放送協会に対する行政指導をめぐる諸問
 題に関する件)
 (無戸籍者に対する地方公共団体の対応に関す
 る件)
 (災害時における消防と医療の連携に関する件
 )
 (地方財政健全化に向けた取組に関する件)
 (郵政事業のユニバーサルサービス確保に関す
 る件)
 (日本放送協会の放送センター建設計画に関す
 る件)
 (環太平洋パートナーシップ(TPP)参加が
 産業に与える影響に関する件)
    ─────────────
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谷合正明#1
○委員長(谷合正明君) ただいまから総務委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、金子洋一君が委員を辞任され、その補欠として江崎孝君が選任されました。
    ─────────────
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谷合正明#2
○委員長(谷合正明君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 行政制度、地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官澁谷和久君外六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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谷合正明#3
○委員長(谷合正明君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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谷合正明#4
○委員長(谷合正明君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 行政制度、地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、日本放送協会会長籾井勝人君外八名を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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谷合正明#5
○委員長(谷合正明君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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谷合正明#6
○委員長(谷合正明君) この際、籾井日本放送協会会長から発言を求められておりますので、これを許します。籾井日本放送協会会長。
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籾井勝人#7
○参考人(籾井勝人君) 委員長、まず、発言をお許しいただき、ありがとうございます。
 先般の参議院総務委員会での私の不適切な発言につきましては、深く反省しており、心からおわび申し上げます。
 総務委員会からの重ねての御指摘を重く受け止め、自らの発言や対応に十分注意するとともに、委員会審議には誠意を持ってきちんと対応していきたいと考えております。
 誠に申し訳ございませんでした。
    ─────────────
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谷合正明#8
○委員長(谷合正明君) 行政制度、地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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山本順三#9
○山本順三君 おはようございます。自由民主党の山本順三でございます。
 今日はNHKの問題についての質問をしたいと思いますけれども、はっきり言いましてタクシーチケットの問題であったり、あるいは行政指導の手交の問題であったり、こういった問題について私は質問するつもりは全くないのであります。それよりも今回起こった案件、すなわちNHKにおけるいわゆるやらせ問題、「クローズアップ現代」の話ですね、この案件については、まさに放送法に関わる非常に重大な案件であるという前提で、私の所感も述べながら質問をさせていただきたいと思いますので、先ほど籾井会長から真摯にお答えということがございましたので、それを期待しながら質問に入りたいと思います。
 このいわゆるやらせ問題、これは、実は四月二十八日にNHKで「クローズアップ現代」報道に関する調査報告書というのが出てまいりまして、これを読ませていただきました。これをしっかり読みますと、その報告書においては、いわゆる意図的に又は故意に架空の場面を作り上げたり演技をさせたりして、事実の捏造につながるいわゆるやらせはないと判断したと。他方、放送のガイドライン、これを逸脱するような過剰な演出や視聴者に誤解を与えるような編集が行われていたというようなNHK御自身の報告が出てきたわけであります。
 これ、中身を見ましたら、細かいことは申し上げませんけれども、A氏、B氏が出てきて、そして、どちらに先に接触したのかというところから始まって、いろんな面で過剰な演出というんでしょうか、やらせというんでありましょうか、少なくとも事実とは全く違った、そういう立場での放送がなされておったというふうに判断せざるを得ないわけであります。
