環境委員会

2016-04-19 衆議院 全360発言

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会議録情報#0
平成二十八年四月十九日(火曜日)
    午前九時一分開議
 出席委員
   委員長 赤澤 亮正君
   理事 伊藤信太郎君 理事 石川 昭政君
   理事 北川 知克君 理事 助田 重義君
   理事 藤原  崇君 理事 福田 昭夫君
   理事 松田 直久君
      小倉 將信君    大串 正樹君
      大西 宏幸君    大見  正君
      鬼木  誠君    勝俣 孝明君
      神山 佐市君    木村 弥生君
      白須賀貴樹君    田中 和徳君
      田中 英之君    高橋ひなこ君
      谷川 とむ君    寺田  稔君
      中谷 真一君    比嘉奈津美君
      福山  守君    古川  康君
      前川  恵君    牧原 秀樹君
      宮路 拓馬君    八木 哲也君
      吉野 正芳君    菅  直人君
      田島 一成君    中島 克仁君
      真山 祐一君    塩川 鉄也君
      小沢 鋭仁君    河野 正美君
      玉城デニー君
    …………………………………
   環境大臣
   国務大臣
   (原子力防災担当)    丸川 珠代君
   環境副大臣        平口  洋君
   経済産業大臣政務官    星野 剛士君
   環境大臣政務官      鬼木  誠君
   政府特別補佐人
   (原子力規制委員会委員長)            田中 俊一君
   会計検査院事務総局第一局長            村上 英嗣君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 山本 哲也君
   政府参考人
   (内閣府政策統括官付参事官)           米津 雅史君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 中村 吉利君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           白間竜一郎君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           三又 裕生君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官) 吉野 恭司君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁電力・ガス事業部長)      多田 明弘君
   政府参考人
   (国土交通省総合政策局次長)           篠原 康弘君
   政府参考人
   (気象庁地震火山部長)  上垣内 修君
   政府参考人
   (環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長)   鎌形 浩史君
   政府参考人
   (環境省総合環境政策局長)            三好 信俊君
   政府参考人
   (環境省地球環境局長)  梶原 成元君
   政府参考人
   (環境省水・大気環境局長)            高橋 康夫君
   政府参考人
   (環境省自然環境局長)  奥主 喜美君
   政府参考人
   (原子力規制庁次長)   荻野  徹君
   政府参考人
   (原子力規制庁長官官房緊急事態対策監)      大村 哲臣君
   政府参考人
   (原子力規制庁長官官房核物質・放射線総括審議官) 片山  啓君
   政府参考人
   (原子力規制庁長官官房審議官)          山田 知穂君
   政府参考人
   (原子力規制庁長官官房審議官)          青木 昌浩君
   政府参考人
   (原子力規制庁原子力規制部長)          櫻田 道夫君
   参考人
   (東京電力ホールディングス株式会社代表執行役社長)            廣瀬 直己君
   環境委員会専門員     関  武志君
    —————————————
委員の異動
四月十九日
 辞任         補欠選任
  穴見 陽一君     白須賀貴樹君
  白石  徹君     神山 佐市君
  堀井  学君     木村 弥生君
  前川  恵君     谷川 とむ君
同日
 辞任         補欠選任
  神山 佐市君     八木 哲也君
  木村 弥生君     大串 正樹君
  白須賀貴樹君     田中 英之君
  谷川 とむ君     前川  恵君
同日
 辞任         補欠選任
  大串 正樹君     大西 宏幸君
  田中 英之君     勝俣 孝明君
  八木 哲也君     大見  正君
同日
 辞任         補欠選任
  大西 宏幸君     中谷 真一君
  大見  正君     白石  徹君
  勝俣 孝明君     比嘉奈津美君
同日
 辞任         補欠選任
  中谷 真一君     堀井  学君
  比嘉奈津美君     古川  康君
同日
 辞任         補欠選任
  古川  康君     宮路 拓馬君
同日
 辞任         補欠選任
  宮路 拓馬君     穴見 陽一君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 会計検査院当局者出頭要求に関する件
 政府参考人出頭要求に関する件
 参考人出頭要求に関する件
 地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第五一号)
 環境の基本施策に関する件
