外交防衛委員会

2006-03-28 参議院 全541発言

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会議録情報#0
平成十八年三月二十八日(火曜日)
   午前十時一分開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月二十四日
    辞任         補欠選任
     白  眞勲君     富岡由紀夫君
 三月二十七日
    辞任         補欠選任
     富岡由紀夫君     白  眞勲君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         舛添 要一君
    理 事
                浅野 勝人君
                山本 一太君
                榛葉賀津也君
                柳田  稔君
                高野 博師君
    委 員
                愛知 治郎君
                岡田 直樹君
                金田 勝年君
                川口 順子君
                小泉 昭男君
                櫻井  新君
                浅尾慶一郎君
                犬塚 直史君
                今泉  昭君
                佐藤 道夫君
                白  眞勲君
                遠山 清彦君
                緒方 靖夫君
                大田 昌秀君
   国務大臣
       外務大臣     麻生 太郎君
       国務大臣
       (防衛庁長官)  額賀福志郎君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  鈴木 政二君
   副大臣
       防衛庁副長官   木村 太郎君
       外務副大臣    金田 勝年君
       厚生労働副大臣  中野  清君
   大臣政務官
       防衛庁長官政務
       官        愛知 治郎君
       外務大臣政務官  遠山 清彦君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        泊  秀行君
   政府参考人
       内閣官房内閣審
       議官       松井 房樹君
       警察庁長官官房
       長        安藤 隆春君
       警察庁長官官房
       技術審議官    山澤  求君
       警察庁警備局長  小林 武仁君
       防衛庁防衛参事
       官        増田 好平君
       防衛庁防衛参事
       官        佐々木達郎君
       防衛庁長官官房
       長        西川 徹矢君
       防衛庁長官官房
       審議官      道明  昇君
       防衛庁防衛局長  大古 和雄君
       防衛庁防衛局次
       長        金澤 博範君
       防衛庁管理局長  横山 文博君
       防衛施設庁長官  北原 巖男君
       防衛施設庁施設
       部長       渡部  厚君
       防衛施設庁業務
       部長       長岡 憲宗君
       外務大臣官房審
       議官       鶴岡 公二君
       外務大臣官房審
       議官       梅本 和義君
       外務大臣官房審
       議官       長嶺 安政君
       外務大臣官房参
       事官       伊藤 秀樹君
       外務省北米局長  河相 周夫君
       外務省経済協力
       局長       佐藤 重和君
       外務省国際情報
       統括官      中村  滋君
       資源エネルギー
       庁資源・燃料部
       長        近藤 賢二君
   参考人
       独立行政法人国
       際協力機構理事  小島 誠二君
       財団法人日本国
       際協力システム
       専務理事     櫻田 幸久君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び
 安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並び
 に日本国における合衆国軍隊の地位に関する協
 定第二十四条についての新たな特別の措置に関
 する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締
 結について承認を求めるの件(内閣提出、衆議
 院送付)
    ─────────────
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舛添要一#1
