外務委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十八年五月十四日(火曜日)
午前十時二十人分開会
—————————————
出席者は左の通り。
委員長 岡崎 真一君
理事
長谷川 仁君
森 元治郎君
委員
青柳 秀夫君
木内 四郎君
杉原 荒太君
山本 利壽君
岡田 宗司君
加藤シヅエ君
佐多 忠隆君
羽生 三七君
佐藤 尚武君
曾祢 益君
野坂 参三君
国務大臣
外 務 大 臣 大平 正芳君
国 務 大 臣 志賀健次郎君
政府委員
防衛庁防衛局長 海原 治君
外務政務次官 飯塚 定輔君
外務大臣官房長 湯川 盛夫君
外務省アメリカ
局長 安藤 吉光君
外務省条約局長 中川 融君
事務局側
常任委員会専門
員 結城司郎次君
—————————————
本日の会議に付した案件
○日本国とアメリカ合衆国との間の領
事条約の締結について承認を求める
の件(内閣提出)
○国際情勢等に関する調査(国際情勢
に関する件)
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この発言だけを見る →午前十時二十人分開会
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出席者は左の通り。
委員長 岡崎 真一君
理事
長谷川 仁君
森 元治郎君
委員
青柳 秀夫君
木内 四郎君
杉原 荒太君
山本 利壽君
岡田 宗司君
加藤シヅエ君
佐多 忠隆君
羽生 三七君
佐藤 尚武君
曾祢 益君
野坂 参三君
国務大臣
外 務 大 臣 大平 正芳君
国 務 大 臣 志賀健次郎君
政府委員
防衛庁防衛局長 海原 治君
外務政務次官 飯塚 定輔君
外務大臣官房長 湯川 盛夫君
外務省アメリカ
局長 安藤 吉光君
外務省条約局長 中川 融君
事務局側
常任委員会専門
員 結城司郎次君
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本日の会議に付した案件
○日本国とアメリカ合衆国との間の領
事条約の締結について承認を求める
の件(内閣提出)
○国際情勢等に関する調査(国際情勢
に関する件)
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岡
岡
岡崎真一#2
○委員長(岡崎真一君) 速記つけて。
まず、日本国とアメリカ合衆国との間の領事条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
本日は、提案理由の説明を聴取いたしたいと思います。外務政務次官飯塚定輔君。
この発言だけを見る →まず、日本国とアメリカ合衆国との間の領事条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
本日は、提案理由の説明を聴取いたしたいと思います。外務政務次官飯塚定輔君。
飯
飯塚定輔#3
○政府委員(飯塚定輔君) ただいま議題となりました日本国とアメリカ合衆国との間の領事条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明申し上げます。
わが国は、アメリカ合衆国との間に領事に関する事項を規定するための領事条約の締結につき、かねて交渉を行なって参りましたが、先般最終的に妥結を見、昭和三十八年三月二十二日、東京において大平外務大臣とライシャワー・アメリカ大使との間でこの条約の署名が行なわれた次第であります。
この条約は、本文二十七個条からなり、これに条約と不可分の議定書が付属しております。その内容は、派遣国が接受国において領事財産について享有する特権免除、領事官が接受国内で享有する特権免除、領事館において事務的または技術的職務を行なら領事館職員の特権免除、接受国国民である領事官及び領事館職員の特権免除等についての規定のほか、領事館の設置、領事官の任命及びその職務範囲、認可状の交付等に関する事項についての規定を設けております。
わが国とアメリカ合衆国との間の経済的、文化的及び人的な交流はきわめて盛んであり、その領事関係も複雑かつ多岐にわたっていることを考慮いたしますと、領事官の職務や特権等について、単に一般の国際法や国際慣行のみによって律することとせずに、両国において具体的に取りきめておくことが相互に利益となるものと考えられます。
