予算委員会

1998-03-23 参議院 全314発言

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会議録情報#0
平成十年三月二十三日(月曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 二月二十日
    辞任         補欠選任
     笹野 貞子君     久保  亘君
     高橋 令則君     田村 秀昭君
 二月二十三日
    辞任         補欠選任
     阿部 幸代君     上田耕一郎君
 三月二日
    辞任         補欠選任
     武見 敬三君     上杉 光弘君
 三月三日
    辞任         補欠選任
     上杉 光弘君     武見 敬三君
 三月六日
    辞任         補欠選任
     末広まきこ君     鈴木 政二君
 三月十日
    辞任         補欠選任
     鈴木 政二君     北岡 秀二君
 三月十二日
    辞任         補欠選任
     依田 智治君     大木  浩君
 三月十三日
    辞任         補欠選任
     大木  浩君     依田 智治君
 三月十九日
    辞任         補欠選任
     直嶋 正行君     寺崎 昭久君
     上田耕一郎君     吉岡 吉典君
     須藤美也子君     筆坂 秀世君
     田村 秀昭君     平井 卓志君
 三月二十日
    辞任         補欠選任
     阿部 正俊君     中曽根弘文君
     金田 勝年君     井上  孝君
     久保  亘君     本岡 昭次君
     筆坂 秀世君     須藤美也子君
     吉岡 吉典君     上田耕一郎君
     平井 卓志君     泉  信也君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         岩崎 純三君
    理 事
                岡部 三郎君
                小山 孝雄君
                佐藤 泰三君
                永田 良雄君
                成瀬 守重君
                小山 峰男君
                角田 義一君
                風間  昶君
                照屋 寛徳君
    委 員
                井上  孝君
                石井 道子君
                板垣  正君
               大河原太一郎君
                大野つや子君
                北岡 秀二君
                田沢 智治君
                武見 敬三君
                谷川 秀善君
                中曽根弘文君
                南野知惠子君
                長谷川道郎君
                平田 耕一君
                真鍋 賢二君
                依田 智治君
                小林  元君
                寺崎 昭久君
                広中和歌子君
                本岡 昭次君
                和田 洋子君
                魚住裕一郎君
                牛嶋  正君
                加藤 修一君
                高野 博師君
                及川 一夫君
               日下部禧代子君
                田  英夫君
                上田耕一郎君
                笠井  亮君
                須藤美也子君
                泉  信也君
                星野 朋市君
                西川きよし君
                矢田部 理君
   国務大臣
       内閣総理大臣   橋本龍太郎君
       法務大臣     下稲葉耕吉君
       外務大臣     小渕 恵三君
       大蔵大臣     松永  光君
       文部大臣     町村 信孝君
       厚生大臣     小泉純一郎君
       農林水産大臣   島村 宜伸君
       通商産業大臣   堀内 光雄君
       運輸大臣     藤井 孝男君
       郵政大臣     自見庄三郎君
       労働大臣     伊吹 文明君
       建設大臣     瓦   力君
       自治大臣
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)    上杉 光弘君
       国務大臣
       (内閣官房長官) 村岡 兼造君
       国務大臣
       (総務庁長官)  小里 貞利君
       国務大臣
       (北海道開発庁
       長官)
       (沖縄開発庁長
       官)       鈴木 宗男君
       国務大臣
