地方行政委員会

1999-11-11 衆議院 全136発言

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会議録情報#0
平成十一年十一月十一日(木曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 斉藤斗志二君
   理事 田野瀬良太郎君 理事 滝   実君
   理事 中野 正志君 理事 山本 公一君
   理事 中川 正春君 理事 中沢 健次君
   理事 桝屋 敬悟君 理事 鰐淵 俊之君
      今井  宏君    大野 松茂君
      栗原 裕康君    杉山 憲夫君
      橘 康太郎君    西田  司君
      平沢 勝栄君    平林 鴻三君
      藤本 孝雄君    水野 賢一君
      河村たかし君    桑原  豊君
      松崎 公昭君    松本  龍君
      石垣 一夫君    富田 茂之君
      野田  毅君    穀田 恵二君
      春名 直章君   知久馬二三子君
    …………………………………
   自治大臣
   国務大臣
   (国家公安委員会委員長) 保利 耕輔君
   自治政務次官       平林 鴻三君
   自治政務次官       橘 康太郎君
   政府参考人
   (警察庁長官)      関口 祐弘君
   政府参考人
   (警察庁長官官房長)   石川 重明君
   地方行政委員会専門員   蓼沼 朗寿君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 地方自治、地方財政、警察及び消防に関する件

    午前九時開議
     ————◇—————
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斉藤斗志二#1
○斉藤委員長 これより会議を開きます。
 地方自治、地方財政、警察及び消防に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 各件調査のため、本日、政府参考人として警察庁長官関口祐弘君及び警察庁長官官房長石川重明君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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斉藤斗志二#2
○斉藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
    —————————————
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斉藤斗志二#3
○斉藤委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。中野正志君。
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中野正志#4
○中野(正)委員 おはようございます。自由民主党の中野正志でございます。
 新しい自治大臣に保利先生をお迎えし、また実力派の両政務次官をお迎えいたしまして、地方自治の進展のためにも心強い限りだと、心からエールを送りながら、まず保利自治大臣にお伺いをさせていただきたいと存じます。
 地方分権を推進していくためには、地方税財源の充実確保が大変不可欠なものであります。さきの通常国会において地方分権一括法が成立して、事務、権限などにおいては機関委任事務廃止ということで、私は、ある意味では大きな評価をいたしております一人でもございます。
 ただ、はっきり言って、財源についての分権は先送りされまして、行われておりません。言葉はきついかもしれませんけれども、これでは、まさに仏つくって魂入れずということだなと正直に思っております。
 この点については、法律で修正、追加ということで規定をされておりますから、御承知のとおりでありますから、四の五の申し上げませんが、地方分権を本当の意味で進めていくというためには、あるいはまたその基盤を強化するというためには、財源の地方分権である地方税財源の充実確保を急いでまいらなければならない、これはもう論をまたないところであります。
 しかしまた、その一方で、具体的にどうするというと、そう簡単にもまいらないな、それも事実であります。当然ながら、経済状況も慎重に見きわめていくということもあるわけであります。
 こういう中で、保利自治大臣は、この地方税財源の充実という大きな、しかし避けて通れない、分権にとって必要不可欠である大課題に今後どのように対処され、行動されるおつもりなのか、その基本的なお考えをお伺いいたしておきたいと存じます。
