総務委員会
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会
会議録情報#0
平成十三年三月十六日(金曜日)
午前九時三十分開議
出席委員
委員長 御法川英文君
理事 荒井 広幸君 理事 佐藤 勉君
理事 渡海紀三朗君 理事 平林 鴻三君
理事 荒井 聰君 理事 田並 胤明君
理事 若松 謙維君 理事 黄川田 徹君
赤城 徳彦君 浅野 勝人君
河野 太郎君 左藤 章君
佐田玄一郎君 阪上 善秀君
滝 実君 橘 康太郎君
谷 洋一君 中野 清君
野中 広務君 林 幹雄君
菱田 嘉明君 平井 卓也君
宮路 和明君 山本 明彦君
山本 公一君 伊藤 忠治君
大出 彰君 玄葉光一郎君
城島 正光君 武正 公一君
手塚 仁雄君 中村 哲治君
松原 仁君 山井 和則君
山村 健君 高木 陽介君
山名 靖英君 佐藤 公治君
春名 直章君 矢島 恒夫君
重野 安正君 横光 克彦君
野田 毅君
…………………………………
総務大臣 片山虎之助君
総務副大臣 遠藤 和良君
総務副大臣 小坂 憲次君
総務大臣政務官 滝 実君
総務大臣政務官 山名 靖英君
総務大臣政務官 景山俊太郎君
政府参考人
(総務省情報通信政策局長
) 鍋倉 真一君
参考人
(日本放送協会会長) 海老沢勝二君
参考人
(日本放送協会専務理事・
技師長) 中村 宏君
参考人
(日本放送協会専務理事) 松尾 武君
参考人
(日本放送協会理事) 芳賀 譲君
参考人
(日本放送協会理事) 山村 裕義君
参考人
(日本放送協会理事) 笠井 鉄夫君
参考人
(日本放送協会理事) 山田 勝美君
総務委員会専門員 大久保 晄君
—————————————
委員の異動
三月十六日
辞任 補欠選任
左藤 章君 山本 明彦君
谷 洋一君 中野 清君
野中 広務君 林 幹雄君
伊藤 忠治君 手塚 仁雄君
松崎 公昭君 城島 正光君
同日
辞任 補欠選任
中野 清君 谷 洋一君
林 幹雄君 野中 広務君
山本 明彦君 左藤 章君
城島 正光君 松崎 公昭君
手塚 仁雄君 伊藤 忠治君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件(内閣提出、承認第一号)
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時三十分開議
出席委員
委員長 御法川英文君
理事 荒井 広幸君 理事 佐藤 勉君
理事 渡海紀三朗君 理事 平林 鴻三君
理事 荒井 聰君 理事 田並 胤明君
理事 若松 謙維君 理事 黄川田 徹君
赤城 徳彦君 浅野 勝人君
河野 太郎君 左藤 章君
佐田玄一郎君 阪上 善秀君
滝 実君 橘 康太郎君
谷 洋一君 中野 清君
野中 広務君 林 幹雄君
菱田 嘉明君 平井 卓也君
宮路 和明君 山本 明彦君
山本 公一君 伊藤 忠治君
大出 彰君 玄葉光一郎君
城島 正光君 武正 公一君
手塚 仁雄君 中村 哲治君
松原 仁君 山井 和則君
山村 健君 高木 陽介君
山名 靖英君 佐藤 公治君
春名 直章君 矢島 恒夫君
重野 安正君 横光 克彦君
野田 毅君
…………………………………
総務大臣 片山虎之助君
総務副大臣 遠藤 和良君
総務副大臣 小坂 憲次君
総務大臣政務官 滝 実君
総務大臣政務官 山名 靖英君
総務大臣政務官 景山俊太郎君
政府参考人
(総務省情報通信政策局長
) 鍋倉 真一君
参考人
(日本放送協会会長) 海老沢勝二君
参考人
(日本放送協会専務理事・
技師長) 中村 宏君
参考人
(日本放送協会専務理事) 松尾 武君
参考人
(日本放送協会理事) 芳賀 譲君
参考人
(日本放送協会理事) 山村 裕義君
参考人
(日本放送協会理事) 笠井 鉄夫君
参考人
(日本放送協会理事) 山田 勝美君
総務委員会専門員 大久保 晄君
—————————————
委員の異動
三月十六日
辞任 補欠選任
左藤 章君 山本 明彦君
谷 洋一君 中野 清君
野中 広務君 林 幹雄君
伊藤 忠治君 手塚 仁雄君
松崎 公昭君 城島 正光君
同日
辞任 補欠選任
中野 清君 谷 洋一君
林 幹雄君 野中 広務君
山本 明彦君 左藤 章君
城島 正光君 松崎 公昭君
手塚 仁雄君 伊藤 忠治君
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本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件(内閣提出、承認第一号)
————◇—————
御
御法川英文#1
○御法川委員長 これより会議を開きます。
放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件を議題とし、審査に入ります。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本件審査のため、本日、参考人として日本放送協会の出席を求め、意見を聴取することとし、その人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件を議題とし、審査に入ります。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本件審査のため、本日、参考人として日本放送協会の出席を求め、意見を聴取することとし、その人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御
御法川英文#2
○御法川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
引き続き、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、政府参考人として総務省情報通信政策局長鍋倉真一君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →引き続き、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、政府参考人として総務省情報通信政策局長鍋倉真一君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御
御
御法川英文#4
○御法川委員長 まず、趣旨の説明を聴取いたします。片山総務大臣。
—————————————
放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件
〔本号末尾に掲載〕
—————————————
この発言だけを見る →—————————————
放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件
〔本号末尾に掲載〕
—————————————
片
片山虎之助#5
○片山国務大臣 ただいま議題となりました日本放送協会平成十三年度収支予算、事業計画及び資金計画の提案理由につきまして、御説明申し上げます。
この収支予算、事業計画及び資金計画は、放送法第三十七条第二項の規定に基づきまして、総務大臣の意見を付して国会に提出するものであります。
