国土計画委員会
⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。
会
会議録情報#0
昭和二十二年十一月七日(金曜日)
午前十時四十九分開議
出席委員
委員長 荒木萬壽夫君
理事 細野三千雄君 理事 内海 安吉君
伊瀬幸太郎君 松澤 一君
溝淵松太郎君 宮村 又八君
守田 道輔君 生方 大吉君
田中 角榮君 今村 忠助君
高田 弥市君 野原 正勝君
松浦 東介君 野本 品吉君
只野直三郎君
出席政府委員
戰災復興院總裁 阿部美樹志君
委員外の出席者
議 員 堀川 恭平君
議 員 小澤佐重喜君
議 員 大上 司君
議 員 神山 榮一君
議 員 荊木 一久君
議 員 太田 典禮君
議 員 河合 義一君
議 員 佐伯 宗義君
議 員 伊藤 恭一君
議 員 北村徳太郎君
議 員 西山冨佐太君
議 員 古賀喜太郎君
議 員 並木 芳雄君
内務事務官 三島 利美君
大蔵事務官 橋本 利八君
厚生事務官 飯島 稔君
農 林 技 官 伊藤 茂松君
運 輸 技 官 天埜 良吉君
専門調査員 西畑 正倫君
—————————————
本日の會議に付した事件
一 三國港浚渫に關する請願(坪川信三君紹
介)(第八〇號)
二 國道二十號線戸倉峠改修工事再開の請願(
堀川恭平君紹介)(第一九六號)
三 六甲山系の治水工事施行促進に關する請願
(中村俊夫君紹介)(第二九九號)
四 岩手縣の水害對策に關する請願(小澤佐重
喜君紹介)(第三〇三號)
五 大谷川上流砂防工事竝び下流護岸工事施行
の請願(大上司君外一名紹介)(第三二一
號)
六 信濃川治水工事継續施行の請願(神山榮一
君紹介)(第四一二號)
七 下津港を開港場に指定の請願(山口喜久一
郎君外二名紹介)(第四二四號)
八 久保井堰堤の近接下流に副堰堤築設の請願
(生方大吉君紹介)(第四四四三號)
九 天上川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四四號)
一〇 日向川治水工事促進の請願(生方大吉君紹
介)(第四四五號)
一一三波川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四六號)
一二 土合川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四七號)
一三 大澤川下流に砂防工事施行の請願(生方大
吉君紹介)(第四四八號)
一四 平澤川改修工事継續の請願(生方大吉君紹
介)(第四四九號)
一五 鑷澤川に打止堰堤工事施行の請願(生方大
吉君紹介)(第四五〇號)
一六 貫澤に砂防工事継續施行の請願(生方大吉
君紹介)(第四五一號)
一七 涸澤川、野上川、岩染川砂防工事継續施行
の請願(生方大吉君紹介)(第四五二號)
一八 瀧澤川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四五三號)
一九 野田川砂防工事施行の請願(大石ヨシエ君
紹介)(第五二五號)
二〇 川治川砂防工事施行の請願(荊木一久君紹
介)(第五九二號)
二一 大久保部落地帯における地すべり防止工事
施行の請願(荊木一久君紹介)(第五九三
號)
二二三名川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第五九七號)
二三 兵庫縣下長谷川砂防工事施行の請願(大上
司君紹介)(第六三一號)
二四 野田川砂防工事施行の請願(太田典禮君紹
介)(第六八三號)
二五 加古川中流改修工事施行の請願(河合義一
君紹介)(第七五〇號)
二六 紀伊由良港を開港場に指定の請願(松本眞
一君紹介)(第七五七號)
二七 美嚢川改修工事施行の請願(田中源三郎君
紹介)(第七七三號)
二八 伏木港浚渫費國庫補助の請願(橘直治君紹
介)(第七七八號)
二九 常願寺川上流砂防工事施行の請願(佐伯宗
義君紹介)(第七九二號)
三〇 仁尾港修築促進の請願(福田繁芳君紹介)
(第八〇二號)
三一 川上川砂防工事施行の請願(伊藤恭一君紹
介)(第八〇三號)
三二 富山縣下の砂防工事施行の請願(佐伯宗義
君紹介)(第八一七號)
三三 入間川水系各河川の改修工事施行に關する
請願(馬場秀夫君外二名紹介)(第八四〇
號)
三四 淺水川改修工事促進の請願(坪川信三君紹
介)(坪川信三君紹介)(第八七四號)
三五 戰災都市の住宅建設費全額國庫負擔その他
に關する請願(北村徳太郎君紹介)(第八
七七號)
三六 伊佐津川水系各河川砂防工事施行の請願(
大石ヨシエ君紹介)(第八八四號)
三七 山梨縣の水害復舊費全額國庫負擔の請願(
松澤一君紹介)(第八八七號)
三八 笠岡港修築の請願(西山冨佐太君紹介)(
第九〇四號)
三九 三重縣下の旱害防止費國庫補助の請願川崎
秀二君紹介(第九一〇號)
四〇 筑後川改修工事促進の請願(古賀喜太郎君
外三名紹介)(第九一二號)
四一 奥秩父を國立公園に指定の請願(並木芳雄
君紹介)(第九二三號)
四二 番匠川改修工事促進の請願(梅林時雄君紹
介)(第九六三號)
四三 荒川上流改修工事促進の請願(山口六郎次
君紹介)(第八九〇號)
—————————————
この発言だけを見る →午前十時四十九分開議
出席委員
委員長 荒木萬壽夫君
理事 細野三千雄君 理事 内海 安吉君
伊瀬幸太郎君 松澤 一君
溝淵松太郎君 宮村 又八君
守田 道輔君 生方 大吉君