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保利耕輔#5
○保利国務大臣 お答えを申し上げます。
 前国会で地方分権一括法が成立をいたしまして、これにのっとって地方分権を進めていかなければならないという状況に入ってきております。そのために、今御指摘のような税財源の配分等も、あるいは充実等もこれから積極的にやっていかなければならないということでございますが、現在の状況を見ますと、歳出規模と税収との間には大きな隔離が地方にある。これを何とか均衡させるような形に持っていくということが、将来像としては求められるところだろうと思っております。
 地方税体系についての今後の問題につきましては、私も政府税制調査会の中で、我々の立場から、あるいは地方の立場から御要請を申し上げたところでありますが、今後とも、こうした努力を重ねてまいりたいと思っております。
 なお、このたび、地方税源の充実という意味で、法人事業税の外形標準課税の問題が出ております。これは、政府税調の中でも小委員会報告の中できちんと位置づけがされておりまして、その方向性というのが出ているわけでありますが、そのタイミングにつきましては慎重を期していかなければならない。現在の経済状態その他を十分勘案しながら、また中小企業に対する配慮等も考えながら、その時期を探ってまいりたいと思っております。
 いずれにいたしましても、国と地方の税源配分の見直しなどを含めまして、今後、この充実確保につきましては、経済の状況、あるいは将来の税制の抜本的改革の方向、これは税制調査会でおやりをいただきますが、できるだけ早期にこういった税の配分その他、充実について実現するように努力を重ねてまいりたいと思っております。
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中野正志#6
○中野(正)委員 ありがとうございます。
 保利大臣のその決意のとおりに、まさに地方分権の法の趣旨にのっとって、ともどもでしっかり頑張ってまいりたいな、そんな決意も持たせていただくところでございます。
 ところで、警察庁にこの機会にお伺いをさせていただきたいと存じます。
 神奈川県警の一連の不祥事、本当に噴飯物だなと。国民の皆さん方のお怒りは私どもにもしっかりと伝わっておりますし、またマスコミを通じながら、大変にお怒りだなということもしっかりと私たちは承知をさせていただいております。実は、気になりまして、つい先日、神奈川県民の方々とも懇談をさせていただきました。その折にもお話がしっかり出たのでありますけれども、もう怒りを通り越してあきれ果てた、そういうお気持ちを率直に吐露いただきました。
 私は年来、政治、行政にいかな腐敗があろうとも、行政組織の中で警察、検察そして国税、この三つがしっかりさえしておれば日本は大丈夫だ、そういうある意味での気持ちをずっと持ち続けてまいりました。言ってみれば、そこほどまでこの三つに対する私たち政治の立場の信頼も大きいわけであります。そういう意味では、今回の報道されております一連の不祥事、大変に残念至極でありますし、何をとち狂っているんだ、こういう気持ちでいっぱいであります。
 しかし、治安の中心柱はあくまでもやはり警察でありますし、そういう意味で、今回の不祥事を奇貨として、もう今までの悪いうみ、あるいは体質を一掃して、新たな決意と行動で国民の警察に対する信頼をしっかり取り戻していただきたいものだ、そして警察庁、都道府県警察のこれからの対応に大きな期待を持ちながらも、質問をさせていただきたいと思うのであります。
 まずは、神奈川県警厚木署、相模原南署の二つの案件について、県警本部長それから幹部の対応でありますけれども、全く一貫性を欠いておりました。また、事実をねじ曲げて、あるいは謝罪、訂正を繰り返して、警察に対する県民、国民の信頼を一気におとしめたことは事実であります。やはり警察官はうそをついてはならないなと、つくづく感じたところでもあります。
 そういう意味で、お巡りさんは非常にいいイメージなのでありますけれども、そういったイメージが、何かうそをつく、あるいは怖いというイメージの警察官、そういう悪いイメージを持たれたこの二つの案件でありますけれども、結果的にその事実はどうだったのか、その結末はどうなったのか、この機会にお伺いをいたしておきたいと思います。
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石川重明#7
○石川政府参考人 今回の神奈川県警察の一連の不祥事、国民の信頼を損なったということにつきましては、まことに遺憾に存じておるわけでございます。