まず、収支予算につきまして、その概略を申し上げます。
一般勘定事業収支につきましては、事業収入は六千六百三十億円、事業支出は六千五百二億円となっており、事業収支差金百二十七億円は、全額を建設積立資産繰り入れ及び債務償還に使用することとしております。
一般勘定資本収支につきましては、資本収入、資本支出とも千十三億円となっており、放送設備の整備など建設費に七百七十七億円を計上しております。
次に、事業計画につきましては、公共放送の使命と責任を深く認識し、視聴者の要望にこたえ、社会のよりどころとなる公正な報道と多様で質の高い放送番組の放送を行うとともに、衛星デジタル放送の普及促進や新しい放送技術の研究開発等に積極的に取り組み、新たな放送文化の創造を目指すこととしています。
あわせて、協会の主たる経営財源が視聴者の負担する受信料であることを深く認識し、業務全般にわたる改革とその実行を一層推進し、効率的な業務運営を徹底するとともに、受信契約の増加と受信料の確実な収納に努め、視聴者に理解され、かつ信頼される公共放送を実現していくこととしております。
最後に、資金計画につきましては、収支予算及び事業計画に対応する年度中の資金の需要及び調達に関する計画を立てたものであります。
総務大臣の意見といたしましては、これらの収支予算等につきまして、適当なものと認めた上で、デジタル化により放送を取り巻く環境が大きく変化する中、受信料により維持運営される協会は、公共放送の使命を積極的に果たすとともに、受信料の公平負担を一層徹底することが必要であり、また、事業計画等の実施に当たり、特に配意すべき事項を付しております。
具体的には、受信契約締結等の徹底、情報公開制度の適切な運用、地上放送のデジタル化の速やかな実施に向けた取り組み、青少年や視聴覚障害者等に対する放送の充実等の六項目であります。
以上のとおりでありますが、何とぞよろしく御審議の上、御承認のほどをお願い申し上げます。
以上であります。
この発言だけを見る →この収支予算、事業計画及び資金計画は、放送法第三十七条第二項の規定に基づきまして、総務大臣の意見を付して国会に提出するものであります。
まず、収支予算につきまして、その概略を申し上げます。
一般勘定事業収支につきましては、事業収入は六千六百三十億円、事業支出は六千五百二億円となっており、事業収支差金百二十七億円は、全額を建設積立資産繰り入れ及び債務償還に使用することとしております。
一般勘定資本収支につきましては、資本収入、資本支出とも千十三億円となっており、放送設備の整備など建設費に七百七十七億円を計上しております。
次に、事業計画につきましては、公共放送の使命と責任を深く認識し、視聴者の要望にこたえ、社会のよりどころとなる公正な報道と多様で質の高い放送番組の放送を行うとともに、衛星デジタル放送の普及促進や新しい放送技術の研究開発等に積極的に取り組み、新たな放送文化の創造を目指すこととしています。
あわせて、協会の主たる経営財源が視聴者の負担する受信料であることを深く認識し、業務全般にわたる改革とその実行を一層推進し、効率的な業務運営を徹底するとともに、受信契約の増加と受信料の確実な収納に努め、視聴者に理解され、かつ信頼される公共放送を実現していくこととしております。
最後に、資金計画につきましては、収支予算及び事業計画に対応する年度中の資金の需要及び調達に関する計画を立てたものであります。
総務大臣の意見といたしましては、これらの収支予算等につきまして、適当なものと認めた上で、デジタル化により放送を取り巻く環境が大きく変化する中、受信料により維持運営される協会は、公共放送の使命を積極的に果たすとともに、受信料の公平負担を一層徹底することが必要であり、また、事業計画等の実施に当たり、特に配意すべき事項を付しております。
具体的には、受信契約締結等の徹底、情報公開制度の適切な運用、地上放送のデジタル化の速やかな実施に向けた取り組み、青少年や視聴覚障害者等に対する放送の充実等の六項目であります。
以上のとおりでありますが、何とぞよろしく御審議の上、御承認のほどをお願い申し上げます。
以上であります。
御
海
海老沢勝二#7
○海老沢参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成十三年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。
平成十三年度の事業運営に当たりましては、公共放送の使命と責任を深く認識し、視聴者の要望にこたえ、社会のよりどころとなる公正な報道と多様で質の高い放送番組の放送を行うとともに、衛星デジタル放送の普及促進や新しい放送技術の研究開発などに積極的に取り組み、新たな放送文化の創造を目指してまいります。
あわせて、協会の主たる経営財源が視聴者の負担する受信料であることを深く認識し、業務全般にわたる改革とその実行を一層推進し、効率的な業務運営を徹底するとともに、受信契約の増加と受信料の確実な収納に努め、視聴者に理解され、かつ信頼される公共放送を実現してまいります。
主な事業計画について申し上げますと、まず、建設計画におきまして、緊急報道体制強化のための設備やハイビジョン放送充実のための設備の整備を行うとともに、放送会館の整備などを実施いたします。
事業運営計画につきましては、国内放送及び国際放送の充実を図るとともに、放送技術などの調査研究を積極的に推進いたします。
以上の事業計画に対応する収支予算につきましては、一般勘定の事業収支におきまして、受信料などの収入六千六百三十億一千万円、国内放送費などの支出六千五百二億九千万円を計上しております。事業収支差金百二十七億二千万円につきましては、八十九億八千万円を債務償還に使用し、三十七億四千万円を建設積立資産に繰り入れることとしております。
また、資本収支につきましては、支出において、建設費など総額千十三億七千万円を計上し、収入には、それに必要な財源として、減価償却資金など総額千十三億七千万円を計上しております。
なお、受託業務等勘定におきましては、収入七億八千万円、支出六億九千万円を計上しております。
最後に、資金計画につきましては、収支予算及び事業計画に基づいて、資金の需要及び調達を見込んだものであります。
以上、日本放送協会の平成十三年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、そのあらましを申し述べましたが、今後の事業運営に当たりましては、一層効率的な業務運営を徹底し、協会に課せられた責務の遂行に努める所存でございます。
委員各位の変わらざる御協力と御支援をお願いし、あわせて何とぞよろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
この発言だけを見る →平成十三年度の事業運営に当たりましては、公共放送の使命と責任を深く認識し、視聴者の要望にこたえ、社会のよりどころとなる公正な報道と多様で質の高い放送番組の放送を行うとともに、衛星デジタル放送の普及促進や新しい放送技術の研究開発などに積極的に取り組み、新たな放送文化の創造を目指してまいります。
