内閣委員会

2011-10-26 衆議院 全287発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
平成二十三年十月二十六日(水曜日)
    午前十時開議
 出席委員
   委員長 荒井  聰君
   理事 岡島 一正君 理事 後藤 祐一君
   理事 田村 謙治君 理事 津村 啓介君
   理事 若泉 征三君 理事 鴨下 一郎君
   理事 平沢 勝栄君 理事 高木美智代君
      青木  愛君    石田 勝之君
      石山 敬貴君    磯谷香代子君
      大西 孝典君    奥野総一郎君
      柿沼 正明君    金子 健一君
      神山 洋介君   木村たけつか君
      熊谷 貞俊君    小林 正枝君
      園田 康博君    高井 崇志君
      高橋 昭一君    玉城デニー君
      長島 一由君    橋本 博明君
      福嶋健一郎君    福島 伸享君
      三輪 信昭君    村上 史好君
      本村賢太郎君    森山 浩行君
      矢崎 公二君    山本 剛正君
      湯原 俊二君    渡辺浩一郎君
      渡辺 義彦君    小泉進次郎君
      塩崎 恭久君    平  将明君
      竹本 直一君    長島 忠美君
      野田 聖子君    遠山 清彦君
      塩川 鉄也君    浅尾慶一郎君
      山内 康一君
    …………………………………
   国務大臣
   (地域主権推進担当)
   (地域活性化担当)    川端 達夫君
   国務大臣
   (原発事故の収束及び再発防止担当)
   (原子力行政担当)    細野 豪志君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     藤村  修君
   国務大臣
   (国家公安委員会委員長)
   (消費者及び食品安全担当)            山岡 賢次君
   国務大臣
   (国家戦略担当)
   (経済財政政策担当)
   (社会保障・税一体改革担当)           古川 元久君
   国務大臣
   (「新しい公共」担当)
   (少子化対策担当)
   (男女共同参画担当)
   (行政刷新担当)
   (公務員制度改革担当)  蓮   舫君
   内閣府副大臣       石田 勝之君
   総務副大臣        黄川田 徹君
   財務副大臣        藤田 幸久君
   経済産業副大臣      牧野 聖修君
   国土交通副大臣      奥田  建君
   内閣府大臣政務官     園田 康博君
   総務大臣政務官      森田  高君
   厚生労働大臣政務官    津田弥太郎君
   国土交通大臣政務官    津島 恭一君
   政府特別補佐人
   (人事院総裁)      江利川 毅君
   政府参考人
   (内閣法制局長官)    梶田信一郎君
   政府参考人
   (警察庁長官官房長)   金高 雅仁君
   政府参考人
   (警察庁生活安全局長)  岩瀬 充明君
   政府参考人
   (警察庁警備局長)    西村 泰彦君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬食品局食品安全部長)       三浦 公嗣君
   政府参考人
   (農林水産省生産局畜産部長)           荒川  隆君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁電力・ガス事業部長)      糟谷 敏秀君
   政府参考人
   (国土交通省大臣官房長) 本田  勝君
   政府参考人
   (環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長)   伊藤 哲夫君
   政府参考人
   (環境省水・大気環境局長)            鷺坂 長美君
   内閣委員会専門員     雨宮 由卓君
    —————————————
委員の異動
十月二十六日
 辞任         補欠選任
  金子 健一君     奥野総一郎君
  村上 史好君     三輪 信昭君
  本村賢太郎君     神山 洋介君
  浅尾慶一郎君     山内 康一君
同日
 辞任         補欠選任
  奥野総一郎君     金子 健一君
  神山 洋介君     柿沼 正明君
  三輪 信昭君     熊谷 貞俊君
  山内 康一君     浅尾慶一郎君
同日
 辞任         補欠選任
  柿沼 正明君     木村たけつか君
  熊谷 貞俊君     渡辺 義彦君
同日
 辞任         補欠選任
  木村たけつか君    山本 剛正君
  渡辺 義彦君     村上 史好君
同日
 辞任         補欠選任
  山本 剛正君     大西 孝典君
同日
 辞任         補欠選任
  大西 孝典君     高橋 昭一君
同日
 辞任         補欠選任
  高橋 昭一君     本村賢太郎君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 内閣の重要政策に関する件
 栄典及び公式制度に関する件
 男女共同参画社会の形成の促進に関する件
 国民生活の安定及び向上に関する件
 警察に関する件
     ————◇—————
この発言だけを見る →
荒井聰#1
○荒井委員長 これより会議を開きます。
 この際、石田内閣府副大臣から発言を求められておりますので、これを許します。石田内閣府副大臣。
この発言だけを見る →
石田勝之#2
○石田副大臣 おはようございます。
 このたび内閣府副大臣を拝命いたしました石田勝之でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
 先般、当委員会でごあいさつする予定でございましたが、南スーダン・ジュバに行っておりましたものですから、大変失礼をいたしました。委員各位の御理解をいただきまして、ただいま就任のごあいさつをさせていただきます。
 国家戦略、経済財政政策、社会保障・税一体改革、遺棄化学兵器処理、国際平和協力業務の施策を担当させていただきます。
 官房長官を初め関係大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと存じますので、荒井委員長を初め、理事、委員各位の御理解、御協力のほどを切にお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。拍手
     ————◇—————
この発言だけを見る →
荒井聰#3