     ————◇—————
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赤澤亮正#1
○赤澤委員長 これより会議を開きます。
 この際、丸川環境大臣より発言を求められておりますので、これを許します。丸川環境大臣。
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丸川珠代#2
○丸川国務大臣 衆議院環境委員会における御審議に先立ちまして、熊本地方を震源とする地震への現在の対応状況について御報告を申し上げます。
 まず初めに、今般の地震により被災された皆様方に改めてお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた皆様方に対して心よりお悔やみを申し上げます。
 十四日夜の地震の発災直後は、私から事務方に対して、関係省庁と連携して対応に当たるように指示をいたしました。
 被災地に所在する環境省の施設や職員については、特段の被害等は確認をされておりません。
 また、原子力規制委員会からも、九州電力の川内原子力発電所、玄海原子力発電所、四国電力の伊方発電所及び中国電力の島根原子力発電所の施設への影響はないとの報告を受けております。
 被災地におきましては、今後、廃棄物の処理が大きな問題となる可能性がございます。一昨年の広島の土砂災害や昨年の常総市の水害に鑑みますれば、先手先手の対応が必要であると考えております。
 発災翌日の十五日に九州地方環境事務所に災害対策本部を設置いたしまして、熊本県庁には現地支援チームを派遣いたしました。
 現地に派遣した職員に対しては、初動の対応といたしまして、被害の状況の把握、それから災害瓦れきの仮置き場の早急な設置と適切な管理、そして仮設トイレの適切な利用など衛生状態悪化の予防の三点について自治体への支援を指示しております。
 また、一部地域で片づけごみの収集が追いついていないという報道がございましたので、片づけごみの適切な収集運搬について自治体への支援を指示しまして、大都市の廃棄物部局で構成されます全国都市清掃会議の責任者に現地で対応に当たっていただいております。
 さらに、今後予想されます大量の災害廃棄物の円滑な処理を進めるために、十八日に、大分県庁に現地支援チームを、そして環境省福岡事務所に九州ブロック広域支援チームを開設いたしております。
 引き続き、関係自治体と緊密に連携をしながら、し尿、生活ごみ、片づけごみへの対応、災害廃棄物の処理を中心に、被災地が直面するさまざまな課題について、環境省として万全の対応を進めてまいります。
     ————◇—————
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赤澤亮正#3
○赤澤委員長 内閣提出、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 この際、お諮りいたします。
 本案審査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房審議官山本哲也君、経済産業省大臣官房審議官三又裕生君、資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官吉野恭司君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長多田明弘君、国土交通省総合政策局次長篠原康弘君、気象庁地震火山部長上垣内修君、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長鎌形浩史君、環境省総合環境政策局長三好信俊君、環境省地球環境局長梶原成元君、環境省水・大気環境局長高橋康夫君、環境省自然環境局長奥主喜美君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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赤澤亮正#4
○赤澤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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赤澤亮正#5
○赤澤委員長 これより質疑に入ります。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。牧原秀樹君。
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牧原秀樹#6
○牧原委員 おはようございます。自由民主党の牧原でございます。
 まず最初に、私の方からも、熊本で発生した地震について、亡くなられた皆様に心よりお悔やみを申し上げますとともに、今なお十万人程度の方が大変な思いをされて避難所にもいられると伺っております。心よりお見舞いを申し上げます。
 そして、今大臣からございましたように、素早い対応をしていただいておりますが、特に、今までの私の政務官等の経験をしても、瓦れき処理については環境省は知見も経験も相当積み重ねておりますので、ぜひリーダーシップを発揮して、一刻も早く被災地の皆様が通常の生活に戻れるよう御尽力を賜ればというふうに思うところでございます。よろしくお願いします。
 さて、こうした震災被害は今、与野党なくみんなでしっかりやっていこうという機運が生まれておりまして、私としても、こうした問題については、与党は野党はということなく、国会議員として全員が力を合わせてやっていくべきことだと思っておりますが、地球温暖化対策の問題も全く同じでございます。この問題については、やはり我々が現在生きている者として、次の世代あるいはその次の世代、そして地球全体に対して責任を持つべき課題であるというふうに認識をしているところでございます。