○委員長(舛添要一君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。
 政府参考人の出席要求に関する件及び参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件の審査のため、本日の委員会に、政府参考人として、理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官松井房樹君外二十一名の出席を求め、その説明を聴取することとし、また、参考人として独立行政法人国際協力機構理事小島誠二君及び財団法人日本国際協力システム専務理事櫻田幸久君の出席を求めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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舛添要一#2
○委員長(舛添要一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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舛添要一#3
○委員長(舛添要一君) 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
 本件の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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櫻井新#4
○櫻井新君 おはようございます。
 麻生大臣、額賀大臣、今日は質問させていただきますので、どうぞひとつ忌憚のない御意見を聞かしてください。
 最初に、私は、ODAについて質問をさせていただきます。
 私は、昨年二回にわたってインド洋の津波災害に関して視察をしてまいりました。アジア人口・開発に関する国会議員会議というのがございまして、そのメンバーの一人として行きましたし、同伴者は民主党の高橋千秋先生と和田ひろ子先生でございました。
 麻生大臣も、委員会で初日に、外務省の所管予算案の概要説明の中で、我が国の極めて重要な外交手段であるODAの予算は、外務省所管分として、対前年比三%減の四千七百三十二億九千百万円ですか、を計上しておるとのことでした。この使途について大臣の言をかりれば、我が国の国民の安全と安心を確保するためには、一昨年起きたスマトラ沖大地震及びインド洋津波災害の経験を教訓とした大規模緊急事態対応のための予算も含まれておるとのことでありました。
 そこで、私たちがスリランカへ行ったときに大使館で聞いた説明からすると、一昨年の地震の際にはモルディブも含んで、一括で五十億円の初期対策費をちょうだいしたと説明を聞かせていただきました。その結果として、我が国としての十分な初期対応ができたと大使は大変胸を張って喜んでおられました。来年度のODA予算の中で最大で非常時緊急分として幾ら見込んでおられるのか、まず第一に聞かせていただきたいと思う。もうちょっと続けて質問しますから、一緒に併せてお答えいただければ有り難いと思います。
 私は、国家予算の予備費も含んで、減額ではなくて、日本ぐらいの国になったら、アジア、特にアジア太平洋州については日本が絶対的な責任を負うべきだと思うのでもっと十分の予算を持つべきと思っておりますが、この点について、この減額されたことであなたは満足だったか。まあ、閣内にいるんですから、あなたは不満だってそれ以上の要求はできないんですから聞く方がやぼかもしらぬが、私はもっと積極的にこのことはやるべきだと。ODA予算というのはそう軽く考えるべきではない。この間の常任理事国入り、いい例だと思うんです。ですから、そのことをまずお聞かせをいただきたいと思います。
 そこまででまず一つ、一回目のお答えをいただければ有り難いと思います。さっきの二つ。
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麻生太郎#5
○国務大臣(麻生太郎君) まず最初に、来年度分はどうするかにつきましては、昨日、予算が通ったばかりですんで、これ今から細目を分けますんで、きちんと決まり次第御連絡を申し上げさせていただきます。
 また、ODA総額につきましてはマイナスではないかという御指摘がございました。誠に御指摘のとおりになっております。ただ、櫻井先生、これは十五か月予算といいますか、補正予算の分を足した、三か月、一、二、三か月分を足しますとプラス三百二十三億円になっておりますんで、トータルでいきますと、国全体としては、そこそこ前年度維持という形になっております。
 引き続き、このODAというのは日本が減らし始めたときから他の先進国が増やし始めておりますんで、日本は落ちた、他国は上がってきたという形になっておりますんで、その差がえらく目立つような形になってきております。したがいまして、私どもとしては、昨年度をもって底という形で上げさせていただくという方向で、今流れとして、折れ線グラフの線からいったら、今までずっと下がり続けてきたものが下げ止まって少し上がり始めたというところになってきたというように御理解をいただければ幸いでありますし、今後ともこのODAというのは有効に使われてしかるべきものだと確信をいたしております。