○荒井委員長 内閣の重要政策に関する件、栄典及び公式制度に関する件、男女共同参画社会の形成の促進に関する件、国民生活の安定及び向上に関する件及び警察に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 各件調査のため、本日、政府参考人として内閣法制局長官梶田信一郎君、警察庁長官官房長金高雅仁君、警察庁生活安全局長岩瀬充明君、警察庁警備局長西村泰彦君、厚生労働省医薬食品局食品安全部長三浦公嗣君、農林水産省生産局畜産部長荒川隆君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長糟谷敏秀君、国土交通省大臣官房長本田勝君、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長伊藤哲夫君、環境省水・大気環境局長鷺坂長美君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
荒井聰#4
○荒井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
この発言だけを見る →
荒井聰#5
○荒井委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。竹本直一君。
この発言だけを見る →
竹本直一#6
○竹本委員 衆議院議員、自民党の竹本直一でございます。よろしくお願いします。
 私、この質問席に初めて立つんです。これは予算委員会の部屋ですね。私は、当選五回、十六年目に入っているんですけれども、予算委員会ではただの一回もまだ質問したことがない。それほど自民党には人材が多いということで、きょうは、予算委員会で質問する機会はまだ与えられておりませんので、予算委員会と同じつもりで、いろいろ大きい話をしてみたいなと思っております。よろしくお願いします。
 大臣席には古川国務大臣が座っておりますが、私と古川さんとは最初の当選が一緒ですよね。ずっとその後一緒ですけれども、彼は大蔵省の出身で、私は今の国交省の出身であります。同じ役人出身でありました。
 彼に初めて会ったときに、僕は彼を褒めてあげたんです。激励したんです。なぜならば、当時は、十六年前は、自民党が永久政権の状態でしょう。与野党交代がないわけです。そういうさなか、官僚の権化のような大蔵省から、何と野党のそういったところから手を挙げた、その勇気は君は大したものだと。だから、民主党が将来政権をとることがあるとすれば君は最初の総理大臣になるだろう、こう言ってあげたんですが、僕の予測と違って、鳩山さんが先になりました。菅さんもその前になりました。こういうことであります。
 ですから、そういうことを話し合えるほどの仲でございますので、虚心坦懐に、いろいろ厳しいものも含めて質問したいと思います。
 まず、今回、東日本大震災がありまして、世界が、この震災をどう克服するのか注目をしているわけであります。ただ、一言言えるのは、明らかに、日本は必ずきっちりと克服するだろう、このような思いを各国は持っているだろうと思います。
 そこで、その克服の仕方なんですけれども、今民主党政権が出しているのは、国債を増発して、復興債を発行して、そしてそれを税で補う、所得税、法人税、いろいろ内容は変わるようでありますけれども、税で補うということを言っております。
 私は、言っては悪いけれども、民主党は、言うときは勇ましいことを言うんですけれども、結果を見たら、何のことはない、何もできていないということが非常に多い。
 二年数カ月前の選挙のときも、いわゆる我々が四Kと批判した、いろいろなことを言いました。子ども手当、二万六千円上げる。それを言ったから国民の人は、特に家庭の主婦は、子育てで苦しい人たちは、そんなにくれるんだったら民主だということで民主党に投票が行きました。そして、民主党が政権につきました。やってみたことは、自民党に反対されたからとはいえ、何のことはない、一人一万円で、結局同じこと、もとのもくあみ。これを繰り返しているのが今の民主党政権なんです。
 ですから、私は、今増税だ増税だと言っているでしょう、でも来年の夏になったら、増税は増税だけれども執行を三年間延期するとか、やめたと言い出しかねないのではないか、だから、一生懸命税の議論をすることが何か将来むなしさにつながるのではないかという危惧の念を持っております。
 古川さん、政治に対して、あなたも思いを持って、私も思いを持っていますが、国民に対する姿勢というのはしっかりとしなきゃいけない。そして、そういう意味で、今の増税で対応するという方針は絶対変えませんか。それをまず答えてください。
この発言だけを見る →
古川元久#7
○古川国務大臣 まずは、竹本委員から大変御激励をいただきましてありがとうございます。
 竹本委員とは、年齢は大先輩でいらっしゃいますけれども、同期当選ということもあって、さまざまな場面で御指導もいただいてまいりました。また、お互いにダボス会議、余り日本の政治家で出る人は少ないんですけれども、多分、竹本先生は自民党の中では一番出ていらっしゃるんじゃないかと思いますし、そういう場でも御一緒させていただいたりしてまいりました。そういった意味では、きょうはぜひ大きな視点でお話をさせていただきたいというふうに思っております。
 今の御質問のところでございますが、これは私は、ちょっと少しメッセージとして世の中にきちんと伝わっていないんじゃないかなと思っているんですが、今の日本の状況を考えれば、やはり経済成長、成長していかなければいけない、これはもうだれが考えても大事なことだというふうに思っています。ただ同時に、今のヨーロッパで起きているソブリン危機のことを考えれば、日本の財政赤字というものを考えると、財政規律をやはりきちんと守っている、借金の規模以上に一番大事なことは、政府がきちんと財政をグリップしている、マネジメントしている。
 そういうことがちゃんと市場の信認を得ていないと、それはそれこそギリシャのようなことも起きかねないということになるわけでありますから、成長と財政規律の維持、これは言ってみると車でいうとアクセルとブレーキであって、しかし両方ないと、車でも、アクセルのない車では車ではありませんし、かといってブレーキのない車では危なくて仕方がないわけであります。ですから、このアクセルとブレーキをちゃんと両方兼ね備えて、これをどこで吹かし、そしてどこでブレーキをきかせるかということじゃないかと思います。
 そういった意味では、我々、例えばこの復興については、将来世代にツケを回すんじゃなくて、現在の世代の中で負担をお願いさせていただこうというふうに思っております。これはやはり財政規律というものを最低限ちゃんと維持していく、ここの部分に、ブレーキに足をかけながら、しかし、ちょっとここは我々自身の努力不足でもあろうかと思いますが、成長のところのアクセルの部分が、吹かしているとか、そこに足を置いているという姿がきちっとやはり見えていなかった部分もあろうかと思います。