 どんなに経済がよくなったとしても、どんなに何かがよくなったとしても、地球全体が、地球自体がだめになってしまったら元も子もございません。そういう意味で、地球温暖化の問題が今こうして進んで、この法案が提出され審議されるということ自体が私は大変喜ばしいことですし、これはきちんと結果を残していかなきゃいけない、こういうことでもございますので、気合いを入れて質問もさせていただきたく存じます。
 地球温暖化で、昨年、パリ協定が結ばれて、これはよく合意をされたなというふうに思います。私も、それまでのCOP等を見ておりまして、特に途上国と先進国の間の対立なんかも大変ございまして、これはよく合意したなと思いますが、他方で、きょう、資料の六枚目、世界のエネルギー起源のCO2排出量というのを、これは二〇一三年ですけれども、お配りさせていただいておりますが、地球温暖化を防止していこうと考えたときには、現実に温室効果ガスを減らしていかなければいけないということになります。
 そうすると、このCO2だけのデータですけれども、二〇一三年で見ますと、中国が四分の一以上になっております、今でも三割近い、そして、アメリカが一六%、二割程度ということで、この二カ国が、半分とはいかないまでも相当程度になっています。そして、続いてEUが二十八カ国、インド、ロシア、そして日本までが三%を超える水準になっておりますので、途上国の皆さんも主張していたとおり、自分たちは一生懸命やったとしても、それが地球温暖化対策の根本的な解決にはならないではないか、こうした主要排出国がしっかりと義務を果たすことが重要であるという議論がされております。私、全くそのとおりだというふうに思います。
 私は通商をやっておりまして、WTOのドーハ・ラウンドがローンチしたときにWTOにもいたんですけれども、あのドーハ・ラウンドを見てみますと、世界全体の国でやっていこうというときにはいいんですが、現実になると、いろいろな反対をする人がいて、全員のコンセンサスをとっていくというのは大変難しいので、最後は物すごい、内容のない玉虫色になりがちか、それでも決着しないということになって、だんだんFTAのようなブロック経済が生まれているという現状にございます。
 今回のパリ協定も、自主的目標であるとはいえ、それぞれの目標をみんな掲げて合意をしたわけですけれども、私は、やはりこの大きな枠組みに加えて、少なくとも主要な排出国の国々が現実に減らしていくというようなしっかりとした枠組みをつくっていくことも極めて重要じゃないかというふうに思っています。
 例えば、G20などで必ず地球温暖化に関する環境相会議、環境大臣会合をやるとか、何らかそうしたような新しい枠組み、主要排出国による枠組みをつくっていくということを日本がリーダーシップを持って提唱したり牽引したりする必要があると思いますが、大臣、いかがでしょうか。
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丸川珠代#7
○丸川国務大臣 ありがとうございます。
 地球温暖化対策を進める上で、中国、アメリカ等の主要排出国が責任を果たしていくということは極めて重要でございます。
 我が国としても、国内対策を進めることはもちろんでございますが、世界全体で温暖化対策が、取り組みが進んでいくように働きかけをし、また貢献をしていくということも、地球全体の中で我々が果たしていく大きな役割であると考えております。
 具体的に言いますと、毎年、日本とブラジルの間で共同議長をやって非公式会合を開催しておりまして、エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム等でも積極的に参加をして気候変動交渉の促進に具体的な貢献をしてきております。また、国際機関等と協力しながら、すぐれた低炭素技術の普及を目的としたセミナー等を、特にアジア、東ヨーロッパ等、我々の技術が生きる地域を対象にして行っているところでございます。
 そして何よりも、ことしは我が国がG7サミットの議長国でございます。環境大臣会合は十五日、十六日に富山で行われますが、その前に、今月の二十六日、二十七日には日中韓の三カ国環境大臣会合が静岡で行われます。
 こうした機会を捉えまして、私どもの取り組みを紹介するとともに、我々に貢献する用意があるということ、そして、パリ協定での機運というものを高めるために果たすべき役割というものをしっかりと発信をしていくということを努めてまいりたいと思っております。
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牧原秀樹#8
○牧原委員 ぜひお願いをします。
 国際会議では、我々はマフィアと呼ぶんですけれども、その分野に物すごく長くいる人がいて、そういう人が人脈をつくって、会議なんかに行くと、ようとか言って、みんなが、知り合い同士が握手し合って、そしてその人たちがほぼインナーのように意思決定をしていくということがあります。
 ぜひ日本でも、人事異動はありますけれども、そうしたプロフェッショナルをつくって、マフィアの一員として常に内部情報をとったり交渉を先導したりするという体制をつくっていただきたい、こう思うところでもございます。
 そして、パリ協定について申し上げますと、私も、GLOBEという環境を考える議員の皆さん、これは超党派でございますけれども、超党派の皆さんでパリに行って、協定に関する会議の雰囲気等を見てまいりました。非常に、よく合意をしたと改めて評価をしたいと思いますが、あくまでこれは二〇三〇年度の自主目標にすぎないということが言えます。したがって、これはよく合意したけれども、これで満足して、これで地球温暖化が防止できるんだというわけでは全くないということを私たちはやはり認識しなきゃいけないというふうに思います。
