法務委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十四年十一月三十日(月曜日)
午前十一時十二分開議
出席委員
委員長 瀬戸山三男君
理事 鍛冶 良作君 理事 小島 徹三君
理事 小林かなえ君 理事 田中伊三次君
理事 福井 盛太君 理事 井伊 誠一君
理事 菊地養之輔君 理事 坂本 泰良君
綾部健太郎君 大久保武雄君
大坪 保雄君 世耕 弘一君
渡海元三郎君 二階堂 進君
馬場 元治君 濱野 清吾君
岡田 春夫君 柏 正男君
小林 進君 下平 正一君
三宅 正一君 中村 高一君
竹谷源太郎君 志賀 義雄君
出席国務大臣
法 務 大 臣 井野 碩哉君
国 務 大 臣 石原幹市郎君
出席政府委員
警察庁長官 柏村 信雄君
警 視 監
(警備局長) 江口 俊男君
検 事
(刑事局長) 竹内 壽平君
委員外の出席者
警 視 総 監 小倉 謙君
警 視 長
(警視庁警備部
長) 玉村 四一君
専 門 員 小木 貞一君
―――――――――――――
十一月二十八日
委員犬養健君及び櫻内義雄君辞任につき、その
補欠として大久保武雄君及び大坪保雄君が議長
の指名で委員に選任された。
同月三十日
委員高橋禎一君、竹山祐太郎君、古井喜實君、
淺沼稻次郎君、神近市子君、久保田豊君及び中
村高一君辞任につき、その補欠として渡海元三
郎君、濱野清吾君、二階堂進君、柏正男君、小
林進君、岡田春夫君及び下平正一君が議長の指
名で委員に選任された。
同日
委員渡海元三郎君、二階堂進君及び濱野清吾君
辞任につき、その補欠として高橋禎一君、古井
喜實君及び竹山祐太郎君が議長の指名で委員に
選任された。
―――――――――――――
十一月二十四日
宮崎地方検察庁都城支部庁舎の新築に関する請
願(瀬戸山三男君紹介)(第八〇三号)
宮崎地方、家庭裁判所都城支部庁舎の拡張に関
する請願(瀬戸山三男君紹介)(第八〇四号)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
十一月二十八日
名古屋刑務所移転促進に関する陳情書
(第五八五号)
不動産不法占拠に対する措置の立法化に関する
陳情書(
第五八六号)
信用調査業務の規制等に関する陳情書
(第五八八号)
占領軍の不法行為等による被害者救済に関する
陳情書(第六二七
号)
は本委員会に参考送付された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
法務行政に関する件
検察行政に関する件
――――◇―――――
この発言だけを見る →午前十一時十二分開議
出席委員
委員長 瀬戸山三男君
理事 鍛冶 良作君 理事 小島 徹三君
理事 小林かなえ君 理事 田中伊三次君
理事 福井 盛太君 理事 井伊 誠一君
理事 菊地養之輔君 理事 坂本 泰良君
綾部健太郎君 大久保武雄君
大坪 保雄君 世耕 弘一君
渡海元三郎君 二階堂 進君
馬場 元治君 濱野 清吾君
岡田 春夫君 柏 正男君
小林 進君 下平 正一君
三宅 正一君 中村 高一君
竹谷源太郎君 志賀 義雄君
出席国務大臣
法 務 大 臣 井野 碩哉君
国 務 大 臣 石原幹市郎君
出席政府委員
警察庁長官 柏村 信雄君
警 視 監
(警備局長) 江口 俊男君
検 事
(刑事局長) 竹内 壽平君
委員外の出席者
警 視 総 監 小倉 謙君
警 視 長
(警視庁警備部
長) 玉村 四一君
専 門 員 小木 貞一君
―――――――――――――
十一月二十八日
委員犬養健君及び櫻内義雄君辞任につき、その
補欠として大久保武雄君及び大坪保雄君が議長
の指名で委員に選任された。
同月三十日
委員高橋禎一君、竹山祐太郎君、古井喜實君、
淺沼稻次郎君、神近市子君、久保田豊君及び中
村高一君辞任につき、その補欠として渡海元三
郎君、濱野清吾君、二階堂進君、柏正男君、小
林進君、岡田春夫君及び下平正一君が議長の指
名で委員に選任された。
同日
委員渡海元三郎君、二階堂進君及び濱野清吾君
辞任につき、その補欠として高橋禎一君、古井
喜實君及び竹山祐太郎君が議長の指名で委員に
選任された。
―――――――――――――
十一月二十四日
宮崎地方検察庁都城支部庁舎の新築に関する請
願(瀬戸山三男君紹介)(第八〇三号)
宮崎地方、家庭裁判所都城支部庁舎の拡張に関
する請願(瀬戸山三男君紹介)(第八〇四号)
は本委員会に付託された。
―――――――――――――
十一月二十八日
名古屋刑務所移転促進に関する陳情書
(第五八五号)
不動産不法占拠に対する措置の立法化に関する
陳情書(
第五八六号)
信用調査業務の規制等に関する陳情書
(第五八八号)
占領軍の不法行為等による被害者救済に関する
陳情書(第六二七
号)
は本委員会に参考送付された。
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
法務行政に関する件
検察行政に関する件
――――◇―――――
瀬
瀬戸山三男#1
○瀬戸山委員長 これより会議を開きます。
法務行政及び検察行政に関する件について調査を進めます。
この際、委員長から委員諸君及び政府関係者の皆さんに対して、特に希望を申し上げておきます。本日当委員会を開きましたのは、去る二十七日安保改定阻止国民会議によって行なわれましたいわゆる第八次統一行動について調査を進めるためであります。御承知の通り同日の統一行動に際しては、デモ隊の国会議事堂構内乱入事件が発生し、全国民に大衝撃を与えているのであります。申し上げるまでもなく、国会はわが国憲法に定められました国権の最高機関であり、全国民の神聖なる政治の殿堂であります。この殿堂が大集団による暴力的行動によってじゅうりんされたことは、わが国民主政治にとって一大恥辱であり、全国民にとって一大痛恨事であります。しかるに、国民の一部には、二十七日の事態について当然である旨の意見を表しておる者もありますので、当委員会としては当日の事態の真相を調査究明する必要があると考える次第であります。従いまして、各位におかれては、党派を超越して、事の真相を明らかにせられるよう切望する次第であります。
まず当局より順次説明を聴取することといたします。
この発言だけを見る →法務行政及び検察行政に関する件について調査を進めます。
この際、委員長から委員諸君及び政府関係者の皆さんに対して、特に希望を申し上げておきます。本日当委員会を開きましたのは、去る二十七日安保改定阻止国民会議によって行なわれましたいわゆる第八次統一行動について調査を進めるためであります。御承知の通り同日の統一行動に際しては、デモ隊の国会議事堂構内乱入事件が発生し、全国民に大衝撃を与えているのであります。申し上げるまでもなく、国会はわが国憲法に定められました国権の最高機関であり、全国民の神聖なる政治の殿堂であります。この殿堂が大集団による暴力的行動によってじゅうりんされたことは、わが国民主政治にとって一大恥辱であり、全国民にとって一大痛恨事であります。しかるに、国民の一部には、二十七日の事態について当然である旨の意見を表しておる者もありますので、当委員会としては当日の事態の真相を調査究明する必要があると考える次第であります。従いまして、各位におかれては、党派を超越して、事の真相を明らかにせられるよう切望する次第であります。
