環境委員会
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会
会議録情報#0
平成二十六年四月一日(火曜日)
午前九時開議
出席委員
委員長 伊藤信太郎君
理事 泉原 保二君 理事 うえの賢一郎君
理事 田中 和徳君 理事 盛山 正仁君
理事 吉野 正芳君 理事 吉田 泉君
理事 河野 正美君 理事 斉藤 鉄夫君
青山 周平君 赤枝 恒雄君
穴見 陽一君 井野 俊郎君
井上 貴博君 石川 昭政君
小倉 將信君 大串 正樹君
川田 隆君 菅野さちこ君
熊田 裕通君 小林 史明君
新谷 正義君 助田 重義君
田畑 裕明君 高橋ひなこ君
藤井比早之君 藤原 崇君
牧原 秀樹君 宮崎 政久君
八木 哲也君 荒井 聰君
生方 幸夫君 上野ひろし君
小沢 鋭仁君 百瀬 智之君
浮島 智子君 中島 克仁君
林 宙紀君 野間 健君
…………………………………
環境大臣 石原 伸晃君
環境副大臣 井上 信治君
環境大臣政務官 牧原 秀樹君
環境大臣政務官 浮島 智子君
政府特別補佐人
(原子力規制委員会委員長) 田中 俊一君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 中野 節君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 広瀬 行成君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 義本 博司君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 田中 正朗君
政府参考人
(資源エネルギー庁電力・ガス事業部長) 高橋 泰三君
政府参考人
(環境省大臣官房長) 鈴木 正規君
政府参考人
(環境省水・大気環境局長) 小林 正明君
政府参考人
(原子力規制庁長官官房審議官) 大村 哲臣君
政府参考人
(原子力規制庁長官官房原子力安全技術総括官) 竹内 大二君
政府参考人
(原子力規制庁放射線防護対策部長) 黒木 慶英君
環境委員会専門員 仲川 勝裕君
—————————————
委員の異動
四月一日
辞任 補欠選任
穴見 陽一君 八木 哲也君
井野 俊郎君 宮崎 政久君
井林 辰憲君 川田 隆君
岩田 和親君 田畑 裕明君
大久保三代君 大串 正樹君
藤原 崇君 藤井比早之君
小沢 鋭仁君 上野ひろし君
林 宙紀君 小池 政就君
同日
辞任 補欠選任
大串 正樹君 熊田 裕通君
川田 隆君 井林 辰憲君
田畑 裕明君 新谷 正義君
藤井比早之君 高橋ひなこ君
宮崎 政久君 青山 周平君
八木 哲也君 穴見 陽一君
上野ひろし君 小沢 鋭仁君
小池 政就君 林 宙紀君
同日
辞任 補欠選任
青山 周平君 井野 俊郎君
熊田 裕通君 菅野さちこ君
新谷 正義君 岩田 和親君
高橋ひなこ君 藤原 崇君
同日
辞任 補欠選任
菅野さちこ君 大久保三代君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第三六号)
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時開議
出席委員
委員長 伊藤信太郎君
理事 泉原 保二君 理事 うえの賢一郎君
理事 田中 和徳君 理事 盛山 正仁君
理事 吉野 正芳君 理事 吉田 泉君
理事 河野 正美君 理事 斉藤 鉄夫君
青山 周平君 赤枝 恒雄君
穴見 陽一君 井野 俊郎君
井上 貴博君 石川 昭政君
小倉 將信君 大串 正樹君
川田 隆君 菅野さちこ君
熊田 裕通君 小林 史明君
新谷 正義君 助田 重義君
田畑 裕明君 高橋ひなこ君
藤井比早之君 藤原 崇君
牧原 秀樹君 宮崎 政久君
八木 哲也君 荒井 聰君
生方 幸夫君 上野ひろし君
小沢 鋭仁君 百瀬 智之君
浮島 智子君 中島 克仁君
林 宙紀君 野間 健君
…………………………………
環境大臣 石原 伸晃君
環境副大臣 井上 信治君
環境大臣政務官 牧原 秀樹君
環境大臣政務官 浮島 智子君
政府特別補佐人
(原子力規制委員会委員長) 田中 俊一君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 中野 節君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 広瀬 行成君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 義本 博司君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 田中 正朗君
政府参考人
(資源エネルギー庁電力・ガス事業部長) 高橋 泰三君
政府参考人
(環境省大臣官房長) 鈴木 正規君
政府参考人
(環境省水・大気環境局長) 小林 正明君
政府参考人
(原子力規制庁長官官房審議官) 大村 哲臣君
政府参考人
(原子力規制庁長官官房原子力安全技術総括官) 竹内 大二君
政府参考人
(原子力規制庁放射線防護対策部長) 黒木 慶英君
環境委員会専門員 仲川 勝裕君
—————————————
委員の異動
四月一日
辞任 補欠選任
穴見 陽一君 八木 哲也君
井野 俊郎君 宮崎 政久君
井林 辰憲君 川田 隆君
岩田 和親君 田畑 裕明君
大久保三代君 大串 正樹君
藤原 崇君 藤井比早之君
小沢 鋭仁君 上野ひろし君
林 宙紀君 小池 政就君
同日
辞任 補欠選任
大串 正樹君 熊田 裕通君
川田 隆君 井林 辰憲君
田畑 裕明君 新谷 正義君
藤井比早之君 高橋ひなこ君
宮崎 政久君 青山 周平君
八木 哲也君 穴見 陽一君
上野ひろし君 小沢 鋭仁君
小池 政就君 林 宙紀君
同日
辞任 補欠選任
青山 周平君 井野 俊郎君
熊田 裕通君 菅野さちこ君
新谷 正義君 岩田 和親君
高橋ひなこ君 藤原 崇君
同日
辞任 補欠選任
菅野さちこ君 大久保三代君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第三六号)
————◇—————
伊
伊藤信太郎#1
○伊藤委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
この際、お諮りいたします。
本案審査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房審議官中野節君、外務省大臣官房審議官広瀬行成君、文部科学省大臣官房審議官義本博司君、文部科学省大臣官房審議官田中正朗君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長高橋泰三君、環境省大臣官房長鈴木正規君、環境省水・大気環境局長小林正明君、原子力規制庁長官官房審議官大村哲臣君、原子力規制庁長官官房原子力安全技術総括官竹内大二君、原子力規制庁放射線防護対策部長黒木慶英君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →内閣提出、放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