       (防衛庁長官)  久間 章生君
       国務大臣
       (経済企画庁長
       官)       尾身 幸次君
       国務大臣
       (科学技術庁長
       官)       谷垣 禎一君
       国務大臣
       (環境庁長官)  大木  浩君
       国務大臣
       (国土庁長官)  亀井 久興君
   政府委員
       内閣審議官    坂野 泰治君
       内閣審議官    松田 隆利君
       内閣官房内閣外
       政審議室長
       兼内閣総理大臣
       官房外政審議室
       長        登 誠一郎君
       内閣法制局長官  大森 政輔君
       内閣法制局第一
       部長       秋山  收君
       人事院総裁    中島 忠能君
       人事院事務総局
       職員局長     佐藤  信君
       阪神・淡路復興
       対策本部事務局
       次長       田中 正章君
       総務庁長官官房
       審議官      大坪 正彦君
       総務庁人事局長  中川 良一君
       防衛庁防衛局長  佐藤  謙君
       防衛施設庁長官  萩  次郎君
       経済企画庁調整
       局審議官     小林 勇造君
       経済企画庁調査
       局長       新保 生二君
       科学技術庁長官
       官房長      沖村 憲樹君
       科学技術庁原子
       力局長      加藤 康宏君
       科学技術庁原子
       力安全局長    池田  要君
       環境庁企画調整
       局地球環境部長  浜中 裕徳君
       環境庁水質保全
       局長       渡辺 好明君
       沖縄開発庁振興
       局長       若林 勝三君
       国土庁計画・調
       整局長      河出 英治君
       国土庁防災局長  山本 正堯君
       外務省アジア局
       長        阿南 惟茂君
       外務省北米局長  高野 紀元君
       外務省欧亜局長  西村 六善君
       外務省条約局長  竹内 行夫君
       大蔵大臣官房長  武藤 敏郎君
       大蔵大臣官房総
       務審議官     溝口善兵衛君
       大蔵省主計局長  涌井 洋治君
       大蔵省主税局長  尾原 榮夫君
       大蔵省証券局長  長野 厖士君
       大蔵省銀行局長  山口 公生君
       大蔵省国際金融
       局長       黒田 東彦君
       文部大臣官房長  小野 元之君
       文部大臣官房総
       務審議官     富岡 賢治君
       文部省生涯学習
       局長       長谷川正明君
       文部省初等中等
       教育局長     辻村 哲夫君
       文部省教育助成
       局長       御手洗 康君
       厚生省老人保健
       福祉局長     羽毛田信吾君
       厚生省年金局長  矢野 朝水君
       農林水産大臣官
       房長       堤  英隆君
       林野庁長官    高橋  勲君
       通商産業大臣官
       房商務流通審議
       官        岩田 満泰君
       通商産業省貿易
       局長       今野 秀洋君
       中小企業庁長官  林  康夫君
       運輸大臣官房長  梅崎  壽君
       郵政省貯金局長  安岡 裕幸君
       郵政省簡易保険
       局長       金澤  薫君
       労働大臣官房長  渡邊  信君
       労働省労政局長  澤田陽太郎君
       労働省職業安定
       局長       征矢 紀臣君
       建設大臣官房長  小野 邦久君
       建設大臣官房総
       務審議官     小鷲  茂君
       建設省都市局長  木下 博夫君
       自治大臣官房長  嶋津  昭君
       自治大臣官房総
       務審議官     香山 充弘君
       自治省行政局公
       務員部長     芳山 達郎君
       自治省行政局選
       挙部長      牧之内隆久君
       自治省財政局長  二橋 正弘君
       自治省税務局長  成瀬 宣孝君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宮本 武夫君
   参考人
       日本銀行総裁   速水  優君
       預金保険機構理
       事長       松田  昇君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○参考人の出席要求に関する件
○平成十年度一般会計予算(内閣提出、衆議院送
 付)
○平成十年度特別会計予算(内閣提出、衆議院送
 付)
○平成十年度政府関係機関予算(内閣提出、衆議
 院送付)
    ─────────────
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岩崎純三#1