まず当局より順次説明を聴取することといたします。
坂
坂本泰良#2
○坂本委員 委員長発言について疑義がある。ただいまの委員長の御発言に対しては、自由民主党的非常にへんぱな言葉があると思います。二十七日のような事態がいかなる原因によって起きたか、やむにやまれず起きたかという問題は、今神聖であるべき国会の中において、自由民主党の多数独裁によって、鶏三羽で二百億円という賠償を三日間寝ずで強引にこれを通過させた、さらには安保条約の改定に際して、国民に何ら示すことなく調印せんとしておる、それに対して国民の憤激がここに集中されて現われたものである、われわれはかように認識しておるから、委員長の発言だけでは自民党的発言である。ここに社会党的発言を強く付加しておくから、政府委員諸君は真に公平なる立場に立って、単なる属僚的発言をせぬように発言をしてもらいたい。これを要望しておく。
この発言だけを見る →瀬
柏
柏村信雄#4
○柏村政府委員 去る二十七日の事件について私からその概要を申し上げたいと存じます。
まず最初に、前代未聞であるような国会への数千名の乱入という事態を引き起こしましたことについて、警察といたしましても今後大いに反省自戒しなければならぬ問題があると存じます。私どもも大いに今後注意をいたしたいということを前もってお断わりを申し上げておきたいと思います。
当日は安保条約改定阻止国民会議におきまして、第八次の統一行動日として国会に対して請願を行なうという形式のもとに、傘下労組と学生等に対して約七万五千の動員を指令いたしておったようであります。事実動員に応じて参加した者はおおむね二万五千名くらいと考えますが、これに対しまして、警視庁におきましては、国会当局におきまして、請願の形式でありましても集団の威力を背景とするようなものはこれを受けない、代表者二、三十名の者ならば平穏時に行なわれる場合これに応ずるというような態度でおりましたために、これを約五千七百名ほどの警察官によりまして行動を規制いたしたわけであります。この集団の側におきましては、チャペル・センター前と人事院とそれから特許庁付近三カ所に集団的に集まりまして、ここから国会に向けて行動を起こすという状況でございましたので、これに対応するような配置を先ほど申しましたおおむね五千七百名程度の警察官によって行なったわけでございますが、集団側はチャペル・センター前に約一万千数百名、人事院付近に六千七百名程度、特許庁付近に六千数百名という集まりを持ったわけでありますが、これが学生等を先頭にしまして国会へ押しかける態勢をとりましたので、それぞれチャペル・センター前と人事院前と特許庁を少し上がったところでこれを阻止する態勢をとったのでありますけれども、何分にも警察官の数が六千名足らず、それに対して二万五千余の動員された集団の力による圧力によってこれを突破しようと試みて参ったわけでございまして、たまたまチャペル・センター前におきまして、淺沼議員を代表といたしまして請願の代表二十名ほどが選ばれて国会正門から入るという状況に相なりまして、これを国会側において門を開いて入れる際におきまして、従来大体警視庁の態勢としましては、代表者が集団陳情に出かけるということになれば、普通はそれまでチャペル・センター前に集まっておった者は人事院前の道路を通って流れ解散をするというのが従来の例になっておりましたので、警視庁としましても、その前に非常な押し合いによる負傷者も出ておる状況でありましたし、これをさらに続ける場合においては、少なからざる死傷者を出すおそれもあるということで、自動車を配置しない歩道の側をゆるめて、これを人事院前の道路の方に誘導をいたす態勢をとったのであります。その請願の代表者が出たあと引き続いて誘導に応じかかった群衆のうち、四百数十名というものが、淺沼議員並びに代表団が入る直後に、強引に門を押し開いて国会の構内に乱入するという事態が起こったわけでございます。その後引き続いて周辺に集まっておりました数千名の者が国会の構内に乱入し、ジグザグ行進等を行なって気勢を上げた状況で、まことに遺憾な状態を現出いたしたわけでございます。その後衆参両院議長から警視庁に対しまして応援の要請がございましたので、警視庁としましては約五千名の警察官をその応援に差し向けたわけでございますが、これはただ単に、議長の特別の指示がない限り待機の態勢におってくれということで、待機の姿勢のまま時間を過ごしておったわけでございます。その後議員さん方の説得その他によりまして、労働組合関係者等は、おそらく五時ごろからと思いますが、次第に正門から退出をする。しかし学生並びに過激な団体等におきましては、なおさらに一時間程度構内で気勢を上げておったのでありますが、おおむね六時過ぎにはこれらも平静に門から出ていったという状況でございます。
詳しいことはまた警視総監の方から御説明申し上げることになるかと思いますが、私どもといたしましては、この警視庁のとりました警備態勢が万全なものであったというふうには考えておりません。この事態を反省しまして、さらに今後のこういうような事案に対しての警備態勢について、十分な検討を加えて参りたいと考えておる次第でございます。さらに、当日の事案は明らかに公安条例に違反するものであり、またその他の法令に違反するものも考えられますので、その刑事責任の追及についてはあくまでも徹底してこれを行なっていく方針をとっておる次第でございます。
以上、概要でございますが、私から一応の御報告を申し上げた次第でございます。
この発言だけを見る →まず最初に、前代未聞であるような国会への数千名の乱入という事態を引き起こしましたことについて、警察といたしましても今後大いに反省自戒しなければならぬ問題があると存じます。私どもも大いに今後注意をいたしたいということを前もってお断わりを申し上げておきたいと思います。
