文部科学委員会

2022-06-03 衆議院 全168発言

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会議録情報#0
令和四年六月三日(金曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 義家 弘介君
   理事 橘 慶一郎君 理事 根本 幸典君
   理事 宮内 秀樹君 理事 山本ともひろ君
   理事 菊田真紀子君 理事 牧  義夫君
   理事 三木 圭恵君 理事 浮島 智子君
      青山 周平君    石橋林太郎君
      尾崎 正直君    尾身 朝子君
      勝目  康君    神田 憲次君
      木原  稔君    国光あやの君
      小林 茂樹君    塩崎 彰久君
      柴山 昌彦君    下村 博文君
      田野瀬太道君    谷川 弥一君
      丹羽 秀樹君    長谷川淳二君
      船田  元君    古川 直季君
      松本 剛明君    三谷 英弘君
      山口  晋君    荒井  優君
      梅谷  守君    坂本祐之輔君
      白石 洋一君    吉川  元君
      吉田はるみ君    笠  浩史君
      早坂  敦君    掘井 健智君
      岬  麻紀君    山崎 正恭君
      鰐淵 洋子君    西岡 秀子君
      宮本 岳志君
    …………………………………
   文部科学大臣       末松 信介君
   内閣府副大臣       大野敬太郎君
   文部科学大臣政務官    鰐淵 洋子君
   政府参考人
   (内閣官房こども家庭庁設置法案等準備室審議官)  蝦名 喜之君
   政府参考人
   (内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官)            合田 哲雄君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房長) 矢野 和彦君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房学習基盤審議官)       茂里  毅君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           出倉 功一君
   政府参考人
   (文部科学省大臣官房審議官)           淵上  孝君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局長)            増子  宏君
   政府参考人
   (文部科学省科学技術・学術政策局長)       千原 由幸君
   政府参考人
   (文部科学省研究振興局長)            池田 貴城君
   政府参考人
   (文部科学省国際統括官) 岡村 直子君
   政府参考人
   (スポーツ庁次長)    串田 俊巳君
   政府参考人
   (文化庁次長)      杉浦 久弘君
   文部科学委員会専門員   但野  智君
    ―――――――――――――
委員の異動
六月三日
 辞任         補欠選任
  尾身 朝子君     長谷川淳二君
  丹羽 秀樹君     尾崎 正直君
  吉田はるみ君     梅谷  守君
同日
 辞任         補欠選任
  尾崎 正直君     塩崎 彰久君
  長谷川淳二君     尾身 朝子君
  梅谷  守君     吉田はるみ君
同日
 辞任         補欠選任
  塩崎 彰久君     丹羽 秀樹君
    ―――――――――――――
五月十六日
 国の責任による二十人学級を展望した少人数学級の前進、教職員定数増、教育無償化、教育条件の改善に関する請願(宮本岳志君紹介)(第九六四号)
 同(白石洋一君紹介)(第一〇一七号)
 同(浅野哲君紹介)(第一一二八号)
 同(阿部知子君紹介)(第一一四九号)
 同(吉田統彦君紹介)(第一二〇一号)
 専任・専門・正規の学校司書の配置に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第九七五号)
 同(笠井亮君紹介)(第九七六号)
 同(穀田恵二君紹介)(第九七七号)
 同(志位和夫君紹介)(第九七八号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第九七九号)
 同(田村貴昭君紹介)(第九八〇号)
 同(高橋千鶴子君紹介)(第九八一号)
 同(宮本岳志君紹介)(第九八二号)
 同(宮本徹君紹介)(第九八三号)
 同(本村伸子君紹介)(第九八四号)
 同(小宮山泰子君紹介)(第九八八号)
 同(穀田恵二君紹介)(第一〇〇四号)
 同(下条みつ君紹介)(第一〇八五号)
 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(国定勇人君紹介)(第九九二号)
 同(国光あやの君紹介)(第九九三号)
 同(菅直人君紹介)(第一〇〇〇号)
 同(坂本哲志君紹介)(第一〇〇一号)
 同(本庄知史君紹介)(第一〇〇二号)
 同(宮本徹君紹介)(第一〇〇三号)
 同(木原稔君紹介)(第一〇一五号)
 同(西野太亮君紹介)(第一〇一六号)
 同(大河原まさこ君紹介)(第一〇三七号)
 同(新垣邦男君紹介)(第一〇四一号)
 同(前原誠司君紹介)(第一〇四二号)
 同(盛山正仁君紹介)(第一〇四三号)
 同(山口晋君紹介)(第一〇四四号)
 同(笠井亮君紹介)(第一〇五一号)
 同(北神圭朗君紹介)(第一〇五二号)
 同(星野剛士君紹介)(第一〇六三号)
 同(山崎誠君紹介)(第一〇六四号)
 同(青柳陽一郎君紹介)(第一〇七九号)
 同(篠原豪君紹介)(第一〇八〇号)
 同(中谷一馬君紹介)(第一〇八一号)
 同(早稲田ゆき君紹介)(第一〇八二号)
 同(浅野哲君紹介)(第一一二六号)
 同(笠浩史君紹介)(第一一二七号)
