経済産業委員会

2016-10-21 衆議院 全145発言

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会議録情報#0
平成二十八年十月二十一日(金曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 浮島 智子君
   理事 うえの賢一郎君 理事 大見  正君
   理事 佐藤ゆかり君 理事 白須賀貴樹君
   理事 吉川 貴盛君 理事 北神 圭朗君
   理事 近藤 洋介君 理事 高木美智代君
      青山 周平君    穴見 陽一君
      池田 道孝君    石川 昭政君
      小倉 將信君    尾身 朝子君
      岡下 昌平君    梶山 弘志君
      勝俣 孝明君    金子万寿夫君
      神山 佐市君    熊田 裕通君
      佐々木 紀君    塩谷  立君
      島田 佳和君    田畑  毅君
      高木 宏壽君    星野 剛士君
      前田 一男君    牧原 秀樹君
      三原 朝彦君    宮内 秀樹君
      宮崎 政久君    八木 哲也君
      簗  和生君    山際大志郎君
      大畠 章宏君    落合 貴之君
      篠原  孝君    鈴木 義弘君
      田嶋  要君    中根 康浩君
      福島 伸享君    中野 洋昌君
      藤野 保史君    真島 省三君
      小沢 鋭仁君
    …………………………………
   経済産業大臣       世耕 弘成君
   経済産業副大臣      松村 祥史君
   経済産業大臣政務官    井原  巧君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 嶋田 裕光君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 籠宮 信雄君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房長) 高橋 泰三君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房地域経済産業審議官)     鍜治 克彦君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房原子力事故災害対処審議官)  平井 裕秀君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           田中 茂明君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           小林 一久君
   政府参考人
   (経済産業省通商政策局長)            嶋田  隆君
   政府参考人
   (経済産業省貿易経済協力局長)          寺澤 達也君
   政府参考人
   (経済産業省製造産業局長)            糟谷 敏秀君
   政府参考人
   (経済産業省商務情報政策局長)          安藤 久佳君
   政府参考人
   (経済産業省電力・ガス取引監視等委員会事務局長) 松尾 剛彦君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長)            藤木 俊光君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁電力・ガス事業部長)      村瀬 佳史君
   政府参考人
   (特許庁長官)      小宮 義則君
   政府参考人
   (中小企業庁長官)    宮本  聡君
   政府参考人
   (中小企業庁次長)    木村 陽一君
   政府参考人
   (国土交通省大臣官房技術審議官)         廣瀬 隆正君
   政府参考人
   (観光庁次長)      蝦名 邦晴君
   経済産業委員会専門員   木下 一吉君
    ―――――――――――――
委員の異動
十月二十一日
 辞任         補欠選任
  穴見 陽一君     金子万寿夫君
  小倉 將信君     田畑  毅君
  塩谷  立君     青山 周平君
  白石  徹君     熊田 裕通君
  中川 俊直君     牧原 秀樹君
  星野 剛士君     宮内 秀樹君
  簗  和生君     前田 一男君
同日
 辞任         補欠選任
  青山 周平君     塩谷  立君
  金子万寿夫君     穴見 陽一君
  熊田 裕通君     池田 道孝君
  田畑  毅君     小倉 將信君
  前田 一男君     簗  和生君
  牧原 秀樹君     中川 俊直君
  宮内 秀樹君     星野 剛士君
同日
 辞任         補欠選任
  池田 道孝君     白石  徹君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 経済産業の基本施策に関する件
 私的独占の禁止及び公正取引に関する件
     ――――◇―――――
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浮島智子#1
○浮島委員長 これより会議を開きます。