当日は安保条約改定阻止国民会議におきまして、第八次の統一行動日として国会に対して請願を行なうという形式のもとに、傘下労組と学生等に対して約七万五千の動員を指令いたしておったようであります。事実動員に応じて参加した者はおおむね二万五千名くらいと考えますが、これに対しまして、警視庁におきましては、国会当局におきまして、請願の形式でありましても集団の威力を背景とするようなものはこれを受けない、代表者二、三十名の者ならば平穏時に行なわれる場合これに応ずるというような態度でおりましたために、これを約五千七百名ほどの警察官によりまして行動を規制いたしたわけであります。この集団の側におきましては、チャペル・センター前と人事院とそれから特許庁付近三カ所に集団的に集まりまして、ここから国会に向けて行動を起こすという状況でございましたので、これに対応するような配置を先ほど申しましたおおむね五千七百名程度の警察官によって行なったわけでございますが、集団側はチャペル・センター前に約一万千数百名、人事院付近に六千七百名程度、特許庁付近に六千数百名という集まりを持ったわけでありますが、これが学生等を先頭にしまして国会へ押しかける態勢をとりましたので、それぞれチャペル・センター前と人事院前と特許庁を少し上がったところでこれを阻止する態勢をとったのでありますけれども、何分にも警察官の数が六千名足らず、それに対して二万五千余の動員された集団の力による圧力によってこれを突破しようと試みて参ったわけでございまして、たまたまチャペル・センター前におきまして、淺沼議員を代表といたしまして請願の代表二十名ほどが選ばれて国会正門から入るという状況に相なりまして、これを国会側において門を開いて入れる際におきまして、従来大体警視庁の態勢としましては、代表者が集団陳情に出かけるということになれば、普通はそれまでチャペル・センター前に集まっておった者は人事院前の道路を通って流れ解散をするというのが従来の例になっておりましたので、警視庁としましても、その前に非常な押し合いによる負傷者も出ておる状況でありましたし、これをさらに続ける場合においては、少なからざる死傷者を出すおそれもあるということで、自動車を配置しない歩道の側をゆるめて、これを人事院前の道路の方に誘導をいたす態勢をとったのであります。その請願の代表者が出たあと引き続いて誘導に応じかかった群衆のうち、四百数十名というものが、淺沼議員並びに代表団が入る直後に、強引に門を押し開いて国会の構内に乱入するという事態が起こったわけでございます。その後引き続いて周辺に集まっておりました数千名の者が国会の構内に乱入し、ジグザグ行進等を行なって気勢を上げた状況で、まことに遺憾な状態を現出いたしたわけでございます。その後衆参両院議長から警視庁に対しまして応援の要請がございましたので、警視庁としましては約五千名の警察官をその応援に差し向けたわけでございますが、これはただ単に、議長の特別の指示がない限り待機の態勢におってくれということで、待機の姿勢のまま時間を過ごしておったわけでございます。その後議員さん方の説得その他によりまして、労働組合関係者等は、おそらく五時ごろからと思いますが、次第に正門から退出をする。しかし学生並びに過激な団体等におきましては、なおさらに一時間程度構内で気勢を上げておったのでありますが、おおむね六時過ぎにはこれらも平静に門から出ていったという状況でございます。
詳しいことはまた警視総監の方から御説明申し上げることになるかと思いますが、私どもといたしましては、この警視庁のとりました警備態勢が万全なものであったというふうには考えておりません。この事態を反省しまして、さらに今後のこういうような事案に対しての警備態勢について、十分な検討を加えて参りたいと考えておる次第でございます。さらに、当日の事案は明らかに公安条例に違反するものであり、またその他の法令に違反するものも考えられますので、その刑事責任の追及についてはあくまでも徹底してこれを行なっていく方針をとっておる次第でございます。
以上、概要でございますが、私から一応の御報告を申し上げた次第でございます。
瀬
小
小倉謙#6
○小倉説明員 今回、多数のデモ隊が国会に乱入するというような事件が発生しましたことにつきまして、直接警備に当たっております警視庁といたしましてもまことに遺憾に存じている次第でございますが、今後一そう警備の面につきまして検討を加えまして最善を尽くしたい、こう考えておる次第であります。
ただいまの警察庁長官の御説明で概略御了承願えたと思うのでございますが、今回の第八次統一行動における動員の状況は、二万数千名でございます。ことに、その中に最も過激な無軌道な行動に出る全学連その他が約五千名入っておるのであります。このような多数の団体による行動でございまして、表面請願あるいは陳情というようなことを唱えておられますけれども、実際には違法の集会となり、デモとなるということが十分考えられましたので、警視庁といたしましても、従来よりも一そう多い数である五千数百名という警察官を配置いたしまして、この警備に当たったのであります。午後三時ごろから特許庁方面あるいは人事院ビル等のデモ隊が非常に力を増しまして、激しく警察官にぶつかって参りました。通産省前、三年町あたりでも警察官が数十名負傷をいたすような事態になりました。また、特許庁横から総理公邸の坂の下等におきましても多数の負傷者が出まして、じりじりと警察官の制止線が押される、部分的にだんだんと突破されるというようなことになりまして、その方面のデモ隊は国会周辺に相当近づいて参ったのであります。そのころ、三時四十五分か五十分ごろであると思いますが、チャペル・センター前に集まっております一万余のデモ隊が、指導者のいろいろな激しい演説等を聞きましたあと、三時五十分ごろから、これから国会に行くのだというようなことで、非常に激しく行動をいたしまして、なかんずく全学連あるいは一部の若い組合員等の行動はまことに目に余るものがあったのであります。この点は写真等で十分御了承願えると思いますが、このような状況でありまして、チャペル・センター前の車道の方は自動車をもって制止線を作っておったのでありますが、一部分、国会の方から見まして右の方の歩道の辺はいろいろな、国会議員さんたちも通過されますし、そこは警察官の力をもって制止いたしておったのでありますが、そこに非常に激しくぶつかって参りまして、双方に負傷者が相当出たのであります。警察官側のみにつきましても、その場所で百名に上る負傷者が出ました。あるいはそのデモ隊等の中からも、チャペルの石垣に群衆のために押しつけられて、助けてくれというような声を出す者あるいは道牆に足をすくわれて倒れる者等が続きまして、非常にあぶない状況になったのであります。これ以上これを無理に制止しておりまするならば、そこに死傷者が発生するということも考えられまして、やむを得ず、このデモ隊が一部じりじりと歩道のところから外にはみ出してくるというような状況になったのであります。これを警察官側は、先ほど長官がお話しになったように、人事院ビルの方の道に流そうということで、懸命の努力をいたしたのであります。一たんはその方に流れかかったといいますか、向かっていきつつあったのでありますが、ジグザグ等の激しい行動によりまして、これが国会正門の方に殺到してくるというような状況に相なったのであります。
