科学技術振興対策特別委員会

1980-05-08 衆議院 全276発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
昭和五十五年五月八日(木曜日)
    午前十時三十分開議
 出席委員
   委員長 瀬野栄次郎君
   理事 小沢 一郎君 理事 塚原 俊平君
   理事 石野 久男君 理事 上坂  昇君
   理事 貝沼 次郎君 理事 中林 佳子君
   理事 米沢  隆君
      狩野 明男君    椎名 素夫君
      玉沢徳一郎君    中村喜四郎君
      船田  元君    保利 耕輔君
      日野 市朗君    木内 良明君
      瀬崎 博義君    林  保夫君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長
        官)      長田 裕二君
 出席政府委員
        内閣法制局第三
        部長      前田 正道君
        科学技術庁長官
        官房長     下邨 昭三君
        科学技術庁原子
        力局長     石渡 鷹雄君
        科学技術庁原子
        力安全局長   牧村 信之君
        資源エネルギー
        庁長官官房審議
        官       児玉 勝臣君
 委員外の出席者
        運輸省船舶局首
        席船舶検査官  野口  節君
        運輸省船舶技術
        研究所長    佐伯 宗治君
        参  考  人
        (日本原子力船
        開発事業団理事
        長)      野村 一彦君
        参  考  人
        (日本原子力船
        開発事業団専務
        理事)     倉本 昌昭君
        特別委員会第二
        調査室長    曽根原幸雄君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 参考人出頭要求に関する件
 日本原子力船開発事業団法の一部を改正する法
 律案(内閣提出第二六号)
 日本原子力船開発事業団法及び日本原子力研究
 所法の一部を改正する法律案(石野久男君外四
 名提出、衆法第三七号)
     ――――◇―――――
この発言だけを見る →
瀬野栄次郎#1
○瀬野委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、日本原子力船開発事業団法の一部を改正する法律案及び石野久男君外四名提出、日本原子力船開発事業団法及び日本原子力研究所法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。
 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
 両案審査のため、参考人の出頭を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
瀬野栄次郎#2
○瀬野委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 なお、参考人の人選、出頭の日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
瀬野栄次郎#3
○瀬野委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
    ―――――――――――――
この発言だけを見る →
瀬野栄次郎#4
○瀬野委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。石野久男君。
この発言だけを見る →
石野久男#5
○石野委員 私は、実はこの法案の審議、採決を非常に急がれるものと思っておりましたら、諸般の情勢で非常にゆっくりと審議をしてもいいような状況になっておりまするので、できるだけひとつ初歩的なところからの御質問をさせていただきたいと思います。
 しかし、それにしても、どうしても一つ聞いておきたいことがあるのです。それは「原子力船研究開発の進め方について」という原子力委員会のなにが出ておりますけれども、これをずっと見ておりまして、原子力委員会というのは、「むつ」のあれだけの問題があったことについて、安全性ということは全部安全委員会にお任せしちゃったのかなという感じが私にはするのです。これだけの法案の中に炉の安全とかという安全の問題で一つの文言も入っておりませんね。どうも考え方の問題として、この法案というのは、修理をして一日も早く動かそうということだけに熱心なお考えのように思われますけれども、実は五十二年の段階で、私たちは、現事業団法というものをどういうふうにすべきかということで、とにかく与野党の間でいろいろな意見を交わしまして、一定の方向性というものは出したわけです。そのときには、安全性の研究が何よりも大切だというようなことで、そういう方向に法案の改定の仕方を持っていこうと思っておりましたが、この四月十一日の安全委員会の「進め方について」に安全性ということが一言も入っていないということは、何か意味があるのかどうかということを先に聞かしていただきたいと思います。