 そういった意味では、経済財政担当大臣として、また国家戦略担当大臣としての私の主な役割というのは、しっかりちゃんとここのアクセルの部分に足を置いて、それを吹かしているんだ、押していくんだ、やはりそのことをしっかりやっていくことだと思っていますので、これから、こうした国会の場なども含めまして、きょう、私も、竹本先生が今まで予算委員会で一度も御質問がなかったということ、びっくりいたしました。きょうは今度の予算委員会で質問される準備だと思って御質問いただければと思いますけれども、こういう場で、どうやってこの日本を成長させていくんだ、これは与野党かかわらずみんなで考えていかなきゃいけない問題だと思いますので、ぜひ一緒にこの成長戦略実現に向けて有意義な議論を交わしたいと思いますので、また御協力をお願い申し上げたいと思います。
この発言だけを見る →
竹本直一#8
○竹本委員 るる、国の信用力にかかわる仕組み及びマネジメントのやり方はどうあるべきかという心構えはよくわかったので、私が聞いたのはそういうことではなくて、今の増税路線は来年の夏ごろ変えることはあるかないか。私はあるんじゃないかと疑っているんですが、どうですか。イエスかノーで答えてください。
この発言だけを見る →
古川元久#9
○古川国務大臣 先ほど申し上げましたが、財政規律をちゃんと維持している、規律は持っているという意味では、やはり、ちゃんとお願いすることについては、これはきちんと守っていかなければいけないというふうに思っております。
この発言だけを見る →
竹本直一#10
○竹本委員 理由はともかく、この増税路線は変えないということですね。もう一回お願いします。
この発言だけを見る →
古川元久#11
○古川国務大臣 増税路線というのは、先ほども申し上げましたが、きちんと成長戦略、ちゃんとアクセルを吹かしてその成長を目指すことと、あと、財政規律を維持する、やはりこの二つはきちんと両方とも実現していかなければいけないということであります。
この発言だけを見る →
竹本直一#12
○竹本委員 いや、理屈を聞いているのではなくて、今政府が打ち出している所得税、法人税、場合によってはたばこ税、こういった税を増税することによって災害対策の費用を生み出すというこの決定、これは変えるのか、変えることは絶対ないのかどうか、そこを聞いているだけです。
この発言だけを見る →
古川元久#13
○古川国務大臣 まさにこれは、今、与野党の中で御党とも議論も協議もさせていただいているところだというふうに承知をいたしております。そこでしっかり内容は最終的に吟味させていただいて、この国会の中で法案の審議もお願いをしていく、そういうことでありますから、そこで決めたことについてはしっかり守ってまいりたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
竹本直一#14
○竹本委員 何か逃げ口上を用意しているような感じがして仕方ありませんけれども、これ以上聞いたって仕方ありません。
 ただ、民主党が二年前の選挙で勝ったのは、だまされたんだけれども、やはり国民の期待があったからだと思うんですよね。言ったことを実行しない、言ったことを実行しない、言ったことを実行しない、これを三回も四回も繰り返したら民主党は消滅すると思いますよ。
 ですから、古川さんはそういったことについて真摯な心構えのある人だと思うから、あえて私はこれをしつこく聞いているのはそういうことであります。言ったことは必ず実行しなきゃいけない。自民党に反対されたから途中でやめました、こんなふうになってしまいました、そんな情けないことを言っちゃだめで、言ったことはちゃんと実行して初めて政党として、政治家としての価値が見出されるわけですからね。ぜひ言ったことはきちっとやってほしい。
 私は、申しわけないが、来年の夏になったら、まだ景気が悪いから、当初言っていた税のスケジュールを少し延期するとか何か言い出すのではないかと。TPPだってそうじゃないですか。六月に結論を出すと言って延期をして、十一月に結論を出すかがまだわからない。これを繰り返されたら国民は政治そのものに飽いてくるというふうに思いますので、念のためしつこく申し上げたのはそういうことです。
 さて、今の日本の悩みは何かというと、何といっても円高であります。円高のために、例えばトヨタは一円の円高で三百億円損失が一年間に出る、パナソニックは三十六億円ぐらい出る、こういう話は以前よく聞いておりましたけれども、最近の物すごい円高になりますとそれどころの話じゃなくなってきまして、一昨年、富山県一県で四十四の中小企業が海外流出。
 この間、五月に私はアメリカへ行って、ロサンゼルスに久しぶりに行きましたら、あそこの総領事館に聞いたんですけれども、物すごい企業がアメリカに進出を希望して、いろいろな相談を受けている、こういう状況です。ですから、日本の庭と思われる東南アジアはもっと大きいと思うんですよ。なぜならば、人件費がやはり十分の一。東南アジアなんか、十分の一でしょう。
 そのほか、電力料金が他の国の二倍ないし三倍と高い。そうすると、コスト高になって、どうしても競争力が出てこない、やむを得ず出ていかないと企業が存続できない、こういう状況に追い込まれているわけです。
 私は、基本的にこの円高問題というのは、経済は動くから円高のときもあれば円安のときもあるわけですが、円高のときは円高のメリットを大いにフルに活用する、円安になったら円安のメリットを大いにフルに活用する。そうしますと、産業間、分野間でもうかっている分野と損している分野が出てくるわけですけれども、政治にそれだけの力があれば、もうかっているところで得た利益を損失をこうむっている分野に回せば、国全体としてはそう損失はない、こういうことになるわけですけれども、なかなか事ほどさように簡単にいかない、いかないからみんな苦労しているわけであります。
 そこで、まず、この円高問題についてどのように考えるべきかということを申し上げたいと思います。
 購買力平価を用いて円高と言ったり円安と言ったり、あるいは、為替レートを用いるものもあれば、ビッグマック指数なんというものもあります。要するに、ビッグマックを円で幾ら、ドルで幾ら、そこで比較するわけですけれども。日本の企業は、採算のレートを大体一ドル当たり八十ないし八十四円ぐらいに置いております。今のレートは大体七十六円です。そうしますと、とてもじゃないが利益に結びつかない。
 そこで、政府は介入をいたします。介入をいたしましても、言ってみれば、そんなものは世界経済のバケツの中の一滴にしかすぎないわけでありまして、ほとんど効果を及ぼさない。かつての溝口介入は、三十四兆円ぐらい使っても余り効果はなかった。そんなことを考えますと、これに対する対策というのはなかなか一概に出てこないんです。ですから、私は、金を使うよりも対外的なロビー活動をもっとしっかりした方がいいと。
