北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会
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会
会議録情報#0
平成十八年十二月七日(木曜日)
午前九時開議
出席委員
委員長 小島 敏男君
理事 赤城 徳彦君 理事 遠藤 武彦君
理事 上川 陽子君 理事 近藤 基彦君
理事 高木 毅君 理事 大島 敦君
理事 渡辺 周君 理事 高木 陽介君
今津 寛君 鍵田忠兵衛君
河井 克行君 木原 誠二君
岸田 文雄君 薗浦健太郎君
山本ともひろ君 渡部 篤君
松木 謙公君 松原 仁君
笠 浩史君 鷲尾英一郎君
赤羽 一嘉君 笠井 亮君
重野 安正君
…………………………………
国務大臣
(内閣官房長官)
(拉致問題担当) 塩崎 恭久君
国務大臣
(国家公安委員会委員長) 溝手 顕正君
外務副大臣 岩屋 毅君
政府参考人
(内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長)
(内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長) 河内 隆君
政府参考人
(警察庁警備局長) 米村 敏朗君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 長嶺 安政君
政府参考人
(外務省大臣官房参事官) 梅田 邦夫君
衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長 杉山 博之君
—————————————
委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
今津 寛君 高鳥 修一君
同日
辞任 補欠選任
高鳥 修一君 今津 寛君
同月二十二日
辞任 補欠選任
薗浦健太郎君 高鳥 修一君
松木 謙公君 西村智奈美君
松原 仁君 菊田真紀子君
重野 安正君 阿部 知子君
同日
辞任 補欠選任
高鳥 修一君 薗浦健太郎君
菊田真紀子君 松原 仁君
西村智奈美君 松木 謙公君
阿部 知子君 重野 安正君
十二月七日
辞任 補欠選任
漆原 良夫君 赤羽 一嘉君
同日
辞任 補欠選任
赤羽 一嘉君 漆原 良夫君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
北朝鮮による拉致問題等に関する件
————◇—————
この発言だけを見る →午前九時開議
出席委員
委員長 小島 敏男君
理事 赤城 徳彦君 理事 遠藤 武彦君
理事 上川 陽子君 理事 近藤 基彦君
理事 高木 毅君 理事 大島 敦君
理事 渡辺 周君 理事 高木 陽介君
今津 寛君 鍵田忠兵衛君
河井 克行君 木原 誠二君
岸田 文雄君 薗浦健太郎君
山本ともひろ君 渡部 篤君
松木 謙公君 松原 仁君
笠 浩史君 鷲尾英一郎君
赤羽 一嘉君 笠井 亮君
重野 安正君
…………………………………
国務大臣
(内閣官房長官)
(拉致問題担当) 塩崎 恭久君
国務大臣
(国家公安委員会委員長) 溝手 顕正君
外務副大臣 岩屋 毅君
政府参考人
(内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長)
(内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長) 河内 隆君
政府参考人
(警察庁警備局長) 米村 敏朗君
政府参考人
(外務省大臣官房審議官) 長嶺 安政君
政府参考人
(外務省大臣官房参事官) 梅田 邦夫君
衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長 杉山 博之君
—————————————
委員の異動
十一月十五日
辞任 補欠選任
今津 寛君 高鳥 修一君
同日
辞任 補欠選任
高鳥 修一君 今津 寛君
同月二十二日
辞任 補欠選任
薗浦健太郎君 高鳥 修一君
松木 謙公君 西村智奈美君
松原 仁君 菊田真紀子君
重野 安正君 阿部 知子君
同日
辞任 補欠選任
高鳥 修一君 薗浦健太郎君
菊田真紀子君 松原 仁君
西村智奈美君 松木 謙公君
阿部 知子君 重野 安正君
十二月七日
辞任 補欠選任
漆原 良夫君 赤羽 一嘉君
同日
辞任 補欠選任
赤羽 一嘉君 漆原 良夫君
—————————————
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
北朝鮮による拉致問題等に関する件
————◇—————
小
小島敏男#1
○小島委員長 これより会議を開きます。
北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。
北朝鮮による拉致問題等に関する実情調査について、去る十一月十五日に福井県、二十二日に新潟県においてそれぞれ視察を行いました。
この際、参加委員を代表いたしまして、その概要を私から御報告申し上げます。
まず、去る十一月十五日に七名が参加し、福井県小浜市で視察を行いました。
現地では、拉致被害者地村保志さんらの拉致現場、特定失踪者山下春夫さんの失踪現場を視察し、福井県警から説明を受けたところであります。
次いで、小浜市役所で、地村保志さんから近況報告を含めたあいさつのほか、県や県警及び小浜市より、拉致問題のこれまでの経緯と帰国された拉致被害者、御家族に対する支援の状況、拉致及び特定失踪者事案の概要についての説明を受けました。
地村さんからは、特定失踪者を含めた拉致問題の全面的解決について、また、特定失踪者家族や救う会福井等関係者からは、特定失踪者について政府の拉致被害者への早期認定等、特定失踪者問題に積極的に対応してほしい旨の要望をいただいたところであります。
次に、去る十一月二十二日に十四名が参加し、新潟県新潟市で視察を行いました。
現地では、かつて万景峰号が入港していた新潟西港を視察し、新潟県の港湾事務所より種々の説明を受けたところであります。
次いで、拉致被害者横田めぐみさんの拉致現場を視察し、めぐみさんの足取りをたどりながら、県警からは事件についての説明を受けました。
その後、新潟県庁で、拉致被害者の曽我ひとみさんを初め県や県警、救う会新潟からの拉致事件や特定失踪者についての説明、拉致被害者への給付金の支給の延長の要望等を聴取いたしました。また、特定失踪者の御家族からも、早期拉致被害者認定とともに拉致問題を全面解決してほしい旨の要望を書面でいただいたところでございます。
曽我ひとみさんからは、北朝鮮に拉致されてからの悲痛な気持ちについてのお話があり、お母さんのミヨシさん、横田めぐみさんらのいまだ戻らぬ拉致被害者についても一日も早く日本に帰ってきてほしい旨の発言がございました。
また、救う会新潟からは、この会長さんは、横田めぐみさんが通われた当時の小学校の馬場校長先生が会長をなさっておりますけれども、対北朝鮮制裁のさらなる継続と特定失踪者問題調査会の調査業務を政府関係機関に移管してほしい旨の要望を受けました。
以上が、今回の二度にわたる委員会視察についての概要でございます。
なお、両視察の詳細については会議録によって御承知願いたいと思います。
最後に当たりまして、今回の視察に当たり、関係者各位に対し深く御礼申し上げるとともに、私どもも拉致問題の早期解決に向けて努力することを宣言いたして、報告といたします。
お諮りいたします。
ただいま御報告いたしました内容の詳細につきましては、これを視察報告書として本日の会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。
北朝鮮による拉致問題等に関する実情調査について、去る十一月十五日に福井県、二十二日に新潟県においてそれぞれ視察を行いました。
この際、参加委員を代表いたしまして、その概要を私から御報告申し上げます。
まず、去る十一月十五日に七名が参加し、福井県小浜市で視察を行いました。
現地では、拉致被害者地村保志さんらの拉致現場、特定失踪者山下春夫さんの失踪現場を視察し、福井県警から説明を受けたところであります。
次いで、小浜市役所で、地村保志さんから近況報告を含めたあいさつのほか、県や県警及び小浜市より、拉致問題のこれまでの経緯と帰国された拉致被害者、御家族に対する支援の状況、拉致及び特定失踪者事案の概要についての説明を受けました。
地村さんからは、特定失踪者を含めた拉致問題の全面的解決について、また、特定失踪者家族や救う会福井等関係者からは、特定失踪者について政府の拉致被害者への早期認定等、特定失踪者問題に積極的に対応してほしい旨の要望をいただいたところであります。
次に、去る十一月二十二日に十四名が参加し、新潟県新潟市で視察を行いました。
現地では、かつて万景峰号が入港していた新潟西港を視察し、新潟県の港湾事務所より種々の説明を受けたところであります。
次いで、拉致被害者横田めぐみさんの拉致現場を視察し、めぐみさんの足取りをたどりながら、県警からは事件についての説明を受けました。
その後、新潟県庁で、拉致被害者の曽我ひとみさんを初め県や県警、救う会新潟からの拉致事件や特定失踪者についての説明、拉致被害者への給付金の支給の延長の要望等を聴取いたしました。また、特定失踪者の御家族からも、早期拉致被害者認定とともに拉致問題を全面解決してほしい旨の要望を書面でいただいたところでございます。
曽我ひとみさんからは、北朝鮮に拉致されてからの悲痛な気持ちについてのお話があり、お母さんのミヨシさん、横田めぐみさんらのいまだ戻らぬ拉致被害者についても一日も早く日本に帰ってきてほしい旨の発言がございました。
