決算委員会

1954-10-07 参議院 全130発言

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会議録情報#0
昭和二十九年十月七日(木曜日)
   午後一時三十九分開会
  —————————————
 出席者は左の通り。
   委員長     小林 亦治君
   理事
           青柳 秀夫君
           谷口弥三郎君
           島村 軍次君
           岡  三郎君
           八木 幸吉君
   委員
           木村 守江君
           白井  勇君
           高野 一夫君
           宮澤 喜一君
           三浦 辰雄君
           木下 源吾君
           久保  等君
           永岡 光治君
           山田 節男君
  説明員
   自治庁財政部長 後藤  博君
   防衛庁経理局長 石原 周夫君
   法務政務次官  長谷山行毅君
   法務省訟務局長 浜本 一夫君
   外務政務次官  秋山俊一郎君
   外務省欧米局渡
   航課長     針谷 正之君
   会計検査院事務
   総局検査第一局
   長       池田 修蔵君
   会計検査院事務
   総局検査第二局
   長       上村 照昌君
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  本日の会議に付した事件
○理事の補欠選任の件
○昭和二十七年度一般会計歳入歳出決
 算
○昭和二十七年度特別会計歳入歳出決
 算
○昭和二十七年度政府関係機関決算報
 告書
○国家財政の経理及び国有財産の管理
 に関する調査の件
 (国有財産虎の門公園地の原形復旧
 に関する件)
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小林亦治#1
○委員長(小林亦治君) 只今から第十一回決算委員会を開会いたします。
 初めに理事補欠互選についてお諮りいたします。
 理事谷口弥三郎君が九月九日委員を辞任せられたため理事一名が欠員となつておりますが、九月十三日同君が再ひ委員となられましたので、先例によりこの際再び同君を理事に指名選任することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小林亦治#2
○委員長(小林亦治君) 御異議ないと認めます。それではさよう決しました。
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小林亦治#3
○委員長(小林亦治君) 本日の議題に入ります。
 本日は昭和二十七年度決算、総理府所管保安庁及び自治庁並びに外務省所管について議題といたします。
 なお、本日はかねて調査事件となつている虎の門公園地の原形復旧に関して本院の質疑の経緯について午後三時頃法務当局が見える予定でありますから、あらかじめお含みおき願います。
 それでは保安庁について検査報告十八号から二十五号までを問題に供します。
 先ず検査院の説明を求めます。
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上村照昌#4
○説明員(上村照昌君) 保安庁関係でございますが、十八号から二十四号までの七件は物品の購入中不急と認められるようた事態のグループに属する問題でございます。
 第一の十八は、折畳寝台を買われたのでございますが、買われる際に、実際買われたのは七千三百八十八台を買つておられるわけでありますが、七万五千名の定員に対しましては、二千八百余りで実はいいことになつておるわけでありますが、これを部内の取扱い上の間違いから七千三百余台を購入されたという事態が起つたわけでございまして、七万五千名が十一万名になりましても、なお相当の余剰ができると、こういうふうな事態でございます。
 十九号は、看護婦用の被服類を約一千万円購入されたわけでありますが、二十七年度当時は、看護婦を入れる病院の、実は建設の計画もなかつた。こういう事態、而も看護婦を採用されましたのは、二十七年度においては、僅かに予定の三百八十四名に対して、五十七名にしか過ぎない、こういうふうな事態でありますのに、急いで全員の被服だけを購入された、こういう事態でございます。
 それから二十号は、セミトトレーラー低床型二十トンを百三十四両購入されておるのでありますが、これにはトラクターが大体八十両ほど必要ということになつておるのでありますが、これをけん引するトラクターが二十七年度末に、僅かに三十二両が購入契約をされておる、こういう事態でありまして、ものの調達について両者を勘案することなく、ただ一方だけを購入されておる、こういう事態でございます。
