内閣委員会

2005-04-15 衆議院 全62発言

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会議録情報#0
平成十七年四月十五日(金曜日)
    午前九時十分開議
 出席委員
   委員長 松下 忠洋君
   理事 木村 隆秀君 理事 河本 三郎君
   理事 増田 敏男君 理事 山本  拓君
   理事 宇佐美 登君 理事 須藤  浩君
   理事 玉置 一弥君 理事 田端 正広君
      大村 秀章君    川上 義博君
      木村  勉君    北川 知克君
      佐藤 剛男君    桜井 郁三君
      西村 康稔君    萩野 浩基君
      早川 忠孝君    原田 令嗣君
      宮澤 洋一君    小宮山洋子君
      今野  東君    篠原  孝君
      島田  久君    永田 寿康君
      計屋 圭宏君    藤田 幸久君
      牧野 聖修君    村井 宗明君
      太田 昭宏君    吉井 英勝君
    …………………………………
   議員           小坂 憲次君
   議員           宮腰 光寛君
   議員           白保 台一君
   議員           西川 京子君
   議員           後藤田正純君
   内閣府大臣政務官     木村  勉君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房審議官)           高橋 直人君
   政府参考人
   (水産庁漁政部長)    武本 俊彦君
   政府参考人
   (水産庁増殖推進部長)  井貫 晴介君
   内閣委員会専門員     高木 孝雄君
    —————————————
委員の異動
四月十五日
 辞任         補欠選任
  江渡 聡徳君     北川 知克君
  土屋 品子君     原田 令嗣君
  石毛えい子君     篠原  孝君
  市村浩一郎君     計屋 圭宏君
  藤田 一枝君     村井 宗明君
同日
 辞任         補欠選任
  北川 知克君     江渡 聡徳君
  原田 令嗣君     土屋 品子君
  篠原  孝君     石毛えい子君
  計屋 圭宏君     永田 寿康君
  村井 宗明君     藤田 一枝君
同日
 辞任         補欠選任
  永田 寿康君     市村浩一郎君
    —————————————
四月十三日
 戦時中の民間徴用者の遺骨収集に関する請願(阿部知子君紹介)(第八五一号)
 憲法改悪反対、九条を守ることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第八五二号)
 同(石井郁子君紹介)(第八五三号)
 同(穀田恵二君紹介)(第八五四号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第八五五号)
 同(志位和夫君紹介)(第八五六号)
 同(塩川鉄也君紹介)(第八五七号)
 同(高橋千鶴子君紹介)(第八五八号)
 同(山口富男君紹介)(第八五九号)
 同(吉井英勝君紹介)(第八六〇号)
 同(志位和夫君紹介)(第九一七号)
 憲法改悪反対に関する請願(山口富男君紹介)(第九一六号)
 憲法九条を変えないことに関する請願(山口富男君紹介)(第九六四号)
 全国戦災犠牲者の平和慰霊碑建立に関する請願(山本拓君紹介)(第九九〇号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 食育基本法案(小坂憲次君外五名提出、第百五十九回国会衆法第四九号)
     ————◇—————
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松下忠洋#1
○松下委員長 これより会議を開きます。
 第百五十九回国会、小坂憲次君外五名提出、食育基本法案を議題といたします。
 この際、お諮りいたします。
 本案審査のため、本日、政府参考人として農林水産省大臣官房審議官高橋直人君、水産庁漁政部長武本俊彦君及び増殖推進部長井貫晴介君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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松下忠洋#2
○松下委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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松下忠洋#3
○松下委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。今野東君。
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今野東#4
○今野委員 おはようございます。民主党の今野東でございます。