また、救う会新潟からは、この会長さんは、横田めぐみさんが通われた当時の小学校の馬場校長先生が会長をなさっておりますけれども、対北朝鮮制裁のさらなる継続と特定失踪者問題調査会の調査業務を政府関係機関に移管してほしい旨の要望を受けました。
以上が、今回の二度にわたる委員会視察についての概要でございます。
なお、両視察の詳細については会議録によって御承知願いたいと思います。
最後に当たりまして、今回の視察に当たり、関係者各位に対し深く御礼申し上げるとともに、私どもも拉致問題の早期解決に向けて努力することを宣言いたして、報告といたします。
お諮りいたします。
ただいま御報告いたしました内容の詳細につきましては、これを視察報告書として本日の会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小
小島敏男#3
○小島委員長 引き続き、北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長兼内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長河内隆君、警察庁警備局長米村敏朗君、外務省大臣官房審議官長嶺安政君及び外務省大臣官房参事官梅田邦夫君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長兼内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長河内隆君、警察庁警備局長米村敏朗君、外務省大臣官房審議官長嶺安政君及び外務省大臣官房参事官梅田邦夫君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
小
小
高
高木毅#6
○高木(毅)委員 おはようございます。自由民主党の高木毅でございます。
今、委員長から先般の視察の御報告がありましたが、時間の都合もあって非常に簡潔に御報告いただきました。ぜひ両大臣あるいはまた岩屋副大臣にも認識を共有していただきたいというふうに思いますし、私も二カ所行ってまいりましたので、少し御報告をさせていただきたいというふうに思います。
まず、地村保志さんのお話をお聞きすることができました。いろいろとお話をいただきましたけれども、やはり印象に残ったのは、地村さんあるいはまた御家族の方は、我々は帰ってこられた、だけれども素直には喜べない、それはすなわち、ほかにまだ多く残された方がいるからだ、委員長からの報告もありましたけれども、ぜひ全面解決に向けて努力をしていただきたい、そういう言葉がございました。
あるいはまた、曽我ひとみさんからはこういう話がございました。日本から何度かいわゆる代表団が北朝鮮を訪ねてきた、それをテレビで見ていて私を連れに来てくれたのだというふうに思って待っていたけれども、結局何にも自分の身辺には起こらずに代表団が帰っていってしまった、非常につらく寂しい思いをした、そういうようなお話もございました。
あるいはまた小浜では、特定失踪者の山下春夫さんの失踪現場を視察させていただきました。これは視察した委員みんな同じ認識だというふうに思いますが、いろいろなところを見て、あるいはまた家族の方からお話をお聞かせいただいて、これはもう拉致されたに違いないという確信を持って帰ってまいりました。
私の地元福井にはほかにもいらっしゃるわけでございますけれども、そういった方たちも必ずや拉致されたんだというふうに私は思っております。ぜひそういったことも御認識いただいて、本日の御答弁をお願いしたいというふうに思います。
また、めぐみさんの拉致現場も見てまいりました。夕方六時半ごろだそうでございますけれども、三人のいわゆるバドミントン部の友達と仲よく家路につくわけでございます。坂道でありますけれども、途中でお友達の一人が家路に別れていった、しばらく歩いてもう一人の女の子が左の方へ折れた、そしてめぐみさん一人が自分の家に向かったわけでございます。夕方暗くなったころだと思いますけれども、バドミントン部の練習を終えて、まさにラケットを持って、きょうの練習はきつかったとか、あるいはまた、私も涙が出そうになりますけれども、きょうの御飯は何なんだろうとか、そんなようなことを思いながら寒い道から温かい家に急いで行ったわけでありますけれども、その途中で何と北朝鮮の工作員がいきなりやってきて連れ去ってしまった、そういう状況でございます。
私は、ずっとこんなことがあっていいのかというふうに思っておりましたけれども、改めてその現場を見て、北朝鮮に対する憤りを強く持って、そして視察委員とともに、何としてでもこの拉致問題を解決しなければならない、そういう強い思いで帰ってきたわけでございまして、両大臣あるいはまた岩屋副大臣におかれましても、ぜひそういう認識のもとにこれからお取り組みをいただきたいというふうにお願いをする次第でございます。
それでは、質問をさせていただくところでございます。
九月二十六日に安倍政権が発足をいたしました。安倍さんといいますと、副長官の時代からいわゆる小泉訪朝に同行して、もちろん小泉前総理もしっかり頑張っていただきましたが、拉致問題に関してはずっと以前より真剣に取り組んでいただいて、国民の期待もあるいはまた被害者家族の方々の期待も非常に大きいわけでございまして、そうした方が内閣をつくって国民の期待も非常に大きくなっているというふうに思います。
そうした中にあって、拉致問題対策本部を政府の中に設けていただいて、官房長官がその担当大臣ということになったわけでございます。
きょうは初めての委員会質疑でございますので、ここで改めて、官房長官の拉致担当大臣としてのこれからの拉致問題に対する決意、心構え、あるいはまた現状をどのように認識しているか、そういったようなことをお聞きしたいというふうに思います。
そしてあわせて、実は私の地元からも、特定失踪者に関してでありますが、四回にわたってそれぞれ当時の副長官に、二〇〇三年からことしの十一月まで、ことしは中山補佐官にでございますけれども、三十九万九千人の福井県民の署名を渡しているところでございます。
現在、それだけではなくて、拉致の問題の解決に向けての署名だとか、あるいはまた特定失踪者の問題についての署名等もたくさん来ているというふうに思いますけれども、その署名の重みというものもぜひ認識をしていただきたいわけでございますが、その辺についてもあわせて質問をさせていただきます。
この発言だけを見る →今、委員長から先般の視察の御報告がありましたが、時間の都合もあって非常に簡潔に御報告いただきました。ぜひ両大臣あるいはまた岩屋副大臣にも認識を共有していただきたいというふうに思いますし、私も二カ所行ってまいりましたので、少し御報告をさせていただきたいというふうに思います。
まず、地村保志さんのお話をお聞きすることができました。いろいろとお話をいただきましたけれども、やはり印象に残ったのは、地村さんあるいはまた御家族の方は、我々は帰ってこられた、だけれども素直には喜べない、それはすなわち、ほかにまだ多く残された方がいるからだ、委員長からの報告もありましたけれども、ぜひ全面解決に向けて努力をしていただきたい、そういう言葉がございました。
あるいはまた、曽我ひとみさんからはこういう話がございました。日本から何度かいわゆる代表団が北朝鮮を訪ねてきた、それをテレビで見ていて私を連れに来てくれたのだというふうに思って待っていたけれども、結局何にも自分の身辺には起こらずに代表団が帰っていってしまった、非常につらく寂しい思いをした、そういうようなお話もございました。
あるいはまた小浜では、特定失踪者の山下春夫さんの失踪現場を視察させていただきました。これは視察した委員みんな同じ認識だというふうに思いますが、いろいろなところを見て、あるいはまた家族の方からお話をお聞かせいただいて、これはもう拉致されたに違いないという確信を持って帰ってまいりました。
私の地元福井にはほかにもいらっしゃるわけでございますけれども、そういった方たちも必ずや拉致されたんだというふうに私は思っております。ぜひそういったことも御認識いただいて、本日の御答弁をお願いしたいというふうに思います。
また、めぐみさんの拉致現場も見てまいりました。夕方六時半ごろだそうでございますけれども、三人のいわゆるバドミントン部の友達と仲よく家路につくわけでございます。坂道でありますけれども、途中でお友達の一人が家路に別れていった、しばらく歩いてもう一人の女の子が左の方へ折れた、そしてめぐみさん一人が自分の家に向かったわけでございます。夕方暗くなったころだと思いますけれども、バドミントン部の練習を終えて、まさにラケットを持って、きょうの練習はきつかったとか、あるいはまた、私も涙が出そうになりますけれども、きょうの御飯は何なんだろうとか、そんなようなことを思いながら寒い道から温かい家に急いで行ったわけでありますけれども、その途中で何と北朝鮮の工作員がいきなりやってきて連れ去ってしまった、そういう状況でございます。
私は、ずっとこんなことがあっていいのかというふうに思っておりましたけれども、改めてその現場を見て、北朝鮮に対する憤りを強く持って、そして視察委員とともに、何としてでもこの拉致問題を解決しなければならない、そういう強い思いで帰ってきたわけでございまして、両大臣あるいはまた岩屋副大臣におかれましても、ぜひそういう認識のもとにこれからお取り組みをいただきたいというふうにお願いをする次第でございます。
それでは、質問をさせていただくところでございます。
九月二十六日に安倍政権が発足をいたしました。安倍さんといいますと、副長官の時代からいわゆる小泉訪朝に同行して、もちろん小泉前総理もしっかり頑張っていただきましたが、拉致問題に関してはずっと以前より真剣に取り組んでいただいて、国民の期待もあるいはまた被害者家族の方々の期待も非常に大きいわけでございまして、そうした方が内閣をつくって国民の期待も非常に大きくなっているというふうに思います。