この際、お諮りいたします。
本案審査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房審議官中野節君、外務省大臣官房審議官広瀬行成君、文部科学省大臣官房審議官義本博司君、文部科学省大臣官房審議官田中正朗君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長高橋泰三君、環境省大臣官房長鈴木正規君、環境省水・大気環境局長小林正明君、原子力規制庁長官官房審議官大村哲臣君、原子力規制庁長官官房原子力安全技術総括官竹内大二君、原子力規制庁放射線防護対策部長黒木慶英君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
伊
伊
田
田中和徳#4
○田中(和)委員 おはようございます。自由民主党の田中和徳です。
本日は、放射線発散処罰法の改正案について質問をいたしますが、その前提として、世界や日本国内の核をめぐる現状や課題を指摘しながら、核セキュリティーの分野における国際的な枠組みや、今後我が国日本が果たすべき役割について明らかにしていきたいと思います。
現在、世界では約四百基以上の発電用原子炉が設置されておりまして、今後もハイピッチで増設が見込まれています。我が国では、廃炉が決まっている福島第一原発の六基を除き四十八基の発電用原子炉がありますが、現在、全て停止中です。
独立した三条委員会である原子力規制委員会が、世界で最も厳しいレベルの規制基準に基づいて徹底的な審査を行い、これに適合すると認められた原発については再稼働を進めていくというのが政府の方針となっております。
また、商業用原発だけではなくて、原子力に関する研究開発、エックス線撮影や放射線治療のような医療への利用、自然界に存在するラジウム温泉のようなものまで、その種類や量、リスクに違いはあれども、原子力は私たちの身の回りでさまざまに利用されております。
なお、私の地元川崎市内にも、今までに民間企業や大学の研究用原子炉が五基ありました。現在稼働しているものは非常に小規模なものが一基だけですけれども、私の住まいの近くにございます。意外と、知らずのうちに近くに原子炉などがあるケースも珍しくありません。
そこで、まず、発電用原子炉以外の試験研究炉や貯蔵施設などの原子力施設は、現在、我が国に何カ所設置されているのか、また、極めて小規模な原子力施設も本法律の対象となるのか、原子力規制委員会に確認をさせていただきたいと思います。
この発言だけを見る →本日は、放射線発散処罰法の改正案について質問をいたしますが、その前提として、世界や日本国内の核をめぐる現状や課題を指摘しながら、核セキュリティーの分野における国際的な枠組みや、今後我が国日本が果たすべき役割について明らかにしていきたいと思います。
現在、世界では約四百基以上の発電用原子炉が設置されておりまして、今後もハイピッチで増設が見込まれています。我が国では、廃炉が決まっている福島第一原発の六基を除き四十八基の発電用原子炉がありますが、現在、全て停止中です。
独立した三条委員会である原子力規制委員会が、世界で最も厳しいレベルの規制基準に基づいて徹底的な審査を行い、これに適合すると認められた原発については再稼働を進めていくというのが政府の方針となっております。
また、商業用原発だけではなくて、原子力に関する研究開発、エックス線撮影や放射線治療のような医療への利用、自然界に存在するラジウム温泉のようなものまで、その種類や量、リスクに違いはあれども、原子力は私たちの身の回りでさまざまに利用されております。
なお、私の地元川崎市内にも、今までに民間企業や大学の研究用原子炉が五基ありました。現在稼働しているものは非常に小規模なものが一基だけですけれども、私の住まいの近くにございます。意外と、知らずのうちに近くに原子炉などがあるケースも珍しくありません。
そこで、まず、発電用原子炉以外の試験研究炉や貯蔵施設などの原子力施設は、現在、我が国に何カ所設置されているのか、また、極めて小規模な原子力施設も本法律の対象となるのか、原子力規制委員会に確認をさせていただきたいと思います。
田
田中俊一#5
○田中政府特別補佐人 現在、原子力規制委員会では、原子力発電用原子炉に加えて、いわゆる規制法に基づいて、試験研究炉、再処理施設、加工施設、核燃料物質の使用施設等の規制を行っておりまして、これら大小の施設を含めまして約二百六十カ所ございます。
それから、小規模な施設も対象になるのかという御質問でございますが、原子力施設に関する行為については、処罰の対象として、いわゆる規制法の新第八条の対象になりまして、こういった施設は、原子炉等規制法第二条第七項に規定される原子力施設として、極めて小規模な原子力施設も本法案の対象になっております。
この発言だけを見る →それから、小規模な施設も対象になるのかという御質問でございますが、原子力施設に関する行為については、処罰の対象として、いわゆる規制法の新第八条の対象になりまして、こういった施設は、原子炉等規制法第二条第七項に規定される原子力施設として、極めて小規模な原子力施設も本法案の対象になっております。
田
田中和徳#6
○田中(和)委員 我が国の中にも、二百六十カ所という数字が示されましたけれども、大変たくさん小規模の炉だとかいろいろな施設があるということがわかったところです。
簡単に言うと、大きいところは警備等いろいろと厳しい対応もすると思うんですが、小規模のところほど実はやはり課題があるのではないか、このように認識をしております。
原子力施設の内容が多種多様であればあるほどテロリストの手に渡りやすい可能性があるわけでして、核兵器だとかダーティーボムなどに代表されるような、テロに利用される危険性がある、このように思います。私たちの日々の安全、安心な暮らしを脅かす問題が、世界や日本の国のいろいろな場所である可能性があるということを認識しなければならないと思います。
また、廃炉を決定したとしても、決してそれで問題が解決するわけではありません。使用済みの核燃料の除去だとか解体設備の処理、廃止措置が完了するまでの長期間、依然としてリスクは継続をするということになります。当然、こうした事実をしっかりと踏まえながら、テロの脅威から我々は全てを守っていかなくてはならないということになります。
本法律案の提出の背景にある、核テロを含めた国際テロの脅威について、世界各国はどのような枠組みやルールで取り組んでいこうとしているのか、また、日本はどのように現状を認識し、テロ未然防止に向けて世界じゅうの各国政府とどのような協力なり働きかけを行っているかについて、規制委員会に再度お伺いをしたいと思います。