 お尋ねの厚木警察署の事案でございますが、これは同署の集団警ら隊の警察官が、ことしの三月から七月までの間でありますが、管区機動隊として他県に派遣中に、複数回にわたりまして同僚隊員に暴行を加えたというものでございまして、当初の段階では、これは新隊員に対する行き過ぎた教育指導であった、これは指導によって是正できるのではないかといったような考え方から、暴行とか傷害とかいったような事案につきまして立件をしておらなかったわけでございますが、九月以降、捜査に着手をいたしまして、十月一日に元巡査部長一名を暴力行為等処罰ニ関スル法律違反等で通常逮捕いたしました。また、もう一名の巡査部長、また巡査二名を暴行罪等で横浜地方検察庁へ書類送致をしたわけでございます。
 その結果、十月二十一日に、両巡査部長につきましては起訴、それから巡査二名につきましてはそれぞれ、略式起訴、罰金、それから起訴猶予処分となった、こういうことでございます。
 また、相模原南警察署の事案は、刑事課の元巡査長が、窃盗事件の捜査の過程で押収をいたしましたネガフィルムを勝手に持ち出しまして、女性を脅迫等したというものでございまして、既に懲戒免職処分としておったわけでございますけれども、事件そのものは、被害者の捜査協力が得られませんで、捜査が進展をしていなかったという状況でございました。
 これにつきましても、再捜査の結果、本年十月一日にこの元巡査長を窃盗罪で通常逮捕いたしまして、横浜地方検察庁に送致をいたしまして、同地検におきまして十月二十一日に窃盗罪で起訴をされた、こういうことに相なったわけでございます。
 御指摘のように、この事件の処理をめぐりまして、当初の事案処理の問題、また特に事後の報道対応等に大変適切を欠くところがございました。このことが事態の深刻化を招いた、こういうことでございます。
 この両事案の処理の不適正あるいは監督責任を理由といたしまして、九月九日付で本部長、警務部長等の関係幹部四名に対して、減給等の重い処分を含む処分を行ったところでございます。また、厚木署事案、相模原南署事案につきましても、署長以下の幹部について、監督責任を重く問うたということでございます。
 なお、十月七日に至りまして、前本部長につきましては職を辞し、他の二名の幹部につきましては配置がえを行った、こういった状況でございます。
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中野正志#8
○中野(正)委員 報告を伺いますと、まさに警察官としてあるまじき行為だとつくづく思います。また、処分についても、どうも甘いのではないかなとあえて申し上げておきたいと思います。
 同時に、今回新たに元警部補が覚せい剤使用で逮捕されたということも報道されました。これまた全く驚くばかりであります。もう今日まで長い期間、警察は官民挙げて覚せい剤を初めとする薬物追放キャンペーンを張ってこられました。私たちも口を酸っぱくしてこの場でも申し上げてまいりました。青少年に薬物の恐ろしさを知らしめている、こういうときに、何と嘆かわしいなと、これまた県民、国民共通の思いであります。
 この覚せい剤逮捕の問題、事実関係について、まず確認をいたしたいと存じます。
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石川重明#9
○石川政府参考人 この事案につきましては、平成八年の十二月でございますけれども、当時、神奈川県警察の警察本部外事課に所属をしておりました元警部補が、当直にみずから電話をしてまいりまして、意味不明の言動をしたということから発覚をしたわけでございます。
 調査をいたしましたところ、飲食店勤務の女性と不適切な交際をしていたということ、それからその女性から覚せい剤を打たれた、さらにその女性から覚せい剤様の物を一時的に預かって、これを捨てたといったような供述をしたということでございます。
 県警といたしましては、この元警部補を、女性との不適切な交際があったという事実をとらえまして諭旨免職処分として、さらに翌年の二月に、この元警部補の覚せい剤事犯、それから女性との不適切な交際について監督責任を問うて、当時の外事課員二名につきまして処分を行った、こういうものでございます。
 ただ、当時の処理につきましては、その経緯、理由等について不明瞭な点があるということで、ことしの九月に、神奈川県警察におきまして特別捜査班を編成して捜査に着手いたしまして、事実関係の解明に努めてきたところでございますけれども、この元警部補の覚せい剤の使用が裏づけられたとして、先般、同事実によって逮捕した、こういうものでございます。
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中野正志#10