一方、総理公邸及び衆議院の通用門方面のことでございますが、先ほど申し上げましたように、特許庁方面から出て参りましたデモ隊は、相当間近まで参っておったのでありますが、例の地下鉄の入口からもこれがはみ出てきまして、あそこからやはり三百名ほどの組合員及び学生が外に出てきておるのであります。これを警察官の方におきましては、総理公邸の方に制止しておったのでありますが、この者がチャペル・センター方面の状況に呼応いたしまして、こちらの方に非常な勢いで出て参りました。そのような状況のもとに、ちょうど淺沼書記長外議員及びデモ隊の代表と称する二十数名の人たちが正門から入りました直後、このデモ隊が無理に正門を破って乱入し、その後その正門が一たん締められ、またそれをさらにデモ隊が押しあけるというようなことがございましたが、ついに最高時におきましては一万二千名ほどの者が国会の構内においてデモったり気勢を上げるというような状況に発展いたしたような事情でございます。
これらの多数の者の集団に対しましては、警察としていろいろな警備の方法があると思うのでございますが、あれ以上の無理をいたします場合には、非常な死傷者が出る。また警棒その他装備を用いるというようなことになりまするならば、また著しい混乱がよけい予想されるというような状況でございまして、遺憾ながら国会への乱入というような事件となって参ったという状況でございます。
一応御説明申し上げます。
この発言だけを見る →ただいまの警察庁長官の御説明で概略御了承願えたと思うのでございますが、今回の第八次統一行動における動員の状況は、二万数千名でございます。ことに、その中に最も過激な無軌道な行動に出る全学連その他が約五千名入っておるのであります。このような多数の団体による行動でございまして、表面請願あるいは陳情というようなことを唱えておられますけれども、実際には違法の集会となり、デモとなるということが十分考えられましたので、警視庁といたしましても、従来よりも一そう多い数である五千数百名という警察官を配置いたしまして、この警備に当たったのであります。午後三時ごろから特許庁方面あるいは人事院ビル等のデモ隊が非常に力を増しまして、激しく警察官にぶつかって参りました。通産省前、三年町あたりでも警察官が数十名負傷をいたすような事態になりました。また、特許庁横から総理公邸の坂の下等におきましても多数の負傷者が出まして、じりじりと警察官の制止線が押される、部分的にだんだんと突破されるというようなことになりまして、その方面のデモ隊は国会周辺に相当近づいて参ったのであります。そのころ、三時四十五分か五十分ごろであると思いますが、チャペル・センター前に集まっております一万余のデモ隊が、指導者のいろいろな激しい演説等を聞きましたあと、三時五十分ごろから、これから国会に行くのだというようなことで、非常に激しく行動をいたしまして、なかんずく全学連あるいは一部の若い組合員等の行動はまことに目に余るものがあったのであります。この点は写真等で十分御了承願えると思いますが、このような状況でありまして、チャペル・センター前の車道の方は自動車をもって制止線を作っておったのでありますが、一部分、国会の方から見まして右の方の歩道の辺はいろいろな、国会議員さんたちも通過されますし、そこは警察官の力をもって制止いたしておったのでありますが、そこに非常に激しくぶつかって参りまして、双方に負傷者が相当出たのであります。警察官側のみにつきましても、その場所で百名に上る負傷者が出ました。あるいはそのデモ隊等の中からも、チャペルの石垣に群衆のために押しつけられて、助けてくれというような声を出す者あるいは道牆に足をすくわれて倒れる者等が続きまして、非常にあぶない状況になったのであります。これ以上これを無理に制止しておりまするならば、そこに死傷者が発生するということも考えられまして、やむを得ず、このデモ隊が一部じりじりと歩道のところから外にはみ出してくるというような状況になったのであります。これを警察官側は、先ほど長官がお話しになったように、人事院ビルの方の道に流そうということで、懸命の努力をいたしたのであります。一たんはその方に流れかかったといいますか、向かっていきつつあったのでありますが、ジグザグ等の激しい行動によりまして、これが国会正門の方に殺到してくるというような状況に相なったのであります。
一方、総理公邸及び衆議院の通用門方面のことでございますが、先ほど申し上げましたように、特許庁方面から出て参りましたデモ隊は、相当間近まで参っておったのでありますが、例の地下鉄の入口からもこれがはみ出てきまして、あそこからやはり三百名ほどの組合員及び学生が外に出てきておるのであります。これを警察官の方におきましては、総理公邸の方に制止しておったのでありますが、この者がチャペル・センター方面の状況に呼応いたしまして、こちらの方に非常な勢いで出て参りました。そのような状況のもとに、ちょうど淺沼書記長外議員及びデモ隊の代表と称する二十数名の人たちが正門から入りました直後、このデモ隊が無理に正門を破って乱入し、その後その正門が一たん締められ、またそれをさらにデモ隊が押しあけるというようなことがございましたが、ついに最高時におきましては一万二千名ほどの者が国会の構内においてデモったり気勢を上げるというような状況に発展いたしたような事情でございます。
これらの多数の者の集団に対しましては、警察としていろいろな警備の方法があると思うのでございますが、あれ以上の無理をいたします場合には、非常な死傷者が出る。また警棒その他装備を用いるというようなことになりまするならば、また著しい混乱がよけい予想されるというような状況でございまして、遺憾ながら国会への乱入というような事件となって参ったという状況でございます。
一応御説明申し上げます。
瀬
瀬戸山三男#7
○瀬戸山委員長 次に衆議院警務部長山野雄吉君の説明を求めることにいたしておりますが、この時間にまだおいで願えないのでありますので、この際法務大臣のこの事態に対する所見を伺っておきたいと思います。
この発言だけを見る →井
井野碩哉#8
○井野国務大臣 今回の事件に対しまする詳細の内容は、ただいま警視総監、警察庁長官からお話がありました。私もこの問題は事前に法務省所管の公安調査庁から事情を伺っておりまして、大体七万人の集団のデモが陳情を名として国会周辺に押し寄せるということを伺っておりました。しかしそのときの判断では、七万人でなくして二万数千人ではなかろうかという情報も受けておりましたので、その旨を二十七日の朝の閣議に私は報告を申し上げて、大体警備状態等につきましても警視庁とよく連絡をとっておりましたので、ただいま警視総監からお話があったような実態を御報告申し上げておきました。そして事態の推移を見ておりますと、われわれが想像しておりました以上の混乱を生じまして、まことに残念に存じたのでございますが、こういう事態が国会というような神聖な国事を議する場所を目当てに惹起したということは非常に残念なことで、今後こういう事態の起こらないように善処すべきは当然でございまして、従いまして、党の方とも十分連絡をとって、今後こういう事態の起こらない処置はいかなる処置がいいかということについては、考究をいたしたいと考えております。