あわせて、協会の主たる経営財源が視聴者の負担する受信料であることを深く認識し、業務全般にわたる改革とその実行を一層推進し、効率的な業務運営を徹底するとともに、受信契約の増加と受信料の確実な収納に努め、視聴者に理解され、かつ信頼される公共放送を実現してまいります。
主な事業計画について申し上げますと、まず、建設計画におきまして、緊急報道体制強化のための設備やハイビジョン放送充実のための設備の整備を行うとともに、放送会館の整備などを実施いたします。
事業運営計画につきましては、国内放送及び国際放送の充実を図るとともに、放送技術などの調査研究を積極的に推進いたします。
以上の事業計画に対応する収支予算につきましては、一般勘定の事業収支におきまして、受信料などの収入六千六百三十億一千万円、国内放送費などの支出六千五百二億九千万円を計上しております。事業収支差金百二十七億二千万円につきましては、八十九億八千万円を債務償還に使用し、三十七億四千万円を建設積立資産に繰り入れることとしております。
また、資本収支につきましては、支出において、建設費など総額千十三億七千万円を計上し、収入には、それに必要な財源として、減価償却資金など総額千十三億七千万円を計上しております。
なお、受託業務等勘定におきましては、収入七億八千万円、支出六億九千万円を計上しております。
最後に、資金計画につきましては、収支予算及び事業計画に基づいて、資金の需要及び調達を見込んだものであります。
以上、日本放送協会の平成十三年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、そのあらましを申し述べましたが、今後の事業運営に当たりましては、一層効率的な業務運営を徹底し、協会に課せられた責務の遂行に努める所存でございます。
委員各位の変わらざる御協力と御支援をお願いし、あわせて何とぞよろしく御審議の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。
御
御
渡
渡海紀三朗#10
○渡海委員 自由民主党の渡海紀三朗でございます。
海老沢参考人以下参考人の皆さん、本日は早朝より御苦労さまでございます。
それでは、平成十三年度NHK予算並びにNHK万般にわたる問題について御質問をさせていただきたいというふうに思います。
我が国の放送の歴史を振り返ってみますと、主にNHKと民間放送といった二元体制のもとで、地上波によるラジオやテレビ、こういった時代が随分長く続いてきたというふうに思っております。
しかし、近年、大変な技術革新が進みまして、そういう中で、今や衛星、またインターネット、こういった新たな伝達手段がそれに加わりました。加えて、運営形態といいますか経営形態といいますか、そういうことを考えましても、CATVとか有料放送といった新たな事業者が加わってきているのが現状でございます。
このような状況の中にあって、NHKとしてはどんな考え方を持って事業を運営されているのか、こういった基本的なことをまずちょっとお伺いをさせていただきたいと思っております。
NHKは日ごろから、先ほど大臣のごあいさつにも公共放送としてのNHKという言葉があったわけでありますが、みずからも公共放送としての使命等々の発言をされておるわけであります。海老沢会長自身も「デジタル公共放送論」という本をお書きになっておりますが、放送ということを考えましたときに、経営形態で考えてみますと、日本にはありませんけれども、国営放送といった放送がまず考えられますね。それから、広告料収入等でやっている民間放送、いわゆる民放がある。また、先ほども申し上げましたように、有料放送といったような視聴者との契約関係によって行われている放送もございます。先ほども申し上げましたように、NHKは公共放送というふうに言われています。主にこの四つの形態が考えられると思います。
国営、民放、そして有料放送というのは概念は割とはっきりしているような気がするのですが、公共放送というのはもうひとつちょっとわかりにくい響きがあるな、私はそんなふうに感じます。
中には、NHKは公共放送と言っているのだから、もちろん受信料で運営をされている、受信料を我々も取られているということはわかっているけれども、税金の中から随分支出がされているのではないか、要するに国からお金が随分出ているのではないか、こんなふうに思っている方がいらっしゃるのではないか。恥ずかしい話ですが、私も、予算の中身をしっかり見るまでは、大分税金が出ているのだろうなと、まだ国会に出てくる前でありますけれども、そんなことも考えていた一人でありますから、率直にそういうふうに申し上げたい。
そこで、この公共放送ということについて、言葉の定義といいますか、公共放送というのは一体どういうものであるというふうに考えておられるか、海老沢会長のお考えをまず聞かせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →海老沢参考人以下参考人の皆さん、本日は早朝より御苦労さまでございます。
それでは、平成十三年度NHK予算並びにNHK万般にわたる問題について御質問をさせていただきたいというふうに思います。
我が国の放送の歴史を振り返ってみますと、主にNHKと民間放送といった二元体制のもとで、地上波によるラジオやテレビ、こういった時代が随分長く続いてきたというふうに思っております。
しかし、近年、大変な技術革新が進みまして、そういう中で、今や衛星、またインターネット、こういった新たな伝達手段がそれに加わりました。加えて、運営形態といいますか経営形態といいますか、そういうことを考えましても、CATVとか有料放送といった新たな事業者が加わってきているのが現状でございます。
このような状況の中にあって、NHKとしてはどんな考え方を持って事業を運営されているのか、こういった基本的なことをまずちょっとお伺いをさせていただきたいと思っております。
NHKは日ごろから、先ほど大臣のごあいさつにも公共放送としてのNHKという言葉があったわけでありますが、みずからも公共放送としての使命等々の発言をされておるわけであります。海老沢会長自身も「デジタル公共放送論」という本をお書きになっておりますが、放送ということを考えましたときに、経営形態で考えてみますと、日本にはありませんけれども、国営放送といった放送がまず考えられますね。それから、広告料収入等でやっている民間放送、いわゆる民放がある。また、先ほども申し上げましたように、有料放送といったような視聴者との契約関係によって行われている放送もございます。先ほども申し上げましたように、NHKは公共放送というふうに言われています。主にこの四つの形態が考えられると思います。
国営、民放、そして有料放送というのは概念は割とはっきりしているような気がするのですが、公共放送というのはもうひとつちょっとわかりにくい響きがあるな、私はそんなふうに感じます。
中には、NHKは公共放送と言っているのだから、もちろん受信料で運営をされている、受信料を我々も取られているということはわかっているけれども、税金の中から随分支出がされているのではないか、要するに国からお金が随分出ているのではないか、こんなふうに思っている方がいらっしゃるのではないか。恥ずかしい話ですが、私も、予算の中身をしっかり見るまでは、大分税金が出ているのだろうなと、まだ国会に出てくる前でありますけれども、そんなことも考えていた一人でありますから、率直にそういうふうに申し上げたい。