 同(阿部知子君紹介)(第一一四八号)
 同(伊藤渉君紹介)(第一一六六号)
 同(大西健介君紹介)(第一一六七号)
 同(鈴木淳司君紹介)(第一一六八号)
 同(宮本岳志君紹介)(第一一六九号)
 同(鈴木憲和君紹介)(第一一七八号)
 同(牧義夫君紹介)(第一一七九号)
 同(三谷英弘君紹介)(第一一八〇号)
 同(八木哲也君紹介)(第一一八一号)
 同(山本左近君紹介)(第一一八二号)
 同(青山周平君紹介)(第一一九二号)
 同(石井拓君紹介)(第一一九三号)
 同(泉健太君紹介)(第一一九四号)
 同(熊田裕通君紹介)(第一一九五号)
 同(穀田恵二君紹介)(第一一九六号)
 同(重徳和彦君紹介)(第一一九七号)
 同(中川貴元君紹介)(第一一九八号)
 同(根本幸典君紹介)(第一一九九号)
 同(吉田統彦君紹介)(第一二〇〇号)
 同(近藤和也君紹介)(第一二一六号)
 同(古川元久君紹介)(第一二一七号)
 部活動の地域移行の全面的かつ早期の実現に関する請願(近藤昭一君紹介)(第一〇七八号)
 特別支援学校の実効ある設置基準策定に関する請願(山田勝彦君紹介)(第一〇八三号)
 同(浅野哲君紹介)(第一一二九号)
 同(阿部知子君紹介)(第一一五〇号)
 学校現業職の民間委託を推進するトップランナー方式の撤回、学校現業職員の法的位置づけに関する請願(下条みつ君紹介)(第一〇八四号)
 学費負担の軽減のための私大助成の大幅な増額に関する請願(宮本岳志君紹介)(第一一七〇号)
同月二十五日
 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(志位和夫君紹介)(第一二二五号)
 同(遠藤利明君紹介)(第一二三六号)
 同(田中和徳君紹介)(第一二三七号)
 同(長坂康正君紹介)(第一二三八号)
 同(神田憲次君紹介)(第一二五一号)
 同(佐藤公治君紹介)(第一二五二号)
 同(今枝宗一郎君紹介)(第一二七一号)
 同(伴野豊君紹介)(第一三三九号)
 特別支援学校の実効ある設置基準策定に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一二三九号)
 同(笠井亮君紹介)(第一二四〇号)
 同(穀田恵二君紹介)(第一二四一号)
 同(志位和夫君紹介)(第一二四二号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第一二四三号)
 同(田村貴昭君紹介)(第一二四四号)
 同(高橋千鶴子君紹介)(第一二四五号)
 同(宮本岳志君紹介)(第一二四六号)
 同(宮本徹君紹介)(第一二四七号)
 同(本村伸子君紹介)(第一二四八号)
 国の責任による二十人学級を展望した少人数学級の前進、教職員定数増、教育無償化、教育条件の改善に関する請願(佐藤公治君紹介)(第一二五三号)
 学校現業職の民間委託を推進するトップランナー方式の撤回、学校現業職員の法的位置づけに関する請願(篠原孝君紹介)(第一二七二号)
 専任・専門・正規の学校司書の配置に関する請願(篠原孝君紹介)(第一二七三号)
六月一日
 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(近藤昭一君紹介)(第一四〇四号)
 同(斎藤アレックス君紹介)(第一四三七号)
 豊かな私学教育の実現のための私学助成に関する請願(佐藤公治君紹介)(第一四八一号)
 同(道下大樹君紹介)(第一四八二号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 文部科学行政の基本施策に関する件
 在外教育施設における教育の振興に関する法律案起草の件
 在外教育施設における教育の振興に関する件
     ――――◇―――――
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義家弘介#1
○義家委員長 これより会議を開きます。
 文部科学行政の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房こども家庭庁設置法案等準備室審議官蝦名喜之君、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官合田哲雄君、文部科学省大臣官房長矢野和彦君、大臣官房学習基盤審議官茂里毅君、大臣官房審議官出倉功一君、大臣官房審議官淵上孝君、高等教育局長増子宏君、科学技術・学術政策局長千原由幸君、研究振興局長池田貴城君、国際統括官岡村直子君、スポーツ庁次長串田俊巳君、文化庁次長杉浦久弘君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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義家弘介#2
○義家委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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義家弘介#3
○義家委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。山口晋君。
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山口晋#4
○山口(晋)委員 皆様、おはようございます。自民党の山口晋です。
 本日、文部科学委員会で初めて質問の機会をいただき、地元の皆様、そして自民党の先生方、理事の皆さんに本当に心から感謝を申し上げます。
 それでは、早速質問に入らさせていただきます。
 今国会において、国際卓越研究大学の研究及び研究成果の活用のための体制の強化に関する法律、卓越大学支援法も成立をし、いよいよ、世界と伍する研究大学の育成に向けて、既存の組織やルールを前提とした縦割り構造から、価値創造思考の多様性の醸成を行うプラットフォームとしての大学を目指していくものと承知をしております。