田中 角榮君 今村 忠助君
高田 弥市君 野原 正勝君
松浦 東介君 野本 品吉君
只野直三郎君
出席政府委員
戰災復興院總裁 阿部美樹志君
委員外の出席者
議 員 堀川 恭平君
議 員 小澤佐重喜君
議 員 大上 司君
議 員 神山 榮一君
議 員 荊木 一久君
議 員 太田 典禮君
議 員 河合 義一君
議 員 佐伯 宗義君
議 員 伊藤 恭一君
議 員 北村徳太郎君
議 員 西山冨佐太君
議 員 古賀喜太郎君
議 員 並木 芳雄君
内務事務官 三島 利美君
大蔵事務官 橋本 利八君
厚生事務官 飯島 稔君
農 林 技 官 伊藤 茂松君
運 輸 技 官 天埜 良吉君
専門調査員 西畑 正倫君
—————————————
本日の會議に付した事件
一 三國港浚渫に關する請願(坪川信三君紹
介)(第八〇號)
二 國道二十號線戸倉峠改修工事再開の請願(
堀川恭平君紹介)(第一九六號)
三 六甲山系の治水工事施行促進に關する請願
(中村俊夫君紹介)(第二九九號)
四 岩手縣の水害對策に關する請願(小澤佐重
喜君紹介)(第三〇三號)
五 大谷川上流砂防工事竝び下流護岸工事施行
の請願(大上司君外一名紹介)(第三二一
號)
六 信濃川治水工事継續施行の請願(神山榮一
君紹介)(第四一二號)
七 下津港を開港場に指定の請願(山口喜久一
郎君外二名紹介)(第四二四號)
八 久保井堰堤の近接下流に副堰堤築設の請願
(生方大吉君紹介)(第四四四三號)
九 天上川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四四號)
一〇 日向川治水工事促進の請願(生方大吉君紹
介)(第四四五號)
一一三波川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四六號)
一二 土合川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四四七號)
一三 大澤川下流に砂防工事施行の請願(生方大
吉君紹介)(第四四八號)
一四 平澤川改修工事継續の請願(生方大吉君紹
介)(第四四九號)
一五 鑷澤川に打止堰堤工事施行の請願(生方大
吉君紹介)(第四五〇號)
一六 貫澤に砂防工事継續施行の請願(生方大吉
君紹介)(第四五一號)
一七 涸澤川、野上川、岩染川砂防工事継續施行
の請願(生方大吉君紹介)(第四五二號)
一八 瀧澤川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第四五三號)
一九 野田川砂防工事施行の請願(大石ヨシエ君
紹介)(第五二五號)
二〇 川治川砂防工事施行の請願(荊木一久君紹
介)(第五九二號)
二一 大久保部落地帯における地すべり防止工事
施行の請願(荊木一久君紹介)(第五九三
號)
二二三名川砂防工事施行の請願(生方大吉君紹
介)(第五九七號)
二三 兵庫縣下長谷川砂防工事施行の請願(大上
司君紹介)(第六三一號)
二四 野田川砂防工事施行の請願(太田典禮君紹
介)(第六八三號)
二五 加古川中流改修工事施行の請願(河合義一
君紹介)(第七五〇號)
二六 紀伊由良港を開港場に指定の請願(松本眞
一君紹介)(第七五七號)
二七 美嚢川改修工事施行の請願(田中源三郎君
紹介)(第七七三號)
二八 伏木港浚渫費國庫補助の請願(橘直治君紹
介)(第七七八號)
二九 常願寺川上流砂防工事施行の請願(佐伯宗
義君紹介)(第七九二號)
三〇 仁尾港修築促進の請願(福田繁芳君紹介)
(第八〇二號)
三一 川上川砂防工事施行の請願(伊藤恭一君紹
介)(第八〇三號)
三二 富山縣下の砂防工事施行の請願(佐伯宗義
君紹介)(第八一七號)
三三 入間川水系各河川の改修工事施行に關する
請願(馬場秀夫君外二名紹介)(第八四〇
號)
三四 淺水川改修工事促進の請願(坪川信三君紹
介)(坪川信三君紹介)(第八七四號)
三五 戰災都市の住宅建設費全額國庫負擔その他
に關する請願(北村徳太郎君紹介)(第八
七七號)
三六 伊佐津川水系各河川砂防工事施行の請願(
大石ヨシエ君紹介)(第八八四號)
三七 山梨縣の水害復舊費全額國庫負擔の請願(
松澤一君紹介)(第八八七號)
三八 笠岡港修築の請願(西山冨佐太君紹介)(
第九〇四號)
三九 三重縣下の旱害防止費國庫補助の請願川崎
秀二君紹介(第九一〇號)
四〇 筑後川改修工事促進の請願(古賀喜太郎君
外三名紹介)(第九一二號)
四一 奥秩父を國立公園に指定の請願(並木芳雄
君紹介)(第九二三號)
四二 番匠川改修工事促進の請願(梅林時雄君紹
介)(第九六三號)
四三 荒川上流改修工事促進の請願(山口六郎次
君紹介)(第八九〇號)
—————————————
荒
荒木萬壽夫#1
○荒木委員長 これより會議を開きます。
日程の順序に從いまして、紹介議員御出席の順序によつて議題といたします。
日程第四、岩手縣の水害對策に關する請願、小澤佐重喜君紹介、文書表番號第三〇三號、紹介議員の説明を求めます。小澤佐重喜君。
この発言だけを見る →日程の順序に從いまして、紹介議員御出席の順序によつて議題といたします。
日程第四、岩手縣の水害對策に關する請願、小澤佐重喜君紹介、文書表番號第三〇三號、紹介議員の説明を求めます。小澤佐重喜君。
小
小澤佐重喜#2