 我々、この間、九月七日でしたか、九月の初めに、自民党として円高対策プロジェクトチームをつくっていまして、私が座長をやっているんですが、G7、国際会議へ行かれる前に、財務大臣が行く前に心得べきことということで提言を渡してまいりました。我々は第一次提言と言っているんですが、それは、要は、日本は断固たる決意を持って、必要なときは介入をいたします、そのときは協調介入に協力しろ、こういうような話。そういったことも含めてきっちりとした話をしてきてくれと安住さんに申し入れてきたわけでありますけれども、そのとおりやってくれたかどうか、私はよくわかりませんが。
 要するに、お金はかからないわけだから、もっと国際連携を深くすることが大事。先ほどお話があったダボス会議もそうでありますが、そういったところの人脈をよく使って、効果ある円高対策をやはりやってもらう必要があるというふうに思います。
 ところで、政府は、九月二十日に円高対策の中間取りまとめを発表いたしました。円相場は急速に円高が進みまして、二十一日には一時一ドル七十六円十二銭、東京市場の戦後最高値を更新しております。また、十月二十一日には、政府が円高対策を発表すると、円相場は先週末のニューヨーク市場で一時一ドル七十五円七十八銭まで円高が進み、戦後最高値をおよそ二カ月ぶりに更新しました。そして、昨日二十五日の東京外為市場では一時一ドル七十六円六銭まで上昇し、東京市場としての戦後最高値を更新しております。そして、昨夜のニューヨーク市場では一ドル七十五円七十三銭と、これまた戦後最高値を再更新すると、円高がとまりません。
 そういった中で、二十一日に政府が発表した円高対策ですけれども、今回の円高対策は、市場関係者だけでなく、産業界からも非常に注目されていました。政府の円高対策を簡単にまとめますと、円高で苦しむ企業への支援策、産業空洞化対策など円高デメリットの防止策、日本企業の海外企業買収支援など円高メリットの活用策、介入予算の増額や介入の意思表示など過度の円高への対応、そして、日本銀行への金融緩和要請となっております。
 しかし、現実には、円高阻止への強力な意思が感じられません。日本政府がこのような対策を打てば、その後で逆に円高になっていく。これは何を意味するかというと、日本政府がもう円高対策についてはあきらめているのではないかと。断固たる決意が見えない。この間、スイスがやりましたよね。何が何でもレートを維持するんだと、不退転の決意でやった。まあ、スイスは小さい国だから、ボリュームが小さいからそれはできる、日本は大きい国だからそうはできない、それはわかるんですけれども、その決意が外国に伝わっていないのではないかと私は思うわけであります。
 ロビー活動も含め、不退転の決意をもっと示さないと、ますます円高が進む。それは日本のせいじゃなくて、ほかのヨーロッパ、アメリカの経済が弱いから相対的に買いかぶられてしまうわけですけれども、これ以上日本はもう耐えられないんだということをしっかり示す意味においても、不退転の決意を政治のメッセージとしてもっと出す努力をすべきだと思う。私は十分にやっていないと言っているんですよ。そういう意味で、そちらの御見解を聞きたいと思います。
この発言だけを見る →
古川元久#15
○古川国務大臣 今、委員御指摘のところの、今の一方的に偏った円高の動きについては、政府としても大変懸念をいたしております。そこに対しては、政府としてとにかく全力で対処していかなきゃいけない。そのメッセージがまだ十分伝わっていないという御指摘であれば、これはもっとしっかり伝えていかなきゃいけないというふうに思っておりますし、さまざまな場で、私どもも、この一方的な偏った円高の動きに対しては発言をいたしております。
 私も先日ワシントンに行ってまいりまして、バーナンキ議長やブレイナード財務次官などとも意見交換をさせていただきましたが、そういう中でも、私の方からはこうした為替の動きについてはしっかり言及をさせていただきました。
 今回の円高対策でございますけれども、これは、別にこれで打つ手がないということじゃなくて、先ほど委員からも御指摘がありましたが、為替というのは、とにかく一番基本はやはり過度に上下するというのがよくないということでありますが、特にこの急激な円高というのは、輸出産業を初め日本の製造業に大きな影響が与えられるわけでありますから、そこに対してはあらゆる措置を考えていかなきゃいけない。
 先ほども委員から、そのときにはそういうメリットも生かしていくんだというお話がございました。今回の円高対策で特に私どもが重点を置きましたのは、もちろん痛みを緩和する、そういう対症療法的なこともやはりやっていかなきゃいけないということで、かなりそこは手を尽くしましたけれども、それと同時に、この円高メリットを生かすということと、かつ、こういう為替の変動に左右されない強靱な経済構造をつくっていこうと。そういう攻めの部分、守りだけでなくて攻めの部分、そうした部分にかなり力を入れて対策というものをまとめさせていただきました。
 この攻めの部分というのは、それこそ立地補助金のような形で、為替が変動しても、つまり今の値段で、為替が円高になったら売る価格を一々下げなきゃいけないというのじゃなくて、どんな為替状況であろうと同じ値で売りに出せるような、そういう競争力のある部品をつくれるような企業の立地を進めていくとか、あるいは、この円高を活用して世界の成長産業や資源などを獲得していく、MアンドAとか資源獲得に向けて融資や出資ができる、そういう枠をつくっていく。そうした攻めのところの政策は盛り込ませていただきました。
 これをこれからどんどんと加速をさせていく。そして、実際にちゃんと成果を出していくことによって、日本経済そのものを強靱な経済構造にし、そして将来の成長につながるような、そうした企業の買収などもぜひ行っていくような成果を見せていくということが、為替市場に対するメッセージとしても好ましいんじゃないかと私は思っております。
 そしてまた同時に、今の、目の前のこういう急激な一方的に偏った状況に対しては、今後ともいろいろな措置を考えていくということで、具体的には、「諸外国、国際機関との連携の中で、非伝統的な施策を含め国際金融市場の安定確保に資する施策を幅広く検討し、所要の施策の推進に努める。」ということをきちんと書き込ませていただいております。
 そういった意味では、今後とも、さまざまな施策というものを検討していきながら、この一方的に過度に円高に振れているそうした市場に対して、政府としても強いメッセージを送っていきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
竹本直一#16
○竹本委員 我々は、円高対策について、G7の前の九月七日、それから三次補正を前にしての十月六日、二回政府に申し入れているんです。その中身が余り反映されていない。全部反映する必要はないかもしれませんけれども、十月二十一日の政府の円高対策方針には、今古川さんが御説明になったようなことはあったわけですけれども、余り入っていないんですよね。