 経済産業の基本施策に関する件並びに私的独占の禁止及び公正取引に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 両件調査のため、本日、政府参考人として内閣府大臣官房審議官嶋田裕光君、内閣府大臣官房審議官籠宮信雄君、経済産業省大臣官房長高橋泰三君、経済産業省大臣官房地域経済産業審議官鍜治克彦君、経済産業省大臣官房原子力事故災害対処審議官平井裕秀君、経済産業省大臣官房審議官田中茂明君、経済産業省大臣官房審議官小林一久君、経済産業省通商政策局長嶋田隆君、経済産業省貿易経済協力局長寺澤達也君、経済産業省製造産業局長糟谷敏秀君、経済産業省商務情報政策局長安藤久佳君、経済産業省電力・ガス取引監視等委員会事務局長松尾剛彦君、資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長藤木俊光君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長村瀬佳史君、特許庁長官小宮義則君、中小企業庁長官宮本聡君、中小企業庁次長木村陽一君、国土交通省大臣官房技術審議官廣瀬隆正君及び観光庁次長蝦名邦晴君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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浮島智子#2
○浮島委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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浮島智子#3
○浮島委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。中根康浩君。
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中根康浩#4
○中根(康)委員 おはようございます。民進党衆議院議員の中根康浩でございます。
 大臣の所信的挨拶に対する質疑ということで、きょうは三十分いただきました。
 まずは、世耕大臣、御就任おめでとうございます。
 世耕大臣は、もう自他ともにというか、誰もが認める安倍内閣の中枢、安倍総理の側近だというふうに言われているわけであります。安倍内閣そのものが経産省内閣というふうにも称されているわけでありますが、そのトップにお立ちになったということは、安倍総理と同格のようなお立場だということだと思いますので、きょうの世耕経産大臣の御答弁は安倍総理の御答弁だというようにも受けとめてまいりたいというふうに思っておるところでございます。
 まず、所信的挨拶の中に、日本のスポーツ産業を成長産業にするため、スタジアムを核としたまちづくりの支援や、経営人材の育成を進めるとあります。このスタジアムを核としたまちづくりの支援ということについては、経産省から資料をいただいて把握をしておるところでございますが、きょうお尋ねをしたいのはスポーツ産業というところでありますけれども、スポーツ産業については、ことし六月二日に閣議決定された日本再興戦略二〇一六の中には、成長産業以上の表現という形で、スポーツ産業を我が国の基幹産業に成長させるという記述が見受けられるわけであります。
 ここで、まずお尋ねしたいわけでありますが、例えば自動車産業は、出荷額約五十二兆円、主要製造業の約二割を占める。自動車の輸出額は十五兆円で、やはり二割。自動車関連産業の就業人口は約五百五十万人で、約一割を占める。これは文句なく基幹産業と言えるのだろうと思います。
 では、スポーツ産業を基幹産業にするということは、何年までに、GDPをどれぐらいこの分野を通じてふやすか、あるいは雇用をどれぐらいふやすか、こういう具体的な、数字的な目標をどのように持っておられるか、このことについて、まずお尋ねをしたいと思います。
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安藤久佳#5
○安藤政府参考人 お答えさせていただきます。
 スポーツ産業の市場規模でございますけれども、二〇一五年時点で、日本はGDPの約一%、五・五兆円ということでございます。今先生おっしゃいました二〇一六におきましては、スポーツの市場規模を二〇二〇年までに十兆円、二〇二五年までに十五兆円に拡大をする、このような目標を掲げさせていただいております。
 御案内かと思いますけれども、アメリカ、韓国、こういった国々はスポーツ産業の市場規模が対GDPの約三%近くになっており、こういったものを一つの目標値として掲げさせていただいております。
 また、単なる数値だけではなくて、成人の週一回以上のスポーツ実施率を現状の四〇%強から二〇二一年までに六五%に向上する、このような目標も掲げさせていただいております。
 言わずもがなでございますけれども、スポーツ産業、それ自体の成長性に加えまして、スポーツの振興を通じて国民の医療費などの社会保障負担を減らしていく、こういった効果が大変期待をされる重要な産業だというふうに認識をしております。
 今のところ、雇用についてはこういった試算なり目標値というものを提示をしている状況にはございません。
 いずれにいたしましても、規模はまだ小さいわけでございますけれども、今後の成長の伸び代という点、そして社会保障、医療費などの削減という大きな効果に期待をいたしまして、基幹産業という位置づけをさせていただいております。
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中根康浩#6
○中根(康)委員 今御答弁されたような数字を達成すると基幹産業だと言い得るということなんでしょうか。基幹産業というのは、そもそもどの程度の規模感を持つと基幹産業ということになるんでしょうか。