 二十一号は、靴の補修用の当て皮を一万四百坪購入されておるのでありますが、当時の必要量その他を勘案しますと、これほど購入される必要はなかつた、こういう事態でございまして、当時の手持を使われて、購入されたものを合せまして、なお二十八年の八月になつても二万四千坪が各補給廠に残つておる、こういうふうな事態でございまして必要量を勘案して購入すべきという事態でございます。
 次は二十二号でございますが、これも靴補修用のゴム本底を五万個余りを購入されておるわけでありますが、このゴム本底は大修理に使うためのものでございまして、当時の保安庁におきます靴の補修の状況から申しますと、部隊で補修し、或いは工場で補修する、こういう仕組みにはなつておりますが、部隊の人員その他が整備していないという関係上、小修理をも工場で修理されなければならない。こういうふうな状態でございまして、当時の人員等資材の整備状況から申しますと、かように大量に購入されても、直ちに消化方法がない、こういうふうな事態でございます。
 実は二十三号でございますが、二十三号は地図用特殊フイルムを百四十六ダース購入された件でございまして、このフイルムは地図複製車六号カメラセットがあつて初めて十分な用を達するわけでありますが、購入される当時に六号カメラのセツトの仕様も決定していないというふうな状況下におきまして、而もフイルムのように命数に限りあるものを早目に購入する必要がなかつた、こういう事態でございます。
 二十四号は、無線電話工事用の本柱を千二百余水購入されたのでありますが、この購入されるに当りましては、実際に部隊の状況、所要昂が幾らであるかというふうな点を十分勘案されないで、ただ一部隊が五十本から三百本というふうなことで購入された結果、その購入計画が杜撰であつた結果、部隊におきましては、実際これを受取りました部隊におきましては、本来の用途に使用することができなかつた、或いは送つてもらいましたところではすでに仕事が済んでいる、不要になつている、他に転用するというふうなことをしなければならない、こういうふうな事態が起つているわけであります。以上かような事態が起りましたことは、結局物を購入されるに当りまして部隊の人員とか施設、機械の整備状況、いろいろの点早言勘案されなかつたために、かような事態が起つたものと思うのであります。考えますに、役所その他の機構が十分整備したところでは、こういう事態は比較的少かろうと思うのでありますが、特に保安庁のように新らしい、而もいろいろの器材その他を整備されなければならない、こういうときには殊更にいろいろの面で十分連絡或いは研究をされて、その物品の購入、資材の調達をされることが望ましいのではなかろうか、こういうふうに考えるのであります。
 それから次は二十五号でありますが、これはトラックを購入されるに当りまして注文当時に納地をきめておられましたのでありますが、その後において納地を変更するという事態が起つたわけであります。その起つた時期にはまだ会社から当初納入予定地には発送されていなかつた、こういうふうな状況下でございまして、そういう場合には、会社に連絡して適宜の措置を取れば直送ができる、それだけ運賃も安くできるということでございまして、そういうふうな措置が取られなかつたために、運賃が約五十万円要つておりますが、今申しましたように、直送の措置が取られたならば、九万円程度くらいで済んだのではなかろうか、こういうようなふうに考えるのでございます。
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小林亦治#5
○委員長(小林亦治君) 御質疑のおありのかたの御発言を願います。
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山田節男#6
○山田節男君 この今指摘されておる自衛隊の物品の購入に対する不当批難事項の指摘されておる点について感じますことは、自衛隊として大体これほどの多量のものを購入しなくもやならんということは、これはもう当然のことであつてただこれを如何に計画的に又経済的に購入するか、その所管は例えば調達局であるとか、とにかく調達に関する専門の部局があるだろうと私は思うのですが、
   〔委員長退席、理事島村軍次君着席〕
と同時に、今二十五で指摘されておるような機宜の処置をとらない——これはむしろ補給に関する問題でありまして、補給に対する計画性のないところに、こういう事態が起きて来るのだ。そういたしますと、やはりあれほど多額な物件を購入しなくちやならんという建前から、調達とそれから補給という、而もこれが全国広汎な地域に亙つた長距離輸送をしなくちやならんというような補給の必要からいえば、調達と補給というものが、やはり何といいますか、有機的にこれが運用されないところに、一つの弱点があるのではないかと思う。こういう事態に鑑みて、調達補給というものに対して当局は一体改善するのにはどういうようにするつもりであるとか、改善したいとかいうことの改善に関する御意見があれば、一つ伺つておきたいと思います。
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石原周夫#7