よって、ここに、この条納の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ御審議の上、本件につきすみやかに御承認あらんことを希望いたします。
この発言だけを見る →わが国は、アメリカ合衆国との間に領事に関する事項を規定するための領事条約の締結につき、かねて交渉を行なって参りましたが、先般最終的に妥結を見、昭和三十八年三月二十二日、東京において大平外務大臣とライシャワー・アメリカ大使との間でこの条約の署名が行なわれた次第であります。
この条約は、本文二十七個条からなり、これに条約と不可分の議定書が付属しております。その内容は、派遣国が接受国において領事財産について享有する特権免除、領事官が接受国内で享有する特権免除、領事館において事務的または技術的職務を行なら領事館職員の特権免除、接受国国民である領事官及び領事館職員の特権免除等についての規定のほか、領事館の設置、領事官の任命及びその職務範囲、認可状の交付等に関する事項についての規定を設けております。
わが国とアメリカ合衆国との間の経済的、文化的及び人的な交流はきわめて盛んであり、その領事関係も複雑かつ多岐にわたっていることを考慮いたしますと、領事官の職務や特権等について、単に一般の国際法や国際慣行のみによって律することとせずに、両国において具体的に取りきめておくことが相互に利益となるものと考えられます。
よって、ここに、この条納の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ御審議の上、本件につきすみやかに御承認あらんことを希望いたします。
岡
岡
岡崎真一#5
○委員長(岡崎真一君) 次に、国際情勢に関する調査を議題といたします。大平外務大臣が間もなくお見えになります。なお志賀防衛庁長官も十一時ごろ見える予定でございます。速記をとめて。
〔速記中止〕
この発言だけを見る →〔速記中止〕
岡
森
森元治郎#7
○森元治郎君 きょうはF105ジェット爆撃機の日本配備に関連して質問するわけですが、たいへん各方面に反響があるのですが、その中で、特に現地の福岡では、市長さんや県知事が政府あて、あるいはアメリカ軍あてにいろいろな陳情をしておるわけです。これは外務大臣のお手元にも、総理大臣のお手元にも着いておることと思うのですが、どういう措置をきれたか。内容は新聞によりますと、市民全部が納得できない限り配備にはあくまで反対だ、そして配属計画の実施をやめてくれ、そして両国間でもって十分話し合ってくれというような趣旨の陳情だと思うのです。政府は当然これにお答えになったのか、これからお答えするのか、答えるとすればこういう点にどういう趣旨の返事をなされるおつもりなのか。
この発言だけを見る →大
大平正芳#8
○国務大臣(大平正芳君) 関係地方当局から、今お申し出のような政府に対する要請があることは承知いたしておりますが、私は直接まだキャッチいたしておりません。御案内のように、今度のF105のF105との更新の問題は、米国本土ばかりでなく、欧州におきましても、また極東方面におきましても、老朽化いたしました100をF105に更新していく近代化計画を米軍のほらで進めておるその一環でございます。したがって、このF105の導入がございますために滑走路を特に延長するとかいら計画はないということ、それから、今政府のほうではっきりつかんでおりませんのは音響の問題でございまして、どの程度の音響を招来するものかという点は、現地に入ってみまして、よく測定をいたしまして、それに対応した措置を講じなければならぬという問題があるわけでございまして、私どもといたしましては、これらの点をよく御説明申し上げ御理解を得るとともに、この機種が入って参りましてどういう影響をもたらすかというような点につきまして詳細に取り調べて、それぞれそれに即応した措置をとって参るというようにいたしたいと思っておるわけでございまして、そういう措置を通じまして、みんなに御理解を得るように努めたいと考えています。
この発言だけを見る →森
大
大平正芳#10
○国務大臣(大平正芳君) 今、外務省には、私のところにも、局長のところにも、まだ参っておりませんで、新聞紙上を通じてそういう要請があるということを伺っております。直接参っておりません。