 それでもって、この案件についてやらせではないというふうに判断されていますけれども、これ、どう見たって、事実を曲解し、誤解を与えるようなそういう放送が行われた、これはNHKもそういうふうに判断されているわけでありまして、実は私どもにとっても、あるいは国民や視聴者にとりましても、これがやらせでなくて一体何がやらせなんだというふうについつい思わざるを得ないんですよね。
 それから、調査委員会の外部の意見がございましたけれども、これは何と書いてあるかというと、少なくとも典型的なやらせはなかったというふうにしていますけれども、少なくとも典型的なということは、裏を返せば典型的ではないけれども、やらせだというふうに読めるわけですよね。そこのポイントを外して、NHKがいかほどに反省反省という弁を述べられても、これは国民に伝わらない、我々にも伝わらない。
 ここで本格的にNHKが改めて、放送の自律あるいは独立という原点はあります、表現の自由という原点もありますけれども、その一方で、公正公平な報道をしていくんだというような大きな使命があるわけでありまして、このことについてしっかりとNHKが読み込んでいかないと、なかなか次の段階に進むことが私はできないんだろうと思います。
 特に、籾井会長、民間から来られた会長でありますから、その会長の、今回の国民あるいは視聴者との感覚がNHKはずれているんじゃないかというような指摘に対してどういうふうに思われるのか、そのことについての質問をさせていただきたいと思います。
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籾井勝人#10
○参考人(籾井勝人君) 今回の件につきましては、NHKの調査報告書でやらせではないという結論を付けているわけですが、いずれにしましても、私は、事実関係の誤りや裏付け取材の不足、過剰な演出、誤解を与える編集など、我々のガイドラインを逸脱する数々の問題があったということが一番の問題だと思っておりますし、またこういうことがあってはならないと、今委員の御指摘のとおり、そういうことを重く受け止めております。
 NHKのガイドラインの中で、事実の捏造につながるいわゆるやらせなどは行わないとされているんですが、そういう意味において、記者が意図的又は故意に架空の場面を作り上げたということが言えないということでやらせは行っていないという、こういう結論を付けたわけですが、いずれにしましても、視聴者の期待に反する取材、制作を繰り返さないという強い決意の下で再発防止策を確実に実行することで、放送法やガイドラインが求める事実に基づく正確な放送を今後徹底していきたいというふうに考えております。
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山本順三#11
○山本順三君 これがやらせかやらせじゃないかということを水掛け論をしてもしようがないのでありますけれども、この問題をどう重く受け止めるかというところが一つのポイントなんですね。
 そういった意味においては、高市総務大臣から行政指導が出された、当たり前の話であります。それも、その手交について、質問しないと言いましたけれども、ああいうていたらくがあったと。それは大臣が怒るのもこれはしようがないなと我々自身が感じるんですよね、やり取り聞いておっても。
 そういう流れの中で、この再発防止策というのをNHKが出されましたね。その中身読んでいまして、大臣からの行政指導にある意味ではのっとって、いろいろとその対応策というものを考えていく。この行政指導にありますけれども、執行部がガイドラインを深く理解する場というものをしっかりと確保してもらいたいとか、様々な段階での研修というものを更に深めてもらいたい、こういうふうな指摘がありました。
 それからまた、事前の試写、それから事前考査、これについてもしっかりとやっていくというような、そういうことがございましたけれども、現実に、執行部の皆さんも含めて、NHKの全社員がこういった再発防止策についてどういうふうに対応されるのか。そしてまた、もしもこれ、試写をするといったって、全部の番組を試写するというのはなかなか難しいんだろうと思う。でも、それをきっちりやっておかないと今回のような問題がまた起こる危険性もある。そういったことに対して、この再発防止策が本当に十分なんだろうかというふうに思わざるを得ないところがたくさんあるんですけれども、そのことについてのNHKの考え方をお伺いしたいと思います。
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板野裕爾#12
○参考人(板野裕爾君) お答えいたします。
 先生御指摘のとおり、私どもがまとめました再発防止策は、総務大臣の行政指導を受けまして作りましたものでございます。この再発防止策は、事実に基づいて正確に放送するという基本を再認識して、提案から取材、編集、試写など全ての制作過程でのチェックを強化するというものでございます。
 既に放送現場では、匿名での取材、制作のチェックシートを使って、相手がどんな人物なのか、匿名で放送する必要はあるのかなどについて確認をする作業を進めております。特に、ドキュメンタリー番組を中心に再発防止を徹底する必要があると考えております。例えば「クローズアップ現代」では、提案から放送までのリスクの見える化などの取組を始めているところでございます。
 また、御指摘ございました取材、制作の基本の問題につきましては、全国で実施した討議、勉強会で再確認はしておりますけれども、今月も管理職を対象とした研修で再び取り上げて徹底してまいる考えでございます。
 今回の問題を一人一人がしっかりと受け止めて、高い放送倫理を持ち続けることで再発防止をしてまいりたいというふうに考えております。