○説明員(石原周夫君) 調達の先ず面でございまするが、これは御承知であると思いまするが、本年度の前の国会におきまして防衛関係の二法案を御審議願いましたときに申上げましたように、調達関係につきましては、調達実施本部というものを附属機関として作りまして、陸上、海上、航空の三幕僚監部を通じまして調達業務の一元化をいたした。従いまして従来のように各幕僚監部におのおの調達関係の部局がございまして、それがおのおのの幕僚監部の内部において動いているのと違いまして、これを全体に見まして発注補給というような面から見ましての十分な神経を働かすように、人数を本年度は非常に増加をいたしておりまして、第一幕僚監部にございました調達実施の当時に比べまして陣容も非常に強化をせられておるわけでございます。その調達の実際のやり方につきましても、御指摘のございましたように、いろいろ発注の方法にいたしましても、補給の方法にいたしましても、いろいろあるわけであります。調達の現実のやり方といたしましては、調達実施本部の中に部を、部ということになつておりますが、三人の副本部長というものを置いて、これが契約の関係、原価計算の関係、検査の関係、それと全体の締め括りの関係というようなものにおのおの責任を持たせまして、その間の統一的な調整をいたして行きたい。これが現在動き出しまして三幕一本にいたしました機構として動き出しておりまする一番顕著なる点であります。
 補給の点につきましては、この事項の中にも現われておりますように、補給廠というもの、これは陸の関係でございますがございまして、これが非常に大きな役割を果しておるわけであります。ただこの中に御指摘を頂きましたよに、当時におきましては、相当補給廠の発足はいたしておりましても、設衛の関係或いは施設の関係、そういうふうな関係で期待せられたような動きにまで達しておらない。その後におきまして大体二十七年、二十八年というふうに整備をされまして、大体現在のところは、各地区補給廠或いは中央補給廠というものが、今の御指摘をこうむつておりまするような修繕の関係、そういうような施設にいたしましても、或いは物を蔵置いたしまして、蔵に入れましてこれを補給いたしまする倉庫を逐次整備を重ねております。従いましてこの補給のほうの関係の非常に大きなものであつて、整備の足りなかつた補給廠というものが、この一、二年の間に相当急速に整備をされたという点が、これが山田委員の御指摘の第二点の補給の関係におきましての最近におきます顕著な点でございます。
 大体今までに本件御指摘以後にやつておりまする主たる点はそのようなものであります。
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山田節男#8
○山田節男君 調達補給が海次機構を強化拡充することによつて、今経理局長が言われたように整備されるものと期待します。そうなくちやならんと思いますが、二十九年度の保安庁令に、自衛隊の予算で船体を発注する場合に、現在の会計法によれば、これはもう競争入札しなくちやならん。ところが船艇という特殊な性質から見て、競争入札ということになれば、安いほうがいいということは言えますが、やはりあの船艇の性質上、そう安いからいいというのでなくて、相当立派なものでなければいかん。そこにやはり随意契約或いは指名によつて良心的な堅牢な、又予算がとつてあるのでありますから、少くとも予算を割らなくても予算の全部までも使つて良心的にできれば、私はこれに越したことはないと思う。私拝関するところによると、今年度の船艇の発注においては、会計検査院の了解を得て随意契約にした、こういうことなんです。これは私は国会としても、こういつたような性質のものに対しての随意契約ということは、これは私は決して責めるのでない。むしろそれは適当な妥当な処理じやないかと思う。ところがこうして殊にそれはそれとして、ここに指摘しているような主として消費物件というものは、これはこれで見ますと、競争入札でやつておられるものと解釈されます。併し例えば被服であるとか或いは所用毛布であるとか、こういつたようなものは、これはかなり多量多額なものを要する。年々これは消費物資として消費の額というものの見当がつくわけであります。これは御承知のように、終戦前は歴史的な必要もあつたのでしようが、陸軍なら陸軍、海軍なら海軍、殊に陸軍は被服廠或いは施設、補給廠、製絨所、こういつたような資材の製造までやつている。併し今日以後において、かような必要はないと思いますが、少くともこういうような不当事項が起ることを防止するということと、それから隊員の使用するものが飽くまで堅牢である、良心的の生産品を使うということになれば、経理局長は物品の購入ということは、私は相当これは考えなくちやならんことじやないかと思うのです。
 そこで私のお伺いしたいことは、こうして船艇以外の消費物件の中でも、競争入札によるよりも随意契約によつたものが、先ほど申上げたような、より良質でより廉価なものが得られるのじやないかと思うのですが、今までの御経験で、こういつた消費物件に対するものは、飽くまで競争入札でいいというお考えか。或いはその中の大部分については、やはり船艇と同じような意味においての一つの随意契約を許してもらいたいというようなことを希望される品目等があるかどうか、この点をお伺いしたい。