この発言だけを見る →簡単に言うと、大きいところは警備等いろいろと厳しい対応もすると思うんですが、小規模のところほど実はやはり課題があるのではないか、このように認識をしております。
原子力施設の内容が多種多様であればあるほどテロリストの手に渡りやすい可能性があるわけでして、核兵器だとかダーティーボムなどに代表されるような、テロに利用される危険性がある、このように思います。私たちの日々の安全、安心な暮らしを脅かす問題が、世界や日本の国のいろいろな場所である可能性があるということを認識しなければならないと思います。
また、廃炉を決定したとしても、決してそれで問題が解決するわけではありません。使用済みの核燃料の除去だとか解体設備の処理、廃止措置が完了するまでの長期間、依然としてリスクは継続をするということになります。当然、こうした事実をしっかりと踏まえながら、テロの脅威から我々は全てを守っていかなくてはならないということになります。
本法律案の提出の背景にある、核テロを含めた国際テロの脅威について、世界各国はどのような枠組みやルールで取り組んでいこうとしているのか、また、日本はどのように現状を認識し、テロ未然防止に向けて世界じゅうの各国政府とどのような協力なり働きかけを行っているかについて、規制委員会に再度お伺いをしたいと思います。
田
田中俊一#7
○田中政府特別補佐人 核を用いたテロの脅威に関しましては、各国は、核物質防護条約、核テロ防止条約等の条約を批准するとともに、いわゆる国際原子力機関、IAEAによる核物質防護勧告に基づいて、具体的な核セキュリティーの対策を講じているところでございます。
我が国においても、昨今の厳しいテロの情勢を鑑みまして、こうした取り組みを強く推し進めるとともに、来年春までには、核物質あるいは関連施設の防護体制につき国際的な知見を得るため、IAEAのIPPASミッション、核物質防護諮問サービス、これは国際的な評価になりますが、これを受け入れる予定でございます。これを受けて、国内における核セキュリティー文化の醸成活動とともに、核セキュリティーの強化に努めてまいりたいと思っております。
また、二〇一〇年十二月に立ち上げました、アジアでは初めてですけれども、核セキュリティーに関する各国の人材育成を行う拠点である、核不拡散・核セキュリティ総合支援センターがありますので、これを活用して拡充していきたいというふうに思っております。
今後も、国内外の核テロの懸念を解消し、世界からの日本に対する期待に応えるため、引き続き全力を尽くしてまいる所存でございます。
この発言だけを見る →我が国においても、昨今の厳しいテロの情勢を鑑みまして、こうした取り組みを強く推し進めるとともに、来年春までには、核物質あるいは関連施設の防護体制につき国際的な知見を得るため、IAEAのIPPASミッション、核物質防護諮問サービス、これは国際的な評価になりますが、これを受け入れる予定でございます。これを受けて、国内における核セキュリティー文化の醸成活動とともに、核セキュリティーの強化に努めてまいりたいと思っております。
また、二〇一〇年十二月に立ち上げました、アジアでは初めてですけれども、核セキュリティーに関する各国の人材育成を行う拠点である、核不拡散・核セキュリティ総合支援センターがありますので、これを活用して拡充していきたいというふうに思っております。
今後も、国内外の核テロの懸念を解消し、世界からの日本に対する期待に応えるため、引き続き全力を尽くしてまいる所存でございます。
田
田中和徳#8
○田中(和)委員 今度は大臣にお尋ねをしたいと思います。
核物質防護条約改正の背景には、一九九〇年代の旧ソ連、東欧諸国を中心とした核密輸の横行、そして二〇〇一年の米国同時多発テロとそれ以降の自爆テロの多発によって、核テロの脅威が増大し、核に関連したテロリズムに万全の措置を講ずる核セキュリティーが強く求められていることがあると思います。
また、北朝鮮など、日本周辺国における核開発の動きは、核テロ防止の観点からも、注視しなければならない大きな問題であります。
核テロ防止のためには、各国の治安維持組織が相応の能力を持つと同時に、強固な国際ネットワークを形成して、さまざまな情報を収集してテロの動きを察知すると同時に、適切に対応していくことが必要であります。
こうした中、オランダのハーグで開催され、先日三月二十五日に閉幕した第三回核セキュリティーサミットでも、安倍総理から、核物質防護条約の改正等の日本国内の取り組み強化が表明されております。
核物質防護条約の改正がIAEAにおいて採択されたのは二〇〇五年であります。発効要件であります九十九カ国のうち、既に七十三カ国が締結済みでございますけれども、我が国はまだ締結に至っていないのであります。この手続にこれほど時間を要していることについては、行政だけではなく、我々国会議員としても反省すべき点があると考えておりますが、今回の法案を提出するに至った経緯や条約改正の批准について、改めて石原大臣にお考えをお伺いしたいと思います。
この発言だけを見る →核物質防護条約改正の背景には、一九九〇年代の旧ソ連、東欧諸国を中心とした核密輸の横行、そして二〇〇一年の米国同時多発テロとそれ以降の自爆テロの多発によって、核テロの脅威が増大し、核に関連したテロリズムに万全の措置を講ずる核セキュリティーが強く求められていることがあると思います。
また、北朝鮮など、日本周辺国における核開発の動きは、核テロ防止の観点からも、注視しなければならない大きな問題であります。
核テロ防止のためには、各国の治安維持組織が相応の能力を持つと同時に、強固な国際ネットワークを形成して、さまざまな情報を収集してテロの動きを察知すると同時に、適切に対応していくことが必要であります。
こうした中、オランダのハーグで開催され、先日三月二十五日に閉幕した第三回核セキュリティーサミットでも、安倍総理から、核物質防護条約の改正等の日本国内の取り組み強化が表明されております。
核物質防護条約の改正がIAEAにおいて採択されたのは二〇〇五年であります。発効要件であります九十九カ国のうち、既に七十三カ国が締結済みでございますけれども、我が国はまだ締結に至っていないのであります。この手続にこれほど時間を要していることについては、行政だけではなく、我々国会議員としても反省すべき点があると考えておりますが、今回の法案を提出するに至った経緯や条約改正の批准について、改めて石原大臣にお考えをお伺いしたいと思います。
石
石原伸晃#9
○石原国務大臣 ただいま田中委員が、一九九〇年代のソビエトの崩壊、東欧社会の混乱に乗じて核テロのおそれが高まったと。こういうものを受けまして、今委員が御指摘をされました核物質の防護に関する条約、これを整備していこう。しかし、残念ながら、発効に必要な九十九カ国のうち、まだそこに至っておりませんし、今回御審議をお願いしております放射線発散処罰法の改正案というものは、この条約を担保する上で必要となる法制上の措置を講ずるもので、一日も早い成立が望まれるところでございます。