そうした中にあって、拉致問題対策本部を政府の中に設けていただいて、官房長官がその担当大臣ということになったわけでございます。
きょうは初めての委員会質疑でございますので、ここで改めて、官房長官の拉致担当大臣としてのこれからの拉致問題に対する決意、心構え、あるいはまた現状をどのように認識しているか、そういったようなことをお聞きしたいというふうに思います。
そしてあわせて、実は私の地元からも、特定失踪者に関してでありますが、四回にわたってそれぞれ当時の副長官に、二〇〇三年からことしの十一月まで、ことしは中山補佐官にでございますけれども、三十九万九千人の福井県民の署名を渡しているところでございます。
現在、それだけではなくて、拉致の問題の解決に向けての署名だとか、あるいはまた特定失踪者の問題についての署名等もたくさん来ているというふうに思いますけれども、その署名の重みというものもぜひ認識をしていただきたいわけでございますが、その辺についてもあわせて質問をさせていただきます。
塩
塩崎恭久#7
○塩崎国務大臣 高木先生から、今回拉致問題担当大臣になった覚悟のほどをということで、今御質問がございました。
今お話がありましたように、安倍総理は、もうかねてからこの拉致問題について、みずからの問題として、また国家の重大な問題として取り組んでこられました。
今回、安倍内閣が発足をいたしまして、拉致問題の担当大臣というものを初めて設けた、そして、対策本部をみずから本部長になってつくって、今その体制固めをしているところでございますが、政府を挙げての対応をとる、こういうことで、これからの歩みを進めるわけでございます。
私は、担当大臣としてこの問題にどう取り組むかということでございますが、まず第一に、この拉致という問題は、今正式に認定をされた方々が十七人、うち五名が戻ってこられただけでありまして、まだまだそのほかに特定失踪者もおられるという中で、本当に国家の主権を侵す重大な問題だと思います。
にせ札問題などがよく国家主権との絡みで言われますけれども、にせ札が国家主権を侵すのはもちろんでありますけれども、拉致問題はまさに人そのものを拉致してしまう、それも日本の国内でやる、そういう信じがたいことでありまして、本当に我が国の国民の生命と安全にかかわる重大な問題だと思っていますし、拉致問題の解決なくして国交正常化なしということだと思っています。
北朝鮮はこの間、不誠実な対応を続け、そしてまたミサイル発射、さらには核実験、こういうことで、世界の流れからまさに逆行しているようなことをやり続けているわけでありまして、北朝鮮の対応が今のところ変化の兆しがうかがわれないということは大変我々としては残念なことであるわけでございます。
対話と圧力という基本的なスタンスの中で、北朝鮮に対して、引き続き、拉致被害者の全員の無事帰国、そしてすべての拉致被害者の安全を確保して直ちに帰ってもらうために、我々は強くこれからも求めてまいりたいと思っていますし、本部ができたわけでありますから、十分な体制でもって真相の究明から実行犯の引き渡しについても強く求めていきたいと思っています。
それから、私もこの間、拉致被害者の家族の皆さん方、あるいは特定失踪者の関係者の皆様方ともお会いをしてまいりましたけれども、それぞれ三十年から時間がたって、御高齢にもなってこられているわけでありますので、一刻の猶予もない、そんな気持ちで、これから担当大臣として頑張っていきたいと思っております。
先般、松本京子さん、新たに拉致認定をいたしましたが、それ以外の特定失踪者の問題についてもこの本部では正面から取り組んで、しっかりとやっていきたいと思っておりますので、高木先生を初め委員の先生方にもまた御協力を願いたい、このように思うところでございます。
この発言だけを見る →今お話がありましたように、安倍総理は、もうかねてからこの拉致問題について、みずからの問題として、また国家の重大な問題として取り組んでこられました。
今回、安倍内閣が発足をいたしまして、拉致問題の担当大臣というものを初めて設けた、そして、対策本部をみずから本部長になってつくって、今その体制固めをしているところでございますが、政府を挙げての対応をとる、こういうことで、これからの歩みを進めるわけでございます。
私は、担当大臣としてこの問題にどう取り組むかということでございますが、まず第一に、この拉致という問題は、今正式に認定をされた方々が十七人、うち五名が戻ってこられただけでありまして、まだまだそのほかに特定失踪者もおられるという中で、本当に国家の主権を侵す重大な問題だと思います。
にせ札問題などがよく国家主権との絡みで言われますけれども、にせ札が国家主権を侵すのはもちろんでありますけれども、拉致問題はまさに人そのものを拉致してしまう、それも日本の国内でやる、そういう信じがたいことでありまして、本当に我が国の国民の生命と安全にかかわる重大な問題だと思っていますし、拉致問題の解決なくして国交正常化なしということだと思っています。
北朝鮮はこの間、不誠実な対応を続け、そしてまたミサイル発射、さらには核実験、こういうことで、世界の流れからまさに逆行しているようなことをやり続けているわけでありまして、北朝鮮の対応が今のところ変化の兆しがうかがわれないということは大変我々としては残念なことであるわけでございます。
対話と圧力という基本的なスタンスの中で、北朝鮮に対して、引き続き、拉致被害者の全員の無事帰国、そしてすべての拉致被害者の安全を確保して直ちに帰ってもらうために、我々は強くこれからも求めてまいりたいと思っていますし、本部ができたわけでありますから、十分な体制でもって真相の究明から実行犯の引き渡しについても強く求めていきたいと思っています。
それから、私もこの間、拉致被害者の家族の皆さん方、あるいは特定失踪者の関係者の皆様方ともお会いをしてまいりましたけれども、それぞれ三十年から時間がたって、御高齢にもなってこられているわけでありますので、一刻の猶予もない、そんな気持ちで、これから担当大臣として頑張っていきたいと思っております。
先般、松本京子さん、新たに拉致認定をいたしましたが、それ以外の特定失踪者の問題についてもこの本部では正面から取り組んで、しっかりとやっていきたいと思っておりますので、高木先生を初め委員の先生方にもまた御協力を願いたい、このように思うところでございます。
高
高木毅#8
○高木(毅)委員 署名のことについては御言及をいただけませんでしたけれども、多くの署名が集まっているというふうに思いますので、国民の強い気持ちとして受けとめていただければそれで結構かというふうに思います。ありがとうございました。
次に、官房長官、引き続きお伺いをいたしますけれども、拉致されたこと、あるいはまた長い間放置されたままになっているということ、これはどこかに責任があるんだというふうに私は思います。ところが、その責任の所在というところがいま一つはっきりしないというのもこの問題がなかなか進まない一つの要因だというふうに考えておりますけれども、官房長官は、この拉致問題の責任というものがどこにあるというふうにお考えでございましょうか。
この発言だけを見る →次に、官房長官、引き続きお伺いをいたしますけれども、拉致されたこと、あるいはまた長い間放置されたままになっているということ、これはどこかに責任があるんだというふうに私は思います。ところが、その責任の所在というところがいま一つはっきりしないというのもこの問題がなかなか進まない一つの要因だというふうに考えておりますけれども、官房長官は、この拉致問題の責任というものがどこにあるというふうにお考えでございましょうか。
塩
塩崎恭久#9
○塩崎国務大臣 一義的には、まず、この拉致を起こした北朝鮮に責任があるということを明らかにしておかないといけないと思うわけであります。その後も誠実な対応をとってこないということについて、我々としては強く抗議をしなければいけないと思います。
しかしながら、一方で、二十年、三十年たって、まだ我が国に戻れない、北朝鮮で帰国を待ち望んでいる方々がおられるという状態についての責任については、やはり我が国の国民に対して、そしてまた生命と安全に対して責任を負う政府として、これを重く受けとめなければならないと思っております。
私は、自民党の中で、外交部会長というのを二〇〇〇年から二〇〇一年にかけてやっておりました。当時から、安倍晋三代議士が、当時は議員でありますが、本当に地道に取り組んでいましたけれども、当時と比べて、今の政府がこうやって拉致問題の対策本部をつくるというところまできたということは、これまでの力の入れ方が十分ではなかったのではないかということを私も反省を込めて思うわけであって、この間、私も映画「めぐみ」を十一月の二十三日に見てまいりましたが、こうしたことを国内外にやはり強く訴えかけながら、無事奪還の運動を行って実現を図っていくというのが我々のこれからの責任のとり方ではないか、このように思っているところでございます。
この発言だけを見る →しかしながら、一方で、二十年、三十年たって、まだ我が国に戻れない、北朝鮮で帰国を待ち望んでいる方々がおられるという状態についての責任については、やはり我が国の国民に対して、そしてまた生命と安全に対して責任を負う政府として、これを重く受けとめなければならないと思っております。