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山本順三#13
○山本順三君 それがしっかりできるならばこういうことは再発しないと思うのでありますけれども、これはなかなか難しいんですよ。一人一人の考え方が様々なそういう状況の中で、こういう行政指導に基づいての再発防止策、これが全職員に浸透するというのは、よっぽど努力していかないと、そして皆さんが危機意識を持たないと、こんなことはそう簡単にはできない、絵に描いた餅になりかねないということを指摘しておきますので、是非そういった観点でしっかりとした再発防止策を講じていただきたいというふうに思っております。
 そこで、先ほども申し上げましたけれども、NHKの組織全体が、国民やあるいはまた視聴者の視点に立って、そして今回の事態を真摯に反省をして再発防止策に早急に取り組む、さらには、不断の検証結果に基づく更なる改善の取組を継続的に行う必要があるということに関して、NHK会長としてこのことについて今後どうしていくかということを、我々の心に伝わるような言葉でちゃんとした意識を披瀝をしてもらいたいと思うんですね。
 今回のNHKのことに対して、いろんな議論を私はずっと見てまいりました。野党の皆さんが怒るのも無理はないというのがたくさんあるんです。我々与党の議員だって、おいおい、これどうなっているんだよというような場面もたくさんありました。それは、やっぱりこの総務委員会において、公共放送たるNHKの会長がどういうスタンスで、どういう気持ちで語っていらっしゃるのかということが我々に届くような答弁をしないと、そしてまた、いざ議論が沸騰してきたときにそれに対していかに冷静に答えていくかということをちゃんと自分の心に持ってもらわないと、我々の気持ちもちょっと離れてしまいそうになるということすらあるわけでございまして、是非、そういったことも踏まえて、今回のやらせ問題について、この委員会の場で改めて国民、視聴者に向けて真摯な反省の弁を語っていただき、併せて再発防止策を語っていただきたい、このように思います。
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籾井勝人#14
○参考人(籾井勝人君) 御指摘ごもっともでありまして、我々、再発防止策を一生懸命、大臣の御助言もあり、作っているわけですが、要は我々がいかにそれを実行していくかということであろうというふうに思っております。したがいまして、再発防止策については、我々としては本当に真剣に取り組んで実行していきたいというふうに思っております。
 それから、私の発言につきましては本当に誠に申し訳なく思っております。一生懸命やっているつもりではございますが、ついつい言葉が過ぎたり、それから真意が伝わらなかったり、そういうことも多々あったことにつきましては真摯に反省し、今後十分注意してやっていきたいというふうに思っております。これも結果を見ていただきたいというふうに思うわけでございます。
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山本順三#15
○山本順三君 大いに期待しておりますので、頑張ってやってください。
 それと、もう一つだけ大臣の方にお伺いしたいと思いますけれども、放送局、過去にいろんな問題を起こしていますよね。例えば、平成五年のNHKスペシャル「奥ヒマラヤ 禁断の王国・ムスタン」、これ、やらせ問題。あるいはまたTBSのオウムの報道問題。それから、テレビ朝日のダイオキシンの報道問題、これは平成十一年ですね。それから、平成十九年の関テレの「あるある大事典」の虚偽放送。あるいは、その前の平成十八年、TBSでの当時の安倍官房長官の写真パネルの報道。もういろいろあるんですね。そのことに対して、やはり監督官庁たる総務省、総務大臣から行政指導というものを出すのは、これは非常に重いものだと思っておりますし、そういったことのないように我々は期待したいところでありますけれども、あった場合にはそれは極めて重い対応をしていかなければならない、それで行政指導ということになろうかと思います。
 ただ、そのときに、過去振り返ってみたら、これ衆議院の総務委員会でも議論になっていましたけれども、本来こういった行政指導を行うという場合には、時の総務大臣が会社のトップ、NHKなら会長、民間放送ならば社長等々に、直接呼び付けて、そしてその行政指導の文書を手渡すというような形を取ってきました。今回そういうことがなされていないんでありますけれども、それはどういうふうな御認識を持っていらっしゃるのか、総務大臣にお伺いします。
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高市早苗#16
○国務大臣(高市早苗君) 行政指導につきましては様々なやり方がありまして、特に文書の手渡し方法について特段の定めがあるわけではございません。
 実は、先週も、NHKと同じように総務省の所管の特殊法人であります日本郵政株式会社及び日本郵便株式会社にそれぞれ行政指導を行いました。いずれも全容が判明してもう即日行いました。日本郵政株式会社に対しましては私から副社長に対して、そして日本郵便株式会社に対しましては武田部長から執行役員に対して行いました。
 また、特に今回のNHKの場合ですけれども、まずは報告書が出されたのが四月二十八日でございました。これは役所の方の事情になりますが、翌四月二十九日から五月二日まで私はタイ王国に出張をする予定で、先方のプラユット首相ですとかそれからポーンチャイ情報担当大臣ですとか、様々なアポイントメントがありましたので出発日をずらすことができず、なかなか大臣と会長の日程を合わすことは困難であったこと、それから四月二十八日中に報告書が公表され次第、私自身も一行ずつ読み込みまして、職員とも相談し文章を推敲しましたし、何といってもNHKの公共放送としての社会的な責任の重さに鑑みますと、あの報告書の内容では不十分だと思いました。一刻も早く再発防止に向けたより具体的な取組を実施していただきたいという観点から、同日中に行政指導を行う必要があると考えました。
