青少年問題に関する特別委員会

2014-05-22 衆議院 全105発言

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会議録情報#0
平成二十六年五月二十二日(木曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 遠藤 利明君
   理事 鈴木 淳司君 理事 とかしきなおみ君
   理事 中根 一幸君 理事 永岡 桂子君
   理事 山本ともひろ君 理事 中根 康浩君
   理事 坂本祐之輔君 理事 稲津  久君
      青山 周平君    赤枝 恒雄君
      秋元  司君    岩田 和親君
      熊田 裕通君    小林 茂樹君
      新開 裕司君    田畑 裕明君
      中谷 真一君    藤井比早之君
      堀内 詔子君    宮川 典子君
      大西 健介君    柚木 道義君
      遠藤  敬君    鈴木  望君
      佐藤 英道君    佐藤 正夫君
      青柳陽一郎君
    …………………………………
   参考人
   (全国webカウンセリング協議会理事長)     安川 雅史君
   参考人
   (千葉大学教育学部教授) 藤川 大祐君
   参考人
   (前刈谷市児童生徒愛護会委員長(愛知県刈谷市立雁が音中学校校長))    大橋普支俊君
   参考人
   (デジタルアーツ株式会社代表取締役社長)     道具登志夫君
   衆議院調査局第一特別調査室長           本多  満君
    —————————————
委員の異動
五月二十二日
 辞任         補欠選任
  田畑 裕明君     中谷 真一君
  堀内 詔子君     藤井比早之君
  宮川 典子君     青山 周平君
  菊田真紀子君     大西 健介君
同日
 辞任         補欠選任
  青山 周平君     宮川 典子君
  中谷 真一君     田畑 裕明君
  藤井比早之君     堀内 詔子君
  大西 健介君     菊田真紀子君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 青少年問題に関する件(青少年とインターネットをめぐる諸問題)
     ————◇—————
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遠藤利明#1
○遠藤委員長 これより会議を開きます。
 青少年問題に関する件、特に青少年とインターネットをめぐる諸問題について調査を進めます。
 本日は、参考人として、全国webカウンセリング協議会理事長安川雅史君、千葉大学教育学部教授藤川大祐君、前刈谷市児童生徒愛護会委員長・愛知県刈谷市立雁が音中学校校長大橋普支俊君及びデジタルアーツ株式会社代表取締役社長道具登志夫君、以上四名の方々に御出席をいただいております。
 この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。
 本日は、御多用のところ本委員会に御出席をいただきまして、大変ありがとうございます。参考人各位におかれましては、それぞれのお立場から忌憚のない御意見をお述べいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、議事の順序について申し上げます。
 まず、参考人各位からお一人十五分以内で御意見をお述べいただき、その後、委員からの質疑にお答えいただきたいと存じます。
 なお、念のため申し上げますが、御発言の際はその都度委員長の許可を得て御発言くださいますようお願い申し上げます。また、参考人から委員に対して質疑をすることはできないことになっておりますので、御了承ください。
 それでは、まず安川参考人にお願いいたします。
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安川雅史#2
○安川参考人 安川です。よろしくお願いします。
 昨年の九月まで、リベンジポルノの相談というのがほとんどなかったんですね。一カ月に一、二件でした。ところが、昨年、メディアとかでリベンジポルノという言葉が出始めてから、子どもたちが不安になって、まさか自分の画像が出回っていないだろうなと、画像検索とか名前検索をする子どもたちがふえ始めたんですね。それ以降、相談件数が、平均すると三十件弱の相談が来ています。単純に、十倍以上の相談が来ているという計算になります。
 ほとんどが未成年です。なぜ未成年の相談が多いのかというと、いろいろ話を聞いていくと、警察に相談できないというふうに言うんですね。これは、親にもないしょにしている、学校にもないしょにしていると。学校にばれると退学処分になるかもしれないし、親には、まさか自分の子どもがこんなことをしているなんて思われたくない、だから親にもないしょで何とかしたい、警察に言ってしまうと、それが公になってしまうのはまずいと。それで未成年の相談が多いんですね。
 これは、大体、子どもたちの相談に乗って、検索をかけると、素人の動画投稿サイトとか画像投稿サイトがあるんですが、そこにまず載っている。そこには名前も何も載っていない、画像しか載っていないんです。ところが、2ちゃんねるにリンクを張られて、そこにはその子の個人情報が書かれているんですが、それがまとめサイトに載って、その子の顔画像と個人情報が合わさってしまう。そうすると、その子の画像検索とか名前検索をかけると、それが出てきてしまうわけなんですね。それで慌ててしまう。
 昨年の末の相談で、こういうケースがありました。
 高校生の女の子です。この子は、クラスに彼氏がいたんですけれども、彼氏から一方的に下半身の画像が送られてきて、ねえ、俺のも送ったんだからおまえのも送ってよと。女の子は迷ったんだけれども、彼氏が浮気性なので、もし送らなくて浮気なんてされたらどうしよう、だから、慌てて、彼氏に言われるがままに上半身の画像を送った。さらには、その後、性行為の画像とかまで撮られていた。
 それで、彼氏が浮気しているのが発覚して、女の子は別れを切り出したんですね。別れた後です。男の子は、クラスにLINEの友達がいるんですが、LINEの友達に、女の子の裸の画像を回してしまったんですね。これはまだネットには流出していません。でも、それを、クラスの男の子から女の子が聞いたんですね、俺、おまえの裸の画像を持っているよと。女の子は不安になって、それ以降、学校に通わなくなったんですよ。
 最初は親には話さなかったんだけれども、親がしつこく聞いてきたので、こういうことがあったと話したんですね。お父さんの方が怒って学校の方に連絡をとって、先生は、LINEで回ったという男の子たち一人一人を呼んで話を聞いて、やっと一人の子がその画像を見せたんですね。その回した男の子は退学処分になったんですが、これはまだネットには流出していません。
 でも、先生に言わせれば、男の子たちは全員、その画像は削除したと言い張っているんですが、これがもし携帯の中に保存されていた場合、それがいつまたネットに流出するかわからない。その不安を持って、その女の子はずっとこれから生活していかなければならない。
 彼氏、彼女の関係といっても、今の子どもたちというのは、実際に会っての彼氏ではなくて、ネット上で彼氏とか彼女をつくるような子も多いんですね。特に、学校で余りなじめない子ども、余り学校に行かない、クラスの中では仲のいい友達がいない、でも、SNSの中では私のことをよくわかってくれる人がいる、ジャニーズ系のすごく格好いい人なんだよねと。もう女の子は妄想が膨らんでいって、そこでもそうですよ、男の子に言われるがまま画像を送ってしまった。
 その男の子というのが、北海道に住んでいる方だというんですね。今度会わないか、俺、休みがとれるからさと。女の子も、何とか会いたいんだけれども、北海道まで行くお金がない。そうすると、男の子から、一日で稼げる仕事があるから紹介するよと。女の子は、とにかく男の子に会いたかったので、言われるがまま仕事をした。ただ、その仕事というのが、男を紹介されて、男の相手をするという仕事です。
 一日でお金がたまりました。こんなにお金って稼げるんだね、これだけあれば北海道に行けるでしょうと。そうすると、男の方から、おまえの学校ってこういうことを認めているの、俺、おまえの学校の校長に、おまえが送ってくれた裸の画像とかを送るよ、おまえがやっていることを校長にばらすよ、いいのかと。女の子は不安定になってしまって、とにかくそれだけはやめて、お金は全部払うからと、男の子にお金を払ったんですね。それ以降も、男がしつこく、またこういう仕事をやってと。女の子は、それがどうしても嫌だったので、親には絶対に話したくなかったんだけれども、全部を話したんですね。
