予算委員会

1960-03-22 参議院 全507発言

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会議録情報#0
昭和三十五年三月二十二日(火曜日)
   午前十時二十四分開会
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  委員の異動
本日委員阿具根登君及び永末英一君辞
任につき、その補欠として羽生三七君
及び東隆君を議長において指名した。
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 出席者は左の通り。
   委員長     小林 英三君
   理事
           大谷藤之助君
           佐藤 芳男君
           館  哲二君
           西田 信一君
           秋山 長造君
           鈴木  強君
           松浦 清一君
           千田  正君
           大竹平八郎君
   委員
           泉山 三六君
           太田 正孝君
           小柳 牧衞君
           重政 庸徳君
           白井  勇君
           杉原 荒太君
           手島  栄君
           苫米地英俊君
           武藤 常介君
           村松 久義君
           村山 道雄君
           湯澤三千男君
           吉江 勝保君
           米田 正文君
           荒木正三郎君
           加瀬  完君
           木村禧八郎君
           小林 孝平君
           佐多 忠隆君
           羽生 三七君
           平林  剛君
           藤田  進君
           東   隆君
           島   清君
           辻  政信君
           岩間 正男君
  国務大臣
   外 務 大 臣 藤山愛一郎君
   大 蔵 大 臣 佐藤 榮作君
   文 部 大 臣 松田竹千代君
   農 林 大 臣 福田 赳夫君
   通商産業大臣  池田 勇人君
   労 働 大 臣 松野 頼三君
   国 務 大 臣 赤城 宗徳君
   国 務 大 臣 石原幹市郎君
   国 務 大 臣 菅野和太郎君
  政府委員
   法制局第二部長 野木 新一君
   防衛庁長官官房
   長       門叶 宗雄君
   防衛庁防衛局長 加藤 陽三君
   防衛庁経理局長 山下 武利君
   経済企画庁調整
   局長      大堀  弘君
   外務省アメカ局
   長       森  治樹君
   外務省経済局長 牛場 信彦君
   外務省条約局長 高橋 通敏君
   大蔵省主計局長 石原 周夫君
   大蔵省理財局長 西原 直廉君
   大蔵省為替局長 酒井 俊彦君
   文部省初等中等
   教育局長    内藤誉三郎君
   文部省大学学術
   局長      小林 行雄君
   文化財保護委員
   会委員長    河井 彌八君
   文化財保護委員
   会事務局長   岡田 孝平君
   通商産業大臣官
   房長      齋藤 正年君
   通商産業省鉱山
   局長      福井 政男君
   通商産業省公益
   事業局長    小室 恒夫君
   運輸大臣官房長 細田 吉藏君
   運輸省鉄道監督
   局長      山内 公猷君
   運輸省自動車局
   長       國友 弘康君
   労働省労政局長 亀井  光君
   郵政省電波監理
   局長      甘利 省吾君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       正木 千冬君
  説明員
   外務省アジア局
   賠償部長    小田部謙一君
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  本日の会議に付した案件
○昭和三十五年度一般会計予算(内閣
 提出、衆議院送付)
○昭和三十五年度特別会計予算(内閣
 提出、衆議院送付)
○昭和三十五年度政府関係機関予算
 (内閣提出、衆議院送付)
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小林英三#1
○委員長(小林英三君) これより予算委員会を開会いたします。
 委員の変更がございましたから御報告いたします。本日阿具根登君及び永末英一君が辞任せられ、その補欠として羽生三七君及び東隆君が選任せられました。
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小林英三#2
○委員長(小林英三君) 次に、分科担当委員の選定につきましては、委員長の指名によることになっておりまするので、ただいまお手元にお配りしてございます各分科担当委員表の通り委員長において指名いたしました。
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小林英三#3
○委員長(小林英三君) 昭和三十五年度一般会計予算同じく特別会計予算及び政府関係機関予算。以上三件を一括して議題といたします。藤田進君。
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藤田進#4
○藤田進君 通産大臣にお伺いいたします。石炭問題が非常に問題になっておりますので、エネルギー政策は即石炭政策というような印象を受けておるのですが、総合的エネルギー対策についてお伺いいたします。
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池田勇人#5