○中野(正)委員 その当時の覚せい剤捜査において、隠ぺい事実があると報道されております。同時に、神奈川県警察本部は、本件が認知された当時において、監察官室が中心となって、元警部補をホテルにある意味では監禁状態にしておいて、覚せい剤反応がなくなるまで毎日尿検査を行って、反応がなくなった時点で捜査当局に引き継いだという報道がされております。その事実関係をお伺いいたしたいと思いますし、その当時、県警本部長にはどのような報告がされていたのか、それもお聞きをいたしたいと思います。
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石川重明#11
○石川政府参考人 事実関係でございますが、平成八年十二月十三日から二十日までこの元警部補を横浜市内のホテルに泊めまして、十三日から採尿を行ったという報告を受けております。十九日までに採尿した尿についてはすべて陽性であった、この時点以降、二十日から薬物対策課が捜査を行った、こういう報告を受けておるわけでございます。
 この件に関しまして、神奈川県警察におきましては、この事案処理の過程で、本件に関して犯人隠避に当たる行為があった可能性があるという判断のもとに、特別捜査班を編成いたしまして、その事実関係の解明に向けて、現在、鋭意捜査中でございます。必要な関係者から事情聴取を行っているという報告を受けているところでございます。
 本部長にどういう報告が当時なされていたかという点でございますが、これは一般論で申し上げれば、所属職員に係る特異事案が発生したといったような場合には、本部長まで報告がなされるというのが通例でございますが、この点につきましては、まさに現在、神奈川県警察において捜査中の事項にかかわることでございまして、詳細については答弁を差し控えさせていただきたいというふうに存じます。
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中野正志#12
○中野(正)委員 捜査中ということでありますけれども、結果的には、県警本部長が承知してそのようなことをさせていた、神奈川県警の組織ぐるみの犯人隠避、証拠隠滅ではないかと私は承知をいたします。
 一連の不祥事で世間を騒がせた神奈川県警が、まさに内部構造的に、不正を取り締まるどころか身内の犯罪をもみ消す、トップもそれに関与していたということであれば、私はまさに異例の事態、重大問題だと思うのであります。どうですか。
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石川重明#13
○石川政府参考人 委員御指摘のとおり、このような事態になったということにつきましては、警察庁としても極めて重く受けとめているところでございます。
 二度とこのようなことがないように、手だてを尽くしまして、実効ある不祥事案の未然防止対策を講ずること、また発生時に厳正な事案処理を行うということについて、神奈川県警のみならず、全国の警察に対して厳しく指導をいたしているところでございまして、こうした施策の進捗状況を点検する、あるいは問題点の改善に努めるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。
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中野正志#14
○中野(正)委員 そういう意味で、ぜひ厳正に捜査をしていただきたいと思います。
 つくづく考えるのでありますけれども、やはりこういうことでは、現在の監察制度は機能を果たしていないと断ぜざるを得ないのであります。そういう意味では、よく言われることでありますけれども、警察から独立した監察システムをむしろつくり上げるべきではないのか、こういう意見もあるところでありますけれども、いかがでございますか。
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石川重明#15
○石川政府参考人 警察におきましては、不祥事案が発生した場合に、業務の内容に精通をしております監察部門が中心となりまして、調査を迅速に行います。そして、その解明された事実関係に基づいて厳正な処分を行う。また、その行為が刑罰法令に該当するといった場合には、捜査部門において厳正な捜査を行いまして、事件として立件送致をしているところでございます。
 外部の各界各層の方々から警察のあり方について広く御意見を承るということは、重要なことであるというふうに認識をしておるわけでございますが、この監察制度が正常に機能している限りにおいては、適正に業務が推進できるものというふうに考えておるわけでございます。