 私自身もシンガポールに留学をした経験からすると、やはり様々な国々からの留学生を受け入れるためには、多様性への配慮、具体的には宗教ごとの文化や習慣の違いへの配慮が必須だと強く感じております。ハード面を提供する大学はもちろんでありますが、日本の学生においても、多様性への理解が強く必要だと思います。
 末松大臣も先日の閣議後記者会見で、大学は、国内外の人が集まり、人を魅了して、人を育成することが重要とおっしゃっていたと承知をしておりますが、まさに私も同じ気持ちでございます。
 我が国における高等教育の国際競争力の向上及びグローバル人材の育成を図るため、世界トップレベルの大学との交流、連携を実現、加速は必要と考えておりますが、スーパーグローバル大学創成支援事業の更なる拡充を含め、これまでの取組をどのように評価し、また、今後どのような施策を考えているか、文部科学省の見解を教えてください。
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増子宏#5
○増子政府参考人 お答え申し上げます。
 我が国の高等教育の国際通用性と国際競争力の強化を図っていくため、大学の国際化を進め、グローバル人材の育成環境を整備することは極めて重要であると認識しております。
 文部科学省では、二〇一四年度より、先生御指摘のスーパーグローバル大学創成事業において、世界トップレベルの大学との交流、連携を行い、学生のグローバル対応力育成のための体制強化など、徹底した国際化に取り組む三十七の大学を重点支援しているところでございます。
 この事業の取組の成果といたしまして、六年間で、外国語のみで卒業できるコース数、これは一・六倍、大学間協定に基づく受入れ外国人留学生数は約二・三倍に増加したところでございます。また、留学生増加に伴う、食堂でのハラルフードの提供、あるいは礼拝場の設置など、多様な留学生を受け入れる環境整備も進んでいるところでございます。そして、世界大学ランキングにおける留学生の割合等を指標に含む国際性分野のスコアも、我が国の大学で大きく上昇しているとの評価も受けているところでございます。
 文部科学省といたしましては、多様な学生の受入れ環境整備を始めといたしまして、優れた成果の共有及び横展開、さらにはオンライン等を活用した教育交流の強化を通じまして、更なる我が国の大学全体の国際通用性、国際競争力の強化を進めてまいりたいと考えているところでございます。
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山口晋#6
○山口(晋)委員 ありがとうございます。
 是非、学生の心のケアも含めて、やはり日本に来て心配のない環境を更に文部科学省には推し進めていただければと思います。
 シンガポールにおいては、学生の起業はもちろんのこと、大学教授による起業やスタートアップ企業への積極的な経営参加があることに驚いた記憶があります。優秀な人材と起業を後押しするベンチャーキャピタルを結びつける、毎日どこかで気軽に会えるコミュニティーの場があるというスタートアップエコシステムが構築をされておりました。
 日本においては、いわゆる産学官の連携がよく言われておりますが、近年は、科学技術振興機構において、START事業の発展により、大学の、ベンチャーキャピタルの連携を後押ししていると承知をしております。東工大学発ベンチャーで、アンモニア生産の実用化に向けたつばめBHB株式会社は成功例の一つだと思います。
 新しい資本主義を掲げる岸田政権においてスタートアップ支援は重要政策の一つでありますが、企業の成長段階に応じた様々な資金提供主体として、金融機関もその生態系の中で欠かせないパーツと考えております。
 金融機関ならではのナレッジ提供やベンチャーデットなど、様々な役割が期待できる金融機関を含めた、産学官、ベンチャーキャピタルを含む金、改めて申し上げますが、産学官金のスタートアップエコシステムを目指すべきと考えておりますが、文部科学省の御見解をお聞かせください。
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千原由幸#7
○千原政府参考人 お答え申し上げます。
 大学発スタートアップの支援におきましては、大学の研究成果等を社会実装につなげる上で、必要な場面で資金が得られるよう、ベンチャーキャピタルを含む産学官金が連携して取り組むことが御指摘のとおり重要と考えてございます。
 文部科学省では、これまで、先生御指摘の科学技術振興機構の大学発新産業創出プログラム、STARTを通じまして、ベンチャーキャピタルと連携し、大学の研究成果を事業化するための支援ですとか、令和二年七月に策定されましたスタートアップ・エコシステム形成に向けた支援パッケージの下、スタートアップエコシステム拠点都市におきましてコンソーシアムを組むなど、産学官金が一体となった大学発スタートアップ創出の強化に対し、集中的に支援をしているところでございます。
 また、総合科学技術・イノベーション会議の下に設置されましたイノベーション・エコシステム専門調査会におきましても、世界に伍するスタートアップエコシステムの形成に向けて、金融庁を含め、政府一体となり、具体的方策についての検討が行われたところでございます。
 このような議論も踏まえつつ、関係省庁とも連携しながら、大学発スタートアップが持続的に創出されるエコシステムの形成に向けて、一層強力に支援を進めてまいります。
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山口晋#8
○山口(晋)委員 ありがとうございます。
 岸田政権において本当にこのスタートアップ、大変に重要な政策でありますので、省庁間の連携を取りながら、更に推し進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 私の選挙区であります東松山市、野党の理事でもありました坂本先生も長い間市長をされておりましたが、東松山市は、二〇一五年にノーベル物理学賞を受賞した梶田先生の出身地であります。社会実装を見据えた大学発新産業創出とともに、引き続き、基礎研究も非常に大切なものと認識をしております。これまで様々な分野で日本人がノーベル賞を受賞されてきましたが、これまで大学における基礎研究に対する支援をしっかりやってきたことが大きな要因と考えております。