○委員長(岩崎純三君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 平成十年度総予算三案についての理事会決定事項について御報告いたします。
 本日及び明日の総括質疑の割り当て時間は二百八十分とし、各会派への割り当て時間は、自由民主党百十五分、民友連五十二分、公明三十七分、社会民主党・護憲連合二十五分、日本共産党二十二分、自由党十五分、二院クラブ七分、新社会党・平和連合七分とすること、質疑順位につきましてはお手元に配付いたしておりますとおりでございます。
    ─────────────
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岩崎純三#2
○委員長(岩崎純三君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成十年度総予算三案の審査中、必要に応じ、日本銀行総裁速水優君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岩崎純三#3
○委員長(岩崎純三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 また、本日の委員会に預金保険機構理事長松田昇君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岩崎純三#4
○委員長(岩崎純三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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岩崎純三#5
○委員長(岩崎純三君) 平成十年度一般会計予算、平成十年度特別会計予算、平成十年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 三案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより総括質疑に入ります。寺崎昭久君。
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寺崎昭久#6
○寺崎昭久君 おはようございます。
 総予算の質疑のトップバッターを仰せつかりまして、内外の課題を考えるとき、いささか緊張しておりますけれども、同時に気の抜けたビールをあてがわれたような脱力感あるいはいら立ちというんでしょうか、そういったものも感じております。
 と申しますのは、参議院における予算審議の日程を協議しているときからも感じたことでありますけれども、総予算は三十日たてばいずれ成立する、参議院は消化試合をやっているんだから、余りつべこべ言わずにさっさと切り上げたらどうかというような雰囲気があったり、あるいはエリツィン大統領との会談もある、バーミンガム・サミットにも出かけなければいけない、私は忙しいんだというような総理のお立場をおもんぱかってかの発言もこれあり、どうも参議院軽視の空気が充満しているように思えるからでございます。
 それはそれとして、私は有権者を代表して政府に対して予算あるいは政策をただす立場にありますし、総理には国民にしっかりお考えを、メッセージを伝えてもらわなければなりませんので、気持ちを新たにして質問を申し上げます。
 そこで第一問。総予算成立直後に補正予算の編成を伴う経済対策、景気対策を打ち出すお考えがあるのかどうか、率直にお尋ねいたします。
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橋本龍太郎#7
○国務大臣(橋本龍太郎君) 今私どもは平成十年度本予算並びに特別予算、機関予算等々参議院でこれから御審議をいただこうといたしております。議員は消化試合という言葉を使われましたけれども、私はそういう申し方を、これはどこをお調べいただきましてもそのような言葉を使ったことはございません。そして、むしろ衆議院を通過したときに、報道機関から質問がありましたものに対しても、参議院の審議がこれからあるという以上の言い方をいたしていないことをぜひ御理解いただきたいと思います。私は、それだけこの御論議は重みがあるものだと思います。
 その上で、平成十年度予算、私どもは何としても一刻も早く平成九年度補正予算から引き続いて運営ができますように院の御協力をお願い申し上げたい気持ちであることは、これは偽りありません。そして、その中において、今、世上いろいろ言われておりますことも私は全く知らないわけではございません。しかし、政府としてそのようなことを申し上げたことがないこともまた御承知のとおりであります。
 同時に、私は先日、インドネシア・スハルト大統領との会談のためにジャカルタに参りましたが、このアジア経済全体を考えましても、日本は日本なりにこれに協力するという部分があることは間違いありません。また、国内の景気動向を見ましてもさまざまな対応を必要とする場面はありましょう。
 しかし、今、私がお願いを申し上げたいこと、それはあくまでも、平成十年度予算が平成九年度補正予算と年度がかわりまして引き続いて執行できる状態に、また関連の法律案、予算関連法案、税制改正等々が年度の切れ目を生じないようにぜひ審議の御協力をいただきたい、ここに尽きております。
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寺崎昭久#8
○寺崎昭久君 ただいまの総理の御発言について、私はどれほど国民が正確に受けとめているのか甚だ心配でございます。