法務省といたしましても、たとえば国会周辺のデモ禁止の法案を作るといたしましても、これは公安委員会がまず第一の主管でございますから、その方ともよく連絡をとりますし、また裁判所方面の集団デモの禁止につきましても、よくそういう方面とも連絡をとりまして目下研究をいたしております。目下はその問題について研究中であるということを申し上げておきたいと思います。
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この発言だけを見る →法務省といたしましても、たとえば国会周辺のデモ禁止の法案を作るといたしましても、これは公安委員会がまず第一の主管でございますから、その方ともよく連絡をとりますし、また裁判所方面の集団デモの禁止につきましても、よくそういう方面とも連絡をとりまして目下研究をいたしております。目下はその問題について研究中であるということを申し上げておきたいと思います。
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瀬
鍛
鍛冶良作#10
○鍛冶委員 まず警察庁長官にお伺いしたいと思うのですが、先ほど来からも言葉に出ておりまするが、二十七日の行動は安保条約改定阻止国民会議第八次統一行動、こういうふうに聞いております。これは間違いないかどうか。
それから間違いないとすれば、この国民会議なるものはいかなる性格のものであって、どういう方法でその目的を達成しようとしているものであるか、相当お調べになっていると思いますから、この点の概要をまず伺いたいと思います。
この発言だけを見る →それから間違いないとすれば、この国民会議なるものはいかなる性格のものであって、どういう方法でその目的を達成しようとしているものであるか、相当お調べになっていると思いますから、この点の概要をまず伺いたいと思います。
柏
柏村信雄#11
○柏村政府委員 二十七日の集団的な行動が、安保改定阻止国民会議によって指導され、その第八次統一行動として実施されたということは、その通りでございます。
それではこの安保条約改定阻止国民会議の性格について少し申し上げたいと思います。この条約改定問題は、昨年以来、保守、革新両勢力の対決点として取り上げられてきたことは言うまでもございませんが、いわゆる革新勢力によります改定阻止運動は、来年一月中旬に予想されます調印、批准を目途といたしまして、次第に本格的な展開を見せ始めておるのであります。この国民会議は、社会党、総評などが中心となり、いわゆる革新勢力を結集いたしまして、この改定阻止闘争の中核となって運動を進めている組織と申すことができると存ずるわけであります。
この発言だけを見る →それではこの安保条約改定阻止国民会議の性格について少し申し上げたいと思います。この条約改定問題は、昨年以来、保守、革新両勢力の対決点として取り上げられてきたことは言うまでもございませんが、いわゆる革新勢力によります改定阻止運動は、来年一月中旬に予想されます調印、批准を目途といたしまして、次第に本格的な展開を見せ始めておるのであります。この国民会議は、社会党、総評などが中心となり、いわゆる革新勢力を結集いたしまして、この改定阻止闘争の中核となって運動を進めている組織と申すことができると存ずるわけであります。
鍛
鍛冶良作#12
○鍛冶委員 もう少し詳しく、まず全部でなくてもいいが、おもなるメンバー、それから人員、それに運動方法をどういうふうに計画しておったか、それくらいのことはまず聞きたいものだと思います。それから機関紙等があれば、機関紙ではどういうPRをやっておったか、それらについて伺いたい。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#13
○柏村政府委員 組織の現況でございますが、幹事団体として十三団体、これは日本社会党、日本労働組合総評議会、それから中立労連、全日本農民組合連合会、憲法擁護国民連合、日中国交回復国民会議、日中友好協会、日本平和委員会、原水爆禁止日本協議会、軍事基地反対連絡会議、人権を守る婦人協議会、青年学生共闘会議、平和と民主主義を守る東京共闘会議、これらの団体でございまして、それぞれその組織を代表される方が代表として参加をしておられるわけであります。参加団体としましては、日本共産党、日本文化人会議、全学連、民青同、日朝協会など百三十四の団体、大体国民会議の自称するところによりますれば、七百万人の組織があるということでございます。機関紙としては共闘ニュースというものを出しております。地方組織といたしましては、府県団体では四十六都道府県に結成され、地区団体におきましても、十一月三十日現在、四百八十地区の共闘組織が確認されておるわけであります。
性格について若干申し上げますると、当面安保条約の改定を阻止し、その廃止を要求し、進んで日本の積極的中立を実現させることということを共通の運動目標といたし、この目標を達成するため、安保条約改定の国際的な政治的意図を暴露する教宣活動や地方共闘組織の結成促進とこれら地方共闘組織や参加団体と連絡を密にいたしまして、全国的統一行動を盛り上げ、その闘争の促進をはかることを運動の具体的目標にいたしておるわけでございます。
この発言だけを見る →性格について若干申し上げますると、当面安保条約の改定を阻止し、その廃止を要求し、進んで日本の積極的中立を実現させることということを共通の運動目標といたし、この目標を達成するため、安保条約改定の国際的な政治的意図を暴露する教宣活動や地方共闘組織の結成促進とこれら地方共闘組織や参加団体と連絡を密にいたしまして、全国的統一行動を盛り上げ、その闘争の促進をはかることを運動の具体的目標にいたしておるわけでございます。
鍛
鍛冶良作#14
○鍛冶委員 そこで、この団体は第八次統一行動としてこの二十七日に計画をいたしましたが、先ほど来聞きますると、相当数の者が出ることを予想しておられたようでありまするが、何かこの行動に対して指令が出ておると聞いておるのです。一九五九年十一月十八日発、通達第六一〇号という指令が出ておると聞いておりますが、そういうものがおわかりでしょうか。またおわかりになるならば、その主要点を一つ聞かしてもらいたい。
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柏村信雄#15
○柏村政府委員 今回の第八次闘争は今までにない盛り上がりを見せたわけでございます。従いまして、これについての指令等も相当に詳細なものが出されておるものと思います。私はまだただいま御指摘の指令の具体的なものを承知いたしておりません。
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鍛冶良作#16