 我々は、一次はさっき言いました、要するに、ロビー活動をしっかりやれ、外国でもっと発言しろ、国際連携を強めろ、こういうことでありました。今度は、三次補正には、同じやるんだったら立地補助金も増額しろと。千四百億円を二千八百億に、それをたしか五、六千億にふやしたはずでありますが、それは結構ですよ。結構ですけれども、我々がこの三次補正を目前にして申し上げたうちの大きいものを申し上げますと、一つは、日銀の資産買い入れです。これは十兆円ぐらいでやっておりますけれども、倍にしろ、もう十兆円ふやしなさいというのが我々の提言だったんですけれども、自民党の提言を見ていただいたのかどうか。
 つまり、リーマン・ショック以来、世界各国が通貨安競争をやっているんですよ。アメリカは、この三、四年の間に恐らく通貨供給量を三倍ぐらいにふやしているのではないかと思いますし、ヨーロッパしかりであります。そして中国しかり、隣の韓国しかり。そういう中で、日本だけが通貨供給量、ベースマネーをそんなにふやさずに、じっと頑張っているわけですよ。ある意味では優等生なんですけれども、優等生なるがゆえに大変な円高に苦しめられている。日本もほかの国とある程度同じように歩調を合わせるようなことをすれば、こんな円高に苦しめられずに済むのではないか。
 ある人は、国債を日銀に買わせろ、こういうことを言います。新発国債を買わせろと言いますが、我々はそこまでは提言しなかった。しかし、せめて日銀の資産買い入れをもう十兆円ふやして二十兆円ぐらいやりなさいよ、J—REITからの社債を買いなさい、そうしたら通貨量が多くなって相対的に円安に行くではないか、こういうことを申し上げました。
 もう一つは、いわゆる外為特会から低利でJBICに〇・一%で融資をして、その金を一般企業に回しなさい、こういうことも提言いたしました。これは、現在一千億ドルぐらいですから約八兆円ぐらいですか、政府もそれをさらに二兆円ふやして十兆円ぐらいにするということでありますが、我々はそれを十六兆円、倍にしろ、こういう提言をしているんです。それをどの程度取り入れたのか。聞いたけれども、それはちょっと無理として十月二十一日の対策に入れなかったのか、そこについてお答えいただきたいと思います。
この発言だけを見る →
石田勝之#17
○石田副大臣 竹本委員にお答えいたします。
 去る十月六日の日に、竹本委員、そして参議院の野上、佐藤両議員が私どもに御陳情に来ていただきまして、貴党の要望書を拝見させていただき、お話をさせていただきました。
 先ほど竹本委員が冒頭に予算委員会のお話をおっしゃられましたが、私、この前まで財務金融委員長をやっておりまして、竹本委員も財金の委員でおられまして、そのときの御発言、御意見等々を拝見させていただいて、大変示唆に富んだ御意見だ、なるほどなと思う部分も多々あったわけでございます。
 そういった中で、先般の円高の総合対策については、御陳情に来られたときにも私は申し上げましたけれども、貴党の提言も参考にしつつ取りまとめさせていただいたわけでありますが、基本的な考え方について私が申し上げたのは、自民党さんとは、この円高の総合対策については大きな隔たりはない、予算措置、そして具体策についても共有する部分が少なくないのではないかということを申し上げたわけであります。
 具体的には、円高への総合的対応策においては、市場の安定化の維持を基本原則の第一に掲げ、国際金融市場の安定確保や為替政策の方針を位置づけるなど、金融面を十分に重視した上で、空洞化への対応策として、立地補助金の拡充に加え、節電エコ補助金等の創設による需要の拡大やオンリーワン企業の技術の育成など、リスクに強靱な経済を構築するための施策に取り組んできたところであります。
 今委員からお話のありました、日銀の資産の買い入れについては入っていないと。それから、外為特会についてのお話がありました。
 日銀については、相手もあることでありますので、日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換、連携のもと、適切かつ果断な金融政策の運営によって経済を下支えするよう期待をさせていただきたいというふうに思っております。
 それから、外為特会の件につきましては、委員おっしゃるように、八兆円から十六兆円にしろ、こういう御意見であるわけであります。これはJBICに対してでありますが、今回は、政府においては八兆円から十兆円に拡大をさせていただいたわけであります。委員御案内のとおり、自己資本の十倍までということで法律上なっておりますので、限度額いっぱいさせていただいたということで御理解を賜りたいと存じます。
この発言だけを見る →
竹本直一#18
○竹本委員 石田さんおっしゃるとおり、そんなに考え方に大きい差はないわけであります。それをどう執行するか、どう実行するかについて、どう役所を説得するか、それだと思うんですよ。ただ、外為の金を使うなんということは、今まで大蔵省は絶対ノーだと言っていたのではないですか。おたくらがその扉を開いたのは一つの功績ですよ。だけれども、もっと開かなきゃだめだというのが私の言いたいことです。
 日銀の資産買い取りにしましても、もっとやらないと金融緩和にならないんですよ。やっていますと言うだけじゃだめで、もっとやらさなきゃだめだ。そこが迫力がないから、幾ら円高対策を政府が打ってもマーケットが反応しないんですよね。あのスイスの例をもう一回よく検討、調査してもらって、あそこまで不退転の決意を示すとやはり守られるんですね。彼らは言うことを聞くんです。
 そういうことも含めて、だめだ、だめだと役所は言うけれども、しかし、それを修正するのが政治で、おたくらが言っていた政治主導というものじゃないですか。だから、あなたたちが言っていることをもっとしっかりやらなきゃだめだということであります。そこを、口で言っているだけで実際はようやらない、反対があったからできなかった、これでは、言いわけはもう政治には要らないですよ。もっと不退転の決意を見せないといけない。
 もう一つ言っておくと、今回の東北の大震災でも私は思ったんですけれども、どうも民主党の先生方は、国民がどう見ているかという見てくれを物すごい気にし過ぎる。政治が何を期待されているかということにこたえようとしていないところがある。
 例えば、被災地の人たちは体育館に避難しています。我々が政権にいたときは、平沢さんがここにいるけれども、我々はともに役所にいたんですよね。そして、三原山の噴火のときに、一万人の島民を一夜で大田区に連れていき、体育館へ収容しました。そして、この人たちはずっと何も持たずに来ていますから、一人当たり十万円をたしか発災十日後に渡しまして、何とか日々の生活に御苦労のないようにしました。それから、神戸の大震災のときも、たしか二週間後ぐらいに五十万平均で被災者全員にお金を渡しております。
