経済産業委員会

2023-03-24 衆議院 全151発言

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会議録情報#0
令和五年三月二十四日(金曜日)
    午前九時四十分開議
 出席委員
   委員長 竹内  譲君
   理事 井原  巧君 理事 岩田 和親君
   理事 関  芳弘君 理事 細田 健一君
   理事 落合 貴之君 理事 山崎  誠君
   理事 小野 泰輔君 理事 中野 洋昌君
      石井  拓君    石川 昭政君
      稲田 朋美君    今枝宗一郎君
      上田 英俊君    勝目  康君
      小森 卓郎君    國場幸之助君
      佐々木 紀君    鈴木 淳司君
      土田  慎君    冨樫 博之君
      長坂 康正君    深澤 陽一君
      福田 達夫君    堀井  学君
      牧島かれん君    松本  尚君
      松本 洋平君    宗清 皇一君
      山際大志郎君    山口  晋君
      山下 貴司君    渡辺 孝一君
      大島  敦君    菅  直人君
      篠原  孝君    鈴木 庸介君
      田嶋  要君    中谷 一馬君
      馬場 雄基君    山岡 達丸君
      足立 康史君    遠藤 良太君
      前川 清成君    中川 宏昌君
      鈴木 義弘君    笠井  亮君
    …………………………………
   国務大臣
   (GX実行推進担当)   西村 康稔君
   環境副大臣        山田 美樹君
   政府参考人
   (内閣官房GX実行推進室長)
   (経済産業省経済産業政策局長)          飯田 祐二君
   政府参考人
   (内閣官房GX実行推進室次長)
   (経済産業省産業技術環境局長)          畠山陽二郎君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  吉川 徹志君
   政府参考人
   (警察庁長官官房審議官) 小林  豊君
   政府参考人
   (林野庁森林整備部長)  小坂善太郎君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官)         上村 昌博君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           藤本 武士君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           恒藤  晃君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           門松  貴君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁資源・燃料部長)        定光 裕樹君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁電力・ガス事業部長)      松山 泰浩君
   政府参考人
   (国土交通省自動車局次長)            野津 真生君
   政府参考人
   (環境省地球環境局長)  松澤  裕君
   政府参考人
   (環境省総合環境政策統括官)           上田 康治君
   経済産業委員会専門員   藤田 和光君
    ―――――――――――――
委員の異動
三月二十四日
 辞任         補欠選任
  石井  拓君     勝目  康君
  上川 陽子君     深澤 陽一君
  小森 卓郎君     松本  尚君
  冨樫 博之君     渡辺 孝一君
  長坂 康正君     上田 英俊君
  山際大志郎君     山口  晋君
  大島  敦君     中谷 一馬君
  山岡 達丸君     鈴木 庸介君
同日
 辞任         補欠選任
  上田 英俊君     長坂 康正君
  勝目  康君     石井  拓君
  深澤 陽一君     上川 陽子君
  松本  尚君     小森 卓郎君
  山口  晋君     山際大志郎君
  渡辺 孝一君     冨樫 博之君
  鈴木 庸介君     山岡 達丸君
  中谷 一馬君     大島  敦君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案(内閣提出第一二号)
     ――――◇―――――
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竹内譲#1
○竹内委員長 これより会議を開きます。
 内閣提出、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案を議題といたします。
 この際、お諮りいたします。