私は、自民党の中で、外交部会長というのを二〇〇〇年から二〇〇一年にかけてやっておりました。当時から、安倍晋三代議士が、当時は議員でありますが、本当に地道に取り組んでいましたけれども、当時と比べて、今の政府がこうやって拉致問題の対策本部をつくるというところまできたということは、これまでの力の入れ方が十分ではなかったのではないかということを私も反省を込めて思うわけであって、この間、私も映画「めぐみ」を十一月の二十三日に見てまいりましたが、こうしたことを国内外にやはり強く訴えかけながら、無事奪還の運動を行って実現を図っていくというのが我々のこれからの責任のとり方ではないか、このように思っているところでございます。
高
高木毅#10
○高木(毅)委員 もちろん、今回、政府の中に対策本部をつくって、政府を挙げて取り組む、言いかえるならば、政府全体の責任でやっていくんだというようなことだというふうに思いますけれども、あえてお聞きをいたしますが、その政府の中ででも、あえて言うならばどこが責任をとる、そんなようなお考えは、責任をとるというか責任があるのかということについてはいかがでございましょうか。
この発言だけを見る →塩
塩崎恭久#11
○塩崎国務大臣 今申し上げたように、私が政府の対応ぶりに接したのは外交部会長をやっているときでありました。それから、今までの変遷を見てみると、どこということはなく、この問題をここまで力を入れることなくやってきたというのはやはり政府全体の問題であろうと思いますので、今度は政府全体が無事奪還に向けて行動をしっかりとっていくということが大事なんだろうと思います。
先ほどの署名の重みについて高木先生からお話がありましたが、私の地元でも署名を街頭などでよくやっておられますし、そういう運動、特定失踪者は愛媛県に三人おられるわけでありまして、そういうことを含めて政府を挙げてやっていくことがこれからの責任のとり方ではないかと思います。
この発言だけを見る →先ほどの署名の重みについて高木先生からお話がありましたが、私の地元でも署名を街頭などでよくやっておられますし、そういう運動、特定失踪者は愛媛県に三人おられるわけでありまして、そういうことを含めて政府を挙げてやっていくことがこれからの責任のとり方ではないかと思います。
高
高木毅#12
○高木(毅)委員 それでよろしいかなというふうに思いますが、全体で責任をとる、いかにもいいようでありますが、逆に責任の所在がばらけてしまうというようなことにもなりかねないと私は思います。ですから、あえてお聞きをしているわけでございますが、官房長官の御答弁からすると、政府一体だけれども、それぞれの機関がすべて責任をとるんだ、持つんだというようなことかなというふうに解釈をさせていただきましたので、全体ではあるけれども、それぞれの機関がまたそれぞれに責任を持って対応していく、そういったようなことをぜひお願いしたいというふうに思います。
次に、外務副大臣に一つお聞きをしたいというふうに思います。
今、多分、この日朝間、二国間での協議というのはなかなか厳しい状況だというふうに思います。もちろん制裁というのもかけておりますので、言うならば、そういったことは織り込み済みといえばそれまでかもしれません。
そうなってくると、当然六者協議というものが非常に重要視されていくわけでございますけれども、まだその見通しも難しい状況ではありますが、外務省の六者協議における拉致問題の取り組み、あるいはまた副大臣としての決意というものをはっきりさせていただきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →次に、外務副大臣に一つお聞きをしたいというふうに思います。
今、多分、この日朝間、二国間での協議というのはなかなか厳しい状況だというふうに思います。もちろん制裁というのもかけておりますので、言うならば、そういったことは織り込み済みといえばそれまでかもしれません。
そうなってくると、当然六者協議というものが非常に重要視されていくわけでございますけれども、まだその見通しも難しい状況ではありますが、外務省の六者協議における拉致問題の取り組み、あるいはまた副大臣としての決意というものをはっきりさせていただきたいというふうに思います。
岩
岩屋毅#13
○岩屋副大臣 北は、拉致問題に加えて、ミサイルの件に関しても、あるいは核の件に関しても、全く誠意ある対応をとってきていないということについては、私どもも大変遺憾に思っておりまして、先生おっしゃるとおり、この六者会合の場で具体的な成果が上がらなければいけないというふうに考えておりまして、その方針で、今、鋭意関係各国と連携をとっているところでございます。
私どもは、当然、拉致被害者が全員生存しているという前提に立ちまして、すべての拉致被害者の安全確保と即時帰国、真相の究明、拉致実行犯の引き渡しを強く求めていく決意でございまして、六者会合というのは、ただ開けばいいということではなくて、麻生大臣が累次にわたって申し上げておりますように、具体的な成果が上がらなければ意味がない、そのためにどういう交渉の場を設けるべきかということをめぐって、米国はもとより、韓国、中国、関係国と今鋭意連携を強化しているところでございます。
この発言だけを見る →私どもは、当然、拉致被害者が全員生存しているという前提に立ちまして、すべての拉致被害者の安全確保と即時帰国、真相の究明、拉致実行犯の引き渡しを強く求めていく決意でございまして、六者会合というのは、ただ開けばいいということではなくて、麻生大臣が累次にわたって申し上げておりますように、具体的な成果が上がらなければ意味がない、そのためにどういう交渉の場を設けるべきかということをめぐって、米国はもとより、韓国、中国、関係国と今鋭意連携を強化しているところでございます。
高
高木毅#14
○高木(毅)委員 今、副大臣から具体的な成果が上がるようにというお言葉をいただきまして、意を強くいたしております。なかなか開くのも難しいような状況でありますけれども、一回一回が大事でございますので、具体的成果というものを一回一回上げるように、目に見えるような格好で進めていっていただきたいと強く要求をするところでございます。
続いて、国家公安委員長に一つお聞きをさせていただきたいというふうに思いますけれども、小泉前総理の訪朝から約四年三カ月たったわけでございますし、あるいはまた、被害者の帰国については「最大限の努力をする」とうたわれておりますいわゆる支援法というのができて、間もなく四年たつわけでございます。
拉致問題にしてもそうでありますけれども、特定失踪者、先ほど松本京子さんの話が出ましたけれども、四年で二人しか認定できておりません。二〇〇五年の四月に田中実さん、そして先日の松本京子さんでございます。もちろん認定するのは内閣総理大臣でございますけれども、先ほど申し上げた支援法の中には、「関係行政機関の長と協議するもの」というふうにあるわけでございます。
私は、もちろん関係行政機関はいろいろな機関があるというふうに思っておりますけれども、警察というものがその最たる機関ではないかというふうな思いを持っております。松本京子さんの場合も、最終的には、警察御当局の本当に一生懸命頑張っていただいた捜査あるいはまた情報収集のかいがあって認定をされたわけでございます。
そうしたお立場から国家公安委員長にお聞きをするわけでございますけれども、さっき申し上げたとおり、なかなか認定が進んでこない、委員長として、なぜ進まないのか、あるいはまた現在の捜査の状況、こういったところについてお聞きをいたします。よろしくお願いいたします。
この発言だけを見る →続いて、国家公安委員長に一つお聞きをさせていただきたいというふうに思いますけれども、小泉前総理の訪朝から約四年三カ月たったわけでございますし、あるいはまた、被害者の帰国については「最大限の努力をする」とうたわれておりますいわゆる支援法というのができて、間もなく四年たつわけでございます。
拉致問題にしてもそうでありますけれども、特定失踪者、先ほど松本京子さんの話が出ましたけれども、四年で二人しか認定できておりません。二〇〇五年の四月に田中実さん、そして先日の松本京子さんでございます。もちろん認定するのは内閣総理大臣でございますけれども、先ほど申し上げた支援法の中には、「関係行政機関の長と協議するもの」というふうにあるわけでございます。
私は、もちろん関係行政機関はいろいろな機関があるというふうに思っておりますけれども、警察というものがその最たる機関ではないかというふうな思いを持っております。松本京子さんの場合も、最終的には、警察御当局の本当に一生懸命頑張っていただいた捜査あるいはまた情報収集のかいがあって認定をされたわけでございます。
そうしたお立場から国家公安委員長にお聞きをするわけでございますけれども、さっき申し上げたとおり、なかなか認定が進んでこない、委員長として、なぜ進まないのか、あるいはまた現在の捜査の状況、こういったところについてお聞きをいたします。よろしくお願いいたします。
溝
溝手顕正#15
○溝手国務大臣 お答え申し上げます。
北朝鮮による拉致容疑事案につきましては、警察は、これまでのところ十二件十七名と判断をいたしているところでございますが、このほかにも、北朝鮮による拉致事件ではないかと告訴や告発をされた事件が三十七件、拉致の可能性が排除できないとする届け出や相談を九百件以上受理いたしているところと承知いたしております。
警察は、こういう事案に対しましても、御家族や関係者の心情に配慮しながら、あらゆる予断を排除して、所要の捜査、調査を行っているものと承知をいたしております。
他方、議員御指摘のとおり、こうした事案の多くは関連情報や証拠がほとんど残されておらず、その解明に長時間を要しているものがありまして、歯がゆい思いをお持ちになるのは理解できるところでございますが、事案の重大性にかんがみまして、警察の総力を挙げて、所要の調査、捜査を今後も粘り強く進めていくよう警察当局を督励してまいりたい、このように考えているところでございます。