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安藤久佳#7
○安藤政府参考人 お答えいたします。
 基幹産業自体の定義というものはないと思います。
 ちなみに、十五兆円規模の産業ということで申し上げますと、建設が約十五兆円の産業でございます。そして、鉄鋼が十六兆円、こういったようなものに類するぐらいの生産額といいましょうか、販売額、売上高、こういったものを目指していくということだという認識をしております。
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中根康浩#8
○中根(康)委員 雇用についてはまだ数字的な目標が定まっていないという話なんですが、それでよろしいんでしょうか。
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安藤久佳#9
○安藤政府参考人 お答え申し上げます。
 スポーツ関連産業ということになりますと、これは大変裾野の広い産業になると思います。また、各地域地域で今御指摘のございましたようなスポーツのアリーナのようなものが展開をしていくと、地方における雇用創出ということがございまして、ひとえに、なかなか雇用についての数字の算出が難しい点はあるかと思いますが、今後の産業の発展の動向を捉えまして、適切なタイミングで、必要があれば、そういった目標値なりメルクマール、こういったものを講じていく、あるいは設定をしていく、こういう御議論になるかと認識をしております。
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中根康浩#10
○中根(康)委員 やはり雇用についても目標をしっかり定めていかなければ、成長産業だとか基幹産業だとか、あるいは日本再興戦略に位置づけるとか、こういうことに責任を持った戦略ということにはなっていかないわけでありますので、このあたりのところも十分これから経産省で検討してもらいたいと思います。
 なぜこのようなことを聞くかといえば、安倍内閣の悪い癖として、国民受けするようなことを打ち上げるだけ打ち上げて、今もスポーツ産業、目標が十五兆円ですか、これは建設業よりも大きい数字だと。確かにそうなればすばらしいことだとは思いますけれども、果たしてどのような工程表で、道筋でそれを実現していくかということは、まだ余りというか、ほとんど明確になっていないような御答弁ぶりであったわけであります。
 こういう国民に期待を抱かせるだけ抱かせて、後は野となれ山となれ、選挙前になると国民に耳ざわりのいいことを打ち上げて、こうしますよ、だから自民党に投票してくださいよ、安倍内閣を支持してくださいよ、こういうことを言って、選挙の後になると、そんなことを言いましたかという感じで尻すぼみになってしまうということがどうも散見されるようでありますので、私はあえてこのことを取り上げているわけであります。
 スポーツ産業が成長産業であるということは、私もそう思いますけれども、無理やり基幹産業とまで位置づけて支援するということが、ひいては補助金のばらまきであるとか、あるいはスタジアムをあちこちにつくって、施設に必要以上にお金をかけることを正当化されたり、あるいは、それが官製談合あるいは関係団体に対する天下りであるとかという利権の温床にもなりかねない、こういうことを懸念しているわけであります。
 この懸念に対して、大臣、どのようにお答えいただけるでしょうか。
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世耕弘成#11
○世耕国務大臣 安倍内閣は、何か選挙前に、今が選挙前なのかどうかわかりませんけれども、ぶち上げて、その後尻すぼみなんということは決してありません。我々は、やはり国民にお約束したことはしっかりやっていかなければいけないというふうに取り組んでおります。
 その上で、今スポーツ産業を、いわゆる補助金とか箱物とか、そういうもので我々は育てようと思っているわけではありません。やはりビジネス中心でしっかりと育てていくことが重要だというふうに思っております。
 例えば、野球でも、日本のプロ野球とアメリカの大リーグ、今は売り上げで物すごい差がついてしまっています。しかし、一九九〇年ぐらいまでは大体同じぐらいだったんですね。その後、アメリカの大リーグはいろいろな経営者が入ってきて、経営改革をやって、そして観客、ファンを非常に大切にしてということをやった結果、産業として育っていった。
 日本のスポーツ界も、野球に限らず、そういうアプローチが非常に重要なのではないかなというふうに思っております。
 あくまでも民主導で、しっかりとスポーツ産業の振興をやってまいりたいと思っています。
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中根康浩#12
○中根(康)委員 今大臣が御答弁されたような方向性でスポーツ産業が成長していくということであれば、これは民進党としても十分支援をしていく、これにやぶさかではないということでありますが、スポーツ産業分野は基幹産業、こう言うと、ちょっと、やはりまだまだ違和感があるような、そこまで大上段に振りかぶって箱物をつくるのではないかというようなことよりも、もっと地道に、地域においていろいろなニーズをきめ細かく酌み取って、着実に支援をしていくということであろうと思いますし、所信の御挨拶の中にも人材という言葉がありますが、人材支援であったり、あるいはこの分野におけるベンチャーの支援であったり、あるいは医工連携的な異業種間の連携であったり、そういうところを中心としてスポーツ産業を発展していくということであれば、これは中小企業支援ということにもなる。