 本案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房GX実行推進室長兼経済産業省経済産業政策局長飯田祐二君、内閣官房GX実行推進室次長兼経済産業省産業技術環境局長畠山陽二郎君、内閣官房内閣審議官吉川徹志君、警察庁長官官房審議官小林豊君、林野庁森林整備部長小坂善太郎君、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官上村昌博君、経済産業省大臣官房審議官藤本武士君、経済産業省大臣官房審議官恒藤晃君、経済産業省大臣官房審議官門松貴君、資源エネルギー庁資源・燃料部長定光裕樹君、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長松山泰浩君、国土交通省自動車局次長野津真生君、環境省地球環境局長松澤裕君及び環境省総合環境政策統括官上田康治君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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竹内譲#2
○竹内委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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竹内譲#3
○竹内委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。山岡達丸君。
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山岡達丸#4
○山岡委員 山岡達丸です。
 本日も、委員長、そして理事の皆様、委員の皆様の御理解をいただきまして、質疑の時間をいただきましたことに感謝申し上げます。
 GX政策のこの法案の審議も今最終盤に向けておりますけれども、ちょっと今日は、各分野、個別の話を少し、課題、様々、私も懸念の声が聞こえているということもあって、そのことを伺ってまいりたいと思っております。
 まず、航空燃料の話について大臣に伺いたいと思いますが、航空機の燃料というのは、カーボンリサイクルの燃料のものに化石由来のものから切り替えていくということで、カーボンニュートラルに係る燃料というものを、SAFということで、持続可能な航空燃料とも訳されますけれども、そのSAFに切り替えていくという構想を持って、政府でも官民協議会などを設けてこれまでも進めてきたと思いますし、今回のGXの方針についても、航空機の脱炭素ということに向けて、SAFの積極的な利用推進ということを掲げているということであります。
 まず、経済産業省の今日は参考人の皆様に来ていただいていますので伺いますけれども、このSAF、切り替えていく、脱炭素ということで進めていくということでありますけれども、これはなかなか簡単なものじゃないという状況について、少し確認をさせていただきたいんです。
 事実関係として伺いたいんですけれども、まず、このSAFについては、現状、国産のものは存在していないということ、このことでよろしいか伺いたいと思います。
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定光裕樹#5
○定光政府参考人 お答え申し上げます。
 現在、世界の状況ですけれども、二〇二〇年時点で、世界のSAF供給量は約六・三万キロリットルございます。これは世界のジェット燃料の供給量の僅か〇・〇三%にとどまってございます。
 御指摘のとおり、国内におけるSAFの製造は、まだ現時点では行われていないというところでございます。
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山岡達丸#6
○山岡委員 ありがとうございます。
 もう一つ御答弁をいただきたいんですけれども、仮にSAFが、国産ができたり、あるいは世界の供給量が増えてきたということであっても、少なくても、二〇三〇年前後には、航空機の全燃料の一〇%程度、残りの九〇%は化石由来の燃料が占める、そして、これは技術上の問題ですけれども、安全上の問題からも、やはりこのSAFというのは、現状においては、今後は五〇%程度が最大であって、残りは化石由来の燃料になるということが現実である、このことの事実確認もちょっと伺いたいと思いますが、いかがですか。
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定光裕樹#7
○定光政府参考人 お答え申し上げます。
 SAFにつきましては、御指摘のとおり、二〇三〇年時点で、本邦エアラインによる燃料使用量の一〇%を、これをSAFに置き換えていくという目標を我が国としては掲げておりまして、今後、それに向けて順次供給量を増やしていくための様々な支援を講じているところでございます。
 しかしながら、いわゆる航空機に使用できるSAFについては、国際規格でいろいろな安全性とか品質とかエンジン等の適合性などを考えて今設定されておりまして、最大でも、今後の上限として五〇%までというところが国際ルールとして今設定されているところですので、現時点では全てをSAFにということは想定されていない状況でございます。
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山岡達丸#8
○山岡委員 済みません、SAFという範囲は広いですから、現状の技術においては国際規格で五〇%ということが現状であるということであります。
 何を伺いたかったかといえば、航空機の脱炭素、燃料を替えていくといっても、化石由来のものに現状頼っていくということがどうしても前提になる、この状況であるということを今御説明もいただきました。もちろん、国産もしていませんから、輸入に頼っていくということもありますけれども、いずれにしても、既存の化石由来の燃料を使わざるを得ない、つまり、代替性に限界がある、工夫のしようがないというのが航空業界の状況なんだということをここで皆様と共有したいと思います。