 このため、当日、井上理事が総務省に来られるということは知っておりましたので、私から井上理事に対して行政指導の趣旨を伝えた上で文書をお渡しする予定でございました。この時期を逃しますとまたゴールデンウイーク明けということになりますので、私は是非ゴールデンウイークの間にしっかりと具体化を進めていただきたい、そういう思いでございました。
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山本順三#17
○山本順三君 大臣の考え方はよく分かりました。ただし、やはりこれは行政指導、特にやらせ問題というような議論があった中での対応でありますから、本来はやっぱりトップに手渡すということが望ましいんだろうということを申し上げておきたいと思います。
 そこで、一つだけ私も苦言を呈したいのでありますけれども、今回の手交の仕方あるいは総務省の若手職員がNHKで待たされたとか、本当に言語道断な話があって、大臣がお怒りになるのは我々みんな共有しているんですね。
 ただし、言っておきますけれども、ここは総務委員会なんですね。我々与党の役割というのは、総務大臣を先頭に総務省が様々な予算や、あるいは政策を提案していく、またNHKがその予算を出してくる、そしてそのNHKに対しての様々な問題点も追及しながら、さはさりながら、与党として議論しているわけです。野党が突っ込むのはよろしいのでありますけれども、与党はしっかり守りたいという気持ちも心の中にあるんですね。そのときに、そこに座っているお二人が相反目するような形で議論されるというのは不愉快なんです。我々はしっかりと言わば与党の役割を果たしていきたい。にもかかわらず、そこで反目し合うというような姿がかいま見られるのは余り美しくないということだけはこの場で私の方から申し上げておきたいと思います。
 それともう一点、実は、時間が余りないので全部質問できないんですが、この間、日曜日にNHKスペシャル見ておりました。「沖縄戦 全記録」ということでありまして、非常に内容の濃い、立派な報道であるとは思います。思いますけれども、その中にいろんな映像が出てきました。ちょっと私ども目を背けたくなるような、そういう場面がたくさん出てきたんです。死体もたくさん出ましたし、どんどん撃っているところも出ましたし、これはどうなんだろうなと。
 放送ガイドライン二〇一五、ここをめくってみましても、そういう描写については控えるべきであるというような文言がたくさん出ておりましたけれども、あのことについてどういうふうな印象をお持ちなのかということについて、NHK側の考え方、受け止め方をお聞かせ願いたいと思います。
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板野裕爾#18
○参考人(板野裕爾君) 今回の番組は、沖縄で多数の住民が犠牲になったことを客観的なデータとともに伝えて、戦争の悲惨さや亡くなった方々の思いなどを伝えようとしたものでございます。
 御指摘の映像につきましては、放送ガイドラインに基づいて慎重に判断しつつ、番組の狙いを伝えるために最低限必要と考える範囲で使用をいたしました。一方で、悲惨な映像が流れることを視聴者にあらかじめ伝えることも必要と考えまして、番組の冒頭で、戦争の実態を伝えるため遺体の映像が映りますというテロップを表示した次第でございます。
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山本順三#19
○山本順三君 それぞれの放送局、それぞれに考え方を持って自律あるいは独立という立場でやるんでしょうけれども、そういった反応があったということもお含みおきをいただきたいと思います。
 もう時間が参りました。郵政の限度額見直しについての質問をしたかったのでありますが、その時間がないので、それは省略させていただきたいと思います。
 終わります。
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林久美子#20
○林久美子君 おはようございます。民主党の林久美子でございます。
 本日も非常に不本意ではございますけれども、引き続きNHKの問題、そして無戸籍の問題について、本日は伺わせていただきたいと思います。
 冒頭、籾井会長の方から、先日の委員会における発言についての謝罪のお言葉がありました。より真摯に御答弁をいただけるということでございましたので、今日は期待感を持って質問をさせていただきたいと思いますので、是非よろしくお願いを申し上げます。
 では、前回に続きまして、行政指導文書受取拒否問題についてお伺いしたいと思います。
 高市大臣は、先ほどの答弁を伺っておりましても、非常に真摯に大臣の職責を全うされようとしていらっしゃるというふうに、私は非常に尊敬をいたしております。それを支えるのが、与党、野党、いろいろ立場おありでしょうけれども、我々国会議員はまず、与党、野党の立場を超えて、国民の代表としての仕事をしなくてはいけない。とりわけNHKに関して言えば、受信料を払っていただいている視聴者の皆さんの立場に立って我々は向き合わなくてはいけないのではないかということを、是非これは委員の皆さんに御理解をいただければと思います。