 これまでの本委員会で、基礎研究費の増額について各先生からも御指摘があったと思いますが、諸外国と比べると研究費は伸びておらず、相対的に減少していると言わざるを得ず、大変に危惧をしているところでもございます。
 もちろん、基礎研究のみならず、基礎研究の成果をどう応用するかも重要であると思いますが、今後も日本発のノーベル賞が多数生まれる、そして、子供たちが希望を持って科学者を目指す国であってほしいと考えておりますが、文部科学大臣のお考え、意気込みをお聞かせください。
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末松信介#9
○末松国務大臣 フレッシュな山口先生に御質問いただきまして、昭和五十八年お生まれということで、昭和五十八年に私は地方議会に入りましたので、随分年がいったなと私自身思いました。
 お答え申し上げます。
 基礎研究は、新たな知的、文化的な価値を創造しまして、ひいてはイノベーションの源泉となる重要なものと考えております。
 基礎研究の多様性と厚みを打ち出していくためには、若手研究者等が腰を据えて研究に打ち込める環境や、国際的な研究環境の整備であるとか、そういった取組、また、独創的な研究に対する支援もあります、こうした取組が重要でありまして、令和四年度予算、令和三年度補正予算におきましても、必要な予算を計上いたしているところでございます。
 文部科学省といたしましては、将来ノーベル賞につながるような基礎研究の成果が継続的に創出されるように、こうした取組を通じまして我が国の基礎研究の一層の推進を図って、子供たちが希望を持って研究者の道を歩めるように努めてまいりたいと思います。
 なお、大学ファンドのときに、九州の方の工学部の先生と、ちょっといろいろと取材をしたんですけれども、基礎研究と応用研究、どちらも大事で、卓球競技で例えますと、卓球をされている先生なんですけれども、基礎研究はボールを使わない筋トレなどのトレーニング、応用研究はボールを使った練習といった感じです、どちらか片方だけの練習でも大成しません、バランスが大事です、一般論で申し訳ありませんが、応用研究をどんどん進めていくと、いろいろな壁、技術的問題点にぶち当たると思いますが、基礎研究のデータがあるとその困難を乗り切りやすい、すぐに問題点と解決策が見つかると思いますという話をいただいておりまして、基礎研究の大事さを尊重していきたいと思います。
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山口晋#10
○山口(晋)委員 ありがとうございます。
 是非、大臣の力強い指導の下で、更にこの日本からノーベル賞の受賞者が増えることを私たちも応援していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 最後の質問に移らさせていただきます。
 大学におけるグローバル人材育成も大変に重要でありますが、高校時代からグローバル人材を目指し、海外の大学への進学、留学を検討する意欲ある若者も増えていると承知をしております。日本の高校生が世界を目指すのはすばらしいことであり、若い時代の交流が将来の国同士の友好関係に資するものと確信をしております。
 文部科学省は二〇一三年から、意欲と能力ある若者が海外留学に踏み出す機運を醸成することを目的として、官民連携での取組としてトビタテ!留学JAPANを開始し、留学資金の一部支援などの取組を行っていると承知をしておりますが、若者の内向き志向を打破していくためには、更なる拡充が必要であると考えております。
 トビタテ!留学JAPANのこれまでの評価と更なる拡充に向けた文部科学省のお考え、意気込みをお聞かせください。
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増子宏#11
○増子政府参考人 お答え申し上げます。
 文科省では、意欲と能力ある全ての日本の若者が海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的といたしまして、平成二十五年度から、社会総がかりで日本人の学生生徒の海外留学を後押しする、先生御指摘のトビタテ!留学JAPANを推進してきたところでございます。
 このプログラムの主な事業でございます、民間企業、団体等からの寄附金を財源といたしました官民協働の留学制度でございまして、多くの企業、団体等から御協力をいただきまして、約九千五百人の若者を採用することができました。帰国生は産業界に多数就職したり起業するなど、企業から高い評価を受けているところでございます。
 今後、トビタテ!留学JAPANにつきましては、これまでの事業の成果やノウハウを踏まえつつ、更に発展させた事業を推進すべく、支援企業との検討を進めているところでございます。
 文科省といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響により減少した日本人学生生徒の留学を回復させるべく、海外留学の支援や若者の海外留学の機運醸成に引き続き努めてまいりたいと考えているところでございます。
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山口晋#12
○山口(晋)委員 ありがとうございます。
 やはり、子は国の宝でありますので、引き続き、世界に誇れる国日本をつくるためには、この教育が私は一番重要だと思っておりますので、是非、文部科学省、そしてまた他省庁とも連携をしながら進めていただければと思います。
 持ち時間が参りましたので、これで質疑を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。
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義家弘介#13
○義家委員長 次に、山崎正恭君。