○国務大臣(池田勇人君) エネルギーの総合対策につきましては、せっかく企画庁におきまして再検討を進めておられる状況でございます。われわれ所管といたしまして、石炭、電気の問題がございますので、また原子力の問題もございます。通産省として一応の計画を今立てつつあるのであります。大体石炭につきましては貯炭も七百万トン程度になりました。予定通りに進んでおりますので、昭和三十五年におきましては、大体生産、消費を五千二百万トン程度と今見込んでおるわけであります。電力につきましては、御承知の通り毎年相当の需要増加に相なり、ただいま大体二千万キロワットでございますが、昭和三十八年までになお千万キロ程度の開発を要するかと思います。大体電力の方で毎年九・五%あるいは一〇%程度の増加があるのではないかという見通しのもとに作業いたしておるのであります。わが国エネルギーといたしましては、石炭、電気をできるだけ活用して、そうしてそれで足らざるものを原油、重油によっていこう、こういう考え方で進んでおります。原子力につきましては、御承知の通りまだほんとうのペーパー・プランの域を脱しておりません。これは今どうこうということをお答えする段階には至っておりません。
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藤田進#6
○藤田進君 企画庁長官にお伺いいたしますが、だんだんと電源関係は水主火従が火主水従という傾向になりつつあります。国土総合開発の関連から、今後の企画庁としての考え方を伺いたい。
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菅野和太郎#7
○国務大臣(菅野和太郎君) ただいま通産大臣からも言われました通りエネルギー部会を開いておりまして、大体三月末に私の方へ結論を出すということになっておりますが、まだ私の手元へきておりません。従いまして、私まだ結論を見ませんから、エネルギー部会でどういう結論になっているか、はっきりわかりませんからして、私としてまだはっきりお答えする時期に達していないと思っております。
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藤田進#8
○藤田進君 ですが、昨年の十月にきめた電源開発もすでに変更せざるを得ない、こういう事態であって、需要に追っつかないので、これが変更という事態がすでに出てきているのに、企画庁はまだ検討中ということでは、少し政策がおくれて、ずれがくるように思うが、いかがですか。
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菅野和太郎#9
○国務大臣(菅野和太郎君) 昨年の三月に発足いたしたのでありまして、御承知の通り、その後いろいろ問題が出てきましたからして、部会といたしましては慎重に審議をいたしている、こう思うのであります。こういう根本問題でありますからして、やはり結論は慎重に一つ結論を出していただきたいというのが私たちの希望であります。その結論を待っているということであり、慎重に今審議していることだと、こう思っている次第であります。
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藤田進#10
○藤田進君 慎重、慎重はいいですが、企画庁の政策の方があと回しになり、事態が先に進むというのでは、企画庁の性格から私ども納得がいかないのであります。
 時間がございませんので、昭和三十二年の本委員会におきまして、三江線と江川開発は、この速記録を見ましても、当時の水田通産大臣は、両立でやっていけるし、絶対にこれをやるということを答弁され、岸内閣総理大臣も、この調整のために努力して、資源をむやみに放棄することのないようにしたいというはっきりした答弁が残っているわけであります。運輸大臣も、当時宮澤さんでしたが、これに関連して閣内を調整をするという、それにもかかわらず、昨年の暮、これが最終的方針決定ともいわれるものが出ているわけですが、この経過について企画庁長官から……。
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菅野和太郎#11
○国務大臣(菅野和太郎君) お話の通り、昭和三十二年のときにこの問題が起こりまして事務的にいろいろ折衝いたしておったのでありますが、なかなか事務的にそれが進捗しなくなりまして、その結果、三十三年の十月に当時の通産大臣それから運輸大臣、経済企画庁長官とが相談いたしまして、その結論といたしまして覚書を作ったのであります。その覚書は「江川電源開発の計画は、高梨地点におけるダムの最高水位の基準を一応百十メートルとして、電源開発その他一切の費用を具体的に試算し、これが経済性その他を比較検討した上で事後を措置する。」「三江線は取敢えず口羽地区までを完成する。」という覚書を作ったのであります。その後今の標高百十メートルでいろいろ電源開発会社で計算いたしておったのでありましたが、昨年になりまして、どうしても経済上採算が合わないから私の方は電源開発をやめますという申し出がありましたので、そこで昨年の十二月二十五日の閣議で電源開発の方はとりやめて、そうして三江鉄道を初めての予定通りこれを貫通せしめるということに決定いたしたのであります。
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藤田進#12
○藤田進君 両立できるものをかようにした根本理由はどこですか。
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菅野和太郎#13
○国務大臣(菅野和太郎君) 今申し上げました通り、電源開発会社が経済的に採算が合わないという結論を出したのであります。であるから、私の方は電源開発をとりやめますということを私どもの方へ言ってきたのであります。
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藤田進#14
○藤田進君 すでに調査費も一億余りのものを使い、しかも当時計算その他やっていける計画で進められてきたことは御承知の通りだと思います。これをかがつの底のような渓流において五メートルのダム・ハイトを下げるということをきめて、そうして採算が合うかどうかというところに問題があったろうと思うのです。なぜ五メートル下げなければならないのか。