この発言だけを見る →森
森元治郎#11
○森元治郎君 それでは仕方がないけれども、申し入れのほうの内容として新聞に伝えられるうちの小さいほうをお答えになったんですね、一つのほうは。一番大事な二つの大きいほらはお答えにならぬから、それを伺います。
新聞では、一番心配している核兵器の持ち込みは絶対にしないと言うが、その証拠、証明となるものは何でしょうかというのが第一点。
第二点は、こんなにたくさん——七十五機ということですが、多数が配備されるのは一体どんな必要からでしょうかというのが大きい二点ですね。そのために本委員会がきょうの主題として持ち出しているわけです。
最近アメリカを見ると、原子力潜水艦の寄港問題にしても、こういう新しい原水爆の、いわゆる核兵器の飛行機が入ってきたり、従前と違って積極的な様相が見えるんですが、防衛庁長官が専門でありますが、外務大臣も安保条約の施行の責任者として、大平さんは大平さんなりにとくと情勢をつかんでいると思うので、この二点を大きくひとつ政治家外務大臣としてお答え願いたい。
この発言だけを見る →新聞では、一番心配している核兵器の持ち込みは絶対にしないと言うが、その証拠、証明となるものは何でしょうかというのが第一点。
第二点は、こんなにたくさん——七十五機ということですが、多数が配備されるのは一体どんな必要からでしょうかというのが大きい二点ですね。そのために本委員会がきょうの主題として持ち出しているわけです。
最近アメリカを見ると、原子力潜水艦の寄港問題にしても、こういう新しい原水爆の、いわゆる核兵器の飛行機が入ってきたり、従前と違って積極的な様相が見えるんですが、防衛庁長官が専門でありますが、外務大臣も安保条約の施行の責任者として、大平さんは大平さんなりにとくと情勢をつかんでいると思うので、この二点を大きくひとつ政治家外務大臣としてお答え願いたい。
大
大平正芳#12
○国務大臣(大平正芳君) 第一点の、核兵器の持ち込みは認めないということは、国会を通じまして政府がしばしば明瞭に申し上げておるところでございまして、たとえ事前協議がございましても、日本政府としては同意をする意向はないということはアメリカ政府にも申し入れ、アメリカもよくそれを承知しておるということは、たびたび申し上げておるとおりでございます。
しからば、その両国の了解というものを実地に具体的にこれを保証する措置があるのかということでございますが、これはたびたび私からも申し上げておりますとおり、これは日米間の信頼でございまして、アメリカといたしまして、日本政府に対して毛頭持ち込む意図はないということを言っておりまするし、今日までの安保条約の運営の経過を見てみましても、そういう懸念というものは私どもは持っておりません。条約を運営する場合には、あくまでもこれは両国の深い信頼に立たなければならぬことでございまして、無数の飛行機、艦船が入っておる状況におきまして、一々日本が検証していくというようなことはすべきじゃないし、私どもはそういう意図も持っておりません。あくまでも深い信頼に立ってやっておるわけでございます。今回の場合もその例外ではございません。そのように考えております。
それから第二点としては、先ほど私もお答え申し上げましたとおり、アメリカの意図が、105の導入を通じて非常に積極的になってきておるというように森先生御発言でございましたが、先ほど申し上げましたとおり、私どもは、これはアメリカ軍全体の近代化計画という毛のが時代の進運に即して行なわれておるその一環であるということでございまして、兵器の近代化という趨勢に沿ったものである。このことがあるために、このことが国際緊張を激化するというように私どもは考えていないということは、たびたび本委員会でも私申し上げたのでございまして、そのことについて関係地域の方々に十分御理解をいただくように努力をしたいと存じておる次第でございます。