この発言だけを見る →北朝鮮による拉致容疑事案につきましては、警察は、これまでのところ十二件十七名と判断をいたしているところでございますが、このほかにも、北朝鮮による拉致事件ではないかと告訴や告発をされた事件が三十七件、拉致の可能性が排除できないとする届け出や相談を九百件以上受理いたしているところと承知いたしております。
警察は、こういう事案に対しましても、御家族や関係者の心情に配慮しながら、あらゆる予断を排除して、所要の捜査、調査を行っているものと承知をいたしております。
他方、議員御指摘のとおり、こうした事案の多くは関連情報や証拠がほとんど残されておらず、その解明に長時間を要しているものがありまして、歯がゆい思いをお持ちになるのは理解できるところでございますが、事案の重大性にかんがみまして、警察の総力を挙げて、所要の調査、捜査を今後も粘り強く進めていくよう警察当局を督励してまいりたい、このように考えているところでございます。
高
高木毅#16
○高木(毅)委員 よく事情はわかるわけでございますけれども、本当にそういった事案が起きてから二十年、三十年、あるいはそれ以上たっているわけでございまして、もうこれ以上捜査をしても、もちろん捜査をしていただいている方に失礼な話かもしれませんが、どれだけやっても、時間的な問題もありますし、新たな証拠や情報というのはさほど得ることはできないのではないかなと実は私は思っているところでございます。
そこで、拉致容疑事案と判断する警察のいわゆる三要件というのがあるわけでございますけれども、よく特定失踪者の救う会が言っておりますいわゆる拉致された可能性を排除できないもの、そういう文言があります。いわゆる拉致された可能性が極めて高い事案、なかなか三要件を、情報、証拠によって完全に満たすことは非常に厳しいわけでございますので、私はそろそろ、まあ、そろそろ、時期、そういう問題ではないかもしれませんけれども、拉致された可能性が極めて高い事案というものを認定するときではないかと私は思っております。
といいますのは、もちろん、特定失踪者、拉致被害者もそうでありますけれども、家族の方というのは、まずはやはり帰ってきてほしい、取り返してほしい、そう思っています。だけれども、それが無理ならば、消息をはっきりさせてほしいんだという思いがあります。
そして、もう一つあるのは、言葉にあれをせずにはっきり申し上げますけれども、高齢でございます。亡くなることももちろんあるわけでございます。そうしたときに、認定もされていないという状況では、言うならば死んでも死に切れない。もしきっちり認定をしておれば、不謹慎な話でございますけれども、自分たち家族が亡くなった後もきっと政府は力を尽くして取り戻してくれるだろう、そういう思いで亡くなられるというのは変な言い方でありますけれども、そんなようなことにもなるのかなというふうに思うんですね。
ですから、家族の方々のお年なども考えて、私は、少し要件というものを緩めるなりして、認定というものの作業を進めるべきだというふうに思いますが、これは官房長官がよろしいでしょうか、では、官房長官、ぜひそのスタンスをおとりいただきたいというふうに思いますが、いかがでございましょうか。
この発言だけを見る →そこで、拉致容疑事案と判断する警察のいわゆる三要件というのがあるわけでございますけれども、よく特定失踪者の救う会が言っておりますいわゆる拉致された可能性を排除できないもの、そういう文言があります。いわゆる拉致された可能性が極めて高い事案、なかなか三要件を、情報、証拠によって完全に満たすことは非常に厳しいわけでございますので、私はそろそろ、まあ、そろそろ、時期、そういう問題ではないかもしれませんけれども、拉致された可能性が極めて高い事案というものを認定するときではないかと私は思っております。
といいますのは、もちろん、特定失踪者、拉致被害者もそうでありますけれども、家族の方というのは、まずはやはり帰ってきてほしい、取り返してほしい、そう思っています。だけれども、それが無理ならば、消息をはっきりさせてほしいんだという思いがあります。
そして、もう一つあるのは、言葉にあれをせずにはっきり申し上げますけれども、高齢でございます。亡くなることももちろんあるわけでございます。そうしたときに、認定もされていないという状況では、言うならば死んでも死に切れない。もしきっちり認定をしておれば、不謹慎な話でございますけれども、自分たち家族が亡くなった後もきっと政府は力を尽くして取り戻してくれるだろう、そういう思いで亡くなられるというのは変な言い方でありますけれども、そんなようなことにもなるのかなというふうに思うんですね。
ですから、家族の方々のお年なども考えて、私は、少し要件というものを緩めるなりして、認定というものの作業を進めるべきだというふうに思いますが、これは官房長官がよろしいでしょうか、では、官房長官、ぜひそのスタンスをおとりいただきたいというふうに思いますが、いかがでございましょうか。
塩
塩崎恭久#17
○塩崎国務大臣 高木先生の今のお話、お気持ちは当然よくわかるわけでありますが、拉致被害者の認定というのは、いわばこれは法律用語であって、支援法に基づく認定、こういうことだろうと思うんです。
今先生がおっしゃったのは、拉致された可能性が極めて高い事案ということについてどう考えるかということで、それについての認定というお話を今されたわけでございます。
認定という言葉になると、やはりこれは、関係省庁、機関による捜査、調査の結果をもとにして、北朝鮮当局によって実行された拉致行為の有無を判断基準として行うことにしているわけであって、そのような判断に至らないものを、たとえ今おっしゃった拉致された可能性が高い事案であったとしても、認定自体は容易にはなかなかできないのではないのかなというふうに考えているわけでございます。
そもそも、何をもって拉致をされた可能性が高いのかの判断基準を作成することは、なかなかこれはそれぞれのいろいろなケースがあって、あいまいな基準のもとで万一間違った認定をした場合の結果を考えてみると、現在の認定制度自体の信頼性を損なってしまうんじゃないかということを我々としては考えるわけであって、そうなると拉致問題の解決自体にも影響を及ぼす可能性が懸念をされるわけでありまして、したがって、拉致の認定基準の見直しについては、やはり相当慎重に考えざるを得ないんじゃないかなというふうに考えているわけであります。
一方、もちろん政府としては、いわゆる特定失踪者の御家族が本当に長年お帰りを待ちわびて不安を感じておられることは理解をするわけであって、今後とも、拉致の可能性を排除できない事案の解明にはそれぞれ全力を挙げていきたいと思っております。
この間の松本京子さんのケースでも、実は捜査に関して、やはり相当時間をかけて、緻密なそして粘り強い捜査をやった結果、ああいう判断に至ったわけで、それを可能性が高いということだけで認定するというところまでいくには少し危険性もあるのかなということで、拉致問題対策本部において、引き続き、特定失踪者の皆さん方についてはコミュニケーションをしっかりとりながら、相談等に応じてきめ細かな対応を打っていきたいと思いますし、ことしの補正予算、来年の本予算、そういったところでもそういったことに対応できるような予算組みをしていきたい、このように考えているところでございます。
この発言だけを見る →今先生がおっしゃったのは、拉致された可能性が極めて高い事案ということについてどう考えるかということで、それについての認定というお話を今されたわけでございます。
認定という言葉になると、やはりこれは、関係省庁、機関による捜査、調査の結果をもとにして、北朝鮮当局によって実行された拉致行為の有無を判断基準として行うことにしているわけであって、そのような判断に至らないものを、たとえ今おっしゃった拉致された可能性が高い事案であったとしても、認定自体は容易にはなかなかできないのではないのかなというふうに考えているわけでございます。
そもそも、何をもって拉致をされた可能性が高いのかの判断基準を作成することは、なかなかこれはそれぞれのいろいろなケースがあって、あいまいな基準のもとで万一間違った認定をした場合の結果を考えてみると、現在の認定制度自体の信頼性を損なってしまうんじゃないかということを我々としては考えるわけであって、そうなると拉致問題の解決自体にも影響を及ぼす可能性が懸念をされるわけでありまして、したがって、拉致の認定基準の見直しについては、やはり相当慎重に考えざるを得ないんじゃないかなというふうに考えているわけであります。
一方、もちろん政府としては、いわゆる特定失踪者の御家族が本当に長年お帰りを待ちわびて不安を感じておられることは理解をするわけであって、今後とも、拉致の可能性を排除できない事案の解明にはそれぞれ全力を挙げていきたいと思っております。
この間の松本京子さんのケースでも、実は捜査に関して、やはり相当時間をかけて、緻密なそして粘り強い捜査をやった結果、ああいう判断に至ったわけで、それを可能性が高いということだけで認定するというところまでいくには少し危険性もあるのかなということで、拉致問題対策本部において、引き続き、特定失踪者の皆さん方についてはコミュニケーションをしっかりとりながら、相談等に応じてきめ細かな対応を打っていきたいと思いますし、ことしの補正予算、来年の本予算、そういったところでもそういったことに対応できるような予算組みをしていきたい、このように考えているところでございます。
高
高木毅#18
○高木(毅)委員 もちろん、認定という作業、そういったようなものなんだろう、そういう性格のものだろうというふうには認識をいたしておりますが、しかし、先ほど申し上げたとおり、先般、小浜で視察をいたしました山下春夫さんの場合、こういうところは、もちろん拉致された証拠というものは確かにないかもしれませんけれども、状況から考えたら、これはどう考えたってというふうに思わざるを得ないわけでございまして、ほかにもそういった事案はたくさんあろうかというふうに思います。