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山崎正恭#14
○山崎(正)委員 公明党の山崎正恭です。
 本日も質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。貴重なお時間ですので、早速質問に入らせていただきます。
 本日は、いじめ問題をテーマに質問をさせていただきます。
 まず初めに、いじめの重大事態についてお伺いします。
 いじめの重大事態とは、いじめ防止対策推進法の第二十八条で、いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めたとき、又はいじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるときとされており、学校の設置者又は学校は、重大事態に対処するために調査を行うものと規定されており、令和二年度は、全国の小学校で百九十六件、中学校で二百三十件、高等学校で八十四件、特別支援学校で四件、合計五百十四件となっています。
 ここで今日、確認というか、お伺いしたいのは、実は、いじめ問題に関する調査というのは非常に難しい面があり、例えば、昔は多くの学校がいじめ件数ゼロでありました。しかし、いじめにより命を絶つといった悲しい事件が続く中で、そうじゃないだろう、しっかり教員がいじめに関するアンテナを高く張り、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句のレベルからしっかりと認知し、指導し、そして改善させていくということで、文部科学省が毎年行っているいじめ調査の項目を、いじめ発生件数ではなく、いじめ認知件数として、軽いものからしっかり認識させて、それと同時に、項目の中に、指導によって解消したのかどうかという報告を上げさせるということで、見事に文部科学省が学校現場のいじめの認知に関する意識を変えました。
 だから、今は逆に、いじめ認知件数ゼロという学校があった場合には、指導の結果として本当にいじめが一件もないすばらしい学校なのか、それとも、いじめに関するアンテナを本当に教員が張ることができているのか、文科省としてはその辺のところが非常に難しいと思うのですが、しっかりと見極めていかねばならないと思いますが、私は、このことが、いじめの重大事態の件数についても同じことが言えるのではないかと思います。
 いじめにより重大な事態が生じた疑いがあるから調査をしているわけであって、この辺も、それぞれの学校、教育委員会によってかなりの温度差、違いが出てくる問題ではないかと思います。
 重大事態の調査件数が多い学校や教育委員会が悪い学校というふうになってしまうと、今度は、本来の目的とは違う、じゃ、疑わしくても重大事態として調査は行わないで、件数を抑えようというふうになってしまっては本末転倒であると思いますが、このいじめの重大事態に関する末松大臣の認識をお伺いします。
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末松信介#15
○末松国務大臣 山崎先生にお答えを申し上げます。
 いじめの対応に当たりましては、ささいな兆候でありましても、早い段階から的確に関わりを持ちまして、いじめを隠したり軽視したりすることなく、いじめを積極的に認知した上で、その解消に向けて全力で取り組むことが重要だと思います。よく言われますけれども、抱え込まないということが一番大事である。
 そして、いじめの認知件数がゼロの学校におきましては、真に対応できている場合も考えられますけれども、いじめとして適切に認知できていない事案がないか、組織的に、児童生徒の状況を把握しまして、対応していくことが重要であると考えております。
 したがいまして、認知件数が多いのは、ある面、よくやっているということも言えるかもしれない、しっかり向き合っているということが言えるかもしれないと私は考えています。
 また、いじめの重大事態につきましても、各学校や自治体における件数の多寡のみで評価するのではなくて、いじめの重大事態の調査に関するガイドライン等に基づきまして、適切に認知、対応した上で、いじめ重大事態調査へ適切に移行していくことが重要と思います。
 いずれにしましても、いじめの対応に当たりましては、いじめ防止対策推進法に基づき適切な対応がなされるように、引き続き周知徹底を図るとともに、教育委員会や学校の取組を支援していきたいと思います。
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山崎正恭#16
○山崎(正)委員 ありがとうございました。
 次に、いじめ問題は、いじめられた子に問題があるのではなく、いじめた子が悪いというのが、言うまでもなく、根底となる考えであります。いじめ防止対策推進法もそれを根底とした作りになっていますし、いじめられている子を学校が全力で守らなければなりません。
 そのときに、どうしても、いじめた子供に改善が見られずに、いじめられた子供を守るために、出席停止という強い措置を行わなければならないときもあります。しかし、それは、私も実際教育現場にいるときにそれを行ったことがありますが、そういった場合には、学校が子供を切るのか、排除するのか、このことは教員の指導力不足の結果でもあるだろうという厳しいお言葉、指摘をお受けしたことがありました。
 それは一面、本当にそのとおりだと思い、どうすればいじめる側の子供の心を変え、いじめをやめさせることができるのかを教職員で必死に考えました。その中で大切にしてきたのは、いじめた行為は絶対に許されないが、いじめた子供の背景や心を理解し、寄り添いながら、自分も仲間も大切にできるよう支え、導いていかなければならないということでした。
 また、いじめにはストレスが大きく影響していると言われますが、最も重要ないじめ防止の取組の一つは、本来多様である子供たちに対して、みんなと一緒のことができるようにならなければならないといったストレスを取り除き、多様な子供たちが、それぞれの特性や関心に応じ、他者と違うことに意味があるからこそ、他者を信頼し、協働できるという子供たちの心理的安全性を確立することが重要であると思いますが、末松大臣の認識をお伺いいたします。