○小澤佐重喜君 この岩手縣の水害は、御承知の通り第一次、第二次、第三次とございますが、この議題になつておりまする請願は、いわゆる第一次分でございまして、もちろんその請願を出した當時におきましては、二次三次があると豫想した者はなかつたのでありまして、從つて、今議題になつた問題だけで、政府の御考慮を願うことはきわめて不徹底なものになるかも知れません。しかし議題になつた問題が第一次分だけでございますし、殊にこの請願の目的とするところは、いわゆる、應急對策と恒久對策にわけておるのでありまして、少くともこの恒久對策の部面に至りましては、第二次、第三次ともに同じ観點に立つ問題であると思いますから、二次、三次の分の總合した請願は追つていたすことにいたしまして、一應ここの一次の分、すなわちただいま議題になつておる請願の趣旨だけを弁明いたしたいと存じております。
このいわゆる第一次水害は、本縣の南地方を襲つた水害でございまして、明治四十三年の盛岡地方を中心とする大洪水に比較しますと、家屋の流失、人畜の被害こそ少いが、山林資源の濫伐、水害防餘施設の缺如、その他悪條件が原因となりまして、交通網施設の破壞を初め、農耕地の冠浸水流失、木材、薪の流失、製炭用窯の決壞、あるいは住宅等の浸水等、その被害がまことに厖大でありまして、しかも旬日以上を經過したこの請願書を出す當時でさえも、いまだに降雨がやみませで、冠浸水以外の農作物の腐敗は、はなはだしく多きにわたつております。なお今後精査するに從いまして、ますます被害が増大するものと推測いたしておつたのであります。しかしてこれが水害の應急策としては、民心民生の安定、國家再建ないし本縣の振興上重大なものと認め、岩手縣會におきましても、もちろん縣當局、關係町村その他の機關を總動員いたしまして、ただちにこれが應急措置を講じておつたのであります。殊にこの食糧事情及び經済情勢よりしまして、速急に國會及び政府の援助のもとに應急竝びに恒久的施設を論ずることをしなかつたならば、該被害地における疲弊その極に達しまして、ほとんど再建不能の致命的なケ結果を招來するものと思惟せられておつたのであります。從いまして、國會竝びに政府におかれましても、この現状をとくと御了察せられまして、これから申し上げますところのいろいろな事項につきまして、特に適切な對策を講ぜられ、特段の後援助を賜わりたいという趣旨で、本請願書を出したのであります。
これを具體的に申し上げますれば、まず應急對策において、第一に道路、橋梁、護岸、耕地、水路、揚水施設等の應急工事費に對する高率の助成、第二に應急資材の特配竝びに復舊工事費借入に關する特別の措置、第三に浸水家屋に對する炊出米の補給増配、第四には衛生資材竝びに農薬の特配、第五に代作物の種子の斡旋、殊に水害地に對する肥糧の特配、第六には防疫指導班の編成等伝染病未然對策、第七は供出割當の減免と減収農家に對する飯米補給、第八には被害農産村に對する應急低利資金の融通、第九には旅行者滞在地における救済費に對し國庫全額助成、第十として被害地方における免税措置、以上がいわゆる應急對策でございますが、もちろんこの中には政府としてもすでに相當の施策を施したものも多々あると思うのであります。從いまして、現在の状況では、請願者としては第二の恒久對策の方に重點をおいておるのであります。
そこでこの恒久對策といたしましては、第一に、北上川の治水計画の急速な實施、特に改修、堤防、ダム施設の整備促進、第二としては、農作物についての品種研究、水害時期による前後措置に關する研究、第三としては、災害防止林の設備促進、第四としては、基幹道路、橋梁の新設、第五としては、山王海、稗和西部及び葛丸川農作水利事業の國營、第六として、北上川支流河川流域のダム施設整備促進、第七として、水害地に對する現在の農業保險料は低率につきこれが農業保險法改正の促進、第七の問題は、申すまでもなくいわゆる災害補償法案として現在政府から提出せられまして、本院で審議中でありますから、これは速やかに審議を終了せられて、法律を實行に移していただきたいという趣旨であるということを附け加えておきたいと思うのであります。
以上のような諸點について、ぜひ政府當局の善処を要望する意味において、本請願書を提出したゆえんであります。もちろん先ほど申し上げました通り、これは第一次水害に對する請願でございますがゆえに、それより大きな水害であつた第二次、第三次水害の面も併せて御研究を願いたいと存ずる次第であります。以上簡単ですが趣旨弁明いたしました。
この発言だけを見る →このいわゆる第一次水害は、本縣の南地方を襲つた水害でございまして、明治四十三年の盛岡地方を中心とする大洪水に比較しますと、家屋の流失、人畜の被害こそ少いが、山林資源の濫伐、水害防餘施設の缺如、その他悪條件が原因となりまして、交通網施設の破壞を初め、農耕地の冠浸水流失、木材、薪の流失、製炭用窯の決壞、あるいは住宅等の浸水等、その被害がまことに厖大でありまして、しかも旬日以上を經過したこの請願書を出す當時でさえも、いまだに降雨がやみませで、冠浸水以外の農作物の腐敗は、はなはだしく多きにわたつております。なお今後精査するに從いまして、ますます被害が増大するものと推測いたしておつたのであります。しかしてこれが水害の應急策としては、民心民生の安定、國家再建ないし本縣の振興上重大なものと認め、岩手縣會におきましても、もちろん縣當局、關係町村その他の機關を總動員いたしまして、ただちにこれが應急措置を講じておつたのであります。殊にこの食糧事情及び經済情勢よりしまして、速急に國會及び政府の援助のもとに應急竝びに恒久的施設を論ずることをしなかつたならば、該被害地における疲弊その極に達しまして、ほとんど再建不能の致命的なケ結果を招來するものと思惟せられておつたのであります。從いまして、國會竝びに政府におかれましても、この現状をとくと御了察せられまして、これから申し上げますところのいろいろな事項につきまして、特に適切な對策を講ぜられ、特段の後援助を賜わりたいという趣旨で、本請願書を出したのであります。
