水産委員会

1954-05-10 参議院 全114発言

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会議録情報#0
昭和二十九年五月十日(月曜日)
   午後二時五十八分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     森崎  隆君
   理事
           秋山俊一郎君
           千田  正君
   委員
           青山 正一君
           野田 俊作君
           森 八三一君
           木下 源吾君
           菊田 七平君
  衆議院議員
   水産委員長   田口長治郎君
  国務大臣
   国 務 大 臣 安藤 正純君
  政府委員
   水産庁長官   清井  正君
   通商産業政務次
   官       古池 信三君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       岡  尊信君
   常任委員会専門
   員       林  達磨君
  説明員
   通商産業省通商
   局農水産課長  森 日出哉君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○水産政策に関する調査の件
 (ビキニ被爆事件に関する件)
 (韓国海苔輸入に関する件)
○輸出水産業の振興に関する法律案
 (衆議院提出)
  ―――――――――――――
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森崎隆#1
○委員長(森崎隆君) それでは只今から委員会を開会いたします。
 先週の委員会におきまして、韓国海苔輸入に関しまして、全国海苔生産者の代表のかたから陳情を伺いましたのに伴いまして、水産庁並びに通産省に質議を行なつて参つたのでございまするが、当時の質疑の意味合いから、本委員会といたしましては、全国海苔生産者を保護する立場に立ちまして、一応委員会で決議をいたしまして、政府に対して強く要望いたしたいと思います。よろしゆうございましようか。
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千田正#2
○千田正君 先般通産委員会との合同委員会をやりましたが、通産委員会のほうの意向としては、何ら委員長はそのほうの御意見は聞いておりませんですか。
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森崎隆#3
○委員長(森崎隆君) これは海苔のほうでございまして、先般のは……。
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千田正#4
○千田正君 わかりました。
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秋山俊一郎#5
○秋山俊一郎君 今日これは決議するのですか。
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森崎隆#6
○委員長(森崎隆君) 御賛同頂けますれば……、ちよつと速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
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森崎隆#7
○委員長(森崎隆君) 速記を始めて下さい。
 それでは委員各位の御要望がありますので、なお若干この決議につきましては問題が残つておりますので、これは本日の議題の最後に廻したいと思います。
 それでは只今からビキニ被爆事件に関する件を議題に供します。今、安藤国務大臣、清井水産庁長官が来られておりますので、只今からこの問題につきまして御質問がありまするならば……。
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千田正#8
○千田正君 この前安藤国務相御出席の下に、この件につきましていろいろ質疑応答したのでありますが、特にビキニ環礁におけるところの直接被害を受けた漁船或いは漁夫並びに、更に間接的に被害を受けた県等につきまして、政府が次の機会において十分に研究した上に安藤国務相から御発表願えるということでありましたので、直接被害を受けた県に対する補償の問題、更に間接に被害を受けた漁船に対する融資、金融の面等に対するところの政府の考えておる点、並びにその漁夫の生活保護の面等につきまして、もうすでに発表してもよろしい時期であると思いますし、一日も速かならんことを願つておるのであります。この際安藤国務相から政府の所信を一つお答えを願いたいと思うのであります。
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安藤正純#9