 男からもしつこく連絡が来る。それを全部無視していたんです。そうすると、今度は電話がかかってきて、お母さんがかわりに出ました。警察に通報しますよ、あなたのやっていることは犯罪ですよと。そうすると、警察に通報してもいいぞ、そのかわり、おまえの娘が送った画像をネットに流出させるからな、おまえの子どものやった画像を学校に提出するぞ、おまえの学校はどう判断するだろうな、しかも、おまえの子ども、ネットに流出すると、いろいろな男に見られるんだぞ、それに耐えられるのかと。
 そこから、逆におどしですよ、お金を幾ら用意できるかと。旦那さんは厳しい人だったみたいで、奥さんは旦那さんに内緒でお金を振り込んでしまったんですね。それ以降もお金の振り込みが続いている。
 このように、警察になかなか相談できないけれどもこちらの方に相談が来るケースというのは、すごく多いです。ほとんどの子どもは、警察には絶対に言いたくないと言い張ります。
 今、女性の事例を話したんですが、実は、相談が来るのは女性だけではありません。男性からの相談もあります。リベンジポルノというと、どうしても女性というふうな感じになるんですけれども、先月あった相談では、このようなケースでした。
 女の子の方から、どうしても別れたくないと。男の子は、その女の子と縁を切りたいという思いで、別れると言い出したんですね。その間、やはりいろいろな画像を撮り合っていたんですね。その男の子の画像を女の子はどうしたかというと、同性愛者が集まる掲示板に、男の子の下半身の画像とか顔画像とか、フルネームで名前を書いて、連絡先まで書いてしまったんですよ。
 男の子の電話に、卑わいなメールとか、下半身の画像がばんばん送られてきたり、エッチな言葉が書かれてきたり。男の子は耐え切れなくなって、何かある、何で俺のことをみんな知っているんだと。いろいろ調べていくと、そのような掲示板に自分の画像が載せられているし、個人情報も載せられている、何とかしてほしいということで、こちらの方に相談があって、協議会の方で対応しました。
 ほとんどのケースは、まず、こちら側で管理人の方に連絡をとります。明らかに未成年であるとか、個人情報がさらされているものに関しては、今はどこもすぐに対応はしてくれますね。ただ、中には、管理人といっても、放置していてほとんど忘れているようなものというのは、対応してくれないわけなんですよ。そのような場合は、プロバイダーの方にこちらの方から削除依頼を送ってという形になります。
 まだ拡散する前にほとんどは抑えられているので大丈夫ですけれども、これが、一度拡散してしまって海外のサーバーとかに行ってしまった場合は、なかなか対応し切れない。
 ただ、今の段階で、協議会の方に相談が来るケースというのは、ほとんどが拡散する前のケースなんですね。だから、何とかこちら側で対応できているという状態です。
 以上です。拍手
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遠藤利明#3
○遠藤委員長 ありがとうございました。
 次に、藤川参考人にお願いいたします。
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藤川大祐#4
○藤川参考人 おはようございます。千葉大学教育学部の藤川と申します。
 本日は、よろしくお願いいたします。
 お手元に、パワーポイントで作成した資料を配付していただいております。基本的に、その資料に沿ってお話を申し上げさせていただきます。
 私は、教育学の研究者でございます。教育方法学という、具体的な教育の方法を研究する研究者でございまして、いじめの問題でありますとか、メディアと教育にかかわる問題ですとか、そういった問題について研究をしております。
 特に、子どもとインターネット、あるいは子どもと携帯電話、こういった問題について、余り教育学者で研究している人が多くない中で、私は十数年ずっと研究をしておりまして、現在は、安心ネットづくり促進協議会という、民間で、青少年のインターネット利用環境をよくしていこうという多くの関係企業、有識者などが入っている団体でかかわらせていただくなど、各地で、PTAの会であるとか、あるいは教員研修であるとか、そういったところに伺いましてお話をしたりする活動をやらせていただいております。
 きょうは、そうした、一応この問題にかかわる有識者という立場から、特に法的な問題を中心に意見を申し述べさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 資料の二枚目でございますが、まず、青少年インターネット環境整備法について意見を述べさせていただきます。
 この法律は、二〇〇九年四月に施行されておりまして、現在の青少年とインターネットをめぐる問題についてさまざまな活動、取り組みを進めていく上での基本となっている法律でございます。
 まず、この法律は五年たっているんですが、基本理念であるところの、例えば、青少年が適切にインターネットを使えるような能力を育てることが大事だということであるとか、フィルタリングという有害環境に触れさせない仕組みを普及させることが重要であるとか、あるいは、民間における自主的かつ主体的な取り組みが大きな役割を担うのだというところ、こうした基本理念につきましては、その重要性は五年たった今でも変わらないということを申し上げておきたいと思います。
 私は、安心ネットづくり促進協議会というところで、さまざまなネット関係の企業の方々と意見を闘わせながら活動しておりますけれども、民間で自由闊達に議論をする中で、さまざまなアイデアが生まれ、いい教材をつくり、各地の啓発につなげる、そういう活動がかなり進んできたというふうに実感しております。恐らくこうしたことの成果は大きいものでありますので、この法律の理念というのは非常に重要であるということが、今でも申し上げられるのではないかと考えております。
 他方で、五年間というのは、インターネットにかかわる問題としては比較的長い期間でございまして、状況の変化もございます。幾つか、この法律では明記されていない課題が出てきているというふうにも感じております。
 まず、長時間のネット利用であるとかネット依存と言われる問題が、特に、昨今のスマートフォンの急速な普及によりまして、深刻化していると考えられます。各種調査を見ましても、従来型の携帯電話と比較いたしまして、スマートフォンの利用時間というのは非常に長いということがわかっております。
 こういったことが子どもたちの生活にどういう影響を与えるのかということは、インターネット環境整備法では明記されていませんけれども、検討していかなくてはいけない課題であろうというふうに考えております。
 また、フィルタリングに関してでございますが、この法律では、携帯電話のサービスにのみ提供義務が課されております。しかし、子どもたちは、ゲーム機であるとかタブレット端末であるとか音楽プレーヤーでもインターネットを使えるものがございますが、こういった端末を利用しているケースが多くなっております。
 これについては、ともすると、子どもがお小遣いでお店に行って購入して、親の知らない間に使うということもできてしまう状況がございます。保護者にしっかり監督してもらわなくてはいけないという観点からいたしますと、こうした携帯電話以外の機器について、保護者の知らない間に子どもが購入し利用できるという状況がよいのかどうかということについては、議論の必要があるのかなということを考えております。
 次に、スマートフォンの普及に関してなのですが、スマートフォンにおけるフィルタリングが何を指すのかというのがやや曖昧でございまして、携帯電話の回線を使わないで無線LANと言われる回線から利用できる場合、あるいは、アプリと言われますが、アプリケーションソフトウエアをインストールして利用する場合、こういった場合のフィルタリングが法的に義務なのかどうかが曖昧であるという課題もございます。
 もう一つ、サーバーの管理者にさまざまな義務が課されているのですが、アプリを利用してのコミュニケーションというものができておりまして、この場合、いわゆるサイトを利用しませんので、サーバーの管理者の義務というものがどこまで課されるのかがわからないといった課題がございます。
 こうしたところは、法の改正が必要かどうかについて私が意見を申し上げるものではございませんが、検討の必要があるところではないかということを申し上げたいと思います。
 次に、次の紙に参りまして、学校教育に関して、ネットいじめ等がございますので、私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。
 まず前提として、学習指導要領におきまして、現行の学習指導要領では、小学校、中学校、高等学校、全ての段階で情報モラル教育を重視するということが定められております。各地の学校でお話を伺っても、何らかの指導をしているという学校が大半でございまして、こうしたことは進んでいるということが前提です。
 また、いじめ防止対策推進法が昨年度成立いたしまして、各学校で、今、基本方針を立て、組織を設けていじめ防止対策に努めておりますが、その中でもネットいじめの対策が必要となっておりまして、これは法律に明記されておりますので、今後、各学校でのいじめ対策としてのネットの課題への対応が進んでいくだろうということが考えられます。