 その上で、今回の法案の、輸入の化石燃料に係る賦課金の件でありますけれども、当然、輸入事業者から、化石に由来する燃料、あるいはSAFもそうかもしれませんが、この価格が、そこに賦課金が乗れば、航空業の中にも転嫁されて、もちろん国民負担ということもあるかもしれませんが、経営の圧迫も、ひいては、雇用であったりとか、そこの人材の処遇、確保の状況にも影響を及ぼすというような懸念の声を私も伺っているところで、大臣に伺いたいと思います。
 御存じのとおりでありますが、航空業は、コロナの中で大変厳しい環境の中でこれまでもやってこられて、そもそも現状としても人材の確保が難しい、そうした中で、これから立ち戻っていかなきゃいけないという状況にもあります。だからといって、脱炭素のこの世界的な流れを否定しているわけではありません。ですから、この燃料の切替えというのは進めていかなければならない。しかし、どれだけ工夫しようと思っても、代替性がなく、その工夫の余地がないということで、単純にこの制度に基づいて負担を乗せていくということは非常に厳しい状況になるんじゃないかということをここで提起もさせていただきたいと思います。
 今回、政府が示しているGXの方針として、代替性もなく、かつ既存の減免、還付と類似のもの等はこの賦課金の対象外とすることも含めて議論の俎上にのせていくという趣旨の考え方も提示されていますが、現状の制度でいえば、地球温暖化対策税の、国内線については、みんなで飛行機に乗って移動した方がいわゆる炭素の排出量は最終的には少なくなるということも踏まえながら、この還付の対象になっている。
 こうした考え方に基づいて、そうした制度もあるわけでありますけれども、新たなこの賦課金の制度においても、私の立場からあえて申し上げますが、航空機燃料に関するこの賦課金の負担については対象外にする、あるいは減免、還付にする、そうした考え方を進めていくべきじゃないかと思いますが、大臣、見解を伺います。
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西
西村康稔#9
○西村(康)国務大臣 御指摘のとおり、航空業界は、我が国の旅客、貨物運送の基盤の大事な一つであります。まさに不可欠な業界であるというふうに認識をしております。
 二〇五〇年カーボンニュートラルの国際公約、それと、産業競争力強化、経済成長を同時に実現していくためには、航空業界も含め、幅広い業界の取組が必要でありますし、それを促進するための成長志向型カーボンプライシング構想を速やかに実現、実行していきたいと思っております。
 そして、お尋ねの化石燃料賦課金でありますけれども、化石燃料の輸入事業者などを対象とし、化石燃料に由来するCO2の量に応じて賦課金を課すものであります。
 御指摘のように、代替技術の有無とか、それから国際競争力への影響などを踏まえる必要があるため、直ちに導入するのではなく、一定期間、取り組む期間を設けた上で、当初低い負担から導入して徐々に引き上げていくことにしておりますし、さらに、この化石燃料賦課金につきましては、GX実現に向けた基本方針におきまして、既存の類似制度における整理等を踏まえ、適用除外を含め必要な措置を講ずることを検討するということとしております。
 この方針に基づきまして、航空機燃料について一部免税、還付を認めている現行の石油石炭税や、今般の成長志向型カーボンプライシング構想の趣旨を踏まえて、今後、制度の詳細設計において検討を深めていきたいというふうに考えております。
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山岡達丸#10
○山岡委員 現状の御答弁では、これをどうする、外す外さないというところまでは踏み込めないということは理解しておりますが、大臣もおっしゃいましたけれども、航空業の意義というのは非常に、私たちの日本にとっても、私も北海道の身ですから、航空業の皆様のおかげでこの国会に来られているわけでありますけれども、まさに人の流通のお話にもつながる話なので、是非このことは強く検討していただきたいと思います。
 あわせて、ちょっと細かい話、類似の質問で大臣に恐縮なんですけれども、化石由来の燃料もそうなんですが、SAFそのものの取扱いもまだこれは決まっていないということも伺っております。
 SAFには切り替えていくというインセンティブを働かせていくということを考えていったときに、SAFもそうですが、その原料はエタノールになるのかもしれませんが、これも是非適用除外の対象にしていくべきだということを、同趣旨でありますので質問はしませんが、併せて私から申し上げさせていただきたいと思います。
 先ほど経産省の方にも答弁いただきましたが、SAFの国内生産ということも非常に重要だということで伺いたいと思うんですけれども、二〇三〇年に一〇%程度の混合ということの目標を掲げておられるということでございましたが、これは日本だけじゃなくて、いわゆるアメリカを始め国際社会の中でも同等の水準の目標を定めているということであります。となりますと、やはり生産物の争奪戦という状況が、脱炭素に向けて、こういう状況が見込まれるということであります。
 そういうことを考えたときに、じゃ、国内のものだから安くということかどうかは話は別にしても、合理的で安定した価格で安定供給の下できちんと確保できるかどうかというのは、国内生産というのは非常に重要だと思いますし、五〇%の限界を突破するということでいえば、技術開発も非常に重要だと思っております。
 日本が世界に先駆けてこの生産量を増やし、そして技術開発をしていくということが極めて重要だと私も考えるわけでありますが、大臣、お考えをいただければと思います。