 また、不祥事案の発生時あるいは懲戒処分時においては、公安委員会のチェックというものもございます。
 警察庁といたしましては、監察機能をさらに充実強化することによりまして、不祥事案の未然防止対策をきめ細かく講ずる、また不祥事案が発生した場合には、先ほども申し上げましたけれども、厳正な処理を行うように全国の警察に強力な指導を行っているところでございまして、神奈川県警察におきましても、みずから早期に今回の事案の全容を解明して、国民の皆様に納得がいただけるような厳正な措置を行うものというふうに承知をしているところでございます。
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中野正志#16
○中野(正)委員 後でさらに付言をさせていただきたいと存じます。
 今回の案件もそうですけれども、神奈川県警察は不祥事案件を公表せず、しかももみ消す、隠ぺい体質が明らかになっております。ある意味では、警察全体が共有する体質の問題ではないのかと指摘する声もありますけれども、いかがでございましょうか。やはり組織としての内部の体質を、この際、根底から改めるべきだと私は考えております。いかがですか。
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石川重明#17
○石川政府参考人 今回の事案につきまして、警察庁といたしましては、委員御指摘のような御批判を受けるような事態になったということについて、大変重く受けとめておるところでございまして、先ほど申しましたように、神奈川県警察におきまして早急に事案を解明して厳正な措置を講じる、そして国民の信頼が回復されるように県警に対する指導を徹底してまいりたいと考えているわけでございます。
 必ずしも、我が国の警察全体が御指摘のような体質を共有しているというふうには考えておらないわけでございますけれども、大切なことは、組織として、このたびの一連の事案の反省、教訓事項というものをしっかり業務運営に生かすことだろうというふうに思います。そして、組織管理の状況というものを点検することによって、再びこのようなことがないように各種施策を推進していくことだろう、こういうふうに考えている次第でございます。
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中野正志#18
○中野(正)委員 まさにお話しのとおり、日本の警察官は私は世界一だと思っておりますし、治安のよさが日本は世界で一番だと言われておりますことは、当然なところであります。
 私も、県議会、文教警察委員会、長うございましたから、宮城県警察の実態に関してはよく承知をいたしておるつもりであります。暴走族対策で日夜を分かたず交通警察が頑張っておる姿、あるいは検挙率が高くて、これまた日夜分かたず張り込みなどで刑事警察が一生懸命頑張っている姿、あるいは駐在さんだ、あるいは交番所だということで、県民に身近な存在ということで大きな評価をいただいている外勤警察とか、それぞれのポジション、第一線の警察官は一生懸命頑張っておりますことは私たちも承知をしている。だからこそ、そういった第一線の警察官は、今回の一連の不祥事ということについては大変にお怒りになっているのではないか、私はそう思うのであります。
 そういう意味で、先ほどもありましたけれども、こういった警察官の不祥事のダブルチェックということで、警察庁として、各都道府県に対して特命監察の実施を検討中だとも聞いておるのでありますが、いかがでございますか。
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関口祐弘#19
○関口政府参考人 委員御指摘のとおり、最近、神奈川県警を初めといたしまして、全国におきまして不祥事が続いておりますこと、まことに遺憾でございます。今、私ども警察に問われているのは、信頼の回復ということであろうと思います。全国職員一人一人がこのことを肝に銘じまして、信頼回復のために全力を挙げていかなければいかぬと強く考えているところでございます。
 現在、全国の警察におきましては、不祥事案防止対策ということで、業務管理を初めといたしまして、職業倫理教養あるいは身上監督などを柱として、各種の対策を講じているところでございますが、警察庁といたしまして、これらの都道府県警察の施策というものが真に第一線に浸透しているかどうか、またきめ細かな組織管理が行われているかどうか、こうしたことを点検する必要があろうというふうに考えているところでございまして、その一環といたしまして、警察庁として、都道府県警察に対しまして監察を実施するということを現在検討いたしているところでございます。