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櫻井新#6
○櫻井新君 日本は減らしておるにもかかわらず中国はここぞとばかりにどんどんこの予算を増やして、そして今まで親日だった国を親中に切り替えることをやっていることはもうあなたもお分かりのとおりですから、私は、国内的にも災害が起きたときなんかは予備費を活用しているわけですから、必要だと思ったときには大胆にそのことも含んで対処をしていただきたいと。これはお答え要りませんから。
 それから次には、スリランカ、東海岸ではあの当時、内乱の様相を呈しておるということで、私たちは危ないから行くなということで東海岸側は行けなかったんです。西海岸の一部の津波災害だけ見てきました。そんな中で、予算執行も含めて、その後、五百億円、モルディブも含んで出したという金の執行状況のフォローについてお聞かせいただければ有り難いと思います。
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麻生太郎#7
○国務大臣(麻生太郎君) 昨年の十二月に発生をしたスマトラ沖大地震関係、スマトラ沖というか、インド洋津波被害の関係なんですけれども、五億ドル相当、総額になっております。そのうち、無償支援を実施しておりますが、そのうち約半分の二・五億ドルがバイ、バイって、二国間で支援をさせていただいておりまして、残り二・五億ドルは国際機関等々、国連などなど、そういった国際機関経由で供与をさせていただいておりまして、昨年の一月十九日に二国間のやつは終わっておりますし、国際機関の分につきましても今年の一月二十一日に全額支出の手続を完了をいたしております。
 で、フォローをするというところに御指摘をいただいておりますけれども、国内のNGOとかその他関係した方々に説明会をさせていただいておりますが、第三者が実施をいたしました中間報告書もう既に発表を、公表をいたしております。そういった意味でフォローできるところはしてきていると思いますが、国際機関の方の支援につきましては、国連児童基金というものと、国連、UNDP、国際、開発計画と、それからWFPですから国際食糧計画の十五の国際機関というものを通じてこれらの支援やらせていただいておるんです。
 それで、今御案内になられましたスリランカに関しましては、これは大使館員が被災地に出張をしております回数が約七十回、それからモルディブに関しては御存じのように大使館がございませんので、それでスリランカの方からこれを行かせるという形でやらしていただいておりますが、これが四十五回にわたっております。
 いずれにいたしましても、いろいろな極めて交通の便等々なかなか問題のところだとは思いますけれども、私どもとしては、最大限この点に関しましてはやらしていただかねばならぬと思っております。
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櫻井新#8
○櫻井新君 ありがとうございました。
 実際、計画どおりに使われているかどうかということがありますね。私も自分で関係したところはやかましいほどしょっちゅう外務省にお願いはしているんですが、現地とも連絡取っているんですが、大臣の方からその辺のことを、まああの金がどっかへ使われたなんて言われないように、とかくよその国ではそういううわさを立てられていることもありますので、あえてフォローという言葉を使ったのでありますから、よろしく頼みます。
 次に、モルディブですが、首都のマレから飛行機で約一時間余の南の島に災害状況の視察に行ってきましたが、このときのことをちょっとお話しして、あなたの見解を承りたいと思うのは、千二百人くらいの島民住んでいる、そこが全員被災をしたもんですから、島の名前は忘れましたが、隣の島に全員が脱出して、そこで先進国からの援助で元々の島民と一緒になって二千人を超える人たちが仮設住宅で暮らしておりました。
 そして、今何をしておるのかと、これからどうするつもりだという話を聞いたところが、何もすることがないので、先進国の皆さんから一日も早く私たちの島を津波災害から復興していただき、一日も早く自分たちの島に帰れるようにしてくださいと、こんな災害は初めてなのでどうしていいか分からないから是非先進国で頼むと、こういう話をしておりましたが、私はこの話を聞いて、とっさに我が国、我がふるさとの新潟中越大地震の災害地の復興のことを思い起こして、比べ物にならないほどの考え方の違いについてびっくりいたしました。
 そこで、私、聞いたら、元々こんな災害は初めてだと、高波程度はあるけど、こんな津波なんというのは初めてだと、こういうので言っているし、防災という観念も日本から初めて聞かしてもらったと、一九八七年だかの高波でマレという島がやられたときに防波堤をJICAでやってくれた、そこだけが助かったんですね、そんなことを言っている状況ですから問題にならないと思ったので、私はこういう話をしたんです。