そこで、この公共放送ということについて、言葉の定義といいますか、公共放送というのは一体どういうものであるというふうに考えておられるか、海老沢会長のお考えをまず聞かせていただきたいと思います。
海
海老沢勝二#11
○海老沢参考人 公共放送という定義でございますけれども、放送を含め、法律上の明確な定義は今ありません。ただ、かつて郵政大臣のもとに設けられました放送政策懇談会で、放送事業者の経営形態を三つに分類したものがあります。その一つは、国によって直接管理運営される国営放送。それから、法律等に直接その存立の基盤を置いて設立された公共的事業体により、営利を目的とすることなく、主として受信料等を財源として運営される公共放送。三つ目として、営利を目的とする私企業により、広告収入等を財源として運営される民間放送。こういう三つの分類がされたことがあります。
私ども、放送法に基づいて事業を運営しているわけでありますけれども、この放送法に沿って言いますと、営利を目的とすることなく、財源を含め広く国民に存立基盤を置いて、放送サービスの面では、言論報道の多元性の確保、放送番組の質的水準の確保、過去のすぐれた日本の文化の保存や新しい文化を創造する、障害者向けの番組などによる公共の福祉の実現、災害時のライフライン機能としての役割を全うしていくのが公共放送だろう、そういうふうに意義づけているわけであります。
言いかえれば、いつでもどこでもだれでもが、安い料金で必要な情報、質の高い番組が、全国くまなく、全国津々浦々にあまねく行きわたるということです。つまり、情報に格差なく、そして情報弱者をつくらないようにするというのが公共放送の使命であろう、私どもはそう考えております。
ただ、電波、放送というものは、非常に有限、希少価値でありますし、国民共有の財産と言われております。その国民の財産を使うわけでありますから、そういう面では、すべての放送事業者は、放送の公共性が求められているだろうと思っております。そういう面では、我々は、有効な電波という資源を国民視聴者のために使っていく、そういう姿勢で臨むべきだろうと思っております。
この発言だけを見る →私ども、放送法に基づいて事業を運営しているわけでありますけれども、この放送法に沿って言いますと、営利を目的とすることなく、財源を含め広く国民に存立基盤を置いて、放送サービスの面では、言論報道の多元性の確保、放送番組の質的水準の確保、過去のすぐれた日本の文化の保存や新しい文化を創造する、障害者向けの番組などによる公共の福祉の実現、災害時のライフライン機能としての役割を全うしていくのが公共放送だろう、そういうふうに意義づけているわけであります。
言いかえれば、いつでもどこでもだれでもが、安い料金で必要な情報、質の高い番組が、全国くまなく、全国津々浦々にあまねく行きわたるということです。つまり、情報に格差なく、そして情報弱者をつくらないようにするというのが公共放送の使命であろう、私どもはそう考えております。
ただ、電波、放送というものは、非常に有限、希少価値でありますし、国民共有の財産と言われております。その国民の財産を使うわけでありますから、そういう面では、すべての放送事業者は、放送の公共性が求められているだろうと思っております。そういう面では、我々は、有効な電波という資源を国民視聴者のために使っていく、そういう姿勢で臨むべきだろうと思っております。
渡
渡海紀三朗#12
○渡海委員 定義ということで、もう少し浅い意味で御質問したのですが、使命なり役割についても今お答えをいただいたというふうに思っております。どうか、その趣旨をこれからも守っていただいて、国民の利益になる、そういった立場に立って事業を運営していただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。
ちょっと急に振りますが、せっかく副大臣が御出席でございますので、今の海老沢参考人の御意見を聞かれまして、副大臣の感想を。
この発言だけを見る →ちょっと急に振りますが、せっかく副大臣が御出席でございますので、今の海老沢参考人の御意見を聞かれまして、副大臣の感想を。
小
小坂憲次#13
○小坂副大臣 今海老沢会長がお答えをされましたように、放送法の趣旨も、NHKの公共放送としての使命は、公共の福祉に着目をして、そしてあまねく受信をされ、必要な情報をいつでもどこでも入手していただけるようなサービスを心がけなさい、こういうふうに規定しているわけですね。
公共放送のあり方というのは、国営放送でないその最大の違いは、国営放送は政府が運営をするということになって、政府の意思に基づいてその放送内容が一つの方向性を持つという可能性がある。しかし、公共放送の場合には、幅広い受信者によって負担をされて、そして受信料、いわゆる負担金に基づいて運営をされているということから中立性が担保できる、この辺が大きな違いだと思うのです。そういう意味で、公共放送の使命に今後とも着目をしながら、節度ある運営の中で国民に愛される良質な番組を提供してもらえれば私どもは大変にありがたい。
そういう意味で、ただいまの会長の趣旨にのっとって今後とも運営されることを期待しております。
この発言だけを見る →公共放送のあり方というのは、国営放送でないその最大の違いは、国営放送は政府が運営をするということになって、政府の意思に基づいてその放送内容が一つの方向性を持つという可能性がある。しかし、公共放送の場合には、幅広い受信者によって負担をされて、そして受信料、いわゆる負担金に基づいて運営をされているということから中立性が担保できる、この辺が大きな違いだと思うのです。そういう意味で、公共放送の使命に今後とも着目をしながら、節度ある運営の中で国民に愛される良質な番組を提供してもらえれば私どもは大変にありがたい。
そういう意味で、ただいまの会長の趣旨にのっとって今後とも運営されることを期待しております。
渡
渡海紀三朗#14
○渡海委員 ありがとうございました。
それでは、そのような考え方のもと、今回このNHKの平成十三年度の事業運営計画とか、最近新たにまとめられておりました「IT時代のNHKビジョン」というものがございますけれども、それらのことを、先ほどのような役割といいますか使命といいますか、具体的にどのように反映をされているのか、参考人の御意見を聞かせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →それでは、そのような考え方のもと、今回このNHKの平成十三年度の事業運営計画とか、最近新たにまとめられておりました「IT時代のNHKビジョン」というものがございますけれども、それらのことを、先ほどのような役割といいますか使命といいますか、具体的にどのように反映をされているのか、参考人の御意見を聞かせていただきたいと思います。
海
海老沢勝二#15
○海老沢参考人 NHKの使命、役割はいつの時代でも変わらないものだろう。今、IT革命の時代になり、いわゆる多メディア・多チャンネルの時代と言われております。私どもは、そういう新しい技術開発の成果というものを取り入れながら、それを活用しながら、視聴者に質の高い、心を豊かにするような番組を提供するのが使命だろうと思っております。