この場ではもう時間もありませんので申し上げませんけれども、私は、この定義も非常に難しいのでありますけれども、先ほどもちょっと申し上げたような事案で、認定ではないけれども、準認定のような、そういった定義というか概念というものは何とかならないのかなということも実は考えておりまして、これはまた次回にさせていただきたいというふうに思います。
時間がないわけでございますけれども、先ほど官房長官は、間違えて認定するわけにはいかないという話をいたしました。もちろん、それはそうだというふうに思います。だけれども、間違えて認定するのも非常に責任は重いかもしれないけれども、本当に拉致事件なのに、拉致事案なのに認定をしない責任の方が私はさらに重いと思うわけでございますが、その点について、官房長官、いかがでございましょうか。私はそのような認識を持っております。
この発言だけを見る →この場ではもう時間もありませんので申し上げませんけれども、私は、この定義も非常に難しいのでありますけれども、先ほどもちょっと申し上げたような事案で、認定ではないけれども、準認定のような、そういった定義というか概念というものは何とかならないのかなということも実は考えておりまして、これはまた次回にさせていただきたいというふうに思います。
時間がないわけでございますけれども、先ほど官房長官は、間違えて認定するわけにはいかないという話をいたしました。もちろん、それはそうだというふうに思います。だけれども、間違えて認定するのも非常に責任は重いかもしれないけれども、本当に拉致事件なのに、拉致事案なのに認定をしない責任の方が私はさらに重いと思うわけでございますが、その点について、官房長官、いかがでございましょうか。私はそのような認識を持っております。
塩
塩崎恭久#19
○塩崎国務大臣 先ほども申し上げましたように、今、拉致認定というのは慎重に、間違いなく北朝鮮によって拉致をされたということがわかったときに認定をしてきているわけであります。
もし間違ってやってしまった場合のことを考えると、今のように準認定みたいなものをつくったらどうだというお話でありますが、お気持ちはよくわかるのであります、したがって、それは認定というようなものと少し違うジャンルの中で考える、そういう性格のもので考えるというならば少し別かもわかりません。
しかしながら、国家として、政府として、これは北朝鮮による拉致だということを準認定したとしても、それでももし間違ったらその結果はどういうことになるのかというのは容易に想像できるわけであって、我々としては、間違いない認定、判断、そしてそれによっての政府としての強い姿勢というものを示しながら無事の奪還というものを図っていくということが大事だろうと思いますし、認定制度そのものが、あるいは政府の拉致に対する考え方そのものの信頼性というものに、本当に根底から覆すようなことが起きてしまったときのことを考えると、そこはやはり確実なものを認定していくということが私は大事なんじゃないかなというふうに思っております。
この発言だけを見る →もし間違ってやってしまった場合のことを考えると、今のように準認定みたいなものをつくったらどうだというお話でありますが、お気持ちはよくわかるのであります、したがって、それは認定というようなものと少し違うジャンルの中で考える、そういう性格のもので考えるというならば少し別かもわかりません。
しかしながら、国家として、政府として、これは北朝鮮による拉致だということを準認定したとしても、それでももし間違ったらその結果はどういうことになるのかというのは容易に想像できるわけであって、我々としては、間違いない認定、判断、そしてそれによっての政府としての強い姿勢というものを示しながら無事の奪還というものを図っていくということが大事だろうと思いますし、認定制度そのものが、あるいは政府の拉致に対する考え方そのものの信頼性というものに、本当に根底から覆すようなことが起きてしまったときのことを考えると、そこはやはり確実なものを認定していくということが私は大事なんじゃないかなというふうに思っております。
高
高木毅#20
○高木(毅)委員 私なりに、また引き続き、準認定というようなことについても勉強、研究をさせていただきたいというふうに思います。
実は、もう時間がなくなっているのでお聞きできませんけれども、副大臣、今週末フィリピンでASEANプラス3が行われるわけでございますけれども、ぜひその場でもこの拉致問題というものを十分アピールしていただきたいということをお願いだけさせていただきます。
それから、北朝鮮人権法というのがさきの国会で成立をしたわけでございますけれども、これは官房長官に、御答弁は結構でございますけれども、十日から十六日まで北朝鮮人権週間になるわけでございますが、ぜひこの機会を通じて広く国民に対しての啓蒙等をやっていただきたいというふうに思います。
ちょっと簡単に、この件についてはどのようにお考えか、ちょっとだけ、時間がないので恐縮でございますが、お願いします。
この発言だけを見る →実は、もう時間がなくなっているのでお聞きできませんけれども、副大臣、今週末フィリピンでASEANプラス3が行われるわけでございますけれども、ぜひその場でもこの拉致問題というものを十分アピールしていただきたいということをお願いだけさせていただきます。
それから、北朝鮮人権法というのがさきの国会で成立をしたわけでございますけれども、これは官房長官に、御答弁は結構でございますけれども、十日から十六日まで北朝鮮人権週間になるわけでございますが、ぜひこの機会を通じて広く国民に対しての啓蒙等をやっていただきたいというふうに思います。
ちょっと簡単に、この件についてはどのようにお考えか、ちょっとだけ、時間がないので恐縮でございますが、お願いします。
塩
塩崎恭久#21
○塩崎国務大臣 今お話がございましたように、北朝鮮人権法に基づいて、十二月の十日から十六日、北朝鮮人権週間ということで、積極的な啓発活動を政府としても展開していきたいと思っております。
今までは政府が主催をするような集いというものがありませんでしたが、今回は政府の集いもありますし、それから私自身が主催するレセプションというのもやります。それから、海外からも関係者、つまり人権活動家とか、あるいは外国の拉致被害者本人、家族、こういった方々を政府が招聘するというようなことで、幅広く大勢の方に御参加をいただいて、この問題をしっかり知っていただく、そういう努力の場にしていきたい、このように思っております。
この発言だけを見る →今までは政府が主催をするような集いというものがありませんでしたが、今回は政府の集いもありますし、それから私自身が主催するレセプションというのもやります。それから、海外からも関係者、つまり人権活動家とか、あるいは外国の拉致被害者本人、家族、こういった方々を政府が招聘するというようなことで、幅広く大勢の方に御参加をいただいて、この問題をしっかり知っていただく、そういう努力の場にしていきたい、このように思っております。
高
小
渡
渡辺周#24
○渡辺(周)委員 民主党の渡辺でございます。
それでは、早速質問に入らせていただきます。
今の高木委員の質問を聞いていまして、まさに同感でございます。私も、民主党の拉致対策本部の事務局長という立場で、先般、官房長官には申し入れをさせていただきました。いわゆる特定失踪者の認定を早くせよということも申し入れました。
私も、先月十五日、二十二日と二回、福井、新潟に行かせていただきました。ある日突然忽然と家族を失った方の、御家族の思いを聞いてまいりました。まさに高木委員と同感であります。
県警の方ともお会いをして申し入れました。それは、いろいろな捜査をこれまでやってきた、やり切っているというふうに私は判断をするわけでありまして、今この方々から新しい情況証拠、現場へ行きましたけれども、ではそこで、事件からもう二十年、二十五年たっているところで新たな事実がわかるか、新たな物証が出てくるか、新たな証言が出てくるかといったら、これは非常に可能性としてはほとんどないだろう、もう既にやってきて、やり切ったことの上で、さらに新しいものを集めてくるというのは現場の県警の方にも限界だろう。
ひょっとしたら当時いた方もその場にいらっしゃらないかもしれない中で、私どもは、間違いを恐れて、結果としてそれで北朝鮮に間違ったメッセージを送るんじゃないか、それ以外の拉致の事件の解決に対して悪い影響を与えるんじゃないかというような趣旨の御答弁ございましたけれども、私は逆で、二十年間も三十年間も日本の政府からは何も言ってこない、日本の政府だってこの問題について半信半疑なんだと北朝鮮側は受けとめるわけですね。
NGOの特定失踪者調査会の方々がこの問題を幾ら声高に叫んだところで、日本の国内で一部反共和国のプロパガンダをしているNGOがいるけれども、日本政府はいまだ半信半疑だ、だからいまだにこのことについては何も言ってこないじゃないかという誤ったメッセージを北朝鮮に送るということを非常に恐れるわけであります。
私は、今高木委員もおっしゃいましたけれども、結果、間違えていたということで、実は何かの事情で蒸発してどこか別のところにいたんだ、しかしその方がどこかで生きていることがわかったら、それはそれでハッピーなことじゃないかというふうに思うわけであります。
やはりここまでやり尽くしたわけですから、北朝鮮に拉致された可能性が捨て切れないというネガティブな言い方ではなく、恐らく北朝鮮に拉致されたんであろうという形で、私たちは、日本人が失踪して、どう考えてもその理由のない蒸発をした方々に対しては何らかの形で大くくりにしてでも、やはり政府としての、まさに準認定という言葉を使われましたけれども、そういう形で、ぜひこれから御検討をいただきたいなと私からもあえてこれは申し上げさせていただきたいと思います。