○国務大臣(安藤正純君) 只今の御質問、この間お話がありました前からもそういう方針で調査をしておりますが、殊に委員会からの要求がありまして打合せ協議会に親しくそれを又伝えまして、なお促進はいたしたわけであります。今日までにきまつておりますことは、福竜丸を買上げることは決定いたしまして、すでにその処置はとりました。なお福竜丸を暫らく繋留しておきまして、学術研究のために船について調査をするわけであります。ところが福竜丸の置場所について非常に困難を感じておるのでありますが、それが進行しませんので、先日静岡県の知事に来てもらいましていろいろ相談をしたあげく、暫定期間、現在ありまする焼津港に繋留して置く。これは漁業組合等とよく相談をして納得の上でそういうことにきまりました。但し、現在あります所からほかの場所へ、同じ所でありますが、やや離れた所に移しまして、そこに暫定期間繋留をして置く、こういうことになりました。これはまあ組合のほうも承知をしたわけであります。それから従つて、その福竜丸の買上げ並びに船具、それから船員の持つておりました私物でありますね、そういうものの補償はいたした次第であります。それから続きまして、第二に、福竜丸のみならず、第十三光栄丸、第五明神丸その他数隻、或いは十数隻ありますが、これにつきまして全部調査をいたしまして、政府において、殊に水産庁が主となりましてそれを調べまして、廃棄をしました漁獲物の損害額であるとか、或いは休業期間中の損害額であるとか、それから破損しました毀損物品の損害額であるとかいつたようなものを全部調査を終りました。そうして熟議の上でこれを決定いたしまして、その損害額の総額を外務省を通じまして、米国に補償の要求をすでにいたしました。併しその賠償の総額は数千万円に及ぶのであります、必ずしもこれで終つたわけではないので、まだあとからそういう船も出て参りましようし、その他又調査の上で、更に追つかけてアメリカへ賠償を要求することがあろうと思います。併しそれはまあ直接損害のほうです。それから今のお話の間接損害でありますが、これも政府としては間接損害も賠償をするという方針であります。併しながら御承知のように、間接損害ということの範囲の限定に非常に困難を感じるわけであります。そこでどこまでを間接損害にするかということにつきましても、いろいろ意見等もありますし、それから又調査になかなか骨が折れますので、今調査中であります。但しこれは間接損害を放つちまうという意味では決してありません。それも補償しようという考えを持つておる次第であります。
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千田正#10
○千田正君 只今の損害の補償額を米国側に補償要求をしておる、なお間接損害についても調査して、限界がはつきりしたならば、これ又要求する所存であるという政府の御所信を聞いて、尤もと思うのでありますが、ただ困つておるのは一日も早く復旧して又漁撈に携わらなければならない。又間接損害も荏苒長くなるというと、なかなかやりきれない、こういうのが現在の漁民なり漁業者の声なのであります。これに対して一体この直接の補償要求に対しては、お見通しとしては一体いつ頃までに、直接補償の損害の要求に対してはいつ頃までに向うから返事が来るのか、又来てからもすぐにその補償ができるのか、できないとするならば、或る程度の日数がかかるとするならば、それに対して政府が何らかの方途を講じて立替えの融資をしてやるという御方針なのか、その点もはつきり伺つておきたいと思います。間接損害の点においては、まあいろいろ限界もあるでしよう。限界もあるでしようが、一応その限界のめどが一体いつ頃までにできるのか、そうしてそれに対しても一応困つておる人たちに対して、何らかの方法を講ずるという御意思があるのかどうか、この二点についてお伺いしたいと思います。
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安藤正純#11
○国務大臣(安藤正純君) 福竜丸の買上げその他は先ほど目しました通り、すでにもう終つたのであります。それからその次に申上げましたのは、アメリカへ補償をすぐ要求をいたしております。ただその要求が今の御質問の通りいつまでという見極めがついているかというのだが、そう長いことはないという見通しをつけておりますが、併しアメリカにも事情がありまして、はつきりいつ頃までということを申上げられないのです。と申しますのは、御承知のように向うでも国務省側は大体まあ日本の賠償に対してそう反対ないようでありますが、アメリカの原子力委員会のはうが少しまあ問題があるようです。これも深いことでもないようでありますが、患者を診せるとか診せないとかいつたような、これも止むを得ないことなんだが、感情上の問題等などもそこにひつからんでいるようであります。でありますから政府としましてもその患者の問題などにも細心の注意を払いまして、成るべくアメリカのお医者さんにも診せる。ただ困ることは患者が納得しないのですよ、やつぱり、あんまり。けれどもだんだんと直したり、この間も静岡県の知事や何か県側からもよく話をしてもらうようにしましたし、それからいろいろ手を尽しまして患者にも納得させて、アメリカ側のお医者さんにも要求があれば今後見せる。なおこつちからは情報はせつせと向うに言つてやるというようにして感情の融和を求めておりますから、そう長いことはないと思います。併しながらまだ見極めがつきませんから、今あなたの御質問のようにとにかくアメリカへ要求しておるのが、その解決がつくまで賠償要求額の幾らかの内払いを政府からする、というこに決定いたしました。そしてその段取りを今とつておる最中であります。
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森八三一#12
○森八三一君 只今の千田委員のお話で、福田竜丸の直接損害は買上げその他の賠償実行済みだということでありますが、この前の委員会でそういうような部分についてアメリカ側に要求を六千何百万ですか、数字に間違いがあるか知れませんが、お話がありました。その要求額というのは全額向うから来たものでございますか。要求額に対して査定してよこしたのか。
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安藤正純#13
○国務大臣(安藤正純君) 今六千幾らとこの前言つたことはですか。それは日本からの要求なんです。
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森八三一#14
○森八三一君 それが来て福竜丸の買上げその他が実施されたのか。まだそれは来ないという思うが、余り長引くから日本政府の責任でおやりになつたのか、その辺のいきさつを……。