これを具體的に申し上げますれば、まず應急對策において、第一に道路、橋梁、護岸、耕地、水路、揚水施設等の應急工事費に對する高率の助成、第二に應急資材の特配竝びに復舊工事費借入に關する特別の措置、第三に浸水家屋に對する炊出米の補給増配、第四には衛生資材竝びに農薬の特配、第五に代作物の種子の斡旋、殊に水害地に對する肥糧の特配、第六には防疫指導班の編成等伝染病未然對策、第七は供出割當の減免と減収農家に對する飯米補給、第八には被害農産村に對する應急低利資金の融通、第九には旅行者滞在地における救済費に對し國庫全額助成、第十として被害地方における免税措置、以上がいわゆる應急對策でございますが、もちろんこの中には政府としてもすでに相當の施策を施したものも多々あると思うのであります。從いまして、現在の状況では、請願者としては第二の恒久對策の方に重點をおいておるのであります。
そこでこの恒久對策といたしましては、第一に、北上川の治水計画の急速な實施、特に改修、堤防、ダム施設の整備促進、第二としては、農作物についての品種研究、水害時期による前後措置に關する研究、第三としては、災害防止林の設備促進、第四としては、基幹道路、橋梁の新設、第五としては、山王海、稗和西部及び葛丸川農作水利事業の國營、第六として、北上川支流河川流域のダム施設整備促進、第七として、水害地に對する現在の農業保險料は低率につきこれが農業保險法改正の促進、第七の問題は、申すまでもなくいわゆる災害補償法案として現在政府から提出せられまして、本院で審議中でありますから、これは速やかに審議を終了せられて、法律を實行に移していただきたいという趣旨であるということを附け加えておきたいと思うのであります。
以上のような諸點について、ぜひ政府當局の善処を要望する意味において、本請願書を提出したゆえんであります。もちろん先ほど申し上げました通り、これは第一次水害に對する請願でございますがゆえに、それより大きな水害であつた第二次、第三次水害の面も併せて御研究を願いたいと存ずる次第であります。以上簡単ですが趣旨弁明いたしました。
荒
三
三島利美#4
○三島説明員 岩手縣の水害對策につきまして内務省關係を申し上げます。
應緊急對策として高率の助成をしてもらいたいという御意見でありますが、極力この線に沿つて御希望に副いたいと思つております。かりに高率補助という形をとらない場合におきましても、必ずや縣財政に對しまする一般財政援助という形のいずれかによりまして、極力國庫財政とともににらみ合わせまして、御期待に副うように努力いたしたいと考えております。資材の問題につきましても、これをまた極力努力をいたしておりまして、大體あるいは鋼材につきましてはある程度見透しを得ておりますが、何と申しましてもセメントが非常な隘路でありまして、この點につきましては前途きわめて楽観を許さないのでありますが、今後ともできる限りはひとつ盡力いたしたいと思います。なおまた災害復舊費につきましては今日までひとり岩手縣に限りません、災害の激甚縣に對しましては、災害作業が進みます前に、數囘にわたりまして補助金の内渡しの意味におきまして、今日まである程度の補助金を交付いたしてまいつております。それで及びません分については緊急融資の手を打つたのであります。つい先ほど公共事業費の追加豫算が上程されたのであります。あの範圍におきましては、とうてい全國の災害復舊費に對します補助金を倍額だけ支出するには至りません。今後災害査定を今月中にはぜひとも完了いたしまして、その結果をまちまして、もう一度補助金の増額につきましてはぜひとも全力を盡くしまして、極力善処いたしたいと思つております。
恒久對策といたしまして北上川の根本治水計画であります。これは目下極力その成案を得ることに急いでおります。今しばらくの間時日をおかし願いたいと思います。なおまた今後の北上川沿岸は単なる災害復舊でありませんで、今後の改修計画というものを十分見透しまして、その線に合うように積極的な災害復舊でもつて對処いたす方針であります。
この発言だけを見る →應緊急對策として高率の助成をしてもらいたいという御意見でありますが、極力この線に沿つて御希望に副いたいと思つております。かりに高率補助という形をとらない場合におきましても、必ずや縣財政に對しまする一般財政援助という形のいずれかによりまして、極力國庫財政とともににらみ合わせまして、御期待に副うように努力いたしたいと考えております。資材の問題につきましても、これをまた極力努力をいたしておりまして、大體あるいは鋼材につきましてはある程度見透しを得ておりますが、何と申しましてもセメントが非常な隘路でありまして、この點につきましては前途きわめて楽観を許さないのでありますが、今後ともできる限りはひとつ盡力いたしたいと思います。なおまた災害復舊費につきましては今日までひとり岩手縣に限りません、災害の激甚縣に對しましては、災害作業が進みます前に、數囘にわたりまして補助金の内渡しの意味におきまして、今日まである程度の補助金を交付いたしてまいつております。それで及びません分については緊急融資の手を打つたのであります。つい先ほど公共事業費の追加豫算が上程されたのであります。あの範圍におきましては、とうてい全國の災害復舊費に對します補助金を倍額だけ支出するには至りません。今後災害査定を今月中にはぜひとも完了いたしまして、その結果をまちまして、もう一度補助金の増額につきましてはぜひとも全力を盡くしまして、極力善処いたしたいと思つております。