 食育基本法についての議論でありますが、私は、けさ、御飯に納豆をかけて、みそ汁、そしてたくあんという朝食をしてまいりましたが、提案者の皆さんは、けさはどんな食事をしていらしたんでしょうか。お一人ずつ短くお願いします。
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小坂憲次#5
○小坂議員 よろしくお願いいたします。
 けさは、アサリのみそ汁、これはたまたまアサリをいただいたものですからアサリのみそ汁と、それからじゃこをかけた地元の大根おろし、あとはノリと、それからつくだ煮がちょっと残っていたのでつくだ煮で、ささっと食べてまいりました。
 ふだんは、自民党の方の朝食が大体一週間のうち半分ちょっとだと思います。そのときは結構よくて、魚とみそ汁と生卵とノリ、それから漬物と理想的なバランスなんです。
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宮腰光寛#6
○宮腰議員 私もきょうは自由民主党の朝定食を食べてまいりました。御飯、みそ汁、生卵、それから焼き魚、それにちょっとしたサラダに、タケノコとコンニャクのあえ物という感じでありました。
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白保台一#7
○白保議員 通常ですと御飯とみそ汁を食べるんですけれども、きょうは党の朝の会合があったものですから、そこでおむすびを食べました。
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西
西川京子#8
○西川(京)議員 おはようございます。
 私もきょうは党の部会の朝食を食べてまいりましたので、宮腰先生と同じで、和食のほとんど理想的なあれでございました。
 公明党さんはおむすびを食べるんですね。よくわかりました。
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後藤田正純#9
○後藤田議員 私は、具だくさんのみそ汁、それとイチゴ入りのヨーグルトと、それに我が家は、すりゴマとあと納豆の粉を入れたオリジナルのミックスふりかけをヨーグルトにかけて食べました。
 以上です。
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今野東#10
○今野委員 それぞれ皆さん健康に気を使いながら食事をしていらっしゃる。多分、白保さんはおにぎりだけだから、昼はそれじゃこうしようかというぐあいに自分で食の管理というのはしていらっしゃると思うんですね。
 このように、食というのはそれぞれの人に与えられた権利であると私は思っておりまして、そういう観点からこの食育基本法を読ませていただくと、これまでの議論の中でもありましたけれども、それぞれの食に関して、生産するところから消費をする、食するところまで、何かいろいろな本来求めるべき形が壊れてきているという認識はみんな共通していることだろうと思うんですね。なので、なおのこと、この食育基本法を読んでいきますと、なるほどな、そうだなと思うことの連続であります。大事なことだらけです。
 しかし、だからといって、法律として国民の食について定めるということになると、これは余計なことなんじゃないかなというふうに思うわけであります。
 この前文を見てみますと、二ページのところ、
  一方、社会経済情勢がめまぐるしく変化し、日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」の大切さを忘れがちである。国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題に加え、新たな「食」の安全上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生じており、「食」に関する情報が社会に氾濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、「食」の安全の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる日本の「食」が失われる危機にある。
と。これは全く私もこのような状況であるということは同感なんですが、では、こういう社会になってしまった責任というのはどこにあるというふうにお考えでしょうか。
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小坂憲次#11
○小坂議員 お答え申し上げます。
 いろいろな原因があると思いますが、一つは戦争に負けた。占領政策もありますが、その後、大変貧しい食生活の中から、しかしながら、日本型の、穀物中心のアジア型と油脂分の多い西洋型の中間のような、バランスのとれた日本食というのが形成されてきたと思うんですが、そういう意味からすれば、一つは原因はそういったところにもある。