さて、まず最初、ちょっと通告にはございませんけれども、これまで北朝鮮の拉致のみならず、ことしに入って七月のミサイル発射、そして先般十月の核実験という中で、これを受けて、我が国としてさまざまな制裁措置をとってまいりました。
この制裁措置の効果について、官房長官、どのように御認識していらっしゃるか、その点だけ今、できれば副大臣にも伺いたいと思いますけれども、どのような変化があらわれているかということについて、この制裁の効果について、現状、どのような御認識を持っているか、ございましたら、ぜひ御発言いただきたいと思います。
この発言だけを見る →それでは、早速質問に入らせていただきます。
今の高木委員の質問を聞いていまして、まさに同感でございます。私も、民主党の拉致対策本部の事務局長という立場で、先般、官房長官には申し入れをさせていただきました。いわゆる特定失踪者の認定を早くせよということも申し入れました。
私も、先月十五日、二十二日と二回、福井、新潟に行かせていただきました。ある日突然忽然と家族を失った方の、御家族の思いを聞いてまいりました。まさに高木委員と同感であります。
県警の方ともお会いをして申し入れました。それは、いろいろな捜査をこれまでやってきた、やり切っているというふうに私は判断をするわけでありまして、今この方々から新しい情況証拠、現場へ行きましたけれども、ではそこで、事件からもう二十年、二十五年たっているところで新たな事実がわかるか、新たな物証が出てくるか、新たな証言が出てくるかといったら、これは非常に可能性としてはほとんどないだろう、もう既にやってきて、やり切ったことの上で、さらに新しいものを集めてくるというのは現場の県警の方にも限界だろう。
ひょっとしたら当時いた方もその場にいらっしゃらないかもしれない中で、私どもは、間違いを恐れて、結果としてそれで北朝鮮に間違ったメッセージを送るんじゃないか、それ以外の拉致の事件の解決に対して悪い影響を与えるんじゃないかというような趣旨の御答弁ございましたけれども、私は逆で、二十年間も三十年間も日本の政府からは何も言ってこない、日本の政府だってこの問題について半信半疑なんだと北朝鮮側は受けとめるわけですね。
NGOの特定失踪者調査会の方々がこの問題を幾ら声高に叫んだところで、日本の国内で一部反共和国のプロパガンダをしているNGOがいるけれども、日本政府はいまだ半信半疑だ、だからいまだにこのことについては何も言ってこないじゃないかという誤ったメッセージを北朝鮮に送るということを非常に恐れるわけであります。
私は、今高木委員もおっしゃいましたけれども、結果、間違えていたということで、実は何かの事情で蒸発してどこか別のところにいたんだ、しかしその方がどこかで生きていることがわかったら、それはそれでハッピーなことじゃないかというふうに思うわけであります。
やはりここまでやり尽くしたわけですから、北朝鮮に拉致された可能性が捨て切れないというネガティブな言い方ではなく、恐らく北朝鮮に拉致されたんであろうという形で、私たちは、日本人が失踪して、どう考えてもその理由のない蒸発をした方々に対しては何らかの形で大くくりにしてでも、やはり政府としての、まさに準認定という言葉を使われましたけれども、そういう形で、ぜひこれから御検討をいただきたいなと私からもあえてこれは申し上げさせていただきたいと思います。
さて、まず最初、ちょっと通告にはございませんけれども、これまで北朝鮮の拉致のみならず、ことしに入って七月のミサイル発射、そして先般十月の核実験という中で、これを受けて、我が国としてさまざまな制裁措置をとってまいりました。
この制裁措置の効果について、官房長官、どのように御認識していらっしゃるか、その点だけ今、できれば副大臣にも伺いたいと思いますけれども、どのような変化があらわれているかということについて、この制裁の効果について、現状、どのような御認識を持っているか、ございましたら、ぜひ御発言いただきたいと思います。
塩
塩崎恭久#25
○塩崎国務大臣 まず冒頭に、渡辺先生にはこの拉致問題に関しまして大変力を入れてお取り組みをいただいていること、改めて感謝を申し上げ、先般、中井先生を初め民主党の先生方にも御要望書をちょうだいいたしました。重く受けとめて、しっかりと対応してまいりたい、このように思うところでございます。
今お話がありました北朝鮮の対応といいましょうか、どう考えるんだということでありますが、我々としては、七月のミサイルにおいても、あるいは今回の核実験においても、国連の場での制裁の決議をする際の原動力になったということがまず第一点、そして、核実験の際には、国連の制裁が決められる前に、日本の方が先に追加制裁を決めた。
では、そういうことがどういう効果が出ているのかという御質問でありますけれども、端的に出ているのは、今回、六者協議が始まるように方向性としてはなってきて、今中身を詰めているところであります。具体的な成果が出なければいけないということで中身をきっちり今詰めつつありますが、まずこういうところに、大きな意味で日本の制裁プラス国際的な強い包囲網で圧力をかけていくことについて、北朝鮮がどう思っているかということが感じ取れるのではないかなというふうに思っています。
それから一方で、今回の六者には日本は来なくていいよ、こういうふうに北朝鮮は言っているわけであります。それは、やはり日本が毅然たる態度で一貫してこの間臨んできているからこそ、そういうことを言っているわけであって、しかし、我々は六者の、北朝鮮と日本を除いた他の四カ国とはしっかりと共通の認識を持ちながら、こういったことにも関係なく、六者の場で北朝鮮に対してしっかり言うべきことを言っていく、そういうスタンスでやろうと思っておりますので、そういったところに効果は十分出てきていると思いますし、また、これから確実に具体的な成果を得ていくということが大事であって、成果が出ない限りは引き続き制裁を続けていかなければならない、このように考えております。
この発言だけを見る →今お話がありました北朝鮮の対応といいましょうか、どう考えるんだということでありますが、我々としては、七月のミサイルにおいても、あるいは今回の核実験においても、国連の場での制裁の決議をする際の原動力になったということがまず第一点、そして、核実験の際には、国連の制裁が決められる前に、日本の方が先に追加制裁を決めた。
では、そういうことがどういう効果が出ているのかという御質問でありますけれども、端的に出ているのは、今回、六者協議が始まるように方向性としてはなってきて、今中身を詰めているところであります。具体的な成果が出なければいけないということで中身をきっちり今詰めつつありますが、まずこういうところに、大きな意味で日本の制裁プラス国際的な強い包囲網で圧力をかけていくことについて、北朝鮮がどう思っているかということが感じ取れるのではないかなというふうに思っています。
それから一方で、今回の六者には日本は来なくていいよ、こういうふうに北朝鮮は言っているわけであります。それは、やはり日本が毅然たる態度で一貫してこの間臨んできているからこそ、そういうことを言っているわけであって、しかし、我々は六者の、北朝鮮と日本を除いた他の四カ国とはしっかりと共通の認識を持ちながら、こういったことにも関係なく、六者の場で北朝鮮に対してしっかり言うべきことを言っていく、そういうスタンスでやろうと思っておりますので、そういったところに効果は十分出てきていると思いますし、また、これから確実に具体的な成果を得ていくということが大事であって、成果が出ない限りは引き続き制裁を続けていかなければならない、このように考えております。
岩
岩屋毅#26
○岩屋副大臣 ただいま官房長官からもお答えがございましたけれども、例えば、北朝鮮からの輸入をとめております。百五十億円規模で、いかにも小さいように見えますけれども、恐らく北朝鮮の経済というのは我が国の百分の一、あるいはもっと小さいという経済でしょう。そういうことからすれば、この輸入禁止というのもじわりじわりと効いてくる、私はこう思いますし、輸出は禁止しておりませんが、事実上、船も出入りしてはいけない、人も出入りしてはいけないということであれば、そこにも影響も及んでくると思いますし、日本だけではなくて、国際社会の国連決議一七一八に基づく制裁というのは、北朝鮮にじわりじわりとダメージを与えていくに違いないと思っております。
北朝鮮の国内事情は必ずしもつまびらかではありませんが、なかなかこの冬も食料事情等々厳しいと聞いておりますので、そういう中で六カ国協議にも出てこざるを得ない。そこで、何らかの具体的な成果をやはり我々としてはきちっと上げていくということを目標に努力をしていきたい、こう思っております。
この発言だけを見る →北朝鮮の国内事情は必ずしもつまびらかではありませんが、なかなかこの冬も食料事情等々厳しいと聞いておりますので、そういう中で六カ国協議にも出てこざるを得ない。そこで、何らかの具体的な成果をやはり我々としてはきちっと上げていくということを目標に努力をしていきたい、こう思っております。
渡
渡辺周#27
○渡辺(周)委員 後ほど質問しようと思っているんですが、北朝鮮が夏の水害の影響、あるいはさまざまな制裁措置によって、大変国内の食料事情を含めて厳しいのではないかというかなりウオッチャーからの指摘もあるわけであります。