 その意味で、三〇年より先の話ということを考えますと、安倍総理が一期目のときに、二〇五〇年の温室効果ガスの半減、先進国では八割減らすんだというようなクールアース構想というものを御提唱され、その後、翌年の洞爺湖サミット、あるいはその翌年のラクイラ・サミット等で、こうしたものは先進主要国G7、G8、当時はG8ですけれども、確認をされております。
 三〇年より先の五〇年に向かったこうした合意は引き続き有効であるというふうに考えているかどうか、この点について環境省にお伺いしたいと思います。
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梶原成元#9
○梶原政府参考人 お答え申し上げます。
 温室効果ガスの長期的な大幅な削減が必要であるという認識につきましては国際的にも共有されておりまして、先ほど来お話しのところのパリ協定におきましても、産業革命以後の世界の気温上昇を二度よりも十分に下方に抑えること、そして、世界全体で温室効果ガスの排出と吸収をバランスさせること等を目標として規定されたところでございます。
 我が国の長期的な目標といたしましては、今先生がおっしゃられるように、二〇五〇年までに八〇%の排出削減を目指すということにつきまして、第四次の環境基本計画に位置づけ、閣議決定をしているところでございます。
 そして、国際的な動きについては先ほど先生おっしゃられましたけれども、それもさらに踏まえまして、二〇一三年十一月には、「美しい星への行動」、ACEということで、これが安倍総理から御発表されまして、二〇五〇年までに世界全体で半減、先進国全体で八〇%の削減を目指すという目標を再度総理が掲げられたところでございます。
 このような状況を踏まえまして、現在策定作業中でございますけれども、地球温暖化対策計画におきましても、我が国の目指すべき方向として、二〇五〇年までに八〇%削減をするという方針をしっかりと位置づけているところでございます。
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牧原秀樹#10
○牧原委員 今まで、京都議定書、そしてカンクン合意、さらには今回のパリ協定ときて、日本の目標というのはこんなふうになっていくと思うんですね。つまり、二〇〇五年で三・八、二〇年、そして二〇三〇年度には二〇一三年度比で二六、そして二〇五〇年には八割減です、これはどこを基準にするかということはまだ技術的にはあり得るかもしれませんけれども。ある意味、未来に先送りしているところもあると思うんですね。
 したがって、二〇三〇年以降のことを、やはり日本自体も大変きつい、大変苦しいという目標を掲げているということ自体我々は認識しなきゃいけないし、逆に、世界も、三〇年度で、それぞれ今のところは自分でできそうな目標を掲げているということになりますけれども、今のように、世界全体で半減、先進国で八〇%減と大変重い目標になっていますので、こうしたことは日本がまさにリードして、パリ協定後の世界というのをしっかり考えていかなければいかぬということだと思います。
 それについて、私は、きょうお配りしている、自民党の中の環境・温暖化対策調査会、これは事務局長としてこの提言をまとめさせていただいて、ここにいらっしゃいます北川筆頭とか、いろいろな皆様と一緒につくり上げたわけですけれども、当時我々が大変苦しんだのは、よくある環境省と経産省という対立軸がありまして、エネルギーミックスについての議論というのが大変複雑に絡み合ったということでございます。特に、原子力発電の割合をどうしていくのか、こういうことを我々として本当に苦しんだわけでございますが、とりあえず、二〇三〇年時点では原発について二〇から二二ぐらいの高い割合でまず設定をされているということだと理解をしております。
 これは、三〇年時点はいいんですけれども、五〇年で八割減をしなきゃいけないときに、では原発がどうなるのかと考えますと、今、原発は四十年で原則廃止というような形になっています。三〇年段階で、原発はもう建設してから四十年たっちゃっているのがほとんどということになりますので、三〇年以降の原子力発電所というのは、今新規もやっていないし、ほとんど四十年以内のものというのはなくなってくるということになります。そうすると、仮に原子力発電を前提として我が国はCO2、温室効果ガスの削減を考えていますと、とんでもないことになりかねないということでございます。
 改めて、二〇三〇年以降、エネルギーミックスもちょっと視野に入れながら、あるいは原発のことも視野に入れながら、この点について環境省として今の二〇五〇年の目標との関連でどう考えているか、お聞かせください。
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平口洋#11
○平口副大臣 お答えをいたします。
 現在策定中の地球温暖化対策計画では、我が国は、パリ協定を踏まえ、長期的目標として二〇五〇年までに八〇%の温室効果ガスの排出削減を目指すことを位置づける方針でございます。
 一方、二〇五〇年八〇%削減に向けた大幅な排出削減は、従来の取り組みの延長では実現が困難でございます。
 このため、抜本的排出削減を可能とする革新的技術の研究開発、普及などイノベーションによる解決を最大限に追求するとともに、国内投資を促し、国際競争力を高め、国民に広く知恵を求めつつ、長期的、戦略的な取り組みの中で大幅な排出削減を目指し、また、世界全体での削減にも貢献していくこととしております。
 環境省としては、今後の長期大幅削減に向け、社会構造やライフスタイルの変革などを含めて、目指すべき絵姿を示すため、長期低炭素ビジョンの検討に着手したいと考えております。
 以上でございます。
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牧原秀樹#12
○牧原委員 原子力についての話がなかったんですけれども。