この発言だけを見る →
石渡鷹雄#6
○石渡政府委員 安全問題につきましては、原子力の研究、開発、利用の大前提として考えておりますので、特にこの四月十一日付の文書においてそれを申し述べなかったという事情であると理解いたしております。
    〔委員長退席、貝委員長代理着席〕
この発言だけを見る →
石野久男#7
○石野委員 安全委員会もあることですから、原子力委員会は安全の問題はそちらにお任せだという意味かもしれませんし、それが大前提だからということかもしれませんが、「研究開発の進め方」ですから、もうちょっと安全性の問題についても関心のあり方というものがどこかで示されてもよかったなという気が実はするということだけは申し上げておきたいと思います。
 きょうは、事業団の理事長さんにひとつお伺いしたいのですが、安藤委員会がいろいろと改修の問題について検討なさっていらっしゃる、その中には、改修についての一応のスケジュールが出ておりますけれども、このスケジュールは、どの程度まで現在進められておって、いまどのくらいのものが残っておるのかということについて御説明をいただければと思います。
この発言だけを見る →
野村一彦#8
○野村参考人 安藤委員会の御指摘に基づきます諸般の業務につきましては、私どもは、これを今後の業務推進の一つの大きな指針として、これに基づいてやっていっておるところでございます。その間、諸般の体制につきまして、先生御案内のように二つの大きな柱がございまして、一つは、遮蔽改修の工事、一つは、それと並行して行われる安全性の総点検でございます。
 遮蔽改修の工事につきましては、いままでこの場で議論をされたわけでございますが、諸般の事情から、本年の四月に関係の施工者と基本的な合意ができましたので、ただいまから遮蔽改修の工事に取りかかる準備をして、すでに一部その準備が開始されておるということで、遮蔽改修工事はその緒につき始めたということでございます。
 それから、安全性総点検につきましては、これは大きく分けまして、いわゆるハードウエアと申しますか、機器、機械等のそういう物的な面についての点検と、それからソフトウエアと申しますか、この機器、機械を運用するためのいろいろの解析とか分析とか評価とか、そういうものに分かれるわけでございます。ハードウエアの点検につきましては、御承知のように回航後からすでにそれぞれの部分につきまして点検を行っておりますし、ソフトウエアについても、すでに関係の機関の協力をいただきまして実施をいたしておりますが、まだこれについては、今後、遮蔽改修と並行してやらなければならない部分、あるいは他の原子力研究所等権威ある専門の機関に御指導をお願いしてやっていく面等がございまして、これは目下進行中ということでございます。
 大筋の話といたしましては、大体いま申し上げたような状態でございます。
この発言だけを見る →
石野久男#9
○石野委員 余り細かいことはわかりませんけれども、五十年の十一月に出た第一次報告の中の「「むつ」総点検・改修スケジュールの概要」に示された年次でいきますと、これはそれぞれみんなスケジュールは組まれておりますけれども、わかりやすく言いますと、これはどこまで進んでいるか。上から順序に安全性の検討、遮蔽の改修、安全性の総点検というようなことでスケジュールが組まれておりますが、これはどういうところまで行っているのか。私、赤線を引っ張ってみたいので、教えてください。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#10
○倉本参考人 この遮蔽改修につきましては「遮蔽改修のスケジュール」というのがございますけれども、このうち遮蔽改修設計、概念案の作成、基本計画、基本設計は現在全部終了いたしました。関連実験につきましても、ここに述べてあるものは一応終了いたし、現在、改修工事にこれからかかるという段階に来ております。
 それから、安全性総点検の関係でございますけれども、原子炉のプラント機器の点検でございますが、これにつきましては、制御棒駆動機構試験は現在まだ行われておりません。それから機能確認試験でございますけれども、これには一応十項目ほど挙がっておりますが、そのうちの七項目について一応手をつけております。その七項目のうち五項目は完全に済んでおりますが、二項目につきましては、一部を終了いたしておるという段階でございます。さらにSGの開放点検、細管探傷試験あるいは一次系の配管探傷試験、これについてはまだ着手をいたしておりません。
 それから、原子炉プラントの設計の再検討につきましては、現在ほとんど大半のものについては一応終わって、最終的な取りまとめの段階に至っております。
 事故解析、関連実験研究でございますが、この実験の方は一応終わりまして、事故解析等につきましても、一部についてはまだ現在解析の実施をいたしておるという状況でございます。