 なぜならば、特に今回の東北の大震災のときは一文なしで来ているわけですよ。体育館でカップラーメンとか配られるものは食べられるけれども、たまには回転ずしぐらい行きたいと思うじゃないですか。そのときに一円も持っていないんですから。もしこの被災者が皆さん方の御兄弟であり御両親であったら、そんな不便をかけられないからとお金を届けるでしょう。そこの本気度がないんですよ。困っている人を自分の親族だと思う気持ちがないんです。それが薄い。そうじゃなくて、どう思われるか、どう思われるかばかり気にしている。政治に心が伝わっていないんですよ。
 だから、本気度を示すことが大事。冒頭説明しました、増税をする、すると言っていますけれども、やるのならしっかりとやらなきゃだめですよ。どうせ後で引き下がるのなら余り言わない方がいい、私はそう思いますよ。
 大体、災害対策なんかは、これはもう過去の日本の歴史を見てもそうじゃないですか。関東大震災のときもそうですよ。困っているときに増税しちゃえば、それは、あなた、災害を受けていないところも被災地を応援する体力が出てこなくなるじゃないですか、景気が悪くなって。
 だから、そういうことを考えますと、政治というのは何が必要かというと、特に民主党に申し上げたいけれども、もっと本気度が必要ですよ。そうしたら、国民も期待したことについてそう裏切られていなかったと思うかもしれませんけれども、今までのあなたたちがやってきたことは全部裏切りですよ。裏切りですよ。裏切るつもりでやったんじゃないんでしょう。だけれども、しっかりやらないから、結果として裏切ってしまう。それは政治ではないということを私は申し上げたいわけであります。
 そこで、円高ですが、あらゆる手段を尽くして日本産業を再生させなきゃいけない。私は冒頭言いましたように、円高のときは円高のメリットを使え、円安のときは円安のメリットを使えということですが、今ちょっと調べますと、きのうの速報値ですけれども、日本企業による海外企業のMAが、一一年度上半期、四ないし九月で、前年同期比三一%増の二百四十一件、半期ベースで過去最高となっているわけであります。
 また、MAに加えまして、資源の獲得、その他優良資産の獲得をもっと促進しなければならない、このように思います。そういう点については皆さん御同意でしょうけれども、どういう工夫をしておられるか、お答え願いたいと思います。
この発言だけを見る →
古川元久#19
○古川国務大臣 まさにこの点については、先ほど来から申し上げておりますように、委員と私ども、問題意識は共有いたしておりまして、この機会に海外MアンドAや資源確保等、ぜひ具体的に一つ一つ成果を上げていきたいと思っております。
 そうしたために、今回の対策の中では、先ほど来からお話が出ておりますけれども、民間資金を導入するための呼び水として、現在約八兆円とされております外国為替資金特別会計から国際協力銀行への融資枠を十兆円規模に拡大すると同時に、石油天然ガス・金属鉱物資源機構、JOGMECでありますが、への出資の拡充を通じて、レアアース等の鉱山権益取得や天然ガス田買収を支援するとともに、産業革新機構への政府保証枠の一・八兆円への拡充等を通じて、海外MアンドAを促進する、そういう枠を設けました。
 問題は、これをどうきちんと使っていくかということだと思うんですね。委員も役所にいらっしゃったときにいろいろ経済対策なんかやられたと思いますが、私も、わずかな時間でありましたけれども、たまたまそういう経済対策を取りまとめる部署にいましたときに、数字を大きくするときに、ただとにかく数字を積み上げる、そういうことがよくあったわけでありますが、実際にはそれが使われていないということがよくあったわけであります。
 私も政府の方に二年前に入らせていただいて、過去の政策、打ち上げたときにはよかったんだけれども、実際にはそれが効果がなかったということはどういうところにあるのかなというと、その後にきちんとフォローしたりとか、実際にちゃんと枠があっても使われていなかったりとか、そういうことが多いんですね。ですから、やはりそこの、いわゆる行政のPDCAサイクルをどうつくっていくか、これが政府に対する信頼をきちんと獲得するためにも大事なことであって、これも、私は、この円高対応策はまさにこれからが一番の正念場だと思っています。
 特に、MアンドAなどは、私も経済界の方々にお会いするときにいつも申し上げているのは、とにかく政府として、皆さん方が長期戦略に立って、企業、それこそこの機会に競合の企業などを、MアンドAに走ったっていいんだと思います、こういうチャンスに。そういったものについて政府は全面的にバックアップはさせていただきますと。
 それこそ、今、八兆を十兆に拡大しました、これで足らなくなるんだったら、委員おっしゃるように、もっとこれを拡大すればいいと思います。でも、まだこれはそんなに使われていないわけですね。だから、まずはこの枠の中で、どんどんこの枠を使っていただいて実際にMアンドAなどの促進をしていかなきゃいけない。そのためには、あらゆる機会を通じて、今、政府の方からも民間企業に対して、この枠を使ってそうしたことを計画してもらいたい、実行に移してもらいたいというお願いもさせていただいております。
 ですから、これはやはり官民挙げてやっていかなきゃいけない話でありますので、しっかりそういう意味での、民間の皆さん方にも、この枠を使って、ぜひこの機会に中長期の企業の戦略を立ててそういう投資に出てもらいたい、その全面的なバックアップは政府としていたしますよと。融資だけじゃなくて産業革新機構などを通じての出資などもできますので、そういう融資と出資両方の面からサポートしていく。
 それがどういう状況なのかということは、今後、随時フォローしていって、チェックをしていきたいと思っております。チェックをして、足らないようであれば、なおそれを後ろから押していく。これはぜひ、先生もいろいろな方々を御存じだと思いますから、先生からも民間の企業の経営者の皆さんなどに、どんどんこの機会にこういう政府の政策を使ってMアンドAをやれというふうに後ろから押していただければと思います。これは、本当に我々みんなが努力をして、民間の方々にも御協力いただいて、せっかくつくったこの枠、お金を有効に活用していく。
 私は、日本はお金はたくさんあるんだと思います。そのお金が十分に生かされていない。そういった意味では、お金を生かすための政策をぜひ実現していきたいと思っておりますし、実際にやはりこれは実行されなければ意味がないわけでありますから、その実行に向けて、これからが正念場だと思っておりますので、頑張ってまいりたいと思います。ぜひ、また委員の御協力もいただければというふうに思います。
この発言だけを見る →
竹本直一#20
○竹本委員 官民一体でやらなきゃならない、まさにそのとおりで、きょうはこの後成長戦略のことについて議論をしたいんですけれども、ちょっとその前に、今の日本の産業界が直面している、今、何か八重苦というらしいですね。この間まで六重苦だと聞いていたんですが、八重苦。