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菅野和太郎#15
○国務大臣(菅野和太郎君) お答えいたします。百十五メートルということでは電源開発が採算が合わない。五メートル下げた理由といたしますのは、結局水位が上がりますと水没区間が多くなります。あたりまえでございますが、その結果、鉄道の従来建設して参りました路線を変更しなければならない、その費用が相当かかりますのと、それから水没いたしましたために人口がそこを離散しなければならない。結局長距離、無人の地帯に鉄道を敷くということになりまして、上げることによりまして鉄道を敷く意義がなくなってしまうということで、百十メートルということで三省間の協議が成り立ったわけでございます。
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藤田進#16
○藤田進君 水没地帯の水没家屋が多くなるから、五メートル下げた理由については理解ができない。電源開発の場合、いずれの場合も大小伴う補償問題があるわけです。しかも地元の事情が変更して、自民党出身の田辺知事にかわるや島根県も賛成になった。地元の約七割の諸君がこれが開発について賛成署名をもって国会にも請願陳情がなされている状態、かさ上げすることによってその新線の路線の効率というものが下がるということについても、すでに電発も諸般の調査を進めていて、若干のハイトは多少勾配に沿ったものを上に上げる事情はあったけれども、ここに非常に不明朗なものがあるように思われるわけです。地元の事情、また三江線の赤字路線だということについては、すでに昭和三十二年の予算委員会で問題になったときにも、こういう事態はあったにもかかわらず、これが打開し、両立して調整するということになった。これは運輸省の方の横やりから、昨日、運輸大臣も電源開発その後また国土総合開発には協力するという基本的態度と、具体的にここに現われた問題とは大きな食い違いがあるように思われる。もっと詳細に御答弁いただきたい。
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山内公猷#17
○政府委員(山内公猷君) 三江線の建設につきましては、非常に古い線でございまして、電源開発計画以前に手をつけております。これは昭和二十七年十二月の二日の鉄道審議会の議を経まして着工して、昭和三十年三月、三次━━式敷間を部分改良し、さらに工事を継続中のものであります。工事の継続中にこの電源開発の問題が建設審議会に当時の通産省の石原委員から御提案がありまして、石原委員といたしましても、できるだけ両立してやりたい、工事を中止することなく妥結点を見出してやりたいということで、通産、運輸、経済企画庁の三省間におきまして、その妥結点を見出すことに努力をいたしたわけでございます。それでいろいろ当時の三省間の専門家がそろいまして検討いたしました。それから三省間の大臣の間にもいろいろ検討されまして、大体百十五メーターということであれば両立する可能性はあるということで、鉄道の方でも相当費用がかさむということでございますが、さらに電源開発の方で、それで経済が成り立つかどうかということを検討されて、先ほど経済企画庁長官から御答弁になりましたように、そのあとで事後を処置するという決定になったわけでございます。それで繰り返すようでございますが、鉄道といたしましては、ずっとやってきた工事でございまして、横やりを入れたというのではないわけでございますが、その工事の変更によってその路線の使命が達せられるかどうかということが問題になったわけでございます。百十五メーターならば大体において所期の目的に近いものが達せられる。これが五メーター上がりますと、口羽地区の入口はほとんどなくなってしまう。この線は大体において陰陽連絡の線でございますが、やはり中間の客ということも考えておりますし、またそれぞれその地方の方方の御要望にも沿える点もございますので、それらを十分検討いたしました結果、百十五メーターであればこの線を敷く価値があるということに当時決定をいたしたわけでございます。ところが先ほど御答弁になりましたように、それでは電源開発の方はちょっと採算に合わないというので、昨年通産省の方に、電源開発計画は将来、西地域の電力需要供給並びに料金水準の推移を勘案して、水資源の利用を主眼としつつこれを再検討の上着手するほかはないという結論を電源開発の方で出して参りましたわけでございます。
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小林英三#18
○委員長(小林英三君) 藤田君、時間が終わりました。
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藤田進#19
○藤田進君 今の決定でもあるように、将来その開発については考えるということは、国鉄をすでに敷設しておいて、また引き上げてやるということを意味するわけです。いかに国政にそごがあるかということを、ことに官庁間のなわ張りということで、純技術的な見地から問題が解決されてないということは非常に遺憾だと思いますが、時間がございませんので、分科会の方へこのまま移しまして、さらに検討を加えていきたいと思います。
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島清#20
○島清君 議事進行。委員長、今は一体何ですか。外務大臣を待っているなら待っているで、外務大臣は来るから暫時このままでとか何とか宣告しなければ……。こんな委員会の運営はないでしよう。
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小林英三#21
○委員長(小林英三君) 今、外務大臣の出席を要求中でありますから、暫時このままで一つ御待機を願います。━━午後は一時から再開いたします。
 暫時休憩いたします。
   午後零時五分休憩
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   午後一時十四分開会
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小林英三#22