この発言だけを見る →しからば、その両国の了解というものを実地に具体的にこれを保証する措置があるのかということでございますが、これはたびたび私からも申し上げておりますとおり、これは日米間の信頼でございまして、アメリカといたしまして、日本政府に対して毛頭持ち込む意図はないということを言っておりまするし、今日までの安保条約の運営の経過を見てみましても、そういう懸念というものは私どもは持っておりません。条約を運営する場合には、あくまでもこれは両国の深い信頼に立たなければならぬことでございまして、無数の飛行機、艦船が入っておる状況におきまして、一々日本が検証していくというようなことはすべきじゃないし、私どもはそういう意図も持っておりません。あくまでも深い信頼に立ってやっておるわけでございます。今回の場合もその例外ではございません。そのように考えております。
それから第二点としては、先ほど私もお答え申し上げましたとおり、アメリカの意図が、105の導入を通じて非常に積極的になってきておるというように森先生御発言でございましたが、先ほど申し上げましたとおり、私どもは、これはアメリカ軍全体の近代化計画という毛のが時代の進運に即して行なわれておるその一環であるということでございまして、兵器の近代化という趨勢に沿ったものである。このことがあるために、このことが国際緊張を激化するというように私どもは考えていないということは、たびたび本委員会でも私申し上げたのでございまして、そのことについて関係地域の方々に十分御理解をいただくように努力をしたいと存じておる次第でございます。
岡
岡田宗司#13
○岡田宗司君 ちょっと委員長、関連。
ただいま外務大臣は、アメリカ軍が最近兵器の近代化を、自国のみならず、世界中に配置されておるアメリカ軍の兵器の近代化を進めておるのだ、こういうふうに言われておるわけです。その一環としてこれは受け入れざるを得ないので受け入れたというふうなお考えのようですが、一体その兵器の近代化ということはどういうことなんですか。私どもは、どうも最近の兵器の近代化ということはだんだんに核装備に行っておるのだ、こういうふうに考えております。戦略的な核装備はもちろんでありますけれども、さらにそれが戦術的なものにまでずっと及んできておる、こういう段階だと思うのです。そういたしますと、兵器の近代化が行なわれておるとそれを是認して、日本にアメリカが新しい兵器を持ち込むというときに、そういうものが必ずくっついてくるのです。それでも核装備は認めないのだ、持ち込ませないのだ、その点はアメリカの良識に待つのだというふうにお考えなんですか。たとえば、F105は、これは水爆を運んでくることもできわけです。こういうことは政府のほうで認めておられるのです。そのことはすでに水爆を日本に持ってこられる前提になるのじゃないですか。だから、兵器の近代化ということは認めていいのだということになってくるというと、あなたの言葉をそのまま進めていけば、核装備もそのまま認めていいということになる。その点はどういうふうにお考えになっておりますか。
この発言だけを見る →ただいま外務大臣は、アメリカ軍が最近兵器の近代化を、自国のみならず、世界中に配置されておるアメリカ軍の兵器の近代化を進めておるのだ、こういうふうに言われておるわけです。その一環としてこれは受け入れざるを得ないので受け入れたというふうなお考えのようですが、一体その兵器の近代化ということはどういうことなんですか。私どもは、どうも最近の兵器の近代化ということはだんだんに核装備に行っておるのだ、こういうふうに考えております。戦略的な核装備はもちろんでありますけれども、さらにそれが戦術的なものにまでずっと及んできておる、こういう段階だと思うのです。そういたしますと、兵器の近代化が行なわれておるとそれを是認して、日本にアメリカが新しい兵器を持ち込むというときに、そういうものが必ずくっついてくるのです。それでも核装備は認めないのだ、持ち込ませないのだ、その点はアメリカの良識に待つのだというふうにお考えなんですか。たとえば、F105は、これは水爆を運んでくることもできわけです。こういうことは政府のほうで認めておられるのです。そのことはすでに水爆を日本に持ってこられる前提になるのじゃないですか。だから、兵器の近代化ということは認めていいのだということになってくるというと、あなたの言葉をそのまま進めていけば、核装備もそのまま認めていいということになる。その点はどういうふうにお考えになっておりますか。
大
大平正芳#14