 日本の被災地では、まず自分たちが立ち上がって地元の復興を始めると。そして、何が足らないからここをこうしてくれ、ああしてくれと、こういう話をするんですよと。私は現地へ行ってみたんだ、そうしたらもう人力で片付けられるようなことばっかりなんだ、災害を受けたところは、その程度の建築ですから。で、あなた方、自分たちで、ここで仮設住宅で暮らしてなきゃならない人は別として、働ける人は全部島へいったん帰って復興を自分たちで始めろと。その上で日本に何をしてくれるかと、こういう話を言うのであれば我々は手伝いができる、そうでなければ、こんな自分でやる気がなくて丸抱えでやってくれなんていうところなんか援助する必要はないからやめろといっておれは国へ帰ったら言うぞと、こういう話まで実はしてきたんだ。そうしたら、分かった、分かったという話でしたので。
 まあ、そんなことを話をしながら、こういった被災地の援助についてやっぱり大臣としてどうすべきかという話も聞かしていただきたいし、私のようなことを言ったって世界は通らぬということであったら、おまえの考えは間違いだと言ってもらっても結構ですが、そういうお話をひとつ承りたいことが一つと、それから……
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麻生太郎#9
○国務大臣(麻生太郎君) 答弁、答弁しましょうか。
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櫻井新#10
○櫻井新君 いやいや、答弁ちょっと待って。一緒に、時間がなくなりそうだから。
 それから、実はあそこへ行ってきて、私はその場で日本の消防団の仕組み、これは火災だけではなくて水害でも地震でも、天災何が起ころうと、消防団というのはふだんは普通の仕事しているが、いざというときには、号令一下、自分の仕事を投げて公のために働くという仕組みもお話をしてきたり、それから昔の田舎に、行政庁には保健婦というのがいて、看護婦さんのちょっとあれですね、教育を受けた人たちですが、これはお医者さんに代わってその場で、実はお医者さんを世話してくれと言ったから、島ごとにお医者さんなんか置かれるもんかいって、これだけたくさんあるのが、おれだって医者のない無医村で育って七十になるまで元気でこうやってきたんだ、それは今言った保健婦さんやそういう人たちのおかげなんだと、だからあんたのところも日本のそういう看護婦制度を勉強してやれやと、そのために我々も何らかの対応措置とってやろうと、こういう話をしながら、してきましたし。
 そういうことから、帰ってきてから実は消防庁にも看護婦連盟にもお話をし、担当課にお話をして、近々モルディブの人たちを、議長さんや行政府の若干名を呼んで、こういった災害時にどういう対応をするかというようなことを教えてあげようかと、こういうことで対応しておりますが、是非あなたにも御理解と御協力をいただきたいと。このこととさっきのことを併せて御見解を承りたいと、こういうことです。
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麻生太郎#11
○国務大臣(麻生太郎君) 三つ御指摘がありましたけれども、最初の、津波が、こんなものはなかったというモルディブの件ですけれども、御存じのようにここはかつて津波が一回ありましたんで、そのために日本がいわゆる防波堤を造った。これは三メートルの津波用に防波堤を造ったんですが、そこだけ今回も被災をしておりません。これはもう事実であります。
 したがって、あそこのガユーム大統領とかジャミールっていいましたか、外務大臣からも、私どもはここは感謝をされると同時に非常に高く評価をされておりますんで、こういった、現実問題としてきちんと、こういうことは二度と起こらないんじゃなくて二度と起きたわけだから、そういった意味では、こういった常日ごろのというのは大事なんだという話は既にして、向こうも理解をいたしております。
 二つ目の自助努力の話でございますが、これはもう櫻井先生おっしゃるとおり、物すごく大事なところだと存じます。
 日本のODAの場合は、これは施しとは全然違うんで、少なくともうちが教えるのは、魚を上げるんじゃなくて、魚の釣る道具と釣り方であって、釣るのは自分たちよと。釣る仕掛けも、それからやり方も私どもやるけれども、教えられるけれども、やるのは自分たちでやるんですよという点は、これはかなり徹底をしていると思っております。
 一例だけ申し上げます。この一月三日にインドに行きました。インドはODAで地下鉄がニューデリーの中に通っております。このニューデリーの中の地下鉄に乗ったんですけど、入口に物すごく大きな、これは日本とインドの協力によって、ODAによってできましたといって、だれが見ても目に入るようなどでかい広告が出ているんで、だれがやったか分からぬようなことになっている国とは全然違いました。もうきちんと分かるようにしてある。地下へ入っていった。改札所のところにもう一回また書いてあって、円グラフが作ってあって、七五%は日本のODAですと、あとのここの分がイギリスで、インド政府で何とかって書いてありましたけれども、これに乗って、まあこれだけ広告していただいてありがとうございましたとその総裁に礼を言ったら、ミニスター、大臣、私どもが感謝しているのはこれじゃないと。
 これも確かに感謝しているけれども、私は、何とか、MITだかどこか出た技術屋で、このプロジェクトの最初からずうっと日本の技術屋と一緒にこの地下鉄工事に参加したと。最初に八時に来いと言うから八時に行ったら、日本の技術屋は全員作業服で待っていたと。いきなり満座の前でどなり付けられて、八時は仕事を開始する時間だと、今ごろ背広で来るやつはどこにいるんだと言われて、えらい恥ずかしい思いをして、翌日は七時四十五分に行ったら、遅いというような顔されたもんだから、三日目には七時半に行ったと、そしたらみんな着替えていたと。以来四年何か月、とにかく徹底して納期と働くという美学を教えられたと。