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西
西村康稔#11
○西村(康)国務大臣 御指摘のように、世界的にも、まさにこの航空分野における脱炭素化の流れ、SAFへの取組など加速されているところであります。
 我が国でも、二〇三〇年時点で、本邦エアラインにおける燃料使用量の一〇%、先ほど来御指摘がありましたとおり、SAFに置き換えるとの目標を掲げておりまして、国産のSAFの製造、供給体制の確立は喫緊の課題であります。
 このため、経産省といたしまして、グリーンイノベーション基金などを活用して、SAFを大規模に製造するための技術開発を支援するなど、競争力強化に向けた取組を進めているところであります。
 また、技術開発支援に加えて、国交省と共同で立ち上げましたSAF官民協議会におきまして、原料の確保を含めたサプライチェーンの構築に向けた課題解決にも取り組んでおります。
 こうした取組などを通じまして、国内の石油元売事業者を中心にSAFの製造計画が具体化されてきておりますので、二〇三〇年時点で百万キロリットル以上のSAFの供給を見込んでいるところであります。
 あわせて、中長期的な航空機の脱炭素化の実現に向けて、電動化や水素推進などの革新的な技術開発など、次世代航空機の実現を見据えた取組も推進をしているところであります。
 引き続き、航空分野の脱炭素化に向けた取組を加速させるために、御指摘のようなSAFの製造、供給体制の早期確立、そして、あわせて、次世代航空機の実現に向けた取組、積極的に取組を進めていきたいというふうに考えております。
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山岡達丸#12
○山岡委員 御答弁ありがとうございます。
 そういう技術開発の推進、生産量の拡大とともに、また、現状、現実に合わせた措置、状況も踏まえて対応いただきたいと思います。
 続いて、今回のGXの位置づけとしても位置づけられていますけれども、CCSについて伺いたいと思います。
 カーボンニュートラルということは、カーボンの排出を全くゼロにするという考え方ではないものと理解しております。つまり、排出されるものもありますけれども、それを、プラスもあればマイナスをするということで、トータルニュートラルということで、カーボンニュートラルという言葉になっているということを私は理解しているわけでありますけれども、このCCSは、排出されているCO2を地中に埋めるという技術であります。CCUSという、別のものに活用するという考え方もあるんですけれども、今回、CCSについて伺いたいと思います。
 私、国会でも再三取り上げてきてはいるんですけれども、世界情勢を今後見ますと、このCCS、日本がこれまで取り組んできたといっても、イギリスやノルウェーが非常に先行しているということも伝えられています。二〇二五年には、このCCS、開始していくというような話も来ています。この世界的な状況から見れば、これまで研究を進めてきた御努力はあるにしても、日本の遅れというのは非常に懸念をするところでもあります。
 炭素を地中に埋めていく、マイナスにするというのは、ある種、各産業とか様々な分野の切り札的な存在になろうかと思うわけでありますけれども、この分野を海外の事業者、企業に頼っていくということになると、やはり脱炭素の部分を、どれぐらいの価格をもって引き取ってくれるのかという問題に直結してくると思っております。だからこそ、このCCSも、国内での事業化、非常に重要だと思いますし、これは、今目標は定めているわけでありますけれども、しかし、早期に進めていただきたいと思います。
 まず大臣に伺いますけれども、GX政策におけるCCSの考え方とともに、特に、今の海外情勢を踏まえた中でどうお考えか、御答弁をいただければと思います。
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西
西村康稔#13
○西村(康)国務大臣 御指摘のように、二〇五〇年カーボンニュートラル実現に向けては、電化とか水素化などによる脱炭素化を最大限進めたとしても、再エネとか原子力もそうでありますが、最大限進めたとしても、排出されるCO2、これを回収し、地下に貯留するCCSの取組が不可欠であります。
 特に、このトランジション、移行する間に、LNGとか、石炭の脱炭素化も進めていくわけですが、その中でもやはりCO2は排出されますので、それを回収していく、貯留していくというのは非常に大事な取組だと思いますし、御指摘のように、特に産ガス国で、ガスを取り出したところにCO2を貯蔵するという取組が進んでいることも事実だというふうに思います。
 私どもとしても、今年二月に閣議決定しましたGX実現に向けた基本方針におきまして、脱炭素に向けて、このCCSを追求することとしております。私も、昨年五月、お地元の、苫小牧のCCS実証試験センターを視察いたしましたけれども、まさに、CCSは脱炭素化の最後のとりでである、CCSなくしてカーボンニュートラルなしと言っても過言ではないと思っております。
 先ほど申し上げましたとおり、世界各地でこの事業化に向けた激しい競争が起きているわけであります。日本の脱炭素コストを最小限にするために、国家的な課題として、戦略的、計画的にCCSに取り組む必要があるというふうに思っております。
 このため、日本では、二〇三〇年までの事業化を目指して、コスト低減や適地開発、事業化のための環境整備といった様々な課題の解決に取り組むための、我が国初の国家戦略でありますCCS長期ロードマップを本年三月に公表したところであります。