○国務大臣(大平正芳君) それはたびたび申し上げておるように、核兵器の持ち込みは認めないということは不動の方針として内外に申し入れて、しかも、その了承を得ておるわけでございます。私の言う近代化計画というものは、通常兵器の領域におきましても日進月歩でございますので、日本の場合だけは、通常兵器の領域におきましても老朽化したものでやってくれというようなことは、私は常識に合わぬと思うわけでございます。核兵器の持ち込みを許さないということは不動の方針として確立しておるわけでございまするし、たびたび申し上げるように、先方もそれをよく了承いたしておるわけでございます。したがって、その範囲にわたらない程度の通常兵器の近代化ということは、日本の場合だけはごめんだということは、いかにもこれは不自然でもあるし、非常識でもあると思います。
この発言だけを見る →森
森元治郎#15
○森元治郎君 それから大臣、核兵器の持ち込みについて、事前協議との関係で二点伺いたいと思いますが、事前協議の主題とするとなっていますね、交換公文は、核兵器の場合。この場合に、あの交換公文では、同意とか合意とかいう——この前の安保条約の審議のときに問題になった同意とか合意とかいう字をとうとう取りつけられなくて終わってしまって、単に事前協議の主題とすると交換公文にはなっておりますが、事前協議に入った場合、協議は、アメリカはぜひ持ち込みたいと言っても、どんなことがあっても核兵器は反対である、使わせない、持ち込ませないということを主張し、それがために協議がととのわなくてもおやりになると明言できますか、それが一点。
それから第二点は、今まで核兵器というと、ともすると常識的に、広島にB29が運んできたような形の大きなもの、そういうのがこれまでの観念であったが、近代化によって小さいものになり、飛行機で使うもの、あるいは戦車で撃ち出すもの、あるいはミサイルで地上から地対空で飛行機をやるもの、海軍、空軍、陸軍によっていろんな形、いろんな小さいものもできてきたのでありまするが、持ち込み反対ということには、完成品、でき上がった完成品の持ち込みを反対するのか、あるいは持ち込んでも、ばらばらになっている、これをつなぎ合わせて初めて一つの爆弾となるのでありますが、不完全な品物、完成品は持ち込んでいけないが、ばらばらならいいのか。それからもう一つは、完成品はいけないとするならば、ばらばらで持ち込んでくるが装備してはいかん、装着してはいかん、飛行機、タンク等の装着ですね。飛行機で原水爆を運べるような装着をしていかん。装着に関連していろいろ問題が出てくるのです、最近事情が変わってきましたから。もう一ぺん伺います。事前協議で協議がととのわなくても、アメリカが何と言おうとも、ぶちこわして毛核兵器は反対すると、この際明言できるかどうか。それから持ち込み拒否といいますか、完成品の持ち込みを拒否するのか、完成品でなくばらばらであれば、まだ核兵器としての力を発揮できませんですからそれはかまわないが、ただ装着するのはいけないというのか。こういう点について伺います。
この発言だけを見る →それから第二点は、今まで核兵器というと、ともすると常識的に、広島にB29が運んできたような形の大きなもの、そういうのがこれまでの観念であったが、近代化によって小さいものになり、飛行機で使うもの、あるいは戦車で撃ち出すもの、あるいはミサイルで地上から地対空で飛行機をやるもの、海軍、空軍、陸軍によっていろんな形、いろんな小さいものもできてきたのでありまするが、持ち込み反対ということには、完成品、でき上がった完成品の持ち込みを反対するのか、あるいは持ち込んでも、ばらばらになっている、これをつなぎ合わせて初めて一つの爆弾となるのでありますが、不完全な品物、完成品は持ち込んでいけないが、ばらばらならいいのか。それからもう一つは、完成品はいけないとするならば、ばらばらで持ち込んでくるが装備してはいかん、装着してはいかん、飛行機、タンク等の装着ですね。飛行機で原水爆を運べるような装着をしていかん。装着に関連していろいろ問題が出てくるのです、最近事情が変わってきましたから。もう一ぺん伺います。事前協議で協議がととのわなくても、アメリカが何と言おうとも、ぶちこわして毛核兵器は反対すると、この際明言できるかどうか。それから持ち込み拒否といいますか、完成品の持ち込みを拒否するのか、完成品でなくばらばらであれば、まだ核兵器としての力を発揮できませんですからそれはかまわないが、ただ装着するのはいけないというのか。こういう点について伺います。
大
大平正芳#16