 もちろん、総予算を一刻も早く通すべきだというお考えはよくわかるわけでありますけれども、例えば、衆議院がこの総予算を通過させた三月二十日の株価は一万六千八百三十円でございまして、前日に比べて百五十一円しか動いていないんです。もう三十日たてば少なくとも予算は上がる、そのことが確定したんであればもう少し株価というのは動いてもいいんではないか。それが動かないということは、さらなる追加景気対策が出されるんではないかとか、あるいは総理がお考えになっていることが正確に伝わっていない証拠ではないかと思うわけであります。ここが大事なポイントだと思うんです。
 いずれにしても、総予算を一日も早くと言うだけでは総理のお考えが伝わるというわけには受け取れませんので、総理の発言というのは綸言汗のごとくというのに似ておりますし、やはり値千金でなければならないと思いますので、今後の経済運営についてはこうするんだ、そのために今の総予算をこうしたい、その後はこうするんだというようなことに踏み込んで御発言いただきたい。
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橋本龍太郎#9
○国務大臣(橋本龍太郎君) まず、私どもは本当に、平成十年度予算並びに関連する税制を含みます法律案、これを三月三十一日から四月一日にとカレンダーがかわりました時点でそれぞれがその役割を果たせるようにしていただきたいということを何よりも優先して考えております。
 そして、議員から今御指摘のありましたような問題点と申しますものは、我々として気になるものはいろいろ出てきております。例えば、けさの報道でも、主要産油国の中で石油の減産に踏み切る、原油価格が相当落ちておりますので、今後生産量を減少させることによって原油価格の上昇を図りたいという合意ができたという報道もあります。我々にとってはこれはエネルギーコストとしてまさにはね返ってくるものでありますし、こうした問題はそのようにとらえていけば私はたくさんあると思います。
 同時に、日本自身が今規制緩和を進めております。その規制緩和による影響といったものも、これは国の中と外と両面に分けて考えていかなければなりませんが、当然ながらこうしたものも、これは我々は並行して作業しておりますので続けてまいります。そうした意味での臨機の措置をとっていく、これはもう今までも繰り返し私は申し上げてまいりました。
 そして、もし議員の御指摘が補正をするのかしないのかというお問いかけでありますなら、私は、今まで、そして今後も、この予算の御審議をお願いしている中において、まずその予算の成立をぜひというお願い以上のことを申し上げる状況ではありません。
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寺崎昭久#10
○寺崎昭久君 角度を変えて、経企庁長官にお尋ねいたします。
 長官は、二月の月例経済報告の際に、桜の咲くころには順調な軌道に乗るという御発言をされております。これが熊本の桜なのか青森の桜なのか定かではありませんけれども、今月末には長官のお国元でも桜の開花が予想されております。
 そこでお尋ねするわけですが、我が世の春というのはいつ来るんですか、第一点、我が世の春は本当に来るんですか、いつ来るんですか。二点目は、順調な軌道というのはどういう状態を言うんでしょうか。三点目は、九七年度はマイナス成長が必至だと言われる中で、経企庁は一・九%の成長をおっしゃられておりますけれども、下方修正する必要はありませんか。三点についてお尋ねします。
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尾身幸次#11
○国務大臣(尾身幸次君) 現在の景気動向でございますが、純輸出は、輸出が強含みに推移していること、輸入がおおむね横ばいで推移していることを背景に増加傾向にはあるわけでございますが、設備投資は全体として伸びが鈍化をしております。
 GDPの六〇%を占めている個人消費でございますが、年度当初の消費税引き上げに伴う反動減がございまして、予想以上に大きくありまして、その後一時回復をいたしましたが、秋口からアジアの経済状況あるいは相次ぐ金融機関の破綻等によりまして、経済の先行きに対する信頼感が失われたことによりまして大幅に下がっている状況でございます。九月の消費性向、七一・九%でございましたが、十月、十一月、十二月、一月と連続で下がってきておりまして、一月には六八・六%と四カ月間で三・三ポイント下がっているわけでございます。これをGDPに換算いたしますと約十兆円以上消費だけで低下というような状況になっております。
 住宅投資も相変わらず百三十万戸程度の状況でございますが、横ばいで推移しているという状況でございまして、その水準は低い状況でございます。
 そういう状況の中で、私どもは、株価等に見られますように、金融システムに対する不安感というものは、金融システム安定化法案が通り、その施行が行われることによってかなり改善をされてきているというふうに考えておりますけれども、しかし実体経済の面ではなお停滞が続き、厳しい状況であるというふうに認識をしております。
 そこで、政策面では、御存じのとおり、一月—三月の間に特別減税、補正予算あるいは金融システムの法の施行等がございまして、さらに引き続きまして現在お願いしております十年度予算がぜひ四月の初めから使い得るように、そしてまた法人税の減税あるいは土地関係の減税等も含みます税制改正も含めまして四月から実施できるように願っているところでございます。さらに、いわゆる四月一日の早期是正措置を控えての貸し渋り現象も三月いっぱいで解消するのではないか、四月からはそういう意味での貸し渋りが改善をされてくるというふうに見ているわけでございます。さらに、一連の情報通信あるいは土地利用等に関する規制の緩和も法律が通りますれば施行される。そういうことでございますから、三月いっぱいは厳しい状況が続くと思いますが、四月からは、ある意味で言いますといろんな政策の効果があらわれ始めてくるというふうに期待をしているところでございます。