恒久對策といたしまして北上川の根本治水計画であります。これは目下極力その成案を得ることに急いでおります。今しばらくの間時日をおかし願いたいと思います。なおまた今後の北上川沿岸は単なる災害復舊でありませんで、今後の改修計画というものを十分見透しまして、その線に合うように積極的な災害復舊でもつて對処いたす方針であります。
野
野原正勝#5
○野原委員 ただいまの第一次、第二次の水害についての請願の問題でありますが、私はそれに關連いたしまして政府に質問をいたしたいと思います。御承知の通り引續いて第三次の水害が勃發いたしまして、これがまた小澤議員の説明にありましたけれども、非常な災害でありまして、もうほとんど岩手縣は、全縣が徹底的にこの第三次の水害でもつてやられてしまいました。流失家屋約三千戸というような非常な水害でありました。その災害の状態は、ここで一々詳しく申し立てる數字はございませんので、この際省きますけれども、非常な災害を受けました。これに對しまして政府側からのお話もございましたが、根本の對策としまして治水のダムをつくるという話でありますが、この治水のダムは極力計畫して實現を期するというお話でありますけれども、岩手縣としましてはこれをただちにやつてもらいたいのであります。實はもうゆつくりこれから計画をされて、資材が揃つたならばゆつくりとりかかりますというようなことであつては、とうてい満足できないのであります。實は岩手縣に今後水害の頻發するにおきましては、岩手縣はとうてい救われなくなつてしまう。この際どういたしましてもダム計画をただちに行なうように、政府としましては特段の御考慮を願いたい。特に計画としましては五大ダムの建設が豫定されておるようでありますけれども、すでに實施されておつたダム工事さえも資材關係で今中止になつております。資材の面はいろいろと苦しい點もあると思いますけれども、必ずしもセメントがなければ工事が着工できないというのでないのでありまして、その準備事業なり。その他は、今ただちにやろうと思えば、ある程度の仕事はできるのであります。特に雫石川の工事、あるいは北上本流の澁民ダムの工事というものも、その準備事業ならば、本年度内でもある程度の着工はできると考えております。從がつてその五大ダムの建設という點に、政府は何とかしてこれを即刻實現するような御盡力を願いたい。なお第三次の水害でもつて、岩手縣はほとんど道路という道路はめちやめちやに破壞されまして、橋梁もほとんど町村道のごときは落ちてしまつておる。これの復舊に對しましては、町村の今日の經済事情では、これの復舊ができません。やはり何とかして巨額の國庫補助を願いたい。殊に山田線の沿線盛岡から宮古に行く線のごときは、ほとんどこの調子でいくならば、いつになつたら馬車が通ることやら、とうていこれは政府の援助なくしてはやつていけません。特に岩手縣の今度の非常な災害の現場を考えまして、政府としましてはこの復舊にぜひとも十分の豫算をとつてもらいたいと考えます。よろしく。
この発言だけを見る →三
三島利美#6
○三島説明員 ただいまお説の通り、北上川の五大堰堤につきましては、極力御期待に副うようにいたしたいと思います。さしあたり湯澤堰堤が相當程度工事が進んでおりますので、これをできる限り事業期間に完成させたい、かように思つております。なおまた町村費支辨の道路施設、橋梁その他の土木施設につきましても、能う限り高率に助成いたしまして、一日も早く復舊するように盡力いたしたいと思つております。
この発言だけを見る →伊
伊藤茂松#7
○伊藤説明員 耕地復舊關係に關しまして、私から御答弁申し上げます。耕地復舊に關しまして高率の助成方に關しましては、御期待に副うべく時を移さず安本と折衝中でありまして、補助率及び事業費は近日中に決定する見込みであります。資材の特配の點でありますが、これは災害勃發直後關係方面と連絡をとりまして、一應特配は確定いたしておりますが、今後もこの點に關しては努力を續けるつもりでおります。それから經理資金の融資、これも災害勃發直後手を打ちまして、融資の途が開かれておるわけであります。恒久對策といたしましては、開拓局關係といたしましては、本年度より災害防止の池を相當數多くつくるという案をつくりまして、二十二年度は試験的に約數箇所つくつておりますが、この成果を見ました上、來年度は相當大規模に實施いたすべく、安本に豫算を要求中であります。それからまた災害防止といたしましては、現在第五次土地改良をやつておりますが、一般の土地改良事業といたしまして、今豫算要求中でありますので、これによつてある程度災害防止の役割を果たし得るだろうと考えております。山王海その他葛丸川等の農業水利改良事業を國營に移管せられたしという御希望に關しましては、山王海農業水利改良事業は今まで營團でやつておりましたので、營團が解散になりました結果、これは當然國營で引継ぐことになつております。葛丸川その他農業水利改良事業に關しましては、目下縣營でやつておりますが、この點は相當工事も進行しておりますし、特に國營に移管しなければならぬという理由もありませんので、さしあたりは經營事業としてやつていただく考えであります。