○鍛冶委員 われわれの手にさえ入っておるのですから、あなた方にわからぬはずはないと思うが、わからぬことは仕方がないが、わかるならば、この際聞いておきたい。あとの質問を続ける上においてこれが重大な関係があると思いますから、お願いします。
そこで先ほど二万五千ほどの動員であって、相当危険性のあることを予想しておったと言われまするが、それに対して二千五百名の警官で最初やっておったというが、もしそういうものがモッブ化するということがあっても、それでとめられるだけの確信を持ったる態勢をとっておられましたか、それともそういう危険がないと思って、ただ単に二千五百で見守っておられたのか、これはどんなものでしょうか。
この発言だけを見る →そこで先ほど二万五千ほどの動員であって、相当危険性のあることを予想しておったと言われまするが、それに対して二千五百名の警官で最初やっておったというが、もしそういうものがモッブ化するということがあっても、それでとめられるだけの確信を持ったる態勢をとっておられましたか、それともそういう危険がないと思って、ただ単に二千五百で見守っておられたのか、これはどんなものでしょうか。
柏
柏村信雄#17
○柏村政府委員 今回の第八次統一行動におきまして、全学連等に相当計画的な、過激な行動が行なわれるということについては、警察といたしましてもその事あるを予測し、またこれに対する態勢も整えたつもりでございます。しかしながら全体としては少くとも社会党、総評等の幹部が指導に当たり、従来の例からいたしましても警察官にあれほど反抗して、そうして国会に乱入すするというような状況があるということは、警視庁といたしましてもそこまでは想像しなかったものと考えるのであります。従いまして、一部のはね上がった分子による行動についてはこれを十分に規制する、その他は集団でありまするから、相当に気勢を上げるということはあっても、結局は従来とさほど変わった激烈な行動には出でまいというふうに考えた点が、結果的に見ますと、あるいは甘かったという御批判になるかもしれませんが、そういうふうに一部の過激な情報もございましたので、警視庁といたしましても従来にない厚い警備態勢をとったことは先ほど申し上げた通りでございまして、全然ああいう問題の一部も起こらないというふうには考えませんでしたけれども、まずまずあれだけの警察官において、大多数の者が従来のごとき正常な行動に結論的になるならば、事態をそうひどく考えなくともいいということが判断の基礎になったというふうに私は聞いておるのでございます。
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鍛冶良作#18
○鍛冶委員 そこであなた方の方で最初七万名と考えておったのが、実際は二万五千名くらい来たという先ほどの報告ですが、これに対してよく新聞やまたラジオ、テレビ等でも聞くのですが、この行動は平穏なる請願の目的であって、大衆デモではないんだ、こういうことを言っておる者があります。そこでこれはよほど重大なことだと思いまするので、あなた方の方でも、これは平穏なる請願行動であって大衆デモでないと思っておられたかどうか。大衆デモならば、デモとしての取り扱い方があったろうと思うのですが、この点はそういう取り扱いをしておられなかった。おられなかったとすれば、はたしてそれをどこまでも請願の行動と心得ておられたか。この点を一つ前もってあなた方の考えておられたことをはっきりしていただきたい。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#19
○柏村政府委員 まず数の問題でございますが、大体動員をかけられたものが七万五千程度でありまして、実際に動員されたものは二万五、六千ではなかったかというふうに思います。これに対して警察官は、先ほど申し上げましたように五千七百名程度のものを配置いたしたわけであります。
なお第二の御質問の、ああいう行動が平穏なる請願と考えておったか、大衆デモと考えておったかということでございますが、一つの請願をするについて集団的に二万何千もの人間を集め、しかもこれが国会周辺に押しかけて威圧を加える結果になるがごときものを平穏なる請願とはわれわれも考えておりませんし、国会当局としてもそう考えていないということを、意見として警視庁では受け取っておるわけでございます。従いまして、こういうものは平穏なる請願という憲法によって認められているものを逸脱した行為である、また実際に集まってくればこれが相当強力なつる大衆デモになるであろうということもあらかじめ想像できましたので、この大衆デモに対処する方策を警視庁としてとった次第でございます。
この発言だけを見る →なお第二の御質問の、ああいう行動が平穏なる請願と考えておったか、大衆デモと考えておったかということでございますが、一つの請願をするについて集団的に二万何千もの人間を集め、しかもこれが国会周辺に押しかけて威圧を加える結果になるがごときものを平穏なる請願とはわれわれも考えておりませんし、国会当局としてもそう考えていないということを、意見として警視庁では受け取っておるわけでございます。従いまして、こういうものは平穏なる請願という憲法によって認められているものを逸脱した行為である、また実際に集まってくればこれが相当強力なつる大衆デモになるであろうということもあらかじめ想像できましたので、この大衆デモに対処する方策を警視庁としてとった次第でございます。
鍛
鍛冶良作#20
○鍛冶委員 私の聞きたいのは——だれが見たってこういうものを平穏なる請願と見るわけがない。デモもデモ、大へんなデモなんです。これを請願と称する者のおることをわれわれは遺憾とするのだが、あなた方が請願でないと認められたならば、デモである、デモが行なわれるとすれば、デモに対する届出その他、あなた方にとってとるべき手段があるはずだ。それをやっておられたかどうか。それをやらないで、請願と称して脱法のデモをやったかどうか、これを聞きたいのです。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#21
○柏村政府委員 もちろん集団示威運動、いわゆるデモを行なうにつきましては、公安条例によって許可を必要とすることになっておりますが、そういう手続はいたしておりません。従って不法なデモが行なわれるということが、当然予想されたわけでございます。
この発言だけを見る →鍛
鍛冶良作#22