 あわせて、このことは不登校問題にも通ずることだと思いますが、子供の特性や関心に応じた、時間的にも空間的にも多様な学びを確立するために、必要があれば、学校教育法の見直しも含めた柔軟な教育課程の編成、教育制度への転換も必要だと思いますが、大臣の御認識をお伺いします。
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末松信介#17
○末松国務大臣 現場をよく知っておられます先生の御指摘のとおり、一人一人の児童生徒はそれぞれの違った能力、適性、興味、関心等ありまして、児童生徒への対応に当たりましては、きめ細かい観察や面接などに加えて、学級担任のみならず、学年の教員、教科担任などによりまして、児童生徒を多面的、総合的に理解し、対応に当たることが重要だと思います。
 また、安心して生活できる集団づくりのためには、児童生徒が人として平等な立場で、互いに理解して、信頼し合って、そして、集団の目標に向かって励まし合いながら成長できる集団をつくることが重要だと思います。互いに人格を尊重し合うことが私は大事だと思います。さらに、不登校児童生徒や発達障害の可能性のある子供などが、多様な子供たちの状況を踏まえた学びを実現することも大切でございます。
 このため、子供たちの個々の状況に応じました個別最適な学びと協働的な学び、よく使われる言葉ですが、を一体的に充実すべく、今後、本年一月に中央教育審議会に設置をいたしました特別部会におきまして、先生御指摘の趣旨も踏まえつつ、しっかりと検討を進めてまいりたいと思います。
 いずれにしましても、学校が多様な児童生徒の特性や関心に応じた安心と安全な学習環境となりますように、引き続き、文科省としても対応いたしてまいります。
 法整備のことにつきましては、そういった答申に基づいた結果で我々考えていきたいと思いますけれども、お待ちをいただきたいと思います。
 なお、生徒指導提要にはいろいろとすばらしいことが書かれておりましたので、少しこの言葉も引用させていただきました。
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山崎正恭#18
○山崎(正)委員 次に、公明党は、令和二年六月一日に当時の安倍総理に提出した提言、ウィズコロナからポストコロナを見据えた子供たちの学びの確保支援についての中で、今後のポストコロナ社会における教育について、教育福祉の観点やオンライン教育の展開などを踏まえた教育制度の見直しが必要だと提言いたしました。
 その中の教育福祉という点について、先ほども、いじめた子供に寄り添い、心を理解しと言いましたが、そういった部分や、いじめられた子供の支援ということを考えても、心理や福祉、発達支援の専門家が常勤の職員として、いじめ問題に対してより専門的な観点から子供たちや教員を支える体制を確立することが必要であると考えます。
 そこで、教育福祉を実現するためには教職員の多様化と充実が必要であり、心理や福祉、発達支援の専門家を常勤雇用として採用していくことが重要であると考えます。
 さらに、現在、学校現場はすさまじい教員不足であります。まさに現場は悲鳴を上げています。
 先日も、私の地元のある校長先生から連絡があり、一学年一クラスの小さな小学校で、四月から三人の先生方が病気休暇、二人までは校長先生が自ら臨時教員を探してこられましたが、三人目が見つからなく、まだ年度が始まった五月なのに教職員の士気が上がらず、職員室の雰囲気が疲弊してきているのを一番気にされていました。
 文部科学省の方も、特別免許状の要件を相当緩和してくれて、やってくれているのは分かっているんですが、現場は、先ほども言ったように、戦後直後の混乱期を除くと、今が一番悲惨な教員不足の状況ではないかと思います。
 そういった状況を考えたときに、前回の委員会のときにも質問させてもらいましたが、教員免許法の見直しも視野に、多様な人材の更なる思い切った採用が重要だと考えますが、その認識及び今後の対策について、末松大臣にお伺いいたします。
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末松信介#19
○末松国務大臣 大変な時代であるというふうに私なりに認識をいたしております。
 様々な課題を抱えます児童生徒に対しまして、多様な人材がチーム学校として支援することが重要です。このため、例えば、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーにつきましては、令和四年度予算におきまして配置の充実を図りますとともに、スクールカウンセラー等が常勤の職として求められる職責や担うべき職務の在り方等の検討に資する調査研究等を行っているところでありまして、引き続きの支援充実に努めていきたいと思います。
 加えて、学校の教員組織は、絶えず変化をしていく社会のニーズに的確に対応していく上で、これまで以上に多様な知識とか経験を持つ人材を構成することが大切であります。
 現在、中央教育審議会におきまして、教師の在り方につきまして包括的な議論が行われております。その中で、教師の採用の在り方の一例として、もう先生よく御存じですけれども、教員採用選考に合格後、教職大学院に進学した方が、大学院二年目を教師として採用され、学校現場で勤務をしながら教職大学院で学ぶ制度を紹介するなど、議論を深めているところです。オンラインの活用です。
 また、専門的な知識経験を有する外部人材を登用するための仕組みとして特別免許状制度がありますが、御存じのとおり二百件程度にとどまっております。このため、文部科学省では、昨年五月に、活用が進むように指針を改正をいたしまして、四月の二十八日、せんだって、私も、教育委員会等に教員の確保のために更なる活用を呼びかけたところでございます。
 いろいろと御指導いただきますようお願いを申し上げます。
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山崎正恭#20