 なお、九七年度につきましては、昨年の十月—十二月のGDPが〇・二%マイナスという状況になりました。そういう状況を踏まえますと、修正見通しの九年度プラス〇・一%というものを達成することにつきましてはかなり厳しい状況にあるというふうに認識をしている次第でございます。
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寺崎昭久#12
○寺崎昭久君 これからの一・九%についてはかなり難しい見通しだというお考えでありますけれども……(「九年度です」と呼ぶ者あり)九七年度ですね。この先はどうなのかというお尋ねをしました。九八年度は一・九%ということをおっしゃっておりますけれども、それは下方修正しなくてもよろしいんですねと。
 経企庁の設置法を見ますと、「経済に関する基本的な政策の総合調整」というのが入っております。この先、今やっていること程度で一・九%は大丈夫と、こうおっしゃっているわけでしょうか。
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尾身幸次#13
○国務大臣(尾身幸次君) 平成十年度の見通しにつきましての一・九%でございますが、先ほど申しましたような各般の施策を行い、そしてまた十年度の予算及び法人税の減税等を含みます関係法案が予定どおり通過するという状況のもとにおきまして、四月以降に経済は徐々に回復基調に乗り始めるというふうに考えている次第でございます。
 私どもは、総理の御指示もございまして、自民党の第四次緊急国民経済対策を受けまして、昨年十一月の規制緩和を中心といたします緊急経済対策のフォローアップやさらに追加的な規制緩和等の経済活性化の対策につきまして現在検討中でございます。
 また同時に、かねがね申し上げていますように、経済は生き物でございますから、内外の金融、経済の状況に応じまして適時適切な経済運営に努め、そのことによりまして政府の経済見通し十年度実質一・九%は達成をしていきたいと考えている次第でございます。
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寺崎昭久#14
○寺崎昭久君 経済活性化のためにこれからも景気刺激策を御検討されるというのは大変結構なのでございますけれども、また先ほど総理は、補正予算については私は言及していないと。私もいろいろ調べてみました。そのとおりでございます。
 ただ、総理のそうした姿勢と異なりまして、総理の周囲からはいろんな格好で、補正をやるべきだとか十兆円組むべきだとかという声が聞こえてくるわけであります。これは後でもう一度触れますけれども、それは国の外からも同様の声あるいは経済運営に対する批判というような格好で伝わってきております。
 つい先日の十九日、サマーズ・アメリカ財務副長官が日本のマスコミと会見して、日本の景気を反転させて回復軌道に乗せるにはGDPの二%程度、つまり十兆円規模の経済刺激策をとる必要があるというようなことが報道されております。
 これまでも、アメリカの関係だけでも財務長官であるとかグリーンスパンFRB議長であるとか、その他大勢の人が日本の経済運営についていろんなことを発言されている。これに対して、時々余計なことだというような趣旨の御発言も散見されますけれども、大変小さな声で、国民には恐らく届いていないんだと思うんです。
 こういう声に対して、総理、どう対処されるんですか。
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橋本龍太郎#15
○国務大臣(橋本龍太郎君) 確かに余り大きな声ではないのかもしれませんが、お尋ねがありましたときに私どもが申してきたこと、これはアメリカばかりではなく、海外といいましても、例えばヨーロッパにはヨーロッパの声がありますし、今金融情勢が混乱しておりますアジア地域においてはアジア地域として、それぞれやはり日本に求めるものがあります。
 そして、私は、そういう中で出てくる声というものは耳を傾ける必要性のあるものでありますけれども、日本は日本自身がその声の中にありますものを分析し、その中で我々が確かに受けとめるべきものというものは受けとめていきますけれども、それはやはり日本の判断で決していくべきことであります。そして、いたずらに海外からこういう声があるという報道に対し打ちかけ合いのような議論をすることも、市場に与える影響等を考えますとよいことではありません。
 議員からお尋ねでありますが、これはまさにアメリカでよく出ております声、そしてアジアで出ております声、同じような文脈になってまいりますもの、それは何かといえば、日本の経済がしっかりしてくれ、内需主導の経済運営で景気回復を達成してくれということに要約されるでありましょう。こうした点は我々自身が自分の国のためにも必要とすること、私はそのように思います。
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寺崎昭久#16