そういう面で、この三カ年の事業運営指針というものをまとめたわけでありますけれども、基本は、やはり一つは受信料を値上げしない。つまり、視聴者国民に新たな負担をかけない、いわゆる効率のいい事業運営をして新たな負担をかけないように努力することが一点であります。
そういう面で、私は、向こう三年間は受信料の値上げをしないように努力するということを公約しているわけであります。その上に立って、それならば、受信料を値上げしない中でどのように番組の質を向上させるかということであります。できるだけ経費の節減を図りながら、そして職員の士気を高め、そういう中で、我々はあくまでも視聴者国民にサービスするんだ、そういう高い志を持っていい番組をつくろうということで今呼びかけております。
そういう中で、今世界の共通の課題になっております人口、食料問題、エネルギー資源、環境問題、あるいは青少年の健全な育成をどう図るか、そういう世界的な課題をできるだけわかりやすく国民にその材料を提供し、そして心と物の調和ある発展といいますか、そういうことを目指しながらいい番組を提供する、それが我々の使命だろうと思っております。
この発言だけを見る →そういう面で、この三カ年の事業運営指針というものをまとめたわけでありますけれども、基本は、やはり一つは受信料を値上げしない。つまり、視聴者国民に新たな負担をかけない、いわゆる効率のいい事業運営をして新たな負担をかけないように努力することが一点であります。
そういう面で、私は、向こう三年間は受信料の値上げをしないように努力するということを公約しているわけであります。その上に立って、それならば、受信料を値上げしない中でどのように番組の質を向上させるかということであります。できるだけ経費の節減を図りながら、そして職員の士気を高め、そういう中で、我々はあくまでも視聴者国民にサービスするんだ、そういう高い志を持っていい番組をつくろうということで今呼びかけております。
そういう中で、今世界の共通の課題になっております人口、食料問題、エネルギー資源、環境問題、あるいは青少年の健全な育成をどう図るか、そういう世界的な課題をできるだけわかりやすく国民にその材料を提供し、そして心と物の調和ある発展といいますか、そういうことを目指しながらいい番組を提供する、それが我々の使命だろうと思っております。
渡
渡海紀三朗#16
○渡海委員 今、番組の質の向上というお言葉がございましたが、NHKの番組の中には、これは私見でございますが、確かに私も非常に興味を持っている番組もあります。NHKの応援をするわけではありませんけれども、ぜひ視聴者のニーズとか反応、そういうことに、これまでも十分注意はされていると思いますが、やはり敏感にそのことを感じていただきたい。そして、先ほど多数の人にあまねくという話がございました。偏った報道とか、偏った意見にならないように注意をしていただいて、これからもいい番組を供給するようにしていただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。
そういった一方、最近の新聞等で、実はNHKに対して、どことは言いませんが、NHKが肥大化しているではないか、このままでいいのかというふうな記事もございます。そして、先ほども冒頭に申し上げましたように、通信の手段、放送の手段というものもやはり随分変わってまいりました。通信と放送というものの境界も非常にあいまいになってきた。こういう時代にあって、NHKの位置づけというものを明確にしなければいけない、こういう意見もあるわけでございます。
当委員会でも過去においてそういう議論もなされたようでございますけれども、要は、安定した収入、受信料収入というもので運営をされているということになれば、やはりそのベースに立ってNHKのやるべき使命もあるし、同時に、その範囲もある程度、足かせとは言わないまでも、やり過ぎてはいけない部分というのが出てくるのではないかという意見がございます。ある意味で非常に大きな組織でもありますし、肥大化すれば、他の放送なり他の分野なりにさまざまな影響が及ぶのではないかというふうに危惧をされている声も聞かれるわけでございます。
例えば、インターネットでニュースを配信されている。私もじっと考えてみて、見たい人にとってみればこれは非常にいいことなんですね。必ずしもこの行為そのものが悪いというふうには思わないわけであります。しかし、先ほど来の放送の趣旨等からこういう意見があるわけでございます。
そういう巨大化とか肥大化とかいう批判に対して、公共放送のNHKとしてはどういうふうにお考えになっているのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →そういった一方、最近の新聞等で、実はNHKに対して、どことは言いませんが、NHKが肥大化しているではないか、このままでいいのかというふうな記事もございます。そして、先ほども冒頭に申し上げましたように、通信の手段、放送の手段というものもやはり随分変わってまいりました。通信と放送というものの境界も非常にあいまいになってきた。こういう時代にあって、NHKの位置づけというものを明確にしなければいけない、こういう意見もあるわけでございます。
当委員会でも過去においてそういう議論もなされたようでございますけれども、要は、安定した収入、受信料収入というもので運営をされているということになれば、やはりそのベースに立ってNHKのやるべき使命もあるし、同時に、その範囲もある程度、足かせとは言わないまでも、やり過ぎてはいけない部分というのが出てくるのではないかという意見がございます。ある意味で非常に大きな組織でもありますし、肥大化すれば、他の放送なり他の分野なりにさまざまな影響が及ぶのではないかというふうに危惧をされている声も聞かれるわけでございます。
例えば、インターネットでニュースを配信されている。私もじっと考えてみて、見たい人にとってみればこれは非常にいいことなんですね。必ずしもこの行為そのものが悪いというふうには思わないわけであります。しかし、先ほど来の放送の趣旨等からこういう意見があるわけでございます。
そういう巨大化とか肥大化とかいう批判に対して、公共放送のNHKとしてはどういうふうにお考えになっているのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
海
海老沢勝二#17
○海老沢参考人 NHKに対して、NHKが巨大化、肥大化するのではなかろうかという意見については、私も聞いておりますけれども、NHKが、今の組織といいますか運営の中では、そういう巨大化、肥大化になりようがないというのが私どもの率直な感想でございます。
といいますのは、NHKの予算、決算、受信料を値上げするかどうかにつきましては、すべて国民の代表でありますこの国会で承認されるということになっております。そういう面で、この十一年間、受信料は値上げしないで我々は努力してきているわけであります。そういう受信料の枠の中でいろいろ創意工夫をしながら、視聴者国民にとってのサービスを展開しているわけであります。それは、放送というものは技術の歴史と言われてもおります。つまり、常に新しい技術開発の成果を取り入れて、そしてそれを視聴者に提供する、我々は、放送は技術を活用した文化だというふうに言っております。そういう中での事業運営でございます。