 どのような方法をとったらば最も有効であるかということを吟味しつつ、できるだけ早く実施すべく検討を急いでまいりたい、かように考えているところでございます。
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中野正志#20
○中野(正)委員 関口長官のその力強い御決意どおりにぜひお取り進めあられたいと、心から期待もいたします。
 また同時に、警察官の不祥事が発生した場合ですけれども、その適正な処理を図るためにも、都道府県警察は公安委員会をお持ちであります。当然ながら、市民、県民の代表としての公安委員会でありますから、その公安委員会に速やかに報告を行って、週に一回開催されるようでありますけれども、もう厳重にチェックを受ける、あるいは御指導をいただく、そういうところまですべきではないのかと思うのでありますけれども、いかがでございますか。
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関口祐弘#21
○関口政府参考人 委員御案内のとおり、公安委員会は、各界を代表する豊富な経験と高い識見を有する方々によって構成されておりまして、これまでも、不祥事案の再発防止を含めまして、警察運営各般にわたりまして御指導をいただいているところでございます。
 警察庁といたしましては、職員による不祥事案が発生した場合、あるいはまた懲戒処分を行うというような場合などには、都道府県公安委員会から必要な御指導を賜る、そのために適時適切、迅速な報告を徹底するように、都道府県警察を指導してまいりたいというふうに思います。
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中野正志#22
○中野(正)委員 要は、警察としての原点に返る、あるいは人事、組織を含めて風通しをよくしていただく、そしてしっかりと国民の信頼を取り戻す、私どもは大きな期待を持たせていただきますので、頑張っていただきたいと思います。終わります。
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斉藤斗志二#23
○斉藤委員長 次に、松本龍君。
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松本龍#24
○松本(龍)委員 民主党の松本龍であります。おはようございます。
 保利大臣におかれましては、同じ九州ということで日ごろから尊敬を申し上げておりますし、これから大変な任務でありますけれども、御努力をいただいて、日本の行く末をしっかり支えていただきたいと思っております。また斉藤委員長は、去年の商工委員会に引き続き委員長のもとで仕事をさせていただきますことをうれしく思っております。
 さて、今、中野委員からもお話がありましたように、神奈川県警の相次ぐ不祥事がございました。九月には厚木署でいわゆる集団暴行事件、私もいろいろ想像をたくましくして考えるのですけれども、同僚の隊員に実弾の入ったけん銃を突きつけるということは、本当におぞましいことだなというふうに思っております。また相模原南署の事件につきましても、女子大生脅迫事件ということで、これもまた、あるべきことではないなというふうに思っております。
 そういう意味で、そのときに実は、平成十一年の九月九日に「不祥事案の未然防止と適正な処理について」という警察庁長官の官房長通達がございました。その中で「指示事項」ということがありまして、この「指示事項」の中に「一 業務管理の徹底について」。その中に「特に、証拠品の管理については基本を厳守し、適正な保管管理を図ること。」とありますけれども、今回新たに発覚をいたしました神奈川県警のいわゆる覚せい剤の事件、そして監察官室がそれを隠ぺいしたという事件につきましては、これが全くないがしろにされている。
 そして、二番目に書いてありますけれども、「職業倫理教養の徹底」という項目で、「すべての職員に対し「警察は国民のためにある」という基本理念に立ち、」とありますけれども、この「警察は国民のためにある」ということが、実は神奈川県警では警察は警察のためにあったと言っても過言ではないくらい、本当に残念な事件だと思っております。
 三番目には「身上監督の徹底について」。これは「早期に問題兆候をつかみ、必要な措置を講じること。」と書いてありますけれども、早期に問題兆候をつかんだのはいいんですけれども、その必要な措置がいわゆる組織ぐるみで隠ぺいすることであったということで、これにも全く反している。
 四番目の「事案の適正処理」とありますけれども、「すみやかな警察庁への報告、厳正な事件捜査・懲戒処分等に配意して適正に処理すること。」これも怠っていた。