 このことは、相当先のように見えて、わずか十四年後のことでございます。真剣に考えていかないと、本当に、単に未来に義務を、あるいは検討を先送りするということになってしまう。だから、ここはやはり環境省としてもどうするのかということを、三〇年のことまでを考えるんじゃなくて、五〇年の八割をどうやって実現していくかということは、原発のことも含めてやはりしっかり検討をしてもらいたいというふうに思います。
 次に、今回の法改正について申し上げますが、今回の法改正、内容を見ますと、すごく新しいことが入っているというよりは、これまでやってきたことを法に明記するという、私は精神論的な側面が強い法律ではないかなというふうに思います。
 キャンペーンでクールチョイスというようなものがございますが、私、きょうは胸にあえてファン・ツー・シェアのバッジをつけさせていただきました。これは私が政務官のときにやったものでございます。あるいはウオームビズ、こういうキャンペーンなんかもやっていまして、私もファッションモデルみたいなことをやった経験がございます。
 こうしたキャンペーンは年ごとに予算がついて、そして、そのときの年ごとに考えている面が正直強いんじゃないかなと思います。そして、そのときそのときは、スタートするときにいろいろな芸能人を呼んでプレーアップしようと思うけれども、クールビズのようにうまくいったという例もありますけれども、なかなか続かない。ファン・ツー・シェアについては、私はこのバッジを国際会議で、潘基文事務総長も含めて、アル・ゴアさんとかいろいろな人の胸につけたりして随分やったんですけれども、その後、ほとんど知られていないような感じでもございます。
 余りキャンペーンを乱れ打っても、その年その年で終わると忘れられていってしまう、もうかるのはキャンペーンを考えた広告会社だけみたいな話になりかねないので、私は、やはり何か具体的なインセンティブとか、あるいは、努力義務ではなくて、これ以上のものをやったら罰則のようなものがあるという強制力、こういうものをやはり考えていかなきゃいけないと思いますけれども、この点についての環境省の具体的な策も含めたお考えをお聞かせいただきたいと思います。
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鬼木誠#13
○鬼木大臣政務官 お答えいたします。
 御指摘のとおり、国民に温暖化対策を理解、協力していただくためには、何らかのインセンティブが重要であり、普及啓発において温暖化対策を行うことの具体的なメリットを示すことが効果的であると考えております。
 例えば、冷蔵庫やエアコンを省エネ型のものに買いかえると、光熱費を節約でき、長期的には生活コストを低減できるといったことや、白熱電球からLED照明に買いかえた場合、約八〇%の省エネとなることに加え、寿命も約四十倍あるため、長く使えて経済的であるといったこと、また、省エネリフォームにより窓やサッシを高断熱にすると、冷暖房の光熱費を節約でき、さらに、室温差が小さくなり、急激な温度変化の体への影響を緩和でき、快適でかつ健康的であるといったメリットがあるといったこと、こうしたメリットを伝えることが、まさに今、環境省が行っている国民運動のクールチョイスであるわけでありますが、あなたの起こしたクールな選択があなたに返ってきますよといったメリットを伝えることにおいて、自主的な取り組みをまずは促すという形をとっております。
 こうした生活コストの低減や快適で健康的な暮らし等のメリットをしっかりアピールし、低炭素型の製品やサービス等の普及に取り組んでまいります。
 以上です。
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牧原秀樹#14
○牧原委員 もう一歩踏み込んでほしいなと思うんですね。
 今のは今までの延長でございまして、例えばウオームビズを、私もさっきモデルみたいなことをやったと申し上げましたけれども、ああ、これは普及しないなと思ったのは、何よりも環境省の職員の人がやっていないということなんですね。クールビズは逆で、環境省の人は、ほとんどビーチサンダルみたいなものを履いたりして、非常に涼しい格好で、誰よりも率先してやっているんです。
 要するに、自分たちがやらないことを人にやってくださいとお願いするのは難しいということなんです。
 では、なぜウオームビズが難しいかといえば、余計にお金がかかったり、そういう格好が余り格好いいというふうに認識されていなかったりといういろいろな理由があると思いますけれども、いろいろな、今もおっしゃったような、ちょっとメリットがありますよということは、一般の消費者の人はもう十分知っていることだと思うんです。知っているけれども、買いかえて、より高い製品にかえるよりは今のまま使った方が得じゃないかとか、あるいは、そういうお金もないじゃないかみたいなことがあります。
 近年でエコ商品に大量にシフトしたときというのは、エコポイントというものをつけたときがありました。あれはリーマン・ショック後の経済対策でもあったんですけれども、エコのこういう商品を買ったらポイントがついてほかのものも買えるということで、一斉に薄型テレビとかああいうエコ商品に移転したということがございました。
 こういう、一時的な政策なので需要の先食いになってしまうという批判がある政策からもう少し持続可能な政策まで、いろいろ幅はあると思いますので、単に普及啓発をするというだけ以外の、本当に、自分が消費者であると考えたときに、これを今やりたいとか将来のためにやりたいと思うことをぜひ、これは我々も考えますので、環境省としても、今の答弁では絶対不足なので、考えていただきたいというところでございます。
 今回のパリ協定について、我々がずっと懸念を示してきて、ぜひ一点だけ確認をさせていただきたいことがございます。
 それは、京都議定書のときの、私個人は余りよくなかったと思っていることに、排出権購入ということがございます。これで多額の税金を東欧に対する補助金みたいな形で渡してしまったというような批判がやはりございますし、何となく納得感がいかないものが残ったと思います。