○国務大臣(大平正芳君) 第一の点につきましては、森先生が御懸念のような事態にならぬのでございます。すなわち、核兵器の持ち込みということは、安保条約から申しますと事前協議の対象になるわけでございますが、これはたとえ事前協議がございましても認める意図がない、しかも日本の反対を押し切ってまで持ち込む意図はないということは、両政府の間で了解があるわけでございますので、私の理解では、先方からそういう事前協議に持ち込むことはない、したがって、今事前協議が現実に行なわれてこちらが拒否するというような場面は考えられない、それが第一点。
それから第二点につきましては、ここ数年来政府が国会で申し上げておりますのは、核の分裂あるいは核の融合反応というものを破壊力または殺傷力として用いるものを核兵器と言うのだということを終始一貫申し上げておるわけでございます。で、今御指摘のように、核兵器の部門におきましてもだんだんと兵器科学が発達して参るわけでございますが、私どもは、今申しました政府の基本方針に照らして、兵器科学の専門家が検証、判断いたしまして、今政府が申しました方針に沿っていないようなもの、そういうものは大原則で持ち込みは認めないということになっておるわけでございますから、私は兵器科学の専門家ではございませんので、一々具体的なケース、ケースについて判断する能力を持っておりませんが、専門家の政府の方針に沿っての具体的な判断というものを信頼して参りたいと思っております。
この発言だけを見る →それから第二点につきましては、ここ数年来政府が国会で申し上げておりますのは、核の分裂あるいは核の融合反応というものを破壊力または殺傷力として用いるものを核兵器と言うのだということを終始一貫申し上げておるわけでございます。で、今御指摘のように、核兵器の部門におきましてもだんだんと兵器科学が発達して参るわけでございますが、私どもは、今申しました政府の基本方針に照らして、兵器科学の専門家が検証、判断いたしまして、今政府が申しました方針に沿っていないようなもの、そういうものは大原則で持ち込みは認めないということになっておるわけでございますから、私は兵器科学の専門家ではございませんので、一々具体的なケース、ケースについて判断する能力を持っておりませんが、専門家の政府の方針に沿っての具体的な判断というものを信頼して参りたいと思っております。
森
森元治郎#17
○森元治郎君 さっき大臣は、アメリカのほうから核兵器の問題について日本に申し入れをすることはないとおっしゃいましたが、この安保条約第六条の実施に関する交換公文によりますと、こういう話を持ち出すのはむしろアメリカ政府の義務とさえ受け取れるのです、義務とさえ。義務とはっきりと申せるかどうかは疑義がありますが、それは「合衆国軍隊の」——「合衆国軍隊」というのがサブジェクトになるわけです。——合衆国軍隊の日本国への配置における重要な変更、配置の変更とか装備の変更は、「日本国政府との事前協議の主題とする。」、そういう文書になっておるわけです。ですから、平等じゃないんです。アメリカのほうがむしろ拘束されているのが交換公文なんです。この点ちょっと大臣の御理解と違うように思うんですが、どうなんですか。向こうが主題とすべきなんです。
この発言だけを見る →大
大平正芳#18
○国務大臣(大平正芳君) 先ほど申し上げましたように、日本政府としては核兵器の持ち込みは認めないということを、事前にもうアメリカに申し上げてあるわけでございまして、アメリカも日本の意向に反してそういうことを要請するつもりはないという約束になっておりますので、核兵器の持ち込みについての事前協議という場面が物理的に出てこないという仕組みになっておるわけでございます。
この発言だけを見る →岡
森
森元治郎#20