 このように、学校では対策が進んでいるのですが、他方で、状況の変化が非常に速いということがございまして、教材の普及が追いついていないということに若干懸念を抱いております。よい教材が、適切に、全国の教員の使いやすい形で普及する体制というものが今後さらに充実されていくことを期待しております。
 また、ネットいじめ対策については、学校のいじめ防止基本方針などに盛り込まれることが求められておりますが、まだこれは現状動いているところでございまして、十分な対策がとられているかどうかについては今後チェックをしていく必要があるというふうに考えております。
 なお、最近、アプリなどによるコミュニケーションで、仲間外れ、悪口といったいじめが起きていることが問題になっておりますが、こうしたことは、フィルタリングをかけるとか監視をするといった対応では防止が難しいということがございます。
 こういうものにつきましては、学校での予防的な教育、そして何かがあった場合の相談窓口の充実、こういったもので対応するしかないというふうに考えられます。特に、予防の教育の充実が今後さらに進む必要があるというふうに考えられます。
 また、長時間利用の問題につきましては、学校では十年以上前から「早寝早起き朝ごはん」運動というものが進んでおりまして、これがかなり効果を上げていて、子どもたちの生活時間の改善であるとか、朝食抜きの子どもが減るとかという成果が出ております。
 こういった取り組みの実績がございますので、こうした取り組みの成果を生かして、今後も子どもたちの生活習慣の改善に努めていくことが求められるということになろうかと思います。
 続きまして、福祉犯対策について意見を申し上げたいと思います。次の資料でございます。
 福祉犯と申しますのは、児童の福祉を害する犯罪ということでございまして、特に、インターネットの文脈におきましては、児童買春、淫行あるいは児童ポルノといった事柄に関する犯罪が福祉犯ということになります。
 こうした犯罪にインターネットが使われる、インターネットがきっかけとなって犯罪が起こるということがこの間ずっと問題になっておりまして、各府省庁の会議であるとかあるいは安心ネットづくり促進協議会において、こうした被害をどのように抑止するかということが、ずっと大きな課題でございました。
 そして、数年前までは、被害者数がかなり減る傾向が生じておりました。これは、フィルタリングの普及であるとか、各サイトでの監視、パトロールの充実であるとか、あるいは教育の充実、こういったものの成果が出てきたというふうに考えられます。
 しかしながら、昨今、スマートフォンが急速に普及しまして、新しい被害発生のルートが生じております。これは、特に通信アプリのID、IDというのは利用者を識別する記号でございますが、IDを交換する掲示板があたかも通信アプリ公式の掲示板であるかのようにして登場しておりまして、そうしたところでIDを交換することによって、不特定の異性が出会い、犯罪が生じるということが起きております。
 これは、実質的には出会い系サイトというふうに考えてもよいと思われます。つまり、児童買春等を喚起するような発言がたくさんなされていて削除もされないような掲示板がこうした犯罪につながっているわけですが、出会い系サイトの定義には一応当たらないということになっておりまして、規制ができておりません。いわば、脱法サイトというふうに申し上げていいのかなと思います。
 こうしたサイトに対する何らかの抑止というんでしょうか規制というんでしょうかができればいいのですが、出会い系サイトに実質なっているものについて何らかの注意喚起を行う、警告を行うといった仕組みがとれないものかということを、私としては考えたいところでございます。
 もう一つ、違う観点から申し上げますと、被害児童の側、これは児童買春の被害者とか淫行の被害者でございますが、こうした子どもたちというのは、みずから進んで加害者と出会っておりまして、被害者ではあるのですが、その犯罪を起こすきっかけをつくっている側でもあるわけです。
 こういった子どもたちの側には、貧困とか非行とか、そういったものがかなり色濃くございまして、家出中という方も多いんですね。ということは、ネットだけの問題ではなくて、非行対策とか児童福祉対策とか、そういった観点からの検討も必要ではないか、こういったことについてもっともっと幅広い視野での検討が必要ではないかということを考えております。
 次に、フィルタリングに関してなんですが、この福祉犯対策におきまして、フィルタリングは、スマートフォンの普及以降も非常に有効でございます。問題ある脱法サイトのようなものにつきましては、フィルタリングをかければアクセスができませんので、こうした犯罪を抑止することができます。
 実際に犯罪被害に遭った方の状況を見ても、九十数%が、フィルタリングなしで携帯電話を使っております。実際使っているお子さんというのは半分ぐらいはいますので、被害者の中でのフィルタリングの非使用率は非常に高いということがわかるかと思います。
 フィルタリングの推進を今後も図っていく必要がございます。
 また、今後、ゲーム機あるいはスマートフォンのアプリといった、新しい手段でもってこうした犯罪が生じてくる可能性が懸念されます。こうしたことについても、関係の企業等と連携をして予防に努めなくてはいけないということを申し上げておきます。
 最後に、リベンジポルノ対策について意見を申し上げておきます。
 リベンジポルノという問題に関しては、昨今、大変問題になっているところでございます。これは、当然ながら、異性との交遊などをする中で、容易に写真が撮れるということがございますし、そういったものを広く発信することも容易であるという環境の変化がもたらしたものだというふうに考えられます。当然、これは大きな問題でございますので、何らかの対応が必要であろうと考えられます。
 ただ、基本的には、現行の法律でもかなりの対応はできるというふうに考えられますので、問題が生じた場合には現行の法律での対応、そして予防的には教育をするということになるのかと思います。
 しかしながら、若干問題もございまして、例えば、写真が広がるなんということについて、最初に撮影した者はともかく、二次的に広げた者、二次的に利用した者については、それを抑止することは非常に難しいということがございます。ですので、そういったものについて抑止する何らかの仕組みというものも検討されていいのではないかと考えられます。
 こういったことを考えまして、例えばリベンジポルノ規制法というような法律がつくられることの意義はどうかということを考えてみました。
 これにつきましては、ストーカー規制法というのが非常に大きな参考になるかなと考えております。リベンジポルノ規制法のような法律が仮にできましたら、そのアナウンス効果というんでしょうか、そういう法律ができたということでこの問題についての関心が高まり、抑止に努めるとか、あるいは被害が起きても早く相談するとか、そういった動きにつながっていくことが期待できます。
 法律的にリベンジポルノをどう定義するかというのは難しいのですが、資料に書かせていただきましたように、一定の目的、行為の目的を定めて、復讐のような目的で写真等を公開するというようなことで定めれば、対応は可能ではないかというふうに考えられます。
 その他、公開されたときに早目に削除ができるような仕組みをつくるなどということも、検討の余地はあるのかなというふうに考えられます。
 なお、海外のサーバー等もございますので、諸外国と連携した対応も当然求められるということも申し添えておきたいと思います。
 このように、現行法でもある程度の対応ができる問題が多いのですが、さらにこういった問題について議論を重ねて、さまざまな知恵を出し合って対策を進めていくことが重要であるというふうに考えております。
 とりあえず、私の意見は以上でございます。ありがとうございました。拍手
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遠藤利明#5
○遠藤委員長 ありがとうございました。
 次に、大橋参考人にお願いいたします。
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大橋普支俊#6
○大橋参考人 皆さん、おはようございます。私は、前刈谷市児童生徒愛護会委員長でありまして、現在、刈谷市立雁が音中学校の校長をしております大橋普支俊と申します。
 本日は、このような場を与えていただきまして、まことにありがとうございます。
 今回刈谷市が携帯電話やスマートフォン等の安全な使用について保護者に依頼した取り組みについて、きょうはここに呼ばれたのかなということを思いますので、その点について述べさせていただきたいと思います。