この発言だけを見る →小
小澤佐重喜#8
○小澤佐重喜君 内務當局にちよつとこの際承つておきたいのですが、從來北上川改修工事は、下流の宮城縣下に属する改修工事が完成したという見地から、今野原委員も指摘されたように、上流の方に五つ六つのダムを建設して、北上川改修工事を完成しようという從來の内務省の計画のようでありますが、私どもから考えてみますと、現在の治山治水の現状におきましては、從來考えておつたような内務省の北上川改修工事では、とうてい完全に水害を防止するという見透しはつきかねると思いまするが、これに對して内務當局は、從來の計画をもつて足れりという考えであるか。それともこれに對して再檢討を加えて、さらに新たな北上川改修工事をやろうという情勢におかれておるか。この點をひとつ承りたいと思います。
この発言だけを見る →三
三島利美#9
○三島説明員 ただいま北上川を預つております東北土木出張所に命じまして、從前の案はもちろんのことでありますが、必ずしもその再檢討という狭い範圍でなく、もう少しあらゆる角度から再檢討するように、今せつかく急がしておるのでありまして、これはある程度固まりましたならば、また關係府縣のそれぞれの方の御意見も聽きまして、十分これを固めてまいりたいと思つております。
この発言だけを見る →小
小澤佐重喜#10
○小澤佐重喜君 まことに結構な檢討をしていただいて感謝いたしますが、そうしますと、内務省では再檢討した結果の一つの案は、大體いつごろ完成する豫定であるか、内務省だけの計画で結構ですが、見透しがつくならば御説明願いたい。
この発言だけを見る →三
三島利美#11
○三島説明員 私ども内務省におきまして、治水調査會といつたものをつくりまして檢討いたしたいと思つておりますが、それについて東北土木出張署長が先般上京しました際に連絡をとりまして、出張所長の見透しでは、少くとも十二月中には一應の結論に到達したい、かように申しております。極力急ぎたいと思つております。
この発言だけを見る →野
野原正勝#12
○野原委員 内務省の根本の治水對策を目下檢討中であるということですが、たいへん結構であります。それに關しまして今まで五大ダムということがしきりに言われておりますが、私どもは岩手縣の實情、殊に北上川というものの治山治水の問題を考えますと、實は五大ダムでは足らないのであります。むしろもつともつとたくさんのダムをつくる、これは農業關係の治水ダムももちろんでありますけれども、發電を兼ねたダムをつくるということが最も必要ではないか。それに關しましては、そういう構想を今度新たに今日内務省がいろいろ檢討されておる御計画の中に、そういうものを含めるというお考えがあるかどうか、それを伺いたい。
この発言だけを見る →三
荒
荒木萬壽夫#14
○荒木委員長 菊池重作君紹介にかかる文書表第四七三號及び同四七九號の霞ヶ浦北浦沿岸治水工事促進の請願につきましては、これに對する政府側の答弁が前會留保されております。この際農林當局の意見の御發言を求めます。
この発言だけを見る →伊
伊藤茂松#15
○伊藤説明員 二十二年度に實施しようとしております北浦霞ヶ浦關係の干拓事業は、茨城縣稲敷郡本新島村、これは開拓面積が四百八十七町歩でありますが、もう一つは茨城縣行方郡大生原村水源地區の七十町歩、この二地區であります。この二地區とも委託開發事業であります。從つて計画の當初から農林省が自發的に地區を採択したものではありませんので、茨城縣當局からの打合せによつて初めて承知しまして、その申出を妥當と認めまして委託事業として決定したわけであります。先の方の稲敷郡本新島村地區について申し上げますれば、公有水面埋立許可は、土砂採取許可を農林省に當初打合せ以前にすでに株木組が取得しておつたものであります。從つて漁業關係及び治水關係両方とも、縣内部で當然解決しておつたものと考えられるわけであります。その後漁業權問題が再燃しておりますことは遺憾するところであります。治水につきましては内務省方面の御意見といたしましても、近く開始される北利根川擴張工事と竝行して實施いたすべく干拓事業は三箇年計画といたした次第であります。現在の進捗状況は、目下水中工事でありまして、ある一部がようやく水面上に顔を出したという程度でありまして、今囘の水害とは直接關係のないものと存じております。あとの方の水源地區に關しましては、これは縣營として委託したわけでありますが、漁業權その他に關しましては交渉濟みになつておりまして、この干拓事業實施につきましては縣開拓委員會が民意を代表して審議することになつております。沿岸耕地の治水問題と利根川の改修と相まつて沿岸耕地の排水改良にも鋭意努力いたしたい考えをもつております。現に新利根川の改修を實施しているような次第であります。要するに治水漁業との關連は、これら既往のものについても十分再檢討しなければなりませんが、農林省の發意によつてむりに干拓に着手したものではありませんので、地元側、竝びに縣當局の意向を妥當なものとしてこれを認めまして委託した次第であります。しかしながら今後はさらに實情をよく調査いたしまして、治水あるいは他産業との強調に努めたいと考えております。
—————————————