○寺崎昭久君 外国から内政干渉まがいのことを言われれば、私だって腹が立ちます。まして、それに対して総理の声が国民に伝わっていないとすれば、国民は屈辱感すら味わうのではないか、それを心配しているわけであります。あるいは腰砕けにやっているのじゃないか、それでなくても日本というのは外圧に弱いなんということを前から言われているわけであります。また、アメリカが繰り返し繰り返し言っているということは、こちらの意図が果たして伝わっているのかという問題もあると思うんですが、総理は国民に向かって、私はアメリカに対してこう言っているんだということをもう少しはっきり言われたらどうですか。そうでなかったら伝わらないですよ。
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橋本龍太郎#17
○国務大臣(橋本龍太郎君) この言い方が適切かどうかには多少問題があるかもしれませんが、日本から例えばアメリカにつけている注文、それは国連分担金の滞納分を早く払えということであります。そして、国連における日本の分担金の率が上昇しております。もっと求める声があります。アメリカの払うべき分担金を肩がわって払う気はないよ、こういう言い方をしたこともございます。
 そして、日本の政策というものは、それはどこの国から、あるいはこの国の中のどこから出てくる声であっても我々はもちろん耳は傾けていきます。しかし、その政策選択は日本自身が決定することであり、その点は本当に誤解がないようにしていただきたいと思うんです。
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寺崎昭久#18
○寺崎昭久君 それにしても、世界じゅうからいろいろ日本の経済運営に対して注文がついているわけであります。アジアからも悲鳴が上がっていると思いますけれども、昨年夏以来のアジアの通貨危機とか経済の失速について我が国の景気との関係が取りざたされている昨今でありますけれども、そのことについて総理はどのような御認識あるいは対応策をとられているのか、お尋ねします。
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橋本龍太郎#19
○国務大臣(橋本龍太郎君) アジアにおける通貨あるいは経済変動の原因というものがそれぞれの国によって状況が違いますので、一概にこれを律することはできませんけれども、単純に申しますならば、共通するものとして、それぞれの国の通貨を過大評価していた、そしてそれに伴って経常収支赤字がどんどん拡大していった、あるいは海外から大量に入ってまいります資本の一部が生産的な用途でないところへ使われた、そうしたところから市場の信認が低下し、短期の資金が一斉に引き揚げられた。これは私は否定のできなかったことだと思います。
 今日、韓国あるいはタイは既に危機から脱しつつあり、新たな歩みを始めておられると思っておりますけれども、まだインドネシアは大変な苦労をしておられますし、先日私が飛んでいったのもそうした思いからでございました。
 そして、これはいろいろな議論がありますけれども、確かに私は、昨年度を振り返りましたとき、消費税の税率引き上げに伴って一—三の駆け込み需要の幅が予想よりはるかに大きかった。その影響は四—六で私どもの予測よりも低下した、影響は大きかった。しかし、確かに七—九をごらんいただくとプラスに転じていたわけでありまして、その限りにおいてその方向はそう大きな間違いではなかったと思います。
 ただ、確かにバーツが引き金となりました金融市場の混乱、アジア経済における影響というものは我々の予測をはるかに超えるものでありました。そして、日本国内における大手金融機関の破綻と相まって間違いなく我が国の金融システムに対する信頼低下は起こりましたし、家計あるいは企業の業況感、景況感というものが非常に厳しくなり、それが個人消費にも設備投資にも影響が出た、これは否定のできない事実でございます。
 その意味では、日本は、今回の経済不安のもとになりました各国の金融、そのためにその変動に対応してIMFを中心とした国際的枠組み、これを基本として積極的にそれぞれの国にそれぞれの国に応じた支援というものを進めてまいりました。特に、今続いておりますインドネシアにおける困難な状況、これは先般、政府といたしましても東南アジア経済安定化等のための緊急対策、これを閣議決定いたしております。
 これから先も、関係各国、またIMFを初めとする国際機関と密接に連携をとりながら対応していこうと考えておりますけれども、このIMFのルールを超えた部分として、例えば輸出保険を活用する手法、その他それぞれの国で一番必要とされる人材育成のための協力のプログラム、こうしたものを重ね合わせて実行していく考えであり、委員におかれましても御協力をぜひ得たいと考えておる分野でございます。
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寺崎昭久#20
○寺崎昭久君 先日、インドネシアのハビビ副大統領が来日されまして日本の都市銀行の代表にお会いになられたそうでございますが、その際に、インドネシアの民間企業に対する邦銀の短期債務の元本と利息の返済について一年間猶予してもらいたいという要請があったようでございます。三月二十日のことです。
 これは、インドネシア政府は事実上リスケジューリング要請をしたわけでありますけれども、これに対して日本政府は何らかのアクションを起こすのかどうか、それとも、あれは民間同士の問題であるからということで放置されるのか。今後の日本の姿勢を問われる大事な問題提起だと思いますが、総理、いかがでしょうか。
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橋本龍太郎#21