 少なくとも今インドでは、この何とかって、地下鉄のことをデリー・メトロというんですか……
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櫻井新#12
○櫻井新君 時間がなくなりましたので……
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麻生太郎#13
○国務大臣(麻生太郎君) はい、済みません。そのメトロ、メトロというんですけど、それによって日本から教えてもらったのは、とにかく働くという意欲なんだと。労働という美学が、この金の後ろ側に労働という美学が付いているんだということを教えてもらって、我々は、これをデリー・メトロと言わずベストアンバサダーと呼んでいるんだという話をしてもらったときには、なかなかうまいこと言うなと思って、私どもは正直ちょっと斜めに見る癖が付いていますもんですから、更に援助をもう一個、もう少しよこせという話かなと、いろんなことを考えないわけではありませんでしたけど、でもそういった話は、全員きちんとして時間どおりに事が動くようになった。今でもオペレーションもきちんと動いておるそうです。
 そういった意味では、私どもも、おっしゃるとおり、何とかしてくれじゃなくて、自分でする意欲のあるところに積極的に援助するという方向が基本的には正しい援助の仕方だと、私どももそう思っております。
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櫻井新#14
○櫻井新君 あなたも経営者の経験もあるわけですから同じ思いだと思いますが、是非、日本のそういう感覚、日本は戦争に負けて餓死者まで出るほどになったあの敗戦当時からわずか四十年で、何にも資源のない国、平野もない国だ、それにもかかわらず世界一の経済力を付けた、そのことをやっぱり教えることが一番大切だと思いますから申し上げた。
 ただもう一つ、アメリカにワールド・ビジョンという組織が、カトリックが後押しでできた組織だそうだが、日本の建設業と消防団が一緒になったみたいな組織、指導をする人たちなんだね。それで、中心になって指導をする人が派遣されて、それが地域住民を動かして日本の消防団みたいなことを教えて振り回しているんですね。すばらしいと思った、プーケットでお会いしてきたんですが。そのことがあるので、あえて、また外務省からJICAやそういった組織を通じてしっかり目を通していただきたいと、こういう意味で申し上げた。
 次は、時間がもうなくなっちゃったので、麻生さん、もうちょっと聞きたかったんだけれども、これでこの件については終わりにします。
 次は防衛庁長官にお尋ねしますが、過日、防衛施設庁で許せない事件が発覚し、本人たちの処分はもちろんでしょうが、長官の言葉ですと、施設庁は解体し本庁に合併するとのことでなかったでしょうか。このことについて、後で一言で結構ですから聞かしてください。
 これで防衛庁の士気は本当に上がるのでしょうか。また、防衛庁や自衛隊への国民の信頼、尊敬を得られるでしょうか。私は、防衛庁の方々が侍としての心意気をお持ちであればよろしいのですが、まあ中にはそういう方もおられると思うが、全体としてどうかなと思っているから聞くんです。何か忘れておるものがあるような気がしてならない。そして、それが、防衛庁ではどうにもならない、国家として確立すべき重要な決定がなされていないような気がしてなりません。独立国としての本当の防衛体制というのができてるんだろうかと、こんな意味でお聞きをしているわけです。敗戦国から独立国への転換ができていないのではないかと思われるから、今申し上げたようなことを申し上げた。
 ある週刊誌に、これは私もその週刊誌で、自分で直接見たんだけど忘れちゃったんですが、このごろ物忘れが激しくなって週刊誌の名前忘れちゃったんですけれども、電車の中で読んだのに、日本を取り巻く隣国の大使館会議での会話だそうですが、中国の大使が、日本は何やったって怒らないから沖縄の国境線越えて潜水艦で突っ込んでみたと。そしたら、帰れ帰れと言っただけでそれっきりだったと。だから、今度は国境線で地下資源の開発をやって、今どんどん掘っていると、掘りまくってやると。こういう話、何にも日本は怒らぬから、そうだと、こういって言ったそうですが、まあ言わば怖くないという意味なんでしょう。そしたら韓国の大使が、だからうちは竹島取っちゃったと、こう言ったんです。そしたら、まあ待て、おれは必ず怒らしてやるといって北朝鮮の大使が言ったから、どうすんのって言ったら、ミサイルぶち込んでやると、こう言ったそうなんです。そしたらアメリカの大使が、そんなことで日本が怒るもんかと。おれのところなんて原子爆弾二度も落としたんだと、こういう話をした。そしたらロシアが、だからうちは四島のうち二島を返そうと思ったけれども、みんなそんなことだから、四島をみんな返さぬことにしたとかという会話をやったというような記事が載っておった。表現の仕方は私流で多少狂っているところがあるかもしれませんが、お許しをいただきたいんですが。