この発言だけを見る →—————————————
荒
荒木萬壽夫#16
○荒木委員長 生方大吉君に御相談申し上げますが、日程第二〇及び二一の茨木一久君、それから日程第二五の河合義一君、この両君は、他の委員會に出席のためにお急ぎのようでありますので、この両君の御紹介の請願を先に審査いたしたいと思いますが、御賛成いただけますか。
この発言だけを見る →生
細
細野三千雄#18
○細野委員 一昨日の委員會で農林當局に要求しておつたのですが、前々囘の委員會で松浦委員から質問があつたこの開墾の問題について答弁があるときに、一緒に答弁があるはずになつておつたのですが、連絡がなかつたわけはないと思います。私、責任をもつて答弁を求めなければならないことになつておつたのであります。
この発言だけを見る →伊
伊藤茂松#19
○伊藤説明員 説明者がかわりましたので、その點についてはわかりませんでしたが、その點私から説明するように頼まれてきましたから、私から御説明申し上げます。山形縣の開拓委員會の構成がはたして民意を代表する組織になつておるかどうか、そういう御質問だつたろうと思いますが、その件に關しまして調査をいたしました結果、山形縣の開拓委員會の委員の前ぶれを見まするに、會長は知事でありますが、副會長は農地部長、それから委員といたしましてはたくさんありますが、總務部長、經済部長、土木部長、秋田營林局長、財務局の財産部長、農林省積雪地方經済調査所長、それから山形管財支所長、開發營團山形支部長、縣農業會長というふうな顔ぶれでありまして、まだ十名ほどありますが、この委員の顔ぶれを見ましても、經済部長、土木部長、秋田營林局長というふうな關係方面のメンバーは全部含まれておるわけであります。また臨時委員といたしましては、關係方面だけを申し上げますれば、森林組合専務理事、水産業組合、鶴岡營林署長その他もありまするし、そういうふうな關係のある方々を全部包含して委員會を構成しておるような次第であります。
この発言だけを見る →細
細野三千雄#20
○細野委員 なおこの霞ヶ浦の干拓問題は、當委員會でしばしば非常に問題になつておるのですが、結局さきの御答弁は縣の意思によつて發意したのだと、縣の方に責任を転嫁されるわけではありますまいが、しかし政府の方では、この縣の發意を妥當なものだと認めたという御説明であります。その妥當性を見出された根拠について伺いたい。政府がやつておる事業に對してやめてくれというふうな請願が出てきましたのは、本委員會において本件だけでありまして、この點はもう少しつつこんでわれわれも檢討しておかなればならぬと思いますので、お尋ねする次第であります。
この発言だけを見る →伊
伊藤茂松#21
○伊藤説明員 妥當なものと認めました具體的事例といたしましては、公有水面埋立許可、土砂採取許可というようなものを全部とつておりますし、また治水關係方面におきましても内務省と連絡済みでありますし、その點は手續上においては間然するところがないわけでありまして、さらに内務省の治水事業ともマッチするわけでありまして、その點は技術上から申しますれば、さしあたり治水あるいはその他に關しまして影響するところはないと認めたわけであります。漁業關係から申しますれば、特殊漁業に關しましては漁業権の買収もすんでおります。ただ問題が残つておりますのは、自由漁業に關しましてはまだしつくりいつていない。そういう點が残つておるわけであります。この點に關ししましては圓満な強調ができるように努力いたしたいと考えておる次第であります。
—————————————
この発言だけを見る →—————————————
荒
荒木萬壽夫#22
○荒木委員長 日程第二〇、川治川砂防工事施行の請願、茨木一久君紹介、文書表番號第五九二號、日程第二一、大久保部落地帯における地すべり防止工事施行の請願、茨木一久君紹介、文書表番號第五九三號、以上二件を一括議題といたします。紹介議員の説明を求めます。茨木一久君。
この発言だけを見る →荊
荊木一久#23
○荊木一久君 新潟縣は御承知の通り長い海岸線が百里ございますが、奥行きが非常に淺い縣でありまして、海岸から直ちに山になるというかつこうで、從つて川はあすこに大きな川が三本ございます。姫川、信濃川、阿賀野川、これが急湍を發して海に注ぎます間に、その支川支流を通じて大きな災害を惹起しておるのであります。その二つ、ただいま御上程くださいました五九二號の川沿川は、中魚沼郡川治村地内を流れておる信濃川の支流であります。この川は昭和三年の三月に文献に残つておりますものが最初でありますけれども、爾來年々氾濫を續けてまいり、そうして地すべりがこれに伴つておるのであります。その面積もだんだん廣くなつてまいつておるのであります。かなり緩慢なものでありましたが、非常な危険が伴うというので昭和十三年この方新潟縣營で工事を續けてまいつたのであります。ところが不幸にして時局が緊迫を告げましたために、昭和十五年にこれを打切つてしまいました。残念なことであつたのでありますが、それが本年の春の出水によりまして一挙に氾濫をいたしまして、惨憺たる状態を見るに至つたのであります。ただいまでは多量の土砂、砂礫あるいは巨岩、巨石といつたようなものが川床を埋めてしまいまして、今までの工事は全然役に立たないような情況でります。殊に奥地にありまする約二十戸の部落は全く交通ができないような状態に立至つておるのであります。幸いにして昭和十九年度に砂防指定地域に編入されておりますが、その後一向國營砂防工事としては進行しておりません。希わくは現地の者の要望を容れられまして、新潟縣の特異性であります河川砂防工事を速やかに御實施願いたいというのが本請願の要點でございます。