 まずもって、今回、非常にスムーズに取り組めたのは、実は、刈谷市では、この刈谷市児童生徒愛護会という組織は、昭和二十五年から脈々と受け継がれてきたものであります。刈谷市市制施行と同時に、その当時の青少年の健全育成を願い、小学校、中学校、高等学校の関係者、そしてPTAの皆さん、児童委員の皆さん、警察署員、司法保護司等の皆さんが、児童生徒の校外生活指導に、横の連絡を密にしてその環境を整備するとともに、積極的に児童生徒を愛護、善導するという意味から、刈谷市児童生徒愛護会という命名をしまして発足をしました。
 実は、十数年ぐらい前に少年非行の低年齢化が叫ばれたときに、よく全国的に、文科省等もたくさん言われましたけれども、中学校と高校との連携だとか、または、最近の犯罪から、警察署と教育委員会との連携とか、そういうことが叫ばれているわけでございますが、先ほど申し上げましたとおり、本市では、市制開始と同時にこうした連携を密にして、今では幼稚園、保育園も加えて、幼児、児童生徒の健全育成に取り組んでおります。
 また、日ごろから学校とPTAの連携もとれておりまして、そういった関係各位の信頼があったから今回の取り組みがスムーズにスタートできたのではないかな、そういう環境があったことをまず御理解ください。
 それでは、今回の取り組みの経緯でございますが、ただいま申し上げました児童生徒愛護会の小委員会である中学校部会、この部会には、刈谷市には六中学校ございまして、そこの生徒指導主事、それから委員長である私、それから刈谷警察署の少年係の係長、それから刈谷市教育委員会の生徒指導の担当指導主事という九名の者が集まって、定期的に中学校の生徒の諸問題について協議をしているところでございます。
 そんな中、実は、昨年の十月十五日のときに、六中学のどの学校からも、いわゆる無料通話アプリケーションソフト、LINEを使ってのトラブルが報告されました。それまでもあったわけでございますが、だんだんふえてきまして、トラブルの内容としましては、例えばグループをつくってのLINEのトーク、よく子どもたちはトークというふうに呼んでいるわけですが、そこで特定の子どもの誹謗中傷をするわけです。
 例えば、この前もあったのは、同じ高校に嫌いな子が進学するというたわいのない言葉なんです。でも、その言葉から、お互いに、これは私のことじゃないかということでけんかが始まったり、それから、ちょっとした口論がネット上でだんだんエスカレートしていって、うざい、きもいとか、またはデブいとか、ちょっと差別的な用語が入るわけですが、そういうようなことが書き込まれて、男の子の強い生徒は、先ほど言ったように、学校とかで会ったときにけんかになったり口論になったりするわけでございますけれども、弱い女子生徒や何かは、悩んで、教室に行きたくないとか、学校の方に行きたくないというふうな症状が出てきます。
 それから、一旦悪い仲間の方に入ったが、自分が更生しようとしていても、夜遅くメールだとかそういったもので呼び出されて、それが断り切れずにまた夜遊びをするというような事例もありました。
 それから、先ほど、前の参考人の方がおっしゃられたように、チャットやトークで見知らぬ男性から会おうというふうに言われて、会おうとしていたというようなこと。また、親子げんかをした際に、LINEのトークで知り合った見知らぬ県外の青年の家に家出をしていたというようなこと。
 それから、これも先ほどのお話ではありませんけれども、知人の写真掲載など、無断で私的な情報をネット上に流したために、どうしてそんなものを勝手に流すのというようなこと。
 それから、メールやチャット、トークなどにより、自分の学校だけじゃなくて他校の子もそのグループに入ってきます。一番いけないのは、先ほど言ったように、グループに二十人、三十人といて、その中の一人がIDを掲示板に載せますと、全然見知らぬ人がそのグループに入り込んできて、成り済ました形で会話が進んでいくというようなこと。または、他校の生徒が入ってきて、学校間のトラブル、または仲間を広げる、そういったものにもつながる、そういう原因にもなっております。
 一方、そこまでの非行ではないんですけれども、LINEのトークやゲームがおもしろくて夜遅くまでやっていて、就寝時間がおくれて遅刻の原因になったり、学校へ来てすぐに保健室に来て眠いよと言ったりというような症状がありました。
 その一方、一部の生徒というか、しっかりやっている生徒の中では、私は本当はやりたくないんだけれども、既読スルーや未読スルーと言われる、いわゆるLINEのトークでは、見たかどうかが瞬時に相手に判断されるわけですので、ある地区では何秒以内に返信しなさいという自分たちのルールを決めていたりとか、そういうふうなところもあるわけでございますけれども、そういう既読スルーや未読スルーで、いわゆる外し、彼女らの言葉を使うと、外しという言葉をよく使うんですけれども、外しをされるのが嫌だから気になって常にそばにスマホを置いて、スマホに振り回された家庭生活を送っているというような声も聞かれました。
 それから、トラブル等を行った生徒を指導する際に、当然親御さんも呼んで指導するわけでございますけれども、親御さんの方としては、使ってはいけないというふうに言っているんですけれどもなかなか聞いてくれなくて、学校で決めてくれるとありがたいんですけれどもねというような言葉も、実は耳にしました。
 私自身が前々から思っていたのは、中学生は携帯電話を契約できないんですよね。保護者が契約するのであって、携帯電話を使うのは、使用者は中学生かもしれませんけれども。
 契約者と使用者の関係を、私がよく例えるのは、車の所有者と使用者。そうした場合、車の所有者というのは車の使用者に対して、監督責任を持っていろいろなことに非常に注意をするはずですよね。ところが、携帯電話は、お子さんに与えたら与えっ放しで、親御さんがほとんど放任しているという状況がたくさん見られます。
 そういった意味もありまして、私どもも一生懸命指導しているわけでございますけれども、どうしても指導が追いつかない、または私たちの指導力不足によって徹底できないというところがございましたので、保護者の方にぜひ協力をしてもらいたいというような気持ちから、今回の取り組みをしたわけでございます。
 それから、先ほどございましたように、電話回線じゃなくて通信回線を使ってのLINEでございますので、そういった意味で、iPodだとかDSだとか、そういった、携帯とかスマホとは関係ないところでトークをやっているという実態を、保護者の中には知らない方も多いと思います。私も、アナログ世代でございますので、なかなかついていけていない部分が非常に多くて困っているわけでございます。
 こうした実態を踏まえまして、保護者へ強く訴えたいという気持ちから、では、どこへお願いしようかということで、PTAの方にお願いするのが一番いいのではないかなということを思いました。
 刈谷市立学校PTA連絡協議会というものがございますけれども、これはどこの市、町にもあるかと思います。この事務局に今回のことをお話ししましたところ、御賛同いただきましたので、ことし一月に行われました市P連情報交換会に事務局から提案していただきました。
 会に参加されていた市内二十一の小中学校のPTA会長さん、副会長さんからも御賛同をいただきましたので、市P連と、私が委員長をしていました刈谷市児童生徒愛護会の連名で、本年二月に各小中学校へ取り組みの依頼文を送付しました。お手元にその資料があるかと思います。
 依頼文の内容は、一点目としましては、必要としていないのに、子どもからみんな持っているとせがまれて契約する保護者もいますので、実は刈谷市内の中学生の所持率は五八・二%という数値を示しておりましたが、このように、持っていない子どもも四割強の生徒がいるんだよということを保護者に知らせながら、必要のない携帯は持たせなくていいですよということをまず一点目に訴えました。
 二点目は、これまでも言ってきましたように、契約する際に親子で約束を決めてしっかり守っていく、また、フィルタリングサービスをしっかりかけるという依頼でございます。
 三点目が、特筆するわけでございますが、先ほど言いましたように、子どもたちの中には、本当はそれと離れたいという子どもがいるという実態を私どもつかみましたので、夜九時以降につきましては、親御さんに携帯を預ける、またはリビング等の自分の勉強部屋と離れた場所で充電しておくというような取り組みをしました。
 三点目のこの九時というのは、よくマスコミで今、九時が非常にひとり歩きしているわけでございますが、私どもは、九時というのは、固定電話で大人が知人に電話するときに、深夜こんなに遅く電話しては失礼だなという時間の目安で設定させていただきました。
 ですから、当然、塾等で十時以降に帰ってくる生徒につきましては、その時間で親御さんが、じゃあ、今から預かるねという形で、それはそれぞれの家庭で決めていただければいいというふうな気持ちで取り組みを始めました。
 開始時期でございますけれども、依頼を受けてすぐに保護者に通知した学校もございましたけれども、市内としましては、本年度四月に各小中学校でPTA総会が開催されますので、このPTA総会において保護者の方にしっかりと依頼をしていくというような形で取り組みを始めました。