○山崎(正)委員 最後に、いじめ重大事態が発生したときに、実は、地方公共団体の長が附属機関を設けて、自らの権限と責任で調査を行うことができるとなっています。そして、そのときに、やはり学校とは違う、客観的にしっかり捉えていくために、医療、心理、福祉及び法律の専門的な知識を有する者の協力を得て行っていくようにというふうなことが示されております。要は、調査又は支援、指導するためには、首長部局に医療、心理、福祉及び法律に関する専門的な知見を有する方がいてくれたらいいというふうなことです。
 これは、実は、不登校支援についても、医療、心理、福祉及び法律に対する専門的な知識を有する方が重要でありますが、であるならば、いじめ対策や不登校支援をより充実させていくために、例えば、公明党が本年四月二十八日に行った公明党不登校支援プロジェクトチーム提言の中で、全ての都道府県・政令指定都市に一校以上は設置することを目指す不登校児童生徒の特例校に、首長部局と教育委員会を横断した子供支援局を置くなどの思い切った施策も必要であると考えます。
 また、この子供支援局の機能をより充実させるためには、教育、医療、心理、福祉の専門家などによる学校臨床研究支援センターを国立教育政策研究所内に置き、国内外の専門的な知見の集積を行い、先ほど言った支援部局と連携して、情報の共有や活用ができるような体制を確立していくことが重要であると考えますが、大臣の御認識をお伺いします。
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末松信介#21
○末松国務大臣 お答え申し上げます。
 各地方自治体におきましては、いじめ対策や不登校対策などをどのような組織で進めていくべきかは、各自治体の実情に応じて判断されるべきものと考えております。
 他方、先生も御指摘のとおり、いじめ対策や不登校児童生徒への支援に当たりましては、教育委員会や学校だけで対応できるものではなくて、関係機関で連携して取組を進めることが極めて重要でございます。この点では、いじめ防止対策基本方針や、義務教育段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本方針におきましても、教育委員会や学校が関係機関との連携を図るべきだということを示しております。
 文部科学省としましては、教育委員会と首長部局とが連携しました好事例ですね、この体制を、そして、首長部局と教育委員会に分かれていた子供関連施策を教育委員会へ一元化した箕面市の例など、取組事例などを他の自治体と共有するなどして連携を促していきたいとは考えております。
 また、御指摘の国立教育政策研究所では、生徒指導・進路指導研究センターにおきまして、いじめとか不登校などの課題に関する調査研究や参考資料の作成等を行っておりまして、関連分野の専門家の連携も含めまして、国内外の知見の更なる集積や研究成果の共有、活用促進を図っていきたいと思います。
 引き続き、いじめや不登校への対策の充実のため、地方公共団体における好事例等の把握、共有を図りつつ、教育委員会と関係部局の連携を促すとともに、国立教育政策研究所における研究の一層の推進を図っていきたいと思っております。
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山崎正恭#22
○山崎(正)委員 ありがとうございました。
 箕面市の好事例の展開や、国研のセンター機能の強化、是非よろしくお願いします。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
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義家弘介#23
○義家委員長 次に、笠浩史君。
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笠浩史#24
○笠委員 おはようございます。立憲民主党、笠でございます。
 まず、今日、この質疑の後に、在外教育施設における教育の振興に関する法律案が委員長より提案をされるという予定でございますけれども、この法律では、政府として、文部科学大臣と外務大臣が基本方針を定めることになっておりますけれども、どのような基本方針を作るのかについて大臣にお答えをいただきたいと思います。もちろん、法案が成立した後ですけれども。
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末松信介#25
○末松国務大臣 笠先生にお答え申し上げます。
 今御指摘いただきました在外教育施設における教育の振興に関する法律案では、文部科学大臣及び外務大臣が在外教育施設における教育の振興に関する施策の総合的かつ効果的な推進のための基本方針を定める規定が置かれるものと承知をいたしてございます。
 この基本方針の作成に当たりましては、本法案の定める基本理念及び基本的施策を踏まえまして、在外教育施設の教職員のまず確保、安全対策、国際的交流の促進などの内容を盛り込むことを考えております。この法律の第三条は基本理念が述べられておりますし、第八条は教職員の確保が述べられておりますし、十二条は安全対策等が述べられております。
 私といたしましては、在外教育施設の振興を担う立場から、本法案の御趣旨などを踏まえながら、今後も在外教育施設の教育環境の整備に取り組む、このことを一番に考えていきたいと思います。
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笠浩史#26
○笠委員 今、コロナの影響で一時的に、在留邦人の方、ちょっと減っていますけれども、またこれは一気に多分増えていくと思うんですね。やはり、そのときに駐在員の方が安心して子供たちを海外に帯同させる、そのためには、やはり在外教育施設の充実というもの、この環境整備というものが極めて重要だという認識を持っておりますので、是非、大臣におかれましては、外務大臣と連携をして、海外の子供たちが安心して学ぶことができる環境整備に全力を挙げていただきたいということをお願いを申し上げておきたいと思います。