いま一件は、同じ新潟縣西頚城郡の長野縣からはいつております姫川は、糸魚川に流れ込んでおります。名前は姫川でありますが、平生は処女のごとく非常に素直な川でありますけれども、一旦荒れますと脱兎のごとき川なのであります。この川によりまして姫川の支流に根知川という川がありますが、これが數十年この方毎年災害を引き起しておるのでありまして、つい最近における被害の實況は、昭和七年このかた地すべりを續けておるのでありますが、八年九年と両年にわたりまして縣營砂防工事が行われましたけれども、その後またこれが打切りになつております。現在の被害面積は、田地二十町歩、畑が十町歩餘り、山林十五町歩、宅地約二千五百坪がほとんど使用に堪えない現在の状態になつております。これは姫川の支流でありますが、本川姫川に對しまして、戰時中厖大な計画が實は立てられたのでありますけれどもこれはとうてい将來實施完了の見込みが立たないのでありまして、やむを得ず、この支川の方から手を染めていただいて、ぜひ根知川の局部的なものではありますが、これらを直していただかぬととうてい本川姫川を直すわけにはいかないのでありまして、希わくはこれも併せまして、根知川砂防工事を完成願いたいというのが本請願の要旨でございます。簡単でございますが、御説明を終ります。
この発言だけを見る →いま一件は、同じ新潟縣西頚城郡の長野縣からはいつております姫川は、糸魚川に流れ込んでおります。名前は姫川でありますが、平生は処女のごとく非常に素直な川でありますけれども、一旦荒れますと脱兎のごとき川なのであります。この川によりまして姫川の支流に根知川という川がありますが、これが數十年この方毎年災害を引き起しておるのでありまして、つい最近における被害の實況は、昭和七年このかた地すべりを續けておるのでありますが、八年九年と両年にわたりまして縣營砂防工事が行われましたけれども、その後またこれが打切りになつております。現在の被害面積は、田地二十町歩、畑が十町歩餘り、山林十五町歩、宅地約二千五百坪がほとんど使用に堪えない現在の状態になつております。これは姫川の支流でありますが、本川姫川に對しまして、戰時中厖大な計画が實は立てられたのでありますけれどもこれはとうてい将來實施完了の見込みが立たないのでありまして、やむを得ず、この支川の方から手を染めていただいて、ぜひ根知川の局部的なものではありますが、これらを直していただかぬととうてい本川姫川を直すわけにはいかないのでありまして、希わくはこれも併せまして、根知川砂防工事を完成願いたいというのが本請願の要旨でございます。簡単でございますが、御説明を終ります。
荒
三
三島利美#25
○三島説明員 新潟縣の川治川筋の砂防につきましては、ただいま御説明の通り中途におきまして豫算の削減のため、工事を中止いたしておりまして、はなはだ遺憾に存じておる次第であります。昨年の十一月に川治川筋に對しまして十分調査いたしましたところ、との當時の調査では、今後四百四十一萬圓の工費を投ずれば一通りの工事が完成するという調査もできておりますから、明年度からぜひとも工事を復活いたしまして、御期待に副いたいと思つております。なおまた西頚城郡大久保部落を中心とする地帯でございますが、これは御承知の通り、姫川筋は新潟縣といわず、長野縣といわず、非常に土質のわるいところでありまして、ぜひとも砂防工事の必要な所であります。そこに先般の地すべりの後本年の七月以降精密な實地調査をやつております。この調査が全部終了するのをまたず、すでに調査のできました部分から、逐次工事を實施いたしいと思つておりますので、その一部につきましては、ぜひとも明年度から着手いたしたいというような氣持でおります。よろしくお願いいたします。
この発言だけを見る →荒
荒木萬壽夫#26
○荒木委員長 御質疑等はございませんか。生田大吉君に重ねてお相談申し上げます。日程第六の紹介議員神山榮一君は他の委員會に出席中のところを、當委員會の出席要求に應じて御出席になりましたので、先ほど御相談いたしました河合義一君の案件の前に、まずこの案件を審査して進行をはかりたいと思いますが、御了承いただけますか。
この発言だけを見る →生
荒
神
神山榮一#29
○神山榮一君 請願書に申し上げてあります通り、長野市を中心として信濃川の堤防が非常に決壞しておるのであります。これがために降雨の際には、長野市民はまつたくその色を失つているのが現在の状態であります。生命、財産よりは數十萬町歩にわたります耕地の問題につきまして、農民は日夜この堤防に對して姑息的な方策を講じておりますけれども、どうしてもこの問題に對しては、國家の力をもつてやつていただくよりほか方法がないのでありまして、先般來關東土木出張所がとにかくこの堤防の工事をやつておりますけれども、その完成は遅々としておりますので、これから殊に降雨のときにはいりますが、堤防がところどころに亀裂を生じておりまして、稲作その他の問題に對して非常な憂慮をしている状態でありますから、急速にこの工事の継續をしていただきたい、これが請願の要旨であります。何卒各位におかれましては、よろしくこの請願に對して御審議を賜わらんことをお願いする次第であります。
この発言だけを見る →