これもまた田中委員が御指摘をされましたけれども、二〇〇五年のIAEAにおきまして、国際的な取り組みを原子力施設、核物質等々に強化していこうということで、改正が採択されました。この発効に向けまして、二〇一二年の、前回の第二回核セキュリティーサミットにおいて、締約国は二〇一四年までに改正条約を締結するための手続を加速化することが要請されました。
これを受けまして、今日、今国会に改正条約の承認を求めさせていただきますとともに、その担保措置としての放射線発散処罰法の改正案を提出させていただいたというのが趣旨でございます。
この発言だけを見る →これもまた田中委員が御指摘をされましたけれども、二〇〇五年のIAEAにおきまして、国際的な取り組みを原子力施設、核物質等々に強化していこうということで、改正が採択されました。この発効に向けまして、二〇一二年の、前回の第二回核セキュリティーサミットにおいて、締約国は二〇一四年までに改正条約を締結するための手続を加速化することが要請されました。
これを受けまして、今日、今国会に改正条約の承認を求めさせていただきますとともに、その担保措置としての放射線発散処罰法の改正案を提出させていただいたというのが趣旨でございます。
田
田中和徳#10
○田中(和)委員 私も過去に外務省の大臣政務官を務めたことがあるんですけれども、条約物が非常にたまっているんですね。場合によっては本当に国益を失うというような感じもするものもございまして、これは、政府側ということも非常に重要なことですけれども、議会側もやはり考えていかなければいけない課題だと私は思っておりまして、ぜひ、外交案件の議案等は優先的にやれる方法を何か考えるべきだなと常々思っておるところでございます。
我が国は、IAEAによる厳格な保障措置の実施等を進めてきたことで、非核保有国の中で唯一、使用済み核燃料を再処理することが認められ、原子力の平和利用に徹してきた歴史がございます。また、広島、長崎の原爆の被爆、福島第一原発の事故を経験した国でもありますし、IAEAの事務局長には日本人の天野氏が就任しておられます。まさに今こそ、この分野で日本が積極的なイニシアチブを発揮して、国際的な核セキュリティーの取り組みに重要な役割を果たすべきであることを指摘しておきたいと思います。
法律案についてでございますけれども、海外では、例えばモルドバで核物質を密売しようとしたグループが逮捕された事例がありましたし、このような不適正な輸出入や強要行為については当然現行の法制度下において処罰されると思いますが、今般の法改正によってその取り組みがより強化されるものと考えております。
本法律案では、特定核燃料物質をみだりに輸出入する行為の予備を行った者は三年以下の懲役に処することが規定されておりますけれども、どのような行為が当該輸出入行為の予備行為として判断されるかについては、個別具体的に判断されることになると想定されておりますけれども、処罰法の運用に係るものでございまして、重要なポイントであると思います。
そこで、処罰対象となる具体的な予備行為の範囲について政府の考え方を、改めて原子力規制委員会に確認いたします。
また、原子力施設に対して行われる行為等により人の生命等に害を加えることを告知した脅迫による強要行為が新たに強要罪の処罰対象として追加されることになりましたけれども、この具体的な強要行為のイメージについてもお伺いをさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
この発言だけを見る →我が国は、IAEAによる厳格な保障措置の実施等を進めてきたことで、非核保有国の中で唯一、使用済み核燃料を再処理することが認められ、原子力の平和利用に徹してきた歴史がございます。また、広島、長崎の原爆の被爆、福島第一原発の事故を経験した国でもありますし、IAEAの事務局長には日本人の天野氏が就任しておられます。まさに今こそ、この分野で日本が積極的なイニシアチブを発揮して、国際的な核セキュリティーの取り組みに重要な役割を果たすべきであることを指摘しておきたいと思います。
法律案についてでございますけれども、海外では、例えばモルドバで核物質を密売しようとしたグループが逮捕された事例がありましたし、このような不適正な輸出入や強要行為については当然現行の法制度下において処罰されると思いますが、今般の法改正によってその取り組みがより強化されるものと考えております。
本法律案では、特定核燃料物質をみだりに輸出入する行為の予備を行った者は三年以下の懲役に処することが規定されておりますけれども、どのような行為が当該輸出入行為の予備行為として判断されるかについては、個別具体的に判断されることになると想定されておりますけれども、処罰法の運用に係るものでございまして、重要なポイントであると思います。
そこで、処罰対象となる具体的な予備行為の範囲について政府の考え方を、改めて原子力規制委員会に確認いたします。
また、原子力施設に対して行われる行為等により人の生命等に害を加えることを告知した脅迫による強要行為が新たに強要罪の処罰対象として追加されることになりましたけれども、この具体的な強要行為のイメージについてもお伺いをさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
黒
黒木慶英#11
○黒木政府参考人 予備とは、未遂行為の準備段階における行為を指しておりまして、例えば、みだりに輸出入することを目的とした輸出入行為に係る資金調達、そのための会社の設立などが考えられるところでございます。
新第八条に言いますところの強要罪でございますが、例えば、原子力施設の損壊を行うことを告知することで脅迫し、収監中のテロリストの仲間の釈放を要求するような行為が考えられるところでございます。
以上でございます。
この発言だけを見る →新第八条に言いますところの強要罪でございますが、例えば、原子力施設の損壊を行うことを告知することで脅迫し、収監中のテロリストの仲間の釈放を要求するような行為が考えられるところでございます。
以上でございます。
田
田中和徳#12
○田中(和)委員 原子力施設における核セキュリティー対策としては、原子力施設における防護措置を確実に実施するための体制整備が重要となることは当然であります。原子力施設において防護すべき設備の中には従業員等の接近が容易なものがあることから、出入管理時の本人確認、身体及び持ち込み物品の検査等を強化して徹底することが求められております。
アメリカやフランス等の原子力利用主要国においては、国家安全保障や治安維持を第一義的な目的として、国防や治安分野を中心に、国家レベルでの包括的な信頼性確認制度を整備しています。また、原子力分野に関しても、そのような分野横断的な信頼性確認制度と同様の制度を整備しています。
我が国では、現行、不法行為防止のため、出入りを許可された少なくとも二人の作業者で作業をさせること、すなわち二人ルールなど、信頼性確認の暫定的な代替措置が実施されている状況でありますけれども、これらの取り組みをもっと強化すべきと考えております。