そういう面で、NHKの放送界に占めるシェアというのも年々低下しております。平成五年では、NHKのシェアは一九・六%ありました。現在、平成十一年度では、これがマイナス二・一%、つまり一七・五%まで減ってきております。というのは、ほかの民間放送なり、あるいはCSなりCATV等がだんだん大きくなってきているということであります。
そういう中で、私どもは、あくまでも視聴者国民に対して質のいい番組を提供する。つまり、視聴率の競争とか市場原理だけにとらわれることなく、やはり障害者への福祉番組とか、いわゆる学校放送なり、あるいは教育とか教養番組に力を入れるとか、そういう面で、マイノリティーへのサービスも十分やっているわけであります。報道、教育、娯楽という四つの分野をバランスよく提供しながら、国民の文化水準の向上に役立てる、そういう姿勢でやっておりますので、今後とも肥大化、巨大化するわけではありませんし、我々は、あくまでも節度を持って取り組んでいくということを改めて表明しておきたいと思います。
この発言だけを見る →といいますのは、NHKの予算、決算、受信料を値上げするかどうかにつきましては、すべて国民の代表でありますこの国会で承認されるということになっております。そういう面で、この十一年間、受信料は値上げしないで我々は努力してきているわけであります。そういう受信料の枠の中でいろいろ創意工夫をしながら、視聴者国民にとってのサービスを展開しているわけであります。それは、放送というものは技術の歴史と言われてもおります。つまり、常に新しい技術開発の成果を取り入れて、そしてそれを視聴者に提供する、我々は、放送は技術を活用した文化だというふうに言っております。そういう中での事業運営でございます。
そういう面で、NHKの放送界に占めるシェアというのも年々低下しております。平成五年では、NHKのシェアは一九・六%ありました。現在、平成十一年度では、これがマイナス二・一%、つまり一七・五%まで減ってきております。というのは、ほかの民間放送なり、あるいはCSなりCATV等がだんだん大きくなってきているということであります。
そういう中で、私どもは、あくまでも視聴者国民に対して質のいい番組を提供する。つまり、視聴率の競争とか市場原理だけにとらわれることなく、やはり障害者への福祉番組とか、いわゆる学校放送なり、あるいは教育とか教養番組に力を入れるとか、そういう面で、マイノリティーへのサービスも十分やっているわけであります。報道、教育、娯楽という四つの分野をバランスよく提供しながら、国民の文化水準の向上に役立てる、そういう姿勢でやっておりますので、今後とも肥大化、巨大化するわけではありませんし、我々は、あくまでも節度を持って取り組んでいくということを改めて表明しておきたいと思います。
渡
渡海紀三朗#18
○渡海委員 その件については、やはりそういう声が余り起こってこないように、今お話しになりましたように、ぜひ注意をしていただきたいというふうに思います。
余り時間がありませんが、実はあるところで、今から十年たったらテレビは全体の五%ぐらいの情報提供しかできないのではないか、こんな御意見も聞いたのですね。今すぐそういう時代が来ようとしている。
例えば、我が党のことで恐縮でありますが、たしか先日の党大会は、インターネットで動画で配信をされておりましたね。これがますます、例えばインターネットの情報量が技術革新によって大容量のものが送れるということになれば、今のテレビという衛星と地上波、これはNHKの場合は衛星、地上波、今全部で五波持っておられるのですかね、その手段ではないような方法でどんどんと配信をされるような時代が来る。
通信と放送の整理というのは、これは単にNHKがどうのこうのということだけではなくて、電波行政も含め、もっともっと整理をしていかなければいけない時代に入ったとは思っておるわけでありますが、そういった場合に、常に今までの考え方だけではやっていけない時代が必ず来るのではないかな、私はそんな懸念をいたしております。そういう中で、先ほどのような良質な情報を提供していく、良質な番組を提供していくという使命を果たすためには、ただ単にここだけでとどまっているということでは、実はNHKの使命を果たせないかもしれないという逆の問題も出てくるような心配を私はいたしております。
どうかそういう点を視点に入れて、これからもそういった批判の問題、逆に言うとあるところにとどまっていたら使命が果たせないという問題をどのように解決していくかということを常に議論として、テーマとして考えていただいて、今後とも公共放送としての役割を果たしていただきますようにお願いを申し上げまして、もうちょっとだけ時間がありますから、最後に、もし会長の感想がありましたら、お聞かせをいただきたい。
この発言だけを見る →余り時間がありませんが、実はあるところで、今から十年たったらテレビは全体の五%ぐらいの情報提供しかできないのではないか、こんな御意見も聞いたのですね。今すぐそういう時代が来ようとしている。
例えば、我が党のことで恐縮でありますが、たしか先日の党大会は、インターネットで動画で配信をされておりましたね。これがますます、例えばインターネットの情報量が技術革新によって大容量のものが送れるということになれば、今のテレビという衛星と地上波、これはNHKの場合は衛星、地上波、今全部で五波持っておられるのですかね、その手段ではないような方法でどんどんと配信をされるような時代が来る。
通信と放送の整理というのは、これは単にNHKがどうのこうのということだけではなくて、電波行政も含め、もっともっと整理をしていかなければいけない時代に入ったとは思っておるわけでありますが、そういった場合に、常に今までの考え方だけではやっていけない時代が必ず来るのではないかな、私はそんな懸念をいたしております。そういう中で、先ほどのような良質な情報を提供していく、良質な番組を提供していくという使命を果たすためには、ただ単にここだけでとどまっているということでは、実はNHKの使命を果たせないかもしれないという逆の問題も出てくるような心配を私はいたしております。
どうかそういう点を視点に入れて、これからもそういった批判の問題、逆に言うとあるところにとどまっていたら使命が果たせないという問題をどのように解決していくかということを常に議論として、テーマとして考えていただいて、今後とも公共放送としての役割を果たしていただきますようにお願いを申し上げまして、もうちょっとだけ時間がありますから、最後に、もし会長の感想がありましたら、お聞かせをいただきたい。
海
海老沢勝二#19
○海老沢参考人 今、渡海先生御指摘のように、IT時代に入りまして、インターネットが世界的に普及されてきております。今後とも、新しい伝送路といいますか、道具がどんどん開発、普及してくるだろうと思っております。