 つまり、九月九日に出したいわゆる官房長通達のすべてに違反していたというか、事例が誤っていたというのが今回の神奈川県警の事件だったと思います。
 詳細につきましては先ほど中野委員が申されましたので避けますけれども、私は、前回の厚木署、相模原南署の事件と違って、今度は警察が警察を取り締まる、不正を正すというところにある監察官室がやったということに、本当に今回の事件は大きな違いがあるというふうに思っておりますけれども、この間、国家公安委員長であります保利自治大臣の声がなかなか聞こえてまいりません。そういう意味では、この場で、どういうことをなさっているのか、そしてこのことについてどういう思いでおられるのか、まず冒頭お尋ねをしたいと思います。
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保利耕輔#25
○保利国務大臣 就任早々でありましたが、大変大きな事件が連続して起きまして、特に私は、例のネガフィルムの窃盗事件というようなものは、警察官としての資質が問われるような問題であるというふうに理解をいたしました。さらにまた、このたび出ました覚せい剤の使用等にかかわる問題、これはまた、それを上回るほどの大きなショックを私は受けておりまして、こういう体質のままでいいのだろうかということは強く感じたわけであります。
 特に今回の、警察内部で隠避をするというようなことは、しかも本部長が絡んで隠避しているのではないかという疑いを持たれているということは、まことに警察行政そのものが問われる大変大きな事件だと私自身は認識をいたしております。
 したがいまして、就任早々ではありますが、長官とも連日お話をいろいろいたしまして、これにどう対応すべきかというようなことをいろいろ議論をいたしました。やがて長官の方で、これからどういうふうな対応をするかということについて、具体的に検討をされて一つの方向をお出しなさるもの、私はそういうふうに期待をいたしております。
 そういうお話の中で私が申し上げましたのは、確かに神奈川県警の事件というのは大きな事件である、しかし、この神奈川県警の事件というのは三年近く前の事件ではありますけれども、今問われるのは、今の組織自体が大丈夫か、健全であるか、正常であるか、そのチェックをきちんとしてほしいということを長官にもお願いをしたところであります。
 こういう話はなかなか表には出てこないのでありますけれども、記者会見等で一部披瀝をさせていただいたことはございますが、余り大きな取り上げ方はされていなかったということであります。
 本部長その他幹部職員に対する任命権者としての私の立場というのは非常に重大であり、また難しい立場だなということをつくづく思うにつけ、今後心を引き締めて、こうした問題に対して厳正な処置が行われるようにしていかなければならないと思います。
 あわせて、先ほど委員からもお話があったのでありますが、全国の警察官というのはまことにまじめに取り組んでいる方々が多いわけでありまして、犯罪と立ち向かったり、あるいは警備体制、一たん何か起こったときには緊急に出動するというような体制、そういうものをきちんととってやっておられる、そういう方々の士気に影響するということが非常に心配をされる。やはり、犯罪を取り締まって治安を維持していかなければならないというのは警察の重大な任務でありますから、そういう意味で私は、士気に影響を与えたという事件だというふうな認識を持ちます。そして、これは厳正に対処していかなければならぬ、こんなふうに思っております。
 全国の警察官も皆頑張ってやっていただきたい、こう思っております。
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松本龍#26
○松本(龍)委員 全国の警察官の士気に影響を与えたという言われ方をしましたけれども、本当にそれは、そういうふうにおっしゃるのはわかります。
 今長官、新聞をずっとごらんになって、死語になりつつあるのが、前代未聞という言葉がだんだん新聞紙上から消えてきています。いろいろなことがあって、何でもあり、これでもかこれでもかということがずっとこの間続いてきて、新聞紙上で前代未聞という言葉がだんだん消えてきて、ひょっとしたら、あと二、三年したら辞書からも消えるのではないかと思うくらい、すごい事件が発覚をしたなというふうに私は思っております。
 当然、まじめな警察官はおられます。私も地元で仲よくしている警察官が、ある派出所で暴漢と格闘した際に、暴漢が持っていたナイフで右手をざっくり切られて、神経も切断されるような事件が起こりました。その方は実は油絵をかくのが唯一の趣味で、今でもその不自由な右手で油絵をかいておられると思いますけれども、そういう勇敢な警察官がおられるからこそ、逆にこの事件は看過することができない、しっかり、徹底した調査をしなければならないと思っております。