 まさに、スポーツ産業の成長ということは中小企業の成長ということとも表裏一体ということになろうかと思いますので、こういう観点から、ぜひスポーツ産業を支援していただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 それで、先ほども触れましたけれども、自動車は紛れもなく我が国の基幹産業である。十月十三日の参議院の予算委員会では、我が党の礒崎議員に対して、高市総務大臣でさえも、自動車産業は我が国経済を支える重要な基幹産業であり、国内市場の縮小に歯どめをかけることは非常に重要であると御答弁をされておられるということであります。
 この予算委員会には世耕大臣もいらっしゃいまして、聞いておられたと思いますけれども、国内市場の縮小に歯どめをかけることが重要だということであるならば、つまりは、車を買いやすく、売りやすくするために、ユーザー目線で車体に関する、自動車に関する税制の抜本改革が必要であると、民進党はかねてから重ねて重ねてお訴えを申し上げているわけであります。
 例えば、自動車取得税、本来は課税根拠がもう既になくなっている。車を買うときに消費税も払わなくてはいけない、加えて自動車取得税も納めなくてはならない、こういう意味で二重課税状態になっている。ユーザーに必要以上に負担させている。納めなくてもいい税金を納めてもらっているということ。税制抜本改革で車の値段をもっと引き下げることができるはずだ、そのことをもって国内市場の縮小に歯どめをかけるということになるはずではないかと考えております。その意味では、自動車取得税は直ちに廃止をしなければならない税金であるというふうに思います。
 しかし、消費税の引き上げが二年半延期になったから、自動車取得税の廃止もそれにつられて延期になってしまうということ。本来、自動車取得税の存廃というものは、消費税と絡める問題ではないはずでありまして、消費税にかかわらず、自動車取得税は、課税根拠がなくなっている、あるいは二重課税状態になっている、こういうことからも、直ちに廃止をされるべきであると考えております。しかも、その上、自動車取得税廃止の際には、代替財源と称して、自動車税に環境性能割を導入することまで検討されているわけであります。
 財源確保のために、国民は課税根拠のない税金を、自動車に関して言えば九種類、合計年八兆円も押しつけられている。世耕大臣、車体課税を自治体の財源にするためにユーザーに税金を押しつけるこの状況をやめるべきだというふうに思っております。
 繰り返しになりますけれども、先ほど、高市総務大臣も国内市場縮小のためにということを言っておられるわけでありますので、そういう御理解のある大臣が総務省におられる間に、ぜひ世耕経済産業大臣、高市大臣と徹底的に議論していただいて、自治体の財源の穴埋めのためではない、本来あるべき自動車に関する税制のあり方に変えていくということを徹底的に総務省と、総務大臣と議論をしていただけないでしょうか。
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世耕弘成#13
○世耕国務大臣 お答えします。
 今、国内の新車販売台数というのがずっと下がってきている状況、特に二〇一四、一五と二年連続で減少しておりまして、ことしもなかなか厳しい状況だという報告を受けております。
 自動車関係税制というのは、地方の安定財源等としての役割を果たしている一方で、課税根拠が失われているものがあるんじゃないか、自動車重量税など、当分の間の税率というものは廃止すべきではないか、自動車を購入するときにいろいろな税金がかかっていて負担が重い、こういう自動車ユーザーの声があることは承知していますし、私自身も、一人の自動車ユーザーとして、なかなかこういう税の負担というのは重いなということを感じております。
 経済産業省としては、自動車関連産業が生み出す消費や雇用、生産基盤などの実体経済をしっかりと支えていくという視点に立って、平成二十九年度税制改正において、財政当局と高市大臣も含めてしっかりと議論をしながら、車体課税のユーザー負担の軽減などに取り組んで、そして自動車の国内需要の喚起を図ってまいりたいというふうに思っております。
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中根康浩#14
○中根(康)委員 今大臣が自治体の安定財源の役割を担っていただいているというようなことを御答弁されましたが、私はそこが間違っていると思うんですよ。自治体の安定財源のために、自動車ユーザーに、本来納めなくてもいい税金をお願いしているという状況が間違っていると思って、これを議論してほしいということを申し上げているわけであります。
 例えば、自動車取得税の七割が自治体に行くという話なんですけれども、それを穴埋めするために環境性能割を導入する、車の税金の中だけでつじつまを合わせようとするから、いつまでたってもユーザーの御期待に応えられない状況が続いてしまっているわけでありますので、ここは何とか、世耕大臣がいらっしゃる、在任中が私はもう結構デッドラインだと思っておりますので、大臣が在任中に何とかしてほしい、ことしの年末の税制議論の中でその道筋をぜひつけてほしいなというふうに思っておるわけであります。