 その後、家庭訪問等もありまして、保護者の反応といたしましては、ほとんどの家庭が賛成いただいております。子どもに注意しやすくなったとか、これをきっかけに家でスマホの使い方やルールづくりのきっかけとなったというようなお声をいただいております。保護者の方から特に強い反対意見は聞いておりません。
 また、子どもたちの方でも、これは本校のことでございますけれども、やはり予想していたとおり、これでスマホに振り回されずに済むといった好意的な意見も出ており、睡眠時間がふえた、または、スマホを気にせずに勉強しているので集中できるというような反応も一部ございます。
 今回の取り組みは、お願いであって、強制力のないものでございます。先ほどの藤川先生のお話ではありませんけれども、「早寝早起き朝ごはん」と同じような取り組みでございます。
 携帯やスマホの使い方について、今回の取り組みで各家庭で考えてくれますでしょうし、先ほども述べましたとおり、こうした取り組みによって、既読スルーや未読スルーを恐れて不安になっている子どもを一人でも二人でも救えるならば、それで今回取り組んだ価値があるのではないかなというふうに考えております。
 微力ではございますけれども、今後も子どもたちの健全育成に邁進していきたいと思います。
 私からの意見陳述はこれで終わらせていただきます。
 本日はありがとうございました。拍手
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遠藤利明#7
○遠藤委員長 ありがとうございました。
 次に、道具参考人にお願いいたします。
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道具登志夫#8
○道具参考人 おはようございます。デジタルアーツの道具と申します。よろしくお願いいたします。
 私どもは、九七年、十六年前に国産初のフィルタリングソフトをつくったメーカーでございます。
 弊社では、このフィルタリングソフトの提供に加えまして、情報モラル教育に関する啓発活動や定期的な世論調査発表を通じて、青少年のインターネット利用環境の整備を推進しておりますが、本日は、そういった民間事業者の視点から、前回四月三日の委員会において議論されましたインターネットに関する三つのテーマ、一つ目は無線LANに対応するフィルタリングについて、二つ目はスマホの長時間利用や依存について、三つ目はリベンジポルノについてでございますが、この三つのテーマについて意見を述べさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 まず、一つ目のテーマである、無線LANに対応するフィルタリングのさらなる普及が必要ではないかという前回の委員会での御意見についてですが、私としましても、全くそのとおりだと考えております。
 スマートフォンを初めとした、無線LANを使える機器の普及が急速に進む一方で、フィルタリングの利用率が低下しているという現実は、青少年保護の観点からも、対策が急務であると考えております。
 実際に町中を歩いてみても、コンビニやカフェ、また地下鉄の駅など、至るところで公衆無線LANが普及しており、その多くは、子どもでもできる簡単な登録ですぐに使うことができますし、中には、登録不要で使える公衆無線LANも存在しております。
 そういった公衆無線LANを、スマートフォンはもちろんのこと、ゲーム機や音楽プレーヤーからも子どもたちは利用しております。
 このような環境の変化を踏まえますと、まずは携帯電話の販売店における保護者へのフィルタリングの告知が非常に大切だと考えておりますが、昨今のフィルタリング利用率の低下を考えますと、販売店での告知に不十分なところがあるのではないかと思われます。
 無線LAN対応のフィルタリングはスマートフォンのアプリとして提供されておりますので、そのダウンロード方法や設定方法などの説明は、旧来型のフィルタリングよりも時間がかかってしまう部分もあると思います。しかしながら、フィルタリング利用率の向上のためにも、無線LAN対応のフィルタリングについてしっかりと告知をしていただき、スマートフォンを購入した未成年者に利用してもらうことを、今まで以上に販売店にて徹底していただく必要があるのではないかと考えております。
 もしも、店頭での説明が難しいといったことや、余り時間が割けないといったことがあるのであれば、例えば、設定方法などを記載したチラシを配布するといったことも有効ではないかと考えております。
 また、最近は、スマートフォンだけでなく、ゲーム機や音楽プレーヤーにも無線LANでインターネットに接続する機能が実装されておりますので、これらの機器でも無線LANに対応したフィルタリングを使っていただく必要があるわけでございますが、家電量販店などの店頭では、基本的にはフィルタリングの案内や設定がされておりませんので、その点は改善の余地があるのではないかと考えております。
 委員の皆様も御存じかと思いますが、ことし二月から三月に、大手のゲームメーカー様が合同で、啓発用のチラシを一部の家電量販店にて配布することを実施されております。このような取り組みは非常によいと思うのですが、こういった取り組みは、一時的なものではなく、恒常的に全ての販売店にて行われるべきじゃないかと考えております。
 さらには、ゲーム機と同様に未成年者の利用者が多い音楽プレーヤーの販売に関しても、こういったチラシの配布などの取り組みが必要ではないかと考えております。
 また、さらに言いますと、青少年の利用が多いゲーム機や音楽プレーヤーは、最初からフィルタリングを有効にしておくということも検討に値するのではないかと考えております。
 現状では、最初はフィルタリングは無効という状態になっており、未成年者がインターネットを利用する場合に保護者がフィルタリングを後から申し込むという方法なのですが、この方式ですと、保護者が気づかないうちに子どもがインターネットを使ってしまうというケースがどうしても発生してしまいます。そのため、ゲーム機や音楽プレーヤーでのフィルタリング利用率を上げるということを考えた場合、最初からフィルタリングを有効にしておくということも、選択肢の一つではないかと思っております。
 次に、二つ目のテーマでありますスマートフォンの長時間利用や依存への対策について申し上げますが、こちらも前回の委員会の御意見には同意するところが多く、時間制限ソフトの案内強化や何らかのルールづくりということは非常に重要であると考えております。
 例えば、弊社のフィルタリングソフトや携帯電話会社に提供しておりますフィルタリングサービスにも、決められた時間以外は端末をロックするということにより長時間の利用を防ぐ機能を既に搭載しております。しかしながら、まだまだこういった機能を保護者に知っていただいているとは言いがたい状況だと思いますので、こういった機能の普及啓発を強化していく必要があると考えております。
 また、ルールづくりに関してですが、実際に保護者の声を聞きますと、一旦家庭でルールづくりはしたものの、その後の運用ができておらず、いつの間にか有名無実化してしまっているというケースも多く聞かれます。
 例えば、ルールをつくった際に、利用時間の制限機能を活用して、子どもの端末に利用時間の設定をしてしまえば、ルールで決めた時間以降は自動的にスマートフォンが使えなくなるので、ルールに実効性を持たせることができるわけでございます。
 一般的には、フィルタリングは不適切なサイトやアプリをブロックするだけのものと思われておりますが、スマートフォンの利用ルールの実効性を高めるツールとしてもお使いいただけますので、そういった使い方も保護者に広めていく必要があると考えております。
 次に、三つ目のテーマでありますリベンジポルノに関して申し上げたいと思います。
 前回の本委員会で御意見がございましたリベンジポルノに対する新たな法案の必要性につきましては、専門家であります委員の皆様に御検討をお願いしたいと思いますが、フィルタリング事業者として一つ申し上げたいのは、フィルタリングは、万能ではないものの、リベンジポルノを初めとしたスマートフォンに潜むリスクを減らすことには有効だと考えております。
 残念ながら、フィルタリングでリベンジポルノを完全に防げるわけではございませんが、リベンジポルノを含めたスマートフォンのトラブルの多くは、SNSの利用と密接にかかわっております。現在、青少年の多くは、LINE、ツイッター、フェイスブックなどの複数のSNSを使っておりますが、むやみやたらとSNSを使わせますと、それだけ潜在的なリスクも高まります。
 しかしながら、先ほど来お話がありましたように、SNSが友人との最も一般的なコミュニケーションツールになりつつある昨今において、子どもにSNSを全く使わせないということも、現実的ではございません。