 そういう、あれですね、会話を聞いて私は本当に唖然としたんでありますけれども、このことについて、本当に国境線というのがしっかり守られているんだろうかと。こういうことと、それから、防衛庁長官にお尋ねしますが、防衛庁としての本当の、あれですね、目的というのは、やっぱり国民を守り、国土を守る、国境線をしっかり守ると、このことが最大のポイントではないんでしょうか。
 そこまでのことで、ちょっとお答えあったら聞かしてみてもらいたい。
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額賀福志郎#15
○国務大臣(額賀福志郎君) まず、施設庁の不祥事について言及があられました。
 今施設庁の内部で、捜査を妨害しない範囲で調査を続けているわけでございますけれども、事実関係の把握に努めているわけであります。
 一方で、こういう不祥事が再び起こることがないようにどうしたらいいかということを考えているわけでありますが、そのために、やっぱり一つは、入札について透明性を持つ、競争原理を働かせる。あるいはまた、防衛庁の中の調達部門についてのチェック体制が働くようにする。原価計算をする部門と契約する部門を分離して、お互いに相互牽制が働くようにしていくこと。と同時に、内部だけで、それぞれ陸海空あるいはまた施設庁だとか地方契約本部だとか、それぞれやっているんではなくて、防衛庁全体を監視をしていくと、監察制度をつくってきちっと目を光らせていくと。しかも、なおかつ今度は、お互いにこういうことをしてはいけない、やればやけどすると、そういう懲戒処分を徹底的にするというふうなことを今考えているわけであります。
 施設庁については、今、櫻井委員がおっしゃるように、解体をして統合していきたいと、そして人事交流とか防衛庁全体の組織替えをする中で、こういう不祥事が起こることがないような体制をつくり上げていきたいというふうに思っているところでございます。
 もう一方で、防衛庁、自衛隊についての士気は上がるのか、それから侍精神はあるのかみたいな御指摘でありますけれども、私は、やっぱり防衛庁職員あるいはまた自衛隊職員だけに責任を押し付けることはいかがなものかと思っております。やっぱり、戦後六十年の中で日本の国民が日本の安全の問題にどう対峙してきたのか、それから自衛隊とか防衛問題にどういう対処をしてきたのか、そういうことがやっぱり因果関係を持っているというふうに思っておりますので、そこはやっぱり、もうちょっとしっかりとした目で我々も育て上げていくということも必要なのではないかということもあると思います。
 一方で、自衛隊員の、あるいはまた防衛庁職員の職務認識としては、やっぱり櫻井委員がおっしゃるように、国民の生命、財産を守ること、安全を確保すること、それは、領土、領海、領空、これはきっちりと主権国家としてその前線に立ってきちっと守っていくこと、これが最大の仕事であるというふうに思っております。まあ、ごく、私は自衛隊の皆さん方も、PKO活動とかあるいはまたイラク、アフガンで前線に行って本当に体を張って仕事をしていく中で、非常に最近は緊張感を持って本来の自衛隊職員としての、自衛隊員としてのそういう問題意識を持ち、緊張感を持って仕事をするようになりつつあると、なっているというふうに感じております。もちろん、従来からも一貫してそういうことを目標にしてきたわけだけれども、実践として活動ができるようになりつつあるところに自衛隊の変わりようが見られるのではないかというふうに思っておりますし、私どもも、武士道精神を持って、日本人としての背骨を持って、誇りを持ってそういう仕事に携わるようにきっちりと環境づくりをしていきたいというふうに思っているところであります。
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櫻井新#16
○櫻井新君 この間も私、元長官の中谷さんとも話したんですよ。それは、どんなに口を極めて説明をしたって、実態がそうなってなければ、私、さっき大使館会議の冗談だ、皮肉だと思って読みましたけれども、お話ししましたが、竹島はどこの国ですか。竹島は日本の国でしょう。
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額賀福志郎#17
○国務大臣(額賀福志郎君) もちろん日本の領土です。
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櫻井新#18
○櫻井新君 それで今、韓国が入っているんでしょう。違うんですか。
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額賀福志郎#19
○国務大臣(額賀福志郎君) まあ、実態的な支配権は客観的に言って韓国が持っていると。
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櫻井新#20
○櫻井新君 そこで、実態的にそうであれば国境は守られていないと、私はそう思って見ていますよ。沖縄だって北方四島だって、そういう国民の目から見ればそうだから、自衛隊なんというのはあれだけいて何やっているんだと、こういう見方だってあるわけですから、そこのところに毅然とした態度がなければ、私はやっぱり自衛隊員も本当の意味での誇りを持って社会に接することはできなくなるんじゃないか。