 私は愛知県なんですが、愛知県の大村知事なんかは、もちろん自動車産業の盛んな地域だということもあるんですけれども、知事は、損して得とれというような言い方をしているわけでありまして、車体課税を引き下げることによって、車産業が活性化し、雇用が守られるということになれば、ひいては、これは自治体の税収にもつながるということであります。決して、総務省と相反するものではないということでありますので、経産大臣、ぜひその観点から、高市大臣と徹底的な議論を重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 このことについてはここまでといたしますけれども、自動車に関する税金のあり方ということでいうと、これから自動運転車というものがどんどん普及していくということになりますが、この自動運転の車が普及していくというようなことを名目に、あるいは何かへ理屈をつけて、またそこに、車に関して税金をかけるというようなことがあってはならないと今から私は予防的にくぎを刺しておきたいと思います。これは、ぜひそういうことがないように、頭の片隅に置いておいていただければ幸いでございます。
 次に、格差の問題について少し取り上げていきたいと思います。
 安倍内閣が幾ら笛やかねや太鼓を打ち鳴らしても、景気が一向によくならない、低迷したまま、実質賃金はむしろマイナスである。このことによって格差が拡大している。そして、その格差が拡大していることがまた景気低迷を長引かせているということであろうと考えております。格差は景気回復の重い足かせになっていると考えます。
 とかく経済成長を語るときには、格差の問題は軽視をされたり、あるいは無視をされたりということになりがちだと思います。例えば、高額所得者に累進的に課税をすると意欲が低下をしたり、所得再分配政策を強めると社会保障費が増加するとか、こういう格差解消策は経済成長の阻害要因になると考えられがちではないかと思います。
 しかし、格差が拡大するということは、消費の主役である中間層が薄くなるということでありまして、GDPの六割を占めると言われている内需が回復せず、景気がよくならない、こういう悪循環になるわけであります。
 所得の格差は将来の教育格差にもつながって、将来の人材育成という観点からも弊害を生じかねないということでありますので、格差の問題というのは、ここに取り組むということは経済政策にも極めて重要なものであるというふうに考えております。
 しかし、安倍内閣は、労働者派遣法の改悪を強引に押し通したりして、非正規の労働者をさらにふやして、格差がさらに拡大する政策をとり続けているのは明白でありまして、そういいながら、一方で、安倍総理は非正規という言葉をこの国から一掃すると大見えを切っておられるわけであります。
 冒頭申し上げましたように、安倍総理と世耕大臣は一心同体ということでありますので、非正規という言葉をこの国から一掃する、こういうふうに言っておられる安倍総理の約束をどのように実現していこうとしておられるのか。
 格差の問題が、今申し上げましたように、私は経済政策にとっても大変重要な観点だというふうに思っておりますが、大臣の所信的挨拶の中には格差のカの字も盛り込まれていなかったわけでありますけれども、大臣としては格差の問題をどのように考えておられるのか。格差については、置き去りにしていっても全く構わないというふうに考えておられるのかどうか、お尋ねをしたいと思います。
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世耕弘成#15
○世耕国務大臣 二点、お答えいたします。
 別に一心同体というわけではありません。上司、部下の関係でございます。
 非正規という言葉をこの国から一掃すると安倍総理は所信表明演説で述べたわけであります。
 これは、働き方の選択によって、不合理な処遇の差を受けることがなくなるようにすること、そして、働く人が、自分のライフスタイルに合わせて、多様な働き方を自由に選択できるようにすることが重要と考えております。
 そもそも、この非正規という名前がよくないですね。労働者の分類で非正規というような使い方をしているのは、恐らく先進国の中では日本だけではないかというふうに思っています。
 そして、具体的な方策としては、やはり同一労働同一賃金という考え方。働き方改革実現会議で議論の上、厚生労働省を中心として、どのような賃金差が正当でないと認められるかについて、年内をめどにガイドラインをまとめて具体的に明らかにする方針です。
 働き方改革実現会議に私自身もメンバーとして参加をしております。年度内を目途に、包括的な働き方改革実行計画を取りまとめることになっておりまして、加藤大臣、塩崎厚労大臣と連携をしながら、全力を傾注してまいりたいというふうに思います。
 あと、格差の御指摘であります。
 格差はいろいろな数字の見方があるわけでありますけれども、国民の所得格差に関しては、世帯毎の所得格差をあらわすジニ係数の動向を見ますと、日本の場合、税や社会保障による再分配後の所得の格差というのは、平成十一年以降、おおむね横ばいという状況であります。
 ですから、必ずしも所得格差が今景気の低迷の原因に当たっているという御指摘は当たらないんじゃないかなと思っています。
 ただ、一方で、委員御指摘のとおり、やはり中間層の消費が動いていません。この間も流通業界の人たちと懇談をしましたが、やはりここ何年も中間層の消費が動いていないという現実もあります。
 そういう中で、格差が固定化したり、あるいは将来格差になるんじゃないかという不安を持たせたり、あるいは、その格差が人々の許容の範囲を超えないようにするということは重要だと思っています。そのための方策は、まさに、デフレから脱却をして経済再生を図っていくという課題にチャレンジする、そのことに尽きると思っています。
 経産省としても、成長と分配の好循環を経済成長の面から支えるべく、成長戦略をしっかりと前に進めていきたいと思います。