身辺調査では、プライバシーの侵害ではないかといった議論もあるようですけれども、テロの脅威から守るためには、原子力というものが持っているリスクを踏まえてしっかりと対応していくべきだと思います。
一方で、信頼性確認制度をしっかりやろうとする場合、例えば作業員の家族に危害を加えるといって脅迫されるとか、ありとあらゆる事例を想定しておかなければならないと思っております。
その点も踏まえ、内部脅威対策の実効性強化としての信頼性確認制度の導入の議論の進捗状況について、原子力規制委員会に確認をしておきたいと思います。
この発言だけを見る →アメリカやフランス等の原子力利用主要国においては、国家安全保障や治安維持を第一義的な目的として、国防や治安分野を中心に、国家レベルでの包括的な信頼性確認制度を整備しています。また、原子力分野に関しても、そのような分野横断的な信頼性確認制度と同様の制度を整備しています。
我が国では、現行、不法行為防止のため、出入りを許可された少なくとも二人の作業者で作業をさせること、すなわち二人ルールなど、信頼性確認の暫定的な代替措置が実施されている状況でありますけれども、これらの取り組みをもっと強化すべきと考えております。
身辺調査では、プライバシーの侵害ではないかといった議論もあるようですけれども、テロの脅威から守るためには、原子力というものが持っているリスクを踏まえてしっかりと対応していくべきだと思います。
一方で、信頼性確認制度をしっかりやろうとする場合、例えば作業員の家族に危害を加えるといって脅迫されるとか、ありとあらゆる事例を想定しておかなければならないと思っております。
その点も踏まえ、内部脅威対策の実効性強化としての信頼性確認制度の導入の議論の進捗状況について、原子力規制委員会に確認をしておきたいと思います。
黒
黒木慶英#13
○黒木政府参考人 お答えします。
個人の信頼性確認制度につきましては、現在、原子力規制委員会の核セキュリティに関する検討会において、警察等の関係行政機関と連携をとりつつ検討を行っているところでございます。幅広い観点から実務上の検討を行うことが必要でございまして、そのため、検討会のもとにさらにワーキンググループを設置し、検討を行っているところでございます。
具体的には、信頼性確認を行う者の範囲、信頼性確認の項目、誰がどのような確認を行うのかといった実務上の検討を行っており、また個人のプライバシーにかかわる問題もありますことから、慎重な検討が必要と認識しております。
個人の信頼性確認は、潜在的脅威の事前排除という面で、内部脅威対策の一手段として認識しておりまして、まずはワーキンググループでの実務上の課題に関する検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
この発言だけを見る →個人の信頼性確認制度につきましては、現在、原子力規制委員会の核セキュリティに関する検討会において、警察等の関係行政機関と連携をとりつつ検討を行っているところでございます。幅広い観点から実務上の検討を行うことが必要でございまして、そのため、検討会のもとにさらにワーキンググループを設置し、検討を行っているところでございます。
具体的には、信頼性確認を行う者の範囲、信頼性確認の項目、誰がどのような確認を行うのかといった実務上の検討を行っており、また個人のプライバシーにかかわる問題もありますことから、慎重な検討が必要と認識しております。
個人の信頼性確認は、潜在的脅威の事前排除という面で、内部脅威対策の一手段として認識しておりまして、まずはワーキンググループでの実務上の課題に関する検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
田
田中和徳#14
○田中(和)委員 核の危険性あるいはセキュリティーの問題は国民の理解が非常に重要だと思いますので、国民のありとあらゆる層に正しくわかっていただけるような努力が必要だと思いますが、子供たちにも学校教育の中で何らかの取り組みがあってしかるべきだと思いますので、文科省にお尋ねをして、私の質問を終わりたいと思います。
この発言だけを見る →義
義本博司#15
○義本政府参考人 お答え申し上げます。
学校教育におきまして、児童生徒に核や原子力をめぐる事柄に対して正しく理解させることは非常に重要でございます。
カリキュラムの基準でございます学習指導要領は大綱的なものでございますので、核セキュリティーそのものについての指導内容を記載しておりませんが、例えば、中学校理科においては放射能の性質と利用、高校の理科、物理基礎における放射線及び原子力の利用とその安全の問題、あるいは中学校社会の公民分野におきまして核兵器の脅威、あるいは高校の公民、政治・経済におきまして軍縮や核兵器廃絶などの核や原子力について取り扱うこととしているところでございます。
さらに、中学校や高校の社会科の教科書におきましては、核兵器がテロリストの手に渡ることの懸念やIAEAによる核不拡散の取り組み、あるいは国連主導によります核物質防護条約の締結などについて説明している記述が例としてございます。
文部科学省におきましては、今後、原子力等に関する教育の充実に努めることを通じまして、核セキュリティーに関する国民の理解の促進につなげてまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →学校教育におきまして、児童生徒に核や原子力をめぐる事柄に対して正しく理解させることは非常に重要でございます。
カリキュラムの基準でございます学習指導要領は大綱的なものでございますので、核セキュリティーそのものについての指導内容を記載しておりませんが、例えば、中学校理科においては放射能の性質と利用、高校の理科、物理基礎における放射線及び原子力の利用とその安全の問題、あるいは中学校社会の公民分野におきまして核兵器の脅威、あるいは高校の公民、政治・経済におきまして軍縮や核兵器廃絶などの核や原子力について取り扱うこととしているところでございます。
さらに、中学校や高校の社会科の教科書におきましては、核兵器がテロリストの手に渡ることの懸念やIAEAによる核不拡散の取り組み、あるいは国連主導によります核物質防護条約の締結などについて説明している記述が例としてございます。
文部科学省におきましては、今後、原子力等に関する教育の充実に努めることを通じまして、核セキュリティーに関する国民の理解の促進につなげてまいりたいと考えております。
田
伊
荒
荒井聰#18
○荒井委員 民主党の荒井聰でございます。
本審議を始める前に、まず大臣にお伺いをしたいと思います。
大臣は、参議院の環境委員会で審議時間に遅刻されたということで、新聞紙上でもそのことが書かれていますけれども、大臣はいつものとおりの時間にちゃんと家を出られたのかどうかも含めて、事実関係も含めて、この件に関する大臣の見解を明らかにしてください。
この発言だけを見る →本審議を始める前に、まず大臣にお伺いをしたいと思います。