○鍛冶委員 まことにどうも重大なことですが、私はそれで先ほど、前もって指令をあなた方が御承知なら聞きたいと思った。これは私ら単なる情報ですから、確報じゃありませんが、もともとこの指令によりますと、安保改定阻止第八次統一行動を中心とする動員要綱となっておる。二十七日第八次統一行動について、一、国会に対し安保改定案反対、交渉即時打ち切りを要求する大衆動員を行なうと、こうなっております。彼らはみずから動員要綱としてこれを出し、しこうして大衆動員計画をやっておるのです。しかるにこれがデモでないのだ、請願だ、こういってデモとしての手続を踏まなかったということは、まことにどうも重大なる違法だと思う。それと同時に、あなた方の方でも、それをわかっていながら、そうかといって見ておられることが、われわれにはどうもふに落ちないところがあるのですが、これは確かに違法であると思っておられたのですか。違法であるとするならば、何らかの手段があるべきものでないかと私は思うが、この点はどうでしょう。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#23
○柏村政府委員 ただいま内容をお伺いしましたので、そうした指令が出ておったということはわれわれの方でも確認といいますか、われわれの方にも入手いたしております。従いまして、そういうものを一つの参考として態勢を整えておったことを申し上げておきたいと思いますが、確かに不許可のデモでありますから不法でございます。こういう不法に対しては、公安条例の規定に基づきまして、場合によりましては警職法の規定による場合もございますが、主としては公安条例の規定または道交法の規定によりまして措置をとるわけでございますが、現行法としては大衆が三々五々集まってくるというものを、これを制止するわけには参りません。行動を起こす前においてはいろいろ注意をする、警告をするということがございますし、不法な状況になれば、とりあえず警告をもって臨む。それからこれが行動を起こすような段階になれば、必要な措置をとるということにおいて警告、制止等の行動もとるということになるわけでございまして、あの場合におきまして不法であるということについて警視庁のとった態勢は、私は当初のり計画として妥当なものであったというふうに考えているわけであります。
この発言だけを見る →鍛
鍛冶良作#24
○鍛冶委員 これはどうも今さら言ってもしようがないかしれませんが、私は昨年和歌山県におけるあの学生の騒いだときも、たしかあなたに質問したと思うのですが、請願行動だと、こう言って、しこうしてこういうことをやることは、脱法をやらんとするデモであるということは明瞭です。あなただってこの指令を持っておられたとすれば、大動員であるということがおわかりになっているとすれば、それにもかかわらず請願だと称することは、おそるべき脱法行為をやろうとする計画であることは明瞭なんです。それほど明瞭なものならば、そういうことをやらせないだけの手段をとってしかるべきものだ。それがどうも警察ではやれないといつもおっしゃるのが私にはふに落ちないのです。これをやれば危険が生ずるに違いない、請願ではなくておそるべきデモをやるのだ、これがわかったら、そういうことはいかぬということで、前もってそれだけの手段はとられるものと私は考えるのだが、この点あなた方の方でおやりにならぬのはどういうものでしょう。これはあなたと警視総監と両方から伺いたい。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#25
○柏村政府委員 先ほども申しましたように、違法状態が現出しない前におきまして、これを集まらないようにするという態勢は、私は現行法上はとり得ないのではないかと思います。それからまた、ただ集まるということだけでありますと、公安条例の規定によりましては、その指導に従って集まってくるもの自体は違法ということにならない建前になっておりますので、あらかじめこれを、集合を制止するとか、あるいは集合したものを片っぱしから強力によって解散していくということは、現行法上とり得ない措置ではないかと考えるわけでございます。
この発言だけを見る →小
小倉謙#26
○小倉説明員 ただいま警察庁長官から申し上げた通りでございますが、若干補足して申し上げます。現在の法制の建前からいいますと、ただいまの話のように、現実に現象が起こらない前にこれをやめさせるということはでき得ないのであります。しかしながら、御質問の趣旨にもありましたように、私どもも今回行なわれたような事柄が、決して平穏な請願というようなものではないことははっきり考えておるのであります。従いまして、今回の統一行動が行なわれます前日、国民会議の事務局次長ほか一名に対しまして、厳重な警告をいたしたのであります。伝えられるところによれば、こういうような計画で行動を行なわれるようであるけれども、このようなことは、議院当局においても平穏な請願とは認めておらない。従って、警視庁としてもこれは請願あるいは陳情を名とする一つの大衆行動であるというふうに思われるので、従来と同様にこれに対する取り扱いをせざるを得ない、であるから、責任者として十分統制ある行動をとって違法な状態にならないようにしてもらいたいということを厳重に注意、警告をいたしておるのであります。これに対しまして、その両名の話によりますと、明日の国会陳情、請願に集まってくる人たちは、それぞれが請願書を持ってくるのであるから、集団的な行動ではないのだというようなことを申しまして、どうしてもこういうような計画通りに行なうというような話であったのであります。しかしながら、さらに私の方からもくれぐれも統制をよくとって、問題の起こらないように、なお実際に国会に請願、陳情をする場合には、あらかじめ国会と十分連絡をとって、問題のないように処理してもらいたいということを警告いたしておるのであります。
そこで、当日あのような行動が行なわれたのでありますが、従来これに類するような国会に対する陳情あるいは請願という名のもとに行われる集会、デモが行なわれておるのであります。これに対しましても、やはり事前にこれをやめてもらうということは、現在の法制の建前から言いましてもできませんし、また実際の問題として妥当であるかどうかということも必ずしも言えませんので、やはりその状況を見まして、それが激しい行動になり、条例その他の法律に違反する行為が濃厚であるという場合には、事後において責任者を検挙する、あるいは現場においてこれに対する強い規制を加えるというような方法をとって参ったのであります。ことに先日のように国会議員がこの計画に加わっておられ、実際にこれを指導しておられる。そうしてこれは請願なんだ、陳情なんだというふうな立場でこれを指導されるような場合には、警察といたしましても、これに対してあらかじめ強い立場で臨むということは、事実上困難であります。