そういう面で、我々は、情報格差あるいは情報格差を出さないようにするためには、いろいろな伝送路、道具、そういう手段を使わなければ、すべての国民に情報が行き渡らないという時代になってきたのだろうと思います。新しい手段、道具というものも活用しなければ公共放送の使命が全うできない、今そういう時代だろうと思います。そういう面で、我々はできるだけ視聴者国民の理解を得ながら、そういう情報を端末に向けて発信していく姿勢をこれから考えなきゃならぬだろう、そういう第一歩を踏み出したということであります。
ただ、我々、いたずらに民業圧迫とか巨大化ということではなくて、視聴者のニーズに十分こたえる中で、いろいろまた皆さんの意見を聞きながら対応していきたい、そう思っているところであります。
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ただ、我々、いたずらに民業圧迫とか巨大化ということではなくて、視聴者のニーズに十分こたえる中で、いろいろまた皆さんの意見を聞きながら対応していきたい、そう思っているところであります。
渡
御
阪
阪上善秀#22
○阪上委員 自民党の阪上善秀でございます。
NHKの巨大化、肥大化について、違った観点から質問をしていきたいと思います。海老沢会長の雄弁家はよく存じ上げておりますので、答弁はなるべく簡潔にお願いをいたしたいとまず要望いたしておきたいと思います。
先日、新聞の社説で「このままでいいのか」という大きな見出しで、NHKの肥大化の問題を取り上げておりました。この問題につきましては、私もかねがね気になっておったところでございます。詳細に内容を読んでみますと、NHKが昨年の暮れから始めたインターネットを通じたニュース提供は通信事業への参入であり、放送法にも反すると指摘をしておりました。また、こうした取り組みが法改正をきちんとしたことでもなしに、議論がないまま行われていることに問題があるのではないかと指摘をしております。
議論につきましては、昨年の通常国会のNHK予算の審議の際にも、NHKがインターネットを通して情報を提供することについて議論が行われたように記憶をいたしております。当時の八代郵政大臣も、この件に触れた答弁をされていたと思います。
そこで、総務省に確認したいのですが、現在NHKが行っているインターネットを通じたニュース等の提供は放送法に違反しているという考え方もございます。新聞では、当時大臣はこうした事業展開に否定的な答弁をしたと書かれておりますが、この確認をいたしておきたいと思います。
この発言だけを見る →NHKの巨大化、肥大化について、違った観点から質問をしていきたいと思います。海老沢会長の雄弁家はよく存じ上げておりますので、答弁はなるべく簡潔にお願いをいたしたいとまず要望いたしておきたいと思います。
先日、新聞の社説で「このままでいいのか」という大きな見出しで、NHKの肥大化の問題を取り上げておりました。この問題につきましては、私もかねがね気になっておったところでございます。詳細に内容を読んでみますと、NHKが昨年の暮れから始めたインターネットを通じたニュース提供は通信事業への参入であり、放送法にも反すると指摘をしておりました。また、こうした取り組みが法改正をきちんとしたことでもなしに、議論がないまま行われていることに問題があるのではないかと指摘をしております。
議論につきましては、昨年の通常国会のNHK予算の審議の際にも、NHKがインターネットを通して情報を提供することについて議論が行われたように記憶をいたしております。当時の八代郵政大臣も、この件に触れた答弁をされていたと思います。
そこで、総務省に確認したいのですが、現在NHKが行っているインターネットを通じたニュース等の提供は放送法に違反しているという考え方もございます。新聞では、当時大臣はこうした事業展開に否定的な答弁をしたと書かれておりますが、この確認をいたしておきたいと思います。
小
小坂憲次#23
○小坂副大臣 阪上議員御指摘のように、新聞にそのようなことが記事で出ておりました。NHKは、昨年十二月末から、インターネットを利用して、BS放送の番組でございます「いつでもニュース」等を提供いたしております。
八代大臣の答弁ということが御指摘ありましたが、当時私も同じ委員会に出ておりまして答弁に携わっておりましたが、八代大臣は当時「NHKがこのようなサービスを本来業務として行うことにつきましては、」という形で見解を述べまして、インターネットを使ったような事業も、これをあくまでも本来業務としてやる場合には放送法の改正が必要であろう、こういう見解を述べております。
私どもは、現在行われておりますインターネットの提供は、放送番組を単純に二次利用するものであって、かつ、NHKの本来業務である国内放送、また放送及び受信の進歩発展に必要な調査研究、そしてまた国際放送等の業務、これは放送法の九条第一項でございますが、それに比べて規模、態様においても非常にわずか、僅少であって、そして放送法の第九条の二項に規定しております附帯業務の範囲内にとどまっているという認識を持っておりまして、この範囲内である限り、これは放送法の改正を要しないで提供が可能であろう、こう考えております。
しかしながら、将来にわたって、品質等で、内容が放送と同等のものと認定されるような状況に変化してくる場合には、また放送法の問題というのは考えていかなきゃいけない、このように考えているところでございます。
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私どもは、現在行われておりますインターネットの提供は、放送番組を単純に二次利用するものであって、かつ、NHKの本来業務である国内放送、また放送及び受信の進歩発展に必要な調査研究、そしてまた国際放送等の業務、これは放送法の九条第一項でございますが、それに比べて規模、態様においても非常にわずか、僅少であって、そして放送法の第九条の二項に規定しております附帯業務の範囲内にとどまっているという認識を持っておりまして、この範囲内である限り、これは放送法の改正を要しないで提供が可能であろう、こう考えております。
しかしながら、将来にわたって、品質等で、内容が放送と同等のものと認定されるような状況に変化してくる場合には、また放送法の問題というのは考えていかなきゃいけない、このように考えているところでございます。
阪
阪上善秀#24
○阪上委員 NHKは放送法に基づく特殊法人であり、その業務範囲は放送法に規定されております。インターネットは通信手段であり、これを放送に活用していくことは放送本来の役割を超えるおそれがあるとも指摘されておりました。
私は、よりよい放送を実現するために通信を手段として活用することは、これからもっともっと検討すべきものであると考えております。あくまでも放送を充実させるという観点こそが重要ではないかと思います。このような指摘に対するNHKの見解をお伺いいたします。
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海
海老沢勝二#25