 何が入ったのか調べますと、まず一つは高い法人税率、約四〇%です。二番目が、厳しい労働規制。三番目が、自由貿易協定の対応のおくれ。TPPもありますが、FTA云々ですね。それから、温暖化ガスの二五%削減。これは鳩山さんが言ったもので、とても産業は耐えられないということです。悲鳴を上げています。それから、歴史的な円高。六番目が電力問題。七番目が、世界経済の失速。ほかの経済が悪いということですね。それから最後に、政治の不安定。
 全部で八つになるんですけれども、一つ一つ見ていくと、日本の法人税の実効税率は四〇・六九、アメリカはカリフォルニア州の場合は四〇・七五とほぼ同率ですけれども、ヨーロッパは三〇%前後、アジアは二五%前後、こうなっております。
 大手企業の中にはいろいろな優遇税制を受けているところがありますので、大体三〇%程度が本当の実効税率だと言われておりますけれども、優遇税制が縮小されますと、企業負担は約七千五百億円程度ふえると見られております。こういうふうな状況の中で、震災があったので五%法人税の引き下げということは三年間据え置きのような格好になりましたけれども、優遇税制の縮小についてどう考えているかということについてお答えいただきたい。
この発言だけを見る →
藤田幸久#21
○藤田副大臣 竹本委員にお答えをいたします。
 竹本委員とは、いろいろな国際会議でいろいろ御提案をいただいたとき同席させていただいておりますが、いつもありがとうございます。
 今御指摘のとおり、我が国の法人税率は高いと言われておりますけれども、そんな中で、優遇税制をどうするかという御質問でございます。
 御承知のとおり、継続審議中の二十三年度の税制改正法案においては、国内企業の国際競争力強化と外資系企業の立地促進、それから雇用と国内投資を拡大するという観点から、まずは、課税ベースの拡大とあわせて実効税率の引き下げを行うという流れになっております。
 具体的には、復興のための財源確保の観点からは、法人実効税率引き下げ及び課税ベースの拡大を実施した上で、三年間の時限措置として一〇%の付加税を課すということになっています。したがいまして、三年後には法人実効税率引き下げによる企業の税負担軽減を実現する、そんな流れで対応していきたいというふうに思っております。
この発言だけを見る →
竹本直一#22
○竹本委員 この八重苦の中で、ちょっと労働者派遣法に関して申し上げたいと思います。
 製造業の多くは、労働者派遣法改正を機に、派遣会社からの労働者を受け入れ、低コストで柔軟な労働力確保に努めてきたのが実態です。けれども、二十年の秋以降、派遣労働者が契約を打ち切られる派遣切りが社会問題化して、現在、仕事のあるときだけ派遣会社と短期契約を結ぶ登録型派遣の原則禁止、製造業派遣の原則禁止などを柱とする改正案が国会で審議されているところであります。これも企業経営を圧迫すると私は考えるんですが、どうでしょうか。
 現場を歩いてみますと、派遣労働者がいないと中小企業はやっていけないと言いますね、社長は。なぜかというと、いわゆる保険料とかいうようなものがたくさんつくので、人件費が非常に高くなって雇えない。それから、毎日仕事があるわけではなく、ある週は仕事があったけれども翌月は全然仕事がない、こういうことがしょっちゅうある。そうすると、仕事がないときもぶらぶらさせて給料を払わなきゃいけない。とてもできない。だから、あるときだけ雇う派遣は非常に中小企業にとってはありがたい。これはもう切実な声であります。
 ですから、一方でそういうものがあり、派遣の弊害ということに目をつけられますと、製造業派遣の禁止とか登録型派遣の禁止とか、こういうことを言い出していますけれども、それぞれそれなりの存在意義というか役立っているところがあるのではないかと思うんですが、今、こういった登録型派遣、製造業派遣の禁止等を言っておりますが、これは変えるつもりはあるのかないのか。その点について、どなたでも結構ですが、答えてください。
この発言だけを見る →
古川元久#23
○古川国務大臣 この件については、本来厚労省からお答えさせていただいた方がいいのかもしれませんが、私の方から御答弁させていただきます。
 現在御提案しております労働者派遣法改正案は、行き過ぎた規制緩和を適正化し、派遣労働者を保護するため、登録型派遣の原則禁止や製造業派遣の原則禁止などの抜本的な改正を行うものでございます。この案におきましては、常時雇用する労働者の派遣は禁止の例外とし、その施行日も公布後三年以内とするなど、企業への影響を勘案して提案をさせていただいております。
 政府としては、施行までにハローワークにおけます短期の職業紹介の充実に努めるほか、派遣先で派遣労働者を直接雇用した事業所への助成制度により、派遣先である中小企業の人材確保を支援していくことといたしております。したがいまして、今委員から御指摘があったような不安にきちんとこたえるような形で対応してまいりたいと思っておりますので、どうぞ御理解をいただきたいと思います。
この発言だけを見る →
竹本直一#24
○竹本委員 次に、二五%の温室効果ガスの削減問題について申し上げたいと思います。
 原発がとまっているんですよね。この国際公約の導入はこれから本当にできるのかどうかということであります。
 環境省の試算によりますと、一〇%削減と一五%の排出権取引で対応した場合でも、経常利益が製紙業界で七・八%、鉄鋼業界で六・三%減るとされております。二五%削減をすべて国内で行った場合、GDPは三・二%減るという試算もあります。
 これは見直すつもりはないのか。これはもう産業界挙げて、二五%はきつ過ぎる、こう言っているわけですね。ところが、一方で鳩山さんは約束しています。だから、私は、一日も早く方向転換したらいいんじゃないか。幸いなことに、大震災が起こったじゃないですか、それを理由にあれすればそんなに国際批判は浴びないと思いますよ。一番大事なのは国内の産業ですよ。いかがですか。
この発言だけを見る →
石田勝之#25
○石田副大臣 お答えをいたします。
 現在、委員御質問の二五%の削減の件につきましては、エネルギー・環境会議を中心にエネルギー政策の見直しについて議論を行っておるところでございます。私もコスト検証委員会の委員長を務めております。エネ環の方は来年夏を目途に、コスト検証委員会の方は一応ことしじゅうに結論を出そうかというふうに思っているわけでありますが、エネルギー・環境政策の策定を行い、今後、これと並行して地球温暖化の国内対策についても検討を行っていくところであります。
 御質問の二五%についてでありますが、中長期的な目標としては現段階では変わりありませんが、委員おっしゃったように、三・一一の福島原発事故等によるエネルギー政策の見直しの議論を現在行っており、検討を要することと考えております。
この発言だけを見る →
竹本直一#26
○竹本委員 今の私の発言で、幸いなことに東北の大震災を口実に使える、こういうことを言いましたけれども、それは震災が幸いだったと言っているわけではもちろんありません。一つの口実を探すのにそれも一つの理由にしたらいいのではないか、一日も早く二五%を修正すべきだというのが私の意図したところであります。