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石原周夫#9
○説明員(石原周夫君) 只今のお尋ねの現在の指名競争或いは一般競争によつておるもので、随意契約に出たほうがいいと考えられるのじやないかというお尋ねでございますが、現在会計法におきましては、契約の性質或いは目的が効を奏しないという場合におきまして、随意契約の方法があり、その他若干の規定があるわけでございまして、現在会計法の下におきまする運用をいたしております。従いまして会計検査院あたりともいろいろ御相談をいたしながら、現実の運用で山田委員御指摘のような弊害に陥らないように極度に気をつけてやつているわけであります。
 そこで前のことを申上げますれば、若干古い会計法におきましては、例えば軍艦の買入というようなものは、頭から随意契約でやつていたという時代もございますし、私どものほうは一般の官庁の物資と違います特質を持つておるものが若干あるわけであります。従いまして、そういうようなものにつきましては、何らか今の会計法と違つた頭で考えて見る必要があるのじやないかという議論は内部にないわけではございません。そういうような点につきましての検討の点でございまするが、これは私ども今後も内部におきましてどういうようなことが最小限度必要であるかという点は検討して見たいと思います。現在発足の早々でもございまして人員におきましても、機構におきましても、まだ十分に整備をいたしていない点もございまするので、そこら辺のことも睨み合せまして、余ほど慎重に考えて見ませんと、現実の契約の実施の面におきまして、若干の故障を生ずるというようなこともあり得ると思います。目下のところは、会計法の枠内におきまする運用で、随時会計検査院あたりとも御相談をしながら、できるだけ間違いのないものが、而も廉価に手に入るというような方法を考えて参りたい、こういうふうに考えております。
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山田節男#10
○山田節男君 これは私は業者としての経験ではありませんが、進駐軍の組合の関係者として、しばしば横浜にあるアメリカのJPA、これは調達部のような仕事をしているところでありますが、そこにおる首脳部或いは幹部等としばしば会見してそのときにまあいろいろ私も質問したり、見て感じますることは、あれだけ厖大な購入を、海外買付をやるのでありますから、勿論相当な陣容を整えて、相当な費用を使つて、そして言語習慣を異にする業者をつかまえて、そうしてできるだけ金に値いするだけのものを調達するということについての、私から見れば殆んど涙ぐましい努力をしている。同時にその半面においては、日本の業者は全く出血販売を強制されておるというような事態も実はあるわけなんです。併し私はそういうことは一応問題外として、アメリカの税金を以て調達するということになれば、これはもう非常に厳密な査定、それから技術的或いは品質検査等においても、これは私は保安庁或いはその他直接公社等の非常に大きな消費物件のために金を使う政府関係は、実際私は知りませんけれども、併しこのJPAの現状を見ると、これは非常に科学的に、そしてビジネス・ライクにやる、金を生かすということに重点を置いているわけです。これは自衛隊の調達補給というようなことについては、私はもう当然今後のこれは問題として十分に検討されていると思うのですが、一体現在の調達事務というものは、これは経理局長の管下にあつているのか、調達部と経理局の、いわゆる向うで言えばコントローラー(支出官)であるが、同時にそういつたような発言権を持ち得るような機構に私はすべきじやないかと思うのですが、こういう点は不当事項の発生に鑑みて、相当私は今後の機構上においては、一つの構想を持つておられるだろうと思う。現状と将来のこういうものに対する構想というものがあれば、一つこの際お示し願いたい。
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石原周夫#11
○説明員(石原周夫君) 部内の構成のほうのお答えを申上げますると、調達実施本部がございましてここに本部長があるわけです。これは長官の下におきまする附属機関でございまするから、従つて一応本部長の命令で参るものと思います。併しながらその中の重要な調達につきましては、これは当然長官の承認を得ることになつておりまするので、方針の問題のみでなく実施の問題につきましても、重要なものにつきましては、内局と申しまするか、内部的な相談を受けております。ただ内部部局の構成といたしましては、装備局という局がございまして、この装備局がそういう物品の調達などの方針の基本をきめ、全体をとりまとめてやつておりますので、局の組織といたしましては、装備局の事務になるかと思います。経理のほうから申しますと、これは御承知のように、毎四半期支出負担行為という制度がございます。従いまして防衛庁といたしましては、防衛庁の整理いたしました予算を各幕僚監部機関に割当て、この支出負担行為を受けますのは、内局の経理局が発案をいたしまして、長官の御決済を頂きまして配付いたしますので、この支出負担行動を受けます場合において、当然経理局としての案を作るわけでございます。それから支出関係におきましては、これは調達実施本部の会計課長が支出官であります。