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安藤正純#15
○国務大臣(安藤正純君) これは外交折衝でありますので、そこにちよつと言いにくといつて、この委員会で言つて悪いことはないのですが、外交折衝上のことがあるので何だが、結局こちらから申出したことに対して向うでそれじやいいとか悪いとかまだ返答は来ないのです。来ませんが、当然こちらは向うがそれに応じて来ると見まして、福竜丸買上げということにきめてしまつたのであります。
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森八三一#16
○森八三一君 きめてしまつて買上げの二千何百万円ですか、それが実行されたというように理解したのですが、まだ方針がきまつただけで買上げの実行動というものは進んでおらんということですか。
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安藤正純#17
○国務大臣(安藤正純君) それは実行動……、私は実行官でないからよくわからんが、もうそこまで行つているはずなんですが、それは県庁を通じてやつたりいろいろしておりますから、その間事務的のことを言つているのじやないかと思います。いずれにしましてももう段取りは終つておりまするから、多少遅れても間違いはないと思います。
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森八三一#18
○森八三一君 大臣、私のお伺いしているのは外交交渉のことですから、そのことは別にして、政府で調査をせられます賠償すべき金額というものの査定が済んでアメリカへ折衝中、その時間が相当にかかるとすれば、日本政府の責任において福竜丸の所有者のために、きまつた額の賠償をやつて頂けたのではないかと思うので、おやりを願つたのかおやりを願わんのか、交渉が済んでしまつてからおやりを願うということなのか、その辺をお聞きしたいと思います。
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安藤正純#19
○国務大臣(安藤正純君) アメリカとの交渉が終つてから福竜丸買上げ、船の持主にそれを交渉するというのじやない。アメリカにはもう要求してありますから、それは必ず来るとは確信しておるが、それには関係なく、いずれにしてももう政府のはうでは賠償の方針もきめ、金額もきめ、すでに向うに静岡県知事を通じて話が行つているはずなんです。その額等も向うの船主協会ですかは、もう承知しているんです。ただ寒行が少し遅れておるのじやないかと思いますがね。
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清井正#20
○政府委員(清井正君) 只今の御質問の問題でございますが、これは直接は文部省において御所管をいたすことでございます。先般の閣議で予備金支出が二千百万円決定をいたしまして、直ちに文部省において地元を呼びまして、折衝等は先週末に終えております。そこで買上げのそういう手続を進めておりまするから、もう近いうちに正式に現金の支出の段取りまで行くのではないかと、こういうふうに考えております。
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森八三一#21
○森八三一君 それから千田委員の御質問の第二点の間接損害の問題ですが、間接損害をどの程度までにして行くかということが、まだ省内と申しますか、政府の内奪いろいろ議論があつてきまらない、これは尤もだと思います。これはどこまで延びて行くのか、どの辺で切るのかということは非常にむずかしい問題で、これはまさに大臣のおつしやる通りだと思いますが、併しこれは調査をするのには、そのことがきまらなければ無鉄砲に調査することはできんと思います。ばつと水爆関係の損害は申出ずべし、こういうようなことでは調査にならんので、大体こうこういうところは一つ報告しよう、こうならなければいかんのですが、その議論が尽きておらんと調査が済んでおらんというふうにどうも受取れてしまうんですが、調査が済んでおれば、大体調査の対象というものは明示しなければこれは調査にならんと思います。
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安藤正純#22
○国務大臣(安藤正純君) 間接損害ということがまあなかなかむずかしいんで、大体今まではこういうことがないものですから、そこにいろいろな困難を感ずるのですが、魚が値下りをしたとか、或いは出荷物の出廻りが遅れたとか、減少したとか、それが生産者側のほう、或いは販売のほう、両方ある。その販売のはうと言いましても、卸もあれば、仲買もあれば、小売もある。それをどこのところまで持つて行くか、又この事件の処理ということも、地方庁にもあれば、国のほうにもある。行政費みたいなもの、そういうふうなものもどこのところまで延ばして行くかというようなことについていろいろ方法を考えているのです。それからもう一つは、それについては漁業組合や何かからは、間接損害だといつたようなことを随分書き出して来ているのです。併しそれをそのままにこちらが全部それを呑むというわけにも行かない、で、そういう点について今調査をしたり、折衝をしたりしていると、こういうわけなんです。
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森八三一#23
○森八三一君 大臣のお気持はよくわかりますが、調査をした結果どこまで補償をするかということについては、これは私十分精査をしてやつて頂くべきことであつて、いい加減には行かんと思うのですが、そのどこまでやるかということをきめる材料をつかむのには、やはり調査が入用であると思う。その調査をするのにはどういう部分を調査するかという当てがきまらんことには調査のしようがないんじやないか。そこで間接損害について、実行をなさる範囲については他日の問題ですからここで今伺おうとは思いませんが、調査は一体どういう範囲まで調査をされておるのか。これは余り事務的なことになりますので、或いは水産庁長官からお答え願つたほうがいいかと思います。