 そうではなく、フィルタリングによって、使わせるSNSを必要なものだけに絞り込み、そのSNSに関してはきちんと保護者が危険性を教え、利用状況も見守っていくことが、リベンジポルノを初めとしたスマートフォンにおける被害者、さらに言えば加害者を減らしていくために有効であると考えております。
 これは、フィルタリングは、何を使ったか、何を書き込んだかというログがとれるようになっております。今現在、保護者もそのログを見ることができる機能がついております。よって、フィルタリングは、別にアダルトサイトをブロックするという機能ではなくて、こういった幅広い利用をすることによって、今起きておりますいろいろな問題に対処する一つの方法であると思っております。
 最後に、まとめとして申し上げますが、無線LANに対応するフィルタリングにしても、スマートフォンの長時間利用を防ぐためのソフトウエアにしても、既にサービスとしては世の中に提供されております。しかしながら、これは弊社も含めた業界の努力不足であると認識しておりますが、まだまだ保護者に知られていなかったり、保護者が使いやすい提供方法になっていなかったりということにより、結果として、十分には使われていないという状況であると考えております。
 こういった状況を改善していくために、業界関係者の皆様と連携して、保護者への普及啓発や提供方法の改善などに積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、この後の質疑の時間帯におかれましても、さまざまな御意見、御質問をいただければと思っております。
 以上で私からの意見陳述を終わらせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。拍手
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遠藤利明#9
○遠藤委員長 ありがとうございました。
 以上で参考人の方々からの意見の開陳は終わりました。
    —————————————
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遠藤利明#10
○遠藤委員長 これより参考人に対する質疑を行います。
 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。堀内詔子君。
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堀内詔子#11
○堀内委員 自由民主党の堀内詔子でございます。
 遠藤委員長初め、理事の先生方、委員の先生方におかれましては、本日、このような機会を与えていただきましたことに、心より御礼申し上げます。
 また、参考人の皆様には、本日は、お忙しい中、青少年問題に関する特別委員会に御出席くださり、ありがとうございます。
 現在、インターネット世界が、世界じゅうの現実の環境を席巻するような形で急速に広がっております。二十一世紀に入ってからの十年間で、世界のインターネット人口は三億五千万人から二十億人となり、現在は三十億人を超えると言われております。二〇二五年には、世界人口の八十億人のほとんどがオンラインでつながると予想されます。
 このような中、若い世代のほとんどの人が、ネットにアクセスしないで一日を終えることができない状況です。
 例えば、私には社会人と高校生の二人の息子がおりますが、二人とも、数年前までは、メールを使って学校のゼミや部活の連絡をし合っておりましたけれども、今はLINEで行っています。メールだと、一斉に会話ということがないので、忙しいときには見ないで過ごしておりましたが、LINEだと、話がほかの参加者の中だけで自分を抜きで進んでしまう場合があるので、時々チェックする必要があるようで、見る回数がふえたように感じております。
 また、パソコンは、普通、一家に一台あれば十分ということで、我が家では食卓の脇にありましたので、親が気軽にのぞけましたが、スマホだと、そういうわけにもいきません。
 このように、子どもたちが自宅で傍らにいても、外部とどんな連絡をとり合っているのか把握しにくい、そういった状況になってきています。
 どんどん進んでいくITの技術と、それにのみ込まれそうな子どもたち、この状況を目の当たりにして、何とかしなければという思いを抱く方々は多いと思っております。
 けれども、一方で、発達する情報技術によって、子どもたちが多くの恩恵を受けているというのも事実です。
 例えば、遠くに引っ越してしまった友達とネットで連絡をとり合ったり、忙しくて受けられない検定試験を、自由な時間と場所でネットで受験できたり、また、外国への留学試験の面接をスカイプで受けたり、もし本人が望めば、ハーバード大学の授業を映像で聴講することもできます。今までさまざまな制約で奪われていた学ぶ機会を、ネットというツールを使えば、その壁を簡単に乗り越えて手に入れることができるようになりました。
 確かに、今、ネットというものが長い間あった社会のあり方を根底から変えてしまっている、その渦中に私たちはいると思います。
 けれども、どんな時代にあっても、子どもたちというものは、時代のうねりの中で翻弄されつつも、それをたくましく乗り越えて、成長して、大人になってきました。現代のネット社会にあっても、自分をしっかりと持って、それと上手につき合う方法を身につけることが、子どもたちにとって人生を実りあるものにすることになると私は信じています。
 大人たちが子どもたちと知恵を絞っていく、その方法について、きょうお越しの先生方からさらなる御教示を賜りますようお願いいたします。
 それでは、大橋校長先生に質問させていただきます。
 先生は、刈谷市において、小中学校でのスマートフォンの使用制限を提唱してくださいました。私は大賛成です。ネットの長時間利用については、青少年の健全な生活習慣の定着に向けた保護者への働きかけが必要だと思います。
 先ほど先生がお話しくださいましたPTAに配られたプリントの取り組みを保護者にさらに浸透させるには、どのような働きかけを行う必要があるとお考えでしょうか。質問させていただきます。
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大橋普支俊#12
○大橋参考人 御質問にお答えします。
 今現在、本校でございますけれども、子どもたちが実際に時間等も決めてやっているのが、大体四割程度でございます。ルール決めを再度認識というか話し合った家庭が、大体七割程度です。まだまだ普及していません。
 子どもたちの中にも、自分は十時、九時でやめたんだけれども、朝見ると、百件または二百件ぐらい来ているよというようなところがございます。それは、グループが何十人もいますので、すぐに件数はふえますので、そういうこともございます。
 今度、また六月に、PTAさんの行事で、これは実は余り私どもが出ようという気はございません、やはりあくまでも親御さんの方の組織で親御さんにという気持ちがございますので。PTAの方で、六月二十日に親子触れ合いトークということで、警察署の方に、そういった補導の危険性とか、また注意事項をお話しいただき、その後、親同士の座談会みたいな井戸端会議的なところで、うまくやっている家庭の知恵、うちはよくやれていないというようなことを今度企画をしております。
 こうしたことの取り組みを継続的に、いつまでいっても一〇〇%は難しいと思うんですけれども、一人でも二人でも賛同していただける家庭をふやしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
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堀内詔子#13
○堀内委員 ありがとうございます。
 先生のお取り組みが全国的な規模に広がることを願っております。
 次に、藤川教授に質問させていただきます。
 子どもたちの持つ機器が携帯からスマホに変わり、子どもたちの生活にどんな変化がありましたか。また、そのことにより、どんな点により着目して注意をしていく必要があるかということについて、伺わせていただきたいと思います。
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藤川大祐#14
○藤川参考人 御質問ありがとうございます。
 特にスマートフォンの普及が、子どもたちの生活への影響は非常に大きいと考えられます。
 今、さまざまな生活時間の調査に私は携わっているのですけれども、わかっていることは、子どもの学習時間は決して減っていません。むしろ、ふえている傾向がございます。そして、子どもの就寝時刻ですとか睡眠時間も余り変わっていなくて、むしろ、よくなっている、早寝になっているということがございます。しかし、一方で、スマートフォンを持っている子どもにつきましては、利用時間は非常に多いということもわかっております。
 何が減っているかと申しますと、テレビを見ている時間であるとか漫画を読む時間などの、ほかの娯楽の時間がかなり減っているということがわかってきております。