 また、格差の一つとして、やはり、大企業と中小企業、零細企業の給与の格差というのは、厳然としてあると思います。こういうものに関しては、下請取引の条件改善に切り込んで、我が国の雇用を支える中小企業の賃上げを実現することによって、そういった賃金格差もなくしていきたいというふうに考えております。
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中根康浩#16
○中根(康)委員 非正規という言葉をなくすためには、全ての労働者を非正規にしてしまえば非正規が正規になる、こういう発想がどうも見え隠れする安倍内閣の姿勢であるわけであります。
 今、大臣の、最後に御答弁をいただいた大企業と中小企業の格差。内部留保が三百七十七兆円ですか、大変大きく膨れ上がってしまっている。これを下請企業、中小企業にしっかりと活用してもらうとか、あるいは設備投資に回してもらうとか、こういうことが必要なわけであります。
 今、大臣が中小企業の賃上げということをおっしゃられたわけなんですが、これはどのように実現をしていかれるお考えでしょうか。
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世耕弘成#17
○世耕国務大臣 内部留保はかなり大きな金額になるんですが、決して、これは企業の金庫にキャッシュがそれだけあるというわけではない。ただ一方で、やはり企業の保有するキャッシュも大分増加傾向にある。これを投資とか賃金とか下請の支払いに回してもらうということが重要だというふうに思っています。
 中小企業での賃上げをしっかりと実現していくためには、やはり、中小企業自身の生産性の向上ということに取り組むことがまず一つありますが、もう一つ、日本で大きな問題としては、やはり大企業と中小企業の間の下請取引の慣行、これがどうもフェアでない部分がある。
 例えば、今、下請の中小企業は、長期的に見るとまだ円安ですから、材料代が値上がった分、あるいは電気代の上がった分、あるいは賃上げをやろうと言っているその賃上げ分、それを取引価格でなかなか大企業から認めてもらえないというような状況、あるいは、もうつくり終わったモデルの古い金型をずっと保管させられているとか、あるいは、支払いがまだ手形で一〇〇%行われている、その割引料は中小企業が負担している。こういうところを改善することによって、中小企業の経営環境をよくして、そして中小企業の賃上げにつなげていくということが重要ではないかというふうに思っています。
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中根康浩#18
○中根(康)委員 中小企業を取り巻く状況というのは、例えば、消費税が上がった、あるいはマイナンバー制度が導入される、あるいは、今月から、これはいいことなんですけれども、最低賃金が引き上がる。中小企業の経営にとって、いろいろ困難な状況があるわけであります。
 その中で、中小企業がこれから発展をしていくためには、安定的な人材を確保する、優秀な人材を確保する。そのために、中小企業が、本当は正社員を雇いたいんだ、正社員を雇ってしっかりと社内で育てていきたいんだ、頑張ってもらいたいんだということなんですけれども、しかし、正社員を雇うときにハードルになっているのが、社会保険料負担なんですね。これは赤字であっても、社会保険料は負担をしなければならない。このことによって、中小企業は正社員雇用にちゅうちょをしてしまうということがいろいろなアンケート調査の中でも明らかになっているわけでありまして、日本経済の屋台骨を支えていただいているのが中小企業であるということであるならば、経産省として、あるいは中小企業庁として、中小企業を全力で応援していただきたい。
 その意味で、私たち民進党は、前の通常国会においても、中小企業の社会保険料負担軽減法案、これは決して、いわゆるゾンビ企業と言われるようなものを生き長らえさせるためのものじゃなくて、私たちの法案は、中小企業が、例えば、今十人正社員がいる、これを十二人にする、正社員を積極的に雇って、これから積極的にビジネス展開をしていきたい、そういう企業を支援していく、こういう内容になっているわけであります。
 経済産業省としても、前国会で、例えば、設備投資をした場合に固定資産税を二分の一軽減する、こういうことを、これはある意味、総務省と十分協議をしていただいた上でそういう法律をつくっていただいたと思いますけれども、固定資産税の二分の一軽減からさらに踏み込んで、中小企業経営者にとって一番負担感のある社会保険料負担、ここを支援していく、こういうことを私たちはぜひ実現したいと思っているんです。
 これは民進党から議員立法という形で提出をしておりますが、別に民進党の法案をそのままのんでくれということではありません。もしよろしければ経済産業省の方に差し上げますので、ぜひ私たちの法案をたたき台として、社会保険料部分を御支援いただくような法案をつくっていただくということは、大臣、いかがでしょうか。
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世耕弘成#19
○世耕国務大臣 雇用をふやしたり、経営改善に取り組んでいる、投資を行おうとしている、そういった中小企業に対する助成の措置というのは、たくさんいろいろなメニューがあります。そういったものを使いながら、しっかりと中小企業の経営環境をよくしていくことが重要だというふうに思っています。
 民主党御提出の法案については、これは国会でお扱いを決めていただきたいと思います。
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中根康浩#20