○海老沢参考人 技術の革新によりましてインターネットが世界的に普及をしてきておるということは、もう御存じのとおりでございます。そういう中で、こういう新しい、放送と通信の融合といいますか、垣根が低くなってくる。新しい道具といいますか伝送路を使わないと、大災害が起こった場合、例えば阪神・淡路大震災が起こった場合に、携帯端末を持って避難した人たちに的確に情報を伝えなければならないということなど、私ども、ラジオなりいろいろ使ってきましたけれども、インターネット時代になりますと、今度は新しいいろいろな使い方がまた出てくると思います。
そういうところに正確な情報を伝えたい、そのために放送を補完するといいますか、そういう道具も使わなければ視聴者のニーズにこたえることができないだろう。そういう意味で、去年の十二月の末からインターネットにニュースを提供する、これもあくまでも放送したものを単純に二次利用したもの、つまり放送を補完する意味合いで、今やっているところであります。
そういう面で、これから将来どこまでそれが発展するか、放送と同じような画面なり音声デジタル時代になれば、またその時点でいろいろ法の整備等を考えなければならないだろう、そう思っているところであります。
この発言だけを見る →そういうところに正確な情報を伝えたい、そのために放送を補完するといいますか、そういう道具も使わなければ視聴者のニーズにこたえることができないだろう。そういう意味で、去年の十二月の末からインターネットにニュースを提供する、これもあくまでも放送したものを単純に二次利用したもの、つまり放送を補完する意味合いで、今やっているところであります。
そういう面で、これから将来どこまでそれが発展するか、放送と同じような画面なり音声デジタル時代になれば、またその時点でいろいろ法の整備等を考えなければならないだろう、そう思っているところであります。
阪
阪上善秀#26
○阪上委員 また、この社説では同時に、NHKの関連団体について、全体の規模も大手民放に匹敵するほどになり、他の特殊法人と同様にOBの天下り先になっているとも指摘をいたしております。このような関連団体を隠れみのに、NHKは、回線リセールなど放送法の制約でみずからはできない通信事業への進出を模索しているという指摘も聞きますが、事実はどうでしょうか。
関連団体の実態と、NHK本体が通信事業へ進出する意思があるかどうか、考えをお聞きいたします。
この発言だけを見る →関連団体の実態と、NHK本体が通信事業へ進出する意思があるかどうか、考えをお聞きいたします。
山
山村裕義#27
○山村参考人 お答えいたします。
まず最初にNHKの関連団体でございますが、平成十一年度の売り上げが二千五百九億円でございます。ただ、このうちNHKの関連団体相互の取引を除いて、NHK及び関連団体以外との取引は千百五十八億円であります。一方、在京の民放キー局でございますが、多いところは三千億円を超え、少ないところでも二千億円を超えるというのが現状でございまして、私どもとしては、大手民放に匹敵するほどであるという指摘は当たらないというふうに考えております。
また、OBの天下り先云々の件でございますが、NHKの関連団体につきましては、もう御案内のとおり、NHK業務の効率的な運営とかノウハウの社会還元、そういったものを目的としたものでありまして、NHKの退職者のうち、ノウハウを生かして、しかも専門能力それから技術力というものを持った人たちのみを関連団体の役員、従業員に雇用して、その人材を活用しているということでございまして、いわゆる天下りの指摘は当たらないというふうに考えます。
回線リセールにつきましては、これはあくまでもNHKの経費の節減が目的でありまして、これによって約二億円の経費節減を見込んでおりまして、NHKグループが通信事業に進出をするという考えは、今のところございません。
ちょっと長くなって、恐縮でございます。
この発言だけを見る →まず最初にNHKの関連団体でございますが、平成十一年度の売り上げが二千五百九億円でございます。ただ、このうちNHKの関連団体相互の取引を除いて、NHK及び関連団体以外との取引は千百五十八億円であります。一方、在京の民放キー局でございますが、多いところは三千億円を超え、少ないところでも二千億円を超えるというのが現状でございまして、私どもとしては、大手民放に匹敵するほどであるという指摘は当たらないというふうに考えております。
また、OBの天下り先云々の件でございますが、NHKの関連団体につきましては、もう御案内のとおり、NHK業務の効率的な運営とかノウハウの社会還元、そういったものを目的としたものでありまして、NHKの退職者のうち、ノウハウを生かして、しかも専門能力それから技術力というものを持った人たちのみを関連団体の役員、従業員に雇用して、その人材を活用しているということでございまして、いわゆる天下りの指摘は当たらないというふうに考えます。
回線リセールにつきましては、これはあくまでもNHKの経費の節減が目的でありまして、これによって約二億円の経費節減を見込んでおりまして、NHKグループが通信事業に進出をするという考えは、今のところございません。
ちょっと長くなって、恐縮でございます。
阪
阪上善秀#28
○阪上委員 NHKに対するさまざまな批判の中に、こうした関連団体を隠れみのに使ってNHKが業務の拡大を図っているのではないかという指摘もございます。
NHKは、本来、こうした関連団体が適切に業務を行うよう指導するのがあるべき姿であると思います。NHKは、NHKの出資を受ける関連団体がその出資目的に沿った事業を行うように指導監督する責任があると思いますが、そうした指導や監督は具体的にどのようにされておりますのか、お伺いをいたします。
この発言だけを見る →NHKは、本来、こうした関連団体が適切に業務を行うよう指導するのがあるべき姿であると思います。NHKは、NHKの出資を受ける関連団体がその出資目的に沿った事業を行うように指導監督する責任があると思いますが、そうした指導や監督は具体的にどのようにされておりますのか、お伺いをいたします。
山
山村裕義#29
○山村参考人 今御指摘のように、私どもは指導監督する責任があるし、それを今きっちりやっているというふうに考えております。
NHKの関連団体は、当然のことでございますが、公共放送NHKの信頼を失ってはならないというふうに考えておりまして、関連団体にふさわしい節度と適正さを持って運営されるよう、日常的に必要な管理指導を行っております。
具体的には、例えば、NHKとの協議事項なども含めまして、関連団体の運営に関する共通基準、これは関連団体運営基準と申しますが、これをつくったり、NHKの役職員が団体に非常勤で役員に就任をしたり、関連団体との話し合い、協議会等を通じてNHKの経営意思の徹底でありますとか必要な指導管理を行っているところであります。
この発言だけを見る →NHKの関連団体は、当然のことでございますが、公共放送NHKの信頼を失ってはならないというふうに考えておりまして、関連団体にふさわしい節度と適正さを持って運営されるよう、日常的に必要な管理指導を行っております。
具体的には、例えば、NHKとの協議事項なども含めまして、関連団体の運営に関する共通基準、これは関連団体運営基準と申しますが、これをつくったり、NHKの役職員が団体に非常勤で役員に就任をしたり、関連団体との話し合い、協議会等を通じてNHKの経営意思の徹底でありますとか必要な指導管理を行っているところであります。