 今後、二〇三〇年までの事業開始に向けて、先進性のある三から五ぐらいのプロジェクトから集中的に支援を開始して、二〇三〇年までに年間貯留量六百から千二百万トンの確保にめどをつけることを目指すと同時に、CCS事業に関する法制度をできる限り早期に整備してまいりたいというふうに考えております。
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山岡達丸#14
○山岡委員 ありがとうございます。
 今、御答弁もいただきましたけれども、本当にありがとうございます、私の地元にもなりますけれども、苫小牧では、CCSの実証という、世界にも注目される、冠たる技術の確立のために地域として協力してきたという経過があるわけでありますが、しかし、その実装が、世界の方が先駆けて進んでいくという現状は、私はじくじたる思いもございます。
 何というんでしょうか、本当に、国内の問題じゃなくて、世界各国でCCSの競争が激しくなっているということは委員の皆様ともまた考え方を共有したいと思いますし、石油あるいはガスのメジャーが、今まで採掘した場所に、今度は空いたところに埋めていくという考え方で、転換しやすいということもあるんだと思いますけれども、非常に国内でも進める意義が高いものだということを改めて感じます。
 しかしながら、CCS事業を進めていく上において、やはり各地域地域の理解というのが、どう広げていくかということも非常に重要です。地域の協力なしにはこれは進んでいかないということで、この点も、私も再三国会でも、この場でも取り上げさせていただきましたが、しかし、実装が二〇三〇年ということで定めていて、言うてもあと七年ぐらいということになります。簡単にすぐに何かできるということじゃない中で、一定のランニング期間も必要な中で、これまでも私も提起してきましたけれども、今、政府として、どんな形をもって地域の理解促進あるいはこの推進を進めていこうと考えているのか、大臣に伺いたいと思います。
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西
西村康稔#15
○西村(康)国務大臣 まさに、CCSを進めるに当たっては、地域の皆様の御理解、御協力をいただくこと、そして丁寧に進めていくことが重要だと思っております。
 先ほども触れましたけれども、視察をさせていただいた苫小牧のCCS実証試験センターでありますけれども、世界で初めて、市街地の近傍で大規模なCCS実証拠点となっておりまして、市の市街地中心部から二、三キロと住民の生活圏に近いところで、苫小牧の皆様の御協力をいただいていることを視察時にも実感したところであります。日本のGXに不可欠なCCSを国内で進める上で、モデルとなるような重要なプロジェクトと考えております。本事業の実施に当たりまして御協力いただいております苫小牧の皆様に感謝申し上げたいというふうに思います。
 そして、このCCS長期ロードマップの中でも、国民、特にCO2を貯留する地域の関係者の皆様の御理解が不可欠だということをお示しをしております。地元の皆様への丁寧な説明に加えて、関連する産業、雇用の創出に向けた活動を支援する仕組みについても検討していきたいというふうに考えております。
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山岡達丸#16
○山岡委員 ありがとうございます。
 大臣から、改めて苫小牧のCCS事業の意義を御説明いただきましたけれども、市街地に近く、こういう場所でやれるということが大きなモデルになるという話でありまして、そういう評価をいただけるということは心強くもありますし、これに関連して、産業、雇用もということもおっしゃっていただきました。
 もちろん、市街地の住民や市役所始め様々な理解もあるんですが、今回、もう御存じのとおりでありますけれども、海の下に入れているということがあって、漁業者の皆様、こうした理解も非常にあったからこそ進んできています。
 今のお話で、産業、雇用ということでありますけれども、漁業者の方にどう産業、雇用と結びつけて還元していくのかというのは、これは単純には結びつかないものでありますけれども、皆、地域の発展を望みながら、あるいは自分たちの分野もそこの中で大きく発展していくことを望んでいますので、そうした今の御説明の中のイメージの中で是非進めていただきたいということを改めて申し上げさせていただきたいと思います。
 ちょっと化学の話もさせていただきます。
 化学産業の、素材産業でありますけれども、このことについて、ちょっと今回また触れさせていただきます。
 化学産業も、従業員数百万人近くもあるという製造業の一割も占めるような、出荷額等も含めて非常に大きな、日本の物づくり産業を支えている分野であります。プラスチック製品であったりゴム製品、塗料もそうですし、接着剤とか、機能性化学品という、様々、特殊な機能を持ついろいろな物品等、そうした分野をいろいろ担っておられるということで、半導体はもちろんですけれども、自動車、電気機器、あるいは建設土木とか、裾野が非常に広いわけであります。
 また、異業種との交流の中で、協業といいますか、そうした中で、最近ではヘルスケアのこととか、医療福祉機器とか、バイオ製品とか、本当に化学分野の製品というのは裾野が広いということで、極めて重要だということも改めて申し上げさせていただきたいと思いますし、日本の物づくり産業を支えていましたし、世界の中でも戦っている、働いている皆様の並々ならぬ努力に改めて思いを寄せるところであります。