○委員長(小林英三君) これより委員会を再開いたします。
 本日は一般質疑を続行し、本日中に終了する予定でありましたが、外務大臣の出席に関して手違いが生じましたため、午前中の大部分を空費してしまいましたことは委員長といたしましても大へん遺憾に存じます。今後の審議日程もかなり残っておりますので、本委員会への御出席につきましては、閣僚各位も積極的な御努力をお願いいたしておきます。なお一般質疑は本日をもって終了することになっておりますので、委員各位も議事の進行につきまして十分御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 午前に引き続き質疑を続行いたします。千田正君。
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千田正#23
○千田正君 ただいま委員長から午前中の当委員会の問題について一応の遺憾の釈明がありましたが、私は外務大臣に特にお伺いしたいのは、本日午前中当委員会に御出席になって、私の質問並びに他の同僚諸君の質問にお答えできるものだと思って午前十時かっきりにここに来ておったのでありますが、外務大臣がお見えにならない。しかも衆議院の方においても長い間大臣は御発言がなかったようであります。一体外務大臣として予算委員会の審議というものと、現在問題になっておりますところの安保特別委員会との問題並びに参議院、衆議院という関係の問題からして、あなたの出席が非常な影響を及ぼしてきているということを私どもは痛感するのでありますが、どういうわけで一体われわれの委員会においでを願えないのか、またなぜ、空費した時間を、われわれからいえば非常にもったいないと、二時間もわれわれはここであなたのおいでになるのを待っておった。向うに行っては全然御発言もなさらないで十二時ころから発言されておる、こういうようなことは議会政治を軽視していると言うても差しつかえないと思うのでありますが、一応大臣の釈明を求めます。
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藤山愛一郎#24
○国務大臣(藤山愛一郎君) 私といたしまして、衆議院、参議院いずれを軽視しておるということはございませんし、かついずれの委員会を重要視し、いずれの委員会を軽視しておるということはございません。今日の場合におきまして、国会対策その他でもって御協議の上、一応衆議院の安保委員会に入って、その上で両党その他と相談の上でということでありましたので、私としてはそういうふうにいたしたわけであります。私はいずれの委員会を軽視し、あるいは衆参両院のいずれかを重く見るということは全くございません。
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千田正#25
○千田正君 ただいまの外務大臣の釈明によると、全然大臣の御意思ではなかったと、いわゆる国会対策委員会において打ち合わせた結果、衆議院の方へ先に御出席になったということであるとするならば、これは大臣の責任というよりも、両院におけるところの与党間においての話し合いが食い違いがあったと私は考えるのであります。この点についてはいずれ理事会等であらためて与党の立場をよく釈明していただきますが、質問に入ります。
 外務大臣にお伺いするのは、最近の新聞によりますというと、政府与党が新安保条約におけるところの、今まで岸総理並びに外務大臣がしばしば衆参両委員会を通じて答弁されておりますところの極東の範囲及び事前協議の問題について、岸首相以下首脳部が協議した結果、新たに政府の統一の見解を発表するということになっておるようでありますが、極東の範囲は抽象的なもので、個々の島をあげることは適当でない、あるいは日本の安全に関係しない極東の事態は新条約は発動の範囲外である、従って日本の安全に直結しない在日米軍の軍事行動には事前協議で同意しない、という補足説明を、安保特別委員会でなされるというような意味のことを各新聞が発表しておりますが、こういうことを本日の衆議院の安保委員会におきまして大臣は補足説明として御発表になったのでありますか、どうですか。
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藤山愛一郎#26
○国務大臣(藤山愛一郎君) 政府の見解としては、先般衆議院の安保委員会におきまして岸総理が愛知議員の質問に答えまして統一見解を発表いたしておるのでございまして、それを変えるというような考え方は持っておりません。従いまして、きょう、むろんそういうことを発表したということではございません。
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千田正#27
○千田正君 どうも私はそうなるというと、新聞で発表しておられるような、その後におけるところの極東の範囲及び事前協議に対しての補足説明、今まで多少足らなかった点あるいは相当の紛争をかもしておる点を集約して一応の補足説明をするというような意味のことを新聞発表しておりますが、そういう点においては本日は全然触れておられないのですか。
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藤山愛一郎#28
○国務大臣(藤山愛一郎君) 衆議院の安保委員会におきましては、社会党の黒田氏から御質問がありましたが、それの主たる点は、総理と三木武夫君との会談の内容等でありまして、それに対して総理も統一見解を変える意思はない。むろん何かそういう点でわからないところがあって質問があれば、それは補足的な説明はするだろうけれども、あの見解を変える意思はないということを答弁しておられます。私が昨日申し上げたことと同じと存じております。
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千田正#29
○千田正君 そうしますと、今まで大臣がしばしばここで御答弁になった極東の範囲及び事前協議ということにおいては、今までの御答弁の通り何ら変わりがない、かように承知してよろしゅうございますか。
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