 しかし、一番の原因は我々自身だろうと思います。忙しがって朝ぐらい抜いた方がいいんじゃないか、あるいはむしろそれがダイエットにいいんだという自分勝手な理論で自分の食生活を変えてきたということが、今日、生活習慣病あるいは過度の痩身志向というような言葉で表現されていますが、カロリー計算ばかりで栄養バランスを考えない食事、こういったものをつくり出してしまった、そういう意味では私たち自身にも大きな責任がある、このように考えております。
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今野東#12
○今野委員 私は、こういう原因は、もちろん今おっしゃったようなこともあると思いますけれども、やはり経済効率だけを優先してきた社会が、余りにも、食を生産する場所と家庭の食、それぞれの食というのを分断してしまったというところに原因があるのではないかと思っているわけです。
 これは、むしろ社会的な病理で、これをどうするかということを私たちは国民の代表として議論をしなければいけないということが大事なのではないかというふうに思って、そこのところをちゃんと認識しないと誤った方向に行ってしまう。表面的にあらわれてきたところだけ対処しよう、結果に対処しようということでは、これは本来の国民の利益を追求するということにはならないのではないかというふうに思っているわけです。
 この中に、今読み上げたところの左の方に「食料自給率の向上に寄与することが期待されている。」というふうにあるんですけれども、これは、一日として欠かせない一億二千六百万人の日本人の食糧は何人の生産者によって支えられているんでしょうか。例えば、農業従事者の方はどれぐらいいらっしゃるんでしょうか。
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後藤田正純#13
○後藤田議員 お答え申し上げます。
 今、農業就業者数は平成十六年で三百六十二万人となっております。昭和三十五年の千四百五十万人と比べますと大変な減少でございます。しかしながら、その中身につきましても、やはり農業形態の形も、昭和三十五年から比較しますと大変変化をしておりますので、その点については、自給率向上におきましても農業構造の改善というものは必要だ、そういうふうに考えております。
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今野東#14
○今野委員 農業従事者の方、おっしゃるようにおおよそ三百六十万人おられるわけですが、漁業をなりわいとしている人は二十四万人。大体四百万人に満たない人々が一億二千六百万人の国民の食糧の、自給率は今四割ですから、四割を支えているわけですね。
 しかも、四百万人の食のつくり手の六七%、つまり、三人に二人は六十歳以上の人々であります。二人に一人は六十五歳以上の高齢者です。日本の食は高齢者によって支えられていると言ってもいい状態です。自給力はまさに崩壊の危機にあるという状況です。
 一九九四年の農業人口、四百四十万人、十年後、二〇〇三年には三百六十八万人と、七十二万人も離農しています。恐らく十年後には、このままいきますと百万人以上の離農者があるのではないかと想像できるわけです。
 食糧というのは土を耕して種をまくところから始まるわけですが、一体だれが種をまくのか。ここの議論をしないで、どのようにして食糧自給率を高めていくんだろうというふうに思うわけですけれども、これについてどういうふうにお考えでしょうか。
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後藤田正純#15
○後藤田議員 お答え申し上げます。
 今野先生おっしゃるとおり、農業従事者のみならず、漁業そしてまた林業におきましても高齢化が進んでおりまして、そういう意味では、農林水産業の担い手につきましては大変な危機感を持っておるところでございます。
 その中でも、農業におきましては、先生おっしゃるとおり、農業就業人口が減ってはおりますが、その中でいかに効率的な、大規模な農業をするかということで、政府におきましても、食料・農業・農村基本法を改正しながら、効率を上げていこう、そして同時に、若い方々が農業に関心を持つようにしよう。そのためにも、所得をきちんと確保できるような農業をやっていくべきではないか。
 その中で、我々の自民党の中でも、また政府におきましても、減反政策につきまして、米政策大綱ということで大きな転換をいたしたところでございまして、今までのようなばらまき等々ではなくて、本当に農業をやっていこう、本当に農業によって食べていこう、農業を産業としよう、そういう方々に対してきちんと評価するような政策をこれからやっていかなくてはいけない、そのように思っております。
 加えまして、自給率を上げるためには食生活を変えていく、変えていくといっても、いわゆる健康な生活を基本とした食生活に変えていくということでございまして、昭和三十年代に比べまして、今の食生活は大きな変化がございます。
 英国におきまして、イギリス、今野先生も行ったことがあると思いますけれども、飯がまずい。しかしながら、イギリスの場合は何十年たっても余り食卓が変わらないというようなこともございます。