 今回のパリ協定では、排出権購入というものを国としては行わない、こういうことをまず一つ確認させていただきたいと思います。
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梶原成元#15
○梶原政府参考人 お答え申し上げます。
 今回、地球温暖化対策計画の中で設定をしようとしております削減目標につきましては、これは約束草案で示したときと同じでございますけれども、技術的な制約やコスト等を考慮した裏づけのある対策、施策を積み上げて設定したものでございます。
 今先生おっしゃられる排出権購入につきましては、この対策、施策の積み上げには含まれておりません。国として、排出権購入を行うことを想定しているものではございません。
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牧原秀樹#16
○牧原委員 その点は、今、想定していないということですが、後にそうならないようにもぜひしていただきたいというふうに思います。
 結局、地球温暖化対策というのは、国民もこれは全体としてはやらなきゃいけないという理解が昔と比べても相当広がっていると思いますが、各論に落ちてくると、ええっと思うこともあるんですね。
 その場合に、全体として排出権購入みたいなものをやると、日本みたいにずっとオイルショック以来世界でも一番頑張っていて、エネルギー効率もナンバーワンで努力をしてきた国が何で努力していない国の排出権購入を税金でしなきゃいけないんだ、こういう不公平感を生むもとになりますので、やはり日本は、世界の中でずっと一番努力してきて、環境先進国で、そしてむしろほかの国がまねる、ほかの国にノウハウを上げる、こういうような堂々たる交渉を私はぜひ貫いていただきたい、こう思うところでございます。
 最後に、先ほどもちょっとありましたけれども、環境と経済という問題で考えると、技術開発、環境技術の開発というところは多分みんながハッピーに笑顔で合意できるところだというふうに思います。
 きょうお配りした提言案の中でもそのことは幾つか書かせていただいておりまして、四ページの(四)とかに、あらゆるイノベーションが必要で、そのためにあらゆる施策を講じてくれ、特に水素エネルギー関連技術、再生可能エネルギーの利用も含んだり、あるいはCCS、人工光合成といったさまざま想定されている技術がありますので、こういうことはやっていただきたいんです。
 これは、私も随分、水素あるいは人工光合成も含めて後押しをしているんですけれども、現時点では将来可能だろうという夢のようなものも含まれているわけですね。ですから、その夢を追うことは大事なので、そのことにはぜひ注力をしていただきたいと思いますし、これがうまくいけば日本が世界をばあっとリードできるという意味で、やらなきゃいけないことだと認識をしております。
 他方で、今ある技術をしっかりと生かしていくという視点もこれは絶対欠かせないと思います。その一つが、先ほど政務官もおっしゃっていましたけれども、LEDとかですね。このLEDは、私もLED議連というのをつくって、昨年末に、自民党本部なんですけれども、古い古い自民党本部の一階と四階と八階、ここはLED化をしようということで、ちょっとお金は言えませんが、かなり幹事長の決断がなければなかなか決断が難しいぐらいの大きなお金を使って、ことしの初めからまず一階をLED化いたしました。
 もし全国の電球がLED化されると、原発が十三基分浮くというふうに言われております。人によっては十七基分ぐらい浮くんだと言う人もおります。これは、やはり今ある技術で、しかも日本がこの技術でノーベル賞もとっているわけですから、私は、もし多少お金がかかっても、何を今やるんだということを考えれば、先ほどのインセンティブも含めてですけれども、ぜひこのLEDを一つの柱として進めていただきたい。例えば、官庁とかいろいろなところはまずLED化をして、そして消費電力、自民党の例でいえば七割浮きます、こういうことによって原発が要らなくなるかもしれない、そういうような時代をつくれるかもしれない、私はそう思っています。
 ぜひこういう考えを環境省に御提言申し上げたいと思いますが、いかがでしょうか。
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鬼木誠#17
○鬼木大臣政務官 温室効果ガス排出量の二〇三〇年二六%削減、また二〇三〇年以降の大幅な削減に向けて、おっしゃるとおり、新たな技術開発と今あるLED等の技術の普及、ともに重要であると認識しております。
 そのため、環境省では、地球温暖化対策税の税収を活用いたしまして、CO2削減効果の高い技術の開発、実証を支援するとともに、民生部門を中心に商業化された技術の導入支援を行っております。
 具体的に申し上げますと、技術開発や実証については、再エネ等から水素を製造し、貯蔵、輸送を経て利用するまでの低炭素な水素サプライチェーンの実証、また、電子機器のデバイスの効率を大きく向上させる窒化ガリウム半導体の開発、実証等を行っております。
 また、既存の低炭素技術の普及につきましては、業務用ビルや賃貸住宅へのLEDや高効率空調設備等による省エネ化の支援、工場、事業場を対象としたCO2削減ポテンシャル診断等の事業を行っております。
 削減目標の達成のため、引き続きこうした取り組みを進めてまいります。また、政府としても、率先してLED等の低炭素技術の導入に取り組んでまいります。
 以上です。
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牧原秀樹#18
○牧原委員 ありがとうございました。