 それでは、今日はまず、学校現場におけるコロナ対応、対策の検証について少しお伺いをしたいというふうに思います。
 もう二年以上もの長期にわたって、この新型コロナウイルスの感染対策が続いております。ちょうど一昨年の二月の二十七日には、当時の安倍総理が全国一斉の学校休校要請も行いました。これは三か月ぐらいに及んだわけですけれども、そういったことも含めて、これまで、やはり文科省もかなりいろいろな形で子供たちの学びを止めないための対応等々やってきたと思います。
 しかしながら、そこにはやはり、うまくいったこと、あるいは、後で考えると、振り返ると、この対策の必要はどうだったんだろうかという疑問が湧くものもあります。未知なるウイルスとの戦いですから、後になって初めて分かること、後になって初めてこういったことがもっと必要だった等々あると思います。
 この長期に及ぶ新型コロナウイルスへの対応の子供たちあるいは学校現場に与えた様々な影響のマイナス面や、あるいは、GIGAスクール構想等々が加速したという、ある意味ではコロナに直面したからこの環境を変えることができた、そういったこともあろうかと思いますけれども、そうした点も含めて、大臣が今どのようにプラス面、マイナス面、総括をされているのか、お答えをいただきたいと思います。
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末松信介#27
○末松国務大臣 笠先生にお答え申し上げます。
 まず、もう二年四か月ぐらいになると思います、長期にわたりまして学校生活に様々な制限が生じまして、子供たちの心や体に大きな負担がかかっている中、様々な我慢をしながら学校生活を送る子供たちのことを思いますと、本当に胸が痛むところもございます。我々大人にとってもかなり憂鬱な社会、この二年四か月であったと思います。
 また、感染対策の徹底と児童生徒の学びの保障の両立に全力を尽くしてくださった学校現場の先生方は、大変な御苦労をされておられます。よく聞きました。深く感謝を申し上げたいという、この点がございます。
 そして、御指摘のGIGAスクールの構想につきましては、一人一台端末を前倒しで整備することでICT教育が推進されたことが、一つのある面で成果であるというか、効果があったと思います。
 一方で、コロナ禍で生活環境の変化が一因となりまして、令和二年度におけます小中高等学校からの報告にあった自殺した児童生徒数は、調査開始以降、過去最高となりました。四百十五人と聞いております。そして、コロナ前と比較しまして、小中学校の男女共に体力が大きく、著しく低下したという、その結果も出ております。
 こうした結果を踏まえて、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーさんの配置の充実やSNS等を活用した相談体制の整備の推進であるとか、自殺予防教育の推進、この問題はこの委員会でも議論が随分されました。また、コロナ禍でも運動好きの子供たちを増やしながら体力向上に成果を上げている学校につきましても、好事例も周知をするなど、いろいろなことを努めているところでございました。
 文部科学省としては、コロナの影響が長期にわたる中、子供たちへの影響が長期にわたる可能性も考慮し、感染対策を講じながら、充実した学校活動が行われるように、引き続き取り組んでいきたいと思っております。
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笠浩史#28
○笠委員 今大臣おっしゃったように、確かに、このコロナ禍の中で自殺する子供たちの数、あるいは不登校の数も、これも増えているというような、これはやはりいろいろな背景があると思います。特にまた、そういった中で、子供たちは、あるいは学校の先生もそうですけれども、特に、一斉休業された際には、保護者の方々のいろいろなストレスや負担というものも、他方、やはりこういった面もいろいろな影響が出ているわけですけれども。
 是非、今政府の方でもようやく検証が全体として進められています、これまでのコロナ対応、対策について。少し、この教育の分野あるいは子供たちの学びという観点から、様々、今大臣おっしゃったような問題をしっかりここで一度文科省としてもやはり検証、総括をして、またこういうウイルスとの戦いというのは、形を変えて直面する可能性というのは近い将来ある可能性の方が私は高いと思うので、そういったときに生かしていけるような形で、第三者の方にも加わっていただいて検証をやはり行っていただきたい。そのことを大臣にお願いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
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末松信介#29
○末松国務大臣 お答え申し上げます。
 今先生から検証されるべしというお話をいただきまして、実は、新型コロナ感染症に関する政府のこれまでの対応について意見を求めるために、内閣官房に有識者会議が設置されて、先月より議論を開始していることは先生御承知のとおりだと思います。
 それで、文部科学省では、新型コロナ対策に関しまして、これまで、内閣官房コロナ室と緊密に連携しながら、学校における新型コロナ対策のための衛生管理マニュアルの作成や通知の発出であるとか、大学拠点接種を始めとするワクチン接種の促進など、感染拡大の防止と学びの保障の両立に向けた取組を全力で進めてまいりました。
 ただ、こうした取組というのは、ワクチン一つ取りましても、先生、政府の一つの本部の連携の中でございますので、文部省独自に第三者機関に求めて検証していくということは、まだそこまでは実は考えておりませんけれども、内部におきましては、振り返りがしっかりできるように、蓄積があってこその今の文科省の対応がございます。十分でないかもしれませんけれども、対処しております。そのことを大切にしながら、検証は内部できちっと進めていきたいというふうに、今のところそういうふうに考えているところでございます。
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