 そういう点におきまして、日本は大きく食生活の変化、肉食になっていったということも自給率が下がった大きな原因だと思っておりますので、肉が悪いというわけではございませんが、健康な生活をするための食を改めて考えていくという両面が必要だと思っております。
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今野東#16
○今野委員 これまで農業政策がばらまきであったという反省が若干見られました。
 さっき私がお話をしましたように、今、農業も漁業も、その生産者の方々の人口というのは、二人に一人が六十五歳以上でありまして、そういうところから見ていきますと、この十一条の二ですが、「農林漁業者及び農林漁業に関する団体は、農林漁業に関する体験活動等が食に関する国民の関心及び理解を増進する上で重要な意義を有することにかんがみ、」云々とあって、「教育関係者等と相互に連携して食育の推進に関する活動を行うよう努めるものとする。」というふうにあるんですが、これは具体的にどういうことをイメージしたらいいんでしょうか。
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後藤田正純#17
○後藤田議員 お答え申し上げます。
 これにつきましては、都市と農村の交流ということも含めまして、また、消費者が農業現場を詳しく知るということも含めまして、水田での田植えだとか稲刈り、またとれた米を使ってのもちつき体験だとか、また地域特産の野菜や果実の栽培、加工、収穫体験、また酪農教育ファームでの乳搾りやバターづくりの体験、また山林に入っての山菜とり、またはカキの養殖や魚のつかみ取り、さまざま、いろいろな体験をすることによって、消費者と農林漁業者をつなげていくというような目的でございます。
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今野東#18
○今野委員 おっしゃるようなことを腰を曲げて一生懸命に畑や田んぼを耕している人たちに要求するのは、これは無理です。農業生産者の人口をもっとよく見てからこのところを考えないと、だから、そこのところの方がもっと先なんじゃないんですかということを言っているわけです。
 昭和三十年代まで、食に関する教育は家庭内で当たり前に行われておりました。そういう生産の現場にわざわざ行って、そういうことをしなくとも、家庭の中で生産者の姿が見え、料理をしている家族の姿が見えていて、自然に食育というのはできていたと私は思います。
 高度経済成長以後、つくる食事から買う食事になってしまって、経済効率優先の社会が食育どころか食そのものを解体してしまったわけです。つくる食事から買う食事、つまり他人任せの食事、外部依存の食卓になってしまったわけですね。
 そこから、食に対するさまざまな不安というのが今度は私たちの間にあらわれてきているわけなんですけれども、私たちの食卓は、これはある調査によりますと、外食三〇%、調理済み食品、加工食品が五〇%、自分で調理するために購入する食材費というのは二〇%という数字もあります。
 生命と生存の土台を他者や外部にゆだねてしまっている状態の中で、私たちは、介護を家庭の外に出しました。今、食育も外に出そうとしています。それでは、一体家庭は何をするんでしょう、家庭はどういう役割をしたらいいんでしょうか。
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西
西川京子#19
○西川(京)議員 今、今野議員のおっしゃること、大変同感する部分があります。
 言うなれば、この高度経済成長の流れとともに日本人の生き方そのものが変わってきたと思います。それにつれて女性の生き方も変わってきたと思います。私は、女性の職場進出は大いに結構だと思っている人間です。ただし、そういう現象の中で、女性が家庭の中で今までさまざまに担ってきたものが物理的にできにくくなってきた状況というのがあります。
 そういう中で、本来は、人間の生き方、人間がこの世に生まれて、生んでもらって、あるいはそういう親に育てられて、子供を育てるのは当たり前の人間の姿。そして、自分を育ててくれた親が動けなくなったら、子供は当然の姿として親の面倒を見る、それは当たり前だったわけです。それが当たり前にできにくくなった社会であるということは、現実に確かにそのとおりだと思うんですね。しかし、だからといって、では、すべてそれを社会化していいのかということになると、私はちょっと疑問を感じております。
 本来は、やはりあくまでも個人の、人間としての義務として、子育て、親の面倒、それは個人の段階ですべきでしょう。しかし、いろいろな状況の中でそれが困難な方々への補助として、社会的に介護制度もでき、保育園整備もでき、それがいわゆる公の立場だと思います。
 こういうことで、要するに、自助努力、そして公助、官の方のあれ、それともう一つ、共助という考え方があると思うんですね。お互いにそれぞれできることを、例えば介護保険のように、お金を出し合ってみんなで支え合っていこう、そういうシステムの中で今の姿があるわけでして、本来は当然、家庭が子育ても親の面倒も見る、私は基本はそういう考え方が必要だ、そういうふうに思っております。