○中根(康)委員 終わります。ありがとうございました。
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浮島智子#21
○浮島委員長 次に、鈴木義弘君。
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鈴木義弘#22
○鈴木(義)委員 おはようございます。民進党の鈴木義弘です。
 時間がないので、すぐに質問に入りたいと思います。
 ある製造現場でアンケート調査を実施した結果、その中で興味深い結果が得られた。見通し、風通し、見える化というキーワードで行った調査なんだそうです。見通しというのは、職場のあらゆる階層で、十年後の会社の姿や十年後の自分の姿が前向きに描かれているかというものです。もちろん、十年後に彼らが描いたとおりになるとは限りませんが、それでも、この職場は十年後も続いていて、こうしたことをやっており、その中で自分はこんな役割を果たしているだろうというイメージが見えているのかという問いかけなんです。御案内のとおり、風通しはコミュニケーションがとれるか、見える化は標準化、ルール化ができているかどうか。よい職場はこの三つとも高かった、こういうことなんですね。
 さて、大臣、このアンケートの問いをお尋ねしたら、経済産業大臣として、十年後の経済産業省の今言った三つのキーワード、ぜひお答えいただければと思います。
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世耕弘成#23
○世耕国務大臣 今突然聞かれましたのであれなんですけれども、経済産業省、今は大きな変革の時期でありますね。なかなか見通しが立たないというのは、今はそれだけ速いスピードで世の中が動いているんだろうというふうに思います。
 経済産業省も、そういう世の中の動きをしっかりと、ついていくだけではなくて先導していくような、そういう役所に十年後もなっていてほしいなというふうに思います。
 十分なお答えでなくて済みません。
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鈴木義弘#24
○鈴木(義)委員 これは大臣の所信に対する質問なので、これをずっと見ていったときに、十年後を見ているのかなと思うと、何となく、足元しか見ていないような、そんな雰囲気がしたものですから、やはりこういったところの会社が、中小企業でも大手さんでも生き残っていくんじゃないかという一つの事例なんですね。
 だから、役所としても、今も大事ですけれども、十年後をどう描いていくか、二十年後をどう描いていくか、そこが大事なんだと思うんです。その意味での見通しということなんだと思うんです。
 もう一度、もしお考えがあれば、整理してもらえれば。
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世耕弘成#25
○世耕国務大臣 これから本当に社会は大きく変わっていく。例えば、やはりITがこれからもっと一歩進んでいって、IoT、ビッグデータ、そして人工知能という形になってくる。そういう中で、日本の産業構造がどういうふうに変わっていくのかということもよく見通していかなければいけない。
 今まで我々は、垂直統合ですり合わせて、そしてすばらしいものをつくる、そういう産業の形態で、世界でかなりいい地位を占めてきたというふうに思います。
 ところが、これからの世界は、どちらかというと、横に、水平に組んでいく。例えばグーグルでもそうです。アップルでもそうです。そういうところが世界のビジネスを押さえていくというモデルになってくる。こういう中で日本の産業構造をどう変えていくか、そういったことをしっかりと見通しながら経済産業行政をやっていかなければいけないというふうに思っております。
 いろいろなイノベーションが起こってきます。もう第四次産業革命という状況になっているわけですけれども、そういう中でも、日本の経済がしっかりと世界の中で輝いていけるように頑張りたいと思っています。
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鈴木義弘#26
○鈴木(義)委員 私が学生時代のときに使っていたパソコンは88というものだったんですね。同世代だと思うんですけれども、98が出る前の世代だったんです。そのころは、NECの98を買うというと、一台で二十万も三十万も、下手をすれば、ハードディスクが四十メガといえば四十万もした時代です。ディスプレーも何もついていない状態です。そのころ世界の先端を行っていたコンピューターはやはりNECだったわけですね。それがいつの間にかウィンドウズに負けちゃった。その後、グーグルが出てきたという話なんですけれども、たかが三十年、三十五年ぐらいしかたっていないんです。
 トヨタのハイブリッドが世の中に出て、まだ二十年です。当時言われたのは、すぐそのままみんなハイブリッドになっちゃうと。でも、二十年たっても、ハイブリッドを出しているメーカーさんは何社もないんです、大概の車は。そうしたら、今度はハイブリッドじゃなくて、ダウンサイジングのエンジンの方が、それだけのコストをかけてやるよりは、ターボをつけて、小さい車で、小さいエンジンで、出力は大きいもの、燃費もいい車、そういう形に変わったんです。
 ですから、これが一ついいんだというふうに、IoTだとかICTだとかいうふうにおっしゃるんですけれども、実際、それで御飯を食べているところは、日本全体の中で一部なんです。でも、そうじゃない人たちが今景気が悪くてどうしようかという話なんです。