 警視庁でも、きのうの新聞、タイミングよくというのはおかしいですけれども、いわゆる犯歴データを漏らす、NTTの顧客情報、警察内部の犯罪歴の情報を東京都内の興信所に流していたという事件がありましたけれども、これは、出してはならない情報は出すけれども、出さなければならない情報は隠ぺいをするという、まさに本末転倒の状況が起こっている。国民の間でも、どこに行っても神奈川県警の話をしているのに驚きます。
 実は、私もいろいろなところに行きますけれども、あれは何ですかという話が多いわけで、そういう意味では、警察庁も、一日の日に全国警察本部長会議で、情報を可能な限り公開し、警察活動の実態を国民に伝えると指示をしたとあります。実効を伴うよう情報公開のシステムを我々もこれから検討を行いますけれども、徹底する、あるいは、先ほど言われましたように、第三者のチェック機能を講ずるなどの必要があると私は思っておりますけれども、国家公安委員長、いかがお思いですか。
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保利耕輔#27
○保利国務大臣 国家公安委員会が警察庁を督励し、そして警察行政全般についてつかさどるというふうに警察法五条では書いてありますが、その精神を体しながら、今後、国家公安委員会と警察庁との関係、それから県の公安委員会と県警との関係、そういったものをどういうふうな形で整備をしていくか、あるいは監督と申しますか、そうした権限を持たせていくかということについて鋭意検討をする中で、警察行政がきちんと秩序正しいものになるように指導していかなければならないというふうに私は感じております。
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松本龍#28
○松本(龍)委員 相談をするとかいろいろ言われました。
 私は、これはリーダーシップだというふうに考えています。物の本によりますと、「公安委員会制度は、行政委員会の一つとして戦後初めて設けられたもので、その目的は警察行政の運営を民主的に管理し、その独善や政治的偏向を防止して、国民の基本的権利を擁護するところにある」というふうに書かれております。ですから、政治家である保利大臣が国家公安委員長になられているということが、非常に大きな意義があるわけですよ。
 そういう意味では、例えば、今アメリカのロサンゼルスでも大きなスキャンダルがあっております。同じく警察内部の問題であっておりますけれども、例えばアメリカでも、連邦情報の自由法やスウェーデンの報道の自由法などの外国の立法例では、警察活動を情報公開の適用除外にしていない例も現に存在をしている。
 あるいは、さまざまな仕組みが外国ではあるわけです。例えば、イギリスでは警察不服審査庁というのがあって、市民の不服申し立てに基づいて、警察官について懲戒のための告発をするよう警察署長に勧告できる制度があります。この不服審査庁なるものがあったら、例えば相模原南署の女子大生の事件でも——警察から脅迫されてどこに行けますか、警察から脅迫されてだれに物が言えますか。
 したがって、さっき言われたように、第三者のチェック機能が要ると申し上げているわけで、あるいは、さっき申し上げましたように、不服審査庁の設立を考えるとか、そこがあれば彼女は行けたかもしれない、ここに不服を申し立てたかもしれない。やはりそういうシステムづくりをしていかなければならない。当然、警察庁と相談をなさるのはいいことでありますけれども、逆に言うと、国家公安委員会としてのリーダーシップを発揮していただきたい。もう一度御答弁を願いたいと思います。
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保利耕輔#29
○保利国務大臣 国家公安委員会のあり方そのもの、これは私自身も就任以来ずっと考え続けてきたところであります。直接の指揮命令をしていいかどうかということについては、現在の法律上は若干問題があるだろうと思っております。
 したがいまして、この国家公安委員会の制度ができたときの話は今も委員がされましたが、警察行政が行き過ぎがないようにというのが大きな趣旨であったのではないだろうか。こういうことを考えますと、新たにこういうような、時代が変わってきたというか、警察内部のいろいろな変化というか、そういうものに対応していく公安委員会制度はどういうふうにあるべきか、いかに警察行政をきちんとした整備されたものに持っていくかということについては、今後十分検討させていただきたいと思っております。
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