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今野東#20
○今野委員 この食育基本法を見ていると、そこのところが家庭ではなかなかできないから、子供への食育を国や地方公共団体がある程度その枠を決めてやるんだという意気込みを感じるわけなんですけれども、学校給食法がありながら国や地方公共団体が食育をやろうということは、学校給食法ではだめなんだろうかということなわけですね。
 質疑時間が終了してしまったので、これは質問ではなくて、私の意見を述べて終わりにしたいと思いますが、私の子供のころというのは、昭和三十年代、まさに地産地消でした。
 私は、宮城県の塩竈というところで生まれまして、魚の水揚げをする漁師の姿がそこにあって、魚を料理する母の姿があり、そしてそれをみんなで食う、家族で食うという姿があったわけです。学校から帰ると、農家のおばちゃんがリヤカーを引いて野菜を売りに来ていました。キュウリは曲がっていてもおいしかったし、トマトは、少々形が悪くとも、味が濃くて本当においしいものでした。今あのトマトを食べたいと思っても、そういうトマトはもうありません。ふぞろいの野菜は食材として評価されなくなってしまいました。
 これは、さまざまな流通の問題もありますが、昭和四十一年に野菜出荷安定法が制定されて、そして特定の産地が指定されて、そこから段ボールに入れられて、その段ボールに合った野菜でなければ食材としてはじかれてしまうという現実があるわけです。
 私は、だから、こういうふうに何か枠をはめて、こうあらねばならないということよりも、国民の皆さんが、なぜこうなったんだろうということを考えて、そして自分たちのために、また子供たちのために、食育、食事について考えていくというのが本来の姿ではないかと思います。
 生産の現場も、それから流通も、食の行為そのものも、すべてが狂ってしまっている、根腐れを起こしている。この根腐れを起こして元気のない植物を見て、何だか元気がないからこれは突っかい棒を立ててやろうじゃないかというのが食育基本法じゃないかと私は思うんです。本来の生きる活力を失いつつある社会をどうするかという議論は大いにすべきだと思いますけれども、突っかい棒的な政策は、私は、活力の復活には役立たないと思います。
 以上、終わります。ありがとうございました。
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松下忠洋#21
○松下委員長 次に、篠原孝君。
 質疑時間が限られていますので、簡潔明快に、ピンポイントでやりとりをお願いいたします。双方にお願いします。
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篠原孝#22
○篠原委員 民主党の篠原でございます。
 今、委員長の御指摘のとおり、十八分しかございませんので、七問、時間がよくわからなくて七問ほどやったんですが、これはとてもすべてお答えいただくわけにはいきませんので、少々省きます。
 それで、まずお願いですけれども、きょう、答弁者を指定していただいたんですが、こちらからもリクエストで、三番は小坂さんに前向きに答えていただきたい。五番は、また違った意味で、西川さんに前向きに答えていただきたいので、ほかの方がお答えいただくのはいいんですが、ぜひそのようにお願いしたいと思います。
 それで、一番は抽象論なので省かせていただきます。それで、二番目の方からスタートさせていただきます。
 食が乱れているのは、いろいろなところで見られているんだろうと思いますけれども、家庭がだめだというのもあると思います。家庭が、奥さんというか、みんな料理をきちんとやらなくなったとかいうのがあるんでしょうけれども、学校給食が及ぼした影響というのも多大なものがあるんじゃないかと思います。パンだ、脱脂粉乳だとアメリカの余剰農産物を押しつけられたというのを島田委員が先日指摘していたと思いますけれども、無国籍になってしまった。
 この学校給食が日本の風土と隔絶したような食生活に堕してきたことが一つの問題だと思うんですが、そのような反省というのはこの法案に盛り込まれておるんでしょうか。
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白保台一#23
○白保議員 学校給食は、子供たちに栄養バランスのとれた望ましい食習慣をつけさせるために行っている。それからまた、準備や片づけなどの作業を通じて、協同、協調のそういう精神を身につけさせ、教育的な意義も含めているわけでありまして、それに加えて、地域の食材等も入れてやっておるわけでございます。本法は、そういった基本的なものをきっちりとやっていこうということでありまして、その辺はしっかりと踏まえている、こういうことであります。
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篠原孝#24
○篠原委員 踏まえてやっておられるということなんですが、ちょっと、資料を皆さんのところにお配りしてありますので見ていただきたいんですが、食育の必要性、私は食育は絶対必要だと思います。