この国会の警備につきましては、話が余談になりますが、大体三段階に分けて私どもは考えておるのであります。すなわち、国会の外周、なるべく近くないようなところでこういうような人に集まってもらって、そこで代表を選んで代表が国会に行って陳情される。そうして代表が帰ってきてから解散するというような外周でそういうことをやってもらうというふうにこれを押える場合、それから国会の構内には絶対に入ってもらわないという、構内の周辺でこういうような集団行動を押えるというような行き方、それから最後の場合には、国会の建物の中に絶対に入ってもらっては困るのでありまして、最後にこれを守るというような三段階に私どもとしては警備上考えられるのであります。実際問題といたしましては、あれだけの多数の何万という者が請願あるいは陳情の名で現実に集まった。そうして国会に対して行動を起こすという場合には、外周でとめる、あるいは最悪の場合、議院の建物を守る、どちらかにせざるを得ないと思うのは、この国会の構内は門があります、へいがありますけれども、実際にどこからでも入れるような状況でございます。でありますから、第一段階が外周で制止する、やむを得ない場合には、最後の場合には国会の建物を最後に守るというようなことで私どもはいかざるを得ないというような感じを持っておるのであります。従いまして、あらかじめ十分な警告もいたしましたし、また国会議員のそうそうたる方々がこれを指導なさっておるようでありますので、一部全学連その他はね上がったものはあるにしても、大体においては従来のように曲りなりにも代表が選ばれて、その代表が陳情され、そうしてあとの者は流れ解散をするということになり得るのではないかというふうに考えておったのであります。率直に申しまして、こういうような請願あるいは国会に対する陳情というような名目で行なわれる、しかも国会議員がこれに関与されておるというような行動に対しましては、警察としてなかなかこれは取り締まりの仕方がむずかしいのであります。その点は一つ御了承願いたいと思います。
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この国会の警備につきましては、話が余談になりますが、大体三段階に分けて私どもは考えておるのであります。すなわち、国会の外周、なるべく近くないようなところでこういうような人に集まってもらって、そこで代表を選んで代表が国会に行って陳情される。そうして代表が帰ってきてから解散するというような外周でそういうことをやってもらうというふうにこれを押える場合、それから国会の構内には絶対に入ってもらわないという、構内の周辺でこういうような集団行動を押えるというような行き方、それから最後の場合には、国会の建物の中に絶対に入ってもらっては困るのでありまして、最後にこれを守るというような三段階に私どもとしては警備上考えられるのであります。実際問題といたしましては、あれだけの多数の何万という者が請願あるいは陳情の名で現実に集まった。そうして国会に対して行動を起こすという場合には、外周でとめる、あるいは最悪の場合、議院の建物を守る、どちらかにせざるを得ないと思うのは、この国会の構内は門があります、へいがありますけれども、実際にどこからでも入れるような状況でございます。でありますから、第一段階が外周で制止する、やむを得ない場合には、最後の場合には国会の建物を最後に守るというようなことで私どもはいかざるを得ないというような感じを持っておるのであります。従いまして、あらかじめ十分な警告もいたしましたし、また国会議員のそうそうたる方々がこれを指導なさっておるようでありますので、一部全学連その他はね上がったものはあるにしても、大体においては従来のように曲りなりにも代表が選ばれて、その代表が陳情され、そうしてあとの者は流れ解散をするということになり得るのではないかというふうに考えておったのであります。率直に申しまして、こういうような請願あるいは国会に対する陳情というような名目で行なわれる、しかも国会議員がこれに関与されておるというような行動に対しましては、警察としてなかなかこれは取り締まりの仕方がむずかしいのであります。その点は一つ御了承願いたいと思います。
大
大久保武雄#27
○大久保(武)委員 関連して。——今警察庁長官の発言に、集合した者を解散させられぬ、こういう御発言がありましたが、公安条例第四条によりますと、第一条の届け出、許可をしなかった違法集会、違法デモに対しては警告を発しその行為を制止し、公共の秩序を保持するに必要な限度において所要の措置ができるということがありますから、何らか解散させるような、違法集会に対する措置はできるのじゃないですか。私はあの現場におったのですが、麹町警察署長がしきりにマイクで、これは違法の集会ですから、どうぞ皆さんこれからさっそくお帰り下さい、どうかお帰り下さいといって、しばしば繰り返し繰り返しあそこのチャペル・センターの前に集まった一万数千の群衆に対して呼びかけておられた。そこでまずそういった警告をやり、そうしてこれに対する、要すれば解散の措置も私は公安条例上できると思うのです。しかし、それをやった方がいいかどうかということは、これは治安の大きな目から見て、あるいは、そのときによって起こるべき公益の問題、人間の身体、財産が損傷されるかもしれないということと、現在の違法集会とを見合って措置をとるかとらぬかということは現実に起こってくるであろうけれども、私は法律的にも違法集会は解散させることができるのじゃないかと思いますが、この点明確にしておいていただきたい。
この発言だけを見る →柏
柏村信雄#28
○柏村政府委員 私、先ほど申し上げました趣旨は、事前にこれを集めないようにする、あるいは指導者ということでなしに、三々五々集まってきた一部の者をそこから解散させるということはできないという趣旨で申し上げましたので、すでに違法なデモとなり、あるいは集会となって、そのおもむくところ非常な事態を生ずるおそれがあるという場合におきましては、ただいま御指摘の必要な措置ということで、制止のみならず解散もできるというふうに、法律上の解釈としては私は考えております。ただあの場合に、事実上警告的な措置をとったにとどまったというのは、お話にもありましたように、事態をできるだけ平静のうちに解決したいという警視庁の心づかいから起こったもので、お説の通り、場合によっては違法なるデモについて解散をすることができるということも当然考えておる次第であります。
この発言だけを見る →鍛
鍛冶良作#29
○鍛冶委員 私の口から言いますと、これはよほど重大だと思いますが、きのうの朝日新聞の天声人語を読んでみます。お読みになっておると思いますが、「乱入したデモ隊は、安保改定阻止の〃請願〃に名をかりたものだ。一人一人が国会へ陳情、請願に出かけたとヘリクツをいうが、集団的暴力による強訴であり、国会を暴力でおどしたことは明白だ。国会の権威をふみにじって、何が正当な請願権行使といえるか」、こう書いてあります。これはおそらくこの朝日新聞の天声人語を書く人だけの意見ではありません。国民の常識だと思います。かような常識でわかることをやるのに、あなた方だって……。
〔発言する者多し〕
この発言だけを見る →〔発言する者多し〕