○国務大臣(橋本龍太郎君) ハビビさんは私のところでは実はその話は出されませんでした。また、スハルト大統領と二時間半にわたる個人的な会談の中でも御指摘の問題は出ておりません。むしろ、スハルト大統領、ハビビ副大統領共通して私に言われましたことは、インドネシア経済の中に占める日系企業のウエート、そしてそこにおける雇用というものでありまして、引き続き日系企業がインドネシアで仕事ができるような協力を頼むというお話はございました。
 そして、邦銀の、これはインドネシアだけではなくアジア諸国に対する資金供与のあり方、これは最終的には各行の経営判断ということになりますけれども、私たちはやはり日本を含みました先進各国、また国際機関の支援体制、そしてアジア各国におけるそれぞれの国での経済安定のための努力がどのように払われているか、こうしたことを十分説明することによってアジア経済に対する信頼回復のお手伝いをしたい。今御指摘になりましたような方向というのは、まさにその延長線上の問題だと思っております。
 そして、韓国の場合もそうでありましたけれども、インドネシアに対しても私がIMFとの枠組みが大事だということを強調しておりますのは、言いかえれば、IMFのスキームを維持するという約束がなされている限りにおいて、民間金融機関にそれだけの信頼性を持ってもらい、行動してもらえるということが一つのポイントだからであります。
 また、その意味では、今回公的資金による自己資本充実策を実行に移させていただきましたが、これはまさに金融の危機的な状況に対応して我が国における金融システムの安定化を図ることを目的としているものでありますけれども、同時に、これは金融機関の自己資本比率の向上を通じて、その資金供給能力の拡大というものは国内だけではなく外にも向かい得る、そうした要素も持つものだと私どもは考えております。
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寺崎昭久#22
○寺崎昭久君 アジア経済の問題に関して、金融面で我が国が国際機関等を通じて支援するというのは大事なことだと思いますし、ぜひやっていただきたいと思うんですけれども、しかしながら、もう一方においては、根っこの問題についてもこのままでいいんだろうかという気持ちが大変強くなっております。
 と申しますのは、最近、アメリカの統計などを見ておりましても、アジア諸国からの輸出圧力が、対米圧力が大変強まっているという懸念の声が伝わってきます。となりますと、アメリカからまた日本に対して、もう少し買ったらどうだ、東南アジアの商品を買えというような話が出かねないという懸念もされるわけであります。
 となりますと、アジア諸国の輸出圧力を低下させるためにも、日本は輸入増加策を講じるとか、あるいは日本の企業の進出のあり方について政府としての見直しを行う、検討するというようなこともやらないと、金融だけではなかなかアジアの経済が立ち直るというのは難しいんじゃないかと思っておりますが、いかがでしょうか。
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橋本龍太郎#23
○国務大臣(橋本龍太郎君) その御指摘は私は非常にいい御指摘をいただいたと思っておりますし、この面でも委員の御協力を得たいというのが率直な気持ちであります。
 なぜなら、先ほども申し上げましたが、政府は二月二十日に「東南アジア経済安定化等のための緊急対策について」というものを閣議決定いたしました。そして、その中においては、日本輸出入銀行の輸入金融の活用など、アジアからの輸入促進のための措置を講じますと同時に、アジア各国の現地日系企業の事業環境を整備いたしますために、貿易保険あるいは日本輸出入銀行の活用などの措置を既に講じつつあります。また、ジェトロを通じて緊急に輸入ミッションを派遣することにいたしました。本日はまさに韓国におきましてこの輸入商談会が既にもう行われ始めている時間だと思いますけれども、こういうことが動いております。こうした努力は当然のことながらいたします。
 さらに、私どもが承知をいたしております限りにおいて、多くの現地の日系企業、これはアジアの長期的な発展の可能性というものに着目して事業を継続していかれる方向、そういう方向について私どもも非常によい方向だと考えておりますし、今申し上げましたように、その事業環境整備のための措置を講じつつあります。こうした方向によりまして、地道ではありますけれども安定した関係が築いていき得る、私はそのように考えております。
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寺崎昭久#24
○寺崎昭久君 輸入拡大努力によるアジアの支援というのはぜひ積極的に進めていただきたいと思います。
 内需拡大につながる話が出たところで、もう一度国内景気の問題に戻らせていただきますが、先ほども若干指摘しましたように、総理が幾ら私は補正予算の話は一切しておりませんと、こうおっしゃられても、総理の周囲、与党の幹部からは連日のように内需拡大のための、あるいは補正予算に向けた御発言があるわけであります。
 一々御紹介するまでもなく、総理にもお耳に達していると思いますのでそれはやめますけれども、不思議なのは、総理がなぜこれを放置されておくのか。国民は今までも政府・与党一体なりと、こう思ってきたわけであります。にもかかわらず、総理は、私は補正予算のことは一切触れていないと言いながら、総理の周りは毎日のように十兆円の補正が必要だとか、あるいは二兆円の特別減税をやるべきじゃないとかいろんなことを言っているわけで、国民は迷うばかりで、ここでけりがつかないから景気がよくならない、そういうことなんじゃないですか。総理、答弁をお願いします。(「素直に言っちゃった方がいいよ」と呼ぶ者あり)