 それで、これは二十年ぐらい前から言われておるんですが、これはごらんになったことはありますでしょうか。
 食育の必要性、ゆがんだ食生活というのを「お母さんは休め、母危篤」という。これは男女共同参画の皆さんから怒られるかもしれませんけれども、どうも、オムレツ、カレーライスと、ばっと見ますと、洋食、簡便化で、日本食はカレーライスと焼き飯と目玉焼きぐらいですね。
 これに対して、望ましい食生活の方、こっちは余り知られていないんですが、「お母さん大好き・ママすてき」と、おから煮やかば焼きとか芋料理とか、これは長生きできるようなものばかりですね。それから、「孫は優しい」、この下に、祖父母は健康、長生きというのが続くんだろうと思いますけれども、こういう食生活がいいんだというのがあるわけです。
 しかし、本法案に、教育関係者、それから食品産業関係者とかありますけれども、僕は、もう一つ問題なのは、次のページを見ていただきたいんですが、日本のテレビ番組でございます。
 テレビ番組を見ますと、外国人が日本に来てびっくり仰天するテレビ番組がいっぱいあるわけですね。暴力、セックス場面がこんなに多いのはないんです。これは規制していいんだろうと思うんです、NHKに何か変な圧力をかけるのはよくないんだろうと僕は思いますけれども、ああいうのは。しかし、例えば、いろいろ共通なので、昼メロなんかはどこの国にもあるはずなんです。ソープオペラとアメリカでは呼ばれています。ソープオペラというのは、宣伝が石けん会社だからですね。
 しかし、料理番組、こんなにはんらんしているんです。見ていただきたいんですが、皆さん見ておられるかどうか、忙しくて見ておられないかもしれませんけれども、結構あるんですね。
 それに対して、その下を見ていただきたいんですが、これはちょっと、昔からわかっていたんですが、インターネットで調べられるようになって精緻に調べたんです、ただ、私の記憶によるところが多いんですが。
 いろいろな職業の人がテレビに出てくるんです。いろいろな場面が出てくるんですが、ドラマに農業、農村が出てくるのは本当に少ないんです。皆さん、覚えておられますかね。こんなに少ない国は、またないんですね。
 その下、私の年が知れてしまうんですが、私なんかは、テレビの初期、テレビにかじりついていました。力道山とかああいうのを見て育ったんですが、そのときに番組は何かというと、「名犬ラッシー」「名犬リンチンチン」、犬ばかりで済みませんけれども、「ライフルマン」「ララミー牧場」「ローハイド」と、アメリカの健全な農民像を見て育ったんです。もしかしたら、私の価値観の中にはカウボーイ精神があるかもしれないんですね。よくわかりません。植えつけられたものはその後もなかなか抜けないということですね。
 そういう点からすると、テレビで生産現場が全然映っていないんですよ。これが問題で、ですから、食育の必要性というのを言っていますけれども、やはり私は、農業の場面というのが必要で、食農教育というのを一緒にぜひ言っていただきたいんです。
 それで、こういう点からすると、私は、テレビにきちんと、こんな俗悪番組ばかりつくっていないで、食べ物の番組をやるんだったら生産現場もたまには、まあ三分間ぐらい流せというのは、こういうのは圧力でも何でもないと思うんです。
 これをぜひしていただきたいので、なぜこれを小坂さんにというのはおわかりいただけるかと思います。初の総務副大臣をやっておられまして、その辺に影響力があると思うので、この点は小坂さんにお答えいただきたいと思います。
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小坂憲次#25
○小坂議員 御指名をいただきましてありがとうございます。
 篠原先生の御指摘ではございますが、私もテレビ番組を見ていろいろな感想を持つことはあります。そういったものは一般の投書欄とか意見では述べたいと思いますが、政治家の立場で番組をこうしろああしろというのはなかなか言いにくい。これを言いますと、今、圧力にはならないと思うとおっしゃったけれども、やはり圧力に感じられるかもしれません。
 したがって、御指摘の点は私も同感でございます。もっと農業の生産現場、そして若い人が農業で頑張っている、こういう姿を見せていただいて、そして、おれもああいうふうにやってみたいとか、そういうふうになることを私ども期待しているんですね。
 そして、そもそも、食というものについて私どもは教育をしようなんて思っているわけじゃないんです。私どもは、人間が人間として生きる力をまたみんなで取り戻そうじゃないですか、そういう呼びかけの一つとして、基本法という枠組みの中で提案をさせていただいた。
 そもそも、食というものは、人が良いと書くわけですね。ですから、人に良いものが食なんですよ。だから、余り栄養面で偏ったり、バランスを欠いたようなもの、医食同源と言われるように、食べることが自分の健康を増進するような、正しい食生活は薬膳効果をもたらすというようなこともありますから、そういった意味の食というものを進めたくて、この食育というものを、全体的な、文化の面、いろいろな環境の面、すべてから進めたいということで今回提案をしているわけですが、今の御指摘からいえば、そういったあらゆる面のことを番組にして、そして伝えていただければ、この食育基本法というものの精神もより早く皆さんに理解いただけるんじゃないかなと期待をしているところでございます。