この発言だけを見る →
石野久男#11
○石野委員 そうしますと、この図でいきますと、線をずっと引っ張っていくとすれば、もちろん複合しておりますから、この一本の線だけではなかなか――進んでいるものもあれば、おくれているものもあると思いますけれども、大体これでいきました場合には、この図の中で遮蔽の改修は、大体五十一年度の基本設計が終わったところまでは一応そういうふうに見ていいわけですか。それよりもっとずっと、五十二年度の方へずっと入り込んで詳細設計、そこらまで進んでいるということですか。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#12
○倉本参考人 遮蔽の改修につきましては、現在も、ちょうどこの線でまいりますと五十二年度の終わったころの時点、詳細設計に、一応工事関係の部面が設計に入っておるという段階だと御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →
石野久男#13
○石野委員 そうすると、安全性の総点検の点では、本来からいけば五十二年度の中ごろまでに一応の予定コースは終わるということになっておりますね、これはそのように進んでいると見てよろしいのですか。それともまだ、先ほどいろいろなプラントの設計の再検討とか炉のプラントの事故解析云々というのが大分残っておると言いますから、これは必ずしもここで全部終わっているというふうには見られないですか。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#14
○倉本参考人 安全性の総点検は、非常に項目が多うございますので、この一本の線ではちょっと申し上げにくいのでございますが、そのもう少し前に、総点検のスケジュールが二-五というページにございますが、この表でごらんいただきますと、先ほどもちょっと申し上げましたが、一番上のプラント機器の点検というところでは、一番上の制御棒駆動機構試験、これがまだ実施されておりませんし、それから機能確認試験、これの十項目のうち七項目の実施を、まだ一部若干残っておりますが、大体昨年度行っております。それから、その次のSGの関係の試験と一次系配管探傷試験、これは今度遮蔽改修工事が始まりますと、その段階でやる予定にいたしております。それから、その次のプラントの設計の再検討、これにつきましては、ほとんどの項目について一応検討を終わりまして、現在取りまとめをやっておるという段階でございます。それから、次の最後のプラントの事故解析及び関連実験研究、この実験研究は一応終わりまして、一部解析についてはまだ現在若干行っておるというような状況でございます。
この発言だけを見る →
石野久男#15
○石野委員 このスケジュールの上からいきますと、船はドックに、佐世保に行きまして、いろいろカキを落としたり何かする、中には入っていないようですけれども、このスケジュールはいつごろから始まり、そして中のいわゆる具体的な炉に近づいた改修工事へ手を加えていきました場合、この予定どおりに、これは五十三年ですから、法案によりますと来年の十月ぐらいまでですね、法案というよりも五者協定によるところのドックの使用の期限というものがあるので、それまでの間にこのスケジュールを完全に満たそうとした場合、少なくとも仕事にはいつごろからかからなければいけないのでしょうか。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#16
○倉本参考人 現在、改修工事につきましては、すでに一部の準備工事と申しますか、一部工事にかかっておるという状況でございますので、現在の状態で大体来年の十月までには全体の作業を完了し得る、かように考えております。
この発言だけを見る →
石野久男#17
○石野委員 ちょっとわかりにくいのですが、私の聞いていることは、今度これだけの仕事をやらなければいかぬわけですね、いまのところ、現状ではまだふたをあけることも何もできないわけでしょう、少なくともふたをあけるようになるのには、来年の十月のいわゆる契約期限内に一切の仕事を終わるのには、少なくとも船の中で仕事をしようというのには、いつから始めなければいけないかということをちょっとお聞きしたい。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#18
○倉本参考人 現在のスケジュールでは、私どもの方は、準備工事が終わり次第と申しますから、大体七月の終わりごろには工事に取りかかれるというぐあいに考えております。
この発言だけを見る →
石野久男#19
○石野委員 取りかかれるのじゃないんですよ。私の聞いているのは、五者協定によって佐世保ドックを使用している期間中に仕事を仕上げてしまわなければいけないわけでしょう、皆さんにとっては。新定係港だとか何かの問題もありますけれども、少なくとも来年の十月までには仕事をしてしまわなければいけないわけだね、その仕事をしてしまうために、このスケジュールを完全にこなさなければいけませんが、こなすためには最初の開始期間が非常に問題だろうと思うのです。ですから、それは少なくともそれ以前に何カ月必要なのかということを私は聞いているわけです。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#20