大臣は、参議院の環境委員会で審議時間に遅刻されたということで、新聞紙上でもそのことが書かれていますけれども、大臣はいつものとおりの時間にちゃんと家を出られたのかどうかも含めて、事実関係も含めて、この件に関する大臣の見解を明らかにしてください。
石
石原伸晃#19
○石原国務大臣 重要法案の審議のさなかに、私の本当に面目ない行為によりまして荒井委員にこのような御質問をされるということは、本当に申しわけなく思っておりますし、事実関係につきましても、どんな理由があるにせよ、委員会の遅刻ということは許されない。
私も、二十数余年の議員生活の中でこのようなことは初めてでございますので、以後こういうことのないように厳に注意をしてまいりたい、また、心から申しわけないと申し述べさせていただきたいと思っております。
この発言だけを見る →私も、二十数余年の議員生活の中でこのようなことは初めてでございますので、以後こういうことのないように厳に注意をしてまいりたい、また、心から申しわけないと申し述べさせていただきたいと思っております。
荒
荒井聰#20
○荒井委員 大臣は今、約十六万人にわたる人たちの避難生活に直接影響を与える行政を担っておられ、また、世界的に見ても、チェルノブイリに続いた、あるいはチェルノブイリよりももっと大きな事故の規模かもしれません、その規模の事故について世界じゅうが注視している、その担当大臣の一人であります。
週刊誌などでは、大臣がもっと重要な大臣を期待していたけれども、環境大臣というような大臣だったので、その仕事の仕方について御自分で若干の不満を持っておられるのではないかといった、そういうあってはならないような批判もされています。
私は、世界で今一番注目をされている大臣ポストだと思います。そういう意味で、ぜひしっかりと業務に専念されるようお願いを申し上げます。
さて、今回は、核セキュリティーサミットに基づいて、いろいろな法案の改正なりが出てきたと思うんですけれども、もともと二〇〇九年のプラハで行われたオバマさんの核セキュリティーサミットの提唱からこの問題は発生していると思います。オバマさんは、アメリカの今の民主党政権の中で、オバマ・ケアと並んで最も重要な、核軍縮あるいはそれに関係する核セキュリティーということを大きな政治テーマにしたんだというふうに私は思います。
その意味では、今、アメリカ政府とは若干日本の政府がぎすぎすしたところはあるんですけれども、この核セキュリティーサミットに日本政府がどのような形で携わっていくのかということは、とても大きな、国際的な、あるいは日米関係の問題でもあるというふうに思います。
核セキュリティーに関しては、スリーマイル事故の後、ジミー・カーターがIAEA体制をつくるべきだということを世界に提唱して、IAEA体制をつくりました。ほとんどはこのIAEAの中で、核セキュリティーも含めたプルトニウムの管理の話でありますとか、そういうことは行われていたんですけれども、あえてオバマさんがこの核セキュリティーサミットというのを開いて、今回のさまざまな条約をしていったという意味、この意味というのはどこにあるのか。あるいは、IAEAとの体制はどういうふうに整理をされているのか。そこを外務省、もしもあれば。
この発言だけを見る →週刊誌などでは、大臣がもっと重要な大臣を期待していたけれども、環境大臣というような大臣だったので、その仕事の仕方について御自分で若干の不満を持っておられるのではないかといった、そういうあってはならないような批判もされています。
私は、世界で今一番注目をされている大臣ポストだと思います。そういう意味で、ぜひしっかりと業務に専念されるようお願いを申し上げます。
さて、今回は、核セキュリティーサミットに基づいて、いろいろな法案の改正なりが出てきたと思うんですけれども、もともと二〇〇九年のプラハで行われたオバマさんの核セキュリティーサミットの提唱からこの問題は発生していると思います。オバマさんは、アメリカの今の民主党政権の中で、オバマ・ケアと並んで最も重要な、核軍縮あるいはそれに関係する核セキュリティーということを大きな政治テーマにしたんだというふうに私は思います。
その意味では、今、アメリカ政府とは若干日本の政府がぎすぎすしたところはあるんですけれども、この核セキュリティーサミットに日本政府がどのような形で携わっていくのかということは、とても大きな、国際的な、あるいは日米関係の問題でもあるというふうに思います。
核セキュリティーに関しては、スリーマイル事故の後、ジミー・カーターがIAEA体制をつくるべきだということを世界に提唱して、IAEA体制をつくりました。ほとんどはこのIAEAの中で、核セキュリティーも含めたプルトニウムの管理の話でありますとか、そういうことは行われていたんですけれども、あえてオバマさんがこの核セキュリティーサミットというのを開いて、今回のさまざまな条約をしていったという意味、この意味というのはどこにあるのか。あるいは、IAEAとの体制はどういうふうに整理をされているのか。そこを外務省、もしもあれば。
広
広瀬行成#21
○広瀬政府参考人 まず、核セキュリティーサミットの概要でございますけれども、二〇〇一年の米国の同時多発テロ以降、国際社会は新たな緊急性を持ちましてテロ対策を見直し、取り組みを強化してまいりました。オバマ大統領は、先ほど言及されたとおり、二〇〇九年の四月にプラハにおきまして、核兵器のない世界という演説において、核テロは地球規模の安全保障に対する最も緊急かつ最大の脅威とした上で、核セキュリティーサミットの開催を提唱したところでございます。
それに基づきまして、二〇一〇年四月にワシントン、それから二〇一二年三月にソウル、それから今回、二〇一四年三月にハーグで三回目のサミットが開催され、各首脳レベルで核テロ対策に関する基本姿勢や取り組みの状況について議論がされたところでございます。
また、IAEAとの関係についてのお尋ねがございました。
IAEAは、原子力の平和的利用の推進及び軍事的利用への転用を防止することを目的に設立され、その事業の内容には核セキュリティーの強化も含まれております。この核セキュリティーサミットにおきましては、IAEAはオブザーバーとして参加してきているところでございます。
いずれにしても、IAEAの活動は、核テロ対策の強化と国際協力の推進という点で、この核セキュリティーサミットと同じ目的ということで、相乗効果があるものと考えております。
以上です。
この発言だけを見る →それに基づきまして、二〇一〇年四月にワシントン、それから二〇一二年三月にソウル、それから今回、二〇一四年三月にハーグで三回目のサミットが開催され、各首脳レベルで核テロ対策に関する基本姿勢や取り組みの状況について議論がされたところでございます。
また、IAEAとの関係についてのお尋ねがございました。