 しかし、化学分野というのも、その産業の電源を脱炭素化すればいいというものでもないということであります。ナフサからエチレン、プロピレンなど、製造過程、そうした過程そのものに多量の二酸化炭素を排出するというような、そうした製造工程でありますので、それそのものを変えていくという非常にハイレベルな技術改革が必要な分野であります。
 まだちょっと時間がありますので経産省に伺いますけれども、化学分野のこの研究開発、現状、課題等を含めて、見解を伺えますか。
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恒藤晃#17
○恒藤政府参考人 化学産業は、年間五千万トン以上の二酸化炭素を排出しておりまして、製造業の中では鉄鋼に次ぐ多排出産業でございます。とりわけ、プラスチック、タイヤ、塗料などの原料となります石油化学製品などの基礎化学品の製造工程が化学産業の排出の過半を占めておりまして、化学産業の脱炭素化には、この分野について、CO2排出の少ない製造プロセスへの転換や、あるいは、そのプロセスで用います燃料について、CO2の排出が少ない、あるいは排出のない燃料に転換をしていくということが重要でございます。現時点では、これらのいずれにつきましても、脱炭素化を実現する決定的な技術が確立されておりませんで、革新的な技術を世界に先駆けて確立するということが重要となってございます。
 このため、経済産業省といたしましては、グリーンイノベーション基金を通じて約千三百億円を確保いたしまして、令和三年度から、製造プロセスの転換として、廃プラスチックや廃タイヤからプラスチックを製造する技術、あるいはCO2を原料として化学品を製造する技術、また、燃料転換としては、石油化学製品の製造工程であるナフサ分解炉の熱源にアンモニアを活用する技術について研究開発を進めているところでございます。
 さらに、バイオ物づくりにつきまして、GI基金において約千八百億円、それから令和四年度の補正予算におきまして三千億円を計上し、微生物を活用して、二酸化炭素あるいは廃棄される衣料などの未利用資源を活用して化学品などを製造するプロセスの確立に向けた研究開発も進めているところでございます。
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山岡達丸#18
○山岡委員 今るる現状を伺いました。
 この化学の分野は、素材ということもありますので、脱炭素はもちろんなんですけれども、コストと機能の両立の中で、しかも幅広い産業に影響するということで、この分野が非常に革新したら非常に大きな脱炭素へのインパクトも与えることも事実で、そうした意欲を持って現場で働く皆さんも、未来に希望は持ちながらも、大変課題が多いという思いであります。
 今、現状のお話がありましたけれども、大臣から伺いますけれども、是非、更に踏み込んでスピード感を持って対応する、こうした考え方を持って臨んでいただきたいと思いますが、大臣、見解を伺います。
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西
西村康稔#19
○西村(康)国務大臣 御指摘のように、化学産業は、雇用約百万人を抱えておりますし、製造業のGDPの約一割を占めるということで、日本経済を支えるまさに屋台骨ということであります。国内、川上から川下産業、自動車産業などへの素材供給を通じて、製造業全体の競争力の基盤となっているところであります。
 一方で、御指摘のようにCO2を多く排出する産業でありますので、世界に先駆けて技術革新に挑戦することで、今後創出されるグリーン市場の獲得につなげていくこと、GX実現に当たっての最大の課題の一つと考えております。
 化学産業のカーボンニュートラル化に向けて、廃プラスチックやCO2などを基礎化学品の原料に用いる製造プロセスの確立とか、エネルギー転換を進めていくことが必要だというふうに考えております。
 経産省として、もう既に、こうした製造プロセスの確立に向けて、グリーンイノベーション基金を活用して、廃プラスチックやCO2からプラスチックを製造する技術開発を実施をしておりますし、私も、地元兵庫の企業を視察をさせていただきましたけれども、微生物によってCO2からプラスチックを作るという、そうした生産技術の開発、実証を行っておりますし、今御説明ありましたけれども、補正予算で、まさにバイオ物づくりということで、三千億円を計上しているところであります。
 エネルギー転換対策としても、山口県の周南市のコンビナートの対応を視察をさせていただきましたけれども、ナフサを分解する電源にアンモニアを活用する、そのための技術開発とか、あるいは、化学産業が多く保有しております石炭火力自家発電、この設備におけるバイオマスの混焼発電の実証など、化石燃料から燃料転換に向けた取組を支援をしているところであります。
 そして、今回のGX経済移行債を活用した支援についても、その要件を満たせば化学分野も対象となり得るということでありますので、御指摘のように、スピード感を持って、産業競争力強化と排出削減両立に向けた取組、この業界の本当に真剣な取組を、研究開発のみならず社会実装も視野に入れて、政府としてしっかりと後押しをしていきたいというふうに考えております。
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山岡達丸#20
○山岡委員 ありがとうございます。