 総務省から四月二十八日に、先ほど来お話がありますが、「クローズアップ現代」のやらせ問題に関する対応について厳重注意文書が出されたわけでございます。当日、籾井会長は外出をしておられて、井上理事から二十時に連絡を受け、会長は総務省から行政指導文書が出ることを知ったというふうに、過去この委員会で御答弁をされてこられました。
 しかし、私、ちょっとおかしいんじゃないかなと思うわけですね。総務省から籾井会長の秘書室に対して、大臣からこういう文書が出ますよという連絡が当日十八時五十五分に行われているわけです。その電話をした上で、総務省の方がNHKに向かわれています。
 これは、籾井会長がおっしゃるとおりだとすれば、秘書室の方は総務省から連絡を受けてもなお籾井会長には連絡をされなかったということなんでしょうか。籾井会長。
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谷合正明#21
○委員長(谷合正明君) それでは、答弁できる方は。今井理事。
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今井純#22
○参考人(今井純君) 秘書室としましては、行政指導文書の件で総務省との間で確認に当たっていました井上理事と当時、連絡を取り合っておりました。会長に情報が正確に伝わるためには、対応していた井上理事の方から会長に報告をすることが重要だと考えていたということでございます。
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林久美子#23
○林久美子君 監査委員会が出された、例のハイヤー問題のときにこういうふうに監査委員会の意見が出ているんですね。「とりわけ協会のトップである会長や会長を支える秘書室等には、高い倫理観と説明責任が求められていることを常に意識して行動すべきである」と。ということを考えると、総務省からそういう文書が出ているのに会長に連絡をしなくて井上理事との間でやり取りをしていたというのは、甚だ私は適切な対応ではなかったというふうに言わざるを得ないと思います。
 さらに、当日、会長はNHK本社に二十一時三十分にお戻りになられたということでございました。非常に、総務省から行政指導文書が出るという緊張感ある状況であったにもかかわらず、二十一時三十分に戻ってこられたと。当日は会長、どちらに行っていらっしゃったんでしょうか。
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籾井勝人#24
○参考人(籾井勝人君) 当日の私の日程についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思いますが、井上理事らとは電話で連絡を取っておりました。それから、私は二十時に連絡をいただいているんですが、その間は関係理事でいろんな協議をしていたというふうに理解しております。
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林久美子#25
○林久美子君 しかし、会長、二十時に連絡を受けられて、なお一時間三十分外にいらっしゃったわけです。当日の行動については申し上げないとおっしゃいますけれども、監督官庁である総務省からそういう文書が出るときに、それを差しおいてもなお重要である、戻ってこられないというような何か重要な御予定だったのかと思うわけです。
 毎回申し上げていますが、公共放送のトップですから、会長は、NHKさんの収入の九割以上が視聴者の皆さんからの受信料ですから、しっかりとお答えをいただきたいと思います。
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籾井勝人#26
○参考人(籾井勝人君) 先ほど申しましたように、私の個人的なというか個別の日程についてはお答えすることは差し控えますが、御承知のとおり、最近は電話もございますし、外出先からは関係役員と、特に井上理事でございますが、と電話で連絡を取っておりました。日程を終えた後、直ちにセンターに戻りました。御記憶と思いますけれども、二十八日は連休の前日で車も随分と混んでおりました。
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林久美子#27
○林久美子君 会長、誠実に答弁いただけると思っていたんですけれども、道が混んでいたとか、そういうことは理由にならないと思います。
 では、伺います。
 会長、当日は会長車で行かれたんでしょうか、それともハイヤーで行かれたんでしょうか。
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籾井勝人#28
○参考人(籾井勝人君) 会長車でございます。
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林久美子#29
○林久美子君 会長車であればなおのこと、日頃から会長の運転も含めて慣れていらっしゃるわけですから、しっかりと何かあったときに連絡が取れて、しっかりと会社に戻れるということのために恐らく会長車というのは、それなりのポストの方にみんな付いているわけですよ、車というのが。にもかかわらず、一時間半も帰ってこられないというのは、私は会長としての意識が非常に希薄であると言わざるを得ないと思います。
 それから、もう一点、先日、総務省宛てにレターを二通出されたというお話でございました。
 一通目のレターは五月一日。籾井会長は、質問が総務省からありまして、それに対して、今回の受取拒否について、誰が決めたのかという話だったというふうに答弁をされましたけれども、一通目のレターには謝罪文は書かれたんでしょうか。
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