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篠原孝#26
○篠原委員 ぜひ、そのようにしていただきたいと思います。
 それから、先ほどの延長線上にあるんですけれども、やはり食の乱れというのは食べる方ばかりになっちゃっているわけですね。
 皆さんも、いろいろな極端な例を御存じだと思いますけれども、四本足の鶏というのを、いっぱい、三分の一ぐらい幼稚園児がかく。イチゴが土の上からぴょこんと出ている、イチゴが大好きで。そういうことを平気でかいて、それで信じている。それから、豚肉のとれる畑に連れていってと言う。あの豚の肉だと言うと食べなくなるとか、そういう話もあるわけですね。
 こういうのは、やはり生産現場とかけ離れている、見る機会がないということが食の乱れの大きな原因になっているような気がするんですが、この点についてはこの法案でどのように推進していくか。例えば農業体験ですね、そういったようなことをどの程度織り込まれているんでしょうか。
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後藤田正純#27
○後藤田議員 お答え申し上げます。
 先ほどの今野先生の御質問にもありましたとおり、その中で御指摘を受けた箇所だと思います。繰り返しになりますけれども、先生おっしゃるとおり、現場と食、農業の現場と消費者、生活者がつながっていくということは大変重要でございますので、食農教育という分野につきましては、大変重要な点でございますが、今回の食育というものの中に含まれているということを簡潔に申し上げたいと思います。
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篠原孝#28
○篠原委員 それでは、その含まれている部分を積極的にぜひ推進していただきたいと思います。
 それから次に、この基本法ですけれども、基本法の性格というのは、先ほど今野委員が質問されましたけれども、これは大事なことですし、そんな介入すべきじゃないというのはあるんですが、できたらやはり実効性を相当持たせたい。
 食料・農業・農村基本法というのができました。基本法の性格的に、性格上しようがないんですが、できたときに役割が終わるという部分もあるわけです、やっていこうというのですね。しかし、食料・農業・農村基本法は一つ大事なものが残されています。何かというと、計画です。その計画の中にはだらだらだらだら文章がある、あれはだれも余り見ないんじゃないかと思います。
 しかし、その中で非常にさん然と輝いてみんなが関心を持ったのは何かというと、自給率目標です。松下委員長なんかもそれで大変御苦労されたと思います。四〇%を四五%にする、残念ながら五年たって一%も上がっていないので、十年先に先送りというだらしないことをしているわけですけれども。
 この法案を見ますと、やはり計画が輝いてくるんじゃないかと思います。都道府県の計画、市町村の計画ですね、推進計画。その中に地産地消が入ってきて、地元の食材率がどのぐらいかと、学校給食ですね、公的なところから直していかなければいけないと思いますけれども、そこのところにそういったものをきちんと織り込むことをお考えでしょうか。
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西
西川京子#29
○西川(京)議員 学校給食の評価は確かにいろいろあると思います。子供の体力向上その他、一定の評価はありますが、片一方で、パン食導入などによって、日本の伝統的な食生活というものが子供たちの小さいときになかなか、舌をそういうものにならしてしまった、こういういろいろなこともありますし、食べ方の問題、マナー、文化その他、大いに考えるべきところは今後あると思っています。
 その中で、今回、この食育基本法の中で、市町村農産物を、地産地消という概念から、なるべくもうちょっと入れようということをうたっております。具体的には、第十八条において、市町村は、国の食育推進会議が作成する食育推進基本計画や都道府県推進計画を基本として、市町村食育推進計画を作成するよう努めることとされているということで、ここにおいては具体的な数値目標はまだ出ておりませんが、これは今後一層推進する、そういうことに努めたいと思っております。
 そして、現在、学校給食、公立の小中学校の学校給食実施校及びその調理場を対象にいたしまして、五日間で学校給食に使用した食材数のうち都道府県内の食材を活用している割合について調査をしております。その中で、全国平均で、平成十四年度は二〇%、平成十五年は二一%と、わずかでございますが、少しずつふやしていく、そういう方向で努力を大いにこれからしていきたいと思っております。
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