だからこそ、追い詰められた金正日は、六カ国協議で核保有国として出席して、核保有国としてとにかく交渉したい。その上において、スーパーノートと呼ばれるにせ札をつくって、このにせ札というのは、これはもう通貨テロですから、国家の基軸通貨を精巧なものをつくって、とにかく世界にばらまくことによってまさに国家主権を侵害しようとしている、これは二国間交渉をやる上での、恐らく北朝鮮側は核保有、体制保証を認めさせるかわりにそれは放棄するというようなことを交渉材料としてくるんだろうとは思いますけれども、この米朝二国間協議、さきの中間選挙の結果を受けてアメリカ国内の世論も変わってきた。
先般、ボルトン国連大使も辞任をするということが発表されたわけでありますけれども、まず、そういうアメリカ国内の変化をどのように外務省はとらえているかということ、北朝鮮政策に何か変化はあるのかということが一つ。
それから一つ、この六カ国協議の中で核保有論議をされると、今までの北朝鮮問題、我々からすると日朝問題だったものが、核という問題が出てくることによって、これは非常に北朝鮮対ワールドワイドな、世界の安全保障問題になってしまうということになると、拉致の問題というのを議論していく上で、先ほど日本は来るなというような北朝鮮の暴論、暴言がありましたけれども、先ほども言及されましたが、その中で、核を持たせないということの一つの条件の中で、これ以上もう日本にあれこれ言わせるなという北朝鮮も当然思惑があるわけでありますので、そこについてやはり歴史の歯車が大きく動こうと、歴史の歯車が動くかどうかわかりませんが、外交交渉が大きく動くときに何か片隅に追いやられるようなことがあっては絶対いけない。
かつて、余談かもしれませんが、ソ連によって大韓航空機というのがサハリンの上空で撃墜をされました。当時のレーガン政権、シュルツ国務長官は当時のソ連に対して非常に厳しい言葉を浴びせたわけでありますけれども、その後、米ソ冷戦が終わりました。アイスランドのレイキャビクで米ソの首脳が握手をして、今やもうロシアは西側の一員となった中で、あの事件とは一体何だったのか、真相は解明されぬまま、何か歴史の海底の藻くずと化してしまったのではないか。
つまり、大きな歴史が動かされるときには、どこかで小さな犠牲が、小さなとは言いませんけれども、世界の大きな中からいくと、この問題が小さなこととして追いやられてしまう、そういうことが決してないように、この六カ国協議にぜひ日本としての存在を示していただきたい。
この問題はとにかく核の問題と同格で扱っていただきたいと思うわけでありますが、その点につきましてどのようなお考えを持っているか伺いたいと思います。
この発言だけを見る →だからこそ、追い詰められた金正日は、六カ国協議で核保有国として出席して、核保有国としてとにかく交渉したい。その上において、スーパーノートと呼ばれるにせ札をつくって、このにせ札というのは、これはもう通貨テロですから、国家の基軸通貨を精巧なものをつくって、とにかく世界にばらまくことによってまさに国家主権を侵害しようとしている、これは二国間交渉をやる上での、恐らく北朝鮮側は核保有、体制保証を認めさせるかわりにそれは放棄するというようなことを交渉材料としてくるんだろうとは思いますけれども、この米朝二国間協議、さきの中間選挙の結果を受けてアメリカ国内の世論も変わってきた。
先般、ボルトン国連大使も辞任をするということが発表されたわけでありますけれども、まず、そういうアメリカ国内の変化をどのように外務省はとらえているかということ、北朝鮮政策に何か変化はあるのかということが一つ。
それから一つ、この六カ国協議の中で核保有論議をされると、今までの北朝鮮問題、我々からすると日朝問題だったものが、核という問題が出てくることによって、これは非常に北朝鮮対ワールドワイドな、世界の安全保障問題になってしまうということになると、拉致の問題というのを議論していく上で、先ほど日本は来るなというような北朝鮮の暴論、暴言がありましたけれども、先ほども言及されましたが、その中で、核を持たせないということの一つの条件の中で、これ以上もう日本にあれこれ言わせるなという北朝鮮も当然思惑があるわけでありますので、そこについてやはり歴史の歯車が大きく動こうと、歴史の歯車が動くかどうかわかりませんが、外交交渉が大きく動くときに何か片隅に追いやられるようなことがあっては絶対いけない。
かつて、余談かもしれませんが、ソ連によって大韓航空機というのがサハリンの上空で撃墜をされました。当時のレーガン政権、シュルツ国務長官は当時のソ連に対して非常に厳しい言葉を浴びせたわけでありますけれども、その後、米ソ冷戦が終わりました。アイスランドのレイキャビクで米ソの首脳が握手をして、今やもうロシアは西側の一員となった中で、あの事件とは一体何だったのか、真相は解明されぬまま、何か歴史の海底の藻くずと化してしまったのではないか。
つまり、大きな歴史が動かされるときには、どこかで小さな犠牲が、小さなとは言いませんけれども、世界の大きな中からいくと、この問題が小さなこととして追いやられてしまう、そういうことが決してないように、この六カ国協議にぜひ日本としての存在を示していただきたい。
この問題はとにかく核の問題と同格で扱っていただきたいと思うわけでありますが、その点につきましてどのようなお考えを持っているか伺いたいと思います。
岩
岩屋毅#28
○岩屋副大臣 今渡辺先生からボルトン国連大使の退任についてのお話がございましたけれども、これは、御承知のように、上院で了解を得ることができなかったことに基づく人事だろうというふうに思っておりますが、米国が、北朝鮮に対する対処のあり方について、それによって国連の舞台において態度が変わってくるということはあり得ないというふうに私ども考えておりまして、米国はまた拉致の問題についても極めて我が国と認識を共有していただいている、こう思います。
もう一つ、渡辺先生が今、六カ国協議の中で核の問題ばかりやっていると、ともすれば拉致の問題が埋没するのではないかという御懸念だと思いますが、そういうことがないように、我が国としては米国を初め関係各国と緊密に協議をしております。
拉致の問題に対する決意については、さっき高木先生とのお答えで申し上げましたけれども、被害者全員が生存しているという前提に立って、この問題を必ず成果を上げるべくこれからも努力をしていきたい、こう考えているところでございます。
この発言だけを見る →もう一つ、渡辺先生が今、六カ国協議の中で核の問題ばかりやっていると、ともすれば拉致の問題が埋没するのではないかという御懸念だと思いますが、そういうことがないように、我が国としては米国を初め関係各国と緊密に協議をしております。
拉致の問題に対する決意については、さっき高木先生とのお答えで申し上げましたけれども、被害者全員が生存しているという前提に立って、この問題を必ず成果を上げるべくこれからも努力をしていきたい、こう考えているところでございます。
渡
渡辺周#29
○渡辺(周)委員 六カ国協議に復帰をするということが実現するかどうかは北朝鮮のこれまた交渉戦術の一つだと思いますけれども、私が聞いている中では、かなり北朝鮮の状況は苦しい。この冬を越えるにはまたさまざまな餓死者が出るのではないかというようなかなりのウオッチャーの見方もあるわけであります。
そんな中で、先般、少々時間がありませんからはしょりますけれども、アメリカと韓国が金正日政権が崩壊したときの一つの概念行動五〇二九というものを来年の末までに策定をするんだ、これは、北朝鮮で何かいわゆる偶発的なことが起きた、五つに例示されています。
一つは北朝鮮でのクーデターや内戦の発生、次が北朝鮮政権が核兵器やミサイルなどの統制権を失った場合、三つ目が大量の脱北者の発生、四つ目が開城や金剛山、いわゆる南北交流事業でやっている事業が何らかの形で人質にされて、韓国人人質が大量に発生した場合、あるいは大規模災害が起きた場合に、そういう意味での、いわゆる武力の行使ではないけれども有事と呼べる、これは極東の非常に、北朝鮮の体制崩壊が起こる場合に、アメリカと韓国がこの対応策を具体化するというような報道が一斉に韓国発でされたわけでありますけれども、この点について日本の政府はこの事実、事実ということで認識しているかどうか。
そして、その場合に、北朝鮮がまさに今のような状況が起きた場合には、韓国が、国境を接している韓国でありましょうけれども、当然我が国にも大変な被害が及ぶ、大変な影響を受けるわけであります。そういう事態については、当然この米韓の考え方に対して日本としてコミットしているのかどうか、その点について伺いたいと思います。
この発言だけを見る →そんな中で、先般、少々時間がありませんからはしょりますけれども、アメリカと韓国が金正日政権が崩壊したときの一つの概念行動五〇二九というものを来年の末までに策定をするんだ、これは、北朝鮮で何かいわゆる偶発的なことが起きた、五つに例示されています。
一つは北朝鮮でのクーデターや内戦の発生、次が北朝鮮政権が核兵器やミサイルなどの統制権を失った場合、三つ目が大量の脱北者の発生、四つ目が開城や金剛山、いわゆる南北交流事業でやっている事業が何らかの形で人質にされて、韓国人人質が大量に発生した場合、あるいは大規模災害が起きた場合に、そういう意味での、いわゆる武力の行使ではないけれども有事と呼べる、これは極東の非常に、北朝鮮の体制崩壊が起こる場合に、アメリカと韓国がこの対応策を具体化するというような報道が一斉に韓国発でされたわけでありますけれども、この点について日本の政府はこの事実、事実ということで認識しているかどうか。
そして、その場合に、北朝鮮がまさに今のような状況が起きた場合には、韓国が、国境を接している韓国でありましょうけれども、当然我が国にも大変な被害が及ぶ、大変な影響を受けるわけであります。そういう事態については、当然この米韓の考え方に対して日本としてコミットしているのかどうか、その点について伺いたいと思います。