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清井正#24
○政府委員(清井正君) 只今の御質問の点でございますが、この点は私のほうといたしましても非常に重要に考えまして、而も問題が広範囲に亘るのであります。生産者は勿論、産地市場の卸、仲買、それから消費地の卸、仲買、小売等に及ぶ問題であります。まあその他広汎に亘るわけでありますが、そこで先般私のほうから直接専門家を各地に派遣をいたしまして、一定の形式を以ちまして調査をいたしたのであります。生産省、産地の卸、仲買及び消費地の卸、仲買等を全部調べてあります。主としてこれは過去数年の水揚量、或いは価格と、事件が起つてから後の水揚量、価格等の平均的な比較が問題になるのではないかというふうに考えておるのでありますが、その他いろいろ細かいデータがその中に入つて来るわけであります。私どもといたしましては事務的に相当程度の実は調査をいたしておるのであります。なお、且つ私どもの調査のみでなしに、業界からの相当の希望がありまするので、先般卸売と申しますか、大消費地と申しますか、そういう所の業者の会合がありまして、業者においてもその筋で調査いたして、おるようであります。又産地のほうの卸人も実は明日相談をいたして、具体的に又更に数量を精査しよう、こういうことにいたしておるのでありますが、いずれにいたしましても私のほうといたしましては相当できるだけ正確なデータを実は集めまして、着々今計数を整理いたしておる、こういう状況であります。
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森八三一#25
○森八三一君 そうしますと、調査の範囲とか調査の対象というものについては一応きまつて、それで調査が進行中であるというように理解をしてよいと思いますので、そのことはそれでよろしうございます。それから大臣にもう一つお伺いしたいのは、この前の委員会で、新らしく出漁をする等の積極的の仕事を進めて行きまするために困つておる、或いはこのことに関連をして、非常に営業が不振になつて、当座生活を維持して行くのにも非常に困難を極めておるというような人々に対しては融資の措置を講じて急場の手当をしてやらなければならんのではないかという質問に対して、丁度今日の夕刻静岡県知事も来ることになつておるので、よく相談をして融資の問題は急速に取進めたいと、こういう話がございました。内容は今申上げたように、流通過程を分担しておる業者の諸君の生活困難という問題をどうするかということ。それから直接出漁をする漁夫の諸君等が仕事がなくなつて困つておる、そういう者の救済ということに対する融資、これは大体御決定になりまして進行しておりまするかどうか。
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安藤正純#26
○国務大臣(安藤正純君) その点はこの間お話の通りに、静岡県の知事はあの日には来ませんでしたが、その翌日だか翌々日だか来まして、懇談をして相談してあります。それで政府としましては融資の点についても無論斡旋奔走する方針をきめております。ただその融資といいましても、銀行が皆なかなか応じないという実施なんです。そこで何か裏付がなければならん。結局こういう先程申上げましたいろいろの損害の賠償をアメリカにやつておる、これは無論できるでろうということが一つ。それからまあそれの解決に至らない前は内払いを政府が責任を持つてやる、こういうこともきめましたから、まあそういう裏付によつて話を進めて行こう、そう一つしてくれ給えということに静岡県の知事と相談をしてあります。それから政府のほうとしても、農林大臣もその点をよく了解をしまして融資しよう、話を進めて行こうということに方針をきめてあります。ですから今その進行中と御承知を願いたい。
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千田正#27
○千田正君 一点聞き漏らしたのですが、只今のお話の内払いでございますが、先ほど大臣のおつしやつたいわゆる直接損害のうち、漁獲物の廃棄処分になつた損害の問題、それから休業中のまあ損害、漁船或いは漁具等に対するところの破損に関する損害等がありますが、その内払いというのは、そういうものを総合して大体何%かを内払いしようというのですか、それともこうしたうちで一番今苦しいのは何かというのを見当をつけて、そこに重点を置いて内払いしてやろう、こういうのですか。どつちでございましようか。
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安藤正純#28
○国務大臣(安藤正純君) それは今お話のように、総くるめしました上から、いずれアメリカから賠償が来るだろう、併しその解決までは間に合わんから、総くるめをした上の内払いを幾らかしよう、こういうことなんです。
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千田正#29
○千田正君 水産庁長官に伺いますが、一応これは第一次の損害の補償請求は、今大臣の御説明のあつた通り、向うさんに対して要求している、その後における、第一次における調査の結果によつて要求した以後における損害を受けたところの船船その他に対しては、大体どれくらいの隻数及びどういう問題が起きておるのか、経過がおわかりであつたならば今日までの状況をお知らせ願いたいと思います。
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