 それから、電力問題なんですけれども、福島の原発の問題がありまして、東電、東北電力管内の大口電力需要家は昨年比一五%の節電を義務づける電力使用制限令を発動しました。また、余裕があると思われておりました私の地元西日本でも、火力発電所の故障など予期せぬ電力不足に陥りまして、電力供給は全国的に逼迫しております。さらに、原発の代役である火力発電の燃料費がかさみまして、発電コストが三兆円以上増加、産業全体で年間七兆七千億の新たな負担が発生する見通しです。
 要は、日本の電力料金は世界でも二倍なり三倍高いと言われており、まあ二倍ぐらい高いでしょう、比較する国にもよりますけれども。これ以上高くなると困る。しかし原発は、これ以上つくるのはなかなか問題があって、ちょっと抑えていかなきゃいけない。こういう状況の中でどうしていくのかということなんです。
 実は、この夏、六月だったですか、インドネシアでダボス会議がありまして、私、出席していたんです。パネラーとして出ておりまして、日本の経済は震災で大丈夫かと言われたんです。私は、大丈夫だ、サプライチェーンの問題は半年以内に解決するから年末にはちゃんと生産力が十分回復する、こう言ったんですが、ある国の人から質問を受けまして、そんなことを言うけれども、被災地域の東電、東北電力管内のみならず、関西電力も一〇%以上削減なんて言っているじゃないか、電力、エネルギーを削減して生産力を一〇〇%もとへ戻す、そんなことはできないんじゃないか、こういう鋭い質問を受けたわけですね。
 ですから、私は、電力の使用量を削減削減と言うことは、このようにある意味での風評被害を生んでいるのではないかと。特に関西は、東北の大震災があった直後、町じゅうに人があふれるぐらい人がたくさん来ました。ドイツ大使館も大阪に拠点を移したんです。そして、非常にあれだったんだけれども、その関西が電力が少ないとなると、そこに事務所を移そう、工場を移そうと思っていたところをもう一度考え直す、こういうことになるわけです。
 ですから、私は、電力供給は十分できるんだというメッセージを対外的に送らないと日本の産業にとってプラスにならないというふうに思いますが、いかがですか。
この発言だけを見る →
石田勝之#27
○石田副大臣 お答えいたします。
 御指摘のような震災後の我が国のエネルギーシステムのあり方については、先ほど申し上げましたように、国家戦略担当大臣を議長として六月にエネルギー・環境会議を設置させていただいたところであります。同会議で七月二十九日に取りまとめた当面のエネルギー需給安定策において、基本的な対処方針としては、原子力発電所の停止が広範囲に生じた場合でもピーク時の電力不足とコスト上昇を最小化すると宣言をいたしておるところであります。
 さらに、当面の電力需給対策として、第三次補正予算、制度改革、電力会社の対応策を盛り込んだエネルギー需給安定行動計画を十月末から十一月初旬をめどに取りまとめることにしております。来年の夏に向けて、原子力発電所の停止が広範囲に生じた場合でもピーク時の電力不足を回避し電力料金の上昇を抑えるため、同計画で具体策を提示することになっております。
この発言だけを見る →
竹本直一#28
○竹本委員 政府のやっていることはその点についてはわかりましたが、大きく考えまして、日本はこれからどうしていくかということを考えますと、やはり、もっともっと稼げる経済大国であり続けることが必要だと思うんです。
 そのためには、何といっても、日本の持てる一番の力、それは大変高度な技術力、そして資本力、こういったものを使って稼げるところで稼がせていかないといけない。そのためには、中小企業はなかなか海外に出にくいけれども、大企業は海外に出られるわけです。ですから、そこで、稼げるものでどんどん稼いでいってもらおうと私は考えています。
 そのうちの一つが、海外のインフラ整備に対して政府が積極的に支援、協力することだと私は思っております。
 海外の入札状況を見ておりますと、例えばアメリカ、ブラジルあるいはインドネシアのいろいろな鉄道プロジェクト、たくさんありますね。こういったところで聞きますのは、例えばJOGMECという政府がつくった関係団体と日本の企業が現場で競争しているんです。言ってみれば、足の引っ張り合いをしている。結果として、どこかの国に持っていかれてしまう。これこそ、さっき古川さんが言った官民協力の逆を行っておるんですね。
 だから、この辺は、やはりうまく話し合いをして、そういう日本人同士の企業で争うようなことはできるだけ避けるようにして、結果として仕事をとってくるようにしないといけないのではないかと思っております。
 ことし、JBIC法を改正しまして、先進国にもインフラ輸出の支援ができるようになりました。これは非常に大きい。この五月にアメリカ・ワシントンに行きまして、向こうの要人と会いましたけれども、日本がJBIC法を改正してくれたことは非常にうれしいと。そして、東部及びカリフォルニアで高速鉄道計画を彼らは持っておりますけれども、アメリカといえども資金不足であるのは事実であります。ですから、日本の制度金融が使えるならありがたいと。だからといって日本に発注するとまでもちろん言ってくれませんけれども、ぜひ、そういう政府の総合的な支援を今まで以上に支援すると同時に、やはり、要は日本の企業が仕事をとり、そして得た利益を日本に還流させてくれることが一番大事なんだと思います。
 だから、外国へ出ていけない人たちは国内で雇用の機会を設けなきゃいけない。ですから、その外国で稼いできた利益をもとに国内でいろいろな、介護福祉、何でもいいや、あるいは公共事業でもいいですよ、そういう仕事を国内に出せば、外へ出ていくことのできない人たちも仕事にありつき、海外で稼げる人は日本のために役立つ、こういういい循環ができるんだと思いますが、この大規模プロジェクト、特にアメリカの新幹線プロジェクトについての、国交省も出かけていっていろいろ会議等を重ねておるようでありますが、見通しといいますか問題点、この辺についてお答えを願いたいと思います。
この発言だけを見る →
奥田建#29
○奥田副大臣 竹本議員の大変見識の深い部分での御指摘でもあります。今、JBICの融資の件なんかも御披露、御紹介いただきました。御指摘のアメリカの件については、先月、松原副大臣がカリフォルニアの方に出向きまして、州知事とこの高速鉄道に関しての懇談を持たせていただいております。
 成果としましては、トルコ・イズミット湾の長大橋の受注に前の内閣のときに成功しておりますし、そのほかにも、政務官の方でインドネシアあるいはサウジアラビアというところに出かけて、インフラ整備について、また、日本の弱点でありますパッケージ型、計画段階からあるいは運営までというところに対応できるように、PPP協議会あるいは関係大臣会合といったものを重ねて、弱点の克服に取り組んでいるところであります。
 どうか、これからもまた御指摘、御指導をいただければと思います。
この発言だけを見る →
← 戻る