○倉本参考人 現在私どもといたしましては、七月の終わりか、遅くなっても八月の初めころには、その工事といいますか、ふたをあけることができれば、この工期に間に合わせられるというぐあいに考えております。
この発言だけを見る →
石野久男#21
○石野委員 そうしますと、この予定でいきますれば、私は仕事の内容はわかりませんけれども、少なくともこの安藤委員会が一次報告で、約四年間をかけて一応運転調整試験にまで入るというスケジュールができているわけですが、そのうちプラントの設計の再検討などは、五十年、五十一年のスケジュールは大体こなしておりますという話ですね、これはこのままで不具合点の対策の点検、補修工事(要すれば)という、こういうようなものは、作業が始まったときに同時並行でやるものだろうと私は思いますが、その他のもので、予定されたこれだけのものをやるためにあと二年間ここは必要になっているわけですよ。
 大体、お話を承ったところによりますと、原子炉プラント機器の点検は、五十年度の点検方法の検討というところまでは大体いっておるけれども、あと制御棒駆動機構試験というものは、これから始まるわけですよ。いよいよ炉に近づかなければやれないことでしょう。そうすると、当初段階では二年ないし三年というものを予定しておったものを一年間でやれるのですかということを私は聞いているんですよ。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#22
○倉本参考人 この安藤委員会に出ております安全性総点検スケジュール、遮蔽改修工事のスケジュールでございますが、これは直接工事に関係をいたすものだけではございませんで、その工事を始めるまでにいろいろやらなければならないもの、どういうものをやるかということで、一応のスケジュールが引かれておりまして、この時点ではまだ修理をどこでやるかというようなことも決まっておらなかったわけでございます。佐世保で修理を行います工事は、この線表でまいりますと、むしろ五十三年度以降のスケジュールになるわけでございます、いろいろ出入りはございますけれども。それで、この総点検関係のもので、いまのプラント機器の点検等が、これは佐世保に行ってからこの試験を一部始めたというようなことで、若干このスケジュールよりはもちろんおくれておるわけでございますが、その試験をどこでやるかということにつきましては、現在の工事の計画との関連におきまして、いつやるかということを決めていきたい、それは工事の間の適当な時期にこれをやるということにしておるわけでございます。
この発言だけを見る →
石野久男#23
○石野委員 私は、余り専門家じゃないものだからわからないのだけれども、そうすると、要するに原子炉のプラント機器の点検というのは、修理工事が終わってしまってからやるという意味なのですか。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#24
○倉本参考人 いえ、制御棒駆動機構試験は、工事が終わってからしかできないわけでございます。それからこの機能の確認試験、SGの開放点検、一次系配管探傷試験等は、工事の間にやるわけでございます。
この発言だけを見る →
石野久男#25
○石野委員 そうでしょう。だから、たとえば工事が終わらなければできないものと工事をしている間にやらなければならぬものとがこの中に皆複合しておるわけですよね。ですから、これを五十一年、五十二年度で単純に見れないということは、私どももよくわかるんですよ。わかるのだけれども、一番上の制御棒駆動機構試験というのは、工事が終わってからだということにしましても、その下の方にある機能確認試験、まあそれは別として、少なくともSG開放点検とか一次系統の探傷試験とかいうものは、工事中にもいろいろやらなければいかぬわけでしょう。そのためにこれでは一定の時間をとっておりますね、しかも、それはある程度時間差を置きながら計画されております。それを、時間が詰まってくればダブって同時点検ができるものなのか私はわかりませんですよ、あるものをやった後にやるのか、同時にやれるものなのか、それはわからないのだけれども、計画書によれば、まずSGの開放点検をやった後で一次系の云々、こういうふうに出ているわけですよね。だから私たちが見ると、そういう順序でいった場合には、一年間で計画しておったもの、それから一年半ないし二年に入るべきものを一年間に詰めてしまうということは、非常に無理が出てきやしないのかという疑問を持つから聞いているのです。だから、そういうことはできるのですかどうですかということなんです。
この発言だけを見る →
倉本昌昭#26