 そういう場合に、野呂田芳成さんが長官のときに、能登半島と佐渡沖に北朝鮮の船が来たときにとうとう、あれですね、狙撃をして追い返しましたね。ああいう事実があった。私は、警告しても聞かないときはそれぐらいの態度を取って初めて本当に自衛隊としての存在もあり、防衛庁としての存在もあり、そしてまた国民も信頼も尊敬もするようになるんだろうと、こう思っておりますよ。
 ですから、そういう意味で、時間がなくなったので細かいことは申しませんが、私はもうちょっとこのことについて、国境線と決めたことについては毅然とした態度でやってもらいたい。もちろんミサイルのこともあるし、ミサイル防衛のこともちゃんと対処しなきゃならぬけれども、それ以上に、日常そこで漁船で商売をしたりいろいろしている人たちがいるんで、いつどこでやられるか分からないんですから、そういうことに安心感を与えられるような体制を取っていただくべきじゃないかと、こう思っているんですが、簡潔にあなたの見解をあなたの立場で。
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舛添要一#21
○委員長(舛添要一君) 額賀防衛庁長官、時間が参っていますので簡潔にお願いします。
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額賀福志郎#22
○国務大臣(額賀福志郎君) これは基本的にこういう事態に、起こる前に政治的な判断をして、どういうふうに外交ルートでこの問題を解決するのか、解決できないときにそういう自衛隊をどういうふうに使うかということは、正にシビリアンコントロールであり、政治全般の判断によらなければなりません。防衛庁長官なり、あるいはまた我々が単独で行動することはできません。そういう環境を、政治決断をどうふうにするかということが大事なことであるというふうに思います。
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櫻井新#23
○櫻井新君 最後に麻生外務大臣……
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舛添要一#24
○委員長(舛添要一君) 櫻井新君、時間が参っております。
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櫻井新#25
○櫻井新君 はい、承知していますが、まあちょっとだけ。私は始めるのが遅かったんだから。遅れて始まりましたから。
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舛添要一#26
○委員長(舛添要一君) いえいえ、いや、時間はぴったり計算しておりますので。
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櫻井新#27
○櫻井新君 いやいや、さっき十時に始まらぬかったから、一、二分だけください。
 麻生さんね、今、防衛庁長官が言うように、最終的には外交の問題もあるわね。ここをこれ以上強硬にやらぬでくれということだって場合によってはあり得ると思う。それから、国境線が画定していないという場合もある。東シナ海だってそういうことがあるんでしょう。そういうことは外交担当のあなたから、やっぱり国民が理解するようにPRもしてもらわなきゃならぬし、外交もきっちりやって、その線をまずやろうと。そして、そのことをペアで防衛庁がしっかり守ってもらうと。そういうことにならないと、自衛官ばっかり責めるわけにはいかない問題だと思いますが。
 麻生大臣、私はこういうことをあえて聞くのは、今の世情がそういう格好で何でもあいまいになっちゃった。だから、日常の社会活動までみんな日本は確固たるものがない。だからこそ憲法改正をしなきゃならぬといって我々自民党は今動いているんですが、これも占領憲法みたいな感じの憲法、押し付けられた憲法ですから、本当に独立国としての威信を保てる、日本の品格を保てる憲法を作って、その中にはこういったことの線引きを明確にして、国民も理解して協力できる体制を取るべきだと思っているんですが、あえて両長官として、これ外務委員会ですから、そういうことを、あなたがどういう見解をお持ちだか聞かしてください。
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舛添要一#28
○委員長(舛添要一君) 麻生外務大臣、簡潔にお願いします。
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麻生太郎#29
○国務大臣(麻生太郎君) これが簡潔で最もお答えしにくい質問なんだと存じますが。
 いずれにいたしましても、長い歴史のある話でもありますし、戦後、李承晩ラインにさかのぼって、話が長い時間が掛かっておる問題だと思いますんで、これを基本的に平和的に解決するというところを私どもとしては基本的な立場として、きちんと、今おっしゃっていることを大事にしながら、防衛庁長官の方を一方的に責めるのは間違っておるという御自分のお話もあっておりましたけれども、私もそう思っております。きちんとして、こういった外交の問題として政治が解決していかねばならぬ大事な問題だと私も考えております。
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