 ですから、なかなかこれは解釈が難しいのですが、一般的な傾向といたしましては、娯楽の要素が変わってきたというふうに捉え、子どもたちの多くは、生活時間に何か非常に深刻な問題が生じているとは言えないということなんですね。
 他方で、依存というようなことが指摘されておりますが、これは一部の極端な状況のお子さんのことでございます。
 極端な状況のお子さん、例えば、家庭環境が余りよろしくないとか、性格特性等からのめり込みやすいとか、そういったお子さんについては、今まで以上に依存しやすい状況というのが生じていることが考えられますので、ここはまだ余り調査がないんですけれども、今後注意をしていかなくてはいけないところかなということでございます。
 まとめますと、全般には、娯楽の要素が変わってきているということが考えられるので、そこについては慎重に見守りたい、一方で、一部のお子さんについては、危険性が高まっている可能性がありますので慎重に見ていきたいというのが、私の見解でございます。
 以上でございます。
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堀内詔子#15
○堀内委員 子どもたちの全般の生活時間については大きな変化がないというお話を伺いまして、大変安心いたしました。ありがとうございました。
 次に、安川理事長に質問させていただきます。
 スマートフォンが青少年に普及していく中で、インターネットの危険性や、特に情報モラルの注意喚起について、より定着を図るためには、安川理事長はどんな方法があると考えられますか。
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安川雅史#16
○安川参考人 まず、基本的なことなんですけれども、家庭の問題ですよね。
 御飯のときでも、ゲームをやりながらとか、無料通話アプリで遊びながら、やりとりしながら御飯を食べている。それを許しているということ。これが、もう人の気持ちをわからない子どもに育てているということなんですよ。
 勉強のときも、無料通話アプリをしながら勉強している。頭に入ってくるわけないんですね。お互いに足を引っ張り合って、睡眠不足になる。これも、友達がやることではなくて、友達のふりをしている人がやること。
 これは、まず家庭の中でしっかりと教育していかなければならないです。
 全国の学校を回っていて、昨年で二百七十会場で講演会をやらせてもらっています。学校の先生方が、自分たちでは指導できないというふうに言うんですね。
 まず、子どもたちのことをよく知っている先生方がしっかりとした情報モラル教育をする力をつけていくということが今後必要になってくるかな、それによって子どもたちが健全に育っていくことができるんじゃないかなというふうに考えています。
 以上です。
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堀内詔子#17
○堀内委員 御所見、ありがたく承りました。ありがとうございました。
 次に、道具社長に質問させていただきます。
 先生方からもフィルタリングについての御意見がございましたが、その設定の利用方法が、保護者から見て複雑でわかりにくいように思います。事業者の責務として、企業でどこまでコストをかけて周知、普及させるべきだとお考えでしょうか。
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道具登志夫#18
○道具参考人 私ども、年間約百回ほど、自治体、また学校、PTAの皆様に対して、啓蒙活動とあわせて、では、今のフィルタリングの何が悪いんだろうか、何が使いづらいんだろうかというヒアリングをさせていただいております。それをもとに、年間約二回から三回、ソフトウエアの使い方の改善をさせていただいております。
 ただ、おっしゃるとおり、それでも現実の御両親のIT知識というのは、今のソフトウエアと一致しているかというと、まだまだメーカーとして改善する余地はあると思っています。
 引き続き、御利用いただける保護者の方々の意見を伺いながら、日々改善していきたいと考えております。
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堀内詔子#19
○堀内委員 ありがとうございました。
 続きまして、全ての参考人の先生方にそれぞれお答えいただきたいのです。
 インターネット環境が日々進化しております。この激変の中で、保護者といたしましても、どうにか子どもたちを守ろうと一生懸命頑張っておるところでございますが、一方、この進化が、子どもたちにはついていける変化であっても、大人たちについては、日々の生活の中で、その新しいツールについていくということが大変厳しい状況になってきております。場合によりましては、子どもたちにフィルタリングの方法を親が聞きながらする、そういった逆転の状況が生じております。
 これについて、先生方の御所見を伺いたいと思っております。
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安川雅史#20
○安川参考人 今は、携帯ショップに行っても、ほとんどがスマートフォンですよね。では、親は何を使っているのと聞くと、親はそのまま今までの携帯を使っています、子どもにはスマートフォンを持たせていますと。
 包丁と一緒ですよね。包丁の使い方もわからないで、子どもに自由に使いなさいなんて渡すような親はいませんよね。一歩間違えば、人を殺すための道具にもなる、自殺の道具にもなる、そういうことをまずわかった上で持たせなければならない。
 やはり、子どもにスマートフォンを持たせたいというのであれば、自分自身も、わからないではなくて、わかるように努力する。持たなければわからないんですよ。子どもと同じ機種を持つということが大切だと思います。お互いに勉強していけばいいんじゃないですかね。
 フィルタリングに関しても、そうですね。
 実は、子どもたちは、フィルタリングをかけていても自分で外していますから、話を聞くと。書店に行くと、外し方なんて幾らでも出ていますから。親はかけていますよと言うんですが、子どもに聞くと、親は知らないだけだよ、外しているもんと。
 そういうことまで、ちゃんと親に知識があれば、わかるわけなんですよ。わからないで済まされる時代じゃないと思うので、やはり親も努力していく必要があると思います。
 以上です。
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藤川大祐#21
○藤川参考人 私の意見でございますが、安川参考人もおっしゃったように、保護者は、当然責任があるわけでございますから、責任を自覚して一定程度学んでいただきたいというのが大前提でございます。
 特に、青少年インターネット環境整備法等に掲げられている保護者の責任については十分理解していただいて、フィルタリングをかけさせるとか、かけない場合にはきちんと責任を持って対応するといったことは当然であろうと思います。
 ただ一方で、思春期の子どもたちというのは、親に反発する時期でもあるわけでございます。これは正常な発達がそういうふうになるわけでありまして、そうしますと、親からだけ言われてもなかなか難しいということがございますので、大人は大人でネットワークを持って、PTA等で話し合いをし、親以外の大人からも話を聞くとか、あるいは意見交換をするとか、そういったさまざまな対話の場が必要ではないかなということも、一方では思います。
 親だけが一人で抱えるのではなくて、みんなで大人が考えていく、子どもと対話をしていくということが重要ではないでしょうか。
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大橋普支俊#22
○大橋参考人 大変難しい問題で、実は、子どもに差がございますように、家庭にも大きな差がございます。学校でこういった場を、今回の、先ほど申し上げました触れ合いトークでもそうですけれども、本当に来ていただきたい保護者の方は、残念ながら欠席が多いんです。
 ですから、いろいろな場を設けて普及することも当然大事なんですけれども、やはり最終的には、親と子が常によく話し合って、この携帯だけじゃなくていろいろなことで、親と子が常に話し合って、子どもが親の愛情を感じて育っていくことが大事であって、そうすれば、困ったときに親御さんに相談もできますでしょうし、それから、私ども子どもを取り巻く学校を初めとするところが、常に子どもたちに、ウエルカムじゃないですけれども、いつでもおいで、手を差し伸べるよということを子どもに知らしめるというか、そういった信頼関係をつくっておくことが一番大事なのかなというふうに考えております。
 答えにはなっていませんけれども、根本的にはそこにあるんじゃないかなというふうに僕は考えております。
 以上でございます。
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道具登志夫#23