 また最後の部分になりますけれども、官庁、特に環境省が真っ先にそれをやらなければ、ほかの人は、民生部門にやってくれやってくれと言っても、それは進みません。ですから、やはり環境省、ちょっと厚労省のを間借りしているのでなかなか難しいかもしれませんけれども、環境省がまずこういう世界を目指すんだというモデルを進めて、そして、例えば、環境省がLEDにされていないのにほかはみんなLEDにしろと言ったって無理です。そういうところをぜひモデルをつくって、そして自分たちが実践をして、範を示して、日本を、世界をリードしていっていただきたいと思います。
 我々も与野党を超えてそうしたことを応援していく環境をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 では、これで質問を終わります。ありがとうございました。
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赤澤亮正#19
○赤澤委員長 次に、塩川鉄也君。
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塩川鉄也#20
○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也でございます。
 地球温暖化対策推進法について質疑をいたします。
 最初に、熊本、大分を初めとしました九州地方地震災害におきまして亡くなられた方々に心からの御冥福をお祈りし、また、御遺族の皆さんに心からのお悔やみを申し上げ、被災者の皆さんへのお見舞いを申し上げるところであります。
 政府としても、被災者の救助、救援に全力を尽くしていただきたいと思っておりますし、避難者の避難状況の改善のために力を尽くしていただきたい。我が党としても、できるところで皆さんと一緒に取り組んでいく決意であります。
 この被害をもたらした熊本地震の特徴について気象庁にお尋ねをいたしますが、過去の地震との対比で今回の地震がどのような特徴を持っているのか。住民、避難者の皆さんが留意すべきポイントということについてお示しください。
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上垣内修#21
○上垣内政府参考人 お答えいたします。
 平成二十八年四月十四日二十一時二十六分に、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード六・五の地震が発生し、最大震度七を観測いたしております。その後、この地域で最大震度六強を観測する地震を含めたくさんの地震が発生しておりました中、十六日未明一時二十五分には、マグニチュード七・三の地震が発生し、最大震度六強を観測しました。この地震によって、広域にわたって強い揺れを観測しております。
 その後、強い揺れを伴う地震の発生は熊本地方にとどまらず、阿蘇地方、大分県中部地方でも発生しております。昨夜も、阿蘇地方を震源とする最大震度五強となる地震が発生しているところであります。
 このように、今回の地震は、マグニチュード六・五の地震の後に同じ地域でマグニチュード七・三の地震が発生するという経過をたどったという特徴、並びに、地震の活動域が熊本地方から大分県中部にかけての非常に広範囲に及ぶという特徴がございました。
 そのため、気象庁では、地震活動について引き続き強い揺れに警戒を呼びかけるとともに、揺れの強かった地域では、これはかなり広域にわたっておりますけれども、家屋の倒壊でございますとか、地盤が緩んでいる可能性がございますので、土砂災害などに注意をするように呼びかけているところでございます。
 以上です。
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塩川鉄也#22
○塩川委員 今お話しいただきましたように、いわゆる前震がマグニチュード六・五で本震がマグニチュード七・三。こういう規模で起こった前震、本震、余震型の地震というのはないわけでありますね。そういう意味でも、過去最大規模のこういう形での地震が起こったということが、一度、最初の地震で避難をし、片づけに行ったら本震で被害に遭われた方ということ、このことをもってしましても、避難者の皆さんがこの先どうなるのかという大変不安の中にあることでもありますし、地震の活動域が広がっているということ、北東方面にも南西方面にも広がっているということについても、多くの方が避難を強いられるのではないのか、こういった不安に今なっているところであります。
 マグニチュード三・五以上の地震回数が過去の地震を上回る規模ということも言われております。いわば予想外、想定外のことが起こっている中で、内閣府が集計をしています避難者数というのが現時点で約十一万人ということなんですが、内閣府防災の被害状況を見ますと、屋外避難者なしと書いてあるんですよ。皆さん、ニュースをごらんになっても、避難施設の外で、車の中で避難されている方がたくさんいらっしゃるというのがあるのに、国の集計では屋外避難者なしとなっているんですよ。これは余りにも実態をつかんでいないんじゃないのか。
 そういう点でも、実情に即した支援策というのも極めて重要だと思っておりますし、何よりも、想定外のことが起こっていることについての不安が大きいということを私たちがしっかり受けとめなければいけないと思っております。
 そういった中で、川内原発が稼働していることに不安の声が上がっております。日本共産党は、不測の事態に備えて川内原発は直ちに停止すべきだと考えます。
 少なくとも、稼働の継続ありきではなくて、政府として英知を結集して真剣な検討を行い、このような国民、住民の不安に応えるべきだと思いますが、丸川大臣にその点についてお答えいただきたいと思います。
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丸川珠代#23
○丸川国務大臣 稼働中の川内原発においては、今回の地震による最大の地震加速度が補助建屋の一階で十二・六ガルと、原子炉を自動停止させる設定値であります八十から二百六十ガルを下回っております。