 そこでお尋ねの全体の運営につきまして、只今御指摘のありましたようなJPAのような、簡単に申せば弾力があると申しますか、さような運営で行くほうが国費の節約にならないかという点であります。私はJPAの現実の運営は余りよく存じておりませんが、私どもの承知しておりますところでも、簡単に申せば、日本の買い方に比べまして弾力がある、例えば入札をいたしましても、最低の落札者に対して必ずしも落さないでいいんだ、低いほうの人間を何人か呼びましてそこで非常に値踏みをするというように承知しております。これは山田委員もいろいろ御指摘のようにプラスかマイナスかの問題があるかと思いますが、そういうことから申しますれば、安い調達ができるという点につきましては一つの方法かと思います。そういうような調達のやり方の規則、それが日本とアメリカとの間に相当な違いがあるわけです。これは主計局におきましても勉強して参つているようであります。私どものほうでも、どういうような点でその弾力を持たせることが、山田委員の御指摘になつたような濫用の弊を来さないで、而も安い調達ができるかというようなポイントになるかと思うのであります。今の会計法をそのまま適用して行つたのでは、どうもいろいろ余分の負担が出て参るというような事実、或いは一般競争のために、殊に安いかも知れないが、非常に性能を重んずるようなものにつきまして、性能の点での必要な程度を満たさないということ、ここら辺のところは我々のほうの規格をきめまする問題、これは規格が相当よくきまつておりますれば、その規格に合つているということで、大体諸要請を満し得るが、なかなか性能というものは微妙なものでございまして、現在きめきつている規格だけでは、それがとらえられないというようなこともございまするので、何らかそこにうまく解決する方法がないかという点は、これは幕僚監部のほうにおきましても、私どものほうにおきましても、研究いたしております。ただ先ほどもちよつと申上げましたように、極く簡単に申上げますると、非常に各個の場合に適正に動くような法規、この法規を動かす主体と申しますか、機構と申しますか、人員と申しますか、そういうようなものの訓練、或いは信頼性というような言葉がございますが、そういうようなものが、それを十分に振り廻わせるかどうかということにもかかる、そういうような観点と睨み合せまして、どういうようなことを考えたらいいか、これらにつきましては、会計検査院のほうにも御意見があると思いますが、なかなかむずかしい問題だろうと思いますが、何らかの特例みたいなものを考えてはどうかというような考え方は勿論あるわけでございます。ただ今日明日にじやどうだということになりますと、なかなかそれは慎重に考えなければならん問題じやなかろうかというふうに考えております。
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八木幸吉#12
○八木幸吉君 この二十七年度の会計検査院の報告を今拝見したのですけれども、随分物の買い方が計画性がなくて乱暴なように思うのでありまして、例えばベット一つ買つても七千三百八十八台買つて、四千台近く予備に残さなくちやならん。或いは看護婦の服を買つても、まだ病院の敷地さえきまつていない、どこに一体連絡の不備があるのか。我々民間の会社等の多少の経験のある者の目から見れば、実にどうも不整理極まるという感がするのでありますが、例えば十八、十九等の事項について、どんなところにこういう問題を起した欠陥のポイントがあるかという点について伺つて見たいんです。
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石原周夫#13
○説明員(石原周夫君) 別に、「昭和二十七年度歳入歳出決算検査報告に関し国会に対する説明書」という参照書を差上げておりますので、若しお持ちでございましたら十八頁のところから今お尋ねの十八が始まるわけであります。全体といたしまして、八木委員御指摘になりましたように、非常に何と申しまするか、右の手でやつておりますことと左の手でやつておりますこととの間の連絡が悪いというお叱りは誠にその通りでございまして、これは甚だ、発足句々と申しましても三年ほど経つておりますが、まあ増員の関係がございましたし、手不足である、或いはまだ十分に人員の訓練ができていないというような点がございまして、そういうようなことから、こういう事柄を惹き起したのでありまするが、十八のほうのお尋ねに対しましては、定数というものが御承知のようにございます。これは各部隊に対しまして、武器の、例えば特科の一個大隊は砲が何門であるというような武器の話から、一般の車輌、通信機材、あとの備品類に至りまするまで、一応定数というものがあるわけでございます。従いまして特定の部隊編成に対しましては特定の定数があることは御承知の通りであります。そこでこの最初の時期におきまして、定数を揃えて参りまするのに、当時の事情として止むを得なかつたことと思いまするが、アメリカの装備定数というものを基礎にいたしまして、それを基礎として考えて参つたわけであります。その際に装備品の種類というものが非常に多数ございまして、これを書き卒しまして、その書き卑しましたものに基きまして、いろいろな発注なり何なりの材料としたわけであります。