 大臣の御地元の、CCUSに関わる話だと思いますが、二酸化炭素を利用して新たな製品もという話がありました。この業界の真剣な取組を受け止めていくというお話もありましたので、本当にこれが転換していければ非常に大きなインパクトだと思いますので、是非力を入れていただきたいと思いますし、あわせて、ナフサも、関係諸税減免等、様々な措置を行われている中で、こうした国際競争力や技術開発が遅れるような、そうした枠組みにはしていただきたくないと思いますので、そのことも改めて申し上げさせていただきたいと思います。
 今日は、まだまだ各分野、伺いたいこともあるんですが、それぞれ、各個別の分野のことをまた機会を持って伺いたいと思うんですが、大臣に最後、伺いたいと思うんです。
 前回の答弁で、私は、このGXの推進は、政労使、いわゆる政府もそうですが、労働そして経営者側、この枠組みの中でしっかり進めてほしいということを、協議の場をしっかり設けてほしいと申し上げたときに、今、GX実行会議で、連合からも経団連からも話が聞けるし、政府もいるので、この枠組みをうまく使ってという趣旨の御発言もありましたが、やはり、連合はもちろん労働者の代表の皆様が集まっているわけですし、経団連はもちろん経済界の代表なわけでありますけれども、各分野のことを細々と様々協議できるということとはまたちょっと違うわけであります。大きな枠組みでの政労使も重要でありますけれども、各分野分野も、労使、専門性の高い議論もあると思います。
 そうしたことも、政府がうまくその形をつくりながら、これは、経営者側、労働者側共に、この方向に向かっていけるよう、そうした考え方で進めていただきたいと思いますが、最後、大臣に伺いたいと思います。
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西
西村康稔#21
○西村(康)国務大臣 大きな産業転換、構造は変わっていく、脱炭素化に変わっていく重要な局面でありますので、御指摘のように、私どもの、経団連会長あるいは連合の会長が入った枠組みに、まあそれはそれで進めていくとして、御指摘のように、各分野での円滑な労働移動とかリスキリングとか、非常に重要な御指摘だと思いますので、御指摘いただいた点を頭に入れながら進めていきたいというふうに考えております。
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山岡達丸#22
○山岡委員 ありがとうございます。
 また質問をさせていただきたいと思いますが、今日はここまでとさせていただきます。ありがとうございました。
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竹内譲#23
○竹内委員長 次に、山崎誠君。
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山崎誠#24
○山崎(誠)委員 おはようございます。立憲民主党、山崎誠でございます。
 脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関わる法律案、いろいろな議論が出て、大事な論点、様々ございます。私も、総括する意味で、西村大臣にお聞きをしてまいりたいと思います。
 まず、私どものスタンスであります。
 気候危機とも言えるこの気候変動への対応、それから脱炭素社会の実現というのは、大変重要な課題であることは言うまでもありません。その下で、逆に言うと、脱炭素社会への移行、これを経済成長のきっかけにしていくということも大きな課題であります。そういう意味で、このグリーントランスフォーメーションの推進というのは極めて重要でありまして、そのための制度構築には私どもはもちろん賛成であります。
 また、このグリーントランスフォーメーション、GXは、大きな産業、経済、社会の構造変革だ、産業革命以来というお言葉もございました。そういう中で、本当にこれは、国がその実行の責任をやはり持って、政官民が一体となって進めることが必要だ。特に、基幹産業の構造変革には巨額の投資が必要であります。これは、やはり一企業に任せるのではなくて、国家プロジェクトとして、国を挙げて支援をして実行していくということが求められているということだと思います。
 さらに、国全体の構造変革でありますから、大企業のみならず、中小企業や地域の経済への配慮というのも不可欠であります。
 また、この変革の主役というのは働くお一人お一人の皆様でございまして、それぞれの持てる力をGXにおいて存分に発揮いただくこと、付加価値の高いグリーンでディーセントな雇用の創出、そのためのスキルアップの教育機会の充実など、雇用の公正な移行ということ、これが私はGXを成功させる大きな鍵であろうというふうに思います。
 こうした前提で御質問したいのでありますが、改めて、恐縮ですけれども、GX推進の目的について、西村大臣のお言葉でお答えをいただければと思います。
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西
西村康稔#25
○西村(康)国務大臣 まさに世界中でいろいろな災害が起こる、これは気候変動を背景にいろいろなことが起こってきている。これに取り組んでいくために、世界中がカーボンニュートラルを目指して動き出している。その中で、日本も二〇五〇年カーボンニュートラルということを実現すべく取り組んでいるところでありますが、その前段階で、二〇三〇年に温室効果ガスを四六%削減するという目標を、脱炭素化に向けて、大きく産業構造、社会の構造を含めて転換を図ろうとしているところであります。