○森元治郎君 防衛庁長官に伺いますが、このF105サンダーチーフ戦闘爆撃機、これはもちろん従来のF105と変わった——どこが変わったかといえば、スピードとか、操縦性とか、航続力とか、いろいろな性能の変化もありますが、何といっても、原水爆の核兵器を積んで、しかも、それだけの優秀な性能を発揮できるところにある。その一番優秀な期待される性能、それが乗っからないF105というものは、きばのないトラみたいになっちゃう。そんなものにわざわざ金をかけても、外務大臣の言う近代化計画の一環としてということにはならないと思う。アメリカさんのほうでは、大平さんの言葉をかりると、大体物理的に申し込んでこないんだと、まことにけっこうな話ですが、一体戦争の道具——戦争は相手があって戦う、これに対して勝ちたいというときに、せっかく近代化してきたものを、核兵器を積んであの性能で、スピードで走れるものが、核兵器はおろしていくんだと、簡単な普通の弾道のミサイルぐらいを吹っ飛ばしても、これ何の意味もないんですね。あなたは国防大臣としてどう考えますか。必ず向こうはこれは持ち込んでくる。大平さんがそうがんばれば、頼むと言ってくるかもしらぬ。これは当然だと思う。そういう事態は想像されると思いますが、防衛庁長官……。
この発言だけを見る →志
志賀健次郎#21
○国務大臣(志賀健次郎君) 105の性能についてただいまお話がございました。私どもの承知いたしておりまする限りにおきましては、水暴を搭載するための専用の飛行機ではないんでございまして、万能飛行機でございます。水暴も積め、あらゆる場合にこれは使い得る飛行機でございまして、どうも頭からF105は水素爆弾を積み込むために、またそれを目的として生産されたという御議論には賛成しかねるのでございます。あらゆる場合に最も有効な力を発揮する飛行機であるとわれわれは考えておるのでありまして、現に板付にときどき参りまするF102にいたしましても、いつでも核爆弾が装着できるようになっておるのでありまして、あらゆる飛行機が、少なくともジェット戦闘機は核爆弾を装着でき得るようになっている。ただしないだけでございまして、したがって、だんだんに核爆弾をも装着した飛行機を受け入れるであろうというようなことは御想像でございまして、私どもは、断じて排除することは既定方針であり、またしばしば国会を通じて内外に宣明いたしておるところでございます。
この発言だけを見る →森
森元治郎#22
○森元治郎君 大臣、原水爆を乗っけられる飛行機はあに105のみならんやで、102でも新しいものは乗っかるんだと、そういうものを装着すればできる戦闘機なり、戦闘爆撃機なり、あるいは爆撃機なり、そういうものの数は、大臣御存じならばおっしゃって下さい。乗っけられるのは一体どのくらいですか、日本で現在。
この発言だけを見る →志
海
海原治#24
○政府委員(海原治君) 多少細部にわたりますが、御説明申し上げますと、先ほど大臣から御答弁申し上げましたように、F105と申しますのは、多目的、いわゆる万能機でございます。最近各国で開発しております戦闘機、あるいは戦闘爆撃機というのは、いろいろな武装ができることになっております。このF100というものも一応戦闘爆撃機ということになっておりますが、F100というものはマッハ一・二クラスの戦闘爆撃機、F105Dとなりますとマッハ二・二クラスの戦闘爆撃機、こういうふうにスピードが違います。武装について申し上げてみますと、F105は二十ミリの機関砲、空対空ミサイル・サイドワインダー、二・七五インチのロケット、そのほかに空対地ミサイルのブルパップ、ナパーム爆弾及び他の核爆弾も搭載できる、こういうことになっております。この冒頭に申しました三種類の機関砲とかサイドワインダー、二・七五インチロケット、これは空対空戦闘に使うものであります。こういうものは全部同時に装備いたすのではございません。そのときの情勢に従いまして所要の装備を持って出かけていく、こういうのが現在の新しい戦闘機の使用方法でございます。その点から申しますというと、大臣が御説明申しましたように、現在日本に来ておりますところのF100にいたしましても、あるいはF102にいたしましても、ないしは104、これは日本のはもっぱら要撃でございますが、ヨーロッパで使っておりますのは、これに地上戦闘、地上爆撃能力を加えたものでありますが、このものにつきましては、核爆弾を装着しようと思えば技術的にはできるものであります。
この発言だけを見る →森
森元治郎#25
○森元治郎君 だから、そうやって技術的に装着できるものは幾つくらいきょう現在あるのか。たとえばF100はまだ引き揚げないんですから、七十五機は日本にあるわけだ。そこでこの間新しいのが一スクォードロン来たから二十五ある。そうすると合わせて百機ある。そういうものは、一体乗っけられるものは幾つきょう現在あるのかと聞いているのです。
この発言だけを見る →海
森
海
森