 その次は誠に申訳ないことでございまするが、ここに書いてございますように、二千八百八十八という数字を七千三百八十八というふうに見違えて書いた。その結果といたしましてまあこれは十分にチエツクをいたしましたときに、或いは気のつき得ることであつたかも存じませんが、何分にも装備品というものが非常に種類が多いものでございまするから、これはでき上つたものをずつと眺めて見ましても、ここの七千三百というものはどうも間違いだというようなことは、ちよつとわかりにくい状況であつたかと思うのであります。そういうような間違いが因になりまして、この調達をいたしたのではないか、非常に何と申しまするか、簡単だと申しまするか、ちよつと弁解のいたしようがないような間違いをいたしているわけでありますが、事柄といたしましては、そういうような経緯を以ちまして、写しがえをいたしましたその写しがえに基きまして調達の数が間違つている、こういうことに相成つているわけであります。
 それから看護婦の定員の十九番のほうのお話でございまするが、これはこの計画に書いてございまするように、東京、札幌、福岡、ここにおきましておのおの三百床、六百床というような大きな病院を考えている。これは二十八年度の国会こおきまして御議決を願いました予算にあるわけであります。それで一応予算を御議決を願つたのでありまするが、二十七年度はここにございまするように、国会の解散などによりまして成立が遅れました結果、成立の時期が遅れた。そのためにこれらの工事に着手をいたしまするのに時間がかかつた。ところが前段にもございますように、福山の病院と針尾病院は既設のものがございましたので、この既設のものにつきましては看護婦を入れる、従いましてそこの看護婦の服を発注いたすという必要か起つた。そこで五十七人というものだけにつきまして発注をいたしますればよろしかつたわけでありますが、予算にきめられておることでございまするし、まあ工事が済みますれば看護婦が入る、従つてそういうようなことを織込みまして一括して量のやや多いほうを発注したほうが安いという関係も考えまして、一括して発注いたしました。ところがなかなか用地の問題というような問題もいろいろ非常にかかりましたために工事が遅れまして、ここに御指摘を受けましたような時間にズレが起つた。概括的に申上げますると、この二十七年の御指摘になつておりまする事百項を通じまして器材と申しまするか、物品のほうの発注と施設乃至設備の充実とが時間的にズレました。これは一つは用地の取得というような問題もございます。もう一つはそういうような装備の持ちます規格と申しますか、どういうものがよろしいかというような規格の点でズレてそういたしますと、八木委員御指摘のように、それを中央の一貫した神経で睨みを利かしておかないと、右の手と左の手とすることが食い違つて来る、この点では非常に御指摘のように残念であります。二十七年度の当初におきましては、まだ句々のときに相当な増員をいたしました関係もございまして、今のような十分に神経の行き届い、統一的な睨み万というものを、この点で物品調達事務というものを一括して眺めてみますると、その辺の神経も行き届くようになると思います。当時におきましては御指摘のような事情でございます。
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八木幸吉#14
○八木幸吉君 事情は今の御説明でよくわかりましたけれども、例えば十八号の数字を読み違えたというようなことは、これはもう議論の余地はありませんが、少し読み違えて一千万円物を余計買つたというのは、随分金の使い方としては私は乱暴な話で、いろいろ監督もありましよう、組織もあるでしようから、どこかでわかりそうなものだ。もう少し国の費用を慎重に使うように、十分平生から上からやかましく言つてもらいたい。千万円で済むところを千八百万円も買つたといえば、どこに原因があるかといえば、実は書類をちよつと読み違えたのだ、二千八百八十八と書いてあるものを七千三百八十八と読み違えたのだ、一千万円余計買つたというんじや、今の国家の財政の現状からいえば申訳のない、弁解のできないことじやないかと思う。看護婦の問題にいたしましても、成るほど予算があれば、とにかく買つておこうというような、これは官庁を通じての私は悪い癖だと思いますが、要するにまだ病院が三カ所も建つていないのに、看護婦も無論募集していないのに、もう被服を先に買つてしまうというのは、これは一体金利というようなものを考える民間の会社等の考え方からすれば、非常にこれはお大名的な、金持の道楽仕事みたいなふうに見えるので、もう少し国家の現状から緊張して一つやつて頂きたいということを、これを全体を通じて私は特に最高幹部の方にお願いをしたいのであります。