 一方で、国民生活そして経済活動を支えるエネルギーの安定供給ということも重要でありますので、安定供給を確保しながら脱炭素化を進めていくということで、日本として、様々な選択肢、多様な選択肢をしっかりと検討しながら、この両立、経済成長にもつなげていくという、御指摘のように、これを図るために、様々な選択肢を持ちながら、それを着実に進めていくということであります。
 その上で、早く取り組んでもらおうということで、早く取り組んだ企業ほど負担が低い仕組みということで、成長志向型のカーボンプライシングということを、今回、仕組みを導入させていただこうということで、法案を提出させていただいて、今御審議いただいているところであります。
 そうした取組を加速することで、多くの企業の技術開発や社会実装を進めていくことで、この二〇三〇年四六%削減をまず実現をし、そしてカーボンニュートラルに向けて取組を進める、その全体をお示しをしているものが今回のこのグリーントランスフォーメーションを進める法案ということでございますので、是非、御理解をいただき、よろしくお願いをしたいというふうに思います。
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山崎誠#26
○山崎(誠)委員 ありがとうございます。
 まず、脱炭素と経済成長、これを同時に進めていく。私は、そのためには、これ、二十兆円という、額が大きくなりますと少し感覚が鈍るのでありますが、大変な巨額のお金であります。大変重要なこの資源をどういうふうに使っていくのか。投資対効果という意味で、やはり重みづけを行っていく必要があるのではないか。
 限られた貴重な財源を使うに当たっては、私はやはり選択と集中というこの言葉も配慮をする重要なキーワードになるのではないかと思うのでありますけれども、西村大臣、どのようにお考えですか。
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西
西村康稔#27
○西村(康)国務大臣 私ども、専門家の皆さん、有識者の皆さんの御意見を伺いながら、また産業界のいろいろな取組、意見なども聞きながら、そして世界の動向を見ながら、今回、官民で百五十兆円の投資をし、そしてそれを引き出していくためにも二十兆円規模の政府の支出、支援策、いわゆる投資を先行的に支援をしていく、そうした仕組みが必要だということで、今回、その枠組みを示させていただいております。
 そして、百五十兆円の規模についても、そして二十兆円の大枠についても、それぞれの分野でこの程度の投資を見込んでいくということで、工程表も示させていただいております。
 そういう意味で、何でもかんでもできるという、予算が幾らでもあるというわけではありませんから、この百五十兆円規模、そして二十兆円の支援という枠組みの中で、工程表を示しながら、まさに重点を置いた支援を進めていくということでございます。
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山崎誠#28
○山崎(誠)委員 私は、GXの基本方針を見ると、戦略自体がかなり総花的な印象を持っていまして、こう言ってはなんですけれども、既得権益の保護的な政策にもなってしまっているのではないかなという思いがあります。
 この投資規模二十兆円、まず国の投資規模でありますけれども、これは世界と遜色がないというようなお話をされているとは思いますが、この規模についてはどのようにお感じになっているか。
 これは維新さんの質問の中でもあったんですけれども、何となく、償還のプロセスを考えたときに、二十兆ありきで、それによってこの額が決まって、それに合わせたわけではないと思うんですが、一定の、頭に入れながら作った方針に見えるのであります。それで本当に有効な施策が打てるのかどうか、その辺りが非常に疑問でございます。
 選択と集中、そして本当に、投資対効果をどういうふうに見てこの二十兆を決めたのか、この額が本当に適切なのか、それをもう一回お聞きしたいと思います。
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西
西村康稔#29
○西村(康)国務大臣 GX基本方針の資料の中でもお示しをしておりますけれども、二十兆円、百五十兆円という規模につきましては、専門家の意見も聞き、有識者の意見を聞きながら、業界の様々な取組、そして国際的な技術開発の動向とか比較もしながら、まさに民間企業だけでは真に取組が困難であるということ、そして経済成長にも資するというようなことから、私どもとして、想定しているものについて、大きな方向性を工程表の中でお示しをしているわけであります。
 もちろん、予算が幾らでもあるわけじゃありませんから、私どもとして、この規模、おっしゃったような選択と集中というか、重点的に置いていくという観点で二十兆円規模の投資を決め、そして、ある意味でやはり財政にも責任を持たなきゃいけないという観点から、先行的に支援をして、後でそれは一定の負担の範囲内で、中期的に総額として負担が増えない範囲内で、その償還も今回手当てをしようということであります。
 そして、先日来御議論ありますように、石油石炭税の減っている分とFIT賦課金の減っている分、合わせますと、想定される、単純な計算で、一定の仮定を置いての試算でありますけれども、合わせますと二十九兆円ぐらいになるんだと思いますので、二十兆円というのが私ども今の案としてはベストと思っておりますし、これで是非進めていきたいと思っておりますけれども、当然、いろいろな技術開発の動向によって変わるものもありますので、その辺は状況を見ながら適切に対応していきたいというふうに考えております。
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