IAEAは、原子力の平和的利用の推進及び軍事的利用への転用を防止することを目的に設立され、その事業の内容には核セキュリティーの強化も含まれております。この核セキュリティーサミットにおきましては、IAEAはオブザーバーとして参加してきているところでございます。
いずれにしても、IAEAの活動は、核テロ対策の強化と国際協力の推進という点で、この核セキュリティーサミットと同じ目的ということで、相乗効果があるものと考えております。
以上です。
荒
荒井聰#22
○荒井委員 このセキュリティーの条約参加国には、NPTに参加をしていないイスラエルでありますとかインドでありますとか、そういうものも参加しているんですね。ほとんど核にかかわる部分というのが全体的に参加しているという意味で、幅広く包み込んでいる、そういう意味が大きいのではないかというふうに思います。
そこで、先ほど田中委員からも質疑がございましたけれども、今、この前提となる今度の法改正の第六条で、特定核物質をみだりに輸出または輸入する行為などについての条文がありますけれども、この条文に抵触するような事例が世界じゅうでどのぐらい、どういうふうに発生しているのか、それを御説明いただけますか。
この発言だけを見る →そこで、先ほど田中委員からも質疑がございましたけれども、今、この前提となる今度の法改正の第六条で、特定核物質をみだりに輸出または輸入する行為などについての条文がありますけれども、この条文に抵触するような事例が世界じゅうでどのぐらい、どういうふうに発生しているのか、それを御説明いただけますか。
黒
黒木慶英#23
○黒木政府参考人 直近の例で申し上げますと、二〇一一年に、旧ソ連のモルドバにおきまして、コンテナに格納されました高濃縮ウランの密輸が警察によって発見されました。密輸業者が訴追されたと聞いております。
なお、これ以外にも、近年、ロシアを中心に核物質の密輸事案が発生しているものと承知しております。
以上でございます。
この発言だけを見る →なお、これ以外にも、近年、ロシアを中心に核物質の密輸事案が発生しているものと承知しております。
以上でございます。
荒
荒井聰#24
○荒井委員 日本ではこのような事例は発生していないんですけれども、世界的なレベルから見て、日本のこのようなテロまたは密輸入、輸出に対するコントロールというか管理が弱いのではないかということはずっと指摘をされていたんですね。
原子炉によく身分のわからない人が作業員という形で出入りしているというような例は、以前からIAEAの中でも指摘されていたと思うわけでありまして、このような点から今回の改正につながったというふうに思います。
この改正を受けて、どのような安全対策、あるいは法的、まあ法律の外面はこういうふうに書いたんでしょうけれども、具体的な管理なり制御というのはどのように考えておられるのか、どなたか説明できますか。
この発言だけを見る →原子炉によく身分のわからない人が作業員という形で出入りしているというような例は、以前からIAEAの中でも指摘されていたと思うわけでありまして、このような点から今回の改正につながったというふうに思います。
この改正を受けて、どのような安全対策、あるいは法的、まあ法律の外面はこういうふうに書いたんでしょうけれども、具体的な管理なり制御というのはどのように考えておられるのか、どなたか説明できますか。
田
田中俊一#25
○田中政府特別補佐人 我が国の原子力発電所等のセキュリティー対策については、原子炉等規制法に基づいて、事業者に対してテロリストの侵入を阻止するための種々の防護措置を求めているところでございます。
これらの措置の基本になりますのがIAEAの核物質防護に関する勧告文書であります。
具体的に申し上げますと、原子力施設の周辺には立ち入り制限区域あるいは周辺防護区域等を設けて、フェンス、センサー、監視カメラ等を設置し、警備員による巡視を実施しております。
また、海水冷却ポンプとか、そういったハード面で重要な施設につきましては、原子炉施設内の重要な設備とかそういうようなものを大きな衝撃から守るため、周辺に防護壁を設けるというようなことも行っております。
また、出入り口における身分証による従業員等の本人の確認、金属探知機等による探知の実施、重要な設備の周辺で作業をする場合には二人以上で行うといったことを我が国の国内規制に取り込んでいるところでございます。
さらに、原子力発電所の警備につきましては、警察の銃器対策部隊が二十四時間体制で常駐警備などを実施するとともに、海の方、海上保安庁では、全国の原子力関連施設の周辺海域に巡視船艇を常時配備していただいているところでございます。
我が国の核物質や関連施設の防護体制については、来年春までに、IAEAの核物質防護専門家からの評価ミッション、先ほど申し上げましたいわゆるIPPASミッションを受け入れることにしておりまして、こういった国際的観点からの評価を踏まえて、原子力規制委員会においても継続的に核セキュリティーの強化に努めてまいりたいと考えているところでございます。
この発言だけを見る →これらの措置の基本になりますのがIAEAの核物質防護に関する勧告文書であります。
具体的に申し上げますと、原子力施設の周辺には立ち入り制限区域あるいは周辺防護区域等を設けて、フェンス、センサー、監視カメラ等を設置し、警備員による巡視を実施しております。
また、海水冷却ポンプとか、そういったハード面で重要な施設につきましては、原子炉施設内の重要な設備とかそういうようなものを大きな衝撃から守るため、周辺に防護壁を設けるというようなことも行っております。
また、出入り口における身分証による従業員等の本人の確認、金属探知機等による探知の実施、重要な設備の周辺で作業をする場合には二人以上で行うといったことを我が国の国内規制に取り込んでいるところでございます。
さらに、原子力発電所の警備につきましては、警察の銃器対策部隊が二十四時間体制で常駐警備などを実施するとともに、海の方、海上保安庁では、全国の原子力関連施設の周辺海域に巡視船艇を常時配備していただいているところでございます。
我が国の核物質や関連施設の防護体制については、来年春までに、IAEAの核物質防護専門家からの評価ミッション、先ほど申し上げましたいわゆるIPPASミッションを受け入れることにしておりまして、こういった国際的観点からの評価を踏まえて、原子力規制委員会においても継続的に核セキュリティーの強化に努めてまいりたいと考えているところでございます。
荒
荒井聰#26
○荒井委員 今、文章ではいろいろなことをおっしゃったんですけれども、私は、基本的には、核セキュリティーに対する管理体制というのは世界水準にはほとんど達していないというふうに思うんですね。
それはなぜかというと、ほとんどの国は軍隊またはそれに類いするような人員配置を行っているのが通例でありますし、さらには、アメリカの場合などでは、FEMAというような特別な組織をしっかりとつくって、一旦事があればそこが対応するというようなことが行われているんですね。