 そこで私はもう一つ伺いたいのは、例えば被服費とか或いは衛生医療品、靴、油類といつたような、一言でいえば消耗品ですね、これの消耗品は、一体一年の需要量の中で何カ月分あらかじめ常備しておく必要があるかという、その在庫品の数量の基準というものを品種別、物別におきめになつているかどうか、その点を一つ伺つてみたいと思います。
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石原周夫#15
○説明員(石原周夫君) 全体の在庫準備と申しますか、ランニング・ストツクと申しますか、これだけの一応部隊を運営をし、これだけのものを、消耗するものに対しまする物の準備の関係でございますが、この点につきましては、二十七、二十八の両年度の予算におきましてストツク及びリプレースというものをいたしております。ストツクと申しまするのは、大体今御指摘のございましたような考え方でございまして、大体或るものを動き得る状態においておきますためには、車輌なども故障ということも当然ございます、大体或る程度の余裕がなければ先ほど申上げた定数というものは持てない。それを大体二割見当というふうに抑えまして、ストツクの調整をいたしておるわけでございます。リプレースと申しますほうは、これは何と申しますか、消耗の補充というようなことで、物が物理的に消耗いたしますのを待ちまして補充をいたすか、それとも毎年々々消極的に補充をいたすか、両方ございますが、比較的防衛庁のように急速な成長をいたしましたものにつきましては、或る物理的消耗の時期を待ちまして補充をいたすということになりますと、相当に波がある。或る年度或いはその近所の二、三年度にかけまして非常に大きな支出をする、それ以外の年度は少くていい、こういうことになりますので、これはむしろ全体を通じます方針といたしましては、毎年々々リプレースと申します、例えば十年持つものは十分の一ずつ償却して行く、こういうような方針をきめまして、これは御指摘のありました寝具でありますとか、そういうような備品の類から車輌以下の装備品に対するまで、大体その方針で行つて参つた。ただこれは八木委員御承知のように、二十九年度でありまして、今回二万名の増員をいたしまするに際しまして、財政の非常に辛い時期でございますので、そのうちの八十九億というものをこの増員のための必要な消耗に充足いたしまして従いまして物によつてでこぼこはいろいろございますが、残つておりまするストツク乃至リプレースの金額は四、五十億にとどめております。従いまして最初に考えましたストツクにおきまして二カ月、リプレースにおきまして、大体現在のところは使い出しまして耐用年数の来ておりますのは被服を除いてございません。リプレースのうちの大部分は、実は八木委員お話のようになつておりますが、これの殆んど三分の二以上がなくなつている、こういう状態であります。これをどう補填するかということは、前回におきましていろいろ御質問があり、今後の財政状況を見てということでありますが、大体の目標としまして、これは今申上げたようなところであります。
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八木幸吉#16
○八木幸吉君 例えば靴だとか或いは被服、あれは恐らく官給だろうと思うのですが、靴なんかはどれくらい一年に補充されますのですか。或いは耐用年数をどのくらいに御覧になつておりますか。
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石原周夫#17
○説明員(石原周夫君) ちよつと只今手許にございませんので、調べまして御説明申上げます。
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八木幸吉#18
○八木幸吉君 例えば寝具だとかいろいろなものがあると思いますが、私はそういつたようなものの基準を成るたけ細かく品目別に明細をお作りになつて、それで購入の係りの責任者がそれを持つておれば、一体物を倍も買うなんていうことはあり得ないことなんです。そういう自分自身でチェックする方法を制度的にもう少し研究をされて、間違いの起らんように、至急に一つ基準をお立てになつたほうがいいのじやないかと思います。
 それからいわゆる消耗品と言われるものの一カ年の購入総額はどのくらいになつておりますか。
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石原周夫#19
○説明員(石原周夫君) 前段のほうのお答えを申上げまするが、只今お話のありました耐用命数、これはちよつと手許にないのでお答えできないわけでありますが、これは無論お話のような命数をきめてございまして、それのきめておりまするところは、これははつきり訓令の形できまつておりますので、物の担当者は持つているわけでございます。ただそこら辺の十分な神経が行き届くような事務のやり方として、そういう点を十分チェックしているというふうに承わつております。