 また、原子力規制委員会は、新規制基準への適合性審査において、川内原子力発電所は地震加速度六百二十ガルに対しても安全上重要な設備の機能が損なわれないことを確認していると承知をしております。
 昨日の午前に開催されました原子力規制委員会では、現状において川内原発を停止する必要がないと判断していると聞いております。
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塩川鉄也#24
○塩川委員 現状においてということですけれども、やはり先ほど紹介をしましたように、今回の地震については、想定外のことが起こり、避難者の皆さんは今後の予測がつかないという不安の中に置かれているわけであります。こういった国民、住民の不安に応えることこそ政府が行うべきことだ。川内原発の稼働の停止、このことを含めて真摯な検討を行った上で国民、住民の不安に応える、このことを強く求めておくものであります。
 温対法についてですけれども、COP21でのパリ協定採択を受けて、地球温暖化対策推進法に基づき地球温暖化対策計画案が策定をされ、政府の地球温暖化対策推進本部がこれを了承したところであります。地球温暖化対策計画案は、温室効果ガスの排出抑制、吸収の量に関する中期目標として、日本の約束草案に基づき、二〇三〇年度において二〇一三年度比二六・〇%減の水準にすることとしたところです。
 その際、温室効果ガス削減目標積み上げに用いたエネルギーミックスでは、原子力が総発電電力量に占める割合は二二から二〇%となっているわけですけれども、この点について確認したいと思います。
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吉野恭司#25
○吉野政府参考人 お答えをいたします。
 昨年の七月に策定をいたしましたエネルギーミックスでございますけれども、これにつきましては、安全性の確保を大前提に、自給率をおおむね二五%程度まで引き上げ、改善をする。それから、電力コストを現状よりも引き下げる。具体的には二〇一三年よりも引き下げるということでございます。それから、欧米に遜色ない温室効果ガスの削減目標を掲げる。議論の過程でEU、アメリカが既に目標を出しておりましたので、それに遜色ない形で取り組もうということでございました。
 そうした三つの具体的な目標を同時に達成するように検討を行ったものでございまして、その中でお示しした原子力発電の比率でございますが、これに関しましては、徹底した省エネ、再エネの最大限の導入、火力発電の効率化、具体的には、二〇三〇年にGDP当たりのエネルギー効率を三五%改善するですとか、再エネは現状のほぼ倍に当たる二二から二四%導入する、火力発電も同様でございますけれども、そうした努力によりまして、原子力発電の依存度を可能な限り低減させた結果として、御指摘のような数字になっているということでございます。
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塩川鉄也#26
○塩川委員 二〇三〇年度における総発電電力量一兆六百五十億キロワットアワーに対して原子力が占める割合は二二から二〇%程度。これは、実際に想定される原発の稼働はどのぐらいになると見込まれるのか、この点について説明をしてください。
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吉野恭司#27
○吉野政府参考人 お答えをいたします。
 個別の原子力発電所ごとの状況につきましては、規制委員会の審査によるところもございます。また、原子力発電所ごとに出力規模、実際の稼働率も異なりますので、確定的なことはお示しできませんけれども、二〇三〇年に原発比率二〇%を達成するためには、これは例えばでございますが、稼働率を八〇%と置きますれば、三十基程度という計算になるということでございます。
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塩川鉄也#28
○塩川委員 稼働率八割にということですけれども、震災前でも稼働率は七割なわけでありますから、それをさらに高める。実際に今の運転を考えても、例えば、林経産大臣が三月の参議院の経産委員会の答弁でも言っていますけれども、四十年を超える運転期間延長を行い、震災前の七割の稼働率を八割にするとすれば、三十基程度という計算になるわけで、そういう意味では、まさに四十年を超える老朽原発を三十基も動かす、稼働率もさらに上げるということがいわば二二から二〇%の根拠となっているという点は極めて重大だと言わざるを得ません。
 現状でも川内一、二号機の稼働のみになりますから、これを大幅に稼働させるということとなれば、政府の目標達成のためには、四十年を超えた老朽原発を動かし、震災前よりも高い稼働率で運転することになります。あるいは、リプレースとか新設とか、新たな原発建設に踏み出すことにもなりかねない。原発推進策を盛り込んでいるのが今回の地球温暖化対策計画案だ、このように言わざるを得ない。
 こういったことを想定するような計画というのが本当に妥当だと言えるのか。大臣はどのようにお考えですか。
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丸川珠代#29
○丸川国務大臣 二〇三〇年のエネルギーミックスというものは、昨年までの決定の過程でさまざまな議論を経て決定されたものでございまして、我が国の温暖化対策計画あるいはINDCとも結びついているものでございますが、これは引き続き、毎年の状況を見ながら、しっかりと将来的に必要な検討はなされていくべきであろうと考えておりますけれども、いずれにしても、これはエネルギーと表裏一体のことでございますので、十分な検討が必要だと考えております。
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