○道具参考人 私たち、年二回、定期的に親御さんもしくは未成年者にアンケートをとっております。先日、未成年者に、要は子どもたちですね、アンケートをとった結果、では、何でフィルタリングを外したいと思うのかというアンケートで、私たちは別にアダルトサイトを見たいと思っていない、だけれども、何でこれがブロックされるのかわからない、例えばSNSと。
 実は、SNSというのは、小学校、中学校では、今、標準ではブロックの対象になっているんですね。
 ですので、携帯を買ってきまして、フィルタリングを入れます、では、何でもいいです、LINEをやろうと思うと、最初は使えなくなっているんですね。お母さん、何でLINEはだめなのとなってしまうんですね。これは、フィルタリング業者として、今、すごく悩みです。
 では、LINEがいいものなのか悪いものなのか、デフォルトで使っていいとするのか、しちゃいけないのかというのが、実は、今現在は、小学校、中学校は使ってはいけない設定にフィルタリングが標準ではなっています。高校生になったときに、標準では使えるようになっています。
 ですので、それをきっかけに、何でこれを使っちゃだめなの、せっかく携帯を買ったのにと、オフにしている。お母さんも、実は、PTAの連絡が今LINEで来ますので、目の前でお母さんはLINEを使っているんですね。そうすると、目の前でお母さんはLINEを使っているのに、何で私は使っちゃいけないの、そんなだめなものだったら、お母さん、使っちゃだめじゃないのと言われると、御両親は何も言えないんですね。
 このあたり、何をオーケーとして何をだめにするのかというところが、今、私どもフィルタリングの業界の中では、どうしていこうかというところが一つ課題ではあります。それが、フィルタリングの利用率の低下の一つの要因でもあるのではないかなと。
 そのあたり、どういうことをオーケーとして、どういうことをオーケーとしないのかというのは、家庭の親子間の教育ルールづくりにもありますけれども、私ども、最初にデフォルトでフィルタリングを設定する業界としても、どこまで何を許すのかということを改めて見直さなきゃいけないのかなというふうに考えております。
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堀内詔子#24
○堀内委員 ありがとうございました。
 激動の時代にあって、私たちは、新しい技術や道具を正しく使って、社会をよりよく、より豊かにするために、最大の努力を重ねていかなければなりません。未来に、青少年のあすに何が起こるかは、機械ではなく、私たち人間の手にかかっているという気持ちを強く持ちながら、質問を終わらせていただきたいと思います。
 本日は、ありがとうございました。
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遠藤利明#25
○遠藤委員長 次に、佐藤正夫君。
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佐藤正夫#26
○佐藤(正)委員 みんなの党の佐藤正夫です。
 実は、参考人のお話をずっと聞かせていただいて、質問を考えていたところなんですけれども、正直言って、私もスマホを持っていますけれども、LINEをやったのは二、三カ月前ぐらいからなんです。それまでやっていませんでした、メールだったりで。便利がいいからというので、事務所の方で連絡するのにLINEをしてくれと言われて、意味がわからなくやっていたんですけれども、確かに便利はいいんですね。
 しかし、今の参考人のお話を聞かせていただいてびっくりしたのは、最後の道具参考人の言われた、フィルタリングをかけたときにLINEがだめだと。僕も、聞いていて、何が基準で、どこで決めているのかというのが全然わからなかったので、もう一度ちょっと教えていただけませんか。
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道具登志夫#27
○道具参考人 御回答させていただきます。
 基準としては、モバイルコンテンツ機構という団体がございまして、少なくとも、スマートフォン、携帯電話の標準的なカテゴリーのルールをそこで今決めております。私たちは、そこに準拠して提供させていただいております。
 その中で、先ほど申し上げましたように、小学校まではここまでブロックしよう、中学校まではここまで許そう、高校生はこうしようという標準をつくっておりまして、私ども、一部携帯キャリアの方々に提供しているフィルタリングはここに準拠することという定義になっておりますので、その中のルールとして、LINEが、例えば、小学校では初期で使えないように、中学校でも使えない、高校になって初めて使えるようにというふうになっております。
 実際に、私どもも、こういう仕事をさせていただいている中で、今回議論になっていますように、いい部分、便利な部分ももちろんありますし、ただ一方で、それによっていろいろな犯罪があるということもあります。ここは、どちらに寄っていくのかというところは、皆様方に議論していただきたいところだと思っております。
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佐藤正夫#28
○佐藤(正)委員 確かに、難しい問題ですよね。先ほど私が言ったように、確かに便利がいいんですね。同じ国会の中の事務所の連中が全部一発できょうは何だとわかる、本当に便利がいいな、一人ずつ言わなくていいからというのはいいんですけれども。
 逆に言えば、先ほど安川先生が言われたように、安川先生の本だけは読ませていただきました。
 僕は、ずっと今まで、こういうスマートフォンとかのITのことよりも、薬物依存症のことをずっとおつき合いを、薬物依存症の方々、ダルクとかも一緒に活動をずっとやってきたんですけれども、実は、よく似ているんですよね。何が似ているかというと、人に言えないということ。
 薬物はやはり犯罪だから、警察に言ったら捕まるかもしれない、学校の先生に言ったら退学になるかもしれない、親に言ったら誰にも言うなと言われるかもしれない。よく似ていて、しかし、それはある意味では特殊な状況で、よく調べてみると、やはり家庭環境に起因していることが多いです。
 そこで、安川先生、先生のところにはいろいろな御相談が入っていると思いますが、それぞれ対応した後、その子たちがどのようになっているのか。薬物の場合だったら、また依存症に戻ってきたりするんですね。
 今回の、リベンジポルノというんでしょうか、こういう子たちは、やはり依存症になっているケースが多いのか、それとも、一度相談を受けた後にはそれを断ち切ることができるのか、その辺は、先生、どうなんでしょうか。
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安川雅史#29
○安川参考人 画像がネットに流出するということは、本人にとってみれば、これは物すごく苦痛。それを見て、やはりいろいろな人が悪口を言ってくるんですね、おい、ブスとかデブとか。そうすると、やはり死にたいという気持ちになってくるみたいなんですよ。
 まず、こちら側としてやれることは、その子の一番の苦痛に関している画像の削除です。管理人が応じてくれる場合は、すぐに削除依頼を送ります。放置されるような場合は、プロバイダーの方に削除依頼を送る。
 画像は消えても不安は残るんですね、またいつ流出するかわからないとか。今はもう結婚しているんだけれども、またそれが復活して、旦那にそれがばれたら離婚されるかもしれない。その子の心の傷というのは、一度ネットに載ったものというのは、表面上だけきれいに消しても、やはり残り続ける。
 だから、不安になったときはずっと相談に乗っていくことが必要なんだなというふうには感じています。
 今の子たちは、裸の画像とかだけではなくて、不謹慎な画像を結構載せてしまうんです。
 大学の合格証を持って、ビールの瓶とかがそこら辺に転がっています、たばこを吸いながら、やった、合格だぞなんて。それは、当然、学校側に電話が入るんですね。学校側からその子の通っている学校に連絡が入って、大学入学が取り消しになったんです。ことしの三月のことです。卒業式もその子は出られなくなってしまったんですよ。
 過去にさかのぼっていくと、まあ、出てくるわ出てくるわ、そういう画像がたくさん出てくる。今の子どもたちは、画像を載せるということの危険性をわかっていないわけなんですね。
 特に、反社会的な画像を載せてしまうということは、これはいろいろな人にたたかれて、精神的にも追い詰められる。そのような追い詰められた子を、自分から出したものなんですけれども、救っていくためには、やはり時間がかかります。何回も相談に来ますけれども、そのたびに、こちらの方では、丁寧に、その子たちの心の傷が癒えるように対応はしていっています。
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