この核セキュリティーというのは、国内で思っている以上に重たいものであり、一旦破られれば重大な事故が発生するということは明らかなわけでありますから、それなりに政府は努力をしていると私は思うんですけれども、これは自衛隊法の改正も含めて、あるいはこの種の危機管理についてのもっと大がかりな仕組みをつくらなければいけないのではないかというふうに私は思います。このあたり、大臣、いかがですか。
この発言だけを見る →それはなぜかというと、ほとんどの国は軍隊またはそれに類いするような人員配置を行っているのが通例でありますし、さらには、アメリカの場合などでは、FEMAというような特別な組織をしっかりとつくって、一旦事があればそこが対応するというようなことが行われているんですね。
この核セキュリティーというのは、国内で思っている以上に重たいものであり、一旦破られれば重大な事故が発生するということは明らかなわけでありますから、それなりに政府は努力をしていると私は思うんですけれども、これは自衛隊法の改正も含めて、あるいはこの種の危機管理についてのもっと大がかりな仕組みをつくらなければいけないのではないかというふうに私は思います。このあたり、大臣、いかがですか。
石
石原伸晃#27
○石原国務大臣 ただいまの荒井委員と田中委員長の議論を聞かせていただきまして、日本の国内法の中では、警察が重火器を持って警備をする、また海上保安庁が海上から警護をする、それなりの対応をしているというお話でございましたが、IAEA・IPPASのミッションを受け、委員の御指摘のような点が国際的なものと比較して十分か十分でないかということをしっかりと認識した上で、必要とあらば、委員の御指摘のとおり、さまざまな法改正をやり、より核セキュリティーに対して強いものをつくっていかなければならないというのは同じ考えでございます。
この発言だけを見る →荒
荒井聰#28
○荒井委員 今、日本の政府は、私たちの時代からそうだったんですけれども、世界で最高の安全水準を持つ基準をつくるということで、日本の原発は安全だ、そういうことが伝わりつつあるんですけれども、私は、この伝え方というのは第二の安全神話を生んでしまうのではないかと。
ある部分の基準については確かに世界最高水準かもしれませんけれども、全体的に見てどうなのか。例えば、このテロ対策などについて本当に世界最高水準なのかというと、決してそうではない。あるいは、もう既に原子炉が七基以上並んでいるような原子力発電所がありますけれども、世界の原発の安全基準からいけば、三基以上並べるというのは法外なことであって、日本のように六基、七基並んでいるなんというのは安全性をほとんど考えていなかったんじゃないかというふうに言われても仕方がないぐらいの、そういう当初の設計だったのではないか。
さらには、福島第一原発の事故の直接原因は、外部電力が入ってくる鉄塔が倒壊したことから始まるんですね。外部電力についての安全規定というのは一体どうなっているのかというと、今回のこの基準の中でも、あるいは原子力規制委員会の安全基準の中でも、外部電源の鉄塔の部分についてはほとんど言及されていないというふうに思います。
最近出た、経産省のある役人が書いたと言われている本の中に、「原発ホワイトアウト」という、これはもうベストセラーになった本だと思いますけれども、ぜひ大臣も関係者もお読みになったら、大変おもしろく書いてありますから。ただ、あの中で、テロで外部電源を吹雪の日に倒壊させるんですね。それに対する対応策は本当にできているのかということを問いかけた本、小説だというふうに思います。
こういう意味でいくと、全体的な安全性というものでは日本はまだまだだというふうに思います。この点、田中委員長はどう思いますか。
この発言だけを見る →ある部分の基準については確かに世界最高水準かもしれませんけれども、全体的に見てどうなのか。例えば、このテロ対策などについて本当に世界最高水準なのかというと、決してそうではない。あるいは、もう既に原子炉が七基以上並んでいるような原子力発電所がありますけれども、世界の原発の安全基準からいけば、三基以上並べるというのは法外なことであって、日本のように六基、七基並んでいるなんというのは安全性をほとんど考えていなかったんじゃないかというふうに言われても仕方がないぐらいの、そういう当初の設計だったのではないか。
さらには、福島第一原発の事故の直接原因は、外部電力が入ってくる鉄塔が倒壊したことから始まるんですね。外部電力についての安全規定というのは一体どうなっているのかというと、今回のこの基準の中でも、あるいは原子力規制委員会の安全基準の中でも、外部電源の鉄塔の部分についてはほとんど言及されていないというふうに思います。
最近出た、経産省のある役人が書いたと言われている本の中に、「原発ホワイトアウト」という、これはもうベストセラーになった本だと思いますけれども、ぜひ大臣も関係者もお読みになったら、大変おもしろく書いてありますから。ただ、あの中で、テロで外部電源を吹雪の日に倒壊させるんですね。それに対する対応策は本当にできているのかということを問いかけた本、小説だというふうに思います。
こういう意味でいくと、全体的な安全性というものでは日本はまだまだだというふうに思います。この点、田中委員長はどう思いますか。
田
田中俊一#29
○田中政府特別補佐人 今御指摘の外部電源について見ますと、今回の規制では独立商用電源として外部からは二系統設けるということがまず一つ。
それから、そういったものが喪失された場合においても、内部において、今回の事故でいきますと複数の非常用電源が皆同じようなタイプで、同じようなところに置いてあったということでだめになっちゃったわけですけれども、今回は水冷と空冷とを設けるとか、場所を変える、それから、さらにバッテリーのような蓄電池系統のものも相当もつようにするということで、電源の確保については極めて注意深く、規制委の方でも注意を払わせていただいております。
先生御指摘のように、セーフティーとセキュリティーというのは、国際的に見れば安全を守る一体のものであるということであります。それで、そういった点については私どもも十分に認識しておりまして、セキュリティーについては今後ともさらなる改善強化を図っていきたい、そのように考えています。
この発言だけを見る →それから、そういったものが喪失された場合においても、内部において、今回の事故でいきますと複数の非常用電源が皆同じようなタイプで、同じようなところに置いてあったということでだめになっちゃったわけですけれども、今回は水冷と空冷とを設けるとか、場所を変える、それから、さらにバッテリーのような蓄電池系統のものも相当もつようにするということで、電源の確保については極めて注意深く、規制委の方でも注意を払わせていただいております。
先生御指摘のように、セーフティーとセキュリティーというのは、国際的に見れば安全を守る一体のものであるということであります。それで、そういった点については私どもも十分に認識しておりまして、セキュリティーについては今後ともさらなる改善強化を図っていきたい、そのように考えています。