 次のお尋ねの消耗品の問題でございますが、これはちよつとここに挙つておりまする課目の分類は、必らずしも八木委員のおつしやいます消耗品というのと正確に合いません。被服について申上げますと、二十七年度の決算額が支出済額におきまして二十五億八千九百万円でございます。それからこれは大体まあ消耗品的に考えられますものが三割弱だと思いますが、器材費という項目が百九億ございまして、この中にやや小さい消耗品的な支出も含んでおります。それからあとは庁費の中でございますが、庁費は総額で二十四億でございますが、これは当然電気、ガス、水道というものが入つておりますので、必らずして消耗品でございません。
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八木幸吉#20
○八木幸吉君 もう一つお伺いいたしますが、十八号に予備品にしたとこう書いてございますが、例えばこういつたような予備品はほかにもあるでしようけれども、それを今直ちに使われないで在庫になつている予備品の総額というものは幾らぐらいですか。
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石原周夫#21
○説明員(石原周夫君) 先ほど概数を以て申上げましたストツク及びリプレースの使用残額が大体四、五十億見当だと思つております。このうち現実に消耗いたしまして補填いたしたものもございます。従つてここに言うところの予備品と言われるもの、これはストツク、リプレース両方合わせまして、四、五十億よりも少ないのではないかと思います。
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八木幸吉#22
○八木幸吉君 今お話のストツクは毎月と言いますか、隔月と言いますか、棚下しをなさつていらつしやいますか。
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石原周夫#23
○説明員(石原周夫君) 全部調達実施本部に現在高の報告が来ております。
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八木幸吉#24
○八木幸吉君 それは毎月でございますか。
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石原周夫#25
○説明員(石原周夫君) 私は正確に覚えておりませんが、毎月来ていると思います。
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八木幸吉#26
○八木幸吉君 それはどこで監督なさいますか。
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石原周夫#27
○説明員(石原周夫君) これは監督とおつしやいますと、在庫の報告を受けてこれを握つておりますのは、調達実施本部でございます。それから当然内部部局に行つております。従つてそれを常時見ておりまして、調達の手心と申しますか、たくさんあるものを買わないというようなことは当然でございます。調達実施本部で主としてそれを利用いたしまして、物の調達をいたしているわけでございます。
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山田節男#28
○山田節男君 会計検査院の上村第二局にお尋ねするのですが、前回の決算委員会で池田事務総長それからあなたの二十八年度の決算報告に対する概略の説明があつたと思いますが、そのときに一体この防衛庁のほうはどうも物品購入に対する計画性を欠くと申しますか、不当な購入、今批難事項が殖えていると言われたかどうかそれは知りませんが、とにかくそういうものが依然として絶えないという御報告があつたように記憶するのですが、二十八年度においての会計検査から見ての物品購入並びに防衛庁としての会計上の不当事項とされるものは何件あるのか、ここには八件しか挙つてありませんが、二十八年度は件数がどのくらいあるのか、その中で物品購入に対する計画性を欠くもの、機宜の処置をとらないというのが何件あるのか御説明を願いたいと思います。
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上村照昌#29
○説明員(上村照昌君) 前回の決算委員会で二十八年度の概略の御詳明をいしたました。その際、只今お話のように二十八年度においても二十七年度のような事態が相当あるということを申上げておるわけであります。で、只今の何件ぐらいあるかというお話でございますが、検討中でございまして、正確にどういうふうになるかということは、今後の検討、調査の結果によりますので、正確に申上げられませんが、本年程度は少くとも同じような事態があるのではないかとこういうふうに考えております。
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