 大臣の所信を聞いていても、いつもこの上の方の人の話。確かに、そこからしみ出てくるんでしょうけれども、実際、困っている人たちは、八割方、そうじゃない仕事をしている人たちが一番困っているという話なんです。では、その人たちをどうするかというのを、いきなりIT、IoTだとかICTと言ったって、それは無理な話なんです。そこが見てとれない、この所信の中では。そこのところを、もしお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
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世耕弘成#27
○世耕国務大臣 今、委員が同世代とおっしゃったので、委員の生年月日を確認しましたら、昭和三十七年十一月九日と十一月十日ということで、私と一日違いだということに今気づきました。しかも、NECのパソコン、私も若いころからパソコンは非常に使っておりまして、自分で手に入れたのは9801からでありましたけれども、当時、パーソナルコンピューターという世界では日本が先頭を走っていた。だけれども、その後すぐアップルとかが出てきて、どんどん逆転をされていったということを本当に印象深く思っております。
 私は、決して、イノベーションの最先端を走る企業のことだけを考えているわけではありません。やはり日本は、中小企業、零細企業、このものづくりの技術、サービスの技術、こういったものが日本経済の根幹を支えているというふうに思っております。
 ですから、まず一つは、この中小企業がアンフェアな取引慣行で苦しまないように、今、大企業との間の取引慣行の是正というものにも汗をかいております。
 また一方で、幾ら中小企業、零細企業といっても、やはり世の中の変化にある程度ついていかなければいけないというところもあります。そういう変革のための投資とか、あるいは人材の確保に努める企業に対しても、しっかりとした応援をしていかなければいけないというふうに考えているわけであります。
 その辺の思いは所信の中で私も述べたつもりではありますけれども、十分に伝わっていなかったらおわびをしたいと思います。
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鈴木義弘#28
○鈴木(義)委員 大手さんがなぜ下請、孫請に仕事を出すかといったら、リスクをとりたくないからですよね。安く使えるから、それの慣行を変えられるものなのかどうか。
 例えば、スーパーも同じです。大手のスーパーさんなんて、名前を挙げちゃうと語弊があるから挙げませんけれども、ほとんど不動産屋さんです。賃料を取ってやっているわけです。そこの店の売り上げがうまく上がらなければ、違うお店を持ってくればいいだけの話。名立たるスーパーさんはみんなそうですよ。自分のところの売り場よりも、全然そうじゃないテナントを入れて商売されている。これはスーパーじゃない。不動産屋さんですよ。そういうところが、地方だとかちょっと都市部から離れたところの商店街を食い潰してきたんです。
 そこをどう変えていくかというのは、これは至難のわざだと思いますよ。特に、消費者である国民は、やはりいいものを安くという消費者心理は変えられないでしょうから、どうしてもお客さんはそっちに流れてしまう。そういったことをぜひ取り組んでもらえたらなと思います。
 ちょっと質問が前後するんですけれども、所信の中で、働き方改革は一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジなんだ、こういうふうに述べられているんですね。だったら、役所が先にお手本を出したらどうですか、同一労働同一賃金。だって、週五日制の土曜日閉庁を導入したのは、一番最初は民間じゃないですよ、行政が先にやったんだ。そこまで働き方改革をするんだというんだったら、行政側が最初にお手本を見せた方が、国民、民間企業はみんな納得するんじゃないですか。どうでしょうか。
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世耕弘成#29
○世耕国務大臣 私も、委員御指摘のように、やはり隗より始めよの精神で、霞が関が率先して働き方改革の手本を示すことは重要だというふうに思っています。
 まだまだ取り組みは十分ではありませんけれども、去年からゆう活という形で、早く来て早く帰るというような取り組みをやりました。経産省でも、幹部から職員への働きかけを行うなど意識改革を行った上で、無駄な業務を行わせない厳格な時間管理を徹底するとともに、私自身へのレクとか審議会の資料、こういったものも全部ペーパーレス化、今、幹部も全部タブレット端末を持って、そこで全部資料を見るというような、IT利活用による合理化も進めるなどの努力をしているところであります。
 また、テレワーク、これもぜひ私が大臣でいる間にかなり進めたいと思います。用事がある場合は自宅でも仕事ができる、場合によっては子供の面倒を見ながら、あるいは病気の両親の面倒を見ながらでも仕事ができるようなことも取り組んでいきたいと思いますし、もう制度化をされましたフレックスタイム制の積極的な活用を促すことで、働く時間と場所の柔軟化に取り組んでいきたいというふうに思います。加えて、職員が意欲的に自己研さんを行うための勉強会を開催するなどの人材育成にも取り組んでいきたいと思います。
 こうした取り組みを率先して進めることで、長時間労働を前提とした働き方から、限られた時間で成果を上げる働き方へ改革をしていきたいというふうに思います。
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