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橋本龍太郎#25
○国務大臣(橋本龍太郎君) 素直に我が党は党内での議論を公開いたしております。そして、自由民主党はまさに自由な党でありまして、それぞれが行っている意見を決して隠しておりません。(「あなたの姿勢を聞いているんだから」と呼ぶ者あり)だから、私自身のその姿勢は自由な議論を封じるということにあるわけではありません。むしろ私は、オープンな議論の中からよりよい方向が生み出されると考えておりますし、それだけの議論をすることが悪いとは決して思っておりません。
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寺崎昭久#26
○寺崎昭久君 総理が自由な党内の議論を抑えないとおっしゃっても、国民はそのことによって迷っているんです。どう思うかといえば、史上最低の金利の中ではもう金融政策を打つ余地がないな、財政政策に頼らざるを得ないなと。だけれども、それを言うとすれば財政改革路線を変更しなくちゃいけない、これは内閣の公約だからそうやすやすと旗を下げるわけにはいかない、だから周囲に言わせてなし崩し的に政策転換を図ろうとしているんではないかと受けとめるのが世間の常識だと思うんです。そのことが株価をなかなか押し上げない、景気も安定軌道に乗せないという原因になっていると思うんです。
 総理、もうこの辺で、決心して方向転換しますよと、政府・与党は一体なんですということをおっしゃられたらどうですか。
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橋本龍太郎#27
○国務大臣(橋本龍太郎君) 政府・与党は間違いなしに一体でありますけれども、内閣はあくまでも予算編成権に基づいて編成いたしました本予算を国会で御審議をいただいております。そして、私たちはこれを一日も早く実行に移せるように院にお願いを申し上げております。院は審議権を持っておられ、それを今行使しておられます。
 そして、その中の議論で例えばこんなことがございました。
 私に対しまして衆議院でありました御質問の中で、財革法の中で、アメリカ式の免責条項を入れることを考えるべきではないか。私は、これは立法政策上一つの判断だ、そう評価をした上で、しかし、なかなかこれは難しいんじゃないでしょうか、とり方によっていろんなことが考えられますということを質疑でありますから真剣にお答えをいたしました。ところが、その後この答弁は報道でもひとり歩きをいたしました。同時に、衆議院におきます国対委員長レベルの問題として、そういう答弁をしたことがけしからぬというおしかりをちょうだいいたしまして、それを理由に私は、理由と申しますよりも正式にちょうだいをいたしたことでありますから、御質問を受けましたことにお答えをすることに役割を限定して今日まで参りました。
 私は、今まさに平成十年度予算の審議を本日から参議院においてお願いをし始めております。そしてでき得る限り真剣に、誠実にお答えをしていきたいと思いますけれども、既にそのようなかせがかかってしまっておりますことも御理解をいただきたいと思います。
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寺崎昭久#28
○寺崎昭久君 総理がこう考えておられるであろうということを想像できても、下世話に言うと、踏ん切りをつける大事な局面というのがあるんだろうと私は思うんです。
 この二月の施政方針演説で、総理は教育問題について特に時間を割かれて言及されました。この国の将来を担う子供たちのことに触れられて、ナイフによる殺傷事件あるいは薬物の乱用、学校でのいじめ等々具体的な例を挙げられながら、子供たちにこの世に生を受けて本当によかったと思ってもらえるようにするためには、学校だ親だとお互いの責任をあげつらうことではなくて、マスコミも地域も含めてそれぞれの大人の責任を果たすことが大事だ、心の教育が大事だということをおっしゃられました。
 私も、総理の見識に珍しくと言っちゃ失礼ですが感動いたしましたし、共鳴を覚えました。だけれども、その後の総理の御発言を聞いておりますと、どうも言行不一致としか受け取れない。これは私だけじゃなくて、国民がみんなそう思っているんですよ。先ほど例を紹介しましたけれども、どうせこういうことをねらっているに違いない、でも言えないから言わないだけだろうというような人が少なくないわけであります。そういう言行不一致というのをいつまで続けていいんだろうかと。
 昔、私の子供時代に、腕力はあるけれども少々お人よしなのがいまして、そいつをけしかけていじめをやらせる、自分は手を汚さないでいい子になっているという秀才がおりましたけれども、みんな橋本総理のことをそう思っているんじゃないか。私はそれを心配しているわけです。その人自身だとは言いませんけれども、こういう問題というのは教育にも悪影響が出ると思います。どうですか、総理。
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橋本龍太郎#29
○国務大臣(橋本龍太郎君) ありがとうございます。私は、多分議員が御指摘になられました暴れん坊でお人よしの方の学生生活を送ってまいりました。ただし、人に使嗾されていじめをしたことはないと思うんですが、もしそのような誤解が国民の中にあるとすれば、その秀才で人をけしかけていじめをやらせている方ではなく、おだてに乗りそうな暴れん坊、それがみずからの行動を慎んでいると御理解いただきたいと思います。
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