○倉本参考人 これらの試験につきましては、遮蔽改修の工事の中で十分できるというぐあいに私どもの計画では考えております。と申しますのは、遮蔽改修の工事の初期の段階では、現在ついております遮蔽材の取り外しとか、そういうようなことがございますので、その間においてこれらの点検はできる。なお、この探傷試験を行いますための機材等については、全部私どもでこれらの開発をして、技術の確立は一応できておる、準備は一応済んでおりますので、工事の方の段取りがつけばこの試験にはすぐかかれるということになっております。
この発言だけを見る →
石野久男#27
○石野委員 細かいことはわかりませんが、作業が始まれば、大体このスケジュールの順序のものは、短絡してと言ってはいけませんけれども、時間を詰めてでもやれるというふうに理解いたしますが、しかし、無理が出るのではないかなという感じが素人なりにするということだけはここでつけ加えておきます。
 それと同時に、五者協定によるドックの使用期間が来年の十月までだということは非常に問題であろうと私は思っておるのです。したがって、それまでにやるために七月か八月ごろに仕事ができ始めればといまおっしゃったけれども、このスケジュールは大体一年以内でこなせるのだということですから、そこで無理の出ないようにということを希望しながらそういうふうに受けとめておきますが、その場合に、もし七月末に仕事に入れなかったということになると、当然のこととして、来年のドック使用契約期限内よりはみ出なければならないような事態になる可能性は出てまいりますか。それとも来年の十月までに突貫工事でぐぐっとやるつもりなのですか。
この発言だけを見る →
野村一彦#28
○野村参考人 いま申し上げましたようなスケジュールで五者協定の期限内に終えるように、いま最大限の努力をいたしつつあるわけでございます。
この発言だけを見る →
石野久男#29
○石野委員 いろいろな事情で予定どおりに仕事が進んでいない、ところが一番最後の壁は決まっておるとしますと、どうしても突貫工事をやらなくてはならない事態が出てくるだろうと思う。しかし突貫工事というのは、いろいろな意味において事故を併発する危険性もございまするし、それだけに、安全性を第一として考えなくてはならない工事でございますから、私どもとしては、ますます危惧を持つ内容になっていくわけですね。そこのところは問題があるだろうということだけは申し上げておきたい。
 そこでこの際、大臣にお聞きしておきたいのですけれども、原子力船「むつ」のあり方の問題についてもまだ非常に問題がございます。これはまた後で私は論議したいと思いますが、ただ、修理をするということについて、当初段階で三年間という予定を持ったものがもう一年半遊んでしまった、そうすると、あと一年半なのにまだ工事の段取りを組むことができないような事情にあるとしました場合に、いまお話しのようにスケジュールどおり期限内に必ずやらなければならぬということになると、ずいぶん無理がいく仕事だと思います。
 それで、原子力安全委員会と原子力委員会とは、それぞれ業務分担が違ってきておりまするので、安全委員会がこの修理工事にどの程度の口を差しはさむことができるかどうかわかりませんけれども、原子力委員会が安全性の問題を中心にして物事を考えているとはいいながら、どうも私は――五十年から五十一年、五十二年、五十三年と、各委員会を通じてこの問題の検討がずっとなされてきて、そして最終的には、この四月の原子力委員会のいわゆる「進め方について」の見解が出ているわけです。
 同時に内閣は、やはり三月二十八日の決定で原子力開発利用基本計画というものを出しておられる。その基本計画を見ました場合に「遮蔽改修工事及び安全性総点検を早急に進めるとともに、同船の新定係港に関する調査を行う。」と書いてありまして、そしてこの「事業団を日本原子力船研究開発事業団に改組の上、従来の「むつ」開発業務に加えて、原子力船の開発に必要な研究として舶用炉の最適化に関する研究を行う。また、船舶技術研究所においては、原子力船についての基礎的研究を進める。」という方針が出ているわけです。この方針と原子力委員会の見解を見合わせてまいりますと、開発優先という傾向がどうしても強いんですね。どのように見ましても開発優先の傾向が強い。「むつ」の問題の最大の教訓は、安全性の問題だったと思います。最近、年月がたつに従って開発の方向だけが非常に焦りぎみに出てきているように思われる。特に二十一世紀には、もう競争の時代に入るのだというようなことだけが先行しまして、安全性の問題が非常に軽視されがちではないか。口の上では安全性を言われておりますけれども、実際の行動を見ますと安全性というものは軽視されている、こういう傾向があるように私は受けとめておるのです。
 それに加えて、いまこの改修工事の実態を見ますると、だんだん時間が詰まってくるし、その折衝が相手としても非常にむずかしいということもございまして、特に事業団は非常に短い時間の中に長期計画のものを詰め込んでしまわなければならぬというような実情に追い込まれているということになりますと、これを管理監督なさる皆さんとしては、特に科学技術庁としては、相当な決意をお持ちになって安全性に留意していただかないといけないと思うのです。大臣は、そういう点についてどういう御所見をお持ちになられるか、お聞かせ願いたい。
この発言だけを見る →
← 戻る